JPH11351923A - 排ガス流量計測システム - Google Patents
排ガス流量計測システムInfo
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- JPH11351923A JPH11351923A JP15599698A JP15599698A JPH11351923A JP H11351923 A JPH11351923 A JP H11351923A JP 15599698 A JP15599698 A JP 15599698A JP 15599698 A JP15599698 A JP 15599698A JP H11351923 A JPH11351923 A JP H11351923A
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- pressure
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 パージを行なう頻度や時間に左右されること
なく、かつ任意の手動パージ時間中においてもまた排ガ
ス流量が急変した場合であってもアトマイザディスクの
噴霧制御を排ガス流量の変動に追従させることができ、
高ダスト濃度の排ガスの流量計測に対応することができ
る排ガス流量計測システムを提供する。 【解決手段】 煙道ガス圧力監視用の圧力伝送器10,
11から伝送される排ガス圧力信号と、排ガス(ボイラ
排ガスA等)の動圧と静圧との差圧に関する差圧信号と
が演算要素として供給される制御装置12を設け、この
制御装置12により、排ガスAの動圧と静圧との差圧を
計測する主計器(ピトー管2等)がパージ中ではない場
合は、前記差圧信号に基づいて排ガス流量を演算し、主
計器2がパージ中である場合は、前記排ガス圧力信号及
び差圧信号に基づいて排ガス流量を演算する。
なく、かつ任意の手動パージ時間中においてもまた排ガ
ス流量が急変した場合であってもアトマイザディスクの
噴霧制御を排ガス流量の変動に追従させることができ、
高ダスト濃度の排ガスの流量計測に対応することができ
る排ガス流量計測システムを提供する。 【解決手段】 煙道ガス圧力監視用の圧力伝送器10,
11から伝送される排ガス圧力信号と、排ガス(ボイラ
排ガスA等)の動圧と静圧との差圧に関する差圧信号と
が演算要素として供給される制御装置12を設け、この
制御装置12により、排ガスAの動圧と静圧との差圧を
計測する主計器(ピトー管2等)がパージ中ではない場
合は、前記差圧信号に基づいて排ガス流量を演算し、主
計器2がパージ中である場合は、前記排ガス圧力信号及
び差圧信号に基づいて排ガス流量を演算する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排ガス流量計測シ
ステムに関し、特に、半乾式脱硫装置の計測制御システ
ム等に適用されるボイラ排ガス流量計測システムに関す
るものである。
ステムに関し、特に、半乾式脱硫装置の計測制御システ
ム等に適用されるボイラ排ガス流量計測システムに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図4はこの種の従来のボイラ排ガス流量
計測システムを示すものであって、このシステムにおい
ては、半乾式脱硫装置のボイラ排ガスAが導入されるス
プレードライヤ1のボイラ排ガス入口1aにL字形状の
ピトー管(ボイラ排ガスAの動圧と静圧との差圧を計測
するための主計器)2が配設され、このピトー管2に動
圧配管3及び静圧配管4がそれぞれ接続されている。そ
して、動圧配管3及び静圧配管4にはパージ用の3方口
電磁弁5a,5bがそれぞれ配設されており、これらの
3方口電磁弁5a,5b間には差圧伝送器6が挿入配置
されている。また、上述のスプレードライヤ1の上部に
はモータMにて駆動されるアトマイザディスク7が配設
され、スプレードライヤ1内に導入されたボイラ排ガス
Aに噴霧処理が施されて、ボイラ排ガスAに含まれるダ
ストの除去が行われるようになっている。
計測システムを示すものであって、このシステムにおい
ては、半乾式脱硫装置のボイラ排ガスAが導入されるス
プレードライヤ1のボイラ排ガス入口1aにL字形状の
