JPH1145504A - デ−タ再生方法及び装置 - Google Patents

デ−タ再生方法及び装置

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JPH1145504A
JPH1145504A JP21911297A JP21911297A JPH1145504A JP H1145504 A JPH1145504 A JP H1145504A JP 21911297 A JP21911297 A JP 21911297A JP 21911297 A JP21911297 A JP 21911297A JP H1145504 A JPH1145504 A JP H1145504A
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disk
linear velocity
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JP21911297A
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English (en)
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Mitsumasa Kubo
充正 久保
Tadashi Tanaka
正 田中
Yukihiko Okada
幸彦 岡田
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Teac Corp
Original Assignee
Teac Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CD−ROMを標準速度よりも速く回転させ
ると、低品質CD−ROMの再生時間が長くなることが
ある。また、振動が発生することがある。 【解決手段】 CD−ROMを高速再生するために基準
最大許容線速度情報を予めROMに格納しておく。RO
Mの基準最大許容線速度をRAMに転送し、これを使用
して最大線速度を制限する。ROMから読み出した基準
最大許容線速度でアドレスが読めない時には、線速度を
下げる。下げた線速度をRAMに新しい基準最大許容線
速度として格納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はCD−ROMドライ
ブ装置又はこれに類似のデータ再生装置及びこれを使用
したデータ再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】CD−ROMはCD(コンパクトディス
ク)をROM(リード・オンリー・メモリ)として使用
したものであり、半導体ROMと同様にコンピュータシ
ステムに使用されている。コンピュータシステムにおい
ては高速処理が要求されるので、CD−ROMの走査速
度(線速度)をオーディオ用CDの標準走査速度(1.
2〜1.4m/s)の数倍に設定するのが一般的であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、CD−RO
Mドライブ装置で使用するCD−ROMはオーディオ用
CDと同一規格で作製されており、高速走査を意図して
作製されていない。従って、ディスクの品質が再生の最
大走査速度(線速度)又は最大回転速度に関係する。例
えば、重心が偏っているディスク、又は反りのあるディ
スク(以下、第1の低品質ディスクと呼ぶ)の場合に
は、ディスクを高速回転させると振動が発生し、フォー
カスサーボ及びトラッキングサーボ系に悪影響を及ぼす
ので、最大回転速度の制限が生じる。また、ディスクの
スピンドル挿入孔がトラックの中心から偏っているディ
スク、又は反射面に光学的ムラがあるディスク又はポリ
カーボネイト或いはアクリル樹脂等で形成されている保
護層の厚みが不均一のディスク(以下、第2の低品質デ
ィスクと呼ぶ)の場合には、高速走査によってトラッキ
ング性能が低下するので、最大走査速度(線速度)の制
限が生じる。従来のCD−ROM装置では、比較的品質
の良いディスク又は標準的ディスクを基準にして最大回
転速度又は最大走査速度が決定されている。従って、比
較的品質の悪いディスクを使用して高速再生すると、デ
ータの読み取りエラーの発生割合が多くなり、再読み取
り(リトライ)を実行すると、結果としてデータの読み
取り所要時間の短縮を図ることが不可能になる。なお、
従来の再生方法においてはデータの読み取りエラーが発
生すると、同一速度で再読み取りを実行するか又は速度
を下げて再読み取りを実行する。ところで、CD−RO
Mの場合には、一定線速度即ちCLV(Constant Line
ar Velocity)でデータが記録されており、データの読
み取りも一般的にはCLVで行われる。CLV再生の場
合にはディスクの回転速度がディスク半径方向の走査位
置(光ビーム位置)の変化に応じて変化し、ディスクの
内周側で高く、外周側で低くなる。従って、任意のディ
スク半径方向位置のデータの読み取り指令が発生した時
には、この半径方向位置における目標回転速度が得られ
るようにディスク回転用モータの速度を制御する。従来
は、種々のディスク半径方向位置の基準最大許容回転速
度(標準回転速度)を固定的に決定し、この固定の基準
最大許容回転速度を使用して回転速度の制御及び線速度
の制御を実行した。既に説明したようにディスクの品質
にはバラツキがあるので、上記の基準最大許容回転速度
でデータを再生してもデータの再生が可能であるとは限
らない。ディスクが標準よりも低品質のために、再生可
能な回転速度が上記の基準最大許容回転速度(標準回転
速度)を大幅に下まわると、データの読み取り不可能な
基準最大許容回転速度(標準回転速度)でのデ−タの読
み取りを試みた後で回転速度を下げてデータの読み取り
を実行することになり、無駄時間が生じ、再生所要時間
が長くなる。
【0004】そこで、本発明の目的は高速再生における
再生所要時間の短縮を図ることができるディスク再生方
法及び装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、上記
目的を達成するための本発明は、データがスパイラル又
は同心円状トラック形態で記録されている記録媒体ディ
スクを回転するものであって、回転速度を変えることが
できるように形成され且つ前記ディスクを着脱自在に装
着できるように形成されているディスク回転手段と、前
記ディスクとの相対的走査運動によって前記ディスクか
ら前記データを読み取るための信号変換器と、前記信号
変換器を前記ディスクの半径方向に移動させるための移
動手段と、情報の書き込み及び読み出しが可能なメモリ
手段とを備えたデータ再生装置によって前記ディスクか
ら一定線速度でデータを再生する方法において、前記デ
ィスクの基準最大許容線速度を示す情報を前記メモリ手
段に格納するステップと、前記回転手段に装着されたデ
ィスクの任意に選択された半径方向位置のデータを読み
取る時に、前記信号変換器を前記選択された半径方向位
置に移動すると共に、前記基準最大許容線速度が得られ
るように前記ディスクを回転するステップと、前記基準
最大許容線速度の状態又はこの基準最大許容線速度が得
られるように前記ディスクの回転を制御している状態に
おいてデータを読み取ることが可能か否かを判定するス
テップと、もし、前記判定で前記データを読み取ること
が可能であると判定された時には前記データの読み取り
を実行するステップと、もし、前記判定でデータを読み
取ることが不可能であると判定された時には、前記デー
タの読み取りが可能になるまで線速度を低下させ、低下
した線速度でデータを読み取ると共に、前記低下した線
速度を示す情報を新しい基準最大許容線速度を示す情報
として前記メモリ手段に格納するステップとを備えたデ
ータ再生方法に係わるものである。請求項2に示すよう
に、半径方向位置が互いに異なる複数領域の基準最大許
容線速度をメモリに格納し、この書き換えを行うことが
できる。なお、請求項3に示すように、読み出し専用メ
モリ(ROM又はEPROM等)に予め基準最大許容線
速度を示す基準速度情報を格納しておき、これを読み出
してメモリ手段に転送することができる。また、請求項
4に示すように、最内周位置でデータの読み取り可能な
最大線速度を求め、これに基づいて複数の半径方向位置
