JPH1138901A - 表示装置 - Google Patents

表示装置

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JPH1138901A
JPH1138901A JP9197197A JP19719797A JPH1138901A JP H1138901 A JPH1138901 A JP H1138901A JP 9197197 A JP9197197 A JP 9197197A JP 19719797 A JP19719797 A JP 19719797A JP H1138901 A JPH1138901 A JP H1138901A
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JP
Japan
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light
light source
display
liquid crystal
screen
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Application number
JP9197197A
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English (en)
Inventor
Kazuki Taira
和樹 平
Haruhiko Okumura
治彦 奥村
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Publication of JPH1138901A publication Critical patent/JPH1138901A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量かつ大画面化が容易な表示装置を提供す
る。 【解決手段】 400nm近傍単波長収束光を変調手段
110により表示信号に応じてシーケンシャルに強度変
調し、XYスキャンミラー108により蛍光体101を
配設したスクリーン100上にスキャンする。蛍光体層
101より発光する表示信号と対応した階調を有する可
視光を、液晶カラーシャッタ103を用いて色分離する
ことによりカラー画像が表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像を表示する表示
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】表示装置としてさまざまなものが提案さ
れている。例えばCRΤは、テレビジョン、情報処理装
置のモニタをはじめとして非常に幅広く用いられてい
る。また近年では、液晶ディスプレイ(LCD)、プラ
ズマディスプレイ(PDΡ)、フィールドエミッション
ディスプレイ(FED)などのフラットパネルディスプ
レイも注目を集めている。この中でも液晶ディスプレイ
はCRTに代わる表示装置として非常に多く用いられる
ようになってきている。
【0003】表示装置の表示方式としては、表示した画
像を直接観測する直視型の表示装置と、表示した画像を
スクリーンに拡大投影する投射型表示装置とに区別する
ことができる。後者はさらに、反射スクリーンに前方か
ら画像を投影する前方投射型表示装置と透過型スクリー
ンの背面から投影する背面投射型表示装置とに分けられ
る。
【0004】このような従来の表示装置は大画面化にお
いて課題を有している。例えばCRTで大画面を表示す
るためには、CRTそのものを大きくするか、CRTに
表示された画面を投射光学系を用いてスクリーン上に拡
大表示する必要がある。ところが、CRTを大型化する
と装置の奥行きが長大になり、また重量も重くなるとい
う問題がある。また、電子を照射して画像を形成するC
RTでは管内を減圧する必要があるが、このこともCR
Tを大型化することを困難にしている原因の一つであ
る。また例えば、液晶表示装置で大画面を実現するに
は、直視型の場合、薄膜トランジスタなどのスイッチン
グ素子をマトリクス状に配設したアレイ基板そのものを
大きくする必要があるが、非常に多数の極めて微細な半
導体素子を大きな基板全体にわたって均一に製造するの
は困難である。このため生産性が非常に低くなり、コス
トが高くなってしまうという問題がある。また複数のア
レイ基板を張り合わせることにより大画面を得ることも
可能ではあるが、張り合わせ部の処理が難しく、また張
り合わせた複数のアレイ基板間で均一な表示品質を得る
ことは困難である。プラズマディスプレイでも大型化に
伴う製造プロセス上の困難さが問題となる。
【0005】投射型の表示装置は直視型の表示装置に比
べて大画面化が容易であるが、部屋の照明を暗くする必
要があるなど直視型に比べ汎用性が低く、さらに十分な
輝度、コントラストを得ることが困難で直視型の表示装
置に比べ表示品質が低いという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題点を解決するためになされたものである。すなわち本
発明は、大画面表示を行うことができ、かつ表示品質の
高い表示装置を提供することを目的とする。また本発明
は大画面表示を行うことができ、かつ軽量なな表示装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明は以下のような構成を備えている。
【0008】本発明の表示装置は、単波長収束光を照射
する光源と、前記光源光が照射されたとき可視領域で発
光するような蛍光体層が配設されたスクリーンと、前記
光源光の強度を表示信号に応じて変調する変調手段と、
前記変調手段により強度変調された光源光を前記スクリ
ーンに2次元的にスキャンするスキャン手段とを具備し
たことを特徴とする。
【0009】前記光源は波長約300〜約450nmの
光を与えるものを用いるようにしてもよい。このような
光源を用いることにより、光源とスクリーンとの間に光
学系を配設する場合にも、吸収、散乱などの損失が小さ
く抑制される。
【0010】また、前記光源を複数配設し、前記変調手
段および前記スキャン手段は前記光源ごとに複数系統配
設するようにしてもよい。例えばカラー画像を表示する
場合に、3原色に対応した3系統の光源と、光源ごとに
配設された描画光学系とを備えることにより、表示装置
の駆動周波数が1/3に低減される。
【0011】また、前記スクリーンの前記スキャン手段
とは反対側に、前記蛍光体層の発光光を着色する手段を
備えるようにしてもよい。このような着色手段として
は、例えばカラーフィルタ、液晶カラーシャッタなどを
挙げることができる。例えば独立に駆動可能な分割され
た複数の領域を有する液晶カラーシャッタを備えること
により、各RGΒ画像を複数の光源光によって蛍光体層
を配設したスクリーン上の異なる領域に同時に描画し、
RGB画像の描画領域に対応して液晶カラーシャッタの
表示色を切り替えることによりカラー画像を表示するこ
とができる。
【0012】すなわち本発明の表示装置は、収束光源を
備え、この光源光を表示信号に応じて強度変調し、蛍光
体を配設したスクリーン上に2次元的に走査することに
より画像表示を行うものである。
