JPH1146148A - 演算処理装置とその利用装置 - Google Patents

演算処理装置とその利用装置

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JPH1146148A
JPH1146148A JP10148113A JP14811398A JPH1146148A JP H1146148 A JPH1146148 A JP H1146148A JP 10148113 A JP10148113 A JP 10148113A JP 14811398 A JP14811398 A JP 14811398A JP H1146148 A JPH1146148 A JP H1146148A
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Toshihiro Ishikawa
川 利 広 石
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ディジタル信号処理プロセッサにおいて、畳み
込み符号器の処理を少ない命令実行サイクルで効率的に
行う。 【解決手段】 演算対象のデータを格納するデータレジ
スタと、データレジスタからの演算対象データの構成ビ
ットをビット毎に指定して選択した少なくとも1ビット
の選択ビットから成るビット選択データを出力するビッ
ト選択回路7と、ビット選択データの全ての選択ビット
の排他的論理和を同時に演算する排他的論理和演算手段
8とを具備する演算処理装置において、データレジスタ
をシフトレジスタ4で構成し、シフトレジスタ4にシフ
ト入力を与える第2のシフトレジスタ5とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動通信機器など
に組み込まれる演算処理装置とその利用装置に関し、特
に、畳み込み符号器の効率的処理を可能にしたものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、ディジタル信号処理プロセッサ
(以下、DSPと略称する)は、移動体通信分野のディ
ジタル化の動きに合わせて、例えば、携帯電話等への機
器組み込み型のプロセッサとして多用されている。移動
無線通信回線におけるデ−タ通信では、ビット誤りが頻
繁に発生するため、誤り訂正処理を行う必要がある。誤
り訂正の手法には、畳み込み符号にビタビ復号を用いる
ものがあり、この誤り訂正符号化/復号化処理にDSP
が使用される。
【0003】以下に、畳み込み符号化の処理を簡単に説
明する。畳み込み符号は、入力ビットとそれに先行する
一定数のビットとのmod2加算により生成され、入力
ビット1ビットに対応して複数の符号化データが生成さ
れる。1情報ビットの入力に対してnビットの符号化デ
ータが生成される場合、符号化率は1/nとなる。出力
の符号化データに影響を与える入力情報ビット数のこと
を拘束長Kと言い、その数はmod2加算に用いられる
シフトレジスタの段数に等しい。この符号化データは、
入力ビットと、先行するK−1個の入力ビットの状態と
で定まる。従って、畳み込み符号化の処理は、このKビ
ットのデータをの中から選択される一定数のビットを演
算対象とし、選択した全てのビットに対して排他的論理
和をとることで行なわれる。
【0004】上記のような畳み込み符号化の処理を高速
に実現できる手段を内蔵した演算処理装置が、例えば特
開平6ー44051号公報に開示されている。この装置
は、演算対象データを格納するデータレジスタと、この
データレジスタからの演算対象データの構成ビットをビ
ット毎に指定して選択したビット選択データを出力する
ビット選択回路と、このビット選択回路の出力するビッ
ト選択データの全てのビットの排他的論理和を同時に演
算する多入力排他的論理和回路とを備えている。以上の
ような構成により、畳み込み符号化処理における演算対
象ビットの選択と排他的論理和演算を高速に実行するこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の演算処理装置では、演算対象となるKビットのデ
ータの更新の処理をソフトウェアで実現するため、1ビ
ットの符号化データの生成に十数ステップを要してお
り、処理の高速化を十分に図ることができないという問
題があった。また、ビット選択回路で選択するビット数
を変化させることを柔軟に行えないという問題があっ
た。さらに、上記の従来の演算処理装置では、多入力排
他的論理和回路を用いるため、ビット選択回路の配線数
が多くなり、LSI化に際しては、配線領域の面積が大
きく、低コスト化が図りにくいという課題があった。
【0006】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、畳み込み符号化処理を高速かつ低コスト
で実現でき、さらに排他的論理和演算の対象となるビッ
ト数の変更にも柔軟に対応できる優れた演算処理装置と
その利用装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の演算処理装置は、シフトレジスタとアドレ
ス発生部に接続されたアドレス変換部を備えた構成とし
たものである。この構成により、アドレス発生部とアド
レス変換部がシフトレジスタの値に応じたアドレスをデ
ータメモリに供給するので、2k-1 の値が、データパス
のビット幅よりも大きい場合でも、ビタビ復号のトレー
スバック処理を高速にかつ効率的に行うことが可能にな
る演算処理装置が得られる。
【0008】また、本発明は、上記演算処理装置を利用
してDSPおよび無線局装置を構成したものであり、高
速に畳み込み符号器の処理を行うことができ、演算器に
おける演算を効率的に処理することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、演算対象データを格納するデータレジスタと、前記
データレジスタからの演算対象データの構成ビットをビ
ット毎に指定して選択した少なくとも1ビットの選択ビ
ットから成るビット選択データを出力するビット選択手
段と、前記ビット選択データの全ての選択ビットの排他
的論理和を同時に演算する排他的論理和演算手段とを備
えた演算処理装置において、前記データレジスタをシフ
トレジスタで構成し、前記シフトレジスタにシフト入力
を与える第2のシフトレジスタとを備えたものであり、
演算対象となるKビットのデータの更新の処理をシフト
レジスタを用いて順次行うようにして、畳み込み符号器
の処理を高速に行うことができる。
【0010】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1記載の発明において、前記排他的論理和演算手段が、
入力ビット数が異なる複数の多入力排他的論理和演算手
段を備え、前記複数の多入力排他的論理和演算手段の出
力のうちの少なくとも1つを選択して出力する選択手段
を備えたものであり、ビット選択回路で選択するビット
数を変化させることを柔軟に行うことができる。
【0011】本発明の請求項3に記載の発明は、演算対
象データを格納するnビットのシフトレジスタと、2入
力1出力の排他的論理和回路の出力を第1の入力として
接続され、前記2入力1出力の排他的論理和回路の2つ
の入力をそれぞれ第2、第3の入力データとして接続さ
れた3入力1出力のセレクタを構成単位とし、前記構成
単位のセレクタの出力を次段構成単位の第3の入力デー
タとすることにより少なくともn―1個多段従属接続
し、前記シフトレジスタの初段を除く各ビットの出力が
順に前記多段従属接続された各構成単位の第2の入力デ
ータとして接続されていることを特徴とするものであ
り、ビット選択回路の配線数を少なくすることができ、
LSI化に際して配線領域の面積が小さくなり、低コス
ト化を図ることができる。
【0012】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
3記載の発明において、前記多段接続された構成単位の
初段の第3の入力データとして前記シフトレジスタの初
段のビットの出力が接続されていることを特徴とするも
のである。
【0013】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
3または4記載の発明において、前記シフトレジスタの
各ビットを前記2入力1出力の排他的論理和回路の入力
として使用するか否かを示す情報を保持する保持手段
と、前記シフトレジスタの各ビットの前段以前のビット
が前記2入力1出力の排他的論理和回路の入力として使
用されるか否かを判定する判定手段とを備え、前記構成
単位のセレクタに前記保持手段の出力と前記判定手段の
出力とが接続されていることを特徴とするものであり、
前記構成単位を多段従属接続した構造において、排他的
論理和演算対象のビットを柔軟に選択することができ
る。
【0014】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
3から5のいずれかに記載の発明において、複数個の前
記保持手段と、前記複数個の保持手段の出力を選択して
前記構成単位のセレクタに出力する選択手段とを備えた
ものであり、符号化率が2分の1以下の場合、すなわち
1情報ビットの入力に対して複数の符号化データを生成
する場合に、各符号化データに対応する演算対象データ
のビット選択位置を高速に切り替えることができる。
【0015】本発明の請求項7に記載の発明は、演算対
象データを格納するデータレジスタと、前記データレジ
スタからの前記演算対象データの構成ビットをビット毎
に指定して選択した少なくとも1ビットの選択ビットか
ら成るビット選択データを出力するビット選択手段と、
前記ビット選択データの全ての前記選択ビットの排他的
論理和を同時に演算する排他的論理和演算手段とを具備
する演算処理装置において、前記データレジスタをシフ
トレジスタで構成し、さらに第2のシフトレジスタを備
え、前記シフトレジスタの構成ビットおよび前記第2の
シフトレジスタの出力ビットをビットごとに指定して選
択した少なくとも1ビットの選択ビットから成るビット
選択データを出力する第2のビット選択手段と、前記第
2のビット選択データの全ての前記選択ビットの排他的
論理和を同時に演算する第2の排他的論理和演算手段と
を備え、前記第2の排他的論理和手段の出力を前記排他
的論理和手段の演算対象データの一部として供給するこ
