JPH11351149A - ポンプの軸シール装置 - Google Patents
ポンプの軸シール装置Info
- Publication number
- JPH11351149A JPH11351149A JP10161109A JP16110998A JPH11351149A JP H11351149 A JPH11351149 A JP H11351149A JP 10161109 A JP10161109 A JP 10161109A JP 16110998 A JP16110998 A JP 16110998A JP H11351149 A JPH11351149 A JP H11351149A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seal
- ring
- pump
- shaft seal
- seal device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Details Of Reciprocating Pumps (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 高温の作動液を取り扱うポンプの軸シール装
置において、高温の作動液にさらされた時に機能してこ
の作動液が外部に流出するのを防止する非常用のバック
アップシールを備えた、ポンプの軸シール装置を提供す
る。 【解決手段】 常用の軸シール装置の外側に設置された
ランナディスク9と、所定値より高温で延びる形状記憶
合金製の伸縮リング10と、該伸縮リング10が延びる
方向の先端部に取り付けられたシールリップ11とを具
備し、前記伸縮リング10が延びた時、前記シールリッ
プ11を前記ランナディスク9に接触させてシールする
バックアップシールを設けた。
置において、高温の作動液にさらされた時に機能してこ
の作動液が外部に流出するのを防止する非常用のバック
アップシールを備えた、ポンプの軸シール装置を提供す
る。 【解決手段】 常用の軸シール装置の外側に設置された
ランナディスク9と、所定値より高温で延びる形状記憶
合金製の伸縮リング10と、該伸縮リング10が延びる
方向の先端部に取り付けられたシールリップ11とを具
備し、前記伸縮リング10が延びた時、前記シールリッ
プ11を前記ランナディスク9に接触させてシールする
バックアップシールを設けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作動液を圧送する
ポンプの軸シール装置に係り、特に、高温の作動液を取
り扱うポンプに適した軸シール装置に関するものであ
る。
ポンプの軸シール装置に係り、特に、高温の作動液を取
り扱うポンプに適した軸シール装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図2に高温液を取り扱う従来の高温液ポ
ンプの軸シール構造の一例を示す。なお、図中の符号1
が回転軸、2がポンプケーシング、4aがシールカバ
ー、5がNO.1シールランナー、6がNo.1シール
リング、7がNo.2シールランナー、8がNo.2シ
ールリング、12,13,14がOリング、15がパー
ジ水給排口である。
ンプの軸シール構造の一例を示す。なお、図中の符号1
が回転軸、2がポンプケーシング、4aがシールカバ
ー、5がNO.1シールランナー、6がNo.1シール
リング、7がNo.2シールランナー、8がNo.2シ
ールリング、12,13,14がOリング、15がパー
ジ水給排口である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の軸シー
ル装置の場合、シール破損時又は電源喪失などによる常
用のシール系統の故障で冷却用パージ水の注入が停止し
て耐熱性に劣るOリングが損傷しシール機能が失われた
時、ポンプで圧送している高温液が軸シール装置を通っ
て外部に流出する恐れがある。しかしながら、従来のポ
ンプの軸シール装置では、常用のシール系統をバックア
ップするものがなく、高温液の流出を阻止することはで
きなかった。
ル装置の場合、シール破損時又は電源喪失などによる常
用のシール系統の故障で冷却用パージ水の注入が停止し
て耐熱性に劣るOリングが損傷しシール機能が失われた
時、ポンプで圧送している高温液が軸シール装置を通っ
て外部に流出する恐れがある。しかしながら、従来のポ
ンプの軸シール装置では、常用のシール系統をバックア
ップするものがなく、高温液の流出を阻止することはで
きなかった。
【0004】そこで本発明は、高温の作動液を取り扱う
ポンプの軸シール装置において、高温の作動液にさらさ
れた時に機能してこの作動液が外部に流出するのを防止
する非常用のバックアップシールを備えた、ポンプの軸
シール装置を提供することを課題としている。
ポンプの軸シール装置において、高温の作動液にさらさ
れた時に機能してこの作動液が外部に流出するのを防止
する非常用のバックアップシールを備えた、ポンプの軸
シール装置を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明においては以下の手段を採用した。請求項1
に記載のポンプの軸シール装置は、常用の軸シール装置
の外側に設置されたランナディスクと、所定値より高温
で延びる形状記憶合金製の伸縮リングと、該伸縮リング
が延びる方向の先端部に取り付けられたシールリップと
を具備し、前記伸縮リングが延びた時、前記シールリッ
プを前記ランナディスクに接触させてシールするバック
アップシールを設けたことを特徴とするものである。
め、本発明においては以下の手段を採用した。請求項1
に記載のポンプの軸シール装置は、常用の軸シール装置
の外側に設置されたランナディスクと、所定値より高温
で延びる形状記憶合金製の伸縮リングと、該伸縮リング
が延びる方向の先端部に取り付けられたシールリップと
を具備し、前記伸縮リングが延びた時、前記シールリッ
