JPH1145315A - カードリーダ - Google Patents
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- JPH1145315A JPH1145315A JP9200524A JP20052497A JPH1145315A JP H1145315 A JPH1145315 A JP H1145315A JP 9200524 A JP9200524 A JP 9200524A JP 20052497 A JP20052497 A JP 20052497A JP H1145315 A JPH1145315 A JP H1145315A
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Abstract
ドが侵入しても当該糸等を検出し、カード詐取を防止し
てセキュリティを確保する。 【解決手段】 カード挿入口に、シャッタがカード通路
4より退避したときにカード通路4より退避し、シャッ
タがカード通路4の阻止位置にあるときにカード通路4
を横切る位置まで移動するカード通路幅方向wに形成し
た異物検出部材5と、シャッタがカード通路4の阻止位
置にあるときに該異物検出部材5が所定の位置にあるこ
とを検知する検知手段8とを備えるようにしている。
Description
する。更に詳述すると、本発明は、カードリーダにおけ
るカードの詐取行為を防止するための構造の改良に関す
る。
では、カード挿入口に例えばソレノイドで開閉されるシ
ャッタ等を設けるようにしてカード以外の異物が挿入さ
れるのを阻止し、カードリーダ装置のセキュリティを図
っている。カードリーダにカードが挿入されるとこのシ
ャッタはカード通路から退避して挿入されたカードがカ
ードリーダ内部に取り込まれるようにしている。また、
カードやカード以外の異物がシャッタより中へ入ってし
まうと、シャッタが閉じて、所定の処理が済むまでカー
ドが不正に取り出されるのを防いでいる。
はこれらカードを詐取する手口もますます巧妙になって
きており、上述のように保全が図られているカードリー
ダからもカードを詐取しようとする犯罪が報告されてい
る。このような犯罪を行う者は、例えば糸を結びつけた
カードをカードリーダ装置(ATM、CD等の現金処理
端末)にあらかじめ侵入させ、糸を挟みながらもシャッ
タは閉まっているとカードリーダ装置に認識させるよう
にし、他人がこの装置を使用したときにカードジャムが
発生してその場を離れてしまった隙にシャッタを糸で上
げてカードリーダからそのカードを抜き取っている。こ
のような行為に対しては、従来のシャッタではシート状
のものが差し込まれるのを防止することができても、糸
状の細くて柔らかく、しなやかなものの侵入を検知する
ことは難しかった。
異物が付けられたカードが侵入しても当該糸等を検出
し、カード詐取を防止してセキュリティを確保すること
ができるカードリーダを提供することを目的とする。
め、請求項1記載の発明は、カード挿入口にカード以外
の異物の挿入を阻止するシャッタを設け、カードが挿入
された場合にはシャッタをカード通路の阻止位置から移
動させて挿入されたカードをカードリーダ内部に取り込
むカードリーダにおいて、カード挿入口に、シャッタが
カード通路より退避したときにカード通路より退避し、
シャッタがカード通路の阻止位置にあるときにカード通
路を横切る位置まで移動するカード通路幅方向に形成し
た異物検出部材と、シャッタがカード通路の阻止位置に
あるときに該異物検出部材が所定の位置にあることを検
知する検知手段とを備えるようにしている。
取り込まれると、カード通路を遮断して阻止位置に戻る
シャッタと共に異物検出部材もカード通路を横切る所定
の位置まで戻ろうとする。このときカードにカード挿入
口まで続いている糸等の異物が付けられていると、異物
検出部材はその異物に妨げられて所定の位置まで戻るこ
とができない。このことを検知手段で検知することによ
って、異物の侵入を検出できる。
異物検出部材は、カード通路の全幅に亘って形成されカ
ード通路を横切るように移動する棒状部材であり、検知
手段は、棒状部材が嵌合する嵌合部材と棒状部材が所定
位置に嵌合しているか否かを検出するセンサである。し
たがって、棒状部材は所定位置にあるときは嵌合部材と
嵌合し、センサによって所定位置にあることが検出され
る。一方、カード通路上に糸等の異物があるときは棒状
部材と嵌合部材とがその間に当該異物を挟み込んでしま