とを特徴とする演算処理装置であり、ターボ符号器の処
理を高速に行うことができる。
【0016】本発明の請求項8に記載の発明は、前記排
他的論理和演算手段および前記第2の排他的論理和演算
手段の両方あるいは片方において、入力ビット数が異な
る複数の多入力排他的論理和演算手段を備え、前記複数
の多入力排他的論理和演算手段の出力のうちの少なくと
も1つを選択して出力する選択手段を備えたことを特徴
とする請求項7に記載の演算処理装置であり、ビット選
択回路で選択するビット数を変化させることを柔軟に行
うことができる。
【0017】本発明の請求項9に記載の発明は、請求項
3に記載の発明において、多段接続された構成単位の初
段の第3の入力データとして請求項7または8に記載の
第2のシフトレジスタの出力が接続されていることを特
徴とするものである。
【0018】本発明の請求項10に記載の発明は、請求
項3から5または9に記載の発明において、複数個の前
記保持手段と、複数個の前記選択手段と、複数個の前記
多段接続された構成単位とを備え、少なくとも1個の前
記多段接続された構成単位の初段の第3の入力データと
して他の前記多段接続された構成単位の出力が機能的に
接続されていることを特徴とするものであり、ターボ符
号器の処理を高速に行うことができる。
【0019】本発明の請求項11に記載の発明は、請求
項7または8に記載の発明において、前記第2の排他的
論理和手段の出力と前記第2のシフトレジスタの出力と
のどちらかを選択して前記排他的論理和手段の演算対象
データの一部として供給することを特徴とするものであ
り、畳み込み符号器の処理だけでなく、ターボ符号器の
処理も高速に効率良く行うことができる。
【0020】本発明の請求項12に記載の発明は、演算
処理装置と、積和演算部と、データの入出力を行う入出
力部と、前記演算処理装置、積和演算部および入出力部
を制御する制御部とを備えるディジタル信号処理プロセ
ッサであって、前記演算処理装置として、請求項1から
11のいずれかに記載の演算処理装置を備えたことを特
徴とするディジタル信号処理プロセッサであり、高速に
畳み込み符号器の処理を行うことができ、演算器におけ
る演算を効率的に処理することができる。
【0021】本発明の請求項13に記載の発明は、信号
の装置および受信を行うアンテナ部と、アンテナ部から
の受信信号を受信する受信無線部と、送信信号をアンテ
ナ部へ送信する送信無線部と、受信信号を復調して復号
化し、送信信号を符号化して変調するベースバンド信号
処理部と、前記アンテナ部、受信無線部、送信無線部お
よびベースバンド信号処理部を制御する制御部と、外部
との信号の入出力を行う入出力部とを備える無線局装置
において、前記ベースバンド信号処理部が前記ベースバ
ンド信号処理部で果たす機能のうちの、少なくとも受信
信号の復号化を実行するディジタル信号処理プロセッサ
を備え、前記ディジタル信号処理プロセッサが請求項1
から11のいずれかに記載の演算処理装置を含んでいる
ことを特徴とする無線局装置であり、ベースバンド信号
処理部を少ない部品点数で組み立てることができ、また
少ないステップ数で高速に畳み込み符号化処理を行なう
ことができる。
【0022】本発明の請求項14に記載の発明は、前記
ベースバンド信号処理部が、CDMA通信方式の変調お
よび復調を行うことを特徴とする請求項13に記載の無
線局装置であり、CDMA通信方式で変調および復調を
行うことができる。
【0023】本発明の請求項15に記載の発明は、前記
入出力部が、音声信号を電気信号に変換する手段と電気
信号を音声信号に変換する手段を備え、前記無線局装置
が、前記入出力部を通じて音声信号を入出力する無線局
であることを特徴とする請求項13または14に記載の
無線局装置であり、音声による通信を行うことができ
る。
【0024】本発明の請求項16に記載の発明は、前記
無線局装置が無線移動局または無線基地局であることを
特徴とする請求項13または14に記載の無線局装置で
あり、処理速度の速い無線移動局または無線基地局を構
成することができる。
【0025】以下、本発明の実施の形態について図面を
用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の第1の実施の形態にお
ける演算処理装置の構成を示すブロック図である。図1
において、1はデータメモリであり、畳み込み符号化さ
れる情報データなどを記憶する。2はアドレスカウンタ
であり、データメモリ1に接続され、データメモリ1か
ら読み書きするデータのアドレスを供給する。3はデー
タバスであり、データメモリ1から読み出したデータ等
を転送する。4はシフトレジスタであり、データメモリ
1からバス3を介して読み出したデータを格納するとと
もに、後述するシフトレジスタ5からのシフト出力をシ
フト入力として1ビットずつシフトしながらビット選択
回路7にデータを供給する。5は第2のシフトレジスタ
であり、データメモリ1からバス3を介して読み出した
データを格納するとともに、1ビットずつシフトして、
そのシフト出力をシフトレジスタ4に供給する。6はレ
ジスタであり、排他的論理和演算の対象データのビット
位置指定を行うビット選択情報を保持する。7はビット
選択回路であり、シフトレジスタ4に格納されているデ
ータの中からレジスタ6で指定された位置のビットデー
タを選択して多入力排他的論理和回路8に出力する。レ
ジスタ6とビット選択回路7はビット選択手段を構成す
るものである。8は排他的論理和演算手段としての多入
力排他的論理和回路である。9はシフトレジスタであ
り、多入力排他的論理和回路8の出力をシフト入力とし
て1ビットずつシフトしながら保持する。
【0026】図2はビット選択回路7の構成例を示す図
である。ビット選択回路7には、シフトレジスタ4の各
8ビットが入力されるように接続されている。701〜
705は8ビット入力1ビット出力のセレクタであり、
入力の8ビットにはシフトレジスタ4の各8ビットが接
続されており、セレクタ701〜705の出力は5入力
排他的論理和回路8の入力に接続されている。
【0027】次に、この実施の形態における演算処理装
置において、データメモリ1に格納されている情報デー
タに対して図9に示すような拘束長K=7、符号化率1
/2の畳み込み符号器の処理を行う動作について図1、
2、および図9を参照しながら説明する。また、データ
メモリ1、アドレスカウンタ2、データバス3、シフト
レジスタ4、5、レジスタ6、9等のデータパスのビッ
ト幅は8ビット幅であるとする。データメモリ1には、
符号化対象のデータ8ビットを1語として0番地から順
に格納されているものとする。
【0028】以下に、畳み込み符号器の処理を行う動作
をステップに分けて説明する。 ステップ0:アドレスカウンタ2にデータの先頭番地0
を設定する。 ステップ1:データメモリ1からアドレスカウンタ2で
示される番地のデータ読み出して、データバス3を介し
てシフトレジスタ4に格納する。アドレスカウンタ2の
値は1だけインクリメントされる。 ステップ2:データメモリ1からアドレスカウンタ2で
示される番地のデータを読みだして、データバス3を介
してシフトレジスタ5に格納する。 ステップ3:レジスタ6に、図9における符号化データ
X1を生成するのに必要となるシフトレジスタのビット
位置のデータb'01010111' を格納する。
【0029】ステップ4:ビット選択回路7と多入力排
他的論理和回路8が動作して符号化データを生成し、結
果をソフトレジスタ9にシフト入力して格納する。この
とき、図2に示したビット選択回路7内のセレクタ70
1〜705は、レジスタ6に保持されたビット位置デー
タに従って動作する。即ち、セレクタ701〜705は
それぞれ、ビット0、ビット1、ビット2、ビット4、
ビット6を選択して、多入力排他的論理和回路8に出力
する。 ステップ5:レジスタ6に、図9における符号化データ
X2を生成するのに必要となるシフトレジスタのビット
位置のデータb'01111001' を格納する。
【0030】ステップ6:ビット選択回路7と多入力排
他的論理和回路8が動作して符号化データを生成し、結
果をソフトレジスタ9にシフト入力して格納する。この
とき、図2に示したビット選択回路7内のセレクタ70
1〜705は、レジスタ6に保持されたビット位置デー
タに従って動作する。即ち、セレクタ701〜705
は、それぞれビット0、ビット3、ビット4、ビット
5、ビット6を選択して、多入力排他的論理和回路8に
出力する。 ステップ7:シフトレジスタ4と5が同時に1ビット左
にシフトする。
【0031】以上のステップ0から7までの処理で、情
報データ1ビット分の符号化処理が実行されたことにな
る。以降は、ステップ3から7を繰り返して実行するこ
とにより、符号化処理をすすめることができる。ステッ
プ3から7の処理を4回繰り返すとシフトレジスタ9に
8ビットの符号化データが格納されるので、下記のステ
ップ8の動作を行う。また8回繰り返すとシフトレジス
タ5の内容が全てシフトアウトされるので、ステップ2
の動作を行って入力データの補充を行う。 ステップ8:シフトレジスタ9の値をデータメモリ1に
格納する。
【0032】以上のように、本実施の形態1の演算処理
装置においては、シフトレジスタ4と5が符号化対象の
情報データを1ビットずつシフトしながらビット選択回
路7に供給するので、上記のように効率的に畳み込み符
号器の処理を行うことが可能になるという従来例にない
効果を有する。
【0033】(実施の形態2)図3および図4は本発明
の第2の実施の形態における演算処理装置の構成を示し
ており、ビット選択回路で選択するビット数を変化させ
ることを柔軟に行えるような構成を有している。本実施
の形態2と上記した実施の形態1との違いは大きく3点
ある。
【0034】第1点は、図4に示すように、多入力排他
的論理和回路8において入力シフトビット数の異なる4
個の多入力排他的論理和回路から構成されていることで
ある。即ち、5入力排他的論理和回路801と、4入力
排他的論理和回路802と、3入力排他的論理和回路8
03と、2入力排他的論理和回路804とを有してい
る。
【0035】第2点は、図3に示すように、レジスタ1
0を有していることである。レジスタ10には、多入力
排他的論理和回路8内の4個の排他的論理和回路のうち
どれを使用するかを示す情報を保持する。
【0036】第3点は、図3および図4に示すように、
