JPH1136426A - 防水機能を備えた地下埋設設備 - Google Patents
防水機能を備えた地下埋設設備Info
- Publication number
- JPH1136426A JPH1136426A JP20388897A JP20388897A JPH1136426A JP H1136426 A JPH1136426 A JP H1136426A JP 20388897 A JP20388897 A JP 20388897A JP 20388897 A JP20388897 A JP 20388897A JP H1136426 A JPH1136426 A JP H1136426A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- underground
- storage container
- facility
- control panel
- head
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Sewage (AREA)
Abstract
の浮力が小さく、地下埋設設備周囲の内壁内の空間を有
効利用でき、しかも、保守点検作業が楽な防水機能を備
えた地下埋設設備を提供する。 【解決手段】 地下埋設装置2に上方から収納容器4を
被せ、前記収納容器4内部に密閉した空気により、地下
埋設装置への浸水を防ぐようにした防水機能を備えた地
下埋設設備1において、前記収納容器4を底浅の形状と
し、当該収納容器4により、前記地下埋設装置の頭部2
aを覆うように収納する構成とすると、通気性が良く、
収納容器4の浮力が小さく、内壁60内の空間を有効利
用できる。また、地下埋設装置の中枢部分を、当該地下
埋設装置の頭部2a近傍に集約する構成とすると、保守
点検作業が飛躍的に楽になり、当該防水機能を備えた地
下埋設設備1のランニングコストを大幅に低減すること
ができる。
Description
の制御盤等の防水機能を備えた地下埋設設備に係り、特
に当該設備の防水機能の改良に関する。
水道の高低差を利用して汚水処理場まで送られるが、こ
の高低差を長距離に亘って維持するのは困難であるか
ら、所定の間隔で設けられるマンホールにおけるマンホ
ールポンプにより下水をポンプアップして上記高低差を
調整している。一般に、マンホールポンプの運転を制御
する制御盤は、地上に建てられたコンクリート等の支柱
に取り付けられる。しかし、制御盤は一定の設置スペー
スを必要とするため、歩道上に建てた支柱に制御盤を取
り付けると、歩行者等の通行に支障を来す場合がある。
置するときに、制御盤の取り付け支柱を歩道等に建てる
のではなく、近隣の私有地に建てざるをえない場合もあ
る。この場合、必ずしも当該私有地の所有者の了承を得
られるとは限らず、このような事情から、マンホールポ
ンプの制御盤を地下に埋設するようにすることが提唱さ
れている。
に埋設する場合、大雨等の浸水に備えて、制御盤を防水
構造とするなど、防水対策を施す必要があるが、従来の
防水対策では高価な防水部材を用いて防水シールド構造
とするため、制御盤の製造コストや設置コストの増大を
招くという問題があった。そこで、この解決策として、
上記制御盤等の地下埋設装置に上方から収納容器を被
せ、収納容器に密閉した空気により、地下埋設設備用の
穴が水没した場合でも、地下埋設装置への浸水を防ぐよ
うにした防水機能を備えた地下埋設設備が実用に供され
ている。
の構成を図6を用いて説明する。図6は、前記地下埋設
設備50の概略構成を示す縦断正面図である。同図にお
いて、51は地下埋設装置であるマンホールポンプ(図
示せず)の制御盤であり、制御盤51は、図示しない電
源から、電源ケーブル52を介して電力が供給される。
そして、図示は省略したが、マンホール内に設置した水
位検出器によって検出されるマンホール内の水位に対応
して、マンホールポンプの運転を制御する。また、55
は制御盤51を上方から収納する収納容器であり、地面
GRから地中1〜2m程度の深さに制御盤51を埋設す
るための穴HLが掘られ、当該穴HL内周面及び底面に
土砂の崩落を防止し、地下水等の浸入を防ぐための内壁
60が設けられている。
51を収納容器55に収納して穴HLに設置する場合
に、クレーン等で吊り上げるためのフックである。制御
盤51は、収納容器55の下部に取り付けられた支持具
