JPH1142314A - ブーツを固定するビィンディング - Google Patents

ブーツを固定するビィンディング

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JPH1142314A
JPH1142314A JP9201426A JP20142697A JPH1142314A JP H1142314 A JPH1142314 A JP H1142314A JP 9201426 A JP9201426 A JP 9201426A JP 20142697 A JP20142697 A JP 20142697A JP H1142314 A JPH1142314 A JP H1142314A
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JP
Japan
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boot
binding
fixing
locking
traveling
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JP9201426A
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English (en)
Inventor
Akira Honma
侃 本間
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HONMA KAGAKU KK
Original Assignee
HONMA KAGAKU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前部体にブーツ係止解除機構を兼ね備えたつ
ま先係止部を設けることにより簡単にブーツを走行体に
係脱着することができるブーツを固定するビィンディン
グを提供するものである。 【解決手段】 ブーツ1の前後を係止することで、該ブ
ーツ1を走行体2に固定する前部体3及び後部体4から
成るビィンディングであって、後部体4には、走行体2
の所定位置に固着される後基体17が設けられ、この後基
体17には該後基体17を前記前部体4に連結する為の擺動
可能な係止環体5が設けられ、また、この後基体17には
擺動可能な後環体9が設けられ、この後環体9にはブー
ツ1のかかと段部10に係止される後押圧体11が設けら
れ、一方、前部体3には、走行体2に対して摺動可能な
前基体16が設けられ、この前基体16には擺動可能な前操
作体6が設けられ、この前操作体6にはブーツ1のつま
先段部7に係止される前押圧体8が設けられているもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、簡単にブーツを走
行体に係脱着することができるブーツを固定するビィン
ディング、及び、簡単に前部体と後部体との間隔をブー
ツの大きさに応じた間隔に調節することができるブーツ
を固定するビィンディングに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】スキー
靴などのブーツをスキーやスノーボードなどの走行体に
固定するための、前部体と後部体とから成るビィンディ
ングには様々な種類がある。
【0003】このようなビィンディングの使用操作は、
例えば、ブーツを走行体に固定する時には、ブーツのつ
ま先部を前部体に嵌合しながら、ブーツのかかと部を後
部体に乗せ、そのまま足に体重を乗せてブーツのかかと
段部を後部体のかかと段部係止部に係止固定すると、同
時に前記つま先段部が前部体のつま先段部係止部に係止
されてブーツが走行体に係止され、更に、後部体のブー
ツ係止解除機構を手で操作してかかと段部係止部を係止
固定して、ブーツを走行体に固定している。
【0004】また、ブーツを走行体から取り外すときに
は、後部体のブーツ係止解除機構を手で操作して、かか
と段部係止部の係止固定を解除し、ブーツのかかと段部
とかかと段部係止部との係止を解除した後、足を持ち上
げるようにしてブーツのかかと部を後部体から取り外
し、同時にブーツのつま先段部とつま先段部係止部との
係止を解除して、ブーツのつま先部を前部体から取り外
して、ブーツを走行体から取り外している(以下、従来
例という。)。
【0005】しかし、上記のような従来例のビィンディ
