JPH11345472A - 磁気ディスク装置及び同装置に適用するヘッド浮上量測定システム - Google Patents

磁気ディスク装置及び同装置に適用するヘッド浮上量測定システム

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JPH11345472A
JPH11345472A JP15014998A JP15014998A JPH11345472A JP H11345472 A JPH11345472 A JP H11345472A JP 15014998 A JP15014998 A JP 15014998A JP 15014998 A JP15014998 A JP 15014998A JP H11345472 A JPH11345472 A JP H11345472A
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head
disk
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measurement
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JP15014998A
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Yuji Sakai
裕児 酒井
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】通常のデータ記録動作とは独立して、ディスク
上のトラック位置などの場所に依存することなく、ヘッ
ド毎の浮上量を正確に監視または測定できる機能を備え
た磁気ディスク装置を提供することにある。 【解決手段】リードヘッド4とライトヘッド3とが分離
して構成されたヘッド2を有するHDDにおいて、ライ
トヘッド3から測定用記録磁界を発生させるための浮上
量測定用信号発生回路11、及びリードヘッド4からの
再生信号の振幅値から浮上量を測定する浮上量検出回路
13を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特にライトヘッド
とリードヘッドとが分離して設けられた記録再生分離型
の磁気ヘッドを備えた磁気ディスク装置に適用するヘッ
ド浮上量測定機能に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特にハードディスクドライブ(H
DD)などの磁気ディスク装置では、磁気ヘッドがディ
スク上を浮上した状態で、データの記録動作または再生
動作(リード/ライト動作)を実行する方式が採用され
ている。ここで、磁気ヘッド(以下単にヘッドと呼ぶ)
の浮上量は、リード/ライトギャップとディスクの表面
との物理的間隔を意味する。なお、ヘッドとしては、後
述するように、MR(GMR)ヘッドからなるリードヘ
ッドと誘導型ヘッドからなるライトヘッドとが分離して
構成された記録再生分離型ヘッドを想定している。
【0003】近年、HDDでは、記録密度の向上に伴っ
て前記のヘッドの浮上量を一段と低下させるいわゆる低
浮上量化が図られている。低浮上量化では、ヘッドがデ
ィスクの表面に衝突するヘッドクラッシュの発生を防止
するために、浮上量の変動許容値が非常に制限される。
具体的には、例えば変動許容値が±5%である場合に、
標準の平均設計値である浮上量が例えば100ナノメー
タであれば、変動許容値は±5ナノメータとなる。さら
に、例えば浮上量が一段と低い20ナノメータであれ
ば、変動許容値は±1ナノメータとなる。即ち、低浮上
量化になると、厳しい浮上量の変動管理が要求される。
【0004】従来では、HDDの製造工程において、ガ
ラス製のディスクを使用した光学式浮上量測定装置によ
り、ヘッド毎の浮上量を測定して許容範囲内のヘッドを
選定する工程が設けられている。そして、ドライブにヘ
ッドが組み込まれて、HDDが組み立てられた後では、
浮上量を直接測定したり、監視するような手段は特に開
発されていなかった。しかしながら、近年の高記録密度
化に伴う極低浮上量化では、十分な信頼性を確保するた
めにも、HDDとしてドライブ機構が組み立てられた後
でも、浮上量を監視するための機能が要求されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来では、ヘッドの浮
上量を監視する方法として、浮上量の変化に伴ってリー
ドヘッドからの再生信号の特性が変化する現象に着目し
た方法が提案されている(例えば米国特許USP5,1
68,413を参照)。この方法は、PR4のPRML
(partial response maximum
likelihood)信号処理回路を有するハード
