JPH11352403A - 結像光学系 - Google Patents
結像光学系Info
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- JPH11352403A JPH11352403A JP10164834A JP16483498A JPH11352403A JP H11352403 A JPH11352403 A JP H11352403A JP 10164834 A JP10164834 A JP 10164834A JP 16483498 A JP16483498 A JP 16483498A JP H11352403 A JPH11352403 A JP H11352403A
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- G02B17/0856—Catadioptric systems comprising a refractive element with a reflective surface, the reflection taking place inside the element, e.g. Mangin mirrors
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Abstract
された特にカメラに適した高性能な結像光学系。 【解決手段】 第1プリズム10と第2プリズム20と
を含み、第1プリズム10は第2プリズム20よりも物
体側に配置され、第1プリズム10は、第1透過面1
1、第1反射面12、第2反射面13、第3反射面1
4、第2透過面15を有し、第1透過面11と第3反射
面14、及び、第1反射面12と第2透過面15がそれ
ぞれ同一の面からなり、第2プリズム20は入射面21
と少なくとも1つの反射面23と射出面24とを有し、
第1プリズム10及び第2プリズム20は共に、少なく
とも1面ずつ偏心収差を補正する回転非対称な形状の反
射面を有することを特徴とする。
Description
し、その中でも特に、ビデオカメラやデジタルスチルカ
メラ等、小型の撮像素子を用いた光学装置用の反射面に
パワーを有する小型で高性能の偏心光学系に関するもの
である。
メラ等用の結像光学系では、撮像素子の小型化に伴い、
光学系自身も小型軽量、低コスト化が求められている。
光学系の厚みは光学素子を光軸方向に配列するため、そ
の小型化にも限界がある。また、同時に、回転対称な屈
折レンズを用いることにより発生する色収差を補正する
ために、レンズ枚数の増加は避けられず、低コスト化も
困難な状況である。そこで、最近では、特に色収差の発
生しない反射面にパワーを持たせ、光軸方向の光路を折
り畳むことで、小型化を図った光学系が提案されてい
る。
した反射面にパワーを付けて光路を折り畳み、光学系の
厚みを小さくすることを提案しているが、実施例では、
構成する光学部材が5個と多い上、実際の光学性能が不
明である。また、その反射面の形状までは言及されてい
ない。
9−5650号、特開平9−90229号のものでは、
プリズム1個あるいは複数のミラーを1つの部材として
ブロック化することで光路を折り畳み、その光学系内部
で像をリレーしながら最終像を形成する光学系が示され
ている。しかし、これらの例では、像をリレーするため
に反射の回数が多くなり、その面精度誤差、偏心精度誤
差が積算され転送されることから、個々の精度が厳しく
なり、コストアップにつながり好ましくない。また、同
時に、像をリレーするために光学系全体の体積も大きく
なり好ましくない。
数のプリズムを用いた例を示しているが、像をリレーす
るために同様の理由からコストアップ、光学系の大型化
につながり好ましくない。また、特開平9−21133
1号では、プリズム1個を用いて光路を折り畳み光学系
の小型化を図った例であるが、収差の補正が十分ではな
い。
8−292372号、特開平9−222561号、特開
平9−258105号、特開平9−258106号のも
のでは、何れもズームレンズの例である。しかし、これ
らの例も、プリズム内部で像をリレーしているために反
射の回数が多く、反射面の面精度誤差、偏心精度誤差が
積算され転送され好ましくない。同時に、光学系の大型
化も避けられず好ましくない。
は、正負の2群ズームレンズの正の前群を、絞りを挟ん
で物体側に負のパワーのプリズムで、像側を正のパワー
のプリズムで構成した例である。また、負のプリズムと
正のプリズムから構成される正の前群を2つに分割し、
負正負の3群ズームレンズに構成した例も開示されてい
る。しかし、これらの例で用いられるプリズムは、2つ
の透過面、2つの反射面が独立の面であるためにそのス
ペースを確保する必要上、また同時に、撮像面がライカ
サイズのフィルムフォーマットと大きいため、プリズム
自体の大型化が避けられない。また、像側にテレセント
リックの構成でないため、CCD等の撮像素子への対応
が難しい。また、何れのズームレンズの例も、プリズム
を移動させることで変倍を行っているため、全ての変倍
領域で性能を維持するために反射面の偏心精度が厳しく
なり、コスト高になるという問題を有している。
は、2つのプリズムを用いた例を示しているが、途中に
中間像を結像させるため、面のパワーが強くなり収差補
正に限界があると共に、光学系の厚さにも限界がある。
望の屈折力を得ようとすると、その境界面で光学素子の
色分散特性のために色収差が発生する。それを補正する
目的と、他の光線収差を補正するために、屈折光学系は
多くの構成要素を必要としてコスト高になるという問題
を有している。また、同時に、光路が光軸に沿って直線
になるために、光学系全体が光軸方向に長くなってしま
い、撮像装置が大型になってしまうという問題があっ
た。
反射面にパワーを付けたプリズムを用いた偏心光学系に
より、比較的小型、薄型で収差性能の良い結像光学系が
実現できるが、小型化、薄型化、高性能化の点では未だ
不十分である。
てなされたものであり、その目的は、少ない光学素子の
構成枚数で小型化、薄型化された特にカメラに適した高
性能な結像光学系を提供することである。
の本発明の結像光学系は、物体像を形成する結像光学系
において、前記結像光学系が第1プリズムと第2プリズ
ムとを含み、前記第1プリズムは第2プリズムよりも物
体側に配置され、前記第1プリズムは、物体からの光線
の通過する順に、第1透過面、第1反射面、第2反射
面、第3反射面、第2透過面を有し、前記第1透過面と
前記第3反射面、及び、前記第1反射面と前記第2透過
面がそれぞれ同一の面からなり、前記第2プリズムは入
射面と少なくとも1つの反射面と射出面とを有し、前記
第1プリズム及び前記第2プリズムは共に、少なくとも
1面ずつ偏心収差を補正する回転非対称な形状の反射面
を有することを特徴とするものである。
なしに物体像を像面に結像するように構成することが望
ましい。
とも2つのプリズムを有し、光路中に中間像を形成する
ことなしに物体像を像面に結像する結像光学系におい
て、次の条件式を満たすことを特徴とするものである。 0.3<d/Ih<10 ・・・(1) ただし、物体中心から絞り中心を通り像面中心に到る光
線を軸上主光線とするとき、dは光学系に入射する軸上
主光線の入射方向をZ軸としたとき、光学系を構成する
全ての光学面、絞り面及び像面の有効面で画定される領
域のZ方向の最大厚さ、Ihは光学系の最大像高であ
る。
と作用について順に説明する。上記目的を達成するため
の本発明の第1の結像光学系は、物体像を形成する結像
光学系において、前記結像光学系が第1プリズムと第2
プリズムとを含み、前記第1プリズムは第2プリズムよ
りも物体側に配置され、前記第1プリズムは、物体から
の光線の通過する順に、第1透過面、第1反射面、第2
反射面、第3反射面、第2透過面を有し、前記第1透過