56により固定支持されている。57は収納容器55の
支持台で、収納容器55が揺動しないように固定支持し
ている。制御盤51の保守点検の際には、収納容器55
を支持台57より取り外し、制御盤51を支持具56で
収納容器55内に固定支持した状態で、フック53によ
り収納容器55ごとクレーン等により吊り上げ、その
後、収納容器55から制御盤51を取り出し、保守点検
等のメンテナンス作業を行う。なお、内壁60には蓋6
1が被せられ、通行人等の落下及び雨水等の流入を防止
するようにしている。また、62は排水口62a、排水
管62b、ガス浸入防止水切りトラップ62c等から成
る排水設備であり、内壁60内部に浸入した水を排水管
62bを介してマンホールに排出する。
地下埋設設備が設置された地面GRが冠水し、内壁60
内に水が浸入し、排水設備62による排水が間に合わず
に当該内壁60内部が水没した場合でも、収納容器55
内の空気は収納容器55内に閉じこめられて外部に漏れ
出すことがないので、空気の内圧により水の浸入を防止
し、制御盤51の主要部が冠水することを防ぐことがで
きる。また、制御盤51の下方部にも電源ケーブル52
とのコネクタ58等の絶縁を必要とする部分があるた
め、収納容器55は、制御盤51の下方部も含めてほぼ
完全に覆うように、制御盤51を収納する底の深い形状
をしている。
う等の完全防水構造とすることなく、単に収納容器55
を上方から被せ、制御盤51全体を覆うという簡易な方
法で、制御盤51を浸水から守ることができる。このよ
うな防水構造を備えた地下埋設設備とすれば、地下埋設
装置の設置コストを大幅に削減することができると共
に、確実に制御盤51等の地下埋設装置の浸水を防止す
ることができる。
うに、従来の防水機能を備えた地下埋設設備では、上方
から地下埋設装置を収納する収納容器は、地下埋設装置
をほぼ完全に覆うように、地下埋設装置の下方部も収納
する底が深い形状をしていた。しかし、収納容器をこの
形状とすると次のような問題が生じる。 (1)収納容器内の空気の通気性が悪くなり、地下埋設
装置を稼働している場合に発生する熱や、地中から放出
される水分の収納容器外への放散が悪くなり、地下埋設
装置の故障の原因となり兼ねない。 (2)収納容器自体の内容積が大きく、従って、地下埋
設設備が水没した場合の収納容器の浮力が大きくなり、
浮力対策が重要となる。この浮力対策を怠ると、内壁内
が水没した場合に、収納容器が上方に浮かび上がり、地
下埋設装置が冠水し、また、上蓋を押し上げ地上を通行
中の歩行者等を害する恐れがある。この対応として収納
容器の自重を重くするという方式を採ると、収納容器の
製造コストや地下埋設装置の設置コストが増大するとい
う問題が発生する。 (3)地下埋設設備周囲の内壁内の空間が、底が深い形
状の収納容器により狭められるために、この空間を有効
利用できなくなる。 (4)地下埋設装置の保守点検をする際に、クレーン等
により収納容器ごと地下埋設装置を吊り上げ、それから
収納容器から地下埋設装置を取り出して保守点検作業を
行うようにしていたので、作業効率が悪く、ランニング
コストが増大する。本発明は、上記課題(問題点)を解
決し、収納容器内の空気の通気性が良く、収納容器の浮
力が小さく、地下埋設設備周囲の内壁内の空間を有効利
用でき、しかも、保守点検作業が楽な防水機能を備えた
地下埋設設備を提供することを目的とする。
た地下埋設設備は、請求項1に記載のものでは、地下埋
設装置に上方から収納容器を被せ、前記収納容器内部に
密閉した空気により、地下埋設装置への浸水を防ぐよう
にした防水機能を備えた地下埋設設備において、前記収
納容器を底浅の形状に形成し、当該収納容器により、前
記地下埋設装置の頭部を覆うように収納する構成とし
た。このようにすると、収納容器内の空気の通気性が良
くなり熱や水分の放散が良好となる。また、収納容器自
体の体積が小さく、収納容器の浮力対策が不要或いは簡
単になる。更に、地下埋設設備周囲の内壁内の空間が広
くなり、この空間を有効利用できるようになる。
設設備では、上記地下埋設装置の中枢部分を、当該地下
埋設装置の頭部近傍に集約する構成とした。このよう
に、地下埋設装置の回路基板やスイッチ等の中枢部分を
当該装置の頭部上面か或いは頭部近傍の周辺部に集める
構成とすると、地下埋設装置の保守点検の際には、地下
埋設装置を設置するための穴用の蓋を開け、収納容器を
