JPH1145240A - 文書処理装置、文書処理プログラムが記憶された記憶媒体、及び文書処理方法 - Google Patents

文書処理装置、文書処理プログラムが記憶された記憶媒体、及び文書処理方法

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JPH1145240A
JPH1145240A JP9218228A JP21822897A JPH1145240A JP H1145240 A JPH1145240 A JP H1145240A JP 9218228 A JP9218228 A JP 9218228A JP 21822897 A JP21822897 A JP 21822897A JP H1145240 A JPH1145240 A JP H1145240A
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Naoyuki Nomura
直之 野村
Katsuhiko Mitobe
勝彦 水戸部
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JustSystems Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多くの手がかりによって文書を容易に検
索できる文書処理装置、文書処理プログラムが記憶され
記憶媒体、及び文書処理方法を提供すること。 【解決手段】 文書の作成や修正等の直接処理及び引用
等の間接処理が行われると、これらの処理形態と、処理
者や処理日時等とが各文書に対応付けて記憶され、文書
名とその過去の処理内容(最新の処理以前の処理を含
む)が処理内容リストに一覧表示される。従って、文書
取得に際して、取得し処理しようとする文書の文書名が
あいまいな場合等においても、この処理内容を手がかり
として文書が効率よく検索され処理者による所望の文書
の選択が容易に行われる。また、文書名と処理内容と
が、文書に対する評価値が高い順から一覧表示されるの
で、評価値が高く重要なものが処理者の目に付きやすく
処理者の注意を喚起できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、文書処理装置、文
書処理プログラムが記憶された記憶媒体、及び文書処理
方法に係り、詳細には、文書の検索支援に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の文書処理装置、文書処理プログラ
ムが記憶された記憶媒体、及び文書処理方法による文書
処理においては、複数の文書が一つのフォルダに保存さ
れており、文書の処理作業時には、操作者がフォルダを
開くことによって表示される文書名を頼りに処理作業の
対象となる文書を検索して呼び出したり、文書名を入力
することによって行われる自動検索機能を用いて検索し
呼び出すことが行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、時間が経過し
て、呼び出したい文書の文書名や保存されているフォル
ダについての記憶が不鮮明になった場合等において、所
望の文書を検索するためには、複数のフォルダを開いて
中に保存されている文書の文書名を閲覧しなければなら
なかったり、心当たりのある様々な文書名を入力して自
動検索を繰り返し行う等、多くの手間が必要である。そ
のため、従来より、文書名だけでなくより他の手がかり
によって文書を検索できる文書処理装置および文書処理
プログラムが記憶された記憶媒体が望まれていた。
【0004】また、文書名ではなく、その文書の処理者
を頼りに検索することにより、単に文書だけではなく、
関連する人物や嗜好の共通する人物の検索が可能となる
文書処理装置および文書処理プログラムを記憶した記憶
媒体が望まれていた。
【0005】本発明は、上述のような課題を解決するた
めになされたもので、多くの手がかりによって文書を容
易に検索できる文書処理装置、文書処理プログラムが記
憶され記憶媒体、及び文書処理方法を提供することを第
1の目的とする。
【0006】また、本発明は、関連する人物や嗜好の共
通する人物の検索が可能である文書処理装置及び文書処
理プログラムが記憶され記憶媒体、及び文書処理方法を
提供することを第2の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
図14に示すように、複数の文書それぞれの過去の処理
内容を各文書に対応させて記憶する処理内容記憶手段1
01と、前記処理内容記憶手段101に記憶されている
処理内容を表示する処理内容表示手段102と、前記処
理内容表示手段102に表示される処理内容にもとづい
て文書を選択するための文書選択手段103と、前記文
書選択手段103において選択された文書を取得する文
書取得手段104とを備えた文書処理装置を提供するこ
とにより前記第1の目的を達成するものである。請求項
2記載の発明は、図14に示すように、請求項1に記載
した文書処理装置において、記処理内容が、他文書から
のアクセス、他文書からの引用、マクロ処理、リンク付
け、要約作成、ワークフローの決定、ワークフローの実
行、異なるソフトの起動、新規作成、修正、メール配信
のうちの少なくとも1つの処理形態を含む文書処理装置
を提供することにより前記第1の目的を達成するもので
ある。請求項3に記載の発明は、図14に示すように、
請求項1または請求項2に記載の文書処理装置におい
て、前記処理内容表示手段が、各文書の文書名と処理内
容とをともに表示する文書処理装置を提供することによ
り、前記第1の目的を達成するものである。請求項4に
記載の発明は、図15に示すように、請求項1から請求
項3のうちのいずれか1の請求項に記載の文書処理装置
において、複数の前記文書それぞれについての処理内容
による重要度を反映する評価値を、前記各文書に対する
処理形態と当該処理形態毎の処理回数、及び処理者の重
要度から取得する評価値取得手段105を有しており、
前記処理内容表示手段102は、前記評価値取得手段1
05により取得された評価値順に、複数の前記文書の処
理内容を表示する文書処理装置を提供することにより、
前記第1の目的を達成するものである。請求項5に記載
の発明は、図16に示す1例のように、請求項1から請
求項4のうちのいずれか1の請求項に記載の文書処理装
置において、複数の文書から指定された1つの文書に対
する他の文書の類似度を算出する文書類似度算出手段1