ピトー管(ボイラ排ガスAの動圧と静圧との差圧を計測
するための主計器)2が配設され、このピトー管2に動
圧配管3及び静圧配管4がそれぞれ接続されている。そ
して、動圧配管3及び静圧配管4にはパージ用の3方口
電磁弁5a,5bがそれぞれ配設されており、これらの
3方口電磁弁5a,5b間には差圧伝送器6が挿入配置
されている。また、上述のスプレードライヤ1の上部に
はモータMにて駆動されるアトマイザディスク7が配設
され、スプレードライヤ1内に導入されたボイラ排ガス
Aに噴霧処理が施されて、ボイラ排ガスAに含まれるダ
ストの除去が行われるようになっている。
【0003】かくして、このシステムでは、上述の如く
ボイラ排ガス入口1aにピトー管2を設置して、ボイラ
排ガスAの動圧と静圧との差圧に基づいてボイラ排ガス
Aの流量を計測するようにしている。具体的には、ボイ
ラ排ガスAがスプレードライヤ1のボイラ排ガス入口1
aに流れると、この入口1aに配設されたピトー管2か
らはボイラ排ガスAの流量に応じた動圧と静圧とが得ら
れ、その動圧と静圧との差圧によりボイラ排ガス流量を
計測するようにしている。
ボイラ排ガス入口1aにピトー管2を設置して、ボイラ
排ガスAの動圧と静圧との差圧に基づいてボイラ排ガス
Aの流量を計測するようにしている。具体的には、ボイ
ラ排ガスAがスプレードライヤ1のボイラ排ガス入口1
aに流れると、この入口1aに配設されたピトー管2か
らはボイラ排ガスAの流量に応じた動圧と静圧とが得ら
れ、その動圧と静圧との差圧によりボイラ排ガス流量を
計測するようにしている。
【0004】一方、ボイラ排ガスAに含まれるダストが
ピトー管2に付着して流量計測を阻害するため、ピトー
管2内に溜まったダストをパージする必要がある。この
パージ時には、パージエアー8が動圧配管3及び静圧配
管4にそれぞれ送り込まれ、ピトー管2のダストをパー
ジするようにしている。なお、アトマイザディスク7か
ら噴霧される噴霧液の量(噴霧量)は、ピトー管2によ
り計測したボイラ排ガス流量の結果に基づいて適宜に制
御されるように構成されている。
ピトー管2に付着して流量計測を阻害するため、ピトー
管2内に溜まったダストをパージする必要がある。この
パージ時には、パージエアー8が動圧配管3及び静圧配
管4にそれぞれ送り込まれ、ピトー管2のダストをパー
ジするようにしている。なお、アトマイザディスク7か
ら噴霧される噴霧液の量(噴霧量)は、ピトー管2によ
り計測したボイラ排ガス流量の結果に基づいて適宜に制
御されるように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
如き従来のボイラ排ガス流量計測システムでは、ボイラ
排ガスA中のダスト濃度が非常に高い場合には、高頻度
でエアーパージをしなければならないため、ボイラ排ガ
ス流量についての連続計測を行なうことができないとい
う問題点がある上に、システム全体の応答性が悪く、特
に流量急変時にはアトマイザディスクの噴霧制御をボイ
ラ排ガス流量の変動に追従させることができないおそれ
がある。
如き従来のボイラ排ガス流量計測システムでは、ボイラ
排ガスA中のダスト濃度が非常に高い場合には、高頻度
でエアーパージをしなければならないため、ボイラ排ガ
ス流量についての連続計測を行なうことができないとい
う問題点がある上に、システム全体の応答性が悪く、特
に流量急変時にはアトマイザディスクの噴霧制御をボイ
ラ排ガス流量の変動に追従させることができないおそれ
がある。
【0006】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであって、その目的は、パージを行なう頻度や
時間に左右されることなく、かつ任意の手動パージ時間
中においてもまた排ガス流量(ボイラ排ガス流量等)が
急変した場合であってもアトマイザディスクの噴霧制御
を排ガス流量の変動に追従させることができ、高ダスト
濃度の排ガスの流量計測に対応することができる排ガス
流量計測システムを提供することにある。
れたものであって、その目的は、パージを行なう頻度や
時間に左右されることなく、かつ任意の手動パージ時間
中においてもまた排ガス流量(ボイラ排ガス流量等)が
