JP2001349456A - 前漏れ防止アダプタ - Google Patents

前漏れ防止アダプタ

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JP2001349456A
JP2001349456A JP2000167677A JP2000167677A JP2001349456A JP 2001349456 A JP2001349456 A JP 2001349456A JP 2000167677 A JP2000167677 A JP 2000167677A JP 2000167677 A JP2000167677 A JP 2000167677A JP 2001349456 A JP2001349456 A JP 2001349456A
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孝治 田中
Shozo Yoshitomi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トグル機構が反転できない場合でも弁装置本
来の開弁動作を阻害することのない前漏れ防止アダプタ
を提供することを課題とする。 【解決手段】 前漏れ防止アダプタ200は、閉弁力発
生手段201と、トグル機構202と、反転力付与手段
203とを備えている。反転力付与手段を構成するステ
ム55の先端にはプッシュピース8が設けられており、
トグル機構を構成する下部リンク11と上部リンク12
との間には、プッシュピースと当接するローラ10が設
けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はボイラおよび圧力容
器に使用されるばね安全弁、逃がし弁等の圧力逃がし装
置に設置し、所定の圧力より低い圧力での内部流体の漏
洩を防止し、所定の圧力より低い圧力で吹出すことを防
止する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特公昭45−41189号公報には、流
体圧力逃がし装置用制御装置が開示されている。この装
置は弁の入り口に作用する流体圧力をピストンに作用さ
せ、ピストンで直接、トグル機構の折れ曲がり部を押す
構造の圧力−変位変換機構を採用している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の流体圧力逃がし装置用制御装置においては、圧力−変
位変換機構であるピストン部が腐食、焼付き等の原因で
動かなくなった場合、あるいはトグル機構の回転部が固
着してトグル部が反転できない場合には、トグル部片と
ピストン接触部の摩擦が大きいために流体圧力が吹き出
し圧力に到達しても安全弁が作動できない恐れがあっ
た。
【0004】また、圧力〜変位変換機構としてピストン
を採用しているが、ピストン移動時にシリンダーとの摺
動部から微量の流体が漏出するため、有毒ガス、放射能
を含む流体には安全上問題があり適用できない。
【0005】また、弁入口側の圧力を直接ピストン室に
導入しているため、装置単体では作動試験がおこなえ
ず、作動を確認するには入口圧力を弁の吹出し設定圧力
まで昇圧させ、実際に弁を吹出し作動させる必要があ
る。しかし、弁を吹出し作動させると弁閉時に弁体と弁
座の接触面にごみをかみ込み漏洩が生じて分解手入れが
必要となることが多い。また、吹出しにともなう内部流
体の損失が大きいという問題もある。
【0006】また、図5に示されるように、トグル機構
の反転動作に伴う、ピストンがトグルを押す力Fpと弁
棒先端を押さえる付加力Fsとの関係は次のようにな
る。 Fs=Fp・tanθ
【0007】しかし、特公昭45−41189号公報に
記載の従来の構造においては、弁入口側圧力が上昇する
につれて、Fpが増加するためピストンはトグルを直立
させる方向に移動するが、トグルが直立するθ=90度
近傍ではFp・tanθは急速に無限大に近づく。一
方、Fsはコイルばねの圧縮量に比例して増大する。こ
のため、従来の技術ではθが90度近傍では、Fs=F
p・tanθの関係が成立せず、このことは、実際には
トグル機構の作動圧力が安定しない現象として現れるこ
ととなり、トグル機構が反転する圧力をばねの安全弁に
要求される精度に制御することが困難である。
【0008】本発明は、このような従来の技術の問題に
鑑みてなされたものであり、特に、トグル機構が反転で
きない場合でも弁装置本来の開弁動作を阻害することの
ない前漏れ防止アダプタを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明は、弁の前漏れ防止のための閉弁力を発生す
る閉弁力発生手段と、非反転時に前記閉弁力を前記弁に