地下埋設装置から取り外し、地上から保守点検作業を行
うことができるようになる。従って、従来のように地下
埋設設備用の穴から収納容器ごと地下埋設装置をクレー
ン等により引き上げる必要が無くなり、保守点検作業が
飛躍的に楽になり、当該防水機能を備えた地下埋設設備
のランニングコストを大幅に低減することができる。ま
た、地下埋設装置の中枢部を頭部に集約することで、当
該装置の胴体部の浸水が許容されるので、頭部のみを防
水構造とするだけで良く、地下埋設設備の防水機能とし
ては充分にその役割を果たす。
設設備では、上記地下埋設装置の頭部に1又は2以上の
通気孔を設けた構成とした。このようにすると、上述し
たように地下埋設装置の頭部の浸水が防止できるので、
頭部に通気孔を設けても地下埋設装置の内部への浸水は
なく防水性を保つことができる。一方、上記地下埋設装
置の内部の通気性が良くなり、また、収納容器を底浅の
形状としたことにより地下埋設装置の頭部の通気性が良
くなっているので、地下埋設装置の稼働中に発生する熱
の放散が一層良好となり、また、当該装置内部の結露を
防止できるので、これらを原因とする故障を回避でき、
保守点検作業を軽減することができる。
設設備では、前記地下埋設装置を、電源ケーブルのコネ
クタを頭部上面に取り付けたマンホールポンプの制御盤
とする構成とした。このようにすると、電源ケーブルの
コネクタをマンホールポンプの制御盤の頭部にとりつけ
ることで浸水から保護することができ、それ以外の制御
盤の胴体部分の浸水が許容できるようになるので、制御
盤の頭部のみを収納した収納容器でも充分に制御盤を浸
水から保護できるようになる。
設設備では、上記地下埋設装置を、電源ケーブルのコネ
クタを頭部上面に横倒しに配設したマンホールポンプの
制御盤とする構成とした。曲げ剛性が大きい電源ケーブ
ルを使用した場合、コネクタを垂直に配設すると、収納
容器内での電源ケーブルは、一旦上向きに向けられ、そ
れから収納容器の外部に送り出される構造となり、電源
ケーブルの配線用の大きな空間が必要だったが、予めコ
ネクタを制御盤頭部に横倒しに配設しておくと、このよ
うな空間が不要となり、収納容器自体をコンパクトなも
のとすることができる。
設設備では、上記地下埋設装置を、電源ケーブルの接続
部とする構成とした。このようにすると、電源ケーブル
の接続部も、浸水対策としては充分であり、底浅の形状
の収納容器に収納されるため、収納容器内の空気の通気
性が良くなり、水分の放散が良好となるため、接続部の
腐食や絶縁不良を防止でき、接続部下方の地下埋設設備
用の穴の内壁内の空間を有効利用できるようになる。或
いは、地下埋設設備用の穴自体を小さくできるので、電
源ケーブルの接続部の設置コストを低減することも可能
である。
設設備の第1の実施の形態を図1を用いて説明する。図
1は、本発明の防水機能を備えた地下埋設設備1におい
て、地下埋設装置をマンホールポンプの制御盤とした場
合の本発明の概略構成を示す縦断正面図である。本発明
の防水機能を備えた地下埋設設備1は、図6に示す従来
の防水機能を備えた地下埋設設備50と主な構成は同一
で良く、収納容器55の形状を底浅の形状に変更した点
にその構成上の特徴がある。そこで、以下の本発明の防
水機能を備えた地下埋設設備の説明において、従来のも
のと同一の構成については図6と同一の符号を付して、
説明を省略した。
水機能を備えた地下埋設設備1の主体として地下に埋設
される。当該制御盤頭部2a上面に電源ケーブル52の
コネクタ3が取り付けられている。4は、本発明の地下
埋設設備1に用いる収納容器で、上述したように図6に
示す従来の防水機能を備えた地下埋設設備50の収納容
器55と比較して底浅の形状に形成しており、制御盤頭
部2a近傍を覆うように収納している。5は、制御盤2
の支持具で、制御盤2を内壁60に固定支持している。
6は、ボルト等の固定具で、収納容器4を制御盤2に固
定している。なお、固定具6は、制御盤2の保守点検の
際に、制御盤2からの取り外しが簡単になるように、収
納容器4上面に取り付けられ、また、地面が冠水した際
に、収納容器4から固定具6挿入用の穴を通して空気が
漏洩するのを防ぐために、固定具6と収納容器4の間に
はパッキン6aが図示位置に装着されている。
備えた地下埋設設備1を設置した地上が冠水し、排水設
備62による排水が間に合わず、内壁60内部が水没し
た場合、制御盤2の胴体部分2bは浸水するが、制御盤
