JPH1137690A - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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JPH1137690A
JPH1137690A JP9332710A JP33271097A JPH1137690A JP H1137690 A JPH1137690 A JP H1137690A JP 9332710 A JP9332710 A JP 9332710A JP 33271097 A JP33271097 A JP 33271097A JP H1137690 A JPH1137690 A JP H1137690A
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JP
Japan
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plate
refrigerant
heat transfer
transfer tubes
heat exchanger
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Pending
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JP9332710A
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English (en)
Inventor
Yutaka Shibata
豊 柴田
Manabu Yoshimi
学 吉見
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
  • Details Of Heat-Exchange And Heat-Transfer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 熱交換器において部材の配置スペースの減少
によるコンパクト化と、冷媒の分流の適正化を図る。 【解決手段】 伝熱管1を直管で構成し、各伝熱管1の
一方の端部に第1板状部材4を、他端には第2板状部材
5を夫々配置し、各部材4,5に設けた各膨出通路部を
介して上記各伝熱管1を相互に連通させて冷媒入口から
冷媒出口に至る複数のパスをもつ冷媒流路を構成すると
ともに、第1板状部材4側の特定の一つの膨出通路部に
冷媒入口を、特定の他の膨出通路部に冷媒出口を接続す
る。かかる構成により、上記各板状部材4,5は伝熱管
1相互の連絡管機能、冷媒の分流及び合流機能をもつこ
とになり、例えば従来の熱交換器の如くフィン列の外側
にヘアピン管のUベント部とU型連絡管、冷媒分流器及
び冷媒合流器等が存在するような場合に比して、熱交換
器の幅方向のコンパクト化が図られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、熱交換器、特に
平行配置された複数の伝熱管と該各伝熱管に略直交する
如く所定間隔をもって対向配置された複数枚のフィンと
を備えた所謂クロスフィンタイプの熱交換器に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図21には、従来一般的なクロスフィン
タイプの熱交換器Z0を示している。この従来の熱交換
器Z0は、所定間隔で対向配置された左右一対の管板6
3,64間に、複数枚のフィン60,60,・・をその
板厚方向に所定間隔で対向配置するとともに、一方の管
板64側から他方の管板63側に向けて複数本のヘアピ
ン管61,61,・・を貫通配置し、さらにこれら各ヘ
アピン管61,61,・・の上記管板63側の端部同士
をU型連絡管62,62,・・により連絡させて構成さ
れており、複数のパスの冷媒流路を備えている。
【0003】また、この冷媒流路の各パスの一端にそれ
ぞれ冷媒分流管67,67を接続するとともに、この各
冷媒分流管67,67を冷媒分流器65を介して冷媒供
給管68に接続している。また、上記冷媒流路の各パス
の他端には、それぞれ冷媒合流管69,69を接続する
とともに、該各冷媒合流管69,69を冷媒合流器66
を介して冷媒戻管70に接続している。
【0004】そして、例えば上記熱交換器Z0を蒸発器
として使用する場合には、上記冷媒供給管68から供給
される液冷媒を上記冷媒分流管67,67を介して上記
冷媒流路の各パスにそれぞれ導入するとともに、該冷媒
流路の各パスにおいて蒸発したガス冷媒は上記各冷媒合
流管69,69から上記冷媒合流器66において合流さ
れ、さらに冷媒戻管70を介して圧縮機(図示省略)側
に還流される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の如き
従来の熱交換器Z0においては、上記各管板63,64
の外側に配置される上記各ヘアピン管61,61,・・
のUベント部61a,61a,・・と、上記各U型連絡
管62,62,・・と、上記冷媒分流器65及び冷媒合
流器66の占有スペースが大きく、これが上記熱交換器
0の幅方向におけるコンパクト化の阻害要因の一つと
なっていた。
【0006】また一方、上記熱交換器Z0においては、
これを蒸発器として使用する場合には、上記冷媒分流器
65において冷媒供給管68を通して供給される液冷媒
を一対の冷媒分流管67,67を介して冷媒流路の各パ
スに分流して導入するようにしているが、この場合、液
冷媒の各冷媒分流管67,67への分流が適切でない
と、例えばパスによっては冷媒が早期に乾ききったり、
逆に湿った状態のまま冷媒出口に達したりすることにな
り、結果的に熱交換器Z0の能力が十分に発揮できない
ということにもなる。尚、パス数が多い程冷媒の適切な
分流がより一層困難になることから、パス数の多い熱交
換器においては、冷媒分流の適切化の要請が特に強い。
【0007】さらに、熱交換器をケーシング内に組み込
んで空気調和機を構成する場合、該ケーシング内には該
熱交換器の外に、例えばファンとか、ファン用モータ等
の電気品等の機器が収容され、しかもケーシングの容積
は空気調和機のコンパクト化の要請から小さくなる傾向
があり、このため熱交換器をケーシング内に配置する場
合、該熱交換器から延びる冷媒配管がその周辺機器と干
渉し易く、冷媒配管の配置自由度が阻害されるという問
題もあった。
【0008】そこで本願発明は、部材の配置スペースの
減少による熱交換器のコンパクト化と、冷媒の分流状態
の適正化による熱交換能力の向上とを両立するととも
に、併せて熱交換器の配置自由度の向上を図ることを目
的としてなされたものである。
【0009】本願発明ではかかる課題を解決するための
具体的手段として次のような構成を採用している。
【0010】本願の第1の発明では、板厚方向に所定間
隔をもって配置された複数枚のフィン2,2,・・と、
該複数枚のフィン2,2,・・をその板厚方向に貫通し
て略平行に配置された複数本の伝熱管1,1,・・とを
備えた熱交換器において、上記各伝熱管1,1,・・を
直管で構成し且つその両端をそれぞれフィン列の両端か
ら突出させる一方、上記各伝熱管1,1,・・の一方の
突出端側に、一対の板材41,42をその板厚方向に接
合し且つその接合面に該一対の板材41,42をそれぞ
れ反接合面側に膨出させてなる複数の膨出通路部43a
〜43nを形成するとともに、該複数の膨出通路部43
a〜43nのうちの特定の一の膨出通路部43fには上
記接合面の外端縁側に開口する冷媒入口11を、特定の
他の膨出通路部43iには上記接合面の外端縁側に開口
する冷媒出口12を、それぞれ形成してなる第1板状部
材4を、その平面方向を上記各伝熱管1,1,・・の軸
方向に略直交させた姿勢で配置し上記各膨出通路部43
a〜43nを介して上記各伝熱管1,1,・・を所定本
数づつ連通させるとともに、上記各伝熱管1,1,・・
の他方の突出端側には、一対の板材51,52をその板
厚方向に接合し且つその接合面に該一対の板材51,5
2をそれぞれ反接合面側に膨出させてなる複数の膨出通
路部53a〜53nを形成してなる第2板状部材5を、
その平面方向を上記各伝熱管1,1,・・の軸方向に略
直交させた姿勢で配置し上記各膨出通路部53a〜53
nを介して上記各伝熱管1,1,・・を所定本数づつ連
通させることで、上記冷媒入口11から上記冷媒出口1
2に至る複数のパスをもつ冷媒流路15A,15Bを構
成したことを特徴としている。
【0011】本願の第2の発明では、上記第1の発明に
かかる熱交換器において、上記第1板状部材4と第2板
状部材5とを、共に矩形板状の平面形態としたことを特
徴としている。
【0012】本願の第3の発明では、上記第1の発明に
かかる熱交換器において、上記第1板状部材4と第2板
状部材5とを、共に湾曲板状又は屈曲板状の平面形態と
したことを特徴としている。
【0013】本願の第4の発明では、上記第1の発明に
かかる熱交換器において、上記第1板状部材4における
上記特定の一の膨出通路部43fを上下方向に延びる通
路とするとともに、上記冷媒入口11を上記第1板状部
材4における接合面の外端縁上の開口端から上記膨出通
路部43fの上下方向中間位置に向けて上昇傾斜するよ
うに延設したことを特徴としている。
【0014】本願の第5の発明では、板厚方向に所定間
隔をもって配置された複数枚のフィン2,2,・・と、
該複数枚のフィン2,2,・・をその板厚方向に貫通し
て略平行に配置された複数本の伝熱管1,1,・・とを
備えた熱交換器において、上記各伝熱管1,1,・・を
直管で構成し且つその両端をそれぞれフィン列の両端か
ら突出させる一方、上記各伝熱管1,1,・・の一方の
突出端側に、一対の板材41,42をその板厚方向に接
合し且つその接合面に該一対の板材41,42をそれぞ
れ反接合面側に膨出させてなる複数の膨出通路部43a
〜43eを形成するとともに、該複数の膨出通路部43
a〜43eのうちの特定の一の膨出通路部43aには上
記接合面の外端縁側に開口する冷媒入口11を、特定の
他の膨出通路部43eには上記接合面の外端縁側に開口
する冷媒出口12を、それぞれ形成してなる第1板状部
材4を、その平面方向を上記各伝熱管1,1,・・の軸
方向に略直交させた姿勢で配置し、上記各膨出通路部4
3a〜43eを介して上記各伝熱管1,1,・・を所定
本数づつ連通させるとともに、上記各伝熱管1,1,・
・の他方の突出端側には、一対の板材51,52をその
