JPH11345540A - キ―スイッチ装置 - Google Patents

キ―スイッチ装置

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JPH11345540A
JPH11345540A JP11137336A JP13733699A JPH11345540A JP H11345540 A JPH11345540 A JP H11345540A JP 11137336 A JP11137336 A JP 11137336A JP 13733699 A JP13733699 A JP 13733699A JP H11345540 A JPH11345540 A JP H11345540A
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Yoshitsugu Sato
吉嗣 佐藤
Isao Mochizuki
勲 望月
Makoto Watanabe
渡辺  誠
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H3/00Mechanisms for operating contacts
    • H01H3/02Operating parts, i.e. for operating driving mechanism by a mechanical force external to the switch
    • H01H3/12Push-buttons
    • H01H3/122Push-buttons with enlarged actuating area, e.g. of the elongated bar-type; Stabilising means therefor
    • H01H3/125Push-buttons with enlarged actuating area, e.g. of the elongated bar-type; Stabilising means therefor using a scissor mechanism as stabiliser

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  • Push-Button Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 キートップの裏面に形成された回動係止部の
係止溝に係止される案内支持部材を構成する一方のヒン
ジ部材の各係止部材の間に連結部材を形成することによ
り、キートップと案内支持部材とを連結する際に案内支
持部材の撓み変形を抑制して、案内支持部材とキートッ
プとの組立を簡単に行うことができるキースイッチ装置
を提供する。 【解決手段】 キートップ41の係止部42に、開放部
を有する係止溝44を形成して回動係止部とし、また、
ヒンジ部材47に係止棒53を形成し、かかる係止棒5
3を係止溝44に回動可能に係止する際に、係止棒53
が有する剛性に基づきヒンジ部材47が撓み変形するこ
とを確実に抑制してヒンジ部材47とキートップ1の連
結を簡単に行うように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キートップを有し、そ
のキートップの上下動を案内支持する案内支持部材をホ
ルダプレート上に配設してなるキースイッチ装置に関
し、特に、キートップの裏面に形成された回動係止部の
係止溝に係止される案内支持部材を構成する一方のヒン
ジ部材の各係止部材を連結する連結部材を形成すること
により、キートップと案内支持部材とをスナップインし
て連結する際に案内支持部材の撓み変形を抑制して、案
内支持部材とキートップとの組立を簡単に行うことが可
能なキースイッチ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より各種のキースイッチ装置が提案
されており、かかるキースイッチ装置においては、一般
にキートップの裏面から垂設されたキーステムをホルダ
プレートに形成したキーホルダ部により上下に摺動案内
