JPH1135734A - 再生ポリオレフィン樹脂組成物の製造方法 - Google Patents

再生ポリオレフィン樹脂組成物の製造方法

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JPH1135734A
JPH1135734A JP20394497A JP20394497A JPH1135734A JP H1135734 A JPH1135734 A JP H1135734A JP 20394497 A JP20394497 A JP 20394497A JP 20394497 A JP20394497 A JP 20394497A JP H1135734 A JPH1135734 A JP H1135734A
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JP
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resin
polyolefin resin
film
water
extruder
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JP20394497A
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Toshio Kato
敏夫 加藤
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KOKUSAI KANKYO GIJUTSU ITEN KE
KOKUSAI KANKYO GIJUTSU ITEN KENKYU CENTER
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
KOKUSAI KANKYO GIJUTSU ITEN KE
KOKUSAI KANKYO GIJUTSU ITEN KENKYU CENTER
Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリオレフィン以外の有機物を含有するポリ
オレフィン樹脂フィルムやシートの廃材を再生処理して
フィルムやシートの製造に供することができる再生ポリ
オレフィン樹脂組成物を製造する方法を提供する。 【解決手段】 ポリオレフィン以外の有機物を含有する
ポリオレフィン樹脂フィルム又はシート廃材を加熱、溶
融、混練した後、樹脂100重量部当たり0.1〜50
重量部の水の存在下、200〜350℃、10〜30M
Paに加熱、加圧してポリオレフィン以外の有機物を加
水分解することを特徴とする再生ポリオレフィン樹脂の
製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、再生ポリオレフィ
ン樹脂の製造方法に関する。詳しくは例えば、ポリオレ
フィン以外の合成樹脂がラミネート層等の形で含有され
る廃ポリオレフィンフィルム又はシートを再生してフィ
ルム又はシートとしての用途に供し得るポリオレフィン
樹脂組成物を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリオレフィン樹脂フィルムはポリオレ
フィン樹脂全体の需要の大きな部分を占めているが、そ
の廃材を再生利用するには幾多の問題があり、大部分は
焼却するか埋立処理されている。近年熱分解の研究が進
み、油やガスに分解して燃料や、再度石油化学工業の原
料に利用する方法も実用化されている。この再生利用方
法も資源の再利用として有効な方法ではあるが、再利用
するまでに大量のエネルギーを消費し、処理コストが高
いことが難点である。
【0003】燃料として再利用する場合、ポリオレフィ
ン樹脂を圧縮して固形燃料とするほうが合理的であると
の考え方もありこの方法も実用化されている。しかしな
がら、フィルムやシートを再びフィルムやシート原料と
して再利用する方法が最も理想的であり、この方法を実
現することが望まれている。ポリオレフィン樹脂フィル
ム、中でもポリエチレンフィルムは最も大量に生産され
て包装はじめ多くの用途に供されている。フィルムはそ
の用途に応じて様々な性質が要求され、その要求に応え
るために様々な改質処理が施されている。改質方法とし
ては、その表面に種々のポリマーを塗布、張り合わせあ
るいは共押出し等によりラミネートして、例えば補強あ
るいは防曇性、親水性、帯電性、接着性、印刷性等を賦
与している。
