JPH114600A - 電動車両用駆動システム - Google Patents

電動車両用駆動システム

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JPH114600A
JPH114600A JP9153274A JP15327497A JPH114600A JP H114600 A JPH114600 A JP H114600A JP 9153274 A JP9153274 A JP 9153274A JP 15327497 A JP15327497 A JP 15327497A JP H114600 A JPH114600 A JP H114600A
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JP
Japan
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motor
synchronous motor
poles
permanent magnet
voltage
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JP9153274A
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English (en)
Inventor
Ryozo Masaki
良三 正木
Fumio Tajima
文男 田島
Satoru Kaneko
金子  悟
Taizo Miyazaki
泰三 宮崎
Yusuke Takamoto
祐介 高本
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
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    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility

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  • Brushless Motors (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】永久磁石同期モータを用いた電動車両用駆動シ
ステムにおいて、モータの小型化と磁石使用量の低減を
図ることによりコストをより低減し、かつ駆動系の損失
を最小化する。 【解決手段】永久磁石同期モータ1の極数を12極以上
かつ16極以下にし、かつ最高回転数を12000rpm
以上かつ20000rpm 以下に設定する。または永久磁
石同期モータ1を制御する交流電圧の最大周波数を1.
2kHz以上かつ2.7kHz以下に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は永久磁石同期モータ
により駆動される電動車両用駆動システムに関する。
【0002】
【従来の技術】電動車両はそれを駆動する駆動装置自体
を搭載させながら走行する必要があるため、駆動装置は
小型で高効率であることが重要である。
【0003】高効率化を図る方法として、駆動用モータ
として永久磁石同期モータを用いた駆動方法がある。永
久磁石モータは誘導モータに比べて磁束を発生させるた
めの電流を流す必要がないため、同じトルクを発生させ
るのに必要な電流は少ない。したがって、電流による損
失を低減でき、高効率化を図ることができる。
【0004】永久磁石同期モータを用いた電動車両の駆
動装置に関する文献としては、例えば、The 13th Inter
national Electric Vehicle Symposium Proceedings Vo
l.1, P770, October 13−16, 1996, Osak
a, Japan に記載されている論文“AC Drive System for
Electric Vehicles”や、Automotive Engineering,P
75, February (1995)に記載されている論文“Dr
ive System with Permanent Magnet Synchronous M
otors”などが知られている。
【0005】前者は、モータの最高回転数を13000
rpm まで高速回転化することにより、モータの総重量を
低減することが記載されている。
【0006】後者は、永久磁石モータの極数を18極に
すること、すなわち多極化することにより、磁石使用量
の低減を図ることが記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
2つの論文は、電流制御の制御性能の限界条件から、イ
ンバータの出力周波数を1.2kHz未満としている。
【0008】従って、前者はモータの高速回転化により
モータの総重量は低減できるものの、極数を8極としな
ければならず、磁石使用量が多くなり、誘導モータ並み
の低コスト化を図ることはできない。
【0009】また、後者は多極化により磁石のコストは
低減できるものの、逆にモータの最高回転数を高くする
ことができないため、モータの総重量を低減できず、総
コストを低減できない。