板厚方向に接合し且つその接合面に該一対の板材51,
52をそれぞれ反接合面側に膨出させてなる複数の膨出
通路部53a〜53nを形成してなる第2板状部材5
を、その平面方向を上記各伝熱管1,1,・・の軸方向
に略直交させた姿勢で配置し、上記各膨出通路部53a
〜53nを介して上記各伝熱管1,1,・・を所定本数
づつ連通させることで、上記冷媒入口11から上記冷媒
出口12に至る複数のパスをもち且つ上記冷媒入口11
から上記冷媒出口12に至る間に分流と合流とを交互に
繰り返すように構成された冷媒流路16を備えたことを
特徴としている。
【0015】本願の第6の発明では、上記第5の発明に
かかる熱交換器において、上記冷媒入口11から上記冷
媒出口12に向かうに伴って上記冷媒流路16のパス数
が増加するように構成したことを特徴としている。
【0016】本願の第7の発明では、上記第5又は6の
発明にかかる熱交換器において、上記第1板状部材4と
第2板状部材5とが、共に矩形板状の平面形態を有して
いることを特徴としている。
【0017】本願の第8の発明では、上記第5又は6の
発明にかかる熱交換器において、上記第1板状部材4と
第2板状部材5とが、共に湾曲板状又は屈曲板状の平面
形態を有していることを特徴としている。
【0018】本願の第9の発明では、板厚方向に所定間
隔をもって配置された複数枚のフィン2,2,・・と、
該複数枚のフィン2,2,・・をその板厚方向に貫通し
て略平行に配置された複数本の伝熱管1,1,・・とを
備えた熱交換器において、上記各伝熱管1,1,・・を
直管で構成し且つその両端をそれぞれフィン列の両端か
ら突出させる一方、上記各伝熱管1,1,・・の一方の
突出端側には、相互に対向状態で接合された一対の板材
41,42の接合面に複数の膨出通路部43a〜43n
を設けるとともに、該複数の膨出通路部43a〜43n
のうちの特定の一の膨出通路部43fには上記接合面の
外端縁側に開口する冷媒入口11を、特定の他の膨出通
路部43iには上記接合面の外端縁側に開口する冷媒出
口12を、それぞれ形成してなる第1板状部材4を、そ
の平面方向を上記各伝熱管1,1,・・の軸方向に略直
交させた姿勢で配置し、上記各膨出通路部43a〜43
nを介して上記各伝熱管1,1,・・を所定本数づつ連
通させるとともに、上記各伝熱管1,1,・・の他方の
突出端側には、相互に対向状態で接合された一対の板材
51,52の接合面に複数の膨出通路部53a〜53n
を設けてなる第2板状部材5を、その平面方向を上記各
伝熱管1,1,・・の軸方向に略直交させた姿勢で配置
し、上記各膨出通路部53a〜53nを介して上記各伝
熱管1,1,・・を所定本数づつ連通させることで、上
記冷媒入口11から上記冷媒出口12に至る複数のパス
をもつ冷媒流路15A,15Bを構成したことを特徴と
している。
【0019】本願の第10の発明では、板厚方向に所定
間隔をもって配置された複数枚のフィン2,2,・・
と、該複数枚のフィン2,2,・・をその板厚方向に貫
通して略平行に配置された複数本の伝熱管1,1,・・
とを備えた熱交換器において、上記各伝熱管1,1,・
・を直管で構成し且つその両端をそれぞれフィン列の両
端から突出させる一方、上記各伝熱管1,1,・・の一
方の突出端側には、相互に対向状態で接合された一対の
板材41,42の接合面に複数の膨出通路部43a〜4
3eを設けてなる第1板状部材4を、その平面方向を上
記各伝熱管1,1,・・の軸方向に略直交させた姿勢で
配置するとともに、該複数の膨出通路部43a〜43e
のうちの特定の一の膨出通路部43aには上記一対の板
材41,42のうち上記フィン列の外側に位置する板材
41の外表面上に開口する冷媒入口11を、特定の他の
膨出通路部43eには該板材41の外表面上に開口する
冷媒出口12をそれぞれ形成し、上記各膨出通路部43
a〜43eを介して上記各伝熱管1,1,・・を所定本
数づつ連通させるとともに、上記各伝熱管1,1,・・
の他方の突出端側には、相互に対向状態で接合された一
対の板材51,52の接合面に複数の膨出通路部53a
〜53nを設けてなる第2板状部材5を、その平面方向
を上記各伝熱管1,1,・・の軸方向に略直交させた姿
勢で配置し、上記各膨出通路部53a〜53nを介して
上記各伝熱管1,1,・・を所定本数づつ連通させるこ
とで、上記冷媒入口11から上記冷媒出口12に至る複
数のパスをもつ冷媒流路15A,15Bを構成したこと
を特徴としている。
【0020】本願の第11の発明では、上記第9又は第
10の発明にかかる熱交換器において、上記第1板状部
材4と第2板状部材5とが、共に矩形板状の平面形態を
有していることを特徴としている。
【0021】本願の第12の発明では、上記第9又は第
10の発明にかかる熱交換器において、上記第1板状部
材4と第2板状部材5とが、共に湾曲板状又は屈曲板状
の平面形態を有していることを特徴としている。
【0022】本願の第13の発明では、上記第9の発明
にかかる熱交換器において、上記第1板状部材4におけ
る上記特定の一の膨出通路部43fが上下方向に延びる
通路とされるとともに、上記冷媒入口11が上記第1板
状部材4における接合面の外端縁上の開口端から上記膨
出通路部43fの上下方向中間位置に向けて上昇傾斜す
るように延設されていることを特徴としている。
【0023】本願の第14の発明では、板厚方向に所定
間隔をもって配置された複数枚のフィン2,2,・・
と、該複数枚のフィン2,2,・・をその板厚方向に貫
通して略平行に配置された複数本の伝熱管1,1,・・
とを備えた熱交換器において、上記各伝熱管1,1,・
・を直管で構成し且つその両端をそれぞれフィン列の両
端から突出させる一方、上記各伝熱管1,1,・・の一
方の突出端側には、相互に対向状態で接合された一対の
板材41,42の接合面に複数の膨出通路部43a〜4
3eを設けるとともに、該複数の膨出通路部43a〜4
3eのうちの特定の一の膨出通路部43aには上記接合
面の外端縁側に開口する冷媒入口11を、特定の他の膨
出通路部43eには上記接合面の外端縁側に開口する冷
媒出口12を、それぞれ形成してなる第1板状部材4
を、その平面方向を上記各伝熱管1,1,・・の軸方向
に略直交させた姿勢で配置し、上記各膨出通路部43a
〜43eを介して上記各伝熱管1,1,・・を所定本数
づつ連通させるとともに、上記各伝熱管1,1,・・の
他方の突出端側には、相互に対向状態で接合された一対
の板材51,52の接合面に複数の膨出通路部53a〜
53nを設けてなる第2板状部材5を、その平面方向を
上記各伝熱管1,1,・・の軸方向に略直交させた姿勢
で配置し、上記各膨出通路部53a〜53nを介して上
記各伝熱管1,1,・・を所定本数づつ連通させること
で、上記冷媒入口11から上記冷媒出口12に至る複数
のパスをもち且つ上記冷媒入口11から上記冷媒出口1
2に至る間に分流と合流とを交互に繰り返すように構成
された冷媒流路16を備えたことを特徴としている。
【0024】本願の第15の発明では、板厚方向に所定
間隔をもって配置された複数枚のフィン2,2,・・
と、該複数枚のフィン2,2,・・をその板厚方向に貫
通して略平行に配置された複数本の伝熱管1,1,・・
とを備えた熱交換器において、上記各伝熱管1,1,・
・を直管で構成し且つその両端をそれぞれフィン列の両
端から突出させる一方、上記各伝熱管1,1,・・の一
方の突出端側には、相互に対向状態で接合された一対の
板材41,42の接合面に複数の膨出通路部43a〜4
3eを設けてなる第1板状部材4を、その平面方向を上
記各伝熱管1,1,・・の軸方向に略直交させた姿勢で
配置するとともに、該複数の膨出通路部43a〜43e
のうちの特定の一の膨出通路部43aには上記一対の板
材41,42のうち上記フィン列の外側に位置する板材
41の外表面上に開口する冷媒入口11を、特定の他の
膨出通路部43eには該板材41の外表面上に開口する
冷媒出口12をそれぞれ形成し、上記各膨出通路部43
a〜43eを介して上記各伝熱管1,1,・・を所定本
数づつ連通させるとともに、上記各伝熱管1,1,・・
の他方の突出端側には、相互に対向状態で接合された一
対の板材51,52の接合面に複数の膨出通路部53a
〜53nを形成してなる第2板状部材5を、その平面方
向を上記各伝熱管1,1,・・の軸方向に略直交させた
姿勢で配置し、上記各膨出通路部53a〜53nを介し
て上記各伝熱管1,1,・・を所定本数づつ連通させる
ことで、上記冷媒入口11から上記冷媒出口12に至る
複数のパスをもち且つ上記冷媒入口11から上記冷媒出
口12に至る間に分流と合流とを交互に繰り返すように
構成された冷媒流路16を備えたことを特徴としてい
る。
【0025】本願の第16の発明では、上記第14又は
第15の発明にかかる熱交換器において、上記冷媒入口
11から上記冷媒出口12に向かうに伴って上記冷媒流
路のパス数が増加するように構成されたことを特徴とし
ている。
【0026】本願の第17の発明では、上記第14、第
15又は第16において、上記第1板状部材4と第2板
状部材5とが、共に矩形板状の平面形態を有しているこ
とを特徴としている。
【0027】本願の第18の発明では、上記第14,第
15又は第16の発明にかかる熱交換器において、上記
第1板状部材4と第2板状部材5とが、共に湾曲板状又
は屈曲板状の平面形態を有していることを特徴としてい
る。
【0028】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。
【0029】(イ) 本願の第1の発明にかかる熱交換
器によれば、複数枚のフィン2,2,・・を直交方向に
貫通して配置される上記複数本の伝熱管1,1,・・を
直管で構成するとともに、該各伝熱管1,1,・・の一
方の端部に第1板状部材4を、他方の端部には第2板状
部材5をそれぞれ配置し、該各板状部材4,5に設けた
各膨出通路部43a〜43n、同53a〜53nを介し
て上記各伝熱管1,1,・・を相互に連通させて上記冷
媒入口11から上記冷媒出口12に至る複数のパスをも
つ冷媒流路15A,15Bを構成するとともに、上記第
1板状部材4側の特定の一の膨出通路部43fに冷媒入
口11を、特定の他の膨出通路部43iに冷媒出口12
を接続することで、該各板状部材4,5に伝熱管1,
1,・・の連絡管機能、冷媒の分流及び合流機能をもた
せている。従って、フィン列の外側には上記各板状部材
4,5が存在するのみであり、例えば従来一般的なクロ
スフィンタイプの熱交換器の如くフィン列の外端に位置