面と前記第3反射面、及び、前記第1反射面と前記第2
透過面がそれぞれ同一の面からなり、前記第2プリズム
は入射面と少なくとも1つの反射面と射出面とを有し、
前記第1プリズム及び前記第2プリズムは共に、少なく
とも1面ずつ偏心収差を補正する回転非対称な形状の反
射面を有することを特徴とするものである。
面に曲率を付けることにより始めてパワーを持たせるこ
とができる。そのため、レンズの境界面で光線が屈折す
る際に、屈折光学素子の色分散特性による色収差の発生
が避けられない。その結果、色収差を補正する目的で別
の屈折光学素子が付加されるのが一般的である。
学素子は、その反射面にパワーを持たせても原理的に色
収差の発生はなく、色収差を補正する目的だけのために
別の光学素子を付加する必要はない。そのため、反射光
学素子を用いた光学系は、屈折光学素子を用いた光学系
に比べて、色収差補正の観点から光学素子の構成枚数の
削減が可能である。
は、光路を折り畳むことになるために、屈折光学系に比
べて光学系自身を小さくすることが可能である。
度が高いため、組み立て調整に高い精度を要求される。
しかし、反射光学素子の中でも、プリズムはそれぞれの
面の相対的な位置関係が固定されているので、プリズム
単体として偏心を制御すればよく、必要以上の組み立て
精度、調整工数が不要である。
と射出面、それと反射面を有しており、反射面しかもた
ないミラーに比べて、収差補正の自由度が大きい。特
に、反射面に所望のパワーの大部分を分担させ、屈折面
である入射面と射出面のパワーを小さくすることで、ミ
ラーに比べて収差補正の自由度を大きく保ったまま、レ
ンズ等のような屈折光学素子に比べて、色収差の発生を
非常に小さくすることが可能である。また、プリズム内
部は空気よりも屈折率の高い透明体で満たされているた
めに、空気に比べ光路長を長くとることができ、空気中
に配置されるレンズやミラー等よりは、光学系の薄型
化、小型化が可能である。
のこと周辺まで良好な結像性能を要求される。一般の共
軸光学系の場合、軸外光線の光線高の符号は絞りの前後
で反転するため、光学素子の絞りに対する対称性が崩れ
ることにより軸外収差は悪化する。そのため、絞りを挟
んで屈折面を配置することで絞りに対する対称性を十分
満足させ、軸外収差の補正を行っているのが一般的であ
る。
置して対称性を十分考慮した構成を可能にし、中心ばか
りでなく軸外収差も良好に補正することを可能にしてい
る。1個のプリズムのみの配置の場合、絞りに対する非
対称性が増し、軸外収差の劣化が避けられない。
1プリズムを、第1透過面、第1反射面、第2反射面、
第3反射面、第2透過面を有し、第1透過面と第3反射
面、及び、第1反射面と第2透過面がそれぞれ同一の面
からなるものを用いて、光学系の小型化、薄型化、高性
能化を図っている。
的な構成を示す光路図であり、この結像光学系は、物体
中心から絞り2中心を通り像面3中心に到る光線を軸上
主光線1とするとき、第1プリズム10と第2プリズム
20とを含み、第1プリズム10は第2プリズム20よ
りも物体側に配置され、第1プリズム10は、物体から
の光線の通過する順に、第1透過面11、第1反射面1
2、第2反射面13、第3反射面14、第2透過面15
を有し、第1透過面11と第3反射面14、及び、第1
反射面12と第2透過面15がそれぞれ同一の面からな
り、第2プリズム20は入射面21と少なくとも1つの
反射面22、23と射出面24とを有し、第1プリズム
10及び前記第2プリズム20は共に、少なくとも1面
ずつ偏心収差を補正する回転非対称な形状の反射面を有
し、中間像を形成することなしに物体像を像面3に結像
するものである。
に、第1透過面11を通って屈折して第1プリズム10
内に入射した光を第1反射面12で反射させ、その反射
光を第2反射面13で反射させ、さらにその反射光を第
3反射面14で反射させ、その反射光を第2透過面15
で屈折して第1プリズム10外に出すようにしているの
で、第1プリズム10に入射してから外に出るまでの光
路長を大きくとることができる。したがって、光学系の
広角化、小型化のために第1プリズム10を負パワー
(発散作用)、第2プリズム20を正パワー(収斂作
用)とするレトロフォーカスタイプにする場合に、第1
プリズム10中の主として負パワーを担う面である第1
反射面12を絞り2からより遠くに離すと共に、その面
のパワーをより弱くすることが可能になり、光学系の小
型化と収差のより良好な補正が可能になる。
中心に到る軸上主光線1で光軸を定義するとき、第1プ
リズム10の形状として、第1透過面11に入射する光
軸に対して、第1反射面12で反射された光軸がなす角
度、第2反射面13で反射された光軸がなす角度、第3
反射面14で反射された光軸がなす角度が順に大きくな
るような形状であることが望ましい。このような配置に
すると、第1プリズム10の第1面11に入射した光線
がその背後で一周するような配置となり、上記のように
第1プリズム10中の光路長を大きくとることができる
にも係わらず、第1プリズム10の奥行き方向の厚さを
薄くでき、また、第1プリズム10から出る光軸を第1
プリズム10に入射する光軸に対して角度を持たせるこ
とができるので、光学系の奥行き方向の厚さを薄くする
ことができるようになる。
0との間に絞り2を配置して、像側に略テレセントリッ
クとすることが望ましい。このような構成にすると、2
つのプリズムが絞りを挟んで対称に配置され、中心ばか
りでなく軸外収差も良好に補正することが可能となる。
成に関して詳述する。前述したように、反射面は屈折面
に比べて偏心誤差感度が高いために、その影響をできる
だけ受け難い光学系の構成が望まれる。一般の共軸光学
系の場合、像側に略テレセントリックな構成は軸外主光
線が光軸と略平行となるために、デフォーカスさせても
像面上で軸外光線の位置は保たれるという性質を有す
る。そこで、本発明の結像光学系にもその性質を反映さ
せ、特に、偏心感度の比較的高い反射面を用いた光学系
のフォーカシングによる性能劣化を防ぐために、軸外光
線の位置精度が良好に保たれる像側に略テレセントリッ
クという構成をとる。
CD等の撮像素子を用いた撮像光学系にも最適である。
また、この構成をとることにより、COS4乗則の影響
が小さくなり、シェーディングを小さくすることも可能
である。
及び、第1反射面12と第2透過面15がそれぞれ同一
の面からなるが、第1反射面12及び第3反射面14は
全反射面となるように構成することが望ましい。これら
の面が全反射条件を満たさなければ、反射作用と透過作
用を併せ持つことができず、プリズム自体の小型化が困
難になってしまう。
ウム又は銀等の金属薄膜を表面に形成した反射面、又
は、誘電体多層膜の形成された反射面で構成することが
好ましい。金属薄膜で反射作用を有する場合は、手軽に
高反射率を得ることが可能となる。また、誘電体反射膜
の場合は、波長選択性や吸収の少ない反射膜を形成する
場合に有利となる。これにより、プリズムの製作精度が
緩和された低コストな小型の結像光学系を得ることが可
能である。
示すように、物体からの光線の通過する順に、第1透過
面21、第1反射面22、第2反射面23、第2透過面
24を有し、第1反射面22と第2透過面24が同一の
面からなるものとしてもよい。このような形状の第2プ
リズム20を用いると、第1プリズム10に入射する光
軸に対して角度を持って第1プリズム10から出てきた
光軸を再び第1プリズム10に入射する光軸と平行な方
向に向けることができ、光路を複雑に光路を折り畳む本
発明の結像光学系においても、像面3を入射光軸に対し
て略垂直に配置でき、従来の同心(共軸)光学系と同様
の感覚で装置内に像面を配置できるので、組立性が良
く、また、この結像光学系を用いるカメラ等をコンパク
ト化することができる。
は、各反射面での偏心誤差をそれだけ積算させる結果と
なるので望ましくなく、全系を通して中間像を形成する