【0010】本発明は、上記問題を回避するものであ
り、永久磁石同期モータを用いた電動車両用駆動システ
ムにおいて、モータの小型化と磁石使用量の低減を図る
ことによりコストをより低減し、かつ駆動系の損失を最
小化することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は、車両を駆動
する永久磁石同期モータと、該永久磁石同期モータを交
流電圧により制御する電力変換器を備えた電動車両用駆
動システムにおいて、前記永久磁石同期モータは、極数
が12極以上16極以下のいずれかで構成され、かつ最
高回転数が12000rpm 以上かつ20000rpm 以下
で運転されることを特徴とする電動車両用駆動システム
により達成される。
【0012】また上記目的は、車両を駆動する永久磁石
同期モータと、該永久磁石同期モータを交流電圧により
制御する電力変換器を備えた電動車両用駆動システムに
おいて、前記交流電圧の最大周波数が1.2kHz以上
かつ2.7kHz以下であることを特徴とする電動車両
用駆動システムにより達成される。
【0013】また上記目的は、永久磁石同期モータの電
流と電流指令値とを比較する手段と、該比較結果から前
記永久磁石同期モータに印加する交流電圧指令値を演算
する手段と、演算された該交流電圧指令値と搬送波を比
較することによりPWM信号を発生する手段とを有する
電動車両用駆動システムにおいて、前記永久磁石同期モ
ータの極数は12極以上16極以下のいずれかであっ
て、かつ前記交流電圧の最大周波数は1.2kHz以上
2.7kHz以下であって、かつ前記交流電圧指令値の
演算タイミングを前記搬送波に同期させる手段と、前記
搬送波の周波数を前記交流電圧指令値の周波数のN倍
(Nは整数)にする手段とを備えたことを特徴とする電
動車両用駆動システムにより達成される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
により説明する。
【0015】図1は同期モータ1を3相のインバータ2
により制御し、車体3を駆動する電気自動車である。
【0016】インバータ2は制御装置5からのPWM信
号Pu,Pv,Pwにより電源4のエネルギーを3相交
流電圧に変換して同期モータ1を駆動している。これに
より、車軸6を介してタイヤ7a,7bにモータトルク
を伝達し、車体3を走行させることができる。
【0017】運転者はアクセル8,ブレーキ9,切替ス
イッチ10を操作する。
【0018】制御装置5には、アクセル8の踏み込み量
xa,ブレーキ9の踏み込み量xb,前進,後進,停止
を指示する切替スイッチ10の切替信号xc,速度セン
サ11から出力される同期モータ1のモータ速度ωm、
及び、磁極位置検出器12から得られる同期モータ1の
磁極位置θmが入力される。
【0019】制御装置5はトルク指令発生装置13,ベ
クトル制御演算装置14,電流制御装置15,PWM発
生手段16、及び、搬送波発生装置17から構成されて
いる。
【0020】トルク指令発生装置13では、アクセル,
ブレーキの各踏み込み量xa,xb,切替信号xc,モ
ータ速度ωmを入力し、これらの信号に基づき、同期モ
ータ1が出力すべきトルク指令値τrを演算している。
【0021】トルク指令値τrを入力するベクトル制御
演算装置14では、モータ速度ωmに対して効率が最高
となり、かつ、モータの発生するトルクがトルク指令値
τrとなるようなd軸電流指令値idr,q軸電流指令値
iqrを演算、あるいは、テーブル参照により求める。
【0022】この技術は「交流モータのベクトル制御方
法」としてよく知られているものであり、d軸は交流モ
ータの回転磁束と一致した軸を、q軸は電気的にそれに
直交した軸を表す。従って、d軸電流は同期モータ1が
有する磁石による磁束を増加、あるいは、減少させるた
めの電流であり、q軸電流はその磁束と直交するので、
モータが発生するトルクに比例した電流となる。
【0023】つまり、これらの電流を高速に制御するこ
とはモータのトルクを任意に発生できることを意味す
る。
【0024】そのため、電流制御装置15では、インバ
ータ2のU相電流iu,V相電流ivを入力し、磁極位
置θmを用いて回転座標変換を行い、d軸電流id,q
軸電流iqを算出する。次に、d軸電流指令値idrに対
してd軸電流idをフィードバックし、その偏差に基づ
いてd軸電流に関する電流制御演算を行う。同様に、q
軸電流指令値iqrに対して、q軸電流iqをフィードバ
ックしてその偏差に基づいてq軸電流に関する電流制御
演算を行う。これらにより、d軸及びq軸電圧指令値V
dr,Vqrを得る。
【0025】ここで、Vdr,Vqrのベクトル和を電圧ベ
クトル指令値Vrと呼ぶ。図2にそのベクトル図を示
す。この電圧ベクトル指令値Vrから、U相,V相,W
相の電圧指令値Vur,Vvr,Vwr、及び、電圧位相θv
を次式の演算により求める。
【0026】
【数1】
【0027】
【数2】
【0028】
【数3】
【0029】
【数4】
【0030】電圧指令値Vur,Vvr,VwrはPWM発生
手段16に入力されると、後述するU相,V相,W相の
搬送波信号Fcu,Fcv,Fcwと比較され、それぞれPW
M信号Pu,Pv,Pwを得ることができる。このPW
