JPH11353161A - 制御プログラムの起動方法 - Google Patents

制御プログラムの起動方法

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JPH11353161A
JPH11353161A JP16059398A JP16059398A JPH11353161A JP H11353161 A JPH11353161 A JP H11353161A JP 16059398 A JP16059398 A JP 16059398A JP 16059398 A JP16059398 A JP 16059398A JP H11353161 A JPH11353161 A JP H11353161A
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JP
Japan
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power
sleep mode
microcomputer
start address
ram memory
Prior art date
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Pending
Application number
JP16059398A
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English (en)
Inventor
Hideya Sato
秀也 佐藤
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Daiwa Industries Ltd
Original Assignee
Daiwa Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源断時にスリープモードを使用してもRA
Mメモリの内容を変えずに、処理を継続できるようにす
る制御プログラムの起動方法を提供する。 【解決手段】 電源断時にスリープモードを実行し、復
帰に必要なデータをRAMメモリに退避するワンチップ
マイコン7に外部ROM6を設ける。そのROM6に、
前記マイコン7がリセット時に実行するイニシャル処理
ルーチンの中のRAMメモリクリアよりも下流に設定さ
れた第2の実行開始アドレスを書き込む。そして、その
書き込んだ第2の実行開始アドレスを復電時に読み込ま
せることにより、RAMメモリに退避したデータを使用
できるようにする。そして、電源断時にスリープモード
を使用しても処理を継続できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、マイクロコンピ
ュータを用いた制御機器における制御プログラムの起動
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、マイクロコンピュータを用いた
電子制御機器では、システムをスタートさせる際、初期
化(イニシャライズ)処理を実行する必要がある。
【0003】初期化処理は、システムに合わせて各種入
出力用のポートや周辺LSIを設定したり、RAMメモ
リのクリア(チェック)を行うことにより、システムを
起動できるようにするためのものである。
【0004】そのため、リセット回路を設け、電源投入
後、電源電圧が動作保証電圧に立ち上がると、CPUの
リセット端子をアクティブしてCPUにリセットベクタ
ーのアドレスを読み込ませる。この実行開始アドレスに
は、イニシャライズ用のプログラムが用意されており、
図3に示すように、ポートの設定や各種周辺LSIの設
定、RAMメモリのクリア(チェック)などを行ったの
ち、メインの処理プログラムを実行するようになってい
る。
【0005】ところで、近年、マイクロコンピュータに
は、ホルトあるいはスリープモードと言われる低消費電
力化を図る機能を有するものがある。
【0006】例えば、RAM、ROM、I/Oポート、
タイマなどの周辺機能をワンチップに内蔵するワンチッ
プマイコンでは、ホルトあるいはスリープモードを実行
すると、CPUの内部クロックを停止し、RAMやレジ
スタの内容を保持する。そして、前記モードの解除後
は、保持した内容でもって処理を継続させることができ
るので、このようなモードをCPUが処理をしないとき
