JPH11354178A - 異方導電性シートおよびその製造方法並びに回路装置の検査装置および検査方法 - Google Patents

異方導電性シートおよびその製造方法並びに回路装置の検査装置および検査方法

Info

Publication number
JPH11354178A
JPH11354178A JP15947798A JP15947798A JPH11354178A JP H11354178 A JPH11354178 A JP H11354178A JP 15947798 A JP15947798 A JP 15947798A JP 15947798 A JP15947798 A JP 15947798A JP H11354178 A JPH11354178 A JP H11354178A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive path
conductive
insulating sheet
path element
anisotropic conductive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15947798A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazumi Hanawa
一美 塙
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
JSR Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JSR Corp filed Critical JSR Corp
Priority to JP15947798A priority Critical patent/JPH11354178A/ja
Publication of JPH11354178A publication Critical patent/JPH11354178A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Leads Or Probes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極の配置ピッチが極めて小さい被接続体に
対しても、所要の電気的接続を確実にかつ容易に達成さ
れる異方導電性シートおよびその製造方法並びにこの異
方導電性シートを用いた回路装置の検査装置および検査
方法の提供。 【解決手段】 本発明の異方導電性シートは、高分子物
質よりなる絶縁性シート体と、格子点位置に配置され、
絶縁性シート体にその厚み方向に貫通して伸びるよう一
体的に設けられた、弾性高分子物質中に導電性粒子が含
有されてなる多数の導電路素子とを有し、下記(1)お
よび(2)の条件を満足する。(1)接続すべき電極群
を有する被接続体に重ね合わせたときに、当該被接続体
における個々の電極に接続された導電路素子が少なくと
も1個存在すること。(2)接続すべき電極群を有する
被接続体に重ね合わせたときに、当該被接続体における
2個以上の電極に接続された導電路素子が存在しないこ
と。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子部品な
どの回路素子相互間の電気的接続やプリント回路基板な
どの回路装置の検査装置におけるコネクターとして好ま
しく用いられる異方導電性シートおよびその製造方法並
びにこの異方導電性シートを用いた回路装置の検査装置
および検査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】異方導電性エラストマーシートは、厚み
方向にのみ導電性を示すもの、または厚み方向に加圧さ
れたときに厚み方向にのみ導電性を示す加圧導電性導電
部を有するものであり、ハンダ付けあるいは機械的嵌合
などの手段を用いずにコンパクトな電気的接続を達成す
ることが可能であること、機械的な衝撃やひずみを吸収
してソフトな接続が可能であることなどの特長を有する
ため、このような特長を利用して、例えば電子計算機、
電子式デシタル時計、電子カメラ、コンピューターキー
ボードなどの分野において、回路装置、例えばプリント
回路基板とリードレスチップキャリアー、液晶パネルな
どとの相互間の電気的な接続を達成するためのコネクタ
ーとして広く用いられている。
【0003】また、半導体集積回路やプリント回路基板
などの回路装置の電気的検査においては、検査対象であ
る回路装置の一面に形成された被検査電極と、検査用回
路基板の表面に形成された接続用電極との電気的な接続
を達成するために、被検査回路装置の被検査電極領域と
検査用回路基板の接続用電極領域との間に異方導電性エ
ラストマーシートを介在させることが行われている。
【0004】従来、このような異方導電性エラストマー
シートとしては、種々の構造のものが知られており、例
えば特開昭51−93393号公報等には、金属粒子を
エラストマー中に均一に分散して得られる異方導電性エ
ラストマーシート(以下、これを「分散型異方導電性エ
ラストマーシート」という。)が開示され、また、特開
昭53−147772号公報等には、導電性磁性体粒子
をエラストマー中に不均一に分布させることにより、厚
み方向に伸びる多数の導電路形成部と、これらを相互に
絶縁する絶縁部とが形成されてなる異方導電性エラスト
マーシート(以下、これを「偏在型異方導電性エラスト
マーシート」という。)が開示され、更に、特開昭61
−250906号公報には、導電路形成部の表面と絶縁
部との間に段差が形成された偏在型異方導電性エラスト
マーシートが開示されている。
【0005】しかしながら、従来の異方導電性エラスト
マーシートにおいては、以下のような問題がある。 (1)分散型異方導電性エラストマーシートにおいて
は、例えば回路基板などの被接続体の電極によって適宜
の個所が厚み方向に加圧されたときに、分散された導電
性粒子によって当該加圧された個所において厚み方向に
伸びる導電路が形成される。然るに、隣接する電極の中
心間距離すなわち電極の配置ピッチが極めて小さい例え
ば300μm以下である被接続体に対しては、形成され
た導電路間の絶縁性が十分に確保されず、その結果、所
要の電気的接続を確実に達成することができない、とい
う問題がある。 (2)偏在型異方導電性エラストマーシートにおいて
は、被接続体の電極に対応するパターンに従って導電路
形成部が形成されているため、電気的接続作業において
は被接続体に対して特定の位置関係をもって保持固定す
ることが必要である。然るに、被接続体の電極の配置ピ
ッチが小さくなるに従って異方導電性エラストマーシー
トの位置合わせおよび保持固定が困難となるため、電極
の配置ピッチが極めて小さい被接続体に対しては、所要
の電気的接続を確実に達成することができない、という
問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な事情に基づいてなされたものである。本発明の第1の
目的は、接続すべき電極の配置ピッチが極めて小さい被
接続体に対しても、所要の電気的接続を確実にかつ容易
に達成することのできる異方導電性シートを提供するこ
とにある。本発明の第2の目的は、上記の異方導電性シ
ートを確実にかつ有利に製造することができる方法を提
供することにある。本発明の第3の目的は、検査すべき
回路装置の被検査電極が、配置ピッチが極めて小さく、
かつ微細で高密度の複雑なパターンのものである場合に
も、当該回路装置について所要の電気的接続を達成する
ことのできる回路装置の検査装置を提供することにあ
る。本発明の第4の目的は、検査すべき回路装置の被検
査電極が、配置ピッチが極めて小さく、かつ微細で高密
度の複雑なパターンのものである場合にも、当該回路装
置について所要の電気的接続を達成することのできる回
路装置の検査方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の異方導電性シー
トは、高分子物質よりなる絶縁性シート体と、この絶縁
性シート体の面方向に沿って格子点位置に配置され、そ
れぞれ当該絶縁性シート体にその厚み方向に貫通して伸
びるよう一体的に設けられた、弾性高分子物質中に導電
性粒子が含有されてなる多数の導電路素子とを有してな
り、下記の条件(1)および条件(2)を満足すること
を特徴とする。 条件(1):接続すべき電極群を有する被接続体に重ね
合わせたときに、当該被接続体における個々の電極に接
続された導電路素子が少なくとも1個存在すること。 条件(2):接続すべき電極群を有する被接続体に重ね
合わせたときに、当該被接続体における2個以上の電極
に接続された導電路素子が存在しないこと。