M信号により、インバータ2が制御され、自動車に必要
な電力を同期モータ1に供給することになる。
【0031】これによって、自動車を運転者の意志どお
りに駆動することができる。
【0032】次に、電気自動車の同期モータ1の特性に
ついて、図3を用いて説明する。
【0033】図3は横軸をモータの最高回転数とした場
合のモータ重量W及び効率の特性を示したものである。
なお、縦軸はいずれもモータ最高回転数8000rpm を
基準値1として表している。
【0034】モータの最高回転数が上昇するにつれてモ
ータ重量Wは単純に減少する。これは、モータの出力が
モータのトルクと回転数の積によりほぼ決まるので、同
一出力ならば、回転数を高くすることにより小型化でき
るためである。モータ最高回転数が12000rpm のと
きには、8000rpm の場合よりも30%以上モータ重
量を低減できる。
【0035】駆動系の効率ηに対しては、8000rpm
から20000rpm 回転付近が最も効率が良い。
【0036】モータの最高回転数が低い場合には、モー
タ重量Wが非常に重くなるとともに、鉄損が増加するた
め、効率が低下する。また、モータの最高回転数が2000
0rpmよりも高い場合には、高速で回転するときに発生す
る風損や機械損が増加してしまう。
【0037】また、自動車に適用するためには、駆動系
に使用するギアの寿命も考慮する必要があり、2000
0rpm 以下であることが望ましい。
【0038】以上のことから、電気自動車用同期モータ
の最高回転数としては、重量が低減でき、かつ、駆動系
の効率が良好な範囲、つまり、12000rpm から2000
0rpmまでの範囲が最も適している。
【0039】図4は同期モータの極数に対する同期モー
タの磁石の使用量Wmg及び駆動効率ηの関係を示した図
である。ここで、図4の縦軸は図3と同様にいずれも極
数8極のときを基準値1として表している。
【0040】磁石の使用量は極数を増加するほど減少さ
せることができる。これは、極数を増やすことにより1
極当たりの磁束量を低減でき、減磁耐量から決まる磁石
の厚さを薄くできるためである。
【0041】そのため、極数を8極から12極にするこ
とで、磁石使用量を30%以上減少できる。このことは
同期モータのコスト低減に非常に有効である。
【0042】また、駆動効率は8極から16極程度が最
も良好である。これは次のような理由による。極数が8
極よりも少なくなると、極間の配線の渡り量が長くなる
ため、銅損が多くなる。
【0043】また、極数が16極よりも多くなると、イ
ンバータの周波数が高くなるため、鉄損や表皮効果によ
る損失が増加し、効率を下げてしまう。
【0044】以上のことから、コスト低減と効率を最重
要視する電気自動車の同期モータ1の極数としては、1
2極から16極が最適である。
【0045】このような最適な同期モータ1を駆動する
ためには、インバータ2の最大出力周波数としては、
1.2kHzから2.7kHzの範囲にする必要がある。
【0046】このような高周波出力においても、常にト
ルク制御を行うためには、安定した電流制御を行う必要
がある。そのための手法について次に説明する。
【0047】インバータ2の搬送波周波数は一般的に数
kHzから20kHz程度であり、出力周波数がこのよ
うに高くなると、1周期当たりのスイッチング回数は数
回となる。そのため、搬送波周波数と出力周波数の位相
関係から低周波のビート電流が発生する可能性が高くな
り、望ましいモータトルクを得ることができなくなる。
【0048】そこで、搬送波発生装置17では電圧位相
θv,モータ速度ωmを入力し、図5に示す構成により
搬送波信号Fcu,Fcv,Fcwを得ている。
【0049】図5において、搬送波発生装置17はモー
ド判定部18と搬送波演算部19から構成されている。
モード判定部18では、モータ速度ωmを入力すると、
図6に示すグラフによりスイッチングモードSωを判定
する。
【0050】例えば、ある時点のスイッチングモードS
ωがモード1であるとき、モータ速度ωmがω2よりも
低い場合には、Sωはモード1を維持する。モータ速度
ωmがω2以上、かつ、ω4未満である場合には、Sω
はモード2に移行する。逆に、Sωがモード2であった
とき、モード1に移行するのはモータ速度ωmがω1以
下になったときである。
【0051】このように、スイッチングモードSωはモ
ータ速度ωmの増加に対してあるヒステリシスを持ちな
がらモード1から2,3,4の順に上がっていく処理を
行っている。
【0052】この演算によって得られるスイッチングモ
ードSωは搬送波演算部19に出力される。なお、以下
の説明をわかりやすくするため、図6のモード判定用角
周波数は、それぞれω1=2π*1000[rad/s],
ω2=2π*1100[rad/s],ω3=2π*150
0[rad/s],ω4=2π*1670[rad/s],ω
5=2π*2250[rad/s],ω6=2π*2500
[rad/s]といった具体的な数値とした場合について
説明する。
【0053】つまり、モード判定用周波数f1,f2,
f3,f4,f5,f6で示すと、それぞれf1=10
00[Hz],f2=1100[Hz],f3=150
