JPH11353990A - スイッチ装置 - Google Patents

スイッチ装置

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Publication number
JPH11353990A
JPH11353990A JP15966298A JP15966298A JPH11353990A JP H11353990 A JPH11353990 A JP H11353990A JP 15966298 A JP15966298 A JP 15966298A JP 15966298 A JP15966298 A JP 15966298A JP H11353990 A JPH11353990 A JP H11353990A
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metal body
detection coil
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Withdrawn
Application number
JP15966298A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruhiko Mihara
晴彦 三原
Tetsuya Hamaoka
哲也 浜岡
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
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Publication of JPH11353990A publication Critical patent/JPH11353990A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H59/00Control inputs to control units of change-speed-, or reversing-gearings for conveying rotary motion
    • F16H59/02Selector apparatus
    • F16H59/08Range selector apparatus
    • F16H59/10Range selector apparatus comprising levers
    • F16H59/105Range selector apparatus comprising levers consisting of electrical switches or sensors

Landscapes

  • Arrangement Or Mounting Of Control Devices For Change-Speed Gearing (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)
  • Switches That Are Operated By Magnetic Or Electric Fields (AREA)
  • Rotary Switch, Piano Key Switch, And Lever Switch (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】部品点数が少なく、しかも高精度の分解能を持
つ無接点型のスイッチ装置を提供するにある。 【解決手段】アルミニュウムの薄板からなる被検出体8
は孔8aの中心、つまり可動体2と共通の回転中心Oを
かなめ部とするほぼ扇形に形成されたもので、半径の異
なる4つの円弧状の被検出部A,B,C,Dを一体に設
けており、被検出体8の一側端には、移動方向の各被検
出部A〜Dの両側幅、つまり円弧の長さを回転中心Oか
ら先端に位置する順番で短くなるように段部を形成し、
それぞれの被検出部A〜Dを、高周波磁界を発生させる
ことにより検出する検出コイル16A〜16Dの検出角
度範囲、つまり各出力チャンネルの導通角度範囲を夫々
の円弧長により設定してあり、最小の導通角度範囲に対
応する最小の円弧長の被検出部Dを最外周に位置させる
ことにより被検出体8の小型化を図っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オートマッチクト
ランスミッションの各モードを識別するための自動車用
スイッチ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車のオートマチックトランス
ミッションの各モード(パーキング(P),リバース
(R),ニュートラル(N),ドライブ(D),3rd
(3),2nd(2),Low(1))のATギャポジ
