JPH11355258A - 位相調整回路 - Google Patents

位相調整回路

Info

Publication number
JPH11355258A
JPH11355258A JP10157138A JP15713898A JPH11355258A JP H11355258 A JPH11355258 A JP H11355258A JP 10157138 A JP10157138 A JP 10157138A JP 15713898 A JP15713898 A JP 15713898A JP H11355258 A JPH11355258 A JP H11355258A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
unit
delay amount
phase
delay
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10157138A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomohisa Iwanaga
知久 岩永
Tatsuya Saito
達也 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP10157138A priority Critical patent/JPH11355258A/ja
Publication of JPH11355258A publication Critical patent/JPH11355258A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の回路間の信号転送時の受信信号と受信側
クロックの位相を自動的に調整する回路を提供する。 【解決手段】送信側クロック信号17に同期して信号送
信部1より送信した信号11と受信側クロック信号18
の間の位相を位相検出部4および位相検出部5で2つの
異なる値として検出し、それらの位相をもとに遅延量計
算部6で可変遅延部2の遅延量を調整し、信号受信部入
力信号12が信号受信部3において信号の論理値が安定
な領域の中心付近で取り込まれるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置内で
信号の送受信を行う複数のユニット間における論理信号
とクロック信号の間の位相調整回路に関する。
【0002】
【従来の技術】大型計算機などの情報処理装置において
プロセッサ間で論理信号を送受信する場合、送信側のプ
ロセッサから出力されて受信側のプロセッサに到達した
論理信号と、それを取り込むタイミングを決定する受信
側のクロック信号との間の位相関係を適正な範囲内に調
整する必要がある。従来、これを行う方法として、例え
ば特公平6−103881 号公報に記載の方法がある。
【0003】図13に同公報による位相調整方式の例を
示す。クロック信号発生部207より出力される送信側
クロック信号217に同期して信号送信部201より出
力された信号211は可変遅延部202で所定の時間遅
延され、信号受信部入力信号212として信号受信部2
03に入力される。信号受信部入力信号212はクロッ
ク信号発生部208より出力される受信側クロック信号
218に同期して信号受信部203で取り込まれ、受信
信号213として出力される。信号受信部入力信号21
2はまた、固定遅延部204で所定の時間遅れ、信号受
信部入力信号214として信号受信部205に入力され
る。固定遅延部204での遅延時間は受信側クロック信
号218の1周期よりも短い時間である。信号受信部入
力信号214は受信側クロック信号218に同期して信
号受信部205で取り込まれ、受信信号215として出
力される。受信信号213と受信信号215の論理値を
データ比較部206で比較し、比較結果を遅延量設定信
号216として可変遅延部202に送る。可変遅延部2
02の遅延量は遅延量設定信号216によって0と所定
の値の2通りに切り替わる。
【0004】位相調整開始時、可変遅延部202の遅延
量を0にし、信号送信部201より出力された論理信号
を信号受信部203および信号受信部205で受信す
る。データ比較部206での比較結果が一致したときは
可変遅延部202の遅延量を0のまま変化させず、位相
調整を終了する。比較結果が一致しなかったときは、可
変遅延部202の遅延量を固定遅延部204の遅延量よ
りも大きな所定の遅延量に切り替え、位相調整を終了す
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特公平6−103881 号公
報に記載されている方式では、受信側において通常のタ
イミングで信号を取り込む信号受信部と信号を少し遅延
させてから取り込む信号受信部のそれぞれの出力信号の
論理値が同一かどうかで信号を取り込むタイミングの安
定性を判断している。しかし、両信号受信部のいずれか
は実際の信号転送時にも使用するため、位相調整時に両
