JPH11354312A - コモンモードチョークコイル - Google Patents

コモンモードチョークコイル

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JPH11354312A
JPH11354312A JP10162580A JP16258098A JPH11354312A JP H11354312 A JPH11354312 A JP H11354312A JP 10162580 A JP10162580 A JP 10162580A JP 16258098 A JP16258098 A JP 16258098A JP H11354312 A JPH11354312 A JP H11354312A
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JP
Japan
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atomic
magnetic
less
flux density
mode choke
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Withdrawn
Application number
JP10162580A
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English (en)
Inventor
Yutaka Naito
豊 内藤
Teruo Bito
輝夫 尾藤
Takashi Hatauchi
隆史 畑内
Teruhiro Makino
彰宏 牧野
Takeshi Masumoto
健 増本
Akihisa Inoue
明久 井上
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
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Publication of JPH11354312A publication Critical patent/JPH11354312A/ja
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F41/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties
    • H01F41/02Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets
    • H01F41/0206Manufacturing of magnetic cores by mechanical means
    • H01F41/0213Manufacturing of magnetic circuits made from strip(s) or ribbon(s)
    • H01F41/0226Manufacturing of magnetic circuits made from strip(s) or ribbon(s) from amorphous ribbons

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Soft Magnetic Materials (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パルス性ノイズの吸収性に優れ、パルス減衰
特性に優れたコモンモードチョークコイルの提供。 【解決手段】 少なくともFeを75原子%以上、T
i、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Mo、W、Mnのう
ちの1種または2種以上の元素Mを4〜12原子%、B
を0.5〜18原子%を含み、平均結晶粒径30nm以
下の微細なbcc構造のFeの結晶粒からなる微細結晶
相を主体とする組織からなり、しかもBs≧1.4
T、角形比(Br/Bs)≦0.3、Bs−Br=
ΔB≧1T、磁場中熱処理が施されたもの、μ10k
≧8000、μ1M≧1500、Bmが1Tの時のμ
p≧5000、0.1≦(μ1M/μ10k)≦1、0.
2≦(μ 1M/μ100k)≦1の条件のうち〜の条件を
満たすか、あるいは〜の条件を満たすか、あるいは
〜の条件を満たす磁性コア12と、これに巻回され
た巻線13からなるコモンモードチョークコイル10。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源と電子機器の
間に挿入されるノイズフィルタと呼ばれる回路に用いら
れるコモンモードチョークコイルに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の高機能化、システムの
大規模化により、機器相互の干渉により発生する誤動作
によるトラブルを回避することが重要になってきてい
る。この種のトラブルのうち高電圧ノイズを防止するた
めの手段の一つに、ノイズフィルタと呼ばれる回路を電
源と電子機器の間に挿入する方法が知られている。上記
ノイズフィルタは、概略、コンデンサとコモンモードチ
ョークコイルを組み合わせることにより構成されたもの
である。上記コモンモードチョークコイルは、磁性コア
と、これに巻回された巻線とから構成されている。ま
た、従来の磁性コアとしては、例えば、Mn−Zn系フ
ェライトコアや、Fe−Si−B系アモルファスコアが
用いられていた。このようなコモンモードチョークコイ
ルの役割は、電子機器で発生するノイズを電源に漏洩さ
せないこと、電源から電子機器に侵入しようとするノイ
ズ(特に高電圧パルスノイズ)を吸収することである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述のよ
うなコモンモードチョークコイルが備えられたノイズフ
ィルタにおいては、印加電圧1kV、パルス幅800n
s以上になるとパルス性ノイズの吸収効果が急激に劣化
し、これに伴ってパルス減衰特性も急激に劣化するとい
う問題があった。これは従来のノイズフィルタに備えら
れたコモンモードチョークコイルの磁性体コアとして、
比較的飽和磁束密度(Bs)が小さいフェライトコア
(Bsが0.4〜0.5T)が使用されていたためであ
る。また、フェライトコアに比べて飽和磁束密度が3倍
大きいアモルファスコア(Bsが約1.5T)を用いた
ものにおいても、印加電圧が1kVを超えると、パルス
性ノイズの吸収性能が低下して、パルス減衰特性が劣化
するという問題があった。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、パルス性ノイズの吸収性に優れ、パルス減衰特性に
優れたコモンモードチョークコイルの提供を課題とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は以下の構成を採用した。本発明のコモン
モードチョークコイルは、少なくともFeを75原子%