【0013】光源としては、約300〜約450nm程
度の波長を有する光を用いるようにすればよい。これは
光路上にガラスが配設される場合に、このガラスを透過
する必要があるためである。例えば、約300〜約45
0nm程度の波長を有する青色レーザ光、近紫外レーザ
ー光を放射するレーザー、あるいはLED(発光ダイオ
ード:light−emitting diode)等
を光源として用いるようにすればよい。レーザーは半導
体レーザーを用いるようにしてもよい。
【0014】また、コヒーレント光、準コヒーレント光
またはコヒーレント成分が多く含まれている光を光源光
として用いることが好ましいが、光学ガラスを透過する
ことができ、スクリーン上に収束させることができる光
であれば用いることができる。例えば、BK−7に準拠
したガラスを透過する光を照射する光源を用いるように
してもよい。コヒーレント成分を多く含む光を用いるこ
とにより、例えば回折格子などを用いて強度変調する際
の効率が向上し、またスクリーン上の収束度が向上する
ので表示品質が向上する。また、光源としてはHe−N
e系、He−Cd系、Nd:YAG系、Arイオンレー
ザーと、KDΡ(KΗ2 ΡO4 )、KD* P(KD2 Ρ
4 )、ADP(NΗ4 2 PO4 )、CDA(CsH
2 AsO4 )、CD* A(CsD2 AsO4 )、RDP
(RbH2 PO4 )、RDA(RbΗ2 AsΟ4 )、Β
eSO4・4Η2 O、LiClO4 ・3H2 O、CO
(NΗ2 2 、LiIO3 、LiNbO3 、Ag3 As
3 、Ag3 SbS3 、AgGaS2 、AgGaS
2 、CdGeAs2 、ΖnGeΡ2 、GaSe、Cd
Se、HgS、Se、Te、ΚΤΡ(ΚTiOP
4 )、Ba2 ΝaNb5 15、KNbO3 、ΜNA
(C6 Η4(NΗ2 )(NO2 ))などからなる非線型
光学結晶の組み合わせによるSΗGもしくはTHG、I
nGaN系、GaN系、SiC系、ΖnCdSe系の半
導体レーザー、もしくはLED(Light Emit
ting Diode)を用いるようにしてもよい。
【0015】光源の個数は1つでも構わないが、複数系
統備えるようにしてもよい。特にRGΒ画像などのカラ
ー画像を描画する場合などは、3原色に対応した波長成
分を有する3チャネルの光源を設けることが好ましい。
【0016】また単数、複数を問わず、各チャネルに必
要とされる光出力強度に対し、用いるレーザーやLED
などの光源の光出力が満たない場合には、複数の光源か
らの光束をレンズ、プリズム、光ファイバー等の光学系
により合成することにより所望の光強度を得るようにす
ればよい。
【0017】光源光は表示信号に応じて光強度の変調を
行う。強度変調は光源から照射された光について行うよ
うにしてもよいし、光源光それ自体を強度変調して照射
するようにしてもよい。例えば、光源から強度変調され
た光を照射する場合には、例えば表示信号に応じて光源
に印加する電圧をパルス状に与えるなどして光源光強度
自体を変調するようにすればよい。また、光源から照射
された光を強度変調する場合には、光源光の光路上に例
えば光シャッタなどの光強度変調素子を配設するように
すればよい。この場合には、光源光はチャンネル毎に単
一波長の収束光を用いることが好適である。
【0018】光シャッタとしては、例えば機械式シャッ
タ、液状媒体の容器に圧電素子を取り付けた音響一光学
素子、KDP、ΡLΖΤ、LiNbO3 などの非線型光
学結晶もしくは液晶セルを用いた電気光学素子などを用
いるようにすればよい。またこの場合の光強度変調の方
法としては、光路を遮光する時間を時間的に制御する時
分割方式、光変調素子を回折格子としてスリットと回折
現象を用いる方式、光変調素子を偏光回転素子もしくは
複屈折素子として偏光子と組み合わせる方式などを用い
るようにすればよい。
【0019】本発明の表示装置では、このように表示信
号に応じて強度変調した光源光を、この光源光により可
視領域で発光するような蛍光体層を配設したスクリーン
に2次元的に順次照射することにより画像の表示を行
う。蛍光体層は例えばガラス基板などの透光性を有する
基板上に配設するようにすればよい。蛍光体層はスクリ
ーン全面にわたって配設するようにしてもよいし、また
画素毎にマトリクス状に配設するようにしてもよい。蛍
光体層をスクリーンの全面にわたって配設する場合に
は、この蛍光体層の強度変調された収束光により照射さ
れて発光する領域が画素となる。
【0020】蛍光体層を配設したスクリーンに2次元的
にスキャンする手段としては、例えばXY方向の2軸ス
キャンミラー、ポリゴンミラーなどを用いるようにすれ
ばよい。この場合、X方向は表示する画像の水平(ライ
ン)周波数、Y方向は画像の垂直(フレーム)周波数に
同期してスキャンするようにすればよい。
【0021】代表的な垂直周波数は白黒表示の場合60
Ηzである。カラー表示の場合は、1チャネルの光源を
用いる場合には180Ηz必要であるが、RGΒに対応
させて3チャネルの光源を用いる場合には3相60Ηz
駆動にすることができる。
【0022】ΧYスキャンミラーのようなスキャン手段
によってスクリーンに走査された光源光が蛍光体に入射
すると、蛍光体は可視領域で発光する。光源光は表示信
号に応じて強度変調されているから、スクリーンには表
示画像が描画されることになる。
【0023】蛍光体が発光する波長領域は約400〜約
800nm程度にする必要がある。前述したような光源
波長によって発光する蛍光体には例えば以下のようなも
のがある。白色発光蛍光体としては、例えば(Ζn、C
d)S:Ag、Au、Al、3Ca3 (PO4 2 ・C
a(F、Cl)2 :Sb3+、Μn2+、Y2 SiO5 :Τ
3+、主にR発光蛍光体としては、例えばY2 Ο2 S:
Eu3+、Ζn3 (PO4 2 :Μn2+、(Ζn、Cd)
S:Ag、YVO4 :Eu3+、Y2 3 :Eu3+、(S
r、Μg)3 (ΡO4 2 :Sn2+、LiAlO2 :F
3+、YVO4 :Dy3+、6ΜgO・AS2 5 :Μn
4+、 3.5ΜgO・ 0.5ΜgF・GeΟ2 :Μn4+、主に
G発光蛍光体としては、例えばΖnS:Cu、Al、Ζ
nS:Cu、Au、Al、Ζn2 SiΟ4 :Μn2+
(Ζn、Cd)S:Ag、(Ζn、Cd)S:Cu、A
l、(Ba、Ca、Μg)10(ΡO4 6 Cl2 :Eu
2+、2SrO・0.84Ρ2 5 ・0.16Β2 3 :Eu2+
LaPO4 :Ce3+、Τb3+、Sr2 Si3 8 ・2S
rCl2 :Eu2+、Y2 SiO5 :Ce3+、Tb3+、C
eMgAl1119:Τb3+、Sr4 Al1425:E
2+、GdMgB5 10:Ce3+、Tb3+、ΜgGa2
4 :Μn2+、Y3 Al5 12:Ce3+(YAG:Ce
3+)、主にB発光蛍光体としては、例えばΖnS:A
g、(Sr、Μ)10(PO4 6 Cl2 :Eu2+(Μ=
0〜0.1Ca)、Sr2 2 7 :Eu2+、(Sr、
Μg)2 2 7 :Eu2+Sr3 (ΡO4 2 :E
2+、ΒaMgSi2 8 :Eu2+、(Sr、Βa)A
2 Si2 8 :Eu2+、YVO4 、Ba0.87Μg 2.0
Al2 3/2Z+3:Eu0.13 2+(z=14.0、16.0、25.
