JPH1142424A - 濾過塔及びその運転方法 - Google Patents

濾過塔及びその運転方法

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JPH1142424A
JPH1142424A JP21589297A JP21589297A JPH1142424A JP H1142424 A JPH1142424 A JP H1142424A JP 21589297 A JP21589297 A JP 21589297A JP 21589297 A JP21589297 A JP 21589297A JP H1142424 A JPH1142424 A JP H1142424A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 発電プラントにおけるヒータードレン水等の
ように、大気圧では蒸気に変化してしまう、水温が10
0℃以上の高温水中から懸濁物質を除去する場合に好適
に用いられる瀘過塔及びその運転方法を提供する。 【解決手段】 濾過塔20の運転方法は、塔本体21内
に下室22、上室23、仕切板24及び中空糸膜モジュ
ール25を備えた濾過塔において、下室22と上室23
とを連通管30により連結すると共にこの連通管30に
仕切弁31を設け、高温水の濾過を開始するに先立っ
て、仕切弁31を開放して連通管30により下室22と
上室23を連通した後、高温水を下室22及び連通管3
0を順次経由させて上室23に供給し、下室22内と上
室23内の圧力を均一化することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電プラントにお
けるヒータドレン水等のように大気圧下では蒸気に変化
してしまう、水温が100℃以上の高温水中から懸濁物
質を除去する場合に好適に用いられる濾過塔及びその運
転方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】例え
ば、加圧水型原子力発電所や火力発電所のヒータドレン
水は少なくとも100℃以上の高温水であるため、この
高温水は主として復水系統へ回収され、蒸気発生用水と
して繰り返し使用され、復水系の熱損失を極力防止する
ようにしている。このような高温水は繰り返し使用する
間に酸化鉄微粒子等の懸濁物質を含むようになるが、現
状では高温水の濾過処理に適した濾過塔がないため、高
温水は何等処理されることなく蒸気発生器あるいはボイ
ラへ供給されている。しかしながら、高温水に含まれる
酸化鉄微粒子等の懸濁物質を処理しないまま繰り返し蒸
気発生用水として使用すると、蒸気発生器あるいはボイ
ラの伝熱管の外表面にこれらの懸濁物質が付着し、それ
ぞれの熱伝達効率を低下させる等の課題があった。
【0003】そこで、従来から高温水用の濾過塔として
金属フィルタやセラミックフィルタ等の無機フィルタを
用いたものが検討されている。これらの無機フィルタは
耐熱性があるためヒータドレン水のような高温水に対し
ても使用することができるが、懸濁物質の主成分である
酸化鉄等の鉄成分は極めて微細な粒子で、フィルタの除
鉄性能が不安定で、差圧が上昇し易い、あるいはフィル
タ自体から不純物が溶出し易い等の問題があり、本格的
に導入されるまでには至っていないのが現状である。
【0004】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、例えばヒータドレン水等の高温水中の懸濁
物質を除去することができる濾過塔を提供することを目
的としている。また、本発明は、例えばヒータドレン水
等の高温水を濾過する場合に、高分子膜フィルタエレメ
ントの濾過機能を損なうことなく円滑に通水し、高温水
中の懸濁物質を効率良く除去することができる濾過塔及
びその運転方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、高分子膜
フィルタは、ポアサイズの微細化が可能であること、酸
化鉄微粒子等の懸濁物質の除去性能が安定しているこ
と、及び膜自体からの不純物の溶出がないこと等の特性
を有することに着目し、高分子膜フィルタを具備した濾
過塔を高温水用として用いるためにその構造について種
々検討した。例えば濾過塔を用いてヒータドレン水等の
高温水を濾過する場合には、濾過を開始するに当たって