ングは、ブーツ係止解除機構にストックが引っ掛かるな
どの比較的簡単な外部作用によってブーツ係止解除機構
が作動し、ブーツのかかと段部とビィンディングのかか
と段部係止部との係止固定が解除されてしまうことがあ
り、このような状態においてはブーツが走行体から不意
に外れてしまう恐れがあった。
【0006】このような場合、ブーツ係止解除機構が作
動しているかどうかを目視により確認できれば上記のよ
うな危険性を回避することができるが、従来例では、ブ
ーツ係止解除機構がかかとの後ろの後部体に付設されて
いるため、足が邪魔になって目視でブーツ係止解除機構
の作動を確認することが難しく、ブーツ係止解除機構の
作動の有無を確認するためには、体を斜めにひねってか
ら後ろ下方を見るようにしなければならず、走行中の確
認は不可能であった。
【0007】また、ブーツ係止解除機構の操作も、上記
と同様の構造的な理由により、体をひねってからブーツ
係止解除機構に手を伸ばして操作しなければならず、不
便であった。
【0008】一方、従来のビィンディングは機能性を追
求するあまり複雑な機構になっており、ビィンディング
が非常に高価なものとなっている。
【0009】この機能性を追求している例として、従来
例では、走行体の適切な重心位置にブーツを固定できる
ようにブーツの大きさに応じて前部体と後部体との間隔
を調節するときに、前部体及び後部体の両方に設けられ
たブーツ固定間隔調節機構を使用してつま先段部係止部
とかかと段部係止部とを前後にずらしてブーツの固定間
隔を調節して固定している。
【0010】しかし、このブーツ固定間隔調節機構は微
調整できるように非常に複雑な構成となっており、しか
も前部体及び後部体を各々調節する作業は大変厄介であ
り、機構が複雑で素人では調整操作が難しく、ブーツの
固定間隔の調節は運動具店に頼まなければならなかっ
た。
【0011】本発明は、上記問題点を解決するもので、
前部体にブーツ係止解除機構を兼ね備えたつま先係止部
を設けることにより簡単にブーツを走行体に係脱着する
ことができるブーツを固定するビィンディング、及び、
後部体を固定し前部体を溝部に沿って移動させることに
より簡単に前部体と後部体との間隔をブーツの大きさに
応じた間隔に調節することができるブーツを固定するビ
ィンディングを提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0013】ブーツ1の前後を係止することで、該ブー
ツ1を走行体2に固定する前部体3及び後部体4から成
るビィンディングであって、後部体4には、走行体2の
所定位置に固着される後基体17が設けられ、この後基体
17には該後基体17を前記前部体4に連結する為の擺動可
能な係止環体5が設けられ、また、この後基体17には擺
動可能な後環体9が設けられ、この後環体9にはブーツ
1のかかと段部10に係止される後押圧体11が設けられ、
一方、前部体3には、走行体2に対して摺動可能な前基
体16が設けられ、この前基体16には擺動可能な前操作体
6が設けられ、この前操作体6にはブーツ1のつま先段
部7に係止される前押圧体8が設けられていることを特
徴とするブーツを固定するビィンディングに係るもので
ある。
【0014】また、ブーツ1の前後を係止することで、
該ブーツ1を走行体2に固定する前部体3及び後部体4
から成るビィンディングであって、走行体2の側面に溝
部12を設け、後部体4を走行体2の上面に固着するとと
もに、前部体3に設けた嵌入部18を前記溝部12に嵌入し
て該前部体3を走行体2に対して摺動可能に設け、前部
体3を後部体4に連結し、該前部体3と後部体4とを所
望間隔に保持できる保持機構13を前部体3及び後部体4
に設け、前部体3にブーツ1のつま先段部7に係止され
る前押圧体8を設け、後部体4にブーツ1のかかと段部
10に係止される後押圧体11を設けたことを特徴とするブ
ーツを固定するビィンディングに係るものである。
【0015】また、請求項2記載のブーツを固定するビ
ィンディングにおいて、保持機構13として、前部体3か
ら後部体4に向かって板体14を突設し、この板体14にブ
ラインド状に多数のスリット15を設け、後部体4に前記
スリット15に係止する擺動可能な係止環体5を設け、前
部体3を後部体4に対して摺動させ該前部体3と後部体
4とを所望間隔にした後、前記係止環体5をスリット15
に係止嵌入して前部体3と後部体4との間隔を所定の間
隔に設定するように構成したことを特徴とするブーツを