0)、主にGB発光蛍光体としては、例えばBa0.8 Μ
2-x Al1627:Eu2+、Μnx2+(x=0.07〜 0.
4)などを用いるようにすればよい。なお、蛍光体は照
射される波長領域によりその量子変換効率が異なるの
で、用いる蛍光体は、用いる光源光の波長に応じて効率
がよいものを選択するようにするか、光源の波長を、蛍
光体の効率のよい波長領域にあわせて選択するようにす
ればよい。
【0024】また、蛍光体層の光入射面側に光源光を透
過するとともに発光光の可視光成分を反射するようなダ
イクロイックミラー等を配設することが好適である。こ
のような構成を採用することにより、蛍光体の発光光は
高い効率で観測面側(蛍光体の光入射面と反対側の面)
に射出され、表示の輝度が向上する。
【0025】本発明の表示装置によりカラー画像を表示
するには、表示画面に配設された蛍光体からの発光光そ
のものによりカラー画像を表示する方法と、蛍光体から
の発光光をカラーフィルタ等の着色手段により着色して
カラー画像を表示する方法とがある。
【0026】表示画面に配設された蛍光体からの発光光
そのものによりカラー画像を表示するには、例えばスク
リーンにRGB等のカラー表示を可能にするような3原
色の光を発光する蛍光体をマトリクス状に配設するよう
にしてもよい。主としてR(赤)を発光する蛍光体と、
主としてG(緑)を発光する蛍光体と、主としてB
(青)を発光する蛍光体とをそれぞれ各色の単位画素と
してスクリーン上にマトリクス状に配列し、これらの蛍
光体に表示信号に応じて強度変調した収束光を照射する
ことによりカラー画像が表示される。なお、光源光の強
度変調は、各色に用いる蛍光体の発光強度のバランス
や、照射光強度に対する発光光強度の非線形性が補正さ
れるように行うことが好適である。
【0027】一方、蛍光体からの発光光をカラーフィル
タ等の着色手段により着色してカラー画像を表示する方
法では、例えば白色光を発光する1種の蛍光体をスクリ
ーン上に配設すればよい。蛍光体は画素毎にマトリクス
状に配設するようにしてもよいし、分離せずに配設する
ようにしてもよい。そして、スクリーンの光源光の入射
面と反対面にRGΒカラーフィルタもしくは液晶カラー
シャッタなどの着色手段を配設することによりカラー画
像が表示される。すなわち、蛍光体を配設したスクリー
ン上にRGBカラーフィルタを設け、各々のカラーフィ
ルタに相当する位置の蛍光体面を強度変調した光源光で
スキャンする。例えばRGBそれぞれの表示信号に応じ
て強度変調された光源光により表示画面上のR画素、G
画素、B画素に対応する局部領域を照射し、この領域か
ら発光する光をそれぞれRGBのカラーフィルタを通過
させることによりカラー画像を表示することができる。
【0028】この場合、RGB各々に発光する蛍光体を
RGBカラーフィルタの位置に合わせて配設することに
より最も高い発光効率が得られる。RGBカラーフィル
タ形成時には高温熱プロセスを必要としないので、従来
の顔料型カラーフィルタの他、染色型カラーフィルタを
使用することが可能である。
【0029】つぎに、液晶カラーシャッタを用いてカラ
ー画像の表示を行う原理について説明する。液晶カラー
シャッタは、液晶セル2枚とカラー偏光板より構成され
るカラーシャッタであり、液晶セルに印加する電圧を制
御することにより透過する光のRGΒ変調を行えるもの
である。例えばRGBの表示信号に応じて強度変調した
光源光をスクリーンの局部領域に照射し、この領域から
発光する光を液晶カラーシャッターのRGBを切り換え
て通過させることによりカラー画像を表示することがで
きる。
【0030】ここで液晶セルとは、液晶層を2枚の透明
電極により挟持したものであり、液晶層を挟持する電極
間に印加する電圧に応じて液晶層を透過する光の強度や
偏光状態を変調できるものをいう。液晶セルとしてはΤ
N液晶をπツイスト配向させたπセル、強誘電性液晶、
反強誘電性液晶など、応答速度が速く(例えば約2ms
以下でスイッチング可能)かつ視野角の広いものを採用
することがが好ましい。
【0031】液晶カラーシャッターのスイッチングの動
作原理は複屈折制御による偏光方向の変換であり、液晶
セルのリタデーションをλ/2(λ:波長)として進相
軸をカラー偏光板の透過軸に対し45°方向に位置する
よう配置する。リタデーションがλ/2となる液晶セル
の適正ギャップはπセルの場合約4〜5μm程度、強誘
電液晶セル、反強誘電液晶セルの場合には約1.5〜
2.5μm程度である。カラー偏光板の組み合わせは、
互いに補色の関係にあるカラー偏光板を透過軸が直交す
るように組み合わせたもの2組と、無彩色の偏光板1枚
によって構成される。
【0032】液晶セルに印加する電圧のON/OFF制
御により計4色の表示を行うことができるが、RGB3
色と黒表示となるように組み合わせることが好適であ
る。
【0033】液晶カラーシャッタにおける液晶セルの駆
動方法は、先に述べたように光源光のRGBと対応して
RGB色に切り替えるように駆動することは言うまでも
ないが、特に光源を3チャネル用いて3相60Hz駆動
を行う場合には、液晶カラーシャッタの透明電極を複数
の領域に分離し、例えば画面上端部をR表示、中央部を
G表示、下端部をB表示としておき、各々相当する画像
を各光源によってスキャンしていく操作を繰り返すこと
で走査周波数を上げることなく適正なカラー画像を表示
することができる。
【0034】液晶セルの印加電圧を制御する際、液晶セ
ルに印加する実際の電圧波形はπセルの場合0Vと正負
対称な交流電圧によってON/OFFを行うが、強誘電
性液晶もしくは反強誘電性液晶セルを駆動する場合に
は、ON/OFF制御は例えばON状態を正極性、OF
F状態を負極性の直流電圧を印加することによってスイ
ッチングを行う。この場合、液晶の焼き付きを回避する
ために交流電圧を印加する必要があるため、4つの状態
すなわちRGBおよび黒を全て均等な期間でスイッチン
グすることが望ましい。特に、黒表示期間を3等分して
RGB表示の切替え期間に挿入することで最も視認妨害
の少ない良好な表示が得られる。
【0035】さらに、液晶カラーシャッタへの光透過率
を向上させるために、蛍光体の発光光を直線偏光光に変
換する偏光変換シートを蛍光体層の両側に設けることが
望ましい。偏光変換シートは、所定の偏光光のみを透過
し、この偏光以外の偏光は反射するものである。このよ
うな偏光変換シートを、液晶カラーシャッタの光入射側
の偏光透過軸と一致する偏光光のみを透過し、もう一方
