JPH11353116A - タッチ式パネルのシール構造 - Google Patents

タッチ式パネルのシール構造

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JPH11353116A
JPH11353116A JP17655398A JP17655398A JPH11353116A JP H11353116 A JPH11353116 A JP H11353116A JP 17655398 A JP17655398 A JP 17655398A JP 17655398 A JP17655398 A JP 17655398A JP H11353116 A JPH11353116 A JP H11353116A
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frame
touch panel
groove
input terminal
seal
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JP17655398A
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Inventor
Kenichiro Maeda
謙一郎 前田
Nobuyuki Futatsuka
信之 二塚
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タッチ式パネルを備えた入力端末の内部に、
油などの液体が侵入するのを効果的に防止する。 【解決手段】 表面への接触を感知するタッチ式パネル
1と、このタッチ式パネル1を固定するフレーム10と
を備え、フレーム10の裏側に設けた溝5に流動接着剤
14を塗布してタッチ式パネル1をフレーム10に接着
して、このフレーム10とタッチ式パネル1との間に液
体が侵入するのをシールするタッチ式パネル1のシール
構造において、前記溝5より内周側に流動接着剤14が
はみ出すのを防止するはみ出し防止手段として、溝5の
さらに内周部に緩衝溝16を設ける。また、前記シール
構造としてフレーム10とタッチ式パネル1の前面に透
明なカバー19を装着し、このフレーム10とカバー1
9の間に、タッチ式パネル1を取り囲むシール材22
A,22Bを備えて、液体の侵入を確実に防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油や水等の異物が
侵入するのを防止することの可能な、タッチ式パネルを
備えた入力端末に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、倉庫内の製品の在庫管理や工
作機械の制御装置等のデータ入力手段として、画面をタ
ッチしてデータを入力するタッチ式パネルを備えた入力
端末が知られている。
【0003】このタッチ式パネルは、一般に複数の平行
電極が裏面に形成されたPET(ポリエチレンテレフタ
レート)等の材質からなる透明シートと、同様に上記電
極と直交する複数の平行電極が表面に形成されたガラス
板との2層からなっている。そして、この透明シートと
ガラス板とを、所定の透明スペーサを介して微少な間隙
を有するように対向させ、作業者が透明シートを指で押
した際に、互いの電極の交点(以後、導電電極対と呼
ぶ)が導通した場所の信号を検知している。ところが、
作業者の手についている油や水、或いは工作機械等から
飛散するクーラント等の液体がタッチ式パネルの表面に
付着し、これがタッチ式パネルの端部から前記透明シー
トとガラス板との間を通って導電電極対間に侵入し、入
力端末の動作を狂わせることがある。このため、タッチ
式パネルは通常、前記油や水等の液体の侵入を防止する
シール構造を備えている。
【0004】このタッチ式パネルのシール構造として
は、例えば特開平9−115378号公報に開示された
技術が知られており、図5は同公報により示されたタッ
チ式液晶パネルの断面図である。同図において、タッチ
式パネル1は弾性部材9によって保持されており、この
弾性部材9は二重成型により、タッチスイッチ式液晶パ
ネル2(これが前述の入力端末に相当し、以後、入力端
