JPH1138055A - 無線端末機の電磁界環境特性評価システム - Google Patents

無線端末機の電磁界環境特性評価システム

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JPH1138055A
JPH1138055A JP9209782A JP20978297A JPH1138055A JP H1138055 A JPH1138055 A JP H1138055A JP 9209782 A JP9209782 A JP 9209782A JP 20978297 A JP20978297 A JP 20978297A JP H1138055 A JPH1138055 A JP H1138055A
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Naoki Onishi
直樹 大西
Kanemi Sasaki
金見 佐々木
Hiroyuki Arai
宏之 新井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋内におけるシミュレーションによって無線
端末機の十分な特性評価を行い、特に、無線端末機に受
信させる信号と無線端末機から送信される信号との干渉
も防止して、より精度の高い評価を実現する。 【解決手段】 シールドボックス20内に送信用アンテ
ナ23a〜23cを配設するとともに評価対象の無線端
末機22を設置し、送信用アンテナから無線信号を送信
して無線端末機が受信する信号の電磁界環境特性を再現
する。無線端末機に電界強度等の受信信号に関する情報
信号を光信号といった無線電波以外の信号として送信す
る手段を設けてあり、シールドボックス内に無線端末機
から送信された受信情報信号を受信する光センサ24を
配設してある。これによって、シールドボックス内にお
ける無線端末機の受信情報信号をシールドボックスの外
部に設けたパーソナルコンピュータ25等の評価制御手
段に光信号を介して入力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体通信機等と
いった無線端末機の電磁界環境特性評価を、簡易な構成
で実現するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば移動体通信システムはセル
ラー電話等のサービスエリアの拡大や通信コストの低減
等に伴って急速に普及しており、これに伴って、当該シ
ステムで用いられる携帯無線端末機(携帯電話機)の屋
外伝搬環境下における特性を評価する技術の重要性も益
々高まっている。特に、都市内での移動体通信のように
多重波が到来する環境下では、携帯無線端末機の移動に
伴って激しいフェージングが生じるため、静的な特性評
価だけでは不十分である。
【0003】従来より、携帯無線端末機の特性評価方法
は多くのものが提案されているが、実際に屋外で測定を
行う評価方法としては図10に示すようなものがあっ
た。すなわち、簡易基地局1を設置して、都市内の測定
路2を移動する携帯無線端末機(被試験機)から送信さ
れてくる電波を簡易基地局1で受信して、当該環境下に
おける携帯無線端末機の特性を評価する方法である。し
かしながら、このように実際に屋外で測定を行う方法に
あっては、天候、時間、周囲の環境等によって測定した
受信電界強度が変化してしまうため、正確な評価を行う
ためには数多くの測定を行って統計的に評価しなければ
ならず、膨大な時間と労力を要してしまうといった問題
があった。
【0004】一方、携帯無線端末機の特性評価を屋内で
行う方法も従来より提案されており、その一例として図
11に示すようなものがあった。すなわち、フェージン
グシミュレータ3と携帯無線端末機4のアンテナとをケ
ーブル5で直接接続し、フェージングシミュレータ3か
ら出力したフェージング信号をケーブル5を介して携帯
無線端末機4に受信させて、携帯無線端末機4の受信レ
ベルによりその特性を評価する方法である。しかしなが
ら、このようにフェージング信号をケーブル5を介して
携帯無線端末機4に受信させる方法にあっては、空間的
に広がりをもった環境下でアンテナにより無線信号を受
信するという状況を再現することができず、携帯無線端
末機4のアンテナ系全体を含めた評価を行うことができ
ないといった問題があった。
【0005】また、携帯無線端末機のアンテナの特性評
価を屋内で行う方法も従来より提案されており、その一
例として図12に示すようなものがあった。すなわち、