する各管板の外側にヘアピン管のUベント部とU型連絡
管、冷媒分流器及び冷媒合流器が存在しこれらの配置ス
ペースを必要とするような場合に比して、熱交換器の幅
方向のコンパクト化が図られるとともに、上記冷媒分流
器とか冷媒合流器等の部材が不要である分だけ熱交換器
の構成部品点数が少なく、それだけ熱交換器の低コスト
化が実現されるものである。
【0030】また、上記伝熱管1,1,・・が直管で構
成され、且つその両端をそれぞれ上記各板状部材4,5
で連絡する構成であることから、例えばこれを従来のよ
うにヘアピン管とU型連絡管とで構成する場合に比し
て、その製造及び組付作業が容易であり、これにより熱
交換器の低コスト化がさらに促進されることになる。
【0031】(ロ) 本願の第2の発明にかかる熱交換
器によれば、上記第1板状部材4と第2板状部材5と
を、共に矩形板状の平面形態とすることで、上記(イ)
に記載した効果をもつ平板状形態の熱交換器を容易に提
供することができる。
【0032】(ハ) 本願の第3の発明にかかる熱交換
器によれば、上記第1板状部材4と第2板状部材5と
を、共に湾曲板状又は屈曲板状の平面形態とすること
で、上記(イ)に記載した効果をもつ湾曲板状又は屈曲
板状形態の熱交換器を容易に提供することができる。
【0033】(ニ) 本願の第4の発明にかかる熱交換
器によれば、上記(イ)に記載の効果に加えて次のよう
な特有の効果が奏せられる。即ち、この発明では、上記
第1板状部材4における上記特定の一の膨出通路部43
fを上下方向に延びる通路とするとともに、上記冷媒入
口11を上記第1板状部材4における接合面の外端縁上
の開口端から上記膨出通路部43fの上下方向中間位置
に向けて上昇傾斜するように延設しているので、上記冷
媒入口11から上記特定の一の膨出通路部43f側に供
給される冷媒は上方への速度成分をもつことになる。従
って、上記冷媒入口11から上記特定の一の膨出通路部
43fを介して冷媒流路15A,15Bの複数のパスに
冷媒を分流させる場合、該各パスのヘッド差の影響が冷
媒に上方への速度成分をもたせることで可及的に相殺さ
れ、上記各冷媒流路への冷媒流路15A,15Bの分流
状態が良好に維持され、延いては熱交換器の能力の向上
が期待できるものである。
【0034】(ホ) 本願の第5の発明にかかる熱交換
器によれば、複数枚のフィン2,2,・・を直交方向に
貫通して配置される上記複数本の伝熱管1,1,・・を
直管で構成するとともに、該各伝熱管1,1,・・の一
方の端部に第1板状部材4を、他方の端部には第2板状
部材5をそれぞれ配置し、該各板状部材4,5に設けた
各膨出通路部43a〜43e、同53a〜53nを介し
て上記各伝熱管1,1,・・を相互に連通させて上記冷
媒入口11から上記冷媒出口12に至る複数のパスをも
つ冷媒流路16を構成するとともに、上記第1板状部材
4側の特定の一の膨出通路部43aに冷媒入口11を、
特定の他の膨出通路部43eに冷媒出口12を接続する
ことで、該各板状部材4,5に伝熱管1,1,・・の連
絡管機能、冷媒の分流及び合流機能をもたせている。従
って、フィン列の外側には上記各板状部材4,5が存在
するのみであり、例えば従来一般的なクロスフィンタイ
プの熱交換器の如くフィン列の外端に位置する各管板の
外側にヘアピン管のUベント部とU型連絡管、冷媒分流
器及び冷媒合流器が存在しこれらの配置スペースを必要
とするような場合に比して、熱交換器の幅方向のコンパ
クト化が図られるとともに、上記冷媒分流器とか冷媒合
流器等の部材が不要である分だけ熱交換器の構成部品点
数が少なく、それだけ熱交換器の低コスト化が実現され
るものである。
【0035】また、上記伝熱管1,1,・・が直管で構
成され、且つその両端をそれぞれ上記各板状部材4,5
で連絡する構成であることから、例えばこれを従来のよ
うにヘアピン管とU型連絡管とで構成する場合に比し
て、その製造及び組付作業が容易であり、これにより熱
交換器の低コスト化がさらに促進されることになる。
【0036】さらに、上記冷媒流路16を、上記冷媒入
口11から上記冷媒出口12に至る複数のパスをもち且
つ上記冷媒入口11から上記冷媒出口12に至る間に分
流と合流とを交互に繰り返すように構成しているので、
譬え冷媒流路16の各パスへの冷媒の分流状態が適切で
なかったとしても、該冷媒は各パスを上記冷媒出口12
に向かって流れる間に分流と合流とを交互に繰り返す。
従って、例えば各パスが冷媒入口から冷媒出口までの範
囲において相互に独立している構造の場合のようにパス
によっては冷媒が早期に乾ききったり、逆に湿った状態
のまま冷媒出口に達したりするということが確実に防止
され、熱交換器の能力を最大限発揮させることができる
ものである。
【0037】(ヘ) 本願の第6の発明にかかる熱交換
器は、上記第5の発明にかかる熱交換器において、上記
冷媒入口11から上記冷媒出口12に向かうに伴って上
記冷媒流路16のパス数が増加するように構成してい
る。従って、特に熱交換器を蒸発器として使用する場合
には、液冷媒が上記冷媒入口11から冷媒出口12側へ
流れるに従って蒸発によりガス冷媒量が増え、液冷媒と
ガス冷媒とを含めた冷媒の総体積が次第に増加し、冷媒
の圧力損失が大きくなるが、この発明のように冷媒流路
16のパス数を下流側に向かうに伴って増加させてパス
全体としての容積を次第に増加させると、冷媒の体積増
加がパスの容積増加によって相殺され、冷媒の圧力損失
の増加が抑制され、延いては熱交換器の駆動動力の低減
が図られることになる。
【0038】(ト) 本願の第7の発明にかかる熱交換
器によれば、上記第1板状部材4と第2板状部材5と
を、共に矩形板状の平面形態とすることで、上記(ホ)
又は(ヘ)に記載した効果をもつ平板状形態の熱交換器
を容易に提供することができる。
【0039】(チ) 本願の第8の発明にかかる熱交換
器によれば、上記第1板状部材4と第2板状部材5と
を、共に湾曲板状又は屈曲板状の平面形態とすること
で、上記(ホ)又は(ヘ)に記載した効果をもつ湾曲板
状又は屈曲板状形態の熱交換器を容易に提供することが
できる。
【0040】(リ) 本願の第9の発明にかかる熱交換
器によれば、複数枚のフィン2,2,・・を直交方向に
貫通して配置される上記複数本の伝熱管1,1,・・を
直管で構成するとともに、該各伝熱管1,1,・・の一
方の端部に第1板状部材4を、他方の端部には第2板状
部材5をそれぞれ配置し、該各板状部材4,5に設けた
各膨出通路部43a〜43n、同53a〜53nを介し
て上記各伝熱管1,1,・・を相互に連通させて上記冷
媒入口11から上記冷媒出口12に至る複数のパスをも
つ冷媒流路15A,15Bを構成するとともに、上記第
1板状部材4側の特定の一の膨出通路部43fに冷媒入
口11を、特定の他の膨出通路部43iに冷媒出口12
を接続することで、該各板状部材4,5に伝熱管1,
1,・・の連絡管機能、冷媒の分流及び合流機能をもた
せている。従って、フィン列の外側には上記各板状部材
4,5が存在するのみであり、例えば従来一般的なクロ
スフィンタイプの熱交換器の如くフィン列の外端に位置
する各管板の外側にヘアピン管のUベント部とU型連絡
管、冷媒分流器及び冷媒合流器が存在しこれらの配置ス
ペースを必要とするような場合に比して、熱交換器の幅
方向のコンパクト化が図られるとともに、上記冷媒分流
器とか冷媒合流器等の部材が不要である分だけ熱交換器
の構成部品点数が少なく、それだけ熱交換器の低コスト
化が実現されるものである。
【0041】また、上記伝熱管1,1,・・が直管で構
成され、且つその両端をそれぞれ上記各板状部材4,5
で連絡する構成であることから、例えばこれを従来のよ
うにヘアピン管とU型連絡管とで構成する場合に比し
て、その製造及び組付作業が容易であり、これにより熱
交換器の低コスト化がさらに促進されることになる。
【0042】(ヌ) 本願の第10の発明にかかる熱交
換器によれば、複数枚のフィン2,2,・・を直交方向
に貫通して配置される上記複数本の伝熱管1,1,・・
を直管で構成するとともに、該各伝熱管1,1,・・の
一方の端部に第1板状部材4を、他方の端部には第2板
状部材5をそれぞれ配置し、該各板状部材4,5に設け
た各膨出通路部43a〜43e、同53a〜53nを介
して上記各伝熱管1,1,・・を相互に連通させて上記
冷媒入口11から上記冷媒出口12に至る複数のパスを
もつ冷媒流路15A,15Bを構成するとともに、上記
第1板状部材4側の特定の一の膨出通路部43aには上
記冷媒入口11を上記一対の板材41,42のうち上記
フィン列の外側に位置する板材41の外表面上に開口す
るように形成し、また特定の他の膨出通路部43eには
冷媒出口12を該板材41の外表面上に開口するように
して形成することで、該各板状部材4,5に伝熱管1,
1,・・の連絡管機能、冷媒の分流及び合流機能をもた
せている。
【0043】従って、フィン列の外側には上記各板状部
材4,5、及び上記冷媒入口11と冷媒出口12にそれ
ぞれ接続される冷媒管31,32が存在するのみであ
り、例えば従来一般的なクロスフィンタイプの熱交換器
の如くフィン列の外端に位置する各管板の外側にヘアピ
ン管のUベント部とU型連絡管、冷媒分流器及び冷媒合
流器が存在しこれらの配置スペースを必要とするような
場合に比して、熱交換器の幅方向のコンパクト化が図ら
れるとともに、上記冷媒分流器とか冷媒合流器等の部材
が不要である分だけ熱交換器の構成部品点数が少なく、
それだけ熱交換器の低コスト化が実現されるものであ
る。
【0044】また、上記冷媒入口11及び冷媒出口12
が、フィン列の外側に位置する上記板材41の外表面上
に形成され、該冷媒入口11及び冷媒出口12に接続さ
れる上記冷媒管31,32は該板材41の外表面から上
記伝熱管1の軸方向に取り出されるので、例えば熱交換
器を屈曲形態としてこれをケーシング内に配置し、該熱
交換器の屈曲内側のスペースをファン等の機器の配置ス
ペースとして利用する配置構成を採用する空気調和機に
あっては、該ファン等の機器と上記冷媒管31,32と
が干渉することがなく、それだけ空気調和機のレイアウ
ト設計における自由度が高まり、空気調和機の形態の多
様化に容易に対応できるという効果が得られる。
【0045】さらに、上記伝熱管1,1,・・が直管で
構成され、且つその両端をそれぞれ上記各板状部材4,
5で連絡する構成であることから、例えばこれを従来の
ようにヘアピン管とU型連絡管とで構成する場合に比し
て、その製造及び組付作業が容易であり、これにより熱
交換器の低コスト化がさらに促進されることになる。
