JPH11352122A - 油分濃度測定方法および油分濃度計 - Google Patents

油分濃度測定方法および油分濃度計

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JPH11352122A
JPH11352122A JP10174073A JP17407398A JPH11352122A JP H11352122 A JPH11352122 A JP H11352122A JP 10174073 A JP10174073 A JP 10174073A JP 17407398 A JP17407398 A JP 17407398A JP H11352122 A JPH11352122 A JP H11352122A
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JP
Japan
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oil
hexane
extraction solvent
sample
extractant
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JP10174073A
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English (en)
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Masayoshi Shinohara
政良 篠原
Shigeyuki Akiyama
重之 秋山
Ryosuke Fukushima
良助 福嶋
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Horiba Ltd
Original Assignee
Horiba Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フロン系溶媒を用いなくても、油分濃度を安
価に、しかも、精度よく測定することができる油分濃度
測定方法および油分濃度計を提供すること。 【解決手段】 油分を含んだ液体に抽出溶媒を加えて攪
拌を行って前記油分を油分抽出溶媒に抽出し、この油分
が溶解した抽出溶媒を分析することにより、油分濃度を
得るようにした油分濃度測定方法において、前記抽出溶
媒として、紫外線を吸収することがないn−ヘキサンを
用いるとともに、油分が溶解した抽出溶媒を紫外線吸光
法を用いて分析するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自然水や、工
場、下水処理場などからの排水に含まれる油分の濃度を
測定する油分濃度測定方法および油分濃度計に関する。
【0002】
【従来の技術】前記自然水や排水など液体中に含まれる
油分を測定する方法として、日本工業規格JIS K0
102に準拠した赤外吸光法が広く用いられている。図
3は、この赤外吸光法による油分濃度測定に用いる装置
の全体を概略的に示すもので、この図において、1は抽
出槽で、その内部には、商用周波の電源によって駆動さ
れるバイブレータ2に連結された攪拌棒3とこれに取り
付けられた攪拌羽根板4とからなる攪拌部材5が設けら
れており、その上部には、サンプルおよび抽出溶媒の注
入口6が設けられている。抽出槽1の下部には電磁弁7
を介して流路8が接続され、この流路8に設けられるフ
ィルタ9の下流には、非分散形赤外線分析計を組み込ん
だ油分濃度計10が設けられている。
【0003】このように構成された油分濃度測定装置に
おいては、それぞれ計量されたサンプル(油分を含んだ
液体)と抽出溶媒とを抽出槽1に収容して、攪拌部材5
によって攪拌を行って、サンプル中に含まれる油分を抽
出溶媒側に抽出し、油分を含んだ抽出溶媒をフィルタ9
を介して油分濃度計10に供給し、この分析部10にお
いて、例えば特開平7−270310号公報に開示され
るように、赤外吸光法によって分析を行うことにより、
油分濃度を得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記赤外吸
光法による油分濃度測定方法においては、波長が3.4
μm付近におけるCH基の吸収を用いて測定を行う必要
であるところから、抽出溶媒として、CH基を含まない
四塩化炭素や、CFC化合物(クロロフロロカーボン)
を用いていたため、次のような不都合がある。
【0005】すなわち、 四塩化炭素やCFC化合物は、オゾン層の破壊の原
因であるフロン系溶媒であり、全地球的にみて好ましい
ことではない。 サンプルの性状によっては、界面活性剤、バクテリ
アの死菌などによって抽出溶媒が乳化してしまい、これ
による測定誤差が生ずる。 高感度測定を行うためにはメンテナンスを良好に行