急変した場合であってもアトマイザディスクの噴霧制御
を排ガス流量の変動に追従させることができ、高ダスト
濃度の排ガスの流量計測に対応することができる排ガス
流量計測システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明においては、煙道ガス圧力監視用の圧力伝
送器から伝送される排ガス圧力信号と、排ガスの動圧と
静圧との差圧に関する差圧信号とが演算要素として供給
される制御装置を設け、前記制御装置により、前記排ガ
スの動圧と静圧との差圧を計測する主計器がパージ中で
はない場合は、前記差圧信号に基づいて排ガス流量を演
算し、前記主計器がパージ中である場合は、前記排ガス
圧力信号及び差圧信号に基づいて排ガス流量を演算する
ようにしている。また、本発明においては、前記差圧信
号に基づいて得られる流量、及び、前記排ガス圧力信号
に基づいて得られる排ガス入口と排ガス出口との間の圧
力差に関する圧力差信号がそれぞれ演算要素として供給
される演算部を前記制御装置に設け、前記主計器がパー
ジ中ではない場合は、前記流量を排ガス流量の計測値と
し、前記主計器がパージ中である場合は、前記流量の数
値を前記圧力差信号の数値で除して得られる係数を演算
し、この係数を前記圧力差信号の数値に乗じて得られる
値を排ガス流量の計測値とするようにしている。また、
本発明においては、(a) 排ガスの入口と出口をそれ
ぞれ有するスプレードライヤと、(b) 前記排ガスの
動圧と静圧との差圧を計測するための主計器として前記
スプレードライヤの入口に配置されたピトー管と、
(c) 前記ピトー管にそれぞれ接続された動圧配管及
び静圧配管と、(d) 前記動圧配管及び静圧配管にそ
れぞれ配設された一対のパージ用弁と、(e) 前記一
対のパージ用弁の間に配設され、前記ピトー管から得ら
れる動圧と静圧との差圧を計測して差圧信号を伝送する
差圧伝送器と、(f) 前記スプレードライヤの入口及
び出口における排ガス圧力をそれぞれ計測して排ガス圧
力信号を伝送する一対の圧力伝送器と、(g) 前記一
対のパージ用弁の動作状態に関する信号、前記差圧伝送
器から出力される差圧信号、及び前記一対の圧力伝送器
からそれぞれ出力される排ガス圧力信号が供給される制
御装置と、をそれぞれ具備し、前記制御装置により、前
記ピトー管がパージ中ではない場合は、前記差圧信号に
基づいて排ガス流量を演算し、前記ピトー管がパージ中
である場合は、前記排ガス圧力信号及び差圧信号に基づ
いて排ガス流量を演算するようにしている。また、本発
明においては、前記差圧伝送器からの差圧信号に基づい
て得られる流量、前記一対の圧力伝送器からの排ガス圧
力信号に基づいて得られる圧力差に関する圧力差信号、
及び、前記一対のパージ用弁の動作状態に関する状態信
号がそれぞれ演算要素として供給される演算部を前記制
御装置に設け、前記一対のパージ用弁の動作状態に関す
る状態信号に基づいてパージ中であるか否かの判断を行
って排ガス流量の計測を行なうようにしている。
めに、本発明においては、煙道ガス圧力監視用の圧力伝
送器から伝送される排ガス圧力信号と、排ガスの動圧と
静圧との差圧に関する差圧信号とが演算要素として供給
される制御装置を設け、前記制御装置により、前記排ガ
スの動圧と静圧との差圧を計測する主計器がパージ中で
はない場合は、前記差圧信号に基づいて排ガス流量を演
算し、前記主計器がパージ中である場合は、前記排ガス
圧力信号及び差圧信号に基づいて排ガス流量を演算する
ようにしている。また、本発明においては、前記差圧信
号に基づいて得られる流量、及び、前記排ガス圧力信号
に基づいて得られる排ガス入口と排ガス出口との間の圧
力差に関する圧力差信号がそれぞれ演算要素として供給
される演算部を前記制御装置に設け、前記主計器がパー
ジ中ではない場合は、前記流量を排ガス流量の計測値と
し、前記主計器がパージ中である場合は、前記流量の数
値を前記圧力差信号の数値で除して得られる係数を演算
し、この係数を前記圧力差信号の数値に乗じて得られる
値を排ガス流量の計測値とするようにしている。また、
本発明においては、(a) 排ガスの入口と出口をそれ
ぞれ有するスプレードライヤと、(b) 前記排ガスの
