JPH1136321A - 建築物の基礎構造 - Google Patents
建築物の基礎構造Info
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- JPH1136321A JPH1136321A JP19732097A JP19732097A JPH1136321A JP H1136321 A JPH1136321 A JP H1136321A JP 19732097 A JP19732097 A JP 19732097A JP 19732097 A JP19732097 A JP 19732097A JP H1136321 A JPH1136321 A JP H1136321A
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- ground
- heat
- insulative
- heat insulating
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐久性に優れ且つ施工が容易な凍上防止機能
を有する建築物の基礎構造を提供する。 【解決手段】 建築物の基礎1の少なくとも外側方又は
下方の地盤部分に、断熱性を有する骨材12を主体とし
た断熱地盤11を設けた。骨材12として、複数個の合
成樹脂発泡体を水硬性結合材で固めて一体とした軽量バ
ラスを用いた。
を有する建築物の基礎構造を提供する。 【解決手段】 建築物の基礎1の少なくとも外側方又は
下方の地盤部分に、断熱性を有する骨材12を主体とし
た断熱地盤11を設けた。骨材12として、複数個の合
成樹脂発泡体を水硬性結合材で固めて一体とした軽量バ
ラスを用いた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、凍上防止機能を有
する建築物の基礎構造に関する。
する建築物の基礎構造に関する。
【0002】
【従来の技術】寒冷地における建築物の基礎構造とし
て、基礎の側面に鉛直方向に断熱材を配置させて、基礎
断熱を図ったものや、この鉛直断熱材から外方へ略水平
に延びる水平断熱材を設けて、基礎の凍結深度を浅く
し、施工作業の軽減を図ったものが実用化されている。
例えば、特開平9−60140号公報に記載のように、
フーチング部と地中はり部とからなる逆T字状の布基礎
において、基礎断熱のために地中はり部の外側面に鉛直
断熱材を設け、凍結深度を浅くするために地中はり部の
下端から側方へ延びる水平断熱材を設けたものが記載さ
れている。一方、本出願人は、複数個の合成樹脂発泡体
を水硬性結合材で固めて一体とした軽量バラスであっ
て、寒冷地などの路盤の下に敷設することで、地盤の凍
結による路盤の凍上を防止したり、建築物の屋上に敷設
することで、冷暖房コストを低減したりするための軽量
バラスを提案している。
て、基礎の側面に鉛直方向に断熱材を配置させて、基礎
断熱を図ったものや、この鉛直断熱材から外方へ略水平
に延びる水平断熱材を設けて、基礎の凍結深度を浅く
し、施工作業の軽減を図ったものが実用化されている。
例えば、特開平9−60140号公報に記載のように、
フーチング部と地中はり部とからなる逆T字状の布基礎
において、基礎断熱のために地中はり部の外側面に鉛直
断熱材を設け、凍結深度を浅くするために地中はり部の
下端から側方へ延びる水平断熱材を設けたものが記載さ
れている。一方、本出願人は、複数個の合成樹脂発泡体
を水硬性結合材で固めて一体とした軽量バラスであっ
て、寒冷地などの路盤の下に敷設することで、地盤の凍
結による路盤の凍上を防止したり、建築物の屋上に敷設
することで、冷暖房コストを低減したりするための軽量
バラスを提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、水平断熱材
は、基本的には圧縮方向への土圧のみが作用するように