ことなしに結像面は1つである結像光学系であることが
好ましい。中間像を形成し、その像をリレーして行く結
像光学系では、必要以上に反射の回数が増え、各面の製
造誤差が厳しくなりコストアップにつながってしまう。
ムを有し、像側に収斂作用のプリズムを有し、像側に略
テレセントリックとなっていることが望ましい。
の用途によってパワー配置が異なってくる。例えば画角
の狭い望遠系では、一般に、全系を正、負の望遠タイプ
として焦点距離に対して光学系の全長を小さくする構成
がとられている。また、画角の広い広角系では、全系を
負、正のレトロフォーカスタイプとすることで、焦点距
離に対しバックフォーカスを大きくとるような構成が一
般的である。
学系の場合、結像光学系と撮像素子との間に、モアレ除
去や赤外線の影響を排除するための光学的ローパスフィ
ルターや赤外カットフィルターを配置する必要がある。
そのため、これら光学部材を配置するスペースを確保す
るために、結像光学系の構成としてはレトロフォーカス
タイプをとることが望ましい。
系は、特に軸外収差の補正が重要であり、これは絞り位
置に大きく依存する。前述したように、一般の共軸光学
系の場合、光学素子の絞りに対する対称性が崩れること
により軸外収差は悪化する。そのため、絞りを挟んで同
符号の光学素子を配置することで、絞りに対する対称性
を十分満足させ、軸外収差の補正を行っているのが一般
的である。負、正のレトロフォーカスタイプの場合、そ
のパワー配置がそもそも非対称な構成のため、絞り位置
によって軸外収差の性能が大きく変化する。
側の収斂作用のプリズムの間に絞りを配置することで、
パワー配置の非対称性に起因する軸外収差の劣化を最小
限に抑えることを可能にするものである。絞りを発散作
用のプリズムよりも物体側、あるいは、像側の収斂作用
のプリズムよりも像側に配置すると、さらに絞りに対す
る非対称性が増し、その補正が困難となる。
第2プリズムそれぞれを構成する面の中、少なくとも1
面ずつ偏心収差を補正する回転非対称な形状の反射面に
することが収差補正上は好ましい。
座標系、回転非対称な面について説明する。軸上主光線
が、光学系の第1面に交差するまでの直線によって定義
される光軸をZ軸とし、そのZ軸と直交し、かつ、撮像
光学系を構成する各面の偏心面内の軸をY軸と定義し、
前記光軸と直交し、かつ、前記Y軸と直交する軸をX軸
とする。光線の追跡方向は、物体から像面に向かう順光
線追跡で説明する。
レンズ系では、球面により発生する球面収差と、コマ収
差、像面湾曲等の収差をいくつかの面でお互いに補正し
あい、全体として収差を少なくする構成になっている。
ためには、回転対称非球面等が用いられる。これは、球
面で発生する各種収差自体を少なくするためである。し
かし、偏心した光学系においては、偏心により発生する
回転非対称な収差を回転対称光学系で補正することは不
可能である。この偏心により発生する回転非対称な収差
は、歪曲収差、像面湾曲、さらに、軸上でも発生する非
点収差、コマ収差がある。
する。例えば、無限遠の物点から偏心した凹面鏡に入射
した光線は、凹面鏡に当たって反射結像されるが、光線
が凹面鏡に当たって以降、像面までの後側焦点距離は、
像界側が空気の場合、光線が当たった部分の曲率半径の
半分になる。すると、図17に示すように、軸上主光線
に対して傾いた像面を形成する。このように、回転非対
称な像面湾曲を補正するには回転対称な光学系では不可
能である。
面鏡M自身で補正するには、凹面鏡Mを回転非対称な面
で構成し、この例ではY軸正の方向に対して曲率を強く
(屈折力を強く)し、Y軸負の方向に対して曲率を弱く
(屈折力を弱く)すれば、補正することができる。ま
た、上記構成と同様な効果を持つ回転非対称な面を、凹
面鏡Mとは別に光学系中に配置することにより、少ない
構成枚数でフラットの像面を得ることが可能となる。ま
た、回転非対称な面は、その面内及び面外共に回転対称
軸を有しない回転非対称面形状の面とすることが、自由
度が増え収差補正上は好ましい。
する。上記説明と同様に、偏心して配置された凹面鏡M
では、軸上光線に対しても図18に示すような非点収差
が発生する。この非点収差を補正するためには、上記説
明と同様に、回転非対称面のX軸方向の曲率とY軸方向
の曲率を適切に変えることによって可能となる。
明する。上記説明と同様に、偏心して配置された凹面鏡
Mでは、軸上光線に対しても図19に示すようなコマ収
差が発生する。このコマ収差を補正するためには、回転
非対称面のX軸の原点から離れるに従って面の傾きを変
えると共に、Y軸の正負によって面の傾きを適切に変え
ることによって可能となる。
射作用を有する少なくとも1つの面が軸上主光線に対し
偏心し、回転非対称な面形状でパワーを有する構成も可
能である。このような構成をとれば、その反射面にパワ
ーを持たせることで発生する偏心収差をその面自体で補
正することが可能となり、プリズムの屈折面のパワーを
緩めることで、色収差の発生自体を小さくすることがで
きる。
は、対称面を1面のみ有する面対称自由曲面であること
が好ましい。ここで、本発明で使用する自由曲面とは、
以下の式(a)で定義されるものである。なお、その定
義式のZ軸が自由曲面の軸となる。
項である。
Y−Z面共に対称面を持つことはないが、本発明ではX
の奇数次項を全て0にすることによって、Y−Z面と平
行な対称面が1つだけ存在する自由曲面となる。例え
ば、上記定義式(a)においては、C2 、C5 、C7 、
C9 、C12、C14、C16、C18、C20、C23、C25、C
27、C29、C31、C33、C35・・・の各項の係数を0に
することによって可能である。
よって、X−Z面と平行な対称面が1つだけ存在する自
由曲面となる。例えば、上記定義式においては、C3 、
C5、C8 、C10、C12、C14、C17、C19、C21、C
23、C25、C27、C30、C32、C34、C36・・・の各項
の係数を0にすることによって可能である。
面とし、それに対応する方向の偏心、例えば、Y−Z面
と平行な対称面に対して光学系の偏心方向はY軸方向
に、X−Z面と平行な対称面に対しては光学系の偏心方
向はX軸方向にすることで、偏心により発生する回転非
対称な収差を効果的に補正しながら同時に製作性をも向
上させることが可能となる。
1つの例として示したものであり、本発明は、対称面を
1面のみ有する回転非対称面を用いることで偏心により
発生する回転非対称な収差を補正し、同時に製作性も向
上させるということが特徴であり、他のいかなる定義式
に対しても同じ効果が得られることは言うまでもない。
て、図1の第1プリズム10を第2プリズム20の位置
に配置し、第1プリズムとしては、図1の第2プリズム
20等のプリズムを配置し、それらのプリズムに共に、
少なくとも1面ずつ偏心収差を補正する回転非対称な形
状の反射面を有するようにしてもよい。この場合も、中
間像を形成することなしに物体像を像面に結像するよう
にする。
のような結像光学系を含めて、少なくとも2つのプリズ
ムを有し、光路中に中間像を形成することなしに物体像
を像面に結像する結像光学系において、次の条件式を満
たすことを特徴とする結像光学系である。 0.3<d/Ih<10 ・・・(1) ただし、物体中心から絞り中心を通り像面中心に到る光
線を軸上主光線とするとき、dは光学系に入射する軸上
主光線の入射方向をZ軸としたとき、光学系を構成する
全ての光学面、絞り面及び像面の有効面で画定される領
域のZ方向の最大厚さ、Ihは光学系の最大像高であ
る。
うな2つのプリズム10、20を有し、光路中に中間像
を形成することなしに物体像を像面3に結像する結像光
学系の軸上主光線1が第1プリズム10に入射する方向
をZ軸としたときのZ軸方向の厚さを規定する条件式で
あり、この条件式の上限の10を越えると、この結像光
学系をカメラ等に組み込んだとき、Z軸方向の厚さを薄