末2と呼ぶ)のケース3と一体に形成されている。表示
器6、及び表示器6とタッチ式パネル1とをコントロー
ルするプリント基板8は、別の弾性部材4によって保持
され、図示しないネジ等でケース3に装着されている。
そして、タッチ式パネル1と弾性部材9との接触する部
分(同図におけるP部分)は、両面テープ(図示せず)
によって接着され、この入力端末2に防滴性を持たせて
いる。
【0005】しかしながら、タッチ式パネル1はガラス
等の破損しやすい材質で構成されており、両面テープで
接着する際に、ケース3(即ち弾性部材9)に対して強
く押さえつけることが困難である。そのため、前記両面
テープを貼付した箇所に隙間が生じ、この隙間を介して
入力端末2の内部に油等の液体が侵入することがある。
さらに両面テープは、経時変化によって劣化したり、油
や水などの液体によっても劣化することがあるため、防
滴性に信頼性がない。
【0006】この問題に鑑み、防滴性の信頼性を増した
第2の従来技術に係わる入力端末2のタッチ式パネル1
のシール構造を、図6に示す。同図において、上方が入
力端末2の前面側であり、下方が裏面側である。また、
左方が入力端末2の外周方向であり、右方が内周方向で
ある。同図によれば、額縁形状のフレーム10の裏側
に、タッチ式パネル1前面の外周部を取り巻くように全
周にわたって溝5を設け、この溝5の内部に流動性の流
動接着剤14を塗布している。そして、この流動接着剤
14によってタッチ式パネル1をフレーム10に接着す
るとともに、フレーム10とタッチ式パネル1との間の
間隙12からの液体の侵入を防いでいる。尚、タッチ式
パネル1の裏側には、表示器6が配設され、ネジ7によ
ってフレーム10の裏側に固着されている。さらにその
裏側には、プリント基板(図示せず)が配設され、図示
しないネジによってフレーム10に固定されている。
【0007】また、第3の従来技術として、図7に示す
ようなシール構造が知られている。同図によれば、フレ
ーム10の裏側に設けた溝5に、溝5の深さと同程度の
厚さを有する両面テープ20を貼付し、これによってタ
ッチ式パネル1をフレーム10に固定している。そし
て、端末取りつけ用の取付パネル15の取付穴15Aに
前面から入力端末2を挿入し、フレーム10の外周部を
取付パネル15の前面に被せた状態で入力端末2の裏側
から固定用の取付金具(図示せず)により固定する。さ
らに、固定した入力端末2の前面、即ちフレーム10及
びタッチ式パネル1の前面に透明なカバー19をかぶ
せ、このカバー19を取付パネル15に両面粘着テープ
23で固定することによって、前記液体の侵入を防ぐと
いうものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記第
2、第3の従来技術には、次に述べるような問題点があ
る。
【0009】まず、前記第2の従来技術の問題点とし
て、流動接着剤14を塗布する際には、溝5を埋めるだ
けの量を正確に塗布しなければならないということがあ
る。即ち、流動接着剤14の塗布量が不足すると、溝5
に空隙が生じて油や水が侵入することがある。逆に、流
動接着剤14の量が多過ぎると、図6に示すように溝5
から溢れた流動接着剤14Aが、フレーム10とタッチ
式パネル1との間の間隙12から漏れてフレーム10の
内側にはみ出す。これによって、タッチ式パネル1の表
面が汚損され、入力端末2の外観が非常に汚いものにな
って、その外観品質が低下してしまう。ところが、流動
接着剤14の正確な体積を測定して塗布するには、複雑
で高度な技術の設備が必要であるので、これが入力端末
2の製造コスト上昇の原因となる。また、このフレーム
10の成型の過程で、溝5には不規則な凹凸が生じてい
ることが多く、溝5の体積(即ち、流動接着剤14の塗
布量)を正確に知ることが困難である。しかも、流動接
着剤14は粘性を有しているため、溝5の全周にわたっ
て均一に塗布するのは困難であって、流動接着剤14が
多い場所と少ない場所ができてしまうことがあり、これ
が流動接着剤14がはみ出す原因の一つとなる。
【0010】次に、前記第3の従来技術は、両面粘着テ
ープ23によって、カバー19を取付パネル15に固定