4入力1出力のセレクタ11を有していることである。
このセレクタ11は多入力排他的論理和回路8内の4個
の排他的論理和回路の出力に接続されており、レジスタ
10の値に従って選択して出力するものである。
【0037】本実施の形態においては、以上のように構
成されているので、図10に示すような排他的論理和演
算対象のビット数が符号化データX1とX2とで変化す
る(X1は5ビット、X2は3ビット)の様な場合に
も、実施の形態1と同様の以下のような処理ステップに
よって符号化処理を行うことが可能になる。
【0038】以下に、畳み込み符号器の処理を行う動作
をステップに分けて説明する。 ステップ0:アドレスカウンタ2にデータの先頭番地0
を設定する。 ステップ1:データメモリ1からアドレスカウンタ2で
示される番地のデータ読み出して、データバス3を介し
てシフトレジスタ4に格納する。アドレスカウンタ2の
値は1だけインクリメントされる。 ステップ2:データメモリ1からアドレスカウンタ2で
示される番地のデータを読みだして、データバス3を介
してシフトレジスタ5に格納する。 ステップ3:レジスタ6に、図10における符号化デー
タX1を生成するのに必要となるシフトレジスタのビッ
ト位置のデータb'01010111' を格納する。 ステップ3’:レジスタ10に、図10における符号化
データX1を生成するのに必要となる情報ビットの数5
を格納する。
【0039】ステップ4:ビット選択回路7と多入力排
他的論理和回路8が動作して符号化データを生成し、セ
レクタ11を介して結果をシフトレジスタ9にシフト入
力して格納する。このとき、図2に示したビット選択回
路7内のセレクタ701〜705は、レジスタ6に保持
されたビット位置データに従って動作する。即ち、セレ
クタ701〜705はそれぞれ、ビット0、ビット1、
ビット2、ビット4、ビット6を選択して、多入力排他
的論理和回路8内の5入力排他的論理和回路801に出
力する。セレクタ11は5入力排他的論理和回路801
の出力を選択してシフトレジスタ9に出力する。 ステップ5:レジスタ6に、図10における符号化デー
タX2を生成するのに必要となるシフトレジスタのビッ
ト位置のデータb'01001001' を格納する。 ステップ5’:レジスタ10に、図10における符号化
データX2を生成するのに必要となる情報ビットの数3
を格納する。
【0040】ステップ6:ビット選択回路7と多入力排
他的論理和回路8が動作して符号化データを生成し、結
果をセレクタ11を介してシフトレジスタ9にシフト入
力して格納する。このとき、図2に示したビット選択回
路7内のセレクタ701〜703は、レジスタ6に保持
されたビット位置データに従って動作する。即ち、セレ
クタ701〜703はそれぞれ、ビット0、ビット3、
ビット6を選択して、多入力排他的論理和回路8内の3
入力排他的論理和回路803に出力する。セレクタ11
は3入力排他的論理和回路803の出力を選択してシフ
トレジスタ9に出力する。 ステップ7:シフトレジスタ4と5が同時に1ビット左
にシフトする。
【0041】以上のステップ0から7までの処理で、情
報データ1ビット分の符号化処理が実行されたことにな
る。以降は、ステップ3から7を繰り返して実行するこ
とにより、符号化処理をすすめることができる。ステッ
プ3から7の処理を4回繰り返すと、シフトレジスタ9
に8ビットの符号化データが格納されるので、下記のス
テップ8の動作を行う。また8回繰り返すとシフトレジ
スタ5の内容が全てシフトアウトされるので、ステップ
2の動作を行って入力データの補充を行う。ステップ
8:シフトレジスタ9の値をデータメモリ1に格納す
る。
【0042】以上のように、本実施の形態2の演算処理
装置においては、図10に示すような排他的論理和演算
対象のビット数が符号化データX1とX2とで変化する
(X1は5ビット、X2は3ビット)の様な場合にも、
効率的に畳み込み符号器の処理を行うことが可能になる
という従来例にない効果を有する。
【0043】(実施の形態3)本発明の第3の実施の形
態における演算処理装置は、ビット選択回路の配線数を
少なくすることができ、LSI化に際して配線領域の面
積が小さくなり低コスト化が図りやすいような構成を有
している。本実施の形態3は、図5に示すように、第1
の実施の形態(図1)におけるビット選択回路7と多入
力排他的論理和回路8の代わりに、カスケード型排他的
論理和選択回路12と判定回路13を有した構成となっ
ている。カスケード型排他的論理和選択回路12は図6
に示すように構成されている。すなわち、2入力1出力
の排他的論理和回路14の出力を第1の入力として接続
され、2入力1出力の排他的論理和回路14の2つの入
力をそれぞれ第2、第3の入力データとして接続された
3入力1出力のセレクタ15を構成単位16とし、この
構成単位16のセレクタ15の出力を次段構成単位の第
3の入力データとすることにより構成単位16を7個多
段従属接続し、シフトレジスタ4の初段を除く各ビット
の出力が順にこの多段従属接続された各構成単位16の
第2の入力データとして接続されている。また、この多
段接続された構成単位16の初段の構成単位16(1)
の第3の入力データとしてシフトレジスタ4の初段のビ
ットの出力が接続されている。
【0044】図5において、6はレジスタであり、実施
の形態1および2と同様に、排他的論理和演算の対象デ
ータのビット位置指定を行うビット選択情報を保持する
ものである。このビット選択情報は、同時に図6に示し
たレジスタ6の各ビットを各構成単位16内の2入力1
出力の排他的論理和回路14の入力として使用するか否
かを示すものあり、各構成単位16内のセレクタ15の
制御信号18として接続されている。13はレジスタ6
の各ビットの前段以前のビットが2入力1出力の排他的
論理和回路14の入力として使用されるか否かを判定す
る判定手段としての判定回路であり、各構成単位16内
のセレクタ15の制御信号19として接続されている。
【0045】本実施の形態においては、以上のように構
成されているので、図10に示すような排他的論理和演
算対象のビット数が符号化データX1とX2とで変化す
る(X1は5ビット、X2は3ビット)の様な場合に
も、実施の形態2と同様の以下のような処理ステップに
よって符号化処理を行うことが可能になる。
【0046】以下に、畳み込み符号器の処理を行う動作
をステップに分けて説明する。 ステップ0:アドレスカウンタ2にデータの先頭番地0
を設定する。 ステップ1:データメモリ1からアドレスカウンタ2で
示される番地のデータ読み出して、データバス3を介し
てシフトレジスタ4に格納する。アドレスカウンタ2の
値は1だけインクリメントされる。 ステップ2:データメモリ1からアドレスカウンタ2で
示される番地のデータを読みだして、データバス3を介
してシフトレジスタ5に格納する。 ステップ3:レジスタ6に、図10における符号化デー
タX1を生成するのに必要となるシフトレジスタのビッ
ト位置のデータb'01010111' を格納する。
【0047】ステップ4:カスケード型排他的論理和選
択回路12が動作して符号化データを生成し、結果をシ
フトレジスタ9にシフト入力して格納する。このとき、
カスケード型排他的論理和選択回路12内の各構成単位
16は、制御信号18および19により図7に示すよう
な選択動作を行う。 ステップ5:レジスタ6に、図10における符号化デー
タX2を生成するのに必要となるシフトレジスタのビッ
ト位置のデータb'01001001' を格納する。
【0048】ステップ6:カスケード型排他的論理和選
択回路12が動作して符号化データを生成し、結果をシ
フトレジスタ9にシフト入力して格納する。このときカ
スケード型排他的論理和選択回路12内の各構成単位1
6は、制御信号18および19により図7に示すような
選択動作を行う。 ステップ7:シフトレジスタ4と5が同時に1ビット左
にシフトする。
【0049】以上のステップ0から7までの処理で、情
報データ1ビット分の符号化処理が実行されたことにな
る。以降は、ステップ3から7を繰り返して実行するこ
とにより、符号化処理をすすめることができる。ステッ
プ3から7の処理を4回繰り返すとシフトレジスタ9に
8ビットの符号化データが格納されるので、下記のステ
ップ8の動作を行う。また8回繰り返すとシフトレジス
タ5の内容が全てシフトアウトされるので、ステップ2
の動作を行って入力データの補充を行う。 ステップ8:シフトレジスタ9の値をデータメモリ1に
格納する。
【0050】以上のように、本実施の形態3の演算処理
装置においては、図10に示すような排他的論理和演算
対象のビット数が符号化データX1とX2とで変化する
(X1は5ビット、X2は3ビット)の様な場合にも、
効率的に畳み込み符号器の処理を行うことが可能になる
という従来例にない効果を有する。また、実施の形態2
では必要であった、ステップ3’およびステップ5’の
処理が不要になるので、より高速に畳み込み符号器の処
理を行うことができる。
【0051】また実施の形態2の図4と本実施の形態3
の図6とを比較すると明らかなように、本実施の形態3
は実施の形態2と同等の機能を有しながら配線構造が単
純で、かつ配線量が少ないので、LSI化に際して配線
領域の面積が小さくなり、低コスト化が図りやすいとい
う効果を有する。
【0052】(実施の形態4)第4の実施の形態におけ
る演算処理装置は、1情報ビットの入力に対して複数の
符号化データを生成する場合に、各符号化データに対応
する演算対象データのビット選択位置を高速に切り替え
られるように構成したものである。本実施の形態4は、
図8に示すように、第2の符号化データに対応する排他
的論理和演算の対象データのビット位置指定を行うビッ
ト選択情報を保持するレジスタ20と、レジスタ6とレ
ジスタ20の出力を選択して出力するセレクタ21を備
えている。その他の構成は第3の実施の形態(図5)と
変わりがない。
【0053】以下に、畳み込み符号器の処理を行う動作
をステップに分けて説明する。 ステップ0:アドレスカウンタ2にデータの先頭番地0
を設定する。 ステップ1:データメモリ1からアドレスカウンタ2で
示される番地のデータ読み出して、データバス3を介し
てシフトレジスタ4に格納する。アドレスカウンタ2の
値は1だけインクリメントされる。 ステップ2:データメモリ1からアドレスカウンタ2で
示される番地のデータを読みだして、データバス3を介