(ル) 本願の第11の発明にかかる熱交換器によれ
ば、上記第1板状部材4と第2板状部材5とを、共に矩
形板状の平面形態とすることで、上記(リ)又は(ヌ)
に記載した効果をもつ平板状形態の熱交換器を容易に提
供することができる。
【0046】(ヲ) 本願の第12の発明にかかる熱交
換器によれば、上記第1板状部材4と第2板状部材5と
を、共に湾曲板状又は屈曲板状の平面形態とすること
で、上記(リ)又は(ヌ)に記載した効果をもつ湾曲板
状又は屈曲板状形態の熱交換器を容易に提供することが
できる。
【0047】(ワ) 本願の第13の発明にかかる熱交
換器によれば、上記(ヌ)に記載の効果に加えて次のよ
うな特有の効果が奏せられる。即ち、この発明では、上
記第1板状部材4における上記特定の一の膨出通路部4
3fを上下方向に延びる通路とするとともに、上記冷媒
入口11を上記第1板状部材4における接合面の外端縁
上の開口端から上記膨出通路部43fの上下方向中間位
置に向けて上昇傾斜するように延設しているので、上記
冷媒入口11から上記特定の一の膨出通路部43f側に
供給される冷媒は上方への速度成分をもつことになる。
従って、上記冷媒入口11から上記特定の一の膨出通路
部43fを介して冷媒流路15A,15Bの複数のパス
に冷媒を分流させる場合、該各パスのヘッド差の影響が
冷媒に上方への速度成分をもたせることで可及的に相殺
され、上記各冷媒流路への冷媒流路15A,15Bの分
流状態が良好に維持され、延いては熱交換器の能力の向
上が期待できるものである。
【0048】(カ) 本願の第14の発明にかかる熱交
換器によれば、複数枚のフィン2,2,・・を直交方向
に貫通して配置される上記複数本の伝熱管1,1,・・
を直管で構成するとともに、該各伝熱管1,1,・・の
一方の端部に第1板状部材4を、他方の端部には第2板
状部材5をそれぞれ配置し、該各板状部材4,5に設け
た各膨出通路部43a〜43e、同53a〜53nを介
して上記各伝熱管1,1,・・を相互に連通させて上記
冷媒入口11から上記冷媒出口12に至る複数のパスを
もつ冷媒流路16を構成するとともに、上記第1板状部
材4側の特定の一の膨出通路部43aに冷媒入口11
を、特定の他の膨出通路部43eに冷媒出口12を接続
することで、該各板状部材4,5に伝熱管1,1,・・
の連絡管機能、冷媒の分流及び合流機能をもたせてい
る。従って、フィン列の外側には上記各板状部材4,5
が存在するのみであり、例えば従来一般的なクロスフィ
ンタイプの熱交換器の如くフィン列の外端に位置する各
管板の外側にヘアピン管のUベント部とU型連絡管、冷
媒分流器及び冷媒合流器が存在しこれらの配置スペース
を必要とするような場合に比して、熱交換器の幅方向の
コンパクト化が図られるとともに、上記冷媒分流器とか
冷媒合流器等の部材が不要である分だけ熱交換器の構成
部品点数が少なく、それだけ熱交換器の低コスト化が実
現されるものである。
【0049】また、上記伝熱管1,1,・・が直管で構
成され、且つその両端をそれぞれ上記各板状部材4,5
で連絡する構成であることから、例えばこれを従来のよ
うにヘアピン管とU型連絡管とで構成する場合に比し
て、その製造及び組付作業が容易であり、これにより熱
交換器の低コスト化がさらに促進されることになる。
【0050】さらに、上記冷媒流路16を、上記冷媒入
口11から上記冷媒出口12に至る複数のパスをもち且
つ上記冷媒入口11から上記冷媒出口12に至る間に分
流と合流とを交互に繰り返すように構成しているので、
譬え冷媒流路16の各パスへの冷媒の分流状態が適切で
なかったとしても、該冷媒は各パスを上記冷媒出口12
に向かって流れる間に分流と合流とを交互に繰り返す。
従って、例えば各パスが冷媒入口から冷媒出口までの範
囲において相互に独立している構造の場合のようにパス
によっては冷媒が早期に乾ききったり、逆に湿った状態
のまま冷媒出口に達したりするということが確実に防止
され、熱交換器の能力を最大限発揮させることができる
ものである。
【0051】(ヨ) 本願の第15の発明にかかる熱交
換器によれば、複数枚のフィン2,2,・・を直交方向
に貫通して配置される上記複数本の伝熱管1,1,・・
を直管で構成するとともに、該各伝熱管1,1,・・の
一方の端部に第1板状部材4を、他方の端部には第2板
状部材5をそれぞれ配置し、該各板状部材4,5に設け
た各膨出通路部43a〜43e、同53a〜53nを介
して上記各伝熱管1,1,・・を相互に連通させて上記
冷媒入口11から上記冷媒出口12に至る複数のパスを
もつ冷媒流路16を構成するとともに、上記第1板状部
材4側の特定の一の膨出通路部43aには上記冷媒入口
11を上記一対の板材41,42のうち上記フィン列の
外側に位置する板材41の外表面上に開口するように形
成し、また特定の他の膨出通路部43eには冷媒出口1
2を該板材41の外表面上に開口するようにして形成す
ることで、該各板状部材4,5に伝熱管1,1,・・の
連絡管機能、冷媒の分流及び合流機能をもたせている。
【0052】従って、フィン列の外側には上記各板状部
材4,5、及び上記冷媒入口11と冷媒出口12にそれ
ぞれ接続される冷媒管31,32が存在するのみであ
り、例えば従来一般的なクロスフィンタイプの熱交換器
の如くフィン列の外端に位置する各管板の外側にヘアピ
ン管のUベント部とU型連絡管、冷媒分流器及び冷媒合
流器が存在しこれらの配置スペースを必要とするような
場合に比して、熱交換器の幅方向のコンパクト化が図ら
れるとともに、上記冷媒分流器とか冷媒合流器等の部材
が不要である分だけ熱交換器の構成部品点数が少なく、
それだけ熱交換器の低コスト化が実現されるものであ
る。
【0053】また、上記冷媒入口11及び冷媒出口12
が、フィン列の外側に位置する上記板材41の外表面上
に形成され、該冷媒入口11及び冷媒出口12に接続さ
れる上記冷媒管31,32は該板材41の外表面から上
記伝熱管1の軸方向に取り出されるので、例えば熱交換
器を屈曲形態としてこれをケーシング内に配置し、該熱
交換器の屈曲内側のスペースをファン等の機器の配置ス
ペースとして利用する配置構成を採用する空気調和機に
あっては、該ファン等の機器と上記冷媒管31,32と
が干渉することがなく、それだけ空気調和機のレイアウ
ト設計における自由度が高まり、空気調和機の形態の多
様化に容易に対応できるという効果が得られる。
【0054】さらに、上記冷媒流路16を、上記冷媒入
口11から上記冷媒出口12に至る複数のパスをもち且
つ上記冷媒入口11から上記冷媒出口12に至る間に分
流と合流とを交互に繰り返すように構成しているので、
譬え冷媒流路16の各パスへの冷媒の分流状態が適切で
なかったとしても、該冷媒は各パスを上記冷媒出口12
に向かって流れる間に分流と合流とを交互に繰り返す。
従って、例えば各パスが冷媒入口から冷媒出口までの範
囲において相互に独立している構造の場合のようにパス
によっては冷媒が早期に乾ききったり、逆に湿った状態
のまま冷媒出口に達したりするということが確実に防止
され、熱交換器の能力を最大限発揮させることができる
ものである。
【0055】また、上記伝熱管1,1,・・が直管で構
成され、且つその両端をそれぞれ上記各板状部材4,5
で連絡する構成であることから、例えばこれを従来のよ
うにヘアピン管とU型連絡管とで構成する場合に比し
て、その製造及び組付作業が容易であり、これにより熱
交換器の低コスト化がさらに促進されることになる。
【0056】(タ) 本願の第16の発明にかかる熱交
換器によれば、上記第14又は第15の発明にかかる熱
交換器において、上記冷媒入口11から上記冷媒出口1
2に向かうに伴って上記冷媒流路16のパス数が増加す
るように構成している。従って、特に熱交換器を蒸発器
として使用する場合には、液冷媒が上記冷媒入口11か
ら冷媒出口12側へ流れるに従って蒸発によりガス冷媒
量が増え、液冷媒とガス冷媒とを含めた冷媒の総体積が
次第に増加し、冷媒の圧力損失が大きくなるが、この発
明のように冷媒流路16のパス数を下流側に向かうに伴
って増加させてパス全体としての容積を次第に増加させ
ると、冷媒の体積増加がパスの容積増加によって相殺さ
れ、冷媒の圧力損失の増加が抑制され、延いては熱交換
器の駆動動力の低減が図られることになる。
【0057】(レ) 本願の第17の発明にかかる熱交
換器によれば、上記第1板状部材4と第2板状部材5と
を、共に矩形板状の平面形態とすることで、上記
(カ)、(ヨ)又は(タ)に記載した効果をもつ平板状
形態の熱交換器を容易に提供することができる。
【0058】(ソ) 本願の第18の発明にかかる熱交
換器によれば、上記第1板状部材4と第2板状部材5と
を、共に湾曲板状又は屈曲板状の平面形態とすること
で、上記(カ)、(ヨ)又は(タ)に記載した効果をも
つ湾曲板状又は屈曲板状形態の熱交換器を容易に提供す
ることができる。
【0059】
【発明の実施の形態】以下、本願発明にかかる熱交換器
をいくつかの好適な実施形態に基づいて具体的に説明す
る。
【0060】第1の実施形態(図1〜図6を参照) 図1及び図4には、本願発明の第1の実施形態にかかる
熱交換器Z1を示している。この熱交換器Z1は、矩形平
板状の外観形態をもつクロスフィンタイプの熱交換器で
あって、所定間隔で対向配置された複数枚のフィン2,
2,・・と、該複数枚のフィン2,2,・・をその板厚
方向に貫通して上下方向に多段(具体的には14段)
で、且つ前後方向に二列に平行配置されるとともにその
両端がそれぞれフィン列の両端から所定寸法だけ突出せ
しめられた複数本の伝熱管1,1,・・とからなる伝熱
管ユニット10と、該伝熱管ユニット10の幅方向(即
ち、フィン列設方向)の両側にそれぞれ配置された次述
の第1板状部材4と第2板状部材5とを備えて構成され
ている。
【0061】上記第1板状部材4は、所謂「ロールボン
ド法」により、図2及び図5に示すように、直線帯状の
一対の板材41,42をその板厚方向に衝合させて接合
するとともに、その接合面には上記一対の板材41,4
2をそれぞれ反接合面側へ膨出させて複数の膨出通路部
43a〜43nを形成したものである。尚、この第1板
状部材4の成形は、この実施形態のように「ロールボン
ド法」によるものに限定されるものではなく、例えば上
記一対の板材41,42をそれぞれプレス成形し、事後
的にこれらを合体接合する「プレス法」等、他の成形法
によっても成形できるものである。
【0062】そして、この実施形態においては、上記膨
出通路部43a〜43nの形状及び配置を次のように設