の基準最大許容線速度を決定することができる。また、
請求項5に示すように、アドレス信号の読み取りが可能
か否かの判定によってデータの読み取りが可能か否かを
判定することができる。また、請求項6に示すように、
ディスクを光ディスクとし、信号変換器を光ピックアッ
プとし、トラッキングサーボのロックの成立とフォーカ
スサーボのロックの成立とに基づいてデータの読み取り
が可能か否かを判定することができる。また、請求項7
に示すように1つの半径方向位置の新しい基準最大許容
線速度が決定された時には、これよりも外周側の残りの
半径方向位置の基準最大線速度も新しい速度に書き換え
ることができる。また、請求項8、9に示すように、請
求項1、2の方法を実施するための装置を構成すること
ができる。
【0006】
【発明の効果】各請求項の発明によれば、基準最大線速
度の情報が固定的なものでなく、装着されたディスクの
品質に応じて修正され、同一ディスクのその後のデータ
の読み取り時には修正された新しい基準最大許容線速度
(目標最大回転速度)が使用されるので、その後のデー
タの読み取りを迅速に行うことが可能になる。また、請
求項3の発明によれば、基準最大許容線速度を読み出し
専用メモリに予め格納しておくので、基準最大許容線速
度を迅速に得ることができる。また、請求項4の発明に
よれば、トラックの最内周位置におけるデータ読み取り
可能な最大許容線速度を実際にディスクを回転して決定
するので、基準最大許容線速度の情報を正確に得ること
ができる。また、請求項5の発明によれば、アドレス信
号に基づいてデータの読み取りが可能か否かを判定する
ので、信号変換器のディスク半径方向の位置決め制御の
一部を利用してデータが読取り可能か否かを判定するこ
とができる。また、請求項6の発明によれば、サーボロ
ックの成立、不成立でデータの読み取り可能、不可能を
判断するので、この判断を迅速且つ容易に行うことがで
きる。 また、請求項7の発明によれば、ディスクの種
々の半径方向位置の新しい基準速度を推測によって迅速
に決定することができる。
【0007】
【第1の実施例】次に、図1〜図9を参照して本発明の
第1の実施例に係わるCD−ROMドライブ装置を説明
する。図1はホストコンピュータ1とCD−ROMドラ
イブ装置2を示す。CD−ROMドライブ装置2はホス
トコンピュータ1に対するデータの供給源として機能
し、両者はバス3で接続されている。
【0008】CD−ROMドライブ装置2は、CDから
成る光記録媒体ディスク(CD−ROM)4、ディスク
回転手段としてのディスク回転モータ5、信号変換器と
しての光ピックアップ6、光ピックアップ6の位置決め
手段として機能を有する他にモータ5と共に走査駆動手
段としての機能も有する光ピックアップ送り手段7、デ
ィスク4の回転制御手段としてのモータサーボ回路8、
波形整形回路9、同期検出及び復調回路10、PLL回
路11、エラー検出及び訂正回路12、インタフェース
回路13、マイクロプロセッサ(マイコン)から成るシ
ステムコントローラ14、速度検出手段としての速度検
出パルス発生器15と、可変クロック発生器16、トラ
ッキングサーボ回路17、及びフォーカスサーボ回路1
8を有している。
【0009】ディスク(CD−ROM)4はモータ5に
結合されたスピンドル19を着脱自在に挿入するための
中心孔20を有し、図2に概略的に示すように中心孔2
0を中心にしてディスクの内側から外側に向うスパイラ
ル状のトラック21を有する。トラック21には、8ビ
ットを1バイトとして、2352バイトを1単位(1デ
ータブロック)とした多数のデータブロックが記録され
ている。データブロック内の各データは光学ピットの配
列によって記録されている。1データブロックは、オー
ディオのCDの走査速度(1.2〜1.4m/s)と同
一の標準速度で再生した時に1/75秒で再生される。
なお、周知のようにCD及びCD−ROMにおいてはデ
ータは一定線速度即ちCLV(Constant Linear Velo
city)で記録されており、このデータはCLVで再生さ
れる。ディスク4と光ピックアップ6との相対的走査運
動をCLVにするために、ディスク4の内側即ちトラッ
クの最内周部分から外側への走査の進行に従ってディス
ク4の回転速度を下げる。
【0010】光ピックアップ6は周知のものであって、
図2に説明的に示すように例えばレーザダイオードから
成るレーザ光源22と、回折格子22aと、ビームスプ
リッタ23と、平行光線を得るためのコリメータレンズ
24と、1/4波長板25と、対物レンズ26と、反射
光ビームの光路に配置されたシリンドリカルレンズ(円
筒の一部のようなレンズ)27と、6分割型光検出器2
8と、トラッキング制御用アクチュエータ29と、フォ
ーカス制御(間隔制御)用アクチュエータ30とから成
る。
【0011】光ピックアップ6は周知のものであって、
光源22から放射した光ビームを対物レンズ26で収束
させてディスク4の主面に投射し、ディスク4に光学ピ
ットで記録されているデータを読み取る。なお、この実
施例では、回折格子22aによって、再生とフォーカス
検出に使用される1つの主ビームとトラッキング検出に
使用される2つの副ビームを作り、3つのビームをディ
スク4に投射する。光学ピットはデータに対応するよう
にトラック21上に配置されているので、無変調光ビー
ムを再生ビームとしてディスク4に投射すると、再生ビ
ームがピット(データ)で変調され、光検出器28に入
射する反射光ビーム31は変調ビームとなる。光検出器
28は、光を電気信号に変換するための光検知手段であ
り、この実施例では光検出器28を再生とフォーカス制
御とに兼用するためにA、B、C、Dで示す第1、第
2、第3及び第4の部分を有し、更にE、Fで示すトラ
ッキング検出のために第5及び第6の部分を有する。な
お、矢印32で示す第1及び第2の部分A、Bの分割線
方向及び第3及び第4の部分C、Dの分割線方向はトラ
ック21の接線方向に一致している。また、第5及び第
6の部分E、Fは矢印32の方向に配列されている。
【0012】トラッキングアクチュエータ29は周知の
ボイスコイル型アクチュエータであって、図2に原理的
に示すように対物レンズ26に連結されているムービン
グコイル33とこれに磁束を与えるための永久磁石34
と磁気回路形成部材(図示せず)とを有し、ムービング
コイル33に流す電流に応じて対物レンズ26を矢印3
5で示すようにディスク4の主面に平行な方向に移動す
るように構成されている。対物レンズ26を矢印35の
方向に移動するとディスク4上の光スポット36はディ
スク4の半径方向に移動する。なお、対物レンズ26を
移動する代りに、光ビームの通路にミラーを配置し、こ
のミラーの角度を変えることによってディスク4上の光
スポット36の位置を変えることができる。
【0013】フォーカスアクチュエータ30は、周知の
ボイスコイル型アクチュエータであって、図2に原理的
に示すように対物レンズ26に連結されているムービン
グコイル37とこれに磁束を与えるための永久磁石38
と、磁気回路形成部材(図示せず)とを有し、ムービン
グコイル37に流す電流に応じて対物レンズ26を矢印
39で示すようにディスク4の主面に垂直な方向に移動
するように形成されている。対物レンズ26が矢印39
の方向に移動すると、ディスク4と対物レンズ26との
間隔が変化し、ディスク4上の光ビームのスポット36
のフォーカス状態が変化する。
【0014】図1に概略的に示し、図2に詳しく示すト
ラッキングサーボ回路17は、1つの減算器40と、ス
イッチ41と、位相補償回路42と、駆動増幅器43と
を有する。減算器40は光検出器28の第5の部分Eの
出力から光検出器28の第6の部分Fの出力を減算す
る。この減算器40の出力はトラッキング制御信号であ
り、スイッチ41と位相補償回路42と駆動増幅器43
を介してトラッキング用ム−ビングコイル33に供給さ
れる。光検出器28の第5及び第6の部分E、Fからト
ラッキング制御信号を得る方法は3スポット法(three
spots method)として周知である。なお、トラッキン
グ制御信号をオン・オフするためのスイッチ41は図1
のシステムコントローラ14から導出されたライン44
の制御信号に応答してオン・オフする。また、ムービン
グコイル33は、トラッキング機能の他に、シーク時に