してシフトレジスタ5に格納する。 ステップ3:レジスタ6に、図10における符号化デー
タX1を生成するのに必要となるシフトレジスタのビッ
ト位置のデータb'01010111' を格納する。
【0054】ステップ4:レジスタ10に、図10にお
ける符号化データX2を生成するのに必要となるシフト
レジスタのビット位置のデータb'01001001' を格納す
る。 ステップ5:カスケード型排他的論理和選択回路12が
動作して符号化データを生成し、結果をシフトレジスタ
9にシフト入力して格納する。このとき、セレクタ21
はレジスタ6の内容を選択して出力する。カスケード型
排他的論理和選択回路12内の各構成単位16は、制御
信号18および19により図7に示すような選択動作を
行う。
【0055】ステップ6:カスケード型排他的論理和選
択回路12が動作して符号化データを生成し、結果をシ
フトレジスタ9にシフト入力して格納する。このときセ
レクタ21はレジスタ20の内容を選択して出力する。
カスケード型排他的論理和選択回路12内の各構成単位
16は、制御信号18および19により図7に示すよう
な選択動作を行う。 ステップ7:シフトレジスタ4と5が同時に1ビット左
にシフトする。
【0056】以上のステップ0から7までの処理で、情
報データ1ビット分の符号化処理が実行されたことにな
る。以降は、ステップ3から7を繰り返して実行するこ
とにより、符号化処理を進めることができる。ステップ
5から7の処理を4回繰り返すと、シフトレジスタ9に
8ビットの符号化データが格納されるので、下記のステ
ップ8の動作を行う。また8回繰り返すとシフトレジス
タ5の内容が全てシフトアウトされるので、ステップ2
の動作を行って入力データの補充を行う。 ステップ8:シフトレジスタ9の値をデータメモリ1に
格納する。
【0057】以上のように、本実施の形態4の演算処理
装置においては、図10に示すような排他的論理和演算
対象のビット数が符号化データX1とX2とで変化する
(X1は5ビット、X2は3ビット)の様な場合にも、
効率的に畳み込み符号器の処理を行うことが可能になる
という従来例にない効果を有する。
【0058】符号化率が2分の1以下の場合、すなわち
1情報ビットの入力に対して複数の符号化データを生成
する場合に、各符号化データに対応する演算対象データ
のビット選択位置を高速に切り替えられるので、ビット
選択位置データを頻繁に書き換える必要がなくなり、よ
り高速に畳み込み符号器の処理を行うことができる。さ
らに、実施の形態3と同様に、LSI化に際して配線領
域の面積が小さくなり、低コスト化が図りやすいという
効果を有する。
【0059】(実施の形態5)第5の実施の形態では、
畳み込み符号と同様に誤り訂正符号の一種であるターボ
符号の符号化処理を行う演算処理装置について、図11
を参照してその構成と動作を説明する。ターボ符号は、
畳み込み符号の性能を大きく上回る誤り訂正符号として
提案され、無線通信システムへの適用も検討されている
ものである。図25はターボ符号器の構成を示す図であ
る。ターボ符号器は2つの再帰的組織畳み込み符号化器
(RSC)251と252とその間のインタリーバ25
3によって構成される。このインタリーバ253はデー
タのビット系列をランダムに入れ換えることによりイン
タリービングを実現する。例えば、インターリーバ25
3に、データのビット系列{d1, d2, d3, d4,
d5, d6, d7, d8}を入力すると、ビット系列
{d4, d6, d2, d8, d5, d1, d7, d3}
を出力する。符号化の手順としては、RSC251によ
り情報系列を符号化し、また1フレーム分の情報系列に
ランダムインタリービングを施した後に、RSC252
によって符号化を行う。RSC251と252には、同
じ構成のRSCを用いる。図23および図24は、RS
Cの構成例を示す図である。
【0060】図11において、1から9までの構成要素
は第1の実施形態と同様である。20はレジスタであ
り、図23に示したRSCにおいて入力データが入力す
る側の排他的論理和演算の対象データのビット位置指定
を行うビット選択情報を保持する。30はビット選択回
路であり、シフトレジスタ5の出力の1ビットとシフト
レジスタ4の初段のビットを除く3ビットの合計4ビッ
トの中からレジスタ20で指定された位置のビットデー
タを選択して多入力排他的論理和回路31に出力する。
レジスタ20とビット選択回路30は第2のビット選択
手段を構成するものである。31は第2の排他的論理和
演算手段としての多入力排他的論理和回路である。33
はインタリーバであり、データを入力すると、データの
ビット系列をランダムに入れ換えて出力する。
【0061】図13はビット選択手段30の構成例を示
す図である。ビット選択回路30には、シフトレジスタ
5の出力の1ビットとシフトレジスタ4の初段のビット
を除く3ビットが入力されるよう接続されている。70
1〜703は4ビット入力1ビット出力のセレクタであ
り、入力の4ビットには、シフトレジスタ5の出力の1
ビットとシフトレジスタ4の初段のビットを除く3ビッ
トが接続されており、セレクタ701〜703の出力
は、3入力排他的論理和回路8の入力に接続されてい
る。なお、図11において、シフトレジスタ4と5、レ
ジスタ6と20、ビット選択回路7と30、および多入
力排他的論理和回路8と31は、RSC32を構成する
ものである。
【0062】次に、本実施の形態における演算処理装置
において、データメモリ1に格納されている情報データ
に対して図23および25に示すようなターボ符号器の
処理を行う動作について図11、12、13、23およ
び図25を参照しながら説明する。また、デ−タメモリ
1、アドレスカウンタ2、データバス3、シフトレジス
タ5、レジスタ6、9等のデ−タパスのビット幅は8ビ
ット幅であるとする。シフトレジスタ4のビット数は3
ビットとする。データメモリ1には、符号化対象のデー
タ8ビットを1語として0番地から順に格納されている
ものとする。ここでは簡単のため、1フレームの情報デ
ータは8ビットであるとする。
【0063】以下に、ターボ符号器の処理を行う動作を
ステップに分けて説明する。 ステップ0:アドレスカウンタ2にデータの先頭番地を
設定する。また、シフトレジスタ4に、0を格納する。 ステップ1:データメモリ1からアドレスカウンタ2で
示される番地のデータを読み出して、データバス3を介
してシフトレジスタ5に格納する。アドレスカウンタ2
の値は1だけインクリメントする。 ステップ2:レジスタ6に、図23における符号化デー
タXを生成するのに必要となるシフトレジスタのビット
位置のデータb'1011' を格納する。 ステップ3:レジスタ20に、図23におけるシフトレ
ジスタの初段の入力データを生成するのに必要となるビ
ット位置のデータb'1101' を格納する。
【0064】ステップ4:ビット選択回路30と多入力
排他的論理和回路31が動作する。このとき、このと
き、図13に示したビット選択回路30内のセレクタ7
01〜703は、レジスタ20に保持されたビット位置
データに従って動作する。即ち、セレクタ701〜70
3はそれぞれ、ビット0、ビット2、ビット3を選択し
て、多入力排他的論理和回路31に出力する。図12に
示すように、多入力排他的論理和回路31の出力がビッ
ト選択回路7のビット3として入力される。ビット選択
回路7と多入力排他的論理和回路8が動作して符号化デ
ータを生成し、結果をソフトレジスタ9にシフト入力し
て格納する。このとき、図12に示したビット選択回路
7内のセレクタ701〜703は、レジスタ6に保持さ
れたビット位置データに従って動作する。即ち、セレク
タ701〜703はそれぞれ、ビット0、ビット1、ビ
ット3を選択して、多入力排他的論理和回路8に出力す
る。 ステップ5:シフトレジスタ4と5が同時に1ビット左
にシフトする。
【0065】以上のステップ0から5までの処理で、情
報データ1ビット分の符号化処理が実行された。以降
は、ステップ4と5を繰り返して実行することにより、
符号化処理をすすめることができる。ステップ4と5の
処理を8回繰り返すとシフトレジスタ5の内容が全てシ
フトアウトされる。また、シフトレジスタ9に8ビット
の符号化データが格納されるので、下記のステップ6の
動作を行う。また、もし情報データのビット数が8ビッ
トより大きいときは、ステップ1の動作を行って入力デ
ータの補充を行う。 ステップ6:シフトレジスタ9の値をデータメモリ1に
格納する。 以上で、図25において、1フレーム分の情報データに
対するRSC251による符号化処理が終了したことに
なる。
【0066】次に、1フレーム分の情報データに対する
インタリーブを行う。まずデータメモリ1のアドレス0
番地から1フレーム分の情報データのビット系列{d
1, d2, d3, d4, d5, d6, d7, d8}を読
み出し、バス3を介してインタリーバ33に入力する。
インタリーバ33は、ビット系列{d4, d6, d2,
d8, d5, d1, d7, d3}を出力する。このビッ
ト系列を、データメモリ1の1番地に格納する。最後
に、インターリーブ後の1フレーム分のビット系列{d
4, d6, d2,d8, d5, d1, d7, d3}に対
して、符号化を行う。これは、データの先頭番地を1番
地として、上記のステップ0から6までの処理を行えば
よい。このとき、ステップ4と5は8回繰り返す。
【0067】以上のように、本実施の形態5の演算処理
装置においては、シフトレジスタ4と5が符号化対象の
情報データを1ビットずつシフトしながらビット選択回
路7およびビット選択回路30に供給し、また多入力排
他的論理和回路31の出力が、ビット選択回路7の入力
の1部として供給されるので、上記のようにターボ符号
器の処理を効率的に行うことが可能になるという従来例
にない効果を有する。なお、本実施の形態においては、
多入力排他的論理和回路の出力を直接ビット選択回路7
に入力するように構成しているが、間にパイプラインレ
ジスタを設置したりするようにしても良い。また、上記
のステップごとに記述した動作タイミングを、本発明の
技術思想に沿って、適当に変更しても差しつかえない。
【0068】(実施の形態6)第6の実施の形態の演算
処理装置は、ビット選択回路で選択するビット数を変化
させることを柔軟に行えるような構成を有している。こ
の装置は、図14、図15および図16に示す構成を備
