JPH11343438A - インク、カラ―フィルタ、液晶パネル、コンピュ―タ及びカラ―フィルタの製造方法 - Google Patents

インク、カラ―フィルタ、液晶パネル、コンピュ―タ及びカラ―フィルタの製造方法

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JPH11343438A
JPH11343438A JP7547299A JP7547299A JPH11343438A JP H11343438 A JPH11343438 A JP H11343438A JP 7547299 A JP7547299 A JP 7547299A JP 7547299 A JP7547299 A JP 7547299A JP H11343438 A JPH11343438 A JP H11343438A
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勝浩 城田
Koichiro Nakazawa
広一郎 中澤
Yoshihisa Yamashita
佳久 山下
Mayumi Yokoyama
真由美 横山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラーフィルターをインクジェット法にて形
成するのに好適に用いることのできるインクを提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 下記一般式(I)で示されるピラゾロン
染料を含むインク。 【外1】 (上記式(I)中R1、R2は各々独立に水素原子、OK
基、ハロゲン原子、炭素数1〜5の直鎖状もしくは分岐
鎖状のアルキル基、ニトロ基、CF3基、SO3(M1)
基(M1は1価アルカリ金属あるいはNH4を表す)を
示す。R3、R4は双方ともSO3(M2)基(M2は1
価アルカリ金属あるいはNH4を表す)を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェットに用
いられるインク、カラーテレビ、パーソナルコンピュー
タ等に使用されているカラー液晶ディスプレイ等に用い
られるカラーフィルタ、カラーフィルタの製造方法、及
び液晶パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】カラーフィルタはカラー液晶ディスプレ
イの重要な構成部品で、このフィルタは透明基板上に赤
(R)、緑(G)、青(B)の三原色からなる画素を繰
返して多数配列した構造をしている。近年パーソナルコ
ンピュータ、特に携帯用のパーソナルコンピュータの発
達にともない、液晶ディスプレイ、特にカラー液晶ディ
スプレイの需要が増加する傾向にある。しかしながら更
なる普及のためにはコストダウンが必要であり、特にコ
スト的に比重の高いカラーフィルタのコストダウンに対
する要求が高まっている。従来から、カラーフィルタの
要求特性を満足しつつ上記要求に応えるべく種々のカラ
ーフィルタの製造方法が試みられている。以下にカラー
フィルタの代表的な製造方法を説明する。
【0003】もっとも多く用いられている第1の方法が
染色法である。染色法は染色用の材料である水溶性の高
分子材料に感光剤を添加して感光化したものを用いて、
これをフォトリソグラフィー工程により透明支持体上に
所望の形状にパターニングした後、得られたパターンを
染色浴に浸漬し着色パターンを得る。これを3回繰り返
してR,G,Bのカラーフィルタを形成するものであ
る。
【0004】次に多く用いられている第2の方法は顔料
分散法であり、近年染色法に取って変わりつつある。こ
の方法は、まず基板上に顔料を分散した感光性樹脂層を
形成し、これをパターニングすることにより単色のパタ
ーンを得る。さらにこの工程を3回繰り返すことによ
り、R,G,Bの3色のカラーフィルタを形成するもの
である。
【0005】第3の方法として電着法がある。この方法
はまず基板上に透明電極をパターニングする。
【0006】次に顔料,樹脂,電解液等の入った電着塗
装液に浸漬し、第1の色を電着する。この工程を3回繰
り返してR,G,Bのカラーフィルタ層を形成し、最後
に焼成することによりカラーフィルタを形成するもので
ある。
【0007】第4の方法として印刷法がある。この方法
は、熱硬化性樹脂に顔料を分散させた塗料を、繰り返し
印刷により3色R,G,Bを塗り分けた後、着色層であ
る樹脂を加熱硬化させ着色層を形成してカラーフィルタ
を形成するものである。
【0008】ところで上記したような種々の方法は、い
まだ解決されるべき多くの課題を有している。
【0009】例えば上記した各方法とも着色層の上に保
護層に形成するのが一般的である。これらの方法に共通
していることは、R,G,Bを形成するために同一工程
を3回要することであり、これは必然的にコストを高く
する。又工程が多ければ多いほど歩留りが低下するとい
う問題も有している。更に第3の方法では、形成可能な
パターンが限定されるために、現状の技術ではTFTカ
ラーには適用が困難である。更にまた第4の方法におい
ては解像性、平滑性が悪いという欠点があり、ファイン
ピッチのパターンの形成が困難である。
【0010】これらの欠点を改良するために、インクジ
ェット方式を用いたカラーフィルタの製造方法が提案さ
れている(特開昭59−75205、特開昭63−23
5901、特開平1−217302、特開平4−123
005など)。この方法はレッド(R),グリーン
(G),及びブルー(B)の色素を各々含有する着色液
(以下インク)をフィルタ基板にノズルから噴射し、該
インクをフィルタ基板上に付着・乾燥させて画像を形成
させてフィルタを形成するものである。この方法によれ
ばR,G,Bの各着色層の形成を一度に行なうことがで
き、更にインクを画素形成部分にのみ付着させればよ
く、インクの無駄が生じない為、大幅に生産性を向上さ
せることができ、またコストの低減を図ることができ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところでインクをイン
クジェット方式で吐出させてカラーフィルタを製造する
際に用いるインクに対しては例えば下記のような特性を
より高いレベルで満たすものが好ましい。 a)カラーフィルタ着色部(画素)の高い透明性。 b)カラーフィルタ着色部(画素)面積の経時変化(以
上「にじみ」と称する)の抑制。 c)カラーフィルタ着色部(画素)の高い密着性。 d)カラーフィルタ着色部(画素)の高い耐光性。 e)インクジェット記録方法で吐出させるときの高い吐
出安定性。
【0012】即ちインクジェット法を用いたカラーフィ
ルタの作成方法が前記した従来のカラーフィルタの製法
と大きく異なる点の一つは、図3に示した様に例えば染
料濃度の高いインク24を基板1の画素形成部のみに選
択的に付着させ、その後にインク中の溶媒もしくは分散
媒(水や有機溶媒等)を蒸発させて画素を形成させる点
にある。しかし本発明者らのこれまでの検討によれば、
用いるインクによっては基板上に付着したインク24の
基板上での乾燥過程において、インク中の染料が結晶化
し、得られる画素の透明性が低下したり、溶媒が蒸発し
きらなかったことに起因する画素を形成する染料の経時
的なマイグレーションにより画素ににじみが発生すると
いった現象が認められた。また画素中の溶媒の残存は、
基板との何らかの相互作用により密着性の低下、熱分解
による活性酸素等の影響による耐光性の低下が認められ
