JPH11347475A - 塗料の供給方法、供給装置及び塗料吸入供給装置 - Google Patents

塗料の供給方法、供給装置及び塗料吸入供給装置

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JPH11347475A
JPH11347475A JP16355598A JP16355598A JPH11347475A JP H11347475 A JPH11347475 A JP H11347475A JP 16355598 A JP16355598 A JP 16355598A JP 16355598 A JP16355598 A JP 16355598A JP H11347475 A JPH11347475 A JP H11347475A
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paint
supply
viscosity
coating material
tank
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JP16355598A
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English (en)
Inventor
Hirohisa Iida
裕久 飯田
Kiyoshi Maeda
潔 前田
Shunsuke Sato
俊介 佐藤
Hidetoshi Chuma
英俊 中馬
Akira Taniguchi
彰 谷口
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、塗料タンク内に直接塗料原液及び
希釈液を入れることで、維持・管理が容易で常に適切な
塗料粘度の塗料を供給することができる塗料の供給方法
及び供給装置を提供することを目的としている。 【解決手段】 塗料タンクにその上部から塗料原液と希
釈液とを供給し混合して所定の塗料粘度に調整し塗料タ
ンクの下部の塗料供給口から塗料を塗装装置に供給する
ものであって、上記塗料供給口の上方近傍から塗料を採
取し、その塗料粘度を測定し、この塗料粘度の値によっ
て上部から供給する塗料原液と希釈液の量を制御装置で
制御する塗料の供給方法及び供給装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗料の供給方法、
供給装置及び塗料吸入供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、塗装ガンに塗装用塗料を供給する
塗料タンクに、水系の原料塗料を自動的に追加供給する
方法として、特開平8−266878号公報に粘度の異
なる液体の連続混合装置の記載があるように、塗装用塗
料の使用量に応じて塗料タンクに、塗料原液と希釈液を
定量ポンプによってそれぞれ逐次追加することにより、
適切な塗料粘度と塗料の量を制御する方法が知られてい
る。あるいは供給用の塗料タンクとは別に、塗料粘度を
調整する調整タンクを用意し、その調整タンク内で塗料
原液と希釈液を混合・調整後、その塗料を供給用の塗料
タンクに入れることにより、適切な塗料粘度を持つ塗料
を塗装ガンなどに自動供給していた。
【0003】一方、塗料原液はドラム缶などの塗料缶で
使用者に供給されている。そして、この塗料缶から塗料
原液を吸入し上記供給用の塗料タンクに供給していた。
これらの塗料缶は運搬や載置の都合のため底面が平らに
なっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の定量ポンプ
で逐次追加する方法は、塗料の使用量が微量の場合は、
定量ポンプで塗料原液を供給しようとすると、定量ポン
プに負荷がかかりやすく、長期にわたって使用する場
合、故障し易く、定量ポンプを頻繁に交換する必要があ
り、その維持・管理に手間がかかった。