塔本体51内で満杯となっている環境温度と略等しい水
温(10〜30℃)の保有水を高温水で置換しながら濾
過するが、従来の高分子膜フィルタの場合には高分子膜
フィルタが高温水により熱的に劣化して本来の濾過性能
を維持できない。そこで、本発明者等は、高分子膜フィ
ルタの高分子材料を種々変更してそれぞれの加工性及び
濾過性能について種々検討した結果、特定の耐熱性高分
子材料が高温水用の高分子膜フィルタとして使用可能な
ことを知見した。
【0006】更に、特定の高分子膜フィルタを具備した
図4に示す濾過塔の濾過性能について更に検討した結
果、濾過塔の構造に特別の工夫を施し、特定の運転形態
を採用することによりヒータドレン水等のような高温水
であっても酸化鉄微粒子等の懸濁物質を効率良くしかも
安定的に除去できることを知見した。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記知見に基づ
いてなされたもので、請求項1に記載の濾過塔は、塔本
体内を下室と上室に区画する仕切板と、この仕切板に端
部が固定され且つ上記塔本体の軸心に沿って上記下室内
に配設された複数の高分子膜フィルタエレメントとを備
え、上記下室内に流入した原水を上記各高分子膜フィル
タエレメントによって濾過し、上記上室で集水した濾過
水を流出させる濾過塔において、上記高分子膜フィルタ
が高温水中で実質的に加水分解しない耐熱性高分子樹脂
により成形されてなることを特徴とするものである。
【0008】また、本発明の請求項2に記載の濾過塔
は、塔本体内を下室と上室に区画する仕切板と、この仕
切板に端部が固定され且つ上記塔本体の軸心に沿って上
記下室内に配設された複数の高分子膜フィルタエレメン
トとを備え、上記下室内に流入した原水を上記各高分子
膜フィルタエレメントによって濾過し、上記上室で集水
した濾過水を流出させる濾過塔において、上記下室と上
記上室とを連通管により連結すると共にこの連通管に仕
切弁を設けたことを特徴とするものである。
【0009】また、本発明の請求項3に記載の濾過塔の
運転方法は、塔本体内を下室と上室に区画する仕切板
と、この仕切板に端部が固定され且つ上記塔本体の軸心
に沿って上記下室内に配設された複数の高分子膜フィル
タエレメントと、上記下室と上記上室とを連結する連通
管と、この連通管に設けられた仕切弁とを備えた濾過塔
の運転方法であって、上記濾過塔を用いて原水の濾過を
開始するに先立って、上記仕切弁を開放して上記連通管
により上記下室と上記上室を連通した後、上記原水を上
記下室及び上記連通管を順次経由させて上記上室に供給
し、上記下室内と上記上室内の圧力を均一化することを
特徴とするものである。
【0010】また、本発明の請求項4に記載の濾過塔の
運転方法は、請求項3に記載の発明において、上記原水
として100℃以上の高温水を用いることを特徴とする
ものである。
【0011】また、本発明の請求項5に記載の濾過塔の
運転方法は、請求項3または請求4に記載の発明におい
て、上記仕切弁を全開状態から全閉状態まで徐々に閉じ
ることを特徴とするものである。
【0012】また、本発明の請求項6に記載の濾過塔の
運転方法は、請求項5に記載の発明において、上記仕切
弁を全開状態から全閉状態まで徐々に閉じるまでの弁操
作時間を、少なくとも上記塔本体内の保有水を上記原水
で置換するまでに要する時間よりも長くすることを特徴
とするものである。
【0013】また、本発明の請求項7に記載の濾過塔の
運転方法は、請求項3〜請求項6のいずれか1項に記載
の発明において、上記原水の濾過を停止するに先立っ
て、上記連通管の仕切弁を開放することを特徴とするも
のである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図4に示す実施形態
に基づいて本発明を説明する。尚、各図中、図1は本発
明の濾過塔が適用された発電プラントを示すフロー図、
図2は図1に示す発電プラントに適用された本発明の濾
過塔の一実施形態を示す構成図、図3は図2に示す濾過
塔の高分子膜フィルタエレメントとして用いられた中空
糸膜モジュールを示す断面図、図4は本発明の濾過塔の
他の実施形態を示す構成図である。尚、図1において実
線は水の配管ラインであり、破線は蒸気の配管ラインで
ある。
【0015】まず、本実施形態の濾過塔を適用した発電
プラントについて図1を参照しながら概説する。発電プ
