JPH1137899A - パティキュレート測定装置 - Google Patents

パティキュレート測定装置

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JPH1137899A
JPH1137899A JP19150597A JP19150597A JPH1137899A JP H1137899 A JPH1137899 A JP H1137899A JP 19150597 A JP19150597 A JP 19150597A JP 19150597 A JP19150597 A JP 19150597A JP H1137899 A JPH1137899 A JP H1137899A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン過渡状態でのPM量を定量的に測定
すると共に、測定時間の短縮を図る。 【解決手段】 本発明に係るパティキュレート測定装置
は、エンジン1運転時におけるエンジン回転数NE 、燃
料流量UFUEL、吸気流量UAIR 、排ガス流量UEXT 、C
O排出量UCO、HC排出量UHC及びスモーク濃度USM
それぞれ検出する検出手段6,7,9,10,11,1
3と、この検出手段の検出値に基づきパティキュレート
排出量UPMを算出する演算手段13とを備えたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ンの排ガス中に含まれるパティキュレート(粒子状物
質)の排出量(PM量)を測定するためのパティキュレ
ート測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ディーゼルエンジンの排ガス中の
PM量を測定するため希釈トンネル装置が用いられてい
る。これはトンネル内で排ガスを希釈し、希釈後のガス
にフィルタを通過させ、測定対象となる粒子状物質を直
接フィルタ上に捕集し、フィルタの測定前後の重量差か
らPM量を算出するものである。トンネルにはフルトン
ネルとミニトンネルとがあり、フルトンネルは排ガスの
全量を、ミニトンネルは排ガスの一部をそれぞれ希釈す
るようになっている。
【0003】排ガス規制に対する試験(タイプテスト)
はフルトンネルで受けなければならないが、フルトンネ
ルの場合、排ガス中の微粒子を空気で均一に混合させる
ためにある程度長い区間が必要である。ちなみに米国で
は内径の10倍以上のトンネル長が必要とされており、設
備的に大きくなりがちである。このため、通常の開発業
務においては比較的小型の設備で済むミニトンネル装置
が多用されている。
【0004】なお、パティキュレートの成分は大きくS
OF(可溶性有機物質)とISF(非溶性有機物質)と
に分けられる。SOFは未燃の燃料分やオイル分(燃え
かす等)を含み、ISFはすす(スート)や硫黄分(サ
ルフェート)を含むものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のPM
量の測定方法はエンジンを一定時間、定常状態で運転さ
せておき、粒子状物質を直接捕集する方法であるため、
定常状態での測定しかできず、逆にいえばエンジン回転
数が変化するときなどの過渡状態での測定ができない。
特にトランジェントモード試験等ではエンジンの運転状
態が時々刻々と変化するため、過渡状態でのPM量を測
定することは重要である。従来の測定方法だとモード試
験全体としてのトータル値しか分からず、モード中のど
の状態でどれだけの量のパティキュレートが排出された
かが分からない。なお、パティキュレートの大部分をす
すが占めるため、PHSメータ(光の減衰量からSM濃
度を検知する装置)等により定性的にはパティキュレー
トの排出傾向を知ることができるが、その定量的な測定
には供し得ない。
【0006】一方、従来の測定方法だと、重量差により
捕集量を求めるものであるため、1回当たりの捕集時間
がかかるうえ、測定誤差が生じてしまうこともある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るパティキュ
レート測定装置は、エンジン運転時におけるエンジン回
転数、燃料流量、吸気流量、排ガス流量、CO排出量、
HC排出量及びスモーク濃度をそれぞれ検出する検出手
段と、この検出手段の検出値に基づきパティキュレート
排出量を算出する演算手段とを備えたものである。
【0008】本発明者は、実際の試験結果を基に、上記
エンジン回転数等とパティキュレート排出量との間に一
定の相関があることを見出だした。よって検出手段によ
り上記エンジン回転数等を検出し、演算手段によりこれ
ら検出値に対し所定の演算を行うことで、時々刻々と変
化するPM量を定量的に知ることができるようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳述する。
【0010】図1は本発明に係るパティキュレート測定
装置を示し、その構成は周知の排ガス試験装置と大略同
様である。即ち、ディーゼルエンジン1からは排気管2
が延出され、排気管2には矢示方向に排ガスが流され
る。排気管2の下流側には排気ブロワ(図示せず)が配
設され、これによって排ガスが外部に排出される。排気
管2には排ガス分析計6とSMメータ7とが設けられ
る。排ガス分析計6は、排気管2から排ガスのサンプル
を取り出し、これより排ガス中に含まれるCO及びHC
の排出量を計測する。またSMメータ7も同様に、排ガ
スのサンプルに基づいて排ガス中に含まれるスモークの
濃度を計測する。さらにエンジン1には空気流量計9、
燃料流量計10及びエンジン回転数センサ11が設けら
れ、空気流量計9はエンジン1の吸気流量を、燃料流量
計10はエンジン1に供給される燃料の流量を、エンジ
ン回転数センサ11はエンジン1の回転数を、それぞれ
計測する。なお12は動力計である。
【0011】このように、これら計測器及びセンサは、
エンジン運転時におけるCO排出量、HC排出量、スモ
ーク濃度、吸気流量、燃料流量及びエンジン回転数をそ
れぞれ検出している。またこれら計測器及びセンサはそ
れぞれ演算装置13に電気的に接続され、各検出値に相
当する出力信号を演算装置13に送出する。ここで演算
装置13は、上述の検出値から吸気流量と燃料流量との
和を求め、これを排ガス流量としている。このように、
上述の計測器、センサ及び演算装置13が本発明の検出
手段を構成している。検出は連続的に行われ、つまり各
計測器、センサ及び演算装置13は各瞬間毎に、各流
量、排出量、濃度を計測するようになっている。
【0012】さらに、演算装置13は、これら検出値に
基づきパティキュレート排出量を算出する。つまり演算
装置13が本発明の演算手段を構成している。このよう
に、ここではPM量が間接的に測定される。以下これに
ついて詳しく説明する。
【0013】図2及び図3は、通常のミニトンネル装置
による排ガス試験の結果を示す表である。各モード(MOD
E)1〜8において、エンジン1は一定回転数で一定時
間、定常に運転される。なおこれら各モードは米国のト
ランジェント規制に対応した代用モードである。各モー
ドのエンジン回転数NE (rpm) は、モード1では600(rp
m)、モード2では760(rpm)、モード3では962(rpm)、モ
ード4では1196(rpm) 、モード5では2600(rpm) 、モー
ド6では2470(rpm) 、モード7では2470(rpm) 、モード
8では2340(rpm) である。図2中、UHC、UCO、USM
FUEL、UEXT 、UAIR 、UPMはそれぞれHC排出量、
CO排出量、スモーク濃度、燃料流量、排ガス流量、吸
気流量、パティキュレート排出量の実測値を示す。USM
を除き単位はg/h で、USMは 0から10までの低濃度SM
メータへの換算値を示す。
【0014】一方、UISF (g/h) をISF流量、USOF
(g/h) をSOF流量とすると、UPMは UPM=UISF +USOF で表される。図3には、実際に捕集したパティキュレー
トを分析した結果を示す。
【0015】これらの実測値から、本発明者は各値とパ
ティキュレート排出量との間に一定の相関があることを
見出だした。即ち、以下式 (1)〜(5) に基づき計算
を行うと、パティキュレートを実際に捕集することな
く、パティキュレート排出量を間接的に知ることができ
る。ここでKISF 、KSOF はそれぞれISF係数、SO
F係数とする。
【0016】 KISF =USM×UEXT ×(UFUEL/UAIR ) …(1) KSOF =((UHC+(3/7 )UCO)/UFUEL×100 )×
(UFUEL/UAIR )×NE …(2) UISF =0.0006943 ×KISF +0.685028 …(3) USOF =0.3023256 ×KSOF −1.8848618 …(4) UPM=UISF +USOF …(5) 図4及び図5は、実測値と計算値との比較を示す表であ
り、かっこ書が計算値を示している。これから分かるよ
うに実測値と計算値とは大略近似している。従ってこの
ような計算を演算装置13で行わせることにより、パテ
ィキュレートを実際に捕集することなくパティキュレー
ト排出量を知ることができる。特に上述の計測器等が瞬
間毎の流量等を計測するため、計算も順次行わせること
で、パティキュレート排出量を各瞬間毎に連続的に測定
できるようになる。こうして、モード試験等でエンジン
の運転状態が時々刻々と変化する場合でも、過渡状態で
のPM量を定量的に測定することが可能となる。また測
定時間が大幅に短縮され、近似値ではあるもののPM量
の大まかな傾向が把握でき、迅速なエンジン開発等が可
能となる。さらにPM量の測定が通常の排ガス試験装置
で行え、大掛かりなトンネル装置が不要となる。
【0017】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0018】(1) エンジン過渡状態でのPM量を定
量的に測定できる。
【0019】(2) 測定時間が大幅に短縮され、迅速
なエンジン開発等が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパティキュレート測定装置を示す
構成図である。
【図2】排ガス試験の結果を示す表である。
【図3】パティキュレートの分析結果を示す表である。
【図4】ISF流量とSOF流量との実測値と計算値と
を示す表である。
【図5】パティキュレート排出量の実測値と計算値とを
示す表である。
【符号の説明】
1 エンジン 6 排ガス分析計 7 SMメータ 9 空気流量計 10 燃料流量計 11 エンジン回転数センサ 13 演算装置 NE エンジン回転数 UAIR 吸気流量 UCO CO排出量 UEXT 排ガス流量 UFUEL 燃料流量 UHC HC排出量 UPM パティキュレート排出量 USM スモーク濃度