0[Hz],f4=1670[Hz],f5=2250
[Hz],f6=2500[Hz]となる。
【0054】搬送波演算部19では、スイッチングモー
ドSωによって図7に示すような搬送波を発生する。
【0055】まず、モータ速度ωmが低いモード1の場
合は、図7(a)に示す搬送波Fcu,Fcv,Fcwを発生
する処理を行う。なお、Fcu,Fcv,Fcwは同一の波形
でよい。
【0056】この波形は電圧位相θvに無関係に一定の
サンプリング周期Tsに同期したものである。例えば、
モード1におけるサンプリング周期Tsを100μsで
一定とする。
【0057】このサンプリング周期毎に電流制御演算を
行い、電圧指令値を発生するものとする。モータ速度ω
mが低いため、各相の電圧指令値Vur,Vvr,Vwrの周
期が長くなり、搬送波の周期に対して電圧指令値の周期
は9倍以上となる。そのため、搬送波と電圧指令値が非
同期であってもPWM信号によりほぼ電圧指令値どおり
の相電圧を得ることができる。
【0058】しかし、モータ速度ωmが上昇し、ωm>
ω2となると、搬送波と電圧指令値が非同期のままで
は、低次の電圧変動現象(一般的に、ビート現象と呼ば
れる)が発生してしまう。
【0059】そこで、スイッチングモードSωが1から
2に移行することにより、搬送波演算部19では、搬送
波を図7(b)のように処理を行う。
【0060】図7(b)の横軸は時間ではなく、電圧位
相θvとなっている点が図7(a)と異なり、電圧位相
θvに応じて搬送波Fcu,Fcv,Fcw(3つの搬送波と
も同一)を発生することになる。
【0061】なお、モード2からモード4までは、サン
プリング周期Tsは搬送波の周期と同期して変化するも
のである。従って、モード2で動作する周波数領域はf
1=1000[Hz]からf4=1670[Hz]まで
の範囲であり、サンプリング周期Tsは111μsから
67μsまで変化する。発生する搬送波は常に電圧指令
値と同期しているため、ビート現象を防止できる。
【0062】また、サンプリング周期Tsで電流制御演
算を行い、各相の電圧指令値を求めるが、電流制御の積
分演算,微分演算を行うとき、サンプリング時間Tsの
変化に応じて、積分ゲイン,微分ゲインを設定する。こ
れにより、常に安定した電流制御を行うことができる。
したがって、電圧指令値の1周期当たり9つのPWM信
号しか発生していないにもかかわらず、低次のビート現
象を抑えながら、電気自動車で必要なトルクを発生でき
る。
【0063】次に、モータ速度ωmがさらに上昇してス
イッチングモードSωがモード3となったときの搬送波
Fcu,Fcv,Fcwを図7(c)に示す。
【0064】電圧指令値の1周期を6分割する周期とな
るように搬送波を発生している。モード3の周波数領域
はf3=1500[Hz]からf6=2500[Hz]
までの範囲であり、サンプリング周期Tsは111μs
から67μsまで変化する。搬送波FcuはU相電圧指令
値の符号により反転するような信号としている。同様
に、搬送波Fcv,FcwもそれぞれV相,W相電圧指令値
の符号により反転した波形としている。このようにする
ことにより、電圧指令値が正側のときと負側のときとの
PWM波形が同一にでき、低次の偶数次高調波の発生を
防止することになる。
【0065】なお、図7(c)からわかるように、搬送
波Fcu,Fcv,Fcwは120度ずつ位相が異なる波形で
ある。
【0066】さらに、モータ速度ωmが上昇してモード
4となると、図7(d)に示す搬送波を発生させる。こ
の搬送波は電圧指令値の1周期を3分割する周期となっ
ており、モード4は周波数領域f5=2250[Hz]
以上で動作し、サンプリング周期Tsは148μs以下
となる。
【0067】以上のように、モータ速度が低いときには
非同期の搬送波を、モータ速度が高いときには電圧指令
値に同期した搬送波を発生することにより、低周波数か
ら2kHzを越える高い周波数までビート現象を抑制す
るPWM信号を得ることができる。従って、安定した電
流制御を高い周波数まで行うことができ、応答性の良好
な電気自動車を提供できる。
【0068】しかも、重量と磁石量を低減した同期モー
タを用いながらトルク制御を行うことができるので、低
コストのシステムを構築できる利点がある。
【0069】以上が、本発明の一実施形態であり、1つ
のモータ,インバータで車体を駆動する電気自動車の場
合について説明したが、モータを複数用いて車体を駆動
する電気自動車に本発明を適用することも可能である。
【0070】またここで与えたモード判定用周波数の数
値は一例であり、スイッチング損失の最適化や制御装置
5の処理能力などによって最適な値に決定することがで
きる。
【0071】また、サンプリング周期は搬送波周期と一
致した場合について述べたが、搬送波周期の1/2とす
ることにより電流制御系の特性をさらに向上することが
できるので、スイッチング周波数を抑えながら電気自動
車のトルクリプルを低減することも可能である。
【0072】さらに、搬送波演算部19はソフトウェア
処理によって実現することができる。
【0073】また、ハードウェアで実現する場合には、
専用のLSIを用いる方法やマイクロコンピュータ内蔵
