JPH1134530A - クリップ装置 - Google Patents

クリップ装置

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JPH1134530A
JPH1134530A JP22338197A JP22338197A JPH1134530A JP H1134530 A JPH1134530 A JP H1134530A JP 22338197 A JP22338197 A JP 22338197A JP 22338197 A JP22338197 A JP 22338197A JP H1134530 A JPH1134530 A JP H1134530A
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JP
Japan
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plate
clip
link
forming
cam
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Application number
JP22338197A
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English (en)
Inventor
Toru Yoshie
徹 吉江
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Max Co Ltd
Original Assignee
Max Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート束を強い力で確実にクリップすること
のできるクリップ装置を提供する。 【解決手段】 ほぼ平板状のクリップ板を折り曲げてシ
ート束をクリップするクリップ装置であって、クリップ
板に角部を付けて折り曲げるために、フォーミングプレ
ート71,72と、アンビル部と、後ガイド板88とを
設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、クリップ板を折
り曲げてシート束をクリップするクリップ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、複数枚のシート部材の端部を
クリップ部材でクリップするクリップ機が知られている
(実公昭47−12089号公報参照)。
【0003】かかるクリップ機は、図53および図54
に示すように、ベース1の一端に回動可能に設けたハン
ドル2と、ベース1とハンドル2との間に設けたカバー
3とを備え、ベース1の上面にガイド溝4を形成し、こ
のガイド溝4とカバー3との間に連結クリップ部材5が
収納されている。この連結クリップ部材5は、クリップ
部材5Nをホッチキス針のように接着剤で連結したもの
であり、各クリップ部材5NはU字状に折り曲げられて
いる。
【0004】連結クリップ部材5の他端側(後端部)
は、図55に示す押棒6に摺動可能に設けた金具7に当
接されており、この金具7は押棒6に設けたスプリング
9によって連結クリップ部材5を左方向(図54におい
て)へ付勢している。この付勢により、連結クリップ部
材5の一端側(先端部)が溝4の一端4Aに当接してい
る。
【0005】ハンドル2の下面には押板8が設けられて
おり、ハンドル2を図53の実線位置から鎖線位置へ回
動させると、押板8が連結クリップ部材5の先端のクリ
ップ部材5Nの折曲基部に当接しクリップ部材5Nを連
結クリップ部材5から切り離す。そして、この切り離さ
れたクリップ部材5Nのみが押板8の押圧によってさら
に圧縮変形され、矢印P方向に差し込まれたシート束の
端部がクリップ部材5Nによってクリップされることと
なる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなクリップ機にあっては、クリップ部材5Nの折曲基
部5Naを圧縮変形させているだけなので、押板8の押
圧を解除すると、クリップ部材5Nの弾性力によりクリ
ップ部材5Nの両端部5Nc,5Ndが開いてしまう場合
があり、このためシート束を強い力で確実にクリップす
ることができないという問題があった。
【0007】この発明は、上記問題点に鑑みてなされた
もので、その目的は、シート束を強い力で確実にクリッ
プすることのできるクリップ装置を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、ほぼ平板状のクリップ板を折り
曲げてシート束をクリップするクリップ装置であって、
前記シート束をクリップする際に、前記クリップ板に角
部を付けて折り曲げる折曲手段を設けたことを特徴とす
る。
【0009】請求項2の発明は、折曲手段は、クリップ
板の前面の中間部に当接するアンビル部と、クリップ板
の両端部を後面から前方へ押してクリップ板を折り曲げ
ていくフォーミングプレートと、折り曲がられていくク
リップ板の後面を押さえる後ガイド板とを備えているこ
とを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係わるクリップ
装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0011】図1ないし図8において、10はシート束
をクリップするクリップ装置であり、このクリップ装置
10は装置本体11を備え、この装置本体11にはカー
トリッジ200が着脱自在に装着されている。
【0012】装置本体11のハウジング12には、カー
トリッジ200に収納された平板状のクリップ板231
(図14参照)を所定位置へ送り出す送出機構30と、
クリップ板231を所定形状に折り曲げるフォーミング
機構60と、シート束Tを押さえる押え機構90と、折
り曲げられたクリップ板の先端部を広げてその先端部に
シート束Tを差し込むための拡開機構110(図32参
照)と、送出機構30およびフォーミング機構60を駆
動させる駆動機構170とが設けられている。
【0013】[ハウジング]ハウジング12には、図9
に示すように、カートリッジ200を載置するテーブル
13が設けられており、このテーブル13の上面には係
合溝13Aが形成されている。また、テーブル13に
は、側壁15,16が形成され、そして、側壁15と側
壁16との間には、駆動機構170が設けられている駆
動室25が形成され、側壁15から所定間隔を隔てた側