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン運転時におけるエンジン回転
    数、燃料流量、吸気流量、排ガス流量、CO排出量、H
    C排出量及びスモーク濃度をそれぞれ検出する検出手段
    と、該検出手段の検出値に基づきパティキュレート排出
    量を算出する演算手段とを備えたことを特徴とするパテ
    ィキュレート測定装置。
  2. 【請求項2】 上記演算手段が以下式 (1)〜(5) に基づ
    き上記パティキュレート排出量を算出する請求項1記載
    のパティキュレート測定装置。ただし、エンジン回転
    数、燃料流量、吸気流量、排ガス流量、CO排出量、H
    C排出量、スモーク濃度、パティキュレート排出量をそ
    れぞれNE 、UFUEL、UAIR 、UEXT 、UCO、UHC、U
    SM、UPMとし、KISF 、KSOF 、UISF 、USOF をそれ
    ぞれISF係数、SOF係数、ISF流量、SOF流量
    とする。 KISF =USM×UEXT ×(UFUEL/UAIR ) …(1) KSOF =((UHC+(3/7 )UCO)/UFUEL×100 )×
    (UFUEL/UAIR )×NE …(2) UISF =0.0006943 ×KISF +0.685028 …(3) USOF =0.3023256 ×KSOF −1.8848618 …(4) UPM=UISF +USOF …(5)
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JP2008255906A (ja) * 2007-04-05 2008-10-23 Toyota Motor Corp 内燃機関の排気浄化装置
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