の周辺回路を用いることができる。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば、永久磁石同期モータの
極数を12極以上16極以下のいずれかに構成しかつ最
高回転数を12000rpm 以上かつ20000rpm 以下
に設定すること、または永久磁石同期モータを制御する
交流電圧の最大周波数を1.2kHz以上かつ2.7kH
z 以下に設定することにより、永久磁石を用いた同期
モータの小型化を図りながら、磁石の使用量,駆動系の
損失を低減でき、高性能で低コストの電動車両駆動シス
テムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態をなす電動車両用駆動シス
テムの構成図を示す。
【図2】同期モータ1の電圧ベクトル指令値Vrとd−
q軸の回転座標におけるd軸電圧指令値Vdr,q軸電圧
指令値Vqrの関係を示すベクトル図である。
【図3】同期モータの極数に対する磁石使用量、及び、
効率の変化を示す特性図である。
【図4】同期モータのモータ速度に対するモータ重量、
及び、効率の変化を示す特性図である。
【図5】搬送波発生装置17の内部構成を示すブロック
図である。
【図6】モータ速度に対するスイッチングモードの切り
替え方法を示す説明図である。
【図7】スイッチングモード別に発生する搬送波の波形
を示したタイムチャートである。
【符号の説明】
1…同期モータ、2…インバータ、3…車体、4…電
源、5…制御装置、6…車軸、7…タイヤ、8…アクセ
ル、9…ブレーキ、10…切替スイッチ、11…速度セ
ンサ、12…磁極位置検出器、13…トルク指令発生装
置、14…ベクトル制御演算装置、15…電流制御装
置、16…PWM発生手段、17…搬送波発生装置、1
8…モード判定部、19…搬送波演算部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮崎 泰三 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 高本 祐介 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両を駆動する永久磁石同期モータと、該
    永久磁石同期モータを交流電圧により制御する電力変換
    器を備えた電動車両用駆動システムにおいて、前記永久
    磁石同期モータは、極数が12極以上16極以下のいず
    れかで構成され、かつ最高回転数が12000rpm 以上
    かつ20000rpm 以下で運転されることを特徴とする
    電動車両用駆動システム。
  2. 【請求項2】車両を駆動する永久磁石同期モータと、該
    永久磁石同期モータを交流電圧により制御する電力変換
    器を備えた電動車両用駆動システムにおいて、前記交流
    電圧の最大周波数が1.2kHz以上かつ2.7kHz以
    下であることを特徴とする電動車両用駆動システム。
  3. 【請求項3】請求項1および請求項2のいずれか記載に
    おいて、前記電力変換器の出力電流は、前記交流電圧の
    位相に同期した同期式PWM信号によって制御されるこ
    とを特徴とする電動車両用駆動システム。
  4. 【請求項4】請求項3記載において、前記電力変換器の
    出力電流は、前記永久磁石同期モータの回転数が所定の
    値より高い場合には前記同期式PWM信号により制御さ
    れ、前記回転数が所定の値より低い場合には一定周波数
    の搬送波信号を用いて得られる非同期式PWM信号によ
    り制御されることを特徴とする電動車両用駆動システ
    ム。
  5. 【請求項5】永久磁石同期モータの電流と電流指令値と
    を比較する手段と、該比較結果から前記永久磁石同期モ
    ータに印加する交流電圧指令値を演算する手段と、演算
    された該交流電圧指令値と搬送波を比較することにより
    PWM信号を発生する手段とを有する電動車両用駆動シ
    ステムにおいて、前記永久磁石同期モータの極数は12
    極以上16極以下のいずれかであって、かつ前記交流電
    圧の最大周波数は1.2kHz以上2.7kHz以下であ
    って、かつ前記交流電圧指令値の演算タイミングを前記
    搬送波に同期させる手段と、前記搬送波の周波数を前記
    交流電圧指令値の周波数のN倍(Nは整数)にする手段
    とを備えたことを特徴とする電動車両用駆動システム。
JP9153274A 1997-06-11 1997-06-11 電動車両用駆動システム Pending JPH114600A (ja)

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JP9153274A JPH114600A (ja) 1997-06-11 1997-06-11 電動車両用駆動システム

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JP9153274A JPH114600A (ja) 1997-06-11 1997-06-11 電動車両用駆動システム

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