えている。図11、図12および図13との違いは大き
く3点ある。
【0069】第1点は、図15と16に示すように、多
入力排他的論理和回路8と31とにおいて入力シフトビ
ット数の異なる2個の多入力排他的論理和回路から構成
されていることである。即ち、2入力排他的論理和回路
801と、3入力排他的論理和回路802とを有してい
る。
【0070】第2点は、図14に示されている、レジス
タ36および37を有していることである。レジスタ3
6、37にはそれぞれ、多入力排他的論理和回路8およ
び31内の2個の排他的論理和回路のうちどれを使用す
るかを示す情報を保持する。
【0071】第3点は、図14、15、16に示された
2入力1出力のセレクタ34と35を有していることで
ある。このセレクタ34と35は多入力排他的論理和回
路8、31内の2個の排他的論理和回路の出力に接続さ
れており、それぞれレジスタ36、37の値に従って選
択して出力するものである。なお、図14において、シ
フトレジスタ4と5、レジスタ6と20、レジスタ36
と37、ビット選択回路7と30、多入力排他的論理和
回路8と31、およびセレクタ34と35は、RSC3
2を構成するものである。
【0072】本実施の形態においては、以上のように構
成されているので、図24に示すような排他的論理和演
算対象のビット数がRSC内の2つの排他的論理和回路
で異なる(入力データが入力する方の排他的論理和では
3ビットが入力し、符号化データを出力する排他的論理
和では2ビットが入力する)様な場合にも、実施の形態
5と同様の以下のような処理ステップによって符号化処
理を行うことが可能になる。
【0073】以下に、ターボ符号器の処理を行う動作を
ステップに分けて説明する。 ステップ0:アドレスカウンタ2にデータの先頭番地0
を設定する。また、シフトレジスタ4に、0を格納す
る。 ステップ1:データメモリ1からアドレスカウンタ2で
示される番地のデータを読み出して、データバス3を介
してシフトレジスタ5に格納する。アドレスカウンタ2
の値は1だけインクリメントする。 ステップ2:レジスタ6に、図24に示したRSCで符
号化データXを生成するのに必要なシフトレジスタのビ
ット位置データb'1010' を格納する。 ステップ3:レジスタ20に、図23におけるシフトレ
ジスタの初段の入力データを生成するのに必要となるビ
ット位置のデータb'1110' を格納する。 ステップ3’:レジスタ36に、図23においてシフト
レジスタの初段の入力データを生成する排他的論理和に
入力するビット数3を格納する。 ステップ3’’:レジスタ37に、図23において符号
化データを生成する排他的論理和に入力するビット数2
を格納する。
【0074】ステップ4:ビット選択回路30と多入力
排他的論理和回路31が動作して、セレクタ34を介し
て結果をビット選択回路7に出力する。このとき、図1
6に示したビット選択回路30内のセレクタ701〜7
03は、レジスタ20に保持されたビット位置データに
従って動作する。即ち、セレクタ701〜703はそれ
ぞれ、ビット1、ビット2、ビット3を選択して、多入
力排他的論理和回路31内の3入力排他的論理和回路8
02に出力する。セレクタ34は、レジスタ36に格納
された情報にしたがって、3入力排他的論理和回路80
2の出力を選択して出力する。
【0075】図15に示すように、多入力排他的論理和
回路31の出力はビット選択回路7のビット3として入
力される。ビット選択回路7と多入力排他的論理和回路
8が動作して符号化データを生成し、結果をセレクタ3
5を介してソフトレジスタ9にシフト入力して格納す
る。このとき、図15に示したビット選択回路7内のセ
レクタ701〜703は、レジスタ6に保持されたビッ
ト位置データに従って動作する。即ち、セレクタ701
は動作せず、702、703はそれぞれ、ビット1、ビ
ット3を選択して、多入力排他的論理和回路8内の2入
力排他的論理和回路801に出力する。セレクタ35
は、レジスタ37に格納された情報にしたがって、2入
力排他的論理和回路801の出力を選択してシフトレジ
スタ9にシフト入力する。 ステップ5:シフトレジスタ4と5が同時に1ビット左
にシフトする。
【0076】以上のステップ0から5までの処理で、情
報データ1ビット分の符号化処理が実行された。以降
は、ステップ4と5を繰り返して実行することにより、
符号化処理をすすめることができる。ステップ4と5の
処理を8回繰り返すとシフトレジスタ5の内容が全てシ
フトアウトされる。また、シフトレジスタ9に8ビット
の符号化データが格納されるので、下記のステップ8の
動作を行う。また、もし情報データのビット数が8ビッ
トより大きいときは、ステップ1の動作を行って入力デ
ータの補充を行う。 ステップ6:シフトレジスタ9の値をデータメモリ1に
格納する。 以上で、図25において、1フレーム分の情報データに
対するRSC251(図24)による符号化処理が終了
したことになる。
【0077】次に、1フレーム分の情報データに対する
インタリーブを行う。まずデータメモリ1のアドレス0
番地から1フレーム分の情報データのビット系列{d
1, d2, d3, d4, d5, d6, d7, d8}を読
み出し、バス3を介してインタリーバ33に入力する。
インタリーバ33は、ビット系列{d4, d6, d2,
d8, d5, d1, d7, d3}を出力する。このビッ
ト系列を、データメモリ1の1番地に格納する。最後
に、インターリーブ後の1フレーム分のビット系列{d
4, d6, d2,d8, d5, d1, d7, d3}に対
して、符号化を行う。これは、データの先頭番地を1番
地として、上記のステップ0から6までの処理を行えば
よい。このとき、ステップ4と5は8回繰り返す。
【0078】以上のように、本実施の形態6の演算処理
装置においては、図24に示すような排他的論理和演算
対象のビット数がRSC内の2つの排他的論理和回路で
異なる(入力データが入力する方の排他的論理和では3
ビットが入力し、符号化データを出力する排他的論理和
では2ビットが入力する)様な場合にも、効率的にター
ボ符号器の処理を行うことが可能になるという従来例に
ない効果を有する。
【0079】(実施の形態7)本発明の第7の実施の形
態の演算処理装置は、ビット選択回路の配線数を少なく
することができ、LSI化に際して配線領域の面積が小
さくなり低コスト化が図りやすいような構成を有してい
る。この装置は、図17に示すように、第5の実施形態
(図11)におけるビット選択回路7と多入力排他的論
理和回路8の代わりに、カスケード型排他的論理和選択
回路12と判定回路13を有し、また、ビット選択回路
30と多入力排他的論理和回路31の代わりに、カスケ
ード型排他的論理和選択回路38と判定回路39を有し
た構成となっている。カスケード型排他的論理和選択回
路12は、図18に示すように構成されている。すなわ
ち、2入力1出力の排他的論理和回路14の出力を第1
の入力として接続され、2入力1出力の排他的論理和回
路14の2つの入力を、それぞれ第2、第3の入力デー
タとして接続された3入力1出力のセレクタ15を構成
単位16とし、この構成単位16のセレクタ15の出力
を、次段構成単位の第3の入力データとすることによ
り、構成単位16を3個多段従属接続し、シフトレジス
タ4の各ビットの出力が、順にこの多段従属接続された
各構成単位16の第2の入力データとして接続されてい
る。また、この多段接続された構成単位16の初段の構
成単位16(1)の第3の入力データとして、シフトレ
ジスタ4の初段に入力するビットが接続されている。
【0080】図17において、6はレジスタであり、実
施の形態5および6と同様に排他的論理和演算の対象デ
ータのビット位置指定を行うビット選択情報を保持する
ものである。このビット選択情報は、同時に図18に示
したシフトレジスタ6の各ビットを各構成単位16内の
2入力1出力の排他的論理和回路14の入力として使用
するか否かを示すものあるので、各構成単位16内のセ
レクタ15の制御信号18として接続されている。13
はシフトレジスタ4の各ビットの前段以前のビットが2
入力1出力の排他的論理和回路14の入力として使用さ
れるか否かを判定する判定手段としての判定回路であ
り、各構成単位16内のセレクタ15の制御信号19と
して接続されている。
【0081】カスケード型排他的論理和選択回路38は
図19に示すように構成されている。構成単位16が3
個多段従属接続され、シフトレジスタ4の各ビットの出
力が順にこの多段従属接続された各構成単位16の第2
の入力データとして接続されているのは、カスケード型
排他的論理和選択回路12と同様である。異なるのは、
多段接続された構成単位16の初段の構成単位16
(1)の第3の入力データとしてシフトレジスタ5の出
力ビットが接続されている点と、多段接続された構成単
位16の最終段のセレクタ15の出力が、シフトレジス
タ4の初段の入力として接続されている点である。
【0082】20は実施の形態5および6と同様なレジ
スタであり、図23または図24に示したRSCにおい
て入力データが入力する側の排他的論理和演算の対象デ
ータのビット位置指定を行うビット選択情報を保持す
る。このビット選択情報は同時に図19に示したシフト
レジスタ4の各ビットを各構成単位16内の2入力1出
力の排他的論理和回路14の入力として使用するか否か
を示すものあるので、各構成単位16内のセレクタ15
の制御信号18として接続されている。39は、シフト
レジスタ4の各ビットの前段以前のビットが2入力1出
力の排他的論理和回路14の入力として使用されるか否
かを判定する判定手段としての判定回路であり、各構成
単位16内のセレクタ15の制御信号19として接続さ
れている。なお、図17において、シフトレジスタ4と
5、レジスタ6と20、カスケード型排他的論理和選択
回路12と38、および判定回路13と39は、RSC
32を構成するものである。
【0083】本実施の形態7においては、以上のように
構成されているので、図24に示すような排他的論理和
演算対象のビット数がRSC内の2つの排他的論理和回
路で異なる(入力データが入力する方の排他的論理和で
は3ビットが入力し、符号化データを出力する排他的論
理和では2ビットが入力する)様な場合にも、実施の形
態6と同様の以下のような処理ステップによって符号化
処理を行うことが可能になる。
【0084】以下に、ターボ符号器の処理を行う動作を