の偏光成分を反射するように配設するようにすればよ
い。反射された偏光成分はスクリーンの表面(例えば蛍
光体表面、または蛍光体を配設した基板表面)で多重反
射を繰り返し偏光解消するので再帰的に透過する偏光成
分が増加することとなる。偏光変換シートを設けること
により液晶カラーシャッタの入射側偏光板で吸収される
光成分を減らすことができるため、液晶カラーシャッタ
へ入射する光の透過率を向上させ、明るく高品位な表示
を実現することができる。
【0036】偏光変換シートを構成する部材としては、
例えば複屈折性を有する有機ポリマーを数10nm程度
の間隔で積層することにより得られる異方性ダイクロイ
ックミラー、もしくはコレステリック液晶の円偏光選択
性を利用して螺旋ピッチを変化もしくは異なる螺旋ピッ
チを持つコレステリック性液晶ポリマーを積層させ、光
出射面にλ/4フィルムを設けるようにしてもよい。い
ずれの構成を採用する場合においても多重反射による画
像の多重化を避けるため、蛍光体面に密着するように配
設することが好ましい。また、このような偏光変換素子
を設ける場合、液晶カラーシャッタの偏光板の積層順序
は、光入射側に無彩色の偏光板、光出射側にカラー偏光
板のうちで外光反射によるコントラスト低下を最も低減
することが可能なB透過偏光板とすることが好ましい。
【0037】本発明の表示装置では、スキャン手段でス
キャンされて蛍光体層に入射する光の入射角度は、スク
リーンの中央部と端部では相違することになる。光源光
のビーム径が描画する画像の画素サイズより小さい場合
にはスクリーンに対する光の入射角度は特に問題になら
ない。また、入射角度により蛍光体の発光光強度が変化
する場合には、この変化分を補償するように光源光の強
度を変調手段により変調するようにすればよい。
【0038】蛍光体層の厚さや、蛍光体の性質、スクリ
ーンの大きさなどにより、強度変調した光をスクリーン
の法線方向に入射させたい場合には、蛍光体層の光入射
面側に回折格子、ホログラフィック光学素子(HOE)
などの入射光角度調節手段を配設するようにしてもよ
い。
【0039】このような構成を採用することによりスキ
ャン手段とスクリーンの単位画素領域との位置関係によ
らず、強度変調された光源光は効率的に、かつ均一な角
度で蛍光体層に入射する。また、スキャン手段とスクリ
ーンとの配設距離を小さくすることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の表示装置について
さらに詳細に説明する。ただし、以下の実施形態で例示
して説明する本発明の表示装置の構成はそれらのみに限
定されるものではない。また、例示した各部の構成をさ
まざまに組み合わせて用いるようにしてもよい。
【0041】(実施形態1)図1は本発明の表示装置の
構成の例を概略的に示す図である。
【0042】この表示装置は、光源111R、111
G、111Bから照射される光源光を、表示信号に応じ
て強度変調して、蛍光体層101を配設したスクリーン
100へ2次元的に走査することによりカラー画像の表
示を行うものである。ここでは光源111R、111
G、111Bとして発振波長約380nmのInGaN
系半導体レーザーを用いている。また表示領域であるス
クリーン100には、光源からの光が照射されたとき可
視領域で発光するような蛍光体層101が配設されてい
る。ここでは、光源光に対して全体として白色光を発光
するように、複数の蛍光体を混合して配設している。ま
た蛍光体層101の厚さは約5〜10μm程度の範囲に
設定するようにしてもよい。
【0043】光源111R、111G、111Bから出
射した光源光は、強度変調手段により各RGBの表示信
号に応じてシーケンシャルに強度変調される。ここでは
強度変調手段として光源光の透過/回折を制御する回折
格子型液晶セルと、スリットとを組み合わせた強度変調
素子110R、110G、110Bを用いている。
【0044】強度変調手段により強度変調された光源光
は、スキャン手段によりスクリーン110上に表示信号
と同期して2次元的にスキャンされる。ここでは、スキ
ャン手段としてXYスキャンミラー108R、108
G、108B(GeneralScanning社製、
Gシリーズ)を用いている。また、強度変調素子110
R、110G、110BとXYスキャンミラー108
R、108G、108Bとの間には、光源光をスクリー
ン110上の単位画素に対応した局部領域に収束させる
ための結像光学系109R、109G、109Bが配設
されている。
【0045】図2は蛍光体層101を配設したスクリー
ン100を強度変調した光源光によりスキャンする様子
を説明するための図である。ここでは光源を3チャンネ
ル用いているのでXYスキャンミラー108R、108
G、108Bによるスキャンは3相60Hz駆動でよい
が(図2(a))、1チャンネルの光源でカラー画像を
表示する場合には180Hz駆動する必要がある(図2
(b))。このような構成により、スクリーン100に
配設された蛍光体層101の各単位画素領域には、表示
信号に応じて強度変調された光源光が入射することにな
る。蛍光体層101は入射した光に対し可視領域で発光
するように選択して配設されているから、スクリーンに
は2次元的に画素ごとに階調が分布した所定の画像が描
画される。なお、蛍光体層101の入射光強度に対する
発光光強度に非線形性が見られる場合には、この非線形
性を補正するように光源光の強度を変調するようにすれ
ばよい。
【0046】図1に例示した本発明の表示装置では、蛍
光体層101の光入射面とは反対側の面にRGBカラー
フィルタ802が配設されている。RGBカラーフィル
タ802は、光源111Rから発せられ強度変調素子1
10Rにより赤色の表示信号に応じて変調された光源光
にる蛍光体層101の発光光が着色され、光源111G
から発せられ強度変調素子110Gにより緑色の表示信
号に応じて変調された光源光にる蛍光体層101の発光
光が着色され、光源111Bから発せられ強度変調素子
110Bにより青色の表示信号に応じて変調された光源
光にる蛍光体層101の発光光が着色されるように配設
される。
【0047】また、ここではRGBカラーフィルタ80
2は発色の良い有機色素系カラーフィルタをフェースガ
ラス801上にスクリーン印刷法でストライプ状に配設
したものを用いている。
【0048】また、蛍光体層101の光入射面側に光源
光を透過するとともに蛍光体層101の発光光の可視光
成分を反射するようなダイクロイックミラー112を配
