JPH11355876A - スピーカの取り付け構造 - Google Patents
スピーカの取り付け構造Info
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- JPH11355876A JPH11355876A JP15614798A JP15614798A JPH11355876A JP H11355876 A JPH11355876 A JP H11355876A JP 15614798 A JP15614798 A JP 15614798A JP 15614798 A JP15614798 A JP 15614798A JP H11355876 A JPH11355876 A JP H11355876A
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Abstract
振動を効率良く一点に集めて内部機構を介して接地でき
るスピーカの取り付け構造を提供する。 【解決手段】 スピーカ30を収納して所定面から露出
させるスピーカ開口部16を備えたスピーカキャビネッ
ト10を有し、このスピーカキャビネット10の内部の
底面12から上部に延在して先端部に凹状に形成された
ピボット14aを備えた支柱14を設け、この支柱14
のピボット14a部に支軸24を載置して天秤構造に支
持される天秤部材20を備え、この天秤部材20の片側
にスピーカ30を固定して他方の片側にスピーカ30と
バランスを保持するウエイト40を固定する。また、ス
ピーカキャビネット10には、底面12の上部に弾性部
材18を介して周壁および上面を設けるとともに、スピ
ーカ開口部16に弾性部材19を設けることでスピーカ
30の振動を吸収する。
Description
け構造に係り、より詳細にはスピーカキャビネットの内
部でスピーカの振動を吸収するスピーカの取り付け構造
に関する。
キャビネットの内部に取り付けられたスピーカの入力端
子部に電圧を加えてコーンが前後動作を高速に繰り返す
ことにより空気に振動(音波)を伝えて音を発生させて
いる。しかし、スピーカは、ボイスコイルで発生した振
動をコーンが空気に伝達する際に、スピーカキャビネッ
ト等の内部機構に伝達してしまい、この内部機構から余
分な振動が発生することで音質を濁してしまうことがあ
った。このようにスピーカ装置には、スピーカから振動
がスピーカキャビネット等の内部構造に伝達されないよ
うにするスピーカの取り付け構造が要求されていた。こ
こで従来、このような問題を解決するために、スピーカ
から発生した余分な振動を誘導する誘導部材を設けて接
地することで音質の濁りを防止するスピーカの取り付け
構造が適用されている。
従来のスピーカの取り付け構造を示す断面図である。ま
た図7は、図6に示したフレーム220の詳細を示す斜
視図である。図6に示すように、従来のスピーカの取り
付け構造は、中空で箱形状に形成されたスピーカキャビ
ネット200と、このスピーカキャビネット200の所
定面に設けたバッフル板202のスピーカ開口部20
4、206から露出させるスピーカ230、232と、
このスピーカ230、232をスピーカキャビネット2
00の内部に固定して振動を誘導するフレーム220
と、スピーカキャビネット200のスピーカ開口部20
4、206およびスピーカ230、232の間に装着さ
れた弾性体208、209とを設けている。
定面には、2つのスピーカ(2Wayスピーカ)23
0、232を露出させる円形状のスピーカ開口部20
4、206を設けたバッフル板202を備えている。
底面には、ネジ224により固定されたフレーム220
を設けている。このフレーム220は、図7に示すよう
に、底板226を備え、この底板226から上部に両側
から延在する側壁225と、この側壁225を連結する
固定板227とを備えている。この固定板227には、
2つのスピーカ230、232を固定するための固定穴
228が2箇所設けてある。このように、固定板227
に設けた固定穴228には、図6に示したようにネジ2
34が挿入されて2つのスピーカ230、232を固定
する。
32とスピーカ開口部204、206との間には、弾性
体208、209が装着されている。この弾性体20
8、209は、円環形状に形成されており、スピーカ2
30、232の外周近傍に装着されてスピーカ230、
232の振動がスピーカキャビネット200に伝達され
ないようにしている。
り付け構造によりスピーカの振動を接地する動作は、ま
ず、スピーカ230、232の入力端子部(図示せず)
