JPH11348553A - 導線プリントを有する樹脂製板材とその製造法 - Google Patents

導線プリントを有する樹脂製板材とその製造法

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JPH11348553A
JPH11348553A JP16717198A JP16717198A JPH11348553A JP H11348553 A JPH11348553 A JP H11348553A JP 16717198 A JP16717198 A JP 16717198A JP 16717198 A JP16717198 A JP 16717198A JP H11348553 A JPH11348553 A JP H11348553A
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JP
Japan
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resin
print
conductor
resin film
sheet
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JP16717198A
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Yoshifumi Kato
祥文 加藤
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Toyota Industries Corp
Mitsubishi Engineering Plastics Corp
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Mitsubishi Engineering Plastics Corp
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 こすれにより断線せず、導線パターンの辺部
にほこりがたまらず、見栄え良好で高い信頼性の得られ
る、導線プリントを有する樹脂製板材を提供する。 【解決手段】 開口部を被うための樹脂製板材1であ
る。導線プリント2が形成された樹脂フィルム3又は樹
脂シートが樹脂本体5に導線プリント2を向けた状態で
配置され、かつ樹脂フィルム3又は樹脂シートの非導線
プリント部位4A,4Bにおいて接着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、導線プリントを
有する樹脂製板材とその製造法に関し、詳しくは、たと
えば自動車のリアウインドを被う熱線プリント付きの樹
脂製板材と、その製造方法に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】近年、車両等の窓用の開口部にはガラス
に代えて樹脂製板材を配置することが提案されている。
そして、この樹脂製板材においてもガラスの場合と同様
に結露により曇りを除去するために熱線プリントを形成
することが考えられる。また、ラジオやテレビの受信の
ために、樹脂製板材にアンテナプリント等の導線を配置
するニーズも生じる。従来の樹脂製板材における熱線プ
リントや導線などのかかる導線プリントの形成は印刷す
る手法、あるいは導線テープを張付ける手法により行な
われ、たとえば第8図の模式構造図に示す樹脂製板材1
01のように、透明樹脂層102の外面に導線プリント
103が形成された構造よりなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、所定パ
ターンの導線プリントを印刷手法にて形成した場合は、
樹脂の耐熱温度の関係から低温で乾燥硬化可能な導電性
インクを用いるが、これらのインクから得られる導線は
耐擦傷性に劣り、使用環境での引っかき等により導線が
断線する問題がある。また、導線プリントを導線テープ
の張付け手法により形成した場合は、プリント線の形成
に工数を要し、コスト高となり、見栄えも悪い問題があ
る。そして開口部に取付けた従来の樹脂製板材は導線プ
リントが外面に露出しているため、樹脂製板材をウエス
等で拭く場合に引っかかる不都合があり、また樹脂面の
導線プリントとの段差部に汚れがたまる問題がある。ガ
ラス製板材においては導線プリントを配置する技術が確
立されているが、樹脂製板材は樹脂の耐熱性等の問題か
ら、高い信頼性を示す導線プリントが得られていない現
状にある。
【0004】そこで、本発明の第1の課題は、前記した
不都合な問題点を解決せんとしたものであり、ウエスで
