JPH1135359A - 高流動性コンクリート又はモルタルの流動性制御方法 - Google Patents

高流動性コンクリート又はモルタルの流動性制御方法

Info

Publication number
JPH1135359A
JPH1135359A JP21000097A JP21000097A JPH1135359A JP H1135359 A JPH1135359 A JP H1135359A JP 21000097 A JP21000097 A JP 21000097A JP 21000097 A JP21000097 A JP 21000097A JP H1135359 A JPH1135359 A JP H1135359A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cement
fluidity
parts
mortar
concrete
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP21000097A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3295020B2 (ja
Inventor
Toshio Yonezawa
敏男 米澤
Tateo Mitsui
健郎 三井
Mitsuo Kinoshita
光男 木之下
Masahiro Iida
昌宏 飯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takemoto Oil and Fat Co Ltd
Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takemoto Oil and Fat Co Ltd
Takenaka Komuten Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takemoto Oil and Fat Co Ltd, Takenaka Komuten Co Ltd filed Critical Takemoto Oil and Fat Co Ltd
Priority to JP21000097A priority Critical patent/JP3295020B2/ja
Publication of JPH1135359A publication Critical patent/JPH1135359A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3295020B2 publication Critical patent/JP3295020B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B24/00Use of organic materials as active ingredients for mortars, concrete or artificial stone, e.g. plasticisers
    • C04B24/04Carboxylic acids; Salts, anhydrides or esters thereof
    • C04B24/045Esters, e.g. lactones
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B2103/00Function or property of ingredients for mortars, concrete or artificial stone
    • C04B2103/30Water reducers, plasticisers, air-entrainers, flow improvers
    • C04B2103/34Flow improvers

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高流動性コンクリート又はモルタルを充填する