頭部2a部分は、収納容器4内に閉じ込められた空気に
より収納容器4内部への水の浸入が妨げられるために、
電源ケーブル52のコネクタ3部分の浸水を防止するこ
とができる。従って、コネクタ3を制御盤頭部2aに取
り付けたため、制御盤2の胴体2b部分が水没しても影
響が小さく、制御盤頭部2aのみを収納する底浅の形状
の収納容器4でも、充分に防水機能を発揮することがで
きる。
を底浅の形状としたために、内壁60内部が乾燥してい
る通常状態においては、収納容器4内の空気の通気性が
良くなり、制御盤2の運転時に発生する熱や、地中から
放出される水分の放散が良好となり、かかる事由を原因
としていた制御盤2の故障を防止することができる。更
に、収納容器4自体の内容積が小さいので、地下埋設設
備1が水没した場合でも、収納容器4の浮力対策は上述
した固定具6による制御盤2への固定だけで済み、これ
とは別の浮力対策が不要となるか或いは当該浮力対策が
簡略化でき、地下埋設設備1の製造コスト、設置コスト
を低減することが可能となる。また、地下埋設設備1周
囲の内壁60内の空間が収納容器4により狭められるこ
とがなく、他の装置を設置するなど、この空間を有効利
用できる。
中枢部分を制御盤頭部2a上面か或いは制御盤頭部2a
近傍周辺に集約する構成としておくと、保守点検等の大
半のメンテナンス作業は、地下埋設設備用の穴HLの蓋
61を開け、収納容器4を取り外すだけで、地上から作
業を行うことができるようになる。従って、図6に示す
従来の防水機能を備えた地下埋設設備50では、上述し
たように、保守点検の際には、地下埋設設備用の穴HL
から収納容器55ごと制御盤2を主体に構成される地下
埋設装置51をクレーン等により引き上げ、それから収
納容器55から地下埋設装置51を取り出して作業を行
うようにしていたので作業効率が悪かったが、このよう
な構成とすることで保守点検作業が飛躍的に楽になり、
図1に示す、本発明の防水機能を備えた地下埋設設備1
のランニングコストを大幅に低減することができる。
第2の実施の形態を図2を用いて説明する。図2は、地
下埋設装置が電源ケーブルの接続部である場合の、本発
明の防水機能を備えた地下埋設設備20の概略構成を示
す縦断正面図である。本発明の第2の実施の形態では、
上記第1の実施の形態の図1で説明した地下埋設装置を
制御盤2から電源ケーブル52の接続部27へ変更した
もので、第1の実施の形態と同一の構成については図6
に示す同一の符号を付し、説明を省略する。図2におい
て、第1の実施の形態で説明した場合同様に、地下埋設
装置である電源ケーブル52の接続部27に、底浅の形
状の収納容器4を上方から被せるように収納している。
28は、接続部27の支持具である。
えた地下埋設設備20が水没しても、電源ケーブル52
の接続部27の下方部は浸水するが、第1の実施の形態
の説明で示した場合同様、接続部27は収納容器4内に
閉じ込められた空気により冠水することはない。また、
底浅の形状の収納容器4としたため、第1の実施の形態
の説明で示したものと同様に、収納容器4内の通気性が
良くなるため、水分の放散が良くなり、接続部27が結
露し、腐食や絶縁不良を起こす危険性も回避できるよう
になる。また、接続部27下方の地下埋設設備用の穴H
Lの内壁60内の空間を有効利用できるようになる。或
いは、地下埋設設備用の穴HL自体を小さくできるの
で、電源ケーブル52の接続部27の設置コストを低減
することも可能である。
いて、地下埋設設備が水没した場合、水圧により収納容
器4内の空気が圧縮されるが、上述したように地下埋設
設備の設置深度は深い場合でも地下1〜2m程度と想定
されているので、水圧による収納容器4内の空気の体積
減少率は数〜十数%程度と目される。そのため、収納容
器4内部へのある程度の浸水はあるが、浸水から保護す
べきコネクタ等の部分を制御盤等の地下埋設装置の上部
に、予め取り付けておくようにすると、防水効果として
は充分である。
上記各実施の形態には限定されず、種々の変更、適用用
途の改変が可能である。例えば、図3に示すように、マ
ンホールポンプの制御盤頭部2aに1又は2以上の通気
孔39a、39bを設ける構成とすると、制御盤頭部2
aの防水性は収納容器4により確保されているため、制
御盤2の内部への浸水はなく、一方、制御盤2の内部の
通気性が良くなり、また、収納容器4を底浅の形状とし
