JPH1137317A - ボール弁 - Google Patents

ボール弁

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JPH1137317A
JPH1137317A JP22289497A JP22289497A JPH1137317A JP H1137317 A JPH1137317 A JP H1137317A JP 22289497 A JP22289497 A JP 22289497A JP 22289497 A JP22289497 A JP 22289497A JP H1137317 A JPH1137317 A JP H1137317A
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valve
seat
pressure
valve seat
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Hideo Koo
英雄 小尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メタルシート形式でも摩耗、焼き付きが発生
しがたく、異常昇圧を防ぐセルフリリーフ機能、ファイ
アセーフ機能、帯電防止機能を具備するボール弁の提
供。 【解決手段】 弁座をボール弁体に押しつけて締切りを
するボール弁において、内周面側が弁箱内流路2aの一
部を構成し外周面側に突起するつば状の大径部8bと該
大径部8bより外径が小さい小径部8aとを備えた段付
き筒状体で弁座7を具備するシートリテーナー8を、ボ
ール弁体1と弁箱2とに隣接して流路軸と同方向に変位
可能に装着し、大径部のボール弁体側には弁箱キャビテ
ィ9が形成され、大径部の小径部側には流体圧源に連絡
する加圧室10を設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、全閉時、弁座をボ
ール弁体に押しつけて締切りをするボール弁に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】最も一般的なボール弁は、ボール弁体を
流れ方向に配置した弁座で支持し、全閉時の差圧により
弁体を二次側の弁座に押し付けて締め切りをする構造に
なっている。ボール弁体と弁棒は、全閉時にボール弁体
が流れ方向に自由度をもつように二面幅で連結されてい
る。弁箱(本体)の構成からみた場合、分割本体形ボー
ル弁と一体本体形ボール弁がある。分割本体形ボール弁
は製作、組立て、分解が容易であり、圧損が極めて小さ
いフルボアボール弁の設計が可能なため、一体本体形ボ
ール弁より広く普及しているが、一体本体形ボール弁に
比べ配管応力の影響を受けやすい。したがって、パイプ
ライン用、原子力用など厳しい使用条件のところでは、
配管応力による影響を受けにくい一体本体形ボール弁が
使われることが多い。
【0003】分割本体形ボール弁では再分解ができるの
で、ボール弁体−弁座における流体のシールを行う面の
不均一な摩耗を防ぐため、弁座当たり面に接触するボー
ル面を相対的に変位し調整すればよい。一体本体形ボー
ル弁は再分解ができないから、例えば、作動のたびにラ
チェットで弁座を少しずつ回転させ、不均一な摩耗を防
ぐ方法がとられている。また、下部弁軸で弁体を支持す
る形式の固定ボール弁では、全閉時、弁座をボール弁体
に押し付けて締切りをする構造で、低圧のときはばねに
よって、高圧のときは弁座の背面に作用する圧力によっ
て弁座面圧を発生させので、操作トルクの変動が少ない
という特性がある。高圧のときに弁座の背面に作用する
圧力は、弁箱に設けてあるシーラントフィッティングか
らグリスなどのシール材を注入し、グリス圧により発生
される。このような構成は、例えば実願昭62−100
90号及び実願昭62−105555号の各マイクロフ
イルムに記載された考案にみられる。
【0004】しかし、前記した各マイクロフイルムに記
載された考案は、軟質シートリングを弁箱シート部に保
持させてある弁に関するもので、異常昇圧を防ぐセルフ
リリーフ機能を有せず、ファイアセーフ機能、帯電防止