する構成が採られていた。
【0003】このような構成のキースイッチ装置では、
キーステムがキーホルダ部により摺動案内される部分を
大きくすればキー操作性は向上するもののキーボードの
薄型化には対応することができず、一方、キーボードの
薄型化に対応すべくキーステムがキーホルダ部により摺
動案内される部分を小さくすれば両者間に生じるこじれ
に起因してキー操作性が低下してしまうというジレンマ
が存在した。
【0004】このような問題点を解消するためキーステ
ムとキーホルダとを無くしたキースイッチ装置が、例え
ば、実開平2−5236号公報に記載されている。この
実開平2−5236号公報には、外側矩形状枠体と内側
矩形状枠体とをX字状に回動可能に支持してなるX枠体
を有する押釦スイッチが記載されており、この押釦スイ
ッチでは、外側矩形状枠体の上部をキートップの裏面と
上ホルダーの溝部との間に回動可能に支持し、且つ、脚
部をプリント基板に取り付けられた断面下向きコ字型の
第2下ホルダーにスライド自在に支持し、また、内側矩
形状枠体の上部をキートップの裏面と上ホルダーの平坦
部との間にスライド自在に支持し、且つ、脚部をプリン
ト基板に取り付けられた断面下向きコ字型の第1下ホル
ダーに回動可能に支持し、キートップとプリント基板と
の間にスイッチングを行うラバースイッチが配設されて
いる。
【0005】また、実開昭55−166019号公報に
は、合成樹脂よりなる枠に嵌挿されるキーの下面に一対
のコ字状突起を突設し、合成樹脂製のレバーに形成した
一対の係合杆を各コ字状突起の係合溝に摺動自在に係合
させるとともに、レバーの軸杆を枠の軸受に回動自在に
支承させた押釦スイッチが記載されている。かかる押釦
スイッチに使用されるレバーにおいて、各係合杆をそれ
ぞれ一体に構成する一対のコ字状体の間には、補助杆が
連結されており、レバー全体の撓みに対して強度が持た
せてある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ヒンジ部
材、リンク部材、レバー等の案内支持部材を介してキー
トップの上下動を案内支持するキースイッチ装置におい
て、キートップとヒンジ部材等との連結を簡単にして組
立を容易に行うためには、キートップとヒンジ部材等と
の連結は、所謂、スナップイン構成であることが望まし
い。
【0007】また、ヒンジ部材等の上端部をキートップ
に対して回動自在に係止する構成を有するキースイッチ
装置では、前記のようにキートップとヒンジ部材等とを
スナップインする際、及び、キートップの操作を行う際
に、ヒンジ部材等の端部にある程度の応力がかかって撓
み変形する虞がある。
【0008】このように、キートップに回動自在に係止
されるヒンジ部材等の端部に撓み変形が生ずると、スナ
ップイン動作に支障が発生したり、キートップの操作性
が低下してしまうことから、ヒンジ部材等の端部に撓み
変形が発生しないように、ヒンジ部材等の端部には、撓
み変形に耐え得る剛性が要求される。
【0009】しかしながら、前記した実開平2−526
7号公報に記載された押釦スイッチでは、キートップの
裏面と上ホルダーの溝部との間に回動可能に支持される
外側枠体の上部は、棒状に形成されて一定の剛性を有し
ていることからキートップの操作時に撓み変形してキー
トップの操作性が低下することは殆どないものの、外側
枠体の上部をキートップに対して回動可能に支持するに
際しては、外側枠体の上部を上ホルダーの溝部内に配置
した状態を保持しつつ上ホルダーをキートップの裏面に
取り付ける必要がある。
【0010】このように、実開平2−5267号公報の
押釦スイッチでは、X枠体を構成する外側枠体の上部を
キートップに対して回動可能に支持するに際して、所
謂、スナップイン構成を採用するものではなく、従っ
て、外側枠体の上部は、キートップとの間における連結
には何ら寄与することはなく、外側枠体の上部をキート
ップに回動可能に対して連結係止する作業は極めて煩雑
な作業となって押釦スイッチを容易に組み立てることが
できないものである。
【0011】また、前記した実開昭55−166019