固定するビィンディングに係るものである。
【0016】また、請求項2記載のブーツを固定するビ
ィンディングにおいて、保持機構13として、後部体4か
ら前部体3に向かって板体14を突設し、この板体14にブ
ラインド状に多数のスリット15を設け、前部体3に前記
スリット15に係止する擺動可能な係止環体5を設け、前
部体3を後部体4に対して摺動させ該前部体3と後部体
4とを所望間隔にした後、前記係止環体5をスリット15
に係止嵌入して前部体3と後部体4との間隔を所定の間
隔に設定するように構成したことを特徴とするブーツを
固定するビィンディングに係るものである。
【0017】
【発明の作用及び効果】請求項1記載の発明において
は、ブーツ1のかかと段部10は後部体4の後環体9の後
押圧体11に固定され、また、ブーツ1のつま先段部7は
前部体3の前操作体6に設けられた前押圧体8に固定さ
れることとなり、前操作体6の擺動操作によりブーツ1
を走行体2に係脱着することができるから、走行体2へ
のブーツ1の固定,取り外し操作を体をひねらずに簡単
に行えることとなる。
【0018】また、前操作体6は、従来例のブーツ係止
解除機構となっているから、ブーツ係止解除機構の作動
の確認を、下(足のつま先付近。)を見るだけで簡単に
行えることとなる。
【0019】請求項2記載の発明においては、後部体4
を走行体2の上面に固着するとともに、走行体2の側面
に設けた溝部12に前部体3に設けた嵌入部18を嵌入し
て、前部体3を走行体2に対して摺動可能に設けたか
ら、前部体3を前後摺動した後、保持機構13により所望
間隔に保持することにより、簡単に前部体3と後部体4
との間隔をブーツ1の大きさに応じた間隔に調節できる
こととなる。
【0020】尚、人間の重心は足根(そくこん=かかと
から土踏まず付近までの部分)にあるため、前部体3だ
けをずらして前部体3と後部体4との間隔を調節して
も、走行体2における走行体使用者の重心位置はほとん
ど変化しない。
【0021】請求項3,4記載の発明においては、前部
体3と後部体4とを所望間隔に調節したあと、板体14に
設けたブラインド状の多数のスリット15に係止環体5を
係止嵌入することにより、簡単に前部体3と後部体4と
を所望間隔に保持できることとなる。尚、スリット15
は、ブーツ1の大きさの規格に沿って所定間隔をおいて
設けることが望ましい。
【0022】本発明は上述のように構成したから、体を
ひねらずとも簡単にブーツを走行体に係脱着することが
でき、しかも、ブーツが外れそうかどうかを簡単に確認
することができ、しかも、簡単に前部体と後部体との間
隔をブーツの大きさに応じた間隔に調節することができ
る実用性に秀れたブーツを固定するビィンディングとな
る。
【0023】
【発明の実施の形態】図面は本発明の一実施例を図示し
たものであり、以下に説明する。
【0024】本実施例では、発明者が既に発明している
特開平5−329240号に近似した走行運動具20に本
発明のブーツを固定するビィンディングを使用する場合
を図示しているが、スキーやスノーボードやローラース
ケートなどの他の走行具においても使用することができ
る。
【0025】図1〜6は本実施例の構成を図示したもの
である。
【0026】走行体2には、側面に溝部12及び固定孔21
が設けられ、また、上面に凹部22が設けられている。
【0027】本実施例の走行体2はブーツ1を載置する
載置板部23が走行面より浮いているため、溝部12を走行
体2の裏面に設けても走行体2で走行中に本実施例のよ
うなビィンディングが邪魔にならない。
【0028】固定孔21はビィンディングの後部体4を簡
易に走行体2に付設するためのものであり、後部体4の
走行体2への付設位置を調節できるように走行体2の前
後方向に一定間隔をおいて複数箇所に設けられている。
【0029】凹部22は走行体2の長尺方向に沿った中心
線上に設けられており、走行体2にビィンディングを取
り付けたときに後述する保持機構13が走行体2に接触し
ないためのものである。
【0030】一方、ビィンディングの後部体4は、係止
環体5、後基体17、後環体9、かかと段部10とから構成
されている。
【0031】後基体17は、板材をコ字型に変形加工して
構成され、ブーツ1を載置できるように上面を平面に形
成し、遊離両端部17aを走行体2に略嵌合するように形
成している。
【0032】係止環体5は角張ったU字型に線材を折り
