JPH1144605A - 配管の内部シール装置 - Google Patents

配管の内部シール装置

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JPH1144605A
JPH1144605A JP21547697A JP21547697A JPH1144605A JP H1144605 A JPH1144605 A JP H1144605A JP 21547697 A JP21547697 A JP 21547697A JP 21547697 A JP21547697 A JP 21547697A JP H1144605 A JPH1144605 A JP H1144605A
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JP
Japan
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fluid
pipe
seal rubber
piping
rear support
Prior art date
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Application number
JP21547697A
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English (en)
Inventor
Minoru Okumura
稔 奥村
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IHI Corp
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IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 煩雑な前段取り、後段取り作業を不要とし、
且つ試験用流体の使用量を減少させる。 【解決手段】 前後一対の支持円板8を、流体導管7の
流体吹出孔6を挟む位置に対峙させて固設する。各支持
円板8の外側面に、支持円板8よりも大きい円盤状のシ
ールゴム9を取り付けて装置ヘッド13を構成する。流
体導管7の後端部に流体導入用ホース15を介して流体
供給源14を接続する。装置ヘッド13を配管2内に挿
入して周溶接部1の位置にセットし、シールゴム9間に
形成されたシール空間17に、流体吹出孔6を通して試
験用流体16を注入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプラント配管等の配
管の周溶接部の耐圧、気密試験や、配管の突き合わせ溶
接時のガスシールドを行うために用いる配管の内部シー
ル装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一例として、プラント配管の如き配管の
周溶接部の耐圧、気密試験を行う場合について説明する
と、かかる配管は、充分なる耐圧強度と気密性を保持し
ていなければならないので、耐圧、気密試験が行われた
ものが使用されているが、このように耐圧、気密試験さ
れた配管を現地で溶接した場合には、その周溶接部の耐
圧、気密試験を新たに実施する必要がある。
【0003】従来のかかる配管周溶接部の耐圧、気密試
験としては、図4にその一例の概要を示す如く、周溶接
部1を介して一体化された2本の配管2の各一端に盲板
3を溶接して配管2内を密閉にし、一方の盲板3に接続
されている不活性ガス導管4を通し配管2内にN2 やA
rの如き不活性ガス5を試験用流体として注入して圧力
を掛けるようにすることが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
配管周溶接部の耐圧、気密試験の場合には、前段取り、
後段取りとして、その都度、2本の配管2の端に盲板3
を溶接したり、撤去したりする作業が必要となり、又、
配管2の内部全体に圧力を掛けるようにすることから、
大量の試験用流体が必要となる等の問題がある。
【0005】そこで、本発明は、盲板の溶接、撤去等の
煩雑な前段取り、後段取り作業を不要にでき、且つ不活
性ガスの如き大量の試験用流体を使用することなく配管
周溶接部の耐圧、気密試験を行うことができる他、配管
の突き合わせ溶接時のガスシールド用にも適用できるよ
うな配管の内部シール装置を提供しようとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、先端部付近の壁部に流体吹出孔を設けた
流体導管の該流体吹出孔を挟む位置に、前後一対の支持
円板を対峙させて固設し、該前後の支持円板の外側面
に、支持円板よりも大きい円盤状のシールゴムをそれぞ
れ取り付けて装置ヘッドを構成し、且つ上記流体導管の
後端部に、流体導入用ホースを介して流体供給源を接続
した構成とする。
【0007】配管周溶接部の耐圧、気密試験を行う場合
には、予め、配管の内径よりも所要量大きい外径の円盤
状シールゴムを取り付けておいた状態として、装置ヘッ
ドを配管内に挿入し、円盤状シールゴムが周溶接部の前
後に位置するような状態にセットする。しかる後、流体
導入用ホースを通して流体導管内に導いた試験用流体を
流体吹出孔より吹き出させるようにする。これにより、
前後の円盤状シールゴムにより仕切られた周溶接部の内
側シール空間に圧力が掛けられる。
【0008】一方、配管の突き合わせ溶接時のガスシー
ルド用として使用する場合には、円盤状シールゴムが突
き合わせ部の前後に位置するような状態に装置ヘッドを
セットし、流体吹出孔よりシールドガスを吹き出させる
ようにする。これにより、突き合わせ部から不活性ガス
を流出させることができるので、溶接部の酸化を防止す