信号受信部で取り込んだ信号の論理値が同一であっても
実際の信号転送時に使用する信号受信部で信号を取り込
むタイミングが信号の論理値が変化する領域の近傍であ
る可能性がある。この場合、位相調整時には正しく送受
信が行えても、実使用時における温度等の環境変化によ
り信号転送路の遅延時間が変動し、正しいデータを受信
することができなくなることがある。
【0006】また、同方式では両信号受信部で取り込ん
だ信号の論理値が異なる場合、信号転送路に所定の遅延
量を追加するが、この遅延量が固定値であるため環境変
化による遅延時間変動や信号波形の品質劣化等を考慮し
たうえで適正な遅延量に設定するのが困難である。
【0007】本発明の目的は、情報処理装置内で信号の
送受信を行う複数のユニット間で安定した信号転送を行
うのに好適な論理信号とクロック信号の間の位相を調整
する回路を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、第1の
クロック信号を発生する第1のクロック信号発生部と、
第2のクロック信号を発生する第2のクロック信号発生
部と、上記第1のクロック信号に同期して第1の信号を
出力する信号送信部と、上記第1の信号を入力し、第1
の遅延量設定信号で指定した時間遅延させた第2の信号
として出力する第1の可変遅延部と、上記第2のクロッ
ク信号に同期して上記第2の信号を受信し、受信後の第
3の信号を出力する第1の信号受信部と、上記第2のク
ロック信号に対する上記第1の信号の第1の位相差を検
出し、第1の遅延量制御信号を出力する第1の位相検出
部と、上記第2のクロック信号に対する上記第1の信号
の位相差を上記第1の位相差と異なる値の第2の位相差
として検出し、第2の遅延量制御信号を出力する第2の
位相検出部と、上記第1の遅延量制御信号と上記第2の
遅延量制御信号より上記第1の可変遅延部の遅延量を計
算し、上記第1の遅延量設定信号として出力する遅延量
計算部とを有することとした。
【0009】また、本発明によれば、上記第1および第
2の位相検出部は、上記第1の信号を入力し、第2の遅
延量設定信号で指定した時間遅延させた第4の信号とし
て出力する第2の可変遅延部と、上記第2のクロック信
号に同期して上記第4の信号を受信し、受信後の第5の
信号を出力する第2の信号受信部と、上記第2の信号受
信部で上記第4の信号を受信する際、上記第4の信号の
論理値が変化するタイミングを検出し、検出結果をデー
タ変化領域検出信号として出力するデータ変化領域検出
部と、上記データ変化領域検出信号をもとに、上記第2
の可変遅延部の遅延量を制御する上記第2の遅延量設定
信号と、上記第1もしくは第2の遅延量制御信号を出力
する遅延量制御部とを有することとした。
【0010】また、本発明によれば、上記データ変化領
域検出部は、上記第5の信号の期待値である期待値信号
を出力する期待値信号生成部と、上記第5の信号と上記
期待値信号の論理値を比較し、比較結果を上記データ変
化領域検出信号として出力するデータ比較部とを有する
こととした。
【0011】また、本発明によれば、上記第1の位相検
出部と上記第2の位相検出部のそれぞれの回路の一部ま
たは全部の回路素子を共有することとした。
【0012】また、本発明によれば、上記第1の可変遅
延部と上記第2の可変遅延部のそれぞれの回路の一部あ
るいは全部の回路素子を共有することとした。
【0013】また、本発明によれば、上記第1の信号受
信部と上記第2の信号受信部のそれぞれの回路の一部あ
るいは全部の回路素子を共有することとした。
【0014】
【発明の実施の形態】図1に本発明の一実施例を示す。
クロック信号発生部7より出力された送信側クロック信
号17に同期して信号送信部1より出力される信号11
は可変遅延部2で所望の時間遅延され、信号受信部入力
信号12として信号受信部3に入力される。信号受信部
入力信号12はクロック信号発生部8より出力される受
信側クロック信号18に同期して信号受信部3で取り込
まれ、受信信号13として出力される。信号11はまた
位相検出部4および位相検出部5に入力され、それぞれ
において信号11の受信側クロック信号18に対する異
なる2つの位相が検出される。検出された2つの位相に
関する情報は遅延量制御信号14,遅延量制御信号15
として遅延量計算部6に入力され、可変遅延部2の遅延
量が計算されて遅延量設定信号16として出力される。
【0015】ここで、位相検出部4および位相検出部5
で検出される位相の定義を明確にするために、信号波形
の各部分の名称を図2で説明する。横軸は時間、縦軸は
電圧である。信号波形DSは時間の経過に伴い、ローレ
ベル電圧VLとハイレベル電圧VHの間を変化する。電
圧レベルに着目すると、電圧レベルがハイレベル電圧V
Hもしくはローレベル電圧VLの近傍で安定している領
域(領域RS)と、ローレベル電圧VLからハイレベル
電圧VHへ、あるいはその逆へ遷移する領域(領域R
V)がある。以下では、前者をデータ安定領域、後者を
データ変化領域と呼ぶことにする。
【0016】図3に位相の定義を示す。信号11は受信