うため完全には嵌合することができず、所定位置まで移
動できないためセンサによって検出されない。
嵌合部材は棒状部材とほぼ等しい幅の嵌合幅を有するも
のである。したがって棒状部材はほぼ隙間なくこの嵌合
部材に嵌合することができ、一方、その間に糸等の細い
異物が介在すると嵌合できなくなり、センサによって検
出される所定位置あるいはセンサによって検出されない
所定位置まで移動できない。
異物検出部材はシャッタが兼用している。したがって、
シャッタは所定位置に位置してカード以外の異物が挿入
されるのを阻止するとともに、カード通路上に糸等の異
物がある場合には所定位置に戻ることができなくなるこ
とによりこの異物を検出する。
検知手段は、所定位置側に付勢されれ該所定位置で異物
検出部材が嵌合する嵌合溝を形成する嵌合部材と、該嵌
合部材が所定位置にあるかを検知するセンサとを備えて
いる。したがって、所定位置で嵌合溝を形成する嵌合部
材に異物検出部材が嵌合しても嵌合部材はそのままの位
置を保持するが、糸等の異物を間に挟むようにして嵌合
しようとすると嵌合部材は所定位置に留まることができ
ず、その異物の分だけ移動する。
嵌合部材は離間可能な2つの部材から構成され、センサ
は2つの部材の離間を検知するものである。したがっ
て、離間可能な2つの部材は所定位置において嵌合部材
が嵌合する嵌合溝を形成するが、糸等の異物を間に挟む
ようにして嵌合部材が嵌合しようとすると2つの部材は
押し広げられるようにして離間し、そのことがセンサで
検知されることによって異物の介在が検出される。
検知手段はカード通路を跨って形成された2つの接点部
を有し、異物検出部材は、シャッタがカード通路の阻止
位置にあるときに2つの接点部と当接して電気的接続通
路を形成するための電気的連結部を有するものである。
したがって、シャッタが阻止位置に位置するとき異物検
出部材はその電気的連結部を2つの接点部に当接させて
電気的接続通路を形成するが、糸等の異物を間に挟み込
むと当該異物の分だけ届かなくなり、2つの接点部と当
接しなくなるため電気的接続通路を形成しなくなる。
異物検出部材は、シャッタまたはシャッタとは別部材で
ある。したがって、異物検出部材がシャッタと別部材で
あるときには当該異物検出部材が糸等の異物を検出す
る。一方、シャッタが異物検出部材を兼ねているときに
はシャッタはカード以外の異物が挿入されるのを阻止す
るとともに、糸等の異物が侵入してしまった場合にはこ
れを検出する。
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
実施形態を示す。このカードリーダ1は、カード挿入口
2にカード以外の異物の挿入を阻止するシャッタ3を設
け、カード10が挿入された場合にはシャッタ3をカー
ド通路4の阻止位置3aから移動させて挿入されたカー
ド10をカードリーダ1内部に取り込むように構成され
ている。そして、このカードリーダ1のカード挿入口2
に、シャッタ3がカード通路4より退避したときにカー
ド通路4より退避し、シャッタ3がカード通路4の阻止
位置3aにあるときにカード通路4を横切る位置5aま
で移動するカード通路幅w方向に形成した異物検出部材
5と、シャッタ3がカード通路4の阻止位置3aにある
ときに該異物検出部材5が所定の位置にあることを検知
する検知手段8とを備えるようにしている。なお以下に
示す本実施形態では、カード10に付けられた糸11の
侵入を検出する場合について説明する。
口2を開閉する部材であり、本実施形態では上下動する
ように設けられているが特に移動方向あるいは材質等は
限定されない。シャッタ3はカードリーダ1がカード1
0を内部に取り込むときは図2に示す退避位置3bにお
いて開いた状態とされ、カード10を取り込んだら阻止
位置3aにおいて閉じた状態とされる。
されないが、本実施形態ではカード通路4の全幅に亘っ
て形成されカード通路4をカード10の厚み方向に横切
るように移動する棒状部材である。この場合における棒
状部材は例えば鋼製の中実部材であり、図示するように
その軸がカード10の進行方向と垂直を向くように水平
に設けられている。また異物検出部材5はフレーム等の
固定部材に取り付けられた平行リンク12により上下動
可能に支持されており、さらにソレノイド13によって
平行リンク12とともに上下方向に移動される。このソ
レノイド13が通電されているときは異物検出部材5は
上方に移動し、カード通路4を遮らない位置5bまで上