ディスクドライブ(HDD)において、当該信号処理回
路に使用されるFIR(Finite Impulse
Response)フィルタのタップ係数の変化量か
ら浮上量の変動量を検出する。ここで、一般的に、ヘッ
ドの浮上量が高くなると、再生信号の孤立波の半値幅が
広がり、再生信号の周波数特性が悪化することが知られ
ている。再生信号が変化すると、前記のタップ係数も変
化するため、このタップ係数の変化量から浮上量の変動
量を検出する事ができる。しかしながら、前記のような
従来の方法には、以下のような問題がある。
【0006】即ち、再生信号特性は、その信号を記録し
た時点のヘッド(ライトヘッド)の浮上量にも依存して
異なる。従って、ヘッドの浮上量が変動している状態
で、データのリード/ライト動作を繰り返した場合に、
正確な浮上量の監視は不可能となる。このため、記録時
点での浮上量が検出されている再生専用の領域を必要と
する。また、ディスクの半径方向のトラック位置により
線記録密度が異なるため、再生信号特性もそれに伴って
異なる。従って、前記の方法では、タップ係数の変化量
と浮上量の変動量との関係情報を、ディスク上の全トラ
ック毎に用意する必要がある。従って、従来の浮上量監
視方法は、HDDに適用するには実際的でない面が見ら
れる。
【0007】そこで、本発明の目的は、通常のデータ記
録動作とは独立して、ディスク上のトラック位置などの
場所に依存することなく、ヘッド毎の浮上量を正確に監
視または測定できる機能を備えた磁気ディスク装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、特にリードヘ
ッドとライトヘッドとが分離して構成された磁気ヘッド
を有する磁気ディスク装置において、リードヘッドから
の再生信号の振幅値とヘッドの浮上量との関係を利用し
たヘッド浮上量測定機能に関するものである。具体的に
は、本装置は、ライトヘッドから記録磁界を発生させる
記録手段と、ライトヘッドからの記録磁界及びディスク
の記録磁界をリードヘッドにより検知したときに得られ
た再生信号の振幅を検出する手段と、再生信号の振幅値
に基づいてヘッドの浮上量を測定する測定手段とを有す
る。
【0009】記録手段は、通常のライトデータをライト
電流に変換してライトヘッドに供給して、ディスク上に
記録磁界を印加させる。この記録手段は、測定手段から
与えられる測定信号に応じて測定用記録磁界をライトヘ
ッドから発生させる機能を兼ねている。リードヘッド
は、ライトヘッドから測定用記録磁界が発生したとき
に、ディスクからの記録磁界が干渉する前記測定用記録
磁界の漏れ磁界を検知して、再生信号を出力する。測定
手段は、リードヘッドからの再生信号の振幅値に基づい
てヘッドの浮上量を測定する。
【0010】このような本発明の方式であれば、例えば
通常のデータのリード/ライト動作時以外の測定モード
時に、ライトヘッドから測定用記録磁界を発生させるこ
とにより、その時点でのヘッドの浮上量を測定(または
推定)することができる。従って、ディスク上のトラッ
ク位置などに依存することなく、ヘッド毎の浮上量を定
期的に監視したり、または必要時に測定することができ
る。これにより、高記録密度化に伴って極低浮上量化を
図る場合でも、ヘッドの浮上量の変動を正確に監視し、
ヘッドクラッシュの発生を未然に防止することが可能と
なる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本実施形態に関係するH
DDの要部を示すブロック図であり、図2は同実施形態
のヘッドの構造とディスクとの位置関係を示す概念図で
あり、図3は同実施形態に関係する浮上量測定動作を説
明するためのフローチャートである。 (HDDの構成)本実施形態は、HDDに適用する場合
を想定し、ドライブの内部にヘッド浮上量測定機能を有
する磁気ディスク装置である。以下、通常のHDDの構
成要素と共に、ヘッド浮上量測定システムの構成要素を
説明する。
【0012】HDDは、図1に示すように、ヘッド2
と、ディスク5と、ヘッド2を搭載しているヘッドアク
チュエータ1と、スピンドルモータ14とを有する。デ
ィスク5は、スピンドルモータ14に固定されて高速回
転する。ヘッドアクチュエータ1は、ヘッド2を支持す
るサスペンション及びボイスコイルモータを有し、この
ボイスコイルモータの駆動力によりヘッド2をディスク
5上の半径方向に移動させる。ヘッド2は、誘導型ヘッ
ドからなるライトヘッド(記録ヘッド)3とMRヘッド
からなるリードヘッド4とが分離して構成された記録再
生分離型ヘッドである。
【0013】さらに、HDDは、データ記録系を構成す
る電流ドライバ6及びデータ記録信号発生回路7を有す
る。また、データ再生系を構成する再生アンプ8及びデ