設している。これにより、蛍光体層101からの発光光
は高い効率で観測面側(フェースガラス801側)に射
出され、表示輝度を向上することができる。
【0049】なお、特に図示しないが、フェースガラス
801の蛍光体層101と反対側の面に偏光板を貼付
し、フェースガラス801とカラーフィルタ802との
間、またはカラーフィルタ802と蛍光体層101の間
に偏光変換シートを設けることによって、表示輝度をほ
とんど低下させることなく外光反射を約1/2に低減す
ることができる。
【0050】このように本発明によれば、簡易な構成で
大画面化が容易な、明るく表示品質の高い表示装置を提
供することができる。また、本発明の表示装置ではCR
Tのように表示領域に対する描画ビームの光学系をバル
キーな減圧容器内に配設する必要がないため、表示装置
を軽量化することができる。また、描画ビームとして荷
電粒子を用いる必要がないため、ノイズ等の外部擾乱の
影響を受けにくくすることができる。
【0051】(実施形態2)図3は本発明の表示装置の
構成の別の例を概略的に示す図である。図1に例示した
本発明の表示装置においては、表示領域であるスクリー
ン100上には、白色光を発光する蛍光体層101を分
離せずに配設したが、図3の表示装置は、スクリーン1
00上にR、G、Bに発光するそれぞれの蛍光体101
R、101G、101Bを配設したものである。蛍光体
101R、101G、101Bは、カラーフィルタのR
GB配列に対応して配設されている。光源111R、1
11G、111Bからの光は、それぞれ描画する画像の
色に応じた蛍光体101上のみをスキャンする。すなわ
ち、マトリクス状に配列したそれぞれの蛍光体101に
は、表示信号に応じて変調された光源からの光が選択的
に入射する。そして蛍光体101Rの発光光はカラーフ
ィルタ802のRの領域を透過し、蛍光体101Gの発
光光はカラーフィルタ802のGの領域を透過し、10
1Bはの発光光はカラーフィルタ802のBの領域を透
過する。
【0052】また蛍光体の発光効率は入射光の波長によ
って異なるから、用いる蛍光体の発光効率のよい波長領
域と、光源の波長とが合致するように組み合わせて用い
ることがが好ましい。
【0053】このような構造を採用することにより、蛍
光体の発光を最も効率よく利用することができ、表示品
質を向上することができる。
【0054】(実施形態3)図4は本発明の表示装置の
構成のさらに別の例を概略的に示す図である。図1、図
3に例示した本発明の表示装置は、光源111R、11
1G、111Bから出射された光を表示信号に応じて強
度変調しているが、図3に例示した本発明の表示装置で
は、光源光自体を表示信号に応じて強度変調している。
すなわち光源111R、111G、111Bからは、表
示信号に応じて強度変調された光がシーケンシャルに、
スキャン手段108R、108G、108Bに照射され
る。例えば、光源に表示信号に応じてパルス変調して電
圧を印加することにより、表示信号を対応して強度の異
なる光を順次照射することができる。
【0055】このような構成を採用すれば、光源からス
クリーンまでの間にはスキャン手段のみを配設すればよ
いから、装置の構成をさらに単純にすることができる。
また光学系による光源光の吸収、散乱などによる損失が
低減して光の利用効率が向上するため、表示品質を高め
ることができる。さらに、光源の波長の選択の自由度を
大きくすることができる。
【0056】(実施形態4)図5は本発明の表示装置の
構成の別の例を概略的に示す図である。この表示装置で
は、RGB画像を表示するために3チャンネルの光源1
11R、111G、111Bを備えている。この光源光
をスクリーンへ照射する描画光学系も光源111R、1
11G、111Bにそれぞれ対応して、光強度変調素子
110R、110G、110B、結像光学系109R、
109G、109B、XYスキャンミラー108R、1
08G、108Bから構成されている。光源111R、
111G、111Bは発振波長約380nmの近紫外波
長を与えるInGaN系半導体レーザーを用いており、
この光源光はガラスおよびプラスチックを透過可能であ
る。この光源から出射した光は、透過/回折を制御する
回折格子型液晶セルとスリットから構成される光強度変
調素子110R、110G、110Bにより、画像情報
に対応した表示信号に応じて階調制御される。前述のよ
うにここでも蛍光体層101の発光特性の非線型特性が
補償されるように、あらかじめ光強度変調手段110へ
の入力時に信号補償している。
【0057】強度変調を受けたR画像用、G画像用、B
画像用の3系統の光源光は、蛍光体層101上に収束す
るよう結像光学系109R、109G、109Bにより
集光され、XYスキャンミラー108R、108G、1
08B(General Scanning社製、Gシ
リーズ)によってスクリーン100の画素領域に照射さ
れ、蛍光体層101からの発光光により2次元画像が表
示される。
【0058】蛍光体層101の光源光入射側にはダイク
ロイックミラー112が、光出射側には偏光変換シート
102(住友3M社製DBEF)がそれぞれ一体化して
配設されており、更に外側(観測者側)には反強誘電性
液晶セル2枚と複数のカラー偏光板から構成される液晶
カラーシャッタ103が配設されている。
【0059】図6はダイクロイックミラー112の構成
を模式的に示す図であり、図7はその反射率特性とを示
す図である。ガラス基板上にΜgF2 からなる低屈折率
層と、HfO2 からなる高屈折率層をスパッタリング法
などにより図6に示すように積層することにより、図7
に示すような反射率特性が得られる。
【0060】このようなダイクロイックミラー112に
より、垂直入射時および45°方向からの斜入射時にお
いても、波長約380nmの光源光を透過し、蛍光体の
発光する波長約400〜700nmの可視領域の成分を
反射する特性が得られる。
【0061】図8は偏光変換シート102の原理を説明
するための図である。蛍光体101が発光する光301
は偏光状態を持たないため、その成分として紙面に平行
に振動する直線偏光成分(Ρ)と紙面に対して垂直方向
に振動する直線偏光成分(S)が均等に含まれる。蛍光
体からの発光光301は、偏光変換シート102によっ
て分別され、液晶カラーシャッタ103の入射側偏光板
403の透過軸の方向と等しい偏光成分P,302は透
過し、他方の偏光成分S,303は反射され蛍光体に戻
される。偏光成分成分S,303は蛍光体101の内部