内部に受信機能を有しない携帯無線端末機筺体6上に評
価対象のアンテナ7を設置して、これを電磁的に遮蔽さ
れた金属壁のシールドボックス8内に設置する。また、
シールドボックス8内には3本の送信用アンテナ9a〜
9cを設置し、シールドボックス外部の標準信号発生器
10からの信号を分配して移相器11a〜11cでラン
ダムな位相変化をつけて各送信用アンテナ9a〜9cへ
送信する。したがって、位相差をつけられた電波が各送
信用アンテナ9a〜9cからシールドボックス8内に送
信されて、シールドボックス8内の電界強度がランダム
に変動するため、屋外での移動体通信と同様な環境が実
現される。
【0006】また、評価対象のアンテナ7はケーブル1
2を介してシールドボックス外部の受信機13に接続さ
れており、アンテナ7で受信した信号はケーブル12を
介して受信機13で受信される。そして、受信機13で
受信した信号はA/D変換器14でデジタル変換されて
パーソナルコンピュータ15に入力され、パーソナルコ
ンピュータ15による演算処理によって、アンテナ7に
よる受信電界強度データが取得される。なお、パーソナ
ルコンピュータ15は移相器11a〜11cによる位相
変化の制御も行い、シールドボックス8内の電磁界環境
を種々変更して受信電界強度データを取得する。
【0007】しかしながら、このようにアンテナ7と外
部の受信機13とをケーブル12で接続する方法にあっ
ては、ケーブル12がシールドボックス8内に引き回さ
れて測定環境の再現性が損なわれるばかりか、ケーブル
12に流れる電流によってシールドボックス8内の電界
環境が乱されてしまい、正確な評価が行えないといった
問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、時間や
労力を節約するために、屋内においてフィールドシミュ
レーションを行う場合にあっては、無線端末機の十分な
特性評価を行うことができないという問題があった。本
発明は、上記従来の事情に鑑みなされたもので、屋内に
おけるシミュレーションによって無線端末機の十分な特
性評価を行うことができる電磁界環境特性評価システム
を提供することを目的とする。ここで、無線端末機には
無線電波を受信させ、その受信信号に関する情報信号を
送信させるが、特に本発明では、無線端末機に受信させ
る信号と無線端末機から送信される信号との干渉も防止
して、より精度の高い評価を実現することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る無線端末機
の電磁界環境特性評価システムでは、電磁的に遮蔽され
たシールドボックス内に送信用アンテナを配設するとと
もに評価対象の無線端末機を設置し、送信用アンテナか
ら無線信号を送信して無線端末機が受信する信号の電磁
界環境特性を再現する。ここにおいて、本発明では、無
線端末機に電界強度等の受信信号に関する情報信号を光
信号又は音声信号といった無線電波以外の信号として送
信する手段を設けてあり、また、シールドボックス内に
複数の送信用アンテナを配設するとともに、シールドボ
ックス内に無線端末機から送信された受信情報信号を受
信する光センサ又はマイクロホンを配設してある。これ
によって、シールドボックス内における無線端末機の受
信情報信号をシールドボックスの外部に設けた評価制御
手段に光信号又は音声信号を介して入力する。
【0010】これによって、天候、時間、周囲環境等の
影響を受けずに再現性に優れた測定を実施することがで
き、且つ、アンテナ系を含めた無線端末機の全体として
の特性評価をケーブルを用いることなく空間をインタフ
ェースとして正確に行うことができる。そして、無線端
末機から送信される受信情報信号は無線電波ではないた
め、評価試験を行うために送信用アンテナから送信され
る無線電波と干渉を生ずることはない。
【0011】また、本発明に係る電磁界環境特性評価シ
ステムでは、シールドボックス内に回転テーブルを設置
して当該回転テーブル上に無線端末機を設置するととも
に、無線端末機から受信信号情報を受信する光センサ又
はマイクロホンを複数個配設している。これによって、
無線端末機のアンテナ指向性を考慮に入れて様々な到来
方向からの無線信号を無線端末機に受信させて受信評価
を行うことができるとともに、無線端末機から送信され
る受信情報信号を確実に受信することができる。
【0012】また、本発明に係る電磁界環境特性評価シ
ステムでは、シールドボックスの内壁の一部或いは全部
に電波吸収体を設けてある。これによって、シールドボ