ションに対応する)の変化を確認する目的で、ミッショ
ンギアから連動する機械的機構によりスイッチ装置(以
下ATスイッチと言う)の駆動軸の回転角運動に変換
し、ATスイッチから回転角度に応じたスイッチ出力の
パターンから上記モードを検出している。
【0003】このATスイッチは可動接点と固定接点の
接触を繰り返すため、接点寿命は避けることができない
問題であり、接点部の保護と、水分による腐食を防止と
を図るために固定台及び可動片を収納しているハウジン
グ内にグリースを充填して使用される。
【0004】このグリースには厳しい使用環境に耐え、
長寿命を保証する役割が与えられるが、しかし現実的に
はヨーロッパや北米の寒冷地では冬期にグリースが硬く
なってスイッチが動作しないことや、接触不良等の問題
が発生している。
【0005】従って、基本的に機械的な接点を持たない
無接点方式のATスイッチが所望されていた。
【0006】この無接点化には光を用いたロータリーエ
ンコーダの応用、磁気スイッチの応用等のセンサを使用
する方法が考えられる。
【0007】光の場合、LED等の発光素子を使用する
が、車載の特にATスイッチの用途にあっては、100
℃以上の温度下で使用できることが必要で、そのため光
ファイバー等を用いた方法等が必要となり、コスト的に
も高くなる高級な方法となる。具体的には発光部のみを
比較的環境の良い場所に置き、ATスイッチへは光ファ
イバーによる光伝送を行ない、その伝送されてきた光を
使ってロータリエンコーダ(光エンコーダ)に類似のシ
ステムを構成する。
【0008】一方磁気スイッチの応用の場合、光に比べ
て十分温度に耐える構成とすることができる。従って、
永久磁石と、磁束量を検出できる磁気検出素子(ホール
素子、磁気抵抗素子(MR)等)を使い簡単に無接点化
ができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述のよ
うにホール素子、MR素子を用いた非接触のスイッチ装
置は、素子の被検知体として永久磁石を必要とする。そ
のため、1つの素子に対し、スイッチの動作範囲内おい
て、複数回オン・オフを繰り返すATスイッチに対し
て、オン・オフ回数に併せて素子或いは永久磁石を必要
とし、部品点数が増える上に組み立てが厄介であるとい
う問題がある。また永久磁石の大きさ及び永久磁石から
発生した磁束の指向性の広さにより、従来のATスイッ
チ程度の大きさでのスイッチ出力のパターンを識別でき
るだけの分解能を得ることが難しいという問題があっ
た。
【0010】本発明は、上記問題点に鑑みて為されたも
ので、その目的とするところは部品点数が少なく、しか
も高精度の分解能を持つ無接点型のスイッチ装置を提供
するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、オートマッチックトランス
ミッションの各モードの変化を確認するためにモードの
変化に応じて回転駆動され、回転角度に応じた複数の出
力の組み合わせパターンを発生するスイッチ装置におい
て、一端部に回転中心を持って円周方向に移動自在な金
属体と、該金属体の移動軌跡内で且つ上記回転中心を中
心とする異なる径の複数の円周上に配設され、移動する
金属体の有無を、流れる高周波発振信号の変化として検
出する複数の検出コイルとを備え、上記各円周上に対応
する金属体の各検出部位の移動方向の両側縁間の長さに
より対応する検出コイルが検出部位を検出する角度範囲
を設定するための段部を金属体の側縁部に形成し、各検
出部位の移動軌跡に対応して配置される各検出コイルの
位置と上記角度範囲とで、金属体の回転移動に応じた各
検出コイルの検出出力の組み合わせパターンを得ること
を特徴とする。
【0012】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、各検出コイルが検出する金属体の検出部位の度範
囲が回転中心から先端部へ順次小さくなるように上記段
部を形成するとともに、該段部が緩やかに変化するよう
に各検出コイルの配置位置を設定したことを特徴とす
る。
【0013】請求項3の発明では、請求項1又は2の発
明において、金属体の同一方向の回転移動時に、検出コ
イルの検出出力が所定角度範囲の間,当該角度範囲の前
後での出力に対して反転するように2分される出力チャ
ンネルでは、対応する検出部位を検出コイルが検出した
ときに出力を反転させることを特徴とする。
【0014】請求項4の発明では、請求項1〜3の何れ
かの発明において、高い公差の精度が要求される出力チ
ャンネル順に金属体の外周側より回転中心方向に順次対
応する検出部位を設けたことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明を実施形態により説明