などで反射され、再帰的に偏光変換シート102に入射
する。蛍光体による反射は散乱による拡散反射であるた
め、偏光が解消され、再度入射する光304は無偏光状
態となる。この光も透過成分305と反射成分306と
に分離される。
【0062】このような多重反射を繰り返すことによっ
て、無偏光であった蛍光体101からの発光光を偏光光
に変換することができ、光の利用効率を向上することが
できる。したがって、表示品質を向上することができ
る。
【0063】図9は液晶カラーシャッタ103について
説明するための図である。図9(a)(b)は液晶カラ
ーシャッタの構成を概略的に示す図であり、図9(c)
は液晶カラーシャッタを構成する液晶セルの透過率特性
を示す図である。
【0064】液晶カラーシャッタ103は、複屈折Δn
=0.125、セルギャップ約2μmの反強誘電性液晶
セル401、402とを備えており、これらの液晶セル
401、402と、偏光板403、404、405、4
06、407とが図のように積層されている。液晶カラ
ーシャッタ103の光入射側偏光板403は無彩色であ
るが、その他の偏光板404、405、406、407
はカラー偏光板であり、各々の色は順にシアン(偏光板
404)、レッド(偏光板405)、イエロー(偏光板
406)、ブルー(偏光板407)となっている。
【0065】図9(c)は液晶セル401、402の透
過率特性を説明する図である。液晶セル401、402
において液晶層に電圧+V、−Vを印加した場合の透過
光の進相軸Fは互いに45゜を成して交差するように配
設されている。いま、偏光板403の偏光透過軸Ρを互
いに直交するように配置した場合(図9(b))、電圧
−透過率特性は図9(c)のグラフに示すように+V/
−Vの直流電圧印加により明暗のスイッチングが行われ
る。すなわち+V/−Vの直流電圧印加により、入射光
偏光軸の90°/0°スイッチングが行えるようになっ
ている。
【0066】図10は液晶カラーシャッタの液晶セルへ
の印加電圧と表示色との対応関係を説明するための図で
ある。偏光板403、404、405、406、407
の各偏光透過特性は図10の下側に示した。
【0067】例えば、光入射側の無彩色偏光板403の
透過軸方向は紙面に対して平行方向である。一方、光出
射側のブルー偏光板407では紙面に垂直な偏光成分は
透過(透過軸)するが、紙面に平行な偏光成分はB成分
のみ透過し、その他のRG成分を吸収する(吸収軸)。
【0068】いま、このような偏光板を図10のように
配置して、液晶セル401に−V、402に+Vの電圧
を印加する場合を考える。−Vが印加された液晶セル4
01は入射偏光を回転せずそのまま出射する。したがっ
て無彩色偏光板403を透過した直線偏光は、シアン偏
光板404では吸収されず、レッド偏光板405を透過
する時にG成分およびB成分が吸収されることになる。
透過したR成分は液晶セル402によって偏光が90゜
回転されるが、イエロー偏光板406透過時にも、ブル
ー偏光板407透過時にも吸収されないため、レッド偏
光板405を透過したR偏光成分がそのまま出射されて
赤色表示となる。
【0069】このように液晶カラーシャッタは、液晶セ
ル401、402の液晶層への印加電圧を+Vと−Vと
にスイッチングすることにより、所望の色成分を有する
偏光のみを選択的に透過することができる。図11は図
10に例示した構成の液晶カラーシャッタにおいて、液
晶セル401、402への印加電圧のスイッチングと表
示色との対応関係を示す図である。
【0070】図12は液晶カラーシャッタ103の表示
切り替えタイミングと、光源111R、111G、11
1Bからの光のスキャンの対応関係を説明するための図
である。
【0071】図13はある時刻における表示領域の表示
状態を示す図であり、図13(a)は、図12の時刻
(A)における表示状態を、図13(b)は時刻(B)
における表示状態を示している。液晶カラーシャッタは
図示しないがITO透明電極を6分割することで表示領
域601、602、603、604、605、606を
独立に駆動することができる。すなわち、複数の光源1
11と、複数の領域に分割された液晶カラーシャッタ1
03を備え、各RGΒ画像を各々の光源光によって蛍光
体層101スクリーン上の異なる領域に同時に描画し、
RGB画像の描画領域に対応して液晶カラーシャッタ1
03の単位画素領域100aに対応する領域の表示色を
切り替えるようにすればよい。
【0072】各表示領域は1フレーム(1/60s)期
間中にRGB3色および黒表示を行うが、液晶カラーシ
ャッタ中の液晶セルにバイアス電圧が印加されるのを避
けるため、各々の表示期間は等しくしている。また、黒
表示期間は例えば3等分のように分割され、それぞれR
GB切り替え時に各々黒表示が間挿されるため、蛍光体
の残光特性が長い場合などに生ずる表示色切り替え時の
フリッカ妨害を最も有効に低減することができる。
【0073】表示領域601〜606の表示色は光源1
11R、111G、111Bからの光がスキャンされて
照射される位置によって切り替えられる。時刻(A)に
おいて、R画像を描画する光源111Rからの光は領域
601、G画像用の光源111Gからの光は領域60
3、B画像用の光源111Bからの光は領域605を照
射しているので、領域601、603、605はそれぞ
れレッド、グリーン、ブルー表示を行い、それ以外の領
域602、604、606は黒表示が行われる。
【0074】時刻(B)においては、RGB画像の描画
位置は領域601、603、605からそれぞれ領域6
02、604、606に移行する。このため、対応する
各領域602、604、606をR、G、B表示とし、
色表示を行っていた領域601、603、605は黒表
示となる。
【0075】このようなスクロール操作を繰り返すこと
により、1フレーム期間中にRGB画像を表示領域全体
に表示することができる。
【0076】なお、液晶カラーシャッタ103に代え
て、前述のようなRGBカラーフィルタ802を用いる
ようにしてもよい。光源111R、111G、111B
からの光は、それぞれ描画する画像の色に応じた蛍光体
101上のみをスキャンする。すなわちそれぞれの蛍光
体101には、表示信号に応じて変調された光源からの
光が選択的に入射する。そして蛍光体101Rの発光光
はカラーフィルタ802のRの領域を透過し、蛍光体1
01Gの発光光はカラーフィルタ802のGの領域を透
過し、101Bはの発光光はカラーフィルタ802のB
の領域を透過する。このような構造を採用することによ