昇する。そしてソレノイド13への通電を止めると異物
検出部材5はばね14のばね力により下降し、カード通
路4に異物例えば糸11等がなければ後述する嵌合部材
6と嵌合する。なお、本実施形態における異物検出部材
5は図1に示すように平行リンク12で支持されている
が単なる支点を中心に揺動可能に支持するようにしても
よく、またその動作方向も下降して糸11を検出するば
かりでなく逆方向すなわち上昇するように設けてもよ
い。
れており、上述した異物検出部材5ここでは棒状部材が
嵌合可能なように棒状部材とほぼ等しい幅の嵌合幅を有
している。この嵌合部材6の嵌合溝7の形状は特に限ら
れることはないが、本実施形態では図2に示すように異
物検出部材5の下方に矩形に形成されている。また異物
検出部材5やこの嵌合部材6の大きさについては、嵌合
部材6は異物検出部材5が嵌合可能となるようにこの異
物検出部材5の径よりもわずかに広く形成され、かつそ
のときの隙間は細い糸等の異物11がその間に存在して
いるときは嵌合することができなくなるような程度とさ
れている。例えば本実施形態では異物検出部材5、嵌合
部材6とも基準寸法を5mmとし、公差を異物検出部材
5では0から−0.01mmまで、嵌合部材6では+
0.005mmから+0.02mmまでとしている。こ
れにより異物検出部材5は嵌合部材6に嵌合して図2に
示す所定位置に収まり、このときの最大隙間は0.03
mmとなる。細い普通の糸の直径が0.1mm程度であ
ることを考慮すると、異物検出部材5と嵌合部材6との
間に細い糸11が存在しているときはこの2つの部材は
完全には嵌合することができなくなる。なお、上述のよ
うな形態を実現するためには異物検出部材5と嵌合部材
6との成形に際してある程度の成形精度が要求される
が、この程度の公差であるならばカードリーダ1に備え
させる機器としては難しいものではない。また、今後さ
らに細くて丈夫な糸11が使用されることも想定される
が、成形の精度をさらに上げることにより対処すること
が可能である。
棒状部材)が嵌合する嵌合部材6と異物検出部材5が所
定位置に嵌合しているか否かを検出するするものであ
り、さらに詳述するとこの検知手段8としてセンサが用
いられている。本実施形態ではフォトインタラプタが図
2に示すように嵌合部材6を両側から挟み込むような位
置に配置されて使用されている。したがって、異物検出
部材5が嵌合部材6に嵌合しているときはフォトインタ
ラプタの光路が遮られ、嵌合状態にあることが検知され
る。なおセンサは特に限定されるものではなく、フォト
インタラプタ以外には例えば磁気抵抗素子やマイクロス
イッチ、磁気ヘッド(プリヘッド)を用いるようにして
もよい。
よると、例えば何者かが糸11を付けたカード10を用
いてカードリーダ1から他人のカードを詐取しようとし
ても以下のようにしてこれを防止することができる。
入されたことを検知したら例えばシャッタ3を開けるの
と同時にソレノイド13へ通電し異物検出部材5を上昇
させる。カード10はカード通路4を搬送され、このカ
ード通路4を遮らない位置5bに位置する異物検出部材
5の下方を通過してデータの記録や再生が行われる位置
(以下「記録再生位置」という)まで搬送される。カー
ド10に付けられた糸11はカード10に追随するよう
にしてカード挿入口2から記録再生位置まで送られるた
め、それらの間に位置する嵌合部材6の嵌合溝7の上方
を通過している。
や再生が行われる前にシャッタ3を閉じ、さらにソレノ
イド13への通電を止めて異物検出部材5を下降させる
が、糸11が介在する場合には異物検出部材5は嵌合部
材6と嵌合することができず、図3(B)に示すように
所定の位置すなわちカード通路4を横切る位置5aまで
下降できない状態となる。この状態での異物検出部材5
はフォトインタラプタの光路を遮ることがないので、異
物検出部材5が所定の位置にないこと、すなわち異物検
出部材5と嵌合部材6との間に糸11が挟まれているこ
とが検出される。このように糸11が付けられたカード
10を検出した後はカード10の処理を中止して即返却
したり、カード10を装置内に取り込むようにして対処
すればよい。
しているものとすることもできる。この場合、特に図示
していないが異物検出部材5は所定位置(この場合は阻
止位置3aと一致する)に位置してカード10以外の異
物が挿入されるのを阻止するとともに、上述したのと同
様にカード10に付けられた糸11を検出することがで