ックス内の空間体積を小さくした場合にあっても、無線
端末機のアンテナ入力インピーダンスの変動を回避する
ことができ、安定した測定を実施することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係る携帯無線端末機の電
磁界環境特性評価システムを、図面を参照して説明す
る。図1には、携帯無線端末機22からの受信情報信号
を光信号の形式で受信する第1実施形態に係る電磁界環
境特性評価システムの全体構成を、シールドボックス2
0を透視した状態で示してある。
【0014】シールドボックス20は金属製の直方体形
状の箱体であり、シールドボックス20の内部空間は外
部と電磁的に遮蔽されている。本実施形態では測定周波
数を800MHzとしていることから、シールドボック
ス20の幅Wを1670mm、高さHを1330mm、
奥行きLを2000mmとしてある。なお、シールドボ
ックス20の大きさには特に限定はないが、シールドボ
ックス20の内部空間の体積を大きくすると、比較的大
型の携帯無線端末機を評価する場合にあっても良好な評
価環境を保つことができる。
【0015】因みに、良好な評価環境を保つためには、
評価対象の携帯無線端末機22はシールドボックスの内
部空間体積の約2%以下の体積であるのが好ましい。ま
た、シールドボックス20をより小型化する場合には、
シールドボックスの内壁面の全体或いは一部を電波吸収
体21で覆い、シールドボックス20の内部に設置した
携帯無線端末機(評価対象)22のアンテナ入力インピ
ーダンス変化を回避するようにすれば、良好な評価環境
を保つことができる。なお、本実施形態では、携帯無線
端末機22の背面となる内壁面のみを電波吸収体21で
覆っている。
【0016】シールドボックス20の携帯無線端末機2
2に対向する一壁面には3本の送信用アンテナ23a〜
23cが設けられており、これら送信用アンテナ23a
〜23cの先端部はシールドボックス20の内部空間内
に臨んでいる。なお、各送信用アンテナ23a〜23c
は互いに間隔を隔てて設けられており、この間隔は測定
に用いる無線信号の約1波長以上に設定して、これらア
ンテナ間の結合を抑制して独立した信号源となるように
している。また、シールドボックス20の同一壁面には
光センサ24が設けられており、この光センサ24の受
光面もシールドボックス20の内部空間内に臨んでい
る。
【0017】なお、送信用アンテナ23a〜23cの形
式には特に限定はなく、標準ダイポールアンテナ等の線
状アンテナ、プリント基板等に印刷した平面アンテナや
板状アンテナ等を用いることができる。また、これらの
アンテナは壁面に対して傾けて(チルト)用いてもよ
く、これによって、アンテナ間結合及び交差偏波識別度
(XPD)を可変にすることができる。また、本実施形
態では全てのアンテナ23a〜23cを同一の壁面に設
置しているが、これらアンテナの設置位置には特に限定
はなく、例えば図2に示すように送信用アンテナ23a
〜23cを互いに異なる壁面に設置するようにしてもよ
い。また、アンテナ23a〜23cは壁面で囲まれたコ
ーナー部に設置するのを避けるのが好ましい。
【0018】また、送信用アンテナの本数は2本以上が
必要であり、弱電界感度試験等には問題がないが、シー
ルドボックス20内部の電界強度における相関係数と密
接な関係があり、この相関係数を屋外環境と同様に低い
相関係数に近付けるためには、公知のように送信用アン
テナの本数は3本以上必要である(信学技報、AP94
−1、1994、”フィールドシミュレータの基礎的検
討”)。なお、送信用アンテナは4本以上設けるように
してもよく、本数が増えることによってより一層相関係
数が低下して良好な評価を行える。参考として、図3に
は送信用アンテナを3本設けた場合の、シールドボック
ス20の中央部における相関係数ヒストグラムを示して
あり、相関係数の平均値は約0.2といった屋外環境に
匹敵する低い値となり、実用上問題のない値である。
【0019】光センサ24は、pin光検出器、アバラ
ンシュ光検出器(APD:Avalanche Photodiode)等と
いった種々な受光素子を用いることができ、特に、高い
量子効率、高速応答性、広帯域特性、低雑音動作性、高
信頼性等を有した小型軽量にして少消費電力なものが好
ましい。なお、光センサ24は、後述するように携帯無
線端末機22からの光信号を受信し易い位置に設置する
のが好ましい。
【0020】ここで、評価対象としてシールドボックス
20内に設置される携帯無線端末機22は、通常の携帯
