JPH1143582A - 木目模様を有する樹脂成形品 - Google Patents
木目模様を有する樹脂成形品Info
- Publication number
- JPH1143582A JPH1143582A JP21395197A JP21395197A JPH1143582A JP H1143582 A JPH1143582 A JP H1143582A JP 21395197 A JP21395197 A JP 21395197A JP 21395197 A JP21395197 A JP 21395197A JP H1143582 A JPH1143582 A JP H1143582A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- resin
- resin composition
- styrene
- parts
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 木目模様を有する樹脂成形品を提供するこ
と。 【解決手段】 (A)スチレン系樹脂20〜100重量
%、(B)セルロース系物質0〜80重量%、および
(C)無機フィラー0〜80重量%〔ただし、(A)+
(B)+(C)=100重量%〕からなる樹脂組成物
(I)100重量部に対し、(A)′上記(A)スチレ
ン系樹脂10〜100重量%、(D)上記(A)′成分
以外の他の熱可塑性樹脂90〜0重量%、〔ただし、
(A)′+(D)=100重量%〕、ならびに(E)染
料および/または顔料を上記(A)′+(D)成分の合
計量100重量部に対して0.5〜50重量部を溶融混
合して得られる組成物100重量部に対して、(F)滑
剤0.1〜5重量部を外部添着してなる樹脂組成物(I
I) 0.5〜100重量部、をドライブレンドして得ら
れる樹脂組成物(III) を成形してなる木目模様を有する
樹脂成形品。
と。 【解決手段】 (A)スチレン系樹脂20〜100重量
%、(B)セルロース系物質0〜80重量%、および
(C)無機フィラー0〜80重量%〔ただし、(A)+
(B)+(C)=100重量%〕からなる樹脂組成物
(I)100重量部に対し、(A)′上記(A)スチレ
ン系樹脂10〜100重量%、(D)上記(A)′成分
以外の他の熱可塑性樹脂90〜0重量%、〔ただし、
(A)′+(D)=100重量%〕、ならびに(E)染
料および/または顔料を上記(A)′+(D)成分の合
計量100重量部に対して0.5〜50重量部を溶融混
合して得られる組成物100重量部に対して、(F)滑
剤0.1〜5重量部を外部添着してなる樹脂組成物(I
I) 0.5〜100重量部、をドライブレンドして得ら
れる樹脂組成物(III) を成形してなる木目模様を有する
樹脂成形品。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木目模様を有する
樹脂成形品に関する。
樹脂成形品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、スチレン系樹脂は、その着色
性の良好なことから、OA・家電分野、車両分野などに
幅広く用いられている。しかしながら、用いられる分野
によっては、木目模様を施す必要があり、一般に成形
後、木目模様を施したシートを貼るなどの方法が行われ
ている。しかしながら、このような方法では、木目模様
のシートの値段が高いという問題や、シートを接着する
ための工程が必要であり、コストアップになるという問
題、さらには木目模様が単調であるという問題がある。
性の良好なことから、OA・家電分野、車両分野などに
幅広く用いられている。しかしながら、用いられる分野
によっては、木目模様を施す必要があり、一般に成形
後、木目模様を施したシートを貼るなどの方法が行われ
ている。しかしながら、このような方法では、木目模様
のシートの値段が高いという問題や、シートを接着する
ための工程が必要であり、コストアップになるという問
題、さらには木目模様が単調であるという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の課題を背景になされたもので、木目模様を有する樹
脂成形品を提供することを目的とする。
術の課題を背景になされたもので、木目模様を有する樹
脂成形品を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)ゴム質
重合体(a)の存在下または非存在下に、芳香族ビニル
化合物および必要に応じて芳香族ビニル化合物と共重合
可能な他のビニル系単量体からなる単量体成分(b)を
(共)重合して得られるスチレン系樹脂20〜100重
量%、(B)セルロース系物質0〜80重量%、および
(C)無機フィラー0〜80重量%〔ただし、(A)+
(B)+(C)=100重量%〕を主成分とする樹脂組
成物(I)100重量部に対し、(A)′上記(A)ス
チレン系樹脂10〜100重量%、(D)上記(A)′
成分以外の他の熱可塑性樹脂90〜0重量%〔ただし、
(A)′+(D)=100重量%〕、ならびに(E)染
料および/または顔料を上記(A)′+(D)成分の合
計量100重量部に対して0.5〜50重量部を溶融混
合して得られる組成物100重量部に対して、(F)滑
剤0.1〜5重量部を外部添着してなる樹脂組成物(I
I) 0.5〜100重量部、をドライブレンドして得ら
れる樹脂組成物(III) を成形してなる木目模様を有する
樹脂成形品を提供するものである。
重合体(a)の存在下または非存在下に、芳香族ビニル
化合物および必要に応じて芳香族ビニル化合物と共重合
可能な他のビニル系単量体からなる単量体成分(b)を
(共)重合して得られるスチレン系樹脂20〜100重
量%、(B)セルロース系物質0〜80重量%、および
(C)無機フィラー0〜80重量%〔ただし、(A)+
(B)+(C)=100重量%〕を主成分とする樹脂組
成物(I)100重量部に対し、(A)′上記(A)ス
チレン系樹脂10〜100重量%、(D)上記(A)′
成分以外の他の熱可塑性樹脂90〜0重量%〔ただし、
(A)′+(D)=100重量%〕、ならびに(E)染
料および/または顔料を上記(A)′+(D)成分の合
計量100重量部に対して0.5〜50重量部を溶融混
合して得られる組成物100重量部に対して、(F)滑
剤0.1〜5重量部を外部添着してなる樹脂組成物(I
I) 0.5〜100重量部、をドライブレンドして得ら
れる樹脂組成物(III) を成形してなる木目模様を有する
樹脂成形品を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】樹脂組成物(I) 本発明に用いられる樹脂組成物(I)は、本発明の樹脂
成形品の基材樹脂となるものである。ここで、樹脂組成
物(I)に用いられる(A)スチレン系樹脂は、ゴム質
重合体(a)の存在下または非存在下に、芳香族ビニル
化合物および必要に応じて芳香族ビニル化合物と共重合
可能な他のビニル系単量体からなる単量体成分(b)を
(共)重合して得られる。この(A)スチレン系樹脂と
しては、例えば ゴム質重合体(a)の存在下に、芳香族ビニル化合
物、または芳香族ビニル化合物および芳香族ビニル化合
物と共重合可能な他のビニル系単量体からなる単量体成
分(b)を(共)重合して得られるゴム強化スチレン系
重合体、 芳香族ビニル化合物、または芳香族ビニル化合物およ
び芳香族ビニル化合物と共重合可能な他のビニル系単量
体からなる単量体成分(b)を(共)重合して得られる
スチレン系重合体、あるいは 上記ゴム強化スチレン系重合体とスチレン系重合
体との混合物、などが挙げられ、これらは他の熱可塑性
樹脂と併用することもできる。
成形品の基材樹脂となるものである。ここで、樹脂組成
物(I)に用いられる(A)スチレン系樹脂は、ゴム質
重合体(a)の存在下または非存在下に、芳香族ビニル
化合物および必要に応じて芳香族ビニル化合物と共重合
可能な他のビニル系単量体からなる単量体成分(b)を
(共)重合して得られる。この(A)スチレン系樹脂と
しては、例えば ゴム質重合体(a)の存在下に、芳香族ビニル化合
物、または芳香族ビニル化合物および芳香族ビニル化合
物と共重合可能な他のビニル系単量体からなる単量体成
分(b)を(共)重合して得られるゴム強化スチレン系
重合体、 芳香族ビニル化合物、または芳香族ビニル化合物およ
び芳香族ビニル化合物と共重合可能な他のビニル系単量
体からなる単量体成分(b)を(共)重合して得られる
スチレン系重合体、あるいは 上記ゴム強化スチレン系重合体とスチレン系重合
体との混合物、などが挙げられ、これらは他の熱可塑性
樹脂と併用することもできる。
【0006】ここで使用されるゴム質重合体(a)とし
ては、例えばポリブタジエン、ポリイソプレン、ブチル
ゴム、スチレン−ブタジエン共重合体(スチレン含有量
5〜60重量%が好ましい)、スチレン−イソプレン共
重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、エチ
レン−α−オレフィン系共重合体、エチレン−α−オレ
フィン−ポリエン共重合体、シリコーンゴム、アクリル
ゴム、ブタジエン−(メタ)アクリル酸エステル共重合
体、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン
−イソプレンブロック共重合体、水素化スチレン−ブタ
ジエンブロック共重合体、水素化ブタジエン系重合体、
エチレン系アイオノマーなどが挙げられる。
ては、例えばポリブタジエン、ポリイソプレン、ブチル
ゴム、スチレン−ブタジエン共重合体(スチレン含有量
5〜60重量%が好ましい)、スチレン−イソプレン共
重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、エチ
レン−α−オレフィン系共重合体、エチレン−α−オレ
フィン−ポリエン共重合体、シリコーンゴム、アクリル
ゴム、ブタジエン−(メタ)アクリル酸エステル共重合
体、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン
−イソプレンブロック共重合体、水素化スチレン−ブタ
ジエンブロック共重合体、水素化ブタジエン系重合体、
エチレン系アイオノマーなどが挙げられる。
【0007】なお、スチレン−ブタジエンブロック共重
合体、スチレン−イソプレンブロック共重合体には、A
B型、ABA型、テーパー型、ラジアルテレブロック型
の構造を有するものなどが含まれる。また、水素化ブタ
ジエン系重合体には、上記ブロック共重合体の水素化物
のほかに、スチレンブロックとスチレン−ブタジエンラ
ンダム共重合体のブロック体の水素化物、ポリブタジエ
ン中の1,2−ビニル結合含量が20重量%以下のブロ
ックと1,2−ビニル結合含量が20重量%を超えるポ
リブタジエンブロックからなる重合体の水素化物などが
挙げられる。
合体、スチレン−イソプレンブロック共重合体には、A
B型、ABA型、テーパー型、ラジアルテレブロック型
の構造を有するものなどが含まれる。また、水素化ブタ
ジエン系重合体には、上記ブロック共重合体の水素化物
のほかに、スチレンブロックとスチレン−ブタジエンラ
ンダム共重合体のブロック体の水素化物、ポリブタジエ
ン中の1,2−ビニル結合含量が20重量%以下のブロ
ックと1,2−ビニル結合含量が20重量%を超えるポ
リブタジエンブロックからなる重合体の水素化物などが
挙げられる。
【0008】また、エチレン−α−オレフィン系共重合
体におけるエチレンとα−オレフィンの重量比は、95
/5〜5/95、好ましくは95/5〜20/80、さ
らに好ましくは92/8〜60/40である。エチレン
−α−オレフィン系共重合体のムーニー粘度(M
L1+4 ,100℃)は、耐衝撃性の面から5〜200、
好ましくは5〜100、さらに好ましくは5〜50であ
る。ここで使用されるα−オレフィンは、炭素数3〜2
0個を有する不飽和炭化水素化合物であり、具体的に
は、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン
−1、ヘプテン−1、4−メチルブテン−1、4−メチ
ルペンテン−1などが挙げられる。
体におけるエチレンとα−オレフィンの重量比は、95
/5〜5/95、好ましくは95/5〜20/80、さ
らに好ましくは92/8〜60/40である。エチレン
−α−オレフィン系共重合体のムーニー粘度(M
L1+4 ,100℃)は、耐衝撃性の面から5〜200、
好ましくは5〜100、さらに好ましくは5〜50であ
る。ここで使用されるα−オレフィンは、炭素数3〜2
0個を有する不飽和炭化水素化合物であり、具体的に
は、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン
−1、ヘプテン−1、4−メチルブテン−1、4−メチ
ルペンテン−1などが挙げられる。
【0009】さらに、エチレン−α−オレフィン−ポリ
エン共重合体中の不飽和基は、ヨウ素価に換算して4〜
40の範囲が好ましい。用いられるジエンの種類は、ア
ルケニルノルボルネン類、環状ジエン類、脂肪族ジエン
類などであり、好ましくは5−エチリデン−2−ノルボ
ルネン、ジシクロペンタジエンなどが挙げられる。以上
のゴム質重合体(a)は、1種単独で使用することも、
あるいは2種以上を混合して用いることもできる。
エン共重合体中の不飽和基は、ヨウ素価に換算して4〜
40の範囲が好ましい。用いられるジエンの種類は、ア
ルケニルノルボルネン類、環状ジエン類、脂肪族ジエン
類などであり、好ましくは5−エチリデン−2−ノルボ
ルネン、ジシクロペンタジエンなどが挙げられる。以上
のゴム質重合体(a)は、1種単独で使用することも、
あるいは2種以上を混合して用いることもできる。
【0010】なお、(A)スチレン系樹脂としては、耐
衝撃性の面から、上記ゴム質重合体の存在下に得られる
ゴム強化スチレン系重合体、またはゴム質重合体の存在
下に得られるゴム強化スチレン系重合体とゴム質重合体
の非存在下に芳香族ビニル化合物(および共重合可能な
他のビニル系単量体)を(共)重合して得られるスチレ
ン系重合体との混合物を使用することが好ましい。
衝撃性の面から、上記ゴム質重合体の存在下に得られる
ゴム強化スチレン系重合体、またはゴム質重合体の存在
下に得られるゴム強化スチレン系重合体とゴム質重合体
の非存在下に芳香族ビニル化合物(および共重合可能な
他のビニル系単量体)を(共)重合して得られるスチレ
ン系重合体との混合物を使用することが好ましい。
【0011】ここで、(A)スチレン系樹脂中のゴム質
重合体(a)の割合は、ゴム質重合体(a)および単量
体成分(b)の合計量に対し、好ましくは3〜80重量
%、さらに好ましくは5〜60重量%であり、3重量%
未満では、衝撃強度が低下し好ましくなく、一方80重
量%を超えると、成形加工性、弾性率、熱変形温度が低
下し好ましくない。また、本発明の樹脂組成物(I)中
のゴム質重合体(a)の含有量は、好ましくは1〜20
重量%、さらに好ましくは3〜15重量%である。
重合体(a)の割合は、ゴム質重合体(a)および単量
体成分(b)の合計量に対し、好ましくは3〜80重量
%、さらに好ましくは5〜60重量%であり、3重量%
未満では、衝撃強度が低下し好ましくなく、一方80重
量%を超えると、成形加工性、弾性率、熱変形温度が低
下し好ましくない。また、本発明の樹脂組成物(I)中
のゴム質重合体(a)の含有量は、好ましくは1〜20
重量%、さらに好ましくは3〜15重量%である。
【0012】なお、本発明の上記(A)スチレン系樹脂
は、ゴム強化スチレン系重合体の場合、上記ゴム質重合
体(a)のラテックス中で単量体成分(b)を乳化重合
することによって製造することが好ましい。この場合、
ゴム質重合体(a)のラテックスは、ゴム粒子の平均粒
子径が好ましくは0.05〜30μm、さらに好ましく
は0.1〜10μmの範囲のものが用いられる。この範
囲の平均粒子径を有するラテックスを使用した場合、高
い物性バランスを実現することが可能となる。
は、ゴム強化スチレン系重合体の場合、上記ゴム質重合
体(a)のラテックス中で単量体成分(b)を乳化重合
することによって製造することが好ましい。この場合、
ゴム質重合体(a)のラテックスは、ゴム粒子の平均粒
子径が好ましくは0.05〜30μm、さらに好ましく
は0.1〜10μmの範囲のものが用いられる。この範
囲の平均粒子径を有するラテックスを使用した場合、高
い物性バランスを実現することが可能となる。
【0013】一方、(A)スチレン系樹脂に用いられる
単量体成分(b)を構成する芳香族ビニル化合物として
は、スチレン、t−ブチルスチレン、α−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン、ジビニルベンゼン、1,1−
ジフェニルスチレン、N,N−ジエチル−p−アミノエ
チルスチレン、N,N−ジエチル−p−アミノエチルス
チレン、ビニルピリジン、ビニルキシレン、モノクロル
スチレン、ジクロロスチレン、モノブロモスチレン、ジ
ブロモスチレン、フルオロスチレン、エチルスチレン、
ビニルナフタレンなどが挙げられ、特にスチレン、α−
メチルスチレンが好ましい。これらの芳香族ビニル化合
物は、1種単独で使用することも、あるいは2種以上を
混合して用いることもできる。芳香族ビニル化合物の使
用量は、単量体成分中に、好ましくは20〜100重量
%、さらに好ましくは30〜90重量%、特に好ましく
は40〜80重量%である。20重量%未満では、充分
な成形加工性が得られない。
単量体成分(b)を構成する芳香族ビニル化合物として
は、スチレン、t−ブチルスチレン、α−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン、ジビニルベンゼン、1,1−
ジフェニルスチレン、N,N−ジエチル−p−アミノエ
チルスチレン、N,N−ジエチル−p−アミノエチルス
チレン、ビニルピリジン、ビニルキシレン、モノクロル
スチレン、ジクロロスチレン、モノブロモスチレン、ジ
ブロモスチレン、フルオロスチレン、エチルスチレン、
ビニルナフタレンなどが挙げられ、特にスチレン、α−
メチルスチレンが好ましい。これらの芳香族ビニル化合
物は、1種単独で使用することも、あるいは2種以上を
混合して用いることもできる。芳香族ビニル化合物の使
用量は、単量体成分中に、好ましくは20〜100重量
%、さらに好ましくは30〜90重量%、特に好ましく
は40〜80重量%である。20重量%未満では、充分
な成形加工性が得られない。
【0014】また、他のビニル系単量体としては、アク
リロニトリル、メタクリロニトリルなどのシアン化ビニ