06と、この文書類似度算出手段106により算出され
た文書類似度を、該文書類似度を有する前記他の文書の
文書名とともに表示する文書類似度表示手段107と、
を備えた文書処理装置を提供することにより、前記第1
の目的および前記第2の目的を達成するものである。請
求項6に記載の発明は、図17に示すように、複数の文
書それぞれの過去の処理内容を各文書に対応させて記憶
する処理内容記憶機能201と、前記処理内容記憶機能
201に記憶されている処理内容を表示する処理内容表
示機能202と、前記処理内容表示機能202に表示さ
れる処理内容にもとづいて文書を選択するための文書選
択機能203と、前記文書選択機能203において選択
された文書を取得する文書取得機能204と、をコンピ
ュータに実現させるためのコンピュータ読み取り可能な
文書処理プログラムが記憶された記憶媒体を提供するこ
とにより前記第1の目的を達成するものである。請求項
7に記載の発明は、図17に示すように、請求項6に記
載の記憶媒体において、前記処理内容が、他文書からの
アクセス、他文書からの引用、マクロ処理、リンク付
け、要約作成、ワークフローの決定、ワークフローの実
行、異なるソフトの起動、新規作成、修正、メール配信
のうちの少なくとも1つの処理形態を含む文書処理プロ
グラムが記憶された記憶媒体を提供することにより、前
記第1の目的を達成するものである。請求項8に記載の
発明は、図17に示すように、請求項6または請求項7
に記載の記憶媒体において、前記処理内容表示機能20
2が、各文書の文書名と処理内容とをともに表示する文
書処理プログラムが記憶された記憶媒体を提供すること
により、前記第1の目的を達成するものである。請求項
9に記載の発明は、図18に示すように、請求項6から
請求項8のうちのいずれか1の請求項に記載の記憶媒体
において、複数の前記文書それぞれについての処理内容
による重要度を反映する評価値を、前記各文書に対する
処理形態と当該処理形態毎の処理回数、及び処理者の重
要度から取得する評価値取得機能205を有しており、
前記処理内容表示機能202は、前記評価値取得機能2
05により取得された評価値順に、複数の前記文書の処
理内容を表示する書処理プログラムが記憶された記憶媒
体を提供することにより、前記第1の目的を達成するも
のである。請求項10に記載の発明は、図19に示す1
例のように、請求項6から請求項9のうちのいずれか1
の請求項に記載の記憶媒体において、複数の文書から指
定された1つの文書に対する他の文書の類似度を算出す
る文書類似度算出機能206と、この文書類似度算出機
能206により算出された文書類似度を、該文書類似度
を有する前記他の文書の文書名とともに表示する文書類
似度表示機能207と、を備えた文書処理プログラムが
記憶された記憶媒体を提供することにより、前記第1の
目的及び前記第2の目的を達成するものである。請求項
11に記載の発明は、図20に示すように、複数の文書
それぞれの過去の処理内容を各文書に対応させて記憶3
01し、記憶されている前記処理内容を表示302し、
表示された前記処理内容にもとづいて文書の選択を取得
303し、選択された前記文書を取得304することを
特徴とする文書処理方法を提供することにより、前記第
1の目的を達成するものである。請求項12に記載の発
明は、図20に示すように、請求項11に記載の文書処
理方法において、前記処理内容が、他文書からのアクセ
ス、他文書からの引用、マクロ処理、リンク付け、要約
作成、ワークフローの決定、ワークフローの実行、異な
るソフトの起動、新規作成、修正、メール配信のうちの
少なくとも1つの処理形態を含む文書処理方法を提供す
ることにより、前記第1の目的を達成するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の文書処理装置、文
書処理プログラムが記憶された記憶媒体、及び文書処理
方法における好適な実施の形態について、図1から図1
3を参照して詳細に説明する。
【0009】(1)本実施形態の概要 本実施形態では、文書の作成や修正等の直接処理及び引
用等の間接処理が行われると、これらの処理形態と、処
理者や処理日時等とが各文書に対応付けて記憶され、文
書名とその過去の処理内容(最新の処理以前の処理を含
む)が処理内容リストに一覧表示される。従って、文書
取得に際して、取得し処理しようとする文書の文書名が
あいまいな場合等においても、この処理内容を手がかり
として文書が効率よく検索され処理者による所望の文書
の選択が容易に行われる。また、文書名と処理内容と
が、文書に対する評価値が高い順から一覧表示されるの
で、評価値が高く重要なものが処理者の目に付きやすく
処理者の注意を喚起できる。
【0010】(2)本実施形態の詳細 図1は、本発明の文書処理装置の一実施形態であり、本
発明の文書処理プログラムが記録された記録媒体の一実
施形態の該プログラムが読み取られたコンピュータの構
成を表したブロック図である。この図1に示すように文
書処理装置(コンピュータ)は、装置全体を制御するた
めの制御部11を備えている。この制御部11には、デ
ータバス等のバスライン21を介して、入力装置として
のキーボード12やマウス13、表示装置14、印刷装
置15、記憶装置16、記憶媒体駆動装置17、通信制
御装置18、入出力I/F19、及び、文字認識装置2
0が接続されている。
【0011】制御部11は、CPU111、ROM11
2、RAM113を備えている。ROM112は、CP
U111が各種制御や演算を行うための各種プログラム
やデータが予め格納されたリードオンリーメモリであ
る。RAM113は、CPU111にワーキングメモリ
として使用されるランダムアクセスメモリである。この
RAM113には、編集や配信等の処理を行う文書を一
旦格納する処理文書格納エリア1131、本実施形態に
よる文書類似度算出処理を行うための文書ベクトル格納
エリア1132、文書類似度格納エリア1133、GP
ベクトル格納エリア1134、嗜好類似度格納エリア1
135、その他の各種エリアが確保されるようになって
いる。
【0012】キーボード12は、かな文字を入力するた
めのかなキーやテンキー、各種機能を実行するための機
能キー、カーソルキー、等の各種キーが配置されてい
る。マウス13は、ポインティングデバイスであり、表
示装置14に表示されたキーやアイコン等を左クリック
することで対応する機能の指定を行う入力装置である。
表示装置14は、例えばCRTや液晶ディスプレイ等が
使用される。この表示装置には、処理文書の内容や、本
