JPH11350059A - バルブガイド - Google Patents

バルブガイド

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JPH11350059A
JPH11350059A JP17391598A JP17391598A JPH11350059A JP H11350059 A JPH11350059 A JP H11350059A JP 17391598 A JP17391598 A JP 17391598A JP 17391598 A JP17391598 A JP 17391598A JP H11350059 A JPH11350059 A JP H11350059A
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JP
Japan
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valve guide
valve
valve stem
weight
aluminum
Prior art date
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Pending
Application number
JP17391598A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruo Takahashi
輝夫 高橋
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Nippon Piston Ring Co Ltd
Original Assignee
Nippon Piston Ring Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温下でのバルブステムとの摺動に対する耐
摩耗性、耐焼付き性、耐スカッフ性、熱伝導性に優れた
バルブガイドの提供。 【解決手段】 管状のバルブガイド9は、シリンダヘッ
ド1の貫通口1aに圧入され、バルブステム5がバルブ
ガイド内を摺動する。製造に際しアトマイズ法により、
溶融したアルミニウム−珪素合金をガスアトマイズしな
がら急冷凝固堆積させてバルブガイド用のインゴットを
製造し、インゴットをベースにバルブガイドが構成され
る。バルブガイドの組成は珪素20〜50重量%、銅
0.5〜10重量%、マグネシウム0.5〜5重量%、
鉄、ニッケル、マンガン及び亜鉛の合計で3重量%以
下、残部アルミニウムであり、微細均一な初晶珪素の粒
径が20μm以下であり、初晶珪素の平均粒径は2〜4
μmである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバルブガイドに関し、特
にディーゼルエンジン用及び高出力ガソリンエンジン用
のバルブガイドに関する。
【0002】
【従来の技術】バルブガイドは、内燃エンジンの吸気
弁、排気弁等のバルブステムの往復摺動運動を案内する
ために、バルブステムと同心状にシリンダヘッドに嵌入
される筒状の部材である。ここで近年のエンジン高出力
化の要請に伴い、エンジン内部の各部材は非常に高い燃
焼温度に曝されると共に、バルブステムも高速でバルブ
ガイドに摺動するので、燃焼温度による耐熱性のみなら
ず、耐摩耗性、耐焼き付き性が要求される。この傾向
は、特に排気ガスを排出する排気ポート側に突出してい
るバルブガイドについて顕著である。
【0003】また、エンジン運転中にバルブステムに曲
げ荷重が作用すると、バルブガイドの両端部内周面に大
きな押圧力が加わる。さらに近年のオイル消費量の減少
傾向に伴い、エンジンの動弁系におけるオイルステムシ
ールのオイルリーク量が低減され、バルブガイドとバル
ブステムとの摺動における潤滑が不十分となり、バルブ
ガイドに焼付きが生じる可能性が高まってきた。これら
の近年のエンジン内部の状況の変化により、バルブガイ
ドには高い耐熱性、対摩耗性及び高い耐焼付き性が要求
される。
【0004】これらの問題を解決するために、バルブガ
イド材としては比較的質量の大きい、炭化物を析出させ
た鋳鉄材や鉄系焼結材が広く使われている。例えば、特
開平7−150914号公報では、鉄基焼結材料等から
なる金属素材を部分的に密度を変えて製造されるバルブ
ガイドが提案されており、また特開平6−41699号
公報では、炭素、銅、燐、を含有する鉄基焼結合金から
なるバルブガイドが提案されている。バルブガイドに使
用される目的に限定されない、耐焼き付き性及び耐摩耗
性に優れた金属素材については特開平6−73489号
公報に、銅を重量パーセントで20〜45パーセント含
有し、銅が黒鉛のまわりに析出していることを特徴とす
る鋳鉄が提案されており、この鋳鉄はバルブガイドに使
用されることが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしこれらの鋳鉄
材、鉄系焼結材によるバルブガイドは、近年のガソリン