ステップに分けて説明する。 ステップ0:アドレスカウンタ2にデータの先頭番地0
を設定する。また、シフトレジスタ4に、0を格納す
る。 ステップ1:データメモリ1からアドレスカウンタ2で
示される番地のデータを読み出して、データバス3を介
してシフトレジスタ5に格納する。アドレスカウンタ2
の値は1だけインクリメントする。 ステップ2:レジスタ6に、図24に示したRSCで符
号化データXを生成するのに必要なシフトレジスタのビ
ット位置データb'1010' を格納する。 ステップ3:レジスタ20に、図23におけるシフトレ
ジスタの初段の入力データを生成するのに必要となるビ
ット位置のデータb'1110' を格納する。
【0085】ステップ4:カスケード型排他的論理和選
択回路38が動作して、シフトレジスタ4の初段の入力
となり、かつカスケード型排他的論理和選択回路12の
初段の構成単位の入力となるデータを生成する。このと
きカスケード型排他的論理和選択回路38内の各構成単
位16は、制御信号18および19により図7に示すよ
うな選択動作を行う。また、カスケード型排他的論理和
選択回路12が動作して、符号化データを生成する。こ
のときカスケード型排他的論理和選択回路12内の各構
成単位16は、制御信号18および19により図7に示
すような選択動作を行う。 ステップ5:シフトレジスタ4と5が同時に1ビット左
にシフトする。
【0086】以上のステップ0から7までの処理で、情
報データ1ビット分の符号化処理が実行された。以降
は、ステップ6と7を繰り返して実行することにより、
符号化処理をすすめることができる。ステップ6と7の
処理を8回繰り返すとシフトレジスタ9に8ビットの符
号化データが格納されるので、下記のステップ8の動作
を行う。また8回繰り返すとシフトレジスタ5の内容が
全てシフトアウトされるので、ステップ1の動作を行っ
て入力データの補充を行う。 ステップ6:シフトレジスタ9の値をデータメモリ1に
格納する。 以上で、図25において、1フレーム分の情報データに
対するRSC251(図24)による符号化処理が終了
したことになる。
【0087】次に、1フレーム分の情報データに対する
インタリーブを行う。まずデータメモリ1のアドレス0
番地から1フレーム分の情報データのビット系列{d
1, d2, d3, d4, d5, d6, d7, d8}を読
み出し、バス3を介してインタリーバ33に入力する。
インタリーバ33は、ビット系列{d4, d6, d2,
d8, d5, d1, d7, d3}を出力する。このビッ
ト系列を、データメモリ1の1番地に格納する。最後
に、インターリーブ後の1フレーム分のビット系列{d
4, d6, d2,d8, d5, d1, d7, d3}に対
して、符号化を行う。これは、データの先頭番地を1番
地として、上記のステップ0から6までの処理を行えば
よい。このとき、ステップ4と5は8回繰り返す。
【0088】以上のように、本実施の形態7の演算処理
装置においては、図24に示すような排他的論理和演算
対象のビット数がRSC内の2つの排他的論理和回路で
異なる(入力データが入力する方の排他的論理和では3
ビットが入力し、符号化データを出力する排他的論理和
では2ビットが入力する)様な場合にも、効率的にター
ボ符号器の処理を行うことが可能になるという従来例に
ない効果を有する。実施形態6では必要であった、ステ
ップ3’およびステップ3’’の処理が不要になるの
で、より高速に畳み込み符号器の処理を行うことができ
る。また実施の形態6と同等の機能を有しながら配線構
造が単純で、かつ配線量が少ないので、LSI化に際し
て配線領域の面積が小さくなり低コスト化が図りやすい
という効果を有する。
【0089】(実施の形態8)第8の実施の形態の演算
処理装置は、ターボ符号器だけでなく、畳み込み符号器
としても動作できるような構成を有している。この演算
処理装置は、図20に示すような構成を備えている。第
7の実施形態における図17との違いは、カスケード型
排他的論理和選択回路38の出力とシフトレジスタ5の
出力のどちらかを選択してシフトレジスタ41およびカ
スケード型排他的論理和選択回路12に出力するセレク
タ41を備えている点である。なお、図20において、
シフトレジスタ4と5、レジスタ6と20、カスケード
型排他的論理和選択回路12と38、および判定回路1
3と39、およびセレクタ41は、RSC32を構成す
るものである。
【0090】セレクタ41がカスケード型排他的論理和
選択回路38の出力を選択している場合は、図17と機
能的に全く同じ構成であり、第7の実施形態に示した手
順でターボ符号器の処理を行うことができる。セレクタ
41が、シフトレジスタ5の出力を選択するようにすれ
ば、畳み込み符号器の処理を行うことができる。
【0091】以下、図21に示す畳み込み符号器の処理
を行う動作を図20と図18および図7を用い、ステッ
プに分けて説明する。なおシフトレジスタ4には予め0
が格納されているものとする。 ステップ0:アドレスカウンタ2にデータの先頭番地0
を設定する。 ステップ1:データメモリ1からアドレスカウンタ2で
示される番地のデータ読み出して、データバス3を介し
てシフトレジスタ5に格納する。アドレスカウンタ2の
値は1だけインクリメントされる。 ステップ2:レジスタ6に、図21における符号化デー
タX1を生成するのに必要となるシフトレジスタのビッ
ト位置のデータb'1011' を格納する。 ステップ3:カスケード型排他的論理和選択回路12が
動作して符号化データを生成し、結果をシフトレジスタ
9にシフト入力して格納する。このときカスケード型排
他的論理和選択回路12内の各構成単位16は、制御信
号18および19により図7に示すような選択動作を行
う。
【0092】ステップ4:レジスタ6に、図21におけ
る符号化データX2を生成するのに必要となるシフトレ
ジスタのビット位置のデータb'1001' を格納する。 ステップ5:カスケード型排他的論理和選択回路12が
動作して符号化データを生成し、結果をシフトレジスタ
9にシフト入力して格納する。このときカスケード型排
他的論理和選択回路12内の各構成単位16は、制御信
号18および19により図7に示すような選択動作を行
う。 ステップ6:シフトレジスタ4と5が同時に1ビット左
にシフトする。
【0093】以上のステップ0から6までの処理で、情
報データ1ビット分の符号化処理が実行された。以降
は、ステップ2から6を繰り返して実行することによ
り、符号化処理をすすめることができる。ステップ2か
ら6の処理を4回繰り返すとシフトレジスタ9に8ビッ
トの符号化データが格納されるので、下記のステップ7
の動作を行う。また8回繰り返すとシフトレジスタ5の
内容が全てシフトアウトされるので、ステップ1の動作
を行って入力データの補充を行う。 ステップ7:シフトレジスタ9の値をデータメモリ1に
格納する。
【0094】以上のように、本実施の形態8の演算処理
装置においては、畳み込み符号器の符号化処理だけでな
く、ターボ符号器の処理も行うことができるという従来
例にない効果を有する。また、図21に示すような排他
的論理和演算対象のビット数が符号化データX1とX2
とで変化する(X1は5ビット、X2は3ビット)の様
な場合にも、効率的に畳み込み符号器の処理を行うこと
が可能になるという従来例にない効果を有する。さら
に、配線構造が単純で、かつ配線量が少ないので、LS
I化に際して配線領域の面積が小さくなり低コスト化が
図りやすいという効果を有する。
【0095】(実施の形態9)第9の実施の形態では、
ターボ符号器の処理をより高速に行うことができる演算
処理装置について説明する。図22にこの演算処理装置
の構成を示す。32はRSCであり、図11、14、1
7、20の中に示したRSC32のいずれを用いて構成
しても良い。40もRSCであり、RSC32と全く同
様に構成されている。42はセレクタであり、RSC3
2の出力とRSC40の出力のどちらかを選んで、シフ
トレジスタ9に出力する。
【0096】以下、この演算処理装置でターボ符号器の
処理を行う動作を、図22を用いて順を追って説明す
る。まず、デーメモリ1から情報データを読み出し、イ
ンタリーバ33に入力してインターリーブを行う。イン
ターリーブ後のビット位置変換されたデータは再びデー
タメモリ1に格納しておく。なおRSC32と40の中
のシフトレジスタ4には、あらかじめ0が格納されてい
るものとする。
【0097】次に、データメモリ1から情報データを読
みだして、データバス3を介してRSC32の中のシフ
トレジスタ5に格納する。またデータメモリ1からイン
ターリーブ後の情報データを読みだして、RSC40の
中のシフトレジスタ5に格納する。
【0098】RSC32と40は並列に動作する。それ
ぞれ、実施の形態5から8のいずれかに記載したステッ
プで動作を行い、それぞれ符号化データを1ビットずつ
出力する。セレクタ42は、RSC32と40から出力
された符号化データを交互に選択して、シフトレジスタ
9にシフト入力する。シフトレジスタ9に8ビットずつ
符号化データが格納されるごとに、シフトレジスタ9の
データをデータメモリ1に格納する。1フレーム分の情
報データの符号化処理を終えるまで、上記動作を続け
る。
【0099】以上の動作により、RSC32とRSC4
0が並列に動作して、情報データとインターリーブ後の
情報データの符号化処理を並列に行うことができるの
で、ターボ符号器の処理を高速に行えるという効果を有
する。また、セレクタ42が情報データとインターリー
ブ後の情報データの符号化データを1ビットずつ交互に
選択してシフトレジスタ9に格納していくので、ターボ
符号器の符号化データを効率良く準備することができる
という効果を有する。
【0100】(実施の形態10)第10の実施の形態で
は、上記した第1から第9の実施の形態の演算処理装置
を備えたDSPについて説明する。DSPは、ディジタ
ル信号処理専用の1チップ・マイクロプロセッサであ
り、積和演算を高速に実施できるハードウェア構成を備
えているが、図26に示すように、この実施形態10に
おけるDSP60では、積和演算部62の他に、実施形
態1から9の演算処理装置61と、外部とのデータの入
出力を行う入出力部63と、演算処理装置61および入
出力部63を制御する制御部とを1チップ内に設けてい
る。このDSP60は、制御部64の制御のもとに、演
算処理装置61が機能する場合には、誤り訂正符号化用