くできず、本発明の目的である薄型化が達成できなくな
る。また、下限の0.3を越えると、構成するプリズム
各々の大きさが小さくなりすぎ、各プリズム中で光路長
が十分にとれないため、所要のパワーを得るために反射
面の曲率が大きくなりすぎ、偏心収差を十分に補正でき
なくなる。
とが望ましい。 0.3<d/Ih<5 ・・・(2) 本発明の第2の結像光学系において、なお好ましくは、
2つのプリズムは間隔を空けて配置するのがよい。光学
系の収差の中、コマ収差や非点収差は周辺主光線高に関
係しているので、明るさ絞りの位置が重要であることは
よく知られている。そのため、明るさ絞りは性能上光学
系が絞りに対して対称になるような光路の中間付近に配
置するのが望ましい。しかしながら、プリズム光学系の
場合にはプリズム内で内面反射を行なうため、光路中に
他の部材を配置するのが難しい。本発明のように光学系
を複数のプリズムで構成した場合には、明るさ絞り等の
他の部材が配置できるように、そのプリズムの間隔を空
けておくのが望ましい。このような構成にすると、明る
さ絞りをその間隔に配置することができるので、光学系
の対称性が良くなり、特にコマ収差、非点収差が向上す
る。
素子を用いる場合には、被写体にサンプリング周波数よ
りも高周波成分が含まれていると、モアレ縞が発生する
ことがよく知られている。そのため、従来から光学的ロ
ーパスフィルターを用いてそれを軽減しており、その配
置を固体撮像素子の直前にしたものが多かった。ところ
が、この配置では光学系の入射軸と射出軸が平行の場
合、光学系の厚さ方向を薄くすることには不向きであっ
た。プリズム光学系の場合、反射により光軸方向を大き
く変えれば、厚さ方向に大きくならないような位置、例
えば光路の中間部分にローパスフィルターを配置すれ
ば、光学系を薄く構成できる。しかしながら、前述した
ように、プリズム光学系の場合には光路中に他の部材を
配置することが難しい。しかし、本発明のように複数の
プリズムで構成する場合、そのプリズムの間隔を空けて
構成するのが好ましい。そうすれば、その間隔にローパ
スフィルターを配置することができるので、厚さ方向を
薄くすることが可能になる。また、そのとき、光学的ロ
ーパスフィルターは回折格子等の位相型ローパスフィル
ターにするのが性能上好ましい。
次の条件式を満たすのが望ましい。 0.1<d1 /Ih<20 ・・・(3) ただし、d1 は2つのプリズム間の軸上主光線の長さで
ある。
るさ絞りやローパスフィルターが配置できなくなり、上
限の20を越えると、光学系が大型化してしまう。
が望ましい。 0.3<d1 /Ih<10 ・・・(4) また、本発明の第2の結像光学系において、なお好まし
くは、少なくとも1つのプリズムが次の条件式を満たす
のが望ましい。 30°<θ1 <150° ・・・(5) ただし、θ1 はプリズムの入射軸上主光線(入射軸)に
対する射出軸上主光線(射出軸)のなす角度である。
出軸とが平行に構成してあると、レンズ枚数を減らして
いってもカメラの厚さ方向を薄くするには限界があっ
た。そこで、反射を用いて光軸の方向を変化させれば、
その厚さ方向を薄くすることが可能になる。しかしなが
ら、本発明のように複数のプリズムを用いる場合には、
プリズムの入射軸と射出軸の角度が平行又はそれに近く
なっていると、プリズムを連結して光学系を構成したと
き、厚さ方向に大きくなって好ましくなかった。したが
って、少なくとも1つのプリズムの入射軸と射出軸のな
す角度θ1 は、条件式(5)を満たすよう構成するのが
望ましい。
の30°を越えると、プリズム光学系を用いてもカメラ
の厚さ方向が大きなってしまう。
が望ましい。 45°<θ1 <135° ・・・(6) さらに好ましくは、次の条件式を満たすのが望ましい。
くは、少なくとも1面の反射面が次の条件式を満たして
いるのが望ましい。 25°<θ2 <80° ・・・(8) ただし、θ2 は反射面での軸上主光線の法線に対する反
射角である。
長を余り小さくしすぎると、個々のレンズのパワー、曲
率が強くなり性能が低下してしまうため、焦点距離に対
してある程度の全長がなければならない。反射面を用い
て光路を折り畳むように構成しても同様で、全長に当た
る折り曲げ光路の長さ、すなわち光学的な光路長をある
程度確保しなければ、性能上不利になってしまう。光学
系の厚さを入射光軸に対して平行な方向の大きさとした
とき、反射光線が入射光軸に対し略平行に戻るように構
成してしまうと、厚さを薄くするには光路長を余り大き
くとることができず、光路長を大きくするには多くの反
射面を配置する必要がある。反射面は偏心誤差、面精度
誤差に対する性能劣化が屈折面に比して大きいので、余
り多くの反射面を配置してしまうと、製作精度上不利で
ある。したがって、少ない反射面で光路長を大きくする
には、入射光軸に対して光軸が大きな角度になるように
する必要がある。そのため、少なくとも1面の反射角θ
2 は上記の条件式を満たすようにするのがよい。
リズム反射面の有効面が大きくなってしまい、プリズム
が大型化してしまい、下限の25°を越えると、多くの
反射面を用いないと、高性能を達成できない。さらに好
ましくは、次の条件式を満たすのが望ましい。
れぞれこの条件式(8)を満たしているのが好ましい。
大きな角度で光線を曲げる場合には、偏心収差が発生し
やすいが、絞りに対して略対称にそのような反射面を配
置することにより、偏心収差をキャンセルすることがで
きるという利点がある。
て、なお好ましくは、屈折面が何れも次の条件式を満た
すのが望ましい。
で、屈折面がZ=ΣCjXm Yn で表される自由曲面形
状からなる場合には、RはX2 の係数C4 又はY2 の係
数C6 から定義されるR=1/(2C4 )又はR=1/
(2C6 )とする。
ときに色収差が発生するため、光学設計上問題になる。
一方、反射面では、パワーを有していても色収差が全く
発生しないという特徴があるので、反射プリズムを光学
系に用いると色収差の点で性能上好ましい。しかしなが
ら、本発明のように光学系を反射ブリズムで構成して
も、1つのプリズムには反射面の他に少なくとも入射
面、射出面の2つの屈折面を有している。したがって、
色収差の発生は免れない。そのため、パワーを反射面に
多く持たせ、屈折面のパワーを小さく構成するのが、色
収差補正上好ましい。そのため、屈折面の曲率半径Rは
上記の条件式を満たすのが望ましい。
色収差量が大きくなりすぎて性能が低下してしまう。さ
らに好ましくは、次の条件式を満たすのが望ましい。
くは、少なくとも1面の屈折面が次の条件式を満たすの
が望ましい。 3°<φ<60° ・・・(12) ただし、φは軸上主光線に対する屈折面の傾きである。
い偏心収差が発生してしまう。その収差はパワーを持っ
た偏心面で発生しているので、偏心面を適切に組み合わ
せないとその収差は補正できない。そこで、偏心反射面
を組み合わせることが考えられるが、反射面は面形状誤
差、偏心誤差に対する性能劣化が大きいため、余り多く
の偏心反射面を配置してしまうと、製作上、性能上問題
がある。一方、偏心屈折面でもその偏心収差を補正する
ことができ、また、製作誤差に関しては反射面に比べて
性能劣化量が少ないという特徴がある。プリズムには入
射面と射出面に屈折面を有しているが、その屈折面によ
って偏心収差を補正させれば、光学系の偏心反射面数を
多くすることなく高性能な光学系を構成することができ
る。したがって、軸上主光線に対する屈折面の傾きφが
上記の条件式を満たすように偏心させるのが望ましい。
折面による偏心収差量が大きくなりすぎ、逆に性能が劣
化してしまい、また、下限の3°を越えると、屈折面に
よる偏心収差の補正量が少なくなって光学系全体の偏心
収差が残存してしまう。
が望ましい。 5°<φ<45° ・・・(13) なお、以上の条件式(1)〜(13)は少なくとも何れ