している。このため、入力端末2を保守等の際に取付パ
ネル15から取り外す必要が生じた際に、両面粘着テー
プ23を取付パネル15から剥がさなければならない。
この両面粘着テープ23が取付パネル15に残存して取
付パネル15の表面が汚損したり、両面粘着テープ23
を剥離する際に、取付パネル15が損傷したりするとい
う問題が生じている。これは、特にタッチ式パネル1を
備えた入力端末2を、工作機械等の制御装置の操作パネ
ルとして組み込んで製品として販売する場合に、製品外
観上、重要な問題となっている。
【0011】本発明は、上記の問題点に着目してなされ
たものであり、内部に油などの液体が侵入するのを効果
的に防止し、かつ外観品質を維持することのできる入力
端末を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、第1構成の発明は、表面への接触
を感知するタッチ式パネルと、このタッチ式パネルの外
周部を前面から固定するためのフレームとを備え、フレ
ームの裏側に全周にわたって設けた溝に塗布した流動接
着剤を介してタッチ式パネルをフレームに接着して、こ
のフレームとタッチ式パネルとの間からの液体の侵入を
シールするタッチ式パネルのシール構造において、前記
溝より内周側に流動接着剤のはみ出しを防止するはみ出
し防止手段を備えている。
【0013】第1構成に記載の発明によれば、タッチ式
パネルとフレームとを固定し、かつ入力端末への液体の
侵入を防止する流動接着剤が、フレームの内側にはみ出
すのを防止するはみ出し防止手段を備えている。これに
より、はみ出した流動接着剤でタッチ式パネルが汚損す
ることがなくなり、入力端末の外観品質が良くなる。ま
た、これによって溝に塗布する流動接着剤の塗布量を正
確に測定する必要がなくなるので、入力端末の製作工程
が簡単になる。
【0014】また、第2構成の発明は、第1構成の発明
に記載のタッチ式パネルのシール構造において、前記は
み出し防止手段は、前記フレームの溝よりさらに内周部
に設けた緩衝溝である。
【0015】第2構成に記載の発明によれば、フレーム
に設けた溝の内周部に新たな緩衝溝を設けている。これ
によって、溝から溢れた流動接着剤はこの緩衝溝内に溜
まり、フレームの内側にはみ出すことがない。このよう
に、入力端末の組み立て時に新たな工程を追加すること
なく、効果的に流動接着剤のはみ出しを防止することが
できる。
【0016】また、第3構成の発明は、第1構成の発明
に記載のタッチ式パネルのシール構造において、前記は
み出し防止手段は、前記溝の内周側の内壁に貼りつけ
た、弾性のある仕切り板である。
【0017】第3構成に記載の発明によれば、仕切り板
がフレームとタッチ式パネルとの間をシールしており、
溝からあふれた流動接着剤がフレームの内側にはみ出す
のを確実に防止することができる。さらに、余分な流動
接着剤は仕切り板に吸い込まれたり、仕切り板の弾性に
抗して仕切り板を押し拡げたりするので、入力端末の内
周部以外の他の場所を汚損することがない。
【0018】また、第4構成の発明は、第1構成の発明
に記載のタッチ式パネルのシール構造において、前記は
み出し防止手段は、フレームの溝よりさらに内周部に設
けた仕切り板固定溝に嵌合した弾性のある仕切り板であ
る。
【0019】第4構成に記載の発明によれば、溝の内周
部に設けた仕切り板固定溝に仕切り板を嵌合しているの
で、仕切り板をフレームに固定する際に、常に正確な位
置決めが行なえ、シール性が向上する。さらに、接着の
手間も不要となるので、入力端末の組み立て性が向上す
る。
【0020】また、第5構成の発明は、表面への接触を
感知するタッチ式パネルと、このタッチ式パネルの前面
外周部を固定するためのフレームとを備え、フレーム及
びタッチ式パネルの前面に透明なカバーを装着して、こ
のフレームとタッチ式パネルからの液体の侵入をシール
するタッチ式パネルのシール構造において、前記カバー
をフレームの前面で、タッチ式パネルを取り囲むシール
材により接着している。
【0021】第5構成に記載の発明によれば、フレーム
及びタッチ式パネルの前面に透明なカバーを装着し、シ
ール材によってカバーをフレームに接着している。これ