きるように設けられている。
よれば、糸11のように細くしなやかな異物を付けたカ
ード10を用いて他人のカードを詐取しようとしても、
この糸11をカードリーダ1内で検出することができ
る。このように検出したら、例えばカード10をカード
挿入口2に戻すかあるいは装置内に取り込んでカード1
0の取引を停止したり、またはアラームを鳴らしたり
し、カード10の詐取や横領というような犯罪を防止し
てセキュリティを確保することができる。
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。すなわち、以下のように構成されたカードリーダ
1においてもカード10に付けられた糸11を検出する
ことができる。例えば図4に示すカードリーダ1の検知
手段8は、所定位置側に付勢され該所定位置で異物検出
部材5が嵌合する嵌合溝7を形成する嵌合部材6と、該
嵌合部材6が所定位置にあるかを検知するセンサとを備
えている。この嵌合部材6は特に限定されるものではな
いが、この実施形態における嵌合部材6は図示するよう
に離間可能な2つの部材6a,6bから構成され、さら
にセンサは2つの部材の離間を検知するものである。2
つの部材6a,6bの一方あるいは両方は他方側に近づ
くように付勢されており、互いに当接し合う所定位置に
あるときは図4(A)に示すように異物検出部材5とほ
ぼ等しい幅の嵌合溝7を形成する。したがってこの嵌合
部材6に異物検出部材5が嵌合しても嵌合部材6はその
ままであり、嵌合溝7の幅も維持される。一方、この嵌
合部材6との間に糸11を挟むようにして異物検出部材
5が嵌合しようとすると、嵌合部材6は所定位置に留ま
ることができず、図4(B)に示すように押し開かれる
ようにして移動し、離間する。このとき2つの部材6
a,6bの離間は図示しないセンサにより検知されるた
め、異物検出部材5と嵌合部材6との間に糸11等の異
物が介在していることがわかる。なお、この離間する動
作を図示しないレバーや歯車、あるいは滑車等を利用し
機構的に拡大してフォトインタラプタやマイクロスイッ
チを動作するようにしてもよいし、または差動トランス
等で電気的に検知してもよい。
ーダ1によってカード10に付けられた糸11を検出す
るようにしてもよい。すなわち、このカードリーダ1の
検知手段8はカード通路4を跨って形成された2つの接
点部15,16を有し、異物検出部材5は、シャッタ3
がカード通路4の阻止位置3aにあるときに2つの接点
部15,16と当接して電気的接続通路を形成するため
の電気的連結部17,18を有している。ここでこの実
施形態における異物検出部材5は、シャッタ3でもよく
またはシャッタ3とは別部材でもよい。異物検出部材5
がシャッタ3と別部材であるときには当該異物検出部材
5が糸11を検出し、一方、シャッタ3が異物検出部材
5を兼ねているときにはシャッタ3はカード10以外の
異物が挿入されるのを阻止するとともに、糸11が侵入
している場合にはこれを検知する。なお、以下ではシャ
ッタ3が異物検出部材5を兼ねている場合を図を用いて
説明する。
する2つの接点部15,16を設け、シャッタ3が所定
の位置である阻止位置3aにあることを電気的導通を調
べることにより検出するようにしている。この場合シャ
ッタ3が接点部15,16と接触する部分を金属からな
る電気的連結部17,18とし、電気的に導通されるよ
うに構成する。また各接点部15,16はそれぞれ独立
した接点であり、シャッタ3がここに当接して停止する
ように基準台面19より数μm程度高く構成されてい
る。シャッタ3は阻止位置3aにおいて各接点部15,
16と接触するため、このシャッタ3を経て接点部15
と接点部16との導通が得られ電気的接続通路が形成さ
れる。一方、シャッタ3を閉止したときカード通路4上
に糸11が存在していると、シャッタ3は完全に閉止す
ることができず接点部15と接点部16とはシャッタ3
を介して導通することができなくなる。
ャッタ上下レバー20が揺動可能に連接されている。こ
のシャッタ上下レバー20は支点21で支持されてお
り、ばね22のばね力により図5のように下降する。そ
してソレノイド13への通電により鉄芯13aがソレノ
イド13に吸引され、これに連接するレバー13bを介
してシャッタ上下レバー20を上昇させシャッタ3を上
方へ移動させる。シャッタ3は左右のシャッタ上部スト
ッパ23,24に当接して停止しカード通路4が開かれ
る。ここで、ばね22の代替としては、基準台面19に