曲げることにより構成され、係止環体5の先端部が後述
するスリット15に係止できるように構成されている。ま
た、前記後基体17の遊離両端部17aに孔17bを設けてお
り、係止環体5の遊離両端部5aを該孔17bに嵌挿させ
ることにより、係止環体5と後基体17とを連設してい
る。また、この係止環体5の遊離両端部5aを、更に、
前記固定孔21にまで嵌挿させることにより後部体4を走
行体2へ固定している。
【0033】また、このような後部体4の走行体2への
固定方法だけでは、線材で構成されている係止環体5が
外力によって変形してしまったときに、後部体4が簡単
に走行体2から外れてしまう恐れがあるため、後基体17
の遊離両端部17aに走行体2の溝部12に嵌入する後嵌入
部24を設け、該後嵌入部24を前記溝部12に嵌入させて後
部体4の走行体2への固定を確実なものにしている。
【0034】後環体9は前記係止環体5と同様に線材よ
り構成され、前記後基体17の遊離両端部17aに孔17bと
別に孔17cを設けて、該孔17cに後環体9の遊離両端部
9aを嵌挿させて連設している。
【0035】また、本実施例では、前記後嵌入部24に孔
24aを設け、該孔24aに前記後環体9の遊離両端部9a
を嵌挿させることにより、後基体17と後嵌入部24、及
び、後基体17と後環体9とを連設して一体化している。
【0036】また、後環体9にはブーツ1のかかと段部
10を係止するための後押圧部11が設けられているが、ブ
ーツ1を走行体2の適宜位置に載置固定でき、しかもブ
ーツ1がビィンディングから外れないように後環体9の
形状を構成しておけば、後押圧部11を設けなくとも良
い。
【0037】一方、ビィンディングの前部体3は、前基
体16、板体14、前操作体6、前押圧体8、嵌入部18とか
ら構成されている。
【0038】前基体16は、前記後基体17と同様に板材よ
り形成されている。
【0039】後述する保持機構13の一部となる板体14
は、前基体16の下方に設けた棒杆26を介して後部体4方
向に突出され、該板体14にブラインド状に多数スリット
15を設けて後部体4に設けられた係止環体5が係止でき
るように構成している。
【0040】尚、日本ではブーツ1のサイズは5mm単位
となっているため、スリット15を5mmごとに設けておく
と、ビィンディングをブーツ1のサイズに合わせるとき
に行う間隔調節作業をより一層容易にできる。
【0041】前操作体6は前記後環体9と同様に線材よ
り形成され、前基体16の遊離両端部16aに設けた孔16b
に前操作体6の遊離両端部6aを嵌挿させ、更に、溝部
12に嵌入する嵌入部18に設けた孔18aにも嵌挿させて、
前基体16と嵌入部18、及び、前基体16と前操作体6とを
連設させて一体化している。
【0042】また、前操作体6にはブーツ1のつま先段
部7を係止する前後回動自在な前押圧体8が設けられて
おり、前押圧体8には該前押圧体8を前方から後方に向
かって回動させてつま先段部7を押圧する際、該つま先
段部7を押圧係止する回転自在に構成された回転押圧体
25が設けられている。
【0043】また、ブーツ1のつま先段部7を係止する
ため前押圧体8を前方から後方に向かって回動させる
と、前基体16に対して該前基体16を前方へスライド移動
させようとする力作用が加えられるが、本実施例では、
該力作用を吸収する力受緩衝機構として、前記前基体16
の下部に設けた棒杆26を嵌挿可能に設定した嵌挿板27を
前基体16の下部に突設し、棒杆26の先端部28と嵌挿板27
との間にスプリング29を棒杆26に巻回するように配設し
ている。尚、前基体16を前方へスライド移動させようと
する力作用及び力受緩衝機構の詳細な説明は、後述する
本実施例の使用操作において行う。
【0044】次に、走行体2へのビィンディングの取り
付け方法及びブーツ1の大きさに合わせる間隔調節作業
について説明する。
【0045】先ず、前部体3及び後部体4は、図5に図
示したように嵌入部18及び後嵌入部24を走行体2の溝部
12に嵌入して取り付ける。
【0046】このとき、嵌入部18及び後嵌入部24と溝部
12との間には僅かに隙間が存在し、嵌入部18及び後嵌入
部24、即ち、前部体3及び後部体4は走行体2の長さ方
向に沿って摺動可能となる。
【0047】続いて、後部体4に設けられた係止環体5
の遊離両端部5aの間隔を少し開き、走行体2の側面に
設けられた固定孔21に図6のように遊離両端部5aを嵌