号公報に記載された押釦スイッチでは、押釦スイッチに
使用されるレバーにおいて、各係合杆をそれぞれ一体に
構成する一対のコ字状体の間には、補助杆が連結されて
おり、レバー全体の撓みに対して強度が持たせてあるの
で、キーの操作時にレバーが撓み変形してキーの操作性
が低下してしまうことは殆どないものの、レバーに形成
された一対の係合杆はキーの下面に形成された一対のコ
字状突起の係合溝に摺動自在に係合されていることか
ら、レバーの各係合杆と各コ字状突起の係合溝とは非常
にルーズな係合関係をもって係合されているに過ぎな
い。
【0012】これよりすれば、キーとレバーとの連結に
は、前記実開平2−5267号公報の押釦スイッチの場
合と同様、所謂、スナップイン構成が採用されてはおら
ず、従って、レバーに形成された各補助杆は、キーとの
間における連結には何ら寄与することはなく、また、各
係合杆を各コ字状突起の係合溝に係合するには、各係合
杆を係合溝の外側からその内部に係合させる必要があ
り、スナップイン構成を採用する場合と比較して係合作
業は煩雑なものとなって押釦スイッチを容易に組み立て
ることができない。
【0013】本発明は前記従来技術の問題点を解消する
ためになされたものであり、キートップの裏面に形成さ
れた回動係止部の係止溝に係止される案内支持部材を構
成する一方のヒンジ部材の各係止部材の間に連結部材を
形成することにより、キートップと案内支持部材とをス
ナップインにて連結する際に案内支持部材の撓み変形を
抑制して、案内支持部材とキートップとの組立を簡単に
行うことが可能なキースイッチ装置を提供することを目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明の請求項1に係るキースイッチ装置は、裏面から
第1係止部及び第2係止部が垂設されたキートップと、
前記キートップの下方に配設されるとともに、前記第1
係止部の対角位置に第3係止部及び前記第2係止部の対
角位置に第4係止部が形成されたホルダ部材と、前記第
1係止部に係止される一対の第1係止部材及び第3係止
部に係止される一対の第3係止部材を有する第1ヒンジ
部材と前記第2係止部に係止される一対の第2係止部材
及び第4係止部に係止される一対の第4係止部材を有す
る第2ヒンジ部材とを相互に可動状態に配置してなると
ともに、前記キートップの上下動を案内する案内支持部
材と、前記キートップの上下動に伴ってスイッチング動
作を行なうスイッチング部材とを備え、前記キートップ
の第1係止部と第2係止部の一方は、開放部を有する係
止溝が形成された回動係止部に形成され、前記第1ヒン
ジ部材の各第1係止部材の間、又は、第2ヒンジ部材の
各第2係止部材の間を連結する連結部材が形成され、前
記連結部材は、前記キートップの押下に基づき回動係止
部の係止溝にスナップインされる際に第1ヒンジ部材又
は第2ヒンジ部材の撓み変形を抑制しつつ、前記開放部
から回動係止部の係止溝内に回動可能に係止されること
を特徴とする。
【0015】
【作用】前記構成を有する本発明では、キースイッチ装
置の組立に際し、先ず、第1ヒンジ部材と第2ヒンジ部
材とを相互に可動状態に配置した後、第1ヒンジ部材の
第3係止部材及び第2ヒンジ部材の第4係止部材が、そ
れぞれホルダ部材の第3係止部、第4係止部に係止され
る。
【0016】次に、第1及び第2ヒンジ部材上にキート
ップを載置しキートップを下方に軽く押圧すれば、第1
ヒンジ部材の第1係止部材がキートップの第1係止部に
係止されるとともに、第2ヒンジ部材の第2係止部材が
キートップの第2係止部に係止される。
【0017】このとき、キートップの第1係止部と第2
係止部の一方は、開放部を有する係止溝が形成された回
動係止部に形成され、また、第1ヒンジ部材の各第1係
止部材との間、又は、第2ヒンジ部材の各第2係止部材
の間を連結する連結部材が形成されており、かかる連結
部材は、回動係止部の係止溝に係止される際に第1ヒン
ジ部材又は第2ヒンジ部材の撓み変形を抑制しつつ、開
放部から係止溝内に回動可能に係止される。
【0018】このように、キートップと案内支持部材と
を連結する際に、回動係止部の係止溝内に回動可能に係