動圧と静圧との差圧を計測するための主計器として前記
スプレードライヤの入口に配置されたピトー管と、
(c) 前記ピトー管にそれぞれ接続された動圧配管及
び静圧配管と、(d) 前記動圧配管及び静圧配管にそ
れぞれ配設された一対のパージ用弁と、(e) 前記一
対のパージ用弁の間に配設され、前記ピトー管から得ら
れる動圧と静圧との差圧を計測して差圧信号を伝送する
差圧伝送器と、(f) 前記スプレードライヤの入口及
び出口における排ガス圧力をそれぞれ計測して排ガス圧
力信号を伝送する一対の圧力伝送器と、(g) 前記一
対のパージ用弁の動作状態に関する信号、前記差圧伝送
器から出力される差圧信号、及び前記一対の圧力伝送器
からそれぞれ出力される排ガス圧力信号が供給される制
御装置と、をそれぞれ具備し、前記制御装置により、前
記ピトー管がパージ中ではない場合は、前記差圧信号に
基づいて排ガス流量を演算し、前記ピトー管がパージ中
である場合は、前記排ガス圧力信号及び差圧信号に基づ
いて排ガス流量を演算するようにしている。また、本発
明においては、前記差圧伝送器からの差圧信号に基づい
て得られる流量、前記一対の圧力伝送器からの排ガス圧
力信号に基づいて得られる圧力差に関する圧力差信号、
及び、前記一対のパージ用弁の動作状態に関する状態信
号がそれぞれ演算要素として供給される演算部を前記制
御装置に設け、前記一対のパージ用弁の動作状態に関す
る状態信号に基づいてパージ中であるか否かの判断を行
って排ガス流量の計測を行なうようにしている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施態様につい
て図1〜図3を参照して説明する。なお、図1〜図3に
おいて、図4と同様の部分には同一の符号を付して重複
する説明を省略する。
て図1〜図3を参照して説明する。なお、図1〜図3に
おいて、図4と同様の部分には同一の符号を付して重複
する説明を省略する。
【0009】図1は本発明の実施形態に係るボイラ排ガ
ス流量計測システムを示すものである。本システムにお
いては、スプレードライヤ1の入口(ボイラ排ガス入
口)1aにおけるボイラ排ガスの圧力を計測して伝送す
る圧力伝送器10と、スプレードライヤ1の出口(ボイ
ラ排ガス出口)1bにおけるボイラ排ガスの圧力を計測
して伝送する圧力伝送器11とが設けられている。な
お、これらの圧力伝送器10,11は、従来システムを
示す図4においては図示を省略したが、煙道ガス圧力監
視を目的として従来より設けられているものである。さ
らに、本システムにおいては、上述の圧力伝送器10,
11からの計測信号(排ガス圧力信号)、差圧伝送器6
からの計測信号(差圧信号)、及び3方電磁弁5a,5
bの動作状態の検知信号(状態信号)がそれぞれ入力さ
れる制御装置12が従来の構成に加えて設けられてい
る。かくして、制御装置12においては、圧力伝送器1
0,11から入力される排ガス圧力信号と、差圧伝送器
6から入力される差圧信号とに基づき、パージ用3方口
電磁弁5a,5bの動作状態(パージ側に切換えられて
いるか否かの判断)をも考慮して演算を実行するように
構成されており、これにより、パージ中の流量変化にも
対応した計測を可能としている。
ス流量計測システムを示すものである。本システムにお
いては、スプレードライヤ1の入口(ボイラ排ガス入
口)1aにおけるボイラ排ガスの圧力を計測して伝送す
る圧力伝送器10と、スプレードライヤ1の出口(ボイ
ラ排ガス出口)1bにおけるボイラ排ガスの圧力を計測
して伝送する圧力伝送器11とが設けられている。な
お、これらの圧力伝送器10,11は、従来システムを
示す図4においては図示を省略したが、煙道ガス圧力監
視を目的として従来より設けられているものである。さ
らに、本システムにおいては、上述の圧力伝送器10,
11からの計測信号(排ガス圧力信号)、差圧伝送器6
からの計測信号(差圧信号)、及び3方電磁弁5a,5
bの動作状態の検知信号(状態信号)がそれぞれ入力さ
れる制御装置12が従来の構成に加えて設けられてい
る。かくして、制御装置12においては、圧力伝送器1
0,11から入力される排ガス圧力信号と、差圧伝送器
6から入力される差圧信号とに基づき、パージ用3方口
電磁弁5a,5bの動作状態(パージ側に切換えられて
いるか否かの判断)をも考慮して演算を実行するように
構成されており、これにより、パージ中の流量変化にも
対応した計測を可能としている。
【0010】さらに、ピトー管2による計測中における
ダストの影響を少なくするため、2次圧一定パージセッ
ト13aが動圧配管3に接続されると共に、2次圧一定
パージセット13bが静圧配管4に接続されており、こ
れらのパージセット13a,13bにてパージを常時行
ない得るシステムとなされている。
ダストの影響を少なくするため、2次圧一定パージセッ
ト13aが動圧配管3に接続されると共に、2次圧一定
パージセット13bが静圧配管4に接続されており、こ
れらのパージセット13a,13bにてパージを常時行
ない得るシステムとなされている。
【0011】ここで、本実施形態のボイラ排ガス流量計
測システムに設けられる制御装置12の構成及び動作に
ついて図2を参照して説明すると、次の通りである。ま
ず、差圧伝送器6から出力される差圧信号、圧力伝送器
10から出力されるスプレードライヤ入口圧力に関する
排ガス圧力信号、及び圧力伝送器11から出力されるス
プレードライヤ出口圧力に関する排ガス圧力信号が制御
装置12に入力されると、これらの信号は移動平均算出
器(MAV)14a,14b,14cにてそれぞれ移動
平均処理される。そして、差圧伝送器6から出力される
差圧信号については、上述の如く移動平均算出器14a
にて移動平均処理された後に開平演算器15により開平
処理され、次いで係数掛算器16にて係数Kが乗じられ
てボイラ排ガスAの流量が演算され、演算部17に入力
される。
測システムに設けられる制御装置12の構成及び動作に
ついて図2を参照して説明すると、次の通りである。ま
ず、差圧伝送器6から出力される差圧信号、圧力伝送器
10から出力されるスプレードライヤ入口圧力に関する
排ガス圧力信号、及び圧力伝送器11から出力されるス
プレードライヤ出口圧力に関する排ガス圧力信号が制御
装置12に入力されると、これらの信号は移動平均算出
器(MAV)14a,14b,14cにてそれぞれ移動
平均処理される。そして、差圧伝送器6から出力される
差圧信号については、上述の如く移動平均算出器14a
にて移動平均処理された後に開平演算器15により開平
処理され、次いで係数掛算器16にて係数Kが乗じられ
てボイラ排ガスAの流量が演算され、演算部17に入力
される。
【0012】また、圧力伝送器10,11からそれぞれ
供給されるスプレードライヤ入口及び出口の排ガス圧力
信号については、上述の如く移動平均算出器14b,1
4cにてそれぞれ移動平均処理された後に引算器18に
てその差圧(ボイラ排ガスAがスプレードライヤ1を通
過する際の圧損により生じる圧力差)が演算され、次い
でその差圧値が開平演算器19にて開平処理されて演算
部17に供給される。スプレードライヤ1の入口aの圧
力とスプレードライヤ1の出口1bの圧力との差圧は、
流量の増減に応じて変化するので、演算部17におい
て、圧力差を演算し、その演算値を開平処理した値に係
数K′を乗じることにより、流量を求めることができ
る。なお、係数K′については、一定値ではなく、アト
マイザディスク7の噴霧条件により変動するため、図3
に示すフローチャートに示すように、差圧伝送器6によ
る計測中においては常時、係数K′を更新し、パージ時
にはその係数K′を用いる。
供給されるスプレードライヤ入口及び出口の排ガス圧力
信号については、上述の如く移動平均算出器14b,1
4cにてそれぞれ移動平均処理された後に引算器18に
てその差圧(ボイラ排ガスAがスプレードライヤ1を通
過する際の圧損により生じる圧力差)が演算され、次い
でその差圧値が開平演算器19にて開平処理されて演算
部17に供給される。スプレードライヤ1の入口aの圧
力とスプレードライヤ1の出口1bの圧力との差圧は、
流量の増減に応じて変化するので、演算部17におい
て、圧力差を演算し、その演算値を開平処理した値に係
数K′を乗じることにより、流量を求めることができ
る。なお、係数K′については、一定値ではなく、アト
マイザディスク7の噴霧条件により変動するため、図3
に示すフローチャートに示すように、差圧伝送器6によ