実施形態により自動生成された処理内容リスト等が表示
されるようになっている。印刷装置15は、表示装置1
4に表示された文章や、記憶装置16の文書格納部16
4に格納された文書等の印刷を行うためのものである。
この印刷装置としては、レーザプリンタ、ドットプリン
タ、インクジェットプリンタ、ページプリンタ、感熱式
プリンタ、熱転写式プリンタ、等の各種印刷装置が使用
される。
【0013】記憶装置16は、読み書き可能な記憶媒体
と、その記憶媒体に対してプログラムやデータ等の各種
情報を読み書きするための駆動装置で構成されている。
この記憶装置16に使用される記憶媒体としては、主と
してハードディスクが使用されるが、後述の記憶媒体駆
動装置17で使用される各種記憶媒体のうちの読み書き
可能な記憶媒体を使用するようにしてもよい。記憶装置
16は、仮名漢字変換辞書161、プログラム格納部1
62、文書データベース164、処理内容データベース
165、文書評価値データベース166、文書ベクトル
データベース167、行列データベース168、図示し
ないその他の格納部(例えば、この記憶装置16内に格
納されているプログラムやデータ等をバックアップする
ための格納部)等を有している。
【0014】プログラム格納部162には、本実施形態
における評価値取得処理プログラム、文書類似度算出処
理プログラム、嗜好類似度算出処理プログラム等の各種
プログラムの他、仮名漢字変換辞書161を使用して入
力された仮名文字列を漢字混り文に変換する仮名漢字変
換プログラム等の各種プログラムが格納されている。
【0015】文書データベース164には、仮名漢字変
換プログラムにより作成された文書や、他の装置で作成
されて記憶媒体駆動装置17や通信制御装置18から読
み込まれた文書が格納される。この文書データベース1
64に格納される各文書の形式は特に限定されるもので
はなく、テキスト形式の文書、HTML(Hyper TextMa
rkup Language)形式の文書、JIS形式の文書等の各
種形式の文書の格納が可能である。
【0016】処理内容データベース165には、文書デ
ータベース164に格納されている各文書について、処
理形態(作成、修正、閲覧、送信等)、その処理者(文
書を作成、修正、閲覧、送信等の処理した人)、処理日
時(処理開始日時および処理終了日時)、等の処理内容
と、当該文書の評価値が格納される。尚、本実施形態に
おいては、処理形態として、各文書についての新規作
成、修正等の文書データベース164における記憶が書
き換えられたりファイルを開けて行われる処理(直接処
理)の他、他文書からのアクセス、他文書からの引用、
マクロ処理、リンク付け、要約作成、ワークフローの決
定、ワークフローの実行、異なるソフトの起動、メール
配信等、直接に当該文書のファイルを開かずに行われ
る、直接処理以外の処理(間接処理)も含まれ、この間
接処理についての処理者や処理日時も格納される。この
処理形態、処理者、処理日時、及び評価値は、各文書の
最新の処理に関するもののみでなく、最新処理以前の処
理も格納される。
【0017】文書評価値データベース166には、文書
データベース164に格納されている各文書に対応する
評価値を取得するために用いられるデータとして、処理
形態と各処理形態毎の重みとの対応テーブル、および、
処理者とその重要度との対応テーブルが格納される。図
2は、文書評価値データベース166の内容を概念的に
示す図である。文書評価値データベース166の内容の
うち、処理形態毎の重み、処理者、及びその重要度は、
キーボードやマウスを介しての入力により適宜追加また
は書き換え可能になっている。
【0018】文書ベクトルデータベース167には、文
書データベース164に格納されている各文書に対応す
る文書ベクトルが格納される。
【0019】図3は、文書ベクトルデータベース167
の内容を概念的に表したものである。この図3に示され
るように、文書中から自動抽出されたキーワードxに対
して求められた要素値f(x)を文書ベクトルの要素と
して格納されている。この文書ベクトルは各文書(A、
B、C…)毎に格納され、文書データベース164に格
納されている各文書と対応づけられている。各文書ベク
トルの次元は採用するキーワードx(重要語句句)の数
であるが、2文書間の類似度を両文書ベクトルから求め
る場合には、両文書のキーワードの和集合の数が両文書
ベクトルの次元となる。この場合、一方の文書ベクトル
にのみ含まれるキーワードに対する他方の文書ベクトル
の要素値は、”0”に定義される。
【0020】例えば図3おいて、文書Bのキーワードは
「重要、重要語、重要度、…」、文書Cのキーワードは
「重要、…、政治、…」であり、両文書の文書ベクトル
は次の通りである。 文書Bの文書ベクトル=( 1,18,19,…) 文書Cの文書ベクトル=(18,…,21,…) これに対して文書Bと文書Cとの類似度を算出する場合
には、両文書のキーワードを「重要、重要語句、重要
度、…、政治、…」とし、両文書の文書ベクトルはつぎ
の通り定義される。 文書Aの文書ベクトル=( 1,18,19,…,
0,…)、 文書Cの文書ベクトル=(18, 0, 0,…,2
1,…)
【0021】行列データベース168には、過去の所定
期間に行われた文書処理の処理内容により取得される行
列Ga,Gb,Gcが格納されている。GP(Group Per
sonalize) ベクトルはこれらの行列Ga,Gb,Gb,
Gcにより取得される。図4(a)〜(c)は、行列G
a,Gb,Gcの一例を示す説明図である。
【0022】行列Gaは、図4(a)に示すように、過
去所定期間内に処理した処理文書から抽出されたキーワ
ードを行に、同処理文書を列にとった行列であり、各要
素はキーワードの文書中の出現頻度を表している。行列
Gbは、図4(b)に示すように、前記処理文書を行に
とり、文書処理者を列にとった行列であり、各要素は、
処理者が各文書を前記所定期間内に処理した回数となっ
ている。行列Gcは、図4(c)に示すように、行およ
び列がともに処理者それぞれの重要度係数を示してい
る。行列Ga及び行列Gbは所定期間ごとに書き換えら
れ、行列Gcは操作者からの入力により適宜書き換えら
れる。
【0023】記憶媒体駆動装置17は、CPU111が
外部の記憶媒体からコンピュータプログラムや文書を含
むデータ等を読み込むための駆動装置である。記憶媒体
に記憶されているコンピュータプログラムには、本実施
形態の文書処理装置により実行される各種処理のための