以上、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Mo、W、
Mnのうちの1種または2種以上の元素Mを4〜12原
子%、Bを0.5〜18原子%を含み、平均結晶粒径3
0nm以下の微細なbcc構造のFeの結晶粒からなる
微細結晶相を主体とする組織からなり、飽和磁束密度
(Bs)が1.4T以上、残留磁束密度(Br)と飽和
磁束密度(Bs)との比である角形比(Br/Bs)が
0.3以下、飽和磁束密度(Bs)と残留磁束密度(B
r)の差(Bs−Br)が1T以上であり、しかも磁場
中熱処理が施された磁性コアと、これに巻回された巻線
からなることを特徴とする。
【0006】また、本発明のコモンモードチョークコイ
ルは、少なくともFeを75原子%以上、Ti、Zr、
Hf、V、Nb、Ta、Mo、W、Mnのうちの1種ま
たは2種以上の元素Mを4〜12原子%、Bを0.5〜
18原子%を含み、平均結晶粒径30nm以下の微細な
bcc構造のFeの結晶粒からなる微細結晶相を主体と
する組織からなり、10kHzの透磁率(μ10k)が8
000以上、1MHzの透磁率(μ1M)が1500以
上、最大磁束密度(Bm)が1Tの時のパルス透磁率
(μp)が5000以上、1MHzの透磁率(μ1M)と
10kHzの透磁率(μ10k)の比率(μ1M/μ10k)が
0.1以上、1以下であり、1MHzの透磁率(μ1M
と100kHzの透磁率(μ100k)の比率(μ1M/μ
100k)が0.2以上1以下である磁性コアと、これに巻
回された巻線からなることを特徴とするものであっても
よい。
【0007】また、本発明のコモンモードチョークコイ
ルは、少なくともFeを75原子%以上、Ti、Zr、
Hf、V、Nb、Ta、Mo、W、Mnのうちの1種ま
たは2種以上の元素Mを4〜12原子%、Bを0.5〜
18原子%を含み、平均結晶粒径30nm以下の微細な
bcc構造のFeの結晶粒からなる微細結晶相を主体と
する組織からなり、飽和磁束密度(Bs)が1.4T以
上、残留磁束密度(Br)と飽和磁束密度(Bs)との
比である角形比(Br/Bs)が0.3以下、飽和磁束
密度(Bs)と残留磁束密度(Br)の差(Bs−B
r)が1T以上、10kHzの透磁率(μ10k)が80
00以上、1MHzの透磁率(μ1M)1500以上、最
大磁束密度(Bm)が1Tの時のパルス透磁率(μp
が5000以上、1MHzの透磁率(μ1M)と10kH
zの透磁率(μ10k)の比率(μ1M/μ10k)が0.1以
上、1以下であり、1MHzの透磁率(μ1M)と100
kHzの透磁率(μ100k)の比率(μ1M/μ100k)が
0.2以上1以下であり、しかも磁場中熱処理が施され
た磁性コアと、これに巻回された巻線からなることを特
徴とするものであってもよい。
【0008】本発明のコモンモードチョークコイルは、
先に記載のコモンモードチョークコイルにおいて、前記
磁性コアが下記の組成で表される軟磁性合金からなるこ
とを特徴とする。 Febxy ただし、MはTi,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Mo,W,M
nから選ばれた1種または2種以上の元素であり、bは
75原子%以上93原子%以下、xは0.5原子%以上
18原子%以下、yは4原子%以上12原子%以下であ
る。
【0009】本発明のコモンモードチョークコイルは、
先に記載のコモンモードチョークコイルにおいて、前記
磁性コアが下記の組成で表される軟磁性合金からなるこ
とを特徴とする。 (Fe1-aabxy ただし、ZはNi,Coのうち1種または2種以上の元
素であり、MはTi,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Mo,W,
Mnから選ばれた1種または2種以上の元素であり、a
は0.2以下、bは75原子%以上93原子%以下、x
は0.5原子%以上18原子%以下、yは4原子%以上
12原子%以下である。
【0010】本発明のコモンモードチョークコイルは、
先に記載のコモンモードチョークコイルにおいて、前記
磁性コアが、下記の組成で表される軟磁性合金からなる
ことを特徴とする。 Febxyz ただし、MはTi,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Mo,W,M
nから選ばれた1種または2種以上の元素、XはCu,
Ag,Cr,Ru,Rh,Irから選ばれた1種または2種
以上の元素であり、bは、75原子%以上93原子%以
下、xは0.5原子%以上18原子%以下、yは4原子
%以上12原子%以下、Zは5原子%以下である。
【0011】本発明のコモンモードチョークコイルは、
先に記載のコモンモードチョークコイルにおいて、前記
磁性コアが、下記の組成で表される軟磁性合金からなる
ことを特徴とする。 (Fe1-aabxyz ただし、ZはNi,Coのうち1種または2種以上の元
素であり、MはTi,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Mo,W,
Mnから選ばれた1種または2種以上の元素、XはC
u,Ag,Cr,Ru,Rh,Irから選ばれた1種または
2種以上の元素であり、aは0.2以下、bは75原子
%以上93原子%以下、xは0.5原子%以上18原子
%以下、yは4原子%以上12原子%以下、Zは5原子
%以下である。
【0012】本発明のコモンモードチョークコイルは、
先に記載のコモンモードチョークコイルにおいて、前記
磁性コアが、下記の組成で表される軟磁性合金からなる
ことを特徴とする。 FebxyX't ただし、MはTi,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Mo,W,
Mnから選ばれた1種または2種以上の元素、X'はS
i,Al,Ge,Gaから選ばれた1種または2種以上の
元素であり、bは75原子%以上93原子%以下、xは
0.5原子%以上18原子%以下、yは4原子%以上1
2原子%以下、tは4原子%以下である。
【0013】本発明のコモンモードチョークコイルは、
先に記載のコモンモードチョークコイルにおいて、前記
磁性コアが、下記の組成で表される軟磁性合金からなる
ことを特徴とする。 (Fe1-aabxyX't ただし、ZはNi,Coのうち1種または2種以上の元
素であり、Mは、Ti,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Mo,
W,Mnから選ばれた1種または2種以上の元素、X'は
Si,Al,Ge,Gaから選ばれた1種または2種以上
の元素であり、aは0.2以下、bは75原子%以上9
3原子%以下、xは0.5原子%以上18原子%以下、
yは4原子%以上12原子%以下、tは4原子%以下で
ある。
【0014】本発明のコモンモードチョークコイルは、
先に記載のコモンモードチョークコイルにおいて、前記
磁性コアが、下記の組成で表される軟磁性合金からなる