止される各第1又は第2係止部材の間に形成された連結
部材が、その剛性に基づき第1ヒンジ部材又は第2ヒン
ジ部材の撓み変形を抑制することから、案内支持部材と
キートップとの組立を簡単に行うことが可能となるもの
である。
【0019】前記のように組み立てられたキースイッチ
装置によりスイッチング動作を行なう場合、キートップ
が押下される。キートップが押下されると、その押下に
伴いキートップが案内支持部材を介して下方に案内され
る。かかるキートップの押下に従って、案内支持部材も
下方に移動され、これよりスイッチング部材を介してス
イッチング動作が行なわれるものである。
【0020】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例に基づい
て図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本実施例に
係るキースイッチ装置の縦断面図であり、キートップ4
1はABS樹脂等の合成樹脂から成型されており、その
上面にはアルファベット等の文字が印刷等により形成さ
れている。
【0021】また、キートップ41の裏面からは、2つ
の係止部42、43(それぞれの係止部42、43は紙
面と垂直方向に各一対が存在し、図1中にはそれぞれの
一方のみを示す)が下方に向けてキートップ41本体と
一体に設けられている。
【0022】係止部42には、後述する2つのヒンジ部
材47、48のうちの一方のヒンジ部材47の一端に形
成された係止棒53を回動可能に係止する係止溝44が
形成されており、また、係止部43には、他方のヒンジ
部材48の一端に形成された係止ピン63、64を水平
方向に摺動可能に係止する係止溝45が形成されてい
る。
【0023】また、係止溝44には、その係止溝44に
連続するとともに、下方に行くに従って除々に拡がるよ
うに開放された係止案内部44Aが形成されており、か
かる係止案内部44Aはヒンジ部材47の係止棒53を
係止溝44内にスナップインする際に係止溝44に向か
って案内するものである。
【0024】更に、係止部43の係止溝45の下部位置
には、下方に向かって拡がる斜面を形成してなる係止案
内部45Aが設けられており、かかる係止案内部45A
はヒンジ部材48の係止ピン63、64を係止溝45内
にスナップインする際に係止溝45に向かって案内する
ものである。
【0025】キートップ41の下方には、キートップ1
の上下動を案内支持する案内支持部材46が配設されて
おり、かかる案内支持部材46は2つのヒンジ部材4
7、48から構成される。
【0026】一方のヒンジ部材47は図2に示すように
平面視コ字状に形成され、また、一対の板状体49を有
し各板状体49の一端間には係止棒53が一体に形成さ
れるとともに、各板状体49のそれぞれの他端には係止
ピン55、56が形成されてなるものである。
【0027】かかる係止棒53は前記係止案内部44A
を介して係止部42の係止溝44内にスナップインさ
れ、また、各係止ピン55、56は後述するホルダプレ
ート65に形成された係止部66に係止される。
【0028】ここに、係止棒53は、そのスナップイン
時に係止棒53と係止部42との間で発生する応力に十
分耐え得る剛性を有しており、その剛性に基づいて係止
部42の係止溝44内にスナップインされる際に、ヒン
ジ部材47が撓み変形することを確実に抑制する作用を
行う。これより、ヒンジ部材47とキートップ1の連結
を簡単に行うことができる。
【0029】また、各板状体49の互いに対向する側に
おける中央部位置からは、一対の軸体52が相互に対向
する位置に設けられている。これらの各軸体52は後述
する他方のヒンジ部材48に形成された軸孔60に軸支
される。尚、ヒンジ部材47の係止棒53と各係止ピン
55、56は各軸体52からの距離が等しくなるように
構成されている。
【0030】更に、他方のヒンジ部材48は図3に示す
ように、一対の板状体57を有し各板状体57の一端間
には係止棒61が一体に形成されるとともに、各板状体
57のそれぞれの他端には係止ピン63、64が形成さ
れてなる。かかる係止棒61の両端部は後述するホルダ