プログラム、および、そこで使用される辞書、データ等
も含まれる。ここで、記憶媒体とは、コンピュータプロ
グラムやデータ等が記憶される記憶媒体をいい、具体的
には、フロッピーディスク、ハードディスク、磁気テー
プ等の磁気記憶媒体、メモリチップやICカード等の半
導体記憶媒体、CD−ROMやMO、PD(相変化書換
型光ディスク)等の光学的に情報が読み取られる記憶媒
体、紙カードや紙テープ等の用紙(および、用紙に相当
する機能を持った媒体)を用いた記憶媒体、その他各種
方法でコンピュータプログラム等が記憶される記憶媒体
が含まれる。本実施形態の文書処理装置において使用さ
れる記憶媒体としては、主として、CD−ROMやフロ
ッピーディスクが使用される。記憶媒体駆動装置17
は、これらの各種記憶媒体からコンピュータプログラム
を読み込む他に、フロッピーディスクのような書き込み
可能な記憶媒体に対してRAM113や記憶装置16に
格納されているデータ等を書き込むことが可能である。
【0024】尚、本実施形態の文書処理装置では、制御
部11のCPU111が、記憶媒体駆動装置17にセッ
トされた外部の記憶媒体からコンピュータプログラムを
読み込んで、記憶装置16の各部に格納(インストー
ル)し、本実施形態による処理内容リスト表示等の各種
処理を実行する場合、記憶装置16から該当プログラム
をRAM113に読み込み、実行するようになっている
が、記憶装置16からではなく、記憶媒体駆動装置17
により外部の記憶媒体から直接RAM113に読み込ん
で実行することも可能である。また、文書処理装置によ
っては、本実施形態の処理内容リスト表示処理プログラ
ム等を予めROM112に記憶しておき、これをCPU
111が実行するようにしてもよい。
【0025】通信制御装置18は、他のパーソナルコン
ピュータやワードプロセッサ等との間でテキスト形式や
HTML形式等の各種形式の文書やビットマップデータ
等の各種データの送受信を行うことができるようになっ
ている。入出力I/F19は、音声や音楽等の出力を行
うスピーカ等の各種機器を接続するためのインターフェ
ースである。文字認識装置20は、用紙等に記載された
文字をテキスト形式やHTML等の各種形式で認識する
装置であり、イメージスキャナや文字認識プログラム等
で構成されている。
【0026】本実施形態では、キーボード12の入力操
作により作成した文書(RAM113の所定格納エリア
に格納)の他、外部で作成して所定の記憶媒体に格納し
た文書で記憶媒体駆動装置17から読み込んだ文書、予
め文書データベースに格納されている文書、通信制御装
置18からダウンロードした文書、及び文字認識装置2
0で文字認識した文書、等の各種文書を対象文書として
取得する(文書取得手段)ことが可能である。
【0027】次に、上述のような構成の文書処理装置の
動作であって、本発明の文書処理方法の一実施形態につ
いて図5〜図14を参照して説明する。まず、処理内容
表示処理の動作について図5から図11を用いて説明す
る。
【0028】図5は、本実施形態による処理内容表示処
理の動作を示すフローチャートである。文書処理装置で
は、文書処理時に処理対象文書が表示装置14に読み出
し表示されたり、新規文書作成画面が表示された場合、
文書ファイルがコピーされた場合等、文書についての処
理が行われると、CPU111が、その日時(処理開始
日時)を、当該文書に対応させてRAM113の処理文
書格納エリア1131に一旦格納する(ステップ1
1)。また、処理が終了される時には、CPU111が
表示装置14の表示画面に処理者の問い合わせを表示し
て処理者名を取得する。更に、例えば新規文書作成画面
からの保存であれば「作成」、記憶装置から選択された
文書がそのまま終了されれば「閲覧」等と、処理形態を
判断し、処理者名、処理終了日時、および処理形態と
を、当該文書に対応させて、RAM113の処理文書格
納エリア1131に一旦格納する(ステップ12)。
【0029】同時に、CPU111は、この文書の評価
値Eを取得する(ステップ13)。本実施形態では、各
文書の評価値Eは、各処理についての処理形態の形態毎
に取得されている重みwと処理者の重要度iとの積を、
過去に行われた文書処理について累積したものであり、
次の式により表される。E=Σw・iこの重みwは、作
成等の重要な処理ほど大きく、閲覧等の比較的重要でな
い処理ほど小さく設定されている。従って、重要度の高
い処理者が重要な処理を行うほど文書の評価値Eは高く
なる。また、重要度の低い処理者が軽度の処理を行った
場合でもその回数が頻繁であれば評価値Eは上昇する。
従って、評価値Eは、各文書の処理内容からみた重要度
を反映している。
【0030】CPU111はこの評価値Eを算出し、R
AM113の処理文書格納エリア1131に一旦格納さ
れている処理者名、処理開始日時、処理終了日時、およ
び処理形態とともに、処理内容データベース165に文
書名に対応させて格納する(ステップ14)。そして、
CPU111は、文書選択時に、処理者からの命令が入
力されると、処理者名、処理日時、および処理形態を処
理内容データベース165から呼び出して評価値E順に
リストアップし(ステップ15)、処理内容リストとし
て文書毎に表示装置14に表示する(ステップ16)。
【0031】図6は、表示装置14に表示される処理内
容リストを示す図である。この図6に示すように、処理
内容リストには、評価値、文書名、処理者名、処理日
時、および処理形態が、評価値Eの高い順に文書毎にリ
ストアップ表示される。そして、処理者がマウスやキー
ボードから所望の文書の行を選択すると、CPU111
は当該文書を文書データベース164から呼び出してR
AM113の処理文書格納エリア1131に格納し、表
示装置14に表示させ、上述の、処理開始日時の処理文
書格納エリア1131への格納以下の行程を繰り返す。
【0032】続いて、本実施形態による文書類似度算出
処理の動作について図7から図9を用いて説明する。図
7は、本実施形態による基準文書Aと比較文書Bとの文
書類似度算出処理の動作を示すフローチャートである。
【0033】まず、CPU111は、類似文書算出の基
準となる文書(以下基準文書A)を取得し、RAM11
3の処理文書格納エリア1131に格納する(ステップ
21)。基準文書Aは、ユーザの指示に従って、RAM
113、記憶装置16の文書データベース164、記憶
媒体駆動装置17、通信制御装置18から取得する。
【0034】次にCPU111は、処理文書格納エリア
1131に格納した基準文書Aの文書ベクトルVaを求