拭くこすれにより断線せず、導線パターンの辺部にほこ
りがたまらず、見栄え良好で高い信頼性の得られる、導
線プリントを有する樹脂製板材を提供することにある。
【0005】また、本発明の第2の課題はウエスで拭く
こすれにより断線せず、導線パターンの辺部にほこりが
たまらず、見栄え良好で、製造し易く、かつ高い信頼性
の得られる、導線プリントを有する樹脂製板材の製造法
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の課題を解決するた
めの請求項1の発明の樹脂製板材は、開口部を被うため
の樹脂製板材であって、導線プリントが形成された樹脂
フィルム又は樹脂シートが樹脂本体に導線プリントを向
けた状態で配置され、かつ前記樹脂フィルム又は樹脂シ
ートの非導線プリント部位において接着されていること
を特徴とする。
【0007】請求項1の発明において、樹脂本体と樹脂
フィルム又は樹脂シートは非導線プリント部位において
熱融着などにより接着されて一体となっている。導線プ
リントは樹脂本体と、樹脂フィルム又は樹脂シートの間
に挟まれた状態で固定されている。
【0008】第1の課題を解決するための請求項2の発
明は、請求項1の発明において、樹脂フィルム又は樹脂
シートの導線プリントが樹脂フィルム又は樹脂シート
と、樹脂本体間において、樹脂フィルム又は樹脂シート
の外面が平坦になるように樹脂本体に嵌入され、かつ前
記樹脂フィルム又は樹脂シート、及び樹脂本体の樹脂に
より固定されていることを特徴とする。
【0009】請求項2の発明において、樹脂フィルム又
は樹脂シートの導線プリントは樹脂本体に嵌入され、樹
脂フィルム又は樹脂シートの外面が平坦にされているこ
とより、樹脂製板材の視認性は良好である。樹脂本体
と、樹脂フィルム又は樹脂シート間の導線プリントは固
定性良好で剥がれない。
【0010】第1の課題を解決するための請求項3の発
明は、請求項2の発明において、導線プリントがアンテ
ナ線であることを特徴とする。
【0011】請求項3の発明において、樹脂製板材の導
線プリントはアンテナ線に使用される。樹脂フィルム又
は樹脂シートに形成する導線プリントは低温乾燥によら
ねばならず、高温で乾燥させるガラス用のインクの場合
とは異なり、導線プリントとするインクの不純物を多く
含み、抵抗が7〜10倍大きく断面積を7〜10倍広く
する必要があるが、導線プリントの線の厚さを樹脂本体
への嵌入量により大きくすることができ、線の幅を広げ
なくてもよい。
【0012】第1の課題を解決する請求項4の発明は、
請求項3の発明において、導線プリントは、その厚さが
15ミクロン以上であることを特徴とする。
【0013】通常のガラス用のアンテナ線の場合は、厚
くすると表面の段差が生ずることより10ミクロン前後
にされているが、この発明では線の厚さは樹脂本体に嵌
入させるため15ミクロン以上としても差し支えない。
重ね刷りすれば30ミクロン以上も可能である。
【0014】第2の課題を解決するための、請求項5の
発明の樹脂製板材の製造法は、導線プリントが形成され
た樹脂フィルム又は樹脂シートを、該導線プリント側を
本体となる充填する樹脂側に向けて成形型内に配置し、
型締めし、所定のキャビティを形成し、該キャビティ内
に溶融樹脂を充填した後、脱型して板状の成形品を得る
ことを特徴とする。
【0015】請求項5の発明において、樹脂製板材は成
形型を使用して製造される。すなわち、樹脂フィルム又
は樹脂シートの導線プリントは充填する樹脂側に向けて
成形型内に配置される。型締めし所定のキャビティを形
成後、キャビティに溶融樹脂を充填して(樹脂)本体が
成形される。溶融樹脂の充填により、本体が形成される
が、このとき、樹脂フィルム又は樹脂シートは導線プリ
ントを挟んだ状態で本体と接着される。脱型により本体
と樹脂フィルム又は樹脂シートが一体に接着され、導線
プリントを含む樹脂製板材を得る。
【0016】そして、第2の課題を解決するための請求
項6の発明は、請求項5の発明において、樹脂フィルム
又は樹脂シートの導線プリントが樹脂フィルム又は樹脂
シートと、樹脂本体間において樹脂フィルム又は樹脂シ
ートの外面が平坦になるように樹脂本体に嵌入され、か
つ前記樹脂フィルム又は樹脂シート、及び樹脂本体の樹
脂により固定されて成形されることを特徴とする。
【0017】請求項6の発明においては、樹脂本体と樹
脂フィルム又は樹脂シートは非導線プリント部位におい
て充填される溶融樹脂の熱融着により接着されて一体と
なる。導線プリントは樹脂本体と、樹脂フィルム又は樹
脂シートの間に挟まれた状態で固定される。導線プリン