側クロック信号18の1周期分の時間幅毎にハイレベル
(‘H’)とローレベル(‘L’)が切り替わるパター
ンとする。ここで、ある時刻における受信側クロック信
号18の立ち上がり時のハイレベルとローレベルの中心
から信号11のデータ変化領域のハイレベルとローレベ
ルの中心までの時間差を位相と定義する。信号11のデ
ータ変化領域は複数個存在するため、位相も複数個存在
する。そのうちの隣接する2つをφ1,φ2(φ1≠φ
2)とする。遅延量制御信号14と遅延量制御信号15
はφ1およびφ2に相当する情報を持つ信号である。
【0017】図4に位相調整の原理を示す。α1,α
2,β1およびβ2はある時刻における受信側クロック
信号18の立ち上がり時のハイレベルとローレベルの中
心から、その時刻に取り込まれる信号受信部入力信号1
2のデータ安定領域の限界までの時間を表す。α1,α
2は位相調整前、β1,β2は位相調整後の値である。
これら4つの値はいずれもクロック1周期より小さい。
位相調整前(可変遅延部2の遅延量=0)では、一般に
α1とα2のどちらか一方が他方より小さな値をとる。
α1とα2のうち小さい方の値が環境変化等に伴う信号
転送路の遅延時間変動分より小さいと、LSIの実動作
時に正しい信号転送ができなくなることがある。そこ
で、φ1,φ2を用いて φ=(φ1+φ2)/2 を計算し、位相調整後の可変遅延部2の遅延量をφにす
ることにより、β1,β2は β1≒β2 となり、バランスの取れたタイミングで信号を取り込む
ことができるようになる。
【0018】図5のフローチャートを用いて図1の動作
を説明する。位相調整時、信号送信部1より信号11と
して遅延調整用信号を送信する(ステップS1)。位相
検出部4および位相検出部5を初期化する(ステップS
2)。信号11の受信側クロック信号18に対する位相
φ1,φ2(φ1≠φ2)を位相検出部4および位相検
出部5で検出する(ステップS3)。位相検出後、遅延量
計算部6でφ=(φ1+φ2)/2を計算し(ステップ
S4)、可変遅延部2の遅延量をφに設定する(ステッ
プS5)。
【0019】図6に位相検出部4および位相検出部5の
一実施例を示す。信号11は可変遅延部21で所望の時
間遅延され、信号受信部入力信号31として信号受信部
22に入力される。信号受信部入力信号31は受信側ク
ロック信号18に同期して信号受信部22で取り込ま
れ、受信信号32として出力される。信号受信部22で
信号受信部入力信号31を取り込む際、信号受信部入力
信号31のデータ変化領域近傍を取り込んだかどうかを
受信信号32を用いてデータ変化領域検出部23で検出
し、データ変化領域検出信号33を出力する。遅延量制
御部24ではデータ変化領域検出信号33をもとに可変
遅延部21の遅延量を制御する遅延量設定信号34と、
遅延量制御信号14(位相検出部4の場合)もしくは遅
延量制御信号15(位相検出部5の場合)を出力する。
【0020】信号受信部22で信号受信部入力信号31
を取り込むときにデータ変化領域検出部23でデータ変
化領域を検出しなかった場合、遅延量制御部24で可変
遅延部21の遅延量を変化させ、再び信号受信部入力信
号31を取り込む。この動作をデータ変化領域検出部2
3でデータ変化領域を検出するまで繰り返す。データ変
化領域を検出したら、そのときの可変遅延部21の遅延
量をもとに遅延量制御信号14もしくは遅延量制御信号
15を決定する。
【0021】図7にデータ変化領域検出部23の一実施
例を示す。期待値信号生成部41で受信信号32の期待
値信号51を生成する。データ比較部42で受信信号3
2と期待値信号51の論理値を比較し、比較結果をデー
タ変化領域検出信号33として出力する。信号11のデ
ータを‘HLHL…’、すなわち1サイクル毎にハイレ
ベル(‘H’)とローレベル(‘L’)を繰り返すパタ
ーンとすると、あるサイクルにおいて受信信号32が
‘H’であれば次のサイクルには‘L’が現れ、その次
のサイクルには‘H’が現れると予想できる。この場
合、期待値信号生成部41で1サイクル前の受信信号3
2を保持しておき、その論理否定をとって出力すること
により期待値信号51を生成することが可能となる。ま
た、データ比較部42は排他的論理和等で実現可能であ
る。
【0022】図7で示したデータ変化領域検出部23の
データ変化領域検出方法について図8を用いて説明す
る。横軸は時間である。図には信号受信部入力信号31
のデータ変化領域を取り込んだときの受信信号32の振
る舞いによって3つのケース(ケースA〜C)を示して
いる。以下では、データ変化領域未検出時における1サ
イクルあたりの可変遅延部21の遅延量増加量をクロッ
ク周期に対して十分小さい時間、例えばデータ変化領域
の3分の1程度とする。
【0023】信号受信部22で信号受信部入力信号31
のデータ安定領域を取り込んでいる間(時刻T1〜T
3)、受信信号32と期待値信号51の論理値は一致し
データ変化領域検出信号33は未検出状態を表す‘L’
を出力する(ケースA〜CのサイクルC1〜C3)。信