プを前記ランナディスクに接触させてシールするバック
アップシールを設けたことを特徴とするものである。
【0006】このようなポンプの軸シール装置によれ
ば、形状記憶合金製の伸縮リングが所定値よりも高温の
作動液にさらされることで延びるので、この結果、その
先端のシールリップをランナディスクに接触させてシー
ルするバックアップシールが常用シールの外側に形成さ
れる。
ば、形状記憶合金製の伸縮リングが所定値よりも高温の
作動液にさらされることで延びるので、この結果、その
先端のシールリップをランナディスクに接触させてシー
ルするバックアップシールが常用シールの外側に形成さ
れる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
に示して説明する。図1において、符号の1が回転軸、
2がポンプケーシング、3がシール箱、4がシールカバ
ーであり、No.1シールランナ5、No.1シールリ
ング6、No.2シールランナ7及びNo.2シールリ
ング8により常用の軸シール装置を構成している。
に示して説明する。図1において、符号の1が回転軸、
2がポンプケーシング、3がシール箱、4がシールカバ
ーであり、No.1シールランナ5、No.1シールリ
ング6、No.2シールランナ7及びNo.2シールリ
ング8により常用の軸シール装置を構成している。
【0008】本発明ではさらに、上述した常用の軸シー
ル装置に加えて、非常用のバックアップシール装置が設
けられている。このバックアップシール装置は、上述し
た常用の軸シール装置の外側(図1の紙面上側)に配設
され、シール箱3及びシールカバー4で形成された空間
内に配設されたランナーディスク9、形状記憶合金製の
伸縮リング10、及びこの伸縮リング10に固定された
シールリップ11により構成される。
ル装置に加えて、非常用のバックアップシール装置が設
けられている。このバックアップシール装置は、上述し
た常用の軸シール装置の外側(図1の紙面上側)に配設
され、シール箱3及びシールカバー4で形成された空間
内に配設されたランナーディスク9、形状記憶合金製の
伸縮リング10、及びこの伸縮リング10に固定された
シールリップ11により構成される。
【0009】伸縮リング10は、回転軸1の外周面に沿
って軸方向に伸縮可能な伸縮部10aと、該伸縮部10
aの両端部から回転軸1と垂直な方向へ延びる側壁部1
0b,10cとにより、ほぼコ字状の断面に形成されて
いる。伸縮部10aは、通常湾曲した状態の形状をして
いるが、所定値以上の高温では、軸方向のランナーディ
スク9側へ延びて回転軸1と平行なほぼ直線状となる特
性を有する形状記憶合金である。シールリップ11は、
側壁部10bがランナーディスク9と対向する面に取り
付けられており、伸縮部10aの伸縮で側壁部10bと
一体に軸方向に移動可能に構成されている。なお、シー
ルリップ11には、高温においても十分なシール機能を
発揮できるシール材料を、作動流体の温度に応じて適宜
選択すればよい。
って軸方向に伸縮可能な伸縮部10aと、該伸縮部10
aの両端部から回転軸1と垂直な方向へ延びる側壁部1
0b,10cとにより、ほぼコ字状の断面に形成されて
いる。伸縮部10aは、通常湾曲した状態の形状をして
いるが、所定値以上の高温では、軸方向のランナーディ
スク9側へ延びて回転軸1と平行なほぼ直線状となる特
性を有する形状記憶合金である。シールリップ11は、
側壁部10bがランナーディスク9と対向する面に取り
付けられており、伸縮部10aの伸縮で側壁部10bと
一体に軸方向に移動可能に構成されている。なお、シー
ルリップ11には、高温においても十分なシール機能を
発揮できるシール材料を、作動流体の温度に応じて適宜
選択すればよい。
【0010】そして、ランナーディスク9とシールリッ
プ11との間には、所定値以上の高温に接することのな
い常時においては、隙間Sが形成されている。しかし、
常用の軸シール装置が破損したり、あるいはパージ水が
停止するなどして伸縮リング10が高温の作動液にさら
されるようになると、形状記憶合金の特性により伸縮リ
ング10が軸方向のランナディスク9側へ延び、シール
リップ11とランナーディスク9が接触して上述した隙
間Sを閉じるように設定してあるので、結果的にバック
アップシール装置が閉じられる。なお、符号の12,1
3,14はOリング、15はパージ水給排口である。
プ11との間には、所定値以上の高温に接することのな
い常時においては、隙間Sが形成されている。しかし、
常用の軸シール装置が破損したり、あるいはパージ水が
停止するなどして伸縮リング10が高温の作動液にさら
されるようになると、形状記憶合金の特性により伸縮リ
ング10が軸方向のランナディスク9側へ延び、シール
リップ11とランナーディスク9が接触して上述した隙
間Sを閉じるように設定してあるので、結果的にバック
アップシール装置が閉じられる。なお、符号の12,1
3,14はOリング、15はパージ水給排口である。
【0011】このようにして、常用の軸シール装置の外
側に高温で形状が変化する非常用のバックアップシール
を設定することにより、通常時(低温時)にはバックア
ップシールのシールリップ11とランナーディスク9は
接触しないためシール機能を発揮しないが、非常時(高
温時)には形状記憶合金製の伸縮リング10がランナー
ディスク9へ向けて軸方向へ延び、シールリップ11と
ランナーディスク9が接触して隙間Sを閉じるので、シ
ール機能が発揮されて高温水の外部への流出を予防する
ことができる。
側に高温で形状が変化する非常用のバックアップシール
を設定することにより、通常時(低温時)にはバックア
ップシールのシールリップ11とランナーディスク9は
接触しないためシール機能を発揮しないが、非常時(高
温時)には形状記憶合金製の伸縮リング10がランナー
ディスク9へ向けて軸方向へ延び、シールリップ11と
ランナーディスク9が接触して隙間Sを閉じるので、シ
ール機能が発揮されて高温水の外部への流出を予防する
ことができる。
【0012】なお、上述した実施の形態では、シールリ
ップ11が軸方向に移動して隙間Sを閉じるように構成
されていたが、他の実施の形態では、ランナーディスク
9をL字状の断面にするなどして回転軸9と平行な面を
形成しておき、形状記憶合金製の伸縮リング10が回転
軸と直交する方向にシールリップ11を移動させるよう
に変形して隙間を開閉するようにしてもよい。
ップ11が軸方向に移動して隙間Sを閉じるように構成
されていたが、他の実施の形態では、ランナーディスク
9をL字状の断面にするなどして回転軸9と平行な面を
形成しておき、形状記憶合金製の伸縮リング10が回転
軸と直交する方向にシールリップ11を移動させるよう
に変形して隙間を開閉するようにしてもよい。
【0013】
【発明の効果】上述した本発明のポンプのシール構造に
よれば、常用軸シールが破損した場合やパージ水が停止
した場合など伸縮リングが所定値以上の高温にさらされ
れば、バックアップシールが自動でシール機能を遂行す
るので、高温の作動液の外部への流出を防止することが
できる。
よれば、常用軸シールが破損した場合やパージ水が停止
した場合など伸縮リングが所定値以上の高温にさらされ
れば、バックアップシールが自動でシール機能を遂行す
るので、高温の作動液の外部への流出を防止することが
できる。
【図1】 本発明によるポンプの軸シール構造の実施の
形態を示す要部断面図である。
形態を示す要部断面図である。
【図2】 従来の軸シール構造を示す要部断面図であ
る。
る。
1 回転軸 2 ポンプケーシング 3 シール箱 4,4a シールカバー 5 No.1シールランナー 6 No.1シールリング 7 No.2シールランナー 8 No.2シールリング 9 ランナーディスク 10 伸縮リング 10a 伸縮部 10b,10c 側壁部 11 シールリップ 12,13,14 Oリング 15 パージ水給排口 S 隙間
Claims (1)
- 【請求項1】 常用の軸シール装置の外側に設置された
ランナディスクと、所定値より高温で延びる形状記憶合
金製の伸縮リングと、該伸縮リングが延びる方向の先端
部に取り付けられたシールリップとを具備し、前記伸縮
リングが延びた時、前記シールリップを前記ランナディ
スクに接触させてシールするバックアップシールを設け
たことを特徴とするポンプの軸シール装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10161109A JPH11351149A (ja) | 1998-06-09 | 1998-06-09 | ポンプの軸シール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10161109A JPH11351149A (ja) | 1998-06-09 | 1998-06-09 | ポンプの軸シール装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11351149A true JPH11351149A (ja) | 1999-12-21 |
Family
ID=15728786
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10161109A Withdrawn JPH11351149A (ja) | 1998-06-09 | 1998-06-09 | ポンプの軸シール装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11351149A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2528836A (en) * | 2014-06-26 | 2016-02-10 | Aes Eng Ltd | Mechanical seal control mechanism |
CN106934104A (zh) * | 2017-02-17 | 2017-07-07 | 江苏大学 | 一种泵站用的虹吸式出水流道的设计方法 |
US10311984B2 (en) | 2012-09-28 | 2019-06-04 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Shaft sealing structure and reactor coolant pump |
-
1998
- 1998-06-09 JP JP10161109A patent/JPH11351149A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10311984B2 (en) | 2012-09-28 | 2019-06-04 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Shaft sealing structure and reactor coolant pump |
GB2528836A (en) * | 2014-06-26 | 2016-02-10 | Aes Eng Ltd | Mechanical seal control mechanism |
GB2528836B (en) * | 2014-06-26 | 2017-12-27 | Aes Eng Ltd | Mechanical seal control mechanism |
CN106934104A (zh) * | 2017-02-17 | 2017-07-07 | 江苏大学 | 一种泵站用的虹吸式出水流道的设计方法 |
CN106934104B (zh) * | 2017-02-17 | 2020-08-28 | 江苏大学 | 一种泵站用的虹吸式出水流道的设计方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050906 |