伝達し、反転時に前記閉弁力を解除するトグル機構と、
前記トグル機構に反転のための力を付与する反転力付与
手段とを備えた前漏れ防止アダプタにおいて、前記トグ
ル機構は、前記反転力付与手段と当接し該反転力付与手
段に対する該トグル機構のスライドを容易にするローラ
を備えていることを特徴とする。
【0010】また、好適には、前記閉弁力発生手段は、
直列に接続される第1及び第2のスプリングと、前記第
1及び第2のスプリングの一方だけを圧縮可能なスプリ
ング圧縮手段とを備えていてもよい。
【0011】また、好適には、前記反転力付与手段は、
前記トグルを反転方向に押すように移動するステムと、
該ステムの移動量に従って増加する抗力であって且つ前
記トグルの反転時近傍で前記ステムが前記トグルに付与
する力がほぼゼロとなるように前記ステムに作用する抗
力を発生させる弾性部材とを備えていてもよい。またそ
の場合、前記反転力付与手段は、前記ステムの外周部に
配設されたベローズと、該ベローズを取り囲むケースと
を更に備え、前記ベローズの一端は前記ステムに密着さ
れ且つ該ベローズの他端は前記ケースに密着されてお
り、前記ステムと前記ケースとの間にはシール手段が設
けられていると好適である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付図面を基に説明する。図1に、本実施の形態に係
る前漏れ防止アダプタの断面を示す。尚、説明中の上下
左右方向は、図1における紙面向かって上下左右方向を
いうものとする。
【0013】本発明の前漏れ防止アダプタ200は、主
に、閉弁力発生手段201と、トグル機構202と、反
転力付与手段203とを備えている。そして、かかる反
転力付与手段203は、本実施の形態においては、ステ
ム55と、弾性部材であるスプリング29と、ベローズ
58とを備えている。
【0014】ベローズ58はステム55の左側とソケッ
ト57に溶接されている。プラグ53の左端より流入し
た流体はステム55左端に作用し、ベローズ58を右方
に押す。このためプラグ53右端とステム55の接触部
に隙間が生じ、流体はケース54の内面とベローズ58
の外面とで囲まれる圧力作用室に流入し、ベローズ58
に外圧として作用し、ベローズ58の有効断面積×流体
圧力に相当する力でステム55を右方に押す。
【0015】プラグ53とケース54との間、及びケー
ス54とソケット57との間はそれぞれねじ手段により
連結後、溶接されている。また、ベローズ58とソケッ
ト57との間、及びベローズ58とステム55との間は
溶接により接合されている。このため、ケース54とベ
ローズ58とで囲まれる圧力作用室に流入した流体は外
部に流出しないようになっている。また、万が一ベロー
ズ58が破損した場合、流体はベローズ58とステム5
5との間の隙間に流入するが、ソケット57とステム5
5の間に嵌め込まれたシール手段であるOリング45に
よってシールされ、外部への流出はない。したがって、
作動流体として有毒ガスや放射能を含む流体が使用され
ている場合でも、かかる流体が外に漏れることがなく安
全上好適である。さらに、作動流体が蒸気である場合、
ベローズ58内に流入しても流れがないため室温まで温
度が低下しドレン化するため、樹脂製のOリング45だ
けで流体のシールが十分可能である。さらに、ベローズ
58が破損した場合、圧力はベローズ58より直径が小
さいステム55に作用するため、ステム55を右方に押
す力が小さくなり、ステム55は左方に戻る。このた
め、ベローズ58が破損した場合の作動圧力は破損前の
圧力より上昇するため、安全弁本体が先に吹出し作動
し、すなわち、弁の吹き出しが妨げられることによる弁
等の破損が確実に防止されている。
【0016】ベローズ58を右方に押す力はステム55
に挿入されたカラー7を介してスプリングケース6に伝
わり、スプリングケース6に嵌めこんだスプリング29
を圧縮する。スプリング29はスプリングケース6とス
プリングシート5の間に挟み込まれている。また、スプ
リングケース6内にケース54を嵌めこみ、ケース54
およびベローズ58の一部がスプリング29の中に入り
込む構造となっているため、ステム55の軸方向の全長
を短くすることが可能となっている。
【0017】スプリングシート5は、ガイドカバー2に
ねじ込まれたアジャスター3によって支持されている。
スプリング29の圧縮量はアジャスター3を回転するこ
とで調節することができる。また、その際、アジャスタ
ー3とスプリングシート5との接触部にはベアリング2
8が挿入されており、摩擦抵抗を小さくして上述の圧縮
量の調節が小さいトルクで行えるようになっている。ガ
イドカバー2とケース54とはそれぞれボルト34及び
33によってボデー1に結合されている。また、アジャ
スター3はプラント運転中の振動で緩まないようにロッ