場合であっても型枠を組み立てるのにかかる手間と費用
とを軽減できる高流動性コンクリート又はモルタルの流
動性制御方法を提供する。 【解決手段】練り混ぜ直後のスランプフロー値が40〜
75cmとなる高流動性コンクリート又は練り混ぜ直後の
フロー値が20〜40cmとなる高流動性モルタルに、セ
メント100重量部当たり有機炭酸化合物を0.01〜
1.5重量部の割合で含有させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高流動性を有するコ
ンクリート又はモルタルの流動性を制御する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、コンクリート又はモルタルを用い
た施工の合理化を図るため、作業性や充填性の良好な高
流動性を有するコンクリート又はモルタルの使用が普及
しつつある。ところが、高流動性を有するコンクリート
又はモルタルを型枠内に充填する場合、これらが長時間
に亘り高流動性を持続し、これにより充填後の型枠の側
面に大きな圧力負荷(以下、側圧という)がかかるた
め、充填後の高流動性コンクリート又はモルタルが型枠
から流れ出ないよう、通常のコンクリート又はモルタル
を充填する場合に比べて隙間の無い強固な型枠を組み立
てる必要がある。とりわけ、壁部型枠内に大量の高流動
性コンクリート又はモルタルを短時間に充填する場合に
は、側圧が非常に大きくなるため、予め充分な骨組みを
有する型枠を組み立てる必要があり、その作業に手間と
費用がかかるのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来のように高流動性コンクリート又はモ
ルタルをそのまま用いると、これらを型枠内に充填する
に先立ち、充分な骨組みを有する型枠を組み立てる必要
があり、その作業に手間と費用がかかるという点であ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】しかして本発明者らは、
高流動性コンクリート又はモルタルの流動性をこれらに
所望される可使時間との関係で制御し、これらを型枠内
に充填し終わるまではその流動性を保持しつつ、これら
を型枠内に充填した後はこれらの流動性を速やかに抑制
することにより該型枠にかかる側圧を速やかに低下さ
せ、よって高流動性コンクリート又はモルタルを充填す
る場合であっても型枠を組み立てるのにかかる手間と費
用とを軽減できる方法を得るべく研究した結果、所定の
高流動性コンクリート又はモルタルに有機炭酸化合物を
所定割合で含有させることが正しく好適であることを見
出した。
【0005】すなわち本発明は、セメント、細骨材、粗
骨材、セメント分散剤及び水を含有し、練り混ぜ直後の
スランプフロー値が40〜75cmとなる高流動性コンク
リートに、セメント100重量部当たり有機炭酸化合物
を0.01〜1.5重量部の割合で含有させることを特
徴とする高流動性コンクリートの流動性制御方法に係
る。また本発明は、セメント、細骨材、セメント分散剤
及び水を含有し、練り混ぜ直後のフロー値が20〜40
cmとなる高流動性モルタルに、セメント100重量部当
たり有機炭酸化合物を0.01〜1.5重量部の割合で
含有させることを特徴とする高流動性モルタルの流動性
制御方法に係る。
【0006】本発明において、その流動性を制御する対
象となるのは、セメント、細骨材、粗骨材、セメント分
散剤及び水を含有する高流動性コンクリートであり、ま
たセメント、細骨材、セメント分散剤及び水を含有する
高流動性モルタルである。通常、上記のような高流動性
コンクリートは、セメントの単位量が300〜750kg
/m3、細骨材の単位量が600〜1200kg/m3、粗
骨材の単位量が600〜1100kg/m3、水の単位量
が120〜185kg/m3の単位組成を有し、また上記
のような高流動性モルタルは、セメントの単位量が50
0〜1200kg/m3、細骨材の単位量が900〜14
00kg/m3、水の単位量が180〜330kg/m3の単
位組成を有する。本発明では、かかる高流動性コンクリ