ことを特徴とする。 FebxyzX't ただし、Mは、Ti,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Mo,W,
Mnから選ばれた1種または2種以上の元素、XはC
u,Ag,Cr,Ru,Rh,Irから選ばれた1種または
2種以上の元素、X'はSi,Al,Ge,Gaから選ばれ
た1種または2種以上の元素であり、bは75原子%以
上93原子%以下、xは0.5原子%以上18原子%以
下、yは4原子%以上12原子%以下、Zは5原子%以
下、tは4原子%以下である。
【0015】本発明のコモンモードチョークコイルは、
先に記載のコモンモードチョークコイルにおいて、前記
磁性コアは、下記の組成で表される軟磁性合金からなる
ことを特徴とする。 (Fe1-aabxyzX't ただし、ZはNi,Coのうち1種または2種以上の元
素であり、Mは、Ti,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Mo,
W,Mnから選ばれた1種または2種以上の元素、Xは
Cu,Ag,Cr,Ru,Rh,Irから選ばれた1種また
は2種以上の元素、X'はSi,Al,Ge,Gaから選ば
れた1種または2種以上の元素であり、aは0.2以
下、bは75原子%以上93原子%以下、xは0.5原
子%以上18原子%以下、yは4原子%以上9原子%以
下、Zは5原子%以下、tは4原子%以下である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明のコモンモードチョ
ークコイルの一実施形態を図面を参照して説明する。な
お、以下に述べる実施形態では、本発明のコモンモード
チョークコイルを、三相用コモンモードチョークコイル
に適用した場合について説明する。図1は、本実施形態
にかかるコモンモードチョークコイルを用いたノイズフ
ィルタが備えられた電子機器を説明するための概略構成
図、図2は図1の電子機器に備えられたノイズフィルタ
の概略構成を示す図、図3は本実施形態のコモンモード
チョークコイルを示す斜視図である。図1の電子機器
は、インダクションモータ1がインバータ3と接続さ
れ、さらにこのインバータ3にノイズフィルタ5が接続
されてなるものである。インダクションモータ1は、ノ
イズフィルタ5を介して電源7と接続されるようになっ
ている。なお、図中符号8は、インバータ3に設けられ
た制御回路である。
【0017】ノイズフィルタ5は、インダクションモー
タ1等の負荷側で発生するノイズを電源7に漏洩させな
いためと、電源7からインダクションモータ1等の負荷
側にに侵入しようとするノイズ(特に高電圧パルスノイ
ズ)を吸収するために備えられたものであり、図2に示
すようにコンデンサ15と、本実施形態のコモンモード
チョークコイル10を組み合わせて構成されている。コ
ンデンサ15の端子15a,15aは電源2に接続され
ており、端子15b,15bは負荷側であるインバータ
3に接続されている。本実施形態のコモンモードチョー
クコイル10は、図3に示すように磁性コア12と、こ
れにそれぞれ巻回された3本の巻線13と、磁性コア1
2に装着されたボビン14から構成されてなるものであ
る。各巻線13の一方の端部は、電源側のコンデンサ1
5を介して電源7に接続されており、他方の端部は、負
荷側のコンデンサ15、インバータ3を介してインダク
ションモータ1に接続されている。
【0018】磁性コア12は、少なくともFeを75原
子%以上、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Mo、
W、Mnのうちの1種または2種以上の元素Mを4〜1
2原子%、Bを0.5〜18原子%を含み、平均結晶粒
径30nm以下の微細なbcc構造のFeの結晶粒から
なる微細結晶相を主体とする組織からなるものである。
磁性コア12は、リング状等に成形されている。
【0019】さらに、この磁性コア12は、以下の〜
の条件を満たすか、あるいは〜の条件を満たす
か、あるいは〜の条件を満たすものである。 Bs≧1.4T、 角形比(Br/Bs)≦0.3、 Bs−Br=ΔB≧1T、 磁場中熱処理が施されたもの、 μ10k≧8000、 μ1M≧1500、 Bmが1Tの時のμp≧5000、 0.1≦(μ1M/μ10k)≦1、 0.2≦(μ1M/μ100k)≦1、
【0020】Bsが1.4T未満かつ角形比が0.3よ
り大きい、すなわちBsとBrの差(ΔB)が1T未満
であると、パルス幅1μs、波高値1.0kV以上のパ
ルスノイズがノイズフィルタに印加された場合、磁性コ
アが磁気飽和を起こしてしまい、軟磁気特性が低下して
しまい、高電圧パルスノイズの減衰量が小さくなるため
好ましくない。なお、磁性コアが磁気的に飽和しない条
件は、下記式(1)により求めたものである。 Bs−Br=ΔB≧ET/NS×104(T) ・・・(1) (式中、Eはパルス電圧(V)、Tはパルス幅(s)、
Nはコイル巻数(TURN)、Sは断面積(cm2)で
ある。)
【0021】磁性コア12を製造する際、熱処理を磁場
中で行うことが望ましい。それは、磁場中で熱処理を行
うことにより、磁性コア12に一軸磁気異方性が誘導さ
れる。そして、熱処理時に印加する磁場の方向を制御す
ることにより、磁性コア12の磁路と直交した方向に磁
化容易軸を形成し、Brを低下させることができるから
である。
【0022】μ10kが8000未満であると、10kH
zにおける高周波ノイズの減衰量が後述する比較例1の
Fe73.5Si13.59Nb3Cu1を用いたものと比較し
著しく低下し、比較例2のアモルファスまたは比較例3
のフェライトを用いたもの並となってしまい好ましくな
い。μ1Mが1500未満であると、1MHzにおける高
周波ノイズの減衰量が後述する比較例1のFe73.5Si
13.59Nb3Cu1、比較例2のアモルファス、または
比較例3のフェライトを用いたものと比較し著しく低下
し好ましくない。μ1M/μ10kが0.1未満あるいはμ
1M/μ100kが0.2未満であると、10kHzもしくは
100kHzに対して1MHzでの透磁率の低下が大き
く、通常10kHzもしくは100kHzでインダクタ
ンスを規定するコモンモードチョークコイルにおいて
は、1MHzのインピーダンスが低下し、その結果、1
MHzの高周波ノイズの減衰量の10kHzもしくは1
00kHzに対する低下割合が大きく好ましくない。
【0023】パルス透磁率は、図4に示すような測定回
路により測定することができる。図4の測定回路は、パ
ルス電圧を印加するインパルスノイズシミュレータ17
と、カレントトランス20が試料(コモンモードチョー
クコイル)22を介して電気的に接続され、さらに上記
カレントトランス20がオシロスコープ23に電気的に
接続された構成のものである。図4に示すようなパルス
透磁率の測定回路では、インパルスノイズシミュレータ
17から矩形波(パルス電圧)を加えると、オシロスコ
ープ23にパルス電圧の波形と、試料22に流れるコイ
ル電流の波形が表示されるようになっている。図5は、
インパルスノイズシミュレータ17から電圧を印加した
