JPH11349230A - 光ケーブルリール及びこれを用いた光ケーブルの仮設方法 - Google Patents

光ケーブルリール及びこれを用いた光ケーブルの仮設方法

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JPH11349230A
JPH11349230A JP16107498A JP16107498A JPH11349230A JP H11349230 A JPH11349230 A JP H11349230A JP 16107498 A JP16107498 A JP 16107498A JP 16107498 A JP16107498 A JP 16107498A JP H11349230 A JPH11349230 A JP H11349230A
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JP
Japan
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distal
optical cable
connector
box
distal end
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Application number
JP16107498A
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English (en)
Inventor
Masaru Ishikawa
優 石川
Hiroyuki Kusuyama
裕幸 樟山
Toshio Fukahori
敏夫 深堀
Tomoji Sato
東史 佐藤
Shigeji Takeyama
茂治 竹山
Mikio Ezaki
幹男 江崎
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HOKKAIDO SOGO TSUSHINMO KK
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
HOKKAIDO SOGO TSUSHINMO KK
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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  • Storage Of Web-Like Or Filamentary Materials (AREA)
  • Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)
  • Electric Cable Arrangement Between Relatively Moving Parts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 地上等への放置を避けると共に、製作費、メ
ンテナンス費を安価とする。 【解決手段】 本発明に係る光ケーブルリール1はバン
ドを具備し、電柱等の構造物に取り付け可能である。ま
た従来のコネクタに代わり、光ケーブル4の末端部14
に末端側コネクタボックス22を、先端部15に先端側
コネクタボックス23を備える。先端側コネクタボック
ス23は、光ケーブルの延線時に末端側コネクタボック
ス22から取出され、末端側コネクタボックス22との
接続時に末端側コネクタボックス22内に収納される。
これらの接続は各ボックスに設けられた末端側コネクタ
及び先端側コネクタを用いて行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ケーブルリール
及びこれを用いた光ケーブルの仮設方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】仮設移動用として共架電柱などの支障移
転や各種イベント会場への仮提供、ゴルフ場におけるゴ
ルフプレイのITV 光画像伝送をするための光伝送路の確
保等のため、光ケーブルリールによる仮設を行うことが
知られている。
【0003】従来の光ケーブルリールは図10に示すよ
うに、フレーム81に回転自在にドラム82を設け、ド
ラム82に図11に示すような比較的長い(500m程度)
光ケーブル83を巻回させている。光ケーブル83の両
端には雄雌のコネクタ84,85が一体に設けられる。
【0004】図12に示すように、コネクタ84,85