【0005】供給用の塗料タンクとは別に、塗料粘度を
調整する調整タンクを用意する方法では、水系塗料のよ
うに非常に固まり易い塗料を使用する場合には、塗料粘
度を調整した塗料を塗料タンク内に追加するときに、塗
料が供給用の塗料タンクへ連絡するパイプに固まって詰
まり易かった。また温度の影響を受け易い塗料の場合に
は、調整タンクでは適切な塗料粘度であったものが、供
給用の塗料タンクに追加するときにその粘度が変化する
などの問題があった。
【0006】また、塗料原液はドラム缶など底面が平ら
な塗料缶から吸入し供給用の塗料タンクに追加供給して
いたので、塗料缶に塗料原液の残量が少なくなった場合
は、空気を吸い込み、吸入がしにくくなったり、底部の
ごみ等を吸入してしまう問題があった。
【0007】そこで、本発明は上記問題を解決するため
になされたものであって、本発明の第1の目的は、塗料
タンク内に直接塗料原液及び希釈液を入れることで、維
持・管理が容易で常に適切な塗料粘度の塗料を供給する
ことができる塗料の供給方法及び供給装置を提供するこ
とにある。本発明の第2の目的は、塗料缶内に塗料残量
が少なくなっても、良好に塗料を吸入供給できる塗料吸
入供給装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
塗料タンクにその上部から塗料原液と希釈液とを供給し
混合して所定の塗料粘度に調整し塗料タンクの下部の塗
料供給口から塗料を塗装装置に供給する塗料の供給方法
であって、上記塗料供給口の上方近傍から塗料を採取
し、その塗料粘度を測定し、この塗料粘度の値によって
上部から供給する塗料原液と希釈液の量を制御すること
を特徴とする塗料の供給方法である。
【0009】請求項2記載の発明は、塗料原液を所定の
塗料粘度の上限の設定値未満の時供給し、この設定値以
上の時供給を停止するように制御し、希釈液を所定の塗
料粘度の下限の設定値未満の時供給を停止し、この設定
値以上の時供給するように制御することを特徴とする塗
料の供給方法である。
【0010】請求項3記載の発明は、塗料タンクの上部
に塗料原液供給口と希釈液供給口が設けられ、塗料タン
ク内に混合装置が設けられ、塗料タンクの下部に塗装装
置への塗料供給口が設けられ、上記塗料供給口の上方近
傍に塗料採取部が設けられ、塗料採取部は粘度計に連結
されており、上記粘度計により検知される塗料粘度の値
を受け前記塗料原液供給口に連結された調整バルブと希
釈液供給口に連結された調整バルブとを開閉制御する制
御装置が設けられていることを特徴とする塗料の供給装
置である。
【0011】請求項4記載の発明は、塗料を塗装装置に
供給する塗料タンクに、塗料を塗料缶から吸入供給する
ための塗料吸入供給装置であって、塗料缶内に設けられ
る塗料吸入調整装置を有し、塗料吸入調整装置は、その
外径が塗料缶の内径と略等しくなされ、底部外形状が塗
料缶の底部内形状と略等しくなされ、内部形状がその底
部に行くに従い縮小され底部に設けられた塗料通過孔に
連通され、塗料通過孔にはフィルターが設けられている
ことを特徴とする塗料吸入供給装置である。
【0012】請求項5記載の発明は、塗料を塗装装置に
供給する塗料タンクに、塗料を塗料缶から吸入供給する
ための塗料吸入供給装置であって、塗料缶内の底部に塗
料吸入管の吸入口を設けるとともに塗料缶の下部に塗料
缶内の塗料が所定量以下になると塗料缶を傾ける塗料缶
傾斜装置を設けたことを特徴とする塗料吸入供給装置で
ある。
【0013】上記本発明において塗料としては、水系塗
料、その中のアクリルエマルジョン塗料、アクリルシリ
コン系エマルジョン塗料、フッ素系エマルジョン塗料、
溶剤系塗料などが用いられる。塗料の粘度は特に限定さ
れないが、200〜700センチポイズの塗料が塗装ガ
ンなどでは使用に適している。
【0014】上記本発明において塗料供給口の上方近傍
とは、塗料粘度が安定していて塗料タンクの塗料の使用