施工されるが、フーチング部よりも外方へ一定長さ延設
されている関係上、敷き込みや埋戻し時に、水平断熱材
に対して曲げ方向への荷重が作用する。そして、この曲
げ荷重により水平断熱材に割れや亀裂等が発生したり、
水平断熱材と鉛直断熱材や基礎との接合部分に隙間が形
成され、水平断熱材の断熱性が低下して凍結深度が深く
なると言う問題がある。また、割れや亀裂等の破損箇所
や隙間等から雨水が侵入すると、水平断熱材の耐久性の
低下が助長されるとともに、水平断熱材が水を含み易く
なり、断熱性が更に低下すると言う問題がある。
は、基本的には圧縮方向への土圧のみが作用するように
施工されるが、フーチング部よりも外方へ一定長さ延設
されている関係上、敷き込みや埋戻し時に、水平断熱材
に対して曲げ方向への荷重が作用する。そして、この曲
げ荷重により水平断熱材に割れや亀裂等が発生したり、
水平断熱材と鉛直断熱材や基礎との接合部分に隙間が形
成され、水平断熱材の断熱性が低下して凍結深度が深く
なると言う問題がある。また、割れや亀裂等の破損箇所
や隙間等から雨水が侵入すると、水平断熱材の耐久性の
低下が助長されるとともに、水平断熱材が水を含み易く
なり、断熱性が更に低下すると言う問題がある。
【0004】このようなことから水平断熱材は、曲げ荷
重が作用しないように、精度良く施工する必要があり、
その施工作業が煩雑になると言う問題があった。しか
も、精度良く施工しても、経年変化により水平断熱材の
下側の土が詰まったり、水平断熱材の上側の地面に重量
物を載置したりすると、水平断熱材に対して曲げ方向へ
の荷重が作用して破損することがあり、十分な耐久性を
維持できないのが現状である。また、水平断熱材は基礎
の下端側に配置させるほど凍結深度を浅くできるが、通
常、水平断熱材は合成樹脂発泡体からなるものが用いら
れ、その耐圧縮強度は比較的低いので、深く埋設すると
土圧により破損することも考えられる。
重が作用しないように、精度良く施工する必要があり、
その施工作業が煩雑になると言う問題があった。しか
も、精度良く施工しても、経年変化により水平断熱材の
下側の土が詰まったり、水平断熱材の上側の地面に重量
物を載置したりすると、水平断熱材に対して曲げ方向へ
の荷重が作用して破損することがあり、十分な耐久性を
維持できないのが現状である。また、水平断熱材は基礎
の下端側に配置させるほど凍結深度を浅くできるが、通
常、水平断熱材は合成樹脂発泡体からなるものが用いら
れ、その耐圧縮強度は比較的低いので、深く埋設すると
土圧により破損することも考えられる。
【0005】本発明の目的は、耐久性に優れ且つ施工が
容易な凍上防止機能を有する建築物の基礎構造を提供す
ることである。
容易な凍上防止機能を有する建築物の基礎構造を提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】請求項1に係る
建築物の基礎構造は、建築物の基礎の少なくとも外側方
又は下方の地盤部分に、断熱性を有する骨材を主体とし
た断熱地盤を設けたものである。この建築物の基礎構造
においては、断熱地盤により基礎の下側の地盤の温度低
下が抑制され、基礎の凍結深度が浅くなるので、基礎を
地面の浅い位置に形成して、その施工作業を大幅に軽減
できる。また、断熱性を有する骨材を用いて凍結深度を
浅くするので、この骨材を割栗石に代えて施工したり、
基礎の埋戻し時に施工することで、断熱地盤を容易に施
工することが可能となる。しかも、雨水等は骨材間の隙
間から効率的に排出されるので、雨水等が溜まって断熱
性や耐久性が低下すると言う不具合もない。
建築物の基礎構造は、建築物の基礎の少なくとも外側方
又は下方の地盤部分に、断熱性を有する骨材を主体とし
た断熱地盤を設けたものである。この建築物の基礎構造
においては、断熱地盤により基礎の下側の地盤の温度低
下が抑制され、基礎の凍結深度が浅くなるので、基礎を
地面の浅い位置に形成して、その施工作業を大幅に軽減
