JPH11353572A - 自動検針装置 - Google Patents

自動検針装置

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Publication number
JPH11353572A
JPH11353572A JP15752798A JP15752798A JPH11353572A JP H11353572 A JPH11353572 A JP H11353572A JP 15752798 A JP15752798 A JP 15752798A JP 15752798 A JP15752798 A JP 15752798A JP H11353572 A JPH11353572 A JP H11353572A
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JP
Japan
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meter reading
meter
data
communication
power line
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Application number
JP15752798A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Ide
康弘 井出
Koji Okuda
浩二 奥田
Hiroshi Matsushita
博 松下
Masahiro Yasui
昌広 安井
Shoji Yamaguchi
尚二 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 業務用ビルや集合住宅等の従来自動検針が不
可能或いは困難であった需要者に対して、ガス、電気、
水道等の使用量等の自動検針を可能とする自動検針装置
を提供する。 【解決手段】 検針メータ1と、検針メータ1が検出し
た検針データ及び管理者側からの制御指令データを送受
信可能な通信装置2とを相互に通信可能に接続して備
え、検針メータ1と通信装置2の間の通信経路が、二つ
の中継装置3、4間を電力線5で接続してなる電力線搬
送通信路を含む。更に好ましくは、中継装置3、4の内
の少なくとも一つが、検針データを少なくとも一時的に
蓄積可能なデータバッファ13を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス、電気、水道
等の使用量等を自動検針する自動検針装置に関し、更に
詳しくは、前記使用料等を検針する検針メータと前記検
針メータが検出した検針データ及び管理者側からの制御
指令データを送受信可能な通信装置とを需要者側に備
え、前記検針メータと前記通信装置とを通信経路で接続
してなる自動検針装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、検針者である管理者側からの
制御指令に基づいて自動検針を行う上述の自動検針装置
としては、需要者側に、ガス、電気、水道等の使用量等
を検針する検針メータと、前記検針メータが検出した検
針データ及び管理者側からの制御指令データを送受信可
能な通信装置としての回線網制御装置とを設置し、前記
検針メータと前記回線網制御装置を専用通信ケーブル或
いは特定小電力無線等の専用通信線で接続し、更に、需
要者側に設けた前記回線網制御装置を前記管理者側にも
設け、前記両回線網制御装置間を公衆電話回線で接続し
た構成のものがある。また、前記検針メータに特定小電
力無線の端末を接続し、屋外の特定小電力無線の基地局
との間を特定小電力無線で通信し、前記基地局と前記管
理者の間を電話回線や双方向ディジタル無線回線で接続
した構成のものや、更には、前記検針メータに直接前記
双方向ディジタル無線回線の端末を設置して前記管理者
と双方向ディジタル無線回線を介して通信する構成のも
のがある。尚、前記双方向ディジタル無線回線は、PH
S(パーソナル・ハンディホン・システム)回線等を含
む。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の回線網制御装置
を使用する従来の自動検針装置の場合、前記回線網制御
装置は需要者宅の壁面の電話回線の保安器近くに設置さ
れる。また、他方の従来の自動検針装置の場合、特定小
電力無線の端末や双方向ディジタル無線回線の端末は、