たことにより制御盤頭部2aの通気性が良くなっている
ので、制御盤2の稼働中に発生する熱の放散が一層良好
となり、また、当該制御盤2内部の結露を防止できるの
で、これらを原因とする故障を回避でき、保守点検作業
を軽減できる。
プの制御盤2の電源ケーブル52のコネクタ3を制御盤
頭部2a上面に横倒しに配設した構成とすると、例えば
曲げ剛性が大きい電源ケーブル52を使用した場合、コ
ネクタ3を制御盤頭部2a上面に垂直に配設すると、収
納容器4内での電源ケーブル52は、一旦上向きに向け
られ、それから収納容器4の外部に送り出される構造と
なり、電源ケーブル52の配線用の大きな空間が必要と
なるが、予めコネクタ3を制御盤頭部2aに横倒しに配
設しておくと、このような空間が不要となり、収納容器
4自体をコンパクトなものとすることができる。
源ケーブル52のコネクタ3を分離し、制御盤2を密封
構造とし、電源ケーブル52のコネクタ3のみを収納容
器4に収納するような構成への変更も考えられる。この
場合は、内壁60内部が水没すると、制御盤2も冠水す
るが、収納容器4内は密閉された空気の圧力により浸水
が妨げられ、電源ケーブル52のコネクタ3の冠水を防
ぐことができる。
収納容器の底浅の形状を変更して、上記各実施の形態で
説明したものよりも収納容器の胴体部の長さを調節する
ようにしても良い。また、上記各実施の形態では、制御
盤等の装置を地下に埋設する構成で説明したが、本発明
の防水機能を備えた地下埋設設備を地上に設置する装置
に対して応用することも可能である。例えば、標高が海
面以下のいわゆるゼロメートル地帯や、洪水の恐れのあ
る地域、或いは河川敷のように冠水する可能性のある地
域に設置する装置について本発明の防水機能を備えた地
下埋設設備が適用できるのは勿論のことである。
は、上述のように構成したために以下のような優れた効
果を有する。 (1)地下埋設装置の収納容器を底浅の形状とし、地下
埋設装置の頭部を覆うように収納する構成としたため、
収納容器内の通気性が良くなり、熱や水分の放散が良好
となり、かかる事由を原因としていた制御盤等の地下埋
設装置の故障を防止することができる。 (2)また、収納容器自体の内容積が小さいため、収納
容器の浮力対策が不要或いは簡略化できる。 (3)更に、地下埋設設備用穴の内壁内の空間が広くな
り、この空間を有効利用できるようになる。 (4)請求項2に記載したように、地下埋設装置の中枢
部分を当該地下埋設装置の頭部近傍に集約するようにす
ると、地下埋設装置の保守点検の際には、埋設設備用の
蓋を開け、収納容器を取り外すだけで保守点検を行うこ
とができるようになるので、従来の場合に比べて保守点
検作業が飛躍的に楽になり、ランニングコストを大幅に
低減することができる。 (5)請求項3に記載したように、地下埋設装置の頭部
に1又は2以上の通気孔を設ける構成とすると、収納容
器を底浅の形状に形成した相乗効果により地下埋設装置
の内部の通気性が一層良くなり、稼働中に発生する熱の
放散が良好となり、また、当該装置内部の結露を防止で
きるので、これらを原因とする故障を回避でき、保守点
検作業の労力を更に低減できる。 (6)請求項4に記載したように、地下埋設装置を電源
ケーブルのコネクタを頭部上面に取り付けたマンホール
ポンプの制御盤とすると、電源ケーブルのコネクタを浸
水から保護でき、それ以外の制御盤の胴体部分が浸水し
ても影響は小さいので防水対策としては充分であり、ま
た、上記(1)乃至(5)に記載した効果が得られる。 (7)請求項5に記載したように、地下埋設装置を電源
ケーブルのコネクタを頭部上面に横倒しに配設したマン
ホールポンプの制御盤とすると、曲げ剛性が大きい電源
ケーブルを使用した場合、コネクタを垂直に配設する
と、電源ケーブルの配線用の大きな空間が必要だが、こ
のような空間が不要となり、収納容器自体をコンパクト
なものとすることができる。 (8)請求項6に記載したように、地下埋設装置を、電
源ケーブルの接続部とすると、上記(1)乃至(4)に
記載した効果が得られ、腐食や絶縁不良等を防止でき
る。 (9)また、接続部下方の地下埋設設備用の穴の内壁内
の空間を有効利用できるようになる。或いは、地下埋設
設備用の穴自体を小さくできるので、電源ケーブルの接
続部の設置コストを低減することも可能である。
の実施の形態を示す縦断正面図である。
の実施の形態を示す縦断正面図である。