挿して後部体4を摺動不能とする。尚、固定孔21を図4
のように多数設けておき、所望の走行フィーリングに合
う位置に後部体4を固定できるように構成しておくこと
が望ましい。
【0048】続いて、前部体3を保持機構13により位置
固定するが、先ず、固定しようとするブーツ1に合うよ
うに前部体3を後部体4から離して距離を取ってから、
次に前部体3の板体14に設けた多数のスリット15の所望
箇所に後部体4の係止環体5を下方へ擺動させて係止さ
せ、前部体3を摺動不能として位置固定を行う。
【0049】尚、違う大きさのブーツ1を固定するとき
には、係止環体5を上方に擺動させてスリット15との係
止を解除し、前部体3を前後に摺動することによって所
望の前部体3と後部体4との間隔とし、再度係止環体5
を下方へ擺動させて所望のスリット15に係止させる。ま
た、前述のようにスリット15を5mmごとに設けておけ
ば、スリット15を幾つずらして係止環体5を係止させれ
ば良いかが明瞭となる。
【0050】また、従来のビィンディングでは、つま先
段部係止部とかかと段部係止部とをずらしてブーツの固
定間隔を調節して固定していたが、本発明者は研究の
末、人間の重心が足根(そくこん=かかとから土踏まず
付近までの部分)にあることに着眼して、つま先段部係
止部だけをずらすことで前部体と後部体との距離を調節
しても、走行体における走行体使用者の重心位置をほと
んど変えずにブーツの大小に対応でき、このようなビィ
ンディングでも走行体の走行フィーリングに変化がない
ことを発見した。従って、ブーツ固定間隔調節機構を前
部体3にだけ設けても、走行体2の走行フィーリングに
変化はなく、よって、構造を簡易にすることができて、
ビィンディングを低価格にすることが可能となる。
【0051】このように、本実施例のビィンディングは
走行体2に簡単に取り付けることができ、しかも間隔調
節作業も特に工具を使ったり専門的な技術を必要とした
りせず、誰にでも簡単に行うことができる。
【0052】次に、ビィンディングにブーツ1を固定す
る使用操作について説明する。
【0053】先ず、前操作体6を前方に、後環体9を後
方に擺動させて、前操作体6と後環体9との間隔をブー
ツの長さより広げ、続いて前操作体6と後環体9との間
にブーツ1を乗せ、ブーツ1のかかと段部10を後環体9
に設けられた後押圧部11に仮係止する。
【0054】続いて、前操作体6を擺動させて該前操作
体6をブーツ1のつま先段部7に接近させ、その後、図
7のように前押圧体8を前方から後方に向けて擺動させ
てブーツ1のつま先段部7に前記前操作体6の回転押圧
体25を係止させてつま先段部7を前部体3に係止させ
る。
【0055】このとき、前押圧体8の擺動軸と回転押圧
体25との間には一定の距離があり、前押圧体8を擺動さ
せると回転押圧体25はつま先段部7上で少し回転しなが
ら該つま先段部7に押し付けられる。尚、回転押圧体25
が回転せずともつま先段部7上ですり動くように前押圧
体8の押圧部を構成しておけば、該前押圧体8はつま先
段部7を係止することができる。
【0056】また、同時に、かかと段部10が後押圧部11
に係止され、従って、ブーツ1は前部体3と後部体4と
の間に固定される。
【0057】尚、回転押圧体25をつま先段部7に押し付
けるときに、つま先段部7が前基体16を押し付けること
になり、つま先段部7は回転押圧体25と前基体16に挟持
状態に係止固定されるが、このとき前押圧体8の擺動軸
と回転押圧体25との距離の分だけ回転押圧体25はつま先
段部7を押し付けようとしてしまい、つま先段部7をあ
る程度以上押し付けようとすると、前押圧体8の擺動軸
が斜め上方に移動しようとすることになる。
【0058】このとき、前述の力受緩衝機構が作用し、
前押圧体8の擺動軸が斜め上方に移動しようとすると
き、即ち、前操作体6が前方に移動しようとして前基体
16が溝部12に沿って前方にスライド移動するときに、前
基体16が嵌挿板27の部分でスプリング29を介して後部体
4と接合されているから、前基体16はスライド移動可能
になっており、しかもスプリング29の反発作用によって
必要以上に前基体16がスライド移動してしまうことがな
く、前部体3、即ち、前押圧体8が確実につま先段部7
を係止固定できることとなる。
【0059】ブーツ1を走行体2から取り外すときに
は、前押圧体8を前方に擺動させて前押圧体8とつま先
段部7との係止を解除し、続いて前操作体6を前方に擺