のDSPとして動作し、高速に畳み込み符号器の処理を
行うことができる。また、制御部64の制御のもとに積
和演算部62が機能する場合には、積和演算を高速で実
行することができ、ディジタルフィルタやFFT(高速
フーリエ変換)演算器などにおける演算を効率的に処理
することができる。
【0101】このように、上記した実施の形態1から9
の演算処理装置は、通常のDSPの中に組み入れること
が可能であり、高速に畳み込み符号器の処理を行うこと
ができ、演算器における演算を効率的に処理することが
できる。
【0102】(実施の形態11)第11の実施の形態で
は、畳み込み符号化を行うDSPが組み込まれた無線移
動局について説明する。図27に示すように、この無線
移動局装置700は、送受信共用のアンテナ部710
と、受信部721および送信部722からなる無線部7
20と、信号の変調および復調と符号化および復号化と
を行うベースバンド信号処理部730と、音声を放音す
るスピーカ751と、音声を入力するマイク752と、
送受信するデータを外部装置との間で入出力するデータ
入出力部753と、動作状態を表示する表示部754
と、テンキー等の操作部755と、アンテナ部710、
無線部720、ベースバンド信号処理部730、表示部
754および操作部755等を制御する制御部760と
を備えている。
【0103】また、ベースバンド信号処理部730は、
受信信号を復調する復調部731と、送信信号を変調す
る変調部735と、1チップのDSP740とで構成さ
れ、DSP740は、ビタビ復号部742と、実施の形
態1から9の演算処理装置から成る畳み込み符号化部7
43と、音声信号の符号化復号を行う音声コーデック部
744と、送受信のタイミングを計って受信信号を復調
部731からビタビ復号部742に、送信信号を畳み込
み符号化部743から変調部735に送るタイミング制
御部741とを、それぞれソフトウェアで構成してい
る。
【0104】この無線移動局装置700の制御部760
は、無線移動局装置700全体の動作を制御し、例え
ば、操作部755から入力した信号を表示部754に表
示したり、操作部755から入力した信号を受けて、発
着呼の動作を行うための制御信号を、通信シーケンスに
したがって、アンテナ部710、無線部720およびベ
ースバンド信号処理部730等に出力する。
【0105】無線移動局装置700から音声が送信され
る場合には、マイク752から入力した音声信号がAD
変換され(図示なし)、DSP740のコーデック部7
44で符号化され、その符号化データが畳み込み符号部
743に入力する。また、データが送信される場合に
は、外部から入力したデータがデータ入出力部753を
介して畳み込み符号化部743に入力する。畳み込み符
号化部743は、入力したデータを畳み込み符号化し、
タイミング制御部741に出力する。タイミング制御部
741は、入力したデータの並び換えや送信出力タイミ
ングの調整を行って、変調部735に出力する。変調部
735に入力したデータは、デジタル変調され、DA変
換されて(図示なし)、無線部720の送信部722に
出力される。送信部722は、これを無線信号に変換し
て、アンテナ部710に送り、アンテナから電波として
送信される。
【0106】一方、受信時には、アンテナ部710で受
信された電波が、無線部720の受信部721で受信さ
れ、AD変換されて、ベースバンド信号処理部730の
復調部731に出力される。復調部731で復調された
データは、タイミング制御部741でデータの並び替え
等が行われた後、ビタビ復号部742に入力し、ここ
で、復号される。ビタビ復号部742で復号されたデー
タは、音声通信時には、音声コーデック部744で音声
復号化され、DA変換された後、スピーカ751から音
声として出力される。また、データ通信時には、ビタビ
復号部742で復号されたデータは、データ入出力部7
53を介して外部に出力される。
【0107】図28は、図27の無線移動局装置700
の構成を一部変更し、変調部735Aに拡散部737を
設け、また、復調部731Aに逆拡散部733を設けた
CDMA通信方式の無線移動局装置700Aを示してい
る。この装置では、拡散部737および逆拡散部733
を備えていることにより、CDMA通信を行うことがで
きる。
【0108】このように、本実施の形態11における無
線移動局装置700および700Aは、ビタビ復号部7
42、畳み込み符号化部743、音声コーデック部74
4およびタイミング制御部741の各部を1チップのD
SP740のソフトウェアで形成しているため、少ない
部品点数で組み立てることができる。また、この畳み込
み符号化部743を実施の形態1から9の演算装置で形
成しているため、少ないステップで高速に畳み込み符号
化処理を行うことができる。
【0109】なおここでも、復調部731、731Aお
よび変調部735、735AをDSP740のソフトウ
ェアで構成することが可能であり、また、DSPとして
実施の形態10のDSPを使用し、畳み込み符号化部7
43およびタイミング制御部841をそれぞれ別部品で
構成することも可能である。
【0110】(実施の形態12)第12の実施の形態で
は、畳み込み符号化を行うDSPが組み込まれた無線基
地局について説明する。図29に示すように、この無線
基地局装置800は、送信用アンテナ812および受信
用アンテナ811を有するアンテナ部810と、受信部
821および送信部822から成る無線部820と、信
号の変調および復調と符号化および復号化とを行うベー
スバンド信号処理部830と、送受信するデータを有線
回線との間で入出力するデータ入出力部853と、アン
テナ部810、無線部820、およびベースバンド信号
処理部830等を制御する制御部860とを備えてい
る。
【0111】また、ベースバンド信号処理部830は、
受信信号を復調する復調部831と、送信信号を変調す
る変調部835と、1チップのDSP840とで構成さ
れ、DSP840は、ビタビ復号部842と、実施の形
態1から9の演算処理装置から成る畳み込み符号化部8
43と、音声信号、送受信のタイミングを計って受信信
号を復調部831からビタビ復号部842に、送信信号
を畳み込み符号化部843から変調部835に送るタイ
ミング制御部841とを、それぞれソフトウェアで構成
している。
【0112】この無線基地局装置800では、制御部8
60の制御のもとに送信・受信の動作が行われ、有線回
線から入力したデータは、データ入出力部853を介し
て畳み込み符号化部843に入力する。畳み込み符号化
部843は、入力したデータを畳み込み符号化し、タイ
ミング制御部841に出力する。タイミング制御部84
1は、入力したデータの並び換えや送信出力タイミング
の調整を行って、変調部835に出力する。変調部83
5に入力したデータは、デジタル変調され、DA変換さ
れて(図示なし)、無線部820の送信部822に出力
される。送信部822は、これを無線信号に変換して、
送信アンテナ812を通じて無線基地局に電波として送
信する。
【0113】一方、受信時には、受信アンテナ810で
受信された電波が、無線部820の受信部821で受信
され、AD変換されて、ベースバンド信号処理部830
の復調部831に出力される。復調部831で復調され
たデータは、タイミング制御部841でデータの並び替
え等が行われた後、ビタビ復号部842に入力し、ここ
で復号される。ビタビ復号部842で復号されたデータ
は。データ入出力部853を介して有線回線に出力され
る。
【0114】図30は、図29の無線基地局装置800
の構成を一部変更し、変調部835Aに拡散部837を
設け、また、復調部831Aに逆拡散部833を設けた
CDMA通信方式の無線基地局装置800Aを示してい
る。この装置では、拡散部837および逆拡散部833
を備えていることにより、CDMA通信を行うことがで
きる。
【0115】このように、本実施の形態12における無
線基地局装置800および800Aは、ビタビ復号部8
42、畳み込み符号化部843、およびタイミング制御
部841の各部を1チップのDSP840のソフトウェ
アで形成しているため、少ない部品点数で組み立てるこ
とができる。また、この畳み込み符号化部843を実施
の形態1から9の演算処理装置で形成しているため、少
ないステップで高速に行うことができる。
【0116】なお本実施の形態12でも、復調部83
1、831Aおよび変調部835、835AをDSP8
40のソフトウェアで構成することが可能であり、ま
た、DSPとして実施の形態10のDSPを使用し、畳
み込み符号化部843およびタイミング制御部841を
それぞれ別部品で構成することも可能である。
【0117】また、上記実施の形態11および12にお
いては、誤り訂正符号として畳み込み符号を使用してビ
タビ復号を行っているが、他の方式の誤り訂正符号を使
用して復号を行ってもよい。
【0118】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
による演算処理装置とその利用装置は、畳み込み符号器
の処理を高速かつ効率的に行うことができる。また、複
数の多入力排他的論理和手段を備えた装置では、排他的
論理和演算対象のビット数が変化する場合にも柔軟に畳
み込み符号器の処理を行うことができる。また、カスケ
ード型排他的論理和選択回路を備えた装置では、上記の
効果を得られるだけでなく、LSI化に際して配線領域
の面積が小さくなり、低コスト化が図りやすいという効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における演算処理装
置の構成を示すブロック図
【図2】本発明の第1の実施の形態における演算処理装
置内のビット選択回路の構成を示す回路図
【図3】本発明の第2の実施の形態における演算処理装
置の構成を示すブロック図
【図4】本発明の第2の実施の形態における演算処理装
置内のビット選択回路と多入力排他的論理和回路の構成
を示す回路図
【図5】本発明の第3の実施の形態における演算処理装
置の構成を示すブロック図
【図6】本発明の第3の実施の形態における演算処理装
置内のカスケード型排他的論理和選択回路と判定回路の
構成を示す回路図
【図7】本発明の第3の実施の形態における演算処理装
置内のカスケード型排他的論理和選択回路を構成する構
成単位の動作を説明する回路図(a)と論理値図(b)
【図8】本発明の第4の実施の形態における演算処理装