屋外の基地局との通信が確実に行える屋外の壁面等に設
置される。しかし、業務用ビルや集合住宅では、検針メ
ータが屋内の地下室に設置されている場合が多く、検針
メータと回線網制御装置、或いは、特定小電力無線また
は双方向ディジタル無線回線の端末との間に新たに通信
ケーブルを敷設するのが不可能であったり極めて困難で
あることがあり、また、通信ケーブルを敷設する代わり
に無線通信で通信する場合でも、遮蔽物によって無線通
信が行えない場合がある。従って、かかる場合は、自動
検針を行うことができなかった。また、検針メータの交
換周期が10年であるため、自動検針装置は少なくとも
10年の長期間にわたり安定して動作する必要がある
が、従来の無線通信端末は電池駆動であるため、前記通
信端末の動作環境によっては、予想よりも早期に電池が
消耗して、電源電圧が低下し、通信不能に陥る虞があっ
た。
【0004】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、上記問題点を解消し、業務用
ビルや集合住宅等の従来自動検針が不可能或いは困難で
あった需要者に対しても自動検針を可能とする自動検針
装置を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明に係る自動検針装置の第一の特徴構成は、特許
請求の範囲の欄の請求項1に記載した如く、ガス、電
気、水道等の使用量等を検針する検針メータと、前記検
針メータが検出した検針データ及び管理者側からの制御
指令データを送受信可能な通信装置とを需要者側に備
え、これらを相互に通信可能に接続してなり、前記検針
メータと前記通信装置の間の通信経路が、二つの中継装
置間を電力線で接続してなる電力線搬送通信路を含む点
にある。
【0006】同第二の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項2に記載した如く、上記第一の特徴構成に加え
て、前記中継装置の内の少なくとも一つが、前記検針デ
ータを少なくとも一時的に蓄積可能なデータバッファを
備えている点にある。
【0007】同第三の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項3に記載した如く、上記第二の特徴構成に加え
て、前記データバッファを備えた中継装置が前記検針メ
ータに対して定期的に検針要求を発信し、前記検針メー
タから定期的に検針データを受信して前記データバッフ
ァに蓄積する点にある。
【0008】同第四の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項4に記載した如く、上記第三の特徴構成に加え
て、前記検針要求が、前記電力線に接続する電気機器類
への電力供給が低下する、或いは、前記電力線に接続す
る特定電気機器が停止する特定時間帯に発信される点に
ある。
【0009】以下に作用並びに効果を説明する。本発明
の第一の特徴構成によれば、需要者側に設置された前記
検針メータと前記通信装置間において、専用通信ケーブ
ルの敷設や無線通信の困難な箇所があっても、当該箇所
の通信経路が既設の電力線を使用した前記電力線搬送通
信路によって形成できるため、前記検針メータと前記通
信装置間の通信経路を完全に形成することができ、従来
専用通信ケーブルの敷設や無線通信の困難なため自動検
針が不可能或いは困難であった需要者に対しても自動検
針を可能とすることができるのである。また、前記中継
装置は電力線から電力供給を受けることができるため、
従来の特定小電力無線または双方向ディジタル無線回線
を使用する自動検針装置の如く無線通信端末の電池寿命
による通信不能の問題を回避することができるのであ
る。
【0010】同第二の特徴構成によれば、前記管理者側
からの検針要求毎に前記検針メータが検針を行い収集し
た検針データを前記通信装置を介して前記管理者へ送信
するという基本的動作に加えて、前記管理者側からの検
針要求の有無にかかわらず、前記検針メータが予め検針
を行い、収集した検針データを前記データバッファに蓄
積することができるため、前記管理者側からの検針要求
に対して即時に応答できるのである。更に、前記管理者
と前記需要者間の通信が一時的に不通になって、前記検
針データが送信中に消失しても再度同じデータの再送が
可能である。また、電力線搬送方式では、当該電力線に
接続されている電気機器の負荷やノイズの影響を受け易