取り付けられた図示しない永久磁石や電磁式磁石によっ
てシャッタ3そのものを吸引するようにしたり、または
シャッタ3に取り付けられた吸引用の鉄系部材を吸引す
るようにしてもよい。このようにすることで接点部1
5,16の接触力を上昇させることができ、接触信頼性
を向上させることができる。なお接点部15,16はカ
ード通路4より外側に配置するようにし、糸11がワイ
ヤ等の導通部材によって導通して糸11の検出が不能と
なることのないようにする。上述のように、接点部15
と接点部16との導通の有無を確認することによってカ
ード10に取り付けられた糸11を検出することができ
る。
状部材である異物検出部材5を使用したり、あるいはシ
ャッタ3を異物検出部材5として兼用して用いたりした
が、さらに従来から使用されているゲート機構を利用す
ることもできる。例えば図7や図8に示すようにシャッ
タ3と糸検知溝ブロック25とを設け、さらにこの糸検
知溝ブロック25には溝26をシャッタ3の厚みよりわ
ずかに幅広くなるように形成している。ここでのシャッ
タ3の板厚の公差は2±0.02mmとし、さらに溝2
6の幅を2+0.03mmから+0.05mmとして精
度よく糸11が検出されるようにしている。また、糸検
知溝ブロック25は付勢手段(図示省略)により上方へ
付勢されており、さらにこの糸検知溝ブロック25の下
方には例えば糸検知溝ブロック25の移動を検知するフ
ォトインタラプタ(図示省略)等のセンサが設けられて
いる。
は、糸11のないときに閉じられたシャッタ3は糸検知
溝ブロック25の溝26に入り込み停止するため、糸検
知溝ブロック25は上昇付勢された位置から動くことは
ない。一方、糸11が糸検知溝ブロック25上を横断し
ているようなときにシャッタ3を閉じると、シャッタ3
は下降して糸検知溝ブロック25の溝26に入ろうとす
るがこの糸11のために完全には入り込めない。したが
って糸検知溝ブロック25は図8に示すようにシャッタ
3により押し下げられフォトインタラプタの光路を遮る
ため、糸検知溝ブロック25が下降したことが検知され
る。そこでこの検知信号をカードリーダ1の制御系へ入
力して、カード処理を中断したり、異常を警報手段等で
知らせる等の対処を行うことができる。
れた糸11を検知することができるカードリーダ1につ
いて説明したが、本発明によればこの糸11に限らず他
の異物例えば従来のフィルムのような薄いもの等をも検
知することができることは勿論である。
1記載の発明のカードリーダでは、カード挿入口に、シ
ャッタがカード通路より退避したときにカード通路より
退避し、シャッタがカード通路の阻止位置にあるときに
カード通路を横切る位置まで移動するカード通路幅方向
に形成した異物検出部材と、シャッタがカード通路の阻
止位置にあるときに該異物検出部材が所定の位置にある
ことを検知する検知手段とを備えるようにしているの
で、糸等の異物がカードリーダ内に侵入しているとき異
物検出部材が所定位置に位置していないことが検知手段
によって検知される。これにより、糸等の異物が付けら
れたカードが侵入しても当該糸等を検出し、カード詐取
を防止してセキュリティを確保することができる。
では、異物検出部材は、カード通路の全幅に亘って形成
されカード通路を横切るように移動する棒状部材であ
り、検知手段は、棒状部材が嵌合する嵌合部材と棒状部
材が所定位置に嵌合しているか否かを検出するセンサで
あるので、棒状部材は所定位置にあるときは嵌合部材と
嵌合する一方、カード通路上に糸等の異物があるときは
棒状部材と嵌合部材とがその間に当該異物を挟み込んで
嵌合しなくなる。したがって、これらをセンサで検知す
ることによりカードに付けられた糸等の異物を検出して
カード詐取を防止することができる。また、この異物検
出部材はカード通路の全幅に延びるように形成されてい
るため、糸等がカード通路上のどの位置を通過していて
もこの糸等を引っかけるようにして検知することができ
る。
ダでは、嵌合部材は棒状部材とほぼ等しい幅の嵌合幅を
有するものであるため、棒状部材はほぼ隙間なくこの嵌
合部材に嵌合することができる一方、その間に糸等の異
物が介在すると嵌合できなくなる。したがって棒状部材
が嵌合部材に嵌合しているかどうかを検知し異物が侵入
しているかどうかを検出することができる。
では、異物検出部材はシャッタが兼用しているので、カ
ード以外の異物が挿入されるのを阻止し、カード通路上
に糸等の異物がある場合にはこの異物を検出する。した