に適している領域に設けられる塗料供給口よりも上方で
あり、塗料粘度の変動の大きい塗料タンクの上部の塗料
混合調整領域よりも下方のことであり、例えば塗料供給
口の3〜15cm上方の範囲が好ましい。塗料採取部
は、粘度計に連なる塗料採取管の開口、すなわち塗料採
取口としてもよい。また、電磁気を用いた粘度計のよう
に、塗料タンク内に設定された電極に挟まれた部分を塗
料採取部としてもよい。
【0015】(作用)請求項1記載の塗料の供給方法
は、塗料タンクにその上部から塗料原液と希釈液とを供
給し混合し、塗料供給口の上方近傍から塗料を採取し、
その採取した塗料粘度の値によって上部から供給する塗
料原液と希釈液の量を制御するから、塗料供給口の上方
近傍の塗料粘度の変化によって供給液の供給量の補正が
行われ塗料粘度を適正化し、塗料タンクの下部の塗装装
置への塗料供給口では、常に適切な塗料粘度の塗料とな
り、塗装装置に安定した塗料粘度の塗料を供給すること
ができる。
【0016】請求項2記載の塗料の供給方法は、塗料原
液を所定の塗料粘度の上限の設定値未満の時供給しこの
設定値以上の時供給を停止するように制御し、希釈液を
所定の塗料粘度の下限の設定値未満の時供給を停止しこ
の設定値以上の時供給するように制御するから、上記所
定の塗料粘度の上限の設定値と下限の設定値との間で
は、塗料原液と希釈液の両方が供給され、上記の両設定
値を外れると、外れる側の供給が停止されるので、塗料
供給口では常に所定の塗料粘度の範囲の塗料が得られ
る。
【0017】請求項3記載の塗料の供給装置は、塗料タ
ンクの上部に塗料原液供給口と希釈液供給口が設けら
れ、塗料タンク内に混合装置が設けられ、塗料タンクの
下部の塗料供給口の上方近傍に塗料採取部が設けられ、
粘度計により検知される塗料採取口の塗料粘度の値を受
け前記塗料原液供給口に連結された調整バルブと希釈液
供給口に連結された調整バルブとを開閉制御する制御装
置が設けられているから、塗料供給口の上方近傍の塗料
採取部の段階で塗料粘度の補正がなされ、塗料タンクの
下部の塗料供給口において、適切な塗料粘度の塗料が得
られ、塗装装置に安定した塗料粘度の塗料を供給するこ
とができるとともに、装置が単純化され、故障も少な
く、維持・管理が容易なものとなる。
【0018】請求項4記載の塗料吸入供給装置は、塗料
吸入調整装置の外径が塗料缶の内径と略等しくなされ、
底部外形状が塗料缶の底部内形状と略等しくなされ、内
部形状がその底部に行くに従い縮小され底部に設けられ
た塗料通過孔に連通され、塗料通過孔にはフィルターが
設けられているから、この塗料吸入調整装置が塗料缶の
底部に達するまで塗料缶内の塗料はこの装置の塗料通過
孔を通ってフィルターでこされながらこの装置の上方に
移動する。塗料が少なくなっても塗料はこの装置の内部
形状の縮小された底部に集まるので吸入が可能である。
【0019】請求項5記載の塗料吸入供給装置は、塗料
缶内の底部に塗料吸入管の吸入口を設けるとともに塗料
缶の下部に塗料缶内の塗料が所定量以下になると塗料缶
を傾ける塗料缶傾斜装置を設けたから、塗料が少なくな
っても塗料はこの傾斜された塗料缶の底部に集まるので
吸入口からの吸入が可能である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
塗料供給装置の実施例を示す説明図、図2は本発明の塗
料吸入供給装置の実施例を示す断面図、図3は本発明の
塗料吸入供給装置の他の実施例を示す説明図、図4は本
発明の塗料の供給方法における実施例の塗料粘度の測定
値を示す図である。
【0021】図1において、塗料タンク10の上部に塗
料原液供給管21の塗料原液供給口20と希釈液供給管
31の希釈液供給口30が設けられている。塗料タンク
10内には攪拌機111を有する混合装置11が設けら
れ、塗料タンク10の下部に塗装ガンなどの塗装装置へ
塗料を供給する塗料供給口12が設けられている。