【0008】また、本発明の異方導電性シートは、高分
子物質よりなる絶縁性シート体と、この絶縁性シート体
の面方向に沿って格子点位置に配置され、それぞれ当該
絶縁性シート体にその厚み方向に貫通して伸びるよう一
体的に設けられた、弾性高分子物質中に導電性粒子が含
有されてなる多数の導電路素子とを有してなり、前記導
電路素子の配置ピッチが10〜150μmであることを
特徴とする。
【0009】本発明の異方導電性シートの製造方法は、
上記の異方導電性シートを製造する方法であって、高分
子物質よりなる絶縁性シート体の少なくとも一面に金属
薄層を積層し、その後、この金属薄層における導電路素
子が配置される個所に開口を形成する第1工程と、前記
絶縁性シート体に対して前記金属薄層の開口を介してレ
ーザーを照射することにより、当該絶縁性シート体に貫
通孔を形成する第2工程と、前記絶縁性シート体の貫通
孔内に、硬化されて弾性高分子物質となる高分子物質形
成材料中に導電性粒子が分散されてなる導電路素子用材
料層を形成し、当該導電路素子用材料層の硬化処理を行
うことにより、当該絶縁性シート体に一体的に設けられ
た導電路素子を形成する第3工程とを有することを特徴
とする。
【0010】本発明の回路装置の検査装置は、一面に検
査すべき回路装置の被検査電極に対応するパターンに従
って配置された接続用電極を有する検査用回路基板と、
この検査用回路基板の一面上に配置された上記の異方導
電性シートとを具えてなることを特徴とする。本発明の
回路装置の検査方法は、一面に被検査回路装置の被検査
電極に対応するパターンに従って配置された接続用電極
を有する検査用回路基板を用い、検査すべき回路装置の
被検査電極を、上記の異方導電性シートを介して前記検
査用回路基板の接続用電極に電気的に接続させ、この状
態で前記被検査回路装置の電気的検査を行うことを特徴
とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。図1は、本発明の異方導電性シート
の一例における要部の構成を示す説明用断面図であり、
図2は、異方導電性シートの説明用平面図であり、図3
は、異方導電性シートの一部を拡大して示す説明用断面
図である。この異方導電性シート10においては、図1
に示すように、高分子物質よりなる絶縁性シート体20
に、弾性高分子物質中に導電性粒子が含有されてなる例
えば円柱状の多数の導電路素子30が当該絶縁性シート
体20にその厚み方向に貫通して伸びるよう一体的に設
けられている。これらの導電路素子30の各々は、図2
に示すように、絶縁性シート体20の面方向に沿って格
子点位置に配置されており、互いに実質的に独立した状
態とされている。図示の例における導電路素子30は、
その上面および下面が絶縁性シート体20の上面および
下面から僅かに突出した状態に形成されている。
【0012】上記の異方導電性シート10は、下記の条
件(1)および条件(2)を満足するものである。 条件(1):接続すべき電極群を有する被接続体に重ね
合わせたときに、当該被接続体における個々の電極に接
続された導電路素子30が少なくとも1個存在するこ
と。 条件(2):接続すべき電極群を有する被接続体に重ね
合わせたときに、当該被接続体における2個以上の電極
に接続された導電路素子30が存在しないこと。
【0013】上記の条件(1)および条件(2)を満足
するためには、被接続体における電極の最小配置ピッ
チ、最小離間距離および最小電極サイズによって定まる
が、具体的には、下記の条件(イ)〜条件(ハ)により
導電路素子30が形成されていることが好ましい。
【0014】条件(イ):導電路素子30の配置ピッチ
pが10〜150μm、特に好ましくは20〜80μm
であること。導電路素子30の配置ピッチpが10μm
未満である場合には、隣接する導電路素子30間におけ
る必要な絶縁性が得られないことがある。一方、導電路
素子30の配置ピッチpが150μmを超える場合に
は、被接続体に重ね合わせたときに、当該被接続体にお
ける隣接する電極間に導電路素子30が位置され、その
結果、被接続体における一部の電極に対して所要の電気
的接続が達成されないことがある。
【0015】条件(ロ):導電路素子30の直径dが1
〜100μm、特に好ましくは5〜50μmであるこ
と。導電路素子30の直径dが1μm未満である場合に
は、被接続体に重ね合わせたときに、当該被接続体にお
ける隣接する電極間に導電路素子30が位置され、その
結果、被接続体における一部の電極に対して所要の電気
的接続が達成されないことがある。また、直径dが1μ
m未満の導電路素子30を形成すること自体が困難であ
る。一方、導電路素子30の直径dが100μmを超え
る場合には、被接続体に重ね合わせたときに、当該被接
続体における2個以上の電極が同一の導電路素子30に
接続され、その結果、所要の絶縁性が得られないことが
ある。
【0016】条件(ハ):隣接する導電路素子30間の
最大離間距離gが5〜300μm、特に好ましくは10
〜100μmであること。隣接する導電路素子30間の
最大離間距離gが5μm未満である場合には、被接続体
に重ね合わせたときに、当該被接続体における2個以上
の電極が同一の導電路素子30に接続され、その結果、
所要の絶縁性が得られないことがある。一方、隣接する
導電路素子30間の最大離間距離gが300μmを超え
る場合には、被接続体に重ね合わせたときに、当該被接
続体における隣接する電極間に導電路素子30が位置さ
れ、その結果、被接続体における一部の電極に対して所
要の電気的接続が達成されないことがある。
【0017】また、所要の電気的接続を更に確実に達成
するためには、下記の条件により導電路素子30が形成
されていることが好ましい。 条件(ニ):接続すべき電極群を有する被接続体に重ね
合わせたときに、当該被接続体において、2個以上の導
電路素子30に接続された電極が、全電極の1〜100
%、より好ましくは10〜100%、更に好ましくは3
0〜100%、特に好ましくは50〜100%となる割
合で存在すること。 条件(ホ):絶縁性シート体20の厚みに対する導電路
素子30の配置ピッチpの比率が0.1〜2、より好ま
しくは0.2〜1.5、特に好ましくは0.3〜1であ
ること。 条件(ヘ):図示の例のように、導電路素子30の上面
および下面が絶縁性シート体20の上面および下面から
突出した状態に設けられている場合には、当該導電路素
子30における絶縁性シート体20からの突出高さが2
〜200μm、特に好ましくは5〜50μmであるこ
と。 条件(ト):導電路素子30における絶縁性シート体2
0からの突出高さと、被接続体における電極の突出高さ
との比が、1:0.5〜1:10、特に好ましくは1:
0.8〜1:5であること。 条件(チ):接続すべき電極1個に対し、接続された導
電路素子30の平均個数が、好ましくは1.1個以上、
より好ましくは1.2〜100個、さらに好ましくは
1.3〜50個、特に好ましくは1.5〜20個であ
る。なお、電極サイズによって導電路素子30の好まし
い接続個数が異なり、例えば小サイズの電極の場合に
は、好ましくは1〜5個、さらに好ましくは1〜3個、
中サイズの電極の場合には、好ましくは2〜10個、さ
らに好ましくは3〜8個、大サイズの電極の場合には、
好ましくは3〜30個、さらに好ましくは5〜20個で
ある。
【0018】絶縁性シート体20は、絶縁性を有する高
分子物質、好ましくは弾性高分子物質により構成されて
いる。かかる弾性高分子物質を得るために用いることの
できる硬化性の高分子物質形成材料としては、ポリブタ
ジエンゴム、天然ゴム、ポリイソプレンゴム、スチレン
−ブタジエン共重合体ゴム、アクリロニトリル−ブタジ
エン共重合体ゴムなどの共役ジエン系ゴムおよびこれら
の水素添加物、スチレン−ブタジエン−ジエンブロック
共重合体ゴム、スチレン−イソプレンブロック共重合体
などのブロック共重合体ゴムおよびこれらの水素添加
物、クロロプレン、ウレタンゴム、ポリエステル系ゴ
ム、エピクロルヒドリンゴム、シリコーンゴム、エチレ
ン−プロピレン共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−
ジエン共重合体ゴムなどが挙げられ、得られる異方導電
性シートに耐候性が要求される場合には、共役ジエン系
ゴム以外のものを用いることが好ましい。絶縁異性シー
ト体20の厚みは、特に限定されるものではないが、好
ましくは50〜500μm、特に好ましくは150〜3
00μmである。
【0019】図3に示すように、導電路素子30は、弾
性高分子物質E中に導電性粒子Pが含有されて構成さ
れ、好ましくは弾性高分子物質E中に導電性粒子Pが厚
み方向に並んだ状態に配向されており、この導電性粒子
Pにより、当該導電路素子30の厚み方向に導電路が形