プレート65の係止部67に係止され、また、各係止ピ
ン63、64は前記係止案内部45Aを介して係止部4
3の係止溝45内にスナップインされる。
【0031】また、各板状体57の外側において相互に
対向する中央部位置には、それぞれ軸孔60が形成され
ており、これらの各軸孔60には前記ヒンジ部材47の
各板状体49に形成された各軸体52が回動可能に嵌合
される。これにより、両ヒンジ部材47、48は各軸体
52及び軸孔60を介して相互に交差して回動可能とな
るものであり、各軸体52と軸孔60とにより軸支部A
が形成される。尚、ヒンジ部材48の係止棒61と各係
止ピン63、64は軸孔60からの距離が等しくなるよ
うに構成されている。
【0032】更に、各板状体57における中央部位置の
間には、後述するラバースプリング71上面に載置され
るとともに、キートップ41の押下時に各ヒンジ部材4
7、48の相互の回動に伴ってラバースプリング71を
下方に押下する押下棒58が設けられている。これよ
り、キートップ41の押下に伴って押下棒58がラバー
スプリング71を押下してスイッチング動作を行なうも
のである。
【0033】次に、案内支持部材46の下方には樹脂製
のホルダプレート65が配設されており、かかるホルダ
プレート65には各スイッチ装置に対応して係止部6
6、67(各係止部66、67はそれぞれ各2つが設け
られているが、図1には各1つの係止部66、67を示
す)が形成されている。
【0034】係止部66には図1中右方を開放側とする
摺動溝68が形成されており、かかる係止部66の摺動
溝68には前記ヒンジ部材47に形成された係止ピン5
5、56が挿嵌される。また、係止部67には係止部6
6の摺動溝68と同様、図1中右方を開放側とする摺動
溝69が形成されるとともに、摺動溝69内において図
1中右方側に傾斜面を有する係止突起69Aが形成され
ている。かかる係止部67の摺動溝69内には前記ヒン
ジ部材48に形成された係止棒61の両端部が挿嵌され
る。また、ホルダプレート65上において、両係止部6
6、67の間で、ヒンジ部材47における各板状体49
の外側面を案内する一対の案内壁73(図4参照)が立
設されている。
【0035】これより、案内支持部材46におけるヒン
ジ部材47の係止ピン55、56及びヒンジ部材48の
係止棒61を、それぞれ摺動溝68と摺動溝69の開放
側からヒンジ部材47の各板状体49の外側面を各案内
壁73に案内させつつホルダプレート65上をスライド
させることにより、各係止ピン55、56及び係止棒6
1が各摺動溝68、69内に挿嵌されるものである。そ
して、かかる挿嵌時に係止棒61が摺動溝69内の係止
突起69Aを乗り越えた後においては、係止棒61が摺
動溝69から外れてしまうことはなく、これより各係止
棒61及び係止ピン55、56はそれぞれ摺動溝69、
68内で回動可能に保持されるものである。
【0036】前記のように構成されるホルダプレート6
5の下方には、図4に示すように、各キースイッチに対
応してスイッチ電極70Aが形成されたフレキシブル回
路基板70が配置されており、また、かかるスイッチ電
極70Aに対応して逆カップ状のラバースプリング71
がフレキシブル回路基板70上に載置されている。更
に、回路基板70上のスイッチ電極70Aに対向してラ
バースプリング71の内頂壁には、可動電極71Aが固
着されている。そして、ラバースプリング71の上面に
は、前記ヒンジ部材48に形成された押下棒58が配置
されている。
【0037】これより、キートップ41の押下に伴って
押下棒58が下方に移動すると、ラバースプリング71
が押下棒58により押下され、一定の押下量を越えると
ラバースプリング71が座屈されて可動電極71Aとフ
レキシブル回路基板70上のスイッチ電極70Aとが当
接することによりスイッチング動作が行なわれるもので
ある。
【0038】また、フレキシブル回路基板70の下方に
はスイッチ支持板72が配設されており、かかるスイッ
チ支持板72はその上方に配設された各回路基板70、
ホルダプレート65を支持するものである。
【0039】前記構成において、軸支部Aの中心を通る