する。
【0016】(実施形態1)図1乃至図3は本実施形態
の構造を示しており、装置のハウジング1は、例えばア
ルミダイキャスト製(又はナイロン或いはPBT)の略
扇型のボディ10と、ナイロン或いはPBTからなるケ
ース11とを互い開口面同士を突き合わせた状態でボデ
ィ10,ケース11の周縁部に設けられた対向連通せる
ねじ孔3と挿通孔4とを用いてねじ33により固定結合
されたもので、ボディ10側の突き合わせ面の全周部に
亘って形成した溝5内にはめたパッキン6をケース11
側の突き合わせ面に密着させることにより外部に対して
密封構造となっている。図4(a)はボディ10の正面
図、(b)は側断面図、(c)は背面図を,図5はケー
ス11の正面図、(b)は側断面図、(c)は背面図を
夫々示す。
【0017】ハウジング1のかなめ部には、ボディ10
の凹平面12内を平面に沿って回転自在に配置された図
6(a)(b)に示すナイロン又はPBTからなる可動
体2の円筒状の回転軸部20の両端を夫々回転自在に支
持する軸受け部50、50を形成してある。軸受け部5
0、50は回転軸部20の外周面と摺接する狭径部50
aと回転軸部20が回転自在に貫挿される環状のゴムシ
ール7を嵌め込んだ広径部50bとからなり、各軸受け
部50,50の底部には回転軸部20の貫通孔20aと
連通する孔50c,50cを開口し、ハウジング1の外
部から駆動軸(図示せず)を回転軸部20の貫通孔20
aに挿入できるようになっている。回転軸部20 内の貫
通孔20a内の突起20bは上記駆動軸と結合するため
のキーを構成する。
【0018】さてボディ10側の凹平面12内には上記
可動体2が回転軸部20を中心として扇形の凹平面12
の平面に一面を摺接させながら円周方向に移動自在に配
置され、さらに可動体2の回転軸部20を、一端に設け
た孔8aに挿入して可動体2の上に重なるように乗り、
先端に設けた切り欠き8bを可動体2の先端に突出させ
てある係合突起2aに係合させて可動体2の回転移動と
ともに回転移動するアルミニュウムの薄板のような図7
(a)(b)に示す金属体からなる被検出体8が配置さ
れている。
【0019】そして更に可動体2の移動範囲から外れた
凹平面12内の3隅に一体突出させてリブ14で支持さ
れたナイロン或いはPBTからなる図8(a)(b)に
示すベース9を被検出体8にほぼ接するように近接配置
してある。ベース9はリブ14のねじ孔14aに対向す
る挿通孔9bを表面側に突設した突出部9aに貫通さ
せ、この突出部9aにより支持される図9(a)(b)
に示すプリント基板15の3隅に形成した挿通孔15a
から挿通されたねじ30を挿通孔9bを介してリブ14
のねじ孔14aに螺入締結させることにより、プリント
基板15とともにボディ10に固定される。プリント基
板15はボディ10にケース11を突き合わせ結合した
ときにケース11側の凹平面13内に収納される。
【0020】ベース9は被検出体8を検出する検出コイ
ル16A〜16Dの位置決め孔17…を形成したもの
で、表面側に配置されたプリント基板15の裏面に実装
される検出コイル16A〜16Dの各コイルボビン18
の頭部を対応する位置決め孔17の表面側から挿入して
裏面側付近に位置させ、裏面に近接して移動する被検出
体8の所定被検出部を確実に検出することができるよう
に位置決めするものであり、各位置決め孔17は図8
(b)に示すように被検出体8の回転中心Oを通る異な
る長さの半径上で且つ異なる回転角度位置に設けてあ
る。この回転角度位置については後述する。
【0021】被検出体8は図7(b)に示すように孔8
aの中心、つまり可動体2と共通の回転中心Oをかなめ
部とするほぼ扇形に形成されたもので、半径の異なる4
つの円弧状の被検出部A,B,C,Dを一体に設けてお
り、被検出体8の一側端には、移動方向の各被検出部A
〜Dの両側幅、つまり円弧の長さを回転中心Oから先端
に向けて順次短くなるように段部を形成し、それぞれの
被検出部A〜Dを検出する検出コイル16A〜16Dの
検出角度範囲、つまり各出力チャンネルの導通角度範囲
を夫々の円弧長により設定してあり、最小の導通角度範
囲に対応する最小の円弧長の被検出部Dを最外周に位置
させることにより被検出体8の小型化を図っている。
【0022】プリント基板15に実装される検出コイル
16A〜16Dは図10(a)〜(d)に示すようにコ
イルボビン18と、コイルボビン18の孔18aに挿着
してある磁性体19と、コイルボビン18に巻き回して
あるコイル16とで構成され、コイルボビン18の基部
18b裏面より突出してあるコイル端子21をプリント
基板15の接続用孔15bに挿入して半田付けされるこ
とにより実装される。
【0023】プリント基板15は実装した各検出コイル
16A〜16Dの各コイル端子21、21が接続される