板515に電動モータ171(図2参照)が取り付けら
れている。また、テーブル13の前側の下面には、前後
方向に所定間隔を隔てた一対の保持壁部17,17が形
成されている。
【0014】また、テーブル13の左端側(図5におい
て)には上方に突出した側壁18が形成され、側壁18
と側壁16の上部との間にフォーミング機構60のフォ
ーミング体70を収納したフォーミング室26が形成さ
れている。このフォーミング室26の前面は開口され、
側壁16と側壁18との間の前側に中間壁14が形成さ
れている。
【0015】テーブル13の上面の前端側には前壁22
が形成され、前壁22の裏面には、後述するスライダ1
30と対向する面22Aと、後述する送爪153(図1
9参照)を押し出すための突出部23とが形成されてい
る。この突出部23には、左右方向(図5において)に
延びた溝23Aと、この溝23Aを上下から挟む位置に
且つ左右方向に延びた突起部23B,23Bとが形成さ
れている。突起部23B,23Bの一端には傾斜面23b
(図19参照)が形成されている。また、前壁22の裏
面側の上下には、後方へ突出するとともに左右方向へ延
びた突出部22T,22Tが形成され、この突出部22
T,22Tには左右方向(図6において紙面と直交する
方向)に延びたガイド溝22g,22gが形成されてい
る。
【0016】ハウジング12の前面側には、互いに所定
間隔を隔てた支持台300,301が形成され、この支
持台300,301には、図9に示すように、シート束
Tを載置するシートテーブル310,320が互いに所
定間隔を隔てて取り付けられている。シートテーブル3
10,320のテーブル板311,321と支持台30
0,301との間には、図10に示すように、所定の空
間が形成され、テーブル板311,321の下面には軸
部312,322と係止突起313,323とが形成され
ている。また、テーブル板311,321の上面は面一
となっている。
【0017】[駆動機構]駆動機構(駆動手段)170
は、駆動モータ171の駆動軸(図示せず)に設けた図示
しない駆動ギアと、図示しない減速ギア列と、駆動カム
(駆動部材)180とから構成され、駆動カム180や
駆動ギア,減速ギア列は駆動室25に回転自在に配置さ
れている。
【0018】駆動カム180は、図11に示すように、
円板状に形成されたカム板181と、このカム板181
の一側側に軸部186を介して一体に設けられたカム体
190とから構成されている。
【0019】カム板181の外周囲にはギア182が形
成され、このギア182には上記の減速ギア列が噛合さ
れていて、駆動カム180は駆動モータ171によって
駆動ギア,減速ギア列を介して回転していくようになっ
ている。
【0020】カム板181の他側面181Aには、環状
のカム溝183が形成され、このカム溝183は、回転
軸184の中心からの距離が小さくなっていく小径部1
83Aと、中心からの距離が一定な最小径部183B
と、その距離が大きくなっていく第1,第2大径部18
3C,183Dと、その距離が最大となっている最大径
部183Eとを有している。
【0021】カム体190は、回転軸184の中心から
の距離が最小となっている最小径部R1と、その距離が
徐々に大きくなっていく第1増大部R2と、その距離が
僅かに増加していく大径部R3と、その距離が急激に大
きくなっていく第2増大部R4と、その距離が最大とな
っている最大部R5と、その距離が急激に減少していく
減少部R6とを有している。
【0022】[カートリッジ]カートリッジ200は、
図12に示すように、ほぼ円形状の収納室202を形成
した本体ケース203から構成され、本体ケース203
は上ケース204と下ケース205とから構成されてい
る。
【0023】下ケース205の底板206には、突起2
07が形成され、この突起207がハウジング12のテ
ーブル13の係合溝13Aに係合するようになってい
る。また、上ケース204の天板208には突起209
が形成され、ハウジング12に設けた係止突起210に
係合するようになっている。
【0024】本体ケース203内には、収納室202と
外部とを連通する直線上の搬送路211が形成され、こ
の搬送路211を形成した側壁212には搬送路211
を露出する凹部213が形成されている。また、図13
に示すように、搬送路211を形成した側壁214の裏
面には、逆止爪板220が取り付けられている。
【0025】逆止爪板220には、側壁214に設けた
図示しないスリット孔に挿入されている逆止爪222が
設けられており、この逆止爪222の先端部222aが
搬送路211内に突出している。この逆止爪222の先
端部222aは、逆止爪板220の弾性力によって搬送
路211から退避できるようになっていて、クリップ板
231の送りに支障を来さないようになっている。
【0026】カートリッジ200の収納室202には、
図14に示す連結クリップ板230が収納されている。
この連結クリップ板230は、複数のクリップ板231
を帯状のテープ240A,240Bに接着して連結し、
これをロール状に巻いたものである。
【0027】クリップ板231の一端側(図14におい
て上側)には三角形状の孔232が形成され、孔232
の位置からクリップ板231の上部231aが曲がり易
いようになっている。また、テープ240A,240B
は上下方向(図14において)に配向性をもっており、
テープ240A,240Bがクリップ板231とクリッ
プ板231との間から上下方向に切断されていくように
なっている。
【0028】[送出機構]送出機構30は、図15ない
し図17に示すように、軸J1に回動自在に取り付けら
れた第1,第2リンク部材31,32と、この第1,第2
リンク部材31,32によって左右方向へ往復移動され
るスライダ(送出手段)130等とから構成されてい
る。軸J1はテーブル13の下面に形成された一対の保
持壁部17,17に設けられている。
【0029】第1リンク部材31は、先端部31bがカ
ム溝183に挿入されているアーム部31Aを有する軸
部33を有している。そして、駆動カム180の回転に
よりアーム部31Aの先端部31bがカム溝183によ
って上下動することにより、第1リンク部材31が軸J
1を中心に矢印P1に示す方向に回動する。
【0030】第2リンク部材32は、第1リンク部材3
1の軸部34に回動自在に嵌入した筒部35と、この筒
部35から上方に延びたアーム部36とから構成されて
いる。そして、第1リンク部材31は第2リンク部材3
2に対して相対的に所定量だけ回転可能となっている。