に使用することにより、低消費電力化を図れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなホルトあるいはスリープモードを電源断時(瞬
停、停電、スイッチオフを問わず)に使用すると、復電
後に不都合を生じる問題がある。
【0008】すなわち、上記の起動方法を使用している
と、復電時にリセット回路が働き、イニシャライズ用の
プログラムが起動して、RAMメモリの内容がクリアさ
れてしまうため、例えば、スイッチで設定した内容を記
憶させるようにしているものでは、処理を継続できな
い。
【0009】このとき、リセット回路によってイニシャ
ライズ用のプログラムが起動しないようにすればよい
が、そのようにすると、初期起動ができなくなるという
問題がある。
【0010】そこで、この発明の課題は、電源断時にホ
ルトあるいはスリープモードと呼ばれるモードを使用し
てもRAMメモリの内容を変えずに、処理を継続できる
ようにすることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1では、電源断で復帰に必要なデータをRA
Mメモリに退避し、データを保存するスリープモードを
実行するようにしたマイクロコンピュータを用いた制御
機器に、起動時にRAMメモリのクリア処理を含むイニ
シャル処理を開始する第1の実行開始アドレスと、前記
RAMメモリのクリア処理よりも下流に設定された第2
の実行開始アドレスとを設け、前記マイクロコンピュー
タに、スリープモードの解除時に第2の実行開始アドレ
スを取得させ、そのアドレスに基づいて以後の処理を実
行させるようにした方法を採用したのである。
【0012】このような方法を採用することにより、初
期起動の際の第1の実行開始アドレスと、復電時にスリ
ープモードが解除されてプログラムをスタートさせる第
2の実行開始アドレスとを分けて設定し、その第2の実
行開始アドレスをRAMメモリのチェックよりも下流側
に設定することにより、復電時にRAMメモリの内容が
クリアされないようにする。
【0013】
【発明の実施形態】以下、この発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0014】図1にこの発明の起動方法を用いたシャー
ベット供給装置のコントロール回路を示す。
【0015】シャーベット供給装置は、冷凍装置で製氷
した氷をシャーベット状にして供給するもので、このコ
ントロール回路は、図1に示すように、ゼロクロス検出
回路1、スイッチマトリクス回路2、温度検出回路3、
リセット回路4、コンプレッサ駆動回路5・・・、外部
ROM6がワンチップマイクロコンピュータ(以下、マ
イコン)7に接続された構成となっている。
【0016】また、マイコン7には、バックアップ電源
8としてダイオードを介してバッテリーが接続されてお
り、電源断の際にマイコン7に電力を供給できるように
なっている。
【0017】ゼロクロス検出回路1は、コンパレータを
用いた周知のもので、交流電圧波形がゼロ点を通過した
際に検出信号をマイコン7に出力する。マイコン7で
は、その検出信号に基づいて、例えば、ゼロクロス信号
の有無から電源断の検出を行って後述するスリープモー
ドを実行したり、ゼロクロス信号の周期から周波数検出
を行って検出周波数に応じた冷凍装置の能力設定などを
行う。
【0018】スイッチマトリクス回路2は、例えば、メ
ンブレンスイッチなどを使った温度設定などを行うため
のスイッチで、スイッチによる設定をマイコン7が読み
込み、読み込んだ設定内容を記憶する。
【0019】温度検出回路3は、温度センサとA/D変
換器とからなり、温度センサで検出した冷凍装置の冷却
温度をA/D変換器でデジタルデータに変換し、マイコ
ン7に入力する。
【0020】リセット回路4は、例えば、図1に示すよ
うな、周知の回路で、電源のオンにともなってリセット
信号をマイコン7のリセット端子に入力する。
【0021】コンプレッサ駆動回路5は、図1に示すよ
うに、冷凍装置の圧縮機用リレー9をマイコン制御され
たスイッチング素子によりオン・オフし、圧縮機10を
制御できるようになっている。
【0022】マイコン7は、CPUと同一チップ上にプ
ログラムROM、内部RAM、入出力ポート、タイマ/
カウンタ、シリアルI/O、割り込み回路などを集積し
たもので、図1に示すように、アドレスバスA、データ
バスD、リセット入力rest、I/OポートPI、シ
リアルボート、割り込み入力、発振入力端子などを有し