ることもあった。従ってカラーフィルタ形成用のインク
として見た場合、上記a)〜d)に示した様な特性をよ
り高いレベルで満たすインクが好ましい。
【0013】一方インクジェット用インクとしては安定
した吐出性能をそなえていることが好ましいことは言う
までもない。そしてこのような特性を満たすインクにつ
いて種々の検討を重ねた。
【0014】その結果ピラゾロン染料を色材として含有
したインクが、カラーフィルタの緑色の画素形成用のイ
ンクジェット用インクとし上記a)〜e)の特性を高い
レベルで満たすとの知見を得た。
【0015】本発明はこのような知見に基づきなされた
ものであり、その目的は上記a)〜e)の特性をより高
いレベルで満たすことのできるインクを提供する点にあ
る。
【0016】また本発明は高い透明性を有し、にじみが
非常に少なく、また密着性にも優れた緑色のフィルタ部
を備えたカラーフィルタを提供することを他の目的とす
る。
【0017】また本発明は透明性が高く、にじみが少な
く、また密着性に優れた緑色のフィルタ部を有するカラ
ーフィルタの低コストで製造する方法を提供することを
目的とする。
【0018】また本発明は高品質な液晶パネルを提供す
ることを目的とする。
【0019】更に本発明は高品質な画像表示部を備えた
コンピュータを提供することを目的とする。
【0020】また本発明は、高い透明性を有し、にじみ
が少なく、また密着性に優れた緑色のフィルタ部を備え
たカラーフィルタの製造方法を提供することを目的とす
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すること
のできる本発明の一実施態様にかかるインクジェット記
録に用いられるインクは、下記一般式(I)で示される
ピラゾロン染料を含むことを特徴とするものである。
【0022】
【外6】 (上記式(I)中R1、R2は各々独立に水素原子、OH
基、ハロゲン原子、炭素数1〜5の直鎖状もしくは分岐
鎖状のアルキル基、ニトロ基、CF3基、SO3(M1)
基(M1は1価アルカリ金属あるいはNH4 +を表す)を
示す。R3、R4は双方ともSO3(M2)基(M2は1
価アルカリ金属あるいはNH4 +を表す)を示す。)
【0023】かかるインクは前記a)〜e)の特性を高
いレベルで満たすことができるものである。
【0024】また上記の目的を達成することのできるカ
ラーフィルタの一実施態様は、光透過性基板、及び該基
板上に着色画素を備えているカラーフィルタにおいて、
該着色画素が上記一般式(I)で示されるピラゾロン染
料を含むことを特徴とする。
【0025】また上記の目的を達成することのできる本
発明の他の実施態様にかかるカラーフィルタは、光透過
性基板、及び該基板上に複数個の着色画素を備えている
カラーフィルタにおいて、該着色画素の少なくとも1つ
が上記一般式(I)で示されるピラゾロン染料を含んで
いることを特徴とする。この様な構成を採用することに
よって優れた特性の緑色の着色画素を備えたカラーフィ
ルタを得られる。
【0026】また上記の目的を達成することのできる本
発明の一実施態様にかかる液晶パネルは、例えば、光透
過性基板、及び該基板上に着色画素を備え、該着色画素
が上記一般式(I)で示されるピラゾロン染料を含んで
いるカラーフィルタ、及び該カラーフィルタの対向配置
されているパネル基板を有し、該カラーフィルタと該パ
ネル基板の間に液晶化合物が封入されていることを特徴
とする。この様な構成を採用することによって優れた特
性を有する液晶パネルを得られる。
【0027】また上記の目的を達成することのできる本
発明の一実施態様にかかるコンピュータは、例えば、光
透過性基板、及び該基板上に着色画素を備え、該着色画
素が上記一般式(I)で示されるピラゾロン染料を含ん
でいるカラーフィルタ、及び該カラーフィルタの対向配
置されているパネル基板を有し、該カラーフィルタと該
パネル基板の間に液晶化合物が封入されている液晶パネ
ルを画像表示部として有することを特徴とする。この様
な構成を採用することで優れた特性の画像表示部を備え
たコンピュータを得られるものである。
【0028】また上記の目的を達成することのできる本
発明の一実施態様にかかる、光透過性基板上に着色画素
を具備しているカラーフィルタの製造方法は、例えば上
記一般式(I)で示されるピラゾロン染料を含むインク
ジェット記録に用いられるインクをインクジェット法を
用いて光透過性基板に向けて吐出させ、該基板上の所定
の位置に付着させて該着色画素を形成する工程を有する
ことを特徴とする。
【0029】また上記の目的を達成することのできる本
発明の他の実施態様にかかる、光透過性基板上に複数の
着色画素を具備しているカラーフィルタの製造方法は、
例えば上記一般式(I)で示されるピラゾロン染料を含
むインクジェット記録に用いられるインクをインクジェ
ット法を用いて光透過性基板に向けて吐出させ、該基板
上の所定の位置に付着させて該着色画素の少なくとも1
つを形成する工程を有することを特徴とする。この様な
構成を採用することによって優れた特性のカラーフィル
タを効率よく、低コストで製造することができる。
【0030】また上記の目的を達成することのできる本
発明の他の実施態様にかかる、光透過性基板上に着色画
素を具備しているカラーフィルタの製造方法は、例えば
上記一般式(I)で示されるピラゾロン染料及び硬化性
樹脂を含むインクジェット記録に用いられるインクをイ
ンクジェット法を用いて光透過性基板に向けて吐出さ
せ、該基板上の所定の位置に付着させ、次いで該インク
中の硬化性樹脂を硬化せしめて該着色画素を形成する工
程を有することを特徴とする。かかる構成を採用した場
合、光透過性基板に樹脂層を形成しておく必要がなく、
カラーフィルタの製造をより一層効率的に行なうことが
できるという効果を奏するものである。
【0031】
【発明の実施の形態】(第1の実施態様) (インクジェット記録用インク)本発明の一実施態様に
かかるインクジェット記録用のインクは、ピラゾロン染
料を色材として含む。そしてこのインクは、例えばカラ
ーフィルタのグリーンの画素形成用のインクとして好適
に用いることができるものである。
【0032】(ピラゾロン染料)ここでピラゾロン染料
とは例えば下記構造式(I)で示される構造を有する染
料が挙げられる。
【0033】
【外7】
【0034】上記式(I)中R1、R2は各々独立に水素
原子、OH基、ハロゲン原子、炭素数1〜5の直鎖状も
しくは分岐鎖状のアルキル基、ニトロ基、CF3基、S
3(M1)基を示す。そしてR1及びR2の少なくとも
一方はニトロ基、もしくはCF3基とすることが、緑色
の着色画素の特性を考慮した場合に特に好ましいもので
ある。またM1はNa、K及びLi等の1価アルカリ金
属あるいはNH4 +とすることが好ましい。
【0035】またR3、R4は双方ともSO3(M2)基
とすることが好ましい。すなわちR3、R4の両方をスル
ホン基とすることで、このピラゾロン染料のインク中で
の溶解性がより向上し、インク吐出安定性をより改善す
ることができるものである。またM2はNa、K及びL
i等の1価アルカリ金属やNH4 +が好ましい。
【0036】そして前記a)〜e)の特性を考慮した場
合、上記一般式(I)中のR1がCF3基であってR2
水素原子、であるピラゾロン染料は前記a)〜e)の特
性を極めて高いレベルで満たすことができる為、グリー
ンの画素を形成するための染料として好ましい。また上