第2リンク部材32の筒部35の外側には、図16およ
び図17に示すようにコイルスプリング37が装着さ
れ、このコイルスプリング37によって、第2リンク部
材32が第1リンク部材31とともに同方向に回動する
とともに、第2リンク部材32の回動が停止されると第
1リンク部材31のみが第2リンク部材32に対して所
定量だけ相対的に回動できるようになっている。
【0031】そして、第2リンク部材32の回動により
アーム部36が軸J1回りにP2方向に回動してスライダ
130を図15に示す左右方向へ往復移動させるもので
ある。
【0032】[スライダ]スライダ130は、図18お
よび図19に示すように、スライダ板131と、スライ
ダ板131に取り付けられた送爪板150およびアンビ
ル板160とから構成されている。
【0033】スライダ板131の前面131Aには、所
定間隔を隔てた一対の突起132,132が設けられて
おり、この突起132,132間には第2リンク部材3
2の係止突起36Aが挿入されている。また、スライダ
板131の前面131Aには凹部133が形成され、こ
の凹部133にはスプリング用の孔133Aが形成さ
れ、スライダ板131の先端にはスリット状の一対の切
欠134,134が形成されている。また、スライド板
131の孔133Aの左側(図19において)隣接位置
には、上下方向に延びた溝133Bが形成されている。
【0034】スライド板131の後面(裏面)131B
側は、カートリッジ200の凹部213内に入り込むよ
うになっており、この後面131Bには左右に延びた幅
広の凹部135が形成されている。また、スライド板1
31の上下には左右方向に延びた突条部136,136
が形成され、この突条部136,136がハウジング1
2の前壁22のガイド溝22g,22gに係合し、スラ
イド板131がガイド溝22g,22gに沿って移動す
る。
【0035】凹部133内には、図18に示すように、
送爪板150が取り付けられており、送爪板150は、
基板部151と、この基板部151に連続形成されると
ともに裏面側へ突出した送爪153,153と、基板部
151に連続形成され送爪153の突出方向へ傾斜した
傾斜板部154とを有している。
【0036】送爪153,153はスライド板131の
切欠134,134に挿入され、送爪板150の基板部
151がネジN1によって固定されている。そして、傾
斜板部154の先端部は、スライダ板131の溝133
Bに入るとともに、傾斜板部154はハウジング12の
前壁22の突起部23B,23Bの右側(図19におい
て)の位置に位置している。
【0037】スライド板131の凹部135には、図2
0に示すアンビル板160がネジN2によって取り付け
られており(図19参照)、アンビル板160の棒状の
アンビル部161がスライダ板131の先端から左方向
へ突出している(図18参照)。アンビル部161はス
ライド板131の中心線131Oより少し上方に位置
し、アンビル部161の先端部161Aは上下方向の幅
が狭くなっており、アンビル部161の断面形状は長方
形状となっている。
【0038】スライド板131の孔133Aには、図1
9に示すように、スプリングS1が挿入されていて送爪
板150が前面側へ付勢され、送爪板150が右側(図
19において)へ行くほどスライド板131から浮いた
状態となっており、送爪153,153の先端部153
a,153aがアンビル板160の裏面より前面側へ引き
込んでいる。
【0039】スライダ130がホームポジションに位置
(図18および図19に示す位置)しているときは、送
爪153,153の先端部153a,153aがアンビル板
160の裏面より前面側へ引き込んでおり、カートリッ
ジ200の搬送路211にあるクリップ板231に引っ
かからないようになっている。
【0040】スライダ130がホームポジションから左
方へ少し移動すると、送爪板150の傾斜板部154が
ハウジング12の前壁22の突起部23B,23Bの傾
斜面23bに案内されて送爪板150の基板部151が
突起部23B,23Bに当接する。
【0041】すなわち、送爪板150の基板部151が
突起部23B,23Bに乗り上げる状態となり、これに
より送爪板150の左端側がスプリングS1の付勢力に
抗して後方(裏面側)へ移動し、送爪153,153の
先端部153a,153aが鎖線で示すようにアンビル板
160の裏面から搬送路211内へ突出する。
【0042】この突出により、送爪153,153の先
端部153a,153aが、カートリッジ200の搬送路
211内にあるクリップ板231に引っかかるようにな
っている。
【0043】[フォーミング機構]フォーミング機構6
0は、図21ないし図24に示すように、駆動リンク6
1とフォーミング体70と、先端曲げガイド部材85
と、後ガイド板88とから構成されている。
【0044】駆動リンク61は、駆動室25(図8参
照)に設けられており、図25に示すようにほぼL字形
のアーム62と、このアーム62より長さが短かく且つ
アーム62に一体形成されたL字形の補助板63とを有
し、この補助板63は所定の間隔を隔ててアーム62と
相対向している。このアーム62および補助板63の中
間部が駆動室25に設けた軸64に枢支されており、こ
の軸64回りに駆動リンク61が回動自在になってい
る。
【0045】また、アーム62および補助板63の一端
には軸65が回動自在に設けられている。そして、アー
ム62と補助板63との間に駆動カム180のカム体1
90が入り込んでおり、このカム体190の周面に上記
軸65が当接している。駆動リンク61は、図示しない
スプリングにより軸65が常にカム体190の周面に当
接するように付勢されている。
【0046】アーム62の上端部62Aは、フォーミン
グ室26に進入するとともに、後述するフォーミング体
70のフォーミングプレート71,72の間に入ってお
り(図21参照)、その上端部62Aには長孔66が設
けられている。
【0047】[フォーミング体]フォーミング体70
は、相対向した一対のフォーミングプレート71,72
と、このフォーミングプレート71,72の間に設けら
れた加圧板73およびリンクプレート74とから構成さ
れている。フォーミングプレート71,72の上下方向
の高さは、図8に示すように、クリップ板231の長さ
より短く設定されており、フォーミングプレート71,
72の上端部71a,72aは、クリップ板231に設け
た孔232の上辺近傍位置(図14参照)に位置するよ
うに設定されている。
【0048】フォーミングプレート71の先端部71A