める(ステップ22)。図8は、文書ベクトル作成処理
の動作を表したフローチャートである。CPU111
は、形態素解析を行うことで基準文書から自立語を抽出
する(ステップ221)と共に、名詞句、複合名詞句等
を含めた候補語(句)を抽出し、RAM113の所定作
業領域に格納する(ステップ222)。そして抽出した
候補語(句)の基準文書Aでの出現頻度、評価関数か
ら、各候補語(句)重要度f(x)を取得する(ステッ
プ223)。ここで、評価関数としては、例えば、所定
のキーワードが予め指定されている場合にはそのキーワ
ードに対する重み付け、単語、名詞句、複合名詞句等の
候補語(句)の種類による重み付け等が使用される。さ
らにCPU111は、取得した重要度f(x)の値から
基準文書Aのキーワードa,b,…を取得する(ステッ
プ224)。そして、各キーワードの重要度f(a),
f(b),…を要素とする文書ベクトルVa=(f
(a),f(b),…)をRAM113の文書ベクトル
格納エリア1132に格納して(ステップ225)、図
7の文書類似度算出処理ルーチンにリターンする。
【0035】続いて、CPU111は、基準文書Aとの
文書類似度を比較する文書(比較文書B)を取得し(ス
テップ23)、基準文書Aのキーワードについての比較
文書B中における重要度を前記基準文書Aと同様の手法
により求め、この重要度を要素とする文書ベクトルVb
を取得し、文書ベクトル格納エリア1132に格納する
(ステップ24)。この行程は全ての比較文書C,D,
…について行う。
【0036】次に、CPU111は、基準文書Aと比較
文書Bとの間の文書類似度Sbを、両者の文書ベクトル
間の角度に依存するコサインにより求める(ステップ2
5)。基準文書Aと比較文書Bの文書類似度Sbは、両
文書の文書ベクトルVa,Vb間の角度をqとし、両文
書ベクトルの内積をVa・Vbとし、両文書ベクトルの
大きさをそれぞれ|Va|、|Vb|とした場合、次の
数式1により求まる。
【0037】
【数式1】 文書類似度Sb=COS(q) =(Va・Vb)/(|Va|×|Vb|)
【0038】この文書類似度Sbの値は−1≦Sb≦1
までの値をとり、1に近いほど2つの文書ベクトルV
a,Vbが互いに平行に近く、基準文書Aと比較文書B
とが似ていると考えることができる。そしてCPU11
1は、算出された文書類似度Sbを比較文書Bと対応さ
せてRAMの文書類似度格納エリア1133に格納す
る。
【0039】CPU111は、同様の行程により基準文
書Aと各比較文書B,C,D…それぞれ全てとの文書類
似度Sb,Sc,Sd,…を算出し、各比較文書B,
C,D…の文書類似度Sb,Sc,Sd,…をそれぞれ
比較文書B,C,D…と対応させてRAMの文書類似度
格納エリア1133に格納して文書類似度算出処理を終
了する。算出された文書類似度は、文書類似度の高い順
にその文書名とともにリストアップされ、類似文書リス
トとして表示装置14に表示する。図9は、類似文書リ
ストを前述の処理内容リストとともに表示装置14に表
示した一例である。
【0040】次に、本実施形態の文書処理装置による、
嗜好類似度算出処理の動作について図10から図11を
参照して説明する。本実施形態においては、所定期間毎
に、該所定期間内に行われた文書処理の処理内容基づい
て新たな処理重要語句及び処理重要度が取得され、行列
データベース168内の行列Ga及び行列Gbが書き換
えられる。
【0041】図10は、行列Ga,Gb書き換え処理の
動作を表したフローチャートである。CPU111は、
所定期間内に処理された文書(処理文書)を文書データ
ベース165から順次取得してRAM113の所定作業
領域に格納し(ステップ41)、各文書についての重要
語句(処理重要語)及びその重要度(処理重要度)を取
得する(ステップ42)。
【0042】図11は、各文書についての処理重要語・
処理重要度取得処理の動作を表したフローチャートであ
る。図11に示すように、CPU111は、文書データ
ベース164から取得した文書について、形態素解析を
行うことで処理文書から自立語を抽出する(ステップ4
21)と共に、名詞句、複合名詞句等を含めた候補語
(句)を処理文書から抽出する(ステップ422)。次
に抽出した候補語(句)の処理文書での出現頻度、評価
関数から、各候補語(句)の処理重要度f(x)を取得
する(ステップ423)。ここで、評価関数としては、
例えば、所定の処理重要語が予め指定されている場合に
はその処理重要語に対する重み付け、単語、名詞句、複
合名詞句等の候補語(句)の種類による重み付け等が使
用される。
【0043】さらにCPU111は、取得した処理重要
度f(x)の値をもとに候補語(句)から処理重要語
a,b,c,…を取得する(ステップ424)。すべて
の処理文書について、処理重要語及びその処理重要度を
取得すると、図10に示す行列Ga,Gb書き換え処理
ルーチンへリターンする。
【0044】次にCPU111は、行列データベース1
68の行列Gaを、前記処理重要語句a,b,c,…を
行に、前記所定期間の処理文書を列に、また処理重要度
f(x)を各要素にとったものに書き換える(ステップ
43)。そして、CPU111は、文書データベース1
64から、各文書の処理回数を取得し(ステップ4
4)、行列Gbを、所定期間内の処理文書を行に、文書
データベース164から取得した処理回数を各要素とし
たものに書き換えて、行列Ga,Gb書き換え処理を終
了する。
【0045】図12は、本実施形態による嗜好類似度算
出処理の動作を、基準となる処理者Aと他の処理者Bと
の間における嗜好類似度Tbを算出する場合について示
すフローチャートである。嗜好類似度算処理を行う場合
には、CPU111は、まず、行列Ga,Gb,Gcを
行列データベース168から取得し(ステップ51)、
GP行列を取得する(ステップ52)。GP行列は、次
の式に従って求める。 GP=Ga・Gb・Gc 従って、本実施形態におけるGP行列は、処理重要語句
を行に、処理者を列にとってなっており、GP行列の各
要素は、処理者一人一人毎の過去の処理文書における処
理重要語句の出現頻度を各処理者の重要度を加味して表
した数値となっている。
【0046】GP行列が取得されると、続いてCPU1
11は、このGP行列を列毎に分割し、各要素を処理文
書の処理回数の総数で割って、処理者毎の列ベクトルで
あるGPベクトルを得る(ステップ53)。各要素を処
理文書の処理回数の総数で割るのは、行列Gbに処理文