り、蛍光体の発光を最も効率よく利用することができ、
表示品質を向上することができる。
【0077】(実施形態5)実施形態4で説明した本発
明の表示装置の駆動の例について説明する。
【0078】図14は本発明の表示装置の駆動部の構成
の例を示すブロック図である。
【0079】ここでは、RGB表示信号と、垂直・水平
同期信号を含んだSYNCとを用い、光強度変調素子1
10R、110G、110B、スキャン手段であるXY
−スキャンミラー108R、108G、108B、およ
び液晶カラーシャッタ(LCCS)103を駆動する構
成を示している。前述のように、液晶カラーシャッタ1
03の駆動は、この液晶カラーシャッタを構成する液晶
セル401、402を駆動することにより行われる。ま
たクロックは図示しないが各部に与えられているものと
する。
【0080】外部回路などの信号供給手段201から供
給される毎フレームのRGB表示信号は、A/Dコンバ
ータ202R、202G、202Bにより、表示装置の
フレーム周波数の周期(STV)でA/D変換され、フ
レームメモリ(FIFO)203R、203G、203
Bにフレーム周波数の周期(STV)で取り込む。これ
らのRGB表示信号の取り込みは同じタイミングで行う
ようにしてもよい。
【0081】その後、フレームメモリ(FIFO)20
3R、203G、203Bに取り込んだ表示信号を、X
Y−スキャンミラー108R、108G、108Bでス
キャンするタイミングSTVR、STVG、STVBに
合わせて取り出し、D/A変換コンバータ204R、2
04G、204BによりD/A変換され、オペアンプ2
05R、205G、205Bを介して光強度変調素子1
10R、110G、110Bに供給される。
【0082】なお、A/Dコンバータ202R、202
G、202B、フレームメモリ(FIFO)203R、
203G、203Bの駆動タイミング制御は、タイミン
グ・駆動信号発生回路206に供給される垂直同期信
号、水平同期信号を含んだSYNC信号に基づきST
V、STVR、STVG、STVB等のパルスとしてA
/Dコンバータ、フレームメモリに供給される。
【0083】この場合、RGBの各画像を描画する光源
からの光がスクリーン100をスキャニングする位置
は、スクリーン100に対して1/3ずつずれているの
で(図12、図13参照)、STVR、STVG、ST
VBは1フレーム周期の1/3ずつずれたトリガ信号と
なっている(図15参照)。実施形態4で説明した本発
明の表示装置の場合には、スキャニングする周期はフレ
ーム周波数と同じ周期で行うようにすればよい。
【0084】図16はスキャン手段108と液晶カラー
シャタ103とを駆動するタイミング制御を行うための
構成を概略的に示すブロック図である。Yスキャンミラ
ーはフレーム周波数と同じ周期(RTW)でスキャンさ
れるが、前述のとおりRGBではスキャンする位置が異
なるので、トリガ信号として表示信号読み込みのトリガ
信号STVR、STVG、STVBを用いるようにすれ
ばよい。
【0085】Xスキャンミラーは水平周波数で光源から
の光をスクリーンにスキャンするが、RGB各色を描画
する光は水平周波数の周期(STH)と同じ周期でスキ
ャンするようにしてもよい。
【0086】液晶カラーシャッタを駆動するためには、
液晶セル401、液晶セル402にそれぞれ異なる波形
を印加する必要があるが、RBG画像のトリガ信号ST
VR、STVG、STVBと、クロックにより、例えば
図12、図13に例示したような駆動タイミングを実現
する波形を生成するようにすればよい。
【0087】なお、ここでは信号供給手段からアナログ
信号が供給され、強度変調素子110にもアナログ信号
を印加して駆動する構成を例にとって説明したが、例え
ば強度変調素子110、スキャン手段108、液晶カラ
ーシャッタ103がディジタル信号により駆動されるよ
うな構成の場合には、図14に例示した本発明の表示装
置の駆動部の構成をすべてディジタル回路で構成するよ
うにしてもよい。
【0088】(実施形態5)図17は本発明の表示装置
のさらに別の構成の例を概略的に示す図である。この表
示装置は光源および画像描画部をRGB画像共通として
1チャネルとしたものである。
【0089】光源光強度を表示信号に応じて変調する手
段である光強度変調素子110aには、RGB画像をシ
ーケンシャルに変換した表示信号が入力される。また、
XYスキャンミラー108、光強度変調素子110a、
液晶カラーシャッタ103aは、実施形態4で説明した
本発明の表示装置の3倍速(フレーム周波数180Η
z)で駆動している。光源光は1フレーム期間中にR画
像、G画像、B画像を描画することになるので、カラー
画像を表示することができる。
【0090】(実施形態6)本発明の表示装置では、X
Y−スキャンミラー108でスキャンされて蛍光体層1
01に入射する光の入射角度は、スクリーンの中央部と
端部では相違することになる。光源光のビーム径が描画
する画像の画素サイズより小さい場合にはスクリーンに
対する光の入射角度は特に問題にならない。また、入射
角度により蛍光体の発光光強度が変化する場合には、こ
の変化分を補償するように光源光の強度を変調手段11
0により変調するようにすればよい。
【0091】蛍光体層の厚さや、蛍光体の性質、スクリ
ーン100の大きさなどにより、強度変調した光をスク
リーン100の法線方向に入射させたい場合には、蛍光
体層101の光入射面側に回折格子、ホログラフィック
光学素子(HOE)などの入射光角度調節手段を配設す
るようにしてもよい。
【0092】図18は本発明の表示装置の構成のさらに
別の例を概略的に示す図である。この表示装置は、ダイ
クロイックミラー112の光源光入射面上に、回折格子
113を備えたものである。
【0093】回折格子113はXY−スキャンミラー1
08によりスキャンされる光源からの光の入射角度が、
蛍光体層101の中央部でも端部でもできるだけ差異が
なくなるようにブレーズされている。
【0094】図19はこのような回折格子113が配設
されたスクリーン100を模式的に示す図である。この
ような構成を採用することによりXY−スキャンミラー
108と、スクリーン100の単位画素領域100aと
の位置関係によらず、強度変調された光源光を効率的
に、かつ均一な角度で蛍光体層101に入射させること
ができる。さらに、このような回折格子113を備える
ことにより、XY−スキャンミラー108とスクリーン