の中間部には、後方(右方向)へ延びるとともに所定の
幅(上下方向の幅)L1を有する切欠75が形成され、
この切欠75の右側端部には傾斜面75A,75Bが形
成されている。傾斜面75Aと傾斜面75Bとは所定の
角度をなして角75cを形成している。また、切欠75
の底面75Dと上面75Eはほぼ水平となっている。切
欠75の幅L1は、アンビル部161の幅(上下方向の
幅)にクリップ板231の肉厚の2倍の厚さを加算した
値にほぼ等しくなるように設定されている。
【0049】フォーミングプレート71の先端部71A
には、切欠75を挟む位置に傾斜面77,78が形成さ
れ、傾斜面77は切欠75から上方へ行くにしたがって
前方へ突出するように傾斜している。傾斜面78は切欠
75から下方へ行くにしたがって前方へ突出するように
傾斜している。そして、傾斜面77の下端部77aは、
傾斜面78の上端部78aより後方(右側)に位置して
いる。
【0050】フォーミングプレート71の切欠75の下
方には、前後方向に延びたガイド孔76が形成され、さ
らに、ガイド孔76の後方であってガイド孔76より上
方の位置に軸孔79が形成されている。フォーミングプ
レート72もフォーミングプレート71と全く同様に構
成されているので、その説明は省略する。
【0051】そして、フォーミングプレート71,72
のガイド孔76には後ガイド板88に設けた軸69が挿
入され、フォーミングプレート71,72の軸孔79に
は軸67が取り付けられている。この軸67は駆動リン
ク61のアーム62の長孔66に遊嵌しており、駆動リ
ンク61の回動によってフォーミング体70が前後方向
に移動するようになっている。
【0052】加圧板73は、フォーミングプレート7
1,72間に軸73J回りに回動自在に設けられてお
り、先端側の上部に傾斜面73aを有する突起73A
と、先端側の下部に設けられた加圧部80とを有してい
る。突起73Aはフォーミングプレート71,72から
上方に突出している。加圧部80は、後方側が上に上が
っている傾斜面80Aと、この傾斜面80Aの後端から
下方へ突出した突起部80Bとを有している。また、加
圧板73の後部には係止部73Kが形成されている。
【0053】この加圧部80は、フォーミング体70が
ホームポジション位置にあるとき後ガイド板88の上面
に乗り上げている。
【0054】リンクプレート74は、フォーミングプレ
ート71,72の間に固定され、その先端の上部に形成
された傾斜面74Aを有し、この傾斜面74Aはフォー
ミングプレート71,72から上方へ突出している。
【0055】リンクプレート74には、捩りコイルバネ
81が取り付けられており、その一端81Aがリンクプ
レート74の突起74Tに係止され、その他端81Bが
加圧板73の係止部73Kに係止されて、加圧板73を
反時計回り(図24において)に付勢している。
【0056】先端曲げガイド部材85は、フォーミング
室26の前側の上部に取り付けられており、一対の側板
部86,86と、この側板部86,86間に設けた軸86
Jと、この軸86Jに回動自在に取り付けられたローラ
87とを有している。側板部86,86の後側の下部に
傾斜面86Aが形成され、この傾斜面86Aはクリップ
板231の上部231a(図14参照)に当接するよう
に設定され、側板部86,86間の距離はクリップ板2
31の幅より小さく設定されている。軸86Jの高さ位
置は、ローラ87が加圧板73の傾斜面73aに当接す
る位置に設定されている。
【0057】後ガイド板88は、ハウジング12の中間
壁14と側壁16との間に取り付けらており、後ガイド
板88の上部がフォーミング体70のフォーミングプレ
ート71,72間に入っている。
【0058】[押え機構]押え機構(押え手段)90
は、図26ないし図29に示すように、第1押えリンク
91と、第2押えリンク92と、押え部材93とを備え
ている。
【0059】第1押えリンク91は、ハウジング12の
側壁16の外側に沿うとともに(図1参照)、ハウジン
グ12に設けた軸J2に回動可能に取り付けられてい
る。第1押えリンク91の後端部には内側(図26にお
いて下方)へ突出した突出部95が形成され、この突出
部95がハウジング12の側壁16に形成した凹部20
に入り込んでいる(図8参照)。突出部95の先端には
下方に突出した係止片96が形成され、この係止片96
がフォーミング室26内に入っている。そして、係止片
96の下部には後方にいくにしたがって上にいく傾斜面
96Aが形成され、この傾斜面96Aとリンクプレート
74の傾斜面74Aとが対向している(図24参照)。
【0060】第1押えリンク91はスプリングS2によ
って反時計方向(図29において)へ付勢されており、
係止片96がリンクプレート74の傾斜面74Aや上面
74Bに常に当接するようになっている。また、第1押
えリンク91の側方には係止部97が形成されている。
【0061】第2押えリンク92は、第1押えリンク9
1の外側面に当接している当接板部98と、この当接板
部98の先端に形成され押え部材93を保持する保持部
99と、この保持部99から後方へ延びるとともに当接
板部98と相対向したアーム板部100とを有してい
る。当接板部98およびアーム板部100は、軸J2に
枢支され、第2押えリンク92は軸J2回りに回動可能
となっている。
【0062】第2押えリンク92の当接板部98には、
第1押えリンク91の係止部97に当接した当接片10
1が設けられており、この当接片101には係止部97
を貫通したネジN3が固定されている。そして、ネジN3
に装着したワッシャWと係止部97との間にスプリング
S3が介在され、このスプリングS3の付勢力によって第
1押えリンク91の係止部97と第2押えリンク92の
当接片101とが圧接されており、第1押えリンク91
は、第2押えリンク92とともに一体となって軸J2回
りに回動するようになっている。
【0063】また、第1押えリンク91は、第2押えリ
ンク92の回動が停止した際にもスプリングS3の付勢
力に抗しながら第2押えリンク92に対して相対回動す
るようになっている。
【0064】保持部99には、図31に示すように、凹
部102が形成され、この凹部102の底部102Aの
断面が下方に突出する円弧状に形成され、この底部10
2Aに前後方向に延びたスリット孔103が形成されて
いる。
【0065】押え部材93は、図30に示すように、後
面と底面が開口された筺体400と、この筺体400に
取り付けられたフック部材(外れ防止部材)420とか
ら構成されている。
