JPH1138384A - マトリクス型液晶表示装置 - Google Patents

マトリクス型液晶表示装置

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JPH1138384A
JPH1138384A JP19604697A JP19604697A JPH1138384A JP H1138384 A JPH1138384 A JP H1138384A JP 19604697 A JP19604697 A JP 19604697A JP 19604697 A JP19604697 A JP 19604697A JP H1138384 A JPH1138384 A JP H1138384A
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JP
Japan
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liquid crystal
crystal panel
temperature
display device
electrodes
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JP19604697A
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English (en)
Inventor
Norio Yamamoto
典生 山本
Hitoshi Kanayama
斎 金山
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液晶パネル内の電極をヒータとして兼用し、
液晶パネルの低温起動時に液晶の温度をその全体に亘り
効率よく均一に適正に上昇させるようにした液晶表示装
置を提供することを目的とする。 【解決手段】 両信号電極駆動回路130、140及び
両走査電極駆動回路150、160は、液晶パネルPの
複数条の走査電極及び複数条の信号電極を駆動制御す
る。サーミスタSは液晶パネルPの温度を検出する。液
晶パネルPは、ケーシング内にてその開口部に対向して
位置し、かつケーシングから熱的に分離するように支持
する断熱部材により支持されている。断熱性透明板は、
ケーシングの開口部を閉じている。両走査電極駆動回路
150、160は、液晶パネルPの起動時にサーミスタ
Sによる検出温度が所定温度よりも低いとき複数条の走
査電極に電流を流入させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の画素を形成
してマトリクス表示を行うようにしたマトリクス型液晶
表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のマトリクス型液晶表示装
置においては、液晶パネルが、一対の電極基板の間に液
晶を充填して構成されている。ここで、一方の電極基板
は複数条の走査電極を内蔵しており、他方の電極基板は
複数条の信号電極を内蔵している。そして、複数条の走
査電極は複数条の信号電極と共に複数の画素をマトリク
ス状に構成している。
【0003】また、上記液晶としては、常誘電性のネマ
チック液晶、強誘電性スメクチック液晶、或いは反強誘
電性スメクチック液晶等が採用されている。これによ
り、液晶表示装置は、液晶パネルを単純マトリスク駆動
することで、この液晶パネルにより画像或いは情報の表
示を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記液晶表
示装置では、上述した液晶やこの液晶を用いた液晶パネ
ルにおいては、以下に述べるような大きな不具合があ
る。即ち、上記液晶の応答時間は強い温度依存性を有し
ている。このため、液晶の応答時間が、実用上必要とさ
れる温度範囲、例えば、0℃乃至60℃の低温度領域に
おいて著しく長くなる。このため、液晶パネルの表示画
像の切り替わりが低温度域で遅くなる。
【0005】従って、液晶パネルで動画像を表示したと
きに残像を生じたり、液晶パネルの表示コントラストが
中途半端な液晶の応答のために低下するといった液晶表
示装置として好ましくない現象が生じる。その結果、上
記液晶を用いた液晶パネルを低温で起動したとき、この
液晶パネルには、バックライト等の発熱によって液晶パ
ネルの温度が上昇するまでの長い時間、上述のような好
ましくない表示品質の状態が続くという不具合が生ず
る。特に、大画面の液晶パネルの場合に、その熱容量が
大きいため、昇温速度が遅く、上記不具合はさらに深刻
な状態で現れる。
【0006】これに対しては、従来は、温度検出回路と
温度補償回路とを設け、環境温度の低いときに検出され
る液晶パネルの温度に対応して液晶パネルの駆動電圧を
高く設定することで、液晶の応答性を改善しようとする
方法が実用化されている。しかし、このような液晶パネ
ルによっては、必要十分な温度範囲での表示品質の改善
効果は得られていない。
【0007】また、板状のヒータを液晶パネルに併設し