電話機と同様に、アンテナ22a、アンテナ22aを介
して無線信号を受信する受信回路等の他に、特に、この
携帯無線端末機22には、発光素子、及び、受信電界強
度やビット情報等といった受信信号に関する情報を検出
して、この受信情報信号を光信号として発光素子から送
信する回路が備えられている。これによって、従来のよ
うにケーブルを用いることなく、図1中に破線矢印で示
すように携帯無線端末機22から受信信号に関する情報
が光信号によって光センサ24へ送信され、シールドボ
ックス20の外部へ出力される。
【0021】シールドボックス20の外部には、携帯無
線端末機22の評価を行い、また、この評価試験のため
の制御を行う評価制御手段が設けられている。この評価
制御手段は、光センサ24に接続された受信及び発信機
能を有した簡易基地局25と、簡易基地局25で受信さ
れた信号を解析するとともにランダムな位相制御電圧を
出力するパーソナルコンピュータ26と、簡易基地局2
5から発信された信号を3つの信号に分配する分配器2
7と、分配器27から出力された信号をそれぞれ位相制
御する3つの移相器28a〜28cと、パーソナルコン
ピュータ26からの位相制御電圧をアナログ変換して各
移相器28a〜28cに入力するD/A変換器29と、
各移相器28a〜28cから出力された信号を増幅して
それぞれの送信用アンテナ23a〜23cから送信させ
る増幅器30a〜30cと、を備えている。
【0022】上記構成の電磁界環境特性評価システムに
よると、シールドボックス20内に設置した携帯無線端
末機22の特性評価が次のようにして実施される。ま
ず、簡易基地局25から発信された信号が分配器27で
分配されて各移相器28a〜28cに入力され、パーソ
ナルコンピュータ26からの位相制御電圧に基づいて、
各移相器28a〜28cにより各信号の位相が変化され
る。そして、これら位相制御がなされた信号は、それぞ
れ増幅器30a〜30cで増幅されて各送信用アンテナ
23a〜23cからシールドボックス20内に送信され
る。なお、増幅器30a〜30cの増幅度は、後述する
ように信号を受信する携帯無線端末機22の受信機の電
界強度測定回路が飽和しないように、且つ、受信電界強
度(RSSI:Received Signal Strength Indicator)
レベルのダイナミックレンジが最大となるように設定さ
れる。
【0023】この結果、各送信用アンテナ23a〜23
cから互いにランダムな位相差をもった信号がシールド
ボックス20内に送信され、これら信号はシールドボッ
クス20の内壁面に反射して、様々は方向から入射され
た信号が携帯無線端末機22で受信される。そして、携
帯無線端末機22は電界強度やビット情報等といった所
定の受信信号に関する情報信号を発光素子から光信号と
して送信し、この受信情報信号が光センサ24を介して
簡易基地局25で受信される。そして、この受信情報信
号はパーソナルコンピュータ26に入力され、受信電界
強度やその変動等の解析がなされ、シールドボックス2
0内に形成されたフェージング環境下での携帯無線端末
機22の特性が評価される。したがって、パーソナルコ
ンピュータ25によって送信信号の位相をランダムに制
御することにより、種々なフェージング環境下での携帯
無線端末機22の特性を評価することができる。
【0024】更に具体的には、送信用アンテナ23a〜
23cからランダムな位相差をもった信号が送信される
と、シールドボックス20内の空間フィールドの電界が
乱れてランダムな電界強度変動を生ずる。この結果、シ
ールドボックス20内の多くの観測点では電界強度に対
する累積確率分布は図4中のBで示すようにレイリー分
布に近い分布を呈し、それ以外の観測点では同図中のA
で示すようにライス分布を呈する。なお、図4の横軸は
受信電界強度の中央値で正規化されており、縦軸は当該
中央値のレベル以下となる累積確率を示している。
【0025】また、図5には分布Bを示す観測点での電
界強度変動を示してあり、横軸は移相器の制御電圧を変
更するスイッチング回数(すなわち、サンプリング数)
を表している。本実施形態では、移相器のスイッチング
周波数を40Hzとしており、移相器28a〜28cの
スイッチング周波数を変えることにより、シールドボッ
クス20内に所望のフェージングピッチを有する環境を
形成して、携帯無線端末機22の特性評価を実施するこ
とができる。したがって、電磁界環境特性評価システム
を用いることにより、室内において、天候、時間、周囲