垂線Lを基準として図1中左方側に存在するキートップ
41の裏面に形成された係止部42及びホルダプレート
45に形成された係止部67には、それぞれ係止棒53
を回動可能に係止する係止溝44及び係止棒61を係止
突起69Aと協働して回動可能に係止する摺動溝69が
設けられていることになる。また、垂線Lの図1中右方
側に存在するキートップ41の裏面に形成された係止部
43及びホルダプレート65に形成された係止部66に
は、それぞれ係止ピン63、64及び係止ピン55、5
6を水平方向に摺動可能に係止する係止溝45及び摺動
溝68が設けられていることになる。
【0040】続いて、前記のように構成されるキースイ
ッチ装置の組立方法について図5乃至図8に基づき説明
する。先ず、スイッチ支持板72上にフレキシブル回路
基板70、ホルダプレート65を載置するとともに、ヒ
ンジ部材47の各軸体52をヒンジ部材48の各軸孔6
0に嵌合して案内支持部材46を組み立てる。
【0041】この後、各ヒンジ部材47、48相互を回
動させて図5に示す水平状態にし、ヒンジ部材47の係
止ピン55、56、及び、ヒンジ部材48の係止棒61
を各係止部66、67における摺動溝68、69の開放
側から各案内壁73により案内させながらホルダプレー
ト65上で各摺動溝68、69内に向かってスライドさ
せる。そして、更にスライドさせると、ヒンジ部材48
の係止棒61は摺動溝69内に形成された係止突起69
Aを斜面側から乗り越える。この状態が図6に示されて
いる。これにより、案内支持部材46とホルダプレート
65との連結が終了する。
【0042】このように、ヒンジ部材48の係止棒61
と摺動溝69との連結、及び、ヒンジ部材47の係止ピ
ン55、56と摺動溝68との連結は、案内支持部材4
6を各摺動溝68、69の開放側からホルダプレート6
5上でスライドさせることのみによってなされるので、
案内支持部材46とホルダプレート65との連結が極め
て簡単に行い得るものである。このとき、案内支持部材
46はそのスライド時において各案内壁73により案内
されるので、案内支持部材46が各摺動溝68、69か
ら外れてしまうことはなく、従ってかかる案内壁73に
より前記連結作業は、より容易に行い得ることとなる。
【0043】次に、図6の状態に保持されたヒンジ部材
47の係止棒53とキートップ41の係止溝44とを対
向させ、また、ヒンジ部材48の係止ピン63、64と
キートップ41の係止溝45とを対向させた後(図7参
照)、キートップ41を軽く下方に押下する。これによ
り、ヒンジ部材47の係止棒53は係止案内部44Aに
より案内されつつ係止溝44内にスナップインされ、同
時に、ヒンジ部材48の各係止ピン63、64は係止案
内部45Aにより案内されつつ係止溝45内にスナップ
インされる。かかる状態が図8に示されている。これに
より、案内支持部材46とキートップ41との連結が終
了する。
【0044】このように、ヒンジ部材47の係止棒53
とキートップ41の係止溝44との連結、及び、ヒンジ
部材48の各係止ピン63、64とキートップ41の係
止溝45との連結は、図7に示す状態からキートップ4
1を軽く下方に押下するのみによってなされるので、案
内支持部材46とキートップ41との連結が極めて簡単
に行い得るものである。特に、係止棒53は、そのスナ
ップイン時に係止棒53と係止部42との間で発生する
応力に十分耐え得る剛性を有しており、その剛性に基づ
いて係止部42の係止溝44内にスナップインされる際
に、ヒンジ部材47が撓み変形することを確実に抑制す
る作用を行う。これより、ヒンジ部材47とキートップ
1の連結をより簡単に行うことができる。
【0045】前記の作業をもってキースイッチ装置の組
立が終了するが、各ヒンジ部材47、48とホルダプレ
ート65及びキートップ41との連結作業は、いずれも
極めて簡単に行ない得、これによりキースイッチ装置の
組立作業を簡便化して組立時間の短縮を可能とするとと
もに、作業者の組立能力如何に拘らず確実にキースイッ
チ装置の組立がなされ得るものである。
【0046】続いて、前記のように組み立てられたキー