てこの液晶パネルを急速に加熱することで、上記不具合
を解消しようとする方法がある。しかし、この方法によ
れば、液晶パネルの起動時に生じがちな好ましくない表
示品質の状態を短時間で解消できるとしても、ヒータが
別途必要となり、このヒータの加熱用電源が別途必要と
なる。
【0008】また、特開昭56−30166号報にて開
示されているように、液晶パネルの表示電極を発熱体と
して利用することで液晶を加熱し上記不具合を解消しよ
うとする方法もある。しかし、この方法によれば、液晶
パネルの起動時に生じがちな好ましくない表示品質の状
態を短時間で解消できるとしても、液晶パネルが外部に
露呈しているため、表示電極による発熱エネルギーが外
部に逃げてしまい、液晶に対する加熱効率が悪い。この
ため、放熱等による温度ムラが液晶パネルに発生すると
いう不具合がある。
【0009】そこで、本発明は、以上のようなことに対
処するため、液晶パネル内の電極をヒータとして兼用
し、液晶パネルの低温起動時に液晶の温度をその全体に
亘り効率よく均一に適正に上昇させるようにした液晶表
示装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決にあた
り、請求項1乃至5に記載の発明によれば、液晶パネル
の温度を検出する温度検出手段と、開口部を有するケー
シングと、このケーシング内にてその開口部に対向して
液晶パネルをケーシングから熱的に分離するように支持
する断熱部材と、上記開口部を閉じる断熱性透明板とを
設ける。
【0011】また、電極駆動制御手段は、液晶パネルの
起動時に温度検出手段による検出温度が所定温度よりも
低いとき、マトリクスを表示する前記所定の駆動制御と
は別の駆動制御にて複数条の走査電極及び複数条の信号
電極の少なくとも一方に電流を流入させる。このよう
に、液晶パネルの起動時に温度検出手段による検出温度
が所定温度よりも低いとき複数条の走査電極及び複数条
の信号電極の少なくとも一方に電流を流入させるので、
複数条の走査電極及び複数条の信号電極の少なくとも一
方は、本来の表示用電極としての役割に加えて、液晶を
加熱するヒータとしての役割を兼用することとなる。
【0012】よって、液晶パネルの起動時に温度検出手
段の検出温度が所定温度よりも低いとき、電極駆動制御
手段により複数条の走査電極及び複数条の信号電極の少
なくとも一方に電流を流入させることで、別途、ヒータ
及びその電源を採用することもなく、一方の複数条の電
極の発熱エネルギーにより、液晶パネル、ひいては液晶
の温度を加熱することができる。この場合、一方の複数
条の電極は、液晶パネルの全体に亘り分散して位置して
いるから、液晶パネルの温度を温度むらを招くことなく
その全体に亘り均一に上昇させ得る。
【0013】しかも、液晶パネルは、断熱部材及び透明
板により、ケーシング内にてこのケーシングから熱的に
分離されて支持されている。従って、液晶パネルは、ケ
ーシング及びその外部から熱的に遮断された状態でケー
シング内にて支持されることとなる。このため、一方の
複数条の電極の発熱エネルギーは、ケーシングの外部に
逃げることもない。従って、液晶パネルを効率よく加熱
することができる。
【0014】これにより、液晶パネルの低温起動時にお
いても、液晶パネルの温度を逸速く上記所定温度に上昇
させて良好な表示品質を得ることができる。ここで、請
求項2に記載の発明によれば、電極駆動制御手段は、検
出温度が所定温度に上昇したとき、複数条の走査電極及
び複数条の信号電極の少なくとも一方への電流の流入を
停止する。
【0015】これにより、余分な電力消費を伴うことな
く請求項1に記載の発明の作用効果を達成できる。ま
た、請求項3に記載の発明によれば、所定温度は、液晶
が正常に動作し得る温度範囲の下限温度に相当する。こ
れにより、余分な温度補償回路等に依存することなく、
請求項1及び2に記載の発明の作用効果を達成できる。
【0016】また、請求項4に記載の発明によれば、液
晶パネルの起動に伴いその後の経過時間を計時する計時
手段を備える。また、電極駆動制御手段は、計時手段の
計時時間が所定時間に達したとき、複数条の走査電極及
び複数条の信号電極の少なくとも一方への電流の流入を
停止する。これによっても、請求項2に記載の発明と同
様の作用効果を達成できる。
【0017】また、請求項5に記載の発明によれば、所
定時間は、液晶が正常に動作し得る温度範囲の下限温度
に達するに要する時間に相当する。これによっても、請
求項3に記載の発明と同様の作用効果を達成できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1及び図2は、本発明に係るマ
トリクス型液晶表示装置Dの全体回路構成を示してい
る。この液晶表示装置Dは、図1乃至図3にて示すごと
く、液晶パネルPを備えており、この液晶パネルPは、
図2にて示すごとく、バックライト10及び回路基板2
0と共に、ケーシング30内に組み付けられている。
【0019】液晶パネルPは、両電極基板40、50の
間に反強誘電性液晶60を封入するとともに、両電極基