ときにオシロスコープ23に表示される波形を示してお
り、Aはパルス電圧の波形であり、Bはコイル電流の波
形である。なお、図中、符号tはパルス幅であり、Ip
はコイル電流の最大値、GNDは電流値が0のレベルを
示すものである。
【0024】コイル電流の最大値からコイルのインダク
タンスを下記の式(2)により求めることができる。 L=E・(t/Ip) ・・・(2) (式中、Lはコイルのインダクタンス、Eはパルス電
圧、tはパルス幅、Ipはコイル電流の傾きを表す。)
ここで求めたコイルのインダクタンスからパルス透磁率
を下記の式(3)により求めることができる。 μp=(Lle)/(μ0SN2) ・・・(3) (式中、μpはパルス透磁率、Lはコイルのインダクタ
ンス、leは実効磁路長、μ0は真空の透磁率、Sは実効
磁路断面積、Nはコイル巻数)
【0025】また、印加電圧と最大磁束密度の関係は、
下記の式(4)により求めることができる。 Bm=(Vin/SN)t ・・・(4) (式中、Bmは最大磁束密度、Vinは印加(入力)電
圧、Sは実効磁路断面積、Nはコイル巻数、tはパルス
幅)である。上記式(4)より動作磁束密度(Bm)
は、パルス幅が一定であるならば入力電圧に比例し、実
効磁路断面積とコイル巻数の積に反比例することがわか
る。よって、試料22にパルス電圧を印加して得られる
パルス透磁率の値から最大磁束密度(Bm)を求めるこ
とができる。Bmが1Tの時のμpが5000未満であ
ると、パルス性ノイズの吸収性が低下してしまい好まし
くない。
【0026】本実施形態のコモンモードチョークコイル
10の磁性コア12に適用して有効な材料としては、下
記の各組成式で示される軟磁性合金が挙げられる。 Febxy (Fe1-aabxy Febxyz (Fe1-aabxyz FebxyX't (Fe1-aabxyX't FebxyzX't (Fe1-aabxyzX't
【0027】但し、Mは、Ti、Zr、Hf、V、N
b、Ta、Cr、Mo、W、Mnのうちの1種または2
種以上の元素であり、ZはNi,Coのうち1種または
2種以上の元素であり、Xは、Cu、Ag、Cr、R
u、Rh、Irのうちの1種または2種以上の元素であ
り、X’は、Si、Al、Ge、Gaのうちの1種また
は2種以上の元素であり、組成比を示すaは0.2以
下、bは75原子%以上93原子%以下、xは0.5原
子%以上18原子%以下、yは4原子%以上9原子%以
下、Zは5原子%以下、tは4原子%以下である。
【0028】これらの組成の軟磁性合金は、平均結晶粒
径30nm以下の体心立方構造(bcc構造)のFeの
結晶粒からなる微結晶質相を主体とし、該微結晶質相と
非晶質相とから構成される組織からなるので、高い飽和
磁束密度と優れた透磁率を示し、コモンモードチョーク
コイル10の磁性コア12として好適である。
【0029】本発明に用いられる軟磁性合金の組成系に
おいて、主成分であるFe、Co、Niは、磁性を担う
元素であり、高い飽和磁束密度と優れた軟磁気特性を得
るために重要である。
【0030】これらの組成の軟磁性合金においては、F
eの添加量を示すbの値あるいはFeと、Coおよび/
またはNiの添加量の合計を示すbの値は、93原子%
以下である。bが93原子%を超えると液体急冷法によ
って非晶質単相を得ることが困難になり、この結果、熱
処理してから得られる合金の組織が不均一になって高い
透磁率が得られないので好ましくない。また、bが75
原子%未満では、飽和磁束密度(Bs)1T以上を得る
ことができず、ノイズ吸収効果が小さくなってしまうの
で好ましくない。従って、bの範囲を75原子%≦b≦
93原子%とした。また、Feの一部は、磁歪等の調整
のためにCo,Niのうち1種または2種以上の元素Z
で置換してもよく、この場合、好ましくはFeの25%
以下とするのがよい。この範囲外であると透磁率が劣化
する。従って前記組成式においてZの組成比aは、0.
2以下の範囲が好ましい。
【0031】Bには、軟磁性合金の非晶質形成能を高め
る効果、結晶組織の粗大化を防ぐ効果、および熱処理工
程において磁気特性に悪影響を及ぼす化合物相の生成を
抑制する効果があると考えられる。また、Zr、Hf、
Nbは、α-Feに対してほとんど固溶しないとされる
が、合金を急冷して非晶質化することで、ZrとHfま
たはNbを過飽和に固溶させ、この後に施す熱処理によ
りこれら元素の固溶量を調節して一部結晶化し、微細結
晶相として析出させることで、得られる軟磁性合金の軟
磁気特性を向上させる作用がある。また、微細結晶相を
析出させ、その微細結晶相の結晶粒の粗大化を抑制する
には、結晶粒成長の障害となり得る非晶質相を粒界に残
存させることが必要であると考えられる。さらに、この
粒界非晶質相は、熱処理温度の上昇によってα−Feか
ら排出されるZr、Hf、Nb等の元素Mを固溶するこ
とで軟磁気特性を劣化させるFe−M系化合物の生成を
抑制すると考えられる。よって、Fe−Zr(Hf、N
b)系の合金にBを添加することが重要となる。
【0032】Bの添加量を示すxが、0.5原子%未満
では、粒界の非晶質相が不安定となるため、十分な添加
効果が得られない。また、xが18原子%を越えると、
B−M系およびFe−B系において、ホウ化物の生成傾
向が強くなり、微細結晶組織を得るための熱処理条件が
制約され、良好な軟磁気特性が得られなくなる。このよ
うにBの添加量を適切にすることで、析出する微細結晶
相の平均結晶粒径を30nm以下に調整することができ
る。
【0033】また、非晶質相を得やすくするためには、
非晶質形成能の特に高いZr、Hf、Nbのいずれかを
含むことが好ましく、Zr、Hf、Nbの一部は他の4
A〜7A族元素のうち、Ti、V、Ta、Cr、Mo、
W、Mnのいずれかと置換することができる。また、Z
r、Hf、Nbのうち、Hfは非常に高価な元素である
ため、原料コストを考慮すると、Zr、Nbのいずれか
を含むことがより好ましい。こうした元素Mは、比較的
遅い拡散種であり、元素Mの添加は、微細結晶核の成長
速度を小さくする効果、非晶質形成能を持つと考えら
れ、組織の微細化に有効である。
【0034】元素Mの添加量を示すyが4原子%未満で
は、核成長速度を小さくする効果が失われ、結晶粒径が
粗大化して良好な軟磁性が得られない。Fe−Hf−B
系合金の場合、Hf=5原子%での平均結晶粒径は13
nmであるのに対してHf=3原子%では39nmと粗
大化する。元素Mの添加量を示すyが12原子%を越え
ると、M−B系またはFe−M系の化合物の生成傾向が
大きくなり、良好な特性が得られない。
【0035】中でもNb、Cr、Mo、Wは、酸化物の
生成自由エネルギーの絶対値が小さく、熱的に安定であ
り、酸化物を生成しにくい。よって、これらの元素を添
加して軟磁性合金を製造する場合には、製造時の雰囲気
全体を不活性ガス雰囲気ではなく大気中の雰囲気で、も
しくは溶湯を急冷する際に使用するるつぼのノズルの先
端部に不活性ガスを供給しつつ大気中で製造することが
できるので、製造条件が容易となり、磁性コアを安価に
製造することができる。
【0036】また、Si、Al、Ge、Gaのうちの1