環境等の影響を受けずに、再現性の高い正確な特性評価
を簡易に実施することができる。
【0026】ここで、上記した実施形態では、評価対象
の携帯無線端末機22をシールドボックス20内に静的
に設置したが、図6に示すように回転駆動される回転テ
ーブル31上に携帯無線端末機22を設置して評価試験
を行うようにしてもよい。なお、図6に示す例では、環
境の電界に影響を与えない発砲材からなる円筒部材32
を回転テーブル31上に設置し、その上に携帯無線端末
機22を設置してある。この回転テーブル31を回転駆
動させた状態で評価試験を実施することにより、様々な
方向から到来する無線信号を携帯無線端末機22に受信
させることができ、携帯無線端末機22のアンテナ指向
性を考慮した評価試験を行うことができる。
【0027】そして、このように携帯無線端末機22を
回転させる場合には、光センサ24はシールドボックス
20内に複数個間隔を隔てて設けたり、或いは、携帯無
線端末機22の回転軸に沿った上方位置に設けるのが好
ましく、このようにすることによって、携帯無線端末機
22から送信される光信号に方向性があっても、当該光
信号を光センサにより安定して受信することができる。
なお、各光センサ24からの信号は合成されて簡易基地
局25に入力される。また、携帯無線端末機22を回転
させない場合にあっても、光センサ24を複数個設けて
各光センサ24からの信号を合成して簡易基地局25に
入力するようにしてもよく、これによって一層感度を高
めることができる。
【0028】図7には、携帯無線端末機22からの受信
情報信号を音声信号の形式で受信する第2実施形態に係
る電磁界環境特性評価システムの全体構成を、シールド
ボックス20を透視した状態で示してある。なお、上記
した第1実施携帯と同一部分には同一符号を付して重複
する説明は省略する。
【0029】本実施形態では、シールドボックス20の
携帯無線端末機22に対向する一壁面に3本の送信用ア
ンテナ23a〜23cが設けられ、また、シールドボッ
クス20の同一壁面にはマイクロホン34が設けられて
おり、このマイクロホン34の受音面もシールドボック
ス20の内部空間内に臨んでいる。なお、本実施形態で
は全てのアンテナ23a〜23cを同一の壁面に設置し
ているが、これらアンテナの設置位置には特に限定はな
く、例えば図8に示すように送信用アンテナ23a〜2
3cを互いに異なる壁面に設置するようにしてもよい。
また、マイクロホン34は、後述するように携帯無線端
末機22からの音声信号を受信し易い位置に設置するの
が好ましい。
【0030】本実施形態では、評価対象としてシールド
ボックス20内に設置される携帯無線端末機22は、通
常の携帯電話機と同様に、アンテナ22a、アンテナ2
2aを介して無線信号を受信する受信回路等の他に、特
に、この携帯無線端末機22には、スピーカ、及び、受
信電界強度やビット情報等といった受信信号に関する情
報を検出して、この受信情報信号をトーン信号等の音声
信号としてスピーカから送信する回路が備えられてい
る。これによって、従来のようにケーブルを用いること
なく、図7中に破線矢印で示すように携帯無線端末機2
2から受信信号に関する情報が音声信号によってマイク
ロホン34へ送信され、シールドボックス20の外部へ
出力される。
【0031】ここで、受信電界強度情報を音声信号とす
る方法の一例としては、携帯無線端末機22のRSSI
レベルを音声周波数に対応付ければよい。例えば、電界
強度が50dBuV/mのときには500Hzの音声信
号、電界強度が100dBuV/mのときには1000
Hzの音声信号をスピーカから送信し、これをマイクロ
ホン34で受音して、簡易基地局25でマイクロホン3
4からの受信音声信号の周波数を計測して電界強度を検
出する。
【0032】なお、本実施形態においても、シールドボ
ックス20の外部には、携帯無線端末機22の評価を行
い、また、この評価試験のための制御を行う評価制御手
段が設けられているが、簡易基地局25はマイクロホン
34に接続されて、マイクロホン34で受音した音声信
号が入力される。
【0033】上記構成の電磁界環境特性評価システムに
よると、第1実施形態と同様に、各送信用アンテナ23
a〜23cから互いにランダムな位相差をもった信号が
シールドボックス20内に送信され、これら信号はシー
ルドボックス20の内壁面に反射して、様々は方向から
入射された信号が携帯無線端末機22で受信される。そ
して、携帯無線端末機22は電界強度やビット情報等と
いった所定の受信信号に関する情報信号をスピーカから