【0022】塗料原液供給管21は塗料原液タンク23
に連結され、その途中に調整バルブ22が連結されてい
る。希釈液供給管31は、図示しない給水設備の給水管
に連結されており、希釈液供給管31の途中に調整バル
ブ32が連結されている。
【0023】上記塗料供給口12の上方近傍に、塗料採
取管41の塗料採取口(塗料採取部)40が設けられて
いる。塗料採取管41は粘度計42と循環ポンプ43に
連結されて、その戻り口44が塗料タンク10内の上部
に位置されている。
【0024】50は制御装置であり、上記粘度計42と
調整バルブ22、32と塗料タンク10の上部に設けら
れた塗料上限レベルセンサー51とにつながっている。
制御装置50は、上記粘度計42により検知される塗料
粘度の値(制御電気信号)を受け、調整バルブ22と調
整バルブ32とを開閉制御する。
【0025】塗料原液タンク23には、粘度1000セ
ンチポイズの水系のアクリルエマルジョンの塗料原液2
が蓄液されている。塗料原液2の調整バルブ22は、塗
料タンク10に塗料原液2の供給の量及び供給の有無を
制御している。希釈液の調整バルブ32は、塗料タンク
10に水道水からなる希釈液3の供給の量及び供給の有
無を制御している。粘度計の循環ポンプ43は、塗料タ
ンク10内に設置した塗料採取口40から塗料1を採取
し、粘度計42を経由し塗料戻り口44から、再び塗料
タンク10内に塗料1を戻している。粘度計42では、
塗料採取口40から採取された塗料1の粘度を測定し、
その値を電気信号にして制御装置50に送っている。
【0026】制御装置50は、粘度計42から塗料粘度
のデータを電気信号として受け取り、そのデータに応じ
て塗料原液供給管21の調整バルブ22及び希釈液供給
管31の調整バルブ32の開閉を指示する電気信号を与
え、調整バルブ22、32の開閉を行なう。塗料原液2
及び希釈液3を供給する調整バルブ22、32の開閉お
よび量調整は、それぞれ個別で設定することができる。
【0027】ここでは、塗料1が塗料タンク10から溢
れることを防止するため、塗料上限センサー51を塗料
タンク10内に設けており、このセンサー51が反応す
ると塗料原液調整バルブ22に強制閉信号が与えられ、
塗料タンク10への塗料原液2の供給を強制的に停止す
る。
【0028】この塗料タンク10は高さが50cmにな
っており、下から10cmの範囲が塗料供給口12によ
る塗料使用領域aに適し、10〜15cmの範囲が塗料
採取口40による塗料粘度モニター領域bに適し、15
〜38cmの範囲が塗料混合調整領域cに適している。
38cmより上は余裕領域dであり、塗料原液供給口2
0などの設置に適している。
【0029】塗料原液タンク23には、塗料吸入供給装
置60が連結されている。塗料吸入供給装置60は、塗
料原液2の入ったドラム缶からなる塗料缶62と塗料原
液タンク23とを途中にポンプ63を有する塗料吸入管
61で連結している。塗料吸入供給装置60は、更に、
塗料缶62内に略皿状の塗料吸入調整装置64を有して
いる。
【0030】塗料吸入調整装置64は、図2に示すよう
に、塗料缶62内に設けられて厚肉の略ロート形状にな
っており、その外径が塗料缶62の内径と略等しくなさ
れ、底部外形状641が塗料缶62の底部内形状と略等
しくなされ、内部形状642がその底部に行くに従い縮
小され底部に設けられた塗料通過孔643に連通されて
いる。塗料通過孔643にはフィルター644が設けら
れている。塗料吸入調整装置64の外周にはゴムパッキ
ン645が2本設けられ、塗料缶62の内径と一致され
ている。
【0031】塗料吸入管61の塗料吸入口611は上記
塗料吸入調整装置64に固定材612により固定され、
その塗料通過孔643の上側近傍に位置されている。そ
して昇降装置65により、塗料吸入管61と塗料吸入調
整装置64とが、塗料缶62の底部に沈められている。
