JPH11344144A - ソレノイドバルブおよびソレノイドバルブ電極製造装置 - Google Patents

ソレノイドバルブおよびソレノイドバルブ電極製造装置

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JPH11344144A
JPH11344144A JP10152645A JP15264598A JPH11344144A JP H11344144 A JPH11344144 A JP H11344144A JP 10152645 A JP10152645 A JP 10152645A JP 15264598 A JP15264598 A JP 15264598A JP H11344144 A JPH11344144 A JP H11344144A
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bobbin
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Shigeo Okada
成男 岡田
Nobuyuki Fujiwara
伸之 藤原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソレノイドバルブの生産性および品質の向上
を図る。 【解決手段】 コイル18が巻回されたボビン16の一
端にインナーヨーク22およびマイナス電極であるエン
ドヨーク20を取付ける。エンドヨーク20から突出す
るボビン16の突部32にプラス電極であるターミナル
34を取付ける。エンドヨーク20のボス部21とター
ミナル34のボス部36とにコイル18の端末をそれぞ
れ巻き付けて半田付する。ボディ11内に電極形成され
たボビン16を固定する。開口11bから樹脂38を注
入する。ボビン16内のプランジャ24は、コイル18
の電磁力によって弁体28とともに軸Lに沿って相対移
動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば内燃機関の
気化器における燃料、又は燃料と空気の混合気の量を制
御するためのバルブとして用いられるソレノイドバルブ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来内燃機関の気化器において、混合気
量を制御するために混合気通路を遮断する燃料カットバ
ルブとして、電磁力により作動するソレノイドバルブが
用いられる。ソレノイドバルブは気化器の所定位置に固
定される円筒部材であるボビンと、ボビンの外周面に巻
回されたコイルと、ボビン内周面においてコイルから発
生する磁力により軸方向に移動することにより混合気通
路内を進退するプランジャと、コイルに通電させるため
の2つの電極とを備える。ソレノイドバルブの電極は、
コイルの両端末が各金属端子に半田付けされることによ
り形成されるが、ソレノイドバルブが比較的小さい機器
であり、またその構成が複雑であることから、このよう
な電極形成作業は手作業で行われることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電極形成作業が手作業
で行われるため、ソレノイドバルブの生産性は悪く、ま
た品質のばらつきが生じることが問題であった。また、
ソレノイドバルブが小さい機器であるため、コイル線も
線径の細いものが用いられ、手作業で金属端子に半田付
けする場合応力集中によりコイル線の断線が生じる恐れ
があった。
【0004】本発明は、この様な点に鑑みてなされたも
のであり、ソレノイドバルブの端子形成を容易かつ高精
度に行い、ソレノイドバルブの生産性および品質を向上
させることが目的である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によるソレノイド
バルブは、円筒部と円筒部の両端部に第1フランジおよ
び第2フランジを備えたボビンと、円筒部の外周に巻回
され第1端末および第2端末が共に第1フランジ側に延
びるコイルと、コイルが通電されるとコイルの起磁力に
より円筒部内において円筒部の軸方向に沿って相対移動
するプランジャと、ボビンにおける軸に垂直な第1フラ
ンジ側の底面に平行、かつ第1フランジ側底面から所定
距離離れて固定される固定板部と、この固定板部から軸
に平行な方向に沿って延び第1端末が巻回される第1ボ
ス部と、固定板部から軸に平行な方向に沿って延び電源
に接続されてコイルに電力を供給する接続板部とが一体
的に形成される第1電極と、第1フランジ側底面と第1
電極との間に設けられ、第1フランジに固定される板部
と、この板部から軸に平行な方向に沿って延びコイルの
第2端末が接続される第2ボス部とが一体的に形成され
る第2電極とを備えたことを特徴としている。
【0006】ソレノイドバルブにおいて、好ましくは第
2電極の板部の厚みが第1フランジ側底面から第1電極
の固定板部までの距離より小さい。
【0007】ソレノイドバルブにおいて、好ましくはボ
ビンには、第1フランジ側底面において、板部より突出
し第1フランジ側底面に平行な溝部を有する2つの突部
が形成され、固定板部の両端がこの2つの突部の各溝部
にそれぞれ圧入される。
【0008】ソレノイドバルブにおいて、好ましくは第
1フランジ側底面から第1ボス部先端までの距離と、第
1フランジ側底面から第2ボス部先端までの距離とがほ
ぼ同じである。
【0009】ソレノイドバルブにおいて、好ましくは、
第1端末および第2端末が第1ボス部および第2ボス部
にそれぞれ巻回された後半田付けされることにより、第
1ボス部および第2ボス部にそれぞれ接続される。さら
に好ましくは、第1電極が固定板部と接続板部とが同一
平面内で連結された状態で第1フランジに取付けられ、
第1端末および第2端末が第1ボス部および第2ボス部
にそれぞれ接続された後に、接続板部が軸に平行になる
位置まで接続板部の連結部が折り曲げられる。
【0010】ソレノイドバルブにおいて、ボビンを内側
で固定し、第2電極の板部側面に密着するボディを備え
ていてもよい。
【0011】ソレノイドバルブにおいて、第1電極と第
2電極との間に絶縁性の樹脂が設けられてもよい。
【0012】また本発明によるソレノイドバルブ電極製
造装置は、コイルに通電することによりコイル内のプラ
ンジャを相対移動させるソレノイドバルブの電極を形成
する装置であって、両端にフランジを備えたボビンにコ
イルを巻回する巻回手段と、コイルが巻回されたボビン
の一方のフランジに、ボビンの軸に垂直な取付板部と取
付板部と同一平面内で連結された接続板部とボビンの軸
に平行かつ軸方向において取付板部および接続板部より
突出する第1ボス部とを有する第1電極と、ボビンの軸
に平行かつ軸方向において取付板部および接続板部より
突出する第2ボス部を有する第2電極とを互いに接触し
ないようにそれぞれ取付ける取付手段と、第1ボス部お
よび第2ボス部にそれぞれ第1端末および第2端末を巻
き付ける巻付手段と、第1ボス部および第2ボス部にそ
れぞれ巻付けられた第1端末および第2端末を半田付す
る半田付手段と、接続板部の取付板部との連結部を折り
曲げて接続板部を軸方向に平行に立ち上げる折曲げ手段
とを備えることを特徴としている。
【0013】ソレノイドバルブ電極製造装置において、
好ましくは、半田付手段が第1ボス部および第2ボス部
の取付板部および接続板部より突出する部分を容器内の
液状半田に漬けることにより第1端末および第2端末を
半田付する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるソレノイドバ
ルブの実施形態について添付図面を参照して説明する。
【0015】図1は実施形態であるソレノイドバルブを
用いた内燃機関の気化器を示す断面図である。気化器1
00において空気と燃料は負圧により吸引されて混合
し、この混合気がエンジンのシリンダ(図示しない)へ
供給される。気化器100における空気、燃料および混
合気の流れはメイン系統とスロー系統の2系統に分かれ
ている。図中、空気の流れる方向を白抜き矢印で示し、
燃料の流れる方向を黒塗り矢印で示し、混合気の流れる
方向を破線の矢印で示す。
【0016】メイン系統において、エンジンが始動する
と負圧により空気通路104からメイン系混合気通路1
10を通ってシリンダへ向かう気流が発生する。フロー
ト室102からの燃料はエアブリード106において霧
化されてメインノズル108からメイン系混合気通路1
10に噴射される。空気通路104からの空気は、メイ
ン系混合気通路110において燃料と混合する。メイン
系混合気通路110内の混合気は、スロットルバルブ1
12の開度によって量が調節されてシリンダへ供給され
る。
【0017】スロー系統において、燃料はフロート室1
02からスロー系燃料通路114、スロー系燃料ジェッ
ト116を通って、スロー系混合気通路118に供給さ
れる。空気は空気通路104からスロー系空気ジェット
120を通って、スロー系混合気通路118に供給され
る。燃料と空気は、スロー系混合気通路118において
混合されて、スロットルバルブ112の近傍に設けられ
た複数のスロー系混合気出口122から、メイン系混合
気通路110の混合気に合流させられ、シリンダへ供給
される。
【0018】ソレノイドバルブ10はスロー系燃料ジェ
ット116とスロー系混合気出口122との間、即ちス
ロー系混合気通路118上に設けられる。ソレノイドバ
ルブ10は、スロー系混合気通路118内において弁体
28を進退させる、即ち矢印Aの方向に相対移動させる
ことにより燃料供給量を調整し、スロー系統の混合気量
を制御する。ソレノイドバルブ10が通電されていない
状態では、弁体28はスロー系混合気通路118を遮断
し、ソレノイドバルブ10が通電されると、弁体28は
スロー系混合気通路118から退避し、混合気がスロー
系混合気出口122へ流れる。
【0019】ソレノイドバルブ10はボディアース方式
であり、弁体28の反対側に突出するプラス電極、即ち
ターミナル34から電流が供給される。ターミナル34
には、駆動装置124によってバッテリ126から電流
が必要に応じて供給される。駆動装置124はコンピュ
ータ128からの信号に基づいて電流を出力する。
【0020】図2はソレノイドバルブ10の断面図であ
り、図3はその上面図である。ソレノイドバルブ10は
略円筒のボディ11を備え、このボディ11の一方の開
口端11aにはプレート12を介してセットスクリュー
14が一体的に固定される。セットスクリュー14は外
周面にネジ部が形成され、このネジ部が気化器100へ
螺合することにより、ソレノイドバルブ10が気化器1
00へ取付けられる。セットスクリュー14には貫通孔
14aが形成される。ボディ11、プレート12、およ
びセットスクリュー14は導電性の金属、例えば圧延鋼
板により形成される。
【0021】ボディ11内には両端にフランジを備えた
円筒部材であるボビン16が固定される。ボビン16は
ガラス繊維入り合成樹脂から成型される。このボビン1
6の外周面にエナメル線であるコイル18が巻回され、
さらにコイル18の外側に保護テープ19が巻きつけら
れる。ボビン16のセットスクリュー14側の端部、即
ち開口端部16aはセットスクリュー14の貫通孔14
a内に嵌合される。ボビン16のターミナル34側の開
口端部に形成されたフランジ16bは、軸Lに垂直な略
円板部材であるエンドヨーク20と密着している。
【0022】エンドヨーク20には軸Lに沿ってボビン
16内へ突出するインナーヨーク22が一体的に固定さ
れ、このインナーヨーク22はボビン16の内周面16
cに圧入固定される。エンドヨーク20およびインナー
ヨーク22の材料は磁性材である。エンドヨーク20の
外周側面はボディ11に当接する。軸Lに関してエンド
ヨーク20が設けられた位置のわずか上方の位置Mにお
いて、ボディ11は外側から3箇所(図3)かしめら
れ、エンドヨーク20の軸L方向の移動が規制される。
以上の構成により、ボビン16、エンドヨーク20、お
よびインナーヨーク22が、ボディ11内に固定され
る。
【0023】プランジャ24はワッシャ26を介して弁
体28と一体的に固定される。プランジャ24はボビン
16の内周面16cにおいて軸Lに沿って相対移動可能
であり、弁体28はプランジャ24の移動と共に、セッ
トスクリュー14からの突出量を変化させる。
【0024】プランジャ24の円筒孔24a内には、金
属線を巻回して得られるコイルスプリング30が設けら
れ、このコイルスプリング30の両端はそれぞれ、弁体
28およびインナーヨーク22に当接している。コイル
スプリング30の付勢力により、プランジャ24は弁体
28とともにセットスクリュー14側に付勢される。
【0025】エンドヨーク20は、軸Lに平行な柱部材
であるボス部21を備える。コイル18の一端はこのボ
ス部21に巻付けられ、半田により固定される。ボビン
16はエンドヨーク20から図2の上方に突出した2つ
の突部32を備える。この2つの突部32にはターミナ
ル34が圧入固定される。ターミナル34は、ボス部2
1と平行な柱部材であるボス部36を備え、コイル18
の他端はこのボス部36に巻付けられ、半田により固定
される。2つのボス部36およびコイル端末等を保護す
るために、ボディ11内には開口11bから樹脂38が
注入される。
【0026】図4はソレノイドバルブ10の開閉動作の
原理を示す模式図である。通電されない状態では、図2
のように弁体28がコイルスプリング30により下方に
付勢されているが、コイル18に電流が流れると、一点
鎖線で示す磁界が生じ、コイル18内の磁力がコイルス
プリング30の付勢力より大きくなると、コイルスプリ
ング30が圧縮し、プランジャ24および弁体28が矢
印Aの方向に移動させられる。
【0027】図5はボビン16、エンドヨーク20、お
よびターミナル34を分解して示す斜視図である。ボビ
ン16に巻回されるコイル18の両端末18aおよび1
8bは、共にフランジ16b側へ延びている。コイル端
末18aは、フランジ16bに径方向に沿って形成され
たガイド溝16dにガイドされる。
【0028】フランジ16bの上面16eにおいて溝部
16dの両側には、2つの突部32が対向して設けら
れ、この突部32にはそれぞれフランジ16bに平行な
圧入溝部32aが形成される。この圧入溝部32aはガ
イド溝16d側が開口しており、この開口している側か
ら、ターミナル34の固定板部35が圧入される。これ
によりボビン16にターミナル34が固定される。
【0029】ターミナル34は、軸Lに対して垂直な略
長方形の固定板部35と、固定板部35の一方の長辺中
央から軸Lと平行な方向に延びる略長方形の接続板部3
7と、接続板部37が設けられていない固定板部35の
長辺から接続板部37と平行な方向に延びる柱状のボス
部36とが一体的に形成されて成る。ターミナル34の
材料は銅成分を含む合金である。
【0030】固定板部35の両端は圧入溝部32aに圧
入固定される。接続板部37は駆動装置124(図1参
照)と接続される。ターミナル34がボビン16に固定
された状態において、ガイド溝16dとターミナル34
のボス部36は近接しており、ガイド溝16dから延び
るコイル端末18aはボス部36に巻付けられる。
【0031】フランジ16bとターミナル34との間に
はエンドヨーク20が設けられる。エンドヨーク20は
略円板形状を呈しており、フランジ16bに密着する際
に突部32を回避するための凹部202が2つ形成され
る。中央にはインナーヨーク22が嵌合固定される。凹
部202の一方には軸Lに平行なボス部21が一体的に
設けられ、エンドヨーク20がボビン16に取付けられ
た状態において、フランジ16bの外周面から延びたコ
イル端末18bが巻付けられる。
【0032】図6を参照する。図6はボビン16にエン
ドヨーク20とターミナル34とが取付けられた状態を
示す図であり、図2の部分拡大図である。エンドヨーク
20の板厚D1 はフランジ16bから溝部32aまでの
距離D2 より小さく、これによりエンドヨーク20とタ
ーミナル34との接触が回避される。また固定板部35
は中央が隆起した形状となっており、エンドヨーク20
の上面20cから突出したインナーヨーク22の頭部2
2aに干渉しない。即ち、ターミナル34およびエンド
ヨーク20は、ボビン16に固定された状態で、コイル
端末18a、18bにそれぞれ接続されるが、互いに接
触しないように配置される。樹脂38は絶縁層としての
役割を果たす。
【0033】電流は、バッテリ126のプラス端末から
ターミナル34へ供給されて、コイル端末18aからコ
イル18内を流れ、コイル端末18bからエンドヨーク
20、ボディ11、プレート12、セットスクリュー1
4、さらに気化器100側のボディ101(図1)を通
って、ボディ101に接続されたバッテリ126のマイ
ナス端末に戻る。
【0034】フランジ16bの上面16eからボス部2
1の先端までの距離D3 と、フランジ16bの上面16
eからボス部36の先端までの距離D4 とは略等しい。
またフランジ16bの上面16eから固定板部35の隆
起した中央上面までの距離D 5 と、フランジ16bの上
面16eから突部32の上面までの距離D6 とは略等し
い。距離D3 およびD4 は距離D5 およびD6 より大き
い。
【0035】次にソレノイドバルブ10の製造工程につ
いて説明する。まず、ボビン16にコイル18が巻付け
られる。次にインナーヨーク22およびエンドヨーク2
0がボビン16に取付けられ、さらにターミナル34が
ボビン16に取付けられ、電極が形成される。ボディ1
1とプレート12とセットスクリュー14とが一体化さ
れたものに、開口11bから弁体28およびプランジャ
24、コイルスプリング30が順に挿入された後、電極
形成されたボビン16が圧入される。そして開口11b
から樹脂が注入される。以上の処理を経てソレノイドバ
ルブ10が完成する。
【0036】図7はソレノイドバルブ電極製造装置の主
要構成を示すブロック図である。ソレノイドバルブ電極
製造装置300は、取付装置302、巻付装置304、
半田付装置306、折曲装置308とを備え、各装置へ
の搬送は搬送装置310、例えばベルトコンベアによっ
て行われる。
【0037】図8〜図11はソレノイドバルブ電極製造
装置においてボビン16に電極を形成する各工程を示す
図である。図8および図9において、ボビン16には、
取付装置302によってエンドヨーク20およびターミ
ナル34を取付ける取付処理と、巻付装置304によっ
てボス部21、36にそれぞれコイル端末18b、18
aを巻付ける巻付処理とが施される。図8は巻付処理後
の状態を示す上面図であり、図9はその側面図である。
ターミナル34は取付処理および巻付処理時において、
接続板部37は固定板部35、即ちボビン16のフラン
ジ16bと平行である。
【0038】取付処理において、ボビン16にはエンド
ヨーク20が圧入固定された後、ターミナル34の固定
板部35が、矢印Bの方向から突部32の圧入溝部32
a内に圧入される。巻付処理において、コイル端末18
aはボス部36に巻付けられ、コイル端末18bはボス
部21に巻付けられる。
【0039】図10は半田付装置306による半田処理
を示す図である。この半田処理では、巻付処理後のボビ
ン16が図8の状態から上下反転させられ、ボス部2
1、36の先端が下方に向けられる。この状態で、ボス
部21、36の先端はハンダ槽50に浸けられ、ボス部
21、36にそれぞれコイル端末18b、18aが半田
付けされる。
【0040】図11は折曲装置308による折曲処理を
示す図である。折曲処理において、ターミナル34の接
続板部37が図の破線の位置から実線の位置へ折曲げら
れる。即ち、接続板部37は取付板部35と接続する基
端側が折り曲げられ、これにより矢印C方向に回動し、
軸Lに平行となる。
【0041】以上の処理によって、ボビン16に電極が
形成される。従来は、2つのコイル端末はターミナルお
よびエンドヨークに直接半田付けされていたため、仮固
定と半田付けの2工程を繰り返す、即ち4工程が必要で
あった。しかし本実施形態の構成によると、2つのコイ
ル端末の半田付を一度に行うことができ、組み立て工数
の減少および処理時間の短縮が図られる。
【0042】また、エンドヨークは軸に垂直な板部材で
あり、ターミナルはエンドヨークの上方に設けられた軸
方向に平行に延びる板部材であるため、これらに直接半
田付するためには、手作業に頼らざるを得ず、生産効率
はある一定以上は望めなかった。しかし本実施形態の構
成では、ターミナル34をエンドヨーク20に平行に取
り付け、半田処理後に軸L方向にたちあげており、また
ターミナル34の取付時においてターミナル34より突
出した2つのボス部21、36にコイル端末18a、1
8bを巻き付けているので、半田槽50に浸けるだけで
半田付が行える。従って機械による自動化が可能とな
り、生産性を向上させ、かつ品質を高精度かつ一定に保
つことができる。
【0043】
【発明の効果】本発明によると、ソレノイドバルブの端
子形成を容易かつ高精度に行い、ソレノイドバルブの生
産性および品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるソレノイドバルブを用いた内燃機
関の気化器を概略的に示す断面図である。
【図2】本発明によるソレノイドバルブの実施形態を示
す縦断面図である。
【図3】図2に示すソレノイドバルブの上面図である。
【図4】図2に示すソレノイドバルブの原理を模式的に
示す図である。
【図5】図2に示すソレノイドバルブのボビン、ターミ
ナル、およびエンドヨークの構成を示す分解斜視図であ
る。
【図6】図2に示すソレノイドバルブの部分拡大断面図
である。
【図7】本発明によるソレノイドバルブ電極製造装置の
実施形態を示す図であり、主要構成を示すブロック図で
ある。
【図8】取付処理後のボビンを示す上面図である。
【図9】図7に示すボビンの側面図である。
【図10】コイル端末の半田処理を模式的に示す図であ
る。
【図11】ターミナルの折曲処理を模式的に示す図であ
る。
【符号の説明】
10 ソレノイドバルブ 11 ボディ 12 プレート 14 セットスクリュー 18 コイル 18a、18b コイル端末 20 エンドヨーク 21、36 ボス部 22 インナーヨーク 24 プランジャ 28 弁体 32 突部 34 ターミナル 300 ソレノイドバルブ電極製造装置 302 取付装置 304 巻付装置 306 半田付装置 308 折曲装置 310 搬送装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01F 27/28 H01F 7/16 A

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒部と、円筒部の両端部に第1フラン
    ジおよび第2フランジを備えたボビンと、 前記円筒部の外周に巻回され、第1端末および第2端末
    が共に前記第1フランジ側に延びるコイルと、 前記コイルが通電されると、前記コイルの起磁力により
    前記円筒部内において前記円筒部の軸方向に沿って相対
    移動するプランジャと、 前記ボビンにおける前記軸に垂直な第1フランジ側の底
    面に平行、かつ前記第1フランジ側底面から所定距離離
    れて固定される固定板部と、この固定板部から前記軸に
    平行な方向に沿って延び前記第1端末が巻回される第1
    ボス部と、前記固定板部から前記軸に平行な方向に沿っ
    て延び電源に接続されて前記コイルに電力を供給する接
    続板部とが一体的に形成される第1電極と、 前記第1フランジ側底面と前記第1電極との間に設けら
    れ、前記第1フランジに固定される板部と、この板部か
    ら前記軸に平行な方向に沿って延びコイルの第2端末が
    接続される第2ボス部とが一体的に形成される第2電極
    とを備えたことを特徴とするソレノイドバルブ。
  2. 【請求項2】 前記板部の厚みが、前記第1フランジ側
    底面から前記固定板部までの距離より小さいことを特徴
    とする請求項1に記載のソレノイドバルブ。
  3. 【請求項3】 前記ボビンには前記第1フランジ側底面
    において、前記板部より突出し前記第1フランジ側底面
    に平行な溝部を有する2つの突部が形成され、前記固定
    板部の両端がこの2つの突部の各溝部にそれぞれ圧入さ
    れることを特徴とする請求項1に記載のソレノイドバル
    ブ。
  4. 【請求項4】 前記第1フランジ側底面から前記第1ボ
    ス部先端までの距離と、前記第1フランジ側底面から前
    記第2ボス部先端までの距離とがほぼ同じであることを
    特徴とする請求項1に記載のソレノイドバルブ。
  5. 【請求項5】 前記第1端末および第2端末が、前記第
    1ボス部および第2ボス部にそれぞれ巻回された後半田
    付けされることにより、前記第1ボス部および第2ボス
    部にそれぞれ接続されることを特徴とする請求項1に記
    載のソレノイドバルブ。
  6. 【請求項6】 前記第1電極が、前記固定板部と前記接
    続板部とが平行に連結された状態で前記第1フランジに
    取付けられ、前記第1端末および第2端末が前記第1ボ
    ス部および第2ボス部にそれぞれ接続された後に、前記
    接続板部が前記軸に平行になる位置まで前記接続板部の
    連結部が折り曲げられることを特徴とする請求項5に記
    載のソレノイドバルブ。
  7. 【請求項7】 前記ボビンを内側で固定し、前記第2電
    極の前記板部側面に密着するボディを備えたことを特徴
    とする請求項1に記載のソレノイドバルブ。
  8. 【請求項8】 前記第1電極と前記第2電極との間に、
    絶縁性の樹脂が設けられることを特徴とする請求項1に
    記載のソレノイドバルブ。
  9. 【請求項9】 コイルに通電することによりコイル内の
    プランジャを相対移動させるソレノイドバルブの電極を
    形成する装置であって、 両端にフランジを備えたボビンにコイルを巻回する巻回
    手段と、 前記コイルが巻回されたボビンの一方のフランジに、前
    記ボビンの軸に垂直な取付板部と前記取付板部と同一平
    面内で連結された接続板部と前記ボビンの軸に平行かつ
    前記軸方向において前記取付板部および前記接続板部よ
    り突出する第1ボス部とを有する第1電極と、前記ボビ
    ンの軸に平行かつ前記軸方向において前記取付板部およ
    び前記接続板部より突出する第2ボス部を有する第2電
    極とを互いに接触しないようにそれぞれ取付ける取付手
    段と、 前記第1ボス部および第2ボス部にそれぞれ第1端末お
    よび第2端末を巻き付ける巻付手段と、 前記第1ボス部および第2ボス部にそれぞれ巻付けられ
    た第1端末および第2端末を半田付する半田付手段と、 前記接続板部の前記取付板部との連結部を折り曲げて、
    前記接続板部を前記軸方向に平行に立ち上げる折曲げ手
    段とを備えることを特徴とするソレノイドバルブ電極製
    造装置。
  10. 【請求項10】 前記半田付手段が、前記第1ボス部お
    よび第2ボス部の前記取付板部および前記接続板部より
    突出する部分を容器内の液状半田に漬けることにより第
    1端末および第2端末を半田付することを特徴とする請
    求項9に記載のソレノイドバルブ電極製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100404936C (zh) * 2005-07-01 2008-07-23 Smc株式会社 电磁阀
JP2012504740A (ja) * 2008-10-06 2012-02-23 イートン コーポレーション 流体を供給するためのバルブ
CN102926890A (zh) * 2012-11-06 2013-02-13 重庆斯凯力科技有限公司 车用化油器二次补气阀
JP2013130097A (ja) * 2011-12-21 2013-07-04 Mikuni Corp 気化器のパイロットスクリュ調整角度規制装置

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