定している。即ち、上記第1板状部材4の最下端と最上
端とにおいてそれぞれ傾斜通路状に形成された膨出通路
部43aと43nの間に、上下方向に延びる膨出通路部
43c〜43mを二列に順次形成するとともに、上下方
向中段に位置する膨出通路部43fには上記第1板状部
材4の一方の端縁に開口する冷媒入口11を、また膨出
通路部43iには上記第1板状部材4の他方の端縁に開
口する冷媒出口12を、それぞれ連通形成している
(尚、この実施形態においては、上記膨出通路部43f
が特許請求の範囲中の「特定の一の膨出通路部」に該当
し、上記膨出通路部43iが特許請求の範囲中の「特定
の他の膨出通路部」に該当する)。そして、上記第1板
状部材4の裏面側においては、上記各膨出通路部43a
〜43nの両端部にそれぞれ管端止着穴44,44を形
成し、これら各管端止着穴44,44に、上記伝熱管
1,1の端部を接続している。尚、上記冷媒入口11に
は冷媒供給管31が、また上記冷媒出口12には冷媒戻
管32が、それぞれ接続されている。また、この場合、
図5に示すように、上記膨出通路部43fに連通形成さ
れる上記冷媒入口11を、上記第1板状部材4の端縁か
ら上記膨出通路部43fの中段位置に向けて「角度α」
をもつように上昇傾斜させている。
【0063】上記第2板状部材5は、上記第1板状部材
4と同様に、「ロールボンド法」等により成形されるも
のであって、図3に示すように、直線帯状の一対の板材
51,52をその板厚方向に衝合させて接合するととも
に、その接合面に上記一対の板材51,52をそれぞれ
反接合面側へ膨出させて複数の膨出通路部53a〜53
nを形成したものである。そして、この実施形態におい
ては、上記膨出通路部53a〜53nを全て上下方向に
延びる通路とし且つこれらを前後二列で多段配置すると
ともに、図示しないが上記第2板状部材5の裏面側にお
いては上記各膨出通路部53a〜53nの両端にそれぞ
れ管端止着穴を形成し、これら各管端止着穴に上記伝熱
管1,1の他端を接続している。
【0064】以上の如く構成された上記第1板状部材4
と第2板状部材5を上記伝熱管ユニット10の左右両端
に配置することで、上記熱交換器Z1には、上記第1板
状部材4の上記冷媒入口11を備えた上記膨出通路部4
3fにおいて上下方向に分流する二つの冷媒流路15
A,15Bが形成される。尚、上記冷媒流路15Aは、
上記膨出通路部43fから該膨出通路部43fよりも下
位に位置する各膨出通路部43a〜43gにそれぞれ接
続された上記各伝熱管1,1,・・を介して上記冷媒出
口12を備えた上記膨出通路部43iに至る冷媒流路で
ある。また、上記冷媒流路15Bは、上記膨出通路部4
3fから該膨出通路部43fよりも上位に位置する各膨
出通路部43h〜43nに接続された上記各伝熱管1,
1,・・を介して上記冷媒出口12を備えた上記膨出通
路部43iに至る冷媒流路である。
【0065】従って、上記冷媒供給管31から上記冷媒
入口11を介して供給される冷媒は、上記膨出通路部4
3fにおいて上記各冷媒流路15A,15Bにそれぞれ
分流され、該各冷媒流路15A,15Bに属する上記各
伝熱管ユニット10を流通する間にその管外を流れる冷
却風との間で熱交換を行った後、上記膨出通路部43i
において合流し、上記冷媒戻管32を介して冷媒循環系
に還流される。
【0066】この場合、上記冷媒入口11及び冷媒出口
12よりも下位に位置する上記一方の冷媒流路15A
と、上位に位置する他方の冷媒流路15Bとの間にはヘ
ッド差があり、このヘッド差の影響を受けて上記膨出通
路部43fにおける冷媒の適切な分流が阻害されるおそ
れがあるが、この実施形態においては、上記冷媒入口1
1を上昇傾斜させて該冷媒入口11から上記膨出通路部
43fに導入される冷媒に上方への速度成分を持たせて
いるので、上記ヘッド差の影響が可及的に解消され、適
切な分流が確保され、延いては熱交換器Z1における熱
交換能力の向上が図れるものである。
【0067】一方、この実施形態の熱交換器Z1におい
ては、上記伝熱管ユニット10の左右両端に配置した上
記第1板状部材4及び第2板状部材5に、上記各伝熱管
1,1,・・相互をその端部において連絡する連絡管機
能と、冷媒の分流及び合流機能をもたせているので、例
えば従来一般的なクロスフィンタイプの熱交換器(図1
6参照)の如くフィン列の外端に位置する各管板の外側
にヘアピン管のUベント部とU型連絡管、冷媒分流器及
び冷媒合流器が存在しこれらの配置スペースを必要とす
るような場合に比して、熱交換器Z1の幅方向のコンパ
クト化が図られその設置自由度が向上するとともに、上
記冷媒分流器とか冷媒合流器等の部材が不要である分だ
け熱交換器Z1の構成部品点数が少ないため該熱交換器
1の製造コストの低廉化が実現されることになる。
【0068】さらに、この実施形態の熱交換器Z1にお
いては、上記伝熱管1,1,・・を直管で構成し、且つ
その両端をそれぞれ上記各板状部材4,5で連絡する構
成であることから、例えばこれを従来のようにヘアピン
管とU型連絡管とで構成する場合に比して、その製造及
び組付作業が容易であり、これにより熱交換器Z1の低
コスト化がさらに促進されることになる。
【0069】第2の実施形態(図7参照) 図7には、本願発明の第2の実施形態にかかる熱交換器
2を示している。この熱交換器Z2は、上記第1の実施
形態にかかる熱交換器Z1が平板状形態をもつ熱交換器
であったのに対して、これを略「ヘ」字状の屈曲断面形
状をもつ如く構成したものであり、該第1の実施形態に
かかる熱交換器Z1とはその形態が異なるのみでその基
本構成はこれと同様とされている。
【0070】即ち、この実施形態の熱交換器Z2におい
ては、複数枚のフィン2,2,・・と複数本の伝熱管
1,1,・・とからなる伝熱管ユニット10を屈曲板状
に形成するとともに、該伝熱管ユニット10の左右両端
に配置されて上記各伝熱管1,1,・・に接続される第
1板状部材4と第2板状部材5(尚、この第2板状部材
5の図示は省略)とを共に屈曲板状に形成している。従
って、この熱交換器Z2においても、上記第1の実施形
態にかかる熱交換器Z1と同様に、上記第1板状部材4
及び第2板状部材5が、上記各伝熱管1,1,・・相互
をその端部において連絡する連絡管機能と、冷媒の分流
及び合流機能をもつことから、例えば従来一般的なクロ
スフィンタイプの熱交換器(図16参照)の如くフィン
列の外端に位置する各管板の外側にヘアピン管のUベン
ト部とU型連絡管、冷媒分流器及び冷媒合流器が存在し
これらの配置スペースを必要とするような場合に比し
て、熱交換器Z1の幅方向のコンパクト化が図られその
設置自由度が向上するとともに、上記冷媒分流器とか冷
媒合流器等の部材が不要である分だけ熱交換器Z2の構
成部品点数が少ないため該熱交換器Z2の製造コストの
低廉化が実現されることになる。
【0071】第3の実施形態(図8〜図14参照) 図8及び図11には、本願発明の第3の実施形態にかか
る熱交換器Z3を示している。この熱交換器Z3は、矩形
平板状の外観形態をもつクロスフィンタイプの熱交換器
であって、所定間隔で対向配置された複数枚のフィン
2,2,・・と、該複数枚のフィン2,2,・・をその
板厚方向に貫通して上下方向に多段(具体的には14
段)、前後方向に二列に平行配置されるとともにその両
端がそれぞれフィン列の両端から所定寸法だけ突出せし
められた複数本の伝熱管1,1,・・とからなる伝熱管
ユニット10と、該伝熱管ユニット10の幅方向(即
ち、フィン列設方向)の両側にそれぞれ配置された次述
の第1板状部材4と第2板状部材5とを備えて構成され
ている。
【0072】上記第1板状部材4は、「ロールボンド
法」等により成形されるものであって、図12及び図1
3に示すように、直線帯状の一対の板材41,42をそ
の板厚方向に衝合させて接合するとともに、その接合面
には上記一対の板材41,42をそれぞれ反接合面側へ
膨出させて複数の膨出通路部43a〜43eを形成した
ものである。そして、この実施形態においては、上記膨
出通路部43a〜43eの形状及び配置を次のように設
定している。
【0073】即ち、上記第1板状部材4には、その長手
側両端縁の一方の端縁寄りに該端縁に沿って上下方向に
延びる膨出通路部43a,43c、43eを、他方の端
縁寄りには該端縁に沿って上下方向に延びる膨出通路部
43b,43dを、それぞれ設けている。そして、これ
ら各膨出通路部43a〜43eのうち、膨出通路部43
aは冷媒入口11が連通形成されるとともに管端止着穴
44を三個備えている。膨出通路部43bは、管端止着
穴44を6個備えている。膨出通路部43cは、管端止
着穴44を7個備えている。膨出通路部43dは、管端
止着穴44を8個備えている。膨出通路部43eは、冷
媒出口12が連通形成されるとともに管端止着穴44を
4個備えている。そして、この各43a〜43eの各管
端止着穴44,44,・・には上記各伝熱管1,1,・
・の一方の管端がそれぞれ接続されている。尚、この実
施形態においては、上記膨出通路部43aが特許請求の
範囲中の「特定の一の膨出通路部」に該当し、上記膨出
通路部43eが特許請求の範囲中の「特定の他の膨出通
路部」に該当する。
【0074】上記第2板状部材5は、上記第1板状部材
4と同様に、「ロールボンド法」等により成形されるも
のであって、図10に示すように、直線帯状の一対の板
材51,52をその板厚方向に衝合させて接合するとと
もに、その接合面に上記一対の板材51,52をそれぞ
れ反接合面側へ膨出させて複数の膨出通路部53a〜5
3nを形成したものである。そして、上記各膨出通路部
53a〜53nは、全て一方の列に属する伝熱管1の管
端と他方の列に属する伝熱管1の管端とを相互に連通さ
せるべく傾斜通路とされるとともに、該各膨出通路部4
3a〜43nにはそれぞれ管端止着穴44が二個づつ形
成され、且つ該各管端止着穴44,44,・・には上記
各伝熱管1,1,・・の他端がそれぞれ接続されている
(尚、この管端止着穴44の図示は省略)。
【0075】以上の如く構成された上記第1板状部材4
と第2板状部材5を上記伝熱管ユニット10の左右両端
に配置し且つこれら各板状部材4,5の各管端止着穴4
4,44,・・にそれぞれ上記伝熱管1,1,・・の管
端を接続することで、図14に展開図示するような冷媒
流路16が形成される。即ち、この冷媒流路16は、上
記冷媒入口11が備えられた上記第1板状部材4の上記
膨出通路部43aにおいて三つのパスに分流した後、上