により、カバーとシール材とによって、液体の入力端末
への侵入をより確実に防ぐことができ、入力端末の故障
を少なくすることができるとともに、カバーがフレーム
に接着されているので、カバーを剥がす際に取付パネル
の面を損傷せずにすむ。よって、取付パネルの外観品質
を維持することができる。また、入力端末単体での取り
つけ、取り外しができるので、実装又は保守時の取り扱
いが容易となる。
【0022】また、第6構成の発明は、第5構成の発明
に記載の入力端末において、前記シール材を略同心状に
2個以上備えている。
【0023】第6構成に記載の発明によれば、シール材
を略同心状に2個以上備えているので、液体に対するシ
ール性が向上し、入力端末の故障が少なくなる。しか
も、カバーが透明であるので、外周側のシール材を液体
が通過した際にシール材の変色等によりこれを検知する
ことが容易であって、即座に液体の侵入に対する対策を
とることが可能である。
【0024】また、第7構成の発明は、第5又は第6構
成の発明のいずれかに記載の入力端末において、前記シ
ール材は、シール材の両面に両面粘着テープを貼付して
いる。
【0025】第7構成に記載の発明によれば、シール材
に両面粘着テープを貼付し、この両面粘着テープによっ
てフレームとカバーとの間を固定している。これによ
り、カバーをフレームに固定する手段を別途必要としな
いので、入力端末の組み立て性が向上する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながら、本発明
に係わる実施形態を詳細に説明する。尚、以下のすべて
の実施形態では、前述した図と同一構成要素には同一符
号を付し、重複説明は省略する。
【0027】まず、図1に基づいて、第1の実施形態を
説明する。図1は、本実施形態に係わる入力端末2の断
面図を示している。同図において入力端末2は、データ
入力や指令信号入力を行なうタッチ式パネル1、データ
入力画面等を表示する表示器6(例えば、液晶パネルや
プラズマディスプレイ)、前記タッチ式パネル1や表示
器6をコントロールする電子回路のプリント基板8、及
びこれらを固定する額縁形状のフレーム10を備えてい
る。
【0028】このとき、フレーム10の裏面の内周部に
は、フレーム10の全周にわたって溝5を有しており、
さらにその内周側に溝5とほぼ平行に、緩衝溝16を有
している。フレーム10の溝5には流動接着剤14が塗
布され、タッチ式パネル1はこの流動接着剤14によっ
てフレーム10に固定される。そして、タッチ式パネル
1の裏側には表示器6が配設され、ネジ7によってフレ
ーム10の裏側に固着されている。さらにその裏側に
は、プリント基板8が配設され、図示しないネジによっ
てフレーム10に固定されている。さらに、入力端末2
はネジ止め式の裏蓋11を備えており、この裏蓋11は
フレーム10にネジ(図示せず)によって固定されて、
内部の表示器6やプリント基板8を保護している。
【0029】以下に、タッチ式パネル1をフレーム10
に固定する際の作用について、詳細に説明する。まず、
フレーム10を、前面を下に向けるようにして置き(同
図とは上下逆になる)、溝5の体積とほぼ同等か、又は
これよりもわずかに多めの流動接着剤14を溝5に塗布
する。この流動接着剤14は、入力端末2に付着する可
能性のある油や水等の液体に対する耐性を有しており、
これらの液体に対するシール構造としても作用する。そ
して、タッチ式パネル1をフレーム10の裏側(同図に
おける下方)からフレーム10に押し当て、所定の力を
所定時間加えて接着する。このとき、同図に示すよう
に、溝5から溢れた流動接着剤14Aは緩衝溝16の内
部に溜まって固化するので、流動接着剤14がフレーム
10の内側にはみ出してタッチ式パネル1の表面を汚損
することはない。このように、緩衝溝16は、流動接着
剤14のはみ出しを防止する手段(これを、はみ出し防
止手段と言う)となっている。
【0030】以上のように、本実施形態によれば、溢れ
た流動接着剤14Aがフレーム10の内側にはみ出して
タッチ式パネル1の表面を汚損することがないので、入
力端末2の外観が汚くなることがない。しかも、流動接