は多芯一括型で、光ケーブル83の複数の心線86を同
時に接続・離脱できるようになっている。心線86は1
本ずつフェルール87内に固定され、フェルール87の
先端面上で面一に露出される。雄コネクタ84のフェル
ール87は先端側に突出され、雌コネクタ85のフェル
ール87の先端は割スリーブ88内の引っ込んだ位置に
ある。雄コネクタ84のフェルール87を割スリーブ8
8内に挿入し、雄コネクタ84の雌ねじリング89を雌
コネクタ85の雄ねじ部90に締め込んでいけば、両コ
ネクタ84,85のスプリング91がフェルール87同
士を押し付け合い、両心線86を光学的に接続すること
ができる。なおこのような接続は、リールを直列接続す
るときやリールを機器に接続するときに行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の光ケ
ーブルリールは、キャスタ92により地上を走行移動で
きるものの、地上等に置いて使うのが一般的で、歩行等
の邪魔になることが多かった。しかも、リールにケーブ
ルを残した状態で長期間放置することも多く、信頼性等
の点で問題があった。
【0006】また、前述の多芯一括コネクタ84,85
は大変高価でありながら、例えばフェルール87の1本
が不具合を生じたときに全体を分解して修理しなければ
ならない。また狭い場所にフェルール87が凸状又は凹
状に密に並べられた構造なので、清掃がしにくく、12
芯等の多芯の場合、特に雌コネクタ85の心線86の先
端面が清掃しにくかった。
【0007】さらに心線86の先端面が1芯でも傷付い
た場合、長さ合わせのため、全芯段剥きからやり直して
修理しなければならず、繁雑であった。
【0008】一方、光ケーブルは、リールの運搬が容易
となるよう軽量にするのが望ましい。従来は光ファイバ
心線とともにケブラなどの高張力繊維を縦添えしてシー
スを施している。しかし、この構造でも、側圧や引張り
張力に対しては強度が不十分であった。
【0009】そして、図13に示すようにコネクタ8
4,85を電柱93に紐94で縛り付けることもある
が、コネクタ84,85が電柱93に1点しか当たらな
いため、ふらつき易く、強固に固定するのが難しかっ
た。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光ケーブル
リールは、フレームに回転自在に設けられたドラムと、
ドラムに巻回された光ケーブルと、光ケーブルの末端部
に取り付けられた末端側コネクタボックスと、フレーム
及び末端側コネクタボックスに少なくとも2本ずつ設け
られ、電柱等の構造物への取り付けに使用するバンド
と、末端側コネクタボックスをドラムの前面に着脱自在
に固定するための固定部材と、光ケーブルの先端部に取
り付けられ、末端側コネクタボックス内に取出し可能に
収納される先端側コネクタボックスと、末端側コネクタ
ボックス内に設けられ、光ケーブルの末端部に接続され
た末端側コネクタと、先端側コネクタボックスに出入れ
自在に設けられ、光ケーブルの先端部に接続され且つ末
端側コネクタと接続可能な先端側コネクタとを備えたも
のである。
【0011】ここで、上記フレーム及び末端側コネクタ
ボックスに、上記構造物への取付状態において水平方向
に離間して構造物に当接する少なくとも2つの脚部が設
けられるのが好ましい。
【0012】また、上記ドラムの前方のツバ部が、ドラ
ムの光ケーブル巻回部分を延線側と末端余長側とに仕切
り、且つ、光ケーブルを通過させるためのスリットを有
するのが好ましい。
【0013】また、末端側コネクタが、末端側コネクタ
ボックス内で光ケーブルの末端に接続された末端側接続
用心線の先端に設けられ、先端側コネクタが、先端側コ
ネクタボックス内で光ケーブルの先端に接続された先端
側接続用心線の先端に設けられ、これら末端側コネクタ
及び先端側コネクタの先端面上で、末端側接続用心線及
び先端側接続用心線の先端面が面一に露出され、末端側
コネクタ及び先端側コネクタが互いに先端面同士で突き
合わせ接続可能とされるのが好ましい。
【0014】一方、本発明は、上記光ケーブルリールを
用いた光ケーブルの仮設方法であって、末端側コネクタ
ボックスをドラムに取り付けた状態で先端側コネクタボ
ックスを末端側コネクタボックスから取出し、その先端
側コネクタボックスごと光ケーブルの先端側をドラムか
ら所定位置まで繰出し、フレームをバンドにより構造物
に取付けた後、末端側コネクタボックスをドラムから外
してバンドにより構造物に取付け、末端側コネクタボッ