動させて前操作体6と後環体9との距離を広げれば良
い。
【0060】本実施例は上述のように構成したから、ビ
ィンディングを構成する部材はいずれも簡単な加工によ
り形成することができ、またビィンディングの構成自体
も簡単で低コストで製造することができ、しかも間隔調
節作業も簡単に誰にでも行えることとなり、ブーツ1の
固定操作も足の前方で行うため目視により行うことが容
易で体をひねったりする必要がなく、ブーツ1が固定さ
れているか否かを下を見るだけの動作で行うことができ
る画期的なブーツを固定するビィンディングとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の説明拡大側面図である。
【図2】本実施例の説明拡大平面図である。
【図3】本実施例の説明拡大底面図である。
【図4】本実施例の走行体2の説明斜視図である。
【図5】本実施例のAーA線の説明断面図である。
【図6】本実施例のBーB線の説明断面図である。
【図7】本実施例の使用状態を示す説明側面図である。
【符号の説明】
1 ブーツ 2 走行体 3 前部体 4 後部体 5 係止環体 6 前操作体 7 つま先段部 8 前押圧体 9 後環体 10 かかと段部 11 後押圧体 12 溝部 13 保持機構 14 板体 15 スリット 16 前基体 17 後基体 18 嵌入部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブーツの前後を係止することで、該ブー
    ツを走行体に固定する前部体及び後部体から成るビィン
    ディングであって、後部体には、走行体の所定位置に固
    着される後基体が設けられ、この後基体には該後基体を
    前記前部体に連結する為の擺動可能な係止環体が設けら
    れ、また、この後基体には擺動可能な後環体が設けら
    れ、この後環体にはブーツのかかと段部に係止される後
    押圧体が設けられ、一方、前部体には、走行体に対して
    摺動可能な前基体が設けられ、この前基体には擺動可能
    な前操作体が設けられ、この前操作体にはブーツのつま
    先段部に係止される前押圧体が設けられていることを特
    徴とするブーツを固定するビィンディング。
  2. 【請求項2】 ブーツの前後を係止することで、該ブー
    ツを走行体に固定する前部体及び後部体から成るビィン
    ディングであって、走行体の側面に溝部を設け、後部体
    を走行体の上面に固着するとともに、前部体に設けた嵌
    入部を前記溝部に嵌入して該前部体を走行体に対して摺
    動可能に設け、前部体を後部体に連結し、該前部体と後
    部体とを所望間隔に保持できる保持機構を前部体及び後
    部体に設け、前部体にブーツのつま先段部に係止される
    前押圧体を設け、後部体にブーツのかかと段部に係止さ
    れる後押圧体を設けたことを特徴とするブーツを固定す
    るビィンディング。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のブーツを固定するビィン
    ディングにおいて、保持機構として、前部体から後部体
    に向かって板体を突設し、この板体にブラインド状に多
    数のスリットを設け、後部体に前記スリットに係止する
    擺動可能な係止環体を設け、前部体を後部体に対して摺
    動させ該前部体と後部体とを所望間隔にした後、前記係
    止環体をスリットに係止嵌入して前部体と後部体との間
    隔を所定の間隔に設定するように構成したことを特徴と
    するブーツを固定するビィンディング。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のブーツを固定するビィン
    ディングにおいて、保持機構として、後部体から前部体
    に向かって板体を突設し、この板体にブラインド状に多
    数のスリットを設け、前部体に前記スリットに係止する
    擺動可能な係止環体を設け、前部体を後部体に対して摺
    動させ該前部体と後部体とを所望間隔にした後、前記係
    止環体をスリットに係止嵌入して前部体と後部体との間
    隔を所定の間隔に設定するように構成したことを特徴と
    するブーツを固定するビィンディング。
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