実施の形態を示す縦断正面図である。
実施の形態を示す縦断正面図である。
クタ部分だけを収納容器で収納した実施の形態を示す縦
断正面図である。
成を示す縦断正面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 地下埋設装置に上方から収納容器を被
せ、前記収納容器内部に密閉した空気により、地下埋設
装置への浸水を防ぐようにした防水機能を備えた地下埋
設設備において、 前記収納容器を底浅の形状に形成し、当該収納容器によ
り、前記地下埋設装置の頭部を覆うように収納したこと
を特徴とする防水機能を備えた地下埋設設備。 - 【請求項2】 上記地下埋設装置の中枢部分を、当該地
下埋設装置の頭部近傍に集約したことを特徴とする請求
項1に記載の防水機能を備えた地下埋設設備。 - 【請求項3】 上記地下埋設装置の頭部に1又は2以上
の通気孔を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記
載の防水機能を備えた地下埋設設備。 - 【請求項4】 上記地下埋設装置を、電源ケーブルのコ
ネクタを頭部上面に取り付けたマンホールポンプの制御
盤としたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに
記載の防水機能を備えた地下埋設設備。 - 【請求項5】 上記地下埋設装置を、電源ケーブルのコ
ネクタを頭部上面に横倒しに配設したマンホールポンプ
の制御盤としたことを特徴とする請求項1乃至3のいず
れかに記載の防水機能を備えた地下埋設設備。 - 【請求項6】 上記地下埋設装置を、電源ケーブルの接
続部としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の防
水機能を備えた地下埋設設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20388897A JP3575235B2 (ja) | 1997-07-15 | 1997-07-15 | 防水機能を備えた地下埋設設備 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20388897A JP3575235B2 (ja) | 1997-07-15 | 1997-07-15 | 防水機能を備えた地下埋設設備 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1136426A true JPH1136426A (ja) | 1999-02-09 |
JP3575235B2 JP3575235B2 (ja) | 2004-10-13 |
Family
ID=16481389
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20388897A Expired - Fee Related JP3575235B2 (ja) | 1997-07-15 | 1997-07-15 | 防水機能を備えた地下埋設設備 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3575235B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003034975A (ja) * | 2001-07-25 | 2003-02-07 | Shinko Electric Co Ltd | 制御装置および下水道設備 |
KR100660089B1 (ko) * | 2000-06-27 | 2006-12-20 | 주식회사 케이티 | 전자장비 수용에 적합한 지하시설물 |
-
1997
- 1997-07-15 JP JP20388897A patent/JP3575235B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100660089B1 (ko) * | 2000-06-27 | 2006-12-20 | 주식회사 케이티 | 전자장비 수용에 적합한 지하시설물 |