成される。この導電路素子30は、厚み方向に加圧され
て圧縮されたときに抵抗値が減少して導電路が形成され
る、加圧導電路素子とすることもできる。また、導電路
素子30の導電路は、導電路素子30の厚み方向と垂直
な断面において、その全領域にわたって形成されてもよ
く、その一部の領域例えば中央領域のみに形成されても
よい。
【0020】導電路素子30は、硬化されて弾性高分子
物質となる高分子物質形成材料中に導電性粒子が分散さ
れてなる流動性の導電路素子用材料が硬化処理されるこ
とにより形成される。導電路素子用材料に用いられる高
分子物質形成材料としては、種々のものを用いることが
でき、その具体例としては、ポリブタジエンゴム、天然
ゴム、ポリイソプレンゴム、スチレン−ブタジエン共重
合体ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴム
などの共役ジエン系ゴムおよびこれらの水素添加物、ス
チレン−ブタジエン−ジエンブロック共重合体ゴム、ス
チレン−イソプレンブロック共重合体などのブロック共
重合体ゴムおよびこれらの水素添加物、クロロプレン、
ウレタンゴム、ポリエステル系ゴム、エピクロルヒドリ
ンゴム、シリコーンゴム、エチレン−プロピレン共重合
体ゴム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴムな
どが挙げられる。以上において、得られる異方導電性シ
ートに耐候性が要求される場合には、共役ジエン系ゴム
以外のものを用いることが好ましく、特に、成形加工性
および電気特性の観点から、シリコーンゴムを用いるこ
とが好ましい。
【0021】シリコーンゴムとしては、液状シリコーン
ゴムを架橋または縮合したものが好ましい。液状シリコ
ーンゴムは、その粘度が歪速度10-1secで105
アズ以下のものが好ましく、縮合型のもの、付加型のも
の、ビニル基やヒドロキシル基を含有するものなどのい
ずれであってもよい。具体的には、ジメチルシリコーン
生ゴム、メチルビニルシリコーン生ゴム、メチルフェニ
ルビニルシリコーン生ゴムなどを挙げることができる。
【0022】これらの中で、ビニル基を含有する液状シ
リコーンゴム(ビニル基含有ポリジメチルシロキサン)
は、通常、ジメチルジクロロシランまたはジメチルジア
ルコキシシランを、ジメチルビニルクロロシランまたは
ジメチルビニルアルコキシシランの存在下において、加
水分解および縮合反応させ、例えば引続き溶解−沈殿の
繰り返しによる分別を行うことにより得られる。また、
ビニル基を両末端に含有する液状シリコーンゴムは、オ
クタメチルシクロテトラシロキサンのような環状シロキ
サンを触媒の存在下においてアニオン重合し、重合停止
剤として例えばジメチルジビニルシロキサンを用い、そ
の他の反応条件(例えば、環状シロキサンの量および重
合停止剤の量)を適宜選択することにより得られる。こ
こで、アニオン重合の触媒としては、水酸化テトラメチ
ルアンモニウムおよび水酸化n−ブチルホスホニウムな
どのアルカリまたはこれらのシラノレート溶液などを用
いることができ、反応温度は、例えば80〜130℃で
ある。このようなビニル基含有ポリジメチルシロキサン
は、その分子量Mw(標準ポリスチレン換算重量平均分
子量をいう。以下同じ。)が10000〜40000の
ものであることが好ましい。また、得られる導電路素子
の耐熱性の観点から、分子量分布指数(標準ポリスチレ
ン換算重量平均分子量Mwと標準ポリスチレン換算数平
均分子量Mnとの比Mw/Mnの値をいう。以下同
じ。)が2.0以下のものが好ましい。
【0023】一方、ヒドロキシル基を含有する液状シリ
コーンゴム(ヒドロキシル基含有ポリジメチルシロキサ
ン)は、通常、ジメチルジクロロシランまたはジメチル
ジアルコキシシランを、ジメチルヒドロクロロシランま
たはジメチルヒドロアルコキシシランの存在下におい
て、加水分解および縮合反応させ、例えば引続き溶解−
沈殿の繰り返しによる分別を行うことにより得られる。
また、環状シロキサンを触媒の存在下においてアニオン
重合し、重合停止剤として、例えばジメチルヒドロクロ
ロシラン、メチルジヒドロクロロシランまたはジメチル
ヒドロアルコキシシランなどを用い、その他の反応条件
(例えば、環状シロキサンの量および重合停止剤の量)
を適宜選択することによっても得られる。ここで、アニ
オン重合の触媒としては、水酸化テトラメチルアンモニ
ウムおよび水酸化n−ブチルホスホニウムなどのアルカ
リまたはこれらのシラノレート溶液などを用いることが
でき、反応温度は、例えば80〜130℃である。この
ようなヒドロキシル基含有ポリジメチルシロキサンは、
その分子量Mwが10000〜40000のものである
ことが好ましい。また、得られる導電路素子の耐熱性の
観点から、分子量分布指数が2.0以下のものが好まし
い。本発明においては、上記のビニル基含有ポリジメチ
ルシロキサンおよびヒドロキシル基含有ポリジメチルシ
ロキサンのいずれか一方を用いることもでき、両者を併
用することもできる。
【0024】導電路素子用材料中には、上記のような高
分子物質形成材料を硬化させるための硬化触媒を含有さ
せることができる。このような硬化触媒としては、有機
過酸化物、脂肪酸アゾ化合物、ヒドロシリル化触媒など
を用いることができる。 硬化触媒として用いられる有
機過酸化物の具体例としては、過酸化ベンゾイル、過酸
化ビスジシクロベンゾイル、過酸化ジクミル、過酸化ジ
ターシャリーブチルなどが挙げられる。硬化触媒として
用いられる脂肪酸アゾ化合物の具体例としては、アゾビ
スイソブチロニトリルなどが挙げられる。ヒドロシリル
化反応の触媒として使用し得るものの具体例としては、
塩化白金酸およびその塩、白金−不飽和基含有シロキサ
ンコンプレックス、ビニルシロキサンと白金とのコンプ
レックス、白金と1,3−ジビニルテトラメチルジシロ
キサンとのコンプレックス、トリオルガノホスフィンあ
るいはホスファイトと白金とのコンプレックス、アセチ
ルアセテート白金キレート、環状ジエンと白金とのコン
プレックスなどの公知のものが挙げられる。硬化触媒の
使用量は、高分子物質形成材料の種類、硬化触媒の種
類、その他の硬化処理条件を考慮して適宜選択される
が、通常、高分子物質形成材料100重量部に対して3
〜15重量部である。
【0025】導電路素子用材料に用いられる導電性粒子
としては、後述する方法により当該粒子を容易に配向さ
せることができる観点から、導電性磁性体粒子を用いる
ことが好ましい。この導電性磁性体粒子の具体例として
は、鉄、コバルトなどの磁性を示す金属の粒子若しくは
これらの合金の粒子またはこれらの金属を含有する粒
子、またはこれらの粒子を芯粒子とし、当該芯粒子の表
面に金、銀、パラジウム、ロジウムなどの導電性の良好
な金属のメッキを施したもの、あるいは非磁性金属粒子
若しくはガラスビーズなどの無機物質粒子またはポリマ
ー粒子を芯粒子とし、当該芯粒子の表面に、ニッケル、
コバルトなどの導電性磁性体のメッキを施したもの、あ
るいは芯粒子に、導電性磁性体および導電性の良好な金
属の両方を被覆したものなどが挙げられる。これらの中
では、ニッケル粒子を芯粒子とし、その表面に金や銀な
どの導電性の良好な金属のメッキを施したものを用いる
ことが好ましく、特に、金および銀の両方が被覆されて
いるものが好ましい。芯粒子の表面に導電性金属を被覆
する手段としては、特に限定されるものではないが、例
えば化学メッキまたは無電解メッキにより行うことがで
きる。
【0026】導電性粒子として、芯粒子の表面に導電性
金属が被覆されてなるものを用いる場合には、良好な導
電性が得られる観点から、粒子表面における導電性金属
の被覆率(芯粒子の表面積に対する導電性金属の被覆面
積の割合)が40%以上であることが好ましく、さらに
好ましくは45%以上、特に好ましくは47〜95%で
ある。また、導電性金属の被覆量は、芯粒子の2.5〜
50重量%であることが好ましく、より好ましくは3〜
30重量%、さらに好ましくは3.5〜25重量%、特
に好ましくは4〜20重量%である。被覆される導電性
金属が金である場合には、その被覆量は、芯粒子の3〜
30重量%であることが好ましく、より好ましくは3〜
20重量%、さらに好ましくは3.5〜15重量%、特
に好ましくは4.5〜10重量%である。また、被覆さ
れる導電性金属が銀である場合には、その被覆量は、芯
粒子の3〜30重量%であることが好ましく、より好ま
しくは4〜25重量%、さらに好ましくは5〜23重量
%、特に好ましくは6〜20重量%である。更に、被覆
される導電性金属として金と銀の両方を用いる場合に
は、金の被覆量は、芯粒子の0.1〜5重量%であるこ
とが好ましく、より好ましくは0.2〜4重量%、さら
に好ましくは0.5〜3重量%であり、銀の被覆量は、