いが、前記データバッファを前記通信装置側の中継装置
に設けることで、かかる影響の少ない時間帯を選択して
前記電力線搬送通信路を介する通信が行えるため、通信
データの信頼性が向上するのである。この結果、通信時
間の短縮、及び、データ通信の信頼性向上が図れるので
ある。
【0011】同第三の特徴構成によれば、前記管理者側
からの検針要求を受信しなくても、独自に定期的な検針
を行うことができるため、前記管理者と前記需要者間の
通信不通等によって検針要求を受信できない場合にも、
前記管理者へ定期的に検針した検針データを確実に提供
できるのである。また、前記管理者側の検針要求に基づ
いて検針する場合に比べて検針周期を短くすることがで
き、前記需要者側における使用状況の詳細な分析等も可
能となるのである。更に、前記管理者側システムは前記
需要者に対して必ずしも定期的に検針要求を送信する必
要がなくなり、前記管理者側システムの負担を軽減する
ことができるのである。
【0012】ところで、電力線搬送方式では、前記電力
線に接続されている電気機器類の負荷やノイズの影響を
受け易く、通信の信頼性が損なわれる場合がある。しか
しながら、同第四の特徴構成によれば、前記特定時間帯
において、前記電力線に接続する電気機器類への電力供
給が低下する場合は、前記電気機器類の稼働が相対的に
低下することから、これらの負荷やノイズの影響を受け
難くなり、また、前記電力線に接続して前記電力線に対
してノイズの発生の大きい特定電気機器が停止する場合
は、当該ノイズの発生がなくなるため、この場合も電気
機器類の負荷やノイズの影響を受け難くなり、電力線搬
送方式の通信の高信頼性化が図れるのである。尚、前記
特定時間帯としては、一般家庭では、電気機器類の運転
が比較的少ないと想定される深夜早朝が好ましい。ま
た、特定需要者において、例えば、夜間にノイズの発生
の大きい特定電気機器を使用する場合は、前記検針要求
は夜間を避けて発信するのが好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係る自動検針装置(以
下、本発明装置という。)の実施の形態を図面に基づい
て説明する。
【0014】図1に示すように、本発明装置の一実施の
形態は、ガス、電気、水道等の使用量等を検針する検針
メータ1と、この検針を集中的に遠隔管理する管理者側
に設けた検針センター20と相互にデータ通信可能な通
信装置2と、一方端が前記検針メータ1と送受信可能に
接続し、他方端が電力線搬送方式による送受信が可能な
第1中継装置3と、一方端が前記通信装置2と送受信可
能に接続し、他方端が電力線搬送方式による送受信が可
能な第2中継装置4とを備えて構成され、需要者側に設
置されている。前記第1及び第2中継装置3、4は夫々
前記需要者の家屋内に既設の電力線5に接続され、前記
検針メータ1と前記通信装置2との間に相互にデータ通
信可能な通信経路が形成されている。また、前記通信装
置2は、前記検針センター20と公衆電話回線7を介し
て相互にデータ通信可能な回線網制御装置6である。こ
の回線網制御装置6は、前記需要者の家屋に引き込まれ
る電話回線8の保安器9の近くの家屋壁面に設置され、
前記需要者の加入する前記電話回線8に接続してある。
【0015】前記第1及び第2中継装置3、4は、図2
に示すように、前記検針メータ1または前記回線網制御
装置6との双方向データ通信用の専用線インターフェー
ス回路10と、前記第1及び第2中継装置3、4相互間
の電力線搬送方式による双方向データ通信用の電力線搬
送用インターフェース回路11と、前記両インターフェ
ース回路10、11間のディジタルデータの授受並びに
データの加工蓄積等を制御する制御部12と、通信デー
タの一部または全部を一時的に蓄積可能なデータバッフ
ァ13として機能する記憶手段14とから構成されてい
る。前記制御部12はマイクロプロセッサ等で構成され
る、前記記憶手段14に格納された実行プログラムで処
理される。また、前記専用線インターフェース回路10
は専用線用送受信回路15とデータ形式をアナログ・デ
ィジタルデータ相互間で変換するデータ変換回路16と
を備えてなり、前記電力線搬送用インターフェース回路
11はフィルタ回路17と電力線搬送用送受信回路18
とデータ形式をアナログ・ディジタルデータ相互間で変
換するデータ変換回路19とを備えてなる。
【0016】ここで、前記専用線用送受信回路15は、
従来の自動検針装置において検針メータと前記回線網制