スイッチ装置の動作について説明する。キートップ41
を下方に押下すると、キートップ41が下方へ移動する
に伴ってヒンジ部材47の係止棒53は係止部42の係
止孔44内で反時計方向に回動するとともに、ヒンジ部
材48の係止ピン63、64は係止部43の係止溝45
内で水平方向(図1中右方向)に摺動する。これと同時
に、ヒンジ部材48の係止棒61はホルダプレート65
における係止部67の摺動溝69内で係止突起69Aと
の協働により時計方向に回動するとともに、ヒンジ部材
47の係止ピン55、56は係止部66の摺動溝68内
で水平方向(図1中右方向)に摺動する。
【0047】かかるキートップ41の押下時、案内支持
部材46は各案内壁73間で図4中左右方向への規制が
なされるので、キートップ41が不必要にがたつくこと
が防止される。
【0048】この結果、ヒンジ部材47及び48を相互
に軸支する軸支部Aは下方に移動するとともにラバース
プリング71を徐々に押下していき、その押下量が一定
の限度を超えた時点でラバースプリング71は挫屈され
る。これにより、ラバースプリング71内の可動電極7
1Aがフレキシブル回路基板70上のスイッチ電極70
Aを短絡し所定のスイッチング動作が行われる。
【0049】キートップ41の押下を解除すると、両ヒ
ンジ部材47、48の軸支部Aはラバースプリング71
の弾性復元力により上方に押し上げられる。これに伴っ
て前記ヒンジ部材47の係止棒53、係止ピン55、5
6、及び、ヒンジ部材48の係止棒61、係止ピン6
3、64は前記したのと逆の動作を行い、この結果、キ
ートップ41は元の位置に復帰される。
【0050】ここに、各係止棒53、61は水平方向に
は移動されることなく、それぞれ係止溝44及び摺動溝
69内で回動するのみであるので、キートップ41は水
平方向に移動されることなくキートップ1のキー面の水
平状態を保持したまま上下動されるものである。
【0051】以上詳細に説明した通り本実施例に係るキ
ースイッチ装置では、キースイッチ装置の組立の際に、
ヒンジ部材47の係止ピン55、56、及び、ヒンジ部
材48の係止棒61を各係止部66、67における摺動
溝68、69の開放側から各案内壁73により案内させ
ながらホルダプレート65上で各摺動溝68、69内に
向かってスライドさせるとともに、ヒンジ部材48の係
止棒61が摺動溝69内に形成された係止突起69Aを
乗り越えるまでスライドさせることにより、案内支持部
材46とホルダプレート65との連結が行なわれるの
で、案内支持部材46とホルダプレート65との連結作
業を極めて簡単にすることができる。
【0052】特に、案内支持部材46のスライド時に、
かかる案内支持部材46は各案内壁73により各摺動溝
68、69に向かって確実に案内されるので、案内支持
部材46が各摺動溝68、69から外れてしまうことは
なく、従ってかかる案内壁73により前記連結作業は、
より容易に行い得ることとなる。
【0053】また、案内支持部材46とキートップ41
との連結を行なう際には、ヒンジ部材47の係止棒53
とキートップ41の係止溝44とを対向させ、また、ヒ
ンジ部材48の係止ピン63、64とキートップ41の
係止溝45とを対向させた後、キートップ41を軽く下
方に押下することにより、ヒンジ部材47の係止棒53
は係止案内部44Aにより案内されつつ係止溝44内に
スナップインされ、同時に、ヒンジ部材48の各係止ピ
ン63、64は係止案内部45Aにより案内されつつ係
止溝45内にスナップインされるので、案内支持部材4
6とキートップ41との連結が極めて簡単に行い得るも
のである。特に、係止棒53は、そのスナップイン時に
係止棒53と係止部42との間で発生する応力に十分耐
え得る剛性を有しており、その剛性に基づいて係止部4
2の係止溝44内にスナップインされる際に、ヒンジ部
材47が撓み変形することを確実に抑制する作用を行
う。これより、ヒンジ部材47とキートップ1の連結を
より簡単に行うことができる。
【0054】更に、前記のように簡単な組立作業により
組み立てられたキースイッチ装置では、ヒンジ部材47
の係止棒53は係止部42の係止溝44内で移動するこ