記膨出通路部43bで合流し且つ再度三つのパスに分流
し、さらに上記膨出通路部43cにおいて合流し且つ再
度四つのパスに分流するとともに上記膨出通路部43d
において合流し、さらに該膨出通路部43dにおいて四
つのパスに分流した後、上記膨出通路部43eにおいて
再度合流して上記冷媒出口12に至る流路構成とされ
る。このため、上記冷媒供給管31から上記冷媒入口1
1を介して供給される冷媒は、上記膨出通路部43aに
おいて三つのパスに分流された後、上記膨出通路部43
b〜膨出通路部43eのそれぞれにおいて合流と分流と
を繰り返して最終的に上記冷媒出口12に至ることにな
る。しかも、この場合、冷媒流路16の上流側から下流
側に至るほどパス数が増加する構成となっている。
【0076】従って、上記冷媒流路16が分流と合流と
を交互に繰り返す構成とされていることで、譬え該冷媒
流路16の各パスへの冷媒の分流状態が適切でなかった
としても、該冷媒は各パスを上記冷媒出口12に向かっ
て流れる間に分流と合流とを交互に繰り返すため、例え
ば各パスが冷媒入口11から冷媒出口12までの範囲に
おいて相互に独立している構造の場合のようにパスによ
っては冷媒が早期に乾ききったり、逆に湿った状態のま
ま冷媒出口に達したりするということが確実に防止さ
れ、それだけ熱交換器Z3の能力を最大限発揮させるこ
とができるものである。
【0077】また、上記冷媒流路16のパス数を、上記
冷媒入口11から上記冷媒出口12に向かうに伴って増
加するように構成しているので、冷媒の圧力損失の増加
が抑制され、延いては熱交換器Z3の駆動動力の低減が
図られることになる。即ち、例えばこの熱交換器Z3
空気調和装置の蒸発器として使用する場合には、液冷媒
が上記冷媒入口11から冷媒出口12側へ流れるに従っ
て蒸発によってガス冷媒量が増え、液冷媒とガス冷媒と
を含めた冷媒の総体積が次第に増加し、冷媒の圧力損失
が大きくなることが懸念されるが、この場合、この実施
形態のように、冷媒流路16のパス数を下流側に向かう
に伴って増加させてパス全体としての容積を次第に増加
させると、冷媒の体積増加がパスの容積増加によって相
殺され、結果的に冷媒の圧力損失の増加が抑制されるも
のである。
【0078】尚、この他に、この実施形態の熱交換器Z
3においては、上記第1の実施形態にかかる熱交換器Z1
と同様に、次のような特有の効果も得られる。即ち、こ
の実施形態の熱交換器Z3においては、複数枚のフィン
2,2,・・を直交方向に貫通して配置される上記複数
本の伝熱管1,1,・・を直管で構成するとともに、該
各伝熱管1,1,・・の一方の端部に第1板状部材4
を、他方の端部には第2板状部材5をそれぞれ配置し、
該各板状部材4,5に設けた各膨出通路部43a〜43
e、同53a〜53nを介して上記各伝熱管1,1,・
・を相互に連通させて上記冷媒入口11から上記冷媒出
口12に至る複数のパスをもつ冷媒流路16を構成する
とともに、上記膨出通路部43aに冷媒入口11を、上
記膨出通路部43eに冷媒出口12を接続することで、
該各板状部材4,5に伝熱管1,1,・・の連絡管機
能、冷媒の分流及び合流機能をもたせている。
【0079】従って、フィン列の外側には上記各板状部
材4,5が存在するのみであり、例えば従来一般的なク
ロスフィンタイプの熱交換器の如くフィン列の外端に位
置する各管板の外側にヘアピン管のUベント部とU型連
絡管、冷媒分流器及び冷媒合流器が存在しこれらの配置
スペースを必要とするような場合に比して、熱交換器の
幅方向のコンパクト化が図られるとともに、上記冷媒分
流器とか冷媒合流器等の部材が不要である分だけ熱交換
器の構成部品点数が少なく、それだけ熱交換器の低コス
ト化が実現されるものである。
【0080】また、上記伝熱管1,1,・・が直管で構
成され、且つその両端をそれぞれ上記各板状部材4,5
で連絡する構成であることから、例えばこれを従来のよ
うにヘアピン管とU型連絡管とで構成する場合に比し
て、その製造及び組付作業が容易であり、これにより熱
交換器の低コスト化がさらに促進されることになる。
【0081】第4の実施形態(図15参照) 図15には、本願発明の第4の実施形態にかかる熱交換
器Z4を示している。この熱交換器Z4は、上記第3の実
施形態にかかる熱交換器Z3が平板状形態をもつ熱交換
器であったのに対して、これを略「ヘ」字状の屈曲断面
形状をもつ如く構成したものであり、該第3の実施形態
にかかる熱交換器Z3とはその形態が異なるのみでその
基本構成はこれと同様とされている。
【0082】即ち、この実施形態の熱交換器Z4におい
ては、複数枚のフィン2,2,・・と複数本の伝熱管
1,1,・・とからなる伝熱管ユニット10を屈曲板状
に形成するとともに、該伝熱管ユニット10の左右両端
に配置されて上記各伝熱管1,1,・・に接続される第
1板状部材4と第2板状部材5(尚、この第2板状部材
5の図示は省略)とを共に屈曲板状に形成している。従
って、この熱交換器Z4においても、上記第3の実施形
態にかかる熱交換器Z3と同様に、冷媒流路16におい
て冷媒の分流と合流とを交互に繰り返すことで冷媒の分
流状態の良否に拘わらず熱交換器Z4の能力を最大限発
揮させることができるとともに、上記冷媒流路16のパ
ス数を下流側に向かうに伴って増加させることで該冷媒
流路16における冷媒の圧力損失の増加を確実に抑制す
ることができるものである。
【0083】さらに、上記第1板状部材4及び第2板状
部材5に、上記各伝熱管1,1,・・相互をその端部に
おいて連絡する連絡管機能と、冷媒の分流及び合流機能
をもたせたことによって上記熱交換器Z4の幅方向のコ
ンパクト化が図られるとともに、構成部品点数の減少に
よって該熱交換器Z4の製造コストの低廉化が図れるも
のである。
【0084】第5の実施形態(図16〜図20参照) 図16には、本願発明の第5の実施形態にかかる熱交換
器Z5を示している。この熱交換器Z5は、◆◆矩形平板
状の外観形態をもつクロスフィンタイプの熱交換器であ
って、所定間隔で対向配置された複数枚のフィン2,
2,・・と、該複数枚のフィン2,2,・・をその板厚
方向に貫通して上下方向に多段で、且つ前後方向に二列
に平行配置されるとともにその両端がそれぞれフィン列
の両端から所定寸法だけ突出せしめられた複数本の伝熱
管1,1,・・とからなる伝熱管ユニット10と、該伝
熱管ユニット10の幅方向(即ち、フィン列設方向)の
両側にそれぞれ配置された次述の第1板状部材4と第2
板状部材5とを備えて構成されている。
【0085】上記第1板状部材4は、「ロールボンド
法」等により成形されたもので、図17及び図18に示
すように、直線帯状の一対の板材41,42をその板厚
方向に衝合させて接合するとともに、その接合面には上
記一対の板材41,42をそれぞれ反接合面側へ膨出す
る複数の膨出通路部43a〜43eを形成したものであ
る。
【0086】そして、この実施形態においては、上記膨
出通路部43a〜43eの形状及び配置を次のように設
定している。即ち、上記第1板状部材4の幅方向に二列
で且つ長さ方向に延びる複数の膨出通路部43a〜43
eを順次形成するとともに、一方の列の最下段に位置す
る膨出通路部43aには該第1板状部材4を構成する上
記一対の板材41,42のうち、フィン列方向の外側に
位置する上記第1板材41の外表面上に開口するように
して冷媒入口11を、また一方の列の最上段に位置する
膨出通路部43eには上記第1板材41の外表面上に開
口するようにして冷媒出口12を、それぞれ形成してい
る(尚、この実施形態においては、上記膨出通路部43
aが特許請求の範囲中の「特定の一の膨出通路部」に該
当し、上記膨出通路部43eが特許請求の範囲中の「特
定の他の膨出通路部」に該当する)。尚、上記第1板状
部材4の裏面側(即ち、上記第2板材42側)において
は、上記各膨出通路部43a〜43eのそれぞれに臨む
ようにして管端止着穴(図示省略)を形成し、これら各
管端止着穴に、上記伝熱管1,1の端部を接続してい
る。また、上記冷媒入口11には冷媒供給管31が、ま
た上記冷媒出口12には冷媒戻管32が、それぞれ接続
されている。
【0087】上記第2板状部材5は、上記第1板状部材
4と同様に、「ロールボンド法」等により成形されるも
のであって、図16及び図19に示すように、直線帯状
の一対の板材51,52をその板厚方向に衝合させて接
合するとともに、その接合面に上記一対の板材51,5
2をそれぞれ反接合面側へ膨出させてなる複数の膨出通
路部53a〜53nを形成したものである。そして、こ
の実施形態においては、上記膨出通路部53a〜53n
を全て同方向に傾斜する通路として多段形成するととも
に、該第2板状部材5の裏面側(即ち、第2板材52
側)においては上記各膨出通路部53a〜53nにそれ
ぞれ臨む管端止着穴(図示省略)を形成し、これら各管
端止着穴に上記伝熱管1,1の他端を接続している。
【0088】以上の如く構成された上記第1板状部材4
と第2板状部材5を上記伝熱管ユニット10の左右両端
に配置することで、上記熱交換器Z5には、上記冷媒入
口11から上記冷媒出口12に至る冷媒流路が形成され
る。尚、この実施形態のものにおいて形成される冷媒流
路は、例えば図14に示す上記第3の実施形態における
冷媒流路16と同様に、上記冷媒入口11から冷媒出口
12に至る間に、冷媒が分流と合流を繰り返すととも
に、上流側から下流側に至るほどパス数が増加するよう
な流路構成とされる。従って、かかる流路構成とされる
ことで、上記第3の実施形態における熱交換器Z3と同
様に、パスによっては冷媒が早期に乾ききったり、逆に
湿った状態のまま冷媒出口に達したりするということが
確実に防止され、それだけ熱交換器Z5の能力を最大限
発揮させることができるとともに、冷媒の圧力損失の増
加抑制による駆動動力の低減が図られることになる。
【0089】また、この実施形態の熱交換器Z5におい
ては、上述のように、複数枚のフィン2,2,・・を直
交方向に貫通して配置される上記複数本の伝熱管1,
1,・・を直管で構成するとともに、該各伝熱管1,
1,・・の一方の端部に第1板状部材4を、他方の端部
には第2板状部材5をそれぞれ配置し、該各板状部材
4,5に設けた各膨出通路部43a〜43e、同53a
〜53nを介して上記各伝熱管1,1,・・を相互に連
通させて上記冷媒入口11から上記冷媒出口12に至る
複数のパスをもつ冷媒流路15A,15Bを構成すると
ともに、上記第1板状部材4側の特定の一の膨出通路部
43aには上記冷媒入口11を上記一対の板材41,4