音声信号として送信し、この受信情報信号がマイクロホ
ン34を介して簡易基地局25で受信される。そして、
この受信情報信号はパーソナルコンピュータ26に入力
され、受信電界強度やその変動等の解析がなされ、シー
ルドボックス20内に形成されたフェージング環境下で
の携帯無線端末機22の特性が評価される。したがっ
て、パーソナルコンピュータ25によって送信信号の位
相をランダムに制御することにより、種々なフェージン
グ環境下での携帯無線端末機22の特性を評価すること
ができる。
【0034】つまり、本実施形態においても、移相器2
8a〜28cのスイッチング周波数を変えることによ
り、シールドボックス20内に所望のフェージング環境
を形成して、携帯無線端末機22の特性評価を実施する
ことができる。したがって、電磁界環境特性評価システ
ムを用いることにより、室内において、天候、時間、周
囲環境等の影響を受けずに、再現性の高い正確な特性評
価を簡易に実施することができる。
【0035】ここで、上記した第2実施形態では、評価
対象の携帯無線端末機22をシールドボックス20内に
静的に設置したが、図8に示すように回転駆動される回
転テーブル31上に携帯無線端末機22を設置して評価
試験を行うようにしてもよい。なお、図8に示す例で
は、環境の電界に影響を与えない発砲材からなる円筒部
材32を回転テーブル31上に設置し、その上に携帯無
線端末機22を設置してある。この回転テーブル31を
回転駆動させた状態で評価試験を実施することにより、
様々な方向から到来する無線信号を携帯無線端末機22
に受信させることができ、携帯無線端末機22のアンテ
ナ指向性を考慮した評価試験を行うことができる。
【0036】そして、このように携帯無線端末機22を
回転させる場合には、マイクロホン34はシールドボッ
クス20内に複数個間隔を隔てて設けるのが好ましく、
このようにすることによって、携帯無線端末機22から
送信される音声信号に方向性があっても、当該音声信号
をマイクロホンにより安定して受信することができる。
なお、各マイクロホン34からの信号は合成されて簡易
基地局25に入力される。また、携帯無線端末機22を
回転させない場合にあっても、マイクロホン34を複数
個設けて各マイクロホン34からの信号を合成して簡易
基地局25に入力するようにしてもよく、これによって
一層感度を高めることができる。
【0037】なお、上記した第1実施形態及び第2実施
形態では携帯無線端末機(携帯電話機)を評価対象とし
たが、本発明は無線端末機一般の評価試験に広く適用す
ることができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
屋内においてフィールドシミュレーションを行うことが
できるシステムを簡易な構成によって実現することがで
き、しかも、評価対象にケーブル等を接続する必要がな
くなって、無線端末機の十分な特性評価を精度よく行う
ことができる。そして、特に本発明では、無線端末機か
らの受信情報信号を無線電波とは異なる光信号又は音声
信号で出力するようにしたため、試験のために送信する
無線電波とこの受信情報信号とがシールドボックス内で
干渉してしまう事態が生ぜず、この点での正確な評価を
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る電磁界環境特性
評価システムの構成図である。
【図2】 送信用アンテナの他の配置例を示す図であ
る。
【図3】 相関係数ヒストグラムの一例を示すグラフあ
る。
【図4】 電界強度における累積確率分布を示すグラフ
である。
【図5】 電界強度の変動を示すグラフである。
【図6】 本発明の第1実施形態に係る電磁界環境特性
評価システムの他の構成例を示す図である。
【図7】 本発明の第2実施形態に係る電磁界環境特性
評価システムの構成図である。
【図8】 送信用アンテナの他の配置例を示す図であ
る。
【図9】 本発明の第2実施形態に係る電磁界環境特性
評価システムの他の構成例を示す図である。
【図10】 従来の屋外評価方法の一例を説明する図で
ある。
【図11】 従来の屋内評価方法の一例を説明する図で
ある。
【図12】 従来の屋内評価方法の他の一例を説明する
図である。
【符号の説明】
20・・・シールドボックス、 21・・・電波吸収
体、22・・・携帯無線端末機、 22a・・・アンテ
ナ、23a〜23c・・・送信用アンテナ、 24・・
・光センサ、25・・・簡易基地局、 26・・・パー
ソナルコンピュータ、27・・・分配器、 28a〜2
