JPH1141462A - 画像読み取り方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 読み取り光学系にゴミが付着した場合や、読
み取り回路の故障に拘わらず高精度に画像を読み取り可
能な画像読み取り方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 原稿を読み取る前に、スキャナ１により
１ライン分の白画像を読み取り、読み取った１ライン分
の白画像の画像情報をＲＡＭ６に記憶し、次いで、スキ
ャナにより原稿を１ライン分読み取り得られる画像情報
をページメモリ２に記憶し、ＲＡＭ６に記憶された画像
情報に黒画素が含まれている場合に、当該黒画素に対応
する位置にある、読み取った１ライン分の原稿の画像情
報の画素を補正し、原稿の全ラインが終了するまで同じ
処理を繰り返す。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、画像読み取り方法
に関し、詳細には、ファクシミリや複写機の画像読み取
り方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、原稿をライン単位で読み取るスキ
ャナを備えたファクシミリ装置としては、例えば、特開
平５−４８８０６号公報に記載されたものがある。上記
公開公報に記載されたファクシミリ装置は、原稿を読み
取る原稿読み取り手段と、読み取られた原稿の画情報を
格納する原稿情報記憶手段と、この画情報が白紙か否か
を判断する白紙頁判断手段と、この白紙頁判断手段によ
り白紙であると判断され、白紙スキップモードが設定さ
れている場合にこの白紙を送信しない旨を決定する送信
可否判断手段と、原稿の画情報を送信する送信手段と、
を備えている。すなわち、かかるファクシミリ装置は、
原稿読み取り手段で読み取られた画情報が１頁全て白画
素が否かを検出し、白紙である場合に、送信するか否か
を設定可能な構成である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
開公報等で開示されたファクシミリ装置では、読み取り
光学系にゴミが付着した場合や、読み取り回路の故障に
より、読み取った画像に異常な画像ビットが存在する
と、副走査方向の黒スジ画像となって受信コピー上に現
れてしまうという問題がある。本発明は、上記課題に鑑
みてなされたものであり、読み取り光学系にゴミが付着
した場合や、読み取り回路の故障に拘わらず高精度に画
像を読み取り可能な画像読み取り方法を提供することを
目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明に係る画像読み取り方法は、原稿を読み取る前
に、１ライン分の白画像を読み取る第１ステップと、読
み取った１ライン分の白画像の画像情報を記憶する第２
ステップと、前記原稿を１ライン分読み取り画像情報を
得る第３ステップと、前記記憶された画像情報に黒画素
が含まれている場合に、当該黒画素に対応する位置にあ
る、前記読み取った１ライン分の原稿の画像情報の画素
を補正する第４ステップと、前記原稿の全ラインが終了
するまで、前記第３ステップと第４ステップとを繰り返
す第５ステップと、を含むこととした。本発明に係る画
像読み取り方法によれば、原稿の読み取りに先立って、
１ライン分の白画像を読み取り得られる画像情報を記憶
し、この画像情報の中に黒画素が含まれている場合は、
当該黒画素に対応する位置にある、読み取った１ライン
分の原稿の画像情報の画素を補正することとしたので、
読み取り光学系にゴミが付着した場合や、読み取り回路
の故障に拘わらず高精度に画像を読み取ることが可能と
なる。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の好適な実施の形態を詳細に説明する。図１は、本発
明に係る画像読み取り方法を適用したファクシミリ装置
の要部構成を示すブロック図である。図１に示すファク
シミリ装置は、原稿から画像情報をライン単位で読み取
るＣＣＤを備えたスキャナ１と、読み取った画像情報を
格納するページメモリ２と、画像情報を紙等に出力する
プロッタ３と、Ｒ０Ｍ５に格納されたプログラムに従っ
て装置全体の制御を司るＣＰＵ４と、ＣＰＵ４を動作さ
せるためのプログラムを格納したＲＯＭ５と、ＣＰＵ４
のワークメモリとして使用されるＲＡＭ６と、動作状態
を表示したり相手先電話番号の入力や各種処理操作を行
うための操作パネル７と、原稿の位置等を検出するため
のセンサ８と、読み取った画像情報の圧縮処理や受信し
た圧縮画像情報の伸長処理を行う符号圧縮再生部９と、
電話回線等を介して画像情報の送信や受信を行う通信処
理部１０とを備えている。