る計測中においては常時、係数K′を更新し、パージ時
にはその係数K′を用いる。
【0013】演算部17における演算のフローを図3に
より説明すると、まず、差圧伝送器6からの差圧信号
(差圧伝送器信号)に基づいた流量(X1)と、圧力
伝送器10,11の圧力差に基づいた圧力差信号(X
2)と、パージ用の3方口電磁弁5a,5bの状態信
号(X3)とを図2の演算部17の入力端子X1,X
2,X3にそれぞれ供給する(ステップS1 参照)。そ
して、3方口電磁弁5a,5bの動作状態(切換状態)
がパージ側ではない場合すなわち通常状態の場合には、
÷の計算すなわち流量(X1)の数値を圧力差信号
(X2)の数値で除する計算にて得られる係数K′を求
め、この係数K′をリアルタイムで更新し続ける(ステ
ップS2 及びS3 参照)。なお、この非パージ中におい
ては、前記で求めた流量(X1)を計測値とし、この
計測値を図2の演算部17の出力端子Y1から出力する
(ステップS4 参照)。一方、パージ中においては、
×K′の計算すなわち上記のようにして求めた係数K′
を前記圧力差信号(X2)の数値に乗する計算により得
られる値を排ガス流量とし、これを計測値として図2の
演算部17の出力端子Y2から出力する(ステップS5
参照)。
より説明すると、まず、差圧伝送器6からの差圧信号
(差圧伝送器信号)に基づいた流量(X1)と、圧力
伝送器10,11の圧力差に基づいた圧力差信号(X
2)と、パージ用の3方口電磁弁5a,5bの状態信
号(X3)とを図2の演算部17の入力端子X1,X
2,X3にそれぞれ供給する(ステップS1 参照)。そ
して、3方口電磁弁5a,5bの動作状態(切換状態)
がパージ側ではない場合すなわち通常状態の場合には、
÷の計算すなわち流量(X1)の数値を圧力差信号
(X2)の数値で除する計算にて得られる係数K′を求
め、この係数K′をリアルタイムで更新し続ける(ステ
ップS2 及びS3 参照)。なお、この非パージ中におい
ては、前記で求めた流量(X1)を計測値とし、この
計測値を図2の演算部17の出力端子Y1から出力する
(ステップS4 参照)。一方、パージ中においては、
×K′の計算すなわち上記のようにして求めた係数K′
を前記圧力差信号(X2)の数値に乗する計算により得
られる値を排ガス流量とし、これを計測値として図2の
演算部17の出力端子Y2から出力する(ステップS5
参照)。
【0014】また、演算部17の出力端子Y1,Y2か
らの出力は、アナログ変換器20及び変化率制限回路2
1を順次介して流量計測値として図外の表示装置やアト
マイザディスク制御装置等に供給される。
らの出力は、アナログ変換器20及び変化率制限回路2
1を順次介して流量計測値として図外の表示装置やアト
マイザディスク制御装置等に供給される。
【0015】このような構成の排ガス流量計測システム
によれば、パージ頻度、時間に左右されることなく、か
つ任意の手動パージー時間中もガス量変化に追従してボ
イラ排ガスAの流量計測を行なうことができる。従っ
て、高ダスト濃度のボイラ排ガス流量計測に対応するこ
とが可能となる。
によれば、パージ頻度、時間に左右されることなく、か
つ任意の手動パージー時間中もガス量変化に追従してボ
イラ排ガスAの流量計測を行なうことができる。従っ
て、高ダスト濃度のボイラ排ガス流量計測に対応するこ
とが可能となる。
【0016】本発明の一実施形態につき述べたが、本発
明はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の
技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能であ
る。例えば、本発明は、半乾式脱硫装置の計測制御シス
テム等に適用されるボイラ排ガス流量計測システムに限
らず、各種の装置から出る排ガスの流量計測システムに
も適用可能である。
明はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の
技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能であ
る。例えば、本発明は、半乾式脱硫装置の計測制御シス
テム等に適用されるボイラ排ガス流量計測システムに限
