JPH11351049A - パラメータ推定制御装置 - Google Patents
パラメータ推定制御装置Info
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- JPH11351049A JPH11351049A JP10162101A JP16210198A JPH11351049A JP H11351049 A JPH11351049 A JP H11351049A JP 10162101 A JP10162101 A JP 10162101A JP 16210198 A JP16210198 A JP 16210198A JP H11351049 A JPH11351049 A JP H11351049A
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- control
- neural network
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- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Feedback Control In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 コストや開発工数を抑制して、ニューラルネ
ットワークをソフトセンサとして用いることによる、安
定な制御を実現する。 【解決手段】 制御対象101に対して制御を行う、高
精度のセンサの検出信号を教師信号として学習されたニ
ューラルネットワークNN2 102と、NN2の生成
する推定値に基づき、該推定値の変動幅に対応した演算
処理によって制御量を生成する制御量演算手段103と
を備えた装置であり、NN2をソフトセンサとし、制御
量演算手段103が実行する制御対象モデル対応演算処
理によって、制御を行う。
ットワークをソフトセンサとして用いることによる、安
定な制御を実現する。 【解決手段】 制御対象101に対して制御を行う、高
精度のセンサの検出信号を教師信号として学習されたニ
ューラルネットワークNN2 102と、NN2の生成
する推定値に基づき、該推定値の変動幅に対応した演算
処理によって制御量を生成する制御量演算手段103と
を備えた装置であり、NN2をソフトセンサとし、制御
量演算手段103が実行する制御対象モデル対応演算処
理によって、制御を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパラメータ推定制御
装置、およびパラメータ推定制御方法に関し、特に、ニ
ューラルネットワークを用いて制御対象の制御に関する
パラメータを推定し、該推定したパラメータに基づいて
制御対象の制御を行うパラメータ推定制御装置、および
パラメータ推定制御方法に関する。
装置、およびパラメータ推定制御方法に関し、特に、ニ
ューラルネットワークを用いて制御対象の制御に関する
パラメータを推定し、該推定したパラメータに基づいて
制御対象の制御を行うパラメータ推定制御装置、および
パラメータ推定制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、演算や制御に用いられるデジタル
計算機の主流は、フォンノイマン型アーキテクチュアと
呼ばれる、プログラム内蔵方式、命令逐次実行方式のも
のである。一方、人間の脳の働きの基本となる神経細胞
の連結をモデル化したものに基づくニューラルネットワ
ークについても、長く研究が続けられており、フォンノ
イマン型コンピュータが不得意とするパターン処理を要
求される分野や、非線形性が強く解析が困難な対象を有
する分野等において、予測や制御への応用が図られてお
り、実用化が進んでいる分野もある。
計算機の主流は、フォンノイマン型アーキテクチュアと
呼ばれる、プログラム内蔵方式、命令逐次実行方式のも
のである。一方、人間の脳の働きの基本となる神経細胞
の連結をモデル化したものに基づくニューラルネットワ
ークについても、長く研究が続けられており、フォンノ
イマン型コンピュータが不得意とするパターン処理を要
求される分野や、非線形性が強く解析が困難な対象を有
する分野等において、予測や制御への応用が図られてお
り、実用化が進んでいる分野もある。
【0003】ニューラルネットワークにおいては、モデ
ルシステムとして神経細胞を単純化したユニットと呼ば
れる多入力・多出力の素子を複数備え、学習によってユ
ニット同士の結合を生成・変化させるものであり、ユニ
ットは、フィードフォワードタイプの階層型ネットワー
クや、フィードバックタイプの相互結合型ネットワーク
を形成するものとなる。
ルシステムとして神経細胞を単純化したユニットと呼ば
れる多入力・多出力の素子を複数備え、学習によってユ
ニット同士の結合を生成・変化させるものであり、ユニ
ットは、フィードフォワードタイプの階層型ネットワー
クや、フィードバックタイプの相互結合型ネットワーク
を形成するものとなる。
【0004】図20は、ユニットが多層構造を形成する
階層型ネットワークを説明するための図である。図示す
るようにこのようなニューラルネットワークにおいて
は、当該ニューラルネットワークの処理対象を入力する
入力層と、当該ニューラルネットワークの処理結果を出
力する出力層との間に、いくつかの中間層を含むもので
ある。各階層に属するユニットは、隣接する階層のユニ
ットと結合を構成するものとなっているが、このような
結合の構造(結合荷重、または結合係数で表される。)
は、ある入力に対して所望される信号を出力すべく学習
により形成されるものである。図示するような階層型ネ
ットワーク構造のニューラルネットワークに有用な学習
法にバックプロパゲーション法があり、工学的に実現し
得るユニット数で構成されるニューラルネットワークを
提供し得るものとして注目されている。また、学習方法
としては、人間側より出力を与える「教師あり学習」
と、ニューラルネットワーク自身が入力信号の統計的性
質に対応して、自身の構造を形成する「教師なし学習」
とがあり、ニューラルネットワークの応用分野等に対応
して方法が選択される。
階層型ネットワークを説明するための図である。図示す
るようにこのようなニューラルネットワークにおいて
は、当該ニューラルネットワークの処理対象を入力する
入力層と、当該ニューラルネットワークの処理結果を出
力する出力層との間に、いくつかの中間層を含むもので
ある。各階層に属するユニットは、隣接する階層のユニ
ットと結合を構成するものとなっているが、このような
結合の構造(結合荷重、または結合係数で表される。)
は、ある入力に対して所望される信号を出力すべく学習
により形成されるものである。図示するような階層型ネ
ットワーク構造のニューラルネットワークに有用な学習
法にバックプロパゲーション法があり、工学的に実現し
得るユニット数で構成されるニューラルネットワークを
提供し得るものとして注目されている。また、学習方法
としては、人間側より出力を与える「教師あり学習」
と、ニューラルネットワーク自身が入力信号の統計的性
質に対応して、自身の構造を形成する「教師なし学習」
とがあり、ニューラルネットワークの応用分野等に対応
して方法が選択される。
【0005】ニューラルネットワークを用いて制御を行
う場合、一般に、図20に示す階層型ネットワークのニ
ューラルネットワークにおいて、制御を実行すると考え
られる範囲を学習領域とし、学習領域内において学習を
させたニューラルネットワークを用いて制御に必要なパ
ラメータを推定し、該推定したパラメータに基づいて制
御を行うということがなされている。
う場合、一般に、図20に示す階層型ネットワークのニ
ューラルネットワークにおいて、制御を実行すると考え
られる範囲を学習領域とし、学習領域内において学習を
させたニューラルネットワークを用いて制御に必要なパ
ラメータを推定し、該推定したパラメータに基づいて制
御を行うということがなされている。
【0006】図15は、従来の技術によるニューラルネ
ットワークにおける、推定値(パラメータ)算出方法を
示す図である。図示するように、制御対象1501に対
してニューラルネットワーク(NN)演算部1502を
用いて推定値を取得するものであり、制御対象1501
に対する入力をU、出力をYとし、これら入出力の時系
列データを含む運転パラメータZをNN演算部1502
の入力とし、処理の結果を出力Xとして取得できるもの
である。取得された推定値Xを用いることによって、制
御対象からの制御出力Yが目標値となるように、制御対
象への入力制御量Uを算出することができる。NN演算
部1502のNNは、図20に示す階層型ネットワーク
において1層の中間層を有する3層構造のものであり、
層間の出力は、シグモイド関数等の関数演算処理によっ
て得られるものであるとする。
ットワークにおける、推定値(パラメータ)算出方法を
示す図である。図示するように、制御対象1501に対
してニューラルネットワーク(NN)演算部1502を
用いて推定値を取得するものであり、制御対象1501
に対する入力をU、出力をYとし、これら入出力の時系
列データを含む運転パラメータZをNN演算部1502
の入力とし、処理の結果を出力Xとして取得できるもの
である。取得された推定値Xを用いることによって、制
御対象からの制御出力Yが目標値となるように、制御対
象への入力制御量Uを算出することができる。NN演算
部1502のNNは、図20に示す階層型ネットワーク
において1層の中間層を有する3層構造のものであり、
層間の出力は、シグモイド関数等の関数演算処理によっ
て得られるものであるとする。
【0007】このようなニューラルネットワークを用い
た制御システムとしては、特開平8−74636に開示
された空燃比制御装置や、特願平9−238017に開
示されたパラメータ推定装置がある。以下に、特願平9
−238017に示された、従来の技術によるニューラ
ルネットワークを用いる自動車の内燃エンジンの空燃比
制御について説明する。
た制御システムとしては、特開平8−74636に開示
された空燃比制御装置や、特願平9−238017に開
示されたパラメータ推定装置がある。以下に、特願平9
−238017に示された、従来の技術によるニューラ
ルネットワークを用いる自動車の内燃エンジンの空燃比
制御について説明する。
【0008】図16は、従来の技術によるニューラルネ
ットワークを用いた空燃比制御システムを示す図であ
る。図示するように、システムは、NN演算部160
1、燃料噴射量算出部1602、およびエンジン160
3aとエンジン状態検出部1603bから構成されてい
る。このシステムにおいては、エンジンが制御対象であ
り、当該エンジンの出力である空燃比(A/F)を目標
値とするように、制御量である燃料噴射量を調整するフ
ィードバック制御を行うものである。
ットワークを用いた空燃比制御システムを示す図であ
る。図示するように、システムは、NN演算部160
1、燃料噴射量算出部1602、およびエンジン160
3aとエンジン状態検出部1603bから構成されてい
る。このシステムにおいては、エンジンが制御対象であ
り、当該エンジンの出力である空燃比(A/F)を目標
値とするように、制御量である燃料噴射量を調整するフ
ィードバック制御を行うものである。
【0009】図16において、NN演算部1601は、
状態検出部1603bからエンジン1603aの状態を
示す諸量を入力し、ニューラルネットワークによって空
燃比挙動を示す推定値を生成する。燃料噴射量算出部1
602は、NN演算部1601が生成した推定値と、目
標値とに基づいて、フィードバック制御により、空燃比
を目標値とし得るような燃料噴射量を算出する。
状態検出部1603bからエンジン1603aの状態を
示す諸量を入力し、ニューラルネットワークによって空
燃比挙動を示す推定値を生成する。燃料噴射量算出部1
602は、NN演算部1601が生成した推定値と、目
標値とに基づいて、フィードバック制御により、空燃比
を目標値とし得るような燃料噴射量を算出する。
【0010】このように構成されたシステムにおける空
燃比制御の動作は以下のように行われる。まずあらかじ
め設定された燃料噴射量を用いてエンジン1603aを
駆動させる。そして、運転状態にあるエンジン1603
aに対して状態検出部1603bは、エンジン1603
aの状態を表す複数の物理量を取得する。ここでは、エ
ンジンの回転数(Ne)、吸入空気圧(Pb)、スロッ
トル開度(THL)、燃料噴射量(Gf)、吸入空気温
(Ta)、冷却水温(Tw)、および空燃比(A/F
k)を検出するものとする。
燃比制御の動作は以下のように行われる。まずあらかじ
め設定された燃料噴射量を用いてエンジン1603aを
駆動させる。そして、運転状態にあるエンジン1603
aに対して状態検出部1603bは、エンジン1603
aの状態を表す複数の物理量を取得する。ここでは、エ
ンジンの回転数(Ne)、吸入空気圧(Pb)、スロッ
トル開度(THL)、燃料噴射量(Gf)、吸入空気温
(Ta)、冷却水温(Tw)、および空燃比(A/F
k)を検出するものとする。
【0011】状態検出部1603bは、検出結果をNN
演算部1601に出力し、ニューロ演算部1601は、
複数のパラメータを入力とし、真の空燃比(A/Fr)
挙動をニューラルネットワークにより推定する。NN演
算部1601は、生成した推定値(A/FNN)を燃料
噴射量算出部1602に出力する。そして、燃料噴射量
算出部1602は、この空燃比(A/F)推定値(A/
FNN)と目標空燃比(A/Fref )との偏差を小さく
するように、フィードバック制御を行って、目的の空燃
比を実現するような燃料噴射量(Gb)を算出する。
演算部1601に出力し、ニューロ演算部1601は、
複数のパラメータを入力とし、真の空燃比(A/Fr)
挙動をニューラルネットワークにより推定する。NN演
算部1601は、生成した推定値(A/FNN)を燃料
噴射量算出部1602に出力する。そして、燃料噴射量
算出部1602は、この空燃比(A/F)推定値(A/
FNN)と目標空燃比(A/Fref )との偏差を小さく
するように、フィードバック制御を行って、目的の空燃
比を実現するような燃料噴射量(Gb)を算出する。
【0012】このような、ニューラルネットワークを用
いた制御システムでは、空燃比センサでは過渡時等にお
いては追従できない真の空燃比挙動を推定して適切に制
御することが可能なものとなる。すなわち、通常のセン
サでは応答遅れが生じることもあり、また、燃焼ガスの
排気管移動に要する時間のための系自体の遅れも存在す
るので、遅延無しに検出することができない過渡状態等
においては、真の空燃比(A/Fr)の値を取得するこ
とは困難であり、ニューラルネットワークの生成する推
定値により、適正な空燃比の制御が可能となる。この点
について、以下に、さらに説明する。
いた制御システムでは、空燃比センサでは過渡時等にお
いては追従できない真の空燃比挙動を推定して適切に制
御することが可能なものとなる。すなわち、通常のセン
サでは応答遅れが生じることもあり、また、燃焼ガスの
排気管移動に要する時間のための系自体の遅れも存在す
るので、遅延無しに検出することができない過渡状態等
においては、真の空燃比(A/Fr)の値を取得するこ
とは困難であり、ニューラルネットワークの生成する推
定値により、適正な空燃比の制御が可能となる。この点
について、以下に、さらに説明する。
【0013】まず、空燃比制御の目的であるが、自動車
より排出される排気ガス中に含まれる有毒ガスであるN
Ox、CO、HCについては、各国における規制値をク
リアしなくてはならず、一般には触媒を用いて低減させ
るという方法が採られ、代表的な触媒として三元触媒が
使用されるものとなっている。このような触媒がこれら
の有害ガスをより最も効果的に浄化するためには、空燃
比を触媒が効果的に働くことのできる一定値に保つ必要
があり、このために空燃比を自動車の運転状態にかかわ
らず一定に保つ空燃比制御が必要となる。
より排出される排気ガス中に含まれる有毒ガスであるN
Ox、CO、HCについては、各国における規制値をク
リアしなくてはならず、一般には触媒を用いて低減させ
るという方法が採られ、代表的な触媒として三元触媒が
使用されるものとなっている。このような触媒がこれら
の有害ガスをより最も効果的に浄化するためには、空燃
比を触媒が効果的に働くことのできる一定値に保つ必要
があり、このために空燃比を自動車の運転状態にかかわ
らず一定に保つ空燃比制御が必要となる。
【0014】このような空燃比制御は、空燃比センサを
用いて実行されるものであり、通常は、スロットル開度
等の変化に応じて、燃料噴射量の増量補正、減量補正等
を行うフィードフォワード制御を実行し、さらに定常時
における制御の精度の向上のためにフィードバック制御
をも併用するものである。このような制御による場合、
アイドル時や定速走行時などのほぼ定常状態を保つ運転
域では、よい結果を得ることができる。しかし、加減速
時などの過渡状態においては、空燃比センサの応答の遅
れや気筒内に実際に流入する燃料量等が運転状態や外部
環境により変化していく等の解析困難な要因により、空
燃比を単純なフィードフォワード制御やフィードバック
制御のみで一定値に保つのは現実には非常に困難であ
る。
用いて実行されるものであり、通常は、スロットル開度
等の変化に応じて、燃料噴射量の増量補正、減量補正等
を行うフィードフォワード制御を実行し、さらに定常時
における制御の精度の向上のためにフィードバック制御
をも併用するものである。このような制御による場合、
アイドル時や定速走行時などのほぼ定常状態を保つ運転
域では、よい結果を得ることができる。しかし、加減速
時などの過渡状態においては、空燃比センサの応答の遅
れや気筒内に実際に流入する燃料量等が運転状態や外部
環境により変化していく等の解析困難な要因により、空
燃比を単純なフィードフォワード制御やフィードバック
制御のみで一定値に保つのは現実には非常に困難であ
る。
【0015】従来の技術によるニューラルネットワーク
を用いた空燃比制御システムにおいては、空燃比制御の
精度を向上させるために、上記燃料付着等の非線形要素
をニューラルネットワークにより学習させ、この学習さ
せたニューラルネットワークを用いて燃料噴射量の補正
量を過渡時の応答性能の向上を図るように制御するもの
である。
を用いた空燃比制御システムにおいては、空燃比制御の
精度を向上させるために、上記燃料付着等の非線形要素
をニューラルネットワークにより学習させ、この学習さ
せたニューラルネットワークを用いて燃料噴射量の補正
量を過渡時の応答性能の向上を図るように制御するもの
である。
【0016】上記の例は、センサの限界を補うためのニ
ューラルネットワークの応用であるが、以下に従来の技
術による、ニューラルネットワークの、いわゆるソフト
センサとしての応用について説明する。ここでソフトセ
ンサとは、演算処理により機械的センサの代替として機
能するものをいう。
ューラルネットワークの応用であるが、以下に従来の技
術による、ニューラルネットワークの、いわゆるソフト
センサとしての応用について説明する。ここでソフトセ
ンサとは、演算処理により機械的センサの代替として機
能するものをいう。
【0017】図17は、センサを用いた通常の制御シス
テムを示す図である。このようなシステムにおいては、
ある制御対象からの出力を目標値に近づけるような制御
を行う場合、その出力値を、またはその出力値の指標と
なるような関連する状態量を検出し、該検出した状態量
と目標値との誤差を取得し、目標値との誤差が0(ZE
RO)となるように設計された制御器を用いて、上記の
検出値(出力値、または指標値)に基づくフィードバッ
ク制御を行い、制御対象に対する入力(制御量)を決定
する。
テムを示す図である。このようなシステムにおいては、
ある制御対象からの出力を目標値に近づけるような制御
を行う場合、その出力値を、またはその出力値の指標と
なるような関連する状態量を検出し、該検出した状態量
と目標値との誤差を取得し、目標値との誤差が0(ZE
RO)となるように設計された制御器を用いて、上記の
検出値(出力値、または指標値)に基づくフィードバッ
ク制御を行い、制御対象に対する入力(制御量)を決定
する。
【0018】同図に示すように、制御システムは制御対
象1701と、センサ1 1702と、制御量演算手段
1703とから構成されている。制御対象1701は、
目標値に近づけるべき状態量を出力する。センサ1 1
702は、適切な制御のために十分な精度を有する高精
度センサであり、制御対象1701が出力する状態量を
検出して検出値Y1を取得する。制御量演算手段170
3は、センサ1 1702が取得した検出値Y1に基づ
いて、制御対象1701に入力すべき入力値(制御量)
を演算により取得する。
象1701と、センサ1 1702と、制御量演算手段
1703とから構成されている。制御対象1701は、
目標値に近づけるべき状態量を出力する。センサ1 1
702は、適切な制御のために十分な精度を有する高精
度センサであり、制御対象1701が出力する状態量を
検出して検出値Y1を取得する。制御量演算手段170
3は、センサ1 1702が取得した検出値Y1に基づ
いて、制御対象1701に入力すべき入力値(制御量)
を演算により取得する。
【0019】このような制御システムにおいては、制御
性能は状態を検出するセンサ1の精度に大きく依存する
こととなるので、フィードバック制御を適切に行うため
には、上記のようにセンサ1 1702が十分に高精度
のものであることが必要となる。しかし、一般に高性能
センサは高コストであり、量産モデルにおいて装備する
ことが困難である。そこで、高性能センサの代わりにソ
フトセンサとしてニューラルネットワークを用いること
が考えられる。すなわち、高性能センサ出力を教師信号
としニューラルネットワークを学習させることにより、
高性能センサ挙動を実現することを図るものである。
性能は状態を検出するセンサ1の精度に大きく依存する
こととなるので、フィードバック制御を適切に行うため
には、上記のようにセンサ1 1702が十分に高精度
のものであることが必要となる。しかし、一般に高性能
センサは高コストであり、量産モデルにおいて装備する
ことが困難である。そこで、高性能センサの代わりにソ
フトセンサとしてニューラルネットワークを用いること
が考えられる。すなわち、高性能センサ出力を教師信号
としニューラルネットワークを学習させることにより、
高性能センサ挙動を実現することを図るものである。
【0020】図18は、図17のセンサ1 1702の
代替となるニューラルネットワークを実現するための、
ニューラルネットワークの学習システムを示す図であ
る。図示するように、この学習システムは、制御量発生
器1800と、制御対象1801と、ニューラルネット
ワークNN1 1802と、センサ1 1804とから
構成されている。
代替となるニューラルネットワークを実現するための、
ニューラルネットワークの学習システムを示す図であ
る。図示するように、この学習システムは、制御量発生
器1800と、制御対象1801と、ニューラルネット
ワークNN1 1802と、センサ1 1804とから
構成されている。
【0021】制御量発生器1800は、制御対象180
1に入力する制御量を発生する。このような学習システ
ムにおいては、想定される入力範囲(運転領域)を学習
領域とするものであって、制御量発生器1800は運転
領域内の制御量を発生するように設定される。制御対象
1801は、ニューラルネットワークをセンサ代替とし
て用いる制御の対象となるものである。ニューラルネッ
トワークNN1 1802は、センサ1 1804の代
替として用いるソフトセンサとすべく、学習をさせるニ
ューラルネットワークである。センサ1 1804は、
適切な制御のために十分な精度を有する高精度センサで
ある。
1に入力する制御量を発生する。このような学習システ
ムにおいては、想定される入力範囲(運転領域)を学習
領域とするものであって、制御量発生器1800は運転
領域内の制御量を発生するように設定される。制御対象
1801は、ニューラルネットワークをセンサ代替とし
て用いる制御の対象となるものである。ニューラルネッ
トワークNN1 1802は、センサ1 1804の代
替として用いるソフトセンサとすべく、学習をさせるニ
ューラルネットワークである。センサ1 1804は、
適切な制御のために十分な精度を有する高精度センサで
ある。
【0022】このように構成された従来の技術によるニ
ューラルネットワーク学習システムにおける学習の際の
動作を以下に説明する。まず、制御量発生器1800は
制御量Uを発生し、該発生した制御量Uを制御対象18
01と、NN1 1802とに出力する。制御対象18
01は所定の動作を行い、制御量Uに対応した出力をす
る。センサ1 1804は、制御対象1801の出力を
検出し、検出の結果を示す信号Y1を、NN1に対して
の教師信号として出力する。
ューラルネットワーク学習システムにおける学習の際の
動作を以下に説明する。まず、制御量発生器1800は
制御量Uを発生し、該発生した制御量Uを制御対象18
01と、NN1 1802とに出力する。制御対象18
01は所定の動作を行い、制御量Uに対応した出力をす
る。センサ1 1804は、制御対象1801の出力を
検出し、検出の結果を示す信号Y1を、NN1に対して
の教師信号として出力する。
【0023】NN1 1802は、制御量Uとともに、
制御対象1801の状態を示す状態量(通常は複数とな
る)Zを入力し、これに対応して推定値Ynnを出力す
る。推定値Ynnは教師信号Y1と比較され、該比較の
結果に基づいて、ニューラルネットワークNN1の推定
値Ynnが、教師信号Y1となるように、NN1の結合
係数を例えばバックプロパゲーション法等により学習す
る。
制御対象1801の状態を示す状態量(通常は複数とな
る)Zを入力し、これに対応して推定値Ynnを出力す
る。推定値Ynnは教師信号Y1と比較され、該比較の
結果に基づいて、ニューラルネットワークNN1の推定
値Ynnが、教師信号Y1となるように、NN1の結合
係数を例えばバックプロパゲーション法等により学習す
る。
【0024】このように構成された学習システムにおい
て、ニューラルネットワークNN1はセンサ1の動特性
を学習することが可能となる。そして、この様に学習さ
れたNN1をソフトセンサとして制御系を構成し、NN
1の推定値を、センサ1の検出値の代わりに用いて制御
対象の出力が目標値となるよう制御量を算出することが
可能となる図19は、上記のように学習されたニューラ
ルネットワークNN1を用いる制御システムの構成を示
すブロック図である。図示するように、この制御システ
ムは、制御対象1901と、ニューラルネットワークN
N1 1902と、制御量演算手段1903とから構成
されている。
て、ニューラルネットワークNN1はセンサ1の動特性
を学習することが可能となる。そして、この様に学習さ
れたNN1をソフトセンサとして制御系を構成し、NN
1の推定値を、センサ1の検出値の代わりに用いて制御
対象の出力が目標値となるよう制御量を算出することが
可能となる図19は、上記のように学習されたニューラ
ルネットワークNN1を用いる制御システムの構成を示
すブロック図である。図示するように、この制御システ
ムは、制御対象1901と、ニューラルネットワークN
N1 1902と、制御量演算手段1903とから構成
されている。
【0025】制御対象1901は、図17の1701と
同等のものであり、この制御システムにおける制御の対
象となるものである。ニューラルネットワークNN1
1902は、図18に示す学習システムにおいて学習さ
れたニューラルネットワークである。制御量演算手段1
903は、NN1が出力する推定値に基づいて、制御対
象1901に入力すべき制御量を演算により生成する。
同等のものであり、この制御システムにおける制御の対
象となるものである。ニューラルネットワークNN1
1902は、図18に示す学習システムにおいて学習さ
れたニューラルネットワークである。制御量演算手段1
903は、NN1が出力する推定値に基づいて、制御対
象1901に入力すべき制御量を演算により生成する。
【0026】このように構成された、ニューラルネット
ワークを用いる制御システムにおいては、高精度センサ
(図17のセンサ1)が検出する検出量(同図のY1)
の代替に、NN1 1902が出力する推定値Ynnを
用いて、図17に示す制御系と同等の制御を実行するこ
とができる。
ワークを用いる制御システムにおいては、高精度センサ
(図17のセンサ1)が検出する検出量(同図のY1)
の代替に、NN1 1902が出力する推定値Ynnを
用いて、図17に示す制御系と同等の制御を実行するこ
とができる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】フォンノイマン型アー
キテクチャの計算機等では、既知の計算アルゴリズム等
に従った処理を行うものであり、入力と出力との間には
必然的な因果関係が存在するものである。従って、ある
入力に対してあるアルゴリズムを用いてある出力が得ら
れることが分かっている場合、他の入力に対する出力を
も、理論的に予測可能なものである。しかし、ニューラ
ルネットワークによる場合には事情は異なるものとな
る。
キテクチャの計算機等では、既知の計算アルゴリズム等
に従った処理を行うものであり、入力と出力との間には
必然的な因果関係が存在するものである。従って、ある
入力に対してあるアルゴリズムを用いてある出力が得ら
れることが分かっている場合、他の入力に対する出力を
も、理論的に予測可能なものである。しかし、ニューラ
ルネットワークによる場合には事情は異なるものとな
る。
【0028】図20に示す階層ネットワークを構成する
ニューラルネットワークの中間層は、「隠蔽された階層
(hidden layer)」とも呼ばれるものであり、ニューラル
ネットワーク内部における結合構造などを知ることはで
きず、ブラックボックス状態となっているものである。
従って、外部からは、ニューラルネットワークに対する
入力と、その入力に対応する出力とのみを知ることがで
きるだけであり、学習を行った領域内においても、全て
の入力に対して安定した出力がされることを理論的に保
証することはできない。
ニューラルネットワークの中間層は、「隠蔽された階層
(hidden layer)」とも呼ばれるものであり、ニューラル
ネットワーク内部における結合構造などを知ることはで
きず、ブラックボックス状態となっているものである。
従って、外部からは、ニューラルネットワークに対する
入力と、その入力に対応する出力とのみを知ることがで
きるだけであり、学習を行った領域内においても、全て
の入力に対して安定した出力がされることを理論的に保
証することはできない。
【0029】すなわち、ニューラルネットワークに対し
て複数の入力パラメータを入力して推定値を取得しよう
とする場合に、入力する個々の入力パラメータは学習領
域内のものであったとしても、学習に用いた入力パター
ンとは異なるパターンを入力した場合に、取得される推
定値が適切である(許容推定誤差内である)という理論
的保証を得ることはできない。理論的に保証されるの
は、学習に用いられた入力パターンに対する推定値のみ
である。従って、少なくとも実用化可能なレベルの安定
性を有するニューラルネットワークを用いた制御装置の
開発のためには、多大な検証実験を繰り返す必要がある
こととなり、開発工数の増加につながることが問題点と
なっていた。
て複数の入力パラメータを入力して推定値を取得しよう
とする場合に、入力する個々の入力パラメータは学習領
域内のものであったとしても、学習に用いた入力パター
ンとは異なるパターンを入力した場合に、取得される推
定値が適切である(許容推定誤差内である)という理論
的保証を得ることはできない。理論的に保証されるの
は、学習に用いられた入力パターンに対する推定値のみ
である。従って、少なくとも実用化可能なレベルの安定
性を有するニューラルネットワークを用いた制御装置の
開発のためには、多大な検証実験を繰り返す必要がある
こととなり、開発工数の増加につながることが問題点と
なっていた。
【0030】一方、入力され得る全てのパターンに対し
てNNが出力する推定値を計算によりチェックすること
は、小規模なニューラルネットワークに対しては現実的
に可能である。しかし、入力数が多いニューラルネット
ワークに対しては、計算時間が多大なものとなり、本来
もっとも応用が望まれる分野である、複雑な挙動をとる
制御対象に対して用いる場合については、事実上計算不
可能なものとなり、結局安定性の保証を得ることができ
ない。
てNNが出力する推定値を計算によりチェックすること
は、小規模なニューラルネットワークに対しては現実的
に可能である。しかし、入力数が多いニューラルネット
ワークに対しては、計算時間が多大なものとなり、本来
もっとも応用が望まれる分野である、複雑な挙動をとる
制御対象に対して用いる場合については、事実上計算不
可能なものとなり、結局安定性の保証を得ることができ
ない。
【0031】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、多大なコストや開発工数を費やすことな
く、ニューラルネットワークを用いてパラメータを推定
し、安定な制御を行うことができるパラメータ推定制御
装置を提供することを目的とする。また、本発明は、多
大なコストや開発工数を費やすことなく、ニューラルネ
ットワークを用いてパラメータを推定し、安定な制御を
行うことができるパラメータ推定制御方法を提供するこ
とを目的とする。
ものであり、多大なコストや開発工数を費やすことな
く、ニューラルネットワークを用いてパラメータを推定
し、安定な制御を行うことができるパラメータ推定制御
装置を提供することを目的とする。また、本発明は、多
大なコストや開発工数を費やすことなく、ニューラルネ
ットワークを用いてパラメータを推定し、安定な制御を
行うことができるパラメータ推定制御方法を提供するこ
とを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1にかかるパラメータ推定制御装置
は、ニューラルネットワークを用いて制御対象の制御に
関するパラメータを推定し、該推定したパラメータに基
づいて制御対象の制御を行うパラメータ推定制御装置に
おいて、所定の機械的検出手段の検出結果を教師信号と
して学習したニューラルネットワークにより、上記制御
対象の状態を示す状態量を入力して、上記入力した状態
量に基づいて制御対象の出力の推定値を生成するパラメ
ータ推定手段と、上記パラメータ推定手段が生成した推
定値を入力し、該推定値に基づいて、該推定値の変動幅
に対応する変動幅対応演算処理により、上記制御対象の
制御に用いる制御量を生成する制御量演算手段とを備え
たものである。
に、本発明の請求項1にかかるパラメータ推定制御装置
は、ニューラルネットワークを用いて制御対象の制御に
関するパラメータを推定し、該推定したパラメータに基
づいて制御対象の制御を行うパラメータ推定制御装置に
おいて、所定の機械的検出手段の検出結果を教師信号と
して学習したニューラルネットワークにより、上記制御
対象の状態を示す状態量を入力して、上記入力した状態
量に基づいて制御対象の出力の推定値を生成するパラメ
ータ推定手段と、上記パラメータ推定手段が生成した推
定値を入力し、該推定値に基づいて、該推定値の変動幅
に対応する変動幅対応演算処理により、上記制御対象の
制御に用いる制御量を生成する制御量演算手段とを備え
たものである。
【0033】また、請求項2にかかるパラメータ推定制
御装置は、請求項1の装置において、上記制御量推定手
段が行う変動幅対応演算処理は、制御対象モデルを用い
て、該制御対象モデルに対応する制御器を設計する制御
対象モデル対応演算処理である。
御装置は、請求項1の装置において、上記制御量推定手
段が行う変動幅対応演算処理は、制御対象モデルを用い
て、該制御対象モデルに対応する制御器を設計する制御
対象モデル対応演算処理である。
【0034】また、請求項3にかかるパラメータ推定制
御装置は、請求項2の装置において、上記制御器は、上
記学習したニューラルネットワークについて検出された
最大誤差を変動幅として、上記変動幅に対応した安定な
制御を実行するように設計されるものである。
御装置は、請求項2の装置において、上記制御器は、上
記学習したニューラルネットワークについて検出された
最大誤差を変動幅として、上記変動幅に対応した安定な
制御を実行するように設計されるものである。
【0035】また、請求項4にかかるパラメータ推定制
御装置は、請求項1ないし3のいずれかの装置におい
て、上記制御対象の出力を検出する機械的検出手段をさ
らに備え、上記パラメータ推定手段は、上記入力した状
態量とともに、上記機械的検出手段の検出結果にも基づ
いて、上記推定値を生成するものである。
御装置は、請求項1ないし3のいずれかの装置におい
て、上記制御対象の出力を検出する機械的検出手段をさ
らに備え、上記パラメータ推定手段は、上記入力した状
態量とともに、上記機械的検出手段の検出結果にも基づ
いて、上記推定値を生成するものである。
【0036】また、請求項5にかかるパラメータ推定制
御装置は、請求項1の装置において、上記制御量推定手
段が行う変動幅対応演算処理は、所定の機械的検出手段
の検出結果を教師信号として学習したニューラルネット
ワークの生成する推定値に基づくものである。
御装置は、請求項1の装置において、上記制御量推定手
段が行う変動幅対応演算処理は、所定の機械的検出手段
の検出結果を教師信号として学習したニューラルネット
ワークの生成する推定値に基づくものである。
【0037】また、請求項6にかかるパラメータ推定制
御方法は、ニューラルネットワークを用いて制御対象の
制御に関するパラメータを推定し、該推定したパラメー
タに基づいて制御対象の制御を行うパラメータ推定制御
方法において、所定の機械的検出手段の検出結果を教師
信号としてニューラルネットワークを学習し、上記学習
したニューラルネットワークにより、上記制御対象の状
態を示す状態量に基づいて制御対象の出力の推定値を生
成し、上記生成した推定値に基づいて、該推定値の変動
幅に対応する変動幅対応演算処理により、上記制御対象
の制御に用いる制御量を生成するものである。
御方法は、ニューラルネットワークを用いて制御対象の
制御に関するパラメータを推定し、該推定したパラメー
タに基づいて制御対象の制御を行うパラメータ推定制御
方法において、所定の機械的検出手段の検出結果を教師
信号としてニューラルネットワークを学習し、上記学習
したニューラルネットワークにより、上記制御対象の状
態を示す状態量に基づいて制御対象の出力の推定値を生
成し、上記生成した推定値に基づいて、該推定値の変動
幅に対応する変動幅対応演算処理により、上記制御対象
の制御に用いる制御量を生成するものである。
【0038】また、請求項7にかかるパラメータ推定制
御方法は、請求項6の方法において、上記変動幅対応演
算処理は、制御対象モデルを用いて、該制御対象モデル
に対応する制御器を設計する制御対象モデル対応演算処
理であるものである。
御方法は、請求項6の方法において、上記変動幅対応演
算処理は、制御対象モデルを用いて、該制御対象モデル
に対応する制御器を設計する制御対象モデル対応演算処
理であるものである。
【0039】また、請求項8にかかるパラメータ推定制
御方法は、請求項7の方法において、上記制御器は、上
記学習したニューラルネットワークについて検出された
最大誤差を変動幅として、上記変動幅に対応した安定な
制御を実行するように設計されるものとしたものであ
る。
御方法は、請求項7の方法において、上記制御器は、上
記学習したニューラルネットワークについて検出された
最大誤差を変動幅として、上記変動幅に対応した安定な
制御を実行するように設計されるものとしたものであ
る。
【0040】また、請求項9にかかるパラメータ推定制
御方法は、請求項6ないし8のいずれかの方法におい
て、上記制御対象の出力を機械的検出手段を用いて検出
し、上記制御対象の状態を示す状態量とともに、上記機
械的検出手段の検出結果にも基づいて、上記推定値を生
成するものである。
御方法は、請求項6ないし8のいずれかの方法におい
て、上記制御対象の出力を機械的検出手段を用いて検出
し、上記制御対象の状態を示す状態量とともに、上記機
械的検出手段の検出結果にも基づいて、上記推定値を生
成するものである。
【0041】また、請求項10にかかるパラメータ推定
制御方法は、請求項6の方法において、上記制御量推定
手段が行う変動幅対応演算処理は、所定の機械的検出手
段の検出結果を教師信号として学習したニューラルネッ
トワークの生成する推定値に基づくものとしたものであ
る。
制御方法は、請求項6の方法において、上記制御量推定
手段が行う変動幅対応演算処理は、所定の機械的検出手
段の検出結果を教師信号として学習したニューラルネッ
トワークの生成する推定値に基づくものとしたものであ
る。
【0042】
【発明の実施の形態】実施の形態1.本発明の実施の形
態1によるパラメータ推定制御装置は、機械的なセンサ
を用いず、ソフトセンサとして機能するニューラルネッ
トワークのみを用いて、安定な制御を行うことを可能と
するものである。図1は、本実施の形態1によるパラメ
ータ推定制御装置の構成を示すブロック図である。図示
するように、本実施の形態1によるパラメータ推定制御
装置は、制御対象101と、ニューラルネットワークN
N2 102と、制御量演算手段103とから構成され
ている。
態1によるパラメータ推定制御装置は、機械的なセンサ
を用いず、ソフトセンサとして機能するニューラルネッ
トワークのみを用いて、安定な制御を行うことを可能と
するものである。図1は、本実施の形態1によるパラメ
ータ推定制御装置の構成を示すブロック図である。図示
するように、本実施の形態1によるパラメータ推定制御
装置は、制御対象101と、ニューラルネットワークN
N2 102と、制御量演算手段103とから構成され
ている。
【0043】制御対象101は、本実施の形態1による
パラメータ推定制御装置における制御の対象となるもの
である。ニューラルネットワークNN2 102は、後
述する学習システムにおいて学習されたニューラルネッ
トワークである。制御量演算手段103は、NN2 1
02の出力する推定値に基づいて、後述する制御対象モ
デル対応演算により、制御量を生成する。
パラメータ推定制御装置における制御の対象となるもの
である。ニューラルネットワークNN2 102は、後
述する学習システムにおいて学習されたニューラルネッ
トワークである。制御量演算手段103は、NN2 1
02の出力する推定値に基づいて、後述する制御対象モ
デル対応演算により、制御量を生成する。
【0044】図2は、本実施の形態1におけるニューラ
ルネットワークNN3の学習システムを示す図、図3
は、制御量演算手段103が用いる制御対象モデル対応
演算を説明するための図、図4は、本実施の形態1にお
ける、ニューラルネットワークNN2の誤差検出システ
ムを示す図である。
ルネットワークNN3の学習システムを示す図、図3
は、制御量演算手段103が用いる制御対象モデル対応
演算を説明するための図、図4は、本実施の形態1にお
ける、ニューラルネットワークNN2の誤差検出システ
ムを示す図である。
【0045】本実施の形態1においては、制御対象10
1(図1)については、図17に示すような高精度セン
サであるセンサ1 1702を用いた制御系において、
安定した制御が実行可能なものであり、図17に示す制
御系に基づいて、図3に示すような制御対象モデル30
1がすでに存在するものであり、同図に示すモデル制御
システムにおいて、該制御対象モデル301に対しての
制御器302を最適設計し得るものであるとする。本実
施の形態1の制御量演算手段103は、制御対象モデル
301に基づいて仮想的な制御器302を設計し、該設
計した制御器302を用いる制御対象モデル対応演算を
実行することで、制御量を生成するものである。
1(図1)については、図17に示すような高精度セン
サであるセンサ1 1702を用いた制御系において、
安定した制御が実行可能なものであり、図17に示す制
御系に基づいて、図3に示すような制御対象モデル30
1がすでに存在するものであり、同図に示すモデル制御
システムにおいて、該制御対象モデル301に対しての
制御器302を最適設計し得るものであるとする。本実
施の形態1の制御量演算手段103は、制御対象モデル
301に基づいて仮想的な制御器302を設計し、該設
計した制御器302を用いる制御対象モデル対応演算を
実行することで、制御量を生成するものである。
【0046】以下に、本実施の形態1におけるNN2の
学習について、図2を用いて説明する。図2に示す、本
実施の形態1におけるニューラルネットワークNN2の
学習システムは、制御量発生器200と、制御対象20
1と、ニューラルネットワークNN2 202と、セン
サ1 204とから構成されている。
学習について、図2を用いて説明する。図2に示す、本
実施の形態1におけるニューラルネットワークNN2の
学習システムは、制御量発生器200と、制御対象20
1と、ニューラルネットワークNN2 202と、セン
サ1 204とから構成されている。
【0047】制御量発生器200は、制御対象201に
入力する制御量を発生する。制御対象201は、図1の
101と同等のものであり、制御の対象である。ニュー
ラルネットワークNN2 202は、この学習システム
において学習をさせるニューラルネットワークである。
センサ1 204は、適切な制御のために十分な精度を
有するセンサである。
入力する制御量を発生する。制御対象201は、図1の
101と同等のものであり、制御の対象である。ニュー
ラルネットワークNN2 202は、この学習システム
において学習をさせるニューラルネットワークである。
センサ1 204は、適切な制御のために十分な精度を
有するセンサである。
【0048】このように構成された本実施の形態1のニ
ューラルネットワーク学習システムにおける学習の際の
動作を以下に説明する。まず、制御量発生器200は制
御量Uを発生し、該発生した制御量Uを制御対象201
と、NN2 202とに出力する。制御対象201は所
定の動作を行い、制御量Uに対応した出力をする。セン
サ1 204は、制御対象201の出力を検出し、検出
の結果を示す信号Y1を、NN2に対しての教師信号と
して出力する。一方NN2 202は、制御量Uととも
に、制御対象201の状態を示す状態量Zを入力し、こ
れに対応して推定値Ynnを出力する。推定値Ynnは
教師信号Y1と比較され、該比較の結果に基づいて、ニ
ューラルネットワークNN2 202の推定値Ynn
が、教師信号Y1となるように、NN2 202の結合
係数は学習によって形成される。
ューラルネットワーク学習システムにおける学習の際の
動作を以下に説明する。まず、制御量発生器200は制
御量Uを発生し、該発生した制御量Uを制御対象201
と、NN2 202とに出力する。制御対象201は所
定の動作を行い、制御量Uに対応した出力をする。セン
サ1 204は、制御対象201の出力を検出し、検出
の結果を示す信号Y1を、NN2に対しての教師信号と
して出力する。一方NN2 202は、制御量Uととも
に、制御対象201の状態を示す状態量Zを入力し、こ
れに対応して推定値Ynnを出力する。推定値Ynnは
教師信号Y1と比較され、該比較の結果に基づいて、ニ
ューラルネットワークNN2 202の推定値Ynn
が、教師信号Y1となるように、NN2 202の結合
係数は学習によって形成される。
【0049】このように学習されたニューラルネットワ
ークNN2につき、本実施の形態1では、図4に示す誤
差検出システムにおいて以下のような誤差検出を行い、
図3に示す制御器の設計に用いるものである。図4に示
すように、誤差検出システムは、制御量発生器400
と、制御対象401と、ニューラルネットワークNN2
402と、センサ1 404とから構成されている。図
4の400〜404は、図2における200〜204と
同等のものである。
ークNN2につき、本実施の形態1では、図4に示す誤
差検出システムにおいて以下のような誤差検出を行い、
図3に示す制御器の設計に用いるものである。図4に示
すように、誤差検出システムは、制御量発生器400
と、制御対象401と、ニューラルネットワークNN2
402と、センサ1 404とから構成されている。図
4の400〜404は、図2における200〜204と
同等のものである。
【0050】このような誤差検出システムにおける誤差
検出の動作は以下のように行われる。まず、制御量発生
器400は、想定される運転領域内における制御量Uを
発生し、これを制御対象401と、NN2 402とに
出力する。制御対象401は所定の動作を行い、入力さ
れた制御量Uに対応する出力をする。制御対象401の
出力は、センサ1 404に入力され、センサ1 40
4は検出を行い、検出結果を信号Y1として出力する。
一方NN2 402は、制御量Uとともに、制御対象4
01の状態を示す状態量Zを入力し、これに基づき推定
値Ynnを生成して出力する。推定値Ynnがセンサ1
404の出力する信号Y1と比較されることにより、
推定誤差dYが取得される。このような誤差検出システ
ムにおいて、推定誤差の最大値が得られる。
検出の動作は以下のように行われる。まず、制御量発生
器400は、想定される運転領域内における制御量Uを
発生し、これを制御対象401と、NN2 402とに
出力する。制御対象401は所定の動作を行い、入力さ
れた制御量Uに対応する出力をする。制御対象401の
出力は、センサ1 404に入力され、センサ1 40
4は検出を行い、検出結果を信号Y1として出力する。
一方NN2 402は、制御量Uとともに、制御対象4
01の状態を示す状態量Zを入力し、これに基づき推定
値Ynnを生成して出力する。推定値Ynnがセンサ1
404の出力する信号Y1と比較されることにより、
推定誤差dYが取得される。このような誤差検出システ
ムにおいて、推定誤差の最大値が得られる。
【0051】以下に、図2の学習システムにおいて学習
されたNN2を用い、図4の誤差検出システムにおいて
取得された推定誤差の最大値に基づく、図1に示す本実
施の形態1のパラメータ推定制御装置の制御の際の動作
について説明する。制御量Uを入力された制御対象10
1は、所定の動作を行い、入力Uに対応した出力をす
る。図2の学習システムにおいて学習されたNN2 1
02は、制御量Uと、制御対象101の状態を示す状態
量Zとを入力し、これらより推定値Ynnを生成して、
これを制御量演算手段103に出力する。制御量演算手
段103は、入力された推定値Ynnに対して、仮想的
に設計された図3の制御器302に対応した演算処理
(制御対象モデル対応演算)を行い、制御量Uを生成す
る。
されたNN2を用い、図4の誤差検出システムにおいて
取得された推定誤差の最大値に基づく、図1に示す本実
施の形態1のパラメータ推定制御装置の制御の際の動作
について説明する。制御量Uを入力された制御対象10
1は、所定の動作を行い、入力Uに対応した出力をす
る。図2の学習システムにおいて学習されたNN2 1
02は、制御量Uと、制御対象101の状態を示す状態
量Zとを入力し、これらより推定値Ynnを生成して、
これを制御量演算手段103に出力する。制御量演算手
段103は、入力された推定値Ynnに対して、仮想的
に設計された図3の制御器302に対応した演算処理
(制御対象モデル対応演算)を行い、制御量Uを生成す
る。
【0052】図3に示すモデル制御システムにおける制
御器302は、図4の誤差検出システムにおいて取得さ
れる推定誤差の最大値に対しても安定な制御を実行し得
るものとして設計されるものである。従って、図1に示
す本実施の形態1のパラメータ推定制御装置において
は、制御量演算手段103が生成する制御量を用いて、
制御対象101についての安定した制御が実行し得るも
のとなる。
御器302は、図4の誤差検出システムにおいて取得さ
れる推定誤差の最大値に対しても安定な制御を実行し得
るものとして設計されるものである。従って、図1に示
す本実施の形態1のパラメータ推定制御装置において
は、制御量演算手段103が生成する制御量を用いて、
制御対象101についての安定した制御が実行し得るも
のとなる。
【0053】このように、本実施の形態1によるパラメ
ータ推定制御装置によれば、制御対象101に対して制
御を行う、ニューラルネットワークNN2 102と、
制御量演算手段103とを備えたことで、図2に示す学
習システムで学習されたNN2 102が生成する推定
値を用いて、制御量演算手段103が、図3に示すモデ
ル制御システムに対応した制御を実行するので、ソフト
センサとして機能するNN2 102により、高精度で
安定な制御を実行することが可能となる。
ータ推定制御装置によれば、制御対象101に対して制
御を行う、ニューラルネットワークNN2 102と、
制御量演算手段103とを備えたことで、図2に示す学
習システムで学習されたNN2 102が生成する推定
値を用いて、制御量演算手段103が、図3に示すモデ
ル制御システムに対応した制御を実行するので、ソフト
センサとして機能するNN2 102により、高精度で
安定な制御を実行することが可能となる。
【0054】実施の形態2.本発明の実施の形態2によ
るパラメータ推定制御装置は、ソフトセンサとして機能
するニューラルネットワークと、比較的低精度で安価な
センサとを用いて、安定な制御を行うことを可能とする
ものである。図5は、本実施の形態2によるパラメータ
推定制御装置の構成を示すブロック図である。図示する
ように、本実施の形態2によるパラメータ推定制御装置
は、制御対象501と、ニューラルネットワークNN3
502と、制御量演算手段503と、センサ2 50
4とから構成されている。
るパラメータ推定制御装置は、ソフトセンサとして機能
するニューラルネットワークと、比較的低精度で安価な
センサとを用いて、安定な制御を行うことを可能とする
ものである。図5は、本実施の形態2によるパラメータ
推定制御装置の構成を示すブロック図である。図示する
ように、本実施の形態2によるパラメータ推定制御装置
は、制御対象501と、ニューラルネットワークNN3
502と、制御量演算手段503と、センサ2 50
4とから構成されている。
【0055】制御対象501は、本実施の形態2による
パラメータ推定制御装置における制御の対象となるもの
である。ニューラルネットワークNN3 502は、後
述する学習システムにおいて学習されたニューラルネッ
トワークである。制御量演算手段503は、NN3 5
02の出力する推定値に基づいて、後述する制御対象モ
デル対応演算により、制御量を生成する。センサ2 5
04は、制御のために十分な精度を有しない安価なセン
サである。
パラメータ推定制御装置における制御の対象となるもの
である。ニューラルネットワークNN3 502は、後
述する学習システムにおいて学習されたニューラルネッ
トワークである。制御量演算手段503は、NN3 5
02の出力する推定値に基づいて、後述する制御対象モ
デル対応演算により、制御量を生成する。センサ2 5
04は、制御のために十分な精度を有しない安価なセン
サである。
【0056】図6は、本実施の形態2におけるニューラ
ルネットワークNN2の学習システムを示す図、図7
は、本実施の形態2における、ニューラルネットワーク
NN3の誤差検出システムを示す図である。また、本実
施の形態2においても、実施の形態1と同様に、制御対
象モデルがすでに存在するものであり、モデル制御シス
テムにおいて、該制御対象モデルに対しての制御器を最
適設計し得るものであるとする。本実施の形態2におけ
るモデル制御システムは、実施の形態1と同様のもので
あり、説明には図3を用いる。
ルネットワークNN2の学習システムを示す図、図7
は、本実施の形態2における、ニューラルネットワーク
NN3の誤差検出システムを示す図である。また、本実
施の形態2においても、実施の形態1と同様に、制御対
象モデルがすでに存在するものであり、モデル制御シス
テムにおいて、該制御対象モデルに対しての制御器を最
適設計し得るものであるとする。本実施の形態2におけ
るモデル制御システムは、実施の形態1と同様のもので
あり、説明には図3を用いる。
【0057】以下に、図6を用いて、本実施の形態2に
おけるニューラルネットワークNN3の学習について説
明する。図6に示す、本実施の形態2におけるニューラ
ルネットワークNN3の学習システムは、制御量発生器
600と、制御対象601と、ニューラルネットワーク
NN3 602と、センサ1 604aと、センサ26
04bとから構成されている。
おけるニューラルネットワークNN3の学習について説
明する。図6に示す、本実施の形態2におけるニューラ
ルネットワークNN3の学習システムは、制御量発生器
600と、制御対象601と、ニューラルネットワーク
NN3 602と、センサ1 604aと、センサ26
04bとから構成されている。
【0058】制御量発生器600は、制御対象601に
入力する制御量を発生する。制御対象601は、図5の
501と同等のものであり、制御の対象である。ニュー
ラルネットワークNN3 602は、この学習システム
において学習をさせるニューラルネットワークである。
センサ1 604aは、適切な制御のために十分な精度
を有する高精度センサ、センサ2 604bは図5のセ
ンサ2 504と同等のものであり、比較的精度の低い
センサである。
入力する制御量を発生する。制御対象601は、図5の
501と同等のものであり、制御の対象である。ニュー
ラルネットワークNN3 602は、この学習システム
において学習をさせるニューラルネットワークである。
センサ1 604aは、適切な制御のために十分な精度
を有する高精度センサ、センサ2 604bは図5のセ
ンサ2 504と同等のものであり、比較的精度の低い
センサである。
【0059】このように構成された本実施の形態2のニ
ューラルネットワーク学習システムにおける学習の際の
動作を以下に説明する。まず、制御量発生器600は制
御量Uを発生し、該発生した制御量Uを制御対象601
と、NN3 602とに出力する。制御対象601は所
定の動作を行い、制御量Uに対応した出力をする。セン
サ1 604a、およびセンサ2 604bは、それぞ
れ制御対象601の出力を検出し、検出の結果を示す信
号Y1、およびY2を出力する。センサ1 604aの
出力する検出信号Y1は、NN3 602に対しての教
師信号として用いられる。センサ2 604bの出力す
る検出信号Y2は、NN3 602に入力される。
ューラルネットワーク学習システムにおける学習の際の
動作を以下に説明する。まず、制御量発生器600は制
御量Uを発生し、該発生した制御量Uを制御対象601
と、NN3 602とに出力する。制御対象601は所
定の動作を行い、制御量Uに対応した出力をする。セン
サ1 604a、およびセンサ2 604bは、それぞ
れ制御対象601の出力を検出し、検出の結果を示す信
号Y1、およびY2を出力する。センサ1 604aの
出力する検出信号Y1は、NN3 602に対しての教
師信号として用いられる。センサ2 604bの出力す
る検出信号Y2は、NN3 602に入力される。
【0060】一方、NN3 602は、センサ2 60
4bからの信号Y2、および制御量Uとともに、制御対
象601の状態を示す状態量Zを入力し、これに対応し
て推定値Ynnを出力する。推定値Ynnは教師信号Y
1と比較され、該比較の結果に基づいて、ニューラルネ
ットワークNN3の推定値Ynnが、教師信号Y1とな
るように、NN2 602の結合係数を学習により構成
する。
4bからの信号Y2、および制御量Uとともに、制御対
象601の状態を示す状態量Zを入力し、これに対応し
て推定値Ynnを出力する。推定値Ynnは教師信号Y
1と比較され、該比較の結果に基づいて、ニューラルネ
ットワークNN3の推定値Ynnが、教師信号Y1とな
るように、NN2 602の結合係数を学習により構成
する。
【0061】また、本実施の形態2においても、実施の
形態1と同様に推定誤差の最大値が取得され、制御量演
算手段503の制御対象モデル対応演算処理に用いられ
るものとなる。図7は、本実施の形態2における、ニュ
ーラルネットワークNN3の誤差検出システムを示す図
である。図示するように、システムは、制御量発生器7
00と、制御対象701と、ニューラルネットワークN
N3 702と、センサ1 704aと、センサ2 7
04bとから構成されている。図7の700〜704
は、図6における600〜604と同等のものである。
形態1と同様に推定誤差の最大値が取得され、制御量演
算手段503の制御対象モデル対応演算処理に用いられ
るものとなる。図7は、本実施の形態2における、ニュ
ーラルネットワークNN3の誤差検出システムを示す図
である。図示するように、システムは、制御量発生器7
00と、制御対象701と、ニューラルネットワークN
N3 702と、センサ1 704aと、センサ2 7
04bとから構成されている。図7の700〜704
は、図6における600〜604と同等のものである。
【0062】このような誤差検出システムにおける誤差
検出の動作は以下のように行われる。まず、制御量発生
器700は、想定される運転領域内における制御量Uを
発生し、これを制御対象701と、NN3 702とに
出力する。制御対象701は所定の動作を行い、入力さ
れた制御量Uに対応する出力をする。制御対象701の
出力は、センサ1 704aとセンサ2 704bとに
入力され、それぞれのセンサは検出を行い、検出結果を
信号Y1、および信号Y2として出力する。信号Y2
は、NN3 702に入力され、NN3 702は、セ
ンサ2 704bからの信号Y2、および制御量Uとと
もに、制御対象701の状態を示す状態量Zを入力し、
これに対応して推定値Ynnを出力する。推定値Ynn
がセンサ1704aの出力する信号Y1と比較されるこ
とにより、推定誤差dYが取得される。このような誤差
検出システムにおいて、推定誤差の最大値が得られ、実
施の形態1と同様に制御量演算手段503(図5)にお
いて用いられる。
検出の動作は以下のように行われる。まず、制御量発生
器700は、想定される運転領域内における制御量Uを
発生し、これを制御対象701と、NN3 702とに
出力する。制御対象701は所定の動作を行い、入力さ
れた制御量Uに対応する出力をする。制御対象701の
出力は、センサ1 704aとセンサ2 704bとに
入力され、それぞれのセンサは検出を行い、検出結果を
信号Y1、および信号Y2として出力する。信号Y2
は、NN3 702に入力され、NN3 702は、セ
ンサ2 704bからの信号Y2、および制御量Uとと
もに、制御対象701の状態を示す状態量Zを入力し、
これに対応して推定値Ynnを出力する。推定値Ynn
がセンサ1704aの出力する信号Y1と比較されるこ
とにより、推定誤差dYが取得される。このような誤差
検出システムにおいて、推定誤差の最大値が得られ、実
施の形態1と同様に制御量演算手段503(図5)にお
いて用いられる。
【0063】図5に示す本実施の形態2によるパラメー
タ推定制御装置の動作は以下のようなものとなる。制御
量Uを入力された制御対象501は、所定の動作を行
い、入力Uに対応した出力をする。該出力は、センサ2
504によって検出され、検出の結果を示す信号Y2
が、図6の学習システムにおいて学習されたNN3 5
02に入力される。NN3は、信号Y2とともに、制御
量Uと、制御対象501の状態を示す状態量Zとを入力
し、これらより推定値Ynnを生成して、これを制御量
演算手段503に出力する。制御量演算手段503は、
入力された推定値Ynnに対して、仮想的に設計された
図3の制御器302に対応した演算処理(制御対象モデ
ル対応演算)を行い、制御量Uを生成する。
タ推定制御装置の動作は以下のようなものとなる。制御
量Uを入力された制御対象501は、所定の動作を行
い、入力Uに対応した出力をする。該出力は、センサ2
504によって検出され、検出の結果を示す信号Y2
が、図6の学習システムにおいて学習されたNN3 5
02に入力される。NN3は、信号Y2とともに、制御
量Uと、制御対象501の状態を示す状態量Zとを入力
し、これらより推定値Ynnを生成して、これを制御量
演算手段503に出力する。制御量演算手段503は、
入力された推定値Ynnに対して、仮想的に設計された
図3の制御器302に対応した演算処理(制御対象モデ
ル対応演算)を行い、制御量Uを生成する。
【0064】本実施の形態2においても、実施の形態1
と同様に図3に示すモデル制御システムにおいて制御器
302は、図7の誤差検出システムにおいて取得される
推定誤差の最大値に対しても安定な制御を実行し得るも
のとして設計されるものである。従って、図5に示す本
実施の形態2のパラメータ推定制御装置においては、制
御量演算手段503が生成する制御量を用いて、制御対
象501についての安定した制御が実行し得るものとな
る。
と同様に図3に示すモデル制御システムにおいて制御器
302は、図7の誤差検出システムにおいて取得される
推定誤差の最大値に対しても安定な制御を実行し得るも
のとして設計されるものである。従って、図5に示す本
実施の形態2のパラメータ推定制御装置においては、制
御量演算手段503が生成する制御量を用いて、制御対
象501についての安定した制御が実行し得るものとな
る。
【0065】このように、本実施の形態2によるパラメ
ータ推定制御装置によれば、制御対象501に対して制
御を行う、ニューラルネットワークNN3 502と、
センサ2 504と、制御量演算手段503とを備えた
ことで、図6に示す学習システムで学習されたNN3
502が生成する推定値を用いて、制御量演算手段50
3が、図3に示すモデル制御システムに対応した制御を
実行するので、安価なセンサ2 504と、ソフトセン
サとして機能するNN3 502とにより、高精度で安
定な制御を実行することが可能となる。
ータ推定制御装置によれば、制御対象501に対して制
御を行う、ニューラルネットワークNN3 502と、
センサ2 504と、制御量演算手段503とを備えた
ことで、図6に示す学習システムで学習されたNN3
502が生成する推定値を用いて、制御量演算手段50
3が、図3に示すモデル制御システムに対応した制御を
実行するので、安価なセンサ2 504と、ソフトセン
サとして機能するNN3 502とにより、高精度で安
定な制御を実行することが可能となる。
【0066】本実施の形態2は、実施の形態1と比較し
て、比較的低精度のセンサ2を必要とするものであり、
ハードウェアコスト面においては実施の形態1よりも不
利なものとなるが、ニューラルネットワークの学習につ
いては、実施の形態1よりも迅速なものとなる。従っ
て、制御対象の特性や、利用可能なセンサの特性、およ
びコスト等に対応して、いずれの実施の形態がより適切
なものとなるかは決定されるものとなる。
て、比較的低精度のセンサ2を必要とするものであり、
ハードウェアコスト面においては実施の形態1よりも不
利なものとなるが、ニューラルネットワークの学習につ
いては、実施の形態1よりも迅速なものとなる。従っ
て、制御対象の特性や、利用可能なセンサの特性、およ
びコスト等に対応して、いずれの実施の形態がより適切
なものとなるかは決定されるものとなる。
【0067】実施の形態3.本発明の実施の形態3によ
るパラメータ推定制御装置は、実施の形態2と同様に、
ソフトセンサとして機能するニューラルネットワークの
みを用いて、安定な制御を行うことを可能とするもので
ある。
るパラメータ推定制御装置は、実施の形態2と同様に、
ソフトセンサとして機能するニューラルネットワークの
みを用いて、安定な制御を行うことを可能とするもので
ある。
【0068】実施の形態1、および2は、図3に示した
ように制御対象モデルがすでに構築されているものであ
り、モデル制御システム、そして最適な制御器を設計し
得る場合に実現できるものである。しかし、制御対象が
非常に複雑なものである場合など、実用できるセンサの
精度や、計算機システム等のシミュレーション性能の限
界のため、制御対象モデルが構築されていない場合、ま
たは構築が困難である場合がある。すなわち、すでに制
御対象モデルが構築されており、図3のようなモデル制
御システムを設計し得る場合、制御対象モデルは一般に
取り扱いの容易な線形関数で表し得るものであるが、従
来の技術の説明において例示したエンジンの場合のよう
な複雑なものを制御対象とする場合には、通常、制御対
象について線形関数を用いる制御モデルを構築すること
は困難である。本実施の形態3によるパラメータ推定制
御装置は、このような、制御対象モデルが構築されてい
ない、または構築が困難な場合にも応用し得るものであ
る。
ように制御対象モデルがすでに構築されているものであ
り、モデル制御システム、そして最適な制御器を設計し
得る場合に実現できるものである。しかし、制御対象が
非常に複雑なものである場合など、実用できるセンサの
精度や、計算機システム等のシミュレーション性能の限
界のため、制御対象モデルが構築されていない場合、ま
たは構築が困難である場合がある。すなわち、すでに制
御対象モデルが構築されており、図3のようなモデル制
御システムを設計し得る場合、制御対象モデルは一般に
取り扱いの容易な線形関数で表し得るものであるが、従
来の技術の説明において例示したエンジンの場合のよう
な複雑なものを制御対象とする場合には、通常、制御対
象について線形関数を用いる制御モデルを構築すること
は困難である。本実施の形態3によるパラメータ推定制
御装置は、このような、制御対象モデルが構築されてい
ない、または構築が困難な場合にも応用し得るものであ
る。
【0069】図8は、本実施の形態3によるパラメータ
推定制御装置の構成を示すブロック図である。図示する
ように、本実施の形態3によるパラメータ推定制御装置
は、制御対象801と、ニューラルネットワークNNB
802と、制御量演算手段803とから構成されてい
る。
推定制御装置の構成を示すブロック図である。図示する
ように、本実施の形態3によるパラメータ推定制御装置
は、制御対象801と、ニューラルネットワークNNB
802と、制御量演算手段803とから構成されてい
る。
【0070】制御対象801は、本実施の形態3による
パラメータ推定制御装置における制御の対象となるもの
である。ニューラルネットワークNNB802は、後述
する学習システムにおいて学習されたニューラルネット
ワークである。制御量演算手段803は、NNB802
の出力する推定値に基づいて、後述する制御対象モデル
対応演算により、制御量を生成する。
パラメータ推定制御装置における制御の対象となるもの
である。ニューラルネットワークNNB802は、後述
する学習システムにおいて学習されたニューラルネット
ワークである。制御量演算手段803は、NNB802
の出力する推定値に基づいて、後述する制御対象モデル
対応演算により、制御量を生成する。
【0071】実施の形態1、および2における制御対象
モデル対応演算は、前述のように既存の制御対象モデル
に基づく、図3のモデル制御システムに対応した演算処
理である。これに対して、本実施の形態3における制御
対象モデル対応演算は、図9に示すモデル制御システム
に対応したものである。図9のモデル制御システムにお
いては、制御対象モデルとして、後述するように学習さ
せたニューラルネットワークNNA901を用いるもの
であり、このモデル制御システムにおいて、図3の場合
と同様に仮想的な制御器902を最適設計し得るもので
ある。
モデル対応演算は、前述のように既存の制御対象モデル
に基づく、図3のモデル制御システムに対応した演算処
理である。これに対して、本実施の形態3における制御
対象モデル対応演算は、図9に示すモデル制御システム
に対応したものである。図9のモデル制御システムにお
いては、制御対象モデルとして、後述するように学習さ
せたニューラルネットワークNNA901を用いるもの
であり、このモデル制御システムにおいて、図3の場合
と同様に仮想的な制御器902を最適設計し得るもので
ある。
【0072】図10は、モデル代替ニューラルネットワ
ークNNAを学習させる学習システムを示す図である。
図示するように、このシステムは、制御量発生器100
0と、制御対象1001と、ニューラルネットワークN
NA1002と、センサ11004とから構成されてい
る。制御量発生器1000は、制御対象1001に入力
する制御量を発生する。制御対象1001は、図8の8
01と同等のものであり、制御の対象である。ニューラ
ルネットワークNNA1002は、この学習システムに
おいて学習をさせるモデル代替ニューラルネットワーク
である。センサ1 1004は、制御対象1001の出
力に対する検出結果を出力するセンサである。
ークNNAを学習させる学習システムを示す図である。
図示するように、このシステムは、制御量発生器100
0と、制御対象1001と、ニューラルネットワークN
NA1002と、センサ11004とから構成されてい
る。制御量発生器1000は、制御対象1001に入力
する制御量を発生する。制御対象1001は、図8の8
01と同等のものであり、制御の対象である。ニューラ
ルネットワークNNA1002は、この学習システムに
おいて学習をさせるモデル代替ニューラルネットワーク
である。センサ1 1004は、制御対象1001の出
力に対する検出結果を出力するセンサである。
【0073】このように構成された本実施の形態3のモ
デル代替ニューラルネットワーク学習システムにおける