ることができる。
【0009】又、前後の支持円板の外側面に円盤状のシ
ールゴムを取り付けることに代えて、前後の支持円板の
外側面に、圧力流体の給排により膨張収縮できるように
したタイヤチューブ状のシールゴムを取り付けた構成と
することにより、配管の内径に対する適用自由度が増す
と共に、配管への挿入動作を楽に行うことができるよう
になる。
【0010】更に、前後の支持円板の内側周辺部に、該
支持円板よりも外周方へ張り出すように皿ばね状のシー
ルゴムを取り付けた構成とすることにより、シール空間
のシール性をより高めることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0012】図1(イ)(ロ)は本発明の実施の一形態
として、2本の配管の突き合わせ周溶接部の耐圧、気密
試験に用いる場合を示すもので、先端部付近の管壁部に
流体吹出孔6を設けた流体導管7の該流体吹出孔6を前
後で挟む位置に、前後一対の支持円板8を所要間隔を隔
てて対峙固設し、該前後の支持円板8の反対向面となる
外側面に、支持円板8よりも大径とした円盤状のシール
ゴム9を配置すると共に、該シールゴム9の外側面に押
え円板10を配置し、且つ上記支持円板8の外側面の複
数個所に突設した取付用ボルト11を、シールゴム9及
び押え円板10を貫通させ、該取付用ボルト11の先端
部にナット12を螺着して締め付けることにより、支持
円板8と押え円板10との間にシールゴム9を挾持させ
るように取り付けてなる装置ヘッド13を構成する。
【0013】又、上記流体導管7の後端部に、一端部を
2 ガスボンベの如き流体供給源14に接続した流体導
入用ホース15の他端部を連結し、流体供給源14から
送り出した試験用流体16を、流体導入用ホース15を
通し流体導管7内に導いて流体吹出孔6から吹き出させ
るようにする。
【0014】2本の配管2を突き合わせ溶接した場合
に、該配管2の周溶接部1に対する耐圧、気密試験を実
施する場合には、予め、対象となる配管2の内径よりも
やや大きい外径に形成された円盤状のシールゴム9を装
置ヘッド13に組み付けた状態にしておいて、図1
(ロ)に示す如く、先ず装置ヘッド13を配管2内に挿
入して、前後のシールゴム9が周溶接部1を挟んで位置
するようにセットする。
【0015】上記の場合、流体導管7として充分に長さ
の長いものを採用し、且つ該流体導管7の外壁面に、目
盛りを付しておくことによって装置ヘッド13の挿入位
置を容易に把握することができるが、シールゴム9が周
溶接部1の位置を通過するときの抵抗により感覚的に位
置を把握することもできる。
【0016】しかる後、流体供給源14から流体導入用
ホース15を通し流体導管7内に試験用流体16を導
き、流体吹出孔6から試験用流体16を吹き出させるよ
うにする。この際、前後の円盤状シールゴム9の外周部
が配管2の内壁面に密着していて周溶接部1の内側に仕
切られたシール空間17が形成されているため、このシ
ール空間17に上記の流体16が注入されることにな
り、圧力を掛けることができる。
【0017】上記の状態において、周溶接部1からの流
体16の漏洩の有無を検査し、万一、漏洩が検出された
ときには、直ちに周溶接部1の補修を行うようにする。
【0018】上記において、耐圧、気密試験に際して、
従来のように盲板を溶接したり撤去したりする作業は不
要であるため、前段取り及び後段取りが楽であり、コス
ト的にも有利であり、又、シールゴム9によって仕切ら
れた小さなシール空間17にだけ試験用流体16を注入
すればよいので、試験用流体16の使用量(消費量)は
少量で済ますことができる。
【0019】次に、図2は本発明の他の実施の形態を示
すもので、図1(イ)(ロ)に示したと同様な構成にお
いて、前後の支持円板8の対向面となる内側周辺部に、
支持円板8の外周方へ張り出す大きさとした皿ばね状の
シールゴム18を互いに内向きに取り付けたけたもので
ある。
【0020】図2に示すようにすると、装置ヘッド13
を図1(ロ)の場合と同様に配管2内に挿入セットした
状態で周溶接部1の内側のシール空間17に試験用流体
16を注入すると、試験用流体16の圧力によって皿ば
ね状のシールゴム18が配管2の内壁面に張り付くよう
に作用するので、シール空間17のシール性をより高め
ることができる。
【0021】次いで、図3は本発明の更に他の実施の形
態を示すもので、図1(イ)(ロ)に示したと同様な構
成において、前後の支持円板8と押え円板10との間
に、円盤状のシールゴム9を取り付けることに代えて、
圧力流体の供給排出により膨脹収縮できるようにしたタ
イヤチューブ状のシールゴム19を取り付けたものであ
る。20は圧力流体給排管を示す。
【0022】図3に示すようにすると、タイヤチューブ
状のシールゴム19を任意に膨脹収縮させることができ
るので、シールゴム19を収縮させた状態で配管2内へ
装置ヘッド13を挿入することにより、挿入動作を楽に
行うことができると共に、挿入後、シールゴム19を膨
脹させることにより、管内壁に対し強く密着させること
ができてシール性を高めることができ、更に、シールゴ
ム19の膨脹量を調整することによって外径を変化させ
ることができるため、配管2の内径の大小に対する適用
自由度が大きいという利点もある。
【0023】上記各実施の形態では、本発明の配管の内
部シール装置を配管周溶接部用耐圧、気密試験装置とし
て使用する場合について説明したが、本発明の配管の内
部シール装置は、配管突き合わせ溶接部のガスシールド
装置として使用することもできる。この場合、突き合わ
せ溶接部の熱がシールゴムに直接作用しないように支持
円板8の前後間隔を広く設定した状態にしておいて、装
置ヘッド13を突き合わせ部の位置にセットした後、流
体吹出孔6からN2 やArの如き不活性ガスを吹出させ