に電圧を印加する。これによりスピーカ230、232
のコーン(図示せず)は、高速に前後動作を繰り返して
空気に振動(音波)を伝えて音を発生させる。
は、スピーカキャビネット200のバッフル板202に
伝達されないようにスピーカ開口部204、206とス
ピーカ230、232との間に設けた弾性体208、2
09により吸収する。これにより、スピーカ230、2
32の振動は、フレーム220に伝達され、このフレー
ム220の固定板227および側壁225を介して底板
226に伝達される。従って、スピーカ230、232
の振動は、底板226に伝達され、スピーカキャビネッ
ト200の底面に接地される。
は、弾性体208、209を設けてスピーカ230、2
32からの振動を吸収するとともに、スピーカキャビネ
ット200の底面から延在するフレーム220を設けて
スピーカを固定することにより、スピーカの振動をフレ
ーム220により誘導して接地することで、音質の濁り
を防止していた。
スピーカの取り付け構造では、図6に示したようにスピ
ーカの振動を接地する経路がフレーム220の側壁22
5および固定板227を介しており、この経路が複数有
り明確でないため、フレーム220の振動によりスピー
カから発生する音質を濁してしまう不具合があった。本
発明はこのような課題を解決し、スピーカの音質を濁す
ことなく、スピーカの振動を効率良く一点に集めて内部
機構を介して接地できるスピーカの取り付け構造を提供
することを目的とする。
決するために、スピーカキャビネット内に少なくとも1
つまたは複数のスピーカを収納するスピーカ取り付け構
造において、このスピーカを露出する1つまたは複数の
開口部を所定面に形成したスピーカキャビネットと、こ
のスピーカキャビネットの内部において上部から下部方
向に延在する支柱と、この支柱の先端を支点として上部
に1つまたは複数天秤構造を有して載置される天秤部材
と、1つまたは複数の天秤部材の片側に固定されるとと
もにスピーカキャビネットの開口部に露出させるスピー
カと、天秤部材に固定されたスピーカと対向する他方の
片側にスピーカとバランスを保持して固定されるウエイ
ト部材とを備え、スピーカの振動を天秤部材により支柱
の先端に伝達させて接地する。ここで、スピーカキャビ
ネットの開口部とスピーカとの間には弾性部材を設け、
支柱の先端部と天秤部材の支持部とは凹状のピポットと
凸状の支軸とを形成することにより天秤構造に支持する
ことが好ましい。
面に接続してスピーカの振動を接地するとともに、スピ
ーカキャビネットは底面の上部に弾性部材を介して周壁
および上面を設けることによりスピーカの振動を吸収さ
せることが好ましい。
ーカキャビネットの底面に設けた開口部から下部に延在
してスタンド部材に接続し、スピーカキャビネットを天
秤部材とともに天秤構造を有して上部先端に支持すると
ともに、スピーカキャビネットの底面開口部と支柱との
間に弾性部材を設けることが好ましい。
よるスピーカ取り付け構造の実施の形態を詳細に説明す
る。図1は、本発明によるスピーカ取り付け構造の第1
の実施の形態を示す断面図である。図1に示すように、
本発明によるスピーカ取り付け構造の第1の実施の形態
は、スピーカ30を1つ用いたスピーカ装置であり、中
空で箱形状に形成されて所定面にスピーカ30を露出さ
せるスピーカ開口部16を設けたスピーカキャビネット
10と、このスピーカキャビネット10内部の底面12
の中央部から上部に延在する支柱14と、この支柱14
の先端に天秤構造を備えて支持される天秤部材20と、
この天秤部材20の片側に固定されてスピーカ開口部1
6から露出するスピーカ30と、このスピーカ30と対
向する天秤部材20の片側にスピーカ30とバランスを
保持して固定されるウエイト40と、スピーカキャビネ
ット10のスピーカ開口部16とスピーカ30との間に
装着する弾性体19とを設けている。
12の上部に弾性体18を装着して、この弾性体18を
介して上部に外壁と上面とを形成することによりスピー
カ30からの振動を吸収している。また、支柱14の先
端には、凹状に形成されたピボット14aが設けてあ
る。このピボット14aには、天秤構造を備えた天秤部
材20が載置されている。
た周壁26と、この周壁26の上部を閉鎖する上面22
と、この上面22の中央部から内部に突出して支柱14
のピボット14aに支持される支軸24と、周壁26の
両側面から垂直に延在する固定部28とを備えている。
また、天秤部材20の周壁26から延在する固定部28
は、片側の固定部28aにスピーカ開口部16から露出
したスピーカ30を固定し、他方の固定部28bにはス
ピーカ30とバランスを保持して釣合いをとるようにウ
エイト40が固定されている。
との間には、弾性体19が装着されている。この弾性体
19は、円環形状に形成されており、スピーカ30の外
周に装着されてスピーカ30の振動をスピーカキャビネ
ット10に伝達しないように装着されている。
により振動を接地する動作は、まず、スピーカ30の入
力端子部(図示せず)に電圧を印加する。これによりス
ピーカ30のコーン(図示せず)は、高速に前後動作を
繰り返して空気に振動(音波)を伝えて音を発生させ
る。この際、スピーカ30から発生した振動は、天秤部
材20が支軸24を中心とした振り子の動作により運動
エネルギに変換される。
秤部材20の支軸24を中心とした振り子の動作により
吸収されるが、ここで吸収しきれなかった振動は支柱1
4のピボット14aに支軸24を介して一点に集めら
れ、支柱14に伝達されてスピーカキャビネットの底面
12から接地される。
2に設けた弾性体18およびスピーカ開口部16に設け
た弾性体19は、スピーカ30からの振動がスピーカキ
ャビネット10等の内部機構に伝達されないように振動
を吸収している。従って、弾性体18、19は、スピー
カ30からの振動が内部機構に伝達され、この内部機構
による伝達経路が振動をループさせて、お互いに複雑に
干渉することを防止できる。
秤部材20の振り子動作は、天秤部材20と支柱14と
の間に弾性体を設けることで、より効果的に振動を吸収
することができる。図2は、図1に示した天秤部材20
と支柱14との間に弾性体17を設けた状態を示す断面
図である。図2に示すように、支柱14には、円環状に
形成した弾性体17が装着されている。この弾性体17
は、支柱14に装着するとともに天秤部材20の外壁2
6下端部に嵌入するように装着されている。
作によってスピーカ30の振動を吸収する際に、支柱1
4と天秤部材20との間でスピーカ30の振動を吸収し
ている。これにより、スピーカ30の振動は、天秤部材
20の振り子の動作と弾性体17とにより大部分が吸収
され、支柱14のピポット14aに伝達される振動を低
減することができる。
スピーカ30から発生する振動は天秤部材20の振り子
の動作により吸収するとともに、吸収しきれない振動エ
ネルギはピポット14aに支軸24を介して一点に集め
られて支柱14に伝達して接地するため、スピーカキャ
ビネット10等の内部機構に振動が伝達されて発生する
複雑な振動により音質を濁してしまうことを防止でき
る。また、天秤部材20と支柱14との間に弾性体17
を設けることで、支柱14のピポット14aに伝達され
る振動をより効果的に吸収して低減することができる。
カ取り付け構造の第2の実施の形態を詳細に説明する。
図3は、本発明によるスピーカ取り付け構造の第2の実
施の形態を示す断面図である。
取り付け構造の第2の実施の形態は、スピーカを2つ装
着して天秤部材を2重構造にした2Wayスピーカ装置
であり、中空で箱形状に形成された所定面に2つのスピ
ーカを露出させるスピーカ開口部55、56を設けたス
ピーカキャビネット50と、このスピーカキャビネット
50内部の底面52中央部から上部に延在する支柱54
と、この支柱54の先端上部に2重構造の天秤構造を備
えて支持される天秤部材60、70と、この天秤部材6
0、70の片側に固定されてスピーカ開口部56、55
から露出する2つのスピーカ80、82と、このスピー
カ80、82と対向する天秤部材60、70の片側にス
ピーカ80、82とバランスを保持して固定されるウエ
イト90、92と、スピーカキャビネット50のスピー
カ開口部56、55とスピーカ80、82との間に装着
する弾性体59、57とを設けている。
空で箱形状に形成されており、底面52の上部に弾性体
58を装着して、この弾性体58を介して上部に外壁と
上面とを形成することによりスピーカ80、82からの
振動を吸収している。
面52には、略中央部から上部に延在する支柱54を設
けてある。この支柱54の先端には、凹状に形成された
ピボット54aが設けてある。このピボット54aに
は、天秤構造を備えた天秤部材60と、この天秤部材6
0の上部に更に天秤構造を備えて2重構造に載置される
天秤部材70とを設けている。
壁を設け、この周壁の上部を閉鎖するように上面を備え
ている。この上面には、上部の中央部に凹状に形成され
たピボット部63と、支柱54のピボット54aに支持
される支軸64とを設けている。
成する円筒状の周壁の幅(直径)より広く設けた円筒形
状の周壁を備え、この周壁の上部を閉鎖するように上面
を備えている。この上面には、内部の中央部から突出し
て天秤部材60のピボット63に支持される支軸74を
設けている。
側から延在する固定部68、78が設けられている。こ
こで天秤部材60の固定部68は、片側の固定部68a
にスピーカ80がスピーカ開口部56から露出するよう
に固定され、他方の固定部68bにはスピーカ80とバ
ランスを保持するウエイト90が固定されている。一
方、天秤部材70の固定部78には、片側の固定部78
aにスピーカ82がスピーカ開口部55から露出するよ
うに固定され、他方の固定部78bにはスピーカ82と
バランスを保持するウエイト92が固定されている。
部56、55との間には、弾性体59、57が装着され
ている。ここで弾性体57は、円環形状に形成されてお
り、スピーカ82の外周に装着されてスピーカ82の振
動をスピーカキャビネット50に伝達しないように装着
されている。また弾性体59は、円環形状に形成されて
おり、スピーカ80の外周に装着されてスピーカ80の
振動をスピーカキャビネット50に伝達しないように装
着されている。
により振動を接地する動作は、まず、スピーカ80、8
2の入力端子部(図示せず)に電圧を印加する。これに
よりスピーカ80、82のコーン(図示せず)は、高速
に前後動作を繰り返して空気に振動(音波)を伝えて音
を発生させる。この際、スピーカ80、82から発生し
た振動は、天秤部材70、60が支軸64、74を中心
として振り子のような動作をすることにより運動エネル
ギに変換される。
は、大部分が天秤部材70、60の支軸64、74を中
心とした振り子の動作により吸収されるが、ここで吸収
しきれなかった振動エネルギは支柱54のピボット54
aに支軸64、74を介して一点に集められ、支柱54
に伝達すことでスピーカキャビネットの底面52から接
地される。
2に設けた弾性体58およびスピーカ開口部56、55
に設けた弾性体57、59は、スピーカ80、82から
の振動エネルギがスピーカキャビネット50等の内部機
構に伝達されないように振動を吸収している。従って、
弾性体57、58、59は、スピーカ50からの振動が
内部機構に伝達され、この内部機構の伝達経路で振動が
ループすることによりお互いに複雑に干渉することを防
止できる。
秤部材を二重構造としたのは、電気回路に例えると、同
一のアースラインを複数の回路で供給した際にコモンモ
ードノイズが発生するのを避けるため、各回路毎にアー
スラインを設けて最後にそれらを一点に集めてアースす
ることと同様の理由である。従って、スピーカからの振
動は、天秤部材60、70を二重構造にすることによ
り、支柱54のピボット54aに支軸64、74を介し
て一点に集められるとともに支柱54に伝達されてスピ
ーカキャビネット50の底面52から接地される。
4aを凹状の形状から凸状に突出させ、併せて天秤部材
60の支軸64の部分を凹状にして天秤部材60、70
を支持しても同じ振り子の動作を実行することができ
る。図4は、このように図3に示した支柱54が天秤部
材70、60を天秤構造に支持する構造を変更した支柱
および天秤部材の他の実施の形態を示す断面図である。
支持する構造を変更した支柱および天秤部材の他の実施
の形態は、スピーカキャビネット50の底面52から上
部に延在して先端部から凸状に突出する支軸53aを備
えた支柱53を備え、この支柱53の支軸53aに載置
されて天秤構造に支持される天秤部材100を設けてい
る。
成された周壁を設け、この周壁の上部を閉鎖するように
上面を備えている。この上面は、内側および外側の中央
部に凹状に形成されたピボット103、101が設けて
ある。また、天秤部材100は、支柱53の支軸53a
にピボット101を載置することにより天秤構造に支持
される。この天秤部材100の両側には、スピーカ80
とウエイト90とがバランスを保ちながら固定されてい
る。
は、上部から天秤部材70の支軸74が載置されて2重
の天秤構造に支持されている。この天秤部材70の両側
には、天秤部材100と同様にスピーカ82とウエイト
92とがバランスを保ちながら固定されている。
支持するため、先端の形状を図3に示したピボット54
aまたは図4に示した支軸53aのいずれかの形状に形
成しても同様の天秤構造に支持される。また、図4に示
した天秤構造は、ピボット103を上部に突出させて支
軸を形成し、支軸74をピボット形状の凹部にしても同
様の天秤構造が得られる。さらに、図4に示した天秤構
造は、ピボット103、101を上下に突出させて支軸
を形成し、支柱53の支軸53aと天秤部材70の支軸
74とをピボット形状の凹部にしても同様の天秤構造が
得られる。
第1の実施の形態と同様に、スピーカから発生する振動
は支柱に伝達されて接地されるため、スピーカキャビネ
ット等の内部機構に振動が伝達されて発生する複雑な振
動により音質を濁してしまうことを防止できる。
カ取り付け構造の第3の実施の形態を詳細に説明する。
図5は、本発明によるスピーカ取り付け構造の第3の実
施の形態を示す断面図である。
取り付け構造の第3の実施の形態は、支柱を延長してス
タンドと連結、もしくは兼用して、この支柱に天秤部材
とともにスピーカキャビネットを天秤構造に支持したも
のであり、薄板形状に形成されたスタンド111と、こ
のスタンド111の略中央から上部に延在する支柱11
4と、中空で箱形状に形成されて所定面にスピーカ13
0を露出させるスピーカ開口部116を設けるとともに
底面112に支柱114を貫通させて延在させる支柱開
口部115を備えたスピーカキャビネット110と、こ
のスピーカキャビネット110の内部に延在する支柱1
14の先端に天秤構造を備えて支持される天秤部材12
0と、この天秤部材120の片側に固定されてスピーカ
開口部116から露出するスピーカ130と、このスピ
ーカ130と対向する天秤部材120の片側にスピーカ
130とバランスを保持するように固定されるウエイト
140とを設けてある。
底面112に支柱114を貫通させて延在させる支柱開
口部115を備え、この支柱開口部115と支柱114
との間に弾性体118を装着している。これにより弾性
体118は、支柱114を介して伝達されるスピーカ1
30の振動を吸収している。
ピボット114aが設けている。また支柱114の先端
には、天秤構造を備えた天秤部材120が載置されてい
る。
れた周壁126と、この周壁126の上部を閉鎖する上
面122とを備えている。この上面122は、上部中央
に凹状に設けたピボット123と、内部中央から突出す
る支軸124とを備えている。この天秤部材120のピ
ボット123には、上部からスピーカキャビネット11
0に設けた支軸113が載置されて支持されている。ま
た、天秤部材120には、周壁126の両側面から垂直
に延在する固定部128を備えている。この天秤部材1
20の固定部128は、片側の固定部128aにスピー
カ130がスピーカ開口部116から露出するように固
定され、他方の固定部128bにはスピーカ130とバ
ランスを保持するようにウエイト140が固定されてい
る。
16との間には、弾性体119が装着されている。この
弾性体119は、円環形状に形成されており、スピーカ
130の外周に装着されてスピーカ130の振動をスピ
ーカキャビネット110に伝達しないように装着されて
いる。
により振動を接地する動作は、まず、スピーカ130の
入力端子部(図示せず)に電圧を印加する。これにより
スピーカ130のコーン(図示せず)は、高速に前後動
作を繰り返して空気に振動(音波)を伝えて音を発生さ
せる。この際、スピーカ130から発生した振動は、天
秤部材120が支軸124を中心として振り子のように
動作することで運動エネルギに変換される。
天秤部材120の支軸124を中心とした振り子の動作
により吸収されるが、ここで吸収しきれなかった振動は
支柱114のピボット114aに支軸124を介して一
点に集められ、支柱114に伝達すことでスピーカキャ
ビネット110の底面112を介してスタンド111か
ら接地される。
開口部115に設けた弾性体118およびスピーカ開口
部116に設けた弾性体119は、スピーカ130から
の振動がスピーカキャビネット110等の内部機構に伝
達されないように振動を吸収している。従って、弾性体
118、119は、スピーカ130からの振動が内部機
構に伝達され、この内部機構の伝達経路で振動がループ
することにより、お互いに複雑に干渉することを防止で
きる。
支軸113により天秤部材120のピボット123に支
持されている。これによりスピーカキャビネット110
は、スピーカ130からの振動が伝わっても、この振動
を支軸113により天秤部材120のピボット123に
伝達することができる。従って、第3の実施の形態で
は、スピーカキャビネット110に伝達されたスピーカ
130の振動も同時に支柱114に伝達して接地できる
ように形成している。
スピーカ130とウエイト140とを天秤構造の天秤部
材120に固定して支柱114に支持しているため、第
1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。さら
に、第3の実施の形態によると、スピーカキャビネット
110を支軸113により天秤部材120のピボット1
23に支持してスピーカキャビネット110に伝達され
たスピーカ130の振動を同時に支柱114を介して接
地することができるため、第1の実施の形態に比べてよ
り効果的な振動の吸収を実現することができる。
り付け構造の実施の形態を詳細に説明したが、本発明は
前述の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨
を逸脱しない範囲で変更可能である。例えば、円筒形状
の周壁を有した天秤部材の実施の形態を説明したが、こ
の円筒形状に限定されるものではない。また、図2に示
した弾性体17を設けた第1の実施の形態を説明した
が、これに限定されるものではなく、第2の実施形態で
説明した2Wayスピーカ装置にも適用できる。また、
図5に示したように、スタンド111から延在した支柱
114に1つの天秤部材120を支持した実施の形態を
説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、
第2の実施形態で説明した2つの天秤部材を設けた2W
ayスピーカ装置にも適用できる。
け構造によれば、スピーカが支柱に支持された天秤部材
に固定しているため、スピーカから発生される振動がス
ピーカキャビネット等の内部機構に伝達することなく、
支柱の先端の一点に集めて接地できるため、スピーカの
音質の濁りを防止するとともに、解像度の高い明瞭な音
質を得ることができる。
施の形態を示す断面図。
弾性体17を設けた状態を示す断面図。
施の形態を示す断面図。
面図。
施の形態を示す断面図。
Claims (6)
- 【請求項1】 スピーカキャビネット内に少なくとも1
つまたは複数のスピーカを収納するスピーカ取り付け構
造において、 前記スピーカを露出する1つまたは複数の開口部を所定
面に形成したスピーカキャビネットと、 前記スピーカキャビネットの内部において下部から上部
方向に延在する支柱と、 前記支柱の先端を支点として上部に1つまたは複数天秤
構造を有して載置される天秤部材と、 前記1つまたは複数の天秤部材の片側に固定されるとと
もに前記スピーカキャビネットの開口部に露出させたス
ピーカと、 前記天秤部材に固定されたスピーカと対向する他方の片
側にスピーカとバランスを保持して固定されるウエイト
部材とを備え、 前記スピーカの振動を前記天秤部材により前記支柱の先
端に伝達させて接地していることを特徴とするスピーカ
の取り付け構造。 - 【請求項2】 請求項1に記載のスピーカの取り付け構
造において、 前記スピーカキャビネットの開口部とスピーカとの間に
は、弾性部材を設けていることを特徴とするスピーカの
取り付け構造。 - 【請求項3】 請求項1に記載のスピーカの取り付け構
造において、 前記支柱の先端部と前記天秤部材の支持部とは、凹状の
ピポットと凸状の支軸とを形成することにより天秤構造
に支持していることを特徴とするスピーカの取り付け構
造。 - 【請求項4】 請求項1に記載のスピーカの取り付け構
造において、 前記支柱は前記スピーカキャビネット内の底面に接続し
て前記スピーカの振動を接地するとともに、前記スピー
カキャビネットは底面の上部に弾性部材を介して周壁お
よび上面を設けることにより前記スピーカの振動を吸収
していることを特徴とするスピーカの取り付け構造。 - 【請求項5】 請求項1に記載のスピーカの取り付け構
造において、 前記支柱は、前記スピーカキャビネットの底面に設けた
開口部から下部に延在してスタンド部材に接続し、前記
スピーカキャビネットを前記天秤部材とともに天秤構造
を有して上部先端に支持していることを特徴とするスピ
ーカの取り付け構造。 - 【請求項6】 請求項5に記載のスピーカの取り付け構
造において、 前記スピーカキャビネットの底面開口部と支柱との間に
は、弾性部材を設けていることを特徴とするスピーカの
取り付け構造。
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-
1998
- 1998-06-04 JP JP15614798A patent/JP3526744B2/ja not_active Expired - Fee Related
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