御装置6等の通信装置間をツイストペア等の専用線21
で直接接続した場合に、その専用線21を介して行われ
ていた専用線通信用の送受信回路である。従って、前記
検針メータ1及び前記回線網制御装置6は、従来のもの
がそのまま使用することができる。また、前記検針メー
タ1と前記第1中継装置3の前記専用線用送受信回路1
5との間、及び、前記回線網制御装置6と前記第2中継
装置4の前記専用線用送受信回路15との間は、夫々従
来と同じくツイストペア等の専用線21で接続されてお
り、その通信速度は300bpsである。
【0017】次に、本実施形態の動作を、先ず、前記検
針センター20からの検針要求に基づいて自動検針する
場合について説明する。図3に示すように、検針要求デ
ータが前記検針センター20から前記回線網制御装置6
へ前記公衆電話回線7を介して送信される(#1)。回
線の接続には、日本電信電話(NTT)のノーリンギン
グサービスと呼ばれる回線接続サービスが利用できる。
前記検針要求データのデータサイズは数10バイトで、
需要者の識別コード、検針要求コマンド等で構成され
る。
【0018】前記回線網制御装置6は前記検針要求デー
タを前記第2中継装置4に転送する(#2)。ここでの
データ転送は上述の如く従来の専用線による検針メータ
と回線網制御装置間の通信と同様に行われる。
【0019】前記第2中継装置4は、受信した前記検針
要求データを、必要に応じて前記記憶手段14に記憶蓄
積し、前記電力線5を介して前記第1中継装置3に転送
する(#3)。前記第1及び第2中継装置3、4の間の
通信は従来の電力線搬送方式を使用する。
【0020】前記第1中継装置3は、受信した前記検針
要求データを、必要に応じて前記記憶手段14に記憶蓄
積し、前記回線網制御装置6から送信されたデータと同
様の形式で前記検針メータ1に前記検針要求データを送
信する(#4)。
【0021】前記検針メータ1は、受信した前記検針要
求データに基づいて、所定の検針処理を行い、収集した
検針データを前記第1中継装置3に返送する(#5)。
前記検針メータ1における前記検針処理は既存の方法に
よって実行される。前記検針データのデータサイズも数
10バイトで、需要者の識別コード、検針値データ、検
針日時データ等で構成される。ここでのデータ送信は上
述の如く従来の専用線による検針メータと回線網制御装
置間の通信と同様に行われる。
【0022】前記第1中継装置3は、前記検針メータ1
から受信した前記検針データを必要に応じて前記記憶手
段14に記憶蓄積し、前記電力線5を介して前記第2中
継装置4に転送する(#6)。
【0023】前記第2中継装置4は、受信した前記検針
データを、必要に応じて前記記憶手段14に記憶蓄積
し、前記検針メータ1から送信されたデータと同様の形
式で前記回線網制御装置6に前記検針データを送信する
(#7)。
【0024】前記回線網制御装置6は、前記公衆電話回
線7を介して前記検針データを前記検針センター20へ
返送する(#8)。
【0025】上記の如く、前記回線網制御装置6と前記
検針メータ1間において、専用の通信ケーブルの敷設或
いは無線通信が不可能或いは困難な区間の両端に夫々前
記第1または第2中継装置3、4を設置し、夫々既設の
前記電力線5に接続して電力線搬送方式による通信経路
を形成することで、従来当該区間の存在によって前記回
線網制御装置6と前記検針メータ1間の通信が行えず自
動検針が不可能であった需要者に対しても、上記の手順
によって自動検針を行うことができる。
【0026】また、上記と同手順によって、前記検針セ
ンター20から前記検針メータ1へ他の制御指令を送信
し、また、前記検針メータ1から前記検針センター20
へ他のデータの返送等を行うことも可能である。
【0027】ここで、前記検針要求データまたは前記検
針データが前記第1または第2中継装置3、4の前記記
憶手段14に適宜記憶されている場合は、前記需要者側
の前記回線網制御装置6と前記検針メータ1間の通信経
路が当該通信中に不通になっても、当該データの消失を
回避することができ、前記検針センター20に対して前
記検針要求データの再送を要求したり、前記検針メータ
1が再度検針を行い、収集した検針データを再送する必
要がないのである。
【0028】更に、前記第1または第2中継装置3、4
の電池寿命に問題がない場合、例えば、前記電力線5か
ら給電され常時電池を充電状態に維持している場合、ま
たは、前記第1または第2中継装置3、4が前記電力線