【0066】筺体400は、天板部401と、この天板
部401の両側から下方に延びた側壁部402,403
と、天板部401の中央部から上方に突出して上記スリ
ット孔103に挿入された支柱部404とを備えてお
り、支柱部404の上部404aはスリット孔103か
ら上方へ突出し、その上部404aには左右方向に突出
した突起405が設けられている。この突起405によ
り、押え部材93が保持部99の底部102Aに吊るさ
れた状態となっており、第2押えリンク92の回動量に
拘わりなく筺体400の底部が常に水平状態に保たれる
ようになっている。
【0067】また、筺体400の側壁部402,403
の前端には、内側に突出した突出壁部404,405が
形成され、この突出壁部404,405間には間隙40
6が形成され、この間隙406の位置はフォーミング体
70のフォーミングプレート71,72間と対向するよ
うに設定されている。側壁部402,403および突出
壁部404,405の下面にはゴムシート407が貼着
されており、突出壁部404,405には、間隙406
を直交する方向に貫通した軸孔404A,405Aが設
けられている。また、突出壁部405の前面には平坦面
409Aを有する突出部409が形成されている。
【0068】フック部材420は、一端(図30におい
て右端)に下方に突出したフック部421と、他端に折
曲形成した係止部422とを有している。フック部42
1の後部には下方を向いた傾斜面421Aが形成され、
この傾斜面421Aの高さH1は後述する折り曲げられ
たクリップ板231の上端部231aの高さH2(図37
(B)参照)より高く設定されている。
【0069】そして、このフック部材420は、筺体4
00の突出壁部404,405に設けた軸410に枢支
されて(図30参照)、回動可能に筺体400に取り付
けられている。フック部材420は捩りコイルバネ43
0によって時計方向(図30において)に付勢されてい
る。フック部材420の係止部422は、筺体400の
突出壁部405の平坦面409Aに当接しており、フッ
ク部材420は図30に示す位置より時計方向へ回動し
ないようになっている。
【0070】[拡開機構]拡開機構110は、図32に
示すように、ハウジング12の支持台300,301と
シートテーブル310,320との間の空間に配置され
た拡開部材111,112から構成されている。拡開部
材111,112は、シートテーブル310,320の軸
部312,322に枢支されて、軸部312,322回り
に回動自在となっている。
【0071】拡開部材111は、平板状の基板部113
と、この基板部113の一端(フォーミング体70側)
に基板部113より肉厚が厚く且つ基板部113の上面
より上方に突出したガイド基部114と、このガイド基
部114の側面であって且つ基板部113の上面より上
方となる位置に形成されたガイド突起(拡開手段)11
5とを有している。
【0072】ガイド突起115には、フォーミング体7
0側へいくほど下がっていくなだらかな傾斜面115A
と、ガイド突起115の底面115Bからフォーミング
体70へ向かって立ち上がっていく傾斜面115Cとが
形成されている。傾斜面115Cは傾斜面115Aより
短く且つ急な傾斜面となっている。
【0073】また、基板部113の側面であって且つガ
イド突起115より前方となる位置に突出部116が形
成され、この突出部116には前方にいくほどその突出
量が大きくなっていく傾斜面116Aが形成されてい
る。また、基板部113には凹部113Aが形成され、
この凹部113Aには突起113bが形成されている。
【0074】そして、突起113bにはスプリングS4の
一端が係止され、スプリングS4の他端がシートテーブ
ル310の係止突起313に係止されていて、拡開部材
111は軸部312を中心にして時計方向に付勢されて
いる(図32(A)参照)。また、拡開部材111は図
示しない係止部により図32に示す位置より時計方向へ
回動しないようになっている。
【0075】拡開部材112は、拡開部材111から所
定間隔を隔てた位置に配置されており、拡開部材111
と同様に構成されているので、その説明は省略する。
【0076】[動作]次に、上記のように構成されるク
リップ装置の動作について説明する。
【0077】先ず、カートリッジ200の底板206の
突起207を装置本体11のテーブル13の係合溝13
Aに係合させて、カートリッジ200を装置本体11に
装着させる。カートリッジ200の装着により、カート
リッジ200の搬送路211内にある先頭のクリップ板
231は、図18の二点鎖線で示す位置に位置する。
【0078】駆動モータ171が駆動される前では、駆
動カム180は図8に示す初期位置にあり、スライダ1
30およびフォーミング体70は、図8,図15,図1
8,図19,図22〜図24および図33に示すホームポ
ジションにある。
【0079】そして、ハウジング12のシートテーブル
310,320にシート束Tを載置する。
【0080】この状態から駆動モータ171が駆動され
ると、図示しない減速ギア列等を介して駆動カム180
が反時計方向(図8において)へ回転していく。この駆
動カム180の回転により、第1リンク部材31のアー
ム部31Aの先端部31bがカム溝183の最大径部1
83Eから小径部183Aへ入っていき、第1リンク部
材31のアーム部31Aは図15において反時計方向
(図17において時計方向)へ回動していく。このアー
ム部31Aの回動とともに第2リンク部材32のアーム
部36が同方向へ回動していき、このアーム部36の回
動とともにスライダ130が左方向(図15,図18,図
19において)へ移動していく。
【0081】スライダ130が左方向へ移動していく
と、送爪板150の傾斜板部154がハウジング12の
前壁22の突起部23B,23Bの傾斜面23bに案内さ
れて送爪板150の基板部151が突起部23B,23
Bに当接していき(図19参照)、送爪板150の左端
側がスプリングS1の付勢力に抗して後方(裏面側)へ
移動し、送爪153,153の先端部153a,153aが
鎖線で示すようにアンビル板160の裏面から突出す
る。
【0082】そして、スライダ130がさらに左方向へ
移動することにより、送爪153,153の先端部15
3a,153aが、図16および図23に示すように、カ
ートリッジ200の搬送路211内にある先頭のクリッ
プ板231に引っかかり、スライダ130の移動ととも
にクリップ板231を左方向(図12および図18にお
いて)へ送り出していく。
【0083】クリップ板231がフォーミング体70の