う必要があるが、そのメンテナンスに特別のノウハウを
要する。
【0006】ところで、油分濃度を測定する手法として
は、上記赤外吸収法のほかに、紫外分光光度計を用いる
方法がある。図4は、下記A〜Dに示す油脂を、抽出溶
媒としてn−ヘキサンを用いて抽出処理して得られた試
料を紫外分光光度計を用いて濃度測定したときの紫外吸
収スペクトルを示すものである。 A.20mg/Lコーン油(植物油) B.20mg/L軽油(軽質油) C.20mg/LB重油(重質油) D.20mg/Lアラビアンライト(原油) 図中の符号A〜Dは、前記符号に対応している。また、
下記表1は、各油脂の波長254nmにおける吸光度を
示している。
【0007】
【表1】
【0008】上記紫外分光光度計を用いて油分濃度の測
定を行う方法は、オゾン層の破壊につながるフロン系溶
媒を使用しないので、その点については申し分ないので
あるが、この種の装置による測定は大掛かりになるとと
もに、装置そのものが高価であるといった問題がある。
【0009】この発明は、上述の事柄に留意してなされ
たもので、その目的は、フロン系溶媒を用いなくても、
油分濃度を安価に、しかも、精度よく測定することがで
きる油分濃度測定方法および油分濃度計を提供すること
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明では、油分を含んだ液体に抽出溶媒を加え
て攪拌を行って前記油分を油分抽出溶媒に抽出し、この
油分が溶解した抽出溶媒を分析することにより、油分濃
度を得るようにした油分濃度測定方法において、前記抽
出溶媒として、紫外線を吸収することがないn−ヘキサ
ンを用いるとともに、油分が溶解した抽出溶媒を紫外線
吸光法を用いて分析するようにしている。
【0011】そして、この発明の油分濃度計は、油分を
含んだ液体にn−ヘキサンを抽出溶媒として加えて油分
をn−ヘキサンに抽出させて得られる油分を含んだn−
ヘキサンが供給されるセルの一端側に紫外光源を配置
し、他端側に干渉フィルタおよび紫外光検出器を配置し
ている。
【0012】この発明においては、抽出溶媒として、オ
ゾン破壊の原因であるフロン系溶媒を用いず、n−ヘキ
サンを用いているので、地球保護の観点から好ましいと
ともに、界面活性剤、バクテリアの死菌などによる抽出
実施例の乳化現象が低減され、測定誤差がそれだけ低減
する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好ましい実施例
を、図を参照しながら説明する。この発明の油分濃度測
定方法が従来の赤外吸収法と大きく異なる点は、抽出溶
媒として、化学式がCH3 (CH2 4 CH3 であると
ころのn−ヘキサンを用いるとともに、油分が溶解した
抽出溶媒を紫外線吸光法を用いて分析するようにしたこ
とである。
【0014】すなわち、図3に示した装置において、サ
ンプル中の油分を抽出するための抽出溶媒としてn−ヘ
キサンを用いたこと、および、油分濃度計10を、図2
に示すように構成したことである。
【0015】すなわち、この発明の油分濃度測定方法
は、図1に示すように、油分を含んだ液体であるサンプ
ルと、抽出溶媒としてのn−ヘキサンとをそれぞれ所定
量になるように計量する(ステップS1)。
【0016】攪拌槽に前記サンプルおよびn−ヘキサン
を攪拌槽1内で攪拌し、油分の抽出処理を行う。この処
理によって、サンプル中の油分がn−ヘキサンに抽出さ
れ、移行する(ステップS2)。
【0017】前記抽出により、油分を含んだ溶媒層と水
層とに分離されるので、溶媒層のみを分析部に供給する
(ステップS3)。
【0018】前記分析部において、紫外線吸収法によ
り、254nm付近の吸収を測定し、油分濃度を得る
(ステップS4)。
【0019】そこで、上記分析部において行われる紫外
線吸収法について、図2を参照しながら説明する。
【0020】図2は、この発明で用いられる油分濃度計
10の構成を示すもので、この図において、11は前記
油分を含んだ溶媒層(以下、試料Sという)が供給され
るセルで、ステンレス鋼など耐腐蝕性に優れた素材より
なり、その両端部が紫外線透過性素材(例えば石英ガラ
スなど)よりなるセル窓12,13で封止されていると
ともに、試料Sを供給・排出するための試料入口14、
試料出口15が設けられている。
【0021】16はセル11の一方のセル窓12側に設
けられ、セル11に紫外光を照射するための紫外光源
で、例えば低圧水銀ランプまたは重水素ランプよりな
る。
【0022】17、18はセル11の他方のセル窓13
側に、互いに並列的に設けられ、セル11を通過してき
た紫外光を受光するための紫外光検出器としての測定用
検出器、比較用検出器で、両検出器17,18はいずれ
も例えばシリコンフォトダイオードよりなる。