板40、50の各外表面に各偏光板(図示しない)を貼
り付けて構成されている。電極基板40は、透明基板の
内表面に、複数条のカラーフィルタ層、各複数条の透明
電極及び配向膜を順次形成して構成されている。一方、
電極基板50は、透明基板の内表面に、複数条の透明電
極及び配向膜を順次形成して構成されている。
【0020】ここで、各複数条の透明電極及び複数条の
透明電極は、互いに交差するように配置されて、反強誘
電性液晶60と共に、複数のマトリクス状画素を形成す
る。なお、電極基板40の各複数条の透明電極が、図2
にて示す各複数条の信号電極X11、X12、・・・、
及びX21、X22、・・・に相当し、一方、電極基板
50の複数条の透明電極が、図2にて示す複数条の走査
電極Y1、Y2、・・・に相当する。
【0021】また、複数条の走査電極Y1、Y2、・・
・には、反強誘電性液晶30をマトリスク駆動した時の
電圧波形歪みを防止するために、各金属補助電極51が
それぞれ配設されている。液晶パネルPは、電極基板5
0の外周部にて、環状断熱部材80及び断熱性透明板7
0を介し、ケーシング30の開口部31に装着されてい
る。なお、電極基板50の表示領域が開口部31内に対
向している。
【0022】バックライト10は、その外周部にて、環
状断熱部材90を介し液晶パネルPの電極基板40の外
周部(表示領域の外側部分)に装着されており、このバ
ックライト10からの光は、液晶パネルPの表示領域及
び透明板70を通りケーシング30の開口部31から出
射する。回路基板20は、バックライト10の背後にて
ケーシング30の内壁に支持されており、この回路基板
20には、図1にて示す各回路が設けられている。
【0023】液晶表示装置Dは、図1にて示すごとく、
サーミスタSを備えており、このサーミスタSは、液晶
パネルPの温度を検出する。また、液晶表示装置Dは、
図1にて示すごとく、インターフェース回路100、電
源回路110、コントロール回路120、両走査電極駆
動回路130、140及び両信号電極駆動回路150、
160を備えている。
【0024】インターフェース回路100は、RGB画
像信号を両信号電極駆動回路150、160に出力する
とともに、垂直同期信号及び水平同期信号をコントロー
ル回路120に出力する。電源回路110は、図4にて
示すごとく、操作スイッチ111と、DC−DCコンバ
ータ112と、駆動電圧制御回路113と、マイクロコ
ンピュータ114とを備えている。
【0025】操作スイッチ111は、そのオン操作によ
り、ACアダプタ110a(図1及び図4参照)を通し
商用電源から100Vの交流電圧を受けてDC−DCコ
ンバータ112に付与する。DC−DCコンバータ11
2は、上記DC電圧を5レベルの直流電圧に変換して駆
動電圧制御回路113に出力する。駆動電圧制御回路1
13は、マイクロコンピュータ114による制御のも
と、DC−DCコンバータ112から直流電圧に基づき
5種類の基準電圧+V1 、+V2 、VCOM 、−V1 、−
2 を発生する。
【0026】マイクロコンピュータ114は、サーミス
タSの検出温度をディジタル温度に変換する。そして、
マイクロコンピュータ114は、このディジタル温度を
所定温度と比較判定する。この所定温度は、反強誘電性
液晶60が正常に動作し得る温度範囲の下限温度に相当
する。そして、上記ディジタル温度が上記所定温度以上
のとき、マイクロコンピュータ114は、通常のマトリ
クス駆動を行うようにコントロール回路120に指令す
るとともに、予めプログラムされた温度−駆動電圧テー
ブルに基づき駆動電圧を算出し、駆動電圧制御回路11
3に上記基準電圧のうちの所定電圧を出力するように指
令する。
【0027】また、上記ディジタル温度が上記所定温度
未満のとき、マイクロコンピュータ114は、その内蔵
のタイマーに動作指令を送るとともに、コントロール回
路120にエージング動作指令を送る。このエージング
動作指令は、走査電極Y1、Y2、・・・に反強誘電性
液晶60の加熱用電流を流す指令に相当する。なお、上
記タイマーは、上記動作指令に基づき計時を開始する。
【0028】また、マイクロコンピュータ114は、駆
動電圧制御回路113に対し、基準電圧+V1 (例えば
+5V)と−V1 (例えば−5V)をエージング電圧に
設定するように指令する。コントロール回路120は、
クロック121からのクロック出力に基づき、両走査電
極駆動回路150、160を制御する。
【0029】走査電極駆動回路150、160は、共
に、同様の構成を有している。よって、一方の走査電極
駆動回路150を例にとってその構成を説明する。この
走査電極駆動回路150は、コントロール回路120に
より制御される複数のシフトジスタ151と、これらシ
フトジスタ151の出力をラッチするデータラッチ15
2と、このデータラッチ152のラッチ出力をデコード
する複数のデコーダ153a、153b、・・・と、駆
動電圧制御回路113により切り換え制御される複数の
アナログスイッチ回路154a、154b、・・・とを
備えている。なお、上記デコーダの数及びアナログスイ
ッチ回路の数は、上記走査電極の数に等しい。また、上
記各アナログスイッチ回路は、共に、5個のアナログス
イッチからなる。
【0030】走査電極駆動回路150の各アナログスイ
ッチ回路154a、1154b、・・・は、それぞれ、
上記各走査電極Y1、Y2、・・・の一端に接続されて
いる。また、この走査電極駆動回路150と同様の構成
を有する走査電極駆動回路160の各アナログスイッチ
回路154a、1154b、・・・は、それぞれ、上記
各走査電極Y1、Y2、・・・の他端に接続されてい
る。
【0031】走査電極駆動回路150は、駆動電圧制御
回路113から正のエージング電圧を受けたとき、この
正のエージング電圧を複数の走査電極Y1、Y2、・・
・の各一端に印加する。一方、走査電極駆動回路160
は、駆動電圧制御回路113から負のエージング電圧を
受けたとき、この負のエージング電圧を複数の走査電極
Y1、Y2、・・・の各他端に印加する。
【0032】これにより、各走査電極にはその一端から
他端にかけて電流が流れる。このことは、各走査電極が
エージング処理を受けることを意味する。また、上記タ
イマーの計時時間が所定時間(反強誘電性液晶60の温
度が上記所定温度に上昇するに要する時間)に達したと
き、マイクロコンピュータ114は、コントロール回路
120にエージング動作を停止して通常のマトリクス駆
動処理を行うように指令する。このため、両走査電極駆
動回路150、160が、コントロール回路120によ
り制御されるとともに、両信号電極駆動回路130、1
40が、インターフェース回路100の出力を受ける。
これにより、液晶パネルPは、両走査電極駆動回路15
0、160及び両信号電極駆動回路130、140によ
りマトリクス駆動される。
【0033】以上の説明から理解されるように、液晶表
示装置Dにおいては、液晶パネルPの各走査電極Y1、
Y2、・・・は、その両端部にて、液晶パネルPの起動
時に低温のとき、両走査電極駆動回路150、160に
より正及び負の電圧をそれぞれ印加される。これによ
り、各走査電極Y1、Y2、・・・には電流が流れる。
また、エージング終了後には、各走査電極Y1、Y2、
・・・は、各信号電極X11、X21、・・・と共にマ
トリクス駆動される。
【0034】その結果、各走査電極Y1、Y2、・・・
は、低温での液晶パネルPの起動時にヒータとしての役
割を果たし、その後マトリクス駆動されるとき、表示電
極としての役割を果たし得る。このように、各走査電極
を表示用に加え、ヒータとして兼用しているため、別
途、ヒータ及びその電源を採用する必要もなく、液晶パ
ネルPの低温での起動性を大幅に向上させることができ
る。
【0035】また、各走査電極は、液晶パネルの全体に
亘り分散して位置しているから、液晶パネルPの表示面
全体を逸速く均一に加熱できる。また、液晶パネルPが
ケーシング30内にあって、断熱材80及び透明板70
により、ケーシング30の外側から熱的に分離されてい
る。このため、放熱による加熱損失及び温度ムラの発生
を防止しつつ、効率よく液晶パネルPを加熱することが
できる。よって、電源回路110の容量を過大にする必
要もない。従って、装置全体のコストを大幅に下げつ
つ、安価で高品質の液晶表示装置を提供できる。
【0036】なお、ヒータを別途採用することがないか
ら、このヒータの光反射、吸収によって生じる液晶パネ
ルPの透過率低下を心配することもない。ちなみに、上
記実施形態にて述べた液晶表示装置において、低温で起
動させた時の液晶パネルPの温度特性を調べたところ、
図6にて示すようなデータが得られた。
【0037】但し、図6のデータは、液晶パネルPの温
度と環境温度(例えば、0℃)との差ΔTと、各走査電
極Y1、Y2、・・・に電流を流す時間t(エージング
時間t)との関係につき、各走査電極の両端に対する印
加電圧をパラメータとして測定されている。なお、各走
査電極の電極抵抗値は約1乃至2kΩである。これによ
れば、各走査電極の両端への印加電圧を変えることで液
晶パネルP即ち反強誘電性液晶60の昇温速度を制御で
きることが分かる。
【0038】本実施形態の液晶パネルPはその駆動特性
から約10℃以上で余分な表示品質を示すので、数分以
下のわずかな時間で液晶表示装置を正常に起動できる。
なお、本発明の実施にあたり、サーミスタSの検出温度
が上記所定温度に上昇したときに、各走査電極に対する
電圧の印加を停止するようにマイクロコンピュータ11
4により制御処理するようにしてもよい。
【0039】また、本発明の実施にあたり、上記エージ
ングにあたり、複数の走査電極Y1、Y2、・・・に印
加する電圧は、上記実施形態にて述べた場合とは逆極性
となるようにして当該複数の走査電極に印加するように
してもよく、また、各走査電極の両端への印加電圧の絶
対値は、同一であっても異なっていてもよい。また、本
発明の実施にあたり、各複数条の信号電極X11、X1
2、・・・、及びX21、X22、・・・の双方に代え
て、新たな複数条の信号電極を採用し、この複数条の信
号電極の両端に両信号電極駆動回路150、160を接
続することで、新たな複数条の信号電極に、複数の走査
電極Y1、Y2、・・・に代え、或いは、複数の走査電
極Y1、Y2、・・・に加えて、電流を流すようにして
もよい。これによっても、上記実施形態と同様の作用効
果を達成できる。
【0040】また、本発明の実施にあたり、液晶パネル
Pに充填する液晶は、反強誘電性液晶に限ることなく、
強誘電性液晶等のスメクチック液晶や、ネマチック液晶
等の各種の液晶を採用して実施してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るマトリクス型液晶表示装置の一実
施形態を示す全体構成図である。
【図2】図1の液晶表示装置の断面図である。
【図3】図2の液晶パネルの平面図である。
【図4】図1の電源回路のブロック図である。
【図5】図1の走査電極駆動回路の回路構成図である。
【図6】図1の液晶表示装置のおける液晶パネルの温度
上昇とエージング時間との関係を走査電極の両端に対す
る印加電圧をパラメータとして測定したデータを示すグ
ラフである。
【符号の号の説明】
P…液晶パネル、S…サーミスタ、X11、X12、X
21、X22…信号電極、Y1、Y2…走査電極、70
…透明板、80…断熱部材、100…インターフェース
回路、110…電源回路、120…コントロール回路、
130、140…信号電極駆動回路、150、160…
走査電極駆動回路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶(60)、複数条の走査電極(Y
    1、Y2、・・・)及び複数状の信号電極(X11、X
    12、・・・、X21、X22、・・・)により複数の
    マトリクス状画素を形成する液晶パネル(P)と、 前記複数条の走査電極及び複数条の信号電極を駆動制御
    する電極駆動制御手段(100乃至160)とを備え、 前記電極駆動制御手段の所定の駆動制御に応じて前記複
    数の画素によりマトリクス表示するようにしたマトリク
    ス型液晶表示装置であって、 前記液晶パネルの温度を検出する温度検出手段(S)
    と、 開口部(31)を有するケーシング(30)と、 前記ケーシング内にてその開口部(31)に対向して前
    記液晶パネルを前記ケーシングから熱的に分離するよう
    に支持する断熱部材(80)と、 前記開口部を閉じる断熱性透明板(70)とを設けて、 前記電極駆動制御手段は、前記液晶パネルの起動時に前
    記温度検出手段による検出温度が所定温度よりも低いと
    き、マトリクス表示をする前記所定の駆動制御とは別の
    駆動制御にて前記複数条の走査電極及び複数条の信号電
    極の少なくとも一方に電流を流入させるようにしたマト
    リクス型液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 前記電極駆動制御手段は、前記検出温度
    が前記所定温度に上昇したとき、前記複数条の走査電極
    及び複数条の信号電極の少なくとも一方への電流の流入
    を停止するようにしたことを特徴とする請求項1に記載
    のマトリクス型液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記所定温度は、前記液晶が正常に動作
    し得る温度範囲の下限温度に相当することを特徴とする
    請求項1又は2に記載のマトリクス型液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 前記液晶パネルの起動に伴いその後の経
    過時間を計時する計時手段を備え、 前記電極駆動制御手段は、前記計時手段の計時時間が所
    定時間に達したとき、前記複数条の走査電極及び複数条
    の信号電極の少なくとも一方への電流の流入を停止する
    ようにしたことを特徴とする請求項1に記載のマトリク
    ス型液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 前記所定時間は、前記液晶が正常に動作
    し得る温度範囲の下限温度に達するに要する時間に相当
    することを特徴とする請求項4に記載のマトリクス型液
    晶表示装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10209968B4 (de) * 2001-03-07 2009-09-03 Honda Giken Kogyo K.K. Flüssigkristall-Anzeigevorrichtung für Fahrzeuge
US7965340B2 (en) 2005-09-12 2011-06-21 Denso Corporation Liquid crystal display apparatus

Cited By (2)

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