光ビームを目標トラックに移動させるための機能も有す
る。ムービングコイル33で光ビームを目標トラックに
移動する時には、一般にジャービング信号と呼ばれてい
るシーク信号を図1のシステムコントローラ14から導
出されたライン45によって駆動増幅器43に供給す
る。位相補償回路42は周知のフィルタ回路から成り、
システムコントローラ14によってフィルタ定数の切換
えを行うように構成されている。駆動増幅器43も周知
のものであり、システムコントローラ14によって制御
されるゲイン切換手段を含んでいる。位相補償回路42
におけるフィルタ定数及び駆動増幅器43のゲインの切
換えは、ディスク4上の光ビーム36の半径方向位置の
変化に対応して実行される。
【0015】図1に概略的に示し、図2に詳しく示すフ
ォーカスサーボ回路18は、2つの加算器46、47
と、1つの減算器48と、スイッチ49と、位相補償回
路50と、駆動増幅器51とを有する。一方の加算器4
6は光検出器28の第1及び第3の部分A、Cの出力を
加算する。他方の加算器47は光検出器28の第2及び
第4の部分B、Dの出力を加算する。減算器48は一方
の加算器46の出力から他方の加算器47の出力を減算
する。減算器48の出力はフォーカス制御信号即ち間隔
検出信号としてスイッチ49と位相補償回路50と駆動
増幅器51を介してフォーカス用ム−ビングコイル37
に供給される。光検出器28の第1〜第4の部分A〜D
からフォーカス制御信号を得る方法は、非点収差法とし
て周知である。なお、フォーカス制御信号をオン・オフ
するためのスイッチ49はシステムコントローラ14か
ら導出されたライン52で供給される制御信号に応答し
てオン・オフする。位相補償回路50はトラッキングサ
ーボ回路17の位相補償回路42と同様なものであっ
て、周知のフィルタ回路から成る。なお、位相補償回路
50のフィルタ定数及び駆動増幅器51のゲインは、シ
ステムコントローラ14によって周知の方法で切換えら
れる。
【0016】データの読み取り出力は光検出器28の第
1〜第4の部分A〜Dの出力の加算によって得られる。
図2ではトラッキングサーボ回路17の2つの加算器4
6、47の出力を加算するための加算器53が設けら
れ、この加算器56の出力ライン54にデータの読み取
り出力が得られる。図2ではフォーカスサーボ用の加算
器46、47の出力を加算器53に入力させているが、
この代りにてデータ検出用に独立の加算器を設けて第1
の光検出器28の部分A〜Dの出力を加算することもで
きる。なお、図1における光ピックアップ6と波形整形
回路9、トラッキングサーボ回路17及びフォーカスサ
ーボ回路18との接続関係は全く概略的に示されてい
る。また、図2において加算器46、47、53、減算
器40、48の少なくとも一部又は全部を光ピックアッ
プ6に含めることができる。
【0017】図1の送り手段7は、送りモータと、この
送りモータの回転運動を光ピックアップ6の直線運動に
変換する手段(例えばピニオンとラック又はリードスク
リュ)とを含む。送り手段7はシステムコントローラ1
4からライン55を介して供給されるシーク指令に応答
して光ピックアップ6を目標トラック位置まで移動させ
る機能を有する他に、渦巻状走査機能を有する。送り手
段7は渦巻状制御の信号を得るためのローパスフィルタ
を含み、このローパスフィルタでトラッキングサーボ回
路17からライン56を介して供給されたトラッキング
制御信号に含まれている渦巻状トラック21に基づく光
スポット36のディスク半径方向の変位を示す成分を検
出し、この変位成分に相当する送りを光ピックアップ6
に与える。
【0018】光ピックアップ6に接続された波形整形回
路9は光ピックアップ6から得られる光学ピットの配列
に対応した高周波(RF)信号を増幅した後に波形整形
して2値化した信号を出力する。ディスク4には周知の
EFM(Eight to Fourteen Modulation )方式の変
調でデータが記録されているので、これが正常に読み取
られた時の波形整形回路9の出力はEFM信号である。
【0019】波形整形回路9に接続されたPLL(Phas
e Locked Loop )回路11は波形整形回路9から得ら
れたEFM信号の各ビットに同期した再生クロック信号
(同期信号)を生成するものである。なお、PLL回路
11におけるVCOの中心周波数の切換制御を行うため
にPLL回路11はライン57によってシステムコント
ローラ14にも接続されている。
【0020】同期検出及び復調回路10は、PLL回路
11がロック状態にあるか否かを検出即ちPLL回路1
1がEFM信号に同期して動作しているか否かを検出
し、同期している場合にPLL回路11から得られた再
生クロック信号(同期信号)をライン58でモータサー
ボ回路8に送る。また、同期検出及び復調回路10はP
LL回路11がEFM信号に同期している場合即ちロッ
ク状態の場合に、再生クロック信号即ち同期信号を使用
してEFM信号を例えばNRZ(Non Return to Zer
o )のディジタル信号に復調し、ライン59に出力す
る。同期検出及び復調回路10はディスク4にCDフォ
ーマットに従ってデータブロックと共に記録されている
アドレスの復調信号をライン60によってシステムコン
トローラ14に送る。ライン60のアドレスは、目標ア
ドレスに光ピックアップ6を位置決めするためのシーク
に周知の方法で使用される。
【0021】同期検出及び復調回路10に接続された周
知のエラー検出及び訂正回路12は、復調されたデータ
(再生データ)のエラーを検出し、エラーが検出された
場合において訂正可能であれば訂正する。エラー検出及
び訂正回路12はインタフェース回路13及びシステム
コントローラ14に接続されている。訂正不可能な再生
エラーが発生した時には周知の方法でデータの再読み取
り(リトライ)が実行される。なお、波形整形回路9と
同期検出及び復調回路10とエラー検出及び訂正回路1
2と合わせて再生信号処理手段と呼ぶことができる。
【0022】インタフェース回路13はエラー検出及び
訂正回路12とホストコンピュータ1との間に接続され
ていると共に、ホストコンピュータ1とシステムコント
ローラ14との間に接続されている。
【0023】クロック発生器16は、システムコントロ
ーラ14から導出された速度指令データバス61に接続
されており、システムコントローラ14による制御に従
って種々の周波数のクロック信号をライン62、63に
よってモータサーボ回路8及びエラー検出及び訂正回路
12に供給する。
【0024】モータサーボ回路8は、同期信号ライン5
8、速度指令データバス61、クロックライン62によ
って同期信号検出及び復調回路10、コントローラ14
及びクロックパルス発生器16に接続されている他に、
ライン64によって速度検出パルス発生器15に接続さ
れ、更にライン65によってコントローラ14に接続さ
れ、またこの出力ライン66がモータ5に接続されてい
る。図3に詳しく示すようにモータサーボ回路8はCL
Vサーボ回路8aとCAV(Constant Angular Veloc
ity :一定角速度)サーボ回路8bとを有する。CLV
サーボ回路8aはf−v(周波数−電圧)変換器67と
基準電圧発生器68と誤差増幅器69と位相比較器70
と加算器71とから成る。CLVサーボ回路8aにおけ
るf−v変換器67は同期検出及び復調回路10の再生
クロック信号ライン即ち同期信号ライン58に接続され
ており、再生クロック信号の周波数に対応する電圧信号
即ちf−v変換出力信号を形成する。基準電圧発生器6
8はシステムコントローラ14に接続され、このシステ
ムコントローラ14からバス61を介して供給される速
度指令データに基づいて種々の基準電圧を発生する。f
−v変換器67と基準電圧発生器68に接続された誤差
増幅器69はf−v変換器67から得られた周波数対応
電圧と基準電圧(速度指令電圧)との差に対応する電圧
即ち誤差信号を発生する。位相比較器70は同期検出及
び復調回路10の再生クロック信号出力ライン58及び
クロック発生器16の出力ライン62に接続され、再生
クロック信号と基準クロック信号との位相差に対応する
電圧即ち誤差信号を発生する。加算器71は誤差増幅器
69と位相比較器70とに接続され、周波数の差を示す
誤差信号と位相の差を示す誤差信号とを加算した信号即
ち合成誤差信号を形成する。CAVサーボ回路8bはf