ている。また、発振入力端子には、水晶などの振動子を
接続することで内蔵の発振回路によりシステムクロック
の出力もできるようになっている。
【0023】さらに、マイコン7には、スリープモード
ステータス端子SLとプログラムメモリセレクト端子E
Aが設けられている。前記スリープモードステータス端
子SLは、マイコン7がスリープモードになったことを
知らせる端子で、マイコン7が内部動作用のクロックを
停止し、スリープモードになると、アクティブになって
表示する。このスリープモードは、リセット入力res
tをアクティブにすることにより、解除することができ
る。
【0024】プログラムメモリセレクト端子EAは、内
蔵ROMと外部ROM6へのアクセスを切り換えるため
の端子で、インアクティブにすると内蔵ROMをアクセ
スし、アクティブにすると外部ROM6をアクセスす
る。
【0025】この形態では、図1に示すように、スリー
プモードステータス端子SLとプログラムメモリセレク
ト端子EAとをラッチ11を介して接続し、前記ラッチ
11がスリープモードを解除すると、ステータス信号に
よりプログラムメモリセレクト端子EAをアクティブに
してアクセスを外部ROM6へ切り換えるようになって
いる。
【0026】また、前記ラッチはI/OポートPIと接
続されており、I/OポートPIによってスリープモー
ド解除時に、プログラムメモリセレクト端子EAをイン
アクティブにして、アクセスを内蔵ROMに切り換える
ことができるようにしてある。
【0027】すなわち、内蔵ROMと外部ROM6とを
同一アドレス(シャドウ)に配置し、プログラムメモリ
セレクト端子EAで切り換えて使用するようにしてあ
る。
【0028】前記内部ROMは、図2に示すように、下
位アドレス(このマイコンでは、下位にスタートアドレ
スがある)から順にベクター領域、モニタ領域、プログ
ラム領域となっている。
【0029】ベクター領域は、リセットや割り込み時の
アドレスが書き込まれ、最下位のアドレス(0000)
には、図2に示すように、第1のアドレスとしてイニシ
ャル処理の先頭アドレスがリセットベクターとして書き
込まれている。
【0030】イニシャル処理は、モード設定処理、RA
Mクリア(RAMチェック)、ポート設定、タイマ設
定、電源周波数判定、スイッチ情報読み込み、温度デー
タ読み込みなどのルーチンからなり、I/Oやタイマ関
係の設定と、メインプログラムで使用する電源周波数の
設定、スイッチの読み込みのための設定、温度設定など
の初期化をする。
【0031】メイン処理は、上記イニシャル処理で設定
したパラメータに基づく冷凍装置の制御、スイッチ操作
の読み込み、温度データの読み込みなどの処理と同時
に、電源断時の処理などを行う。
【0032】前記電源断時の処理は、ゼロクロス検出回
路からのゼロクロス信号を検出し、ゼロクロス信号の入
力がなくなると、復帰時に必要な、例えば、スイッチに
より設定されたデータなどを内部RAMに退避し、スリ
ープモードを実行する。
【0033】一方、外部ROM6は、最下位(000
0)からのアドレスに、電源周波数設定ルーチンの先頭
アドレスと、スリープモード解除時にI/OポートPI
をアクティブにし、ラッチ11をクリアしてプログラム
メモリセレクト端子EAをインアクティブにするための
プログラムが書き込まれている。
【0034】この形態は、以上のように構成されてお
り、最初に電源を入れた際の初期起動においては、マイ
コン7はリセット回路4からのリセット信号により、ス
タートアドレスを読み込んで図2の(イ)に示すよう
に、イニシャル処理の先頭アドレスであるモード設定ル
ーチンを処理する。
【0035】以後、順に→RAMクリア→ポート設定→
タイマ設定→・・・と実行し、I/Oやタイマ関係の設
定を行う。そののち、メインプログラムで使用する電源
周波数、スイッチ、温度などの判定や設定を行い、メイ
ンプログラムを実行する。
【0036】メインプログラムでは、イニシャル処理の
設定に基づく冷凍装置やその他操作の処理を実行し、か
つ、電源断時の処理によって停電、瞬断などの電源断を
検出する。
【0037】いま、電源断時の処理によって電源断が検
出されると、マイコン7は復帰時に必要な、例えば、ス
イッチによる設定データなどを内部RAMに退避し、ス
リープモードを実行してスリープモードステータス端子
SLをアクティブにする。このため、実行中の有用なデ
ータは内部RAMに保存される。