5から直接給電されていて、且つ、前記記憶手段14に
停電時でもデータ保持可能な不揮発性メモリを使用する
ことで、前記検針データの長期間の保持が可能となる。
かかる場合は、前記第1または第2中継装置3、4が定
期的に前記検針データを前記検針メータ1から受信し前
記記憶手段14に保持しておくことにより、前記検針セ
ンター20からの検針要求に対する応答を迅速化できる
のである。以下に、この定期的な検針データのデータ保
持についての手順を説明する。
【0029】図4に示すように、前記第2中継装置4の
前記制御部12が予め設定されてある実行プログラムに
従って、定期的に、例えば1日おきに、前記検針センタ
ー20が発信する検針要求データと同じ内部検針要求デ
ータを生成して、前記第2中継装置4がその内部検針要
求データを前記電力線5を介して前記第1中継装置3に
送信する(#11)。
【0030】前記第1中継装置3は、受信した前記内部
検針要求データを、必要に応じて前記記憶手段14に記
憶蓄積し、前記回線網制御装置6から送信される検針要
求データと同様の形式で前記検針メータ1に前記内部検
針要求データを送信する(#12)。
【0031】前記検針メータ1は、受信した前記内部検
針要求データに基づいて、所定の検針処理を行い、収集
した検針データを前記第1中継装置3に返送する(#1
3)。
【0032】前記第1中継装置3は、前記検針メータ1
から受信した前記検針データを必要に応じて前記記憶手
段14に記憶蓄積し、前記電力線5を介して前記第2中
継装置4に転送する(#14)。
【0033】前記第2中継装置4は、受信した前記検針
データを前記記憶手段14に一旦記憶し蓄積する(#1
5)。
【0034】前記第2中継装置4は、前記検針センター
20からの検針要求データを前記回線網制御装置6介し
て受信するまで、前記検針メータ1に向けた定期的な前
記内部検針要求データの発信(#11〜#12)及び前
記検針メータ1からの定期的な前記検針データの受信及
び蓄積(#13〜#15)を繰り返す。
【0035】ここで、前記内部検針要求データの送信
(#11)及び前記検針データの転送(#14)は、前
記電力線5に接続する電気機器類への電力供給が低下す
る、或いは、前記電力線5に接続する電気機器の内の前
記電力線5に対してノイズの発生の大きい特定電気機器
が停止する特定時間帯を選んで実行するのが好ましい。
このようにすれば、前記電力線5が前記電気機器類の負
荷やノイズの影響を受け難くなり、電力線搬送方式の通
信の高信頼性化が図れるのである。尚、前記特定時間帯
としては、一般家庭では、電気機器類の運転が比較的少
ないと想定される深夜早朝が好ましい。また、特定需要
者において、例えば、夜間にノイズの発生の大きい特定
電気機器を使用する場合は、前記検針要求は夜間を避け
て発信するのが好ましい。
【0036】前記第2中継装置4は、前記回線網制御装
置6から前記検針要求データを受信すると、前記記憶手
段14に蓄積されている前記検針データを前記回線網制
御装置6を介して前記検針センター20に送信する。以
下に、その手順を図4に基づいて説明する。
【0037】前記検針要求データが、前記検針センター
20から前記回線網制御装置6に前記公衆電話回線7を
介して送信される(#16)。
【0038】前記回線網制御装置6は、受信した前記検
針要求データを前記第2中継装置4に転送する(#1
7)。
【0039】前記第2中継装置4は、前記記憶手段14
に蓄積されている前記検針データを前記回線網制御装置
6に返送する(#18)。
【0040】前記回線網制御装置6は、前記第2中継装
置4から受信した前記検針データを前記公衆電話回線7
を介して前記検針センター20に返送する。
【0041】以下に、本発明装置を従来自動検針が不可
能或いは困難であるとされていた業務用ビルや集合住宅
に適用した実施例を図5及び図6に示す。図5に示すよ
うに、業務用ビルに本発明装置を設置して都市ガスの自
動検針に適用する場合は、前記検針メータ1と前記第1
中継装置3を相互に前記専用線21で接続して地階部分
30に設置してある。また、前記回線網制御装置6は前
記業務用ビルの外壁面の前記保安器9の近くに設置さ
れ、前記需要者の加入する前記電話回線8に接続してあ
り、前記第2中継装置4は地上階部分31の前記回線網
制御装置6の付近に設置され、前記回線網制御装置6と
前記専用線21で接続されている。前記第1及び第2中