着剤14によって、油などの液体の侵入を確実に防止す
ることが可能である。
【0031】次に、図2に基づいて、第2の実施形態を
説明する。図2は、本実施形態に係わる入力端末2の断
面図を示している。同図において、フレーム10の裏面
の内周部には溝5を有しており、溝5の内周側の内壁1
8Aには、仕切り板17が接着されている。この仕切り
板17は、弾力性があって、しかも油や水を吸い込む材
質のものがよく、例えばスポンジ等が望ましい。タッチ
式パネル1の取りつけ時には、この仕切り板17を内周
側の内壁18Aに接着した状態で、第1の実施形態と同
様に溝5がほぼ埋まる体積の流動接着剤14を溝5に塗
布する。そして、タッチ式パネル1をフレーム10の裏
側(同図における下方)からフレーム10に押し当て、
所定の力を所定時間加えて接着する。
【0032】これにより、流動接着剤14の量が多過ぎ
た場合には、多過ぎる分が仕切り板17に吸い込まれた
り、或いは仕切り板17をその弾性力に抗して押しつけ
る。これにより、流動接着剤14が溝5から溢れること
がない。さらには、仕切り板17がフレーム10とタッ
チ式パネル1との間をシールしているので、流動接着剤
14がフレーム10の内側にはみ出してタッチ式パネル
1の表面を汚損することがない。
【0033】このように、本実施形態によれば、フレー
ム10に緩衝溝16を設ける必要がないので、フレーム
10の構造が簡単になる。しかも、仕切り板17によっ
て、流動接着剤14がフレーム10の内側にはみ出すの
を、より確実に防ぐことが可能である。
【0034】或いはこのとき、仕切り板17を内周側の
内壁18Aに接着する代わりに、フレーム10の溝5よ
りさらに内周部に第1の実施形態における緩衝溝16と
同様の仕切り板固定溝を設け、仕切り板17をこの仕切
り板固定溝に嵌合してもよい。こうすることにより、仕
切り板17をフレーム10に固定する際に常に正確な位
置決めが行なえ、仕切り板17が曲がったりすることが
ないので、シール性が向上する。さらに、接着の手間も
不要となるので、入力端末2の組み立て性が向上する。
【0035】尚、タッチ式パネル1の透明シートとガラ
ス板との間の空間は、内部の空気の温度変化による体積
変化を避けるために密閉されておらず、タッチ式パネル
1の側面に空気抜きの小孔(図示せず)を備えている。
そのため、予め流動接着剤14を塗布する前に、溝5の
外周側の内壁18Bの小孔に対応する位置に、流動接着
剤14が接触しないようにマスキングを施しておくこと
が望ましい。そして、流動接着剤14を塗布した後、マ
スキングを除去してタッチ式パネル1を接着すれば、流
動接着剤14がタッチ式パネル1の小孔を塞いだり、タ
ッチ式パネル1の内部に侵入したりするということがな
くなるので、タッチ式パネル1の信頼性が向上する。
【0036】さらに、フレーム10に設けられた溝5の
外周側の内壁18Bには、四辺のうち上部にあたる辺に
少なくとも1箇所の切り欠きがあって、そこに別の仕切
り板が嵌合されていることが望ましい。これは、流動接
着剤14が多過ぎた場合に、内周側の内壁18A側の仕
切り板17が吸収しきれない流動接着剤14を、この仕
切り板で吸収するためである。
【0037】次に、図3に基づいて、第3の実施形態を
説明する。図3は、本実施形態に係わる入力端末2の断
面図を示している。
【0038】同図において、フレーム10の溝5には溝
5とほぼ同じ厚さの両面テープ20が貼付されており、
タッチ式パネル1はこの両面テープ20によってフレー
ム10の裏側に固定されている。表示器6及びプリント
基板8の固定方法は、第1の実施形態に記載した方法と
同様である。そして、入力端末2の前面、即ちフレーム
10及びタッチ式パネル1の表面には、液体の入力端末
2への侵入を防止するシール構造として、入力端末2の
外観形状に合わせた透明なカバー19が装着されてい
る。このカバー19は、例えばPET等の材料からな
り、前面から作業者がカバー19を押した際に、その圧
力がタッチ式パネル1に伝わる程度の厚みと柔らかさと
を有している。
【0039】また、このカバー19は、フレーム10に
接する場所に、タッチ式パネル1を取り巻くように全周
にわたって、ほぼ同心状に2本のシール溝21A,21