エンジン、ディーゼルエンジンの高出力化、燃焼温度の
高温化に耐え得るほどの耐熱性、耐摩耗性及び耐焼付き
性を有してはいない。鋳鉄材、鉄系焼結材のバルブガイ
ドでは、高温化における耐摩耗性及び耐スカッフ性に限
界があり、バルブステムの適切な摺動の維持及びバルブ
とバルブシートとの間のシール性に問題が出てきてい
る。また、バルブガイドに高温、押圧による変形、摩耗
又は焼付きが生じ、燃焼室内部の機密性が低くなると、
エンジン出力の低下を来たすこととなる。更に鋳鉄材、
鉄系焼結材から組成されるバルブガイドは比較的質量が
大きく、エンジン自体の質量の軽量化の妨げとなり、さ
らにはエンジン性能の低下を招くとともに、熱伝導性も
今一つ不充分であった。
【0006】そこで本発明は、高温の排気ガスに対する
耐熱性、高温下でのバルブステムとの摺動に対する耐摩
耗性、耐焼付き性、耐スカッフ性、エンジン外部への熱
放出を高める熱伝導性の問題を解決するバルブガイドを
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、シリンダヘッドに取付けられバルブステ
ムを摺動案内するバルブガイドにおいて、バルブガイド
は組成が珪素を20〜50重量%、銅を0.5〜10重
量%、マグネシウムを0.5〜5重量%、鉄、ニッケ
ル、マンガン及び亜鉛の合計が3重量%以下、残部アル
ミニウムであり、アルミニウムマトリックス中に初晶珪
素粒子が微細均一に分散しているアルミニウム合金製で
あるバルブガイドを提供している。
【0008】ここで、前記初晶珪素粒子の粒径が20μ
m以下であり且つ該初晶珪素粒子の平均粒径が2〜4μ
mであるのが好ましい。また前記アルミニウム合金は、
アトマイズ法により、溶融したアルミニウム−珪素合金
をガスアトマイズしながら急冷凝固堆積させるのが好ま
しい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態によるバルブ
ガイドについて図1に基づき説明する。図1はエンジン
のシリンダヘッド部の断面図であり、シリンダヘッド部
は鋳造されたシリンダヘッド1によって構成されてい
る。図1のシリンダヘッド1を境として上方はシリンダ
外部であり、下方はシリンダ内部である。シリンダヘッ
ド1には、シリンダ内部とシリンダ外部とを貫通する管
状の貫通口1aが形成されており、また排気ガスを排出
するための排気ポート2が形成されている。排気ポート
2の開口部2aは略円形状をしており、この開口部2a
周囲には、略リング形状をしたバルブシート3が嵌着さ
れるための環状に窪んだ段部1bが形成されている。バ
ルブシート3は、バルブステム内端側のバルブ4とシリ
ンダヘッド1との直接的な当接を防ぎ、シリンダヘッド
1を保護する部材である。
【0010】貫通口1aにはバルブステム5が貫通して
おり、貫通口1aとバルブステム5との間には、バルブ
ステム5と同軸的に形成された細長円筒状のバルブガイ
ド9が圧入されてシリンダヘッド1に固着されている。
バルブガイド9の内端は、排気ポート2内に僅かに突出
し、またバルブガイド9の外端はシリンダヘッド1より
も僅かに突出している。バルブステム5の外端には、バ
ルブステムの半径方向に広がりを持つボス状のスプリン
グリテーナ6が止着されている。
【0011】またバルブステム5の外端は、スプリング
リテーナ6から僅かにシリンダ外部方向に突出してい
る。そしてスプリングリテーナ6とシリンダヘッド1と
の間には、バルブスプリング7が配設されており、バル
ブガイド5及びバルブ4を図1の上方に付勢している。
バルブステム5の外端面は、軸10の軸心を中心として
揺動するロッカーアーム8に当接している。
【0012】バルブステム5の外端面は、ロッカーアー
ム8の反時計方向への揺動により押圧され、バルブガイ
ド9に対して摺動しつつバルブステム5は下方に摺動す
る。またこのバルブステム5の下方への移動に伴い、バ
ルブステム5と一体となったバルブ4も下方に移動し、
燃焼室と排気ポート2とが連通されて、燃焼室内で発生
した排気ガスが排気ポート2に導出される。この際にバ
ルブガイド9のシリンダ内部側の一端は高温高圧の排気
ガスに曝される。ロッカーアーム8の時計方向の揺動に
より、バルブスプリング7の付勢力によってスプリング
リテーナ6及びスプリングリテーナ6と一体となってい
るバルブステム5及びバルブ4は上方に移動する。この
とき再びバルブステム5はバルブガイド9に対して高温
下で高速で摺動し、バルブ4は高速でバルブシート3に
着座する。
【0013】次にバルブガイド9の組成及びその製造方
法について説明する。バルブガイド9の材料は、重量%
で次の組成を有している。 珪素 20〜50% 銅 0.5〜10% マグネシウム 0.5〜5% 鉄、ニッケル、マンガン、亜鉛の合計 3%以下 アルミニウム 残部 珪素は含有率が20重量%未満であると、初晶珪素粒子
の析出が少なすぎて耐摩耗性が劣る結果となり、50重
量%を超えると、初晶珪素粒子の微細化が困難となる。
またアルミニウム基地部が少なくなることとなり、シリ