できる。また、断熱性を有する骨材を用いて凍結深度を
浅くするので、この骨材を割栗石に代えて施工したり、
基礎の埋戻し時に施工することで、断熱地盤を容易に施
工することが可能となる。しかも、雨水等は骨材間の隙
間から効率的に排出されるので、雨水等が溜まって断熱
性や耐久性が低下すると言う不具合もない。
【0007】請求項2記載のように、断熱地盤の基礎か
ら外側方への敷設幅を300〜1000mmの範囲に設
定することが好ましい。つまり、基礎からの敷設幅が3
00mm未満の場合には、凍結深度を十分に浅くするこ
ができず、また1000mmを越える場合には、施工の
ために地盤に形成する溝幅が広くなり、施工作業が煩雑
になるので、300〜1000mmの敷設幅に設定する
ことが好ましい。
ら外側方への敷設幅を300〜1000mmの範囲に設
定することが好ましい。つまり、基礎からの敷設幅が3
00mm未満の場合には、凍結深度を十分に浅くするこ
ができず、また1000mmを越える場合には、施工の
ために地盤に形成する溝幅が広くなり、施工作業が煩雑
になるので、300〜1000mmの敷設幅に設定する
ことが好ましい。
【0008】請求項3記載のように、骨材として、複数
個の合成樹脂発泡体を水硬性結合材で固めて一体とした
軽量バラスを用いてもよい。この場合には、骨材の重量
を軽減できるので、骨材の輸送時や施工時における労力
を軽減することが可能となる。
個の合成樹脂発泡体を水硬性結合材で固めて一体とした
軽量バラスを用いてもよい。この場合には、骨材の重量
を軽減できるので、骨材の輸送時や施工時における労力
を軽減することが可能となる。
【0009】請求項4記載のように、基礎の外側面に基
礎断熱のための鉛直断熱材を設けてもよい。この場合に
は、鉛直断熱材により、建築物の床下への冷気の侵入を
抑制できるので、基礎断熱を十分に確保することが可能
となる。
礎断熱のための鉛直断熱材を設けてもよい。この場合に
は、鉛直断熱材により、建築物の床下への冷気の侵入を
抑制できるので、基礎断熱を十分に確保することが可能
となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
面を参照しながら説明する。図1に示すように、基礎1
は、フーチング部2と地中はり部3とから逆T字状に形
成された一般的な鉄筋コンクリート造りの布基礎で、地
中はり部3の外側面にはその上端から下端に亙って鉛直
断熱材10が設けられ、フーチング部2及び地中はり部
3の外側方は断熱性を有する骨材12からなる断熱地盤
11が設けられている。
面を参照しながら説明する。図1に示すように、基礎1
は、フーチング部2と地中はり部3とから逆T字状に形
成された一般的な鉄筋コンクリート造りの布基礎で、地
中はり部3の外側面にはその上端から下端に亙って鉛直
断熱材10が設けられ、フーチング部2及び地中はり部
3の外側方は断熱性を有する骨材12からなる断熱地盤
11が設けられている。
【0011】鉛直断熱材10は、外部の冷気が地中はり
部3を経て床下に侵入することを防止して、建築物の断
熱性を高める基礎断熱のためのもので、断熱性及び耐久
性に優れた合成樹脂発泡体で構成されている。具体的に
は、ポリスチレン発泡体の独立気泡を有する合成樹脂発
泡体で構成することが好ましいが、ポリエチレン(共重
合体を含む)、ポリプロピレン(共重合体を含む)、ポ
リエチレン/ポリスチレン複合樹脂、アクリロニトリル
/スチレン共重合体などからなる合成樹脂発泡体で構成
することも可能である。但し、鉛直断熱材10は断熱性
を有する合成樹脂成形体で構成してもよい。また、鉛直
断熱材10の厚さは、十分な断熱性を確保し得る厚さで
あれば任意の厚さに設定することが可能である。
部3を経て床下に侵入することを防止して、建築物の断
熱性を高める基礎断熱のためのもので、断熱性及び耐久
性に優れた合成樹脂発泡体で構成されている。具体的に
は、ポリスチレン発泡体の独立気泡を有する合成樹脂発