種または2種以上の元素X’を、4原子%以下含有する
ことが好ましい。これらは半金属元素として知られてお
り、Feを主成分とする体心立方晶の相に固溶する。こ
れらの元素の含有量が4原子%を越えると磁歪が大きく
なるか、飽和磁束密度が低下するか、透磁率が低下する
ので好ましくない。
【0037】また、元素X’には、軟磁性合金の電気抵
抗を上昇させ、鉄損を低下させる効果があるが、Alは
その効果が大きい。またGe、Gaは結晶粒の径を微細
化させる効果がある。従ってSi、Al、Ge、Gaの
うち、Al、Ge、Gaは添加した効果が特に大きく、
Al、Ge、Gaの単独添加もしくはAlとGe、Al
とGa、GeとGa、AlとGeとGaの複合添加とす
ることがより好ましい。
【0038】更に、Cu、Agの1種または2種以上の
元素Xを5原子%以下含有させると、軟磁気特性が改善
される。Cu等のように、Feと固溶しない元素を微量
添加することにより、組成が揺らぎ、Cuが結晶化の初
期段階にクラスターを形成し、相対的にFeリッチな領
域が生じ、α−Feの核生成頻度を増加させることがで
きる。また、結晶化温度を示差熱分析法により測定した
ところ、上記Cu、Ag等の元素の添加は結晶化温度を
やや低めるようである。これは、これらの添加により非
晶質中に組成揺らぎが導入され、その結果、非晶質の安
定性が低下したことに起因すると考えられる。組成揺ら
ぎを伴った非晶質相が結晶化する場合、部分的に結晶化
しやすい領域が多数でき均一核生成するため、得られる
組成が微細結晶粒組織となると考えられる。以上の観点
からこれらの元素以外の元素でも結晶化温度を低下させ
る元素には、同様の効果が期待できる。
【0039】尚、これらの元素以外でも耐食性を改善す
るために、Cr、Ru、Rh、Irなどのうちの1種ま
たは2種以上の元素Xを添加することも可能である。こ
れらの元素は、5原子%よりも多く添加すると、飽和磁
束密度の劣化が著しくなるため、添加量は5原子%以下
とする必要がある。
【0040】また、他に、必要に応じてY、La、C
e、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、D
y、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、Zn、Cd、I
n、Sn、Pb、As、Sb、Bi、Se、Te、L
i、Be、Mg、Ca、Sr、Ba等の元素を添加する
ことで軟磁性合金の磁歪を調整することもできる。
【0041】その他、上記組成系の軟磁性合金におい
て、H、N、O、S等の不可避的不純物については所望
の特性が劣化しない程度に含有していても本発明で用い
る軟磁性合金の組成と同一とみなすことができるのは勿
論である。
【0042】上述の磁性コア12を製造するには、例え
ば、前記の組成になるように原料を混合した合金をアー
ク溶解、高周波誘導溶解等の手段で溶解してから急冷
し、非晶質相を主体とする薄帯を作製する。ここで上記
の組成からなる薄帯を作製する具体的方法としては、特
開平4−323351号公報に記載されているような流
体冷却法や、単ロールを用いた急冷法等を採用すること
ができる。ついで、作製した薄帯を巻き、巻き磁心を作
製する。引き続き巻き磁心を熱処理することにより、上
記薄帯の非晶質相の中の一部が結晶化し、非晶質相と、
平均粒径30nm以下の微細なbcc構造のFeの結晶
粒からなる微細結晶相とが混合した組織が得られ、磁性
コア12が得られる。
【0043】熱処理により平均結晶粒径30nm以下の
微細なbcc構造のFeの結晶粒からなる微細結晶組織
が析出したのは、急冷状態の非晶質合金薄帯等が非晶質
相を主体とする組織となっており、これを加熱すると、
ある温度以上で平均結晶粒径が30nm以下のFeを主
成分とする体心立方構造の結晶粒からなる微細結晶相が
析出するからである。このbcc構造を有するFeの結
晶粒からなる微細結晶相が析出する温度は、合金の組成
によるが480〜550℃程度である。またこのFeの
微細結晶相が析出する温度よりも高い温度では、Fe3
B、あるいは合金にZrが含まれる場合にはFe3Zr
等の軟磁気特性を悪化させる化合物相が析出する。この
ような化合物相が析出する温度は、合金の組成によるが
740〜810℃程度である。
【0044】したがって、本発明において、非晶質合金
薄帯等を熱処理する際の保持温度は480℃〜810℃
の範囲で、体心立方構造を有するFeの結晶粒を主成分
とする微細結晶相が好ましく析出しかつ上記化合物相が
析出しないように、合金の組成に応じて好ましく設定さ
れる。
【0045】上記の熱処理温度まで昇温するときの昇温
速度は、20〜200℃/分の範囲が好ましく、40〜
200℃/分の範囲とするのがより好ましい。昇温速度
が遅いと製造時間が長くなるので昇温速度は速い方が好
ましいが、加熱装置の性能上、200℃/分程度が上限
とされる。
【0046】また、非晶質合金薄帯等を上記保持温度に
保持する時間は、0〜60分間とすることができ、合金
の組成によっては0分、すなわち昇温後直ちに降温させ
て保持時間無しとしても、目的とする効果を得ることが
できる。また、保持時間は60分より長くしても磁気特
性は向上せず、製造時間が長くなり生産性が悪くなるの
で好ましくない。また、特にCuおよびSi、殊にSi
を含まない組成の場合には、10分以下の保持時間で優
れた磁性コアを得ることができる。これは、Siを添加
した場合には、FeにSiを充分に固溶させる必要があ
り、保持時間を長くする必要があるからである。
【0047】磁性コア12を製造する際、熱処理を磁場
中で行うことが望ましい。磁場中で熱処理を行うことに
より、磁性コア12に一軸磁気異方性が誘導される。熱
処理時に印加する磁場の方向を制御することにより、磁
性コア12の磁路と直交した方向に磁化容易軸を形成
し、Brを低下させることができるからである。
【0048】実施形態のコモンモードチョークコイル1
0によれば、少なくともFeを75原子%以上、Ti、
Zr、Hf、V、Nb、Ta、Mo、W、Mnのうちの
1種または2種以上の元素Mを4〜12原子%、Bを
0.5〜18原子%を含み、平均結晶粒径30nm以下
の微細なbcc構造のFeの結晶粒からなる微細結晶相
を主体とする組織からなり、しかも上記〜の条件を
満たすか、あるいは上記〜の条件を満たすか、ある
いは上記〜の条件を満たす磁性コア12と、これに
巻回された巻線13からなるものであるので、パルス性
ノイズの吸収性が優れており、かつ相電流がアンバラン
スになってもパルス減衰特性が優れるという利点があ
る。従って、実施形態のコモンモードチョークコイル1
0を用いたノイズフィルタ5が備えられた電子機器によ
れば、電源7から負荷側に侵入しようとする高電圧パル
スノイズを吸収でき、しかも負荷側で発生するノイズを
電源7側に漏洩するのを防止できるので、これらノイズ
に起因する誤動作によるトラブルを防止できる。
【0049】
【実施例】以下、実施例により更に具体的に説明する。 (磁性コアの作製)表1に示すような組成になるように