機能も不十分である。通常、ボール弁における異常昇圧
を防ぐセルフリリーフ機能は、ボール弁体に安全弁を設
けた構造によっている(例えば、実公昭47−1895
6号公報参照)。また、弁座面の接触部に金属材料を使
用するメタルシート形式のボール弁は、ファイアセーフ
機能、帯電防止機能を具備する構成に適するが、シート
材料の組み合わせがよくないと、摩耗を生じやすかった
り、焼き付くことがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記のよう
な事情に鑑みて、メタルシート形式でも摩耗、焼き付き
が発生しがたく、異常昇圧を防ぐセルフリリーフ機能、
ファイアセーフ機能、帯電防止機能を具備するボール弁
の提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明のボール弁は、弁座をボール弁体に押しつけ
て締切りをするボール弁において、内周面側が弁箱内流
路の一部を構成し外周面側に突起するつば状の大径部と
該大径部より外径が小さい小径部とを備えた段付き筒状
体で弁座を具備するシートリテーナーを、ボール弁体と
弁箱とに隣接して流路軸と同方向に変位可能に装着し、
大径部のボール弁体側には弁箱キャビティが形成され、
大径部の小径部側には流体圧源に連絡する加圧室を設け
ることにより、ボール弁体の位置を開位置と閉位置とに
変化させる過程でボール弁体と弁座との接触圧力を制御
可能にするとともに、全閉時に弁箱キャビティ内に生じ
ることのある異常昇圧を防止するセルフリリーフ機能を
具備するようにしたことを特徴としている。
【0007】
【作用】流路軸と同方向には遊動することはないボール
弁体を、開位置から閉位置に回転し全閉する操作過程、
及び閉位置から開位置に回転し全開する操作過程で、加
圧室における流体圧を制御すると、ボール弁体の球面と
シートリテーナーに具備されている弁座との接触圧力も
制御される。ボール弁体の球面が弁座面を摺動している
とき、接触圧力を小さくすれば、ボール弁体、弁座の摩
耗を減らし避けることもできる。ボール弁体が閉位置ま
で回転したときは、加圧室における流体圧を昇圧し接触
圧力を所定の圧力まで高めれば、弁座漏れ率が許容範囲
内の適正な弁座面圧が生じ全閉となる。また、全閉時、
弁箱キャビティ内部の封入流体の圧力が何らかの理由で
設定値に達すると、封入流体の圧力がシートリテーナー
の大径部に作用し、シートリテーナーはボール弁体より
離れる方向に押圧され流路軸と同方向に変位する。この
結果、弁箱キャビティ内部の封入流体は弁箱内流路側に
逃げ、弁箱キャビティ内の異常昇圧を防ぐセルフリリー
フ機能が作用する。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のボール弁におけ
る実施の1形態の概略縦断面図であり、弁体が閉位置に
ある場合を示す。球状の弁体であるボール弁体1は、弁
箱2の内部で上部において上部弁棒3が結合し、下部に
おいて、上部弁棒3と軸線が同方向の下部弁棒4により
支持されている状態で装着してある。そして、ボール弁
体1の内部に形成されている流路1aを介して左右の弁
箱内流路2aが連通する状態の開位置と、左右の弁箱内
流路2aの連通状態を遮断する閉位置とにボール弁体1
の位置を変化させる、すなわち回転する操作は、ともに
流路1aの中央軸と直交する上部弁棒3と下部弁棒4を
回転軸としてなされる。上部弁棒3は弁箱2を貫通し、
手動操作用ハンドル5を備えた弁開閉機構6に連結して
おり、下部弁棒4は弁箱2の下部に軸支されている。な
お、ボール弁体1は、弁箱内流路2aの中央軸(流路
軸)と同方向には遊動することはない。
【0009】そして、ボール弁体1と弁箱2とに隣接し
て、弁座7を具備するシートリテーナー8が弁箱内流路
2aの流路軸と同方向に変位可能に装着されている。シ
ートリテーナー8は、内周面側が弁箱内流路2aの一部
を構成し、外周面側に突起するつば状の大径部8bと大
径部8bより外径が小さい小径部8aとを備えた段付き
筒状体である。段付き筒状体のシートリテーナー8にお
いて、球状のボール弁体1の球面と対抗する一方の端面
は、部分球面形状の弁座7に形成してあり、他方の小径
部8aにおける端面は弁箱2の段部2bの端面との間
に、後述のように異常昇圧を防ぐセルフリリーフ機能に
関連する所定のすきまcがある。すなわち、シートリテ
ーナー8は、ボール弁体1の球面と弁箱2の段部2bの
端面との間で、すきまcの寸法に相当する距離を上限と
して、流路軸と同方向に変位可能である。
【0010】ボール弁体1,弁箱2及びシートリテーナ
ー8との間で、シートリテーナー8における大径部8b
のボール弁体側には弁箱キャビティ9が形成され、大径
部8bの小径部側には流体圧源に連絡する環状の加圧室
10が設けてある。弁箱キャビティ9と加圧室10との
密閉性を確保するため、弁箱2とシートリテーナー8の
外周面側との密封装置として、大径部8bにOリング1
1,小径部8aに隣接する部分の弁箱2にOリング12
を装着してある。Oリング11,12とも単列で図示し
てあるが、それぞれ2列に装着するのがより好ましい。
また、Oリング11,12の他にも密封装置が装着して
あるが、記載を省略してある。加圧室10と連絡する流
体圧源として、弁箱2上部には、加圧室10と連通しピ
ストン13,ピストンロッド14を具備した流体圧シリ
ンダ15が設けてあり、ピストンロッド14は、手動流
体圧操作用ハンドル16を備えた流体圧操作機構17に
連結している。ピストンロッド14は、流体圧シリンダ
15のヘッド部とピッチの細かいねじ対偶を構成してお
り、ピストン13は微細な上下動ができる。ピストン1
3,ピストンロッド14及び流体圧シリンダ15等は、
ボール弁の他の各部と同一設計圧力pに基づき設計・
構成されている。
【0011】弁開閉機構6は流体圧操作機構17と関連
して制御可能で、例えばボール弁体1の位置を回転する
弁開閉操作とピストン13を上下動させる流体圧操作と
の位相差(時間的関係)、操作速度差等を任意に設定で
きる。また、両機構6,17の関連を遮断して、ピスト
ン13が上下動しないように固定もできる。弁箱2上部
には、圧力取出路18を介して加圧室10における流体
圧を検出する圧力計19が装着されている。そして、ピ
ストン13が流体圧シリンダ15の所定の基準位置にあ
って、加圧室10と流体圧シリンダ15とに作動流体が
充満されているとき、圧力計19の指示がゼロであるよ
う調節・構成されいる。そのとき、弁座7と弁座7に対
抗するボール弁体1の球面との弁座面圧を、数値の小さ
な基準値p,あるいはボール弁体1の位置を回転する
ための手動操作用ハンドル5における操作トルクが、所
定の基準値Tr0であるよう調節・構成されている。
【0012】上述のような構成において、最初は手動流
体圧操作用ハンドル16を操作せずに手動操作用ハンド
ル5だけを操作し、ボール弁体1の位置を開位置から閉
位置に回転する。次に、手動流体圧操作用ハンドル16
を操作して、基準位置にあるピストン13を下方に押圧
すれば、押圧することにより増大した圧力が加圧室10
に伝達され、圧力計19の指示はゼロから上昇する。加
圧室10に伝達された圧力はシートリテーナー8の大径
部8bに作用し、弁座7と弁座7に対抗するボール弁体
1の球面との弁座面圧を増大せしめる。この場合、巨視
的にみるとシートリテーナー8は、ボール弁体1の球面
を押圧しているだけで、流路軸と同方向への変位は生じ
ていない。ボール弁体1の位置を閉位置から開位置に回
転し戻すときは、手動流体圧操作用ハンドル16を操作
して、ピストン13を上方の基準位置まで移動する。
【0013】一方、微視的にみると、固体面の接触機構
論から、ボール弁体1と弁座7との材料のうち柔らかい
方のマイヤーかたさをH,弁座面圧をp(≦p)と
すれば、 (真実接触面積/見かけ接触面積)=(p/H) ‥‥(1) である。(p/H)の値が小さいp≒pのときは、
弁座7と弁座7に対抗するボール弁体1の球面との間で
は気体層の占める割合が大きく、真実接触面積は小さく
摩耗は少ないが、弁座漏れ率に関しては不利である。こ
れに対して、p≫pで(p/H)の値が大きくなる
と、固体接触の占める割合が大きくなり真実接触面積が
拡大し、摩耗は増加するようになるが、弁座漏れ率は低
下する。
【0014】このようにして、流路軸と同方向には遊動
することはないボール弁体1を、開位置から閉位置に回
転し全閉する操作過程で、加圧室10における流体圧を
制御すると、ボール弁体1の球面とシートリテーナー8
の弁座7との接触圧力も制御される。ボール弁体1の球
面が弁座面を摺動しているとき、接触圧力を小さくすれ
ば、ボール弁体1,弁座7の摩耗を減らし、あるいは避
けることもできる。ボール弁体1が閉位置まで回転した
ときは、接触圧力を所定の圧力まで高めれば、弁座漏れ
率が許容範囲内の適正な弁座面圧が生じ全閉となる。
【0015】ところで、弁座面の接触部にプラスチック
材料を使用するプラスチックシート形式は、弁体との密
着性やすべり具合の点で、捨てがたい性質を有する。本
発明のボール弁においては、ボール弁体1と弁座7とを
ともに金属製とするメタルシート形式のときでも、ボー
ル弁体1の位置を開位置と閉位置とに変化させる過程
で、ボール弁体1の球面と弁座7との接触圧力、弁座面
圧を適正に制御することにより、プラスチックシート形
式と同様に弁体との密着性やすべり具合で満足すべき性
質を発揮できる。
【0016】また、本発明のボール弁は、ボール弁体1
が閉位置にある全閉時に、弁箱キャビティ9内部に構成
される密室の中に流体が封入され、その後、外部からの
入熱によって、内封された流体が膨張し、弁箱キャビテ
ィ9内部の圧力pが設計圧力p以上に上昇する異常
昇圧を解消するセルフリリーフ機能を具備する。すなわ
ち、圧力pがp<p≦pである設定圧力pに達
すると、シートリテーナー8の大径部8bに作用する弁
箱キャビティ9内部の圧力pにより、シートリテーナ
ー8はボール弁体1より離れる方向に押圧され、加圧室
10の流体圧や弁箱2とシートリデーナー8間の摩擦に
抗して、加圧室10の容積圧縮を伴いつつすきまcの寸
法に相当する距離を上限として流路軸と同方向に変位す
る。
【0017】このようにして、ボール弁体1が閉位置に
あっても、弁箱キャビティ9内部の圧力pが異常昇圧
すれば、ボール弁体1の球面と弁座7との密着状態は開
放され、弁箱キャビティ9内の封入流体は弁箱内流路2
a側に逃げ、異常昇圧を防ぐことができる。そのとき、
弁箱キャビティ9内の圧力は、弁座面圧p又は弁箱内流
路2aの圧力(<p)まで低下する一方、容積が圧縮さ
れている加圧室10における流体圧により、自動的にシ
ートリテーナー8はボール弁体1方向に復帰し、ボール
弁体1の球面と弁座7とは再び密着して全閉する。本発
明のボール弁における異常昇圧を防ぐセルフリリーフ機
能は、ボール弁体に安全弁を設けた構造によらないので
安価である。
【0018】なお、加圧室10の流体圧には弁座面圧
p,手動操作用ハンドル5における操作トルクTが対
応しているから、圧力計19の指示は流体圧のほかに弁
座面圧p,操作トルクTを尺度として示すことができ
る。また、全閉時にピストン13を上下動をないように
固定してあれば、加圧室10の流体圧力は弁箱キャビテ
ィ9における圧力に対応しているから、弁箱キャビティ
9における圧力の設計値超過は圧力計19で検出でき、
圧力計19に異常昇圧範囲を示しておくようにしてもよ
い。
【0019】加圧室10と連絡する流体圧源における作
動流体は、弁箱内流路2aを流れる流体の種類や圧力等
を考慮して、油、水及び空気のいずれかを選択する。加
圧室10と連絡する流体圧源としては、前記のようなピ
ストン−流体圧シリンダ系のほか、ボール弁体1の位置
を変化させる弁開閉操作に対応する加圧室10における
流体圧を、プログラム制御できるように構成してある圧
縮機系でもよい。
【0020】前記のように、本発明のボール弁は、ボー
ル弁体1の球面が弁座面を摺動しているとき、加圧室1
0における流体圧制御を介して、ボール弁体1の球面
と、シートリテーナー8の弁座7との接触圧力を制御す
れば、弁座の摩耗を防止することができる。また、メタ
ルシート形式の場合は、閉位置において弁座漏れ率が許
容範囲内の適正な弁座面圧で全閉のとき、何らかの理由
で弁座付近が昇温して焼き付きの恐れがあれば、弁座付
近は熱膨張しているから弁座漏れ率に影響を与えずに、
弁座面圧を下げて焼き付きを防止することができる。
【0021】このように本発明のボール弁は、メタルシ
ート形式における焼き付きの発生を防止できるから、弁
体や弁座を金属などの耐熱性の材料で形成するのに好都
合である。したがって、全閉時に火災その他により高温
に加熱されても、弁座が焼失しないファイアセーフボー
ル弁を構成するのに適している。また、弁体・弁座・弁
棒など必要箇所を金属製にすれば、帯電防止ボール弁に
構成できる。
【0022】なお、以上説明したことからも明らかなよ
うに、以下に示す構成も本発明の特徴である。 (1)流体圧源が、ボール弁体の位置を変化させる弁開
閉機構と関連して作動可能な流体圧操作機構に連絡しピ
ストンとピストンロッドとを具備した流体圧シリンダよ
りなる系を含むことを特徴とする請求項1に記載のボー
ル弁。 (2)流体圧源が、ボール弁体の位置を変化させる弁開
閉操作に対応する加圧室における流体圧を、プログラム
制御できるように構成してある圧縮機を含むことを特徴
とする請求項1に記載のボール弁。 (3)ボール弁体と弁座とがともに金属製のメタルシー
ト形式であることを特徴とする請求項1に記載のボール
弁。 (4)ボール弁体と弁座のほか弁棒など必要箇所を金属
製にしたメタルシート形式で、帯電防止機能と全閉時に
火災その他により高温に加熱されても弁座が焼失しない
ファイアセーフ機能を備えたことを特徴とする請求項1
に記載のボール弁。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明のボール弁
は、ボール弁体の位置を開位置と閉位置とに変化させる
過程で、ボール弁体と弁座との接触圧力、弁座面圧を適
正に制御できる。したがって、ボール弁体の球面が弁座
面を摺動しているとき、接触圧力を小さくすることによ
り、摩耗を避けることができる。また、ボール弁体と弁
座とをともに金属製とするメタルシート形式でも焼き付
きの発生を防止でき、更にプラスチックシート形式と同
様に、ボール弁体と弁座の密着性やボール弁体のすべり
具合で満足すべき性質を発揮できる。このように本発明
のボール弁は、ボール弁体や弁座を金属などの耐熱性の
材料で形成するのに好都合である。それ故、全閉時に火
災その他により高温に加熱されても、弁座が焼失しない
ファイアセーフボール弁に構成でき、更に弁体・弁座・
弁棒など必要箇所を金属製にすれば、帯電防止ボール弁
に構成できる。ファイアセーフ機能、帯電防止機能に加
え、ボール弁体に安全弁を設けることなく異常昇圧を防
止するセルフリリーフ機能を具備しているので、本発明
のボール弁は、パイプライン用・原子力用など厳しい使
用条件のところに適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の概略縦断面図である。
【符号の説明】
1 ボール弁体 2 弁箱 2a 弁箱内流路 7 弁座 8 シートリテーナー 8a シートリテーナーの小径部 8b シートリテーナーの大径部 9 弁箱キャビティ 10 加圧室

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弁座をボール弁体に押しつけて締切りをす
    るボール弁において、 内周面側が弁箱内流路の一部を構成し外周面側に突起す
    るつば状の大径部と該大径部より外径が小さい小径部と
    を備えた段付き筒状体で弁座を具備するシートリテーナ
    ーを、ボール弁体と弁箱とに隣接して流路軸と同方向に
    変位可能に装着し、大径部のボール弁体側には弁箱キャ
    ビティが形成され、大径部の小径部側には流体圧源に連
    絡する加圧室を設けることにより、ボール弁体の位置を
    開位置と閉位置とに変化させる過程でボール弁体と弁座
    との接触圧力を制御可能にするとともに、全閉時に弁箱
    キャビティ内に生じることのある異常昇圧を防止するセ
    ルフリリーフ機能を具備するようにした、ことを特徴と
    するボール弁。
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