ンダヘッド母材との密着性が悪くなる。
【0014】銅及びマグネシウムはともに時効硬化性を
付与し、機械的強度、硬度、耐摩耗性を改善するが、含
有率が0.5重量%未満ではその効果が認められない。
一方銅の含有量が10重量%を超えると、強度、伸びが
低下し、マグネシウムの含有量が5重量%を超えると熱
膨張性が増加する。
【0015】鉄、ニッケル、マンガン及び亜鉛には、高
温強度、熱膨張を改善する効果があるが、これらの合計
の含有率が3重量%を超えると、強度と伸びが低下する
という欠点を有する。
【0016】また初晶珪素の粒径は20μm以下であ
る。粒径が20μmを超えると、粗大化した珪素粒によ
り靭性が無くなり耐摩耗性が劣る。また靭性及び耐摩耗
性の観点からは粒径の平均値が2〜4μmであるのが望
ましい。
【0017】次にバルブガイド9の製造過程について説
明する。はじめに、アトマイズ法(スプレーフォーミン
グ法)により、アルミニウム−珪素合金のインゴットを
製造する。一般にアトマイズ法とは溶解した金属を細い
ノズルから流出させ、高圧の不活性ガス雰囲気の室の中
に霧状に滴化することをいう。アトマイズされてできた
粒滴は、半溶融半凝固状態でコレクタと呼ばれるベース
の上に受けられて固化される。コレクタの形状や動きを
選択することで、円柱形状のプリフォーム(インゴッ
ト)が形成される。ガスアトマイズされた金属溶滴が飛
行中また堆積後に急冷凝固することにより、マクロ偏析
がなく、微細均一等方性の組織、微細に析出した組織、
低酸素含有量、熱間加工性の良好なインゴットが得られ
る。また、鋳造に比較して工数が少ないために、生産速
度が高く、製造コスト上も有利である。
【0018】本実施の形態においては皿状のコレクタを
用い、それを回転させている状態でアトマイズされた溶
湯滴を皿上に堆積させることにより円柱状のインゴット
が製造される。この過程で、アルミニウムマトリックス
中に初晶珪素が形成され、合金マトリックス内におい
て、硬質の粒子が細かく分散した分布及び均質な分布が
得られる。
【0019】具体的には、アトマイズされた溶湯滴は、
高速のガスにより急速に加速され、飛行速度が急激に上
昇し、ついにはガス速度と等しくなり、最高速度は溶湯
滴の径によっても異なるが30〜100m/秒となる。
またアトマイズされた粒子はガスによって冷却され、温
度が急激に低下する。コレクタへの衝突時の粒子温度は
飛行距離が500mmの場合で平均的には固液共存の温
度となっている。
【0020】即ち、アトマイズされた溶湯滴は、ガスに
よって急速に冷却され、過冷されるが、細かい粒子は凝
固を開始する。このような粒子群が堆積し、半溶融の薄
い膜が形成される。それと同時にこの膜は主にガスによ
る冷却により凝固が終了する。これらが繰り返されるこ
とによって、プリフォーム(インゴット)が形成され
る。プリフォームが厚くなった場合でも凝固までの冷却
速度は最後まで変化はなく、厚さ方向に均一な微細組織
が得られる。特に急冷凝固により微細な凝固組織が得ら
れ、析出物の微細化、均一化が達成される。また偏析が
低減されるとともに、非晶質相、過飽和固溶体等の準安
定相が出現するという効果がある。
【0021】アトマイズ後にプリフォームを押出成形す
ることによってプリフォームを管状に成形し、必要に応
じて鍛造(ハンマリング)を行い、最後に管状成形体を
軸方向で所定幅で切断することにより細長円筒状部材が
得られ、貫通口1aに圧入させる。圧入後、シリンダヘ
ッドを切削機にセットして、貫通口1aに圧入された細
長円筒状部材に対して機械加工を行うことにより、バル
ブガイド9が製造される。
【0022】アトマイズ法による製造方法によりバルブ
ガイドを製造し、バルブガイドの材料組成を上述のよう
に構成することにより、熱伝導性、耐スカッフ性、耐熱
性、耐摩耗性及び耐焼付き性を大幅に改善することがで
きる。
【0023】次に本実施の形態によるバルブガイドの試
験方法及び試験結果について図2、図3及び表1に基づ
き説明する。図2はバルブガイドについての試験の概略
図を示す。試験機はアムスラー型摩耗試験機を用いた。
バルブガイド9に対応する回転片11(バルブガイド側
材11)は軸方向が水平となるように、また、鉛直下部
が潤滑油13に浸漬した状態となるように回転可能に支
持される。バルブステム5に対応する固定片12(バル
ブステム側材12)は鉛直上方から荷重Pを受けて、回
転片11の鉛直上部に上方から当接している。回転片1
1を回転させることによって回転片と固定片12とを摺
動させ、回転片11側の摩耗量(バルブガイド側材の摩
耗量)、固定片12側の摩耗量(バルブステム側材の摩
耗量)についての試験を行った。
【0024】試験条件は次のとおりであった。 回転片回転周速 1m/s 潤滑油 SAE #30相当オイル 潤滑油温度 80℃ 荷重 80kg 試験時間 8Hr 試験片としては本発明によるバルブガイド側材11とし
て、初晶珪素の平均粒径や組成を表1のように異ならせ
た本発明材1乃至3を用意した。また比較材1は表1の