ル化合物;メチルアクリレート、エチルアクリレート、
プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、アミノア
クリレート、ヘキシルアクリレート、オクチルアクリレ
ート、2−エチルヘキシルアクリレート、シクロヘキシ
ルアクリレート、ドデシルアクリレート、オクタデシル
アクリレート、フェニルアクリレート、ベンジルアクリ
レートなどのアクリル酸エステル;メチルメタクリレー
ト、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、
ブチルメタクリレート、アミノメタクリレート、ヘキシ
ルメタクリレート、オクチルメタクリレート、2−エチ
ルヘキシルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレ
ート、ドデシルメタクリレート、オクタデシルメタクリ
レート、フェニルメタクリレート、ベンジルメタクリレ
ートなどのメタクリル酸エステル;無水マレイン酸、無
水イタコン酸、無水シトラコン酸などの不飽和酸無水
物;アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸などの不飽
和酸;マレイミド、N−メチルマレイミド、N−エチル
マレイミド、N−プロピルマレイミド、N−ブチルマレ
イミド、N−(p−メチルフェニル)マレイミド、N−
フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミドな
どのα,β−不飽和ジカルボン酸のイミド化合物;グリ
シジルメタクリレート、アリルグリシジルエーテルなど
のエポキシ基含有不飽和化合物;アクリルアミド、メタ
クリルアミドなどの不飽和カルボン酸アミド;アクリル
アミン、メタクリル酸アミノメチル、メタクリル酸アミ
ノエーテル、メタクリル酸アミノプロピル、アミノスチ
レンなどのアミノ基含有不飽和化合物;3−ヒドロキシ
−1−プロペン、4−ヒドロキシ−1−ブテン、シス−
4−ヒドロキシ−2−ブテン、トランス−4−ヒドロキ
シ−2−ブテン、3−ヒドロキシ−2−メチル−1−プ
ロペン、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒド
ロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシスチレンなど
の水酸基含有不飽和化合物;ビニルオキサゾリンなどの
オキサゾリン基含有不飽和化合物などが挙げられる。
リロニトリル、メタクリロニトリルなどのシアン化ビニ
ル化合物;メチルアクリレート、エチルアクリレート、
プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、アミノア
クリレート、ヘキシルアクリレート、オクチルアクリレ
ート、2−エチルヘキシルアクリレート、シクロヘキシ
ルアクリレート、ドデシルアクリレート、オクタデシル
アクリレート、フェニルアクリレート、ベンジルアクリ
レートなどのアクリル酸エステル;メチルメタクリレー
ト、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、
ブチルメタクリレート、アミノメタクリレート、ヘキシ
ルメタクリレート、オクチルメタクリレート、2−エチ
ルヘキシルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレ
ート、ドデシルメタクリレート、オクタデシルメタクリ
レート、フェニルメタクリレート、ベンジルメタクリレ
ートなどのメタクリル酸エステル;無水マレイン酸、無
水イタコン酸、無水シトラコン酸などの不飽和酸無水
物;アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸などの不飽
和酸;マレイミド、N−メチルマレイミド、N−エチル
マレイミド、N−プロピルマレイミド、N−ブチルマレ
イミド、N−(p−メチルフェニル)マレイミド、N−
フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミドな
どのα,β−不飽和ジカルボン酸のイミド化合物;グリ
シジルメタクリレート、アリルグリシジルエーテルなど
のエポキシ基含有不飽和化合物;アクリルアミド、メタ
クリルアミドなどの不飽和カルボン酸アミド;アクリル
アミン、メタクリル酸アミノメチル、メタクリル酸アミ
ノエーテル、メタクリル酸アミノプロピル、アミノスチ
レンなどのアミノ基含有不飽和化合物;3−ヒドロキシ
−1−プロペン、4−ヒドロキシ−1−ブテン、シス−
4−ヒドロキシ−2−ブテン、トランス−4−ヒドロキ
シ−2−ブテン、3−ヒドロキシ−2−メチル−1−プ
ロペン、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒド
ロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシスチレンなど
の水酸基含有不飽和化合物;ビニルオキサゾリンなどの
オキサゾリン基含有不飽和化合物などが挙げられる。
【0015】上記他のビニル系単量体のなかで、特に好
ましくは、シアン化ビニル化合物、(メタ)アクリル酸
アルキルエステル、不飽和酸無水物、不飽和酸、α,β
−不飽和ジカルボン酸のイミド化物、エポキシ基含有不
飽和化合物、および水酸基含有不飽和化合物の群から選
ばれた少なくとも1種のビニル系単量体である。好まし
い他のビニル系単量体の具体例としては、アクリロニト
リル、メタクリル酸、メチルメタクリレート、ブチルア
クリレート、無水マレイン酸、N−フェニルマレイミ
ド、グリシジルメタクリレート、2−ヒドロキシエチル
メタクリレートなどである。
ましくは、シアン化ビニル化合物、(メタ)アクリル酸
アルキルエステル、不飽和酸無水物、不飽和酸、α,β
−不飽和ジカルボン酸のイミド化物、エポキシ基含有不
飽和化合物、および水酸基含有不飽和化合物の群から選
ばれた少なくとも1種のビニル系単量体である。好まし
い他のビニル系単量体の具体例としては、アクリロニト
リル、メタクリル酸、メチルメタクリレート、ブチルア
クリレート、無水マレイン酸、N−フェニルマレイミ
ド、グリシジルメタクリレート、2−ヒドロキシエチル
メタクリレートなどである。
【0016】(A)スチレン系樹脂を構成する単量体成
分(b)の好ましい組み合わせは、次の〜である。 スチレン/アクリロニトリル スチレン/メチルメタクリレート スチレン/N−フェニルマレイミド スチレン/N−フェニルマレイミド/無水マレイン酸 スチレン/アクリロニトリル/水酸基含有不飽和化合
物 スチレン/アクリロニトリル/不飽和酸 スチレン/アクリロニトリル/エポキシ基含有不飽和
化合物 スチレン/アクリロニトリル/オキサゾリン基含有不
飽和化合物
分(b)の好ましい組み合わせは、次の〜である。 スチレン/アクリロニトリル スチレン/メチルメタクリレート スチレン/N−フェニルマレイミド スチレン/N−フェニルマレイミド/無水マレイン酸 スチレン/アクリロニトリル/水酸基含有不飽和化合
物 スチレン/アクリロニトリル/不飽和酸 スチレン/アクリロニトリル/エポキシ基含有不飽和
化合物 スチレン/アクリロニトリル/オキサゾリン基含有不
飽和化合物
【0017】なお、上記α,β−不飽和ジカルボン酸の
イミド化合物において、上記芳香族ビニル化合物と上記
不飽和酸無水物との共重合体を、後イミド化(完全また
は部分)したものも、本発明の(A)成分を構成する単
量体成分に含まれる。また、上記他のビニル系単量体の
量は、単量体成分中に、60重量%以下が好ましく、さ
らに好ましくは50重量%以下である。以上の他のビニ
ル系単量体は、1種単独で使用することも、あるいは2
種以上を混合して用いることもできる。
イミド化合物において、上記芳香族ビニル化合物と上記
不飽和酸無水物との共重合体を、後イミド化(完全また
は部分)したものも、本発明の(A)成分を構成する単
量体成分に含まれる。また、上記他のビニル系単量体の
量は、単量体成分中に、60重量%以下が好ましく、さ
らに好ましくは50重量%以下である。以上の他のビニ
ル系単量体は、1種単独で使用することも、あるいは2
種以上を混合して用いることもできる。
【0018】本発明の(A)スチレン系樹脂は、ゴム質
重合体の存在下または非存在下に、上記単量体成分を、
通常の乳化重合、溶液重合、バルク重合、あるいは懸濁
重合などにより製造することができる。好ましくは、乳
化重合である。ここで、乳化重合には、常法に従い、重
合開始剤、連鎖移動剤(分子量調節剤)、乳化剤、水な
どが用いられる。なお、以上の単量体成分は、反応系に
一括または連続的に添加することができる。なお、
(A)スチレン系樹脂は、(ゴム質重合体)および単量
体成分100重量部に対し、重合水80〜150重量
部、好ましくは80〜130重量部を用い、重合温度1
0〜120℃、好ましくは30〜110℃の条件下で乳
化重合することが望ましい。
重合体の存在下または非存在下に、上記単量体成分を、
通常の乳化重合、溶液重合、バルク重合、あるいは懸濁
重合などにより製造することができる。好ましくは、乳
化重合である。ここで、乳化重合には、常法に従い、重
合開始剤、連鎖移動剤(分子量調節剤)、乳化剤、水な