【0023】19,20は測定用検出器17、比較用検
出器20のそれぞれ前面(受光面側)に設けられる干渉
フィルタ(バンドパスフィルタ)で、測定用検出器17
側の干渉フィルタ19は、波長が例えば254nm付近
の紫外光のみを通過させるものであり、比較用検出器2
0側の干渉フィルタ20は、254nm付近を除く波長
の紫外光を通過させるものである。
【0024】21は検出器側のセル窓13と干渉フィル
タ19,20との間に設けられる光チョッパで、モータ
22によって駆動され、セル11を通過してきた紫外光
を所定の周期で断続するものである。
【0025】23,24は測定用検出器17、比較用検
出器18の出力をそれぞれ適宜処理する前置増幅器、2
5は前置増幅器23,24の出力をそれぞれ増幅および
A/D変換するアンプ、26はマイクロコンピュータな
どよりなる演算部である。
【0026】上述の紫外吸収法による油分濃度計10に
おいては、測定用検出器17からは、試料S中に含まれ
る油分による油分吸収波長帯出力Iが出力される。ま
た、比較用検出器18からは、油分の吸収を受けない比
較出力I0 が出力される。そして、演算部26におい
て、log(I0 /I)なる演算を行い、これに所定の
定数を乗ずることにより油分濃度を得ることができる。
【0027】この発明の油分濃度計10による測定結果
は、前述の紫外分光光度計を用いた結果とよく一致して
いることが分かった。
【0028】そして、前記油分濃度計10は、紫外分光
光度計に比べて、構成部品がより安価で簡素であり、そ
の取扱いや操作が簡単であり、安定性に優れているの
で、油分濃度を安価にしかも精度よく測定することがで
きる。
【0029】なお、この発明は、上述の実施例に限られ
るものではなく、例えば測定波長としては、254nm
に限られるものではなく、任意の波長の紫外線を用いる
ことができる。この場合、干渉フィルタ19,20も、
測定に応じたバンドパス領域のものを使用する必要があ
ることはいうまでもない。
【0030】なお、この発明の油分濃度測定方法を、ク
ロマトグラフによる測定と併用することにより、各種油
脂の測定やそれらの同定を容易に行うことができる。
【0031】
【発明の効果】この発明の油分濃度測定方法および油分
濃度計は、油分濃度を安価に、しかも、精度よく測定す
ることができ、オゾンが破壊の原因となるフロン系溶媒
を用いないので、環境保護の観点からもきわめて好まし
いといった優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の油分濃度測定方法における測定手順
を概略的に示すフローチャートである。
【図2】この発明の油分濃度計の構成の一例を示す図で
ある。
【図3】一般的な油分濃度測定装置の構成を概略的に示
す図である。
【図4】各種の油脂の紫外吸収スペクトルの一例を示す
図である。
【符号の説明】
11…セル、16…紫外光源、17,18…紫外光検出
器、19,20…干渉フィルタ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油分を含んだ液体に抽出溶媒を加えて攪
    拌を行って前記油分を油分抽出溶媒に抽出し、この油分
    が溶解した抽出溶媒を分析することにより、油分濃度を
    得るようにした油分濃度測定方法において、前記抽出溶
    媒としてn−ヘキサンを用いるとともに、油分が溶解し
    た抽出溶媒を紫外線吸光法を用いて分析するようにした
    ことを特徴とする油分濃度測定方法。
  2. 【請求項2】 油分を含んだ液体にn−ヘキサンを抽出
    溶媒として加えて油分をn−ヘキサンに抽出させて得ら
    れる油分を含んだn−ヘキサンが供給されるセルの一端
    側に紫外光源を配置し、他端側に干渉フィルタおよび紫
    外光検出器を配置したことを特徴とする油分濃度計。
JP10174073A 1998-06-05 1998-06-05 油分濃度測定方法および油分濃度計 Pending JPH11352122A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015049163A (ja) * 2013-09-02 2015-03-16 株式会社堀場製作所 油分測定装置
JP2018081096A (ja) * 2016-11-08 2018-05-24 住友金属鉱山株式会社 金属化合物粉末中の油分の分析方法
CN109520955A (zh) * 2018-12-11 2019-03-26 泰安市科瑞光学仪器有限公司 一种紫外分光测油仪及其使用方法
CN114486606A (zh) * 2020-11-13 2022-05-13 中国石油天然气股份有限公司 含油率测定方法

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