ータ検出回路9を有する。電流ドライバ6は、データ記
録信号発生回路7から出力された記録信号(ライト信
号)をライト電流に変換してライトヘッド3に印加す
る。データ記録信号発生回路7は、図示しないディスク
コントローラからのライトデータWDを所定の符号化信
号に変換した記録信号を生成する。再生アンプ8は、リ
ードヘッド4から読出された再生信号RSを増幅してデ
ータ検出回路9に出力する。データ検出回路9は、再生
信号RSに対して所定の信号処理(例えばPRML信号
処理方式)を実行してリードデータRDに復号化する。
【0014】本実施形態のHDDは、前記の構成要素以
外に、ヘッド浮上量測定機能を実現するための構成要素
を有する。即ち、スイッチ回路12、浮上量検出回路1
3及び浮上量測定用信号発生回路11である。浮上量測
定用信号発生回路11は、図示しないCPUから出力さ
れる測定許可信号Eの出力期間に、後述するように、通
常の記録信号に代わる浮上量測定用信号(以下単に測定
用信号と呼ぶ)30を生成してスイッチ回路12に出力
する。この測定用信号30は、ライトヘッド3から測定
用記録磁界を発生させるための信号である。
【0015】スイッチ回路12は、測定許可信号Eに応
じて入力を切り替えて、データ記録信号発生回路7から
出力される記録信号または測定用信号30の一方を電流
ドライバ6に出力する。浮上量検出回路13は、測定許
可信号Eの出力期間に、再生アンプ8から出力される再
生信号RSを入力して、後述するような原理によりヘッ
ド浮上量FHを測定して、前記のCPUに出力する。 (ヘッドの構造)ここで、本実施形態のヘッド2は、図
2に示すように、ヘッドスライダ28上にライトヘッド
3とリートヘッド4とが磁気シールド27により分離さ
れた状態で実装されている。リートヘッド4は、MR膜
25及びMR膜25に接続されたリート線26を有す
る。リートヘッド4は、MR膜25によりディスク5か
らの磁界またはライトヘッド3からの記録磁界の漏洩磁
界を検知する。MR膜25の両端にはリード線26が接
続されている。リード線26には定電流源から一定の電
流が流されている。MR膜25は、入力される磁束に感
応して抵抗値が変化する。この抵抗値に比例して、リー
ド線26関の電圧が変化して、再生信号RSとして出力
される。
【0016】ライトヘッド3は、記録コア23と巻線
(コイル)24を有し、電流ドライバ6からコイル24
に流れるライト電流に応じた記録磁界(磁束)を記録コ
ア23のギャップから発生する。ディスク5には、表面
に磁性膜が形成されており、記録磁界に応じて磁化が残
留してデータが磁気的に記録される。ここで、ヘッド2
即ち、ヘッドスライダ28は、後述するように、ディス
ク5上に所定の浮上量で浮上している状態で、通常のリ
ード/ライト動作および本実施形態の浮上量測定動作を
実行する。 (浮上量測定動作)以下図1以外に図3から図6を参照
して、図3のフローチャートの手順に従って本実施形態
の浮上量測定動作を説明する。
【0017】先ず、ステップS1,S7に示すように、
測定モード以外の通常のリード/ライト動作では、リー
ドヘッド4は、ディスク5上の目標位置(目標トラック
のデータセクタ)から記録されたデータの磁界を検知
し、その磁束に感応して変化するMR膜の抵抗値に応じ
た再生信号RSを出力する。データ検出回路9は、再生
アンプ8により増幅された再生信号RSから記録データ
を再生処理して、復号化した元のデータRDを出力す
る。一方、通常のライト動作時には、スイッチ回路12
は、データ記録信号発生回路7からの記録信号を選択し
て、電流ドライバ6に出力する。ライトヘッド3は、電
流ドライバ6から供給されたライト電流に応じた記録磁
界を発生して、ディスク5上にライトデータWDに従っ
たデータを磁気的に記録する。
【0018】次に、CPUは、通常のリード/ライト動
作時以外のときに、測定許可信号Eを出力して、浮上量
測定モードを開始する(ステップS1のYES)。スイ
ッチ回路12は、測定許可信号Eの入力に応じて、デー
タ記録信号発生回路7からの記録信号の入力を停止し
て、浮上量測定用信号発生回路11からの測定用信号3
0の入力に切り替える。
【0019】浮上量測定用信号発生回路11は、測定許
可信号Eの出力に応じて、図4(A)に示すように、一
定周波数の測定用信号30を生成してスイッチ回路12
に出力する(ステップS2)。この測定用信号30は、
通常の記録信号の最高周波数よりも十分に高い周波数で
ある。また、測定用信号30は矩形波よりも正弦波の方
が望ましい。これは、ディスク5の磁性層にできるだけ
磁化転移が形成されないようにするためである。即ち、
ディスク5の磁性層には、測定用信号30の周波数に応
じた磁化転移がほとんど残らず、AC消去された状態に