となく回動可能に保持されるとともに、ヒンジ部材48
の係止棒61は摺動溝69内で係止突起69Aとの協働
により移動することなく回動可能に保持され、また、案
内支持部材46は一対の各案内壁73間で移動が規制さ
れており、これによりキートップ41はそのキー操作時
において前後左右のいずれの方向に対しても移動される
ことが防止される。この結果、キー操作性を格段に向上
することができる。
【0055】尚、本発明は前記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改
良、変形が可能であることは勿論である。例えば、前記
実施例では係止部67の摺動溝69内に係止突起69A
を形成するようにしているが、かかる係止突起は係止部
66の摺動溝68内に形成するようにしてもよい。
【0056】
【発明の効果】以上説明した通り本発明に係るキースイ
ッチ装置では、キートップの裏面に形成された回動係止
部の係止溝に係止される案内支持部材を構成する一方の
ヒンジ部材の各係止部材間に連結部材を形成することに
より、キートップと案内支持部材とを連結する際に案内
支持部材の撓み変形を抑制して、案内支持部材とキート
ップとの組立を簡単に行うことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】キースイッチ装置の縦断面図である。
【図2】一方のヒンジ部材の平面図である。
【図3】他方のヒンジ部材の平面図である。
【図4】キースイッチ装置の横断面図である。
【図5】案内支持部材をホルダプレートに連結する前の
状態を示す説明図である。
【図6】案内支持部材をホルダプレートに連結した後の
状態を示す説明図である。
【図7】ホルダプレートに連結した案内支持部材上にキ
ートップを配置した状態を示す説明図である。
【図8】ホルダプレートに連結した案内支持部材にキー
トップを連結した状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1、41 キートップ 2、3、26、27 42、43、66、67 係止部 6、46 案内支持部材 7、8、47、48 ヒンジ部材 13、14、15、16 21、22、23、24 55、56、63、64 係止ピン 25、65 ホルダプレート 31、71 ラバースプリング 44、45 係止溝 44A、45A 係止案内部 68、69 摺動溝 69A 係止突起 31、71 ラバースプリング 73 案内壁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏面から第1係止部及び第2係止部が垂
    設されたキートップと、 前記キートップの下方に配設されるとともに、前記第1
    係止部の対角位置に第3係止部及び前記第2係止部の対
    角位置に第4係止部が形成されたホルダ部材と、 前記第1係止部に係止される一対の第1係止部材及び第
    3係止部に係止される一対の第3係止部材を有する第1
    ヒンジ部材と前記第2係止部に係止される一対の第2係
    止部材及び第4係止部に係止される一対の第4係止部材
    を有する第2ヒンジ部材とを相互に可動状態に配置して
    なるとともに、前記キートップの上下動を案内する案内
    支持部材と、 前記キートップの上下動に伴ってスイッチング動作を行
    なうスイッチング部材とを備え、 前記キートップの第1係止部と第2係止部の一方は、開
    放部を有する係止溝が形成された回動係止部に形成さ
    れ、 前記第1ヒンジ部材の各第1係止部材の間、又は、第2
    ヒンジ部材の各第2係止部材の間を連結する連結部材が
    形成され、 前記連結部材は、前記キートップの押下に基づき回動係
    止部の係止溝にスナップインされる際に第1ヒンジ部材
    又は第2ヒンジ部材の撓み変形を抑制しつつ、前記開放
    部から回動係止部の係止溝内に回動可能に係止されるこ
    とを特徴とするキースイッチ装置。
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