組成を有する鋳鉄材であり、比較材2は表1の組成を有
する鉄系焼結材である。一方バルブステム側材12とし
ては、SUH3を母材として外周面をタフト処理(窒化
処理)した金属材を用意した。
【0025】
【表1】
【0026】試験結果は表1に示されるとおりであり、
初晶粒径が2〜4μmの範囲に収まり、珪素、銅、マグ
ネシウム、鉄、ニッケル、マンガン、亜鉛、アルミニウ
ムの比率が本発明の重量%に収まっている本発明材1乃
至3の場合には、バルブガイド側材摩耗、バルブステム
側材摩耗のいずれをとっても試験結果は良好であった。
バルブガイド側摩耗については本発明材1〜3のどの場
合でも1.5〜2.3μmの範囲に収まっており、比較
材1及び2を試験した場合のバルブガイド側摩耗の範囲
である5.0〜8.0μmを大きく下回っていることが
判る。バルブステム側材摩耗についても本発明材では、
0.3〜0.5μmであるのに対して、比較材1及び2
では0.7〜1.5μmと格段に大きく、本発明による
バルブガイドがバルブステムの摩耗の改善にも寄与して
いることが判る。
【0027】以上の試験結果から、本発明によるバルブ
ガイドはバルブガイドの耐摩耗性及びバルブステムの耐
摩耗性のいずれも良好であることが判明した。
【0028】本発明は上述した実施の形態に限定され
ず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変形が可
能である。例えば、上述した実施の形態では、皿状のコ
レクタにアトマイズされた溶湯滴を堆積させて円柱状の
インゴットを製造しているが、コレクタを中空円筒材料
にて形成してアトマイズ室内に水平方向に設置し、コレ
クタをその軸心を中心に回転させると共に軸方向に移動
させることにより、コレクタの周面にアトマイズされた
合金を順次堆積させるようにして、円筒状のインゴット
を製造するようにしてもよい。その場合には、コレクタ
の内径をバルブステム5の直径と同一とすればよい。
【0029】
【発明の効果】請求項1記載のバルブガイドによれば、
バルブガイドを所定の組成を具備したアルミニウム合金
にて形成したので、バルブガイド自体の耐摩耗性が向上
するばかりか、バルブステム自体の摩耗量を低下させる
ことができる。
【0030】請求項2記載のバルブガイドによれば、ア
ルミニウム合金中において、初晶珪素粒子の粒径を20
μm以下とし、且つ初晶珪素粒子の平均粒径を2〜4μ
mとしたので、バルブガイドの靭性、耐摩耗性を一層良
好にすることができる。
【0031】請求項3記載のバルブガイドによれば、ア
トマイズ法によってバルブガイド用の合金を形成するの
で、アトマイズ法本来の利点である微細均一等方性の組
織、微細に析出した組織、低酸素含有量、熱間加工性の
良好な合金組織が得られ、その合金をバルブガイドとし
て使用することにより工程の簡素化等の改善を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるバルブガイドが圧入
された内燃機関を示す断面図。
【図2】本発明の実施の形態によるバルブガイドの特性
試験を行う試験概要を示す側面図。
【図3】本発明の実施の形態によるバルブガイドの特性
試験を行った結果を示すグラフ。
【符号の説明】
9 バルブガイド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッドに取付けられバルブステ
    ムを摺動案内するバルブガイドにおいて、バルブガイド
    は組成が珪素を20〜50重量%、銅を0.5〜10重
    量%、マグネシウムを0.5〜5重量%、鉄、ニッケ
    ル、マンガン及び亜鉛の合計が3重量%以下、残部アル
    ミニウムであり、アルミニウムマトリックス中に初晶珪
    素粒子が微細均一に分散しているアルミニウム合金製で
    あることことを特徴とするバルブガイド。
  2. 【請求項2】 前記初晶珪素粒子の粒径が20μm以下
    であり且つ該初晶珪素粒子の平均粒径が2〜4μmであ
    ることを特徴とする請求項1記載のバルブガイド。
  3. 【請求項3】 前記アルミニウム合金は、アトマイズ法
    により、溶融したアルミニウム−珪素合金をガスアトマ
    イズしながら急冷凝固堆積させたことを特徴とする請求
    項1又は2記載のバルブガイド。
JP17391598A 1998-06-05 1998-06-05 バルブガイド Pending JPH11350059A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010110824A (ja) * 2003-12-22 2010-05-20 Honda Motor Co Ltd バルブガイドの成形方法
CN105603271A (zh) * 2016-01-27 2016-05-25 东莞佛亚铝业有限公司 一种高硅铝合金线材及其制备方法

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