後述するセンサ回路部60A〜60Dの回路素子を実装
し、外周端部付近に外部へセンサ出力を導出するための
リード線25や回路装置への電源供給用のリード線25
が裏面側から半田付けされる7つの出力端子22…を図
9(b)に示すように千鳥配置により設けてある。
【0024】プリント基板15の出力端子22…を設け
たプリント基板15の外周端部に対応する位置のボディ
10には凹平面12内へ突出せる平坦部23を形成して
おり、この平坦部23には内外に貫通するリード線挿通
孔24…が設けられ、これらリード線挿通孔24…を通
してリード線25−をボディ10の外側へ導出し、これ
らリード線25を束ねたハーネス28はボディ10の上
外縁部26aに設けたクランパ27で押さえられた上で
配線されるのである。29はクランパ27の両側をボデ
ィ10の外縁部26aに固定するためのねじである。上
及び下外縁部26a及び26bはオートマチックトラン
スミッションに取り付けための取り付け孔32を設けた
取り付け部を構成する。
【0025】ここで本実施形態装置の組み立ての手順を
説明する。
【0026】まずプリント基板15にセンサ回路装置の
回路素子を実装する。一方検出コイル16A〜16Dを
ベース9の対応する位置決め孔17…に装着する。次に
プリント基板15をベース9に装着した検出コイル16
A〜16Dのコイルボビン18のコイル端子21をプリ
ント基板15の対応する接続用孔15b…に挿入して半
田付け固定する。
【0027】次にボディ10の軸受け部50の広径部5
0bにゴムシール7を装着し、その後可動体2の回転軸
部20を軸受け部50に挿入して可動体2を凹平面12
内にに回転移動自在に配置し、しかる後に被検出体8を
装着し、更にベース9とプリント基板15のブロックを
所定位置に配置した後ねじ30によりボディ11に固定
する。そしてリード線25…をリード線挿通孔24を介
して導入し、プリント基板15の出力端子22…に半田
付けする。この後溝5にパッキン6を装着する。一方ケ
ース11の軸受け部50の広径部50bにゴムシール7
を装着した後、ケース11をボディ10に被着固定する
のである。このようにして所望スイッチ装置が完成する
ことになる。ここで、被検出体8の可動体2に対する位
置固定は係合突起2aと切り欠き8bとの係合によるた
め、組み込みが容易で、回転軸部20のがたつきの影響
を受けにくく、更に可動体2の回転中心Oから最外周端
である先端に係合突起2aを設けているため、被検出体
8と可動体2とのがたつきがあっても、回転角度の精度
が低下せず、検出コイル16A〜16Dの被検出部A〜
Dに対する検出位置の精度が良い。また被検出体8はプ
リント基板15の実装状態に無関係に位置が決まるた
め、検出位置の精度が良い。またベース9及びプリント
基板15をブロック化してボディ10に装着するため、
各部品の相対位置関係が安定し、精度が向上するととも
に、ボディ10に組み込んだ状態で動作精度の検査がで
き、プリント基板15上に調整回路を設けておけば、万
が一特性不良となっても、特性調整が可能となり、高精
度で組み立てが容易となる。
【0028】次に被検出体8の被検出部A〜Dの導通角
度範囲と対応する検出コイル16A〜16Dの検出出力
の関係と、その出力パターンとオートマチックトランス
ミッションの各モード(パーキング(P),リバース
(R),ニュートラル(N),ドライブ(D),3rd
(3),2nd(2),Low(1))のATギャポジ
ションに対応する)との関係を図11により説明する。
【0029】図11(a)において出力OUT2は、被
検出部Aに対応する検出コイル16Aによるセンサ出
力、OUT1は被検出部Bに対応する検出コイル16B
によるセンサ出力、OUT4は被検出部Cに対応する検
出コイル16Cによるセンサ出力、OUT3は被検出部
Dに対応する検出コイル16Dによるセンサ出力をそれ
ぞれ示しており、本実施形態ではOUT2,OUT4,
OUT3がある場合はパーキング(P)、OUT2,O
UT1,OUT4,OUT3のすべてがある場合にはリ
バース(R)、OUT1,OUT4,OUT3がある場
合はニュートラル(N)、OUT1,OUT4がある場
合はドライブ(D)、OUT1のみの場合は3rd
(3)、OUT2,OUT1がある場合は2rd
(2)、OUT2のみの場合は1st(1)と判断する
ようになっており、そのため図7(b)に示す水平軸X
に対して切り欠き8bと回転中心Oとを結ぶ線Yが90
度の位置を回転角度0とし、その位置において図11
(b)に示すように各検出部A〜Dに対応する検出コイ
ル16A〜16Dの位置を設定し、且つニュートラル
(N)から3rd(3)のポジションに対応する回転角
度範囲で検出コイル16Aが被検出部Aを検出しないよ