書の処理回数が要素として含まれており、処理回数が増
えるに従ってGPベクトルが大きくなっていくのを回避
し、異なる期間の長さにおいてGPベクトルを求めて
も、期間の長さが影響しなくするためである。従って、
得たGPベクトルは、文書ベクトル取得に用いられてい
るキーワードを行にとった列ベクトルであり、各要素
は、処理者が過去に処理した文書中におけるキーワード
の出現頻度を反映した数値に処理者毎に取得されている
該処理者の重要度を掛け合わせて表したものとなる。
【0047】そして、CPU111は、GPベクトルの
各要素を処理者に対応させて、RAM113のGPベク
トル格納エリア1134に格納する(ステップ54)。
【0048】この後、CPU111は、基準となる処理
者AのGPベクトルUaと他の処理者BのGPベクトル
Ubとの嗜好類似度Tbを、両GPベクトルUa,Ub
間の角度に依存するコサインにより求める(ステップ5
5)。嗜好類似度Tbは、2つのGPベクトルUa,U
b間の角度をr、両GPベクトルの内積をUa・Ub、
両GPベクトルの大きさをそれぞれ|Ua|、|Ub|
とした場合、次の数式2により求まる。
【0049】
【数式2】 嗜好類似度Tb=COS(r) =(Ua・Ub)/(|Ua|×|Ub|)
【0050】この嗜好類似度Tbの値は−1≦Tb≦1
までの値をとり、1に近いほど2つのGPベクトルU
a,Ubが互いに平行に近く、処理者A,Bの嗜好が似
ていると考えることができる。算出された嗜好類似度T
bは、処理者Bと対応させてRAM113の嗜好類似度
格納エリア1135に格納する(ステップ56)。
【0051】同様の行程により基準となる処理者AのG
PベクトルUaと他のすべての処理者B,C,D…のG
PベクトルUb,Uc,Ud…との嗜好類似度Tb,T
c,Td,…を算出しは、嗜好類似度Tb,Tc,T
d,…をそれぞれ処理者と対応させてRAM113の嗜
好類似度格納エリア1135に格納すると、CPU11
1は、嗜好類似度算算出処理を終了する。算出された嗜
好類似度Tb,Tc,Td,…は、嗜好類似度の高い順
にその処理者とともにリストアップされ、類似処理者リ
ストとして表示装置14に表示する。図13は、類似処
理者リストを表示装置14に表示した一例である。
【0052】この様に、本実施形態によれば、最新の処
理内容のみでなく、それ以前の過去の処理内容が文書に
対応して記録され且つ一括して表示され、文書選択に際
して過去の処理内容を参照することができるので、これ
らの過去の処理内容を手がかりとして文書を検索でき
る。本実施形態によれば、被引用やリンク等の間接処理
についても記録され表示されるので、より一層容易に文
書を検索できる。本実施形態によれば、処理内容の表示
から直接文書を選択できるので、検索後に所望の文書を
容易に選択して取得することができる。本実施形態によ
れば、文書の文書名と処理内容とが評価値順に表示され
るので、評価値の高い文書についての処理者の注意を喚
起できる。
【0053】本実施形態によれば、キーワードの出現頻
度をもとに所定の文書に対する他の文書の文書類似度が
算出され表示されるので、類似する文書の処理内容を知
ることにより、当該所定の文書に関連する人物の検索を
行うことができる。
【0054】本実施形態によれば、処理した文書におけ
るキーワードの出現頻度をもとに処理者の嗜好類似度が
算出され表示されるので、処理者の興味や注目度、営業
用や技術資料用等の利用目的その他の嗜好の共通する人
物の検索を行うことができる。
【0055】尚、本発明は、上述の実施形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおい
て適宜変更が可能である。上述の実施形態においては文
書処理装置としてコンピュータを用いているが、コンピ
ュータに限定されるものではなく、ワードプロセッサ等
であってもよい。
【0056】上述の実施形態においては処理内容はすべ
ての文書についてリストアップした処理内容リストとし
て一覧表示しているが、操作者のキーボードからの入力
等によりたとえば7月28日に処理したもの等特定の処
理内容のものについてのみリストアップしたり、1つの
文書毎に処理内容や文書名を表示してもよい。また、処
理内容リストとして表示する場合にも、文書毎にその処
理内容を表示する以外にも、処理開始日時毎や処理者毎
に文書名及び処理内容をリストアップしてもよい。処理
内容中に挙げられている処理形態は、上述の作成、修正
等に限られず、配信先や、他文書への引用等も含めるこ
とができる。
【0057】文書類似度を取得する場合に、基準文書A
としては、予め定められた典型文書が常に用いられるよ
うにしてもよい。この場合、常に典型文書を読み込んで
文書ベクトルを求めても、予め文書ベクトルを記憶させ
ておくこともできる。またこの典型文書としては、1つ
の文書を用いることもできるが、特定の文書群を用いた
り、文書群からクラスタリング処理により自動抽出した
複数の文書を用いることもできる。
【0058】文書類似度は文書ベクトル以外のものから
取得してもよい。説明した実施形態では文書ベクトルを
作成する手法として図9のフローチャートに従った手法
を1例にして説明したが、本発明でこの手法に限られる
ものではなく、基準文書や比較文書からキーワードを抽
出する手法や、抽出キーワードに対する重要度(=文書
ベクトルの要素値)の決定手法等については、公知の各
種手法に置き換えることが可能である。更に、2つの文
書ベクトルの類似度の算出方法については、数式1によ
り類似度を算出することとしたが、この数式に限定され
るものではなく、ベクトル相互間の類似関係を表すこと
が可能であれば他の数式により類似度を算出することも
可能である。文書類似度は、文書ベクトルの代わりに、
該文書ベクトルを処理者群の嗜好を加味して変換させた
文書嗜好ベクトルによって求めてもよい。類似文書リス
トには、全ての比較文書とその文書類似度とは表示せ
ず、文書類似度が所定の閾値よりも高いものだけについ
て表示するようにしてもよい。この場合、閾値は、予め
規定されたものとしても、操作者により選択されるもの
としてもよい。更に、本実施形態においては、類似文書
リストに比較文書の文書類似度および文書名が、文書類
似度の高い順に一覧表示しているが、例えば、作成者別
や作成日時順等の、他の順に表示してもよい。また類似
文書リストは表示せず、操作者のキーボードからの入力
等により特定された比較文書についてのみ文書類似度を
表示してもよい。
【0059】上述の実施形態においてはGPベクトル