らず、各種の装置から出る排ガスの流量計測システムに
も適用可能である。
【0017】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、煙道ガス圧力監
視用の圧力伝送器から伝送される排ガス圧力信号と、排
ガスの動圧と静圧との差圧に関する差圧信号とが演算要
素として供給される制御装置を設け、前記制御装置によ
り、前記排ガスの動圧と静圧との差圧を計測する主計器
がパージ中ではない場合は、前記差圧信号に基づいて排
ガス流量を演算し、前記主計器がパージ中である場合
は、前記排ガス圧力信号及び差圧信号に基づいて排ガス
流量を演算するようにしたものである。すなわち、本発
明は、排ガスの動圧と静圧との差圧を計測する主計器
(ピトー管等)がパージ中であっても、煙道ガス圧力監
視の目的で従来より設置されている圧力伝送器を利用し
て排ガス流量を計測可能とするようにしたものであるか
ら、本発明によれば、パージを行なう頻度や時間に左右
されることなく、かつ任意の手動パージ時間中において
もまた排ガス流量(ボイラ排ガス流量等)が急変した場
合であってもアトマイザディスクの噴霧制御を排ガス流
量の変動に追従させることができる。従って、高ダスト
濃度の排ガスの流量計測に対応することが可能な排ガス
流量計測システムを安価に提供することができる。
視用の圧力伝送器から伝送される排ガス圧力信号と、排
ガスの動圧と静圧との差圧に関する差圧信号とが演算要
素として供給される制御装置を設け、前記制御装置によ
り、前記排ガスの動圧と静圧との差圧を計測する主計器
がパージ中ではない場合は、前記差圧信号に基づいて排
ガス流量を演算し、前記主計器がパージ中である場合
は、前記排ガス圧力信号及び差圧信号に基づいて排ガス
流量を演算するようにしたものである。すなわち、本発
明は、排ガスの動圧と静圧との差圧を計測する主計器
(ピトー管等)がパージ中であっても、煙道ガス圧力監
視の目的で従来より設置されている圧力伝送器を利用し
て排ガス流量を計測可能とするようにしたものであるか
ら、本発明によれば、パージを行なう頻度や時間に左右
されることなく、かつ任意の手動パージ時間中において
もまた排ガス流量(ボイラ排ガス流量等)が急変した場
合であってもアトマイザディスクの噴霧制御を排ガス流
量の変動に追従させることができる。従って、高ダスト
濃度の排ガスの流量計測に対応することが可能な排ガス
流量計測システムを安価に提供することができる。
【図1】本発明に係るボイラ排ガス流量計測システムを
示す構成図である。
示す構成図である。
【図2】を示す上述のボイラ排ガス流量計測システムに
用いられる制御装置の制御系統を示すブロック図であ
る。
用いられる制御装置の制御系統を示すブロック図であ
る。
【図3】上述の制御装置の制御系統における演算部で行
われる演算工程を示すフローチャートである。
われる演算工程を示すフローチャートである。
【図4】従来のボイラ排ガス流量計測システムを示す構
成図である。
成図である。
1 スプレードライヤ 1a 入口 1b 出口 2 ピトー管 3 動圧配管 4 静圧配管 5a,5b 3方口電磁弁 6 差圧伝送器 7 アトマイザディスク 8 パージエアー 10,11 圧力伝送器 12 制御装置 13 2次圧一定パージセット 14 移動平均算出器 15 開平演算器 16 係数掛算器 17 演算部 18 引算器 19 開平演算器 20 アナログ変換器 21 変化率制限回路
Claims (4)
- 【請求項1】 煙道ガス圧力監視用の圧力伝送器から伝
送される排ガス圧力信号と、排ガスの動圧と静圧との差
圧に関する差圧信号とが演算要素として供給される制御
装置を設け、前記制御装置により、前記排ガスの動圧と
静圧との差圧を計測する主計器がパージ中ではない場合
は、前記差圧信号に基づいて排ガス流量を演算し、前記
主計器がパージ中である場合は、前記排ガス圧力信号及
び差圧信号に基づいて排ガス流量を演算するようにした
ことを特徴とする排ガス流量計測システム。 - 【請求項2】 前記差圧信号に基づいて得られる流量、
及び、前記排ガス圧力信号に基づいて得られる排ガス入
口と排ガス出口との間の圧力差に関する圧力差信号がそ