か1つを単独で満足することが望ましいが、何れか2つ
以上の条件式を組み合わせて同時に満足することがより
望ましい。
射軸と射出軸が平行である必要はなく、例えばカメラ内
の電気部材、鏡枠部材等のレイアウトに応じて最適な角
度に設定してもよい。しかしながら、組立の精度管理の
面から入射軸と射出軸の角度は平行又は垂直であるのが
最も好ましい。
ーカシングは、全体繰り出しやプリズムを1つだけ移動
することにより可能なのは言うまでもないが、最も像側
の面から射出した軸上主光線の方向に結像面を移動させ
ることによりフォーカシングすることが可能である。こ
れにより、結像光学系が偏心することで物体からの軸上
主光線の入射方向と最も像側の面から射出する軸上主光
線の方向とが一致していなくても、フォーカシングによ
る軸上主光線の入射側のずれを防ぐことができる。ま
た、平行平面板を複数の楔状のプリズムに分割し、それ
をZ軸と垂直方向に移動させることでフォーカシングす
ることも可能である。この場合も、結像光学系の偏心に
はよらずフォーカシングが可能である。
くともプリズムの1つをプラスチック等のような有機材
料を用いて構成すれば、コストダウンが図れる。また、
アモルファスポリオレフィン等のような低吸湿材料を用
いれば、湿度変化に対しても結像性能の変化が少なくて
望ましい。
作用のプリズムと収斂作用のプリズムを使うことによっ
て、温度補償をすることができる。特に、プリズムの材
質にプラスチックを用いた場合に問題になる、温度変化
による焦点ずれを防ぐためには、プリズムに異符号のパ
ワーを持たせることでそれが可能となる。
系の入射面より物体側にミラー等の反射光学部材を用い
て、本発明の結像光学系の偏心方向とは異なった向きに
光路を折り畳むことも可能である。これにより、さらに
結像光学系のレイアウトの自由度が増え、結像光学装置
全体の小型化が図られる。
ズムのみから構成することも可能である。これにより部
品点数が減り、コストダウンが図られる。さらに、絞り
の前後で複数のプリズムを一体化し、1つのプリズムと
することも当然可能である。これにより、さらなるコス
トダウンが可能である。
面、反射面の何れかを球面あるいは回転対称非球面で構
成することも当然可能である。
対物光学系として配置して撮影装置を構成することがで
きる。
受光した像信号を電気信号に変換する撮像素子を配置す
ると共に、その電気信号から観察用の画像を形成する画
像表示素子を配置することもできる。
学系とは別に設けられた観察光学系の対物光学系に配置
して撮影装置を構成することができる。
のプリズム中の第1プリズムの少なくとも1つの自由曲
面の唯一の対称面と、第2プリズムの少なくとも1つの
自由曲面の唯一の対称面とを略同1面上に構成すること
が望ましい。
受光した像信号を電気信号に変換する撮像素子を配置す
ると共に、その撮像素子の撮像面が少なくとも4つの辺
からなる多角形を形成し、その中の対向する2つの辺に
対して上記の唯一の対称面が略平行となるように構成す
ることが望ましい。
子の撮像面が上下若しくは左右対称となる位置に一致さ
せて配置することが望ましい。
心に到る軸上主光線で光軸を定義するとき、物体側から
第1のプリズム中の光軸の光路と、物体側から第2のプ
リズム中の光軸の光路とが共に、その唯一の対称面上に
形成されるように構成することができる。
例1、2について説明する。なお、これら実施例の構成
パラメータは後に示す。実施例1、2において、図2、
図3に示すように、光学系の特定の面(面番号1の仮想
面と面番号7(実施例1)、8(実施例2)の絞り面)
の中心を偏心光学系の原点として、軸上主光線1を物体
中心を出て、絞り2の中心を通る光線で定義する。物体
中心から光学系の第1面まで軸上主光線1に沿って進む
方向をZ軸方向、このZ軸と像面中心を含む平面をY−
Z平面とし、光線が光学系の面によって折り曲げられる
面内の方向で、かつ、Y−Z平面内のZ軸に直交する方
向にY軸をとる。物点から光学系の第1面に向かう方向
をZ軸の正方向とし、Y軸の正方向を図の上方向にと
る。そして、Y軸、Z軸と右手直交座標系を構成する軸
をX軸とする。
面の偏心を行っており、また、各回転非対称自由曲面の
唯一の対称面をY−Z面としている。
ら、その面の面頂位置の偏心量(X軸方向、Y軸方向、
Z軸方向をそれぞれX,Y,Z)と、その面の中心軸
(自由曲面については、前記(a)式のZ軸、非球面に
ついては、後記の(b)式のZ軸)のX軸、Y軸、Z軸
それぞれを中心とする傾き角(それぞれα,β,γ
(°))とが与えられている。なお、その場合、αとβ
の正はそれぞれの軸の正方向に対して反時計回りを、γ
の正はZ軸の正方向に対して時計回りを意味する。
用面の中、特定の面とそれに続く面が共軸光学系を構成
する場合には、面間隔が与えられており、その他、媒質
の屈折率、アッベ数が慣用法に従って与えられている。
形状は前記(a)式により定義し、その定義式のZ軸が
自由曲面の軸となる。
る回転対称非球面である。 Z=(y2 /R)/[1+{1−(1+K)y2 /R2 }1 /2] +Ay4 +By6 +Cy8 +Dy10+…… ・・・(b) ただし、Zを光の進行方向を正とした光軸(軸上主光
線)とし、yを光軸と垂直な方向にとる。ここで、Rは
近軸曲率半径、Kは円錐定数、A、B、C、D、…はそ
れぞれ4次、6次、8次、10次の非球面係数である。
この定義式のZ軸が回転対称非球面の軸となる。
面、非球面に関する項は0である。屈折率については、
d線(波長587.56nm)に対するものを表記して
ある。長さの単位はmmである。
の(c)式で与えられるZernike多項式がある。
この面の形状は以下の式により定義する。その定義式の
Z軸がZernike多項式の軸となる。回転非対称面
の定義は、X−Y面に対するZの軸の高さの極座標で定
義され、AはX−Y面内のZ軸からの距離、RはZ軸回
りの方位角で、Z軸から測った回転角で表せられる。
4 ,D5 ,D6 、D100,D11,D12,D13,D14,D
20,D21,D22…を利用する。
があげられる。 Z=ΣΣCnmXY 例として、k=7(7次項)を考えると、展開したと
き、以下の式で表せる。 Z=C2 +C3 Y+C4 |X| +C5 Y2 +C6 Y|X|+C7 X2 +C8 Y3 +C9 Y2 |X|+C10YX2 +C11|X3 | +C12Y4 +C13Y3 |X|+C14Y2 X2 +C15Y|X3 |+C16X4 +C17Y5 +C18Y4 |X|+C19Y3 X2 +C20Y2 |X3 | +C21YX4 +C22|X5 | +C23Y6 +C24Y5 |X|+C25Y4 X2 +C26Y3 |X3 | +C27Y2 X4 +C28Y|X5 |+C29X6 +C30Y7 +C31Y6 |X|+C32Y5 X2 +C33Y4 |X3 | +C34Y3 X4 +C35Y2 |X5 |+C36YX6 +C37|X7 | ・・・(d) なお、本発明の実施例では、前記(a)式を用いた自由
曲面で面形状が表現されているが、上記(c)式、
(d)式を用いても同様の作用効果を得られるのは言う
までもない。
1.8mmの1/3インチサイズの撮像素子を想定して
いる。もちろん、その他のサイズの場合でも適用できる
のは言うまでのない。また、本発明は、本発明の結像光
学系を用いた撮像光学系のみならず、その光学系を組み
込んだ撮像装置等も含むものである。
断面図を示す。この実施例は、水平半画角26.1°、
垂直半画角20.2°、入射瞳径は1.78mmであ
り、撮像素子サイズは2.45mm×1.84mm、回
転対称光学系の焦点距離に換算すると焦点距離5mmに
相当する。
に、正パワーの第1透過面11、負パワーの第1反射面
12、第2反射面13、正パワーの第3反射面14、負
パワーの第2透過面15からなる第1プリズム10と、
絞り2と、負パワーの第1透過面21、負パワーの第1
