JPH11347856A - ナットランナ - Google Patents

ナットランナ

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JPH11347856A
JPH11347856A JP16920598A JP16920598A JPH11347856A JP H11347856 A JPH11347856 A JP H11347856A JP 16920598 A JP16920598 A JP 16920598A JP 16920598 A JP16920598 A JP 16920598A JP H11347856 A JPH11347856 A JP H11347856A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
torque
tightening
output
torque sensor
nut runner
Prior art date
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Pending
Application number
JP16920598A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Sakai
光男 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP16920598A priority Critical patent/JPH11347856A/ja
Publication of JPH11347856A publication Critical patent/JPH11347856A/ja
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  • Details Of Spanners, Wrenches, And Screw Drivers And Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 締付トルク精度を犠牲にすることなく一種類
のナットランナを締付けと弛めとに汎用的に用いること
ができるようにする。 【解決手段】 トルクセンサの出力比SPR が、ナット
ランナの回転駆動手段の出力比MPR 内に収まるように
トルクセンサの出力特性を設定し、トルクセンサによる
検出トルクのバラツキ度STR と回転駆動手段による発
生トルクのバラツキ度MTR との合成としての締付トル
クのバラツキ度TR を低く抑える。これにより、回転駆
動手段の出力比の小さいレベルで締付け行っても、所望
の締付トルク精度(例えば、3%以下)を保証できるよ
うになり、また、大きなトルクを必要とする弛めにも余
裕をもって使用できるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボルト、ナット等
のねじ部材を締付けまたは弛めるためのナットランナに
係り、特にトルクセンサにより検出したトルクを締付管
理に用いるトルクセンサコントロール式ナットランナに
関する。
【0002】
【従来の技術】トルクセンサコントロール式のナットラ
ンナは、一般に図4に示すように、モータ(サーボモー
タ)1および減速機2を有する回転駆動手段3と、ねじ
部材に係合可能なソケット4を先端に有し、前記回転駆
動手段3により正逆回転される出力軸5と、締付トルク
を検出するトルクセンサのセンサ部6とからなる機構部
7を備えており、その機構部7の全体は支持板8に支持
されている。なお、モータ1にはその回転角を検出する
エンコーダ9が付設されている。
【0003】このようなナットランナにおいて、上記ト
ルクセンサの出力特性は、図5に示すように、その出力
電圧と検出トルクとが直線関係にあり、しかも、検出ト
ルクのバラツキ(3σ)が、出力電圧によらず常に一定
の範囲tに収まるようになっている。したがって、例え
ば、出力電圧50%で検出する場合と出力電圧100%
で検出する場合とを比較すると、各出力電圧に対応する
検出トルクT1 ,T2のバラツキ比率(バラツキ度)t
/T1 ,t/T2 は、当然のこととして出力電圧50%
で検出する場合の方が出力電圧100%で検出する場合
に比べて大きくなり(t/T1 >t/T2 )、検出トル
クの精度を上げるには、できるだけ出力電圧の高いレベ
ルでトルクセンサを使用することが必要となる。一方、
上記回転駆動手段3についても、そのモータ出力と発生
トルクとの関係は、前出図5に示したトルクセンサの場
合と同様となっており、したがって、発生トルクの精度
を上げるには、できるだけ出力の高いレベルで回転駆動
手段3を使用することが必要となる。
【0004】そこで、従来のナットランナでは、図6に
示すように、トルクセンサの最大出力と回転駆動手段3
の最大出力とが一致するように、すなわちトルクセンサ
の出力比SPR と回転駆動手段3の出力比MPR とが