れぞれ演算要素として供給される演算部を前記制御装置
に設け、前記主計器がパージ中ではない場合は、前記流
量を排ガス流量の計測値とし、前記主計器がパージ中で
ある場合は、前記流量の数値を前記圧力差信号の数値で
除して得られる係数を演算し、この係数を前記圧力差信
号の数値に乗じて得られる値を排ガス流量の計測値とす
るようにしたことを特徴とする請求項1に記載の排ガス
流量計測システム。 - 【請求項3】(a) 排ガスの入口と出口をそれぞれ有
するスプレードライヤと、(b) 前記排ガスの動圧と
静圧との差圧を計測するための主計器として前記スプレ
ードライヤの入口に配置されたピトー管と、(c) 前
記ピトー管にそれぞれ接続された動圧配管及び静圧配管
と、(d) 前記動圧配管及び静圧配管にそれぞれ配設
された一対のパージ用弁と、(e) 前記一対のパージ
用弁の間に配設され、前記ピトー管から得られる動圧と
静圧との差圧を計測して差圧信号を伝送する差圧伝送器
と、(f) 前記スプレードライヤの入口及び出口にお
ける排ガス圧力をそれぞれ計測して排ガス圧力信号を伝
送する一対の圧力伝送器と、(g) 前記一対のパージ
用弁の動作状態に関する信号、前記差圧伝送器から出力
される差圧信号、及び前記一対の圧力伝送器からそれぞ
れ出力される排ガス圧力信号が供給される制御装置と、
をそれぞれ具備し、前記制御装置により、前記ピトー管
がパージ中ではない場合は、前記差圧信号に基づいて排
ガス流量を演算し、前記ピトー管がパージ中である場合
は、前記排ガス圧力信号及び差圧信号に基づいて排ガス
流量を演算するようにしたことを特徴とする排ガス流量
計測システム。 - 【請求項4】 前記差圧伝送器からの差圧信号に基づい
て得られる流量、前記一対の圧力伝送器からの排ガス圧
力信号に基づいて得られる圧力差に関する圧力差信号、
及び、前記一対のパージ用弁の動作状態に関する状態信
号がそれぞれ演算要素として供給される演算部を前記制
御装置に設け、前記一対のパージ用弁の動作状態に関す
る状態信号に基づいてパージ中であるか否かの判断を行
って排ガス流量の計測を行なうようにしたことを特徴と
する請求項3に記載の排ガス流量計測システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15599698A JPH11351923A (ja) | 1998-06-04 | 1998-06-04 | 排ガス流量計測システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15599698A JPH11351923A (ja) | 1998-06-04 | 1998-06-04 | 排ガス流量計測システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11351923A true JPH11351923A (ja) | 1999-12-24 |
Family
ID=15618074
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15599698A Withdrawn JPH11351923A (ja) | 1998-06-04 | 1998-06-04 | 排ガス流量計測システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11351923A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103616050A (zh) * | 2013-11-21 | 2014-03-05 | 辽宁毕托巴科技有限公司 | 荒煤气毕托巴流量传感器 |
-
1998
- 1998-06-04 JP JP15599698A patent/JPH11351923A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103616050A (zh) * | 2013-11-21 | 2014-03-05 | 辽宁毕托巴科技有限公司 | 荒煤气毕托巴流量传感器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050906 |