反射面22、正パワーの第2反射面23、負パワーの第
2透過面24からなる第2プリズム20と、光学的ロー
パスフィルター4と、イメージャー表面を保護するカバ
ーガラス5と、像面(イメージャー受光面)3を有し、
第1プリズム10の第1透過面11と第3反射面14、
第1反射面12と第2透過面15、第2プリズム20の
第1反射面22と第2透過面24をそれぞれ同一の透過
作用と反射作用を併せ持つ光学作用面としている。
第7面までは偏心基準面1を基準とした偏心量を表して
おり、第8面から第12面までは偏心基準面2を基準と
した偏心量を表している。また、像面3はZ軸に対して
垂直である。
断面図を示す。この実施例は、水平半画角26.1°、
垂直半画角20.2°、入射瞳径は1.78mmであ
り、撮像素子サイズは2.45mm×1.84mm、回
転対称光学系の焦点距離に換算すると焦点距離5mmに
相当する。
に、正パワーの第1透過面11、負パワーの第1反射面
12、正パワーの第2反射面13、正パワーの第2透過
面14からなる第1プリズム10と、位相型の光学的ロ
ーパスフィルター4と、絞り2と、正パワーの第1透過
面21、負パワーの第1反射面22、正パワーの第2反
射面23、負パワーの第2透過面24からなる第2プリ
ズム20と、イメージャー表面を保護するカバーガラス
5と、像面(イメージャー受光面)3を有し、第1プリ
ズム10の第1透過面11と第2反射面13、第2プリ
ズム20の第1反射面22と第2透過面24をそれぞれ
同一の透過作用と反射作用を併せ持つ光学作用面として
いる。
第6面までは偏心基準面1を基準とした偏心量を表して
おり、第9面から第13面までは偏心基準面2を基準と
した偏心量を表している。また、像面3はZ軸に対して
垂直である。
を示す。ここで、自由曲面は“FFS”で、回転対称非
球面は“AAS”で示してある。 実施例1 面番号 曲率半径 面間隔 偏心 屈折率 アッベ数 物体面 ∞ ∞ 1 ∞(仮想面) (偏心基準面1) 2 FFS 偏心(1) 1.4924 57.6 3 FFS(反射面) 偏心(2) 1.4924 57.6 4 FFS(反射面) 偏心(3) 1.4924 57.6 5 FFS(反射面) 偏心(1) 1.4924 57.6 6 FFS 偏心(2) 7 ∞(絞り面) 偏心(4) (偏心基準面2) 8 -38.45 偏心(5) 1.4924 57.6 9 FFS(反射面) 偏心(6) 1.4924 57.6 10 FFS(反射面) 偏心(7) 1.4924 57.6 11 FFS 偏心(6) 12 ∞ 3.92 偏心(8) 1.5163 64.1 13 ∞ 1.60 (光学的ローパスフィルター) 14 ∞ 0.75 1.4875 70.2 15 ∞ 1.21 (カバーガラス) 像 面 ∞ FFS C4 1.6583×10-2 C6 1.0361×10-2 C8 -1.4529×10-4 C10 -1.3257×10-4 C11 -4.0244×10-5 C13 -2.5591×10-5 C15 3.2999×10-6 C17 3.0940×10-6 C19 -6.7426×10-6 C21 -1.5816×10-7 FFS C4 1.0040×10-2 C6 1.1058×10-2 C8 2.9636×10-4 C10 -3.1738×10-4 C11 -2.5492×10-5 C13 -9.1474×10-5 C15 7.7860×10-6 C17 1.8022×10-6 C19 5.9581×10-6 C21 3.2781×10-7 FFS C4 1.2925×10-2 C6 5.5608×10-3 C8 2.1288×10-4 C10 -9.6679×10-4 C11 -1.4102×10-5 C13 9.1100×10-5 C15 -3.3157×10-5 C17 8.0164×10-6 C19 -8.3721×10-6 C21 5.6486×10-6 FFS C4 2.5649×10-2 C6 1.1135×10-2 C8 -2.7875×10-4 C10 -4.3334×10-7 C11 -2.0002×10-5 C13 -5.1461×10-5 C15 -7.5060×10-6 C17 -4.6687×10-6 C19 5.9301×10-6 C21 -1.8033×10-7 FFS C4 3.0956×10-2 C6 2.6443×10-2 C8 2.5954×10-4 C10 2.3277×10-4 C11 3.0230×10-5 C13 4.6840×10-5 C15 2.8241×10-5 C17 9.1347×10-8 C19 1.6835×10-6 C21 1.0256×10-6 偏心(1) X 0.00 Y -0.43 Z 3.00 α 22.99 β 0.00 γ 0.00 偏心(2) X 0.00 Y 0.70 Z 8.08 α 62.22 β 0.00 γ 0.00 偏心(3) X 0.00 Y -4.33 Z 10.63 α -45.13 β 0.00 γ 0.00 偏心(4) X 0.00 Y 6.70 Z 4.62 α 81.22 β 0.00 γ 0.00 偏心(5) X 0.00 Y 0.00 Z 1.32 α 2.92 β 0.00 γ 0.00 偏心(6) X 0.00 Y 0.06 Z 5.14 α -58.50 β 0.00 γ 0.00 偏心(7) X 0.00 Y 4.97 Z 7.74 α -96.58 β 0.00 γ 0.00 偏心(8) X 0.00 Y -1.63 Z 9.09 α -81.23 β 0.00 γ 0.00 。
4、図5に示す。これらの横収差図において、括弧内に
示された数字は(水平(X方向)画角、垂直(Y方向)
画角)を表し、その画角における横収差を示す。この収
差図において、下から上へ順に、画面中心、Y軸上像高
の−約70%の位置、X方向像高の約70%でY方向像
高の−約70%の位置、X軸上像高の約70%の位置、
X方向像高の約70%でY方向像高の約70%の位置、
Y軸上像高の約70%の位置の横収差である。
(1)、(3)、(8)、(10)、(12)の値を次
の表に示す。 注)先行例1:特開平10−68884号実施例1 先行例2:特開平10−68884号実施例7 条件式(10)の自由曲面の場合、上段はX方向、下段はY方向。
する第1プリズム10、第2プリズム20としては、光
学面3面からなり、その中の1面又は2面が全反射作用
と透過作用とを兼用する面で構成された内部反射回数2
回又は3回のタイプのプリズムを用いたが、本発明の結
像光学系において用いるプリズムはこれに限られるもの
ではない。図6〜図13にその例を示す。なお、何れも
像面36に結像するプリズムPとして説明するが、光路
を逆にして像面36側から被写体からの光線が入射し、
瞳31側に結像するプリズムPとしても使用することが
できる。
第2面33、第3面34、第4面35からなり、入射瞳
31を通って入射した光は、第1面32で屈折してプリ
ズムPに入射し、第2面33で内部反射し、第3面34
に入射して内部反射し、第4面35に入射して屈折され
て、像面36に結像する。
第2面33、第3面34、第4面35からなり、入射瞳
31を通って入射した光は、第1面32で屈折してプリ
ズムPに入射し、第2面33で内部反射し、第3面34
に入射して全反射し、第4面35に入射して内部反射
し、再び第3面34に入射して今度は屈折されて、像面
36に結像する。
第2面33、第3面34、第4面35からなり、入射瞳
31を通って入射した光は、第1面32で屈折してプリ
ズムPに入射し、第2面33で内部反射し、第3面34
に入射して内部反射し、第2面33に再度入射して内部
反射し、第4面35に入射して屈折されて、像面36に
結像する。
第2面33、第3面34、第4面35からなり、入射瞳
31を通って入射した光は、第1面32で屈折してプリ
ズムPに入射し、第2面33で内部反射し、第3面34