1:1の関係で整合するように、トルクセンサの出力特
性を設定していた。この場合、実線で示すトルクセンサ
の検出トルクのバラツキ度(3σ/Xバー)STR と点
線で示す回転駆動手段3の発生トルクのバラツキ度MT
R との合成として表わされる締付トルクのバラツキ度T
R は、出力比の高いほど小さくなり、したがって、出力
比の高いレベル(一例として、80〜100%)で締付
けを行うことで、所望の締付トルク精度(例えば、3%
以下)を保証できることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車の組
立ラインにおいては、一旦ねじ部材を締付けた後、該ね
じ部材を弛めて後工程へ流す場合がある。この場合、締
付前と締付後の嵌合ねじ面の摩擦係数(μ)の違いか
ら、弛めトルクは締付トルクの1.5〜2倍程度の大き
さとなっており、したがって、一種類のナットランナを
締付けと緩めとに共通に用いようとすると、弛めトルク
を発生し得る回転駆動手段3を備えたナットランナを用
意して、これらを締付工程と弛め工程とに配備すること
になる。
【0006】しかしながら、従来のナットランナは、上
記したようにトルクセンサと回転駆動手段3との出力比
が1:1の関係にあるため、締付けを行う場合は、出力
比の小さいレベル(例えば、出力比40〜60%)でナ
ットランナを使用せざるを得ず、この場合は、前出図6
に示したごとく締付トルク精度の低下が避けられないよ
うになる。このため、従来は、ナットランナを締付用と
弛め用とに専用化して、異なる設備として締付工程と弛
め工程とに配備するようにしており、その分、組立ライ
ンの設計仕様が面倒になるばかりか、設備管理も煩雑に
なるという問題があった。
【0007】本発明は、上記した従来の問題点に鑑みて
なされたもので、その目的とするところは、締付トルク
精度を犠牲することなく一種類のナットランナを締付け
と弛めとに汎用的に用いることができるようにすること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、モータおよび減速機を有する回転駆動手段
と、ねじ部材に係合可能なソケットを先端に有し、前記
回転駆動手段により正逆回転される出力軸と、締付トル
クを検出するトルクセンサとを備えたナットランナにお
いて、前記トルクセンサの出力特性を、その最大出力が
前記回転駆動手段の最大出力よりも低くなるように設定
したことを特徴とする。
【0009】このように構成したナットランナにおいて
は、回転駆動手段の出力比の小さい側にトルクセンサの
出力比が配分されるので、回転駆動手段の各出力比に対
してトルクセンサによる検出トルクのバラツキ度が小さ
く表れ、結果として回転駆動手段の出力の低いレベルで
締付けを行っても十分満足する締付トルク精度が得られ
るようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基いて説明する。
【0011】図2および図3は、本発明に係るナットラ
ンナで用いるトルクセンサのセンサ部11と検出部12
とをそれぞれ示したものである。なお、ナットランナの
機構部7の全体的構造は、前出図4に示したものと同じ
であり、したがって、前記センサ部11も該機構部7を
構成しているセンサ部6と同じものである。
【0012】本実施の形態において、前記トルクセンサ
10のセンサ部11は、薄肉の筒状本体13とこの本体
13の外周面に貼着された複数(ここでは4つ)の歪ゲ
ージ14とからなっている。本体13は、その両端部に
設けたフランジ13a,13bを利用して、前記減速機
2と支持板8との間に介装されるようになっている。ま
た、各歪ゲージ14は、本体13に生じるねじり歪みだ
けを検出できるように、本体13のねじり方向へ向け
て、かつ隣接する同士で相互に傾斜向きを変えて配置さ
れている。なお、図2には、本体13の手前側周面に配
置された2つの歪ゲージ14のみが示されているが、本
体13の反対側周面にも同様の配置で2つの歪ゲージ1
4が配置されている。一方、トルクセンサ10の検出部
12は、上記4つの歪ゲージ14(G1,G2,G3,
G4)を組込んだホイートストンブリッジ回路15と、
このホイートストンブリッジ回路15の出力電圧を増幅
する増幅器16と、この増幅器16で増幅された出力電
圧をトルクに換算する測定器17とからなっている。
【0013】このようなトルクセンサを備えたナットラ
ンナにおいては、前出図4に示したソケット4にねじ部
材を係合させた後、モータ1を回転させると、その回転
が減速機2を介して出力軸5に伝達され、ねじ部材の締
付けが行われる。一方、この時の締付反力によりセンサ
部11の本体13に歪みが発生し、検出部12のホイー
トストンブリッジ回路15から前記歪みに応じた電圧が
出力され、この出力電圧に応じたトルクが検出部12の
測定器17により検出される。そして、測定器17によ
り測定されたトルクが所定の値になると同時にモータ1