真正面位置(図18において一点鎖線位置)に送られる
と、スライダ130のアンビル部131の先端部131
Aが側壁16の角穴16Hに挿入されるとともに、第1
リンク部材31のアーム部31Aの先端部31bが、カ
ム溝183の小径部183Aから最小径部183Bへ入
っていく。その先端部31bがカム溝183の最小径部
183B内を移動している間は、スライダ130は図3
4に示すようにクリップ板231をフォーミング体70
の真正面位置に送った位置に停止している。なお、クリ
ップ板231が図18に示す一点鎖線位置へ送られる
と、クリップ板231の背面は後ガイド板88に当接す
る。
【0084】他方、駆動カム180のカム体190は、
図34に示す位置から反時計方向へ回転していき、駆動
リンク61の軸65がカム体190の最小径部R1の周
面に摺接していく。軸65が最小径部R1の周面に摺接
しているときは、駆動リンク61は図示の位置に停止し
た状態にある。すなわち、クリップ板231が送り出さ
れている間は駆動リンク61は停止している。
【0085】そして、第1リンク部材31の先端部31
bがカム溝183の最小径部183Bへ入って、クリッ
プ板231がフォーミング体70の真正面位置に送られ
ると、図35に示すように、駆動リンク61の軸65が
カム体190の第1増大部R2の周面を摺接していき、
駆動カム180の回転とともに駆動リンク61が軸64
を中心にして反時計方向へ回動していく。
【0086】駆動リンク61が反時計方向へ回動してい
くと、フォーミング体70が前方(図34において左方
向)へ移動していき、フォーミングプレート71,72
の上下端部71a,72a,71b,72bがクリップ板23
1の上下部を前方へ押し出していく。クリップ板231
の前面の中間部はアンビル部161により押さえられて
おり、また、クリップ板231の上部231aが先端曲
げガイド部材85の側板部86,86の傾斜面86A,8
6Aに当接していくので、その上部231aは図35に
示すように折り曲げられていく。このとき、テープ24
0A,240Bはクリップ板231,231の間から上下
方向に切断され始めていく(図14参照)。
【0087】クリップ板231の上部231aには孔2
32が形成されているので、その上部231aは孔23
2の位置から簡単に折り曲がっていくことになる。
【0088】そして、駆動リンク61の軸65がカム体
190の第1増大部R2の周面をさらに摺接していく
と、駆動リンク61が反時計方向へさらに回動してフォ
ーミング体70がさらに前方へ移動していき、図36に
示すように、クリップ板231の下部231Bがアンビ
ル部161とフォーミングプレート71,72の切欠7
5の底面75Dによって水平状態となるように折り曲げ
られていく。さらに、駆動リンク61が反時計方向へ回
動してフォーミング体70が前方へ移動していくと、図
37に示すように、アンビル部161とフォーミングプ
レート71,72の切欠75によって、クリップ板23
1の背面が後ガイド板88に当接していることにより、
クリップ板231はコ字状に折り曲げられていく。この
折り曲げにより、クリップ板231に角部231d,2
31eが形成され、折り目が付けられた状態になる。
【0089】この状態から、さらに、駆動リンク61の
軸65がカム体190の第1増大部R2の周面をさらに
摺接していくと、駆動リンク61が反時計方向へさらに
回動してフォーミング体70がさらに前方へ移動して、
フォーミングプレート71,72によりコ字状に折り曲
げられたクリップ板231は図38に示す位置へ送り出
される。そして、フォーミング体70の加圧板73の傾
斜面73aが先端曲げガイド部材85のローラ87に当
接する。
【0090】他方、カム体190が図37に示す位置か
ら図38に示す位置へ回転していくとき、第1リンク部
材31のアーム部31Aの先端部31bがカム溝183
の第1大径部183Cに入っていき、スライダ130が
元の位置であるホームポジションへ移動していく。駆動
リンク61の軸65がカム体190の大径部R3の周面
を摺接していくと、フォーミング体70は少しづつ前進
していき、図39に示すように、加圧板73の傾斜面7
3aがローラ87に当接していることにより、加圧板7
3はフォーミング体70の前進とともに反時計方向へ回
動していく。この回動により加圧板73は、コ字状に折
り曲げられたクリップ板231の後部231hを少しづ
つ押しつぶしていく。
【0091】この期間に、第1リンク部材31のアーム
部31Aの先端部31bがカム溝183の第2大径部1
83Dを通って最大径部183Eに入っていき、スライ
ダ130がホームポジションへ戻る。
【0092】すなわち、スライダ130がホームポジシ
ョンへ戻るとき、フォーミング体70の前進は僅かなの
で、フォーミング体70がアンビル部161を押さえ付
けてしまうことが防止され、スライダ130は確実にホ
ームポジションへ戻ることができることになる。
【0093】ところで、駆動リンク61の軸65がカム
体190の大径部R3の周面を摺接していくと、図38
に示す状態から図40に示す状態へと駆動リンク61が
反時計方向へ回動してフォーミング体70がさらに前方
へ移動していく。このフォーミング体70が図39に示
す位置から前方へ移動していくと、加圧板73の傾斜面
73aが先端曲げガイド部材85のローラ87に当接し
ているので、図41に示すように、加圧板73はフォー
ミング体70の前進とともに軸73Jを中心にして反時
計方向へ回動していき、加圧板73の加圧部80は前進
しながら下降していくことになる。
【0094】このため、加圧部80の傾斜面80Aおよ
び突起部80Bがクリップ板231の後部231hを前
へ押し出しながらつぶしていくことになる。この結果、
クリップ板231の下部231Bの先端部231bがフ
ォーミングプレート71,72の切欠75の底面75D
から浮き上がらずに、クリップ板231の後部231h
がつぶされていき、クリップ板231の後部231hが
く字状(図41において逆く字状)に折り曲げられてい
く。そして、クリップ板231は、先端部231aと下
部231Bとが閉じた状態となるとともに後部が膨らん
だ状態の二つ折りに折り曲げられることになる。
【0095】一方、駆動リンク61の軸65がカム体1
90の第1増大部R2の周面を摺接していくと、図24
に示す第1押えリンク91の係止片96の傾斜面96A
がフォーミング体70のリンクプレート74の傾斜面7
4Aに当接していき、第1押えリンク91とともに第2