−v変換器72と基準電圧発生器73と誤差増幅器74
とから成る。CAVサーボ回路8bのf−v変換器72
は速度検出パルスライン64に接続され、速度検出パル
スの繰返周波数即ちモータ5の回転数に対応した電圧を
出力する。基準電圧発生器73は、速度指令バス61に
接続され、コントローラ14で指令された速度に対応す
る基準電圧を発生する。誤差増幅器74はf−v変換器
72の出力と基準電圧発生器73の出力との差に対応す
る電圧を発生する。CLV制御信号とCAV制御信号と
を選択的に出力するためにスイッチ75の一方の端子7
6にCLVサーボ回路8aの加算器71が接続され、他
方の端子77にCAVサーボ回路8bの誤差増幅器74
が接続され、スイッチ75と出力端子78は駆動増幅器
79を介してモータ5の駆動ライン66に接続されてい
る。スイッチ75はシステムコントローラ14から導出
されたライン65の信号で制御される。なお、図3では
モータサーボ回路8がアナログ回路で示されているが、
この一部又は全部をディジタル信号処理回路(DSP)
で構成することができる。
【0025】速度検出パルス発生器15はモータ5に結
合され、モータ5の回転に対応した繰返し周波数でパル
スを発生する。この実施例ではモータ5が1回転すると
速度検出パルス発生器15は6個のパルスを発生する。
速度検出パルス発生器15はライン64によってモータ
サーボ回路8に接続されているのみでなく、コントロー
ラ14にも接続されている。コントローラ14において
速度検出パルスは、回転速度情報として使用されると共
に、ディスク4の1回転期間の検出にも使用される。
【0026】図1において、フォーカス状態検出手段の
一部を構成するために光ピックアップ6の出力ライン5
4に対してシステムコントローラ14がライン80で接
続されている。ライン80は図2の光検出器28の出力
信号のレベルに基づいてフォーカス状態を知るためにこ
の出力信号をシステムコントローラ14に送るものであ
る。
【0027】再生制御手段としてのシステムコントロー
ラ14はマイクロプロセッサから成り、CPU81と各
種の作業を行うための書き込み及び読み出し可能なRA
M(ランダム・アクセス・メモリ)82とプログラム及
び標準的な最大許容回転速度情報が格納されたROM
(リード・オンリ・メモリ)83を含む。図4は図1の
システムコントローラ14の一部を等価的即ち機能的に
示すブロック図である。この図4から明らかなようにシ
ステムコントローラ14は、スイッチ切換信号発生手段
81、速度指令データ発生手段82、シーク制御手段8
3、フォーカスサーボロック外れ検出手段84、速度検
出手段85、基準最大許容線速度メモリ86、更新用メ
モリ87、速度比較手段88、アドレス読み取り手段8
9、アドレス指令手段90、アドレス比較手段91、ア
ドレス読み取り可能判定手段92、メモリ制御手段9
3、及びアドレス再読み取り手段94を有している。
【0028】スイッチ切換信号発生手段81は、トラッ
キングオン・オフ用スイッチ41を制御するための信号
をライン44に、またフォーカスオン・オフ用スイッチ
49を制御するための信号をライン52に、またモータ
サーボ切換スイッチ75を制御するための信号をライン
65に送出する。このスイッチ41、49、75の制御
タイミングは後述する図6及び図7のフローチャートに
従って決定される。
【0029】速度指令データ発生手段82は、図6及び
図7のフローチャートに従って決定された速度でディス
ク4を回転させるための速度指令データをバス61に送
出する。
【0030】シーク制御手段83は、指令されたアドレ
スに光ビームスポット36を位置決めするための信号を
ライン44、45を介して図1のトラッキングサーボ回
路17及び送り手段7に与えるものである。この実施例
では、光ビームスポット36が位置する現在のトラック
アドレスとシークが指令された目標トラックアドレスと
の差が200本よりも多いか否かを判断し、200本よ
りも多い時には光ビームを目標トラックにジャンプさせ
るための周知のトラックジャンプパルスをライン45に
送出し、上記のトラック差が200本よりも多い時には
スレッド即ち送り手段7によってピックアップ6全体を
移動させるための信号をライン55に送出する。そし
て、現在アドレスと目標アドレスが一致した時にシーク
動作を完了させる。
【0031】フォーカスサーボロック外れ検出手段84
は、光ビームのスポット36のフォーカスロックが外れ
ているか否かを検出するものであって、ライン80によ
って図1の光ピックアップ6に接続され、またライン6
4によって速度検出パルス発生器15に接続されてい
る。図5は図4のフォーカスサーボロック外れ検出手段
84を詳しく示すブロック図である。このフォーカスサ
ーボロック外れ検出手段84は、A/D変換器(AD
C)95と最大値検出手段96と基準値発生手段97と
比較手段98と分周器99とから成る。A/D変換器
(ADC)95は光ピックアップ6に接続されているラ
イン80のアナログの読み取り信号をディジタル信号に
変換する。A/D変換器95と分周器99に接続された
最大値検出手段96は、ディスク4が1回転する期間に
おけるA/D変換器95の出力の最大値を検出する。基
準値発生手段97は、フォーカスサーボがロックされて
いる時に光ピックアップ6から得られる出力信号の電圧
レベルの最小値に相当する基準値Vr を発生する。比較
手段98は最大値検出手段96から得られたディスク1
回転期間の光ピックアップ出力の最大値Vf と基準値V
r とを比較し、最大値Vfが基準値Vr よりも低い時に
フォーカスサーボのロックの不成立即ちロック外れを示
す出力を発生する。なお、フォーカスサーボロックの不
成立とは、ディスク4と対物レンズ26との間隔が所望
範囲から外れていることを意味する。比較手段98の出
力は速度指令データ発生手段82及びスイッチ切換信号
発生手段81及びメモリ制御手段93に送られる。な
お、分周器99は速度検出パルス発生器15から発生し
たパルス数を1/6に分周してディスク4の1回転に1
個のパルスを発生し、これを最大値検出手段96にリセ
ット信号として送る。
【0032】図4の速度検出手段85は速度検出パルス
ライン64に接続され、ディスク4の回転速度と現在ア
ドレスに基づいて線速度を示すデータ(以下、検出速度
データと呼ぶ)を出力する。
【0033】基準最大許容線速度メモリ86は、図1の
ROM83の一部を示すものであって、図9のA′に相
当する情報を基準最大許容線速度を示す基準速度情報と
して格納するものである。図9の実線で示す情報A′は
ディスク1のトラックの最内周位置P0 から最外周位置
P6 までの種々の半径方向位置(実際にはP0 〜P6を
12分割した位置)とこの各半径方向位置において許さ
れると思われるディスク4における最大許容線速度との
関係を示す。位置P0 〜P3 においては線速度が相対値
20よりも低い値に制限されている。これは、図8に示
すようにディスク4の最大許容回転速度が相対値の12
で制限されているためである。図8の縦軸の回転速度の
相対値はオーディオCDの最内周回転速度を1とし、こ
の倍数で示されている。従って、位置P0 〜P3 の範囲
では12倍速以下の回転速度でデータの読み取りを行う
ことが望ましいことを示している。この最大回転速度
(12倍速)は、モータ5の能力とディスク4の偏重心
を考慮して決定されている。即ち、ディスク4のトラッ
ク最外周位置P6 における最大許容線速度及び回転速度
はオーディオCDの標準線速度及び回転速度の20倍に
することが可能であるが、最内周位置では20倍にする
ことは不可能又は困難であり、最大許容回転速度及び線
速度が12倍に制限されている。なお、モータ5が最内
周位置P0 において12倍よりも高い例えば20倍の回
転速度を得ることができる能力を有し、且つ偏重心によ
る振動がさほど大きくない場合には、P0 〜P3 位置に
おいて図8で点線A1 で示すように最大許容回転速度を
設定することができる。図8において、位置P3 〜P6
においてAで示す最大許容回転速度が徐々に低下してい
るのは、CLV走査に基づく低下である。図8における
Aで示す基準最大許容回転速度及び図9のA′で示す基
準最大許容線速度は、標準的な偏重心や偏心を有する標
準的ディスクであれば、データを読み取ることが可能で
ある回転速度及び線速度である。ここでの標準的ディス