ートのうちで、練り混ぜ直後のスランプフロー値が40
〜75cmとなる高流動性コンクリートを制御対象とし、
またかかる高流動性モルタルのうちで、練り混ぜ直後の
フロー値が20〜40cmとなる高流動性モルタルを制御
対象とする。ここで、スランプフロー値とは、JIS−
A1101の方法で測定される値を意味し、またフロー
値とは、JIS−R5201の方法で測定される値を意
味する。
【0007】本発明で用いるセメントとしては、1)普
通セメント、早強セメント、中庸熱セメント等の各種ポ
ルトランドセメント、2)高炉セメント、フライアッシ
ュセメント、シリカフュームセメント等の各種混合セメ
ント、3)ポルトランドセメントに任意に置換して用い
る高炉スラグ微粉末、フライアッシュ、シリカフューム
微粉末等の水硬性微粉末等が挙げられる。
【0008】また細骨材としては、川砂、山砂、海砂等
が挙げられる。更に粗骨材としては、川砂利、砕石、軽
量骨材等が挙げられる。
【0009】本発明で用いるセメント分散剤としては、
1)(メタ)アクリル酸系水溶性ビニル共重合体、マレ
イン酸系水溶性ビニル共重合体等のポリカルボン酸系水
溶性ビニル共重合体、2)ナフタレンスルホン酸ホルマ
リン縮合物、メラミンスルホン酸ホルマリン縮合物、ア
ミノスルホン酸フェノールホルマリン縮合物等のホルマ
リン縮合物及びこれらの塩類、3)フェノキシポリエチ
レングリコールと芳香族スルホン酸とのホルマリン共縮
合物、フェノキシポリエチレングリコールと芳香族スル
ホン酸及び芳香族カルボン酸とのホルマリン共縮合物等
の芳香族ホルマリン共縮合物及びこれらの塩類、4)リ
グニンスルホン酸、変性リグニン等のリグニン誘導体等
が挙げられるが、なかでも(メタ)アクリル酸系水溶性
ビニル共重合体が好ましい。
【0010】上記の(メタ)アクリル酸系水溶性ビニル
共重合体は、(メタ)アクリル酸又はその塩と、これと
共重合可能なビニル単量体の1種又は2種以上とを共重
合して得られるものである。共重合可能なビニル単量体
としては、アルコキシポリエトキシエチル(メタ)アク
リレート、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、
ポリエトキシエチルモノ(メタ)アリルエーテル、アル
キル(メタ)アクリレート、(メタ)アリルスルホン酸
塩、p−(メタ)アリルオキシベンゼンスルホン酸塩等
が挙げられる。かかる(メタ)アクリル酸系水溶性ビニ
ル共重合体それ自体は公知であり、例えば特開平1−2
26757号公報、特開平6−206750号公報に記
載されているが、なかでもメタクリル酸又はその塩と、
メトキシポリエトキシエチルメタクリレートと、メタリ
ルスルホン酸塩とを共重合して得られるメタクリル酸系
水溶性ビニル共重合体が好ましい。
【0011】本発明によれば、上記のようなセメント分
散剤はセメント100重量部当たり0.04〜1.5重
量部の割合で含有させるのが好ましく、セメント100
重量部当たり0.10〜1.0重量部の割合で含有させ
るのが更に好ましい。
【0012】本発明で用いる有機炭酸化合物としては、
エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジメ
チルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジビニルカ
ーボネート、ジ−n−プロピルカーボネート、ジイソプ
ロピルカーボネート、ジ−n−ブチルカーボネート、ジ
−sec−ブチルカーボネート、ジヘキサデシルカーボ
ネート、ジ−2−エチルヘキシルカーボネート、ジシク
ロヘキシルカーボネート等が挙げられるが、なかでもエ
チレンカーボネート及び/又はプロピレンカーボネート
が好ましい。
【0013】本発明では、上記のような有機炭酸化合物
をセメント100重量部当たり0.01〜1.5重量部
の割合となるように高流動性コンクリート又はモルタル
に含有させるが、セメント100重量部当たり0.03
〜1.2重量部の割合となるように含有させるのが好ま
しく、セメント100重量部当たり0.05〜1.0重