原料を調整し、それをN2ガス雰囲気中で高周波溶解
し、溶けた原料を鋳型に流し込み母合金を得る。その母
合金から、N 2ガス雰囲気中においてノズル内で高周波
溶解し、溶湯をノズルより高速回転している銅ロールに
吹き出させて急冷する液体急冷法を用いて、厚さ20μ
m、幅20mmの合金薄帯を得た。次に得られた薄帯
を、外径60mm、内径40mmの円環状に巻きまわ
し、磁場中熱処理を行った。磁場中熱処理条件は、昇温
速度40゜C/分、熱処理温度600゜Cから650゜
C、この熱処理温度での保持時間は30分、磁場強度は
磁路直交方向に2kOeとした。
【0050】(測定)得られた磁性コアの磁気特性とし
て飽和磁束密度(B10)、残留磁束密度(Br)、10
kHzの透磁率(μ10k)、100kHzの透磁率(μ
100k)、1MHzの透磁率(μ1M)の測定結果を表1に
示す。また、これら測定値から角形比(Br/B10)、
飽和磁束密度(B10)と残留磁束密度(Br)の差(B
10−Br)、1MHzの透磁率(μ1M)と10kHzの
透磁率(μ10k)の比率(μ1M/μ10k)、1MHzの透
磁率(μ1M)と100kHzの透磁率(μ100k)の比率
(μ1M/μ100k)を計算した結果を表1に合わせて示
す。なお、飽和磁束密度(B10)と呼ぶものは、印加磁
場10 Oeを加えて磁化曲線を測定した時に得られる
飽和磁束密度を示している。
【0051】また、比較のためにFe73.5Si13.59
Nb3Cu1なる組成の磁性コア(比較例1)、Fe−S
i−B系アモルファスからなる磁性コア(比較例2)、
Mn−Zn系フェライトからなる磁性コア(比較例3)
の磁気特性の測定結果を表1に合わせて示す。
【0052】
【表1】
【0053】表1に示した結果から明らかなように比較
例1,3の磁性コアはB10≦1.35Tであり、(Br
/B10)≧0.36であり、(B10−Br)≦0.54
Tでであった。これに対して実施例1の磁性コア(Fe
83Nb6.510.5なる組成)、実施例2の磁性コア(F
84Nb3.5Zr3.58Cu1なる組成)、実施例3の磁
性コア(Fe84Nb79なる組成)は、B10≧1.45
Tであり、(Br/B 10)≦0.20であり、(B10
Br)≧1.16Tであり、μ1M/μ10kが0.134
〜0.215の範囲であり、比較例1,3のものよりも
10およびB10−Brが大きく、しかも角形比が小さい
ものであることがわかる。 また、比較例1の磁性コ
アは、μ1Mが72713、μ100が5983であるもの
の、μ1M/μ10kが0.082であり、μ1M/μ100k
0.189であり、高周波における透磁率の低下割合が
大きくなっている。比較例3の磁性コアは、μ100が4
925、μ1M/μ10kが0.822、μ1M/μ100k
0.803であるものの、μ1 Mが5228と小さい値で
ある。これに対して実施例1〜3の磁性コアは、μ1M
11601、μ100≧2496であり、μ1M/μ10k
0.134〜0.215の範囲であり、μ1M/μ100k
0.230〜0.285の範囲であり、高周波における
透磁率の低下割合が少ないことがわかる。なお、比較例
2の磁性コアは、B10が1.57Tであり、(Br/B
10)が0.07であり、(B10−Br)が1.46T、
μ1M/μ10kが0.426、μ1M/μ100kが0.461
であるものの、μ10kが4428と小さすぎるため好ま
しくない。
【0054】次に、実施例1の磁性コア、比較例1〜3
の磁性コアを用いて各種のコモンモードチョークコイル
を作製し、これらコモンモードチョークコイルのパルス
透磁率を先に述べた方法と同様にして測定し、最大磁束
密度(Bm)とパルス透磁率(μp)との関係を調べた
結果を図6に示す。なお、ここで印加するパルス電圧の
パルス幅(t)は1μsであった。図6の結果から比較
例1〜3の磁性コアを用いたコイルは、最大磁束密度が
1Tのときのパルス透磁率が最大のものでも2820で
あり、これに対して実施例1の磁性コアを用いたコモン
モードチョークコイルは、最大磁束密度が1Tのときの
パルス透磁率が6851と大きいものであった。
【0055】次に、実施例3の磁性コア、比較例1〜3
の磁性コアと同様の組成の各種の磁性コアを用いたコモ
ンモードチョークコイルを備えたノイズフィルタを作製
し、これらノイズフィルタのパルス減衰特性を図7に示
すような測定回路により測定した。図7の測定回路は、
パルス電圧を印加するインパルスノイズシミュレータ2
7と、減衰器30が試料(ノイズフィルタ)32を介し
て電気的に接続され、さらに上記減衰器30がアナライ
ザ33に電気的に接続された構成のものである。なお、
ここでのパルス減衰特性の測定の際には、実効磁路断面
積(S)と巻数(N)の積(S×N)をほぼ等しくした
コイルにおけるパルス減衰特性を測定するために、用い
る磁性コアの寸法、コイルの実効磁路長さ(le)、実
効磁路断面積(S)、巻数(N)を表2に示す値に設定
したものを使用した。なお、パルス減衰特性とは、ノイ
ズフィルタの入力側(電源側)に高電圧パルスノイズを
注入し、出力側(負荷側)に現れる出力電圧値を示すも
のであり、出力側の電圧が低いほど優れた特性であると
いえるものである。パルス減衰特性の測定結果を図8に
示す。図8の横軸は、インパルスノイズシミュレータ2
7から印加したノイズの電圧Vin(kV)、縦軸は負荷
側に現れた出力電圧Vo(V)である。
【0056】
【表2】
【0057】図8の結果からノイズの電圧を0〜2.5
kV印加したときのパルス減衰特性の優劣は、サンプル
No.4(磁性コアの組成が比較例3のフェライト)、
サンプルNo.2(磁性コアの組成が比較例1のFe
73.5Si13.59Nb3Cu1)、サンプルNo.1(磁性
コアの組成が実施例3のFe84Nb79)、サンプルN
o.3(磁性コアの組成が比較例2のアモルファス)の
順に良好であり、これは、上記表1に示したB10−Br
の値の大きい順と同じであることがわかる。また、特
に、ノイズの電圧が0.9kVを超えて1.6kVの範
囲では、サンプルNo.1(磁性コアの組成が実施例3
のFe84Nb79)のノイズフィルタが最も特性が優れ
ていることがわかる。なお、サンプルNo.3(磁性コ
アの組成が比較例2のアモルファス)のフィルタは、パ
ルス減衰特性が良好であるが、上記表1に示したように
μ10kが小さいためノイズフィルタの磁性コア材料とし
ては好ましくない。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明のコモンモー
ドチョークコイルにあっては、少なくともFeを75原
子%以上、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Mo、
W、Mnのうちの1種または2種以上の元素Mを4〜1
2原子%、Bを0.5〜18原子%を含み、平均結晶粒
径30nm以下の微細なbcc構造のFeの結晶粒から
なる微細結晶相を主体とする組織からなり、しかもB
s≧1.4T、角形比(Br/Bs)≦0.3、B
s−Br=ΔB≧1T、磁場中熱処理が施されたも