どが用いられる。なお、以上の単量体成分は、反応系に
一括または連続的に添加することができる。なお、
(A)スチレン系樹脂は、(ゴム質重合体)および単量
体成分100重量部に対し、重合水80〜150重量
部、好ましくは80〜130重量部を用い、重合温度1
0〜120℃、好ましくは30〜110℃の条件下で乳
化重合することが望ましい。
【0019】(A)スチレン系樹脂は、ゴム質重合体
(a)の存在下で単量体成分(b)を(共)重合して得
られる場合、そのグラフト率は、好ましくは5〜300
重量%、さらに好ましくは10〜200重量%である。
グラフト率が5重量%未満では、ゴム成分の添加効果が
充分発揮されず、充分な衝撃強さが得られない。一方、
300重量%を超えると、成形加工性が低下する。ここ
で、グラフト率(重量%)は、スチレン系樹脂1g中の
ゴム成分重量をx、メチルエチルケトン不溶分重量をy
とすると、次式により求められた値である。 グラフト率(重量%)=〔(y−x)/x〕×100
(a)の存在下で単量体成分(b)を(共)重合して得
られる場合、そのグラフト率は、好ましくは5〜300
重量%、さらに好ましくは10〜200重量%である。
グラフト率が5重量%未満では、ゴム成分の添加効果が
充分発揮されず、充分な衝撃強さが得られない。一方、
300重量%を超えると、成形加工性が低下する。ここ
で、グラフト率(重量%)は、スチレン系樹脂1g中の
ゴム成分重量をx、メチルエチルケトン不溶分重量をy
とすると、次式により求められた値である。 グラフト率(重量%)=〔(y−x)/x〕×100
【0020】また、(A)スチレン系樹脂の極限粘度
〔η〕(メチルエチルケトン可溶分、メチルエチルケト
ンを溶媒とし、30℃で測定)は、好ましくは0.2〜
0.8dl/g、さらに好ましくは0.3〜0.7dl
/gである。この極限粘度〔η〕が0.2dl/g未満
であると、剛性と耐衝撃性との高い物性のバランスが得
られず、一方0.8dl/gを超えると、成形加工性が
低下する。
〔η〕(メチルエチルケトン可溶分、メチルエチルケト
ンを溶媒とし、30℃で測定)は、好ましくは0.2〜
0.8dl/g、さらに好ましくは0.3〜0.7dl
/gである。この極限粘度〔η〕が0.2dl/g未満
であると、剛性と耐衝撃性との高い物性のバランスが得
られず、一方0.8dl/gを超えると、成形加工性が
低下する。
【0021】本発明の樹脂組成物(I)中の(A)スチ
レン系樹脂の使用量は、(A)〜(C)成分中に、20
〜100重量%、好ましくは40〜100量%、さらに
好ましくは50〜100量%である。10重量%未満で
は、成形品の材料強度が劣る。なお、本発明の(A)ス
チレン系樹脂には、上記したように、他の熱可塑性樹
脂、例えば後記(D)成分と同様の樹脂を、(A)成分
の好ましくは80重量%以下、さらに好ましくは70重
量%以下、特に好ましくは50重量%以下の割合で配合
したものも、本発明の(A)成分に含まれる。
レン系樹脂の使用量は、(A)〜(C)成分中に、20
〜100重量%、好ましくは40〜100量%、さらに
好ましくは50〜100量%である。10重量%未満で
は、成形品の材料強度が劣る。なお、本発明の(A)ス
チレン系樹脂には、上記したように、他の熱可塑性樹
脂、例えば後記(D)成分と同様の樹脂を、(A)成分
の好ましくは80重量%以下、さらに好ましくは70重
量%以下、特に好ましくは50重量%以下の割合で配合
したものも、本発明の(A)成分に含まれる。
【0022】次に、上記樹脂組成物(I)には、(B)
セルロース系物質を配合することができる。(B)セル
ロース系物質としては、木粉、紙、パルプ、モミガラ、
バガスなどの植物性物質、またはこれらの粉砕品が挙げ
られる。(B)セルロース系物質の形状としては、粉末
や繊維状など、すべての形状が含まれる。このうち、木
粉としては、種々の種類が限定せずに使用でき、例えば
エゾマツ、トドマツ、カラマツなどのマツ類、ツガ、サ
クラ、スギ、ナラ、ヒノキ、シナノキ、ブナ、ラワン、
モミなどが挙げられる。これらの原木を裁断し、製材す
る際に発生するノコくずやオガクズおよび木材の細片な
どを破砕したものが使用される。また、例えば竹草など
の粉砕物、粉末および紙、パルプ、モミガラなどのバガ
ス、セルロース繊維も含まれる。さらに、これらセルロ
ース系物質の脱リグニン品も使用することができる。
(B)セルロース系物質は、粉砕品で使用することが好
ましく、より好ましくは100メッシュパス以下の粉末
にしたものである。これらの(B)セルロース系物質
は、1種単独で使用することも、あるいは2種以上を混
合して用いることもできる。本発明の樹脂組成物(I)
中の(B)セルロース系物質の使用量は、(A)〜
(C)成分中に、0〜80重量%、好ましくは0〜60
重量%、さらに好ましくは0〜40重量%である。その
使用量が80重量%を超えると、材料強度が劣り好まし
くない。
セルロース系物質を配合することができる。(B)セル
ロース系物質としては、木粉、紙、パルプ、モミガラ、
バガスなどの植物性物質、またはこれらの粉砕品が挙げ
られる。(B)セルロース系物質の形状としては、粉末
や繊維状など、すべての形状が含まれる。このうち、木
粉としては、種々の種類が限定せずに使用でき、例えば
エゾマツ、トドマツ、カラマツなどのマツ類、ツガ、サ
クラ、スギ、ナラ、ヒノキ、シナノキ、ブナ、ラワン、
モミなどが挙げられる。これらの原木を裁断し、製材す
る際に発生するノコくずやオガクズおよび木材の細片な
どを破砕したものが使用される。また、例えば竹草など
の粉砕物、粉末および紙、パルプ、モミガラなどのバガ
ス、セルロース繊維も含まれる。さらに、これらセルロ
ース系物質の脱リグニン品も使用することができる。
(B)セルロース系物質は、粉砕品で使用することが好
ましく、より好ましくは100メッシュパス以下の粉末
にしたものである。これらの(B)セルロース系物質
は、1種単独で使用することも、あるいは2種以上を混
合して用いることもできる。本発明の樹脂組成物(I)
中の(B)セルロース系物質の使用量は、(A)〜
(C)成分中に、0〜80重量%、好ましくは0〜60
重量%、さらに好ましくは0〜40重量%である。その
使用量が80重量%を超えると、材料強度が劣り好まし
くない。
【0023】次に、本発明の樹脂組成物(I)には、
(C)無機フィラーを配合することができる。(C)無
機フィラーとしては、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊
維、ガラスビーズ、ワラストナイト、ガラスのミルドフ
ァイバー、ロックフィラー、炭酸カルシウム、タルク、
マイカ、カオリン、硫酸バリウム、黒鉛、二硫化モルブ
デン、酸化マグネシウム、酸化亜鉛ウイスカー、チタン
酸カリウムウイスカー、ガラスバルーン、セラミックバ
ルーンなどが挙げられ、好ましくは炭酸カルシウム、タ
ルク、カオリン、チタン酸カリウムウイスカーであ
る。。これらの無機フィラーのうち、ガラス繊維、炭素
繊維の形状としては、6〜60μmの繊維径と30μm
以上の繊維長を有するものが好ましい。これらの(C)
無機フィラーは、1種単独で、あるいは2種以上を併用
することができる。本発明の樹脂組成物(I)中の
(C)無機フィラーの使用量は、(A)〜(C)成分中
に、0〜80重量%、好ましくは0〜60重量%、さら
に好ましくは0〜40重量%である。80重量%を超え
ると、成形品の材料強度が劣る。
(C)無機フィラーを配合することができる。(C)無
機フィラーとしては、ガラス繊維、炭素繊維、金属繊
維、ガラスビーズ、ワラストナイト、ガラスのミルドフ
ァイバー、ロックフィラー、炭酸カルシウム、タルク、
マイカ、カオリン、硫酸バリウム、黒鉛、二硫化モルブ
デン、酸化マグネシウム、酸化亜鉛ウイスカー、チタン
酸カリウムウイスカー、ガラスバルーン、セラミックバ
ルーンなどが挙げられ、好ましくは炭酸カルシウム、タ
ルク、カオリン、チタン酸カリウムウイスカーであ
る。。これらの無機フィラーのうち、ガラス繊維、炭素
繊維の形状としては、6〜60μmの繊維径と30μm
以上の繊維長を有するものが好ましい。これらの(C)
無機フィラーは、1種単独で、あるいは2種以上を併用
することができる。本発明の樹脂組成物(I)中の
(C)無機フィラーの使用量は、(A)〜(C)成分中
に、0〜80重量%、好ましくは0〜60重量%、さら
に好ましくは0〜40重量%である。80重量%を超え
ると、成形品の材料強度が劣る。
【0024】樹脂組成物(II) 樹脂組成物(II) は、(A)′上記(A)スチレン系樹
脂、(D)上記(A)′成分以外の熱可塑性樹脂、なら
びに(E)染料および/または顔料を溶融混合して得ら
れる組成物に、(F)滑剤を外部添着した組成物であ
る。このうち、樹脂組成物(II) を構成する(A)′ス
チレン系樹脂は、樹脂組成物(I)に用いられる上記
(A)スチレン系樹脂と同様である。樹脂組成物(II)
を構成する(A)′スチレン系樹脂の使用量は、
(A)′および(D)成分中に、10〜100重量%、
好ましくは20〜90重量%、さらに好ましくは30〜
80重量%である。その使用量が10重量%未満では、
基材樹脂である上記樹脂組成物(I)との相溶性が不足
し剥離を生じる。
脂、(D)上記(A)′成分以外の熱可塑性樹脂、なら
びに(E)染料および/または顔料を溶融混合して得ら