量部の割合となるように含有させるのが更に好ましい。
【0014】本発明は有機炭酸化合物を高流動性コンク
リート又はモルタルに含有させる方法及び時期を特に制
限するものではない。有機炭酸化合物を含有させる方法
としては、原液のまま添加する方法、予め水で希釈した
水溶液又は水分散液として添加する方法等が挙げられ、
また有機炭酸化合物を含有させる時期としては、高流動
性コンクリート又はモルタルの練り混ぜ時に練り混ぜ水
と一緒に添加することが挙げられる。有機炭酸化合物
は、これを添加した高流動性コンクリート又はモルタル
を専用プラントで練り混ぜて施工現場まで運搬すると、
運搬時間の遅れや型枠内への充填時刻の調整等に対応す
る必要があるので、施工現場で型枠内へ充填する直前に
生コン車中の高流動性コンクリート又はモルタルに添加
するのが有利である。例えば、専用プラントで練り混ぜ
た高流動性コンクリートを施工現場まで生コン車で運搬
し、これを型枠内へ充填する直前に、有機炭酸化合物の
所定量を生コン車中の高流動性コンクリートに加え、ア
ジテートした後、ポンプ車に移送し、型枠内に充填する
のである。
【0015】本発明において、有機炭酸化合物を高流動
性コンクリート又はモルタルに含有させるに際しては、
必要に応じて、他の剤を併用することができる。かかる
剤としては、空気連行剤、消泡剤、硬化促進剤、その他
の助剤等が挙げられる。
【0016】本発明によれば、高流動性コンクリート又
はモルタルに所定量の有機炭酸化合物を含有させること
により、該高流動性コンクリート又はモルタルを型枠内
に流し込んで充填し終わる迄の所要時間は該高流動性コ
ンクリート又はモルタル本来の流動性を損なうことな
く、充填が終了したときからその流動性を抑制して型枠
にかかる側圧を低減する。有機炭酸化合物が所定時間経
過後に高流動性コンクリート又はモルタルの流動性を抑
制する理由は、添加した有機炭酸化合物が高流動性コン
クリート又はモルタル中の水酸化物イオンにより徐々に
加水分解して炭酸ガスとグリコール或はアルコールに変
化し、この炭酸ガスが炭酸イオンとなって溶け込み、そ
のゲル化作用により徐々に高流動性コンクリート又はモ
ルタルの流動性を抑制するためと考えられる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明に係る高流動性コンクリー
トの流動性制御方法の実施形態としては次の1)〜6)
が挙げられ、また本発明に係る高流動性モルタルの流動
性制御方法の実施形態としては次の7)〜11)が挙げ
られる。
【0018】1)普通ポルトランドセメント(比重=
3.16、ブレーン値=3350)471kg/m3、細
骨材(大井川産川砂、比重=2.62)849kg/
3、粗骨材(岡崎産砕石、比重=2.68)799kg
/m3及び水165kg/m3の単位組成を有し、セメント
分散剤(B−1)として詳しくは後述するようなメタク
リル酸系水溶性ビニル共重合体をセメント100重量部
当たり0.34重量部の割合で含有する、練り混ぜ直後
のスランプフロー値が66cmの高流動性コンクリート
に、有機炭酸化合物(A−1)としてエチレンカーボネ
ートをセメント100重量部当たり0.10重量部の割
合で含有させる方法。
【0019】2)前記した1)の単位組成を有し、セメ
ント分散剤(B−1)として詳しくは後述するようなメ
タクリル酸系水溶性ビニル共重合体をセメント100重
量部当たり0.35重量部の割合で含有する、練り混ぜ
直後のスランプフロー値が66.5cmの高流動性コンク
リートに、有機炭酸化合物(A−2)としてプロピレン
カーボネートをセメント100重量部当たり0.40重
量部の割合で含有させる方法。
【0020】3)前記した1)の単位組成を有し、セメ
ント分散剤(B−2)として詳しくは後述するようなメ
タクリル酸系水溶性ビニル共重合体をセメント100重
量部当たり0.40重量部の割合で含有する、練り混ぜ
直後のスランプフロー値が67cmの高流動性コンクリー
トに、有機炭酸化合物(A−3)としてエチレンカーボ
ネート/プロピレンカーボネート=50/50(重量
比)の混合物をセメント100重量部当たり0.7重量
部の割合で含有させる方法。
【0021】4)シリカフュームセメント(比重=3.
02、三菱マテリアル社製、ブレーン値=6000)6
82kg/m3、細骨材(大栄産山砂、比重=2.58)
770kg/m3、粗骨材(葛生産砕石、比重=2.65
比重=2.68)822kg/m3及び水150kg/m3
単位組成を有し、セメント分散剤(B−2)として詳し
くは後述するようなメタクリル酸系水溶性ビニル共重合
体をセメント100重量部当たり0.63重量部の割合
で含有する、練り混ぜ直後のスランプフロー値が68cm
の高流動性コンクリートに、有機炭酸化合物(A−4)
としてエチレンカーボネート/プロピレンカーボネート
=70/30(重量比)の混合物をセメント100重量
部当たり0.35重量部の割合で含有させる方法。
【0022】5)前記した4)の単位組成を有し、セメ
ント分散剤(B−1)として詳しくは後述するようなメ
タクリル酸系水溶性ビニル共重合体をセメント100重
量部当たり0.85重量部の割合で含有する、練り混ぜ
直後のスランプフロー値が68.5cmの高流動性コンク
リートに、有機炭酸化合物(A−1)としてエチレンカ
ーボネートをセメント100重量部当たり0.25重量
部の割合で含有させる方法。
【0023】6)前記した4)の単位組成を有し、セメ
ント分散剤(B−1)として詳しくは後述するようなメ
タクリル酸系水溶性ビニル共重合体をセメント100重
量部当たり0.85重量部の割合で含有する、練り混ぜ
直後のスランプフロー値が68.0cmの高流動性コンク
リートに、有機炭酸化合物(A−2)としてプロピレン
カーボネートをセメント100重量部当たり0.60重
量部の割合で含有させる方法。
【0024】7)普通ポルトランドセメント(比重=
3.16、ブレーン値=3350)688kg/m3、細
骨材(大井川産川砂、比重=2.62)1375kg/m
3及び水207kg/m3の単位組成を有し、セメント分散
剤(B−1)として詳しくは後述するようなメタクリル
酸系水溶性ビニル共重合体をセメント100重量部当た
り0.53重量部の割合で含有する、練り混ぜ直後のフ
ロー値が31.8cmの高流動性モルタルに、有機炭酸化
合物(A−1)としてエチレンカーボネートをセメント
100重量部当たり0.10重量部の割合で含有させる
方法。
【0025】8)前記した7)の単位組成を有し、セメ
ント分散剤(B−2)として詳しくは後述するようなメ
タクリル酸系水溶性ビニル共重合体をセメント100重
量部当たり0.53重量部の割合で含有する、練り混ぜ
直後のフロー値が31.6cmの高流動性モルタルに、有
機炭酸化合物(A−1)としてエチレンカーボネートを
セメント100重量部当たり0.15重量部の割合で含
有させる方法。
【0026】9)前記した7)の単位組成を有し、セメ
ント分散剤(B−1)として詳しくは後述するようなメ
タクリル酸系水溶性ビニル共重合体をセメント100重
量部当たり0.53重量部の割合で含有する、練り混ぜ
直後のフロー値が31.4cmの高流動性モルタルに、有
機炭酸化合物(A−2)としてプロピレンカーボネート
をセメント100重量部当たり0.30重量部の割合で
含有させる方法。
【0027】10)前記した7)の単位組成を有し、セ
メント分散剤(B−1)として詳しくは後述するような
メタクリル酸系水溶性ビニル共重合体をセメント100
重量部当たり0.60重量部の割合で含有する、練り混
ぜ直後のフロー値が31.5cmの高流動性モルタルに、
有機炭酸化合物(A−3)としてエチレンカーボネート
/プロピレンカーボネート=50/50(重量比)の混
合物をセメント100重量部当たり0.60重量部の割
合で含有させる方法。
【0028】11)前記した7)の単位組成を有し、セ
メント分散剤(B−1)として詳しくは後述するような
メタクリル酸系水溶性ビニル共重合体をセメント100
重量部当たり0.60重量部の割合で含有する、練り混
ぜ直後のフロー値が32.0cmの高流動性モルタルに、
有機炭酸化合物(A−5)としてエチレンカーボネート
/プロピレンカーボネート=30/70(重量比)の混
合物をセメント100重量部当たり0.90重量部の割
合で含有させる方法。
【0029】
【実施例】以下、本発明の構成及び効果をより具体的に
するため、実施例等を挙げるが、本発明がこれらの実施
例に限定されるというものではない。尚、以下の実施例
及び比較例において、部は重量部を、また%は空気量を
除き重量%を意味する。
【0030】試験区分1(高流動性コンクリートの流動
性制御) 表1に記載の配合条件(a)でパン型強制ミキサーに普
通ポルトランドセメント(比重=3.16、ブレーン値
=3350)、細骨材(大井川産川砂、比重=2.6
2)、粗骨材(岡崎産砕石、比重=2.68)及び水を
投入し、更に各例いずれも練り混ぜ直後の目標スランプ
フロー値が65±5cmの範囲に入るよう、セメント分散
剤をセメント100部当たり表2に記載の割合で投入し
て練り混ぜた。そして練り混ぜた直後に、有機炭酸化合
物をセメント100部当たり表2に記載の割合で添加し
て練り混ぜた。尚、空気量調節は、各例いずれも目標空
気量が3.5±1%となるように空気量調節剤を添加し
て行なった。各例で調製した高流動性コンクリートの内
容を表2に示した。
【0031】
【表1】
【0032】各例の高流動性コンクリートについて、下
記の方法によりスランプフロー値、空気量、側圧、圧縮
強度を測定した。また下記の方法によりスランプフロー
値の低下率を算出した。結果を表2及び表3に示した。 スランプフロー値:練り混ぜ直後、60分後及び90分
後に、JIS−A1101に準拠して測定した。 空気量:JIS−A1128に準拠して測定した。 圧縮強度:JIS−A1108に準拠して測定した。 側圧:縦10cm×横1.5m×高さ4mの壁部材模擬型
枠を作製し、練り混ぜた高流動性コンクリートを打ち上
がり速度が8m/時の速度で管を通して連続的に4mの
高さまで充填した時の、型枠の最下部側面にかかる側圧
を該側面に取り付けた土圧計で連続的に測定した。表3
に記載の側圧値は、練り混ぜ後90分経過したときの、
すなわち打設終了後60分経過したときの値である。 スランプフロー値の低下率:60分後と90分後のスラ
ンプフロー値から次の式を用いてスランプフロー値の低
下率を算出し、流動性制御の目安とした。 スランプフロー値の低下率(%)={(60分後のスラ
ンプフロー値−90分後のスランプフロー値)/60分
後のスランプフロー値}×100
【0033】
【表2】
【0034】表2において、 *1:セメント100部に対する含有量 *2:練り混ぜ直後のスランプフロー値が400mm以下
であったので測定しなかった *3:60分後と90分後のスランプフロー値がないの
で計算しなかった A−1:エチレンカーボネート A−2:プロピレンカーボネート A−3:エチレンカーボネート/プロピレンカーボネー
ト=50/50(重量比)の混合物 B−1:メタクリル酸ナトリウム/メトキシポリエトキ
シエチル(n=23;nはエトキシ単位の繰り返し数、
以下同じ)メタクリレート/メタリルスルホン酸ナトリ
ウム=65/10/25(モル比)の割合で共重合して
得た数平均分子量10000のメタクリル酸系水溶性ビ
ニル共重合体 B−2:メタクリル酸ナトリウム/メトキシポリエトキ
シエチル(n=23)メタクリレート/メタリルスルホ
ン酸ナトリウム/メチルアクリレート/p−メタリルオ
キシベンゼンスルホン酸ナトリウム/ポリエトキシエチ
ル(n=8)モノアリルエーテル=55/10/10/
10/5/10(モル比)の割合で共重合して得た数平
均分子量12000のメタクリル酸系水溶性ビニル共重
合体 これらは以下同じ
【0035】
【表3】
【0036】試験区分2(高流動性コンクリートの流動
性制御) 表1に記載の配合条件(b)でパン型強制ミキサーにシ
リカフュームセメント(三菱マテリアル社製、比重=
3.02、ブレーン値=6000)、細骨材(大栄産山
砂、比重=2.58)、粗骨材(葛生産砕石、比重=
2.65)及び水を投入し、更に各例いずれも練り混ぜ
直後の目標スランプフロー値が65±5cmの範囲に入る
よう、セメント分散剤をセメント100部に当たり表4
に記載の割合で投入して練り混ぜ、練り混ぜたものを可
傾式ミキサーに移し、2.0rpmの速度で緩やかに回
転しながら90分間保存した。そして保存したものに有
機炭酸化合物をセメント100部当たり表4に記載の割
合で添加して練り混ぜた。尚、空気量調節は、各例いず
れも目標空気量が2.0±0.5%となるように空気量
調節剤を添加して行なった。各例で調製した高流動性コ
ンクリートの内容を表4に示した。
【0037】各例の高流動性コンクリートについて、試
験区分1の場合と同様に、練り混ぜ直後、60分後、1
50分後、180分後のスランプフロー値、空気量、圧
縮強度、側圧を測定した。また下記の方法によりスラン
プフロー値の低下率を算出した。結果を表4及び表5に
示した。 スランプフロー値の低下率:150分後と180分後の
スランプフロー値から次の式を用いて、スランプフロー
値の低下率を算出し、流動性制御の目安とした。 スランプフロー値の低下率(%)={(150分後のス
ランプフロー値−180分後のスランプフロー値)/1
50分後のスランプフロー値}×100
【0038】
【表4】
【0039】表4において、 A−4:エチレンカーボネート/プロピレンカーボネー
ト=70/30(重量比)の混合物
【0040】
【表5】
【0041】試験区分3(高流動性モルタルの流動性制
御) ホバートミキサーに普通ポルトランドセメント(比重=
3.16、ブレーン値=3350)455部、細骨材
(大井川産川砂、比重=2.62)909部、水131
部及びセメント分散剤をセメント100部当たり表6に
記載の割合で投入して練り混ぜた。そして練り混ぜた直
後に、有機炭酸化合物をセメント100部当たり表6に
記載の割合で添加して練り混ぜた。各例で調製した高流
動性モルタルの内容を表6に示した。
【0042】各例の高流動性モルタルについて、下記の
方法によりフロー値、側圧、圧縮強度を測定した。また
下記の方法によりフロー値の低下率を算出した。結果を
表6及び表7に示した。 フロー値:練り混ぜ直後、30分後、60分後、90分
後及び120分後に、JIS−R5201に準拠して測
定した。 側圧:試験区分1の場合と同様にして測定した。 圧縮強度:JIS−A1108に準拠して測定した。 フロー値の低下率:60分後と90分後のフロー値から
次の式を用いてフロー値の低下率を算出し、流動性制御
の目安とした。 フロー値の低下率(%)={(60分後のフロー値−9
0分後のフロー値)/60分後のフロー値}×100
【0043】
【表6】
【0044】表6において、 *4:フロー値が100mm以下であったので測定しなか
った *5:60分後と90分後のフロー値がないので計算し
なかった A−5:エチレンカーボネート/プロピレンカーボネー
ト=30/70(重量比)の混合物 これらは以下同じ
【0045】
【表7】
【0046】
【発明の効果】既に明らかなように、以上説明した本発
明には、高流動性コンクリート又はモルタルの流動性を
これらに所望される可使時間との関係で制御し、これら
を型枠内に充填し終わるまではその流動性を保持しつ
つ、これらを型枠内に充填した後はこれらの流動性を速
やかに抑制することにより該型枠にかかる側圧を速やか
に低下させ、よって高流動性コンクリート又はモルタル
を充填する場合であっても型枠を組み立てるのにかかる
手間と費用とを軽減できるという効果がある。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C04B 14:06) 103:32 103:40 (72)発明者 木之下 光男 愛知県豊川市為当町椎木308番地 (72)発明者 飯田 昌宏 愛知県豊橋市弥生町字西豊和37番地の12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメント、細骨材、粗骨材、セメント分
    散剤及び水を含有し、練り混ぜ直後のスランプフロー値
    が40〜75cmとなる高流動性コンクリートに、セメン
    ト100重量部当たり有機炭酸化合物を0.01〜1.