クは市場に出回っている全ディスクのほぼ50%のディ
スク即ち平均的ディスクを意味している。しかし、本願
発明での基準最大許容回転速度及び基準最大線速度を決
定するために市場に出回っている全ディスクの例えば3
0%、又は70%のように任意の割合(好ましくは30
〜70%の範囲)のディスクのデータ再生が可能な回転
速度及び線速度を基準最大許容回転速度及び基準最大許
容線速度とすることができる。図9のA′で示す基準最
大許容線速度は上述のように決定されているので、ドラ
イブ装置2に装着されたディスクの中にはA′で示す線
速度でデータの再生が不可能なものも存在する。この場
合にはディスク4の回転速度及び線速度を下げてデータ
の読み取りを実行する。これと共に、本発明に従って、
基準最大許容線速度を示す基準速度を変更し、これをメ
モリ87によって保持し、同一ディスクの後のデータ再
生時には新しい基準速度に基づいてデータの再生を実行
する。図8のP3 〜P6 の範囲においてはAに示す基準
最大許容回転速度がディスクの半径方向位置の変化に応
じてなめらかな曲線に従って変化し、また、図9のP0
〜P3 の範囲におけるA′で示す基準許容線速度がディ
スクの半径方向位置に応じて直線的に変化しているが、
実際には階段状に変化する。
【0034】図4の更新用メモリ87は、例えば図1の
RAM82であって、データの書き込み及び読み出しの
可能なものである。メモリ86の基準情報は図6のフロ
ーチャートに従う手順で書き込み読み出し可能なメモリ
87に転送される。
【0035】速度比較手段88は、速度検出手段85で
検出されたディスク4の実際の線速度とメモリ87から
読み出された目標アドレスの基準最大許容線速度とを比
較し、実際の線速度が基準最大許容線速度に達したか否
かを示す出力を発生し、これを速度指令データ発生手段
82に送る。速度指令データ発生手段82は基準最大許
容線速度が得られるようにディスク4の回転速度を制御
する。
【0036】メモリ87から読み出された基準最大許容
線速度が得られるようにディスク4を回転しても、ディ
スク4が低品質であるとデータを読み取ることができな
い場合がある。データの読み取りが可能か否かの判定手
段としてアドレス読み取り手段89及びアドレス読み取
り可能判定手段92が設けられている。アドレス読み取
り手段89は図1の同期検出及び復調回路にライン60
で接続されており、ライン60のアドレス信号を読み込
む。アドレス読み取り可能判定手段92は、アドレス読
み取り手段89からアドレスを示すデータが得られたか
否かを判定する。アドレス読み取り可能判定手段92か
らアドレス読み取り不可能を示す出力が得られた時に
は、これに応答して速度指令データ発生手段82はアド
レスが読めるまでディスク4の回転速度を下げ且つ線速
度を下げる。なお、本実施例ではアドレス読み取り可能
判定手段92から得られたアドレス読み取り不可能を示
す出力とフォーカスサーボロック外れ検出手段84の出
力との両方を参照してディスク4の回転速度及び線速度
を低下させるか否かを決定する。
【0037】アドレス指定手段90は図1のホストコン
ピュータ1によって指定されたアドレスを示す信号及び
ディスク4の装着時において光ビームをトラック最内周
に位置決めする時のトラック零のアドレスを示す信号を
送出する。
【0038】アドレス比較手段91はアドレス読み取り
手段89の出力とアドレス指定手段90の出力とを比較
して両者の差を示す信号をシーク制御手段83に送る。
【0039】メモリ制御手段93は、メモリ87に格納
されている基準最大許容線速度情報の書き換え即ち更新
を実行するのものであり、アドレス読み取り可能判定手
段92から得られたアドレスが読めなかったことを示す
信号とフォーカスサーボロック外れ検出手段84から得
られたロック外れを示す信号との両方が発生している
時、又はアドレス読み取り不可能な状態であるにも拘ら
ずフォーカスサーボがロックされている状態においてア
ドレス再読み取り手段94によって所定回数のアドレス
再読み取りを実行してもアドレスが読めなかった時にア
ドレスが読めるまで回転速度及び線速度、この低下させ
た線速度をこのアドレスの新しい基準最大許容線速度と
してメモリ87に書き込むものである。
【0040】アドレス再読み取り手段94はアドレスの
再読み取りを指令する手段と再読み取りの回数を計数す
る手段と再読み取り回数が所定回数以上か否かを判定す
る手段とを含み、再読み取りが所定回数以上になった時
に回転速度を低下させる指令及び基準最大許容線速度の
更新の指令を発生する。
【0041】次に、図6及び図7のフローチャートを参
照してコントローラ14に基づくディスクの回転速度の
制御動作を説明する。モータ5にディスク4が装着され
ると、ステップS1 に示すようにプログラムがスタート
し、次にステップS2 に示すようにディスク4が標準回
転速度及び線速度に駆動され、且つ光スポット36がト
ラック21の最内周に位置決めされる。また、トラッキ
ングサーボスイッチ41及びフォーカスサーボスイッチ
49がオンに制御される。また、ディスク4のトラック
21からTOC(目次テーブル)が読み取られ、ここに
記録されている目次情報からCD−ROMか否かを判断
する。この種の制御はコントローラ14からモータサー
ボ回路8、送り手段7、トラッキングサーボ回路17、
及びフォーカスサーボ回路18にそれぞれの制御信号を
送ることにより実行される。更に詳細には、図4の速度
指令データ発生手段82から標準回転速度の指令信号を
発生させ、アドレス指定手段90によって最内周トラッ
クアドレスを指定し、スイッチ切換信号発生手段81か
らスイッチ41、49をオンにする信号及び図3のスイ
ッチ75の接点(端子)77をオンにする信号を発生さ
せる。
【0042】次に、ステップS3 に示すようにメモリ8
7に基準最大許容線速度情報を書き込む。即ち、ROM
から成るメモリ86の固定の基準最大許容線速度情報即
ち図9のA′で示す情報をRAMから成るメモリ87に
転送し、メモリ87に図9のA′で示す情報を格納す
る。
【0043】次に、ステップS4 に示すようにトラッキ
ングサーボをオフにする。即ち、図2のスイッチ41を
オフに制御する。
【0044】次に、ステップS5 に示すようにディスク
4の回転を停止する。
【0045】次に、ステップS6 に示すようにリードコ
マンド(読み取り指令)が発生したか否かを判断する。
リードコマンドが発生していないことを示すNOの出力
の時には待機状態となり、リードコマンドの発生を待
つ。リードコマンドの発生を示すYESの出力が得られ
た時には、ステップS7 に示すようにディスク4の回転
を開始させ、且つステップS8 に示すように光ビームを
リ−ドコマンドで指定された目標トラックアドレスに移
動させる。なお、図4においてはリードコマンド発生の
判定手段の図示が省略されている。しかし、アドレス指
定手段90によって読み取り目標アドレスを指定するこ
とがステップS6 のリードコマンドの発生と均等であ
る。ステップS7 のディスク4の回転開始はアドレス指
定手段90が速度指令データ発生手段82に目標アドレ
スを与えることによって決定される。即ち、速度指令デ
ータ発生手段82は目標アドレスに適合する基準最大許
容線速度をメモリ87の図9のA′を示すテーブルから
読み取り、この回転速度を得るためのデータを発生す
る。例えば、目標アドレスが図8の半径方向位置P2 を
示しているとすれば、図9の線速度LVa に対応した図
8のRVa で示す回転速度(12倍回転速度)を示すデ
ータを出力する。また、ステップS8 においては、目標
アドレスに光ビームを移動させるために図4のシーク制
御手段83が比較手段91の出力に基づいて図1のトラ
ッキングサーボ回路17にライン45でジャンピングパ
ルスを送るか、又は送り手段7にライン55で駆動信号
を送る。目標アドレスに対する光ビームの移動は、既に
説明したように現在トラックと目標トラックとの差が2
00よりも多いか否かによって変り、差が200トラッ
クよりも多い時は送り手段7を駆動し、差が200トラ
ック以下の時にはジャンピングパルスを発生させる。な
お、図6のステップS7 のディスク回転開始とステップ
S8 の光ビームの移動の時間的順番を入れ替えること、
又は同一時間に実行することが可能である。また、ステ