号受信部22で信号受信部入力信号31のデータ変化領
域を取り込んだ場合(時刻T4)、論理不定状態(図
中,‘X’と表記)となり、受信信号32が‘H’と
‘L’のどちらになるかが一意には定まらなくなる。こ
れにより、サイクルC4において受信信号32が‘L’
になった場合(ケースA)、期待値信号51と異なるた
めデータ変化領域検出信号33が検出状態を表す‘H’
になる。
【0024】サイクルC4で受信信号32が‘H’にな
った場合(ケースB)、期待値信号51と同じ論理値な
のでそのサイクルではデータ変化領域を検出できない。
しかしこの場合、次のサイクルではさらに可変遅延部2
1の遅延量が増加し、データ安定領域から大きくはずれ
たデータ変化領域を取り込むため、期待値と異なる値を
取り込む確率が高くなる(サイクルC5)。
【0025】それでも期待値と同じ値を取り続けた場
合、ついにはデータ変化領域を超えて元のデータ安定領
域から1サイクル遅れたデータ安定領域を取り込み始め
る(ケースC)。この場合、データを1サイクル分受信
し損なうことになるため取り込んだデータは確実に期待
値と異なり(サイクルC6)、データ変化領域検出信号
33が‘H’となる。
【0026】このように、可変遅延部21の遅延量の1
サイクル毎の変更量と位相調整時の信号11のデータパ
ターンを正しく設定することにより、本方式でデータ変
化領域近傍を検出することができる。
【0027】図9に本発明の他の実施例を示す。これ
は、図1の可変遅延部2と図6の可変遅延部21、およ
び図1の信号受信部3と図6の信号受信部22をそれぞ
れ共有した形態をとっている。すなわち、図9における
可変遅延部2および信号受信部3は位相調整時のデータ
変化領域検出用と位相調整終了後の信号受信用の2つの
目的で使用される。
【0028】図9で位相調整を行うときのフローチャー
トを図10に示す。位相調整時、信号送信部1より所定
の遅延調整用信号を送信し(ステップS11)、遅延量
制御部63および遅延量制御部64を初期化して可変遅
延部2の遅延量を初期値にする(ステップS12)。次
に、遅延量制御部63を用いて可変遅延部2の遅延量を
変化させ(ステップS13)、データ変化領域検出部6
1でデータ変化領域を検出しなければステップS13か
ら繰り返す(ステップS14)。ステップS14でデータ
変化領域を検出すると、遅延量制御部63の制御量γ1
を記憶する(ステップS15)。さらに、遅延量制御部
64を用いて可変遅延部2の遅延量を変化させ(ステッ
プS16)、データ変化領域検出部62でデータ変化領
域を検出していなければステップS16から繰り返す
(ステップS17)。ステップS17でデータ変化領域を
検出すると、遅延量制御部64の制御量γ2を記憶する
(ステップS18)。制御量γ1と制御量γ2より新た
に可変遅延部2の遅延量δを決定し(ステップS1
9)、位相調整を終了する。
【0029】遅延量制御信号14および遅延量制御信号
15で表される制御量γ1,γ2と最初の実施例で述べ
た位相φ1,φ2の内容は必ずしも一対一である必要は
ない。以下に設計条件の例を2つ示す。例1はγ1とφ
1,γ2とφ2がそれぞれ一対一の例、例2はγ1とφ
1が一対一でγ2はφ2とφ1の差分を表す場合の例で
ある。なお、時間を表す位相とディジタル量を表す制御
量が時間換算でほぼ等しいことを等号(=)で表現し、
同様の意味で右辺の値を左辺に代入することを左矢印
(←)で表現する。また、δ=1に相当する可変遅延部
2の遅延量はデータ変化領域の幅の3分の1とする。
【0030】 (例1) (1)初期値 γ1←0,γ2←0,δ←γ1 (2)第1のデータ変化領域検出中 γ1←γ1+1, δ←γ1 (3)第1のデータ変化領域検出後 γ2←γ1+3, δ←γ2 (γ1=φ1) (4)第2のデータ変化領域検出中 γ2←γ2+1, δ←γ2 (5)第2のデータ変化領域検出後 δ←(γ1+γ2)/2 (γ2=φ2,δ=φ) (例2) (1)初期値 γ1←0,γ2←0,δ←γ1+γ2 (2)第1のデータ変化領域検出中 γ1←γ1+1, δ←γ1+γ2 (3)第1のデータ変化領域検出後 γ2←3, δ←γ1+γ2 (γ1=φ1) (4)第2のデータ変化領域検出中 γ2←γ2+1, δ←γ1+γ2 (5)第2のデータ変化領域検出後 γ2←γ2/2, δ←γ1+γ2 (γ2=(φ2−φ1)/2,δ=φ) 上記例1および例2の(3)で示したように、第1のデ
ータ変化領域を検出後データ変化領域の幅分に相当する
遅延量(この例では3)を可変遅延部2に加算するよう
にしておくと、次サイクルのデータ取り込み時は必ずデ
ータ安定領域を取り込むことになり、システムを設計す
る上で有用である。また、例2を例1と比較すると、δ
の計算式が一定である(状態によって計算論理を切り替
える必要がない)、γ2を表現するビット数が例1に比
べて少なくてすむ、例2の(5)においてγ2を2で割
る操作は簡単なビットシフト回路で実現できる、などの
利点があり、例1に比べてシステムの回路構成を簡単に
できる可能性がある。さらに、例2においてδ←γ1+