【0038】そして、電源が復帰し、リセット回路4か
らマイコン7にリセット信号が入力されると、マイコン
7は、このリセット信号によりスリープモードが解除さ
れる。このとき、先に立ち上がったラッチ11によりス
リープモードステータス端子EAの出力がラッチされ、
プログラムメモリセレクト端子SLがアクティブになっ
て、外部ROM6がアクセスされる。
【0039】そのため、マイコン7は、電源周波数判定
ルーチンの先頭アドレスを読み込み、同時に読み込んだ
プログラムにより、プログラムメモリセレクト端子EA
がイアクティブとされるので、図2の(ロ)のように、
電源周波数判定ルーチンへジャンプする。
【0040】したがって、マイコン7は下流の電源周波
数判定ルーチンのアドレスへジャンプしたことにより、
RAMクリアルーチンを経ずに以降の処理を実行するこ
とができるので、内部RAMからデータを読み出せば、
電源断時の設定で運転を行うことができる。
【0041】このように、イニシャル処理を開始する第
1の実行開始アドレスと、RAMメモリクリアよりも下
流に設定された第2の実行開始アドレスとを設け、スリ
ープモードの解除時に第2の実行開始アドレスを取得さ
せるようにしたことにより、初期起動には、イニシャル
処理を実行し、電源断時には有効であったデータを使用
可能とすることができる。このため、復電時にスイッチ
設定のリセットによる例えば、冷えすぎや冷却不足を起
こさずに運転を再開できる。
【0042】なお、バックアップ電源8を外して電源を
切れば、RAMメモリの内容を消去できるので、設定を
初期の状態に戻すことも容易にできる。
【0043】また、この形態では、シャーベット供給装
置のコントロール回路について述べたが、これに限定さ
れるものではない。マイクロコンピュータを用いた他の
制御機器にも適用できることはいうまでもない。
【0044】さらに、実施形態では、ワンチップマイコ
ンを使用したものについて述べたが、これに限定される
ものではない。ワンチップマイコンを用いないものであ
っても、電源断時にRAMにデータを保存するものであ
れば、この方法を使用することができるのは明白であ
る。
【0045】
【発明の効果】この発明は、上記のように構成し、スリ
ープモードの解除時に第2の実行開始アドレスを取得さ
せるようにしたことにより、電源断時に有効であったデ
ータを復電後も使用可能とすることができるので、制御
機器の運転を支障なく再開できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のブロック図
【図2】実施形態の作用説明図
【図3】従来例の作用説明図
【符号の説明】
1 ゼロクロス検出回路 2 スイッチマトリスク回路 3 温度検出回路 4 リセット回路 5 コンプレッサ駆動回路 6 外部ROM 7 マイコン 8 バックアップ電源 9 圧縮器用リレー 10 圧縮器 11 ラッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源断で復帰に必要なデータをRAMメ
    モリに退避し、データを保存するスリープモードを実行
    するようにしたマイクロコンピュータを用いた制御機器
    に、起動時にRAMメモリのクリア処理を含むイニシャ
    ル処理を開始する第1の実行開始アドレスと、前記RA
    Mメモリのクリア処理よりも下流に設定された第2の実
    行開始アドレスとを設け、 前記マイクロコンピュータに、スリープモードの解除時
    に第2の実行開始アドレスを取得させ、そのアドレスに
    基づいて以後の処理を実行させるようにした制御プログ
    ラムの起動方法。
JP16059398A 1998-06-09 1998-06-09 制御プログラムの起動方法 Pending JPH11353161A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100339828C (zh) * 2004-01-15 2007-09-26 联想(北京)有限公司 一种实现快速开机的方法及装置
KR101160054B1 (ko) 2010-05-26 2012-06-26 주식회사 켐트로닉스 소비 전력이 감소된 마이크로 콘트롤러 유닛, 그의 제어 방법 및 이를 구현하기 위한 프로그램이 기록된 기록매체

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