芯粒子の3〜30重量%であることが好ましく、より好
ましくは4〜25重量%、さらに好ましくは5〜20重
量%である。
【0027】また、導電性粒子の粒子径は、1〜100
0μmであることが好ましく、より好ましくは1〜50
0μm、さらに好ましくは1〜300μm、特に好まし
くは1〜100μmである。また、導電性粒子の粒子径
分布(Dw/Dn)は、1〜10であることが好まし
く、より好ましくは1.01〜7、さらに好ましくは
1.05〜5、特に好ましくは1.1〜4である。この
ような条件を満足する導電性粒子を用いることにより、
得られる導電路素子30は、加圧変形が容易なものとな
り、また、当該導電路素子30において導電性粒子間に
十分な電気的接触が得られる。また、導電性粒子の形状
は、特に限定されるものではないが、高分子物質用材料
中に容易に分散させることができる点で、球状のもの、
星形状のものあるいはこれらが凝集した2次粒子による
塊状のものであることが好ましい。
【0028】また、導電性粒子の含水率は、5%以下で
あることが好ましく、より好ましくは3%以下、さらに
好ましくは2%以下、とくに好ましくは1%以下であ
る。このような条件を満足する導電性粒子を用いること
により、後述する製造方法において、導電路素子用材料
層を硬化処理する際に、当該導電路素子用材料層内に気
泡が生ずることが防止または抑制される。
【0029】また、導電性粒子の表面がシランカップリ
ング剤などのカップリング剤で処理されたものを適宜用
いることができる。導電性粒子の表面がカップリング剤
で処理されることにより、当該導電性粒子と弾性高分子
物質との接着性が高くなり、その結果、得られる導電路
素子30は、繰り返しの使用における耐久性が高いもの
となる。カップリング剤の使用量は、導電性粒子の導電
性に影響を与えない範囲で適宜選択されるが、導電性粒
子表面におけるカップリング剤の被覆率(導電性芯粒子
の表面積に対するカップリング剤の被覆面積の割合)が
5%以上となる量であることが好ましく、より好ましく
は上記被覆率が7〜100%、さらに好ましくは10〜
100%、特に好ましくは20〜100%となる量であ
る。
【0030】このような導電性粒子は、高分子物質用材
料に対して体積分率で10〜60%、好ましくは15〜
50%となる割合で用いられることが好ましい。この割
合が10%未満の場合には、十分に電気抵抗値の小さい
導電路素子が得られないことがある。一方、この割合が
60%を超える場合には、得られる導電路素子は脆弱な
ものとなりやすく、導電路素子として必要な弾性が得ら
れないことがある。
【0031】導電路素子用材料中には、必要に応じて、
通常のシリカ粉、コロイダルシリカ、エアロゲルシリ
カ、ナルミナなどの無機充填材を含有させることができ
る。このような無機充填材を含有させることにより、当
該導電路素子用材料のチクソトロピー性が確保され、そ
の粘度が高くなり、しかも、導電性粒子の分散安定性が
向上すると共に、硬化処理されて得られる導電路素子の
強度が高くなる。このような無機充填材の使用量は、特
に限定されるものではないが、あまり多量に使用する
と、後述する製造方法において、磁場による導電性粒子
の配向を十分に達成することができなくなるため、好ま
しくない。また、導電路素子用材料の粘度は、温度25
℃において100000〜1000000cpの範囲内
であることが好ましい。そして、以上のような導電路素
子用材料が硬化処理されることにより、導電路素子30
が形成される。
【0032】上記の構成の異方導電性シート10によれ
ば、導電路素子30が絶縁性シート体20によって相互
に絶縁されており、しかも、被接続体における個々の電
極に対して少なくとも1個の導電路素子30が接続され
ると共に、当該被接続体における2個以上の電極に対し
て同一の導電路素子30が接続されることがないので、
電極の配置ピッチが極めて小さい被接続体に対しても、
所要の電気的接続を確実に達成することができる。ま
た、導電路素子30が規則的な格子点位置に配置されて
いるため、偏在型の異方導電性シートでありながら、被
接続体に対して位置合わせを行うことが不要であり、そ
の結果、所要の電気的接続を容易に達成することができ
る。
【0033】また、導電路素子30が絶縁性シート体1
0の両面から突出した状態で設けられているので、被接
続体の電極と導電路素子30との電気的接続を更に確実
に達成することができる。特に電極の周辺がレジスト硬
化物よりなる絶縁層に囲まれて当該絶縁層の表面が電極
の表面よりも突出した状態にある被接続体に対しても、
安定した電気的接続状態を達成することができる。
【0034】次に、本発明の異方導電性シートの製造方
法について説明する。本発明の製造方法においては、
(1)高分子物質よりなる絶縁性シート体の少なくとも
一面に金属薄層を積層し、その後、この金属薄層におけ
る導電路素子が配置される個所に開口を形成する第1工
程と、(2)前記絶縁性シート体に前記金属薄層の開口
を介してレーザーを照射することにより、当該絶縁性シ
ート体に貫通孔を形成する第2工程と、(3)前記絶縁
性シート体の貫通孔に、硬化されて弾性高分子物質とな
る高分子物質形成材料中に導電性粒子が分散されてなる
導電路素子用材料を充填し、当該導電路素子用材料の硬
化処理を行うことにより、導電路素子を形成する第3工
程とを経由することにより、上記のような異方導電性シ
ートを製造することができる。以下、図1に示す構成の
異方導電性シート10を製造する場合について説明す
る。
【0035】〔第1工程〕この第1工程においては、先
ず、図4に示すように、弾性高分子物質よりなる絶縁性
シート体20の両面に第1の金属薄層25および第2の
金属薄層26が一体的に設けられた複合体40を作製す
る。次いで、図5に示すように、複合体40の第1の金
属薄層25および第2の金属薄層26の各々における導
電路素子が配置される個所に、開口27,28を形成す
る。そして、複合体40の絶縁性シート体20に対し、
第1の金属薄層25の開口27または第2の金属薄層2
6の開口28を介してレーザー光を照射することによ
り、図6に示すように、絶縁性シート体20にその厚み
方向に伸びる貫通孔21を形成し、以て複合体40全体
を厚み方向に貫通する穴部41が形成される。
【0036】以上の第1工程において、絶縁性シート体
20の両面に第1の金属薄層25および第2の金属薄層
26を一体的に設ける手段としては、第2の金属薄層2
6を構成する金属箔上に、硬化されて弾性高分子物質と
なる高分子物質形成材料を塗布した後、この塗布層上に
第1の金属薄層25を構成する金属箔を重ねて高分子物
質形成材料を硬化させる手段、絶縁性シート体20の両
面に第1の金属薄層25および第2の金属薄層35を構
成する金属箔を重ねて加熱圧着させる手段などを利用す
ることができる。このような手段においては、第1の金
属薄層25および第2の金属薄層26を構成する金属箔
の表面にプライマー処理を施すことにより、絶縁性シー
ト体20に対する第1の金属薄層25および第2の金属
薄層26の密着性を高めることもできる。第1の金属薄
層25および第2の金属薄層26の厚みは、形成すべき
導電路素子30における絶縁性シート体20からの突出
高さに相当する大きさである。第1の金属薄層25およ
び第2の金属薄層26を構成する材料としては、銅、燐
青銅、真鍮、アルミニウム、鉄、鉄とニッケルとの合
金、ステンレスなどを用いることができる。第1の金属
薄層25および第2の金属薄層26に開口27,28を
形成する手段としては、フォトエッチングによる手段が
挙げられる。絶縁性シート体20に貫通孔21を形成す
るためのレーザー光としては、炭酸ガスパルスレーザー
によるもの、エキシマレーザーによるものなどを利用す
ることができる。
【0037】〔第2工程〕この第2工程においては、図
7に示すように、複合体40の上面に、前述の導電路素
子用材料を塗布することにより、複合体40の穴部41
の各々の内部に導電路素子用材料を充填し、これによ
り、図8に示すように、絶縁性シート体20の貫通孔2
1を含む穴部41の各々に導電路素子用材料層30Aを
形成する。その後、必要に応じて、絶縁性シート体20
の他面に付着した導電路素子用材料をスキージなどによ
り除去する。以上において、導電路素子用材料を塗布す
る手段としては、スクリーン印刷などの印刷による手段
を用いることができる。
【0038】また、この第2工程においては、例えば1
×10-3atm以下、好ましくは1×10-4〜1×10
-5atmに減圧された雰囲気下において、複合体40の
穴部の下端側を塞いだ状態で、当該複合体40上面に導
電路素子用材料を塗布した後、雰囲気圧を上昇させて例
えば常圧にすることにより、導電路素子用材料層30A