継装置3、4は、前記地階部分30と前記地上階部分3
1にわたって敷設されている前記電力線5に夫々接続さ
れ、前記検針メータ1と前記回線網制御装置6の間に相
互にデータ通信可能な通信経路が形成される。前記検針
センター20と前記回線網制御装置6の間は、従来と同
様に前記公衆電話回線7を介してデータ通信路が形成さ
れ、その結果、前記検針メータ1と前記検針センター2
0間に双方向データ通信経路が確立され、前記検針セン
ター20から個々の需要者に対して自動検針が可能とな
るのである。
【0042】一方、集合住宅の場合は、図6に示すよう
に、前記検針メータ1と前記第1中継装置3を相互に前
記専用線21で接続して各戸別に設置し、前記回線網制
御装置6と前記第2中継装置4は前記業務用ビルと同様
に設置し、前記第1中継装置3及び各戸の前記第2中継
装置4は前記集合住宅の全体にわたって敷設されてある
前記電力線5に夫々接続され、前記各戸毎に前記検針メ
ータ1と前記回線網制御装置6の間に相互にデータ通信
可能な通信経路が形成される。前記検針センター20と
前記回線網制御装置6の間は、従来と同様に前記公衆電
話回線7を介してデータ通信路が形成され、その結果、
各戸別に前記検針メータ1と前記検針センター20間に
双方向データ通信経路が確立され、前記検針センター2
0から個々の需要者に対して自動検針が可能となるので
ある。更に、前記第2中継装置4から各戸別に定期的な
検針データを受信して、前記記憶手段14に全戸の検針
データを記憶蓄積しておき、前記検針センター20から
の検針要求に基づいて、全戸の検針データを一括して返
送するようにしても構わない。
【0043】以下に別実施形態を説明する。 〈1〉上記実施形態では、前記検針センター20と前記
公衆電話回線7を介して相互にデータ通信可能とすべ
く、前記通信装置2は前記回線網制御装置6を使用した
が、前記検針センター20との通信は、前記公衆電話回
線7を使用する代わりに、特定小電力無線方式による無
線通信、または、双方向ディジタル無線回線を使用し、
前記通信装置2として前記特定小電力無線や前記双方向
ディジタル無線回線用の端末を使用しても構わない。例
えば、図7に示すように、業務用ビルの地上階部分31
の外壁面に前記特定小電力無線の加入者用端末40を設
置し、前記第2中継装置4は前記地上階部分31の前記
加入者用端末40の付近に設置され、前記加入者用端末
40と前記専用線21で接続する。前記第2中継装置4
と前記検針メータ1間は、図6に示す実施例と同様であ
る。前記加入者用端末40はその地域周辺に設けられた
前記特定小電力無線の基地局41との間で特定小電力無
線で通信し、前記基地局41は公衆電話回線や双方向デ
ィジタル無線回線を介して前記検針センター20と通信
する。前記加入者用端末40は前記双方向ディジタル無
線回線の加入者端末であってもよく、その場合は、本発
明装置と直接前記検針センター20との間は前記双方向
ディジタル無線回線を介して双方向データ通信経路が形
成される。
【0044】〈2〉上記実施形態では、請求項1記載の
二つの中継装置間を電力線で接続してなる電力線搬送通
信路を、前記第1及び第2中継装置3、4間を前記電力
線5で接続して構成しているが、本発明に係る自動検針
装置は、二つの中継装置間を電力線で接続してなる電力
線搬送通信路を少なくとも一つ有する限り、例えば、図
8に示すように、その中継装置間、即ち、前記第1及び
第2中継装置3、4間に別の第3中継装置22を備える
構成や、図9に示すように、前記第1及び第2中継装置
3、4間に別の第3及び第4中継装置24、23を設
け、前記第1及び第3中継装置3、24間、及び、前記
第2及び第4中継装置4、23間を夫々前記電力線5で
接続する構成としても構わない。従って、請求項1に係
る二つの中継装置間を電力線で接続してなる電力線搬送
通信路を含む自動検針装置は、図8または図9に示す電
力線搬送通信路を構成する自動検針装置も含むものであ
る。
【0045】図8に示す別実施形態の場合、前記第1及
び第2中継装置3、4間の距離が非常に長い場合、電力
線搬送通信に係る信号が減衰し、通信の信頼性が低下し
たり、また、その距離が一定の限界を超えると通信不能
に陥る場合がある。そこで、本別実施形態の構成によれ
ば、前記検針メータ1と前記回線網制御装置6との間の
距離が長い場合にも、信頼性の高い通信が可能となる。
尚、前記第1及び第2中継装置3、4間の距離が更に長
くなる場合は、その距離に応じて、その中間に配置する