ラントは図1に示すように高温高圧蒸気を用いてタービ
ンを回転させ発電するシステムである。即ち、蒸気発生
器1において高温高圧蒸気が発生すると、この高温高圧
蒸気は高圧タービン2に供給され、高圧タービン2を介
して発電機を駆動する。高圧タービン2においてエネル
ギー消費された蒸気は主として湿分分離器3において水
分が分離される。水分が分離された蒸気は蒸気発生器1
で発生した蒸気の一部を利用してリヒータ4において再
加熱される。再加熱された蒸気は低圧タービン5に供給
され、低圧タービン5を介して発電機を駆動する。低圧
タービン5においてエネルギー消費された蒸気は主とし
て復水器6に供給され、復水器6において冷却されて復
水になる。この復水はポンプ7によって復水脱塩装置8
へ供給され、復水中に混入した金属イオン等の不純物イ
オンが復水脱塩装置8において除去される。尚、図示し
てないが復水脱塩装置8の前段には濾過塔が設置されて
いる場合があり、その場合には濾過塔において酸化鉄微
粒子等の懸濁物質を除去するようにしてある。
【0016】復水脱塩装置8において不純物イオンが除
去された復水はポンプ9によって低圧ヒータ10に供給
される。この低圧ヒータ10では低圧タービン5から蒸
気の一部を受給し、復水脱塩装置8から供給された復水
を加熱する。そして、低圧ヒータ10において生成した
ヒータドレン水は低圧ヒータ10で加熱された復水と合
流し、脱気器11へ供給される。脱気器11において復
水中に溶解している酸素等が脱気された復水はポンプ1
2によって高圧ヒータ13に供給される。この高圧ヒー
タ13では高圧タービン2から蒸気の一部を受給し、脱
気器11から受給した復水を加熱し、高温になった復水
は再び蒸気発生器1へ供給され、循環使用される。尚、
脱気器11では復水脱塩装置8からの復水以外にリヒー
タ4及び高圧ヒータ13のヒータドレン水及び湿分分離
器3において生成したドレン水をそれぞれ受給し、蒸気
発生用として使用するようにしてある。
【0017】さて、上記脱気器11に供給される復水の
うち、湿分分離器3において分離された湿分分離器ドレ
ン水及び高圧ヒータ13のヒータドレン水はいずれも高
圧タービン2から流出したもので、それぞれの水中には
酸化鉄微粒子等の懸濁物質が含まれているため、そのま
ま蒸気発生器1へ供給することは好ましくなく、濾過塔
を用いて事前に各ドレン水中の懸濁物質を除去しておく
必要がある。これらのドレン水はいずれも100℃以上
の高温水であるため、本実施形態では湿分分離器3及び
高圧ヒータ13と脱気器11を連結する配管14、15
の途中に図2に示す本実施形態の濾過塔20を用いた。
配管14に配置された濾過塔20は湿分分離器3からの
ドレン水(以下、「湿分分離器ドレン水」と称す。)を
濾過し、配管15に配置された濾過塔20は高圧ヒータ
13からのドレン水(以下、「高圧ヒータドレン水」と
称す。)を濾過するものであり、これら両者は基本的に
は同一構成を有している。これらのドレン水はいずれも
100℃以上に達し、更に150℃以上、200℃以上
に達することが通常である。従って、本実施形態の濾過
塔20は、100℃以上の高温水下で好ましく用いら
れ、150℃以上、更に200℃以上の上述の各ドレン
水下においても好ましく用いられる。
【0018】そこで、高圧ヒータドレン水用の濾過塔2
0を例に挙げて説明する。この濾過塔20は、図2に示
すように、塔本体21と、この塔本体21内を下室22
と上室23に区画する仕切板24と、この仕切板24に
上端が固定され且つ下端が下室22側へ垂下する複数の
高分子膜フィルタエレメント25とを備え、高圧ヒータ
ドレン水が配管15及び流入管26を介して下室22内
に導かれ、下室22内の高分子膜フィルタエレメント2
5によって濾過され、酸化鉄微粒子等の懸濁物質を高圧
ヒータドレン水から除去した後、濾過水が流出管27及
び配管15を介して脱気器11へ供給される。
【0019】上記下室22内の底部近傍の中央にはバッ
フルプレート28が高圧ヒータドレン水の流入口に対向
させて配設され、このバッフルプレート28によって下
室22内へ流入したヒータドレン水を分散するようにし
てある。また、このバッフルプレート28と中空糸膜モ
ジュール25下端との間には分配機構29が配設され、
この分配機構29によってバッフルプレート28からの
高圧ヒータドレン水を一旦受け、引き続き各中空糸膜モ
ジュール25へ高圧ヒータドレン水を分配するようにし