の回転が停止され、ねじ部材の締付けは終了する。
【0014】しかして、本実施の形態においては、モー
タ1および減速機2からなる回転駆動手段3として、弛
めに必要なトルクを発生し得る能力(最大出力)を有す
るものを用いると共に、上記トルクセンサ10として、
その最大出力が回転駆動手段3の最大出力の半分となる
ものを用いている。より詳しくは、図1に示すようにト
ルクセンサ10の出力比SPR と回転駆動手段3の出力
比MPR とが 0.5:1の関係となるように、トルクセン
サ10の出力特性を設定している。このようなトルクセ
ンサ10の出力特性の設定は、そのセンサ部11のホイ
ートストンブリッジ回路15に組込む歪ゲージ14の抵
抗値を変更することで簡単に行うことができる。
【0015】上記のようにトルクセンサ10の出力特性
を設定することにより、同じく図1に示すように、回転
駆動手段3の発生トルクのバラツキ度(3σ/Xバー)
MTR に対して、トルクセンサ10の検出トルクのバラ
ツキ度STR が、回転駆動手段3の各出力比で小さく表
われ、両者の合成としての締付トルクのバラツキ度TR
も、回転駆動手段3の各出力比で小さくなる。したがっ
て、回転駆動手段3の出力比の小さいレベル(一例とし
て、40〜50%)で締付けを行っても、所望の締付ト
ルク精度(例えば、3%以下)を保証できることにな
る。一方、弛めを行う場合は、回転駆動手段3の出力比
の高いレベル(一例として、80〜100%)を選択す
ることで、弛めに必要な大きなトルクを発生させること
ができ、余裕をもって弛めを行うことができるようにな
る。
【0016】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明に係るナ
ットランナによれば、締付精度を犠牲することなく一種
類のナットランナを締付けと弛めとに汎用的に用いるこ
とができ、組立ラインの設計仕様の簡略化はもとより、
設備管理の簡略化を達成できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るナットランナにおけるトルクセン
サと回転駆動手段との出力比の設定要領、および各出力
比とトルクバラツキ度との相関を示すグラフである。
【図2】本発明で用いるトルクセンサのセンサ部の構造
を示す斜視図である。
【図3】本発明で用いるトルクセンサの検出部の回路図
である。
【図4】ナットランナの機構部の構造を示す側面図であ
る。
【図5】トルクセンサの出力電圧と検出トルクとの相関
を示すグラフである。
【図6】従来のナットランナにおけるトルクセンサと回
転駆動手段との出力比の設定要領、および各出力比とト
ルクバラツキ度との相関を示すグラフである。
【符号の説明】
1 モータ 2 減速機 3 回転駆動手段 4 ソケット 5 出力軸 7 ナットランナの機構部 10 トルクセンサ 11 トルクセンサのセンサ部 12 トルクセンサの検出部 13 センサ部の本体 14 センサ部の歪ゲージ 15 ホイートストン回路 16 増幅器 17 測定器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータおよび減速機を有する回転駆動手
    段と、ねじ部材に係合可能なソケットを先端に有し、前
    記回転駆動手段により正逆回転される出力軸と、締付ト
    ルクを検出するトルクセンサとを備えたナットランナに
    おいて、前記トルクセンサの出力特性を、その最大出力
    が前記回転駆動手段の最大出力よりも低くなるように設
    定したことを特徴とするナットランナ。
JP16920598A 1998-06-02 1998-06-02 ナットランナ Pending JPH11347856A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16920598A JPH11347856A (ja) 1998-06-02 1998-06-02 ナットランナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16920598A JPH11347856A (ja) 1998-06-02 1998-06-02 ナットランナ

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Publication Number Publication Date
JPH11347856A true JPH11347856A (ja) 1999-12-21

Family

ID=15882160

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16920598A Pending JPH11347856A (ja) 1998-06-02 1998-06-02 ナットランナ

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