置の構成を示すブロック図
【図9】畳み込み符号器の機能を例示する模式図
【図10】別の畳み込み符号器の機能を例示する模式図
【図11】本発明の第5の実施の形態における演算処理
装置の構成を示すブロック図
【図12】本発明の第5の実施の形態における演算処理
装置内のビット選択回路の構成を示す回路図
【図13】本発明の第5の実施の形態における演算処理
装置内のビット選択回路の構成を示す回路図
【図14】本発明の第6の実施の形態における演算処理
装置の構成を示すブロック図
【図15】本発明の第2の実施の形態における演算処理
装置内のビット選択回路と多入力排他的論理和回路の構
成を示す回路図
【図16】本発明の第2の実施の形態における演算処理
装置内のビット選択回路と多入力排他的論理和回路の構
成を示す回路図
【図17】本発明の第7の実施の形態における演算処理
装置の構成を示すブロック図
【図18】本発明の第7の実施の形態における演算処理
装置内のカスケード型排他的論理和選択回路と判定回路
の構成を示す図
【図19】本発明の第7の実施の形態における演算処理
装置内のカスケード型排他的論理和選択回路と判定回路
の構成を示す図
【図20】本発明の第8の実施の形態における演算処理
装置の構成を示すブロック図
【図21】畳み込み符号器の機能を例示する模式図
【図22】本発明の第9の実施の形態における演算処理
装置の構成を示すブロック図
【図23】ターボ符号器を構成する再帰的組織畳み込み
符号化器(RSC)の機能を例示するブロック図
【図24】ターボ符号器を構成する再帰的組織畳み込み
符号化器(RSC)の機能を例示するブロック図
【図25】ターボ符号器の構成を例示するブロック図
【図26】本発明の第10の実施の形態におけるDSP
の構成を示すブロック図
【図27】本発明の第11の実施の形態における無線移
動局装置の構成を示すブロック図
【図28】本発明の第11の実施の形態における無線移
動局装置の別の構成を示すブロック図
【図29】本発明の第12の実施の形態における無線基
地局装置の構成を示すブロック図
【図30】本発明の第12の実施の形態における無線基
地局装置の別の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 データメモリ 2 アドレスカウンタ 3 データバス 4 シフトレジスタ 5 シフトレジスタ 6 レジスタ 7 ビット選択回路 8 多入力排他的論理和回路 9 シフトレジスタ 10 レジスタ 11 セレクタ 12 カスケード型排他的論理和選択回路 13 判定回路 14 排他的論理和回路 15 セレクタ 16 構成単位 18、19 制御信号 20 レジスタ 21 セレクタ 60 DSP 700、700A 無線移動局装置 800、800A 無線基地局装置

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演算対象データを格納するデータレジス
    タと、前記データレジスタからの演算対象データの構成
    ビットをビット毎に指定して選択した少なくとも1ビッ
    トの選択ビットから成るビット選択データを出力するビ
    ット選択手段と、前記ビット選択データの全ての選択ビ
    ットの排他的論理和を同時に演算する排他的論理和演算
    手段とを備えた演算処理装置において、前記データレジ
    スタをシフトレジスタで構成し、前記シフトレジスタに
    シフト入力を与える第2のシフトレジスタとを備えたこ
    とを特徴とする演算処理装置。
  2. 【請求項2】 前記排他的論理和演算手段が、入力ビッ
    ト数が異なる複数の多入力排他的論理和演算手段を備
    え、前記複数の多入力排他的論理和演算手段の出力のう
    ちの少なくとも1つを選択して出力する選択手段を備え
    たことを特徴とする請求項1に記載の演算処理装置。
  3. 【請求項3】 演算対象データを格納するnビットのシ
    フトレジスタと、2入力1出力の排他的論理和回路の出
    力を第1の入力として接続され、前記2入力1出力の排
    他的論理和回路の2つの入力をそれぞれ第2、第3の入
    力データとして接続された3入力1出力のセレクタを構
    成単位とし、前記構成単位のセレクタの出力を次段構成
    単位の第3の入力データとすることにより少なくともn
    ―1個多段従属接続し、前記シフトレジスタの初段を除
    く各ビットの出力が順に前記多段従属接続された各構成
    単位の第2の入力データとして接続されていることを特
    徴とする演算処理装置。
  4. 【請求項4】 前記多段接続された構成単位の初段の第
    3の入力データとして前記シフトレジスタの初段のビッ
    トの出力が接続されていることを特徴とする請求項3に
    記載の演算処理装置。
  5. 【請求項5】 前記シフトレジスタの各ビットを前記2
    入力1出力の排他的論理和回路の入力として使用するか
    否かを示す情報を保持する保持手段と、前記シフトレジ
    スタの各ビットの前段以前のビットが前記2入力1出力
    の排他的論理和回路の入力として使用されるか否かを判
    定する判定手段とを備え、前記構成単位のセレクタに前
    記保持手段の出力と前記判定手段の出力とが接続されて
    いることを特徴とする請求項3または4に記載の演算処
    理装置。
  6. 【請求項6】 複数個の前記保持手段と、前記複数個の
    保持手段の出力を選択して前記構成単位のセレクタに出
    力する選択手段とを備えたことを特徴とする請求項3ま
    たは4または5に記載の演算処理装置。
  7. 【請求項7】 演算対象データを格納するデータレジス
    タと、前記データレジスタからの前記演算対象データの
    構成ビットをビット毎に指定して選択した少なくとも1
    ビットの選択ビットから成るビット選択データを出力す
    るビット選択手段と、前記ビット選択データの全ての前
    記選択ビットの排他的論理和を同時に演算する排他的論
    理和演算手段とを備えた演算処理装置において、前記デ
    ータレジスタをシフトレジスタで構成し、さらに第2の
    シフトレジスタを備え、前記シフトレジスタの構成ビッ
    トおよび前記第2のシフトレジスタの出力ビットをビッ
    トごとに指定して選択した少なくとも1ビットの選択ビ
    ットから成るビット選択データを出力する第2のビット
    選択手段と、前記第2のビット選択データの全ての前記
    選択ビットの排他的論理和を同時に演算する第2の排他
    的論理和演算手段とを備え、前記第2の排他的論理和手
    段の出力を前記排他的論理和手段の演算対象データの一
    部として供給することを特徴とする演算処理装置。
  8. 【請求項8】 前記排他的論理和演算手段および前記第
    2の排他的論理和演算手段の両方あるいは片方におい
    て、入力ビット数が異なる複数の多入力排他的論理和演
    算手段を備え、前記複数の多入力排他的論理和演算手段
    の出力のうちの少なくとも1つを選択して出力する選択
    手段を備えたことを特徴とする請求項7に記載の演算処
    理装置。
  9. 【請求項9】 請求項3に記載の演算処理装置におい
    て、多段接続された構成単位の初段の第3の入力データ
    として、請求項7または8に記載の演算処理装置におけ
    る第2のシフトレジスタの出力が接続されていることを
    特徴とする演算処理装置。
  10. 【請求項10】 複数個の前記保持手段と、複数個の前
    記選択手段と、複数個の前記多段接続された構成単位と
    を備え、少なくとも1個の前記多段接続された構成単位
    の初段の第3の入力データとして他の前記多段接続され
    た構成単位の出力が機能的に接続されていることを特徴
    とする請求項3または4または5または9に記載の演算
    処理装置。
  11. 【請求項11】 前記第2の排他的論理和手段の出力と
    前記第2のシフトレジスタの出力とのどちらかを選択し
    て前記排他的論理和手段の演算対象データの一部として
    供給することを特徴とする請求項7または8に記載の演
    算処理装置。
  12. 【請求項12】 演算処理装置と、積和演算部と、デー
    タの入出力を行う入出力部と、前記演算処理装置、積和
    演算部および入出力部を制御する制御部とを備えるディ
    ジタル信号処理プロセッサであって、前記演算処理装置
    として、請求項1から11のいずれかに記載の演算処理
    装置を備えたことを特徴とするディジタル信号処理プロ
    セッサ。
  13. 【請求項13】 信号の送信および受信を行うアンテナ
    部と、アンテナ部からの受信信号を受信する受信無線部
    と、送信信号をアンテナ部へ送信する送信無線部と、受
    信信号を復調して復号化し、送信信号を符号化して変調
    するベースバンド信号処理部と、前記アンテナ部、受信
    無線部、送信無線部およびベースバンド信号処理部を制
    御する制御部と、外部との信号の入出力を行う入出力部
    とを備える無線局装置において、前記ベースバンド信号
    処理部が前記ベースバンド信号処理部で果たす機能のう
    ちの少なくとも受信信号の復号化を実行するディジタル
    信号処理プロセッサを備え、前記ディジタル信号処理プ
    ロセッサが請求項1から11のいずれかに記載の演算処
    理装置を含んでいることを特徴とする無線局装置。
  14. 【請求項14】 前記ベースバンド信号処理部が、CD
    MA通信方式の変調および復調を行うことを特徴とする
    請求項13に記載の無線局装置。
  15. 【請求項15】 前記入出力部が、音声信号を電気信号
    に変換する手段と電気信号を音声信号に変換する手段を
    備え、前記無線局装置が、前記入出力部を通じて音声信
    号を入出力する無線局であることを特徴とする請求項1
    3または14に記載の無線局装置。
  16. 【請求項16】 前記無線局装置が無線移動局または無
    線基地局であることを特徴とする請求項13または14
    に記載の無線局装置。
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