2のうち上記フィン列の外側に位置する板材41の外表
面上に開口するように形成し、また特定の他の膨出通路
部43eには冷媒出口12を該板材41の外表面上に開
口するようにして形成することで、該各板状部材4,5
に伝熱管1,1,・・の連絡管機能、冷媒の分流及び合
流機能をもたせている。
【0090】従って、フィン列の外側には上記各板状部
材4,5、及び上記冷媒入口11と冷媒出口12にそれ
ぞれ接続される上記冷媒供給管31と冷媒戻管32が存
在するのみであり、例えば従来一般的なクロスフィンタ
イプの熱交換器の如くフィン列の外端に位置する各管板
の外側にヘアピン管のUベント部とU型連絡管、冷媒分
流器及び冷媒合流器が存在しこれらの配置スペースを必
要とするような場合に比して、熱交換器の幅方向のコン
パクト化が図られるとともに、上記冷媒分流器とか冷媒
合流器等の部材が不要である分だけ熱交換器の構成部品
点数が少なく、それだけ熱交換器の低コスト化が実現さ
れるものである。
【0091】さらに、例えば図20に示すように、上記
熱交換器Z5を屈曲させてこれをケーシング21内に組
み込むとともに、該熱交換器Z5の屈曲内側にファン2
5及びファンモータ等の電気品26等の機器を配置して
空気調和機の室外機Xを構成した場合、上記冷媒入口1
1及び冷媒出口12が、フィン列の外側に位置する上記
板材41の外表面上に形成され、該冷媒入口11及び冷
媒出口12に接続される上記冷媒供給管31及び冷媒戻
管32は該板材41の外表面から上記伝熱管1の軸方向
に取り出されるので、上記ファン25、電気品26等と
上記冷媒供給管31及び冷媒戻管32が干渉するおそれ
が無い。従って、空気調和機のレイアウト設計における
上記熱交換器Z5等の配置自由度が高まり、延いては空
気調和機の形態の多様化に容易に対応できることにな
る。尚、図20において、符号22,23は吸込口、2
4は吹出口である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施形態にかかる熱交換器の
正面図である。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】図1のIII−III矢視図である。
【図4】図1に示した熱交換器の斜視図である。
【図5】図4に示した第1板状部材の拡大斜視図であ
る。
【図6】図5に示した第1板状部材の背面側からの斜視
図である。
【図7】本願発明の第2の実施形態にかかる熱交換器の
要部斜視図である。
【図8】本願発明の第3の実施形態にかかる熱交換器の
正面図である。
【図9】図8のIX−IX矢視図である。
【図10】図8のX−X矢視図である。
【図11】図8に示した熱交換器の斜視図である。
【図12】図11に示した第1板状部材の拡大斜視図で
ある。
【図13】図12に示した第1板状部材の背面側からの
斜視図である。
【図14】図8に示した熱交換器における冷媒流路の展
開図である。
【図15】本願発明の第4の実施形態にかかる熱交換器
の要部斜視図である。
【図16】本願発明の第5の実施形態にかかる熱交換器
の正面図である。
【図17】図16のXVII−XVII矢視図である。
【図18】図17に示した第1板状部材の拡大斜視図で
ある。
【図19】図16のXIX−XIX矢視図である。
【図20】図16に示した熱交換器の変形適用例として
の室内機の断面図である。
【図21】従来の熱交換器の正面図である。
【符号の説明】
1は伝熱管、2はフィン、3は管板、4は第1板状部
材、5は第2板状部材、10は伝熱管ユニット、11は
冷媒入口、12は冷媒出口、15A,15B,16は冷
媒流路、21はケーシング、22及び23は吸込口、2
4は吹出口、25はファン、26は電気品、31は冷媒
供給管、32は冷媒戻管、41は第1板材、42は第2
板材、43a〜43nは膨出通路部、44は管端止着
穴、51は第1板材、52は第2板材、53a〜53n
は膨出通路部、Z1〜Z5は熱交換器である。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板厚方向に所定間隔をもって配置された
    複数枚のフィン(2),(2),・・と、該複数枚のフ
    ィン(2),(2),・・をその板厚方向に貫通して略
    平行に配置された複数本の伝熱管(1),(1),・・
    とを備えた熱交換器であって、 上記各伝熱管(1),(1),・・を直管で構成し且つ
    その両端をそれぞれフィン列の両端から突出させる一
    方、 上記各伝熱管(1),(1),・・の一方の突出端側
    に、一対の板材(41),(42)をその板厚方向に接
    合し且つその接合面に該一対の板材(41),(42)
    をそれぞれ反接合面側に膨出させてなる複数の膨出通路
    部(43a)〜(43n),・・を形成するとともに、
    該複数の膨出通路部(43a)〜(43n)のうちの特
    定の一の膨出通路部(43f)には上記接合面の外端縁
    側に開口する冷媒入口(11)を、特定の他の膨出通路
    部(43i)には上記接合面の外端縁側に開口する冷媒
    出口(12)を、それぞれ形成してなる第1板状部材
    (4)を、その平面方向を上記各伝熱管(1),
    (1),・・の軸方向に略直交させた姿勢で配置し、上
    記各膨出通路部(43a)〜(43n)を介して上記各
    伝熱管(1),(1),・・を所定本数づつ連通させる
    とともに、 上記各伝熱管(1),(1),・・の他方の突出端側に
    は、一対の板材(51),(52)をその板厚方向に接
    合し且つその接合面に該一対の板材(51),(52)
    をそれぞれ反接合面側に膨出させてなる複数の膨出通路
    部(53a)〜(53n)を形成してなる第2板状部材
    (5)を、その平面方向を上記各伝熱管(1),
    (1),・・の軸方向に略直交させた姿勢で配置し、上
    記各膨出通路部(53a)〜(53n)を介して上記各
    伝熱管(1),(1),・・を所定本数づつ連通させる
    ことで、上記冷媒入口(11)から上記冷媒出口(1
    2)に至る複数のパスをもつ冷媒流路(15A),(1
    5B)を構成したことを特徴とする熱交換器。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記第1板状部材(4)と第2板状部材(5)とが、共
    に矩形板状の平面形態を有していることを特徴とする熱
    交換器。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記第1板状部材(4)と第2板状部材(5)とが、共
    に湾曲板状又は屈曲板状の平面形態を有していることを
    特徴とする熱交換器。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 上記第1板状部材(4)における上記特定の一の膨出通
    路部(43f)が上下方向に延びる通路とされるととも
    に、 上記冷媒入口(11)が上記第1板状部材(4)におけ
    る接合面の外端縁上の開口端から上記膨出通路部(43
    f)の上下方向中間位置に向けて上昇傾斜するように延
    設されていることを特徴とする熱交換器。
  5. 【請求項5】 板厚方向に所定間隔をもって配置された
    複数枚のフィン(2),(2),・・と、該複数枚のフ
    ィン(2),(2),・・をその板厚方向に貫通して略
    平行に配置された複数本の伝熱管(1),(1),・・
    とを備えた熱交換器であって、 上記各伝熱管(1),(1),・・を直管で構成し且つ
    その両端をそれぞれフィン列の両端から突出させる一
    方、 上記各伝熱管(1),(1),・・の一方の突出端側
    に、一対の板材(41),(42)をその板厚方向に接
    合し且つその接合面に該一対の板材(41),(42)
    をそれぞれ反接合面側に膨出させてなる複数の膨出通路
    部(43a)〜(43e)を形成するとともに、該複数
    の膨出通路部(43a)〜(43e)のうちの特定の一
    の膨出通路部(43a)には上記接合面の外端縁側に開
    口する冷媒入口(11)を、特定の他の膨出通路部(4
    3e)には上記接合面の外端縁側に開口する冷媒出口
    (12)を、それぞれ形成してなる第1板状部材(4)
    を、その平面方向を上記各伝熱管(1),(1),・・
    の軸方向に略直交させた姿勢で配置し、上記各膨出通路
    部(43a)〜(43e)を介して上記各伝熱管
    (1),(1),・・を所定本数づつ連通させるととも
    に、 上記各伝熱管(1),(1),・・の他方の突出端側に
    は、一対の板材(51),(52)をその板厚方向に接
    合し且つその接合面に該一対の板材(51),(52)
    をそれぞれ反接合面側に膨出させてなる複数の膨出通路
    部(53a)〜(53n)を形成してなる第2板状部材
    (5)を、その平面方向を上記各伝熱管(1),
    (1),・・の軸方向に略直交させた姿勢で配置し、上
    記各膨出通路部(53a)〜(53n)を介して上記各
    伝熱管(1),(1),・・を所定本数づつ連通させる
    ことで、上記冷媒入口(11)から上記冷媒出口(1
    2)に至る複数のパスをもち且つ上記冷媒入口(11)
    から上記冷媒出口(12)に至る間に分流と合流とを交
    互に繰り返すように構成された冷媒流路(16)を備え
    たことを特徴とする熱交換器。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 上記冷媒入口(11)から上記冷媒出口(12)に向か
    うに伴って上記冷媒流路のパス数が増加するように構成
    されたことを特徴とする熱交換器。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6において、 上記第1板状部材(4)と第2板状部材(5)とが、共
    に矩形板状の平面形態を有していることを特徴とする熱
    交換器。
  8. 【請求項8】 請求項5又は6において、 上記第1板状部材(4)と第2板状部材(5)とが、共
    に湾曲板状又は屈曲板状の平面形態を有していることを
    特徴とする熱交換器。
  9. 【請求項9】 板厚方向に所定間隔をもって配置された
    複数枚のフィン(2),(2),・・と、該複数枚のフ
    ィン(2),(2),・・をその板厚方向に貫通して略
    平行に配置された複数本の伝熱管(1),(1),・・
    とを備えた熱交換器であって、 上記各伝熱管(1),(1),・・を直管で構成し且つ
    その両端をそれぞれフィン列の両端から突出させる一
    方、 上記各伝熱管(1),(1),・・の一方の突出端側に
    は、相互に対向状態で接合された一対の板材(41),
    (42)の接合面に複数の膨出通路部(43a)〜(4
    3n)を設けるとともに、該複数の膨出通路部(43
    a)〜(43n)のうちの特定の一の膨出通路部(43
    f)には上記接合面の外端縁側に開口する冷媒入口(1
    1)を、特定の他の膨出通路部(43i)には上記接合
    面の外端縁側に開口する冷媒出口(12)を、それぞれ
    形成してなる第1板状部材(4)を、その平面方向を上
    記各伝熱管(1),(1),・・の軸方向に略直交させ
    た姿勢で配置し、上記各膨出通路部(43a)〜(43
    n)を介して上記各伝熱管(1),(1),・・を所定
    本数づつ連通させるとともに、 上記各伝熱管(1),(1),・・の他方の突出端側に
    は、相互に対向状態で接合された一対の板材(51),
    (52)の接合面に複数の膨出通路部(53a)〜(5
    3n)を設けてなる第2板状部材(5)を、その平面方
    向を上記各伝熱管(1),(1),・・の軸方向に略直
    交させた姿勢で配置し、上記各膨出通路部(53a)〜
    (53n)を介して上記各伝熱管(1),(1),・・
    を所定本数づつ連通させることで、上記冷媒入口(1
    1)から上記冷媒出口(12)に至る複数のパスをもつ
    冷媒流路(15A),(15B)を構成したことを特徴
    とする熱交換器。
  10. 【請求項10】 板厚方向に所定間隔をもって配置され
    た複数枚のフィン(2),(2),・・と、該複数枚の
    フィン(2),(2),・・をその板厚方向に貫通して
    略平行に配置された複数本の伝熱管(1),(1),・
    ・とを備えた熱交換器であって、 上記各伝熱管(1),(1),・・を直管で構成し且つ
    その両端をそれぞれフィン列の両端から突出させる一
    方、 上記各伝熱管(1),(1),・・の一方の突出端側に
    は、相互に対向状態で接合された一対の板材(41),
    (42)の接合面に複数の膨出通路部(43a)〜(4
    3n)を設けてなる第1板状部材(4)を、その平面方
    向を上記各伝熱管(1),(1),・・の軸方向に略直
    交させた姿勢で配置するとともに、該複数の膨出通路部
    (43a)〜(43e)のうちの特定の一の膨出通路部
    (43a)には上記一対の板材(41),(42)のう
    ち上記フィン列の外側に位置する板材(41)の外表面
    上に開口する冷媒入口(11)を、特定の他の膨出通路
    部(43e)には該板材(41)の外表面上に開口する
    冷媒出口(12)をそれぞれ形成し、上記各膨出通路部
    (43a)〜(43e)を介して上記各伝熱管(1),
    (1),・・を所定本数づつ連通させるとともに、 上記各伝熱管(1),(1),・・の他方の突出端側に
    は、相互に対向状態で接合された一対の板材(51),
    (52)の接合面に複数の膨出通路部(53a)〜(5
    3n)を設けてなる第2板状部材(5)を、その平面方
    向を上記各伝熱管(1),(1),・・の軸方向に略直
    交させた姿勢で配置し、上記各膨出通路部(53a)〜
    (53n)を介して上記各伝熱管(1),(1),・・
    を所定本数づつ連通させることで、上記冷媒入口(1
    1)から上記冷媒出口(12)に至る複数のパスをもつ
    冷媒流路(15A),(15B)を構成したことを特徴
    とする熱交換器。
  11. 【請求項11】 請求項9又は10において、 上記第1板状部材(4)と第2板状部材(5)とが、共
    に矩形板状の平面形態を有していることを特徴とする熱
    交換器。
  12. 【請求項12】 請求項9又は10において、 上記第1板状部材(4)と第2板状部材(5)とが、共
    に湾曲板状又は屈曲板状の平面形態を有していることを
    特徴とする熱交換器。
  13. 【請求項13】 請求項9において、 上記第1板状部材(4)における上記特定の一の膨出通
    路部(43f)が上下方向に延びる通路とされるととも
    に、 上記冷媒入口(11)が上記第1板状部材(4)におけ
    る接合面の外端縁上の開口端から上記膨出通路部(43
    f)の上下方向中間位置に向けて上昇傾斜するように延
    設されていることを特徴とする熱交換器。
  14. 【請求項14】 板厚方向に所定間隔をもって配置され
    た複数枚のフィン(2),(2),・・と、該複数枚の
    フィン(2),(2),・・をその板厚方向に貫通して
    略平行に配置された複数本の伝熱管(1),(1),・
    ・とを備えた熱交換器であって、 上記各伝熱管(1),(1),・・を直管で構成し且つ
    その両端をそれぞれフィン列の両端から突出させる一
    方、 上記各伝熱管(1),(1),・・の一方の突出端側に
    は、相互に対向状態で接合された一対の板材(41),
    (42)の接合面に複数の膨出通路部(43a)〜(4
    3e)を設けるとともに、該複数の膨出通路部(43
    a)〜(43e)のうちの特定の一の膨出通路部(43
    a)には上記接合面の外端縁側に開口する冷媒入口(1
    1)を、特定の他の膨出通路部(43e)には上記接合
    面の外端縁側に開口する冷媒出口(12)を、それぞれ
    形成してなる第1板状部材(4)を、その平面方向を上
    記各伝熱管(1),(1),・・の軸方向に略直交させ
    た姿勢で配置し、上記各膨出通路部(43a)〜(43
    e)を介して上記各伝熱管(1),(1),・・を所定
    本数づつ連通させるとともに、 上記各伝熱管(1),(1),・・の他方の突出端側に
    は、相互に対向状態で接合された一対の板材(51),
    (52)の接合面に複数の膨出通路部(53a)〜(5
    3n)を設けてなる第2板状部材(5)を、その平面方
    向を上記各伝熱管(1),(1),・・の軸方向に略直
    交させた姿勢で配置し、上記各膨出通路部(53a)〜
    (53n)を介して上記各伝熱管(1),(1),・・
    を所定本数づつ連通させることで、上記冷媒入口(1
    1)から上記冷媒出口(12)に至る複数のパスをもち
    且つ上記冷媒入口(11)から上記冷媒出口(12)に
    至る間に分流と合流とを交互に繰り返すように構成され
    た冷媒流路(16)を備えたことを特徴とする熱交換
    器。
  15. 【請求項15】 板厚方向に所定間隔をもって配置され
    た複数枚のフィン(2),(2),・・と、該複数枚の
    フィン(2),(2),・・をその板厚方向に貫通して
    略平行に配置された複数本の伝熱管(1),(1),・
    ・とを備えた熱交換器であって、 上記各伝熱管(1),(1),・・を直管で構成し且つ
    その両端をそれぞれフィン列の両端から突出させる一
    方、 上記各伝熱管(1),(1),・・の一方の突出端側に
    は、相互に対向状態で接合された一対の板材(41),
    (42)の接合面に複数の膨出通路部(43a)〜(4
    3e)を設けてなる第1板状部材(4)を、その平面方
    向を上記各伝熱管(1),(1),・・の軸方向に略直
    交させた姿勢で配置するとともに、該複数の膨出通路部
    (43a)〜(43e)のうちの特定の一の膨出通路部
    (43a)には上記一対の板材(41),(42)のう
    ち上記フィン列の外側に位置する板材(41)の外表面
    上に開口する冷媒入口(11)を、特定の他の膨出通路
    部(43e)には該板材(41)の外表面上に開口する
    冷媒出口(12)をそれぞれ形成し、上記各膨出通路部
    (43a)〜(43e)を介して上記各伝熱管(1),
    (1),・・を所定本数づつ連通させるとともに、 上記各伝熱管(1),(1),・・の他方の突出端側に
    は、相互に対向状態で接合された一対の板材(51),
    (52)の接合面に複数の膨出通路部(53a)〜(5
    3n)を形成してなる第2板状部材(5)を、その平面
    方向を上記各伝熱管(1),(1),・・の軸方向に略
    直交させた姿勢で配置し、上記各膨出通路部(53a)
    〜(53n)を介して上記各伝熱管(1),(1),・
    ・を所定本数づつ連通させることで、上記冷媒入口(1
    1)から上記冷媒出口(12)に至る複数のパスをもち
    且つ上記冷媒入口(11)から上記冷媒出口(12)に
    至る間に分流と合流とを交互に繰り返すように構成され
    た冷媒流路(16)を備えたことを特徴とする熱交換
    器。
  16. 【請求項16】 請求項14又は15において、 上記冷媒入口(11)から上記冷媒出口(12)に向か
    うに伴って上記冷媒流路のパス数が増加するように構成
    されたことを特徴とする熱交換器。
  17. 【請求項17】 請求項14,15又は16において、 上記第1板状部材(4)と第2板状部材(5)とが、共
    に矩形板状の平面形態を有していることを特徴とする熱
    交換器。
  18. 【請求項18】 請求項14,15又は16において、 上記第1板状部材(4)と第2板状部材(5)とが、共
    に湾曲板状又は屈曲板状の平面形態を有していることを
    特徴とする熱交換器。
JP9332710A 1997-05-23 1997-12-03 熱交換器 Pending JPH1137690A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114278993A (zh) * 2022-01-04 2022-04-05 广东美的制冷设备有限公司 换热器组件、空调室内机和空调器

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