の、μ10k≧8000、μ1M≧1500、Bmが
1Tの時のμp≧5000、0.1≦(μ1M/μ10k
≦1、0.2≦(μ1M/μ100k)≦1の条件のうち
〜の条件を満たすか、あるいは〜の条件を満たす
か、あるいは〜の条件を満たす磁性コアと、これに
巻回された巻線からなるものであるので、パルス性ノイ
ズの吸収性が優れ、パルス減衰特性が優れるという利点
がある。 従って、上述のような構成の本発明のコモン
モードチョークコイルを用いたノイズフィルタが電子機
器に備えられた場合、入力側から負荷側に侵入しようと
する高電圧パルスノイズを吸収でき、しかも負荷側で発
生するノイズを入力側に漏洩するのを防止できるので、
これらノイズに起因する誤動作によるトラブルを防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態のコモンモードチョーク
コイルを用いたノイズフィルタが備えられた電子機器を
説明するための概略構成図である。
【図2】 図1の電子機器に備えられたノイズフィルタ
の概略構成を示す図である。
【図3】 図3は本発明の一実施形態のコモンモードチ
ョークコイルを示す斜視図である。
【図4】 パルス透磁率を測定するための測定回路の例
を示す図である。
【図5】 図4の測定回路を用いてパルス透磁率を測定
する際に、インパルスノイズシミュレータから電圧を印
加したときにオシロスコープに表示される波形を説明す
るための図であり、Aはパルス電圧の波形の例を示す
図、Bはコイル電流の波形の例を示す図である。
【図6】 最大磁束密度(Bm)とパルス透磁率
(μp)との関係を示す図である。
【図7】 ノイズフィルタのパルス減衰特性を測定する
ための測定回路の例を示す図である。
【図8】 サンプルNo.1〜4のノイズフィルタのパ
ルス減衰特性を示す図である。
【符号の説明】
1・・・インダクションモータ、3・・・インバータ、
5・・・ノイズフィルタ、7・・・電源、8・・・制御
回路、10・・・コモンモードチョークコイル、12・
・・磁性コア、13・・・巻線、14・・・ボビン、1
5・・・コンデンサ、15a,15b・・・端子、17
・・・インパルスノイズシミュレータ、20・・・カレ
ントトランス、22・・・試料(コモンモードチョーク
コイル)、23・・・オシロスコープ、27・・・イン
パルスノイズシミュレータ、30・・・減衰器、32・
・・試料(ノイズフィルタ)、33・・・アナライザ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内藤 豊 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 (72)発明者 尾藤 輝夫 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 (72)発明者 畑内 隆史 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 (72)発明者 牧野 彰宏 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 (72)発明者 増本 健 宮城県仙台市青葉区上杉3丁目8番22号 (72)発明者 井上 明久 宮城県仙台市青葉区川内元支倉35番地 川 内住宅11−806

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともFeを75原子%以上、T
    i、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Mo、W、Mnのう
    ちの1種または2種以上の元素Mを4〜12原子%、B
    を0.5〜18原子%を含み、平均結晶粒径30nm以
    下の微細なbcc構造のFeの結晶粒からなる微細結晶
    相を主体とする組織からなり、飽和磁束密度(Bs)が
    1.4T以上、残留磁束密度(Br)と飽和磁束密度
    (Bs)との比である角形比(Br/Bs)が0.3以
    下、飽和磁束密度(Bs)と残留磁束密度(Br)の差
    (Bs−Br)が1T以上であり、しかも磁場中熱処理
    が施された磁性コアと、これに巻回された巻線からなる
    ことを特徴とするコモンモードチョークコイル。
  2. 【請求項2】 少なくともFeを75原子%以上、T
    i、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Mo、W、Mnのう
    ちの1種または2種以上の元素Mを4〜12原子%、B
    を0.5〜18原子%を含み、平均結晶粒径30nm以
    下の微細なbcc構造のFeの結晶粒からなる微細結晶
    相を主体とする組織からなり、10kHzの透磁率(μ
    10k)が8000以上、1MHzの透磁率(μ1M)が1
    500以上、最大磁束密度(Bm)が1Tの時のパルス
    透磁率(μp)が5000以上、1MHzの透磁率(μ
    1M)と10kHzの透磁率(μ10k)の比率(μ1M/μ
    10k)が0.1以上、1以下であり、1MHzの透磁率
    (μ1M)と100kHzの透磁率(μ100k)の比率(μ
    1M/μ100k)が0.2以上1以下である磁性コアと、こ
    れに巻回された巻線からなることを特徴とするコモンモ
    ードチョークコイル。
  3. 【請求項3】 少なくともFeを75原子%以上、T
    i、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Mo、W、Mnのう
    ちの1種または2種以上の元素Mを4〜12原子%、B
    を0.5〜18原子%を含み、平均結晶粒径30nm以
    下の微細なbcc構造のFeの結晶粒からなる微細結晶
    相を主体とする組織からなり、飽和磁束密度(Bs)が
    1.4T以上、残留磁束密度(Br)と飽和磁束密度
    (Bs)との比である角形比(Br/Bs)が0.3以
    下、飽和磁束密度(Bs)と残留磁束密度(Br)の差
    (Bs−Br)が1T以上、10kHzの透磁率(μ
    10k)が8000以上、1MHzの透磁率(μ1M)15
    00以上、最大磁束密度(Bm)が1Tの時のパルス透
    磁率(μp)が5000以上、1MHzの透磁率
    (μ1M)と10kHzの透磁率(μ10k)の比率(μ1M
    /μ10k)が0.1以上、1以下であり、1MHzの透
    磁率(μ1M)と100kHzの透磁率(μ100k)の比率
    (μ1M/μ100k)が0.2以上1以下であり、しかも磁
    場中熱処理が施された磁性コアと、これに巻回された巻
    線からなることを特徴とするコモンモードチョークコイ
    ル。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のコモン
    モードチョークコイルにおいて、前記磁性コアは、下記