うに所定の円弧長の孔31を被検出部A内に形成してあ
る。
【0030】図12は本実施形態に用いるセンサ回路装
置の回路構成を示しており、各検出コイル16A〜16
Dに対応して独立したセンサ回路部60A〜60Dを持
ち、夫々のセンサ回路部60A〜60Dには検出コイル
16A〜16Dに高周波発振信号を送って駆動し、高周
波磁界を発生させるための発振器と検出コイル16A〜
16Dで発生する高周波磁界により金属面で発生する渦
電流により検出コイル16A〜16Dに発生する逆起電
力で変化する高周波発振信号を金属検出信号として出力
する検出器を兼ねた発振回路61と、この発振回路61
から出力される高周波発振信号である検出信号を、検波
増幅する検波増幅回路62と、リップルカットのための
フィルタ63と、基準電位Vthと検波増幅された検出
信号のレベルとを比較して”H”又は”L”の出力を発
生する比較回路603と、この比較回路64の信号を、
次段の入力仕様に合わせた出力Ll〜L4に変換出力す
る出力回路65とを夫々備え、各検出コイル16A〜1
6Dには夫々共振用のコンデンサCa〜Cdを接続して
いる。
【0031】具体的に説明すると、例えばセンサ回路部
60Dでは検出コイル16Dとこれに並列接続されたコ
ンデンサCdとの共振発振回路に発振回路61からの駆
動信号が印加されると、発振して検出コイル16Dから
変調された高周波磁界が発生する。検出コイル16Dに
被検出体8の金属面、この場合は被検出部Dが対面して
いる場合、上記のように渦電流が発生し、この渦電流に
より検出コイル16Dに逆起電力が発生し、発振振幅が
変化することになる。この信号を検波増幅回路601で
原発振周波数を除去して、金属の有無による発振振幅変
化のみの直流電圧に変換する。この直流信号は隣接する
検出コイルの発振周波数との差分のうねりのリップルが
残存する。このリップルをフィルタ63で除去して安定
な直流電圧とする。この直流電圧信号を比較回路64に
て基準電位Vthと比較し、金属の有/無により”H”
又は”L”の信号を出力する。出力回路65ではこの信
号を受けて次段(信号処理回路)の入力仕様(例えば、
オープンコレクタのトランジスタ出力等)に合わせた出
力La〜Ldを発生する。
【0032】同様に他の検出コイル16A〜16Cにお
いてもセンサ回路部60A〜60Cにより同様な信号処
理が為される。ここでは隣接する検出コイルでの発振周
波数を異ならせるために共振発振回路を構成する検出コ
イルとコンデンサの何方か一方の定数を変えてある。但
し周波数差が余り大きくなると、感度特性(温度特性を
含む)に差が起こり、システム全体の安定性に問題が起
きる可能性があるため、必要なレベルにとどめる。
【0033】例えばシステムの応答周波数が100KH
zの場合、発振周波数1MHzと1.1MHzというよ
うに100KHzの周波数差を持たせる。 本実施形態で
は検出コイル16A〜16Dの変調周波数をf1〜f4
と夫々異ならせており、検出コイル16A〜16Dから
の磁束は各々変調周波数が違うため独立し、干渉の発生
を防止している。
【0034】而して本実施形態では0度の回転位置、つ
まりニュートラル(N)においては図1に示すように被
検出体8の被検出部Aの孔29に検出コイル16Aが臨
み、残りの検出コイル16B〜16Dは図の位置におい
て各被検出部B〜Dに対向する位置にあってそれぞれの
検出コイル16B〜16Dに対応するがセンサ回路部6
0B〜60Dの出力が図11(b)に示すようになり、
このセンサ回路部60B〜60Dの出力La〜Ldの組
み合わせパターンから信号処理回路(図示せず)はモー
ド、つまり、ニュートラル(N)を検出し、その検出結
果に基づいて必要な制御処理を行なう。この位置から図
において可動体2を反時計方向又は時計方向に回転させ
れば、被検出体8も回転移動し、この回転移動に伴って
検出コイル16A〜16Dの検出出力によるセンサ回路
部60A〜60Dの出力パターンも切り替わり、反時計
方向であればリバース(R)、さらに回転させればパー
キング(P)に対応する出力パターンが、時計方向であ
れば、ドライブ(D)、3rd(3),2nd(2)、
1st(1)の出力パターンが得られることになる。
【0035】(実施形態2)上記実施形態1では、OU
T2のチャンネルに対応する被検出部Aには孔29を設
けてこの孔29により、被検出部Aの導通角度範囲を2
分するようにしていたが、本実施形態ではこのOUT2
の出力をセンサ回路部60Aで反転させることにより、
孔29の円弧長に相当する角度範囲の被検出部Aを図1
3に示すように被検出体8に形成したもので、この場合
被検出部Aが最も小さい導通角度範囲となるため、被検
出体8の最外周側に形成することとなり、被検出体8を
実施形態1に比べて小さくすることができる。本実施形