記一般式(I)のR3及びR4を構成するSO3(M2)
のM2としては例えばNaとすることが好ましい。
【0037】ところで上記したピラゾロン染料を唯一の
色材として含むインクによって高品質のカラーフィルタ
をインクジェット法で用いることができるが、必要とす
るカラーフィルタの特性に応じて適宜他の染料を混合し
てもよい。例えばフタロシアニン系の染料を共存させた
インクを用いることによって、ピラゾロン染料を唯一の
色材として含むインクを用いた場合とは色調の異なるグ
リーンの画素を有するカラーフィルタを形成することが
できる。ここで例えば下記一般式(II)で示されるフ
タロシアニン染料を用いた場合、上記一般式(I)で示
されるピラゾロン染料を含むインク特性や上記したa)
〜d)に記載したようなカラーフィルタの特性に影響を
与えることが殆ど無く、本態様にかかるピラゾロン染料
と組合わせる上で好ましいフタロシアニン染料である。
【0038】
【外8】
【0039】なお上記式(II)中、Pcはフタロシア
ニン骨格を示す。(M3)はCu,ZnまたはNiを示
し、またM4はNa、K及びLi等の一価のアルカリ金
属やNH + 4を示す。R5及びR6は水素原子、SO3(M
5)、未置換のアミド基もしくは置換アミド基(例えば
−NHCOCH3、−NHCOC25、−NHCOC3
7等)または例えば炭素数1〜5の直鎖状もしくは分岐
鎖状のアルキル基を示す。M5はNa、K及びLi等の
一価のアルカリ金属やNH + 4を示す。R7及びR8は例
えば炭素数1〜5の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル
基を示す。またR9は−CONHR10、−COOHもし
くは−COO(M6)を示し、M6はNa、K及びLi
等の一価のアルカリ金属やNH4 +を示す。またR10は水
素原子または炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐鎖状の
アルキル基を示す。またnは0、1または2を示す。
【0040】ここで上記式(I)のピラゾロン染料とフ
タロシアニン染料を混合して用いる場合、インクの吐出
特性やカラーフィルタの特性を考慮した場合、例えば重
量比で1:4〜4:1程度とすることが好ましい。
【0041】また染料のインク中における総量として
は、インク全重量を基準として0.1〜15wt%、特
には1〜10wt%、更には2〜8wt%の範囲では、
画素に満足し得る光学特性を担持させられると共にイン
クの特性がインクジェット記録法によって正確に吐出さ
せることのできる特性の範囲を逸脱することもなく好ま
しいものである。
【0042】上記した色材を溶解状態、分散状態あるい
は溶解及び分散状態で保持し、インクを構成する媒体と
しては例えば水を含む水性媒体等を用いることができ
る。そして水性媒体の構成成分としての水の割合は、イ
ンク全重量を基準として10〜90wt%、特には20
〜80wt%とすることが好ましい。
【0043】また水性媒体中には水溶性有機溶剤を含有
させてもよい。例えば下記の様な水溶性有機溶剤を使用
することによって、インク構成成分の溶解性を向上させ
たり、粘度の調整等を行なう等のことができ、特に沸点
が150〜250℃程度の水溶性有機溶媒は、該インク
をインクジェット記録方法を用いて吐出させ、基板に該
インクを付着させる際に、オリフィスの目詰まりが起る
可能性を低減し、且つ基板への密着性を低下させること
も無いため好適に用いられる。そしてそのような水溶性
有機溶剤としては例えば第1表に示した様な溶剤が挙げ
られる。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】また、インクには非イオン系、アニオン
系、カチオン系等の界面活性剤を用いても良く、他に
も、pH調整剤、防かび剤等の添加剤を必要に応じて添
加しても良い。
【0047】ところでこの様なインクは、インクジェッ
ト方式、例えばエネルギー発生素子として電気熱変換体
を用いたバブルジェットタイプ、あるいは圧電素子を用
いたピエゾジェットタイプ等によって記録ヘッドから吐
出させ、カラーフィルタの基板上に付着させて緑色の画
素を形成するのに極めて好適に用いられるものである。
またこのインクの特性として、インク調合時点におい
て、インク温度25℃のときに表面張力が30〜68d
yn/cm、粘度を15cP以下、特には10cP以
下、更には5cP以下とすることで、インクの吐出特性
は特に優れたものとなる。そして本実施態様において、
かかる特性を達成することのできる具体的なインク組成
としては例えば後述する実施例に記載したインクを挙げ
ることができる。
【0048】(カラーフィルタの製法)次に上記したイ
ンクを用いたカラーフィルタの製造方法について説明す
る。図1は本発明の一実施態様にかかる液晶用カラーフ
ィルタの製造方法の説明図である。
【0049】図1(a)は、パターン状に遮光部(以降
「ブラックマトリクス」)2が形成された光透過性の基
板1(例えばガラス基板等)を示したものである。ブラ
ックマトリクス2の形成方法としては、基板上に直接設
ける場合は例えば、スパッタもしくは蒸着により金属
(例えばクロム、酸化クロム等)の薄膜を形成し、フォ
トリソ工程によりパターニングする方法が挙げられ、ま
た樹脂組成物上に設ける場合は、一般的なフォトリソ工
程によるパターニングの方法が挙げられる。
【0050】又、7は光透過部を示す。
【0051】まず、ブラックマトリクス2の形成された
基板1上に硬化可能な樹脂組成物を含む層を形成し、基
板1上にインク受容層3を形成する(図1(b))。な
お基板としては一般にガラスが用いられるが、液晶用カ
ラーフィルタとして一般に求められる光透過性や機械的
強度等の特性を満足し得るものであればガラスに限定さ
れず、例えば透明アクリル樹脂基板等を用いることもで
きる。
【0052】インク受容層3を形成する材料としては公
知のものが使用できるが、例えば耐熱性等を考慮する
と、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、イミド系樹脂が
好適であり、更に水性インクの吸収性を考慮すると、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース
等のセルロース系水溶性ポリマーを含むものが好まし
い。その他にも例えばポリビニルピロリドン、ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリウレタン、
ポリエステル等や、アルブミン、ゼラチン、カゼイン、
でんぷん、カチオン化でんぷん、アラビアゴム、アルギ
ン酸ソーダ等の天然樹脂を挙げることができる。特に耐
熱性、インク吸収性に加えて前述した着色部の透明性、
にじみ、染料の耐光性等を考慮すると、ヒドロキシプロ
ピルセルロースとメチロール化メラミンとの混合物、或
は以下の構造単位(III)からなる単量体の単独及び
/又は他のビニル系単量体との共重合体を少なくとも含
む化合物を用いることが好ましい。
【0053】(一般式(III))
【0054】
【外9】
【0055】なお上記一般式(III)中、R11はHま
たはCH3 等、R12はHまたは未置換もしくは炭素数1
〜5の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル基等で置換さ
れていてもよいアルキル基を表す。上記式(III)で
表される構造単位に相当する単量体としては、例えばN
−メチロールアクリルアミド、N−メトキシメチルアク
リルアミド、N−エトキシメチルアクリルアミド、N−
イソプロポキシメチルアクリルアミド、N−メチロール
メタクリルアミド、N−メトキシメチルタクリルアミ
ド、N−エトキシメチルメタクリルアミド等を挙げられ
る。また他のビニル系単量体としては、アクリル酸、メ
タクリル酸、アクリル酸エステル(アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル等)、メタクリル酸エステル(メタク
リル酸メチル、メタクリル酸エチル等)、水酸基を含有
したビニル系単量体(ヒドロキシメチルメタクリレー
ト、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシメチ
ルアクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート等)、
スチレン、α−メチルスチレン、アクリルアミド、メタ
クリルアミド、アクリロニトリル、アリルアミン、ビニ
ルアミン、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等を挙げる
ことができる。上記一般式(III)の構造単位に相当
する単量体と他のビニル系単量体との共重合比はモル比
で95:5〜5:95の範囲が望ましい。
【0056】また、上記受容層3には必要に応じて各種
添加剤を含んでもよい。添加剤の具体的な一例としては
各種界面活性化剤、染料固着剤(耐水化剤)、消泡剤、
酸化防止剤、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、分散剤、粘度
調整剤、pH調整剤、防カビ剤、可塑剤が挙げられる。
これらの添加剤については従来公知の化合物から目的に
応じて任意に選択すればよい。
【0057】インク受容層3の形成方法としては、スピ
ンコート、ロールコート、バーコート、スプレーコー
ト、ディップコート等の方法を用いることができる。ま
た必要に応じてプリベークを行なってもよい。
【0058】次いでインクジェット方式により前記した
本発明にかかるインクをインク受容層3の画素形成部位
に付着させ、該インク受容層3の所定の部位を着色せし
める(図1(c))。インクジェット方式としては、エ
ネルギー発生素子として電気熱変換体を用いたバブルジ
ェットタイプ、あるいは圧電素子を用いたピエゾジェッ
トタイプ等が使用可能であり、着色面積および着色パタ
ーンは任意に設定することができる。ここで図2を用い
てインクジェット法にてインクを噴射し画素を形成する
ための好ましい方法について述べると、図2はインクジ
ェット法にてカラーフィルタの着色部を描画する装置の
構成を示すブロック図である。図2においてCPU21
はヘッド駆動回路22を介してインクジェット記録ヘッ
ド4と接続されている。更にCPU21にはプログラム
メモリ23内の制御プログラム情報が入力される様に構
成されている。そしてCPU21はインクジェット記録
ヘッド4を基板1上の所定の位置まで移動させ(不図
示)、基板1上の所望の画素位置をインクジェットヘッ
ドの下方にもたらし、その位置に所望の色のインク24
を吐出して着色する。これを基板1上の所望の画素位置
に対して行うことによりカラーフィルタを製造すること
ができるものである。
【0059】ところで作成しようとするカラーフィルタ
がR(レッド)、G(グリーン)及びB(ブルー)の画
素を有するものとする場合、レッド及びブルーの画素の
形成に用いるインクとしては適宣公知のインクを用いて
本態様にかかるグリーンのインクと同様に、或いは1色
毎にインク受容層3の所定の部位を染色してRGB各々
の画素を形成すればよい。
【0060】次にインク受容層3を硬化させる(図1
(d))。硬化方法としてはインク受容層に用いた硬化
性樹脂に適した方法を用いれば良く例えば加熱、光照射
あるいは加熱及び光照射を行なって硬化させ、各色の着
色画素11を形成する。ここでインク吸収層に照射する
光としては特に限定されるものではない。また光照射条
件としては1〜3000mJ/cm2 程度が好適であ
る。また熱処理としては例えばオーブン、ホットプレー
ト等の手段によるものが挙げられ、温度条件150℃〜
250℃で1〜120分行えばよい。
【0061】この後、必要に応じて硬化せしめたインク
受容層3上に保護層を形成する(図1(e))。保護層
6は、例えば光照射または熱処理により硬化可能な樹脂
材料を塗布し、それに引き続いて硬化せしめることによ
って、或いは無機膜を蒸着又はスパッタリングにより形
成することで設けることができる。保護層に用い得る材
料としては、保護層としたときにカラーフィルタに必要
な透明性を損なわず、またその後に必要に応じて行われ
るITO形成プロセスや配向膜形成プロセス等に耐えう
るものが好適に用いられ、具体的には例えば有機材料と
してはエプキシアクリレート、ウレタンアクリレート等
のアクリル系樹脂等が、無機材料としてはSiO2 等を
挙げることができる。この様にして本実施態様にかかる
カラーフィルタ9を得ることができる。
【0062】(第2の実施態様)次に本発明にかかるカ
ラーフィルタの第2の実施態様について説明する。本実
施態様は、インク受容層3に対してインクを付与するに
先立って、インク受容層3のブラックマトリクス2に対
応する部位を硬化させ、インク吸収性を予め低下させる
点において第1の実施態様とは異なっている。本実施態
様を図4を用いてその製造プロセスに沿って説明する
と、まず第1の実施態様にて説明したのと同様の方法で
作成した、表面にブラックマトリクス2を形成した基板
1を用意し、ブラックマトリクス2を被覆する様にイン
ク受容層3を形成する(図4(a)及び(b))。ここ
でインク受容層3は光照射によってその表面がインクの
吸収性が低下する様な材料を用いることが好ましい。
【0063】この実施態様においてインク受容層3を構
成する材料としては、上記した第1の実施態様おいて用
いられるインク受容層3の構成材料に、更に光重合開始
剤を含有させたものが好適に用いられる。ここで用いら
れる光重合開始剤の例としては、例えばオニウム塩、ハ
ロゲン化トリアジン化合物が好ましく用いられる。具体
的にはオニウム塩としては、トリフェニルスルホニウム
ヘキサフルオロアンチモネート、トリフェニルスルホニ
ウムテトラフルオロボレート、トリフェニルスルホニウ
ムヘキサフルオロホスフェート、トリフェニルスルホニ
ウムトリフルオロメチルスルホネートまたはこれらの誘
導体、さらに、ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロ
アンチモネート、ジフェニルヨードニウムテトラフルオ
ロボレート、ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロホ
スフェート、ジフェニルヨードニウムトリフルオロメチ
ルスルホネート、またこれらの誘導体等が挙げられる、
その中でもハロゲン化トリアジン化合物が好適に用いら
れる。さらにそれら化合物の誘導体等も挙げられる。上
記光重合開始剤の配合量は、前記インク受容層材料に対
して重量基準で0.01〜20%、好ましくは0.1〜
10%である。また増感剤としてペリレン、アントラセ
ン等の化合物を加えてもよい。
【0064】次いでインク受容層3のブラックマトリク
スに対応する部分を、例えばフォトマスク41等を用い
て選択的に露光し、インク受容層3のブラックマトリク
ス2に対応する部分を硬化させる(図4(c))。その
結果インク受容層3に選択的にインク吸収性の低い部分
(非着色用部分)42が形成される。ここでパターン露
光に用いるフォトマスク42としては、例えばブラック
マトリクス2に対応するインク受容層部分に選択的に露
光可能な開口部43を備えたものを使用する。ここで開
口部43の幅(Y)はブラックマトリクス2の幅(X)
よりも狭くすることが好ましい。即ちこの方法でカラー
フィルタを形成したときに、各画素とブラックマトリク
ス2の境界部分において色ヌケが生じることは好ましく
なく、それを防止するためにはインク受容層の各画素が
形成されるべき領域に多めのインクを吐出することが好
ましい。このことを考慮するとインク受容層3の非着色
用部分の幅をブラックマトリクス2の幅(X)よりも狭
くすることが好ましく、このような非着色用部分は、上
記した開口部43の幅(Y)はブラックマトリクス2の
幅(X)よりも狭くしたフォトマスク42を用いること
によって形成することができる。なお非着色用部分43
を形成する際にインク吸収層に照射する光としては特に
限定されるものではない。また光照射条件としては1〜
3000mJ/cm2 程度が好適である。また熱処理は
例えばオーブン、ホットプレート等の手段によるものが
挙げられ、温度条件150℃〜250℃で1〜20分行
えばよい。
【0065】それ以降の工程(図4(d)〜(f))
は、図1(c)〜(e)に記載した様に各画像が形成さ
れるべき位置にインクジェット法によってインクを付与
し、インク受容層3の硬化を行うことより、カラーフィ
ルタを作製することができる。
【0066】この実施態様によれば、インクジェット法
にてR,G,B各画を形成する際に発生しやすい各画素
間、特に隣接する画素間等での混色、色ムラ等によるト
ラブルを防止することができ、低コストかつ高画質のカ
ラーフィルタの製造が可能となる。
【0067】(第3の実施態様)次にインク受容層3を
設けることなしにカラーフィルタを製造する点に一つの
特徴を有する、本発明の第3の実施態様にかかるカラー
フィルタについて図5を用いてその製造工程に沿って説
明する。
【0068】まず第1の実施態様にて記載したのと同様
の方法で表面にブラックマトリクス2を形成した基板を
用意する(図5(a))。なお本態様においては、各画
素間に所定の厚さ(例えば0.5μm以上の壁を作って
おくことが好ましく、その為に黒色の樹脂レジストをパ
ターニングしてブラックマトリクス2を形成することが
好ましい。
【0069】次に、図5(b)に示すように、インクジ
ェット方式を利用して、前記した本発明にかかる緑イン
ク52、及び公知の種々のRインク51及びBインク5
3を、ブラックマトリクス2の間の光透過部55を埋め
るようにして付与する。このときブラックマトリクス2
上で各色インクが重ならない様に付与することが好まし
い。
【0070】(インク組成)ここで本態様に用いる緑の
画素を与えるインクとしては、前記のピラゾロン染料を
含むインクを用いることができるが、該インクに光、熱
あるいは光及び熱などのエネルギーの付与により硬化可
能な樹脂を含有させたものを特に好適に用いることがで
きる。またRインク及びBインクにも該樹脂を含有させ
たものを用いることが好ましい。
【0071】(インク中硬化性樹脂成分の説明/含有
量)ここで上記樹脂としては、様々な市販の樹脂、硬化
剤を用いることができるが、インク中で固着等の問題を
起こさないものが好ましい。このような材料としては例
えばアクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン樹脂等
が挙げられる。また、インク中に含まれる光硬化可能な
成分あるいは熱硬化可能である成分あるいは光及び熱の
双方により硬化可能な成分の量としては、インク全重量
を基準として例えば0.1〜20%程度が好ましい。
【0072】次いで、図5(c)に示すように光照射、
加熱あるいは光照射と加熱の両方を行なって基板1上の
開口部6に付与したインクを部分硬化させ、次いで図5
(d)に示すようにブラックマトリクス2及び各色のイ
ンクによって形成された着色部位54を被覆する様に硬
化性樹脂組成物を塗布し、光照射及び/又は熱処理によ
り着色部位54を完全に硬化させて着色画素11を完成
させると共に硬化性樹脂組成物を硬化させて保護層6を
形成し、カラーフィルタを得る。なお保護層6として
は、光照射または熱処理、あるいはこれらの両方により
硬化可能な樹脂材料を硬化させて形成する他に、無機膜
を蒸着またはスパッタによって形成して保護膜6として
もよい。また保護膜6の形成に用い得る材料としては、
カラーフィルタとした場合の透明性を有し、その後のI
TO形成プロセス、配向膜形成プロセス等に耐えうるも
のが好適に使用できる。
【0073】(液晶パネル)ところで上記した各実施態
様によって形成されるカラーフィルタ9は、例えば図6
に示した様にカラーフィルタ9と基板61とを対向配置
し、その間に液晶組成物62を封入することによって液
晶パネルを形成することができる。図6に本発明のカラ
ーフィルタを組み込んだTFTカラー液晶パネルの断面
図を示す。即ちカラー液晶パネルは、カラーフィルタ9
と対向する基板61を合わせ込み、その間に液晶組成物
62を封入することにより形成される。液晶パネルの一
方の基板の内側にTFT(不図示)と透明な画素電極6
3がマトリクス状に形成されている。またカラーフィル
タ9の保護層6の表面には透明な対向(共通)電極64
が一面に形成されている。更に該対向基板61の内側表
面には該画素電極63を被覆する様に配向膜65が形成
され、また該対向電極64の内側表面にも配向膜66が
形成されている。そしてこれらの配向膜をラビング処理
することにより液晶分子を一定方向に配列させることが
できる。こうして作成された液晶パネルは、カラーフィ
ルタの基板1及び対向基板61の外側に偏光板67を接
着し、一般的には蛍光灯と散乱板を組合わせたバックラ
イトを用いて、液晶化合物をバックライトの光68の透
過率を変化させる光シャッターとして機能させることに
より表示を行なわせることができる。なおブラックマト
リクス及び着色部は、図6に示した様に、通常カラーフ
ィルタ基板側に形成されるが、ブラックマトリクス(B
M)オンアレイタイプの液晶パネルにおいては図7に示
す様にBMは対向するTFT基板側に形成され、またカ
ラーフィルタ(CF)オンアレイタイプの場合はCF部
が図8に示す様にTFT基板側に形成される。
【0074】そしてこの様にして作成された液晶パネル
は例えば図9に示すようなコンピュータ91等の画像表
示装置92として用いられる。
【0075】
【実施例】以下に実施例を用いて本発明の各実施態様を
より詳細に説明する。
【0076】(実施例1〜8)60〜150μmの大き
さの開口部を有するクロムからなるブラックマトリクス
を備えたガラス基板上に、インク受容層としてN−メチ
ロールアクリルアミドとヒドロキシエチルメタクリレー
ト(50:50(重量比))の共重合体からなる硬化性
樹脂組成物を、膜厚1.2μmとなるようにスピンコー
トし、120℃、20分のプリベークを行ない、インク
受容層を形成した。
【0077】一方Gインクとして下記第2表に示したA
1〜A8のピラゾロン染料と下記一般式(IV)で示さ
れるフタロシアニン色素を色材とし、下記処方1(G)
の通りに調製した8種類のGインクを用意した。またR
インクとしてはC.I.Direct Red 80を
染料として用い、またBインクとしてはC.I.Aci
d Blue 83を染料として用い、下記処方1
(R、B)の通りに調製した。
【0078】
【外10】 (Zn−Pcは亜鉛フタロシアニン骨格を示す)
【0079】
【表3】
【0080】次いでピラゾロン染料A1を含むGイン
ク、Rインク及びBインクをインクジェットプリンター
を用いてインク受容層の各色の画像が形成されるべき位
置に付与し、RGBのマトリクスパターンを着色した。
次いで230℃、50分のべーキングをおこなうことに
より硬化反応を進行させ、乾燥後、さらにその上に2液
型のアクリル系熱硬化樹脂材料(商品名 SS−762
5 日本合成ゴム社製)を膜厚1μmとなるようにスピ
ンコートし、240℃、20分の熱処理を行なって硬化
させることにより、実施例1の液晶用カラーフィルタを
作成した。以降ピラゾロン染料A2〜A8を含むGイン
クを順次変えた以外は上記と全く同様にして実施例2〜
8の液晶用カラーフィルタを作成した。そして実施例1
から8の液晶用カラーフィルタを評価した。またピラゾ
ロン染料A1〜A8を各々含むGインクのインクジェッ
ト吐出安定性についても評価した。基準評価は下記の通
りであり、またその結果は下記第3表に示す。
【0081】 インク処方1(G) ピラゾロン系染料 3wt% フタロシアニン系染料 2.7wt% エチレングリコールモノブチルエーテル (b.p.170℃) 39wt% エチルアルコール (b.p.178℃) 6wt% 水 49.3wt%
【0082】 インク処方1(R,B) 染料 5.7wt% エチレングリコールモノブチルエーテル (b.p.170℃) 39wt% エチルアルコール (b.p.178℃) 6wt% 水 49.3wt%
【0083】評価方法 評価1:着色部の透明性 上記の各カラーフィルタを用いて液晶パネルを作成し、
Gパターン部の透明性を目視にて3段階にグループ分け
することにより評価した。 A:透明性良好 B:やや透明性が劣る C:A、Bのものと比較してよりくすんでいる
【0084】評価2:着色部のにじみ 上記のカラーフィルタを60℃に48時間放置し、Gパ
ターンの着色部のにじみの度合(着色部面積の増大)を
評価した。 A:5%未満 B:5%以上、10%未満 C:10%以上
【0085】評価3:着色部の基板との密着性 上記のカラーフィルタを125℃、85%RH6時間の
条件でプレッシャークッカーテストを行い、顕微鏡にて
Gパターン部の様子を観察した。 A:全く問題なし B:しわ等が発生 C:完全に剥がれ
【0086】評価4:吐出安定性 上記のGインクをBJ−10Vに装填し、A4用紙にキ
ャラクタパターンを300枚印字した。300枚目の印
字されたA4用紙を目視にて観察した。 A:全く問題なし B:若干のかすれが生じた C:殆ど吐出せず
【0087】評価5:耐光性 アトラス社フェードメーターCi35を用いて、上記の
カラーフィルタにキセノン光を50時間照射し、Gパタ
ーン部の変退色の大きさをCIEで決めたΔEとして算
出し、下記の基準で評価した。 A:ΔEが10以下 B:ΔEが10を越え20以下 C:ΔEが20より大
【0088】
【表4】
【0089】(比較例1〜6)実施例1〜8において、
Gインク中のピラゾロン染料をA9〜A14の染料に変
えた以外は全く同様にして比較例1〜6の液晶用カラー
フィルタを作成し、実施例1〜8と同じ評価を行なっ
た。評価結果を第4表に示した。
【0090】
【表5】
【0091】(実施例9〜16)ガラス基板上に富士ハ
ント(株)製の黒色顔料レジストCK−S171Bをス
ピンコート法により塗布し、露光、現像、熱処理により
厚さ1.0μmのブラックマトリクスを形成した。
【0092】ついで、インクジェットプリンタにより開
口部にR,G,Bの各インクを吐出し、次いで230
度、30分の熱処理により該インクを硬化させ液晶素子
用カラーフィルタを形成した。各インクの色材としては
以下のものを用い、また各々のインク組成は下記インク
処方2(G)及びインク処方2(R、B)に示した通り
である。
【0093】 Rインクの色材:C.l.Direct Red 80 Bインクの色材:C.l.Acid Blue 83 Gインクの色材:前記第2表に示したA1〜A8のピラ
ゾロン系染料と上記の構造式(IV)からなるフタロシ
アニン系染料
【0094】 インク処方2(G) 染料 ピラゾロン系染料 3.0wt% フタロシアニン系染料 2.7wt% 以下の重量組成からなるアクリル系共重合体 3.0wt% N−メチロールアクリルアミド 20部 N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート 10部 メタクリル酸メチル 25部 2−ヒドロキシエチルメタクリレート 40部 アクリル酸 5部 エチレングリコールモノブチルエーテル(b.p.170℃)36.0wt% エチルアルコール (b.p.78℃) 6.0wt% 水 49.3wt%
【0095】 インク処方2(R、B) 染 料 5.7wt% 以下の重量組成からなるアクリル系共重合体 3.0wt% N−メチロールアクリルアミド 20部 N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート 10部 メタクリル酸メチル 25部 2−ヒドロキシエチルメタクリレート 40部 アクリル酸 5部 エチレングリコールモノブチルエーテル(b.p.170℃)36.0wt% エチルアルコール (b.p.78℃) 6.0wt% 水 49.3wt%
【0096】評価方法 評価1:着色部の透明性 上記の各カラーフィルタを用いて液晶パネルを作成し、
Gパターン部の透明性を目視にて3段階にグループ分け
することにより評価した。 A:透明性良好 B:やや透明性が劣る C:A,Bのものと比較してよりくすんでいる
【0097】評価2:着色部の均一性 上記のカラーフィルタを顕微鏡にて観察した。 A:均一であるもの B:若干の白抜けが発生しているもの C:完全に白抜けしているもの
【0098】評価3:着色部の基板との密着性 上記のカラーフィルターを125℃ 85% 6時間の
条件でプレッシャークッカーテストを行い、顕微鏡にて
Gパターン部の様子を観察した。 A:全く問題なし B:しわ等が発生 C:完全に剥がれ
【0099】評価4:吐出安定性 上記のGインクをBJー10Vに装填し、A4用紙にキ
ャラクタパターンを300枚印字した。300枚目の印
字されたA4用紙を目視にて観察した。 A:全く問題なし B:若干のかすれが生じた C:殆ど吐出せず
【0100】評価5:耐光性 アトラス社フェードメーターCi35を用いて、上記の
カラーフィルタにキセノン光を50時間照射し、Gパタ
ーン部の変退色の大きさをCIEで定めたΔEとして算
出し、下記の基準で評価した。 A:ΔEが10以下 B:ΔEが10を超え20以下 C:ΔEが20より大
【0101】評価結果を第5表に示した。
【0102】
【表6】
【0103】(比較例7〜12)実施例9〜16におい
て、第2表に示したA1〜A8のピラゾロン系染料をA
9〜A14の化合物とした他は全く同一の条件で、比較
例7〜12のカラーフィルタを作成し、実施例と同じ評
価を行なった。評価結果を第6表に示した。
【0104】
【表7】
【0105】(実施例17〜24)上記第2表のピラゾ
ロン染料A1〜A8を用いて下記の処方3に従って調整
したGインクをキヤノン(株)製インクジェットプリン
タBJC−620に装填し、キヤノン(株)製OHPフ
ィルムCF−102にベタパターンを印字した。
【0106】 インク処方3 ピラゾロン系染料 5.0wt% エチレングリコール (b.p.197.9℃) 20.0wt% エチルアルコール (b.p.78℃) 4.0wt% 水 71.0wt%
【0107】評価方法 評価1:OHP適性 記録画像をOHPによりスクリーンに投影し、目視によ
り観察して判定し、記録部が明るく、記録画像の光学濃
度が高く、コントラストの高い、鮮明な見やすい投影画
像が得られるものをA、記録部の若干濃度が低く、暗く
観察されるものをB、記録部が明らかに暗く、光学濃度
が低く、精細性に欠けるものをCとした。
【0108】評価2:ベタ均一性 投影画像あるいは目視で明らかにビーディングが発生し
ており、ムラの目立つものをC、若干ビーディングが発
生しているものをB、全く発生せず、ムラのないものを
Aとした。ここでビーディングとは、インクがインク受
容層に定着する前の流動性を有しているときに、ドット
がインク受容層表面の面方向へ不規則に移動し、隣接す
るドットと新たなドットの集合体を形成して記録画像に
濃度ムラを生じる現象を言う。
【0109】評価3:画像保存性 画像の保存性は、それぞれの記録媒体に対して上記のプ
リンターを用いて記録した画像を35℃、90%RHの
環境下に7日間保管した後に、保存前の画像と比較評価
した。保存前の画像に比べ、インクの拡がり、滲み出
し、文字太りを発生し、画質が著しく劣っているものを
C、変化の認められないものをA、その中位のものをB
とした。
【0110】評価結果を第7表に示した。
【0111】
【表8】
【0112】(比較例13〜18)実施例17〜24に
おいて、第2表に示したA1〜A8のピラゾロン系染料
をA9〜A14の化合物とした他は全く同一の条件で、
OHPフィルムにベタパターンを印字した。
【0113】評価結果を第8表に示した。
【0114】
【表9】
【0115】
【発明の効果】本発明によれば、上記の染料をインク中
に含有させることにより、インクジェット方式でカラー
パネルを簡単に製造できる。即ち、本染料を含むインク
は、得られる画素の透明性、にじみ、基板との密着性、
さらにインクとしての吐出性のいずれも満足するもので
ある。また、カラーフィルタ以外の用途としてもオフィ
ス用、産業用プリンタのインクとして好適に用いること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様にかかるカラーフィルタの
製造方法の工程図である。
【図2】インクジェット法を用いたカラーフィルタの画
素を形成する方法の概略説明図である。
【図3】インクジェット法を用いたカラーフィルタの画
素が形成される際の過渡現象の説明図である。
【図4】本発明の他の実施態様にかかるカラーフィルタ
の製造方法の工程図である。
【図5】本発明の更に他の実施態様にかかるカラーフィ
ルタの製造方法の工程図である。
【図6】本発明の一実施態様にかかる液晶パネルの概略
断面図である。
【図7】本発明の他の実施態様にかかる液晶パネルの概
略断面図である。
【図8】本発明の更に他の実施態様にかかる液晶パネル
の概略断面図である。
【図9】本発明の一実施態様にかかるコンピュータの概
略斜視図である。
【符号の説明】
1 光透過性基板 2 ブラックマトリクス 3 インク受容層 4 インクジェット記録ヘッド 6 保護層 9 カラーフィルタ 11 着色画素 21 CPU 22 ヘッド駆動回路 23 プログラムメモリ 24 インク 41 フォトマスク 42 インク受容層3の選択的にインク吸収性の低い部
分 43 開口部 51 赤インク 52 グリーンインク 53 ブルーインク 54 インク受容層の着色部 55 光透過部 61 対向基板 62 液晶組成物 63 画素電極 64 共通電極 65、66 配向膜 67 偏向板 68 バックライトの光 91 コンピュータ 92 画像表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G09F 9/30 349 G09F 9/30 349A // C09B 29/50 C09B 29/50 (72)発明者 中澤 広一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 山下 佳久 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 (72)発明者 横山 真由美 神奈川県横浜市港北区富士塚2−14−15

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I)で示されるピラゾロン
    染料を含むことを特徴とするインクジェット記録に用い
    られるインク。 【外1】 (上記式(I)中R1、R2は各々独立に水素原子、OH
    基、ハロゲン原子、炭素数1〜5の直鎖状もしくは分岐
    鎖状のアルキル基、ニトロ基、CF3基、SO3(M1)
    基(M1は1価アルカリ金属あるいはNH4 +を表す)を
    示す。R3、R4は双方ともSO3(M2)基(M2は1
    価アルカリ金属あるいはNH4 +を表す)を示す。)
  2. 【請求項2】 該ピラゾロン染料が、前記一般式(I)
    においてR1及びR2の少なくとも一方がニトロ基である
    請求項1記載のインク。
  3. 【請求項3】 該ピラゾロン染料が、前記一般式(I)
    においてR1及びR2のうち少なくとも一方がCF3基で
    ある請求項1記載のインク。
  4. 【請求項4】 該ピラゾロン染料が、前記一般式(I)
    において、R1がCF3基であってR2が水素原子である
    請求項3記載のインク。
  5. 【請求項5】 フタロシアニン染料を更に含む請求項1
    〜4の何れかに記載のインク。
  6. 【請求項6】 該フタロシアニン染料が、下記一般式
    (II)で示される構造を有する請求項5記載のイン
    ク。 【外2】 (上記式(II)中、Pcはフタロシアニン骨格を示
    し、(M3)はCu、ZnまたはNiを示し、R5及び
    6は水素原子、SO3(M5)、置換もしくは未置換の
    アミド基、または置換もしくは未置換のアルキル基を示
    す。R7及びR8は置換もしくは未置換のアルキル基、R
    9は−CONHR10、−COOHもしくは−COO(M
    6)を示し、R10は水素原子または置換もしくは未置換
    のアルキル基を示す。またnは0、1または2を示す。
    M4,M5及びM6は各々一価のアルカリ金属またはN
    4 +を示す。)
  7. 【請求項7】 該染料の濃度がインク全重量を基準とし
    て0.1−15重量%である請求項1〜6の何れかに記
    載のインク。
  8. 【請求項8】 沸点150〜250℃の溶媒をインク全
    重量を基準として5〜50重量%含む請求項1〜7の何
    れかに記載のインク。
  9. 【請求項9】 硬化性樹脂を更に含む請求項1〜8記載
    のインク。
  10. 【請求項10】 該硬化性樹脂が光及び熱の少なくとも
    一方の印加によって硬化するものである請求項9記載の
    インク。
  11. 【請求項11】 光透過性基板、及び該基板上に着色画
    素を備えているカラーフィルタにおいて、該着色画素が
    下記一般式(I)で示されるピラゾロン染料を含むこと