トの厚さは樹脂本体に嵌入されることで樹脂フィルム又
は樹脂シートの外面は平坦である。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、この実施の形態では導線プ
リント2を形成した樹脂フィルム3を使用する場合を説
明するが、導線プリント2は樹脂シートに形成しても同
様の作用効果を得ることができる。図1及び図2は本実
施の形態の樹脂製板材1を示す。この樹脂製板材1は車
両のリアウインドに使用されるものであり、リアウイン
ドの開口部を被う所定の寸法形状に形成されている。樹
脂製板材1は片面に導線プリント2を形成した透明の樹
脂フィルム3が、板状の透明の樹脂本体5に導線プリン
ト2を向けた状態で配置され、かつ前記樹脂フィルム3
の非導線プリント部位すなわち各接着代4A,4Bにお
いて接着されている。なお、4Aは樹脂フィルム3の外
周の接着代であり、4Bは導線プリント2の間の接着代
である。
【0019】図1、図2に示すように、この導線プリン
ト2はポリカーボネートの樹脂フィルム3に、たとえば
銀粒子を混合したカーボンペーストよりなる導電性イン
クにてスクリーン印刷にて図1に示す所定形状に印刷し
て形成したものが使用される。樹脂製板材1の導線プリ
ント2部分は通電してデフォッガー用とされるため、プ
リント端部に接続用端子(図示しない。)が配置され
る。図1〜図3に示すように、導線プリント2は樹脂フ
ィルム3の外周に接着代4Aを設けて形成される。樹脂
フィルム3は射出成形により形成される樹脂本体5と接
着代4Aにて導線プリント2の外周が接着されることよ
り、成形品の外周部からの剥れが生じない。また、導線
プリント2間も射出成形により樹脂本体5と接着され
る。
【0020】前記した樹脂本体5はポリカーボネートよ
りなり、樹脂フィルム3は熱融着により樹脂本体5に接
着されている。なお、樹脂フィルム3と樹脂本体5は異
なる樹脂であってもよい。図1及び図2に示すように、
導線プリント2は樹脂フィルム3及び樹脂本体5の面内
に形成し、樹脂フィルム3と樹脂本体5によって挟み、
かつ導線プリント2部位を樹脂フィルム3の非導線プリ
ント部位(接着代4A,4B)により接着して固定させ
ている。このため、樹脂製板材1の導線プリント2は外
部の空気、とくに有害ガス等と接触することがなく、ま
た固定性も良好であり耐久性がよい。また、導線プリン
ト2が外面に無いため、導線プリント2周りに汚れがた
まることなく見栄えが良好で、ポリカーボネートの外面
も平坦に形成れているため、リヤウインドを介した視界
が歪むこともなく視認性も良好である。
【0021】前記した樹脂製板材1は、たとえば次の工
程にて製造される。まず、図3に示すように、所定形状
の導線プリント2を片面に形成した樹脂フィルム3が用
意される。導線プリント2は導電性インクのスクリーン
印刷、あるいは他の手法によって導電性のパターンが適
宜に形成される。
【0022】次いで、図4に示すように、下型11と上
型13よりなる射出成形用の金型10が用意され、図5
に示すように、下型11の凹部12内には導線プリント
2を充填する樹脂側に向けた樹脂フィルム3が配置され
る。
【0023】しかる後、下型11に上型13を配置し、
型締めし、所定のキャビティ15を形成した後(図5参
照)、上型13の注入孔14より溶融樹脂16をキャビ
ティ15内に充填する(図5参照)。そして、冷却後、
脱型して板状の成形品、すなわち導線プリント2を内蔵
する樹脂製板材1を得る(図6及び図1、図2参照)。
【0024】なお、この成形において、樹脂フィルム3
及び充填する溶融樹脂16はいずれもポリカーボネート
樹脂を用いたため、樹脂フィルム3と樹脂本体5の接着
性は良好なものとなった。また、この射出成形において
導線プリント2は樹脂フィルム3と樹脂本体5の樹脂に
より固定されて成形され、樹脂製板材1における導線プ
リント2は剥れない。
【0025】本実施の形態の樹脂製板材1は、比較例の
樹脂製板材21とともに、信頼性評価の試験を行った。
なお、比較例の樹脂製板材21は導線プリント22が下
型の凹面に向けて配置し、前記と同様に射出成形したも
のであり、図7に示すように、樹脂製板材21の導線プ
リント22が外面に露出した従来と同構造のものであ
る。
【0026】前記試験は次の(イ)〜(ホ)の5項目に
ついて行った。 (イ)−30℃←→100℃ヒートショック試験20サ
イクル (ロ)沸騰水浸漬2時間 (ハ)導線プリント上ウエス拭き取り試験100回 (ニ)促進耐候性試験(サンシャインウエザーメータ1
000Hr) (ホ)酸、アルカリ浸漬4Hr この試験結果は表1に示すとおりであった。
【0027】
【表1】