を形成することが好ましい。このような方法によれば、
雰囲気圧を上昇させることにより、複合体40における
穴部41内の圧力との差により、当該穴部41内に導電
路素子用材料を高密度に充填されるので、導電路素子用
材料層30A中に気泡が生ずることを防止することがで
きる。
【0039】また、絶縁性シート体20の貫通孔21内
に導電路素子用材料層30Aを形成する方法としては、
絶縁性シート体20に導電路素子用材料を塗布する方法
の代わりに、先ず、導電性粒子を絶縁性シート体20の
貫通孔21を含む複合体40の穴部41に充填し、その
後、硬化されて弾性高分子物質となる高分子物質形成材
料を複合体40の穴部41に充填する方法を利用するこ
とも可能である。
【0040】〔第3工程〕この第3工程においては、図
9に示すように、穴部41内に導電路素子用材料層30
Aが形成された複合体40を、一対の電磁石45,46
の間に配置し、この電磁石45,46を作動させること
により、導電路素子用材料層30Aの厚み方向に平行磁
場が作用し、その結果、導電路素子用材料層30A中に
分散されていた導電性粒子が当該導電路素子用材料層3
0Aの厚み方向に配向する。そして、この状態におい
て、導電路素子用材料層30Aを硬化処理することによ
り、図10に示すように、絶縁性シート体20の貫通孔
21を含む複合体40の穴部41内に導電路素子30が
形成される。
【0041】以上において、導電路素子用材料層30A
の硬化処理は、平行磁場を作用させたままの状態で行う
こともできるが、平行磁場の作用を停止させた後に行う
こともできる。導電路素子用材料層30Aに作用される
平行磁場の強度は、平均で200〜10000ガウスと
なる大きさが好ましい。
【0042】導電路素子用材料層30Aの硬化処理は、
使用される材料によって適宜選定されるが、通常、加熱
処理によって行われる。加熱により導電路素子用材料層
30Aの硬化処理を行う場合には、電磁石45,46に
ヒーターを設ければよい。具体的な加熱温度および加熱
時間は、導電路素子用材料層30Aを構成する高分子物
質形成材料などの種類、導電性粒子の移動に要する時間
などを考慮して適宜選定される。
【0043】そして、以上の第3工程が終了した後、複
合体40における第1の金属薄層25および第2の金属
薄層26に対してエッチング処理を施して当該第1の金
属薄層25および第2の金属薄層26を除去することに
より、絶縁性シート体20にその厚み方向に貫通して伸
び、絶縁性シート体20の両面から突出した状態で設け
られた多数の導電路素子30を有する、図1に示す構成
の異方導電性シート10が得られる。
【0044】以上の製造方法によれば、絶縁性シート体
20に、その表面に形成された第1の金属薄層25の開
口27または第2の金属薄層26の開口28を介してレ
ーザー光を照射するため、当該絶縁性シート体20に
は、開口27,28に応じた形状およびピッチの貫通孔
21が形成される。しかも、第1の金属薄層25および
第2の金属薄層26には、フォトリソグラフィーの手法
により、ピッチが極めて小さく、かつ、小さい直径の開
口27,28を形成することが可能である。従って、絶
縁性シート体20に、所望のピッチで所望の直径を有す
る貫通孔21を容易に形成することかできる。そして、
このようにして形成された絶縁性シート体20の貫通孔
21内に導電路素子用材料層30Aを形成し、当該導電
路素子用材料層30Aの硬化処理を行うことにより、絶
縁性シート体20に一体的に設けられた導電路素子30
が形成されるので、所要の異方導電性シート10を確実
にかつ有利に製造することができる。
【0045】図11は、本発明の回路装置の検査装置の
一例における要部の構成を示す説明図である。この回路
装置の検査装置においては、被検査回路装置1における
例えば円形の被検査電極2と対掌なパターンに従って配
置された多数の接続用電極51を表面を有する検査用回
路基板50が設けられている。この検査用回路基板50
の裏面には、内部配線53を介して接続用電極51に電
気的に接続された、例えばピッチが2.54mm、1.
80mm若しくは1.27mmの格子点配列に従って配
置された多数の端子電極52が形成されており、この端
子電極52は、適宜の手段によってテスター(図示省
略)に電気的に接続されている。そして、この検査用回
路基板50の表面上には、図1に示す構成の異方導電性
シート10が配置されている。
【0046】上記の回路装置の検査装置においては、異
方導電性シート10上に、被検査回路装置1が、その被
検査電極2が検査用回路基板50の接続用電極51の上
方に位置されるよう配置され、その後、例えば検査用回
路基板50を被検査回路装置1に接近する方向に移動さ
せることにより、異方導電性シート10が被検査回路装
置1と検査用回路基板50とにより加圧された状態とな
り、この加圧力により、異方導電性シート10の導電路
素子30にその厚み方向に伸びる導電路が形成される。
このとき、図12に示すように、被検査回路装置の被検
査電極2には、異方導電性シート10における少なくと
も1個の導電路素子30が接続されると共に、2個以上
の被検査電極2が同一の導電路素子30に接続されてい
ない状態である。このようにして、被検査回路装置1の
被検査電極2と検査用回路基板50の接続用電極51と
の間の電気的接続が達成され、この状態で所要の検査が
行われる。
【0047】このような回路装置の検査装置によれば、
前述の異方導電性シート10を使用しているため、被検
査回路装置1の被検査電極2が、配置ピッチが極めて小
さく、かつ微細で高密度の複雑なパターンのものである
場合にも、当該被検査回路装置1について所要の電気的
接続を確実に達成することができる。また、上記の回路
装置の検査装置においては、円形の被検査電極2に限ら
れず、矩形の被検査電極2に対しても、図13に示すよ
うに、個々の被検査電極2に接続された導電路素子30
が少なくとも1個存在し、かつ、2個以上の被検査電極
2に接続された導電路素子30が存在しないため、所要
の電気的接続を確実に達成することができる。
【0048】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0049】〈実施例1〉図1に示す構成に従い、配置
ピッチpが80μm、最大離間距離gが73μmで、直
径が40μmの多数の導電路素子(30)を有する異方
導電性シート(10)を下記のようにして製造した。
【0050】〔導電路素子用材料の調製〕高分子物質用
材料として付加型シリコーンゴム「1206RTV(信
越化学(株)製)」を用い、下記の導電性粒子を体積分
率で30%となる割合で添加して混合することにより、
導電路素子用材料を調製した。 導電性粒子:平均粒子径10μmのニッケル粒子を芯粒
子として用い、この芯粒子に、その重量の4重量%の金
を化学メッキにより被覆したもの。また、上記の導電路
素子用材料の調製においては、硬化触媒として「Cat
−RQ(信越化学(株)製」を、付加型シリコーンゴム
の4重量%となる割合で使用した。
【0051】〔第1工程〕厚みが18μmの銅箔を用意
し、この銅箔に、上記の高分子物質用材料を塗布するこ
とにより、厚みが0.15mmの絶縁性シート体形成層
を形成し、さらに、この絶縁性シート体形成層上に、厚
みが18μmの銅箔を配置し、その後、絶縁性シート体
形成層に対して100℃で1時間の硬化処理を行うこと
により、絶縁性シート体(20)の両面に第1の金属薄
層(25)および第2の金属薄層(26)が積層されて
なる複合体(40)を得た(図4参照)。
【0052】この複合体(40)の両面に対し、感光性
の液状レジスト(日本ポリテック(株)製「NPRー6
0P」)を、スクリーン印刷機により厚みが約13μm
となるように塗布して乾燥することにより、レジスト膜
を形成した。次いで、ピッチが80μmの格子点位置
に、直径が40μmの円形の透光部を有するポジフィル
ムマスクを2枚用意し、2枚のポジフィルムマスクを、
それぞれの透光部が互いに対向するよう位置合わせした
状態で配置し、ポジフィルムマスクの各々の両端部同士
を粘着テープにより固定した。そして、この2枚のポジ
フィルムマスクの間に、両面にレジスト膜が形成された
複合体(40)を配置し、プリント基板用露光装置を用
いて、それぞれのレジスト膜に、450mJ/cm2
光量で露光処理を行った。その後、レジスト膜の各々
に、炭酸ナトリウムを主成分とする現像液により、30
℃で2分間のスプレー現像処理を行ってシャワー水洗す
ることにより、レジスト膜にパターン孔を形成した。そ
して、複合体(40)の第1の金属薄層(25)および
第2の金属薄層(26)に対して、塩化第二鉄を主成分
とする45℃のエッチング液でスプレーエッチング処理
を施すことにより、第1の金属薄層(25)および第2