れる組成物に、(F)滑剤を外部添着した組成物であ
る。このうち、樹脂組成物(II) を構成する(A)′ス
チレン系樹脂は、樹脂組成物(I)に用いられる上記
(A)スチレン系樹脂と同様である。樹脂組成物(II)
を構成する(A)′スチレン系樹脂の使用量は、
(A)′および(D)成分中に、10〜100重量%、
好ましくは20〜90重量%、さらに好ましくは30〜
80重量%である。その使用量が10重量%未満では、
基材樹脂である上記樹脂組成物(I)との相溶性が不足
し剥離を生じる。
【0025】次に、樹脂組成物(II) には、(D)上記
(A)′スチレン系樹脂以外の他の熱可塑性樹脂を配合
することができる。(D)他の熱可塑性樹脂としては、
例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン−1
などのポリオレフィン系樹脂、ナイロン6,6、ナイロ
ン6、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン4,6な
どのポリアミド、ポリブチレンテレフタレート、ポリエ
チレンテレフタレートなどのポリエステル、全芳香族ポ
リエステル、ポリカーボネート樹脂、ポリオキシメチレ
ンなどのポリエーテル樹脂、ポリフェニレンスルフィ
ド、ポリアミドエラストマーなどが挙げられ、これら
は、1種単独で、あるいは2種以上を併用することがで
きる。特に好ましい樹脂としては、ポリアミド、ポリエ
ステル、ポリカーボネート樹脂である。樹脂組成物(I
I) を構成する(D)他の熱可塑性樹脂の使用量は、
(A)′および(D)成分中に、0〜90重量%、好ま
しくは10〜80重量%、さらに好ましくは20〜70
重量%である。90重量%を超えると、基材樹脂である
樹脂組成物(I)との相溶性が不足し、剥離を生じる。
(A)′スチレン系樹脂以外の他の熱可塑性樹脂を配合
することができる。(D)他の熱可塑性樹脂としては、
例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン−1
などのポリオレフィン系樹脂、ナイロン6,6、ナイロ
ン6、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン4,6な
どのポリアミド、ポリブチレンテレフタレート、ポリエ
チレンテレフタレートなどのポリエステル、全芳香族ポ
リエステル、ポリカーボネート樹脂、ポリオキシメチレ
ンなどのポリエーテル樹脂、ポリフェニレンスルフィ
ド、ポリアミドエラストマーなどが挙げられ、これら
は、1種単独で、あるいは2種以上を併用することがで
きる。特に好ましい樹脂としては、ポリアミド、ポリエ
ステル、ポリカーボネート樹脂である。樹脂組成物(I
I) を構成する(D)他の熱可塑性樹脂の使用量は、
(A)′および(D)成分中に、0〜90重量%、好ま
しくは10〜80重量%、さらに好ましくは20〜70
重量%である。90重量%を超えると、基材樹脂である
樹脂組成物(I)との相溶性が不足し、剥離を生じる。
【0026】次に、樹脂組成物(II) には、(E)染料
および/または顔料が配合される。(E)染料および/
または顔料としては、樹脂の着色に用いられる公知の染
料、有機顔料、無機顔料が挙げられ、これらは、1種単
独で、あるいは2種以上を併用することができる。この
うち、染料としては、複素環系、アンスラキノン系、ア
ゾ系、ペリノン系、ローダミンレーキなどの塩素性染料
系レーキなどが挙げられる。有機顔料としては、ペリノ
ン系、蛍光増白剤、フタロシアニン系、キナクリドン
系、パーマネントレッド、レーキレッド、ファーストイ
エローなどのアゾ系、ニトロソ系、ニトロ系などが挙げ
られる。これらの中では、アゾ系やフタロシアニン系な
どが好ましく使用できる。無機顔料としては、亜鉛華、
チタンイエローなどの酸化亜鉛、チタン白などの酸化チ
タン系、焼成系、群青系、コバルトブルー系、ベンガラ
などの酸化鉄系、カーボンブラック系、硫化鉄、硫化カ
ドミウムなどの硫化物系、クロム酸鉛、クロム酸亜鉛な
どのクロム酸塩系、炭酸塩系、金属粉系などが挙げられ
る。これらの中では、酸化鉄系、カーボンブラック系、
群青系などが好ましく使用できる。樹脂組成物(II) に
おける(E)成分の使用量は、上記(A)′+(D)成
分の合計量100重量部に対して0.5〜50重量部、
好ましくは1〜30重量部、さらに好ましくは3〜20
重量部である。(E)成分の使用量が、本発明の範囲外
では、鮮明な木目模様が得られない。
および/または顔料が配合される。(E)染料および/
または顔料としては、樹脂の着色に用いられる公知の染
料、有機顔料、無機顔料が挙げられ、これらは、1種単
独で、あるいは2種以上を併用することができる。この
うち、染料としては、複素環系、アンスラキノン系、ア
ゾ系、ペリノン系、ローダミンレーキなどの塩素性染料
系レーキなどが挙げられる。有機顔料としては、ペリノ
ン系、蛍光増白剤、フタロシアニン系、キナクリドン
系、パーマネントレッド、レーキレッド、ファーストイ
エローなどのアゾ系、ニトロソ系、ニトロ系などが挙げ
られる。これらの中では、アゾ系やフタロシアニン系な
どが好ましく使用できる。無機顔料としては、亜鉛華、
チタンイエローなどの酸化亜鉛、チタン白などの酸化チ
タン系、焼成系、群青系、コバルトブルー系、ベンガラ
などの酸化鉄系、カーボンブラック系、硫化鉄、硫化カ
ドミウムなどの硫化物系、クロム酸鉛、クロム酸亜鉛な
どのクロム酸塩系、炭酸塩系、金属粉系などが挙げられ
る。これらの中では、酸化鉄系、カーボンブラック系、
群青系などが好ましく使用できる。樹脂組成物(II) に
おける(E)成分の使用量は、上記(A)′+(D)成
分の合計量100重量部に対して0.5〜50重量部、
好ましくは1〜30重量部、さらに好ましくは3〜20
重量部である。(E)成分の使用量が、本発明の範囲外
では、鮮明な木目模様が得られない。
【0027】次に、本発明の樹脂組成物(II) には、
(F)滑剤が配合される。樹脂組成物(II) を構成する
(F)滑剤は、上記(A)′、(D)および(E)成分
を溶融混合して得られる組成物に外部添着することによ
り、樹脂組成物(III) を用いて得られる本発明の樹脂成
形品に、鮮明な木目模様を付与することができる。上記
(F)滑剤としては、公知の滑剤を使用することができ
る。具体的には、長鎖のアルキル基と官能基とを有する
化合物、エチレン、プロピレンなどのα−オレフィン
(共)重合体、ジメチルポリシロキサンなどのシリコン
含有重合体、α−オレフィンと官能基含有不飽和化合物
との共重合体、エチレン系共重合体、プロピレン系共重
合体、エチレン−プロピレン共重合体、シリコン含有重
合体などの重合体に官能基含有不飽和化合物を付加した
重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プ
ロピレン共重合体などを酸化し、カルボキシル基などを
付加する方法によって得られる重合体などが挙げられ
る。
(F)滑剤が配合される。樹脂組成物(II) を構成する
(F)滑剤は、上記(A)′、(D)および(E)成分
を溶融混合して得られる組成物に外部添着することによ
り、樹脂組成物(III) を用いて得られる本発明の樹脂成
形品に、鮮明な木目模様を付与することができる。上記
(F)滑剤としては、公知の滑剤を使用することができ
る。具体的には、長鎖のアルキル基と官能基とを有する
化合物、エチレン、プロピレンなどのα−オレフィン
(共)重合体、ジメチルポリシロキサンなどのシリコン
含有重合体、α−オレフィンと官能基含有不飽和化合物
との共重合体、エチレン系共重合体、プロピレン系共重
合体、エチレン−プロピレン共重合体、シリコン含有重
合体などの重合体に官能基含有不飽和化合物を付加した
重合体、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プ
ロピレン共重合体などを酸化し、カルボキシル基などを
付加する方法によって得られる重合体などが挙げられ
る。
【0028】ここで、上記官能基としては、カルボキシ
ル基またはその金属塩、水酸基、オキサゾリン基、酸無
水物基、エステル基、アミノ基、アミド基、エポキシ
基、イソシアネート基、ウレタン基、ユリア基などが挙
げられる。好ましい官能基としては、カルボキシル基ま
たはその2価の金属塩、エステル基、アミド基である。
カルボキシル基の塩としては、ナトリウム、カリウム、
リチウム、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、
亜鉛、バリウム、カドミウム、マンガン、コバルト、
鉛、スズなどの金属塩が挙げられる。上記官能基含有不
飽和化合物としては、上記したものがすべて使用され
る。
ル基またはその金属塩、水酸基、オキサゾリン基、酸無
水物基、エステル基、アミノ基、アミド基、エポキシ
基、イソシアネート基、ウレタン基、ユリア基などが挙
げられる。好ましい官能基としては、カルボキシル基ま
たはその2価の金属塩、エステル基、アミド基である。
カルボキシル基の塩としては、ナトリウム、カリウム、
リチウム、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、
亜鉛、バリウム、カドミウム、マンガン、コバルト、
鉛、スズなどの金属塩が挙げられる。上記官能基含有不
飽和化合物としては、上記したものがすべて使用され
る。
【0029】本発明の(F)滑剤を、上記(A)′スチ
レン系樹脂、(D)他の熱可塑性樹脂、ならびに(E)
染料および/または顔料を溶融混練りして得られる組成
物に外部添着することで、鮮明な木目模様を得ることが
できる。外部添着の方法としては、ペレットにブレンド
する方法、(F)滑剤を溶融し、ペレットに添着させる
方法などが挙げられる。樹脂組成物(II) における
(F)滑剤の使用量は、上記(A)′+(D)+(E)
の合計量100重量部に対し、0.1〜5重量部、好ま
しくは0.1〜3重量部、さらに好ましくは0.2〜
1.5重量部である。0.1重量部未満では、鮮明な木
目模様が得られず、一方、5重量部を超えると、成形時
にサージングを生じる。なお、樹脂組成物(II) は、1
種単独で、あるいは2種以上を併用することができる。
2種以上を併用することにより、複雑な木目模様が得ら
れる。
レン系樹脂、(D)他の熱可塑性樹脂、ならびに(E)
染料および/または顔料を溶融混練りして得られる組成
物に外部添着することで、鮮明な木目模様を得ることが
できる。外部添着の方法としては、ペレットにブレンド
する方法、(F)滑剤を溶融し、ペレットに添着させる
方法などが挙げられる。樹脂組成物(II) における
(F)滑剤の使用量は、上記(A)′+(D)+(E)
の合計量100重量部に対し、0.1〜5重量部、好ま
しくは0.1〜3重量部、さらに好ましくは0.2〜
1.5重量部である。0.1重量部未満では、鮮明な木
目模様が得られず、一方、5重量部を超えると、成形時
にサージングを生じる。なお、樹脂組成物(II) は、1
種単独で、あるいは2種以上を併用することができる。
2種以上を併用することにより、複雑な木目模様が得ら
れる。
【0030】本発明では、上記(A)〜(C)成分を主
成分とする樹脂組成物(I)と、上記(A)′、
(D)、(E)および(F)成分を主成分とする樹脂組
成物(II)とを、ドライブレンドして得られる樹脂組成
物(III) を成形することにより、鮮明な木目模様を有す
る成形品を得ることができる。樹脂組成物(III) におけ
る樹脂組成物(I)と樹脂組成物(II) の配合割合は、
樹脂組成物(I)100重量部に対し、樹脂組成物(I
I) が0.5〜100重量部、好ましくは1〜50重量
部、さらに好ましくは2〜20重量部である。この範囲
外では、鮮明な木目模様が得られない。
成分とする樹脂組成物(I)と、上記(A)′、
(D)、(E)および(F)成分を主成分とする樹脂組
成物(II)とを、ドライブレンドして得られる樹脂組成
物(III) を成形することにより、鮮明な木目模様を有す
る成形品を得ることができる。樹脂組成物(III) におけ
る樹脂組成物(I)と樹脂組成物(II) の配合割合は、
樹脂組成物(I)100重量部に対し、樹脂組成物(I
I) が0.5〜100重量部、好ましくは1〜50重量
部、さらに好ましくは2〜20重量部である。この範囲
外では、鮮明な木目模様が得られない。
【0031】なお、上記樹脂組成物(I)〔(A)〜
(C)成分〕には、公知のカップリング剤、抗菌剤、防
カビ剤、難燃剤、難燃助剤、酸化防止剤、耐候(耐光)
剤、可塑剤、シリコーンオイル、ミネラルオイル、およ
び他の各種伸展油、界面活性剤、着色剤(顔料、染
料)、滑剤、金属粉、帯電防止剤、加工助剤などの添加
剤をを配合することができる。これら添加剤は、上記樹
脂組成物(I)の混練り時に配合してもよく、また外部
添加することもできる。また、これらの各種添加剤を高
濃度に配合したマスターバッチを添加することもでき
る。また、樹脂組成物(II) 〔(A)′、(D)、
(E)成分〕には、公知の滑剤、カップリング剤、界面
活性剤や、上記のタルク、ガラス繊維などの無機フィラ
ー、帯電防止剤などの添加剤を配合することができる。
(C)成分〕には、公知のカップリング剤、抗菌剤、防
カビ剤、難燃剤、難燃助剤、酸化防止剤、耐候(耐光)
剤、可塑剤、シリコーンオイル、ミネラルオイル、およ
び他の各種伸展油、界面活性剤、着色剤(顔料、染
料)、滑剤、金属粉、帯電防止剤、加工助剤などの添加
剤をを配合することができる。これら添加剤は、上記樹
脂組成物(I)の混練り時に配合してもよく、また外部
添加することもできる。また、これらの各種添加剤を高
濃度に配合したマスターバッチを添加することもでき
る。また、樹脂組成物(II) 〔(A)′、(D)、
(E)成分〕には、公知の滑剤、カップリング剤、界面
活性剤や、上記のタルク、ガラス繊維などの無機フィラ
ー、帯電防止剤などの添加剤を配合することができる。
【0032】さらに、本発明の樹脂組成物(III) は、発
泡成形にも優れる。ここで、使用される発泡剤および発
泡方法については、公知の方法で行うことができる。発
泡剤としては、物理発泡剤または化学発泡剤が使用でき
る。物理発泡剤としては、空気、炭酸ガス、窒素ガスな
どの無機系、ブタン、ペンタン、ヘキサン、フロンなど
の有機系が使用できる。また、化学発泡剤としては、重
炭酸ナトリウム+酸、重炭酸塩、炭酸塩などの無機系が
あり、有機系としては、イソシアネート化合物、アゾ化
合物、ヒドラジン誘導体、セミカルバジド化合物、アジ
ド化合物、ニトロソ化合物、トリアゾール化合物などが
ある。これらの発泡剤は、樹脂組成物(I)、(II) お
よび/または(III) に添加することができる。また、ド
ライブレンドにより、添加することもできる。
泡成形にも優れる。ここで、使用される発泡剤および発
泡方法については、公知の方法で行うことができる。発
泡剤としては、物理発泡剤または化学発泡剤が使用でき
る。物理発泡剤としては、空気、炭酸ガス、窒素ガスな
どの無機系、ブタン、ペンタン、ヘキサン、フロンなど
の有機系が使用できる。また、化学発泡剤としては、重
炭酸ナトリウム+酸、重炭酸塩、炭酸塩などの無機系が
あり、有機系としては、イソシアネート化合物、アゾ化
合物、ヒドラジン誘導体、セミカルバジド化合物、アジ
ド化合物、ニトロソ化合物、トリアゾール化合物などが
ある。これらの発泡剤は、樹脂組成物(I)、(II) お
よび/または(III) に添加することができる。また、ド
ライブレンドにより、添加することもできる。
【0033】本発明における樹脂組成物(I)〔(A)
+(B)+(C)〕や、樹脂組成物(II) のうちの成分
〔(A)′+(D)+(E)〕は、各種押し出し機、バ
ンバリーミキサー、ニーダー、ロールなどを用い、各成
分を混練りすることによって得られる。好ましい製造方
法は、押し出し機を用いる方法である。また、各成分を
混練りするに際しては、各成分を一括混練りしてもよ
く、多段階添加方式で混練りしてもよい。また、本発明
の樹脂組成物(III) は、上記樹脂組成物(II) と(III)
とをドライブレンドすることにより得られる。ドライブ
レンドすることにより、樹脂組成物(III)を成形したと
きに、鮮明な木目模様が得られる。本発明の樹脂成形品
は、樹脂組成物(III) を、射出成形、シート押し出し成
形、真空成形、異形押し出し成形、発泡成形、インジェ
クションプレス、ガスアシスト成形、プレス成形、ブロ
ー成形などの成形法によって成形される。なお、色相の
組み合わせによっては、木目模様のみならず、大理石模
様などの成形品を得ることできる。上記成形法によって
得られる本発明の樹脂成形品は、その優れた性質を利用
して、OA・家電分野、車両・船舶分野、家具・建材分
野などの住宅関連分野、サニタリー分野、玩具・スポー
ツ用品分野、そのほか雑貨などの幅広い分野に使用する
ことができる。
+(B)+(C)〕や、樹脂組成物(II) のうちの成分
〔(A)′+(D)+(E)〕は、各種押し出し機、バ
ンバリーミキサー、ニーダー、ロールなどを用い、各成
分を混練りすることによって得られる。好ましい製造方
法は、押し出し機を用いる方法である。また、各成分を
混練りするに際しては、各成分を一括混練りしてもよ
く、多段階添加方式で混練りしてもよい。また、本発明
の樹脂組成物(III) は、上記樹脂組成物(II) と(III)
とをドライブレンドすることにより得られる。ドライブ
レンドすることにより、樹脂組成物(III)を成形したと
きに、鮮明な木目模様が得られる。本発明の樹脂成形品
は、樹脂組成物(III) を、射出成形、シート押し出し成
形、真空成形、異形押し出し成形、発泡成形、インジェ
クションプレス、ガスアシスト成形、プレス成形、ブロ
ー成形などの成形法によって成形される。なお、色相の
組み合わせによっては、木目模様のみならず、大理石模
様などの成形品を得ることできる。上記成形法によって
得られる本発明の樹脂成形品は、その優れた性質を利用
して、OA・家電分野、車両・船舶分野、家具・建材分
野などの住宅関連分野、サニタリー分野、玩具・スポー
ツ用品分野、そのほか雑貨などの幅広い分野に使用する
ことができる。
【0034】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに説明す
るが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例
に限定されるものではない。なお、実施例中、部および
%は特に断らない限り重量基準である。また、実施例中
の各種評価は、次のようにして測定した値である。