100との配設距離を小さくすることができる。したが
って、表示装置の厚さをより薄くすることができる。ま
た、より大きな画面に表示を行うことができる。
【0095】(実施形態7)図20は本発明の表示装置
の光源の構成の別の例を概略的に示す図である。
【0096】この光源111aは、InGaN系半導体
レーザー111bを光源あたり2個配置し、偏光ビーム
スプリッタ111cにより複数の半導体レーザーからの
光束を合成したものである。
【0097】レーザー光は一般に偏光光であるため、こ
のように偏光ビームスプリッタを使用して容易に光束を
合成することができる。このような構成を採用すること
により、光源の出射光強度を大きくすることができ、よ
り高輝度な表示を行うことができる。またより大きな画
面に表示を行うことができる。
【0098】(実施形態8)図21は本発明の表示装置
の光源の構成の別の例を概略的に示す図である。この光
源111dは、InGaΝ系LED111eをアレイ状
に配置し、出射する光源光を光ファイバー111fによ
り合成したものである。光ファイバー111fの光出射
面は、リレーレンズ111gにより集光され、結像光学
系109によって蛍光体層101を配設したスクリーン
100上にスポット状の画素領域に結像される。このよ
うな光源部を用いることによりレーザー光源より構成が
簡単で安価なLEDを光源として用いることができる。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように本発明の表示装置に
よれば、簡易な構成で大画面化が容易な、明るく表示品
質の高い表示装置を提供することができる。また、本発
明の表示装置ではCRTのように表示領域に対する描画
ビームの光学系をバルキーな減圧容器内に配設する必要
がないため、表示装置を軽量化することができる。ま
た、描画ビームとして荷電粒子を用いる必要がないた
め、ノイズ等の外部擾乱の影響を受けにくく、表示装置
の信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示装置の構成の例を概略的に示す
図。
【図2】蛍光体層を配設したスクリーンを強度変調した
光源光によりスキャンする様子を説明するための図。
【図3】本発明の表示装置の構成の別の例を概略的に示
す図。
【図4】本発明の表示装置の構成のさらに別の例を概略
的に示す図。
【図5】本発明の表示装置の構成の例を概略的に示す
図。
【図6】ダイクロイックミラーの構造を模式的に示す
図。
【図7】ダイクロイックミラーの反射率特性を示す図。
【図8】偏光変換シートの原理を説明するための図。
【図9】液晶カラーシャッタの構成と透過率特性を説明
するための図。
【図10】液晶カラーシャッタの液晶セルへの印加電圧
と表示色との対応関係を説明するための図。
【図11】図10に例示した液晶カラーシャッタの液晶
セルへの印加電圧のスイッチングと表示色との対応関係
を示す図。
【図12】液晶カラーシャッタの表示切り替えタイミン
グと、光源光のスキャン位置の対応関係を説明するため
の図
【図13】表示領域の表示状態を示す図。
【図14】本発明の表示装置の駆動部の構成の例を示す
ブロック図。
【図15】A/Dコンバータ、フレームメモリに印加さ
れるパルスの例を示す図。
【図16】スキャン手段と液晶カラーシャタとを駆動す
るタイミング制御を行うための構成を概略的に示すブロ
ック図。
【図17】本発明の表示装置のさらに別の構成の例を概
略的に示す図。
【図18】本発明の表示装置のさらに別の構成の例を概
略的に示す図。
【図19】回折格子
【図20】本発明の表示装置の光源の構成の別の例を概
略的に示す図。
【図21】本発明の表示装置の光源の構成の別の例を概
略的に示す図。
【符号の説明】
100………スクリーン 101………蛍光体層 101R………蛍光体層(赤) 101G………蛍光体層(緑) 101B………蛍光体層(青) 102………偏光変換シート 103………液晶カラーシャッタ(LCCS) 108………スキャン手段 108R、108G、108B………ΧYスキャンミラ
ー 109R、109G、109B………結像光学系 110………強度変調手段 110R、110G、110B………光強度変調素子 111、111R、111G、111B………コヒーレ
ント光源 112………ダイクロイックミラー 113………回折格子 201………信号供給手段 202………A/Dコンバータ 203………フレームメモリ(FIFO) 204………D/Aコンバータ 205………オペアンプ 206………タイミング・駆動信号発生回路 301………蛍光体発光光 302、303、305、306………偏光光 304………無偏光光 401、402………液晶セル 403、404、405、406、407………偏光板 601、602、603、604、605、606……
…表示領域 801………フェースガラス 802………カラーフィルタ 111a………光源 111b………半導体レーザー 111c………偏光ビームスプリッタ 111d………光源 111e………LED 111f………光ファイバー 111g………リレーレンズ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単波長収束光を照射する光源と、 前記光源光が照射されたとき可視領域で発光するような
    蛍光体層が配設されたスクリーンと、 前記光源光の強度を表示信号に応じて変調する変調手段
    と、 前記変調手段により強度変調された光源光を前記スクリ
    ーンに2次元的にスキャンするスキャン手段とを具備し
    たことを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 前記光源光の波長は約300〜約450
    nmであることを特徴とする請求項1に記載の表示装
    置。
  3. 【請求項3】 前記光源は複数配設され、前記変調手段
    および前記スキャン手段は前記光源ごとに複数系統配設
    されたことを特徴とする請求項1乃至請求項2のいずれ
    かに記載の表示装置。
  4. 【請求項4】 前記スクリーンの前記スキャン手段とは
    反対面に、前記蛍光体層の発光光を着色する手段をさら
    に備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいず
    れかに記載の表示装置。
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