γ2としているが、実際の回路構成では可変遅延部2を
2つの可変遅延回路の直列接続で構成し、一方の可変遅
延回路の遅延量をγ1、他方をγ2とすることにより、
実質的に遅延量計算部6を省略することができる。
【0031】本発明のさらに具体的な実施例を図11に
示す。送信側LSI81内において、実際の信号送受信
時に使用する信号92と位相調整時に使用する遅延調整
用信号発生回路85で発生した遅延調整用信号93とを
セレクタ82に入力する。位相調整開始時、MODE信
号94によって遅延調整用信号93が選択され、フリッ
プフロップ83に入力される。
【0032】フリップフロップ83に入力された信号は
送信側CLK信号91に同期して信号95として出力さ
れ、出力バッファ84を通って送信側LSI81の外に
出力される。この信号はさらに伝送線100を伝達し、
受信側LSI101内の入力バッファ102,可変遅延
回路103,可変遅延回路104を通ってFF入力信号
112となる。FF入力信号112は受信側CLK信号
111に同期してフリップフロップ105に取り込ま
れ、受信信号113として出力される。
【0033】受信信号113はデータ変化領域検出回路
107およびデータ変化領域検出回路108に入力さ
れ、フリップフロップ105でFF入力信号112のデ
ータ変化領域を取り込んだかどうかが検出される。デー
タ変化領域検出回路107,データ変化領域検出回路1
08はそれぞれ図9のデータ変化領域検出部61,デー
タ変化領域検出部62に対応する。
【0034】検出結果により可変遅延回路103および
可変遅延回路104の遅延量を保持するカウンタ109
およびカウンタ110の値を制御する。初期化信号発生
回路106はMODE信号94が位相調整モードになっ
たときに各回路を初期化するINIT信号114を発生
する回路である。INC1信号115およびINC2信
号118が‘H’のとき、対応するカウンタの値を1つ
増やす。CMP1信号117,CMP2信号120はデ
ータ変化領域を検出したときに‘H’となる(検出後、
‘H’で保持される)。COUNT1信号116および
COUNT2信号119はそれぞれ可変遅延回路10
3,可変遅延回路104の遅延量を表す複数ビットの信
号である。READY信号121は位相調整が完了した
ことを表す。
【0035】図11のタイムチャートを図12に示す。
横軸は時間である。図中、‘H’,‘L’,‘X’はそ
れぞれハイレベル,ローレベル,論理値不定を表し、数
値(0,1,2,…)は信号で表現されるビット値であ
る。また、遅延調整用信号93のデータパターンは‘H
LHL…’の繰り返しとしている。
【0036】サイクルC1でMODE信号94が‘L’
から‘H’に変わり、位相調整モードになったとする。
サイクルC2からC3の間INIT信号114が‘H’
になり、各回路が初期化される(初期化は時刻T3まで
に完了すると仮定している)。これにより、COUNT
1信号116,COUNT2信号119は0になる。初
期化完了後、サイクルC4で受信した受信信号113よ
り次サイクルの受信信号113の期待値をデータ変化領
域検出回路107にて生成しておく。
【0037】サイクルC5からC7の間、データ変化領
域検出回路107において受信信号113と期待値との
比較が行われる。この間は比較結果が一致しているた
め、INC1信号115が‘H’となり、COUNT1
信号116は1ずつ増える。COUNT1信号116お
よびCOUNT2信号119が1増えることによる遅延
量の増加分をα(単位:サイクル)で表すと、INC1
信号115が‘H’の間FF入力信号112のデータ幅
が1サイクルから(1+α)サイクルとなり、受信側C
LK信号111に対するFF入力信号112の位相が少
しずつずれる。
【0038】ここで、時刻T8でFF入力信号112の
データ変化領域を取り込むとする。このときの受信信号
113の値が‘H’となったとすると、サイクルC7か
らC8にかけて‘H’が2サイクル続き、期待値と異な
るためINC1信号115は‘L’となり、CMP1信
号117が‘H’となる(第1のデータ変化領域検
出)。また、COUNT1信号116は‘3’で保持さ
れる。CMP1信号117が‘H’になったことに伴い、
COUNT2信号119にデータ変化領域の幅に相当す
るカウンタ値(この例では3)を設定する。これ以降は
データ変化領域検出回路108がデータ比較を行う。
【0039】サイクルC10で受信した受信信号113
より次サイクルの受信信号113の期待値をデータ変化
領域検出回路108にて生成しておく。サイクルC11
からC15の間、データ変化領域検出回路108におい
て受信信号113と期待値との比較が行われる。この間
は比較結果が一致しているため、INC2信号118が
‘H’となり、COUNT2信号119は1ずつ増え
る。INC2信号118が‘H’の間FF入力信号11
2のデータ幅が1サイクルから(1+α)サイクルとな
り、受信側CLK信号111に対するFF入力信号11
2の位相が少しずつずれる。