るが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例
に限定されるものではない。なお、実施例中、部および
%は特に断らない限り重量基準である。また、実施例中
の各種評価は、次のようにして測定した値である。
【0035】成形品表面外観 射出成形で平板を成形し、試験片とした。 得られた試験片の表面外観を目視判定した。 ○;鮮やかな木目模様 ×;不良材料強度 押し出し成形により、2×0.5×10cmの平板を成
形し、試験片として、曲げ試験を行い、破断までの破壊
エネルギーを測定した。 試験速度;15mm/min
形し、試験片として、曲げ試験を行い、破断までの破壊
エネルギーを測定した。 試験速度;15mm/min
【0036】実施例および比較例に用いた各成分は、下
記のとおりである。(A)〔(A)′〕スチレン系樹脂の調製 ゴム質重合体(a)−1〜(a)−4;本発明の(A)
スチレン系樹脂に用いられるゴム質重合体(a)とし
て、表1のものを用いた。
記のとおりである。(A)〔(A)′〕スチレン系樹脂の調製 ゴム質重合体(a)−1〜(a)−4;本発明の(A)
スチレン系樹脂に用いられるゴム質重合体(a)とし
て、表1のものを用いた。
【0037】
【表1】
【0038】スチレン系樹脂A−1〜4、(b)−1〜
4;上記ゴム質重合体(a)−1〜(a)−4の存在
下、または非存在下に、単量体成分を重合し、スチレン
系樹脂をそれぞれ得た。これらの樹脂の構成を表2に示
す。なお、表2中、*印は、固形分換算である。また、
A−1は乳化重合で、A−2〜4、(b)−1、(b)
−3〜4は溶液重合で、(b)−2は懸濁重合で得た。
4;上記ゴム質重合体(a)−1〜(a)−4の存在
下、または非存在下に、単量体成分を重合し、スチレン
系樹脂をそれぞれ得た。これらの樹脂の構成を表2に示
す。なお、表2中、*印は、固形分換算である。また、
A−1は乳化重合で、A−2〜4、(b)−1、(b)
−3〜4は溶液重合で、(b)−2は懸濁重合で得た。
【0039】
【表2】
【0040】(B)セルロース系物質の調製 B−1(木粉);マツ/ツガ=50/50(重量比)の
割合で混合した粉砕品で、100メッシュパスしたもの
を用いた。 B−2(セルロースファイバー);PPC用紙を粉砕
し、繊維状にしたものを使用した。(C)無機フィラーの調製 C−1;タルク〔日本タルク(株)製、ミクロエースK
1〕を用いた。 C−2;軽質炭酸カルシウム〔丸尾カルシウム(株)
製〕を用いた。
割合で混合した粉砕品で、100メッシュパスしたもの
を用いた。 B−2(セルロースファイバー);PPC用紙を粉砕
し、繊維状にしたものを使用した。(C)無機フィラーの調製 C−1;タルク〔日本タルク(株)製、ミクロエースK
1〕を用いた。 C−2;軽質炭酸カルシウム〔丸尾カルシウム(株)
製〕を用いた。
【0041】(D)他の熱可塑性樹脂の調製 D−1;ポリカーボネート樹脂〔帝人化成(株)製、パ
ンライトL−1225〕を用いた。 D−2;ポリアミック6〔鐘紡(株)製、カネボウナイ
ロンMC−120〕を用いた。(E)染・顔料の調製 E−1;カーボンブラックを用いた。 E−2;ベンガラを用いた。 E−3;チタンイエローを用いた。
ンライトL−1225〕を用いた。 D−2;ポリアミック6〔鐘紡(株)製、カネボウナイ
ロンMC−120〕を用いた。(E)染・顔料の調製 E−1;カーボンブラックを用いた。 E−2;ベンガラを用いた。 E−3;チタンイエローを用いた。
【0042】(F)滑剤の調製 F−1;ステアリン酸マグネシウム〔堺(株)製、SM
#1000〕を用いた。 F−2;エチレンビスステアリルアマイド〔花王(株)
製、カオーワックスEB−F〕を用いた。 F−3;シリコーンオイル〔東レダウコーニングシリコ
ーン(株)製、SH200−1000〕を用いた。 F−4;多価アルコール脂肪酸エステル〔理研ビタミン
(株)製、リケスターSL−02〕を用いた。
#1000〕を用いた。 F−2;エチレンビスステアリルアマイド〔花王(株)
製、カオーワックスEB−F〕を用いた。 F−3;シリコーンオイル〔東レダウコーニングシリコ
ーン(株)製、SH200−1000〕を用いた。 F−4;多価アルコール脂肪酸エステル〔理研ビタミン
(株)製、リケスターSL−02〕を用いた。
【0043】実施例1〜34、比較例1〜9 上記各成分を、水分率0.1%以下までそれぞれ乾燥
し、(F)成分の滑剤以外の成分を、表3〜7の配合処
方で混合し、押し出し機を使用して180〜20℃で溶
融混練りしペレット化し、樹脂組成物(II) について
は、(F)成分の滑剤を外潤しペレットを得た。得られ
たペレットを、表8〜10の比率で混合し、押し出し成
形により平板を成形し、材料強度の測定および表面の木
目模様を目視で判定した。結果を表8〜10に示す。
し、(F)成分の滑剤以外の成分を、表3〜7の配合処
方で混合し、押し出し機を使用して180〜20℃で溶
融混練りしペレット化し、樹脂組成物(II) について
は、(F)成分の滑剤を外潤しペレットを得た。得られ
たペレットを、表8〜10の比率で混合し、押し出し成
形により平板を成形し、材料強度の測定および表面の木
目模様を目視で判定した。結果を表8〜10に示す。
【0044】
【表3】
【0045】
【表4】
【0046】
【表5】
【0047】
【表6】
【0048】
【表7】
【0049】
【表8】
【0050】
【表9】
【0051】
【表10】
【0052】表8〜9から明らかなように、本発明の樹
脂成形品である実施例1〜34は、すべて鮮明な木目模
様が得られ、材料強度も優れている。これに対し、表1
0から明らかなように、比較例1は、本発明の樹脂組成
物(II) の(A)′成分の使用量が本発明の範囲外で少
なく、(D)成分の使用量が本発明の範囲外で多い例で
あり、剥離が生じた。比較例2は、本発明の樹脂組成物
(II) の(E)成分の使用量が本発明の範囲外で少ない
例であり、鮮明な木目模様が得られない。比較例3は、
本発明の樹脂組成物(II) の(E)成分の使用量が本発
明の範囲外で多い例であり、鮮明な木目模様が得られな
い。比較例4は、本発明の樹脂組成物(II) の(F)成
分の使用量が本発明の範囲外で少ない例であり、鮮明な
木目模様が得られない。比較例5は、本発明の樹脂組成
物(II) の(E)成分の使用量が本発明の範囲外で多い
例であり、サージングが生じ、成形品が得られなかっ
た。比較例6は、本発明の樹脂組成物(I)の(A)成
分の使用量が本発明の範囲外で少なく、(B)成分の使
用量が本発明の範囲外で多い例であり、材料強度に劣
る。比較例7は、本発明の樹脂組成物(I)の(A)成
分の使用量が本発明の範囲外で少なく、(C)成分の使
用量が本発明の範囲外で多い例であり、材料強度に劣
る。比較例8は、本発明の樹脂組成物(II) の使用量が
本発明の範囲外で少ない例であり、鮮明な木目模様が得
られない。比較例9は、本発明の樹脂組成物(II) の使
用量が本発明の範囲外で多い例であり、鮮明な木目模様
が得られない。
脂成形品である実施例1〜34は、すべて鮮明な木目模
様が得られ、材料強度も優れている。これに対し、表1
0から明らかなように、比較例1は、本発明の樹脂組成
物(II) の(A)′成分の使用量が本発明の範囲外で少
なく、(D)成分の使用量が本発明の範囲外で多い例で
あり、剥離が生じた。比較例2は、本発明の樹脂組成物
(II) の(E)成分の使用量が本発明の範囲外で少ない
例であり、鮮明な木目模様が得られない。比較例3は、
本発明の樹脂組成物(II) の(E)成分の使用量が本発
明の範囲外で多い例であり、鮮明な木目模様が得られな
い。比較例4は、本発明の樹脂組成物(II) の(F)成
分の使用量が本発明の範囲外で少ない例であり、鮮明な
木目模様が得られない。比較例5は、本発明の樹脂組成
物(II) の(E)成分の使用量が本発明の範囲外で多い
例であり、サージングが生じ、成形品が得られなかっ
た。比較例6は、本発明の樹脂組成物(I)の(A)成
分の使用量が本発明の範囲外で少なく、(B)成分の使
用量が本発明の範囲外で多い例であり、材料強度に劣
る。比較例7は、本発明の樹脂組成物(I)の(A)成
分の使用量が本発明の範囲外で少なく、(C)成分の使
用量が本発明の範囲外で多い例であり、材料強度に劣
る。比較例8は、本発明の樹脂組成物(II) の使用量が
本発明の範囲外で少ない例であり、鮮明な木目模様が得
られない。比較例9は、本発明の樹脂組成物(II) の使
用量が本発明の範囲外で多い例であり、鮮明な木目模様
が得られない。
【0053】
【発明の効果】本発明の木目模様を有する樹脂成形品
は、鮮やかな木目模様を有するため、広範囲の用途、例
えばOA・家電分野、車両・船舶分野、家具・建材分野
などの住宅関連分野、サニタリー分野、玩具・スポーツ
用品分野、そのほか雑貨などの幅広い分野に使用するこ
とができる。
は、鮮やかな木目模様を有するため、広範囲の用途、例
えばOA・家電分野、車両・船舶分野、家具・建材分野
などの住宅関連分野、サニタリー分野、玩具・スポーツ
用品分野、そのほか雑貨などの幅広い分野に使用するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 1:00)
Claims (1)
- 【請求項1】 (A)ゴム質重合体(a)の存在下また