JP2003034975A (ja) * | 2001-07-25 | 2003-02-07 | Shinko Electric Co Ltd | 制御装置および下水道設備 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3575235B2 (ja) | 2004-10-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101125007B1 (ko) | 지중맨홀 배수 및 환풍 시스템에 의한 지상 지중배전 전력설비에 대한 지하 매립형 지중배전선로 | |
JP3575235B2 (ja) | 防水機能を備えた地下埋設設備 | |
JP5562748B2 (ja) | ハンドホールおよびハンドホール設置構造 | |
KR100710917B1 (ko) | 지하수 배수장치 및 배수공법 및 그 공법에 사용되는연결장치 | |
JP5056343B2 (ja) | 発電装置の地下埋設構造 | |
KR20120007989U (ko) | 환기장치 및 침수방지 기능을 갖는 맨홀 | |
KR101054816B1 (ko) | 침수방지용 지하 구조 | |
KR100717368B1 (ko) | 방수 관정캡 고정장치 및 수중펌프 설치공법 | |
JP3413071B2 (ja) | 防水機能を備えた地下埋設設備 | |
JP2004218409A (ja) | 堰等の水位の変化を利用した無動力自動起立倒伏ゲート | |
KR200430190Y1 (ko) | 방수를 위한 배수기능을 갖는 맨홀커버 | |
KR101643725B1 (ko) | 지중 전력 설비 매립형 구조물의 시공방법 | |
JPH1136427A (ja) | 防水機能を備えた地下埋設設備 | |
JP3767208B2 (ja) | 地下埋設設備の放熱換気装置 | |
JPH1136428A (ja) | 地下埋設設備における制御盤の取り付け構造 | |
KR200345566Y1 (ko) | 지하수 심정 침수방지용 동력판넬장치 | |
KR100660089B1 (ko) | 전자장비 수용에 적합한 지하시설물 | |
KR200229465Y1 (ko) | 케이블 트로프 | |
JPH11256609A (ja) | 構造物の浮上防止方法及び浮上防止構造 | |
JP3304731B2 (ja) | 地下埋設設備 | |
JP4048984B2 (ja) | 地下設置型制御盤の設置装置 | |
KR200329458Y1 (ko) | 다수개의 급수배관 연결구를 갖는 밀폐형 지하수 심정 덮개 | |
JP3182500B2 (ja) | 屋外ハンドホールの溜り水排水装置 | |
KR200309962Y1 (ko) | 밀폐형 손잡이를 갖는 맨홀뚜껑 | |
CN210421104U (zh) | 超深基坑集水装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040615 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040628 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080716 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080716 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090716 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100716 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100716 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110716 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120716 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120716 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716 Year of fee payment: 9 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |