JPH11344351A - ナビゲーションシステム及びナビゲーション方法並びにナビゲーション用ソフトウエアを記録した記録媒体 - Google Patents

ナビゲーションシステム及びナビゲーション方法並びにナビゲーション用ソフトウエアを記録した記録媒体

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JPH11344351A
JPH11344351A JP14974398A JP14974398A JPH11344351A JP H11344351 A JPH11344351 A JP H11344351A JP 14974398 A JP14974398 A JP 14974398A JP 14974398 A JP14974398 A JP 14974398A JP H11344351 A JPH11344351 A JP H11344351A
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route search
data
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database
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JP14974398A
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Yoshiyuki Kitamura
義之 北村
Yuji Ohara
勇二 大原
Kenryo Shimizu
健良 清水
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Faurecia Clarion Electronics Co Ltd
Original Assignee
Clarion Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部記憶装置へのアクセス回数を減らすこと
により経路探索時間を短縮したナビゲーションシステム
及びナビゲーション方法を提供する。 【解決手段】 外部記憶装置8に、経路探索用データベ
ースDB1、エリアデータベースDB2、及びエリア参
照テーブルARが記憶されている。出発地もしくは目的
地が設定されると、エリア判定部22により、エリア参
照テーブルARを参照してそれらの存在するエリアが判
定される。メモリ読出部23により、エリアデータベー
スDB2から当該エリアについてのブロックのデータが
読み出され、作業領域に書き込まれる。経路探索時に
は、経路探索部24によりこのデータが使用され、他の
データを使用する場合に改めて経路探索用データベース
からデータが読み込まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部記憶装置から
のデータの読出を高速化することにより、経路探索全体
の時間を短縮させるナビゲーションシステム及びナビゲ
ーション方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ディスプレイ等の表示部を有
し、見知らぬ土地等で目的地までのコースを運転者に対
して案内表示するナビゲーションシステムが知られてい
る。このナビゲーションシステムは、CD−ROM等の
外部記憶装置に記憶された地図データを取り出してディ
スプレイに地図を表示し、自己の車両(以下、自車と言
う)の現在位置をその地図に重ねて表示する。そして、
運転者が目的地を入力設定すると、自車の現在地を始点
として目的地までの最適な経路(以下、推奨経路と言
う)を経路計算によって算出する(経路探索)。その
後、運転者の走行に伴い、自車の位置を算出しながら、
現在地を表示された地図の道路上に表示する。
【0003】このようなナビゲーションシステムでは、
上記地図データとして、通常、表示地図用データベース
及び経路探索用データベースを有している。すなわち、
表示地図用データベースは、上述したように自車の現在
地を含む地図を表示する際に使用し、経路探索用データ
ベースは、上記経路探索時に使用するものである。
【0004】ここで、経路探索用データベースの構造と
して、従来から、道路地図を平面状に複数のブロックで
分割した構造が知られている。この場合、ブロック毎
に、ノードとリンクとの組合せからなる道路データ、及
び建造物等の背景データが含まれている。ここで、ノー
ドとは、道路を幾つもに区切った点であり、この各ノー
ド間を結ぶ経路がリンクである。また、上記複数のブロ
ックのそれぞれには、高速道路等の重要幹線についての
道路データと、一般道路等の詳細な道路についての道路
データとが混在している。
【0005】この手法では、経路探索時には、例えば、
現在地に最も近いノードを始点ノード、目的地に最も近
いノードを終点ノードとし、経路探索用データベースか
らこれらの間の地図データを読み出して作業領域に移
し、作業領域において経路探索を行う。
【0006】ところが、上記のような平面状に分割した
システムでは、現在地から目的地までの距離が長くなる
場合、始点ノードから終点ノードまでのブロックの数が
膨大となり、計算時間が増加するため、図9に示すよう
に道路地図を階層的に分けた構造が知られている。この
ような構造では、高速道路や一般道路等の道路網種別に
より道路地図が多階層に分けられている。すなわち、最
上層は高速道路や国道等からなる重要幹線のネットワー
クから構成され、下層に向かうに従い、一般道路を含む
ネットワーク、生活道路を含むネットワークといったよ
うに詳細な道路から構成されている。
【0007】この階層的なデータベースを使用した経路
探索では、例えば現在地から目的地までの直線距離に応
じて、最上層の経路のみ探索探索するか、又は最上層及
び第2番目の層(以下、第2層という)にわたって経路
を探索するかを決定して経路計算を行う。この場合も、
最上層のみ、もしくは最上層及び第2層の地図データを
読み出して作業領域に移し、その作業領域において経路
探索を行う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近では、
CD−ROM等に記憶された地図データとして詳細なデ
ータが含まれており、経路計算に要する時間が長くなっ
てきている。すなわち、地図データの量が増加している
ため、CD−ROM等の外部記憶装置をアクセスして地
図データを読み出し作業領域に記憶する時間が、経路探
索時間の大半をしめる場合がある。この結果、経路探索
時間が大幅に増加するという問題があった。
【0009】本発明は、以上のような従来技術の欠点を
解決するために提案されたものであり、その目的は、経
路探索の経路計算時間を短縮したナビゲーションシステ
ム及びナビゲーション方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、経路探索に要する経路探索
用データを格納した経路探索用データベースと、探索対
象となる経路を含む地図を多数のブロックに分割し、こ
れら多数のブロックの中から選択された複数のブロック
を含むエリアを複数作成し、探索対象となる経路に対応
する経路探索用データを、各エリアに対応するデータ毎
にグループ化して格納するエリアデータベースと、前記
各データベースを格納する外部記憶手段と、出発地また
は目的地が前記エリアデータベースに格納されたどのエ
リアに属するかを判定するエリア判定手段と、前記エリ
ア判定手段によって判定された出発地あるいは目的地の
エリアに属する経路探索用データを、前記エリアデータ
ベースから読込む読込手段と、この読込まれた経路探索
用データに基づいて経路探索を行う経路探索手段とを具
備することを特徴としている。
【0011】また、請求項4記載の発明は、請求項1記
載の発明を方法の観点で捉えたものであり、経路探索に
要する経路探索用データを格納した経路探索用データベ
ースと、探索対象となる経路を含む地図を多数のブロッ
クに分割し、これら多数のブロックの中から選択された
複数のブロックを含むエリアを複数作成し、探索対象と
なる経路に対応する経路探索用データを、各エリアに対
応するデータ毎にグループ化して格納するエリアデータ
ベースとを外部記憶手段に記憶し、出発地または目的地
が前記エリアデータベースに格納されたどのエリアに属
するかを判定し、前記判定された出発地あるいは目的地
のエリアに属する経路探索用データを、前記エリアデー
タベースから読込み、この読込まれた経路探索用データ
に基づいて経路探索を行うことを特徴としている。
【0012】更に、請求項5記載の発明は、請求項1及
び4記載の発明をコンピュータソフトウエアを記録した
記録媒体の観点で捉えたものであり、コンピュータによ
って、ナビゲーションを行うナビゲーション用ソフトウ
エアを記録した記録媒体において、前記ソフトウエアが
前記コンピュータに、経路探索に要する経路探索用デー
タを格納した経路探索用データベースと、探索対象とな
る経路を含む地図を多数のブロックに分割し、これら多
数のブロックの中から選択された複数のブロックを含む
エリアを複数作成し、探索対象となる経路に対応する経
路探索用データを、各エリアに対応するデータ毎にグル
ープ化して格納するエリアデータベースとを外部記憶手
段に記憶させ、出発地または目的地が前記エリアデータ
ベースに格納されたどのエリアに属するかを判定させ、
前記判定された出発地あるいは目的地のエリアに属する
経路探索用データを、前記エリアデータベースから読込
ませ、この読込まれた経路探索用データに基づいて経路
探索を行わせることを特徴としている。
【0013】以上のような構成を有する請求項1、4、
及び5記載の発明によれば、以下のような作用が得られ
る。まず、出発地または目的地が設定された場合に、そ
れがどのエリアに存在するかが判定され、判定されたエ
リアについて、エリアデータベースから経路探索用デー
タが読込まれる。そして、経路探索時には、読込まれた
データに基づいて経路探索が行われる。すなわち、経路
探索用データをエリア毎にまとめて読込むことができる
ため、外部記憶手段へのアクセスの回数を減らすことが
でき、アクセス時間を短縮することによって経路探索全
体の時間を短縮することができる。
【0014】請求項2記載の発明によるナビゲーション
システムは、請求項1記載の発明において、前記エリア
に含まれるブロックが、地図上で隣接するブロックであ
ることを特徴としている。請求項2記載の発明によれ
ば、あるブロックに出発地もしくは目的地がある場合、
そのブロックに隣接するブロックが経路探索に使用され
る可能性が高いため、それらがまとめて読み込まれる。
【0015】請求項3記載の発明によるナビゲーション
システムは、請求項1記載の発明において、前記エリア
に含まれるブロックが、そのエリア内のある地点を出発
地または目的地として経路探索を行った場合に使用され
るブロックであることを特徴としている。請求項3記載
の発明によれば、予め経路探索に使用されると予想され
るブロックについてまとめて読み込まれるため、外部記
憶手段へアクセスする回数を減らすことができ、経路探
索時間を大幅に縮小することができる。
【0016】請求項6記載の発明は、探索対象となる経
路を含む地図を多数のブロックに分割し、経路探索に要
する経路探索用データを、前記ブロック毎に分割して格
納した経路探索用データベースを記憶する外部記憶手段
と、前記多数のブロックの中から選択された複数のブロ
ックを含むエリアを複数作成し、各エリアに属するブロ
ックに関するデータを格納したブロック参照テーブルを
記憶した記憶手段と、出発地または目的地が前記エリア
データベースに格納されたどのエリアに属するかを判定
するエリア判定手段と、前記エリア判定手段によって判
定された出発地または目的地のエリアに属する経路探索
用データを、前記ブロック参照テーブルに格納されたデ
ータを参照して、前記経路探索用データベースから読み
込む読込手段と、この読み込まれたデータに基づいて経
路探索を行う経路探索手段とを具備することを特徴とし
ている。
【0017】また、請求項10記載の発明は、請求項6
記載の発明を方法の観点で捉えたものであり、探索対象
となる経路を含む地図を多数のブロックに分割し、経路
探索に要する経路探索用データを、前記ブロック毎に分
割して格納した経路探索用データベースを外部記憶手段
に記憶し、前記多数のブロックの中から選択された複数
のブロックを含むエリアを複数作成し、各エリアに属す
るブロックに関するデータを格納したブロック参照テー
ブルを記憶手段に記憶し、出発地または目的地が前記エ
リアデータベースに格納されたどのエリアに属するかを
判定し、判定された出発地または目的地のエリアに属す
る経路探索用データを、前記ブロック参照テーブルに格
納されたデータを参照して、前記経路探索用データベー
スから読み込み、この読み込まれたデータに基づいて経
路探索を行うことを特徴としている。
【0018】更に、請求項12記載の発明は、請求項6
及び10記載の発明をコンピュータソフトウエアを記録
した記録媒体の観点で捉えたものであり、コンピュータ
によって、ナビゲーションを行うナビゲーション用ソフ
トウエアを記録した記録媒体において、前記ソフトウエ
アが前記コンピュータに、探索対象となる経路を含む地
図を多数のブロックに分割し、経路探索に要する経路探
索用データを、前記ブロック毎に分割して格納した経路
探索用データベースを外部記憶手段に記憶させ、前記多
数のブロックの中から選択された複数のブロックを含む
エリアを複数作成し、各エリアに属するブロックに関す
るデータを格納したブロック参照テーブルを記憶手段に
記憶させ、出発地または目的地が前記エリアデータベー
スに格納されたどのエリアに属するかを判定させ、判定
された出発地または目的地のエリアに属する経路探索用
データを、前記ブロック参照テーブルに格納されたデー
タを参照して、前記経路探索用データベースから読み込
ませ、この読み込まれたデータに基づいて経路探索を行
わせることを特徴としている。
【0019】請求項6、10及び12記載の発明によれ
ば、例えば、出発地または目的地が設定された場合に、
それがいずれのエリアに存在するかが判定され、判定さ
れたエリアについて、ブロック参照テーブルが参照され
る。このため、外部記憶装置からの経路探索用データの
読込を効率よく行うことが可能となり、経路探索に要す
る時間を短縮することができる。
【0020】請求項7記載の発明によるナビゲーション
システムは、請求項6記載の発明において、前記ブロッ
ク参照テーブルが、前記各ブロックの前記外部記憶手段
での格納位置を示す位置情報を含み、前記読込手段が、
前記位置情報に基づき、前記外部記憶手段で近接して格
納されている経路探索用データを連続して読み込むこと
を特徴としている。
【0021】また、請求項11記載の発明によるナビゲ
ーション方法は、請求項7記載の発明を方法の観点で捉
えたものであり、請求項10記載の発明において、前記
ブロック参照テーブルが、前記各ブロックの前記外部記
憶手段での格納位置を示す位置情報を含み、この位置情
報に基づき、前記外部記憶手段で近接して格納されてい
る経路探索用データを連続して読み込むことを特徴とし
ている。
【0022】請求項7及び11記載の発明によれば、外
部記憶手段から地図データを読込む際に、外部記憶手段
で連続して格納されているデータを連続的に読込むた
め、外部記憶装置へのアクセス時間を短縮することがで
きる。これにより、経路探索全体の時間を短縮すること
ができる。
【0023】請求項8記載の発明によるナビゲーション
システムは、請求項6または7記載の発明において、前
記エリアに含まれるブロックが、地図上で隣接するブロ
ックであることを特徴としている。請求項8記載の発明
によれば、あるブロックに出発地もしくは目的地がある
場合、そのブロックに隣接するブロックが経路探索に使
用される可能性が高いため、それらのデータが外部記憶
手段で連続して格納されている場合に連続して読み込ま
れることにより、経路探索の時間を大幅に縮小すること
ができる。
【0024】請求項9記載の発明によるナビゲーション
システムは、請求項6または7記載の発明において、前
記エリアに含まれるブロックが、そのエリア内のある地
点を出発地または目的地として経路探索を行った場合に
使用されるブロックであることを特徴としている。請求
項9記載の発明によれば、予め経路探索に使用されると
予想されるブロックについて連続して読み込まれるた
め、外部記憶手段へアクセスする回数を減らすことがで
き、経路探索時間を大幅に縮小することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に、本発明によるナビゲーシ
ョンシステムの実施の形態について図面を参照して説明
する。なお、以下に示す実施の形態の各機能は、所定の
メカニズムやソフトウェアがコンピュータ及び周辺機器
を制御することで実現されるものであり、本明細書で
は、各機能や各処理に対応する「……部」などの仮想的
回路ブロックを想定して、発明及び実施の形態を説明し
ている。このため、各ブロックに対して、これを実現す
る各ハードウエア要素やソフトウェア要素は1対1には
対応しない。
【0026】A.第1の実施の形態 〔1.第1の実施の形態の構成〕 〔1−1.全体構成〕図1は、本発明の第1の実施の形
態によるナビゲーションシステムの構成を示すブロック
図である。この図において、1は絶対位置・方位検出部
であり、例えばGPS(Global Positioning System )
受信機を使って、アンテナ2が受信した信号に基づいて
自車の現在地の緯度・経度、すなわち、自車の現在位置
について地表での絶対的な位置座標や方位を計算する手
段である。3は相対方位検出部であり、自車の走行に伴
う方位の変化を検出するものであって、例えば地磁気セ
ンサもしくはジャイロ等が使用されている。4は速度検
出部であり、自動車より得られる車速パルスを処理する
ことで自車の速度を検出するものである。
【0027】また、5は表示部であり、CRTもしくは
液晶ディスプレイ等からなる表示画面を有し、その表示
画面上に初期設定メニュー、道路地図、自車位置を示す
マーク、及び推奨経路等を表示する。6は入力部であ
り、キー入力ボード等からなるか、もしくは、表示部5
の表示画面に設けられたタッチパネルとして構成され
る。この入力部6により、運転者が目的地等の情報を設
定するようになっている。7はユーザインタフェース部
であり、後述する制御部20と上記表示部5及び入力部
6とをI/O制御回路やドライバ等を使用して接続して
いる。
【0028】8はCD−ROM等の外部記憶装置であ
り、交差点の位置データ等の各種の道路情報を含む地図
データを記憶している。なお、この地図データについて
は後述する。9は外部記憶制御部であり、上記外部記憶
装置8から地図データの読み出しを行う。10はFM多
重受信及び処理部であり、複数のアンテナ11を受信状
態に応じて切り換えることにより、ラジオのFM放送を
受信する部分である。
【0029】Mはメモリ群であり、この実施の形態によ
るナビゲーションシステムが動作するのに必要な各種の
メモリから構成されている。すなわち、メモリ群Mは、
経路算出用のプログラムを始め各種プログラム等を格納
しているROM12、作業領域等に使用されるDRAM
13、キャッシュやバッファ、並びに不揮発性メモリと
して使用するSRAM14、及びビデオ表示等に使用す
るVRAM15を含んでいる。
【0030】〔1−2.地図データについて〕ここで、
上記外部記憶装置8に格納された地図データについて説
明する。地図データには、経路探索用データベースDB
1とエリアデータベースDB2とが含まれている。経路
探索用データベースDB1は、従来の経路探索用データ
ベースであって、複数のブロックで分割されており、ブ
ロック単位でノードとリンクとの組合せからなる道路デ
ータ、及び建造物などの背景データを含んでいる。な
お、この経路探索用データベースDB1は、平面状に分
割した構造であってもよいし、道路地図を階層的に分け
た構造であってもよい。
【0031】エリアデータベースDB2は、経路探索用
データベースDB1で表される全領域をエリア毎に分割
し、そのエリア単位でブロックのデータをまとめたデー
タベースである。すなわち、各エリアについて、そのエ
リア内に出発地あるいは目的地がある場合に、経路探索
に使用されると予想されるブロックをまとめたものであ
る。また、外部記憶装置8には、上記エリアデータベー
スDB2の分割されたエリアの情報、すなわち、各エリ
アの領域を表す座標がエリア参照テーブルARとして記
憶されている。
【0032】以上のようなエリアデータベースDB2の
作成方法の一例を、図2を参照して説明する。ここで、
図2(a)は、経路探索用データベースDB1で表され
る地図の一部を示し、A,B,C,…は、それぞれ上述
したブロックを示している。また、この地図上で、例え
ばエリア1、エリア2、エリア3、…というようにエリ
ア分割されている。これらエリア1,2,3,…のそれ
ぞれに含まれるブロック、またはそのエリアに含まれる
ブロックと一部重なるブロックとを集めて、各エリア
1,2,3,…に対応させたエリアデータベースDB2
とする。
【0033】すなわち、図2に示すような場合では、エ
リア1にはブロックA,B,F,G、エリア2にはブロ
ックB,C,G,H、及びエリア3にはブロックC,
D,H,Iが含まれている。これにより、図2(b)に
示すようにエリア毎のデータベースが作成される。
【0034】または、図2に示すように各エリアを同一
の大きさとせずに、都市部か否かによってエリアの大き
さを変えるようにしてもよい。ここで、各ブロックに含
まれるデータの量が一定の量に定められているため、道
路や建造物などが集中しており道路データや背景データ
の密度が高い都市部では、地図上小さいブロックによっ
て細かく分割されている。一方、都市部以外で道路デー
タや背景データの密度が低い場所では、大きなブロック
で分割されている。そのため、ブロックの集中している
都市部では小さなエリアで分割し、ブロックが集中して
いない場所では大きなエリアで分割する。これらの方法
では、隣接する複数のブロックがエリアデータベースD
B2としてまとめられる。
【0035】または、経路探索用データベースDB1の
ブロック毎にエリアデータベースDB2を作成するよう
にしてもよい。すなわち、各ブロックについて、地図上
の位置だけでなくネットワーク上接続関係が強いものを
集めて1つのエリアに属させる。
【0036】あるいは、予め複数の場所を出発地もしく
は目的地として予め経路探索を行い、その結果使用され
たブロックをエリアデータベースDB2としてもよい。
その場合、例えば、CD−ROM等の外部記憶装置8の
作成時に、よく使用されると予想される出発地と目的地
について予め経路探索を行い、その際に使用されたブロ
ックを集めてエリアデータベースDB2とする。あるい
は、外部記憶装置8のデータを書き換え可能なハードウ
エアを用意し、販売店等で使用者の要望に基づいて出発
地及び目的地を設定して経路探索を行う。または、外部
記憶装置8が書き換え可能な媒体である場合、使用者が
予め希望する出発地及び目的地を設定して経路探索を行
い、その結果をエリアデータベースDB2として記憶さ
せておいても良い。
【0037】〔1−3.制御部20の構成〕制御部20
は、メインCPU及びその周辺回路によって実現され、
ナビゲーションシステム全体を制御する部分であって、
現在地判定部21、エリア判定部22、メモリ読出部2
3、及び経路探索部24の役割を果たす。このうち、現
在地判定部21は、絶対位置・方位検出部1によって検
出される位置座標や方位、相対方位検出部3によって検
出される相対的な方位、及び速度検出部4によって検出
される車速に基づいて、自車の現在位置を判定する部分
である。
【0038】エリア判定部22は、入力部6から経路探
索の開始要求がなされた場合に、エリア参照テーブルA
Rを参照して、現在地判定部21によって判定された現
在地、及び入力部6によって設定される目的地が、上述
したエリアデータベースDB2のどのエリアに存在する
かを判定する。なお、現在地ではなく、入力部6から別
途出発地が設定される場合は、その設定された出発地が
どのエリアに存在するかを判定する。また、現在地と目
的地両方ではなく、これらのいずれか一方についてエリ
アを判定するようにしてもよい。
【0039】メモリ読出部23は、エリアデータベース
DB2にアクセスし、エリア参照テーブルARを読み出
してDRAM13の作業領域に書き込むと共に、上記エ
リア判定部22によって判定されたエリアについてブロ
ックのデータをまとめて読み出して、同様にDRAM1
3内の作業領域に書き込む。なお、自車の現在地を出発
地とみなし、経路探索の開始要求がなされる前に、現在
地判定部21によって判定された現在地についてエリア
判定部21によってエリアを判定し、メモリ読出部23
によってデータを読み出して予め作業領域に書き込んで
おいてもよい。
【0040】経路探索部24は、DRAM13内の作業
領域に書き込まれているブロックのデータに基づき、経
路計算を行って推奨経路を算出する。このとき、経路探
索に必要なデータベースが作業領域に存在しない場合
は、外部記憶制御部9を介して外部記憶装置8内の経路
探索用データベースDB1からデータを読み出して経路
探索を行う。
【0041】〔2.第1の実施の形態の作用・効果〕以
上のように構成された本実施の形態の作用を、図3に示
すフローチャートを参照して説明する。
【0042】まず、使用者が入力部6により経路探索の
開始要求を行うと、以下の処理が行われる。すなわち、
メモリ読出部23により、外部記憶装置8のエリア参照
テーブルARが読み出され、DRAM13の作業領域に
書き込まれる。なお、このエリア参照テーブルARの読
出は、経路探索の開始要求前に行うようにしてもよい。
【0043】また、アンテナ2が受信したGPS信号に
基づいて、絶対位置・方位検出部1により検出された現
在地の緯度・経度(すなわち、自車の絶対位置と方位)
と、速度検出部4によって検出された車両の速度に基づ
いて算出された出発地からの距離と、相対方位検出部3
により検出された自車の進行方向に基づく相対方位と
が、現在地判定部21に入力される。そして、現在地判
定部21により、自車の現在地の位置が判定される(ス
テップS31)。
【0044】また、この現在地の位置データと共に、使
用者により入力部6によって設定された目的地がエリア
判定部22に入力される。なお、使用者によって入力部
6により現在地とは異なる出発地が設定された場合は、
その出発地がエリア判定部22に入力される。更に、上
記現在地もしくは出発地の位置データと目的地の位置デ
ータとは、経路探索部24に入力される。
【0045】次に、エリア判定部22により、作業領域
に書き込まれているエリア参照テーブルARが参照さ
れ、出発地及び目的地の位置データに基づいて、それぞ
れが存在するエリアが判定される(ステップS32)。
例えば図2(a)に示すような地図データにおいて、出
発地が地点Pであり、目的地が地点Qである場合、出発
地のエリアはエリア1であると判定され、目的地のエリ
アはエリア3であると判定される次に、上記エリア判定
部22による判定結果に基づき、メモリ読出部23によ
ってエリアデータベースDB2から該当エリアのデータ
が読み出される(ステップS33)。すなわち、メモリ
読出部23が、外部記憶制御部9を介して外部記憶装置
8に格納されたエリアデータベースDB2から該当エリ
アの全ブロックのデータを読み出す。例えば、図2
(a)に示す地図データにおいて、出発地がエリア1に
存在し、目的地がエリア2に存在すると判定された場
合、図2(b)に示すエリアデータベースDB2から、
エリア1のブロックA,B,E,Fのデータと、エリア
2のブロックB,C,G,Hのデータとが読み出され
る。そして、このようにして読み出されたブロックのデ
ータは、DRAM13の作業領域に書き込まれる。
【0046】その後、経路探索部24により、上記現在
地を始点ノードとし目的地を終点ノードとして、例えば
ダイクストラ法等に基づいて始点ノードから終点ノード
に至る推奨経路が算出される(ステップS34)。この
とき、経路探索部24は、DRAM13の作業領域のデ
ータを参照して経路計算を行う。すなわち、上述した図
2を用いた例においてエリア1及びエリア2のブロック
のデータが作業領域に読み込まれている場合は、経路探
索部24はこれらのデータを参照する。そして、これら
のデータ以外のデータが必要な場合は、改めて外部記憶
制御部9を介して外部記憶装置8の経路探索用データベ
ースDB1から必要なデータを読み込む。
【0047】なお、現在地が出発地であるとみなし、使
用者が入力部6により経路探索の開始要求を行う以前
に、現在地判定部21によって判定される自車の現在地
の位置データに基づいてエリア判定部22によってエリ
アの判定を行い、そのエリアのデータをエリアデータベ
ースDB2から読み出して作業領域に設定しておいても
よい。
【0048】以上のような本実施の形態によれば、以下
のような効果が得られる。すなわち、出発地及び目的地
が設定された場合に経路探索に使用されると予想される
ブロックを、経路探索用データベースDB1とは別にエ
リアデータベースDB2として有しており、実際に出発
地及び目的地が設定された場合にそれらのブロックをま
とめて外部記憶装置8から読み込むようになっている。
このため、例えば図2(a)に示すエリア1に出発地も
しくは目的地がある場合に、経路探索にブロックA,
B,E,Fを使用した場合、従来は外部記憶装置に対し
て4回のアクセスが必要であったのに対し、本実施の形
態では、1回のアクセスでよい。
【0049】このようにアクセス回数を減らし、まとめ
てアクセスすることにより、光ピックアップなどのヘッ
ドシークタイム、回転待ち時間なども節約することがで
きる。上記例では、3回分のアクセス時間を短縮させる
ことができる。
【0050】なお、該当エリアのブロックが実際には1
つも使用されなかった場合であっても、従来の経路探索
時間に外部記憶装置への1回のアクセス及びリードが追
加されるだけであり、経路探索の全体の時間にそれほど
影響を与えることがない。
【0051】B.第2の実施の形態 〔1.第2の実施の形態の構成〕図4は、本発明の第2
の実施の形態によるナビゲーションシステムの構成を示
すブロック図である。この図において、図1に示す第1
の実施の形態によるナビゲーションシステムと同一の部
分については同一の符号を付し、その説明を省略する。
また、本実施の形態における経路探索用データベースD
B1は、上述した第1の実施の形態における経路探索用
データベースDB1と同様の構成であり、ブロック及び
エリアの定義も同義であるものとする。
【0052】本実施の形態では、外部記憶装置16に格
納された地図データに図5に示すようなブロック参照テ
ーブルTBLが含まれている。このブロック参照テーブ
ルTBLは、経路探索用データベースDB1で表される
全領域を上述したエリア毎に分割し、各エリアに属する
各ブロックについて外部記憶装置8上のアドレスとサイ
ズとから構成されている。
【0053】このようなブロック参照テーブルTBLの
作成方法としては、上述した第1の実施の形態において
エリアデータベースDB2を作成した場合と同様の方法
でエリアを設定し、そのエリアに含まれるブロックにつ
いてテーブルを作成する。
【0054】図6に、上記ブロック参照テーブルTBL
の作成方法の一例を示す。ここで、図6(a)は、経路
探索用データベースDB1で表される地図の一部を示
し、A,B,C,…は、それぞれ上述したブロックを示
している。この場合、エリアNにブロックA〜Fが含ま
れているものとする。そして、これらブロックA〜F
は、外部記憶装置8上で例えば図6(b)に示すように
配置されているものとする。すなわち、ブロックEはe
番地、ブロックAはa番地、ブロックBはb番地、…と
いうように配置されている。
【0055】このようなエリアNについて、各ブロック
A〜Fの外部記憶装置8上のアドレスとサイズとがブロ
ック参照テーブルTBLに設定される。すなわち、図5
に示すように、各エリアについて、そのエリアの領域の
座標を示す領域情報、そのエリアに含まれるブロックの
数を示す周辺ブロックの個数、及び各ブロックのアドレ
スとサイズとが設定されている。
【0056】図4に示す本実施の形態によるナビゲーシ
ョンシステムにおいて、制御部20は、現在地判定部2
1、メモリ読出部25、エリア判定部26、及び経路探
索部24を有している。このうち、現在地判定部21及
び経路探索部24は、上述した第1の実施の形態と同様
である。
【0057】メモリ読出部25は、外部記憶制御部9に
より外部記憶装置16からブロック参照テーブルTBL
を読出し、作業領域に書き込むと共に、経路探索時には
外部記憶装置16の経路探索用データベースDB1から
データを読み出す。なお、メモリ読出部25によるブロ
ック参照テーブルTBLの読出は、使用者による経路探
索開始要求後に行ってもよいし、ブロック参照テーブル
TBLの大きさが小さい場合は経路探索開始要求より前
に予め読み込んでおいてもよい。
【0058】エリア判定部26は、作業領域に書き込ま
れているブロック参照テーブルTBLのエリアの領域情
報を参照し、現在地判定部21によって判定された現在
地、もしくは入力部6によって設定される出発地又は目
的地がいずれのエリアに存在するかを判定する。上記メ
モリ読出部25は、このエリア判定部26によって判定
されたエリアについて、上記ブロック参照テーブルTB
Lを参照して、経路探索用データベースDB1からのデ
ータの読出を行う。
【0059】すなわち、読み出すべきブロックのアドレ
スとサイズに基づき、そのブロックのデータが外部記憶
装置8において隣接もしくは近接した位置に格納されて
いるか判定し、そのような位置に格納されている場合は
それらのデータ量がまとめて読出可能な量であるかを判
定する。その結果、外部記憶装置8上隣接もしくは近接
しており、かつ、それらのデータ量がまとめて読出可能
な量である場合は、それらのブロックのデータをまとめ
て読み込む。
【0060】ここで、例えば、外部記憶装置16がCD
−ROMであるとし、読み出すべきブロックA,B,
C,Dのデータが図7に示すように配置されているもの
とする。このような場合、CD−ROM上隣接している
ブロックA,B,Cのデータは一度のアクセスで読み込
まれ、隣接していないブロックDのデータは単独で読み
込まれるようになっている。
【0061】なお、ブロックのデータがどれくらい近接
している場合にまとめて読み込むかについては、余計な
データを読み込むことによって増える転送時間と経路探
索用データベースDB1へのアクセス回数とを考慮し
て、装置を構成するシステムに応じて決定されているも
のとする。
【0062】〔2.第2の実施の形態の作用・効果〕以
上のように構成された本実施の形態の作用について説明
する。 〔2−1.エリアの判定〕まず、使用者が入力部6によ
り経路探索の開始要求を行うと、現在地判定部21によ
って判定された自車の現在地の位置と、使用者により設
定された目的地とがエリア判定部26に入力される。な
お、使用者によって入力部6により現在地とは異なる出
発地が設定された場合は、その出発地がエリア判定部2
6に入力される。
【0063】また、経路探索の開始要求の前もしくは後
に、メモリ読出部25によりブロック参照テーブルTB
Lの読出がなされ、DRAM13の作業領域に書き込ま
れる。そして、エリア判定部26により、上記出発地及
び目的地の位置データの座標に基づき、作業領域に書き
込まれているブロック参照テーブルTBLの各エリアの
領域情報が参照され、当該出発地及び目的地の存在する
エリアNが判定される。
【0064】〔2−2.データの読出〕次に、メモリ読
出部25により、そのエリアに属するブロックの経路探
索用データの中で連続して読出可能なデータの読出がな
される。図8は、メモリ読出部25によるデータの読出
動作を示すフローチャートである。
【0065】まず、作業領域に読み込まれているブロッ
ク参照テーブルTBLから、上記エリアNのテーブルデ
ータ、すなわちエリアNに含まれるブロックのアドレス
及びサイズのデータが読み出される(ステップS80
1)。そして、そのエリアNのテーブルデータがアドレ
スの小さい順にソートされる(ステップS802)。な
お、外部記憶装置16に格納される時点でソートされて
いる場合はこの処理は不要である。
【0066】次に、各変数n、カウンタc、及びアドレ
スsが以下のように初期化される。すなわち、変数nに
は、ブロック参照テーブルTBLのエリアNのテーブル
に設定されている周辺ブロックの個数が設定され、カウ
ンタcには「1」が設定され、アドレスsには1番目の
ブロックのアドレスが設定される(ステップS80
3)。
【0067】そして、カウンタcが変数n以上であるか
否かが判定され(ステップS804)、カウンタcが変
数n未満である場合は、c番目のブロックと(c+1)
番目のブロックが外部記憶装置8上隣接または近接して
格納されているか否かが判定される(ステップS80
5)。すなわち、ブロックのデータのアドレスが参照さ
れ、c番目のブロックのアドレスと(c+1)番目のブ
ロックのアドレスから、それらが外部記憶装置8におい
て隣接して格納されているかもしくは予め決められた距
離より近接して格納されているかが判定される。
【0068】この結果、それらが隣接もしくは近接して
いると判定された場合、テーブルデータからそれらのサ
イズが参照され、アドレスsから(c+1)番目のブロ
ックのデータまで一度に読出可能であるか否かが判定さ
れる(ステップS806)。すなわち、カウンタcが
「1」である場合は、1番目のブロックのデータと2番
目のブロックのデータとの連続した読出が可能か否かの
判定がなされる。この結果、読出が可能であると判定さ
れた場合、カウンタcがインクリメントされる(ステッ
プS807)。
【0069】そして、カウンタcが変数n以上になるま
で、すなわち、エリアNの全ブロックについて、次のブ
ロックのデータとが隣接もしくは近接しているか否か、
及び連続読出が可能であるか否かの判定が繰り返される
(ステップS805、S806)。
【0070】一方、ステップS805における判定の結
果、c番目のブロックのデータと(c+1)番目のブロ
ックのデータとが所定の距離より離れていると判定され
た場合、もしくは、ステップS806における判定の結
果、c番目のブロックのデータと(c+1)番目のブロ
ックのデータとが一度に読出可能な大きさでないと判定
された場合、アドレスsからc番目のブロックまでのデ
ータ読み出される(ステップS808)。
【0071】すなわち、例えば、CD−ROM等の外部
記憶装置8が図7に示すように構成されている場合、外
部記憶装置8上でブロックDのデータがブロックCのデ
ータから離れて格納されている。この場合、読出可能な
ブロックAのデータからブロックCのデータまで連続し
て読み出され、1度のアクセスでヘッドの移動時間がか
かるブロックDのデータは読み出されない。
【0072】そして、その後、アドレスsに、(c+
1)番目のブロックのアドレスが設定され(ステップS
809)、カウンタcがインクリメントされる(ステッ
プS807)。すなわち、図示しないが例えばブロック
EのデータがブロックDのデータに隣接して配置されて
いる場合は、このブロックDのアドレスがアドレスsと
して設定されているため、ブロックDとブロックEのデ
ータが連続して読み出されることとなる。
【0073】以上のような処理を繰り返して、カウンタ
cが変数n以上となると(ステップS804)、その時
点で設定されているアドレスsから最後のブロックまで
のデータが読み出される(ステップS810)。このよ
うにして、エリアNについてのすべてのブロックのデー
タが読み出され、作業領域に書き込まれる。
【0074】〔2−3.推奨経路の算出〕次に、経路探
索部24により、上記現在地を始点ノードとし目的地を
終点ノードとして、始点ノードから終点ノードに至る推
奨経路が算出される。このとき、経路探索部24は、D
RAM13の作業領域のデータを参照して経路計算を行
う。そして、上記ブロック参照テーブルに基づいて読み
出されたブロック以外のブロックのデータが必要な場合
は、改めて外部記憶制御部9を介して外部記憶装置16
の経路探索用データベースDB1から必要なデータを読
み込む。
【0075】以上のような本実施の形態によれば、以下
のような効果が得られる。すなわち、出発地及び目的地
設定された場合に経路探索に使用されると予想されるブ
ロックについて、外部記憶装置におけるそれぞれの格納
場所を予めブロック参照テーブルTBLとしてテーブル
化し、このテーブルに基づいてできるだけ連続してデー
タを読み出すようになっている。このため、外部記憶装
置へのアクセスの回数を減らすことができ、経路探索全
体の時間を短縮させることができる。
【0076】C.他の実施の形態 本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではな
く、以下のような他の実施の形態をも包含するものであ
る。すなわち、ナビゲーションシステムの各部の構成は
上述した各実施の形態の構成に限らず、上述した各外部
記憶装置を備え、それぞれそれらを制御する制御部を備
えていれば、他の構成はどのようなものでもよい。
【0077】また、例えば、経路探索用データベースは
必ずしもブロックに分割された構成でなくてもよい。更
に、第1の実施の形態におけるエリアデータベース及び
第2の実施の形態におけるブロック参照テーブルの作成
方法としては、上述した方法に限らず、例えばオフライ
ンでエリアデータベース及びブロック参照テーブルを作
成するようにしてもよい。
【0078】また、第2の実施の形態において、現在地
が出発地であると見なし、使用者が入力部6により経路
探索の開始要求を行う以前に、現在地判定部21によっ
て判定される自車の現在地の位置データに基づいてエリ
ア判定部26によってエリアの判定を行い、上記データ
の読出を行っておいてもよい。
【0079】更に、この発明のナビゲーションシステム
は、自動車に搭載するいわゆるカーナビゲーションシス
テムだけでなく、二輪車など他の種類の移動体にも使う
こともできる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
外部記憶手段から連続してデータを読み出して外部記憶
手段へのアクセス回数を減らすことにより、経路探索に
要する時間を大幅に短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるナビゲーショ
ンシステムの構成を示すブロック図。
【図2】同実施の形態においてエリアデータベースDB
2の作成方法の一例を説明する図であり、(a)は経路
探索用データベースDB1で表される地図の一部を示す
図、(b)はエリアデータベースDB2の例を示す図。
【図3】同実施の形態における経路探索時の動作を説明
するフローチャート。
【図4】本発明の第2の実施の形態によるナビゲーショ
ンシステムの構成を示すブロック図。
【図5】本実施の形態におけるブロック参照テーブルT
BLの一例を示す図。
【図6】同実施の形態においてブロック参照テーブルT
BLの作成方法の一例を説明する図であり、(a)は経
路探索用データベースDB1で表される地図の一部を示
す図、(b)は経路探索用データベースDB1における
アドレス例を示す図。
【図7】同実施の形態において外部記憶装置16におけ
るデータの配置例を示す図。
【図8】同実施の形態におけるデータの読出動作を示す
フローチャート。
【図9】一般的な地図データの構造の一例を説明する
図。
【符号の説明】
1…絶対位置・方位検出部 2…アンテナ 3…相対方位検出部 4…速度検出部 5…表示部 6…入力部 7…ユーザインタフェース部 8…外部記憶装置 9…外部記憶制御部 12…ROM 13…DRAM 14…SRAM 15…VRAM 20…制御部 21…現在地判定部 22,26…エリア判定部 23,25…メモリ読出部(読込手段) DB1…経路探索用データベース DB2…エリアデータベース AR…エリア参照テーブル TBL…ブロック参照テーブル M…メモリ群

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 経路探索に要する経路探索用データを格
    納した経路探索用データベースと、 探索対象となる経路を含む地図を多数のブロックに分割
    し、これら多数のブロックの中から選択された複数のブ
    ロックを含むエリアを複数作成し、探索対象となる経路
    に対応する経路探索用データを、各エリアに対応するデ
    ータ毎にグループ化して格納するエリアデータベース
    と、 前記各データベースを格納する外部記憶手段と、 出発地または目的地が前記エリアデータベースに格納さ
    れたどのエリアに属するかを判定するエリア判定手段
    と、 前記エリア判定手段によって判定された出発地あるいは
    目的地のエリアに属する経路探索用データを、前記エリ
    アデータベースから読込む読込手段と、 この読込まれた経路探索用データに基づいて経路探索を
    行う経路探索手段とを具備することを特徴とするナビゲ
    ーションシステム。
  2. 【請求項2】 前記エリアに含まれるブロックは、地図
    上で隣接するブロックであることを特徴とする請求項1
    記載のナビゲーションシステム。
  3. 【請求項3】 前記エリアに含まれるブロックは、その
    エリア内のある地点を出発地または目的地として経路探
    索を行った場合に使用されるブロックであることを特徴
    とする請求項1記載のナビゲーションシステム。
  4. 【請求項4】 経路探索に要する経路探索用データを格
    納した経路探索用データベースと、探索対象となる経路
    を含む地図を多数のブロックに分割し、これら多数のブ
    ロックの中から選択された複数のブロックを含むエリア
    を複数作成し、探索対象となる経路に対応する経路探索
    用データを、各エリアに対応するデータ毎にグループ化
    して格納するエリアデータベースとを外部記憶手段に記
    憶し、 出発地または目的地が前記エリアデータベースに格納さ
    れたどのエリアに属するかを判定し、 前記判定された出発地あるいは目的地のエリアに属する
    経路探索用データを、前記エリアデータベースから読込
    み、 この読込まれたデータに基づいて経路探索を行うことを
    特徴とするナビゲーション方法。
  5. 【請求項5】 コンピュータによって、ナビゲーション
    を行うナビゲーション用ソフトウエアを記録した記録媒
    体において、 前記ソフトウエアは前記コンピュータに、 経路探索に要する経路探索用データを格納した経路探索
    用データベースと、探索対象となる経路を含む地図を多
    数のブロックに分割し、これら多数のブロックの中から
    選択された複数のブロックを含むエリアを複数作成し、
    探索対象となる経路に対応する経路探索用データを、各
    エリアに対応するデータ毎にグループ化して格納するエ
    リアデータベースとを外部記憶手段に記憶させ、 出発地または目的地が前記エリアデータベースに格納さ
    れたどのエリアに属するかを判定させ、 前記判定された出発地あるいは目的地のエリアに属する
    経路探索用データを、前記エリアデータベースから読込
    ませ、 この読込まれたデータに基づいて経路探索を行わせるこ
    とを特徴とするナビゲーション用ソフトウエアを記録し
    た記録媒体。
  6. 【請求項6】 探索対象となる経路を含む地図を多数の
    ブロックに分割し、経路探索に要する経路探索用データ
    を、前記ブロック毎に分割して格納した経路探索用デー
    タベースを記憶する外部記憶手段と、 前記多数のブロックの中から選択された複数のブロック
    を含むエリアを複数作成し、各エリアに属するブロック
    に関するデータを格納したブロック参照テーブルを記憶
    した記憶手段と、 出発地または目的地が前記エリアデータベースに格納さ
    れたどのエリアに属するかを判定するエリア判定手段
    と、 前記エリア判定手段によって判定された出発地または目
    的地のエリアに属する経路探索用データを、前記ブロッ
    ク参照テーブルに格納されたデータを参照して、前記経
    路探索用データベースから読み込む読込手段と、 この読み込まれたデータに基づいて経路探索を行う経路
    探索手段とを具備することを特徴とするナビゲーション
    システム。
  7. 【請求項7】 前記ブロック参照テーブルは、前記各ブ
    ロックの前記外部記憶手段での格納位置を示す位置情報
    を含み、 前記読込手段は、前記位置情報に基づき、前記外部記憶
    手段で近接して格納されている経路探索用データを連続
    して読み込むことを特徴とする請求項6記載のナビゲー
    ションシステム。
  8. 【請求項8】 前記エリアに含まれるブロックは、地図
    上で隣接するブロックであることを特徴とする請求項6
    または7記載のナビゲーションシステム。
  9. 【請求項9】 前記エリアに含まれるブロックは、その
    エリア内のある地点を出発地または目的地として経路探
    索を行った場合に使用されるブロックであることを特徴
    とする請求項6または7記載のナビゲーションシステ
    ム。
  10. 【請求項10】 探索対象となる経路を含む地図を多数
    のブロックに分割し、経路探索に要する経路探索用デー
    タを、前記ブロック毎に分割して格納した経路探索用デ
    ータベースを外部記憶手段に記憶し、 前記多数のブロックの中から選択された複数のブロック
    を含むエリアを複数作成し、各エリアに属するブロック
    に関するデータを格納したブロック参照テーブルを記憶
    手段に記憶し、 出発地または目的地が前記エリアデータベースに格納さ
    れたどのエリアに属するかを判定し、 判定された出発地または目的地のエリアに属する経路探
    索用データを、前記ブロック参照テーブルに格納された
    データを参照して、前記経路探索用データベースから読
    み込み、 この読み込まれたデータに基づいて経路探索を行うこと
    を特徴とするナビゲーション方法。
  11. 【請求項11】 前記ブロック参照テーブルは、前記各
    ブロックの前記外部記憶手段での格納位置を示す位置情
    報を含み、 この位置情報に基づき、前記外部記憶手段で近接して格
    納されている経路探索用データを連続して読み込むこと
    を特徴とする請求項10記載のナビゲーション方法。
  12. 【請求項12】 コンピュータによって、ナビゲーショ
    ンを行うナビゲーション用ソフトウエアを記録した記録
    媒体において、 前記ソフトウエアは前記コンピュータに、 探索対象となる経路を含む地図を多数のブロックに分割
    し、経路探索に要する経路探索用データを、前記ブロッ
    ク毎に分割して格納した経路探索用データベースを外部
    記憶手段に記憶させ、 前記多数のブロックの中から選択された複数のブロック
    を含むエリアを複数作成し、各エリアに属するブロック
    に関するデータを格納したブロック参照テーブルを記憶
    手段に記憶させ、 出発地または目的地が前記エリアデータベースに格納さ
    れたどのエリアに属するかを判定させ、 判定された出発地または目的地のエリアに属する経路探
    索用データを、前記ブロック参照テーブルに格納された
    データを参照して、前記経路探索用データベースから読
    み込ませ、 この読み込まれたデータに基づいて経路探索を行わせる
    ことを特徴とするナビゲーション用ソフトウエアを記録
    した記録媒体。
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