中継装置の個数は必要数増加するものとする。
【0046】図9に示す別実施形態の場合、前記第1及
び第2中継装置3、4間に接続される前記電力線5の系
統が異なる場合に、その間の通信自体が不可能となる。
ここで、系統が異なる場合とは、例えば、単相3線式
で、各2線が異なる場合や、配電盤等で系統が分断され
ている場合が考えられる。そのような場合、図9に示す
ように、二つの系統が物理的に隣接する場所において、
夫々前記第3及び第4中継装置24、23を設け、前記
第3及び第4中継装置24、23間を専用線25で接続
することで、前記第1及び第2中継装置3、4間の通信
が可能となる。ここで、前記第3及び第4中継装置2
4、23間の距離が物理的に短ければ、前記専用線25
の容易に設置可能で、施工上もコスト的にも問題となら
ないのである。
【0047】〈3〉上記実施形態では、前記検針メータ
1及び前記通信装置2として従来のものをそのまま使用
するため、前記第1及び第2中継装置3、4は夫々前記
検針メータ1及び前記通信装置2とは別体で構成し、夫
々上記の如く前記専用線21で接続していたが、前記検
針メータ1と前記第1中継装置3、または、前記通信装
置2と前記第2中継装置4を夫々一体で構成するように
しても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動検針装置の一実施の形態を示
すブロック構成図
【図2】本発明に係る自動検針装置の中継装置の一実施
の形態を示すブロック構成図
【図3】本発明に係る自動検針装置の基本的な処理手順
を説明する説明図
【図4】本発明に係る自動検針装置の別の処理手順を説
明する説明図
【図5】本発明に係る自動検針装置の業務用ビルへの適
用例を示す説明図
【図6】本発明に係る自動検針装置の集合住宅への適用
例を示す説明図
【図7】本発明に係る自動検針装置の別実施形態を示す
説明図
【図8】本発明に係る自動検針装置の別実施形態を示す
説明図
【図9】本発明に係る自動検針装置の別実施形態を示す
説明図
【符号の説明】
1 検針メータ 2 通信装置 3 第1中継装置 4 第2中継装置 5 電力線 6 回線網制御装置 7 公衆電話回線 8 電話回線 9 保安器 10 専用線インターフェース回路 11 電力線搬送用インターフェース回路 12 制御部 13 データバッファ 14 記憶手段 15 専用線用送受信回路 16 データ変換回路 17 フィルタ回路 18 電力線搬送用送受信回路 19 データ変換回路 20 検針センター 21 専用線 22 第3中継装置 23 第4中継装置 24 第3中継装置 25 専用線 30 地階部分 31 地上階部分 40 加入者用端末 41 基地局
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安井 昌広 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 山口 尚二 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス、電気、水道等の使用量等を検針す
    る検針メータと、前記検針メータが検出した検針データ
    及び管理者側からの制御指令データを送受信可能な通信
    装置とを需要者側に備え、相互に通信可能に接続してな
    る自動検針装置であって、 前記検針メータと前記通信装置の間の通信経路が、二つ
    の中継装置間を電力線で接続してなる電力線搬送通信路
    を含むことを特徴とする自動検針装置。
  2. 【請求項2】 前記中継装置の内の少なくとも一つが、
    前記検針データを少なくとも一時的に蓄積可能なデータ
    バッファを備えている請求項1記載の自動検針装置。
  3. 【請求項3】 前記データバッファを備えた中継装置が
    前記検針メータに対して定期的に検針要求を発信し、前
    記検針メータから定期的に検針データを受信して前記デ
    ータバッファに蓄積することを特徴とする請求項2記載
    の自動検針装置。
  4. 【請求項4】 前記検針要求は、前記電力線に接続する
    電気機器類への電力供給が低下する、或いは、前記電力
    線に接続する特定電気機器が停止する特定時間帯に発信
    されることを特徴とする請求項3記載の自動検針装置。
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