    の組成で表される軟磁性合金からなることを特徴とする
    コモンモードチョークコイル。 Febxy ただし、MはTi,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Mo,W,M
    nから選ばれた1種または2種以上の元素であり、bは
    75原子%以上93原子%以下、xは0.5原子%以上
    18原子%以下、yは4原子%以上12原子%以下であ
    る。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかに記載のコモン
    モードチョークコイルにおいて、前記磁性コアは、下記
    の組成で表される軟磁性合金からなることを特徴とする
    コモンモードチョークコイル。 (Fe1-aabxy ただし、ZはNi,Coのうち1種または2種以上の元
    素であり、MはTi,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Mo,W,
    Mnから選ばれた1種または2種以上の元素であり、a
    は0.2以下、bは75原子%以上93原子%以下、x
    は0.5原子%以上18原子%以下、yは4原子%以上
    12原子%以下である。
  6. 【請求項6】 請求項1〜3のいずれかに記載のコモン
    モードチョークコイルにおいて、前記磁性コアは、下記
    の組成で表される軟磁性合金からなることを特徴とする
    コモンモードチョークコイル。 Febxyz ただし、MはTi,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Mo,W,M
    nから選ばれた1種または2種以上の元素、XはCu,
    Ag,Cr,Ru,Rh,Irから選ばれた1種または2種
    以上の元素であり、bは、75原子%以上93原子%以
    下、xは0.5原子%以上18原子%以下、yは4原子
    %以上12原子%以下、Zは5原子%以下である。
  7. 【請求項7】 請求項1〜3のいずれかに記載のコモン
    モードチョークコイルにおいて、前記磁性コアは、下記
    の組成で表される軟磁性合金からなることを特徴とする
    コモンモードチョークコイル。 (Fe1-aabxyz ただし、ZはNi,Coのうち1種または2種以上の元
    素であり、MはTi,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Mo,W,
    Mnから選ばれた1種または2種以上の元素、XはC
    u,Ag,Cr,Ru,Rh,Irから選ばれた1種または
    2種以上の元素であり、aは0.2以下、bは75原子
    %以上93原子%以下、xは0.5原子%以上18原子
    %以下、yは4原子%以上12原子%以下、Zは5原子
    %以下である。
  8. 【請求項8】 請求項1〜3のいずれかに記載のコモン
    モードチョークコイルにおいて、前記磁性コアは、下記
    の組成で表される軟磁性合金からなることを特徴とする
    コモンモードチョークコイル。 FebxyX't ただし、MはTi,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Mo,W,
    Mnから選ばれた1種または2種以上の元素、X'はS
    i,Al,Ge,Gaから選ばれた1種または2種以上の
    元素であり、bは75原子%以上93原子%以下、xは
    0.5原子%以上18原子%以下、yは4原子%以上1
    2原子%以下、tは4原子%以下である。
  9. 【請求項9】 請求項1〜3のいずれかに記載のコモン
    モードチョークコイルにおいて、前記磁性コアは、下記
    の組成で表される軟磁性合金からなることを特徴とする
    コモンモードチョークコイル。 (Fe1-aabxyX't ただし、ZはNi,Coのうち1種または2種以上の元
    素であり、Mは、Ti,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Mo,
    W,Mnから選ばれた1種または2種以上の元素、X'は
    Si,Al,Ge,Gaから選ばれた1種または2種以上
    の元素であり、aは0.2以下、bは75原子%以上9
    3原子%以下、xは0.5原子%以上18原子%以下、
    yは4原子%以上12原子%以下、tは4原子%以下で
    ある。
  10. 【請求項10】 請求項1〜3のいずれかに記載のコモ
    ンモードチョークコイルにおいて、前記磁性コアは、下
    記の組成で表される軟磁性合金からなることを特徴とす
    るコモンモードチョークコイル。 FebxyzX't ただし、Mは、Ti,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Mo,W,
    Mnから選ばれた1種または2種以上の元素、XはC
    u,Ag,Cr,Ru,Rh,Irから選ばれた1種または
    2種以上の元素、X'はSi,Al,Ge,Gaから選ばれ
    た1種または2種以上の元素であり、bは75原子%以
    上93原子%以下、xは0.5原子%以上18原子%以
    下、yは4原子%以上12原子%以下、Zは5原子%以
    下、tは4原子%以下である。
  11. 【請求項11】 請求項1〜3のいずれかに記載のコモ
    ンモードチョークコイルにおいて、前記磁性コアは、下
    記の組成で表される軟磁性合金からなることを特徴とす
    るコモンモードチョークコイル。 (Fe1-aabxyzX't ただし、ZはNi,Coのうち1種または2種以上の元
    素であり、Mは、Ti,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Mo,
    W,Mnから選ばれた1種または2種以上の元素、Xは
    Cu,Ag,Cr,Ru,Rh,Irから選ばれた1種また
    は2種以上の元素、X'はSi,Al,Ge,Gaから選ば
    れた1種または2種以上の元素であり、aは0.2以
    下、bは75原子%以上93原子%以下、xは0.5原
    子%以上18原子%以下、yは4原子%以上9原子%以
    下、Zは5原子%以下、tは4原子%以下である。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002134329A (ja) * 2000-10-24 2002-05-10 Hitachi Metals Ltd 信号回線のコモンモード雷サージ電流抑制用磁性部品
JP2010182875A (ja) * 2009-02-05 2010-08-19 Fuji Electric Holdings Co Ltd コモンモードチョークコイルおよびノイズフィルタ

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