泡体で構成することが好ましいが、ポリエチレン(共重
合体を含む)、ポリプロピレン(共重合体を含む)、ポ
リエチレン/ポリスチレン複合樹脂、アクリロニトリル
/スチレン共重合体などからなる合成樹脂発泡体で構成
することも可能である。但し、鉛直断熱材10は断熱性
を有する合成樹脂成形体で構成してもよい。また、鉛直
断熱材10の厚さは、十分な断熱性を確保し得る厚さで
あれば任意の厚さに設定することが可能である。
【0012】この鉛直断熱材10は、フーチング部2の
外側面に沿って配置され、後述のように、基礎1の施工
時に鉛直断熱材10を型枠内にセットしてコンクリート
を打設することで、コンクリートを介して基礎1に一体
的に固定されている。但し、この鉛直断熱材10は、フ
ーチング部2の内側面に配置させることも可能である
し、フーチング部2を挟んで両側に設けても良い。ま
た、建築物の床部を断熱材で構成する場合には、省略す
ることも可能である。
外側面に沿って配置され、後述のように、基礎1の施工
時に鉛直断熱材10を型枠内にセットしてコンクリート
を打設することで、コンクリートを介して基礎1に一体
的に固定されている。但し、この鉛直断熱材10は、フ
ーチング部2の内側面に配置させることも可能である
し、フーチング部2を挟んで両側に設けても良い。ま
た、建築物の床部を断熱材で構成する場合には、省略す
ることも可能である。
【0013】断熱地盤11は、基礎1の凍結深度Hを浅
くすることにより、基礎1の施工作業を軽減するための
もので、断熱性を有する骨材12を主体として構成さ
れ、基礎1の外側方に基礎1に沿って連続的に、敷設幅
Wの範囲に設けられている。敷設幅Wは、300mm未
満に設定すると、凍結深度Hを十分に浅くするこができ
ず、また1000mmよりも大きく設定すると、施工の
ために形成する溝幅が広くなり、施工が煩雑になるの
で、300〜1000mmに設定することが好ましい。
くすることにより、基礎1の施工作業を軽減するための
もので、断熱性を有する骨材12を主体として構成さ
れ、基礎1の外側方に基礎1に沿って連続的に、敷設幅
Wの範囲に設けられている。敷設幅Wは、300mm未
満に設定すると、凍結深度Hを十分に浅くするこができ
ず、また1000mmよりも大きく設定すると、施工の
ために形成する溝幅が広くなり、施工が煩雑になるの
で、300〜1000mmに設定することが好ましい。
【0014】骨材12は、断熱性に優れたものであれ
ば、例えば発泡ポリスチレンビーズ、強度に優れたもの
であれば砂利等を採用できるが、図2に示すように、複
数個数の合成樹脂発泡体13を水硬性結合材14で固め
て一体とした軽量バラスは、他のものよりも軽量で且つ
強度・剛性に優れているので好ましい。軽量バラスに用
いる合成樹脂発泡体13は、球形又は略球形のビーズ状
に成形したものが、品質を安定化させる上で好ましい
が、異形のものを用いてもよい。合成樹脂発泡体13の
平均径は、水硬性結合材14との混合物の流動性を向上
させ且つバラスを軽量に構成するため、0.1乃至2.
0mm好ましくは0.1乃至1.5mmの範囲に設定さ
れている。また、1つのバラスに包含させる合成樹脂発
泡体13の個数は、例えばバラスの直径が10mm、合
成樹脂発泡体13の平均径が0.7mmの場合、50乃
至250個程度となるように設定されている。
ば、例えば発泡ポリスチレンビーズ、強度に優れたもの
であれば砂利等を採用できるが、図2に示すように、複
数個数の合成樹脂発泡体13を水硬性結合材14で固め
て一体とした軽量バラスは、他のものよりも軽量で且つ
強度・剛性に優れているので好ましい。軽量バラスに用
いる合成樹脂発泡体13は、球形又は略球形のビーズ状
に成形したものが、品質を安定化させる上で好ましい
が、異形のものを用いてもよい。合成樹脂発泡体13の
平均径は、水硬性結合材14との混合物の流動性を向上
させ且つバラスを軽量に構成するため、0.1乃至2.
