JPH1146630A

JPH1146630A - スプーンルアー

Info

Publication number: JPH1146630A
Application number: JP21900197A
Authority: JP
Inventors: Shohachi Osaki; 章八大崎
Original assignee: OSAKI SEISAKUSHO KK
Current assignee: OSAKI SEISAKUSHO KK
Priority date: 1997-07-31
Filing date: 1997-07-31
Publication date: 1999-02-23

Abstract

(57)【要約】【課題】スプーンルアーを用いたフイッシングの釣果
および釣趣の向上改善を目的とする。【解決手段】スプーンルアーのボディー(10)をボディ
ー部分(10a),(10b)に分割し、両ボディー部分の裏面に
金属薄板材からなる継ぎ板(11)を当て付け、その継ぎ板
(11)をリベット(12)により固定する。【効果】分割したボディー部分(10a),(10b)を所要の
角度に屈曲させることにより、水中でのボディーの左右
の揺れや上下のジグザグ等の動作を高め、ルアーの水中
での泳ぎに変化を生じさせることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術の分野】本発明は、疑似餌用スプー
ンルアーの改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】ルアーとひと口に言っても、材質，色
彩，形状，大きさ等により多種多様である。そのなかで
スプーンの形状をしているスプーンルアーは対象魚の幅
が広く、ルアーの基本形とされている。

【０００３】図７〜図９に、代表的なスプーンルアーの
一例を示す。同図において、(1)は全体を均等な厚みに
成形した真鍮等の金属材からなるボディー、(1a)はボデ
ィー表面に施したアルミシール材または表面塗装による
外皮層、(2)はボディーのフロント側の孔、(3)はその孔
に取り付けたスイベル（回り継ぎ手部材）、(4)は釣り
糸、(5)はボディーのテール側の孔、(6)はその孔に取り
付けた３本型のフックである。

【０００４】上記構成のスプーンルアーは、ボディーの
長さ方向および幅方向が弧状に湾曲しているので、水中
で水の抵抗を受けて左右に揺れながら、上下にジグザグ
に動く「ウオブリング」というアクションがこのルアー
の持ち味となっている。したがって、釣り人によるリー
リング（ルアーを糸で引く操作）とロッドワークで、前
記ウオブリングに多彩な変化をつけることができる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記構成のスプーンル
アーは、構造が簡単で、製作が容易であり、疑似餌とし
て優れた作用・効果を有するものとして多用されている
が、魚を誘うための左右の揺れ動作、上下のジグザグ動
作等に欠ける点があることから、その改善向上が強く望
まれている。本発明は、従来のスプーンルアーの水中で
の動作を更に飛躍的に高めることができる改良されたス
プーンルアーを提供することを主たる目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、スプーンルアーのボディーをその長手方向
において、複数のボディー部分に分割し、分割したボデ
ィー部分を屈曲自在に連結したことを要旨としている。

【０００７】

【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態とし
ては、スプーンルアー(10)を、その長手方向において、
ボディー部分(10a),(10b)に２分割し、その裏面に金属
薄板材からなる継ぎ板(11)を当て付け、この継ぎ板(11)
を両ボディー部分にリベット(12)で固定して、両ボディ
ー部分を屈曲自在に連結した構成としている。

【０００８】

【実施例】図１〜図４に、本発明の一実施例を示す。同
図において、(10)は真鍮などの金属製スプーンルアーの
ボディーであり、このボディー(10)はその長手方向のテ
ール部に寄った部位でボディー部分(10a),(10b)に２分
割され、これら２分割されたボディー部分(10a),(10b)
は、その裏面に当て付けた金属薄板材からなる継ぎ板(1
1)と、この継ぎ板(11)を両ボディー部分にそれぞれ固定
したリベット(12)とにより、屈曲自在に連結されてい
る。

【０００９】前記ボディー(10)をその長手方向で２つの
ボディー部分(10a),(10b)に分割する場合の分割長さ比
率に制限はないが、例えば、７：３，５：５，３：７等
の長さ比率で分割するのが好ましい。

【００１０】前記継ぎ板(11)は、リン青銅、ステンレス
鋼等のバネ性、復元性を有する板厚０．２mm程度の金属
薄板の使用が好ましい。リベット(12)は銅製のものがよ
く、頭部の偏平化にも有利である。

【００１１】前記２分割されたボディー部分(10a),(10
b)の表面には、アルミニウムシール材または表面塗装に
よる外皮層(13)が形成され、その外皮層(13)でリベット
(12)の頭部が遮蔽されている。

【００１２】(14)はボディー(10)のフロント側の孔、(1
5)はその孔に取り付けたスイベル、(16)は釣り糸、(17)
はボディー(10)のテール側の孔、(18)はその孔に取り付
けた３本型フックである。

【００１３】上記構成のスプーンルアーは、図４に示す
ように、ボディー(10)の分割ボディー部分(10a),(10b)
を、ボディー面に対して上下方向に屈曲変形させた形態
にすることができる。このようにボディーを屈曲変形す
ることにより、水中でのボディーの左右の揺れ、上下の
ジグザグ等の動作を一層を高め得ると共にルアーの泳ぎ
に変化を生じさせることが可能となる。例えば、水面の
穏やかなとき、荒れているとき、風の強いとき、雨の降
っているとき等、すべての天候に応じて、また使う人の
感覚で、ボディーを所望の曲げ角度で屈曲させた形態で
使用することにより、これまで以上のルアー釣りが楽し
める。

【００１４】図５は、本発明の他の実施例を示したもの
で、この実施例では、ボディー(10)を３つのボディー部
分(10a),(10b)(10c)に分割し、前記実施例と同様に、継
ぎ板(11)とリベット(12)とにより、屈曲自在に連結して
構成したものである。この構成によるものは、水中での
ボディーの揺れ動作、ジグザグ動作等をより一層高める
ことができる。

【００１５】図６は、本発明の他の実施例を示したもの
で、２分割したボディー部分(10a),(10b)の対向縁部位
に孔(19)、(19)をそれぞれ設け、両孔(19)、(19)に共通
に掛け渡した２巻き型リング(20)により、ボディー部分
(10a),(10b)を屈曲自在に連結して構成したものであ
る。この構成のスプーンルアーは、継ぎ板を用いて分割
ボディー部分を連結した前記実施例のルアーに較べ、分
割ボディー部分相互の屈曲角度範囲を人幅に拡大し、か
つ水の抵抗に応じて屈曲角度を変化させることができ
る。

【００１６】また、前記リング(20)に代って、周知のス
イベル（回り継ぎ手部材）を用いることにより、分割ボ
ディー部分相互の屈曲動作は回転動作を含むものなり、
屈曲角度範囲を更に拡大させることができる。

【００１７】

【発明の効果】以上、詳述したように、本考案によれ
ば、スプーンルアーのボディーを分割し、その分割ボデ
ィー部分を相互に屈曲自在に連結したので、魚を誘うた
めの水中での動作を飛躍的に拡大させることができるス
プーンルアーが得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示すスプーンルアーの平面
図である。

【図２】前記スプーンルアーの裏面図である。

【図３】前記スプーンルアーの断面図である。

【図４】屈曲させた状態のスプーンルアーの側面図であ
る。

【図５】本発明の他の実施例を示すスプーンルアーの裏
面図である。

【図６】本発明の他の実施例を示すスプーンルアーの平
面図である。

【図７】従来のスプーンルアーの平面図である

【図８】前記スプーンルアーの長手方向の断面図であ
る。

【図９】前記スプーンルアーの幅方向の断面図である。

【符号の説明】

１従来のスプーンルアーのボディー１ａ外皮層２ボディーのヘッド部の孔３スイベル４釣り糸５ボディーのテール部分の孔６３本型フック１０本考案のスプーンルアーのボディー１０ａ，１０ｂ，１０ｃ分割ボディー部分１１継ぎ板１２リベット１３外皮層１４ボディーのヘッド部の孔１５スイベル１６釣り糸１７ボディーのテール部の孔１８３本型フック１９分割ボディー部分に設けた孔２０リング

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】スプーンルアーのボディーを、その長手
方向において、複数のボディー部分に分割し、分割した
ボディー部分を屈曲自在に連結したことを特徴とするス
プーンルアー。
【請求項２】分割したボディー部分の裏面に金属薄板
材からなる継ぎ板を当て付け、その継ぎ板を各ボディー
部分にリベットで固定した請求項１に記載のスプーンル
アー。
【請求項３】分割したボディー部分の対向縁部にそれ
ぞれ孔を設け、その両孔にリング部材を掛け渡した請求
項１に記載のスプーンルアー。
【請求項４】分割したボディー部分の対向縁部にそれ
ぞれ孔を設け、その両孔にスイベル部材を掛け渡した請
求項１に記載のスプーンルアー。