ップS5 のディスク4の回転停止を省いてディスク4を
回転状態に保ってリードコマンドの発生を待つことがで
きる。
【0046】図6のステップS8 の後は図7のステップ
S9 に移る。このステップS9 では現在の回転速度が基
準最大許容回転速度(基準許容線速度)以下か否かが判
定される。この判定は図4の比較手段88によって行わ
れる。ステップS7 でディスク4の回転を開始しても直
ちに基準最大許容回転速度が得られず、図10に示すよ
うにディスク4の回転速度は時間の経過と共に徐々に高
くなる。今、目標とする基準最大許容回転速度が12倍
速に相当するRVa であるとすれば、図10ではt3 と
t4 の間で目標とする基準最大許容回転速度RVa に達
している。もし、目標とする基準最大許容回転速度RV
a に達する前に光ビームが目標アドレス又はこの近くに
到達している場合には、目標とする基準最大許容回転速
度RVaよりも低い回転速度の状態でもデータの読み取
り動作を開始させる。目標とする基準最大許容回転速度
を得る場合にオーバーシュートして実際の回転速度が目
標とする基準最大許容回転速度よりも高くなることがあ
る。この場合にはステップS10に示すようにディスク4
の回転速度を目標とする基準最大許容回転速度まで下げ
る。
【0047】ステップS9 で実際の回転速度が目標とす
る基準最大許容回転速度以下であること即ち実際の線速
度が基準最大許容線速度以下であることを示すYESの
出力が得られた時には、ステップS11でトラッキングサ
ーボをオンにする。即ち、図2のスイッチ41をオンに
する。
【0048】次に、ステップS12でトラックアドレスが
読めたか否かを判定する。この判定は図4のアドレス読
み取り可能判定手段92によって行う。
【0049】ステップS12でアドレスが読めたことを示
すYESの出力が得られた時には、ステップS13で目標
トラックか否かを判断する。この判断は図4の比較手段
91で実行する。このステップS13で目標トラックを示
すYESの出力が得られた時にはステップS14に示すよ
うにデータの再生即ち読み取りを開始する。他方、ステ
ップS13で目標トラックでないことを示すNOの出力が
得られた時にはステップS15に示すように目標トラック
に向って光ビームを移動し、再びステップS13で目標ト
ラックか否かを判定する。ステップS15の光ビームの移
動は、既に説明したようにジャンピングパルスによる対
物レンズ26の移動又は送り手段7の駆動によって行
う。
【0050】ステップS12でアドレスが読めないことを
示すNOの出力が得られた時には、ステップS16に示す
ようにフォーカスサーボのロックが外れているか否かを
判定する。この判定は図4のフォーカスサーボロック外
れ検出手段84で行われる。
【0051】ステップS16でフォーカスサーボのロック
が外れていないことを示すNOの出力が得られた時に
は、ステップS17でアドレス再読み取りが行われる。次
に、ステップS18でアドレス再読み取りが所定回数以上
実行されたか否かが判定される。図4ではアドレス再読
み取り手段94が図7のステップS17及びS18の機能を
有するものとして示されている。ステップS18において
アドレスの再読み取りが所定回数以下を示すNOの出力
が得られた時にはステップS12に戻り、再びアドレスが
読めたか否かを判定する。フォーカスサーボロックが成
立している場合には、チリ等によってアドレスが読めな
い場合があり、再読み取り動作によりチリ等が除去され
てアドレスの読み取りが可能になることがある。
【0052】ステップS18でアドレスの再読み取りを所
定回数実行してもアドレスが読めないことを示すYES
の出力が得られた時、及びステップS16でフォーカスサ
ーボロックが外れていることを示すYESの出力が得ら
れた時には、ステップS19でフォーカスサーボを一旦オ
フに制御し、ステップS20でディスク4の回転速度を下
げる。例えば、図8においてディスク半径方向位置P2
の目標とする基準最大許容回転速度RVa でアドレスを
読むことができない場合は、この回転速度RVa 及びこ
れに対応した線速度LVa でのデータの読み取りは不可
能と判断し、デ−タの読み取りが可能な例えば回転速度
RVb 又はRVc まで回転速度を下げ、線速度をLVb0
又はLVc まで下げる。
【0053】次に、ステップS21に示すようにメモリ8
7の基準最大許容線速度を更新する。即ち、ステップS
20で下げた回転速度(例えばRVb 又はRVc )に対応
する線速度(例えばLVb 又はLVc)を新しい基準最大
許容線速度としてメモリ87のテーブルの半径方向位置
P2 の箇所に書き込み、古い基準最大許容線速度LVa
を消去する。また半径方向位置P2 以外の半径方向位置
を示すメモリ87のアドレスに新しい基準最大許容線速
度(例えばLVb 又はLVc )よりも高い値の基準最大
許容線速度が書き込まれている場合には、新しい基準最
大許容線速度に書き換える。
【0054】次に、ステップS22でフォーカスサーボを
オンにした後にステップS9 に戻る。ステップS9 にお
いては、新しい基準最大許容線速度(例えばLVb 又は
LVc )以下か否かが判定され、ステップS12において
再度アドレスが読めたか否かが判定される。ディスク4
の回転速度を下げるための1回の動作でアドレスが読め
ない場合は、アドレスが読めるまで回転速度及び線速度
を下げる。これと同時にメモリ87の基準最大許容線速
度の更新も繰返す。
【0055】上述のように基準最大許容線速度をディス
ク4の品質に応じて更新すると、同一のディスクの同一
アドレスの再度のデータ読み取り時に適合性の良い基準
最大許容線速度を与えることができ、目標アドレスのデ
ータの読み取り所要時間が短くなる。
【0056】上述ではディスクの1つの半径方向位置P
2 の基準最大許容線速度の更新について述べたが、別の
半径方向位置においても同様な更新を実行する。もし、
偏重心等のための第1の低品質ディスクが装着された場
合において、全てのディスク半径方向位置において基準
最大許容線速度の更新が実行されたとすれば、図9の点
線B′で示す新しい基準最大許容線速度がメモリ87に
格納され、ディスク4がドライブ装置2から離脱される
まで保持される。また、偏心等のための第2の低品質デ
ィスクが装着された場合において、全てのディスク半径
方向位置において基準最大許容線速度の更新が実行され
たとすれば、図9の鎖線C′で示す新しい基準最大許容
線速度がメモリ87に格納される。図8のA、B、Cは
図9のA′、B′、C′で示す基準最大許容線速度に対
応する回転速度を示す。 なお、目標アドレスにおいて
ディスク4が基準最大許容線速度となるように回転して
おり、ここでのデ−タの読み取りが終了した後に外周側
の隣のアドレスのデ−タを読み取る時には、CLVが保
たれるようにディスクの回転速度が御される。
【0057】
【第2の実施例】次に、図11及び図12を参照して第
2の実施例のデータ再生方法及びCD−ROMドライブ
装置を説明する。第2の実施例のCD−ROMドライブ
装置は、第1の実施例のCD−ROMドライブ装置2の
システムコントローラ14の内部を一部変えた他は第1
の実施例と同一に構成されている。即ち、第2の実施例
のシステムコントローラには図11に示すように基準最
大許容線速度決定手段86aが設けられている。これは
図4の基準最大許容線速度メモリ86の代りに設けたも
のである。図11のシステムコントローラは基準最大許
容線速度決定手段86aの他は図4と同一に構成されて
いるので、図11において図4と実質的に同一の部分に
は同一の符号を付してその説明を省略する。
【0058】図11の基準最大許容線速度決定手段86
aは、ディスク4の最内周位置に光ビームを位置決めし
てディスク4の回転速度を徐々に上げながら、データの
読み取り可能な最大回転速度を求め、これに対応する最
内周最大許容線速度に基づいて図9のA′又はB′に示
すような基準最大許容線速度を決定するものである。こ
の基準最大許容線速度決定手段86aはテーブルメモリ
を含み、ここには種々の最内周回転速度に対応した種々
の基準最大許容線速度のパターンが予め書き込まれてい
る。例えば、図9のA′、B′のようなパターンが予め
テーブルメモリに格納されている。従って、ディスクの
最内周位置P0 のデータ読み取り可能な最大回転速度が
求められると、これに適合する基準最大許容線速度のパ