0mm好ましくは0.1乃至1.5mmの範囲に設定さ
れている。また、1つのバラスに包含させる合成樹脂発
泡体13の個数は、例えばバラスの直径が10mm、合
成樹脂発泡体13の平均径が0.7mmの場合、50乃
至250個程度となるように設定されている。
【0015】合成樹脂発泡体13の素材としては、ポリ
スチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、アクリルニ
トルポリスチレン、ポリスチレンポリエチレン共重合
体、ポリ塩化ビニリデンなどが挙げられるが、この内、
ポリスチレンを用いたものは、強度、剛性に優れ、安価
であることから好ましい。
スチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン、アクリルニ
トルポリスチレン、ポリスチレンポリエチレン共重合
体、ポリ塩化ビニリデンなどが挙げられるが、この内、
ポリスチレンを用いたものは、強度、剛性に優れ、安価
であることから好ましい。
【0016】水硬性結合材14としては、セメント、石
灰、石膏などが挙げられるが、これらの内、セメントが
強度剛性及び耐水性に優れ、比較的安価であることから
最も望ましい。セメントとして、普通ポルトランドセメ
ント、早強ポルトランドセメントなどのポルトランドセ
メント以外に高炉セメント、シリカセメント、フライア
ッシュセメントなどを用いることができ、用途により使
いわけるのが好ましい。
灰、石膏などが挙げられるが、これらの内、セメントが
強度剛性及び耐水性に優れ、比較的安価であることから
最も望ましい。セメントとして、普通ポルトランドセメ
ント、早強ポルトランドセメントなどのポルトランドセ
メント以外に高炉セメント、シリカセメント、フライア
ッシュセメントなどを用いることができ、用途により使
いわけるのが好ましい。
【0017】次に、基礎1の施工方法について簡単に説
明する。先ず、図3に示すように、地面を掘削して溝2
0を掘り、この溝20内に割栗石21を敷設した状態で
捨てコンクリート22を打設し、捨てコンクリート22
上に所定のパターンで鉄筋23を配筋する。次に、図4
に示すように、フーチング部2に対応する鉄筋23の両
側に型枠24をセットしてコンクリートを打設し、フー
チング部2を施工する。次に、図5に示すように、型枠
24を除去した後、地中はり部3に対応する鉄筋23の
両側に型枠25をセットするとともに、型枠25内に鉛
直断熱材10をセットした状態でコンクリートを打設
し、地中はり部3を形成する。次に、図6に示すよう
に、型枠25を除去して、鉛直断熱材10の外面にモル
タル(図示略)を塗ってから、溝20の外側は骨材12
で、また内側は土でそれぞれ埋戻し、基礎1を得ること
になる。このように、基礎1の埋戻し時に骨材12を埋
戻すことで、断熱地盤11を施工できるので、基礎の施
工手順を変更することなく、断熱地盤11を容易に施工
できる。
明する。先ず、図3に示すように、地面を掘削して溝2
0を掘り、この溝20内に割栗石21を敷設した状態で
捨てコンクリート22を打設し、捨てコンクリート22
上に所定のパターンで鉄筋23を配筋する。次に、図4
に示すように、フーチング部2に対応する鉄筋23の両
側に型枠24をセットしてコンクリートを打設し、フー
チング部2を施工する。次に、図5に示すように、型枠
24を除去した後、地中はり部3に対応する鉄筋23の
両側に型枠25をセットするとともに、型枠25内に鉛
直断熱材10をセットした状態でコンクリートを打設
し、地中はり部3を形成する。次に、図6に示すよう
に、型枠25を除去して、鉛直断熱材10の外面にモル
タル(図示略)を塗ってから、溝20の外側は骨材12
で、また内側は土でそれぞれ埋戻し、基礎1を得ること
になる。このように、基礎1の埋戻し時に骨材12を埋
戻すことで、断熱地盤11を施工できるので、基礎の施
工手順を変更することなく、断熱地盤11を容易に施工
できる。
【0018】次に、断熱地盤11のレイアウトを変更し
た他の実施例について説明する。尚、前記実施例と同一
部材には、同一符号を付してその詳細な説明を省略す
る。 (1)図7に示すように、基礎1の側方において地面の
一定深さ位置に骨材12を層状に敷設して断熱地盤11
Aを形成してもよい。 (2)図8に示すように、割栗石21に代えて骨材12
を溝20内に敷設し、断熱地盤11Bを構成してもよ
い。 (3)断熱地盤11又は断熱地盤11Aと断熱地盤11
Bとを組み合わせた断熱地盤を設けることも可能であ
る。
た他の実施例について説明する。尚、前記実施例と同一
部材には、同一符号を付してその詳細な説明を省略す
る。 (1)図7に示すように、基礎1の側方において地面の
一定深さ位置に骨材12を層状に敷設して断熱地盤11
Aを形成してもよい。 (2)図8に示すように、割栗石21に代えて骨材12
を溝20内に敷設し、断熱地盤11Bを構成してもよ
い。 (3)断熱地盤11又は断熱地盤11Aと断熱地盤11
Bとを組み合わせた断熱地盤を設けることも可能であ
る。
【0019】尚、本実施例では、基礎1として、フーチ
ング部2と地中はり部3とから逆T字状の布基礎に本発
明を適用したが、ベタ基礎やその他の基礎に対しても本
発明を同様に適用できる。
ング部2と地中はり部3とから逆T字状の布基礎に本発
明を適用したが、ベタ基礎やその他の基礎に対しても本
発明を同様に適用できる。
【0020】
【発明の効果】本発明に係る建築物の基礎構造によれ
ば、断熱地盤により基礎の凍結深度が浅くなるので、基
礎を地面の浅い位置に形成して、その施工作業を大幅に
軽減できる。また、断熱性を有する骨材を用いて凍結深
度を浅くするので、この骨材を割栗石に代えて施工した
り、基礎の外側方に埋戻し施工することで、断熱地盤を
容易に施工することが可能となる。しかも、雨水等は骨
材間の隙間から効率的に排出されるので、雨水等が溜ま
って断熱性や耐久性が低下すると言う不具合もない。
ば、断熱地盤により基礎の凍結深度が浅くなるので、基
礎を地面の浅い位置に形成して、その施工作業を大幅に
軽減できる。また、断熱性を有する骨材を用いて凍結深
度を浅くするので、この骨材を割栗石に代えて施工した
り、基礎の外側方に埋戻し施工することで、断熱地盤を
容易に施工することが可能となる。しかも、雨水等は骨
材間の隙間から効率的に排出されるので、雨水等が溜ま
って断熱性や耐久性が低下すると言う不具合もない。
【0021】請求項2記載のように構成すると、断熱地
盤の施工作業の作業性を向上しつつ、凍結深度を十分に
浅くすることが可能となる。請求項3記載のように構成
すると、骨材の重量を軽減してその輸送時や施工時にお
ける労力を軽減できる。請求項4記載のように構成する
と、鉛直断熱材により、建築物の床下への冷気の侵入を
抑制できるので、基礎断熱を十分に確保することが可能
となる。
盤の施工作業の作業性を向上しつつ、凍結深度を十分に
浅くすることが可能となる。請求項3記載のように構成
すると、骨材の重量を軽減してその輸送時や施工時にお
ける労力を軽減できる。請求項4記載のように構成する
と、鉛直断熱材により、建築物の床下への冷気の侵入を
抑制できるので、基礎断熱を十分に確保することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の基礎構造の縦断面図
【図2】 骨材の縦断面図
【図3】 基礎構造の施工方法説明図
【図4】 基礎構造の施工方法説明図
【図5】 基礎構造の施工方法説明図
【図6】 基礎構造の施工方法説明図
【図7】 他の構成の基礎構造の縦断面図
【図8】 他の構成の基礎構造の縦断面図
1 基礎 2 フーチング部 3 地中はり部 10 鉛直断熱材 11 断熱地盤 12 骨材 13 合成樹脂発泡体 14 水硬性結合材 20 溝 21 割栗石 22 捨てコンクリート 23 鉄筋 24 型枠 25 型枠 11A 断熱地盤 11B 断熱地盤
Claims (4)
- 【請求項1】 建築物の基礎の少なくとも外側方又は下
方の地盤部分に、断熱性を有する骨材を主体とした断熱
地盤を設けた建築物の基礎構造。 - 【請求項2】 断熱地盤の基礎から外側方への敷設幅を
300〜1000mmの範囲に設定した請求項1記載の
建築物の基礎構造。 - 【請求項3】 骨材として、複数個の合成樹脂発泡体を
水硬性結合材で固めて一体とした軽量バラスを用いた請
求項1又は2記載の建築物の基礎構造。 - 【請求項4】 基礎の外側面に基礎断熱のための鉛直断
熱材を設けた請求項1〜3のいずれか1項記載の建築物
の基礎構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19732097A JPH1136321A (ja) | 1997-07-23 | 1997-07-23 | 建築物の基礎構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19732097A JPH1136321A (ja) | 1997-07-23 | 1997-07-23 | 建築物の基礎構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1136321A true JPH1136321A (ja) | 1999-02-09 |
Family
ID=16372506
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19732097A Pending JPH1136321A (ja) | 1997-07-23 | 1997-07-23 | 建築物の基礎構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1136321A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002027106A1 (fr) * | 2000-09-29 | 2002-04-04 | Kenji Kugemoto | Structure utilisant l'energie geothermique |
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1997
- 1997-07-23 JP JP19732097A patent/JPH1136321A/ja active Pending
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