【0040】ここで、時刻T16でFF入力信号112
のデータ変化領域を取り込むとする。このときの受信信
号113の値が‘L’となったとすると、サイクルC1
5からC16にかけて‘L’が2サイクル続き、期待値
と異なるためINC2信号118は‘L’となり、CM
P2信号120が‘H’となる(第2のデータ変化領域
検出)。
【0041】また、COUNT2信号119は直前の値
を半減され、‘4’で保持される。COUNT2信号1
19で表される遅延量は第1のデータ変化領域から第2
のデータ変化領域までの時間差を示しているので、半減
することによりFF入力信号112のデータ安定領域の
中心付近で信号が取り込まれるようになる。CMP2信
号120が‘H’になったことに伴い、READY信号
121を‘H’にし、位相調整が完了したことを表す。
実際の回路では、READY信号121によってMOD
E信号94を‘L’に切り替えるようにするとよい。
【0042】以上、本発明における実施例では、遅延調
整用信号のデータパターンを‘HLHL…’とし、受信
側では1サイクル毎に位相を調整する例を挙げたが、上
記と異なったデータパターンを持つ遅延調整用信号を用
いてもよい。また、受信側で1サイクル毎に位相を調整
する代わりに、複数サイクル、例えば3サイクル、毎に
位相調整を行うようにしてもよい。これらを変更する
際、回路構成によっては検出する2つの位相φ1,φ2
の差がクロック1周期相当よりも大きくなることがあ
る。これが何サイクル相当になるかは回路設計時に決定
されるので、可変遅延部の最終的な遅延量を計算する際
に考慮する必要がある。
【0043】また、可変遅延部の遅延量の変更方法とし
て、クロック1周期より小さい微少遅延量ずつ増加する
例を挙げたが、他の方法、例えば、微少遅延量ずつ減少
する、微少遅延量を増減する、クロック1周期より大き
い遅延量を増減する、等の方法を用いてもよい。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、情報処理装置内で信号
の送受信を行う複数のユニット間で安定した信号転送を
行うことができるため、高性能な情報処理装置を実現す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の位相調整回路のブロック
図。
【図2】信号波形の各領域を表す用語の定義を示す説明
図。
【図3】位相の定義を示すタイムチャート。
【図4】位相調整の原理を示すタイムチャート。
【図5】図1の回路の動作を示すフローチャート。
【図6】図1における位相検出部の一実施例を示すブロ
ック図。
【図7】図6におけるデータ変化領域検出部の一実施例
を示すブロック図。
【図8】図7の動作を示すタイムチャート。
【図9】本発明の他の実施例の位相調整回路のブロック
図。
【図10】図9の動作を示すフローチャート。
【図11】本発明のさらに具体的な実施例を示すブロッ
ク図。
【図12】図11の動作を示すタイムチャート。
【図13】従来の位相調整方式の一例を示すブロック
図。
【符号の説明】
1…信号送信部、2…可変遅延部、3…信号受信部、4
…位相検出部、5…位相検出部、6…遅延量計算部、7
…クロック信号発生部、8…クロック信号発生部、11
…信号、12…信号受信部入力信号、13…受信信号、
14…遅延量制御信号、15…遅延量制御信号、16…
遅延量設定信号、17…送信側クロック信号、18…受
信側クロック信号、21…可変遅延部、22…信号受信
部、23…データ変化領域検出部、24…遅延量制御
部、31…信号受信部入力信号、32…受信信号、33
…データ変化領域検出信号、34…遅延量設定信号、4
1…期待値信号生成部、42…データ比較部、51…期
待値信号、61…データ変化領域検出部、62…データ
変化領域検出部、63…遅延量制御部、64…遅延量制
御部、71…データ変化領域検出信号、72…データ変
化領域検出信号、81…送信側LSI、82…セレク
タ、83…フリップフロップ、84…出力バッファ、8
5…遅延調整用信号発生回路、91…送信側CLK信
号、92…信号、93…遅延調整用信号、94…MOD
E信号、95…信号、100…伝送線、101…受信側
LSI、102…入力バッファ、103…可変遅延回
路、104…可変遅延回路、105…フリップフロッ
プ、106…初期化信号発生回路、107…データ変化
領域検出回路、108…データ変化領域検出回路、10
9…カウンタ、110…カウンタ、111…受信側CL
K信号、112…FF入力信号、113…受信信号、1
14…INIT信号、115…INC1信号、116…
COUNT1信号、117…CMP1信号、118…I
NC2信号、119…COUNT2信号、120…CM
P2信号、121…READY信号。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のクロック信号を発生する第1のクロ
    ック信号発生部と、第2のクロック信号を発生する第2
    のクロック信号発生部と、上記第1のクロック信号に同
    期して第1の信号を出力する信号送信部と、上記第1の
    信号を入力し、第1の遅延量設定信号で指定した時間遅
    延させた第2の信号として出力する第1の可変遅延部
    と、上記第2のクロック信号に同期して上記第2の信号
    を受信し、受信後の第3の信号を出力する第1の信号受
    信部と、上記第2のクロック信号に対する上記第1の信
    号の第1の位相差を検出し、第1の遅延量制御信号を出
    力する第1の位相検出部と、上記第2のクロック信号に
    対する上記第1の信号の位相差を上記第1の位相差と異
    なる値の第2の位相差として検出し、第2の遅延量制御
    信号を出力する第2の位相検出部と、上記第1の遅延量
    制御信号と上記第2の遅延量制御信号より上記第1の可
    変遅延部の遅延量を計算し、上記第1の遅延量設定信号
    として出力する遅延量計算部とを有することを特徴とす
    る位相調整回路。
  2. 【請求項2】上記第1および第2の位相検出部は、上記
    第1の信号を入力し、第2の遅延量設定信号で指定した
    時間遅延させた第4の信号として出力する第2の可変遅
    延部と、上記第2のクロック信号に同期して上記第4の
    信号を受信し、受信後の第5の信号を出力する第2の信
    号受信部と、上記第2の信号受信部で上記第4の信号を
    受信する際、上記第4の信号の論理値が変化するタイミ
    ングを検出し、検出結果をデータ変化領域検出信号とし
    て出力するデータ変化領域検出部と、上記データ変化領
    域検出信号をもとに、上記第2の可変遅延部の遅延量を
    制御する上記第2の遅延量設定信号と、上記第1もしく
    は第2の遅延量制御信号を出力する遅延量制御部とを有
    することを特徴とする請求項1記載の位相調整回路。
  3. 【請求項3】上記データ変化領域検出部は、上記第5の
    信号の期待値である期待値信号を出力する期待値信号生
    成部と、上記第5の信号と上記期待値信号の論理値を比
    較し、比較結果を上記データ変化領域検出信号として出
    力するデータ比較部とを有することを特徴とする請求項
    2記載の位相調整回路。
  4. 【請求項4】上記第1の位相検出部と上記第2の位相検
    出部のそれぞれの回路の一部または全部の回路素子を共
    有することを特徴とする請求項1記載の位相調整回路。
  5. 【請求項5】上記第1の可変遅延部と上記第2の可変遅
    延部のそれぞれの回路の一部あるいは全部の回路素子を
    共有することを特徴とする請求項2記載の位相調整回
    路。
  6. 【請求項6】上記第1の信号受信部と上記第2の信号受
    信部のそれぞれの回路の一部あるいは全部の回路素子を
    共有することを特徴とする請求項2記載の位相調整回
    路。
JP10157138A 1998-06-05 1998-06-05 位相調整回路 Pending JPH11355258A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10157138A JPH11355258A (ja) 1998-06-05 1998-06-05 位相調整回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10157138A JPH11355258A (ja) 1998-06-05 1998-06-05 位相調整回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11355258A true JPH11355258A (ja) 1999-12-24

Family

ID=15643037

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10157138A Pending JPH11355258A (ja) 1998-06-05 1998-06-05 位相調整回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11355258A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003045003A1 (en) * 2001-11-20 2003-05-30 Advantest Corporation Phase adjustment apparatus and semiconductor test apparatus
US6978403B2 (en) 2002-10-07 2005-12-20 Hitachi, Ltd. Deskew circuit and disk array control device using the deskew circuit, and deskew method
US9577819B2 (en) 2014-12-18 2017-02-21 Fujitsu Limited Communication device, pulse signal delay adjustment method and communication system

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003045003A1 (en) * 2001-11-20 2003-05-30 Advantest Corporation Phase adjustment apparatus and semiconductor test apparatus
US7336714B2 (en) 2001-11-20 2008-02-26 Advantest Corporation Phase adjustment apparatus and semiconductor test apparatus
US6978403B2 (en) 2002-10-07 2005-12-20 Hitachi, Ltd. Deskew circuit and disk array control device using the deskew circuit, and deskew method
US7249290B2 (en) 2002-10-07 2007-07-24 Hitachi, Ltd. Deskew circuit and disk array control device using the deskew circuit, and deskew method
US9577819B2 (en) 2014-12-18 2017-02-21 Fujitsu Limited Communication device, pulse signal delay adjustment method and communication system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6724328B1 (en) Byte alignment for serial data receiver
US7046174B1 (en) Byte alignment for serial data receiver
US8392744B2 (en) Clock distribution apparatus, systems, and methods
US6560716B1 (en) System for measuring delay of digital signal using clock generator and delay unit wherein a set of digital elements of clock generator identical to a set of digital elements of delay unit
US6393577B1 (en) Semiconductor integrated circuit system, semiconductor integrated circuit and method for driving semiconductor integrated circuit system
US20040068682A1 (en) Deskew circuit and disk array control device using the deskew circuit, and deskew method
JPH10308729A (ja) 同期回路制御装置
US7068086B2 (en) Phase correction circuit
CN114301427A (zh) 占空校正器件与方法以及使用它们的半导体装置
JPH0936714A (ja) パルス幅変調回路
US7864906B2 (en) System and method for clock signal synchronization
JP5001606B2 (ja) タイミング検出回路
JP2003208400A (ja) クロック切替回路
JPH11355258A (ja) 位相調整回路
US8139697B2 (en) Sampling method and data recovery circuit using the same
JP3562964B2 (ja) スキュー抑制のための調整機能を備えた信号伝送システムおよび方法
JP2015171002A (ja) 電気・電子機器、回路、及び通信システム
JP2803596B2 (ja) クロック位相調整回路
KR100524979B1 (ko) 클럭신호 발생 장치 및 그 방법
JP2018074413A (ja) 伝送装置、及び信号処理方法
WO2022102334A1 (ja) データ受信装置
JPH1093429A (ja) 遅延回路及びこれを用いたpll回路
JPH08329000A (ja) 情報処理装置
US7017086B2 (en) Round-robin updating for high speed I/O parallel interfaces
JP2982138B2 (ja) ビット位相同期回路