に入射して内部反射し、第2面33に再度入射して内部
反射し、第4面35に入射して内部反射し、第2面33
に再度入射して今度は屈折されて、像面36に結像す
る。
2、第2面33、第3面34からなり、入射瞳31を通
って入射した光は、第1面32で屈折してプリズムPに
入射し、第2面33で内部反射し、再び第1面32に入
射して今度は全反射し、第3面34で内部反射し、三た
び第1面32に入射して全反射し、第3面34に再度入
射して今度は屈折されて、像面36に結像する。
2、第2面33、第3面34からなり、入射瞳31を通
って入射した光は、第1面32で屈折してプリズムPに
入射し、第2面33で内部反射し、再び第1面32に入
射して今度は全反射し、第3面34で内部反射し、三た
び第1面32に入射して全反射し、再び第3面34に入
射して内部反射し、四たび第1面32に入射して今度は
屈折されて、像面36に結像する。
は、物体像を形成しその像をCCDや銀塩フィルムとい
った撮像素子に受光させて撮影を行う撮影装置、とりわ
けカメラに用いることができる。また、物体像を接眼レ
ンズを通して観察する観察装置、とりわけカメラのファ
インダー部の対物光学系としても用いることが可能であ
る。以下に、その実施形態を例示する。
電子カメラのファインダー部の対物光学系に組み込んだ
構成の概念図を示す。図12は電子カメラ40の外観を
示す前方斜視図、図13は同後方斜視図、図14は電子
カメラ40の構成を示す断面図である。電子カメラ40
は、この例の場合、撮影用光路42を有する撮影光学系
41、ファインダー用光路44を有するファインダー光
学系43、シャッター45、フラッシュ46、液晶表示
モニター47等を含み、カメラ40の上部に配置された
シャッター45を押圧すると、それに連動して撮影用対
物光学系48を通して撮影が行われる。撮影用対物光学
系48によって形成された物体像が、ローパスフィルタ
ー、赤外カットフィルター等のフィルター51を介して
CCD49の撮像面50上に形成される。このCCD4
9で受光された物体像は、処理手段52を介し、電子画
像としてカメラ背面に設けられた液晶表示モニター47
に表示される。また、この処理手段52にはメモリ等が
配置され、撮影された電子画像を記録することもでき
る。なお、このメモリは処理手段52と別体に設けらて
もよいし、フロッピーディスク等により電子的に記録書
込を行うように構成してもよい。また、CCD49に代
わって銀塩フィルムを配置した銀塩カメラとして構成し
てもよい。
例えば実施例1と同様の結像光学系をファインダー用対
物光学系53として配置してある。この場合、カバー部
材として正のパワーを有するカバーレンズ54を配置し
てファインダー用対物光学系53の一部とし、画角を拡
大している。なお、このカバーレンズ54と結像光学系
の絞り2より物体側のプリズム10とでファインダー用
対物光学系53の前群を、結像光学系の絞り2より像側
のプリズム20でファインダー用対物光学系53の後群
を構成している。このファインダー用対物光学系53に
よって形成された物体像は、像正立部材であるポロプリ
ズム55の視野枠57上に形成される。なお、視野枠5
7は、ポロプリズム55の第1反射面56と第2反射面
58との間を分離し、その間に配置されている。このポ
リプリズム55の後方には、正立正像にされた像を観察
者眼球Eに導く接眼光学系59が配置されている。
インダー用対物光学系53を少ない光学部材で構成で
き、高性能・低コスト化が実現できると共に、対物光学
系53の光路自体を折り曲げて構成できるため、カメラ
内部での配置の自由度が増し、設計上有利となる。
子カメラ40の撮影部の対物光学系48に組み込んだ構
成の概念図を示す。この例の場合は、撮影用光路42と
平行に照明用光路66が配置され、ランプ67からの照
明光がミラー68で略平行な光にされ、照明用カバー6
9を介して被写体を照明するようになっている。そし
て、撮影用光路42上に配置された撮影用対物光学系4
8は、実施例1と同様の結像光学系を用いている。この
撮影用対物光学系により形成された物体像は、正レンズ
70、ローパスフィルター、赤外カットフィルター等の
フィルター51を介してCCD49の撮像面50上に形
成される。この例の場合、撮影用対物光学系48に正レ
ンズ70を結像光学系の一部に配置してある。このCC
D49で受光された物体像は、処理手段52を介し、液
晶表示素子(LCD)60上に電子像として表示され
る。また、この処理手段52は、CCD49で撮影され
た物体像を電子情報として記録する記録手段61の制御
も行う。LCD60に表示された画像は、接眼光学系5
9を介して観察者眼球Eに導かれる。この接眼光学系5
9は、本発明の結像光学系に用いられているものと同様
の形態を持つ偏心プリズムからなり、この例では、入射
面62と、反射面63と、反射と屈折の兼用面64の3
面から構成されている。また、2つの反射作用を持った
面63、64の中、少なくとも一方の面、望ましくは両
方の面が、光束にパワーを与え、かつ、偏心収差を補正
する唯一の対称面を持つ面対称自由曲面にて構成されて
いる。そして、この唯一の対称面は、撮影用対物光学系
48のプリズム10、20が有する面対称自由曲面の唯
一の対称面と略同一平面上に形成されている。また、こ
の撮影用対物光学系48は他のレンズ(正レンズ、負レ
ンズ)をその構成要素として含んでいてもよく、本例で
は第2プリズム20の像側に正レンズ70を配してあ
る。
用対物光学系48を少ない光学部材で構成でき、高性能
・低コスト化が実現できると共に、光学系全体を同一平
面上に並べて配置できるため、この配置平面と垂直方向
の厚みの簿型化が実現できる。
カバー部材65はとして、平行平面板を配置している
が、前例と同様に、パワーを持ったレンズを用いてもよ
い。
結像光学系中の最も物体側に配置された面をカバー部材
と兼用することもできる。本例ではその最も物体側の面
はプリズム10の入射面となる。しかし、この入射面が
光軸に対して偏心配置されているため、この面がカメラ
前面に配置されてしまうと、被写体側から見た場合、カ
メラ40の撮影中心が自分からずれているように錯覚し
てしまい(一般的なカメラ同様、入射面の垂直方向を撮
影していると感じるのが通常である。)、違和感を与え
てしまう。そこで、本例のように、結像光学系の最も物
体側の面が偏心面である場合には、カバー部材65(又
は、カバーレンズ54)を設けることが、被写体側から
見た場合に違和感を感じずに、既存のカメラと同じ感覚
で撮影を受けることができ望ましい。
フィルター等の撮像素子前方に配置するときの望ましい
構成を図16に示す。図中、偏心プリズムPは、本発明
の結像光学系中に含まれるプリズムである。いま、撮像
素子の撮像面Cが、図のように四角形を形成するとき、
偏心プリズムPに配置された面対称自由曲面の対称面D
が、この撮像面Cの四角形を形成する辺の少なくとも1
つと平行になるように配置することが、美しい像形成の
上で望ましい。
いった4つの内角がそれぞれ略90°にて形成されてい
る場合には、面対称自由曲面の対称面Dは、撮像面Cの
互いに平行関係にある2辺に対して平行に配置され、よ
り望ましくは、この2辺の中間に配置され、この対称面
Dが撮像面Cを左右又は上下対称にする位置に一致して
いる構成であることが好ましい。このように構成すれ
ば、装置に組み込むときの組み込み精度が出しやすく、
量産性に効果的である。
である第1面、第2面、第3面等の中、複数の面又は全
ての面が面対称自由曲面の場合には、複数の面又は全て
の面の対称面が同一面D上に配置されるように構成する
ことが、設計上も、収差性能上も望ましい。そして、こ
の対称面Dと撮像面Cとの関係は、上述と同様の関係に
あることが望ましい。
ように構成することができる。 〔1〕 物体像を形成する結像光学系において、前記結
像光学系が第1プリズムと第2プリズムとを含み、前記
第1プリズムは第2プリズムよりも物体側に配置され、
前記第1プリズムは、物体からの光線の通過する順に、
第1透過面、第1反射面、第2反射面、第3反射面、第
2透過面を有し、前記第1透過面と前記第3反射面、及
び、前記第1反射面と前記第2透過面がそれぞれ同一の
面からなり、前記第2プリズムは入射面と少なくとも1
つの反射面と射出面とを有し、前記第1プリズム及び前
記第2プリズムは共に、少なくとも1面ずつ偏心収差を
補正する回転非対称な形状の反射面を有することを特徴
とする結像光学系。
中心に到る軸上主光線で光軸を定義するとき、前記第1
プリズムの形状が、前記第1透過面に入射する光軸に対
して、前記第1反射面で反射された光軸がなす角度、前
記第2反射面で反射された光軸がなす角度、前記第3反
射面で反射された光軸がなす角度が順に大きくなるよう
な形状であることを特徴とする上記1記載の結像光学
系。
ズムとの間に絞りが配置され、像側に略テレセントリッ
クとなっていることを特徴とする上記1又は2記載の結
像光学系。
し、前記第2プリズムが収斂作用を有していることを特
徴とする上記1から3の何れか1項記載の結像光学系。
面が全反射面にて構成されていることを特徴とする上記
1から4の何れか1項記載の結像光学系。
光線の通過する順に、第1透過面、第1反射面、第2反
射面、第2透過面を有し、前記第1反射面と前記第2透
過面が同一の面からなることを特徴とする上記1から5
の何れか1項記載の結像光学系。
面を1面のみ備えた自由曲面にて形成されていることを
特徴とする上記1から6の何れか1項記載の結像光学
系。
つの自由曲面の唯一の対称面と、前記第2プリズムの少
なくとも1つの自由曲面の唯一の対称面とが略同1面上
に構成されていることを特徴とする上記7記載の結像光
学系。
中心に到る軸上主光線で光軸を定義するとき、前記第1
プリズムの第1透過面に入射する光軸と、前記第2プリ
ズムの射出面から射出する光軸とが略平行となるように
構成されていることを特徴とする上記1から8の何れか
1項記載の結像光学系。
おいて、前記結像光学系が第1プリズムと第2プリズム
とを含み、前記第1プリズムは第2プリズムよりも物体
側に配置され、前記第1プリズムは入射面と少なくとも
1つの反射面と射出面とを有し、前記第2プリズムは、
物体からの光線の通過する順に、第1透過面、第1反射
面、第2反射面、第3反射面、第2透過面を有し、前記
第1透過面と前記第3反射面、及び、前記第1反射面と
前記第2透過面がそれぞれ同一の面からなり、前記第1
プリズム及び前記第2プリズムは共に、少なくとも1面
ずつ偏心収差を補正する回転非対称な形状の反射面を有
することを特徴とする結像光学系。
なしに物体像を像面に結像することを特徴とする上記1
から10の何れか1項記載の結像光学系。
し、光路中に中間像を形成することなしに物体像を像面
に結像する結像光学系において、次の条件式を満たすこ
とを特徴とする結像光学系。 0.3<d/Ih<10 ・・・(1) ただし、物体中心から絞り中心を通り像面中心に到る光
線を軸上主光線とするとき、dは光学系に入射する軸上
主光線の入射方向をZ軸としたとき、光学系を構成する
全ての光学面、絞り面及び像面の有効面で画定される領
域のZ方向の最大厚さ、Ihは光学系の最大像高であ
る。
とする上記12記載の結像光学系。 0.3<d/Ih<5 ・・・(2)。
とする上記12又は13記載の結像光学系。 0.1<d1 /Ih<20 ・・・(3) ただし、d1 は2つのプリズム間の軸上主光線の長さで
ある。
の条件式を満たすことを特徴とする上記12又は13記
載の結像光学系。 30°<θ1 <150° ・・・(5) ただし、θ1 はプリズムの入射軸上主光線(入射軸)に
対する射出軸上主光線(射出軸)のなす角度である。
条件式を満たすことを特徴とする上記12又は13記載
の結像光学系。 25°<θ2 <80° ・・・(8) ただし、θ2 は反射面での軸上主光線の法線に対する反
射角である。
たすことを特徴とする上記12又は13記載の結像光学
系。 |Ih/R|<0.5 ・・・(10) ただし、Rは軸上主光線近傍での曲率半径である。ここ
で、屈折面がZ=ΣCjXm Yn で表される自由曲面形
状からなる場合には、RはX2 の係数C4 又はY2 の係
数C6 から定義されるR=1/(2C4 )又はR=1/
(2C6 )とする。
条件式を満たすことを特徴とする上記12又は13記載
の結像光学系。 3°<φ<60° ・・・(12) ただし、φは軸上主光線に対する屈折面の傾きである。
載の結像光学系を撮影用対物光学系として配置したこと
を特徴とする撮影装置。
対物光学系の像面上に受光した像信号を電気信号に変換
する撮像素子を配置すると共に、前記電気信号から観察
用の画像を形成する画像表示素子を配置したことを特徴
とする撮影装置。
載の結像光学系を撮影光学系とは別に設けられた観察光
学系の対物光学系に配置したことを特徴とする撮影装
置。
系が形成する像面上に受光した像信号を電気信号に変換
する撮像素子を配置すると共に、前記撮像素子の撮像面
が少なくとも4つの辺からなる多角形を形成し、その中
の対向する2つの辺に対して前記の唯一の対称面が略平
行となるように構成されたことを特徴とする撮影装置。
の対称面は、前記撮像素子の撮像面が上下若しくは左右
対称となる位置に一致させて配置されたことを特徴とす
る撮影装置。
て、物体中心から絞り中心を通り像面中心に到る軸上主
光線で光軸を定義するとき、物体側から第1のプリズム
中の光軸の光路と、物体側から第2のプリズム中の光軸
の光路とが共に、前記の唯一の対称面上に形成されるよ
うに構成したことを特徴とする撮影装置。
ら明らかなように、本発明によれば、少ない光学素子の
構成枚数で少ない反射回数の反射面を用いて光路を折り
畳むことにより、小型化、薄型化された高性能な特にカ
メラに適した結像光学系を得ることができる。
図である。
る。
る。
図である。
す図である。
す図である。
す図である。
示す図である。
示す図である。
外観を示す前方斜視図である。
る。
ラの概念図である。
置するときの望ましい構成を示す図である。
明するための概念図である。
明するための概念図である。
明するための概念図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 物体像を形成する結像光学系において、 前記結像光学系が第1プリズムと第2プリズムとを含
み、 前記第1プリズムは第2プリズムよりも物体側に配置さ
れ、 前記第1プリズムは、物体からの光線の通過する順に、
第1透過面、第1反射面、第2反射面、第3反射面、第
2透過面を有し、前記第1透過面と前記第3反射面、及
び、前記第1反射面と前記第2透過面がそれぞれ同一の
面からなり、 前記第2プリズムは入射面と少なくとも1つの反射面と
射出面とを有し、 前記第1プリズム及び前記第2プリズムは共に、少なく
とも1面ずつ偏心収差を補正する回転非対称な形状の反
射面を有することを特徴とする結像光学系。 - 【請求項2】 光路中に中間像を形成することなしに物
体像を像面に結像することを特徴とする請求項1記載の
結像光学系。 - 【請求項3】 少なくとも2つのプリズムを有し、光路
中に中間像を形成することなしに物体像を像面に結像す
る結像光学系において、次の条件式を満たすことを特徴
とする結像光学系。 0.3<d/Ih<10 ・・・(1) ただし、物体中心から絞り中心を通り像面中心に到る光
線を軸上主光線とするとき、dは光学系に入射する軸上
主光線の入射方向をZ軸としたとき、光学系を構成する
全ての光学面、絞り面及び像面の有効面で画定される領
域のZ方向の最大厚さ、Ihは光学系の最大像高であ
る。
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