ターンを直ちに選択することができる。選択された基準
最大許容線速度のパターンは、図11のメモリ87に転
送される。メモリ87内の基準最大許容線速度の情報を
使用してデータを読み取る動作及びメモリ87の基準最
大許容線速度の更新動作は第1の実施例と同一である。
図12はこの動作の一部を示すフローチャートである。
この図12のフローチャートは図6のフローチャートの
ステップS3 をS3′に変えた他は図6と同一である。
ステップS3 ′は図11の基準最大許容線速度決定手段
86aの動作を示す。なお、図12のステップS8 の後
は第1の実施例と同様に図7のステップS9 に移る。
【0059】第2の実施例は基準最大許容線速度を固定
的に予め決定しておかないで、装着された実際のディス
クの最内周位置の最大許容線速度を求め、これにより他
の半径方向位置の最大許容線速度も決定するので、実際
のディスクの品質に近い基準最大許容線速度情報を使用
してデータの再生を行うことができるという利点を有す
る。この方法によれば、基準最大許容線速度の更新の回
数を減らすことができ、結果としてデータの読み取り所
要時間が短くなる。
【0060】
【第3の実施例】次に、図13及び図14を参照して第
3の実施例のCD−ROMドライブ装置及びこれを使用
したデータの再生方法を説明する。第3の実施例のCD
−ROMドライブ装置は第1の実施例におけるアドレス
が読み取り可能か否かに基づく最大許容線速度の決定の
代りにトラッキング及びフォーカスのサーボのロックが
成立しているか否かに基づいて最大許容線速度を決定し
ている点を除いて第1の実施例と同一に構成されてい
る。即ち、第3の実施例のCD−ROMドライブ装置
は、図1のシステムコントローラ14の内部を一部変え
た他は図1と同一に構成されている。図13は第3の実
施例のシステムコントローラの一部を示すものであり、
図4のアドレス読み取り可能判定手段92の代りにトラ
ッキングサーボロック判定手段92aを設け、図4から
アドレス再読み取り手段94を省いた他は図4と同一に
構成されている。トラッキングサーボロック判定手段9
2aは、図2の減算器40の出力電圧が所定値以下か否
かを判定してトラッキングサーボロックが成立している
か否かを判定するものである。
【0061】図14は第3の実施例によるデータの再生
の流れを図7と同様に示すものである。なお、図14の
ステップS9 の前は図6のフローチャートに従う。図1
4のフローチャートは図7のステップS12をS12′に変
え、図7のステップS16、S17、S18を抹消した他は図
7と同一である。ステップS12′においてはトラッキン
グサーボロックが成立していると共にフォーカスサーボ
ロックが成立しているか否かを判定する。両サーボロッ
クが成立している時にはデータの読み取りが可能である
から図7と同様にステップS13に移る。また、両サーボ
のロックが不成立の時にはステップS19に移る。ステッ
プS12′のロックの成立か否かの判定は図4のフォーカ
スサーボロック外れ検出手段84の出力とトラッキング
サーボロック判定手段92aの出力に基づいて行われ
る。
【0062】第3の実施例のステップS12′のサーボロ
ックが成立しているか否かの判定は第1の実施例のステ
ップS12のアドレスが読めたかの判定と実質的に同一で
あるので、第3の実施例は第1の実施例と同様な効果を
有する。
【0063】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 図7のステップS12のアドレスが読めたかの代
りに、アドレスに続いて再生されるデータの読み取りが
できたか否かを判定してもよい。 (2) 図6におけるステップS7 のディスクの回転開
始をステップS5 よりも前の例えばS5 の位置に配置
し、ステップS5 を省くことができる。 (3) 図3に示すCAVサーボ回路8bを省いた構成
にすることができる。 (4) 基準最大許容線速度を示す情報として基準最大
許容線速度に対応する基準最大許容回転速度をメモリ8
7に格納することができる。 (5) 実施例ではディスク4のトラック有効領域をデ
ィスクの半径方向に12分割し、各分割領域の基準最大
許容線速度を定め、これ等をメモリに格納したが、この
代りにトラック有効領域を分割しないで1つの基準最大
許容線速度のみをメモリに格納し、これを更新すること
もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係わるCD−ROMド
ライブ装置を示すブロック図である。
【図2】図1のディスク、光ピックアップ、トラッキン
グサーボ回路、フォーカスサーボ回路、及び読み取り出
力回路を示すブロック図である。
【図3】図1のモータサーボ回路を詳しく示す回路図で
ある。
【図4】図1のシステムコントローラの一部を等価的に
示すブロック図である。
【図5】図4のフォーカスサーボロック外れ検出手段を
等価的に示すブロック図である。
【図6】第1の実施例のCD−ROMドライブ装置によ
る再生動作を示す流れ図である。
【図7】図6の流れ図の続きを示す流れ図である。
【図8】ディスクのトラック最内周位置から最外周位置
までの半径方向位置と最大許容回転速度との関係を示す
図である。
【図9】図8のA、B、Cで示す最大許容回転速度に対
応する線速度を示す図である。
【図10】ディスクの回転速度の立上りを示す図であ
る。
【図11】第2の実施例のシステムコントローラの一部
を等価的に示すブロック図である。
【図12】第2の実施例の再生動作の一部を示す流れ図
である。
【図13】第3の実施例のシステムコントローラの一部
を等価的に示すブロック図である。
【図14】第3の実施例の再生動作の一部を示す流れ図
である。
【符号の説明】
4 ディスク 6 光ピックアップ 14 システムコントローラ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データがスパイラル又は同心円状トラッ
    ク形態で記録されている記録媒体ディスクを回転するも
    のであって、回転速度を変えることができるように形成
    され且つ前記ディスクを着脱自在に装着できるように形
    成されているディスク回転手段と、 前記ディスクとの相対的走査運動によって前記ディスク
    から前記データを読み取るための信号変換器と、 前記信号変換器を前記ディスクの半径方向に移動させる
    ための移動手段と、 情報の書き込み及び読み出しが可能なメモリ手段とを備
    えたデータ再生装置によって前記ディスクから一定線速
    度でデータを再生する方法において、 前記ディスクの基準最大許容線速度を示す情報を前記メ
    モリ手段に格納するステップと、 前記回転手段に装着されたディスクの任意に選択された
    半径方向位置のデータを読み取る時に、前記信号変換器
    を前記選択された半径方向位置に移動すると共に、前記
    基準最大許容線速度が得られるように前記ディスクを回
    転するステップと、 前記基準最大許容線速度の状態又はこの基準最大許容線
    速度が得られるように前記ディスクの回転を制御してい
    る状態においてデータを読み取ることが可能か否かを判
    定するステップと、 もし、前記判定で前記データを読み取ることが可能であ
    ると判定された時には前記データの読み取りを実行する
    ステップと、 もし、前記判定でデータを読み取ることが不可能である
    と判定された時には、前記データの読み取りが可能にな
    るまで線速度を低下させ、低下した線速度でデータを読
    み取ると共に、前記低下した線速度を示す情報を新しい
    基準最大許容線速度を示す情報として前記メモリ手段に
    格納するステップとを備えたデータ再生方法。
  2. 【請求項2】 データがスパイラル又は同心円状トラッ
    ク形態で記録されている記録媒体ディスクを回転するも
    のであって、回転速度を変えることができるように形成
    され且つ前記ディスクを着脱自在に装着できるように形
    成されているディスク回転手段と、 前記ディスクとの相対的走査運動によって前記ディスク
    から前記データを読み取るための信号変換器と、 前記信号変換器を前記ディスクの半径方向に移動させる
    ための移動手段と、 情報の書き込み及び読み出しが可能なメモリ手段とを備