Bを有している。そして、これらのシール溝21A,2
1Bの内部には、それぞれシール材22A,22Bが嵌
合されている。また、シール材22A,22Bには、表
面と裏面とに両面粘着テープ23が貼付されており、カ
バー19をフレーム10に固着している。尚、この両面
粘着テープ23は、容易に剥がすことのできるものが望
ましい。或いはこのとき、両面粘着テープ23の代わり
に、例えば容易に剥がすことが可能な接着剤を塗布して
もよい。シール材22A,22Bの材質としては、例え
ばゴムが望ましいが、油や水等の入力端末2に侵入を予
想される液体に対する耐性を有している必要がある。
【0040】このように、カバー19とフレーム10と
の間にシール材22A,22Bを挟むことにより、例え
ばカバー19とフレーム10との隙間24から液体が侵
入しても、外周側のシール材22Aによって、タッチ式
パネル1とフレーム10との隙間への侵入が阻止され
る。そして、シール材22Aの劣化や、カバー19の装
着時にシール材22Aとフレーム10との間に挟まった
ゴミによって生じる隙間等の原因によって、液体がシー
ル材22Aより内側に侵入することがあっても、その侵
入量は微量であり、内周側に位置するシール材22Bに
よってそれ以上の侵入が確実に阻止される。しかも、カ
バー19が透明であるので、油や水がシール材22Aよ
り内側に侵入したことは容易に検知され、即座にシール
材22A,22Bを交換するなどの対策を取ることが可
能となる。
【0041】本実施形態によれば、2本のシール材22
A,22Bによって入力端末2を液体から2重にシール
しているので、入力端末2の内部への液体の侵入を確実
に防止でき、入力端末2の故障が少なくなって、その信
頼性が向上する。さらに、外周側のシール材22Aを液
体が通過しても、透明のカバー19により侵入が見える
ので、液体の侵入に対する対策を早期に講じることがで
きる。また、カバー19を、前記第3の従来技術のよう
に取付パネル15ではなくフレーム10に固定している
ので、カバー19を取り外す必要があるときに、取付パ
ネル15を損傷することなく外観品質を維持できる。
【0042】また、本実施形態によれば、入力端末2を
フレーム10に固定しているので、入力端末2を単独で
携帯する際にも、カバー19を取りつけ可能である。さ
らには、シール溝21A,21B内に嵌合したシール材
22A,22Bに両面粘着テープ23を貼付しているの
で、両面粘着テープ23がフレーム10に当たる位置
が、常に一定となる。これにより、カバー19をつけ外
しする際に、フレーム10上に残る両面粘着テープ23
の痕跡が多重に乱れることがなく、常に前の痕跡の上に
新たな両面粘着テープ23が貼付されるので、前の両面
粘着テープ23の痕跡がシール材22A,22Bによっ
て隠され、フレーム10の外観品質を良く保つことが可
能である。
【0043】尚、本実施形態では、2本のシール溝21
A,21Bに2本のシール材22A,22Bを嵌合させ
るようにしたが、本発明は、2本という数に拘束される
ものではなく、複数であればよい。或いは、シール溝2
1A,21Bの深さとほぼ同じか、或いはわずかに厚い
厚さを有する両面テープを、シール材22A,22Bと
両面粘着テープ23とを合わせたシール材として使用し
てもよい。さらには、シール溝21A,21Bを、フレ
ーム10側に設けてもよい。
【0044】また、例えば図4に示すように1本のシー
ル溝21Aの幅を広くして、その内部に2本以上のシー
ル材22A,22Bをその間隔を離して接着してもよ
い。こうすれば、シール材22Aとシール材22Bとの
間の空間25が油溜めの働きをするので、シール材22
Aを油等の液体が通過してもシール材22Bで遮られ、
しかもその液体が他の機器等を汚損することがない。
【0045】また、油等の液体による汚損が比較的少な
い環境で使用する際には、1本のシール溝21Aと1本
のシール材22Aとを備えていてもよく、或いはシール
溝21Aを設けずにフレーム10にカバー19を直接粘
着テープで貼付してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係わる入力端末の断面
図。