てある。
【0020】更に、本実施形態の濾過塔20には下室2
2の上端部と上室23とを連通する連通管30が設けら
れ、この連通管30には仕切弁31が設けられている。
そして、仕切弁31を開閉することにより下室22と上
室23を連通し、あるいは遮断するようにしてある。こ
の連通管30は濾過開始時に本発明の運転方法を実施す
る際に使用するものである。濾過塔20が一旦定常運転
に入ると、仕切弁31を閉じて連通管30を使用しない
ようにしてある。また、連通管30の一端を下室22の
上端部に接続することにより下室22内の保有水を高温
水に優先して上室23へ確実に押し出すことができる。
【0021】そして、高分子膜フィルタエレメント25
としては、例えば、中空糸膜型、プリーツ型、スパイラ
ル型の高分子膜フィルタを用いることができる。そこ
で、本実施形態では高分子膜フィルタエレメント25と
して例えば中空糸膜モジュールを用いた場合について説
明する。従って、以下では高分子膜フィルタエレメント
25を図3に示す中空糸膜モジュール25として説明す
る。尚、図2において、15Aは配管15のバイパス
管、15Bはバイパス管15Aのバルブである。
【0022】次に、上記中空糸膜モジュール25につい
て図3を参照しながら説明する。この中空糸膜モジュー
ル25は、同図に示すように、100〜50000本前
後の中空糸膜フィルタ251と、これらの中空糸膜フィ
ルタ251を束ねて収納する保護筒252とを備えて構
成されている。各中空糸膜フィルタ251は、例えば
0.01〜0.3μの微細孔を有する樹脂薄膜により外径
0.3〜5mm、内径0.2〜4mmの中空糸として形成
されている。また、保護筒252の上端部にはフランジ
部252Aが形成され、このフランジ部252Aで上記
仕切板24に垂下するようにしてある。
【0023】また、保護筒252の下端部にはスカート
部252Bが形成され、このスカート部252Bで洗浄
時に流入した気体を捕集するようにしてある。そして、
保護筒252の上端部で各中空糸膜フィルタ251の上
端部を接着剤等により束ねて接合固定した上部接合部2
53が形成され、その下端部で各中空糸膜フィルタ25
1の下端部を上端部と同様に接合固定した下部接合部2
54が形成されている。上部接合部253では各中空糸
膜フィルタ251は開口し、下部接合部254では各中
空糸膜フィルタ251は閉塞し、濾過水が中空糸膜フィ
ルタ251の開口から流出して上室23内で集水するよ
うにしてある。各中空糸膜フィルタ251の両端から集
水する場合には、下端部も上端部と同様に開口した状態
にし下部集水室(図示せず)を設けておく。また、下部
接合部254には逆洗用空気が流入する流通孔254A
が形成され、流通孔254Aを介してスカート部252
Bに捕集した逆洗用空気が中空糸膜モジュール25内へ
流入するようにしてある。更に、上記保護筒252の上
部接合部253のやや下方と、下部接合部254のやや
上方にはそれぞれ流通孔252C、252Dが形成さ
れ、これらの流通孔252C、252Dを介して高圧ヒ
ータドレン水が中空糸膜モジュール25内へ流入するよ
うにしてある。
【0024】ところで、上述した湿分分離器ドレン系や
高圧給水加熱器ドレン系はいずれも100〜300℃の
高温に達するため、上記中空糸膜フィルタ251に用い
られる高分子材料はこのような高温水に対する耐熱性が
要求される。耐熱性高分子材料として代表的なものとし
て高温水中で実質的に加水分解しない耐熱性高分子樹脂
により成形されているもので、例えば、ポリエーテルケ
トン系、ポリテトラフルオロエチレン系、ポリフェニレ
ンスルフィド系、ポリスルホン系等の重合化合物や、ポ
リアミド系、ポリイミド系、ポリアミドイミド系、ポリ
エーテルイミド系等の脱水重縮合化合物が挙げられる
が、本実施形態では熱劣化、特に高温水による加水分解
を考慮しなくてはならない。この点を考慮すると、耐熱
性高分子樹脂としては前者のポリエーテルケトン系、ポ
リテトラフルオロエチレン系、ポリフェニレンスルフィ
ド系、ポリスルホン系等の重合化合物が特に高温水中の
耐熱性に優れているので好ましく、更にフィルムへの加
工性を考慮するとポリエーテルケトン系、ポリテトラフ
ルオロエチレン系がより好ましい。本発明において、高
温水中で実質的に加水分解しないとは、高温水中で全く
加水分解しないというのではなく、高温水中で長時間
(例えば5年程度)使用した場合に僅かではあるが加水
分解するが、濾過性能に影響がでない程度の加水分解は
含まれることを意味する。
【0025】次に、本発明の濾過塔の運転方法の一実施
形態について説明する。例えば高圧ヒータドレン水を受
給する直前には濾過塔20の塔本体21内は環境温度と
略等しい水温の保有水で満水になっている。この濾過塔
20で高圧ヒータドレン水を濾過する場合には、バイパ
ス管15Aのバルブ15Bを閉じた状態で以下の操作を
行う。まず、連通管30の仕切弁31を全開にした後、
流入管26のバルブ26A、流出管27のバルブ27A
を順次開き、高圧ヒータ13において生成した高圧ヒー
タドレン水を下室22内へ導く。すると、下室22内の
保有水は高圧ヒータドレン水によって下室22から徐々
に押し出される。この時、中空糸膜モジュール25の流
通抵抗が大きいため、下室22内の保有水は中空糸膜モ
ジュール25を殆ど通ることなく、流通抵抗が小さい連
通管30を介して徐々に上室23へ押し出され、脱気器
11へ供給される。
【0026】上述の操作により下室22と上室23を連
通管30を介して連通するため、下室22内の圧力と上
室23内の圧力が略等しくなって両室22、23内の圧
力が均一化されると共に下室22内に流入する高圧ヒー
タドレン水によって下室22及び上室23内の保有水の
水温が徐々に上昇する。このように両室22、23内の
圧力が略均一になったら連通管30の仕切弁31を例え
ば20%閉じて80%開いた状態にすると、連通管30
の流通抵抗が大きくなった分だけ下室22内の水は部分
的に中空糸膜モジュール25によって濾過され、濾過水
が上室23に流出する。この時、下室22と上室23と
の間には殆ど差圧がないため、中空糸膜モジュール25
が損傷することはなく、しかも、下室22と上室23に
おける水圧は高圧ヒータドレン水の飽和蒸気圧より高い
状態であるため、中空糸膜モジュール25内の中空糸膜
フィルタ251の膜面に蒸気が付着することがなく中空
糸膜モジュール25が正常に機能し、下室22内の水が
円滑に濾過される。
【0027】その後、下室22内の水が高圧ヒータドレ
ン水で全量置換されるのを待ち、全量置換された時点で
連通管30の仕切弁31を徐々に閉じて行くと、中空糸
膜モジュール25の負荷が漸増し、最終的に仕切弁31
を全閉すると、高圧ヒータドレン水が中空糸膜モジュー
ル25によって完全に濾過される。仕切弁31を閉じた
後には濾過塔20は定常運転状態になる。また、濾過塔
20の運転を停止する時には、停止に先立って連通管3
0の仕切弁31を開く。この操作により下室22と上室
23間の圧力を均一化して上述した膜面等における蒸気
の発生を防止することができ、次の濾過処理を円滑に実
施することができる。
【0028】尚、連通管30のバルブ操作は手動操作で
も、コントローラによる自動制御操作でも良い。また、
高圧ヒータドレン水を濾過塔20に導入する際に、流入
管26のバルブ26Aの開弁速度を制御して連通管30
の通水量を徐々に増加させるようにしても良い。
【0029】以上説明したように本実施形態によれば、
塔本体21内の下室22と上室23を連通する連通管3
0を設けると共にこの連通管30に仕切弁31を設けた
ため、高圧ヒータドレン水の濾過を開始するに先立っ
て、仕切弁31を開放して連通管30により下室22と
上室23を連通した後、高圧ヒータドレン水を下室22
及び連通管30を順次経由させて上室23に供給し、下
室22と上室23内の圧力を均一化することができるた
め、高圧ヒータドレン水の導入時に中空糸膜モジュール
25に対して過大な圧力が掛かる虞がなく、中空糸膜モ
ジュール25の損傷を損傷を防止することができ、しか
も中空糸膜モジュール25の膜面あるいは膜内の微細孔
において蒸気が発生することがなく、中空糸膜モジュー
ル25の濾過機能を損なうことなく高圧ヒータドレン水
を円滑に濾過して懸濁物質を確実に除去することがで
き、しかも中空糸膜モジュール25が乾燥する虞もな
い。
【0030】また、本実施形態によれば、仕切弁31を
全開状態から全閉状態まで徐々に閉じるようにしたた
め、中空糸膜モジュール25の負荷を漸増させながら最
終的に本来の濾過機能を確実に発揮させることができ
る。この際、仕切弁31を全開状態から全閉状態まで徐
々に閉じるまでの弁操作時間を、塔本体21内の保有水
を高圧ヒータドレン水で置換するまでに要する時間より
も長くすると、下室22内の水温が一気に上昇すること
がなく、中空糸膜モジュール25の膜面あるいは膜内の
微細孔における蒸気の発生を確実に防止することがで
き、中空糸膜モジュール25本来の濾過機能を完全に確
保することができる。また、高圧ヒータドレン水の濾過
の停止するに先立って、連通管30の仕切弁31を開放
することにより、下室22と上室23間の圧力を均一化
し、次の濾過を円滑に実施することができる。
【0031】次に、図3に示す中空糸膜モジュール25
と同一の耐熱性高分子材料で構成された高分子膜フィル
タを図4に示す構造の濾過塔50に適用した場合につい
て説明する。この濾過塔50は、例えば同図に示すよう
に、塔本体51内を下室52と上室53に区画する仕切
板54と、この仕切板54に上端部が固定され且つ塔本
体51の軸心に沿って垂下するように下室52内に配設
された複数の高分子膜フィルタエレメント55と、下室
52に接続された流入管56と、上室53に接続された
流出管57とを備え、高分子膜フィルタエレメント55
の膜フィルタの高分子材料を除き、従来の濾過塔に準じ
て構成されている。尚、56Aは流入管56のバルブ、
57Aは流出管57のバルブ、58は原水の母管、59
は濾過水の母管、60はバイパス管、60Aはバイパス
管60のバルブである。
【0032】本実施形態の濾過塔50に用いられる高分
子膜フィルタエレメント55は、上記実施形態と同様の
耐熱性高分子材料によって形成された高分子膜フィルタ
を有し、高分子膜フィルタが例えば中空糸膜型、プリー
ツ型、スパイラル型に形成されている。このような高分
子膜フィルタエレメント55を用いることで、高温水に
よる膜フィルタの加水分解をうけることなく、高温水中
で本来の濾過性能を維持することができる。
【0033】そして、本実施形態の濾過塔を用いて例え
ば100℃以上のヒータドレン水等の高温水を濾過して
懸濁物質を除去する場合には、バイパス管60のバルブ
60Aを閉じた状態でまず流入管56のバルブ56A及
び流出管57のバルブ57Aを徐々に開き、流入管56
から下室52内へ高温水を徐々に供給して下室22内の
水圧を漸増させながら保有水と置換した後、定常運転に
はいる。ここで、保有水を高温水と一気に置換しようと
すると、高分子膜フィルタエレメント55に対して一気
に過大な差圧が掛かり、高分子膜フィルタエレメント5
5が損傷する虞があり、好ましくない。
【0034】仮に、高温水を一気に下室52内に導入す
ると、高分子膜フィルタエレメント55に対して一気に
過大な差圧が掛かり、高分子膜フィルタエレメント55
を損傷する虞がある。更に、高温水を下室52内へ導入
した時点で下室52及び上室53の内圧が高温水の飽和
蒸気圧よりも低いと、下室52内で蒸気が発生して高分
子膜フィルタエレメント55に付着し、その結果、高分
子膜フィルタエレメント55の微細孔が蒸気で塞がれて
有効濾過面積が低下し、下室52と上室53間の差圧が
益々過大になって高分子膜フィルタエレメント55の損
傷を助長する虞がある。また、高分子膜フィルタエレメ
ント55は一旦乾燥すると、濾過機能が著しく損なわれ
るという性質を有している。従って、例えば上述したよ
うに通水初期に膜差圧、システム差圧、あるいは水温等
の関係で濾過水側の飽和蒸気圧が高温水である原水側の
飽和蒸気圧より低くなった場合には、高温水は高分子膜
フィルタの膜面あるいは膜厚部内の微細孔において蒸気
を発生し、微細孔を塞ぎ、蒸気の熱で高分子膜フィルタ
が乾燥して高分子膜フィルタの濾過機能を喪失する虞が
ある。そこで、保有水を高温水で徐々に置換しながら下
室52及び上室53の内圧が高温水の飽和蒸気圧よりも
高く設定し、濾過塔50を運転すれば良い。
【0035】尚、上記実施形態では原水として発電所プ
ラントの高圧ヒータドレン水及び湿分分離器ドレン水等
の復水の高温水系を例に挙げて説明したが、本発明は復
水系に限らず、これら以外の高温水を濾過する場合にも
好ましく適用することができ、更に、高温水以外につい
ても広く適用することができる。濾過塔に連通管を設け
た場合には、濾過塔への通水初期に高分子膜フィルタへ
の過負荷を軽減し、高分子膜フィルタの損傷を防止する
ことができる。また、高分子膜フィルタエレメントとし
て中空糸膜モジュール25を用いた場合について説明し
たが、高分子膜フィルタエレメントとしてプリーツ型高
分子膜フィルタ、スパイラル型高分子膜フィルタ等を用