押えリンク92が軸J2を中心にして反時計方向(図2
4において)へ回動していく。そして、図38に示すよ
うに、駆動リンク61の軸65がカム体190の大径部
R3の周面を摺接していくと、図42および図43に示
すように、第1押えリンク91の係止片96の傾斜面9
6Aがリンクプレート74の上面74Bに乗り上がると
ともに、第1押えリンク91とともに第2押えリンク9
2がさらに反時計方向へ回動して、押え部材93がシー
ト束T上に載置される。この押え部材93によりシート
束Tが押さえられる。
【0096】押え部材93は、第2押えリンク92の保
持部99に吊るされた状態となっているとともにスリッ
ト孔103に沿って移動自在となっているので、シート
束Tの厚さに拘わりなく、押え部材93の底面全体がシ
ート束T上に当接する。
【0097】また、第1押えリンク91は、第2押えリ
ンク92に対して相対回動することができるので、シー
ト束Tの厚さに拘わりなくフォーミング体70は前進し
ていくことができ、駆動カム180の回転に支障を来し
てしまうことはない。
【0098】駆動リンク61の軸65が、カム体190
の大径部R3の周面をさらに摺接していくと、図44に
示すように、先端曲げガイド部材85のローラ87が加
圧板73の傾斜面73aから外れて、加圧板73の加圧
部80によるクリップ板321の押しつぶしが解除され
るとともに、フォーミング体70によって折り曲げられ
たクリップ板321が図45に示す位置へ送られる。
【0099】そして、図46に示すように、駆動リンク
61の軸65が、カム体190の第2増大部R4を摺接
していくと、さらにフォーミング体70とともにクリッ
プ板321が前方へ送り出されていき、クリップ板23
1の下部231Bの先端部231bが、拡開部材111,
112のガイド突起115,119の傾斜面115C,1
19Cに案内されて、ガイド突起115,119の下側
(底面115B,119B)へ入り込んでいく。他方、
クリップ板231の上端部231aはガイド突起115,
119の傾斜面115A,119Aに案内されて、クリ
ップ板231の上部231Aがガイド突起115,11
9の上側を摺接していくことになり、図47に示すよう
に、ガイド突起115,119がクリップ板231の上
部231Aと下部231Bとの間に入り込んでいく。
【0100】このため、図47(B)に示すように、ク
リップ板231の上部231Aの先端部231aと下部
231Bの先端部231bとが開いていく。
【0101】駆動リンク61の軸65が、図48に示す
ように、カム体190の最大部R5の周面に達するま
で、クリップ板231は先端部231a,231bが開い
た状態でフォーミング体70とともに前方へさらに送り
出されていき、シート束Tがクリップ板231の上部2
31Aおよび下部231Bとの間に差し込まれていく。
【0102】一方、フォーミング体70とともにクリッ
プ板231が図47に示す状態からさらに前進していく
と、フォーミング体70の先端部(フォーミングプレー
ト71,72の先端部71A,72A)の上部が押え部材
93の筺体400内に入り込んでいくとともに、図49
に示すように、フォーミングプレート71,72の側面
に拡開部材111,112の突出部116,120が当接
していくので、拡開部材111,112は矢印方向に回
動して開いていく。つまり、図50に示すように、シー
ト束Tがクリップ板231の上部231Aおよび下部2
31Bとの間に差し込まれながら拡開部材111,11
2は開いていく。
【0103】拡開部材111,112が開いていくこと
により、ガイド突起115,119がクリップ板231
の上部231Aと下部231Bとの間から抜けていき、
クリップ板231はシート束Tをクリップする。
【0104】また、図48に示すように、フォーミング
体70の先端部の上部が押え部材93の筺体400内に
入り込んでいった際に、クリップ板231の先端部23
1aがフック部材420の傾斜面421Aに当接してフ
ック部材420は反時計方向へ回動していく。そして、
図51に示すように駆動リンク61の軸65が、カム体
190の最大部R5の周面に摺接していくと、図52に
示すように、フック部材420はクリップ板231の先
端部231aを乗り越えて、フック部材420のフック
部421がクリップ板231の孔232に係合する。
【0105】そして、駆動カム180の回転により駆動
リンク61の軸65がカム体190の減少部R6の周面
を摺接し始めると、フォーミング体70は図51に示す
位置から後方(右方向)へ退避していく。このとき、フ
ック部材420のフック部421がクリップ板231の
孔232に係合しているので、シート束Tをクリップし
たクリップ板231がフォーミング体70の退避ととも
に外れてしまうことが防止される。
【0106】駆動カム180がさらに回転して駆動リン
ク61の軸65が、カム体190の減少部R6の周面を
さらに摺接していき、その軸65がカム体190の最小
径部R1近傍に達すると、フォーミング体70がホーム
ポジションに戻る。他方、フォーミング体70がホーム
ポジションに戻る途中で、第1押えリンク91の係止片
96の傾斜面96Aがフォーミング体70のリンクプレ
ート74の傾斜面74Aに当接していくので、第1押え
リンク91とともに第2押えリンク92が軸J2を中心
にして時計方向(図31において)へ回動していき、押
え部材93がホームポジションへ戻る(図8参照)。そ
して、駆動モータ171の駆動が停止される。
【0107】ところで、シート束Tをクリップしたクリ
ップ板231には、角部231d,231eにより折り
目が付けられた状態になっているので、シート束Tを強
い力で確実にクリップすることができる。
【0108】また、平板状のクリップ板231を図41
に示すように折り曲げ、この後、その先端部231a,2
31bを開けてこのクリップ板231にシート束Tを差
し込んでこのシート束Tをクリップするものであるか
ら、シート束Tの厚さに拘わりなく所定以上のクリップ
力でクリップすることができる。
【0109】この実施形態では、カートリッジ200に
収納されている平板状のクリップ板231をスライダ1
30によって所定位置に送り出し、この送り出されたク
リップ板231をフォーミング体70等によってコ字状
に折り曲げたりしてシート束Tをクリップするようにし
たものであるから、カートリッジ200には、平板状の
クリップ板231を収納すればよく、このため、カート
リッジ200に収納させるクリップ板231の枚数を多
くすることができる。しかも、この実施形態では、複数