【０００６】次に、上記ＣＰＵ４の制御により実行され
る画像読み取り処理を図２のフローチャートを参照して
説明する。図２は、上記画像読み取り処理を説明するた
めのフローチャートである。図２のフローチャートは、
特に、ＦＡＸ原稿の読み取り走査の手順を示すものであ
る。図２において、先ず、スキャナ１の光源をＯＮにす
る（ステップＳ１）。次いで、読取系の異常画像ビット
列（例えば、ＣＣＤビットの異常、読み取り光学系に付
着したゴミによる読み取り画像の影）を電気的に補正す
るために、原稿を読み取り開始位置に移動する前に、ス
キャナ１により１ライン分の白画像の読み取り走査を行
う（ステップＳ２）。１ライン分の白画像としては、例
えば、白色基準板を１ライン分読み取ることにしても良
い。そして、読み取った１ライン分の白画像の画像情報
をＲＡＭ６に記憶する（ステップＳ３）。ここで、例え
ば、この画像情報に異常画像ビットが存在しなければ、
全白画像（全データ”１”）が得られる。

【０００７】次に、原稿の先端を読み取り開始位置まで
移動させて（ステップＳ４）、原稿の１ライン分の読み
取り走査を行い、ページメモリ２に格納する（ステップ
Ｓ６）。通常のファクシミリ装置では、この読み取り画
像を符号圧縮して送信するが、読み取り系に異常ビット
が存在すると、毎ライン読み取り走査を行う毎に、黒画
素（反転画素）”０”が現れるので、このまま符号圧縮
して送信すると副走査方向の黒スジとなって現れてしま
う。そこで、本実施の形態では、ＲＡＭ６に記憶された
画像情報に黒画素が含まれている場合に、当該黒画素に
対応する位置にある、前記読み取った１ライン分の原稿
の画像情報の画素を補正する（ステップＳ６）。

【０００８】ここで、補正の方法としては、例えば、Ｒ
ＡＭ６に記憶した画像情報の反転画素”０”と読み取っ
た１ライン分の原稿の画像情報の対応する画素をＯＲ処
理して、異常ビットを強制的に白画素”１”に変換する
方法や、ＲＡＭ６に記憶した画像情報の反転画素に対応
する位置にある、前記読み取った１ライン分の原稿の画
像情報の画素を、原稿の同ライン中の左隣又は右隣にあ
る画素で置換する方法等がある。そして、原稿の１ペー
ジの全てのラインの走査が終了したが否かを判断し（ス
テップＳ８）、全ラインが終了した場合は、当該処理を
終了する一方、全ラインが終了していない場合には、ス
テップＳ５に移行して次ラインの読み取り走査を行い、
全ラインが終了するまで同じ処理を繰り返す。

【０００９】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、原稿の読み取りに先立って、スキャナにより１ライ
ン分の白画像を読み取り、得られる画像情報をＲＡＭ６
に記憶し、この画像情報の中に黒画素が含まれている場
合は、当該黒画素に対応する位置にある、読み取った１
ライン分の原稿の画像情報の画素を補正することとした
ので、読み取り光学系にゴミが付着した場合や、読み取
り回路の故障に拘わらず高精度に画像を読み取ることが
可能となる。尚、本実施の形態においては、本発明をフ
ァクシミリ装置に適用する場合を例示して説明したが本
発明は、これに限られるものではなく、例えば、複写機
等にも適用可能であることはいうまでもない。

【００１０】

【発明の効果】本発明に係る画像読み取り方法によれ
ば、原稿の読み取りに先立って、１ライン分の白画像を
読み取り得られる画像情報を記憶し、この画像情報の中
に黒画素が含まれている場合は、当該黒画素に対応する
位置にある、読み取った１ライン分の原稿の画像情報の
画素を補正することとしたので、読み取り光学系にゴミ
が付着した場合や、読み取り回路の故障に拘わらず高精
度に画像を読み取ることが可能な画像読み取り方法を提
供することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施の形態に係るファクシミリ装置の要部構
成を示すブロック図である。

【図２】本実施の形態に係る画像読み取り処理を説明す
るためのフローチャートである。

【符号の簡単な説明】

１ スキャナ、２ ページメモリ、３ プロッ
タ、４ ＣＰＵ、５ＲＯＭ、６ ＲＡＭ、７ 操
作パネル、８ センサー、９ 符号圧縮再生部、１
０ 通信処理部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 原稿を読み取る前に、１ライン分の白画
   像を読み取る第１ステップと、 読み取った１ライン分の白画像の画像情報を記憶する第
   ２ステップと、 前記原稿を１ライン分読み取り画像情報を得る第３ステ
   ップと、 前記記憶された画像情報に黒画素が含まれている場合
   に、当該黒画素に対応する位置にある、前記読み取った
   １ライン分の原稿の画像情報の画素を補正する第４ステ
   ップと、 前記原稿の全ラインが終了するまで、前記第３ステップ
   と第４ステップとを繰り返す第５ステップと、 を含むことを特徴とする画像読み取り方法。