いても良いことは云うまでもない。また、濾過塔20の
運転方法も上記実施形態に何等制限されるものではな
い。
【0036】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載の発明によれ
ば、例えばヒータドレン水等の高温水中の懸濁物質を除
去することができる濾過塔を提供することができる。
【0037】また、本発明の請求項2〜請求項6に記載
の発明によれば、例えばヒータドレン水等の高温水を濾
過する場合であっても高分子膜フィルタエレメントの濾
過機能を損なうことなく円滑に通水し、高温水中の懸濁
物質を効率的に除去することができる濾過塔及びその運
転方法を提供することを目的としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の濾過塔が適用された発電プラントを示
すフロー図である。
【図2】図1に示す発電プラントに適用された本発明の
濾過塔の一実施形態を示す構成図である。
【図3】図2に示す濾過塔の高分子膜フィルタエレメン
トとして用いられた中空糸膜モジュールを示す断面図で
ある。
【図4】本発明の濾過塔の他の実施形態を示す図2に相
当する図である。
【符号の説明】
20、50 濾過塔 21、51 塔本体 22、52 下室 23、53 上室 24、54 仕切板 25、55 中空糸膜モジュール(高分子膜フィルタ
エレメント) 26、56 流入管 27、57 流出管 30 連通管 31 仕切弁

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塔本体内を下室と上室に区画する仕切板
    と、この仕切板に端部が固定され且つ上記塔本体の軸心
    に沿って上記下室内に配設された複数の高分子膜フィル
    タエレメントとを備え、上記下室内に流入した原水を上
    記各高分子膜フィルタエレメントによって濾過し、上記
    上室で集水した濾過水を流出させる濾過塔において、上
    記高分子膜フィルタが高温水中で実質的に加水分解しな
    い耐熱性高分子樹脂により成形されてなることを特徴と
    する濾過塔。
  2. 【請求項2】 塔本体内を下室と上室に区画する仕切板
    と、この仕切板に端部が固定され且つ上記塔本体の軸心
    に沿って上記下室内に配設された複数の高分子膜フィル
    タエレメントとを備え、上記下室内に流入した原水を上
    記各高分子膜フィルタエレメントによって濾過し、上記
    上室で集水した濾過水を流出させる濾過塔において、上
    記下室と上記上室とを連通管により連結すると共にこの
    連通管に仕切弁を設けたことを特徴とする濾過塔。
  3. 【請求項3】 塔本体内を下室と上室に区画する仕切板
    と、この仕切板に端部が固定され且つ上記塔本体の軸心
    に沿って上記下室内に配設された複数の高分子膜フィル
    タエレメントと、上記下室と上記上室とを連結する連通
    管と、この連通管に設けられた仕切弁とを備えた濾過塔
    の運転方法であって、上記濾過塔を用いて原水の濾過を
    開始するに先立って、上記仕切弁を開放して上記連通管
    により上記下室と上記上室を連通した後、上記原水を上
    記下室及び上記連通管を順次経由させて上記上室に供給
    し、上記下室内と上記上室内の圧力を均一化することを
    特徴とする濾過塔の運転方法。
  4. 【請求項4】 上記原水として100℃以上の高温水を
    用いることを特徴とする請求項3に記載の濾過塔の運転
    方法。
  5. 【請求項5】 上記仕切弁を全開状態から全閉状態まで
    徐々に閉じることを特徴とする請求項3または請求項4
    に記載の濾過塔の運転方法。
  6. 【請求項6】 上記仕切弁を全開状態から全閉状態まで
    徐々に閉じるまでの弁操作時間を、少なくとも上記塔本
    体内の保有水を上記原水で置換するまでに要する時間よ
    りも長くすることを特徴とする請求項5に記載の濾過塔
    の運転方法。
  7. 【請求項7】 上記原水の濾過を停止するに先立って、
    上記連通管の仕切弁を開放することを特徴とする請求項
    3〜請求項6のいずれか1項に記載の濾過塔の運転方
    法。
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