は非存在下に、芳香族ビニル化合物および必要に応じて
芳香族ビニル化合物と共重合可能な他のビニル系単量体
からなる単量体成分(b)を(共)重合して得られるス
チレン系樹脂20〜100重量%、 (B)セルロース系物質0〜80重量%、および (C)無機フィラー0〜80重量% 〔ただし、(A)+(B)+(C)=100重量%〕を
主成分とする樹脂組成物(I)100重量部に対し、 (A)′上記(A)スチレン系樹脂10〜100重量
%、 (D)上記(A)′成分以外の他の熱可塑性樹脂90〜
0重量% 〔ただし、(A)′+(D)=100重量%〕、ならび
に (E)染料および/または顔料を上記(A)′+(D)
成分の合計量100重量部に対して0.5〜50重量部
を溶融混合して得られる組成物100重量部に対して、 (F)滑剤0.1〜5重量部を外部添着してなる樹脂組
成物(II) 0.5〜100重量部、をドライブレンドし
て得られる樹脂組成物(III) を成形してなる木目模様を
有する樹脂成形品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21395197A JPH1143582A (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | 木目模様を有する樹脂成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21395197A JPH1143582A (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | 木目模様を有する樹脂成形品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1143582A true JPH1143582A (ja) | 1999-02-16 |
Family
ID=16647760
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21395197A Pending JPH1143582A (ja) | 1997-07-25 | 1997-07-25 | 木目模様を有する樹脂成形品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1143582A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001261920A (ja) * | 2000-03-22 | 2001-09-26 | Hitachi Chem Co Ltd | 木目調のaas樹脂成形品の製造法 |
WO2003033572A1 (fr) * | 2001-10-16 | 2003-04-24 | Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. | Composition de melange maitre de pigments colorants |
US6720377B2 (en) | 2000-04-17 | 2004-04-13 | Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. | Color pigment master batch and blow molding method using the same |
JP2006233112A (ja) * | 2005-02-28 | 2006-09-07 | Asahi Kasei Chemicals Corp | スチレン系樹脂組成物およびその押出成形品 |
WO2009050919A1 (ja) * | 2007-10-17 | 2009-04-23 | Techno Polymer Co., Ltd. | 積層体及びその製造方法 |
-
1997
- 1997-07-25 JP JP21395197A patent/JPH1143582A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001261920A (ja) * | 2000-03-22 | 2001-09-26 | Hitachi Chem Co Ltd | 木目調のaas樹脂成形品の製造法 |
JP4558131B2 (ja) * | 2000-03-22 | 2010-10-06 | ユーエムジー・エービーエス株式会社 | 木目調のaas樹脂成形品の製造法 |
US6720377B2 (en) | 2000-04-17 | 2004-04-13 | Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. | Color pigment master batch and blow molding method using the same |
WO2003033572A1 (fr) * | 2001-10-16 | 2003-04-24 | Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. | Composition de melange maitre de pigments colorants |
JP2006233112A (ja) * | 2005-02-28 | 2006-09-07 | Asahi Kasei Chemicals Corp | スチレン系樹脂組成物およびその押出成形品 |
WO2009050919A1 (ja) * | 2007-10-17 | 2009-04-23 | Techno Polymer Co., Ltd. | 積層体及びその製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1570001B1 (en) | High flow engineering thermoplastic compositions and products made therefrom | |
EP2163590B1 (en) | Wood adhesives comprising protein and oxazoline polymer or resin | |
JP4915030B2 (ja) | 摺動性樹脂組成物及び樹脂成形品 | |
JP5188676B2 (ja) | 光輝材含有樹脂組成物 | |
WO1995009891A1 (fr) | Composition de colorant | |
JPH1143582A (ja) | 木目模様を有する樹脂成形品 | |
JPH01163243A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JP4117713B2 (ja) | 樹脂組成物およびそれを成形してなる木目模様を有する成形品 | |
JP3235411B2 (ja) | ゴム変性熱可塑性樹脂およびその組成物 | |
JPH01123854A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JP3575125B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JPH1060202A (ja) | 着色樹脂組成物 | |
JPS62209165A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JPH02155944A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JPS608347A (ja) | 接着性ポリプロピレン組成物 | |
JP3671515B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JPH08208919A (ja) | マーブル調外観を有する熱可塑性ポリマー成形体、その製造方法及びそれに用いる模様形成材 | |
JPS63179957A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JP3817760B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JPH09157486A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JPH09176436A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JPH09309185A (ja) | 積層体 | |
JPS60177071A (ja) | 艶消し熱可塑性樹脂組成物 | |
JP2004359966A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JP6249129B1 (ja) | ポリ乳酸系熱可塑性樹脂組成物およびその成形品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20050511 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20050705 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051101 |