の金属薄層(26)に、ピッチが80μmで直径が40
μmの円形の多数の開口(27,28)を形成した。そ
の後、この複合体(40)の両面に形成されたレジスト
膜を剥離した(図5参照)。
【0053】次いで、CO2 パルスレーザー装置によっ
て、複合体(40)における絶縁性シート体(20)
に、第1の金属薄層(25)の開口(27)を介してレ
ーザー光を照射することにより、直径約40μの断面円
形の貫通孔(21)を形成し、以て複合体(40)全体
を厚み方向に貫通する穴部(41)を形成した(図6参
照)。
【0054】〔第2工程〕1×10-4atmに減圧され
雰囲気下において、上記の複合体(40)における第1
の金属薄層(25)の表面に、調製した導電路素子用材
料をスクリーン印刷により塗布した後、雰囲気圧を上昇
させて常圧にすることにより、複合体(40)の穴部
(41)の各々の内部に導電路素子用材料を充填し、こ
れにより、穴部(41)の各々に導電路素子用材料層
(30A)を形成した(図7および図8参照)。その
後、絶縁性シート体(20)の他面に付着した導電路素
子用材料をスキージにより除去した。
【0055】〔第3工程〕穴部(41)内に導電路素子
用材料層(30A)が形成された複合体40を、ヒータ
ーを具えた一対の電磁石(45,46)の間に配置し、
この電磁石(45,46)を作動させることにより、導
電路素子用材料層(30A)の厚み方向に平均で500
0ガウスの平行磁場が作用ながら、100℃で1時間の
加熱処理を行うことにより、複合体(40)の穴部(4
1)内に導電路素子(30)を形成した。
【0056】上記の第3工程が終了した後、導電路素子
(30)が形成された複合体(40)における第1の金
属薄層(25)および第2の金属薄層(26)に対し
て、塩化第二鉄を主成分とする45℃のエッチング液で
スプレーエッチング処理することにより、第1の金属薄
層(25)および第2の金属薄層(26)を除去し、以
て、図1に示す構成の異方導電性シート(10)を製造
した。
【0057】以上の異方導電性シート(10)を、直径
が最小で120μm、配置ピッチが最小で200μmの
多数の被検査電極(2)が形成された被検査回路装置
(1)と検査用回路基板(50)との間に介在させ(図
11参照)、被検査回路装置(1)の被検査電極(2)
と検査用回路基板(50)の接続用電極(51)との間
の電気的接続状態を調べたところ、すべての被検査電極
(2)および接続用電極(51)の間の電気的な接続が
十分に達成されていることが確認された。
【0058】〈比較例1〉以下のようにして分散型異方
導電性エラストマーシートを製造した。図14(a)に
示すように、それぞれ強磁性体よりなる上型80および
下型85を用意し、この上型80および下型85の間
に、高分子物質形成材料中に導電性粒子が分散されてな
る異方導電性エラストマー形成材料層90Aを形成し
た。次いで、図14(b)に示すように、上型80の上
面および下型85の下面に一対の電磁石81,86を配
置して当該電磁石81,86を作動させることにより、
異方導電性エラストマー形成材料層90Aの厚み方向
に、平均で5000ガウスとなる条件で平行磁場を作用
させると共に、加熱温度が100℃、加熱時間が1時間
の条件で異方導電性エラストマー形成材料層90Aの硬
化処理を行うことにより、図14(c)に示すように、
弾性高分子物質中に導電性粒子が厚み方向に配向した状
態で分散された分散型異方導電性エラストマーシートを
製造した。なお、異方導電性エラストマー材料として
は、付加 型シリコーンゴム「1206RTV(信越化
学(株)製)」に、実施例1で使用したものと同様の導
電性粒子を体積分率で15%となる割合で添加し、硬化
触媒として「Cat−RQ(信越化学(株)製」を、付
加型シリコーンゴムの4重量%となる割合で加えたもの
を使用した。
【0059】以上の分散型異方導電性エラストマーシー
トを、直径が最小で120μm、配置ピッチが最小で2
00μmの多数の被検査電極が形成された被検査回路装
置と検査用回路基板との間に介在させ、被検査回路装置
の被検査電極と検査用回路基板の接続用電極との間の電
気的接続状態を調べたところ、被検査電極と接続用電極
と間の電気的な接続は達成されていたが、隣接するピッ
チが300μm以下で配置された被検査電極に対して
は、接続用電極の間の絶縁性が確保されていない個所が
あった。
【0060】
【発明の効果】本発明の異方導電性シートによれば、導
電路素子が絶縁性シート体によって相互に絶縁されてお
り、しかも、被接続体における個々の電極に対して少な
くとも1個の導電路素子が接続されると共に、当該被接
続体における2個以上の電極に対して同一の導電路素子
が接続されることがないので、電極の配置ピッチが極め
て小さい被接続体に対しても、所要の電気的接続を確実
に達成することができる。また、導電路素子が規則的な
格子点位置に配置されているため、偏在型の異方導電性
シートでありながら、被接続体に対して位置合わせを行
うことが不要であり、その結果、所要の電気的接続を容
易に達成することができる。
【0061】本発明の製造方法によれば、絶縁性シート
体に、その表面に形成された金属薄層の開口を介してレ
ーザー光を照射するため、当該絶縁性シート体には、開
口に応じた形状およびピッチの貫通孔が形成される。し
かも、金属薄層には、フォトリソグラフィーの手法によ
り、ピッチが極めて小さく、かつ、小さい直径の開口を
形成することが可能である。従って、絶縁性シート体
に、所望のピッチで所望の直径を有する貫通孔を容易に
形成することかできる。そして、このようにして形成さ
れた絶縁性シート体の貫通孔内に導電路素子用材料層を
形成し、当該導電路素子用材料層の硬化処理を行うこと
により、絶縁性シート体に一体的に設けられた導電路素
子が形成されるので、上記の異方導電性シートを確実に
かつ有利に製造することができる。
【0062】本発明の回路装置の検査装置によれば、上
記の異方導電性シートを有するため、検査すべき回路装
置の被検査電極が、配置ピッチが極めて小さく、かつ微
細で高密度の複雑なパターンのものである場合にも、当
該回路装置について所要の電気的接続を達成することが
できる。本発明の回路装置の検査方法によれば、上記の
異方導電性シートを用いるため、検査すべき回路装置の
被検査電極が、配置ピッチが極めて小さく、かつ微細で
高密度の複雑なパターンのものである場合にも、当該回
路装置について所要の電気的接続を達成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の異方導電性シートの一例における構成
を示す説明用断面図である。
【図2】本発明の異方導電性シートの一例における説明
用平面図である。
【図3】図1の異方導電性シートの一部を拡大して示す
説明用断面図である。
【図4】絶縁性シート体の両面に第1の金属薄層および
第2の金属薄層が形成されてなる複合体を示す説明用断
面図である。
【図5】複合体における第1の金属薄層および第2の金
属薄層に開口が形成された状態を示す説明用断面図であ
る。
【図6】複合体における絶縁性シート体に貫通孔が形成
されて当該複合体に穴部が形成された状態を示す説明用
断面図である。
【図7】複合体の表面に導電路素子用材料を塗布する状
態を示す説明用断面図である。
【図8】複合体の穴部に導電路素子用材料層が形成され
た状態を示す説明用断面図である。
【図9】複合体の穴部に形成された導電路素子用材料層
に平行磁場を作用させた状態を示す説明用断面図であ
る。
【図10】複合体の穴部に導電路素子が一体的に設けら
れた状態を示す説明用断面図である。
【図11】本発明に係る回路装置の検査装置の一例にお
ける要部の構成を示す説明図である。
【図12】図11に示す回路装置の検査装置において、
異方導電性シートの導電路素子と被検査回路装置の円形
の被検査電極との位置関係を示す説明図である。
【図13】図11に示す回路装置の検査装置において、
異方導電性シートの導電路素子と被検査回路装置の矩形
の被検査電極との位置関係を示す説明図である。
【図14】比較例で使用した従来の異方導電性エラスト
マーシートの製造工程を示す説明用断面図である。
【符号の説明】
1 被検査回路基板 2 被検査電極 10 異方導電性シート 20 絶縁性シ
ート体 21 貫通孔 25 第1の金
属薄層 26 第2の金属薄層 27,28 開
口 30 導電路素子 30A 導電路
素子用材料層 40 複合体 41 穴部 45,46 電磁石 50 検査用回
路基板 51 接続用電極 52 端子電極 53 配線部 80 上型 81,86 電磁石 85 下型 90 異方導電性エラストマーシート 90A 異方導電性エラストマー形成材料 E 弾性高分子物質 P 導電性粒子

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高分子物質よりなる絶縁性シート体と、 この絶縁性シート体の面方向に沿って格子点位置に配置
    され、それぞれ当該絶縁性シート体にその厚み方向に貫
    通して伸びるよう一体的に設けられた、弾性高分子物質
    中に導電性粒子が含有されてなる多数の導電路素子とを
    有してなり、 下記の条件(1)および条件(2)を満足することを特
    徴とする異方導電性シート。 条件(1):接続すべき電極群を有する被接続体に重ね
    合わせたときに、当該被接続体における個々の電極に接
    続された導電路素子が少なくとも1個存在すること。 条件(2):接続すべき電極群を有する被接続体に重ね
    合わせたときに、当該被接続体における2個以上の電極
    に接続された導電路素子が存在しないこと。
  2. 【請求項2】 高分子物質よりなる絶縁性シート体と、 この絶縁性シート体の面方向に沿って格子点位置に配置
    され、それぞれ当該絶縁性シート体にその厚み方向に貫
    通して伸びるよう一体的に設けられた、弾性高分子物質
    中に導電性粒子が含有されてなる多数の導電路素子とを
    有してなり、 前記導電路素子の配置ピッチが10〜150μmである
    ことを特徴とする異方導電性シート。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の異方導
    電性シートを製造する方法であって、 高分子物質よりなる絶縁性シート体の少なくとも一面に
    金属薄層を積層し、その後、この金属薄層における導電
    路素子が配置される個所に開口を形成する第1工程と、 前記絶縁性シート体に対して前記金属薄層の開口を介し
    てレーザーを照射することにより、当該絶縁性シート体
    に貫通孔を形成する第2工程と、 前記絶縁性シート体の貫通孔内に、硬化されて弾性高分
    子物質となる高分子物質形成材料中に導電性粒子が分散
    されてなる導電路素子用材料層を形成し、当該導電路素
    子用材料層の硬化処理を行うことにより、当該絶縁性シ
    ート体に一体的に設けられた導電路素子を形成する第3
    工程とを有することを特徴とする異方導電性シートの製
    造方法。
  4. 【請求項4】 一面に検査すべき回路装置の被検査電極
    に対応するパターンに従って配置された接続用電極を有
    する検査用回路基板と、 この検査用回路基板の一面上に配置された請求項1また
    は請求項2に記載の異方導電性シートとを具えてなるこ
    とを特徴とする回路装置の検査装置。
  5. 【請求項5】 一面に被検査回路装置の被検査電極に対
    応するパターンに従って配置された接続用電極を有する
    検査用回路基板を用い、検査すべき回路装置の被検査電
    極を、請求項1または請求項2に記載の異方導電性シー
    トを介して前記検査用回路基板の接続用電極に電気的に
    接続させ、この状態で前記被検査回路装置の電気的検査
    を行うことを特徴とする回路装置の検査方法。
JP15947798A 1998-06-08 1998-06-08 異方導電性シートおよびその製造方法並びに回路装置の検査装置および検査方法 Pending JPH11354178A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15947798A JPH11354178A (ja) 1998-06-08 1998-06-08 異方導電性シートおよびその製造方法並びに回路装置の検査装置および検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15947798A JPH11354178A (ja) 1998-06-08 1998-06-08 異方導電性シートおよびその製造方法並びに回路装置の検査装置および検査方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11354178A true JPH11354178A (ja) 1999-12-24