【0004】従って、ポリオレフィン樹脂フィルムやシ
ートの廃材の多くのものが、ポリオレフィン樹脂以外に
様々の合成樹脂はじめ多くの有機物を含有している。廃
材としてのポリオレフィン樹脂フィルム又はシートがポ
リオレフィン樹脂以外の合成樹脂等の有機物を含まない
場合にはその回収、再生は容易である。しかしポリオレ
フィン樹脂以外の合成樹脂等の有機物がラミネートされ
ているポリオレフィン樹脂フィルム又はシートの廃材を
再生して、特にフィルムやシートの原料として使用でき
る再生ポリオレフィン樹脂組成物を得ることは容易では
ない。
【0005】ポリオレフィン樹脂廃材の再利用方法とし
て、ポリオレフィン樹脂等の熱可塑性樹脂と熱硬化性樹
脂を主成分とする廃材、例えば車両のバンパを溶融し、
水を加えて熱硬化性樹脂を加水分解して回収する方法が
知られている(特開平7−124945号公報参照)
が、この方法を応用してポリオレフィン樹脂とポリアミ
ド樹脂やポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂等
がラミネートされたポリオレフィン樹脂フィルムあるい
はシート廃材を回収、再生しても、得られた再生樹脂組
成物はフィルムに成形した際にはブツが発生して、フィ
ルムへの再生利用は無理である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリオレフ
ィン樹脂以外に主としてPET樹脂 、ポリアミド樹脂
その他の合成樹脂の多くの有機物を含有するポリオレフ
ィン樹脂フィルム、シート又はその粉砕物(以下、これ
らを合わせて「ポリオレフィン樹脂フィルム等」という
ことがある。)を再生処理して、特にフィルムやシート
の製造に供することのできる再生ポリオレフィン樹脂組
成物を製造する方法を提供することを目的とするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために研究を重ねた結果、ポリオレフィン樹脂フ
ィルム、シート及びその粉砕物の中に混入している有機
物を特定の条件下に加水分解することにより、フィルム
やシートの製造に供することができる再生ポリオレフィ
ン樹脂組成物が得られるとの知見を得て本発明を完成し
た。即ち、本発明は、ポリオレフィン樹脂以外の有機物
を含有するポリオレフィン樹脂フィルム、シート又はこ
れらの粉砕物を加熱、溶融、混練した後、樹脂100重
量部に対し0.1〜50重量部の水の存在下、200〜
300℃、10〜30MPaに加熱、加圧してポリオレ
フィン樹脂以外の有機物を加水分解することを特徴とす
る再生ポリオレフィン樹脂組成物の製造方法を要旨とす
るものである。本発明を詳細に説明する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明において再生しようとする
ポリオレフィン樹脂以外の有機物を含有するポリオレフ
ィン樹脂フィルム等としては、例えば具体的には、低密
度ポリエチレン(LDPE)樹脂、線状低密度ポリエチ
レン(LLDPE)樹脂、高密度ポリエチレン(HDP
E)樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン酢酸ビニル共
重合体等、またはこれら各樹脂の複合体等から成るフィ
ルム等を挙げることができる。
【0009】本発明で、回収、再生されるポリオレフィ
ン樹脂フィルム等が含有するポリオレフィン樹脂以外の
有機物としては、ポリオレフィン樹脂フィルム又はシー
トを構成するポリオレフィン樹脂に配合され、あるいは
ポリオレフィン樹脂フィルム又はシートに張り合わせあ
るいは塗布により積層され、あるいはたまたま混入し
た、6ナイロン、66ナイロン、12ナイロン等のポリ
アミド樹脂、PET、ポリブチレンテレフタレート(P
BT)等のポリエステル樹脂、その他ポリカーボネート
樹脂等の縮重合系樹脂、更に紙、草などの繊維類その他
木屑等が挙げられる。 ポリオレフィン樹脂以外の有機
物を含有するポリオレフィン樹脂フィルム等で最も一般
的なものとしては、各種ポリエチレン又はポリプロピレ
ン樹脂から成るフィルム又はシートに種々の縮重合系の
樹脂が積層構造をなしている、いわゆるラミネートフィ
ルムが挙げられる。
【0010】本発明の方法により再生処理される、前記
した種々のポリオレフィン樹脂フィルム等の形態として
は、フィルム状、シート状のものは勿論のことこれらを
予め混練してペレット化したものや粉状のものとしたも
のいずれの形態のものでもよい。本発明は、これらポリ
オレフィン樹脂以外の有機物を含有する様々の形態のポ
リオレフィン樹脂フィルム等を、先ず加熱、溶融、混練
する。
【0011】この場合、再生するべきポリオレフィン樹
脂フィルム等に加えて新規ポリオレフィン樹脂を加えて
品質を調整することは必要に応じて適宜行って差し支え
ない。またポリオレフィン樹脂に配合される慣用の添加
剤、例えば抗酸化剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤その他
滑剤や染顔料等を添加、配合することもできる。加熱温
度は、具体的な温度としては200℃から350℃の範
囲の中から任意選定すればよい。
【0012】この加熱、溶融、混練及び加水分解反応処
理は、一般に知られる単軸あるいは多軸のスクリュー式
押出機を用いて行うのが有利である。その場合加水分解
反応の進行には温度、圧力、反応時間の要素と、加水分
解しようとする対象物質の反応性により左右されるた
め、操作条件は広範囲なものとなる。従って後記する実
施例で示す範囲に限定されるものではない。
【0013】この加水分解反応処理は、ポリオレフィン
樹脂以外の有機物に対して、ポリオレフィン樹脂の溶融
温度以上で、ポリオレフィン樹脂の熱分解を避け、強度
が低下しない温度範囲で、ポリオレフィン樹脂以外の有
機物を低分子量化して溶融粘度を低下させ、ポリオレフ
ィン樹脂に混練分散を容易にするよう条件を調整するこ
とが重要である。使用する加水分解剤の水の量は、通常
ポリオレフィン樹脂を主とする樹脂100重量部当たり
0.1重量部以上、押出機の安定操作可能な範囲の使用
量となるよう調節することが重要であり、水を過剰に使
用した場合に加水分解反応が促進するものではない。
【0014】加水分解反応温度の好ましい範囲の下限は
200℃であり、好ましくは250℃以上である。一方
でポリオレフィン樹脂が熱分解して強度低下しないため
に350℃以内が好ましい。特に好ましくは320℃以
内である。加水分解反応の圧力は10〜30MPaであ
る。圧力に上限はないが押出機で昇圧する場合の機械的
な限度である。
【0015】必要十分な反応時間は加水分解反応を行う
対象物により異なるが0.5分以上が好ましい。時間に
制限はないが、ポリオレフィン樹脂の熱劣化を生じない
範囲として30分以内が好ましい。水に酸、アルカリ、
塩類を添加することにより、加水分解反応を促進するこ
とができる。加水分解反応処理は、単軸あるいは多軸の
スクリュー式押出機を用いて行う外樹脂と水を押出機で
溶融混練し、水を樹脂中に十分に分散させ、ギヤポンプ
等の昇圧装置で昇圧したのち、容器の中で加水分解反応
を行うこともできる。ポリオレフィン樹脂フィルム等を
構成するポリオレフィン樹脂の種類が種々雑多に混在す
る場合においては、樹脂の溶融粘度を一定に調整するこ
とは困難であり、その結果押出機の運転圧力が変動して
加水分解反応の効果が不安定となる。従って押出機の運
転圧力が不足する場合押出機による昇圧の補助手段とし
て押出機以外の昇圧装置を併用する。一般的にはギヤポ
ンプ等の昇圧装置を使用して昇圧する方法が合理的であ
る。加水分解反応の圧力は10〜30MPaである。圧
力に上限はないがギヤポンプ等の昇圧装置で昇圧する場
合の機械的な限度である。
【0016】加水分解の温度、時間は押出機により加水
分解反応を施す場合と同様に200〜350℃、0.5
〜30分が好ましい。容器内で加水分解反応を行ったポ
リオレフィン樹脂組成物は水が残存しており、水分を蒸
発分離すること、分解物をポリオレフィン樹脂中に微細
分散するため、別の押出機に移して再度混練処理する。
この方法は、一般市場から回収され、ポリオレフィン樹
脂の種類が雑多に混在するポリオレフィン樹脂フィルム
等である場合の再生処理に有効である。
【0017】押出機により加水分解反応を行う場合、例
えば、樹脂の溶融流れ性(190℃10分間のメルトフ
ローレートMFR)2.8のLDPE樹脂組成物を30
0℃10MPaで処理した後、同じくMFR0.9のL
LDPE樹脂組成物を300℃で加水分解しようとする
と、圧力は16MPaに変動する。同じくMFR6のポ
リプロピレン樹脂組成物を300℃で加水分解処理しよ
うとすると、圧力は5MPaに低下して処理不可能とな
る。この様な場合には前記したようにギヤポンプ等の昇
圧装置で一定圧力に調整して加水分解する方法が好まし
い。
【0018】本発明で得られた再生ポリオレフィン樹脂
組成物を製膜してフィルム又はシート化するには、加水
分解反応処理を押出機を用いて行う場合には、この工程
に引続いて必要に応じてフィルターを通し、製膜工程に
入ることもできる。容器を用いて加水分解処理を施す場
合には、これをあらためて押出機に供給して、製膜工程
にもっていってもよいし、又はこれを一旦ペレット化し
て、あらためて押出機に供給して、溶融、混練し、必要
に応じてフィルターを通し、製膜する。この場合、再生
ポリオレフィン樹脂組成物に新規ポリオレフィン樹脂を
配合してもよいことはいうまでもないことである。また
同時にポリオレフィン系樹脂に普通に配合される前記し
た慣用の添加剤を配合することもできる。
【0019】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明を更に具体的
に説明するが、本発明はこれら実施に限定されるもので
はない。先ず、実施例に使用した機器を説明する。
【0020】「押出機」押出機は東芝機械株式会社製二
軸押出機TEM35B、L/D=32を使用した。 「ギヤポンプ」ギヤポンプはスイスマーグ社製EX28
/28型ギヤポンプを使用した。 「加水分解反応容器」加水分解反応容器としては図−3
に示す内径45mmφ、長さ160mm、容積250m
lのパイプ状の耐圧容器を使用した。
【0021】「スクリーンチェンジャー」フィルターと
して、ドイツ グノイス社製RSF45型を使用し、目
開き80μmのスクリーンを装着した。フィルムの評価
は次の要領で行った。 「評価用フィルムの成形」評価用樹脂ペレットを三菱重
工業社製インフレフィルム成型機φ50mm押出機を使
用し、設定温度180℃、ブロー比2、フィルム厚み5
0μmに成形した。
【0022】「ダートドロップ強度測定」 JIS Z1707に準拠 フィルム状試験片に各種荷重の重錘を落下させ試験片の
50%が破壊するエネルギーを測定した。 「ブツの数測定」フィム状試験片に下から蛍光灯の光を
あて、上から目視観察し20cm×20cm角の範囲に
ある、0.1mm以上のブツ(凸部)を数え、フィルム
1グラム当たりに換算した。 「流れ性(略称MFR)の測定」JISK7210−1
976(熱可塑性プラスチック用)に準拠した。
【0023】実施例1 押出機は東芝機械株式会社製TEM35を使用して、バ
レル設定温度250℃に設定し、図−1の樹脂供給口1
1より、(株)日本ポリケム製のLLDPEフィルムグ
レードUF421と三菱エンジニアリングプラスチック
社製ポリアミド樹脂、フィルムグレード1022C6を
ペレットで重量比97対3の割合で混合した原料樹脂ペ
レットを10kg/hで供給し、スクリュー回転数20
0rpmで混練し、図−1中12の領域で溶融した後、
水供給口13よりイワキ社製プランジャポンプで0.5
kg/hで水を供給し、加水分解反応領域14の樹脂温
度300℃、樹脂圧力12MPaで、混練した。
【0024】水はベント口15より水蒸気で排出し、樹
脂をストランドノズル6よりとりだし水槽で冷却しペレ
ット状にカットした。当該ペレットをフィルムに成形し
て、ダートドロップ強度を測定した結果、1.2Jであ
った。フィルムの外観を目視観察した結果、ブツの数は
92個/gであった。樹脂の流れ性MFR値は1.1g
/10分であった。
【0025】実施例2 加水分解反応領域14の樹脂温度を250℃、樹脂圧力
を15MPaとした以外は総て実施例1と同様に操作し
てペレットを得た。当該ペレットをフィルムに成形し
て、ダートドロップ強度を測定した結果、1.2Jであ
った。フィルムの外観を目視観察した結果、ブツの数は
75個/gであった。樹脂の流れ性MFR値は1.0g
/10分であった。
【0026】実施例3 水の供給量を2kg/hとした以外総て実施例1と同様
に操作してペレットを得た。当該ペレットをフィルムに
成形して、ダートドロップ強度を測定した結果、1.2
Jであった。フィルムの外観を目視観察した結果、ブツ
の数は96個/gであった。樹脂の流れ性MFR値は
1.1g/10分であった。
【0027】実施例4 押出機は東芝機械株式会製TEM35を使用し、これに
図−2に示すようにギヤポンプ3、加水分解反応容器
2、スクリーンチェンジャー4、圧力調整バルブ5を接
続し、押出機バレル設定温度250℃に設定し、樹脂供
給口11より、(株)日本ポリケム製のLLDPEフィ
ルムグレードUF421と三菱エンジニアリングプラス
チック社製ポリアミド樹脂、フィルムグレード1022
C6をペレットで重量比97対3の割合で混合した原料
樹脂ペレットを10kg/hで供給し、スクリュー回転
数200rpmで混練し12の領域で溶融した後、水供
給口13よりイワキ社製ブランジャポンプで0.5kg
/hで供給し、水分散領域14で水を樹脂中に分散させ
た。この分散領域の温度、圧力はそれぞれ280℃、7
MPaであった。ギヤポンプ3のところの温度を280
℃、加水分解領域の温度を300℃、スクリーンチェン
ジャー4のところの温度を300℃に設定し、樹脂と水
の混合物をギヤポンプ3で昇圧して、圧力調整バルブ5
で加水分解反応領域21の圧力を12MPaに調整し、
300℃で加水分解を行った。
【0028】樹脂はストランドノズル6で水蒸気の膨脹
で発泡した状態でとりだし、水槽で冷却し、粉砕機で粒
径1〜5mmに粉砕した。当該樹脂を、押出機TEM3
5(図−4に示す)を用いて溶融混練した後、ベント口
より水蒸気を排出し、樹脂をストランドノズル6よりと
りだし水槽で冷却しペレット状にカットした。ペレット
をフィルムに成形して、ダートドロップ強度を測定した
結果、1.2Jであった。フィルムの外観を目視観察し
た結果、ブツの数は76個/gであった。樹脂の流れ性
MFR値は1.1g/10分であった。
【0029】実施例5 実施例4と同じ装置、原料樹脂ペレットを用い、これを
スクリュー回転数200rpmで混練し12の領域で溶
融した後、水供給口13よりイワキ社製プランジャポン
プで水を0.5kg/hで供給し、水分散領域14で水
を樹脂中に分散させた。この分散領域の温度、圧力はそ
れぞれ230℃、6MPaであった。ギヤポンプ3を2
30℃、加水分解領域を250℃、スクリーンチェンジ
ャーを250℃に設定し、樹脂と水の混合物をギヤポン
プで昇圧して、5の圧力調整バルブで加水分解反応領域
21を15MPaに調整し、250℃で加水分解を行っ
た。
【0030】樹脂は水蒸気と共にストランドノズル6よ
り発泡した状態でとりだし水槽で冷却し粉砕機で粒径1
〜5mmに粉砕した。得られた樹脂を実施例4と同様に
して水蒸気を排出し、ペレットを得た。ペレットをフィ
ルムに成形して、ダートドロップ強度を測定した結果、
1.2Jであった。フィルムの外観を目視観察した結
果、ブツの数は63個/gであった。樹脂の流れ性MF
R値は1.1g/10分であった。
【0031】比較例1 押出機は東芝機械株式会社製TEM35を使用して、バ
レル設定温度320℃に設定し、図−1樹脂供給口11
より、(株)日本ポリケム製のLLDPEフィルムグレ
ードUF421と三菱エンジニアリングプラスチック社
製ポリアミド樹脂、フィルムグレード1022C6をペ
レットで重量比97対3の割合で混合した原料樹脂ペレ
ットを10kg/hで供給し、スクリュー回転数200
rpm、図−1、12の領域で溶融した後、水供給口1
3よりイワキ社製プランジャポンプで水を0.5kg/
hで供給し、加水分解反応領域14の樹脂温度360
℃、樹脂圧力10Mpa、で混練した。
【0032】水はベント口15より水蒸気で排出し、樹
脂をストランドノズル6よりとりだし水槽で冷却しペレ
ット状にカットした。当該ペレットをフィルムに成形し
て、ダートドロップ強度を測定した結果、0.6Jであ
った。フィルムの外観を目視観察した結果、ブツの数は
497個/gであった。樹脂の流れ性MFR値は2.8
g/10分であった。この結果は、LLDPE樹脂が分
解してダートドロップ強度の低下と流れ性が増加してお
り、樹脂としての再利用には不適当な材料であることを
示している。
【0033】比較例2 加水分解反応領域14の樹脂圧力を5MPaとした以外
実施例1と同様にしてペレットを得た。当該ペレットを
フィルムに成形して、ダートドロップ強度を測定した結
果、0.8Jであった。フィルムの外観を目視観察した
結果、ブツの数は1230個/gであった。樹脂の流れ
性MFR値は1.1g/10分であった。この結果は、
ポリアミド樹脂の分解が不十分で、LLDPE樹脂に分
散が悪く、ブツが多数発生したものと推定される。ダー
トドロップ強度の低下はフィルムとブツの界面の強度が
減少した結果と推定される。この結果、外観、強度共に
悪く、樹脂としての再利用には不適当な材料であること
がわかる。
【0034】比較例3 水を供給しなかったこと以外総て実施例1の方法に従っ
てペレットを得た。当該プレットをフィルムに成形し
て、ダートドロップ強度を測定した結果、0.3Jであ
った。フィルムの外観を目視観察した結果、ブツの数は
1730個/gであった。樹脂の流れ性MFR値は1.
1g/10分であった。この結果は、ポリアミド樹脂の
分解が不十分で、LLDPE樹脂に分散が悪く、ブツが
多数発生したものと推定される。ダートドロップ強度の
低下はフィルムとブツの界面の強度が減少した結果と推
定される。この結果、外観、強度共に著しく悪く、樹脂
としての再利用には不適当な材料であることがわかる。
【0035】比較例4 ギヤポンプ3のところの温度を320℃、加水分解領域
の温度を360℃、スクリーンチェンジャー4のところ
の温度を300℃に設定し、樹脂と水の混合物をギヤポ
ンプ3で昇圧して、5の圧力調整バルブで21の加水分
解反応領域の圧力を10MPaに調整し、360℃で加
水分解を行った以外は実施例4と同様にして水分を除去
したペレットを得た。
【0036】得られたペレットをフィルムに成形して、
ダートドロップ強度を測定した結果、0.3Jであっ
た。フィルムの外観を目視観察した結果、ブツの数は1
25個/gであった。樹脂の流れ性MFR値は4.0g
/10分であった。加水分解反応によりブツの数は減少
しているが、LLDPE樹脂が熱分解して劣化したう
え、フィルム強度を極端に低下させている。樹脂として
の再利用には不適当な材料である。
【0037】比較例5 21の加水分解反応領域の圧力を7MPaに調整し、3
60℃で加水分解を行ったこと以外、総て実施例4と同
様にして水分を除去したペレットを得た。フィルムに成
形して、ダートドロップ強度を測定した結果、0.8J
であった。フィルムの外観を目視観察した結果、ブツの
数は810個/gであった。樹脂の流れ性MFR値は
1.2g/10分であった。加水分解反応によりブツの
減少は不十分であり、樹脂としての再利用には不適当な
材料である。
【0038】
【表1】
【0039】
【発明の効果】本発明の方法によれば、ポリオレフィン
樹脂以外の有機物を含有するポリオレフィン樹脂フィル
ム等の加熱、溶融、混練及び加水分解反応処理から成る
一連の操作を一台の押出機で行い、低コストの再生ポリ
オレフィン組成物を得ることができる。また、各種の溶
融粘度の異なるポリオレフィン樹脂からなるポリオレフ
ィン樹脂フィルム等を回収、再生する場合、押出機、ギ
ヤポンプ等の昇圧装置その他の反応容器を組合せること
により組成物の再生を機械を停止することなく連続的に
加水分解反応処理することができる。この方法によれば
加水分解反応をより高圧に昇圧することが可能であり、
反応時間の短縮化、熱劣化の防止、再生ポリオレフィン
組成物の高品位化に一層有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に当たり使用した押出機の概略説
明図。
【図2】本発明の実施に当たり使用した装置の概略説明
図。
【図3】本発明の実施に当たり使用した加水分解反応容
器の概略説明図。
【図4】本発明の実施に当たり使用した押出機の概略説
明図。
【符号の説明】
1 二軸押出機 11 樹脂供給口 12 樹脂溶融領域 13 水供給口 14 水分散領域 15 ベント口 16 加水分解反応領域 2 加水分解反応容器 21 加水分解反応領域 22 バンドヒータ 23 圧力・温度センサ 3 ギヤポンプ 4 スクリーンチェンジャー 5 圧力調整バルブ 6 ストランドノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29K 105:26

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン樹脂以外の有機物を含有
    するポリオレフィン樹脂フィルム、シート又はこれらの
    粉砕物を、溶融、混練した後、樹脂100重量部に対し
    て水0.1〜50重量部を加え、混練し、次いで200
    〜350℃、10〜30MPaに加熱、加圧してポリオ
    レフィン樹脂以外の有機物を加水分解することを特徴と
    する再生ポリオレフィン樹脂組成物の製造方法。
  2. 【請求項2】 溶融、混練から加水分解の全てを一つの
    押出機を用いて行う請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 溶融、混練及び水を加えた後の混練を一
    つの押出機において行い、加水分解は押出機以外の反応
    容器を用いて行う請求項1記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 ポリオレフィン樹脂以外の有機物が加水
    分解性の合成樹脂である請求項1記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 ポリオレフィン樹脂以外の加水分解性の
    合成樹脂がポリオレフィン樹脂フィルムと積層構造をな
    している請求項1記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の方法で
    得られた再生ポリオレフィン樹脂組成物を製膜してフィ
    ルム又はシートを得る方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006327189A (ja) * 2005-04-28 2006-12-07 Nippon Steel Corp 廃プラスチック成形方法及び廃プラスチック熱分解方法
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