態を用いたATスイッチにおいて、被検出体8の被検出
部A〜Dの導通角度範囲と対応する検出コイル16A〜
16Dの検出出力OUTの関係と、その出力パターンと
オートマチックトランスミッションの各モード(パーキ
ング(P),リバース(R),ニュートラル(N),ド
ライブ(D),3rd(3),2nd(2),Low
(1))のATギャポジションに対応する)との関係を
図14により説明する。
【0036】図14(a)において出力OUT2は、被
検出部Aに対応する検出コイル16Aによるセンサ出
力、OUT1は被検出部Bに対応する検出コイル16B
によるセンサ出力、OUT4は被検出部Cに対応する検
出コイル16Cによるセンサ出力、OUT3は被検出部
Dに対応する検出コイル16Dによるセンサ出力をそれ
ぞれ示しており、本実施形態ではOUT2,OUT4,
OUT3がある場合はパーキング(P)、OUT2,O
UT1,OUT4,OUT3のすべてがある場合にはリ
バース(R)、OUT1,OUT4,OUT3がある場
合はニュートラル(N)、OUT1,OUT4がある場
合はドライブ(D)、OUT1のみの場合は3rd
(3)、OUT2,OUT1がある場合は2rd
(2)、OUT2のみの場合は1st(1)と判断する
ようになっており、そのため図13に示す水平軸Xに対
して切り欠き8bと回転中心Oとを結ぶ線Yが90度の
位置を回転角度0とし、その位置において図14(b)
に示すように各検出部A〜Dに対応する検出コイル16
A〜16Dの位置を設定してある。
【0037】このようにATスイッチではニュートラル
(N)からリバース(R)への切り換え精度が要求され
るが、本実施形態ではバラツキ(公差)精度を高く要求
される当該出力チャンネルを回転中心Oから離れた最外
端側とすることにより,要求を満たすことができ、また
被検出体8の小型化も同時に図れる。
【0038】図15〜18図は本実施形態の構造を示し
ており、基本的には実施形態1と同じであるから,実施
形態1の構成要素と同じ機能を持つ構成要素には同じ記
号,番号を付し説明は省略する。
【0039】
【発明の効果】請求項1の発明は、オートマッチックト
ランスミッションの各モードの変化を確認するためにモ
ードの変化に応じて回転駆動され、回転角度に応じた複
数の出力の組み合わせパターンを発生するスイッチ装置
において、一端部に回転中心を持って円周方向に移動自
在な金属体と、該金属体の移動軌跡内で且つ上記回転中
心を中心とする異なる径の複数の円周上に配設され、移
動する金属体の有無を、流れる高周波発振信号の変化と
して検出する複数の検出コイルとを備え、上記各円周上
に対応する金属体の各検出部位の移動方向の両側縁間の
長さにより対応する検出コイルが検出部位を検出する角
度範囲を設定するための段部を金属体の側縁部に形成
し、各検出部位の移動軌跡に対応して配置される各検出
コイルの位置と上記角度範囲とで、金属体の回転移動に
応じた各検出コイルの検出出力の組み合わせパターンを
得るので、無接点により複数の出力パターンの組み合わ
せ出力が得られ、しかも高周波磁界方式によるため、高
い分解能を持つ無接点式のスイッチ装置を実現でき、そ
の上部品点数が少なく、組み立ても容易であるという効
果がある。
【0040】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、各検出コイルが検出する金属体の検出部位の度範囲
が回転中心から先端部へ順次小さくなるように上記段部
を形成するとともに、該段部が緩やかに変化するように
各検出コイルの配置位置を設定したので、金属体を小型
化でき、その結果スイッチ装置全体の小型化を図ること
ができる。
【0041】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、金属体の同一方向の回転移動時に、検出コイ
ルの検出出力が所定角度範囲の間,当該角度範囲の前後
での出力に対して反転するように2分される出力チャン
ネルでは、対応する検出部位を検出コイルが検出したと
きに出力を反転させるので、当該出力チャンネルの検出
部位を小さくすることができ、そのため被検出体を一層
の小型化することができ、結果スイッチ装置の一層の小
型化も可能となるという効果がある。
【0042】請求項4の発明は、請求項1〜3の何れか
の発明において、高い公差の精度が要求される出力チャ
ンネル順に金属体の外周側より回転中心方向に順次対応
する検出部位を設けたので、回転方向における加工寸法
バラツキを金属体の回転角度に変換した場合に回転中心
からの距離が遠い程小さいことにより、スイッチ装置と
しての製造バラツキの許容範囲に比較的余裕を持たせる
ことができ、そのため製造がし易くなるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態lのボディを外した状態の正
面図である。
【図2】同上の側面断面図である。
【図3】同上のケースを外した状態の背面図である。
【図4】(a)は同上のボディの正面図である。(b)
は同上の側面断面図である。(c)は同上のボディの背
面図である。
【図5】(a)は同上のケースの正面図である。(b)
は同上の側面断面図である。(c)は同上のケースの背
面図である。
【図6】(a)は同上の可動体の側面図である。(b)
は同上の可動体の正面図である。
【図7】(a)は同上の被検出体の側面図である。
(b)は同上の被検出体の正面図である。
【図8】(a)は同上のベースの側面図である。(b)
は同上のベースの正面図である。
【図9】(a)は同上のプリント基板の側面図である。
(b)は同上のプリント基板の正面図である。
【図10】(a)は同上の検出コイルの下面図である。
(b)は同上の検出コイルの側面断面図である。(c)
は同上の検出コイルの側面図である。(d)は同上の検
出コイルの正面図である。
【図11】(a)は同上の被検出体の各被検出部と検出
コイルの位置関係説明図である。(b)は同上の出力パ
ターンとオートマチックトランスミッションの各モード
の関係説明図である。
【図12】同上のセンサ回路装置の回路構成図である。
【図13】本発明の実施形態2の被検出体の正面図であ
る。
【図14】(a)は同上の各被検出部と検出コイルの位
置関係説明図である。(b)は同上の出力パターンとオ
ートマチックトランスミッションの各モードの関係説明
図である。
【図15】同上のケースを外した状態の背面図である。
【図16】同上の側面図である。
【図17】同上の背面図である。
【図18】同上の側面断面図である。
【符号の説明】
2 可動体 2a 係合突起 4 挿通孔孔 8 被検出体 9 ベース 10 ケース 15 プリント基板 16A〜16D 検出コイル 20 回転軸部 22 出力端子 31 孔 50 軸受け部 A〜D 被検出部位 O 回転中心

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オートマッチックトランスミッションの各
    モードの変化を確認するためにモードの変化に応じて回
    転駆動され、回転角度に応じた複数の出力の組み合わせ
    パターンを発生するスイッチ装置において、一端部に回
    転中心を持って円周方向に移動自在な金属体と、該金属
    体の移動軌跡内で且つ上記回転中心を中心とする異なる
    径の複数の円周上に配設され、移動する金属体の有無
    を、流れる高周波発振信号の変化として検出する複数の
    検出コイルとを備え、上記各円周上に対応する金属体の
    各検出部位の移動方向の両側縁間の長さにより、対応す
    る検出コイルが当該検出部位を検出する角度範囲を設定
    するための段部を金属体の側縁部に形成し、各検出部位
    の移動軌跡に対応して配置される各検出コイルの位置と
    上記角度範囲とで、金属体の回転移動に応じた各検出コ
    イルの検出出力の組み合わせパターンを得ることを特徴
    とするスイッチ装置。
  2. 【請求項2】各検出コイルが検出する金属体の検出部位
    の度範囲が回転中心から先端部へ順次小さくなるように
    上記段部を形成するとともに、該段部が緩やかに変化す
    るように各検出コイルの配置位置を設定したことを特徴
    とする請求項1記載のスイッチ装置。
  3. 【請求項3】金属体の同一方向の回転移動時に、検出コ
    イルの検出出力が所定角度範囲の間,当該角度範囲の前
    後での出力に対して反転するように2分される出力チャ
    ンネルでは、対応する検出部位を検出コイルが検出した
    ときに出力を反転させることを特徴とする請求項1又は
    2記載のスイッチ装置。
  4. 【請求項4】高い公差の精度が要求される出力チャンネ
    ル順に金属体の外周側より回転中心方向に順次対応する
    検出部位を設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れ
    か記載のスイッチ装置。
JP15966298A 1998-06-08 1998-06-08 スイッチ装置 Withdrawn JPH11353990A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009063104A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Niles Co Ltd 自動変速機のインヒビタスイッチ

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