【図2】第2実施形態に係わる入力端末の断面図。
【図3】第3実施形態に係わる入力端末の断面図。
【図4】入力端末の別の構成例の断面図。
【図5】従来技術に係わるタッチ式液晶パネルの断面
図。
【図6】第2の従来技術に係わる入力端末の断面図。
【図7】第3の従来技術に係わる入力端末の断面図。
【符号の説明】
1…タッチ式パネル、2…入力端末、3…ケース、5…
溝、6…表示器、7…ネジ、8…プリント基板、9…弾
性部材、10…フレーム、11…裏蓋、12…間隙、1
4…流動接着剤、15…取付パネル、16…緩衝溝、1
7…仕切り板、18A…内周側の内壁、18B…外周側
の内壁、19…カバー、20…両面テープ、21A,2
1B…シール溝、22A,22B…シール材、23…両
面粘着テープ、24…隙間、25…空間。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面への接触を感知するタッチ式パネル
    (1) と、 このタッチ式パネル(1) の外周部を前面から固定するた
    めのフレーム(10)とを備え、 フレーム(10)の裏側に全周にわたって設けた溝(5) に塗
    布した流動接着剤(14)を介してタッチ式パネル(1) をフ
    レーム(10)に接着して、このフレーム(10)とタッチ式パ
    ネル(1) との間からの液体の侵入をシールするタッチ式
    パネル(1) のシール構造において、 前記溝(5) より内周側に、流動接着剤(14)のはみ出しを
    防止するはみ出し防止手段を備えたことを特徴とするシ
    ール構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のタッチ式パネル(1) のシ
    ール構造において、 前記はみ出し防止手段は、前記フレーム(10)の溝(5) よ
    りさらに内周部に設けた緩衝溝(16)であることを特徴と
    するシール構造。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のタッチ式パネル(1) のシ
    ール構造において、 前記はみ出し防止手段は、前記溝(5) の内周側の内壁(1
    8A) 又は底面(18C) に貼りつけた弾性のある仕切り板(1
    7)であることを特徴とするシール構造。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のタッチ式パネル(1) のシ
    ール構造において、 前記はみ出し防止手段は、フレーム(10)の溝(5) よりさ
    らに内周部に設けた仕切り板固定溝に嵌合した弾性のあ
    る仕切り板(17)であることを特徴とするシール構造。
  5. 【請求項5】 表面への接触を感知するタッチ式パネル
    (1) と、 このタッチ式パネル(1) の前面外周部を固定するための
    フレーム(10)とを備え、 フレーム(10)及びタッチ式パネル(1) の前面に透明なカ
    バー(19)を装着して、このフレーム(10)とタッチ式パネ
    ル(1) からの液体の侵入をシールするタッチ式パネル
    (1) のシール構造において、 前記カバー(19)をフレーム(10)の前面で、タッチ式パネ
    ル(1) を取り囲むシール材(22A,22B) により接着してい
    ることを特徴とするシール構造。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のタッチ式パネル(1) のシ
    ール構造において、 前記シール材(22A,22B) を略同心状に2個以上備えたこ
    とを特徴とするシール構造。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6のいずれかに記載のタッ
    チ式パネル(1) のシール構造において、 前記シール材(22A,22B) は、シール材(22A,22B) の両面
    に両面粘着テープ(23)を貼付したことを特徴とするシー
    ル構造。
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