【0032】この塗料吸入供給装置60は、塗料吸入調
整装置64の外径が塗料缶62の内径と略等しくなさ
れ、底部外形状641が塗料缶62の底部内形状と略等
しくなされ、内部形状642がその底部に行くに従い縮
小され底部に設けられた塗料通過孔643に連通され、
塗料通過孔643にはフィルター644が設けられてい
るから、この塗料吸入調整装置64が塗料缶62の底部
に達するまで塗料缶62内の塗料原液2はこの装置の塗
料通過孔643を通ってフィルター644でこされなが
らこの装置の上方に移動する。塗料原液2が少なくなっ
ても、塗料原液2はこの装置64の内部形状の縮小され
た底部に集まるので吸入が可能である。したがって、吸
入した塗料原液2にごみなどが混入されず、効率よく吸
入供給ができる。尚、この塗料吸入供給装置60は、塗
料缶以外の希釈液や油などの液体缶にも適用が可能であ
る。
【0033】この塗料吸入供給装置は、図3に示すもの
も採用できる。図3に示す塗料吸入供給装置60Aは、
塗料缶62内の底部に塗料吸入管61の塗料吸入口61
1を設けるとともに、塗料缶62の下部に、塗料缶62
内の塗料原液2が所定量以下になると塗料缶62を傾け
る塗料缶傾斜装置66を設けている。
【0034】塗料缶傾斜装置66は、蝶番661などで
傾斜自在とされた塗料缶載置台662と、この側部に立
設された塗料缶支持部663と、下部に設けられた載置
台駆動装置664と傾斜保持装置665からなってい
る。
【0035】載置台駆動装置664は図に示したコイル
ばねや、エアスプリング、シリンダー等からなり、塗料
缶62が所定の重量以下になると、塗料缶載置台662
を傾斜させるようになっている。駆動重量の調整は、コ
イルばねの場合は、ばねを交換し、エアスプリングの場
合は交換が不要で空気圧を変更すればよい。
【0036】傾斜保持装置665は、鎖やワイヤーから
なり、一方が塗料缶載置台662に連結され、他方が床
や基台に固定され、塗料載置台662が所定角度以上に
傾斜しないようにしている。傾斜角度は、45度近傍が
好ましい。
【0037】塗料吸入供給装置60Aでは、塗料缶62
内に塗料原液2がたくさん入っている時は、塗料缶62
は垂直状態であり、塗料缶載置台662も水平状態であ
り、塗料缶62の底部の塗料吸入口611から塗料原液
2を吸入し、塗料原液タンク23に供給する。塗料缶6
2の中の塗料原液2が減少した場合は、塗料吸入供給装
置60Aは、塗料缶傾斜装置66により、塗料缶62内
の塗料原液2が所定量以下になると載置台駆動装置66
4が駆動して塗料缶載置台662を傾けることによっ
て、塗料缶62を傾ける。したがって、塗料原液2が少
なくなっても塗料原液2はこの傾斜された塗料缶62の
底部に集まり、その底部に設けた塗料吸入口611から
の吸入ができ、塗料原液2の吸入供給が効率よいものに
なる。尚、この塗料吸入供給装置60Aは、塗料缶以外
の希釈液や油などの液体缶にも適用が可能である。
【0038】上記塗料供給装置を使用して、100分
間、0〜0.84リットル/分の塗料1を断続的に使用
する塗装を行なった。その際に塗料粘度を330〜35
0センチポイズに調整する為に制御装置50の設定値
を、塗料原液2の調整バルブ22を350センチポイズ
未満で開け、350センチポイズ以上で閉めるように
し、希釈液3の調整バルブ32を塗料粘度が330セン
チポイズ未満で閉め、330センチポイズ以上で開ける
ように設定した。塗料原液供給口20及び希釈液供給口
30からそれぞれ0.4リットル/分の塗料原液2及び
希釈液3が供給されるように調製バルブ22、32を設
定した。
【0039】また、40リットルの塗料タンク10の3
0リットルに当たる部位(下から38cm)に上限セン
サー51が当たるように設定した。この際に塗料タンク
10の上部に設置した塗料原液供給口20及び希釈液供
給口30から逐次供給された溶液が均一に混合されるよ
うに、混合装置11の攪拌機111の回転数を150〜
170rpmの範囲に設定し、塗料1の攪拌を行ない、
塗料タンク10の底部12cm付近に設置した塗料採取
口40では均一な塗料になされ、塗料タンク10の底部
3cm付近に設置した塗料供給口12より適切な塗料が
供給されるように設定を行なった。
【0040】このような設定を行なうことにより、粘度
計42における塗料粘度の変化は、図4に示すようにな
り、塗料粘度は制御範囲内の330〜350センチポイ
ズで維持されていることが確認された。また、塗料タン
ク10内の塗料容量も初期のレベルをほとんど下回るこ
となく、30リットル近辺で推移した。
【0041】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要
旨を逸脱しない範囲の設計変更、方法変更等があっても
本発明に含まれる。例えば、希釈液は水や水道水でな
く、エチルアルコール、アセトンなどの溶媒であっても
よい。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の塗料の供給方法は、塗料
タンクの塗料供給口の上方近傍から塗料を採取し、その
採取した塗料粘度の値によって上部から供給する塗料原
液と希釈液の混合量を制御するから、塗料タンクの下部
の塗装装置への塗料供給口では、常に適切な塗料粘度の
塗料となり、塗装装置に安定した塗料粘度の塗料を供給
することができる。
【0043】請求項2記載の塗料の供給方法は、塗料原
液を所定の塗料粘度の上限の設定値未満の時供給し設定
値以上の時供給を停止するように制御し、希釈液を所定
の塗料粘度の下限の設定値未満の時供給を停止し設定値
以上の時供給するように制御するから、上記所定の塗料
粘度の上限と下限の両設定値の間では、塗料原液と希釈
液の両方が供給され、上記の両設定値を外れると、外れ
る側の供給が停止され、塗料供給口では常に所定の塗料
粘度の範囲の塗料を得ることができる。
【0044】請求項3記載の塗料の供給装置は、塗料タ
ンクの下部の塗料供給口の上方近傍に塗料採取部が設け
られ、粘度計により検知される塗料採取部の塗料粘度の
値を受け塗料タンク上部の塗料原液供給口の調整バルブ
と希釈液供給口の調整バルブとを開閉制御する制御装置
が設けられているから、塗料タンクの下部の塗料供給口
において、適切な塗料粘度の塗料が得られ、塗装装置に
安定した塗料粘度の塗料を供給することができるととも
に、装置が単純化され、故障も少なく、維持・管理が容
易である。
【0045】請求項4記載の塗料吸入供給装置は、塗料
吸入調整装置の外径が塗料缶の内径と略等しくなされ、
底部外形状が塗料缶の底部内形状と略等しくなされ、内
部形状がその底部に行くに従い縮小され底部に設けられ
た塗料通過孔に連通され、塗料通過孔にフィルターが設
けられているから、塗料がフィルターでろ過され、塗料
が少なくなってもこの装置の内部形状の縮小された底部
に集まり塗料を吸入できる。したがって、塗料にごみな
どが混入されず、しかも効率よく塗料を吸入供給するこ
とができる。
【0046】請求項5記載の塗料吸入供給装置は、塗料
缶内の底部に塗料吸入管の吸入口を設けるとともに塗料
缶の下部に塗料缶内の塗料が所定量以下になると塗料缶
を傾ける塗料缶傾斜装置を設けたから、塗料が少なくな
っても塗料はこの傾斜された塗料缶の底部に集まり吸入
口から吸入でき、塗料の吸入供給の効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塗料供給装置の実施例を示す説明図で
ある。
【図2】本発明の塗料吸入供給装置の実施例を示す断面
図である。
【図3】本発明の塗料吸入供給装置の他の実施例を示す
説明図である。
【図4】本発明の塗料の供給方法における実施例の塗料
粘度の測定値を示す図である。
【符号の説明】
1 塗料 2 塗料原液 3 希釈液 10 塗料タンク 11 混合装置 12 塗料供給口 20 塗料原液供給口 22 調整バルブ 23 塗料原液タンク 30 希釈液供給口 32 調整バルブ 40 塗料採取口(塗料採取部) 42 粘度計 50 制御装置 60、60A 塗料吸入供給装置 611 塗料吸入口 62 塗料缶 64 塗料吸入調整装置 643 塗料通過孔 644 フィルター 66 塗料缶傾斜装置 662 塗料缶載置台 664 載置台駆動装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中馬 英俊 群馬県佐波郡境町下淵名54 積水化学工業 株式会社内 (72)発明者 谷口 彰 群馬県佐波郡境町下淵名54 積水化学工業 株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗料タンクにその上部から塗料原液と希
    釈液とを供給し混合して所定の塗料粘度に調整し塗料タ
    ンクの下部の塗料供給口から塗料を塗装装置に供給する
    塗料の供給方法であって、上記塗料供給口の上方近傍か
    ら塗料を採取し、その塗料粘度を測定し、この塗料粘度
    の値によって上部から供給する塗料原液と希釈液の量を
    制御することを特徴とする塗料の供給方法。
  2. 【請求項2】 塗料原液を所定の塗料粘度の上限の設定
    値未満の時供給し、この設定値以上の時供給を停止する
    ように制御し、希釈液を所定の塗料粘度の下限の設定値
    未満の時供給を停止し、この設定値以上の時供給するよ
    うに制御することを特徴とする請求項1記載の塗料の供
    給方法。
  3. 【請求項3】 塗料タンクの上部に塗料原液供給口と希
    釈液供給口が設けられ、塗料タンク内に混合装置が設け
    られ、塗料タンクの下部に塗装装置への塗料供給口が設
    けられ、上記塗料供給口の上方近傍に塗料採取部が設け
    られ、塗料採取部は粘度計に連結されており、上記粘度
    計により検知される塗料粘度の値を受け前記塗料原液供
    給口に連結された調整バルブと希釈液供給口に連結され
    た調整バルブとを開閉制御する制御装置が設けられてい
    ることを特徴とする塗料の供給装置。
  4. 【請求項4】 塗料を塗装装置に供給する塗料タンク
    に、塗料を塗料缶から吸入供給するための塗料吸入供給
    装置であって、塗料缶内に設けられる塗料吸入調整装置
    を有し、塗料吸入調整装置は、その外径が塗料缶の内径
    と略等しくなされ、底部外形状が塗料缶の底部内形状と
    略等しくなされ、内部形状がその底部に行くに従い縮小
    され底部に設けられた塗料通過孔に連通され、塗料通過
    孔にはフィルターが設けられていることを特徴とする塗
    料吸入供給装置。
  5. 【請求項5】 塗料を塗装装置に供給する塗料タンク
    に、塗料を塗料缶から吸入供給するための塗料吸入供給
    装置であって、塗料缶内の底部に塗料吸入管の吸入口を
    設けるとともに塗料缶の下部に塗料缶内の塗料が所定量
    以下になると塗料缶を傾ける塗料缶傾斜装置を設けたこ
    とを特徴とする塗料吸入供給装置。
JP16355598A 1998-06-11 1998-06-11 塗料の供給方法、供給装置及び塗料吸入供給装置 Pending JPH11347475A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030033936A (ko) * 2001-10-25 2003-05-01 간사이 페인트 가부시키가이샤 도료 공급 방법 및 도료 공급 장치
CN108993788A (zh) * 2018-07-31 2018-12-14 广东艾诗凯奇智能科技有限公司 粘稠液体雾化喷涂装置及其雾化喷涂方法

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