なるような測定用信号30が望ましい。
【0020】電流ドライバ6は、測定用信号30をライ
ト電流に変換して、ライトヘッド3に供給する(ステッ
プS3)。ライトヘッド3は、測定用信号30に応じた
測定用記録磁界を発生する。この時、リードヘッド4
は、ライトヘッド3から発生した測定用記録磁界の漏洩
磁界を検知し、その磁束に応じた再生信号RSを出力す
る(ステップS4)。この場合、リードヘッド4は、測
定用記録磁界にディスク5の磁性層からの磁界の干渉を
受けた漏洩磁界を検知する。
【0021】ここで、ディスク5からの磁界の干渉は、
ヘッド2の浮上量、即ちリード/ライトヘッドの各ギャ
ップとディスク5の磁性層との間隔(物理的距離)によ
り異なる。磁性層の表面には一般的には保護膜が形成さ
れている。このため、実際の浮上量は、リード/ライト
ヘッドの各ギャップと当該保護膜表面との間隔となる。
しかし、保護膜は一定の厚みであるため、ディスク5か
らの磁界の干渉は浮上量に応じて変化するものと推定で
きる。
【0022】浮上量検出回路13は、測定許可信号Eに
応じて、再生アンプ8から出力される再生信号RSを入
力して、再生信号RSの振幅値を検出する(ステップS
5)。ここで、浮上量検出回路13は、図6に示すよう
に、信号振幅検出回路40及び振幅対浮上量変換回路4
1を有する。この信号振幅検出回路40により、再生信
号RSの振幅値を検出する。
【0023】再生信号RSの振幅値は、浮上量に従って
変化し、浮上量の低下に応じて小さくなる。即ち、ヘッ
ド2の浮上量が低下すると、リードヘッド4はディスク
5からの磁界の干渉の影響が大きくなり、検知できる測
定用記録磁界の漏れ磁界が弱くなる。このため、浮上量
が低下すると振幅値が小さくなり、逆に浮上量が高くな
ると相対的に振幅値が大きくなる。図4(A)〜(C)
は、ヘッド2の浮上量Fa〜Fcに対する再生信号RS
の各振幅値Aa〜Acを示す。ここでは、浮上量Fa,
Fb,Fcの順に高く(Fa>Fb>Fc)、振幅値A
a,Ab,Acの順に大きいことを示す(Aa>Ab>
Ac)。
【0024】浮上量検出回路13の振幅対浮上量変換回
路41は、予め用意された図5に示すような浮上量と再
生信号の振幅値との関係を示すテーブル情報を参照し、
信号振幅検出回路40により検出された再生信号RSの
振幅値に対応する浮上量FHを決定する。当該テーブル
情報は、例えばHDDの製造工程時に、ディスク5上の
位置で測定された測定結果からなる。このような原理に
より、浮上量検出回路13は、実際にディスク5上に位
置するヘッド2の浮上量を検出して出力する(ステップ
S6)。
【0025】ところで、本実施形態の測定モードは、図
7に示すように、ヘッド2をディスク5のデータゾーン
(通常のユーザデータを記録するための領域)51以外
の、最外周または最内周のガードゾーン50に移動させ
て実行する(測定許可信号Eの出力)ことが望ましい。
特に、最内周のガードゾーン50は、いわゆるCSSエ
リアとして使用される領域であり、通常のリード/ライ
ト動作以外のときにはヘッド2が待機していることが多
い。また、データゾーン51では、不良データセクタ5
2や未使用の代替データセクタ53,54を、測定用領
域として使用することが望ましい。このことは、測定動
作により、データゾーン51での通常の記録データに対
する悪影響を防止するためである。なお、代替データセ
クタ53,54は、データの記録または再生が不可能に
なった不良データセクタ52の代替セクタとして予め用
意されており、通常では1トラック当たり1個以上設け
られている。
【0026】以上のように本実施形態によれば、製品化
されたHDDにおいて、通常のリード/ライト動作時以
外に、測定用記録磁界を発生させて、浮上量と再生信号
振幅値との関係を利用して、ヘッド2毎の浮上量を測定
することができる。この場合、ディスク5上に予め記録
した位置及び時期でのヘッドの浮上量とは無関係に、現
時点でのヘッドの浮上量を正確に測定することができ
る。換言すれば、ディスク上の記録位置及び時間には依
存しないため、実際上のヘッドの浮上量を正確に測定す
ることができる。従って、HDDのCPUは、定期的ま
たは必要時に測定モードを実行することにより、実際上
のヘッド2の浮上量を正確に監視することができる。こ
れにより、例えばヘッド2が許容範囲外まで低浮上化し
ている場合には、ヘッドクラッシュを未然に防止するた
めに、HDDの動作を停止するなどの処理を行なうこと
ができる。 (本実施形態の変形例)図8と図9は本実施形態の変形
例を示す図である。
【0027】本変形例は、前記浮上量を測定するための
領域として、予め軟磁性材質からなる磁性膜で形成した
ディスク5を使用する。通常のデータを記録するデータ
ゾーンには、一般的には硬磁性材質の磁性膜で形成され
ている。具体的には、図8(A)、(B)に示すよう
に、ディスク5上のデータゾーン51は硬磁性材質の磁
性膜60で形成されており、測定領域として使用するガ
ードゾーン50は軟磁性材質からなる磁性膜61で形成
されている。軟磁性材質からなる磁性膜61を使用する
ことにより、リードヘッド4が測定用記録磁界の漏洩磁
界を検知するときのディスク5からの磁気的干渉が相対
的に強くなる。このため、結果的に浮上量の変動に対す
る再生信号振幅値の変動が大きくなり、浮上量測定にお
ける分解能が高くなる利点がある。
【0028】また、図9(A)、(B)に示すように、
硬磁性材質の磁性膜70で形成されたデータ領域(ガー
ドゾーンを含む)52の下層に、軟磁性材質からなる磁
性膜71を形成した構造でもよい。なお、図8と図9に
おいて、それぞれの同図(B)は断面図である。
【0029】本実施形態では、再生信号振幅値の変化か
ら浮上量の変動を検出する方式について説明してが、浮
上量の変動に応じて再生信号が変化する他の要因を利用
しても良い。具体的には、再生信号の位相変化を検出す
ることにより、浮上量を測定(推定)する方式でもよ
い。この場合、当然ながら浮上量検出回路には、位相検
出回路を設ける必要がある。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、デ
ィスク上の記録位置や測定時期などに依存することな
く、ヘッド毎の浮上量を正確に測定することができる。
従って、定期的または必要時に浮上量の測定結果を得る
ことにより、ヘッドの浮上量を正確に監視することがで
きるため、ヘッドクラッシュなどの事態の発生を未然に
防止することが可能となる。特に、ヘッドの極低浮上量
化により高記録密度を実現している磁気ディスク装置に
適用すれば有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に関係するHDDの要部を示
すブロック図。
【図2】同実施形態におけるヘッドの構造とディスクと
の位置関係を示す概念図。
【図3】同実施形態に関係する浮上量測定動作を説明す
るためのフローチャート。
【図4】同実施形態において浮上量に関係する再生信号
の振幅の変化を示す図。
【図5】同実施形態の浮上量測定動作における浮上量と
再生信号の振幅値との関係を説明するための図。
【図6】同実施形態に関係する浮上量検出回路の具体的
構成を示すブロック図。
【図7】同実施形態の浮上量測定動作に関係する測定領
域の一例を示す図。
【図8】同実施形態の変形例に関係する図。
【図9】同実施形態の変形例に関係する図。
【符号の説明】
1…ヘッドアクチュエータ 2…磁気ヘッド 3…ライトヘッド 4…リードヘッド 5…ディスク 6…電流ドライバ 7…データ記録信号発生回路 8…再生アンプ 9…データ検出回路 11…浮上量測定用信号発生回路 12…スイッチ回路 13…浮上量検出回路 14…スピンドモータ 25…MR膜 26…リード線 27…磁気シールド 28…ヘッドスライダ 40…信号振幅検出回路 41…振幅対浮上量変換回路 50…ガードゾーン 51…データゾーン 52…不良データセクタ 53,54…代替データセクタ 60,70…硬磁性材質の磁性膜 61,71…軟磁性材質の磁性膜

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを磁気記録するためのディスクを
    有し、前記ディスクにデータを記録するためのライトヘ
    ッドと前記ディスクからデータを再生するためのリード
    ヘッドとが分離して構成された磁気ヘッドを有する磁気
    ディスク装置であって、 前記ライトヘッドから記録磁界を発生させる記録手段
    と、 前記ライトヘッドからの記録磁界及び前記ディスクの記
    録磁界を前記リードヘッドにより検知したときに得られ
    た再生信号の振幅を検出する手段と、 前記ディスクに対する前記磁気ヘッドの浮上量を測定す
    る測定時に、前記記録手段を介して前記ライトヘッドか
    ら前記ディスクに対して測定用記録磁界を発生させて、
    前記測定用記録磁界の漏れ磁界に応じた前記再生信号の
    振幅値に基づいて前記浮上量を測定する測定手段とを具
    備したことを特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記測定手段は、通常の記録データより
    高い周波数で予め設定された周波数の測定信号を生成し
    て、前記記録手段により当該測定信号の周波数に対応す
    る記録磁界を前記ライトヘッドから発生させる測定信号
    生成手段を有することを特徴とする請求項1記載の磁気
    ディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記測定手段は、予め前記浮上量と前記
    再生信号の振幅値とを対応付けたテーブル情報を有し、
    前記リードヘッドから得られた再生信号の振幅値に基づ
    いて前記テーブル情報から対応する浮上量を検索して測
    定結果として出力する手段を有することを特徴とする請
    求項1記載の磁気ディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記測定手段は、前記測定時に前記ディ
    スク上の指定位置であって、通常のデータを記録するた
    めのデータエリア以外の特定エリアにおいて前記ライト
    ヘッドにより前記測定用記録磁界を発生させる手段を有
    することを特徴とする請求項1記載の磁気ディスク装
    置。
  5. 【請求項5】 前記特定エリアは、前記ディスク上のC
    SSエリア、データ記録不可の欠陥エリアの代替エリ
    ア、及び前記欠陥エリアのいずれかであることを特徴と
    する請求項4記載の磁気ディスク装置。
  6. 【請求項6】 通常のデータを記録するためのデータエ
    リアとして硬磁性材質の磁性膜が設けられて、前記特定
    エリアとして軟磁性材質の磁性膜が設けられているディ
    スクを使用することを特徴とする請求項4または請求項
    5記載の磁気ディスク装置。
  7. 【請求項7】 データを磁気記録するためのディスクを
    有し、前記ディスクにデータを記録するためのライトヘ
    ッドと前記ディスクからデータを再生するためのリード
    ヘッドとが分離して構成された磁気ヘッドを有する磁気
    ディスク装置に適用するヘッド浮上量測定システムであ
    って、 前記磁気ヘッドにより前記ディスクに対して通常のデー
    タの記録または再生を実行する以外の測定時に、通常の
    記録データより高い周波数で予め設定された周波数の測
    定信号を生成するための手段と、 前記ライトヘッドから前記測定信号に応じた測定用記録
    磁界を発生させるための手段と、 前記ライトヘッドからの前記測定用記録磁界に前記ディ
    スクの記録磁界が干渉して発生する漏れ磁界を前記リー
    ドヘッドにより検知したときに得られた再生信号の振幅
    を検出する手段と、 前記再生信号の振幅値に基づいて、前記ディスクに対す
    る前記磁気ヘッドの浮上量を測定する測定手段とを具備
    したことを特徴とするヘッド浮上量測定システム。
JP15014998A 1998-05-29 1998-05-29 磁気ディスク装置及び同装置に適用するヘッド浮上量測定システム Pending JPH11345472A (ja)

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JP15014998A Pending JPH11345472A (ja) 1998-05-29 1998-05-29 磁気ディスク装置及び同装置に適用するヘッド浮上量測定システム

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JP (1) JPH11345472A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7974046B2 (en) 2006-10-18 2011-07-05 Tdk Corporation Thin-film magnetic head with heating portion and protrusion adjustment portion, head gimbal assembly equipped head, magnetic recording/reproducing apparatus equipped HGA, and manufacturing method of head

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US7974046B2 (en) 2006-10-18 2011-07-05 Tdk Corporation Thin-film magnetic head with heating portion and protrusion adjustment portion, head gimbal assembly equipped head, magnetic recording/reproducing apparatus equipped HGA, and manufacturing method of head

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