    を特徴とするカラーフィルタ。 【外3】 (R1、R2は各々独立に水素原子、OH基、ハロゲン原
    子、炭素数1〜5の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル
    基、ニトロ基、CF3基、SO3(M1)基(M1は1価
    アルカリ金属あるいはNH4 +を表す)を示す。R3、R4
    は双方ともSO3(M2)基(M2は1価アルカリ金属
    あるいはNH4 +を表す)を示す。)
  12. 【請求項12】 光透過性基板、及び該基板上に複数個
    の着色画素を備えているカラーフィルタにおいて、該着
    色画素の少なくとも1つが下記一般式(I)で示される
    ピラゾロン染料を含んでいることを特徴とするカラーフ
    ィルタ。 【外4】 (R1、R2は各々独立に水素原子、OH基、ハロゲン原
    子、炭素数1〜5の直鎖状もしくは分岐鎖状のアルキル
    基、ニトロ基、CF3基、SO3(M1)基(M1は1価
    アルカリ金属あるいはNH4 +を表す)を示す。R3、R4
    は双方ともSO3(M2)基(M2は1価アルカリ金属
    あるいはNH4 +を表す)を示す。)
  13. 【請求項13】 該基板が表面に樹脂層を具備し、該樹
    脂層が該着色画素を構成している請求項11または12
    に記載のカラーフィルタ。
  14. 【請求項14】 該複数の着色画素は互いに離間してお
    り、且つ各々の着色画素の間に遮光層を有する請求項1
    2記載のカラーフィルタ。
  15. 【請求項15】 該遮光層の表面が非着色性である請求
    項14記載のカラーフィルタ。
  16. 【請求項16】 該複数の着色画素が互いに離間してお
    り、該着色画素の間に遮光層及び該遮光層上に樹脂層を
    有し、該樹脂層の表面が非着色性である請求項12記載
    のカラーフィルタ。
  17. 【請求項17】 該ピラゾロン染料が、前記一般式
    (I)において、R1及びR2の少なくとも1つがニトロ
    基のものである請求項11または12記載のカラーフィ
    ルタ。
  18. 【請求項18】 該ピラゾロン染料が、前記一般式
    (I)においてR1及びR2のうちの少なくとも1つがC
    3基のものである請求項11または12記載のカラー
    フィルタ。
  19. 【請求項19】 該ピラゾロン染料が、前記一般式
    (I)において、R1がCF3基、R2が水素原子である
    請求項11または12に記載のカラーフィルタ。
  20. 【請求項20】 該ピラゾロン染料を含む着色画素がフ
    タロシアニン染料を更に含む請求項11または12に記
    載のカラーフィルタ。
  21. 【請求項21】 該フタロシアニン染料が、下記一般式
    (II)で示される構造を有する請求項16記載のカラ
    ーフィルタ。(一般式(II)) 【外5】 (上記式(II)中、Pcはフタロシアニン骨格を示
    し、(M3)はCu、ZnまたはNiを示しR5及びR6
    は水素原子、SO3(M5)、置換もしくは未置換のア
    ミド基、または置換もしくは未置換のアルキル基を示
    す。R7及びR8は置換もしくは未置換のアルキル基、R
    9は−CONHR10、−COOHもしくは−COO(M
    6)を示し、R10は水素原子または置換もしくは未置換
    のアルキル基を示す。またnは0、1または2を示す。
    M4、M5及びM6は各々一価のアルカリ金属またはN
    4 +を示す。)
  22. 【請求項22】 請求項11〜21の何れかに記載のカ
    ラーフィルタ及び該カラーフィルタに対向配置されてい
    るパネル基板を有し、該カラーフィルタと該パネル基板
    の間に液晶化合物は封入されていることを特徴とする液
    晶パネル。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載の液晶パネルを画像
    表示部として有することを特徴とするコンピュータ。
  24. 【請求項24】 光透過性基板上に着色画素を具備して
    いるカラーフィルタの製造方法において、請求項1〜1
    0の何れかに記載のインクをインクジェット法を用いて
    光透過性基板に向けて吐出させ、該基板上の所定の位置
    に付着させて該着色画素を形成する工程を有することを
    特徴とするカラーフィルタの製造方法。
  25. 【請求項25】 光透過性基板上に複数の着色画素を具
    備しているカラーフィルタの製造方法において、請求項
    1〜10の何れかに記載のインクジェット法を用いて該
    光透過性基板に向けて吐出させ、該基板上の所定の位置
    に付着させて該着色画素の少なくとも1つを形成する工
    程を有することを特徴とするカラーフィルタの製造方
    法。
  26. 【請求項26】 該光透過性基板が表面に硬化性の樹脂
    層を有している請求項24または25記載のカラーフィ
    ルタの製造方法。
  27. 【請求項27】 該樹脂層を形成する材料が少なくとも
    水溶性アクリルモノマー単位を含むポリマーである請求
    項26記載のカラーフィルタの製造方法。
  28. 【請求項28】 該樹脂層を形成する材料が少なくとも
    セルロース系水溶性ポリマーを含む請求項26記載のカ
    ラーフィルタの製造方法。
  29. 【請求項29】 該樹脂層にインクを付着せしめた後に
    該樹脂層を硬化させる工程を有する請求項26記載のカ
    ラーフィルタの製造方方法。
  30. 【請求項30】 該光透過性基板が該複数の画素を互い
    に隔てる遮光層を有する請求項25記載のカラーフィル
    タの製造方法。
  31. 【請求項31】 該遮光層の表面が非着色性である請求
    項30記載のカラーフィルタの製造方法。
  32. 【請求項32】 該光透過性基板が、表面に形成される
    該複数の画素を互いに隔てる遮光層と、該遮光層上に樹
    脂層を有し、該遮光層上の該樹脂層の表面は非着色性で
    ある請求項25記載のカラーフィルタの製造方法。
  33. 【請求項33】 該遮光層の間に表面が着色性の樹脂層
    を有する請求項30〜32の何れかに記載のカラーフィ
    ルタの製造方法。
  34. 【請求項34】 光透過性基板上に着色画素を具備して
    いるカラーフィルタの製造方法において、請求項9また
    は10のインクをインクジェット法を用いて光透過性基
    板に向けて吐出させ、該基板上の所定の位置に付着さ
    せ、次いで該インク中の硬化性樹脂を硬化せしめて着色
    画素を形成する工程を有することを特徴とするカラーフ
    ィルタの製造方法。
  35. 【請求項35】 該着色画素を被覆する様に硬化性樹脂
    層を形成し、該硬化性樹脂層を硬化せしめる工程を更に
    有する請求項24、25または34記載のカラーフィル
    タの製造方法。
  36. 【請求項36】 該硬化性樹脂層が、光エネルギー及び
    熱エネルギーの少なくとも一方のエネルギーの印加によ
    って硬化するものである請求項35記載のカラーフィル
    タの製造方法。
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