クス内の末端側コネクタに別の先端側コネクタを接続
し、先端側コネクタボックスの露出された先端側コネク
タに別の末端側コネクタ又は機器を接続するものであ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳述する。
【0016】図1及び図2に示すように、光ケーブルリ
ール1は、従来同様フレーム2とドラム3を備え、ドラ
ム3に光ケーブル4を数周巻回するようになっている。
フレーム2の底部には走行移動のためのキャスタ5が設
けられる。なお図1は使用前の持ち運びのときの状態を
示している。
【0017】フレーム2には上下にそれぞれバンド6が
設けられ、任意の構造物(ここでは電柱7)に縛って固
定できるようになっている。このようにかかる光ケーブ
ルリール1は電柱7等の高い位置に取付け可能なので、
歩行等の邪魔にならず、放置しても信頼性が確保でき
る。また図5にも示すが、フレーム2の背面部の四隅に
それぞれ突出する脚部8が設けられ、電柱7へのリール
取付時に脚部8が電柱7に当接し、突っ張る形となって
リール1の安定を確保している。特に、周方向、高さ方
向に2点支持となるため、リール1の取付け状態は極め
て安定する。
【0018】ドラム3は前後にツバ部9,10を有する
が、前方のツバ部9はドラム先端より若干後方に配さ
れ、ドラム3の光ケーブル巻回部分(円筒部)を前方の
末端余長部11と後方の延線部12とに仕切るようにな
っている。即ち、ツバ部9に半径方向に延びるスリット
13が設けられ、これから光ケーブル4を通過させるこ
とができる。よって使用前の状態において、ドラム3へ
の光ケーブル4の巻回は、光ケーブル4の末端側を末端
余長部11に数周巻き付けた後、これより先端側をスリ
ット13を通じて延線部12に移動させ、ここに延線分
の大部分の光ケーブル4を巻回し(図示省略)、この後
先端部をスリット13を通じて末端余長部11に戻し、
数周巻き付けるという方法が採られる。光ケーブル4の
末端部14及び先端部15はツバ部9に設けられた複数
のクランパ16に離脱可能にクランプされ、ばらつきが
防止される。またドラム3前端に正方形状の端板17が
取り付けられ、ツバ部9との間に末端余長部11を形成
するようになっている。
【0019】フレーム2の上部に持ち運びのためのハン
ドル部18が設けられ、ハンドル部18にブレーキレバ
ー19が設けられ、ドラム3の軸心部に設けられたブレ
ーキ20を作動・解除できるようになっている。ブレー
キ20は通常は作動されてドラム3の回転を制限ないし
停止させている。ブレーキレバー19が握られると、ブ
レーキ20が解除されてドラム3が自由に回転できるよ
うになる。ハンドル部18にはブレーキレバー19を握
った状態に保持しておくためのフック21が設けられ
る。またツバ部9の前面にドラム3を手回しするための
可倒式ハンドル56が設けられる。
【0020】光ケーブル4の末端部14及び先端部15
には、従来の雄雌コネクタに代わる末端側コネクタボッ
クス22(以下親ボックスという)及び先端側コネクタ
ボックス23(以下子ボックスという)が取り付けられ
る。親ボックス22は子ボックス23に比べ約2倍の大
きさとされ、通常は子ボックス23を収納させている。
この収納状態において、親ボックス22は、固定部材た
る複数の固定金具24により端板17の前面に固定され
ている。この親ボックス22はワンタッチで着脱自在で
ある。親ボックス22の前面をなす蓋板25はロックつ
まみ26の回転により開閉できる。これにより子ボック
ス23は親ボックス22から取り出せる。これらボック
スは防水・防滴構造とされる。
【0021】図3に示すように、子ボックス23は親ボ
ックス22の片側(図では右側)に寄せられて配置さ
れ、図示しない別の固定部材でワンタッチで着脱自在に
取り付けられる。そしてその反対側から親ボックス22
内に光ケーブル4の末端部14が挿入される。挿入部に
は着脱可能な防水パッキン27が設けられる。末端部1
4の挿入部分は段剥きされ、複数の心線28が所定長さ
露出される。そのうち根元のシース部分が、親ボックス
22内に設けられたクランプ部材29でクランプされ
る。心線28は少なくとも半周巻回された後各先端が融
着ホルダ30に固定され、この融着ホルダ30により各
先端が、同数の末端側接続用心線31(以下親心線とい
う)の各末端に融着接続される。親心線31は少なくと
も半周巻回され、それら先端には一括して末端側コネク
タ32(以下親コネクタという)が取り付けられる。こ
のように親ボックス22内には光ケーブル4の心線28
と親心線31との余長を収納できる。親コネクタ32
は、従来のフェルールに代わるもので、図4に示すよう
に全数の親心線31を一括挿入固定させ、且つ先端面上
で親心線31の先端面を面一に露出させている。(a) 〜
(c) に示すように、親コネクタ32の断面形状には四
角、円等が考えられ、親心線31の配列形状も四角、
円、多重円等が考えられる。こうして実質的には光ケー
ブル4の末端部14の心線28が親コネクタ32の先端
面上で露出されるようになる。なお光ケーブル4のテン
ションメンバである鋼より線33が固定具34でクラン
プされる。この光ケーブル4の構造については後述す
る。
【0022】子ボックス23についても同様の構成が採
られる。即ち、光ケーブル4の先端部15が親ボックス
22の防水パッキン35を貫通し、子ボックス23内に
挿入される。先端部15の挿入部分は段剥きされ、複数
の心線36が所定長さ露出される。そのうち根元のシー
ス部分が、子ボックス23内に設けられたクランプ部材
37でクランプされる。心線36は少なくとも半周巻回
された後各先端が融着ホルダ38に固定され、この融着
ホルダ38により各先端が、同数の先端側接続用心線3
9(以下子心線という)の各末端に融着接続される。子
心線39は少なくとも半周巻回分の余長がとられた後、
先端に一括して先端側コネクタ41(以下子コネクタと
いう)が取り付けられる。このように子ボックス23内
にも光ケーブル4の心線36と子心線39との余長を収
納できる。子コネクタ41は親コネクタ32と同様の構
成である。こうして実質的には光ケーブル4の先端部1
5の心線36も子コネクタ41の先端面上で露出される
ようになる。なお子ボックス23内でも光ケーブル4の
鋼より線33が固定具42でクランプされる。
【0023】子心線39の先端側と子コネクタ41と
は、図示するように防水パッキン40を貫通して子ボッ
クス23外に露出させたり、子ボックス23内に収納し
たりすることができる。即ち子ボックス23の前面の蓋
板も開閉可能で、これを開いて防水パッキン40を着脱
すれば、子心線39の先端側と子コネクタ41とを露出
させ或いは収納させられる。リールの持ち運びの際は収
納されており、リール同士を接続したりする際は図示の
如く露出される。この接続時、親コネクタ32と子コネ
クタ41とが、親ボックス22内に固設された接続用ア
ダプタ43に対向側から挿入されロックされ、互いに突
き合わせ接続される。これにより末端部14と先端部1
5の心線28,36同士が光学的に接続されることとな
る。
【0024】ここで、親ボックス22の背面部の四隅に
はコ字状の脚部44が起立して設けられる。そしてボッ
クス短辺方向に沿って脚部44同士を挿通して掛け渡す
バンド45が設けられる。このバンド45も図6、図7
に示すように、親ボックス22を電柱7に縛って取り付
けるためのものである。特にフレーム同様、取付時に脚
部44が電柱7に当接し突っ張る形となって、親ボック
ス22の安定が確保できる。親ボックス22のドラム3
への取付時はバンド45が折り畳まれて親ボックス22
と端板17の間に収納される。
【0025】図8に示すように、光ケーブル4は、中心
に鋼より線31(33)を含むスペーサ46の外周部の
溝47に、心線28(36)をそれぞれ収め、これら全
体を緩衝層48で被覆し、さらに緩衝層48をPVCシ
ース49で被覆したものが用いられる。心線数は12
心、ケーブル外径は約7.5mm 、ケーブル条長は500mで、
重量は約30kgと軽量で、ケーブルの0.2%伸びが125kgfに
耐えられるようになっている。特に鋼より線33のテン
ションメンバを用いたので耐張力に優れ、スペーサ46
及び緩衝層48を用いたので耐側圧に優れ、PVCシー
ス49を用いたので耐摩耗に優れたものとなっている。
【0026】次に、かかる光ケーブルリールを用いた光
ケーブルの仮設方法を説明する。
【0027】図9に本仮設方法の一例を示す。電柱7に
既設光ケーブル50が架線されており、この既設光ケー
ブル50はクロージャ51間の2〜5kmを一区間とし
て、クロージャ51により順次連結されている。信号流
れ方向は左方から右方で、ここでは左方のクロージャ5
1から分岐線52を分岐させ、その先端を最初の光ケー
ブルリール1Aに接続するようになっている。
【0028】光ケーブルリール1Aについては、まず、
光ケーブルリール1Aを地上に置き、親ボックス22を
ドラム3に取り付けた状態で、親ボックス22から子ボ
ックス23を取り出し、子ボックス23ごと光ケーブル
4の先端側をドラム3から繰り出す。このとき親ボック
ス22はドラム3と一体に回転する。
【0029】こうしてほぼ全長の繰出しを行った後、リ
ール1Aを持ち上げ、そのリール1Aをバンド6により
電柱7上に固定する。このときリール1Aに予めバンド
6が取り付けられているので、別にバンドを用意する必
要がない。次に親ボックス22を取り外し、末端余長部
11に巻付けられていた光ケーブル4をほどいて親ボッ
クス22を垂れ下げ、その親ボックス22をバンド45
で電柱7に固定する。このときにも親ボックス22に予
めバンド45が取り付けられているので、作業が容易で
ある。こうした後、延線側の光ケーブル4を電柱7、メ
ッセンジャワイヤ55等に固定バンド53、ケーブルク
リップ54等で順次固定していく。
【0030】次の光ケーブルリール1Bも同様に引き延
ばし、固定した後、最初のリール1Aの子ボックス23
Aを、次のリール1Bの親ボックス22Bと接続する。
即ち、次の親ボックス22Bの中には既に子ボックス2
3Bがないので、その代わりに最初の子ボックス23A
を入れ、接続を行う。具体的には、親ボックス22Bの
蓋板25Bを開け、これに子ボックス23Aを入れ、子
ボックス23A内から子コネクタ41を取り出し、親ボ
ックス22B内の接続用アダプタ43に差し込む。これ
によって最初のリール1Aと次のリール1Bとが光学的
に接続される。こうして親ボックス22Bの蓋板25B
を閉じれば接続作業が完了する。なお作業後の各ボック
スの防水性は当然ながら確保される。
【0031】次のリール1Bの子ボックス23Bは、信
号を必要とする機器等のある位置まで延線させ、その機
器(図示せず)と接続する。また最初の分岐線52の先
端にも同様の子ボックス23Cを設けておき、最初の親
ボックス22Aと同様の方法で接続する。
【0032】なお、光ケーブル4の全長を繰出したリー
ル1については、スリット13から光ケーブル4を抜き
出し、光ケーブル4のみを残してリール本体部(フレー
ム2、ドラム3)を取り外すことができる。これにより
電柱7からリール本体部を取り除ける。もちろん光ケー
ブル4が残存する場合は、光ケーブル4を巻き付けた状
態でリール本体部を残しておけばよい。
【0033】このように、上記によれば、リール、ケー
ブル、ボックス等を全て電柱7等の高い位置に放置で
き、歩行等の邪魔にならず、信頼性等も向上できる。
【0034】また、従来のコネクタに代わりボックスを
採用したので安価となり、コネクタ32,41の端面が
フラットなので清掃、研磨再生が容易である。またコネ
クタ32,41に支障が生じたときにも、親心線31又
は子心線39の部分のみを融着ホルダ30,38から外
し、予めコネクタ32,41が取り付けられた新品を再
融着すればよい。このように製作費、メンテナンス費が
非常に安価となる。
【0035】以上、本発明の実施の形態を示したが、こ
れに限らず本発明はあらゆる実施の形態を採ることがで
きる。また本発明は既設光ケーブルの支障時の仮設にも
応用できる。
【0036】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0037】(1) リール、ケーブル、ボックス等を
全て電柱等の高い位置に放置でき、歩行等の邪魔になら
ず、信頼性等も向上できる。
【0038】(2) 製作費、メンテナンス費が非常に
安価となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ケーブルリールを示す正面図であ
る。
【図2】本発明の光ケーブルリールを示す右側面図であ
る。
【図3】末端側及び先端側コネクタボックスを示す斜視
図である。
【図4】末端側及び先端側コネクタを示す斜視図であ
る。
【図5】光ケーブルリールの取付状態を示す斜視図であ
る。
【図6】末端側コネクタボックスの取付状態を示す斜視
図である。
【図7】同平面図である。
【図8】光ケーブルを示す断面図である。
【図9】本発明の光ケーブルリールを用いた光ケーブル
の仮設方法を示す斜視図である。
【図10】従来の光ケーブルリールを示し、(a) は正面
図、(b) は右側面図である。
【図11】従来の光ケーブルを示す正面図である。
【図12】従来の光ケーブルのコネクタを示す縦断面図
である。
【図13】従来の光ケーブルのコネクタの取付状態を示
す平面図である。
【符号の説明】