がって、少ない部材により異物がカードリーダに侵入し
ているかどうかを検出することができる。
では、検知手段は、所定位置側に付勢され該所定位置で
異物検出部材が嵌合する嵌合溝を形成する嵌合部材と、
該嵌合部材が所定位置にあるかを検知するセンサとを備
えているので、異物を挟むようにして異物検出部材が嵌
合すると嵌合部材は所定位置に留まることができなくな
る。これにより、異物が侵入しているかどうかを検出す
ることができる。
ダでは、嵌合部材は離間可能な2つの部材から構成さ
れ、センサは2つの部材の離間を検知するものであるの
で、糸等の異物を挟むようにして異物検出部材が嵌合部
材に嵌合すると2つの部材は押し広げられるようにして
離間し、センサによって検知される。これにより、異物
が侵入していることを検出することができる。
では、検知手段はカード通路を跨って形成された2つの
接点部を有し、異物検出部材は、シャッタがカード通路
の阻止位置にあるときに2つの接点部と当接して電気的
接続通路を形成するための電気的連結部を有するもので
あるため、糸等の異物を間に挟み込むと異物検出部材が
2つの接点部と当接しなくなり電気的接続通路を形成し
なくなる。これにより、異物が侵入しているかどうかを
検出することができる。
ダでは、異物検出部材は、シャッタまたはシャッタとは
別部材であるので、別部材であるときには当該異物検出
部材により糸等の異物を検出することができる。また、
シャッタが異物検出部材を兼ねているときには、カード
以外の異物が挿入されるのを阻止するとともに糸等の異
物をも検知することができ、少ない部材により異物が侵
入しているかどうか検出することができる。
ド走行方向から見た図である。
概略図であり、(A)は糸が介在しない場合、(B)は
糸が介在している場合を示す。
(A)は糸が介在しない場合、(B)は糸が介在してい
る場合を示す。
り、シャッタが阻止位置にある様子を示す。
が退避位置にある様子を示す。
面図であり、糸が介在しない様子を示す。
が介在している様子を示す。
Claims (8)
- 【請求項1】 カード挿入口にカード以外の異物の挿入
を阻止するシャッタを設け、カードが挿入された場合に
は前記シャッタをカード通路の阻止位置から移動させて
挿入された前記カードをカードリーダ内部に取り込むカ
ードリーダにおいて、前記カード挿入口に、前記シャッ
タが前記カード通路より退避したときに前記カード通路
より退避し、前記シャッタが前記カード通路の阻止位置
にあるときに前記カード通路を横切る位置まで移動する
カード通路幅方向に形成した異物検出部材と、前記シャ
ッタが前記カード通路の阻止位置にあるときに該異物検
出部材が所定の位置にあることを検知する検知手段とを
備えたことを特徴とするカードリーダ。 - 【請求項2】 前記異物検出部材は、前記カード通路の
全幅に亘って形成され前記カード通路を横切るように移
動する棒状部材であり、前記検知手段は、前記棒状部材
が嵌合する嵌合部材と前記棒状部材が所定位置に嵌合し
ているか否かを検出するセンサであることを特徴とする
請求項1記載のカードリーダ。 - 【請求項3】 前記嵌合部材は前記棒状部材とほぼ等し
い幅の嵌合幅を有するものであることを特徴とする請求
項2記載のカードリーダ。 - 【請求項4】 前記異物検出部材は前記シャッタが兼用
しているものであることを特徴とする請求項1記載のカ
ードリーダ。 - 【請求項5】 前記検知手段は、所定位置側に付勢され
該所定位置で前記異物検出部材が嵌合する嵌合溝を形成
する嵌合部材と、該嵌合部材が前記所定位置にあるかを
検知するセンサとを備えたことを特徴とする請求項1記
載のカードリーダ。 - 【請求項6】 前記嵌合部材は離間可能な2つの部材か
ら構成され、前記センサは前記2つの部材の離間を検知
するものであることを特徴とする請求項5記載のカード
リーダ。 - 【請求項7】 前記検知手段はカード通路を跨って形成
された2つの接点部を有し、前記異物検出部材は、前記
シャッタがカード通路の阻止位置にあるときに前記2つ
の接点部と当接して電気的接続通路を形成するための電
気的連結部を有するものであることを特徴とする請求項
1記載のカードリーダ。 - 【請求項8】 前記異物検出部材は、前記シャッタまた
はシャッタとは別部材であることを特徴とする請求項7
記載のカードリーダ。
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