Family

ID=15694636

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15947798A Pending JPH11354178A (ja) 1998-06-08 1998-06-08 異方導電性シートおよびその製造方法並びに回路装置の検査装置および検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11354178A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005048407A1 (ja) * 2003-11-17 2005-05-26 Jsr Corporation 異方導電性シートおよびその製造方法並びにその応用製品
WO2005076418A1 (ja) * 2004-02-06 2005-08-18 Jsr Corporation 異方導電性シートの製造方法
CN100413151C (zh) * 2003-11-17 2008-08-20 Jsr株式会社 各向异性导电性片以及其制造方法和其应用制品
KR20180076266A (ko) * 2016-12-27 2018-07-05 세메스 주식회사 비아홀 충진 방법 및 장치
WO2019065089A1 (ja) * 2017-09-29 2019-04-04 古河電気工業株式会社 異方導電性シートおよび異方導電性シートの製造方法
JP2020027724A (ja) * 2018-08-10 2020-02-20 信越ポリマー株式会社 電気コネクター及びその製造方法
JP2020027723A (ja) * 2018-08-10 2020-02-20 信越ポリマー株式会社 電気コネクターの製造方法
JP2020085534A (ja) * 2018-11-19 2020-06-04 株式会社アドバンテスト 試験装置および試験方法
KR20210055335A (ko) * 2019-11-07 2021-05-17 연세대학교 산학협력단 대면적 이방성 전도체 제조 방법 및 이를 통해 제조된 이방성 전도체를 이용한 감압 소재 어레이

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005048407A1 (ja) * 2003-11-17 2005-05-26 Jsr Corporation 異方導電性シートおよびその製造方法並びにその応用製品
CN100413151C (zh) * 2003-11-17 2008-08-20 Jsr株式会社 各向异性导电性片以及其制造方法和其应用制品
KR100921268B1 (ko) 2003-11-17 2009-10-09 제이에스알 가부시끼가이샤 이방 도전성 시트, 그의 제조 방법 및 그의 응용 제품
WO2005076418A1 (ja) * 2004-02-06 2005-08-18 Jsr Corporation 異方導電性シートの製造方法
KR20180076266A (ko) * 2016-12-27 2018-07-05 세메스 주식회사 비아홀 충진 방법 및 장치
WO2019065089A1 (ja) * 2017-09-29 2019-04-04 古河電気工業株式会社 異方導電性シートおよび異方導電性シートの製造方法
JP2020027724A (ja) * 2018-08-10 2020-02-20 信越ポリマー株式会社 電気コネクター及びその製造方法
JP2020027723A (ja) * 2018-08-10 2020-02-20 信越ポリマー株式会社 電気コネクターの製造方法
JP2020085534A (ja) * 2018-11-19 2020-06-04 株式会社アドバンテスト 試験装置および試験方法
KR20210055335A (ko) * 2019-11-07 2021-05-17 연세대학교 산학협력단 대면적 이방성 전도체 제조 방법 및 이를 통해 제조된 이방성 전도체를 이용한 감압 소재 어레이

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4240724B2 (ja) 異方導電性シートおよびコネクター
KR101057517B1 (ko) 시트형 프로브, 및 그 제조 방법과 응용
JP3788258B2 (ja) 異方導電性コネクターおよびその応用製品
JP2000156119A (ja) 異方導電性積層体およびその製法
JP4415968B2 (ja) 異方導電性シートおよびコネクター並びに異方導電性シートの製造方法
JP3257433B2 (ja) 異方導電性シートの製造方法および異方導電性シート
JP3900732B2 (ja) 異方導電性シートおよびその製造方法
JP2003077559A (ja) 異方導電性コネクターおよびその製造方法並びにその応用製品
JPH11354178A (ja) 異方導電性シートおよびその製造方法並びに回路装置の検査装置および検査方法
JP2000322938A (ja) 異方導電性シートおよびその製造方法並びに回路装置の電気的検査装置および電気的検査方法
JP4288783B2 (ja) 異方導電性シートおよび回路装置の電気的検査装置
JPH11273772A (ja) 異方導電性シートおよびその製造方法
JP2000243486A (ja) 異方導電性シート
JP4099905B2 (ja) 異方導電性シート用支持体および支持体付異方導電性シート
JP4479477B2 (ja) 異方導電性シートおよびその製造方法並びにその応用製品
JP2000149665A (ja) 異方導電性シート、異方導電性積層体およびその製造方法
JPH11204178A (ja) 異方導電性シート
JP2001239526A (ja) 金型およびその製造方法並びに異方導電性シートの製造方法
KR100441578B1 (ko) 이방도전성 쉬이트 및 커넥터
JP3873503B2 (ja) 異方導電性シートおよびその製造方法
JP2001246626A (ja) 金型および異方導電性シートの製造方法
JP2001148260A (ja) アダプター装置およびその製造方法並びに回路基板の電気的検査装置
JP2002184821A (ja) シート状コネクターおよびその製造方法並びにプローブ装置
JP2002025351A (ja) 異方導電性シートおよびその製造方法並びに回路装置の電気的検査装置
JP4374651B2 (ja) 異方導電性シートの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20050127

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20051227

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060117

A521 Written amendment

Effective date: 20060314

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Effective date: 20060509

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02