1 光ケーブルリール 2 フレーム 3 ドラム 4 光ケーブル 6,45 バンド 8,44 脚部 9 ツバ部 11 末端余長側 12 延線側 13 スリット 14 末端部 15 先端部 22 末端側コネクタボックス(親ボックス) 23 先端側コネクタボックス(子ボックス) 24 固定金具(固定部材) 31 末端側接続用心線(親心線) 32 末端側コネクタ(親コネクタ) 39 先端側接続用心線(子心線) 41 先端側コネクタ(子コネクタ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樟山 裕幸 茨城県日立市砂沢町880番地 日立電線株 式会社高砂工場内 (72)発明者 深堀 敏夫 茨城県日立市砂沢町880番地 日立電線株 式会社高砂工場内 (72)発明者 佐藤 東史 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内 (72)発明者 竹山 茂治 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内 (72)発明者 江崎 幹男 北海道札幌市中央区北1条東2丁目5番3 号 北海道総合通信網株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームに回転自在に設けられたドラム
    と、ドラムに巻回された光ケーブルと、光ケーブルの末
    端部に取り付けられた末端側コネクタボックスと、フレ
    ーム及び末端側コネクタボックスに少なくとも2本ずつ
    設けられ、電柱等の構造物への取り付けに使用するバン
    ドと、末端側コネクタボックスをドラムの前面に着脱自
    在に固定するための固定部材と、光ケーブルの先端部に
    取り付けられ、末端側コネクタボックス内に取出し可能
    に収納される先端側コネクタボックスと、末端側コネク
    タボックス内に設けられ、光ケーブルの末端部に接続さ
    れた末端側コネクタと、先端側コネクタボックスに出入
    れ自在に設けられ、光ケーブルの先端部に接続され且つ
    末端側コネクタと接続可能な先端側コネクタとを備えた
    ことを特徴とする光ケーブルリール。
  2. 【請求項2】 上記フレーム及び末端側コネクタボック
    スに、上記構造物への取付状態において水平方向に離間
    して構造物に当接する少なくとも2つの脚部が設けられ
    る請求項1記載の光ケーブルリール。
  3. 【請求項3】 上記ドラムの前方のツバ部が、ドラムの
    光ケーブル巻回部分を延線側と末端余長側とに仕切り、
    且つ、光ケーブルを通過させるためのスリットを有する
    請求項1又は2記載の光ケーブルリール。
  4. 【請求項4】 末端側コネクタが、末端側コネクタボッ
    クス内で光ケーブルの末端に接続された末端側接続用心
    線の先端に設けられ、先端側コネクタが、先端側コネク
    タボックス内で光ケーブルの先端に接続された先端側接
    続用心線の先端に設けられ、これら末端側コネクタ及び
    先端側コネクタの先端面上で、末端側接続用心線及び先
    端側接続用心線の先端面が面一に露出され、末端側コネ
    クタ及び先端側コネクタが互いに先端面同士で突き合わ
    せ接続可能とされる請求項1乃至3いずれかに記載の光
    ケーブルリール。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4いずれかに記載の光ケー
    ブルリールを用いた光ケーブルの仮設方法であって、末
    端側コネクタボックスをドラムに取り付けた状態で先端
    側コネクタボックスを末端側コネクタボックスから取出
    し、その先端側コネクタボックスごと光ケーブルの先端
    側をドラムから所定位置まで繰出し、フレームをバンド
    により構造物に取付けた後、末端側コネクタボックスを
    ドラムから外してバンドにより構造物に取付け、末端側
    コネクタボックス内の末端側コネクタに別の先端側コネ
    クタを接続し、先端側コネクタボックスの露出された先
    端側コネクタに別の末端側コネクタ又は機器を接続する
    ことを特徴とする光ケーブルの仮設方法。
JP16107498A 1998-06-09 1998-06-09 光ケーブルリール及びこれを用いた光ケーブルの仮設方法 Pending JPH11349230A (ja)

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