クナット4によりガイドカバー2に固定される。
【0018】ステム55の右端にはトグルプッシュピー
ス8がねじ込まれている。ロックナット9を緩めてトグ
ルプッシュピース8を回転して位置を変えることでトグ
ル機構202が反転する圧力を調整する。トグルプッシ
ュピース8がベローズ58側(左方)にねじ込まれると
トグル機構202が反転する圧力は上昇する。逆に、ト
グル機構202側(右方)に押し出すとトグル機構20
2が反転する圧力は低下する。
【0019】トグル機構202は、図1及び図2に示さ
れるように、下部リンク11、上部リンク12及びロー
ラ10を備えている。下部リンク11と上部リンク12
とは第1ピン13aによって相互に揺動自在に連結され
ている。第1ピン13aは、上部リンク12と一体に滑
らかに回転できるように、下部リンク11に設けられた
ベアリング27によって回転自在に支持されている。ま
た、トグルプッシュピース8と当接するローラ10は、
この第1ピン13aにより回転自在に支持されている。
【0020】下部リンク11は第2ピン13bにより下
部プッシュロッド17と相互に揺動自在に連結されてお
り、また、上部リンク12は第3ピン13cにより上部
プッシュロッド21と相互に揺動自在に連結されてい
る。下部リンク11に連結された下部プッシュロッド1
7の下端には、弁プッシュピース70がねじ込まれてい
る。弁プッシュピース70の下端は安全弁のステム上端
に接触する。
【0021】上部プッシュロッド21は、ボデー1に結
合されるアイピース19、及びアイピース19の上方に
結合されるスプリングケース20に収容されている。さ
らに、スプリングケース20内には、スプリングシート
22及び23、ロッド26、閉弁力発生手段201とし
てのスプリング32が設けられている。スプリングシー
ト22の下端はスプリング32の弾性力でアイピース1
9の上端に押しつけられている。安全弁のステム先端を
押す力はスプリング32の圧縮量を調節することによっ
て決定する。スプリングケース20の上部には、アジャ
スター24がねじ込まれている。アジャスター24の下
部にはロッド26が置かれている。通常、アジャスター
24は安全弁の開動作を妨げないようにロッド26との
隙間が安全弁のリフト以上となる位置で固定する。ロッ
ド26は、スプリングシート22,23にガイドされて
いる。ロッド26の下方には、スプリングシート72が
配置されており、さらに、スプリングシート72の下方
にはスプリング30が設けられており、かかるスプリン
グ30も閉弁力発生手段201として機能する。よっ
て、アジャスター24を締込み、ロッド26を下方に押
すとスプリング30が圧縮され、大きな力で安全弁のス
テム先端を押さえることができる。
【0022】スプリング30とスプリング32とは、図
1に示されるように直列に接続されており、これらの弾
性力は、上部プッシュロッド21、トグル機構202お
よび下部プッシュロッド17を介して安全弁ステム上端
に伝達され、これにより安全弁の弁ステムが下方に押し
つけられる。また、下部プッシュロッド17はトグル機
構202が反転するか、または安全弁が吹出した場合だ
け上方に移動する。
【0023】一方、下部プッシュロッド17はボデー1
に嵌めこんだスプリングケース14およびスプリングケ
ース14にねじ込んだアジャスター15でガイドされ
る。スプリング31は安全弁から本前漏れ防止アダプタ
200を取外したとき及びトグル機構が反転したとき
に、トグル機構202が下側に落ちるのを防ぐために設
けられている。
【0024】ボデー1の右側には反転したトグル機構2
02を元に復帰させる機構を備えている。ボデー1に結
合されたセンターカバー50には四角形状の穴が明けら
れている。この穴には、ロッド51が長手方向にスライ
ド自在に挿入されており、ロッド51の右端はネジでス
クリュー63と結合されている。このため、スクリュー
63を回すことにより、ロッド51は回転する代わりに
その長手方向にスライドでき、ロッド51側に反転した
トグル機構202を元に復帰させる。また、上述のよう
なスクリュー63の回転機能を確保しながらセンターカ
バー50から抜けるのを防止するため、スクリュー63
のセンターカバー50に挿入される部分の外周には溝が
形成されており、この溝に嵌合するセットボルト62に
よってスクリュー63の抜けが防止されている。
【0025】次に、上述した前漏れ防止アダプタ200
の動作について説明する。図3に概念的に示されるよう
に、まず、本実施の形態に係る前漏れ防止アダプタ20
0を蒸気管100に取り付けられた安全弁101の上方
に配置する。そして、前漏れ防止アダプタ200のプラ
グ53には、圧力導管102により蒸気管100の圧力
を作用させる。なお、蒸気管100の圧力は安全弁10
1の下部より取出すこともできる。蒸気管100の圧力
が上昇するにつれてステム55は右方向にスライドし、
蒸気圧がケース54内でベローズ58に作用する。すな
わち、ステム55はプラグ53からの蒸気とベローズ5
8との双方から右方向の力を受けてスライドする。ま
た、かかるステム55の右方向のスライドによりステム
55に結合されたスプリングケース6も右方向に移動
し、それによりスプリング29を圧縮する。よって、ス
テム55が右方向にスライドするにつれてスプリング2
9の圧縮が進行し、スプリング29の抗力が増加する。
そして、ステム55の右方向のスライドに伴い、トグル
機構202が“く”の字型から“I”の字型になり反転
する時点で、ステム55の右方向作用力とスプリング2
9による左方向の抗力とが釣り合うようになっている。
すなわち、蒸気圧が上昇してもその分ステムの右方向の
移動量に応じてスプリング29による抗力も増加し、実
際には、蒸気圧によるステム移動力からスプリング29
による抗力を差し引いた分の力だけがトグル機構202
に作用し、反転する直前でステム55からトグル機構2
02へ作用する力は限りなく小さくなっており、従来の
ように、トグル機構202の反転タイミングが不安定に
なることは防止される。すなわち、トグル機構202が
直立に近づいて反転に要する荷重が小さくてもよいとこ
ろ、本実施の形態ではそれに応じて、トグル機構202
が反転状態に近づくほどスプリング29が圧縮され抗力
が大きくなるため、ベローズ58は徐々にしか前進でき
ない状態となり、トグル機構202の作動が安定する。
【0026】ステム55の右方向のスライドに伴いトグ
ルプッシュピース8が右方に移動すると、ローラ10が
押されてトグル機構202が直立状態に近づく。すなわ
ち、“く”の字型のトグル機構202が“I”の字型に
なるため、トグル機構202の上部リンク12の上端は
スプリング30を上方に押す。ここで、スプリング30
のバネ定数はスプリング32のそれより大きく選定され
ているため、スプリング30は僅かに撓むだけでスプリ
ング32が主に圧縮される。逆に、上部リンク12はス
プリング32及び30の圧縮に伴う下向きの反力を受
け、かかる反力は、上部リンク12から下部リンク12
及び下部プッシュロッド17を介して安全弁101の弁
棒103に閉弁力として作用する。また、トグル機構2
02がほぼ直立状態になったときのスプリング32及び
30からの反力は、安全弁101の吹き出し圧力の3%
となるように調整されている。したがって、安全弁10
1が予め設定されている吹き出し圧力以下から前漏れし
そうな場合にも、それを防止することができる。一方、
蒸気圧が予め設定されている吹き出し圧力の103%に
なったところで、直立状態になったトグル機構202が
ステム55により更に右方向に押されるように設定され
ており、ローラ10が右側に押されてトグル機構202
が反転する。これによって、弁棒103からは、上部リ
ンク12、下部リンク11及び下部プッシュロッド17
を介して作用していたスプリング32及び30の弾性力
が解除され、安全弁101本来の開弁動作に従って開弁
し、蒸気の吹き出しが行われる。なお、スプリング32
が撓み始める初期圧縮力はスプリングシート23の高さ
を変えることで調節できる。したがって、安全弁のステ
ム上端を押さえる力は任意に設定できる。
【0027】また、万が一ベローズ58の破損などでト
グル機構202が反転できない場合でも、トグル機構2
02の第1ピン13aにローラ10が取り付けられてい
るため、蒸気圧が本来の安全弁101の吹き出し圧力に
到達し弁棒103が上昇すると、それに伴いローラ10
がプッシュピース8の当接面上を転がるため、小さな抵
抗でトグル機構202およびその上下に取付けたプッシ
ュロッドが弁棒103によって押し上げられ、安全弁1
01はそれ自身の本来の開弁動作を阻害されることはな
い。
【0028】また、プラント立ち上げ時など、場合によ
っては弁棒103に一時的に吹き出し圧力の10%程度
の大きな閉弁力を付与する必要が生じ得るが、本実施の
形態では、スプリング30及び32が直列態様で配設さ
れているので、その場合には、スプリング圧縮手段であ
るアジャスター24を締込み、ロッド26を下方に押す
とスプリング30だけが圧縮され、安全弁101に大き
な閉弁力を付与することができる。
【0029】また、止め弁105及び107を閉じて圧
力導管102の圧力を遮断し、止め弁109を開いて可
搬式圧力源(水圧ポンプ)111を利用して蒸気圧力に
相当する圧力を発生させベローズ58を加圧することも
可能である。かかる態様によれば、蒸気圧力を上昇せず
に本アダプタ単体で作動試験がおこなえる。また、止め
弁107及び109の開閉を適当に選択することによっ
て、運転中は蒸気圧力、試験時は可搬式圧力源からの圧
力に切りかえられる構造となっている。
【0030】
【発明の効果】請求項1に記載の前漏れ防止アダプタに
よれば、弁装置の前漏れを防止することが可能であり、
且つ、トグル機構が反転できない場合でも弁装置本来の
開弁動作を阻害することがない。
【0031】請求項2に記載の前漏れ防止アダプタによ
れば、直列に接続される第1及び第2のスプリングを備
え、その一方だけを圧縮することができるので、前漏れ
防止が可能でありながら、一時的により大きな閉弁力を
付与することが可能となる。
【0032】請求項3に記載の前漏れ防止アダプタによ
れば、トグル機構に作用する力を確実に制御することが
でき、トグル機構の安定した作動を得ることが可能とな
る。
【0033】請求項4に記載の前漏れ防止アダプタによ
れば、ベローズが破損しても作動流体が外部に漏れるこ
とを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る前漏れ防止アダプ
タの縦断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係る前漏れ防止アダプ
タに関し、トグル機構202近傍の縦断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態に係る前漏れ防止アダプ
タを概念的に示し且つ安全弁に取り付けた状態を示す図
である。
【図4】 本発明の実施の形態に係る前漏れ防止アダプ
タに関し、トグル機構202の動作を概念的に示した説
明図である。
【図5】 トグル機構の作動に関する力学的関係を示す
図である。
【符号の説明】
10…ローラ、26…ロッド、29…スプリング、30
…第1スプリング、32…第2スプリング、45…Oリ
ング、54…ケース、55…ステム、58…ベローズ、
201…閉弁力発生手段、202…トグル機構、203
…反転力付与手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有田 義雄 福岡県北九州市門司区中町1番14号 岡野 バルブ製造株式会社内 (72)発明者 田中 孝治 福岡県北九州市門司区中町1番14号 岡野 バルブ製造株式会社内 (72)発明者 吉冨 昭三 福岡県北九州市門司区中町1番14号 岡野 バルブ製造株式会社内 Fターム(参考) 3H059 BB03 BB04 BB06 BB29 CD05 CE02 EE01 FF06 FF17

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁の前漏れ防止のための閉弁力を発生す
    る閉弁力発生手段と、 非反転時に前記閉弁力を前記弁に伝達し、反転時に前記
    閉弁力を解除するトグル機構と、 前記トグル機構に反転のための力を付与する反転力付与
    手段とを備えた前漏れ防止アダプタにおいて、 前記トグル機構は、前記反転力付与手段と当接し該反転
    力付与手段に対する該トグル機構のスライドを容易にす
    るローラを備えていることを特徴とする前漏れ防止アダ
    プタ。
  2. 【請求項2】 前記閉弁力発生手段は、直列に接続され
    る第1及び第2のスプリングと、前記第1及び第2のス
    プリングの一方だけを圧縮可能なスプリング圧縮手段と
    を備えていることを特徴とする請求項1に記載の前漏れ
    防止アダプタ。
  3. 【請求項3】 前記反転力付与手段は、前記トグルを反
    転方向に押すように移動するステムと、該ステムの移動
    量に従って増加する抗力であって且つ前記トグルの反転
    時近傍で前記ステムが前記トグルに付与する力がほぼゼ
    ロとなるように前記ステムに作用する抗力を発生させる
    弾性部材とを備えていることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の前漏れ防止アダプタ。
  4. 【請求項4】 前記反転力付与手段は、前記ステムの外
    周部に配設されたベローズと、該ベローズを取り囲むケ
    ースとを更に備え、 前記ベローズの一端は前記ステムに密着され且つ該ベロ
    ーズの他端は前記ケースに密着されており、 前記ステムと前記ケースとの間にはシール手段が設けら
    れていることを特徴とする請求項3に記載の前漏れ防止
    アダプタ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113184400A (zh) * 2021-04-27 2021-07-30 中国电建集团江西装备有限公司 一种具有防泄漏结构的熔盐储罐及其检漏方法

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