のクリップ板231を帯状のテープ240に接着して連
結し、これをロール状に巻いたものをカートリッジ20
0に収納したものであるから、その枚数をさらに多くす
ることができ、クリップ板をカートリッジ200に頻繁
に補充する必要がない。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、シート束を強い力で確実にクリップすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるクリップ装置を示した平面図
である。
【図2】図1のクリップ装置の正面図である。
【図3】図1のクリップ装置の右側面図である。
【図4】図1のクリップ装置の左側面図である。
【図5】ハウジングの背面図である。
【図6】図5のハウジングのB−B線に沿う断面図であ
る。
【図7】クリップ装置の構成を示す断面図である。
【図8】駆動機構およびフォーミング機構を示した説明
図である。
【図9】シートテーブルの取り付け状態を示した平面図
である。
【図10】シートテーブルの取り付け状態を示した断面
図である。
【図11】(A)駆動カムを示した左側面図である。 (B)駆動カムを示した正面図である。 (C)駆動カムを示した右側面図である。
【図12】(A)カートリッジを示した平面図である。 (B)図15のカートリッジを示した正面図である。
【図13】スライダとカートリッジとの関係を示した説
明図である。
【図14】連結したクリップ板を示した斜視図である。
【図15】送出機構の構成を示した説明図である。
【図16】駆動カムとリンク部材との関係を示した説明
図である。
【図17】リンク部材の回動方向を示した説明図であ
る。
【図18】スライダの構成を示した説明図である。
【図19】スライダの構成を示した断面図である。
【図20】アンビル板を示した説明図である。
【図21】フォーミング体の構成を示した斜視図であ
る。
【図22】駆動リンクとカム体とフォーミング体との関
係を示した説明図である。
【図23】駆動リンクとカム溝とフォーミング体との関
係を示した説明図である。
【図24】フォーミング体がホームポジションにいると
きの状態を示した説明図である。
【図25】(A)駆動リンクの構成を示した側面図であ
る。 (B)駆動リンクの構成を示した正面図である。
【図26】押え機構の構成を示した平面図である。
【図27】押え機構の構成を示した側面図である。
【図28】押え機構の構成を示した正面図である。
【図29】押え機構の構成を示した側面図である。
【図30】(A)押え部材を示した縦断面図である。 (B)押え部材を示した横断面図である。 (C)押え部材を示した平断面図である。
【図31】フォーミング体と押え機構とクリップ板との
関係を示した説明図である。
【図32】(A)クリップ機構を示した平断面図である。 (B)クリップ機構を示した縦断面図である。
【図33】フォーミング体とスライダとホームポジショ
ンにあるときのクリップ板の位置関係を示した斜視図で
ある。
【図34】ホームポジションにあるフォーミング体と、
スライダによって送られたクリップ板との位置関係を示
した説明図である。
【図35】クリップ板が少し折り曲げられた状態を示し
た説明図である。
【図36】図35に示すクリップ板がさらに折り曲げら
れた状態を示した説明図である。
【図37】(A)クリップ板がコ字状に折り曲げられたと
きのフォーミングプレートの位置を示した説明図であ
る。 (B)クリップ板がコ字状に折り曲げられた状態を示した
説明図である。
【図38】コ字状に折り曲げられクリップ板が前方へ送
られた状態を示した説明図である。
【図39】加圧板の傾斜面がローラに当接した状態を示
した説明図である。
【図40】コ字状に折り曲げられクリップ板が図57に
示す位置から少し前方へ送られた状態を示した説明図で
ある。
【図41】加圧板によってクリップ板がつぶされていく
状態を示した説明図である。
【図42】押え機構の押え部材によってシート束を押さ
える状態を示した断面図である。
【図43】押え機構の押え部材によってシート束を押さ
える状態を示した説明図である。
【図44】加圧板によるクリップ板のつぶしが解除され
る位置へクリップ板が送られた状態を示した説明図であ
る。
【図45】(A)図44に示すクリップ板とガイド部材と
の位置関係を示した平面図である。 (B)図44に示すクリップ板とガイド部材との位置関係
を示した側面図である。
【図46】図44に示す位置からさらにクリップ板が前
方へ送り出された状態を示した説明図である。
【図47】(A)ガイド突起がクリップ板の上部と下部と
の間に入った状態を示した平面図である。 (B)ガイド突起がクリップ板の上部と下部との間に入っ
た状態を示した平面図である。
【図48】フック部材が回動した状態を示した説明図で
ある。
【図49】ガイド部材が開いた状態を示した説明図であ
る。
【図50】(A)クリップ部材がクリップした状態を示し
た平面図である。 (B)クリップ部材がクリップした状態を示した側面図で
ある。
【図51】カム体と駆動リンクとの関係を示した側面図
である。
【図52】フック部材がクリップ板の孔に係合する状態
を示した説明図である。
【図53】従来のクリップ機を示した断面図である。
【図54】従来のクリップ機の概略構成を示した断面図
である。
【図55】図54に示す金具および押棒を示した説明図
である。
【符号の説明】
61 アンビル部 71,72 フォーミングプレート 88 後ガイド板 231 クリップ板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ほぼ平板状のクリップ板を折り曲げてシー
    ト束をクリップするクリップ装置であって、 前記シート束をクリップする際に、前記クリップ板に角
    部を付けて折り曲げる折曲手段を設けたことを特徴とす
    るクリップ装置。
  2. 【請求項2】前記折曲手段は、クリップ板の前面の中間
    部に当接するアンビル部と、クリップ板の両端部を後面
    から前方へ押してクリップ板を折り曲げていくフォーミ
    ングプレートと、折り曲がられていくクリップ板の後面
    を押さえる後ガイド板とを備えていることを特徴とする
    請求項1のクリップ装置。
JP22338197A 1997-08-20 1997-08-20 クリップ装置 Pending JPH1134530A (ja)

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