学習の際の動作を以下に説明する。まず、制御量発生器
1000は制御量Uを発生し、該発生した制御量Uを制
御対象1001と、NNA1002とに出力する。制御
対象1001は所定の動作を行い、制御量Uに対応した
出力をする。センサ1 1004は、制御対象1001
の出力を検出し、検出の結果を示す信号Y1を、NNA
1002に出力するとともに、NNAに対しての教師信
号としても出力する。一方NNA1002は、制御量U
と、信号Y1との時系列データを入力し、これに対応し
て推定値Ynnを出力する。推定値Ynnは教師信号Y
1と比較され、該比較の結果に基づいて、ニューラルネ
ットワークNNA1002の推定値Ynnが、教師信号
Y1となるように、NNA1002の結合係数は学習に
よって形成される。
デル代替ニューラルネットワーク学習システムにおける
学習の際の動作を以下に説明する。まず、制御量発生器
1000は制御量Uを発生し、該発生した制御量Uを制
御対象1001と、NNA1002とに出力する。制御
対象1001は所定の動作を行い、制御量Uに対応した
出力をする。センサ1 1004は、制御対象1001
の出力を検出し、検出の結果を示す信号Y1を、NNA
1002に出力するとともに、NNAに対しての教師信
号としても出力する。一方NNA1002は、制御量U
と、信号Y1との時系列データを入力し、これに対応し
て推定値Ynnを出力する。推定値Ynnは教師信号Y
1と比較され、該比較の結果に基づいて、ニューラルネ
ットワークNNA1002の推定値Ynnが、教師信号
Y1となるように、NNA1002の結合係数は学習に
よって形成される。
【0074】図10のシステムにおいて学習させたニュ
ーラルネットワークNNAは、図9に示すモデル制御シ
ステムにおいて制御対象モデル代替として使用し得るも
のとなる。以下に、この点について説明する。図9に示
すモデル制御システムにおいて、制御器902が生成し
て出力する制御量Uについては、例えば次式に従って演
算により生成される。
ーラルネットワークNNAは、図9に示すモデル制御シ
ステムにおいて制御対象モデル代替として使用し得るも
のとなる。以下に、この点について説明する。図9に示
すモデル制御システムにおいて、制御器902が生成し
て出力する制御量Uについては、例えば次式に従って演
算により生成される。
【0075】
【数1】
【0076】ただし、eは目標値との偏差であり、 △e=e(k)−e(k−1) である。
【0077】ここで、Kp、Ki、およびKdは、フィ
ードバック制御系であるモデル制御システムにおける制
御ゲインであり、制御器902を最適設計することは、
すなわち安定なフィードバック制御系が実現されるよう
な、式1中の制御ゲインを求めることとなる。以下に、
安定な制御ゲインを求める方法について説明する。
ードバック制御系であるモデル制御システムにおける制
御ゲインであり、制御器902を最適設計することは、
すなわち安定なフィードバック制御系が実現されるよう
な、式1中の制御ゲインを求めることとなる。以下に、
安定な制御ゲインを求める方法について説明する。
【0078】図11a)は、階層ネットワーク構造を有
するニューラルネットワークの一例を示す図である。図
示するニューラルネットワークに対する入力パラメータ
は、当該ニューラルネットワークの制御対象における入
力、および出力の時系列データのみからなるものであ
り、ある時刻k における出力Ynn(k)は、入力の関数とし
て次式で表されるものとする。
するニューラルネットワークの一例を示す図である。図
示するニューラルネットワークに対する入力パラメータ
は、当該ニューラルネットワークの制御対象における入
力、および出力の時系列データのみからなるものであ
り、ある時刻k における出力Ynn(k)は、入力の関数とし
て次式で表されるものとする。
【0079】
【数2】
【0080】式2において、関数f(x)はf(x)=ta
nh(x)で表される正接シグモイド関数であり、入力
Ijについては、 Ij =[Y(k),Y(k-1),・・・,Y(k-m+1),U(k),U(k-1),・・・,U
(k-n+1) ] となる時系列データである。ただし、1≦j≦Nj (N
j =m+n)が成立するものとする。また、Wjiは入
力から中間層への結合係数であり、 1≦i≦Ni (Ni は中間層素子数) であり、Viは中間層から出力への結合係数である。
nh(x)で表される正接シグモイド関数であり、入力
Ijについては、 Ij =[Y(k),Y(k-1),・・・,Y(k-m+1),U(k),U(k-1),・・・,U
(k-n+1) ] となる時系列データである。ただし、1≦j≦Nj (N
j =m+n)が成立するものとする。また、Wjiは入
力から中間層への結合係数であり、 1≦i≦Ni (Ni は中間層素子数) であり、Viは中間層から出力への結合係数である。
【0081】ここで、説明を簡単にするため同図b)に
示す様なm=n=1のj=2の場合であり、かつi=0
である、すなわち、2入力、1出力で中間層の無いNN
構成を考える。このような制御系においては、推定値Y
nnは、 Ynn=f(w1*Y(k)+w2*U(k) ) となるものである。ここで、非線形関数 f(y)=(2/(1+exp(−y/T))−1 (式3) は図12a)に示すものであり、この場合図示するよう
にこの関数は、2つの直線g1、およびg2で挟むこと
ができるものとなる。このことは、すなわち g1*y≦f(y)≦g2*y であることを示しているものである。ここで、g1,g
2は関数fの最小、最大微係数であり、次式で与えられ
るものである。 g1=min df(y)/dy=0 , g2=max df(y)/dy=1/(2T) 従って、非線形関数fは次式で表すことができる。
示す様なm=n=1のj=2の場合であり、かつi=0
である、すなわち、2入力、1出力で中間層の無いNN
構成を考える。このような制御系においては、推定値Y
nnは、 Ynn=f(w1*Y(k)+w2*U(k) ) となるものである。ここで、非線形関数 f(y)=(2/(1+exp(−y/T))−1 (式3) は図12a)に示すものであり、この場合図示するよう
にこの関数は、2つの直線g1、およびg2で挟むこと
ができるものとなる。このことは、すなわち g1*y≦f(y)≦g2*y であることを示しているものである。ここで、g1,g
2は関数fの最小、最大微係数であり、次式で与えられ
るものである。 g1=min df(y)/dy=0 , g2=max df(y)/dy=1/(2T) 従って、非線形関数fは次式で表すことができる。
【0082】 f(y)=h1*g1*y+h2*g2*y (式4) ただし、 h1+h2=1 が成立するものである。このことは、式3の非線形関数
f(y)を、式4のように線形の式に帰着させることが
できたことを示している。
f(y)を、式4のように線形の式に帰着させることが
できたことを示している。
【0083】以上のことから、図11b)に示すニュー
ロ制御系の出力について、
ロ制御系の出力について、
【0084】
【数3】
【0085】が得られるものとなる。式5も線形関数で
あり、実施の形態1、および2で用いた制御対象モデル
と同様に、容易に制御システムを構築し得るものとな
る。ここで、式5で表現される線形モデルの係数は、 A1=g1*w1=0 , A2=g2*w1=w1/(2T) B1=g1*w2=0 , B2=g2*w2=w2/(2T) となるので、Ytarget=0のレギュレータ問題を考える
と、制御入力演算は次のように行われる。
あり、実施の形態1、および2で用いた制御対象モデル
と同様に、容易に制御システムを構築し得るものとな
る。ここで、式5で表現される線形モデルの係数は、 A1=g1*w1=0 , A2=g2*w1=w1/(2T) B1=g1*w2=0 , B2=g2*w2=w2/(2T) となるので、Ytarget=0のレギュレータ問題を考える
と、制御入力演算は次のように行われる。
【0086】
【数4】
【0087】これは、ニューロ制御の設計を式6のFi
を求める問題に帰着させたものである。式5、および式
6よりニューロ制御系全体のモデルは次式となる。
を求める問題に帰着させたものである。式5、および式
6よりニューロ制御系全体のモデルは次式となる。
【0088】
【数5】
【0089】式7の安定条件は、線形系の漸近安定の条
件に関するリアプノフの安定定理より導出することがで
きる。従って、以下の2式の条件を満たす正定対称行列
P(P>0)が存在するならば、式7で表されるニュー
ロ制御系は大域的漸近安定であるということが言える。
件に関するリアプノフの安定定理より導出することがで
きる。従って、以下の2式の条件を満たす正定対称行列
P(P>0)が存在するならば、式7で表されるニュー
ロ制御系は大域的漸近安定であるということが言える。
【0090】 (Ai −Bi Fi )T P(Ai −Bi Fi )−P<0 (式8) [(Ai-Bi Fj+Aj-Bj Fi)/2]TP[(Ai-Bi Fj+Aj-Bj Fi)/2]−P <0 …(式9) 例えば、線形行列不等式(LMI:Linear Matrix Ineq
ualities)に基づく解法により、式8、および式9の両
者を同時に満たすFiを求めることができる。以上に示
すように、図11b)に示すニューロ制御系について
は、安定解析が可能なものである。次に、図12b)に
示す場合を考える。同図に示すニューロ制御系は、2入
力、2中間層素子数、1出力のものである。このような
ニューロ制御系は、以下の式で表すことができる。な
お、関数fは全て異なると仮定している。 Y(k+1)=ΣΣΣ hi(k)hj(k)hs(k)(Aijs*Y(k)+Bij
s*U(K)) このようににm,nを拡張することにより、図1a)に
示すニューロ制御系のダイナミクスは次式で表すことが
できる。
ualities)に基づく解法により、式8、および式9の両
者を同時に満たすFiを求めることができる。以上に示
すように、図11b)に示すニューロ制御系について
は、安定解析が可能なものである。次に、図12b)に
示す場合を考える。同図に示すニューロ制御系は、2入
力、2中間層素子数、1出力のものである。このような
ニューロ制御系は、以下の式で表すことができる。な
お、関数fは全て異なると仮定している。 Y(k+1)=ΣΣΣ hi(k)hj(k)hs(k)(Aijs*Y(k)+Bij
s*U(K)) このようににm,nを拡張することにより、図1a)に
示すニューロ制御系のダイナミクスは次式で表すことが
できる。
【0091】
【数6】
【0092】ここで、hi(k)は未知パラメータであ
るが、中間層は線形で表現可能であり、出力のみ非線形
関数で表現されるニューロ制御系については、このよう
なパラメータは一意に決定可能なものである。従って、
式10についても、式5を導いたように、線形関数に帰
着させることができ、式7について、式8、および式9
により安定性を検証し得たのと同様に解析が可能なもの
となる。
るが、中間層は線形で表現可能であり、出力のみ非線形
関数で表現されるニューロ制御系については、このよう
なパラメータは一意に決定可能なものである。従って、
式10についても、式5を導いたように、線形関数に帰
着させることができ、式7について、式8、および式9
により安定性を検証し得たのと同様に解析が可能なもの
となる。
【0093】このように、本実施の形態3において、図
10の学習システムにおいて学習させたニューラルネッ
トワークNNAについては、線形モデルとして扱い得る
ものとなるので、図9に示すように制御対象モデル90
1として、図3に示す既存の制御対象モデル301と同
様に用いることが可能なものとなる。
10の学習システムにおいて学習させたニューラルネッ
トワークNNAについては、線形モデルとして扱い得る
ものとなるので、図9に示すように制御対象モデル90
1として、図3に示す既存の制御対象モデル301と同
様に用いることが可能なものとなる。
【0094】次に、本実施の形態3のパラメータ推定制
御装置に用いるニューラルネットワークNNBの学習に
ついて説明する。図13は、本実施の形態3におけるニ
ューラルネットワークNNBの学習システムを示す図で
ある。図示するように、この学習システムは、制御量発
生器1300と、制御対象1301と、ニューラルネッ
トワークNNB 1302と、センサ1 1304とか
ら構成されている。
御装置に用いるニューラルネットワークNNBの学習に
ついて説明する。図13は、本実施の形態3におけるニ
ューラルネットワークNNBの学習システムを示す図で
ある。図示するように、この学習システムは、制御量発
生器1300と、制御対象1301と、ニューラルネッ
トワークNNB 1302と、センサ1 1304とか
ら構成されている。
【0095】制御量発生器1300は、制御対象130
1に入力する制御量を発生する。制御対象1301は、
図8の801と同等のものであり、制御の対象である。
ニューラルネットワークNNB 1302は、この学習
システムにおいて学習をさせるニューラルネットワーク
である。センサ1 1304は、図10のシステムで用
いるセンサと同等のものである。図13の学習システム
は、図4に示す、実施の形態1におけるNN2の学習シ
ステムと同様の構成のものであり、本実施の形態3にお
いて、NNBは実施の形態1と同様に学習をするものと
なる。
1に入力する制御量を発生する。制御対象1301は、
図8の801と同等のものであり、制御の対象である。
ニューラルネットワークNNB 1302は、この学習
システムにおいて学習をさせるニューラルネットワーク
である。センサ1 1304は、図10のシステムで用
いるセンサと同等のものである。図13の学習システム
は、図4に示す、実施の形態1におけるNN2の学習シ
ステムと同様の構成のものであり、本実施の形態3にお
いて、NNBは実施の形態1と同様に学習をするものと
なる。
【0096】このように学習されたニューラルネットワ
ークNNBにつき、本実施の形態3では、図14に示す
誤差検出システムにおいて以下のような誤差検出を行
い、図8に示す制御器の設計に用いるものである。図1
4に示すように、誤差検出システムは、制御量発生器1
400と、制御対象1402と、ニューラルネットワー
クNNA1401と、ニューラルネットワークNNB1
404と、センサ1 1403とから構成されている。
ークNNBにつき、本実施の形態3では、図14に示す
誤差検出システムにおいて以下のような誤差検出を行
い、図8に示す制御器の設計に用いるものである。図1
4に示すように、誤差検出システムは、制御量発生器1
400と、制御対象1402と、ニューラルネットワー
クNNA1401と、ニューラルネットワークNNB1
404と、センサ1 1403とから構成されている。
【0097】同図において、制御量発生器1400、制
御対象1402、ニューラルネットワークNNB140
4、およびセンサ1 1403は、図13における、1
300、1301、1302、および1304と同等の
ものである。また、ニューラルネットワークNNA14
01は、図9,および図10の1002と同等のモデル
代替ニューラルネットワークであり、図10に示す学習
システムにおいて学習させたものである。
御対象1402、ニューラルネットワークNNB140
4、およびセンサ1 1403は、図13における、1
300、1301、1302、および1304と同等の
ものである。また、ニューラルネットワークNNA14
01は、図9,および図10の1002と同等のモデル
代替ニューラルネットワークであり、図10に示す学習
システムにおいて学習させたものである。
【0098】このような誤差検出システムにおける誤差
検出の動作は以下のように行われる。まず、制御量発生
器1400は、想定される運転領域内における制御量U
を発生し、これを制御対象1402と、NNA1401
とに出力する。制御対象1402は所定の動作を行い、
入力された制御量Uに対応する出力をする。制御対象1
402の出力は、センサ1 1403に入力され、セン
サ1 1403は検出を行い、検出結果を信号Y1とし
て出力する。また、NNA1401は、制御量Uととも
に、センサ1 1403における検出結果を示す信号Y
1を入力し、推定値Ynn−Aを生成してこれを出力す
る。
検出の動作は以下のように行われる。まず、制御量発生
器1400は、想定される運転領域内における制御量U
を発生し、これを制御対象1402と、NNA1401
とに出力する。制御対象1402は所定の動作を行い、
入力された制御量Uに対応する出力をする。制御対象1
402の出力は、センサ1 1403に入力され、セン
サ1 1403は検出を行い、検出結果を信号Y1とし
て出力する。また、NNA1401は、制御量Uととも
に、センサ1 1403における検出結果を示す信号Y
1を入力し、推定値Ynn−Aを生成してこれを出力す
る。
【0099】一方、NNB1404は、制御対象140
2の状態を示す状態量Zを入力し、これに基づき推定値
Ynn−Bを生成して出力する。推定値Ynn−BがN
NA1401の出力する信号Ynn−Aと比較され、推
定誤差dYが取得される。このような誤差検出システム
において、推定誤差の最大値が得られる。
2の状態を示す状態量Zを入力し、これに基づき推定値
Ynn−Bを生成して出力する。推定値Ynn−BがN
NA1401の出力する信号Ynn−Aと比較され、推
定誤差dYが取得される。このような誤差検出システム
において、推定誤差の最大値が得られる。
【0100】以下に、図13の学習システムにおいて学
習されたNN2を用い、図14の誤差検出システムにお
いて取得された推定誤差の最大値に基づく、図8に示す
本実施の形態3のパラメータ推定制御装置の制御の際の
動作について説明する。制御量Uを入力された制御対象
801は、所定の動作を行い、入力Uに対応した出力を
する。図13の学習システムにおいて学習されたNNB
802は、制御量Uと、制御対象801の状態を示す状
態量Zとを入力し、これらより推定値Ynnを生成し
て、これを制御量演算手段803に出力する。制御量演
算手段803は、入力された推定値Ynnに対して、仮
想的に設計された図9の制御器902に対応した演算処
理(制御対象モデル対応演算)を行い、制御量Uを生成
する。
習されたNN2を用い、図14の誤差検出システムにお
いて取得された推定誤差の最大値に基づく、図8に示す
本実施の形態3のパラメータ推定制御装置の制御の際の
動作について説明する。制御量Uを入力された制御対象
801は、所定の動作を行い、入力Uに対応した出力を
する。図13の学習システムにおいて学習されたNNB
802は、制御量Uと、制御対象801の状態を示す状
態量Zとを入力し、これらより推定値Ynnを生成し
て、これを制御量演算手段803に出力する。制御量演
算手段803は、入力された推定値Ynnに対して、仮
想的に設計された図9の制御器902に対応した演算処
理(制御対象モデル対応演算)を行い、制御量Uを生成
する。
【0101】図9に示すモデル制御システムにおける制
御器902は、図14の誤差検出システムにおいて取得
される推定誤差の最大値に対しても安定な制御を実行し
得るものとして設計されるものである。従って、図8に
示す本実施の形態3のパラメータ推定制御装置において
は、制御量演算手段803が生成する制御量を用いて、
制御対象801についての安定した制御が実行し得るも
のとなる。
御器902は、図14の誤差検出システムにおいて取得
される推定誤差の最大値に対しても安定な制御を実行し
得るものとして設計されるものである。従って、図8に
示す本実施の形態3のパラメータ推定制御装置において
は、制御量演算手段803が生成する制御量を用いて、
制御対象801についての安定した制御が実行し得るも
のとなる。
【0102】このように、本実施の形態3によるパラメ
ータ推定制御装置によれば、制御対象801に対して制
御を行う、ニューラルネットワークNNB802と、制
御量演算手段803とを備えたことで、図13に示す学
習システムで学習されたNNB1302(図8の80
2)が生成する推定値を用いて、制御量演算手段803
が、図9に示す、制御モデル代替ニューラルネットワー
クNNAを用いるモデル制御システムに対応した制御を
実行するので、ソフトセンサとして機能するNNB80
2により、高精度で安定な制御を実行することが可能と
なる。本実施の形態3では、既存の制御対象モデルが構
築されていない、または構築が困難な場合にも、図10
に示す学習システムにおいて学習させたニューラルネッ
トワークNNAを制御モデル代替ニューラルネットワー
クとすることで、制御量演算手段803による、制御対
象モデル対応演算処理を行うものとすることが可能であ
る。
ータ推定制御装置によれば、制御対象801に対して制
御を行う、ニューラルネットワークNNB802と、制
御量演算手段803とを備えたことで、図13に示す学
習システムで学習されたNNB1302(図8の80
2)が生成する推定値を用いて、制御量演算手段803
が、図9に示す、制御モデル代替ニューラルネットワー
クNNAを用いるモデル制御システムに対応した制御を
実行するので、ソフトセンサとして機能するNNB80
2により、高精度で安定な制御を実行することが可能と
なる。本実施の形態3では、既存の制御対象モデルが構
築されていない、または構築が困難な場合にも、図10
に示す学習システムにおいて学習させたニューラルネッ
トワークNNAを制御モデル代替ニューラルネットワー
クとすることで、制御量演算手段803による、制御対
象モデル対応演算処理を行うものとすることが可能であ
る。
【0103】
【発明の効果】請求項1のパラメータ推定制御装置によ
れば、ニューラルネットワークを用いて制御対象の制御
に関するパラメータを推定し、該推定したパラメータに
基づいて制御対象の制御を行うパラメータ推定制御装置
において、所定の機械的検出手段の検出結果を教師信号
として学習したニューラルネットワークにより、上記制
御対象の状態を示す状態量を入力して、上記入力した状
態量に基づいて制御対象の出力の推定値を生成するパラ
メータ推定手段と、上記パラメータ推定手段が生成した
推定値を入力し、該推定値に基づいて、該推定値の変動
幅に対応する変動幅対応演算処理により、上記制御対象
の制御に用いる制御量を生成する制御量演算手段とを備
えたので、パラメータ推定手段が生成する推定値に基づ
いて、安定した制御を行うことが可能となる。
れば、ニューラルネットワークを用いて制御対象の制御
に関するパラメータを推定し、該推定したパラメータに
基づいて制御対象の制御を行うパラメータ推定制御装置
において、所定の機械的検出手段の検出結果を教師信号
として学習したニューラルネットワークにより、上記制
御対象の状態を示す状態量を入力して、上記入力した状
態量に基づいて制御対象の出力の推定値を生成するパラ
メータ推定手段と、上記パラメータ推定手段が生成した
推定値を入力し、該推定値に基づいて、該推定値の変動
幅に対応する変動幅対応演算処理により、上記制御対象
の制御に用いる制御量を生成する制御量演算手段とを備
えたので、パラメータ推定手段が生成する推定値に基づ
いて、安定した制御を行うことが可能となる。
【0104】請求項2のパラメータ推定制御装置によれ
ば、請求項1の装置において、上記制御量推定手段が行
う変動幅対応演算処理は、制御対象モデルを用いて、該
制御対象モデルに対応する制御器を設計する制御対象モ
デル対応演算処理であるものとしたことで、制御対象モ
デルを用いて、変動幅に対応する仮想的な制御器を設計
し、該制御器に基づく演算処理を行うことで安定した制
御を実行することが可能となる。
ば、請求項1の装置において、上記制御量推定手段が行
う変動幅対応演算処理は、制御対象モデルを用いて、該
制御対象モデルに対応する制御器を設計する制御対象モ
デル対応演算処理であるものとしたことで、制御対象モ
デルを用いて、変動幅に対応する仮想的な制御器を設計
し、該制御器に基づく演算処理を行うことで安定した制
御を実行することが可能となる。
【0105】請求項3のパラメータ推定制御装置によれ
ば、請求項2の装置において、上記制御器は、上記学習
したニューラルネットワークについて検出された最大誤
差を変動幅として、上記変動幅に対応した安定な制御を
実行するように設計されるものとしたことで上記の効果
が得られる。
ば、請求項2の装置において、上記制御器は、上記学習
したニューラルネットワークについて検出された最大誤
差を変動幅として、上記変動幅に対応した安定な制御を
実行するように設計されるものとしたことで上記の効果
が得られる。
【0106】請求項4のパラメータ推定制御装置によれ
ば、請求項1ないし3のいずれかの装置において、上記
制御対象の出力を検出する機械的検出手段をさらに備
え、上記パラメータ推定手段は、上記入力した状態量と
ともに、上記機械的検出手段の検出結果にも基づいて、
上記推定値を生成するものとしたことで、安価で比較的
精度の高くないセンサを用いて、安定な制御を実行し、
ニューラルネットワークの学習に要する工数の削減を図
ることが可能となる。
ば、請求項1ないし3のいずれかの装置において、上記
制御対象の出力を検出する機械的検出手段をさらに備
え、上記パラメータ推定手段は、上記入力した状態量と
ともに、上記機械的検出手段の検出結果にも基づいて、
上記推定値を生成するものとしたことで、安価で比較的
精度の高くないセンサを用いて、安定な制御を実行し、
ニューラルネットワークの学習に要する工数の削減を図
ることが可能となる。
【0107】請求項5のパラメータ推定制御装置によれ
ば、請求項1の装置において、上記制御量推定手段が行
う変動幅対応演算処理は、所定の機械的検出手段の検出
結果を教師信号として学習したニューラルネットワーク
の生成する推定値に基づくものとしたことで、既存の制
御対象モデルを用いることができない場合にも、制御対
象モデル代替ニューラルネットワークを用いて安定な制
御を実行することが可能となる。
ば、請求項1の装置において、上記制御量推定手段が行
う変動幅対応演算処理は、所定の機械的検出手段の検出
結果を教師信号として学習したニューラルネットワーク
の生成する推定値に基づくものとしたことで、既存の制
御対象モデルを用いることができない場合にも、制御対
象モデル代替ニューラルネットワークを用いて安定な制
御を実行することが可能となる。
【0108】請求項6のパラメータ推定制御方法によれ
ば、ニューラルネットワークを用いて制御対象の制御に
関するパラメータを推定し、該推定したパラメータに基
づいて制御対象の制御を行うパラメータ推定制御方法に
おいて、所定の機械的検出手段の検出結果を教師信号と
してニューラルネットワークを学習し、上記学習したニ
ューラルネットワークにより、上記制御対象の状態を示
す状態量に基づいて制御対象の出力の推定値を生成し、
上記生成した推定値に基づいて、該推定値の変動幅に対
応する変動幅対応演算処理により、上記制御対象の制御
に用いる制御量を生成するので推定値に基づいて、安定
した制御を行うことが可能となる。
ば、ニューラルネットワークを用いて制御対象の制御に
関するパラメータを推定し、該推定したパラメータに基
づいて制御対象の制御を行うパラメータ推定制御方法に
おいて、所定の機械的検出手段の検出結果を教師信号と
してニューラルネットワークを学習し、上記学習したニ
ューラルネットワークにより、上記制御対象の状態を示
す状態量に基づいて制御対象の出力の推定値を生成し、
上記生成した推定値に基づいて、該推定値の変動幅に対
応する変動幅対応演算処理により、上記制御対象の制御
に用いる制御量を生成するので推定値に基づいて、安定
した制御を行うことが可能となる。
【0109】請求項7のパラメータ推定制御方法によれ
ば、請求項6の方法において、上記変動幅対応演算処理
は、制御対象モデルを用いて、該制御対象モデルに対応
する制御器を設計する制御対象モデル対応演算処理であ
るものとしたことで、制御対象モデルを用いて、変動幅
に対応する仮想的な制御器を設計し、該制御器に基づく
演算処理を行うことで安定した制御を実行することが可
能となる。
ば、請求項6の方法において、上記変動幅対応演算処理
は、制御対象モデルを用いて、該制御対象モデルに対応
する制御器を設計する制御対象モデル対応演算処理であ
るものとしたことで、制御対象モデルを用いて、変動幅
に対応する仮想的な制御器を設計し、該制御器に基づく
演算処理を行うことで安定した制御を実行することが可
能となる。
【0110】請求項8のパラメータ推定制御方法によれ
ば、請求項7の方法において、上記制御器は、上記学習
したニューラルネットワークについて検出された最大誤
差を変動幅として、上記変動幅に対応した安定な制御を
実行するように設計されるものとしたものとしたことで
上記の効果が得られる。
ば、請求項7の方法において、上記制御器は、上記学習
したニューラルネットワークについて検出された最大誤
差を変動幅として、上記変動幅に対応した安定な制御を
実行するように設計されるものとしたものとしたことで
上記の効果が得られる。
【0111】請求項9のパラメータ推定制御方法によれ
ば、請求項6ないし8のいずれかの方法において、上記
制御対象の出力を機械的検出手段を用いて検出し、上記
制御対象の状態を示す状態量とともに、上記機械的検出
手段の検出結果にも基づいて、上記推定値を生成するも
のとしたことで、安価で比較的精度の高くないセンサを
用いて、安定な制御を実行し、ニューラルネットワーク
の学習に要する工数の削減を図ることが可能となる。