    えたデータ再生装置によって前記ディスクから一定線速
    度でデータを再生する方法において、 前記ディスクの半径方向位置が互いに異なる複数の領域
    の基準最大許容線速度を示す情報を前記メモリ手段にそ
    れぞれ格納するステップと、 前記回転手段に装着されたディスクの任意に選択された
    半径方向位置のデータを読み取る時に、前記信号変換器
    を前記選択された半径方向位置に移動すると共に、前記
    選択された半径方向位置における前記基準最大許容線速
    度が得られるように前記ディスクを回転するステップ
    と、 前記基準最大許容線速度の状態又はこの基準最大許容速
    度が得られるように前記ディスクの回転を制御している
    状態においてデータを読み取ることが可能か否かを判定
    するステップと、 もし、前記判定で前記データを読み取ることが可能であ
    ると判定された時には前記データの読み取りを実行する
    ステップと、 もし、前記判定でデータを読み取ることが不可能である
    と判定された時には、前記データの読み取りが可能にな
    るまで線速度を低下させ、低下した線速度でデータを読
    み取ると共に、前記低下した線速度を示す情報を前記選
    択された半径方向位置が属する領域の新しい基準最大許
    容線速度を示す情報として前記メモリ手段に格納するス
    テップとを備えたデータ再生方法。
  3. 【請求項3】 前記基準最大許容線速度を示す情報の前
    記メモリ手段への格納は、読み出し専用メモリに予め格
    納されている基準最大許容線速度の情報を前記メモリ手
    段に転送することである請求項2記載のデータ再生方
    法。
  4. 【請求項4】 前記複数の領域の基準最大許容線速度の
    情報の前記メモリ手段へのそれぞれの格納は、 前記信号変換器を前記トラックの最内周位置に位置決め
    すると共に前記ディスクを回転して前記信号変換器によ
    る前記データの読み取りが可能な状態にあるか否かを判
    断し、前記データの読み取りが可能な状態を得ることが
    できる最内周の最大許容線速度を求め、これを最内周を
    含む領域の基準最大許容線速度とするステップと、 前記最内周の基準最大許容線速度に基づいて別の半径方
    向位置の基準最大許容線速度を決定するステップと、 前記2つのステップで求めた基準最大許容線速度の情報
    を前記メモリ手段に格納するステップとから成ることを
    特徴とする請求項2記載のデータ再生方法。
  5. 【請求項5】 前記データはアドレス信号を伴なってい
    るものであり、 前記データを読み取ることが可能か否かの判定は、前記
    選択された半径方向位置において前記アドレス信号を読
    み取ることが可能か否かを判定することである請求項2
    記載のデータ再生方法。
  6. 【請求項6】 前記ディスクは光学的に読み取り可能に
    データが記録された光ディスクであり、 前記信号変換器は光ビームを対物レンズを介して前記光
    ディスクに投射し、前記光ビームの前記光ディスクでの
    反射光を検出することによってデータを読み取る光ピッ
    クアップであり、 更に、前記光ディスクのトラック上を前記光ビームで走
    査させるためのトラッキングサーボ手段と、前記光ビー
    ムを収束させて前記光ディスクに投射させるためのフォ
    ーカスサーボ手段とを備えており、 前記データを読み取ることが可能か否かの判定が、前記
    トラッキングサーボ手段におけるサーボロックが成立し
    ていると共に前記フォーカスサーボ手段によってサーボ
    ロックが成立しているか否かを判定することである請求
    項2記載のデータ再生方法。
  7. 【請求項7】 更に、前記選択された半径方向位置の新
    しい基準最大許容線速度を示す情報が決定された時に、
    もし、この選択された半径方向位置以外の半径方向位置
    における前記基準最大許容線速度が新しい基準最大許容
    速度よりも高い場合には、新しい基準最大許容線速度に
    書き換えるステップを有していることを特徴とする請求
    項2乃至6のいずれかに記載のデ−タ再生方法。
  8. 【請求項8】 データがスパイラル又は同心円状トラッ
    ク形態で記録されている記録媒体ディスクから線速度一
    定の走査でデータを再生する装置であって、 回転速度を変えることができるように形成され且つ前記
    ディスクを着脱自在に装着できるように形成されている
    ディスク回転手段と、 前記ディスクとの相対的走査運動によって前記ディスク
    から前記データを読み取るための信号変換器と、 前記信号変換器を前記ディスクの半径方向に移動させる
    ための移動手段と、 情報の書き込み及び読み出しが可能なメモリ手段と、 前記ディスクの基準最大許容線速度を示す情報を前記メ
    モリ手段に格納するための手段と、 前記ディスクの任意に選択された半径方向位置のデータ
    の読み取り指令に応答して前記信号変換器を前記選択さ
    れた半径方向位置に移動させるように前記移動手段を制
    御するための移動制御手段と、 前記選択された半径方向位置において前記基準最大許容
    線速度が得られるように前記回転手段を制御するための
    回転制御手段と、 前記選択された半径方向において前記基準最大許容線速
    度でデータを読み取ることが可能か否かを判定するため
    の判定手段と、 前記判定手段から前記データの読み取りが可能であるこ
    とを示す判定結果が得られた時には線速度を前記基準最
    大許容線速度に保ち、前記判定手段から前記データの読
    み取りが不可能であることを示す判定結果が得られた時
    には前記データの読み取りが可能になるまで線速度を下
    げるように前記回転手段を制御する速度制御手段と、 前記速度制御手段の制御によって得られた前記データの
    読み取りが可能になった線速度を新しい基準最大許容線
    速度として前記メモリ手段に格納するための書き換え制
    御手段とを備えたデ−タ再生装置。
  9. 【請求項9】 データがスパイラル又は同心円状トラッ
    ク形態で記録されている記録媒体ディスクから線速度一
    定の走査でデータを再生する装置であって、 回転速度を変えることができるように形成され且つ前記
    ディスクを着脱自在に装着できるように形成されている
    ディスク回転手段と、 前記ディスクとの相対的走査運動によって前記ディスク
    から前記データを読み取るための信号変換器と、 前記信号変換器を前記ディスクの半径方向に移動させる
    ための移動手段と、 情報の書き込み及び読み出しが可能なメモリ手段と、 前記ディスクの半径方向位置が互いに異なる複数の領域
    の基準最大許容線速度を示す情報を前記メモリ手段にそ
    れぞれ格納するための手段と、 前記ディスクの任意に選択された半径方向位置のデータ
    の読み取り指令に応答して前記信号変換器を前記選択さ
    れた半径方向位置に移動させるように前記移動手段を制
    御するための移動制御手段と、 前記選択された半径方向位置においてこの半径方向位置
    における前記基準最大許容線速度が得られるように前記
    回転手段を制御するための回転制御手段と、 前記選択された半径方向位置において前記基準最大許容
    線速度でデータを読み取ることが可能か否かを判定する
    ための判定手段と、 前記判定手段から前記データの読み取りが可能であるこ
    とを示す判定結果が得られた時には線速度を前記基準最
    大許容線速度に保ち、前記判定手段から前記データの読
    み取りが不可能であることを示す判定結果が得られた時
    には前記データの読み取りが可能になるまで線速度を下
    げるように前記回転手段を制御する速度制御手段と、 前記速度制御手段の制御によって得られた前記データの
    読み取りが可能になった線速度を新しい基準最大許容線
    速度を示す情報として前記メモリ手段に格納するための
    書き換え制御手段とを備えたデータ再生装置。
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