【0028】上記試験(イ)〜(ホ)の信頼性評価試験
において、本実施の形態の樹脂製板材1では異常が認め
られなかったが、比較例の樹脂製板材21では剥離、ま
たは断線の異常が発生した。以上の試験により、導線プ
リント2が樹脂フィルム3と樹脂本体5との間に封じ込
められ外界と遮閉された環境に配置されることを特長と
する本実施の形態の樹脂製板材1では、充分な信頼性が
得られることが確認できた。
【0029】前記した樹脂製板材1は導線プリント2を
設けた透明の樹脂フィルム3と透明の樹脂本体5とより
形成されて透明な板材とされているが、樹脂製板材1は
用途により半透明であってもよく、また、適宜着色を行
ってもよい。前記した樹脂製板材1は、樹脂フィルム3
に導線プリント2をスクリーン印刷によって形成した
が、グラビア印刷によって形成してもよい。
【0030】また、前記した導線プリント2は、デフォ
ッガー用であるが、同様に車両用の窓用アンテナとして
形成することもできる。アンテナとして前記構造にて導
線プリントを形成する場合は、デフォッガー用よりも、
より長所を生かすことができる。樹脂製板材上に導線プ
リントを形成するため、印刷後、導線性インクを乾燥さ
せるが、ガラスにおいては700℃以上の高温で乾燥さ
せることが可能であるのに対し、ポリカーボネートにお
いてはその耐熱性より100〜130℃前後までしか温
度を上げることができない。樹脂の種類によりこの値は
異なるが、大体に於いてガラスよりは低くなる。導電性
インクの成分を適宜選択することで、この様な比較的低
温でも、導電性インクを乾燥硬化し導線プリントを形成
することは可能であるが、このように形成される導線プ
リントは、耐擦傷性が劣ることの他に、電気的に抵抗が
7〜10倍前後大きいという問題を有する。これは、乾
燥が比較的低温で行われるため、導電性インクに含まれ
ている不純物が乾燥後も多く残ってしまうためである。
前記の電気的特性のため、樹脂製板材上に形成された導
線プリントをアンテナに使用する場合は、導線の断面積
をガラスに用いられる場合と比較し、少なくとも数倍に
広げる必要がある。
【0031】ところで、曇りの除去という目的の必要性
から、デフォッガーの導線は、その幅にて樹脂製板材上
のある程度の面積を覆っていることが望ましいのに対
し、アンテナはこの様な制限を持たない。通常、車両用
の窓の表面に形成される導線プリントの厚みは、外面上
の凹凸となるため、前述の汚れ等を考慮し、10ミクロ
ン前後に抑えられている。これに対し、本発明では、導
線プリントが外面の凹凸とならないため汚れ等の問題も
生じず、ポリカーボネートの外面に凹凸を生じることも
ないため、窓を通して見る車外の視界に歪みが生じるこ
とも無い。よって、厚みを15ミクロン以上に大きくす
ることで導線プリントの幅を縮小し、窓自体の見栄えを
より向上させることができる。特に、アンテナにおいて
は、導線プリントを製造上可能な限り厚くすることで、
より見栄えを向上させることができる。なお、樹脂フィ
ルム又は樹脂シート上において、導線プリントを厚く形
成する方法としては、印刷に用いる導電性インクの粘度
を調節する等、複数の手法が考えられるが、特に確実な
方法としては、樹脂フィルム又は樹脂シートの同一部分
に導線プリントを複数回重ね刷りする方法が挙げられ
る。
【0032】また、前記した樹脂製板材1は、製造の工
程において、樹脂フィルム3(又は樹脂シート)が射出
成形用の金型10の下型11に配置されたが、吸引など
の手段を用いれば樹脂フィルム3(又は樹脂シート)を
上型13に配置することも可能であり、必要に応じて上
型13と下型11の両面に配置することもできる。
【0033】また樹脂製板材1は車両用に限らず、ショ
ーウインド用、あるいは寒冷地の家屋の窓用などに広く
に使用することができる。
【0034】
【発明の効果】請求項1の発明の樹脂製板材によれば、
こすれにより導線プリントが断線せず、導線パターンの
辺部にほこりがたまらず、見栄え良好で、かつ導線プリ
ントの高い信頼性を有する、効果を得ることができる。
【0035】請求項2の発明の樹脂製板材によれば、導
線プリントの厚さは樹脂本体に嵌入され樹脂フィルム又
は樹脂シートの外面は平坦であり、樹脂製板材の視認性
は良好である。導線プリント部分は樹脂フィルム又は樹
脂シートと、樹脂本体に挟まれて固定されていて剥れる
ことなく耐久性が良い。
【0036】請求項3の発明は、視認性が良好でかつ導
線プリントの厚さを大きくなし得るため、導電性の良い
アンテナ線用の樹脂製板材として適する。
【0037】請求項4の発明は、導線プリントの線の厚
さを樹脂本体への嵌入により大きくとれるため導電性の
良いアンテナ線用の樹脂製板材として適する。
【0038】請求項5の発明の樹脂製板材の製造法によ
れば、こすれにより断線せず、導線パターンの辺部にほ
こりがたまらず、見栄え良好で、かつ導線プリントの高
い信頼性を有する、導線プリントされた樹脂製板材を得
ることができる。また、型成形により製造できるため製
造し易い。
【0039】請求項6の発明の製造法によれば、導線プ
リントが樹脂フィルム又は樹脂シートと、樹脂本体に挟
まれて固定されることより、導線部分が剥れることなく
耐久性の良い樹脂製板材を得ることができる。樹脂フィ
ルム又は樹脂シートの外面は平坦であり、樹脂製板材の
視認性は良好である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の樹脂製板材の平面図であ
る。
【図2】図1のII−II線における拡大断面図である。
【図3】導線プリントが形成された樹脂フィルムの拡大
断面図である。
【図4】樹脂製板材を形成するための成形型を示す図で
ある。
【図5】樹脂製板材の製造工程図である。
【図6】同じく、樹脂製板材の製造工程図である。
【図7】図2の比較対照と成る樹脂製板材の断面図であ
る。
【図8】従来の樹脂製板材の模式構造図である。
【符号の説明】
1 樹脂製板材 2 導線プリント 3 樹脂フィルム 4A,4B 接着代 5 樹脂本体 10 金型 11 上型 13 下型 15 キャビティ 16 溶融樹脂

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を被うための樹脂製板材であっ
    て、導線プリントが形成された樹脂フィルム又は樹脂シ
    ートが樹脂本体に導線プリントを向けた状態で配置さ
    れ、かつ前記樹脂フィルム又は樹脂シートの非導線プリ
    ント部位において接着されていることを特徴とした樹脂
    製板材。
  2. 【請求項2】 樹脂フィルム又は樹脂シートの導線プリ
    ントが樹脂フィルム又は樹脂シートと、樹脂本体間にお
    いて樹脂フィルム又は樹脂シートの外面が平坦になるよ
    うに樹脂本体に嵌入され、かつ前記樹脂フィルム又は樹
    脂シート、及び樹脂本体の樹脂により固定されているこ
    とを特徴とした請求項1に記載の樹脂製板材。
  3. 【請求項3】 導線プリントがアンテナ線であることを
    特徴とした請求項2に記載の樹脂製板材。
  4. 【請求項4】 導線プリントは、その厚さが15ミクロ
    ン以上であることを特徴とした請求項3に記載の樹脂製
    板材。
  5. 【請求項5】 導線プリントが形成された樹脂フィルム
    又は樹脂シートを、該導線プリント側を本体となる充填
    する樹脂側に向けて成形型内に配置し、型締めし、所定
    のキャビティを形成し、該キャビティ内に溶融樹脂を充
    填した後、脱型して板状の成形品を得ることを特徴とし
    た樹脂製板材の製造法。
  6. 【請求項6】 樹脂フィルム又は樹脂シートの導線プリ
    ントが樹脂フィルム又は樹脂シートと、樹脂本体間にお
    いて樹脂フィルム又は樹脂シートの外面が平坦になるよ
    うに樹脂本体に嵌入され、かつ前記樹脂フィルム又は樹
    脂シート、及び樹脂本体の樹脂により固定されて成形さ
    れることを特徴とした請求項5に記載の樹脂製板材の製
    造法。
JP16717198A 1998-06-15 1998-06-15 導線プリントを有する樹脂製板材とその製造法 Pending JPH11348553A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009522878A (ja) * 2005-12-29 2009-06-11 エクスアテック、エル.エル.シー. プラスチック・ウィンドウ・パネルのためのアンテナ
JP2014046771A (ja) * 2012-08-31 2014-03-17 Daihatsu Motor Co Ltd 車両用樹脂ガラス
KR101511735B1 (ko) * 2014-03-19 2015-04-13 박완근 차량용 비상등 겸용 열선 필름 패키지, 및 차량용 창유리

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KR101511735B1 (ko) * 2014-03-19 2015-04-13 박완근 차량용 비상등 겸용 열선 필름 패키지, 및 차량용 창유리

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