ば、請求項6ないし8のいずれかの方法において、上記
制御対象の出力を機械的検出手段を用いて検出し、上記
制御対象の状態を示す状態量とともに、上記機械的検出
手段の検出結果にも基づいて、上記推定値を生成するも
のとしたことで、安価で比較的精度の高くないセンサを
用いて、安定な制御を実行し、ニューラルネットワーク
の学習に要する工数の削減を図ることが可能となる。
【0112】請求項10のパラメータ推定制御方法によ
れば、請求項6の方法において、上記制御量推定手段が
行う変動幅対応演算処理は、所定の機械的検出手段の検
出結果を教師信号として学習したニューラルネットワー
クの生成する推定値に基づくものとしたことで、既存の
制御対象モデルを用いることができない場合にも、制御
対象モデル代替ニューラルネットワークを用いて安定な
制御を実行することが可能となる。
れば、請求項6の方法において、上記制御量推定手段が
行う変動幅対応演算処理は、所定の機械的検出手段の検
出結果を教師信号として学習したニューラルネットワー
クの生成する推定値に基づくものとしたことで、既存の
制御対象モデルを用いることができない場合にも、制御
対象モデル代替ニューラルネットワークを用いて安定な
制御を実行することが可能となる。
【図1】本発明の実施の形態1によるパラメータ推定制
御装置の構成を示すブロック図である。
御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】同実施の形態における、ニューラルネットワー
クの学習システムの構成を示す図である。
クの学習システムの構成を示す図である。
【図3】同実施の形態の制御量演算手段が行う制御対象
モデル対応演算処理のための、モデル制御システムを説
明するための図である。
モデル対応演算処理のための、モデル制御システムを説
明するための図である。
【図4】同実施の形態における、ニューラルネットワー
クの誤差検出システムの構成を示す図である。
クの誤差検出システムの構成を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態2によるパラメータ推定制
御装置の構成を示すブロック図である。
御装置の構成を示すブロック図である。
【図6】同実施の形態における、ニューラルネットワー
クの学習システムの構成を示す図である。
クの学習システムの構成を示す図である。
【図7】同実施の形態における、ニューラルネットワー
クの誤差検出システムの構成を示す図である。
クの誤差検出システムの構成を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態3によるパラメータ推定制
御装置の構成を示すブロック図である。
御装置の構成を示すブロック図である。
【図9】同実施の形態の制御量演算手段が行う制御対象
モデル対応演算処理のための、モデル制御システムを説
明するための図である。
モデル対応演算処理のための、モデル制御システムを説
明するための図である。
【図10】同実施の形態における、制御モデル代替ニュ
ーラルネットワークの学習システムの構成を示す図であ
る。
ーラルネットワークの学習システムの構成を示す図であ
る。
【図11】同実施の形態における、制御モデル代替ニュ
ーラルネットワークの有効性を説明するための、ニュー
ロ制御系を示す図である。
ーラルネットワークの有効性を説明するための、ニュー
ロ制御系を示す図である。
【図12】同実施の形態における、制御モデル代替ニュ
ーラルネットワークの有効性を説明するための、関数グ
ラフ(a)と、ニューロ制御系(b)を示す図である。
ーラルネットワークの有効性を説明するための、関数グ
ラフ(a)と、ニューロ制御系(b)を示す図である。
【図13】同実施の形態における、制御用ニューラルネ
ットワークの学習システムの構成を示す図である。
ットワークの学習システムの構成を示す図である。
【図14】同実施の形態における、ニューラルネットワ
ークの誤差検出システムの構成を示す図である。
ークの誤差検出システムの構成を示す図である。
【図15】従来の技術による、ニューロ制御システムを
示す図である。
示す図である。
【図16】従来の技術による、ニューロ制御システムの
応用例を示す図である。
応用例を示す図である。
【図17】従来の技術による高精度センサを用いた制御
装置の構成を示すブロック図である。
装置の構成を示すブロック図である。
【図18】従来の技術る、ニューラルネットワークの学
習システムを示す図である。
習システムを示す図である。
【図19】同実施の形態における、ニューラルネットワ
ークの誤差検出システムの構成を示す図である。
ークの誤差検出システムの構成を示す図である。
【図20】階層型ニューラルネットワークを説明するた
めの図である。
めの図である。
101,201,401,501,601,701,8
01,1001,1301,1402,1501,17
01,1801,1901制御対象 102,202,402,502,602,702,8
02,1302,1404,1802,1902ニュー
ラルネットワーク 1002,1401 ニューラルネットワーク(制御
対象モデル代替用) 1502,1601 NN演算部 103,503,803,1703,1903 制御
量演算手段 204,404,504,604,704,1004,
1304,1403,1702,1804センサ 200,400,600,700,1000,130
0,1400,1800制御量発生器 301,901 制御対象モデル 302,902 制御器 1602 燃料噴射量算出部 1603 エンジン、および状態検出部
01,1001,1301,1402,1501,17
01,1801,1901制御対象 102,202,402,502,602,702,8
02,1302,1404,1802,1902ニュー
ラルネットワーク 1002,1401 ニューラルネットワーク(制御
対象モデル代替用) 1502,1601 NN演算部 103,503,803,1703,1903 制御
量演算手段 204,404,504,604,704,1004,
1304,1403,1702,1804センサ 200,400,600,700,1000,130
0,1400,1800制御量発生器 301,901 制御対象モデル 302,902 制御器 1602 燃料噴射量算出部 1603 エンジン、および状態検出部
Claims (10)
- 【請求項1】 ニューラルネットワークを用いて制御対
象の制御に関するパラメータを推定し、該推定したパラ
メータに基づいて制御対象の制御を行うパラメータ推定
制御装置において、 所定の機械的検出手段の検出結果を教師信号として学習
したニューラルネットワークにより、上記制御対象の状
態を示す状態量を入力して、上記入力した状態量に基づ
いて制御対象の出力の推定値を生成するパラメータ推定
手段と、 上記パラメータ推定手段が生成した推定値を入力し、該
推定値に基づいて、該推定値の変動幅に対応する変動幅
対応演算処理により、上記制御対象の制御に用いる制御
量を生成する制御量演算手段とを備えたことを特徴とす
るパラメータ推定制御装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載のパラメータ推定制御装
置において、 上記制御量推定手段が行う変動幅対応演算処理は、制御
対象モデルを用いて、該制御対象モデルに対応する制御
器を設計する制御対象モデル対応演算処理であることを
特徴とするパラメータ推定制御装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載のパラメータ推定制御装
置において、 上記制御器は、上記学習したニューラルネットワークに
ついて検出された最大誤差を変動幅として、上記変動幅
に対応した安定な制御を実行するように設計されるもの
であることを特徴とするパラメータ推定制御装置。 - 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載のパ
ラメータ推定制御装置において、 上記制御対象の出力を検出する機械的検出手段をさらに
備え、 上記パラメータ推定手段は、上記入力した状態量ととも
に、上記機械的検出手段の検出結果にも基づいて、上記
推定値を生成するものであることを特徴とするパラメー
タ推定制御装置。 - 【請求項5】 請求項1に記載のパラメータ推定制御装
置において、 上記制御量推定手段が行う変動幅対応演算処理は、所定
の機械的検出手段の検出結果を教師信号として学習した
ニューラルネットワークの生成する推定値に基づくもの
であることを特徴とするパラメータ推定制御装置。 - 【請求項6】 ニューラルネットワークを用いて制御対
象の制御に関するパラメータを推定し、該推定したパラ
メータに基づいて制御対象の制御を行うパラメータ推定
制御方法において、 所定の機械的検出手段の検出結果を教師信号としてニュ
ーラルネットワークを学習し、 上記学習したニューラルネットワークにより、上記制御
対象の状態を示す状態量に基づいて制御対象の出力の推
定値を生成し、 上記生成した推定値に基づいて、該推定値の変動幅に対
応する変動幅対応演算処理により、上記制御対象の制御
に用いる制御量を生成することを特徴とするパラメータ
推定制御方法。 - 【請求項7】 請求項6に記載のパラメータ推定制御方
法において、 上記変動幅対応演算処理は、制御対象モデルを用いて、
該制御対象モデルに対応する制御器を設計する制御対象
モデル対応演算処理であることを特徴とするパラメータ
推定制御方法。 - 【請求項8】 請求項7に記載のパラメータ推定制御方
法において、 上記制御器は、上記学習したニューラルネットワークに
ついて検出された最大誤差を変動幅として、上記変動幅
に対応した安定な制御を実行するように設計されるもの
であることを特徴とするパラメータ推定制御方法。 - 【請求項9】 請求項6ないし8のいずれかに記載のパ
ラメータ推定制御方法において、 上記制御対象の出力を機械的検出手段を用いて検出し、 上記制御対象の状態を示す状態量とともに、上記機械的
検出手段の検出結果にも基づいて、上記推定値を生成す
るものであることを特徴とするパラメータ推定制御方
法。 - 【請求項10】 請求項6に記載のパラメータ推定制御
方法において、 上記制御量推定手段が行う変動幅対応演算処理は、所定
の機械的検出手段の検出結果を教師信号として学習した
ニューラルネットワークの生成する推定値に基づくもの
であることを特徴とするパラメータ推定制御方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10162101A JPH11351049A (ja) | 1998-06-10 | 1998-06-10 | パラメータ推定制御装置 |
US09/329,196 US6678640B2 (en) | 1998-06-10 | 1999-06-10 | Method and apparatus for parameter estimation, parameter estimation control and learning control |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10162101A JPH11351049A (ja) | 1998-06-10 | 1998-06-10 | パラメータ推定制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11351049A true JPH11351049A (ja) | 1999-12-21 |
Family
ID=15748082
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10162101A Withdrawn JPH11351049A (ja) | 1998-06-10 | 1998-06-10 | パラメータ推定制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11351049A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005004742A (ja) * | 2003-05-30 | 2005-01-06 | Fisher Rosemount Syst Inc | バッチ特性推定のための装置及び方法 |
JP2007112023A (ja) * | 2005-10-20 | 2007-05-10 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | コルゲータのシート状態情報推定装置及び方法 |
JP2011118947A (ja) * | 2000-06-08 | 2011-06-16 | Fisher-Rosemount Systems Inc | プロセス制御システムにおける適応推定モデル |
JP5149988B2 (ja) * | 2009-03-27 | 2013-02-20 | 本田技研工業株式会社 | プラントの制御装置 |
CN108628164A (zh) * | 2018-03-30 | 2018-10-09 | 浙江大学 | 一种基于循环神经网络模型的工业过程半监督软测量方法 |
US11132616B2 (en) | 2016-09-20 | 2021-09-28 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Characteristic value estimation device and characteristic value estimation method |
-
1998
- 1998-06-10 JP JP10162101A patent/JPH11351049A/ja not_active Withdrawn
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US11132616B2 (en) | 2016-09-20 | 2021-09-28 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Characteristic value estimation device and characteristic value estimation method |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050510 |
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A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20070808 |