は、処理者の過去の文書処理回数(行列Ga)と各文書
におけるキーワードの出現頻度(行列Gb)、および各
処理者の重要度(行列Gc)とから取得されているが、
処理者毎の過去の文書処理回数(行列Ga)と各文書に
おけるキーワードの出現頻度(行列Gb)のみにより取
得してもよい。また、例えば、各文書の処理時間や、他
の文書作成に引用された件数等も加味して取得してもよ
い。また、GPベクトルを上述の実施形態と同様に行列
Ga〜行列Gc等の行列から取得する場合において、行
列Ga 〜行列Gc等の各行列の要素はそれぞれキーワー
ドの文書中の出現頻度や、メンバーが各文書を処理した
回数を反映した数値となっていればよく、直接出現頻度
や処理回数そのものを表していなくてもよい。上述の実
施形態においては行列Ga及び行列Gbは過去の文書処
理内容から取得されているが、処理者等が行列データベ
ース168に直接入力してもよい。
【0060】上述の実施形態においては行列Ga〜Gc
は所定期間毎に書き換えられているが、文書処理毎また
は所定回数の処理毎等に書き換えるようにしてもよい。
説明した実施形態では処理重要語句及び処理重要度を取
得する手法として図11のフローチャートに従った手法
を1例にして説明したが、本発明でこの手法に限られる
ものではなく、処理文書から処理重要語句を抽出する手
法や、抽出処理重要語句に対する処理重要度の決定手法
等については、公知の各種手法に置き換えることが可能
である。本実施形態においては嗜好類似度は、2つのG
Pベクトルの類似度としたが、これに限られるものでは
なく、例えば、各GPベクトルそれぞれと1つの文書の
文書ベクトルとの各要素を掛け合わせることにより、そ
れぞれのGPベクトルがあらわす処理者の前記文書に対
する嗜好を加味した文書ベクトル(嗜好文書ベクトル)
を求め、この嗜好文書ベクトルどうしの類似度を算出し
てもよい。更に、2つのGPベクトルの類似度の算出方
法については、数式2により類似度を算出することとし
たが、この数式に限定されるものではなく、ベクトル相
互間の類似関係を表すことが可能であれば他の数式によ
り類似度を算出することも可能である。
【0061】本実施形態においては処理者と嗜好類似度
とを類似処理者リストとして一覧表示しているが、嗜好
類似度はすべての処理者については表示せず、嗜好類似
度が所定の閾値以上の処理者のみについて表示したり、
操作者のキーボードからの入力等により特定の処理者の
みについて嗜好類似度を表示してもよい。嗜好類似度が
所定の閾値以上のものだけについて処理者と嗜好類似度
とを表示する場合、この閾値は、予め規定されたものと
しても、操作者等により選択されるものとしてもよい。
GPベクトルを表示装置14に表示するGPベクトル表
示手段を備え、処理者の嗜好を視覚的に把握できるよう
にしてもよい。この場合、GPベクトルを行列データベ
ースまたは専用のGPベクトルデータベースに経時順に
格納しておき、経時変化も把握できるようにしてもよ
い。処理終了時に取得する処理者名は、処理者名を直接
取得せずに、ログイン時に入力されるIDから判断でき
るようにしてもよい。
【0062】説明した実施形態は日本語で作成された文
書に限られるものではなく、あらゆる言語で作成された
文書を対象とすることが可能である。その場合、対象と
なる文書が作成された言語用の形態素解析アルゴリズム
等を使用するといった、本発明の構成には影響のない部
分を変更するだけでよい。
【0063】なお、以上の実施形態において説明した、
各装置、各部、各動作、各処理等に対しては、それらを
含む上位概念としての各手段(〜手段)により、実施形
態を構成することが可能である。例えば、「取得した重
要度f(x)の値から基準文書Aのキーワードa,b,
…を取得する(ステップ224)」との記載に対して
「キーワード決定手段」を構成するようにしてもよい。
同様に、その他各種動作に対して「〜(動作)手段」等
の上位概念で実施形態を構成するようにしてもよい。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
過去の処理内容を手がかりとして文書を容易に検索する
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の文書処理装置の一実施形態であり、本
発明の文書処理プログラムが記録された記億媒体の一実
施形態の該プログラムが読み取られたコンピュータの構
成を表したブロック図である。
【図2】図1の実施形態における文書評価値データベー
スの内容を概念的に示す図である。
【図3】図1の実施形態における文書ベクトルデータベ
ースの内容を概念的に示す図である。
【図4】図1の実施形態における行列Ga,Gb,Gc
の一例を示す説明図である。
【図5】図1の実施形態による処理内容表示処理の動作
を示すフローチャートである。
【図6】図1の実施形態において表示装置に表示される
処理内容リストを示す図である。
【図7】図1の実施形態による文書類似度算出処理の動
作を示すフローチャートである。
【図8】図1の実施形態による文書ベクトル作成処理の
動作を表したフローチャートである。
【図9】図1の実施形態による類似文書リストを処理内
容リストとともに表示装置に表示した一例を示す図であ
る。
【図10】図1の実施形態による行列Ga,Gb書き換
え処理の動作を表したフローチャートである。
【図11】図1の実施形態による各文書についての処理
重要語・処理重要度取得処理の動作を表したフローチャ
ートである。
【図12】図1の実施形態による嗜好類似度算出処理の
動作を示すフローチャートである。
【図13】図1の実施形態による類似処理者リストを表
示装置に表示した一例を示す図である。
【図14】請求項1に記載した発明のクレーム対応図で
ある。
【図15】請求項4に記載した発明のクレーム対応図で
ある。
【図16】請求項5に記載した発明のクレーム対応図で
ある。
【図17】請求項6に記載した発明のクレーム対応図で
ある。
【図18】請求項9に記載した発明のクレーム対応図で
ある。
【図19】請求項10に記載した発明のクレーム対応図
である。
【図20】請求項11に記載した発明のクレーム対応図
である。
【符号の説明】
11 制御部 111 CPU 112 ROM 113 RAM 1131 処理文書格納エリア 1132 文書ベクトル格納エリア 1133 文書類似度格納エリア 1134 GPベクトル格納エリア 1135 嗜好類似度格納エリア 12 キーボード 13 マウス 14 表示装置 15 印刷装置 16 記憶装置 161 仮名漢字変換辞書 162 プログラム格納部 164 文書データベース 165 処理内容データベース 166 文書評価値データベース 167 文書ベクトルデータベース 168 行列データベース 101 処理内容記憶手段 102 処理内容表示手段 103 文書選択手段 104 文書取得手段 105 評価値取得手段 106 文書類似度算出手段 107 文書類似度表示手段 201 処理内容記憶機能 202 処理内容表示機能 203 文書選択機能 204 文書取得機能 205 評価値取得機能 206 文書類似度算出機能 207 文書類似度表示機能

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の文書それぞれの過去の処理内容を
    各文書に対応させて記憶する処理内容記憶手段と、 前記処理内容記憶手段に記憶されている処理内容を表示
    する処理内容表示手段と、 前記処理内容表示手段に表示される処理内容にもとづい
    て文書を選択するための文書選択手段と、 前記文書選択手段において選択された文書を取得する文
    書取得手段と、を備えたことを特徴とする文書処理装
    置。
  2. 【請求項2】 前記処理内容が、他文書からのアクセ
    ス、他文書からの引用、マクロ処理、リンク付け、要約
    作成、ワークフローの決定、ワークフローの実行、異な
    るソフトの起動、新規作成、修正、メール配信のうちの
    少なくとも1つの処理形態を含むことを特徴とする請求
    項1に記載の文書処理装置。
  3. 【請求項3】 前記処理内容表示手段が、各文書の文書
    名と処理内容とをともに表示することを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載の文書処理装置。
  4. 【請求項4】 複数の前記文書それぞれについての処理
    内容による重要度を反映する評価値を、前記各文書に対
    する処理形態と当該処理形態毎の処理回数、及び処理者
    の重要度から取得する評価値取得手段を有しており、 前記処理内容表示手段は、前記評価値取得手段により取
    得された評価値順に、複数の前記文書の処理内容を表示
    するものである、 ことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれ
    か1の請求項に記載の文書処理装置。
  5. 【請求項5】 複数の文書から指定された1つの文書に
    対する他の文書の類似度を算出する文書類似度算出手段
    と、 この文書類似度算出手段により算出された文書類似度
    を、該文書類似度を有する前記他の文書の文書名ととも
    に表示する文書類似度表示手段と、を備えたことを特徴
    とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1の請求
    項に記載の文書処理装置。
  6. 【請求項6】 複数の文書それぞれの過去の処理内容を
    各文書に対応させて記憶する処理内容記憶機能と、 前記処理内容記憶機能に記憶されている処理内容を表示
    する処理内容表示機能と、 前記処理内容表示機能に表示される処理内容にもとづい
    て文書を選択するための文書選択機能と、 前記文書選択機能において選択された文書を取得する文
    書取得機能と、をコンピュータに実現させるためのコン
    ピュータ読み取り可能な文書処理プログラムが記憶され
    た記憶媒体。
  7. 【請求項7】 前記処理内容が、他文書からのアクセ
    ス、他文書からの引用、マクロ処理、リンク付け、要約
    作成、ワークフローの決定、ワークフローの実行、異な
    るソフトの起動、新規作成、修正、メール配信ののうち
    の少なくとも1つの処理形態を含むことを特徴とする請
    求項6に記載の文書処理プログラムが記憶された記憶媒
    体。
  8. 【請求項8】 前記処理内容表示機能が、各文書の文書
    名と処理内容とをともに表示することを特徴とする請求
    項6または請求項7に記載の文書処理プログラムが記憶
    された記憶媒体。
  9. 【請求項9】 複数の前記文書それぞれについての処理
    内容による重要度を反映する評価値を、前記各文書に対
    する処理形態と当該処理形態毎の処理回数、及び処理者
    の重要度から取得する評価値取得機能を有しており、 前記処理内容表示機能は、前記評価値取得機能により取
    得された評価値順に、複数の前記文書の処理内容を表示
    するものである、ことを特徴とする請求項6から請求項
    8のうちのいずれか1の請求項に記載の文書処理プログ
    ラムが記憶された記憶媒体。
  10. 【請求項10】 複数の文書から指定された1つの文書
    に対する他の文書の類似度を算出する文書類似度算出機
    能と、 この文書類似度算出機能により算出された文書類似度
    を、該文書類似度を有する前記他の文書の文書名ととも
    に表示する文書類似度表示機能と、を備えたことを特徴
    とする請求項6から請求項9のうちのいずれか1の請求
    項に記載の文書処理プログラムが記憶された記憶媒体。
  11. 【請求項11】 複数の文書それぞれの過去の処理内容
    を各文書に対応させて記憶し、 記憶されている前記処理内容を表示し、 表示された前記処理内容にもとづいて文書の選択を取得
    し、 選択された前記文書を取得することを特徴とする文書処
    理方法。
  12. 【請求項12】 前記処理内容が、他文書からのアクセ
    ス、他文書からの引用、マクロ処理、リンク付け、要約
    作成、ワークフローの決定、ワークフローの実行、異な
    るソフトの起動、新規作成、修正、メール配信のうちの
    少なくとも1つの処理形態を含むことを特徴とする文書
    処理方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006344118A (ja) * 2005-06-10 2006-12-21 Fuji Xerox Co Ltd 利用状況通知システム
JP2022026987A (ja) * 2020-07-31 2022-02-10 ウーブン・コア株式会社 情報検索表示システム

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