8c・・・移相器、31・・・回転テーブル、 34・
・・マイクロホン、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H05K 9/00 H04B 7/26 K (72)発明者 新井 宏之 神奈川県横浜市旭区今宿東町615−11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁的に遮蔽されたシールドボックス内
    に送信用アンテナを配設するとともに評価対象の無線端
    末機を設置し、送信用アンテナから無線信号を送信して
    無線端末機が受信する信号の電磁界環境特性を再現する
    電磁界環境特性評価システムにおいて、 シールドボックス内に複数の送信用アンテナを配設する
    とともに、無線端末機に受信信号に関する情報信号を光
    信号として送信する手段を設け、 更に、シールドボックス内に無線端末機から送信された
    受信情報信号を受信する光センサを配設して、シールド
    ボックスの外部に設けた評価制御手段に当該光センサを
    介して無線端末機の受信情報信号を入力することを特徴
    とする無線端末機の電磁界環境特性評価システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の無線端末機の電磁界環
    境特性評価システムにおいて、 シールドボックス内に回転テーブルを設置して当該回転
    テーブル上に無線端末機を設置し、 また、当該無線端末機からの受信情報信号を受信する光
    センサを複数個配設して、これら光センサで受信した受
    信情報信号を合成して評価制御手段に入力することを特
    徴とする無線端末機の電磁界環境特性評価システム。
  3. 【請求項3】 電磁的に遮蔽されたシールドボックス内
    に送信用アンテナを配設するとともに評価対象の無線端
    末機を設置し、送信用アンテナから無線信号を送信して
    無線端末機が受信する信号の電磁界環境特性を再現する
    電磁界環境特性評価システムにおいて、 シールドボックス内に複数の送信用アンテナを配設する
    とともに、無線端末機に受信信号に関する情報信号を音
    声信号として送信する手段を設け、 更に、シールドボックス内に無線端末機から送信された
    受信情報信号を受信するマイクロホンを配設して、シー
    ルドボックスの外部に設けた評価制御手段に当該マイク
    ロホンを介して無線端末機の受信情報信号を入力するこ
    とを特徴とする無線端末機の電磁界環境特性評価システ
    ム。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の無線端末機の電磁界環
    境特性評価システムにおいて、 シールドボックス内に回転テーブルを設置して当該回転
    テーブル上に無線端末機を設置し、 また、当該無線端末機からの受信情報信号を受信するマ
    イクロホンを複数個配設して、これらマイクロホンで受
    信した受信情報信号を合成して評価制御手段に入力する
    ことを特徴とする無線端末機の電磁界環境特性評価シス
    テム。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    記載の無線端末機の電磁界環境特性評価システムにおい
    て、 シールドボックスの内壁の一部或いは全部に電波吸収体
    を設けたことを特徴とする無線端末機の電磁界環境特性
    評価システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2011047854A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 T & A Kk フィールドシミュレータおよびその制御プログラム
EP2392932A1 (en) * 2010-06-03 2011-12-07 Research In Motion Limited System and method for verifying a device under test
JP2021511490A (ja) * 2018-01-17 2021-05-06 ブルーテスト、アクチボラグBluetest Ab 無線機能を伴うデバイスの生産試験のための装置及び方法

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