るようにする。これにより、突き合わせ部から不活性ガ
スを流出させることができるので、溶接部の酸化を防止
することができる。
【0024】このように、本発明の配管の内部シール装
置の場合、配管突き合わせ溶接部のガスシールド装置と
しても、配管周溶接部の耐圧、気密試験装置としても使
用できることから、ガスシールド装置として使用した
後、耐圧、気密試験装置として引き続き使用することが
でき、極めて便利である。
【0025】なお、図3の実施の形態において、二点鎖
線で示すように、図2の場合と同様に皿ばね状のシール
ゴム18を取り付けてシール性能を更に高めるようにし
てもよいこと、又、耐圧、気密試験の場合には、配管2
の周溶接部1の内側のシール空間17に注入する試験用
流体16として、N2 ガスの如き不活性ガスの他に水を
用いるようにすることもできること、更に、タイヤチュ
ーブ状のシールゴム19に供給する圧力流体としては、
空気や水等を用いることができること、更に又、シール
ゴム9や19の取り付け方としては、支持円板8に直接
貼り付けたり、抱かせたりして押え円板10を不要とし
てもよいこと、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内
において、種々変更を加え得ることは勿論である。
【0026】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の配管の内部シ
ール装置によれば、次の如き優れた効果を発揮する。 (1) 先端部付近の壁部に流体吹出孔を設けた流体導管の
該流体吹出孔を挟む位置に、前後一対の支持円板を対峙
させて固設し、該前後の支持円板の外側面に、支持円板
よりも大きい円盤状のシールゴムをそれぞれ取り付けて
装置ヘッドを構成し、且つ上記流体導管の後端部に、流
体導入用ホースを介して流体供給源を接続した構成とし
てあるので、装置ヘッドを配管内の周溶接部の位置に挿
入セットして流体吹出孔から試験用流体を吹き出させる
ことによって耐圧、気密試験を実施することができ、し
たがって、煩雑な前段取り、後段取り作業が不要でコス
ト的にも有利であり、又、試験用流体はシールゴムによ
って仕切られた周溶接部の内側のシール空間への注入だ
けであるから、使用量を少量で済ますことができる。一
方、装置ヘッドを配管突き合わせ部の内側に挿入セット
して流体吹出孔から不活性ガスを吹き出させることによ
り、配管突き合わせ溶接部のガスシールドを良好に行わ
せることができる。 (2) 前後の支持円板の外側面に円盤状のシールゴムを取
り付けることに代えて、前後の支持円板の外側面に、圧
力流体の給排により膨張収縮できるようにしたタイヤチ
ューブ状のシールゴムを取り付けた構成とすることによ
り、装置ヘッドの挿入、抜き出し動作が楽になると共
に、配管内壁への密着力を強くすることができてシール
性をより高めることができ、且つ適用自由度を増すこと
ができる。 (3) 前後の支持円板の内側面に、該支持円板の外周方へ
張り出すように皿ばね状のシールゴムを取り付けた構成
とすることにより、耐圧、気密試験時に、周溶接部の内
側シール空間への試験用流体の注入に伴って皿ばね状の
ゴムシールを配管の内壁に張り付かせることができるの
で、シール性を更に高めることができ、信頼性を大幅に
向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配管の内部シール装置の実施の一形態
を示すもので、(イ)は全体の概略図、(ロ)は使用状
態の概要図である。
【図2】本発明の他の実施の形態を示す使用状態の概要
図である。
【図3】本発明の更に他の実施の形態を示す使用状態の
概要図である。
【図4】従来における配管周溶接部の耐圧、気密試験の
一例を示す概要図である。
【符号の説明】
1 周溶接部 2 配管 6 流体吹出孔 7 流体導管 8 支持円板 9 シールゴム 13 装置ヘッド 14 流体供給源 15 流体導入用ホース 16 流体 18 シールゴム 19 シールゴム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部付近の壁部に流体吹出孔を設けた
    流体導管の該流体吹出孔を挟む位置に、前後一対の支持
    円板を対峙させて固設し、該前後の支持円板の外側面
    に、支持円板よりも大きい円盤状のシールゴムをそれぞ
    れ取り付けて装置ヘッドを構成し、且つ上記流体導管の
    後端部に、流体導入用ホースを介して流体供給源を接続
    した構成を有することを特徴とする配管の内部シール装
    置。
  2. 【請求項2】 前後の支持円板の外側面に円盤状のシー
    ルゴムを取り付けることに代えて、前後の支持円板の外
    側面に、圧力流体の給排により膨張収縮できるようにし
    たタイヤチューブ状のシールゴムを取り付けた請求項1
    記載の配管の内部シール装置。
  3. 【請求項3】 前後の支持円板の内側周辺部に、該支持
    円板よりも外周方へ張り出すように皿ばね状のシールゴ
    ムを取り付けた請求項1又は2記載の配管の内部シール
    装置。
JP21547697A 1997-07-28 1997-07-28 配管の内部シール装置 Pending JPH1144605A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007044753A (ja) * 2005-08-12 2007-02-22 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 管体封止装置及び溶接部の気密試験方法
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