    5重量部の割合で含有させることを特徴とする高流動性
    コンクリートの流動性制御方法。
  2. 【請求項2】 セメント、細骨材、セメント分散剤及び
    水を含有し、練り混ぜ直後のフロー値が20〜40cmと
    なる高流動性モルタルに、セメント100重量部当たり
    有機炭酸化合物を0.01〜1.5重量部の割合で含有
    させることを特徴とする高流動性モルタルの流動性制御
    方法。
  3. 【請求項3】 高流動性コンクリート又はモルタルがセ
    メント100重量部当たりセメント分散剤を0.04〜
    1.5重量部の割合で含有するものである請求項1又は
    2記載の高流動性コンクリート又はモルタルの流動性制
    御方法。
  4. 【請求項4】 セメント分散剤が(メタ)アクリル酸系
    水溶性ビニル共重合体である請求項3記載の高流動性コ
    ンクリート又はモルタルの流動性制御方法。
  5. 【請求項5】 (メタ)アクリル酸系水溶性ビニル共重
    合体が、メタクリル酸又はその塩と、メトキシポリエト
    キシエチルメタクリレートと、メタリルスルホン酸塩と
    を共重合したメタクリル酸系水溶性ビニル共重合体であ
    る請求項4記載の高流動性コンクリート又はモルタルの
    流動性制御方法。
  6. 【請求項6】 有機炭酸化合物がエチレンカーボネート
    及び/又はプロピレンカーボネートである請求項4又は
    5記載の高流動性コンクリート又はモルタルの流動性制
    御方法。
JP21000097A 1997-07-17 1997-07-17 高流動性コンクリート又はモルタルの型枠充填時における側圧低減方法 Expired - Fee Related JP3295020B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21000097A JP3295020B2 (ja) 1997-07-17 1997-07-17 高流動性コンクリート又はモルタルの型枠充填時における側圧低減方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21000097A JP3295020B2 (ja) 1997-07-17 1997-07-17 高流動性コンクリート又はモルタルの型枠充填時における側圧低減方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1135359A true JPH1135359A (ja) 1999-02-09
JP3295020B2 JP3295020B2 (ja) 2002-06-24

Family

ID=16582202

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21000097A Expired - Fee Related JP3295020B2 (ja) 1997-07-17 1997-07-17 高流動性コンクリート又はモルタルの型枠充填時における側圧低減方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3295020B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7465350B2 (en) 2001-05-29 2008-12-16 Taiheiyo Cement Corporation Hydraulic composition

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7465350B2 (en) 2001-05-29 2008-12-16 Taiheiyo Cement Corporation Hydraulic composition

Also Published As

Publication number Publication date
JP3295020B2 (ja) 2002-06-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8366825B2 (en) Rapid binder compositions containing a calcium salt for concrete components and structures
JP5502321B2 (ja) コンクリートおよびモルタル混和剤
JP2002532373A (ja) 変性ポリカルボキシレート分散剤
JP2002522350A (ja) 高ポゾランセメント混合物
JPS635346B2 (ja)
JP2003534227A (ja) 組成物及びコンクリート組成物の調製方法
JP2008543997A5 (ja)
US8992680B2 (en) Fast hydraulic binder for parts and constructions made of concrete containing a calcium salt
JP2011084440A (ja) 吹付け材料およびそれを用いた吹付け工法
JP2002226245A (ja) コンクリート混合材及びコンクリート組成物
JP2004002080A (ja) セメント組成物
JPH0561217B2 (ja)
JP3295020B2 (ja) 高流動性コンクリート又はモルタルの型枠充填時における側圧低減方法
JPH0648801A (ja) 高流動性コンクリート組成物
JP3354840B2 (ja) 高流動性コンクリート又はモルタルの型枠充填時における側圧低減方法
JPH0748158A (ja) セメント系グラウト材用超遅延剤
JPH06256056A (ja) セメント系グラウト用ブリージング低減剤
GB2378946A (en) Preparation of an admixture for cementitious compositions
JPH05238796A (ja) セメント混和剤及びこれを用いたコンクリートの製造方法
JPH08239660A (ja) 土質安定用薬液およびそれを用いた地盤安定化工法
JPH0535100B2 (ja)
JPH09241055A (ja) セメント添加剤
JP2002220588A (ja) 注入材及びその製造方法
JPH1149538A (ja) 高炉水砕スラグ混合物及び水硬性組成物
JPH0558693A (ja) セメント分散剤

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees