JPH11342663A - 浸透印の製造方法及びその方法により製造される浸透印 - Google Patents

浸透印の製造方法及びその方法により製造される浸透印

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JPH11342663A
JPH11342663A JP11079981A JP7998199A JPH11342663A JP H11342663 A JPH11342663 A JP H11342663A JP 11079981 A JP11079981 A JP 11079981A JP 7998199 A JP7998199 A JP 7998199A JP H11342663 A JPH11342663 A JP H11342663A
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JP
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ink
porous structure
continuous porous
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occlusion body
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JP11079981A
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Koichi Hirano
功一 平野
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Mitsubishi Pencil Co Ltd
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Publication date
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41KSTAMPS; STAMPING OR NUMBERING APPARATUS OR DEVICES
    • B41K1/00Portable hand-operated devices without means for supporting or locating the articles to be stamped, i.e. hand stamps; Inking devices or other accessories therefor
    • B41K1/36Details
    • B41K1/38Inking devices; Stamping surfaces
    • B41K1/50Stamping surfaces impregnated with ink, or made of material leaving a mark after stamping contact
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
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    • B41K1/00Portable hand-operated devices without means for supporting or locating the articles to be stamped, i.e. hand stamps; Inking devices or other accessories therefor
    • B41K1/36Details
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    • B41K1/46Inking devices; Stamping surfaces for multicolour stamping

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  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一度の捺印で複数種のインキからなる印影を
作成することが可能であると共に、境界による切れ目が
無く所望の塗り分けによる複数種のインキからなる印影
を形成することが可能な浸透印の製造方法及びその方法
により製造される浸透印を提供する。 【解決手段】 連続多孔構造を有する印材にインキを充
填することにより、繰り返し捺印することを可能とした
浸透印の製造方法において、異なる機能を有する2種以
上のインキを含浸させた連続多孔構造を有する吸蔵体を
連続多孔構造を有する印材に備えることにより2種以上
のインキを印材2へ浸透させる際に異なる機能を有する
2種以上のインキの混入を抑制もしくは阻止するような
物理的障壁及び/又は隔離の手段を講じた吸蔵体1を用
いることを特徴とする浸透印の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繰り返し捺印する
ことを可能とした浸透印の製造方法及びその方法により
製造される浸透印に関する。
【0002】
【従来の技術】従来において、浸透印へのインキの充填
は、印材のドブ漬けや印材の背面からインキを滴下する
等の方法が知られており、その中の一つとして、インキ
を含浸させた吸蔵体を連続多孔構造を有する印材に当接
させることにより印材へインキを浸透させる製造方法が
知られている。しかしながら、このような方法でインキ
を浸透印に充填させると、一つの印材に一種類のインキ
しか充填できず、複数色のスタンプや機能の異なるイン
キを一つの印材に充填したスタンプを製造することがで
きないという課題を有している。このような課題を解決
するために、これまでにも一種類のインキを充填した印
材を一つのホルダーに複数個組み合わせることにより、
一回の捺印で複数色の印影が出来るというスタンプや、
複数色のインキを一つの吸蔵体に充填し、その吸蔵体を
印材に当接させてインキの充填を行うことにより、一回
の捺印で複数色の印影が得られるスタンプが知られてい
る。しかしながら、前述したような手段によれば、スタ
ンプの構造上複数ある印材の繋ぎ目が残ってしまうため
に一体感に欠け、更に連続した図柄の途中に複数ある印
材の繋ぎ目がくると印影に繋ぎ目ができてしまうという
課題や、所望の塗り分けでの充填が困難であるという課
題を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
課題に鑑みなされたものであり、一度の捺印で複数種の
インキからなる印影を作成することが可能であると共
に、境界による切れ目が無く所望の塗り分けによる複数
種のインキからなる印影を形成することが可能な浸透印
の製造方法及びその方法により製造される浸透印を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、インキの混入
を妨げるために物理的障壁及び/又は隔離の手段を講じ
た吸蔵体を用いることにより、上記目的の浸透印が得ら
れることを見い出し、本発明を完成するに至ったのであ
る。
【0005】即ち、請求項1の発明は、連続多孔構造を
有する印材にインキを充填することにより、繰り返し捺
印することを可能とした浸透印の製造方法において、異
なる機能を有する2種以上のインキを含浸させた連続多
孔構造を有する吸蔵体を連続多孔構造を有する印材に備
えることにより2種以上のインキを印材へ浸透させる際
に異なる機能を有する2種以上のインキの混入を抑制も
しくは阻止するような物理的障壁及び/又は隔離の手段
を講じた吸蔵体を用いることを特徴とする浸透印の製造
方法、である。
【0006】請求項2の発明は、前記連続多孔構造を有
する吸蔵体が分断されていることを特徴とする請求項1
に記載の浸透印の製造方法、である。
【0007】請求項3の発明は、前記分断された各々の
吸蔵体を隣接した吸蔵体から0.5mm以上離している
ことを特徴とする請求項2に記載の浸透印の製造方法、
である。
【0008】請求項4の発明は、前記連続多孔構造を有
する吸蔵体にスリットを設けていることを特徴とする請
求項1に記載の浸透印の製造方法、である。
【0009】請求項5の発明は、前記連続多孔構造を有
する吸蔵体に凹部を設けていることを特徴とする請求項
1に記載の浸透印の製造方法、である。
【0010】請求項6の発明は、前記連続多孔構造を有
する吸蔵体に充填剤を配置していることを特徴とする請
求項1に記載の浸透印の製造方法、である。
【0011】請求項7の発明は、前記連続多孔構造を有
する吸蔵体のインキ保持力を前記連続多孔構造を有する
印材よりも弱く設定されていることを特徴とする請求項
1〜6の何れか一つに記載の浸透印の製造方法、であ
る。
【0012】請求項8の発明は、インキの充填を印材の
捺印面の反対側から行うことを特徴とする請求項1〜7
の何れか一つに記載の浸透印の製造方法、である。
【0013】請求項9の発明は、請求項1〜8の何れか
一つに記載の製造方法により得られる浸透印、である。
【0014】請求項10の発明は、連続多孔構造を有す
る印材にインキを充填することにより、繰り返し捺印す
ることを可能とした浸透印において、前記印材に異なる
機能を有する2種以上のインキの混入を抑制もしくは阻
止するような物理的障壁及び/又は隔離の手段を講じた
吸蔵体を備えることを特徴とする浸透印、である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を詳細
に説明する。本発明の浸透印の製造方法は、連続多孔構
造を有する印材にインキを充填することにより、繰り返
し捺印することを可能とした浸透印の製造方法におい
て、異なる機能を有する2種以上のインキを含浸させた
連続多孔構造を有する吸蔵体を連続多孔構造を有する印
材に備えることにより2種以上のインキを印材へ浸透さ
せる際に異なる機能を有する2種以上のインキの混入を
抑制もしくは阻止するような物理的障壁及び/又は隔離
の手段を講じた吸蔵体を用いることを特徴とする。
【0016】本発明は、上記記載の製造方法により得ら
れる浸透印、である。
【0017】本発明の浸透印は、連続多孔構造を有する
印材にインキを充填することにより、繰り返し捺印する
ことを可能とした浸透印において、前記印材に異なる機
能を有する2種以上のインキの混入を抑制もしくは阻止
するような物理的障壁及び/又は隔離の手段を講じた吸
蔵体を備えることを特徴とする。
【0018】本発明において、異なる機能を有する2種
以上のインキの混入を抑制もしくは阻止するような物理
的障壁及び/又は隔離の手段を講じた吸蔵体における、
隔離の手段としては、例えば該吸蔵体を分断する、スリ
ットを設ける、凹部を設ける等が挙げられる。また、物
理的障壁としては、インキの流動を妨げるために用いら
れるものであり、例えば充填剤等を用いて該障壁とすれ
ばよい。従って、本発明においては、このような物理的
障壁及び/又は隔離の手段を講じた吸蔵体を用いればよ
い。
【0019】本発明において、異なる機能を有する2種
以上のインキを含浸させた連続多孔構造を有する吸蔵体
を連続多孔構造を有する印材に備える方法としては、例
えば当接、圧接等が挙げられる。
【0020】本発明で用いられる、連続多孔構造を有す
る印材及び連続多孔構造を有する吸蔵体としては、互い
に100%に満たない同充填率のインキ量を充填した吸蔵
体と印材を例えば当接させ充分な時間をおいた後に各々
の間のインキ移動量を調査したとき、吸蔵体側に充填し
たインキの一部が印材側に移動するような材質を選定、
即ち、該吸蔵体のインキ保持力を該印材のそれよりも弱
く設定することができるものであれば特に限定されず、
この分野において通常用いられるものであれば何れも使
用可能である。このように上記吸蔵体のインキ保持力を
上記印材のそれよりも弱く設定することにより、印材が
吸蔵体に充填されているインキを吸い込むように働くの
で、印材へのインキの供給をより早く行うことができ
る。
【0021】上記印材に使用される材質としては、例え
ば気孔率30〜80%、スプリング硬度5〜65のスポンジゴ
ムが挙げられ、具体的にはアクリルゴム、ブチルゴム、
アクリロニトリル−ブタジエンゴム、エチレン−プロピ
レンゴム、エチレン−ブチレンゴム、塩化ビニルゴム、
EPDM(エチレン−プロピレン−ジエン共重合体)、
ポリエチレン等が挙げられる。
【0022】上記吸蔵体に使用される材質としては、例
えばスポンジゴム、プラスチック、セラミック、金属焼
結体等を用いることが可能であり、また、気孔率が30〜
95%のものから選択される。吸蔵体に使用される材質の
具体例としては、例えばアクリルゴム、ブチルゴム、ア
クリロニトリル−ブタジエンゴム、エチレン−プロピレ
ンゴム、エチレン−ブチレンゴム、塩化ビニルゴム、E
PDM(エチレン−プロピレン−ジエン共重合体)、P
VF(ポリビニルホルマール)等が挙げられる。
【0023】本発明で用いられる異なる機能を有するイ
ンキとしては、色、性質等が異なるものが用いられる。
該インキは、色材として顔料及び染料のどちらでも、或
いは両者を組み合わせても使用可能であるが、製造され
た浸透印に充填された複数種のインキ同士の混色を長期
的に抑制する場合には、顔料を主成分とするのが好まし
く、染料は補色として加える程度がよい。但し、混色の
抑制効果に重点を置かない場合には、染料を単独で用い
る事も可能である。また、顔料及び染料は、筆記具に通
常使用される顔料や染料を使用することが可能である。
【0024】顔料としては、例えば酸化チタン、カーボ
ンブラック、フタロシアニン系、アゾ系、アントラキノ
ン系、キナクリドン系等の無機顔料や有機顔料をそのま
ま用いても良いし、或いは、前記顔料を樹脂や界面活性
剤等で表面改質した加工顔料を使用しても良い。
【0025】染料は、例えば塩基性染料、酸性染料、直
接染料等はもちろん、可溶化やマイクロカプセル化等を
したものでも使用可能である。該染料の具体例として
は、例えばオリエント化学工業(株)製の「バリファスト
ブラック#1802」、「バリファストブラック#18
05」、「バリファストブラック#3820」、「バリ
ファストバイオレット#1701」、「バリファストイ
エローAUM」、「バリファストイエロー#3104」
等、保土ケ谷化学工業(株)製の「スピロンバイオレット
C−RH」、「スピロンブラックCMHspecia
l」、「スピロンイエローC−GNH」、「スピロンオ
レンジGRH」、「スピロンレッドBEH」等、オーラ
ミン、ローダミン等が挙げられる。
【0026】色材のインキへの添加量は、特に制限はな
く、インキの溶解度や分散力に応じた量、または所望の
色相や濃度に適した量であれば良い。しかしながら、こ
の量は印影濃度及びインキ吐出量に深く関係し、添加量
が多すぎると印影濃度は高くなるが、吐出量が少なくな
って浸透印の寿命が短くなる。逆に、添加量が少ないと
捺印寿命が長くなるが、印影の発色が良くない。該イン
キへの添加量としては、インキ総量に対して通常3〜20
重量%の範囲から適宜選択される。
【0027】インキを調製する際にはビヒクルが通常用
いられる。該ビヒクルとしては、1種の分散樹脂と、1
種もしくは2種以上の溶剤によって構成されるものが挙
げられる。
【0028】分散樹脂としては、例えばポリビニルブチ
ラール樹脂、エチルセルロース樹脂等が挙げられる。
【0029】溶剤としては、例えばオクチレングリコー
ル等のグリコール類、例えばポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコー
ル類、例えばジエチレングリコールモノブチルエーテル
等のグリコールエーテル類、例えばエチレングリコール
モノリシノレート、プロピレングリコールモノリシノレ
ート等の脂肪酸エステル類、ヒマシ油脂肪酸メチルエス
テル、オレイン酸ポリオキシエチレングリコール・モノ
エーテル、ポリオキシプロピレングリコール・モノエー
テル等が挙げられる。
【0030】本発明において、上記ビヒクルを構成する
溶剤は、気温における揮発性の観点から、0.1mmHg/25
℃以下の蒸気圧を有するのが好ましく、これにより良好
な捺印性能を発揮する。また、上記ビヒクルと上記イン
キとを含んでなる本発明で用いられるインキの粘度は、
通常5〜3000mPa・s、好ましくは30〜2500mPa・sの範囲内
であるのが以下の理由により望ましい。即ち、上記範囲
内の粘度を有する前記インキは、印字体の保持性能、イ
ンキの非混合性で良好な結果を示す。上記範囲より低い
場合には、インキ充填時間は速いが、捺印時のインキ吐
出量も多く、また印影の滲みも大きくなり、鮮明な印影
が得られない。また、上記範囲より高い場合には、イン
キ充填が難しくなると共に、連続捺印時のインキ追従性
が悪くなり、しかも捺印時にタックが大きくなり、イン
キの糸引き現象が発生する。
【0031】本発明で用いられるインキには、必要に応
じて上記インキの性質を損なわない範囲で上記以外の成
分を添加しても良い。添加可能な成分としては、例えば
樹脂、界面活性剤、防腐剤、分散助剤等が挙げられる。
【0032】本発明の浸透印は、異なる機能を有する2
種以上のインキの混入を抑制もしくは阻止するような物
理的障壁及び/又は隔離の手段を講じた吸蔵体を用いる
ことが特徴である。それにより、一度の捺印で複数種の
インキからなる印影を作成することができ、且つ複数種
のインキからなる印影には境界の切れ目がなく、自然な
捺印であり、しかもその複数種のインキの充填領域は予
め所望された領域に忠実である、という点に顕著な効果
を奏するものである。
【0033】本発明の浸透印は、印材の所望の領域に異
なる機能を有する2種以上のインキを含浸し、且つ該印
材は1つの部材で構成されている。また、印材に前記2
種以上のインキを充填する吸蔵体は、該2種以上のイン
キの混入を抑制もしくは阻止するような物理的障壁及び
/又は隔離の手段を講じ、インキを印材に充填する所望
の領域と相似形に分割、もしくは前記相似形を更に分割
することにより、該吸蔵体を用いた本発明の浸透印は、
上記したように一度の捺印で複数種のインキからなる印
影を作成することができ、且つ複数種のインキからなる
印影には境界の切れ目がなく、自然な捺印である。ここ
で、単に異なる機能を有する2種以上のインキを印材に
充填することは容易であるが、印材の所望の領域に該2
種以上のインキを充填することは困難である。そこで、
本発明では、吸蔵体に異なる機能を有する2種以上のイ
ンキの混入を抑制もしくは阻止するような物理的障壁及
び/又は隔離の手段を講じることにより、従来より行わ
れていた吸蔵体の印材と接触する面の背面側からのイン
キの滴下や、吸蔵体が分断されている場合には、どぶ漬
けされた各吸蔵体を印材の背面(捺印面の反対側)より
接触させることにより、印材の所望の領域にインキを充
填することができる。また、従来の浸透印では、吸蔵体
の孔を、印材のそれよりも孔径の大きいものを用いる。
これは、吸蔵体におけるインキの保持力の差を使って吸
蔵体から印材へのインキの移動をスムーズにするためで
ある。しかしながら、吸蔵体内では、2種以上のインキ
が混ざりやすい傾向にある。そこで、本発明のように吸
蔵体に異なる機能を有する2種以上のインキの混入を抑
制もしくは阻止するような物理的障壁及び/又は隔離の
手段を講じることが有効となる。更に、浸透印の製造工
程において、使用される吸蔵体は、印材への接触による
インキの充填作業と、吸蔵体へのインキの補充が繰り返
されることとなる。つまり、インキの印材への充填作業
と、自身へのインキの補充を繰り返し同一の吸蔵体を用
いて行う際、異なる機能を有する2種以上のインキの混
入は、インキの流動が激しい充填時が最もよくおこる。
一旦充填したインキは大きく流動しないため、互いが混
ざりあう速度は非常に緩やかであり、一度だけの充填の
場合には問題とならないが、充填を繰り返し行うことに
より、徐々にではあるが問題となる。しかしながら、本
発明によれば、吸蔵体に異なる機能を有する2種以上の
インキの混入を抑制もしくは阻止するような物理的障壁
及び/又は隔離の手段を講じているため、効率良く印材
への2種以上のインキの充填を繰り返し行うことができ
る。
【0034】以下、本発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。図1は、本発明の浸透印の製造方法
に使用される充填用部材の一実施例を示す分解斜視図で
ある。吸蔵体11は、11a〜11cに分断されており
(分断部分13)、これを印材12に当接させることに
より、印材12内へインキを充填する。ここでは分断さ
れた各々の吸蔵体11a〜11cには異なった種類のイ
ンキ14a〜14cが含浸されている。そのため、複数
種のインキ同士が混ざり合うことがなく、且つ吸蔵体1
1a〜11cの形状を所望の形状にすることにより、印
材12内へ充填するインキの配置を細かくコントロール
することができる。尚、吸蔵体へのインキの充填は、含
浸等により行えば良い。
【0035】図2は、本発明に係る浸透印の製造方法の
第一実施形態を示す縦断面図である。図2に示すよう
に、吸蔵体1は、1a〜1cに分断されており(分断部
分4a,4b)、この吸蔵体1を印材2に捺印面3の背
面側より当接させることにより、印材2内へインキを充
填する。ここでは分断された各々の吸蔵体1a〜1cに
は異なった種類のインキ5a〜5cが含浸されている。
そのため、複数種のインキ同士が混ざり合うことがな
く、且つ吸蔵体1a〜1cの形状を所望の形状にするこ
とにより、印材2内へ充填するインキの配置を精度良く
コントロールすることができる。また、この時に、吸蔵
体は印材の捺印面と反対側、つまり背面側より当接され
ているが、その理由は以下の通りである。通常、スタン
プの印面である表面側(捺印面)は印影を得るため、印
影を得る部分に選択的にインキを適用させるために凹凸
を設けたり、インキの滲出部と非滲出部を設けたりす
る。そのため、表面側から吸蔵体を当接させてインキの
充填を行おうとすると、印面の凹部やインキの非滲出部
からはインキの充填ができない場合が出てくる。その対
策としては、凹部に対応した凸部を吸蔵体に設ける等の
手段があるが、形状が複雑になり、コスト高や生産性の
低下をまねく。よって、特に精密な配色を行う場合以外
は、インキの充填は印材の捺印面の反対側、即ち、背面
側からの充填が望ましい。
【0036】本発明に係る、分断された各々の吸蔵体を
隣接した吸蔵体から離している間隔(分断部分4a,4
b)としては、吸蔵体内の複数種のインキ同士が混ざり
合うことがなく、印材内へ充填するインキの配置を細か
くコントロールすることができる間隔であれば特に限定
されないが、通常0.5mm以上、好ましくは0.5〜2.0mmの
範囲から適宜選択される。
【0037】図3は、本発明に係る浸透印の製造方法の
第二実施形態を示す縦断面図である。吸蔵体21は、2
1a〜21cに分断されており(分断部分25a,25
b)、この吸蔵体21を印材22に捺印面26の背面側
より当接させることにより、印材22内へインキを充填
する。ここでは分断された各々の吸蔵体21a〜21c
には異なった種類のインキ24a〜24cが含浸されて
いる。そのため、複数種のインキ同士が混ざり合うこと
がなく、且つ吸蔵体21a〜21cの形状を所望の形状
にすることにより、印材22内へ充填するインキの配置
を精度良くコントロールすることができる。また、これ
ら吸蔵体21a〜21cは印材22と接する面とは背面
側から重り23により印材22へ圧接されている。よっ
て、吸蔵体21a〜21cは、重り23により印材22
へ圧接されることから、前記吸蔵体21a〜21cと印
材22の密着性が保たれ、理想的な接触面積が得られる
ため、スムーズな充填が可能となる。
【0038】重りとしては特に限定されないが、この分
野において通常重りとして用いられるものであれば何れ
も使用可能である。また、重りの材質も特に材質の指定
はなく、例えばプラスチック、金属等が使用可能であ
り、用いるインキによって膨潤、クラック、錆び等のダ
メージを受けない材質から選定すれば良い。更に、使用
する重りは、通常は吸蔵体を保持するホルダ機能を兼ね
るか、或いはそれに着脱もしくは積載可能な形状とする
ので、形態に応じて強度、耐久性、加工性等を考慮して
選択すれば良い。尚、図3では、吸蔵体21a〜21c
は重り23により印材22へ圧接されているが、該重り
を板材等に代え、別の加圧手段により吸蔵体と印材とを
圧接することも可能である。
【0039】図4は、本発明に係る浸透印の製造方法の
第三実施形態を示す縦断面図である。吸蔵体31は、3
1a〜31cに分断されており(分断部分37a,37
b)、この吸蔵体31を印材32に捺印面36の背面側
より当接させることにより、印材32内へインキを充填
する。ここでは分断された各々の吸蔵体31a〜31c
には異なった種類のインキ35a〜35cが含浸されて
いる。そのため、複数種のインキ同士が混ざり合うこと
がなく、且つ吸蔵体31a〜31cの形状を所望の形状
にすることにより、印材32内へ充填するインキの配置
を精度良くコントロールすることができる。他の実施形
態の吸蔵体は、印材32へ当接する前工程でインキの含
浸を行うが、この実施形態では、印材32へ当接された
吸蔵体31a〜31cへインキ充填口34a〜34cよ
りインキを夫々供給し、吸蔵体31a〜31cを通して
印材32へインキ充填を行う。
【0040】図5は、本発明に係る浸透印の製造方法の
第四実施形態に使用される吸蔵体であって、(a)は、
該吸蔵体の平面図、及び(b)は、該吸蔵体のA1−A2
矢示縦断面図である。製造時の使用方法は他の実施形態
に準じる。吸蔵体41にはスリット45a〜45dが入
っており、そのスリットは、吸蔵体41の内部に大きさ
の異なる長円形のスリット45a及び45cと、中心部
近傍までのくさび状のスリット45b及び45dであ
る。ここではスリットが入った吸蔵体41には異なった
種類のインキが2〜4種類含浸可能である(インキ44
a〜44d)。これら複数種のインキは、吸蔵体41に
スリット45a〜45dが入っているため、複数種のイ
ンキ同士が混ざり合うことがなく、図2に示す吸蔵体1
のように分断されたものを用いた場合と同様な効果が得
られ、複数種のインキ同士の混色の抑制効果があり、且
つ吸蔵体41のスリット形状を所望の形状にすることに
より、印材内へ充填するインキの配置を細かくコントロ
ールすることができるようにしたものであり、しかも、
吸蔵体自体は1部品のため位置決めやハンドリングに優
れる。
【0041】スリットの幅としては、複数種のインキ同
士が混ざり合うことがなく、印材内へ充填するインキの
配置を細かくコントロールすることができる幅であれば
特に限定されないが、通常0.5mm以上、好ましくは0.5〜
2.0mmの範囲から適宜選択される。
【0042】図6は、本発明に係る浸透印の製造方法の
第四実施形態を示す縦断面図であり、図5に示すスリッ
ト45a〜45dが入っている吸蔵体41を用いてい
る。吸蔵体41を印材42に捺印面46の背面側より当
接させることにより、印材42内へインキを充填する。
上記したように、吸蔵体41に含浸されている複数種の
インキは、吸蔵体41にはスリット45a〜45dが入
っているため、複数種のインキ同士が混ざり合うことが
なく、そのため、図2に示す吸蔵体1のように分断され
たものを用いた場合と同様な効果が得られ、複数種のイ
ンキ同士の混色の抑制効果があり、且つ吸蔵体41のス
リット形状を所望の形状にすることにより、印材内へ充
填するインキの配置を細かくコントロールすることがで
き、しかも、吸蔵体自体は1部品のため位置決めやハン
ドリングに優れる。
【0043】図7は、本発明に係る浸透印の製造方法の
第五実施形態及び第六実施形態に使用される吸蔵体であ
って、(a)は、該吸蔵体の平面図、及び(b)は、該
吸蔵体のB1−B2矢示縦断面図であり、吸蔵体51には
溝加工により凹部56a及び56bが設けられている。
使用方法、効果等は図5に示す吸蔵体と同様である。
【0044】凹部の大きさは特に限定されないが、凹部
の幅としては、複数種のインキ同士が混ざり合うことが
なく、印材内へ充填するインキの配置を細かくコントロ
ールすることができる幅であれば特に限定されないが、
通常0.5mm以上、好ましくは0.5〜2.0mmの範囲から適宜
選択される。また、深さとしては、できる限りつなぎ部
の厚さが小さければ良く、つなぎ部の寸法が通常0.5mm
以上、好ましくは0.5〜3.0mmのつなぎ部が確保できる範
囲から適宜選択される。
【0045】図8及び図9は、本発明に係る浸透印の製
造方法の第五実施形態及び第六実施形態を示す縦断面図
であり、図7に示す凹部56a及び56bが設けられて
いる吸蔵体51を用いている。図8に示される浸透印
は、吸蔵体51の凹部が設けられている面55とは背面
側より、印材52の捺印面54の背面側に当接させるこ
とにより、印材52内へインキを充填する。吸蔵体51
には凹部56a及び56bが設けられており、吸蔵体5
1には異なった種類のインキが2〜3種類含浸可能であ
る。図9に示される浸透印は、吸蔵体51の凹部が設け
られている面55より印材52に当接させることによ
り、印材52内へインキを充填する。吸蔵体51には凹
部56a及び56bが設けられており、吸蔵体51には
異なった種類のインキが2〜3種類含浸可能である。図
8及び図9に示す実施形態の効果等は図6に示す実施形
態のそれと同様である。
【0046】図10は、本発明によるインキ充填時の模
式図を縦断面図に示したものであり、図11は、複数種
のインキが充填された印材を縦断面図に示したものであ
る。吸蔵体61a〜61cに含浸している複数種のイン
キ65a〜65cは、印材62と前記吸蔵体61a〜6
1cが当接されている部分より前記印材62に充填され
ていく。この際、インキ65a〜65cは夫々同時に充
填する必要がある。これは、同時に夫々のインキを充填
することにより、印材内で互いのインキ同士が物理的な
壁となり、所望の領域を大きくはみ出すことが無くなる
ためである。つまり、仮にインキ65aのみを充填した
とすると、隣接するインキ65bのインキが充填される
べき印材の細孔にはインキが充填されていないため、イ
ンキ65aが前記細孔に滲入していってしまうためであ
る。これは、通常使用される連続多孔構造を有する印材
が、立体網目構造となっており、上下左右に気孔がつな
がっているからである。尚、ここで「同時」とは、隣接
するインキの充填が完了する前に充填を開始するという
ことである。このようにして、結果的に図11に示す複
数種のインキが充填された印材62’を得ることができ
る。尚、吸蔵体61aと61cとに含浸させるインキ
は、同じインキでも良い。
【0047】図12は、本発明の実施形態に使用される
吸蔵体の縦断面図であり、吸蔵体の中には異なった機能
の2種以上のインキの混入を抑制するための充填剤77
a及び77bが配置されている。本実施形態では、この
ような前記インキの混入を抑制もしくは阻止するような
物理的障壁及び/又は隔離の手段として、充填剤等を配
置した吸蔵体を用いても、本発明の目的を達成すること
ができる。尚、充填剤としては、上記2種以上のインキ
の混入を抑制することが可能なものであれば何れも使用
可能である。
【0048】図13は、本発明に係る浸透印の実施形態
を示す図であり、(a)は、浸透印の縦断面図であり、
(b)は、(a)の吸蔵体部分の分解縦断面図であり、
(c)は、(a)の印材部分の分解縦断面図であり、
(d)は、吸蔵体が印材に当接する面からの(b)の斜
視図である。図13で示されるように、浸透印80は、
印材82に、その捺印面87の背面側より吸蔵体81を
当接させることにより、吸蔵体81から印材82内へイ
ンキを充填する。印材82には、吸蔵体81と固定する
ために、側面に突起(突起部90)を設け、この突起部
90には、ホルダー84を着脱自在に係着している。ホ
ルダー84の尖端近傍には、内側に向かって凸部88が
設けられている。吸蔵体81は、81a〜81cに分断
されている(分断部分83)。この吸蔵体81には、そ
れを囲むようにベースプレート85が配設されている。
ベースプレート85は、吸蔵体81の側面の中央部に、
段差のある凹み89を設けている。この段差のある凹み
89にホルダー84を挟着させることにより、吸蔵体8
1を印材82に当接させる。また、ベースプレート85
には、吸蔵体81が印材82と当接させる側とは背面側
に円筒部91を設け、この円筒部91を取っ手92で冠
着させている。このようにして、吸蔵体81を印材82
に当接させることにより、吸蔵体81及び印材82の着
脱も自在であり、また、分断された各々の吸蔵体81a
〜81cには異なった種類のインキが2〜3種類(86
a〜86c)含浸されている。そのため、これら複数種
のインキ同士が混ざり合うことがなく、且つ吸蔵体81
a〜81cの形状を所望の形状にすることにより、印材
82内へ充填するインキの配置を精度良くコントロール
することができる。
【0049】図14は本発明の浸透印の製造方法の基礎
となった充填方法に使用される充填用部材の一例を示す
分解斜視図である。吸蔵体101は複数種のインキ(1
03a、103b、103c)が含浸している吸蔵体で
あり、これを印材102に当接させることにより吸蔵体
101内にある複数種のインキを充填する。この方法に
よると、一つの印面の中に複数種のインキが充填された
印面が作成可能であるが、所望の領域に充填する事が困
難であり、単に複数種のインキが充填されるのみになっ
てしまう。
【0050】以上述べたように、本発明の製造方法によ
り得られる浸透印は、一つの印材の中に複数種のインキ
を充填することにより、一度の捺印で複数種のインキか
らなる印影を作成することができ、且つ複数種のインキ
からなる印影には境界の切れ目がなく、自然な捺印であ
り、しかもその複数種のインキの充填領域は予め所望さ
れた領域に忠実である、という点に顕著な効果を奏する
ものである。
【0051】本発明において、異なる機能を有する2種
以上のインキが印材や吸蔵体中で混入しないのは、例え
ば下記のようなメカニズムが考えられるが、本発明はこ
れに拘束されるものではない。本発明において、印材は
スポンジ状、吸蔵体はスポンジ状もしくはフェルト状の
連続多孔構造を有するものを用いている。この連続多孔
構造は、小さなセルが集まったものであることから、該
印材及び該吸蔵体は、小さなセルが集まった連続多孔質
のものである。それにより、これら印材及び吸蔵体に充
填されたインキは各々のセルの中に保持されるため、イ
ンキの移動が抑制され、各々のセル間でインキの混色が
起こりにくくなる。また、同一セル内に2種以上のイン
キが入ったとしても、セル内の2種以上のインキの機能
が夫々異なるため、瞬間的に混ざり合うわけではない。
更に、特に、以下のような手段を用いることにより、2
種以上のインキが混ざり合うのをより効果的に抑制する
ことが可能である。 (1)インキの粘度を高くする。 (2)インキを構造粘性を有するものにする。 (3)色材の粒子を大きくする。例えば、色材に顔料を
用いる。 (4)充填する夫々のインキに、相溶性のないビヒクル
を用いる。
【0052】また、本発明の製造方法により得られた浸
透印を使用者が更にインキの充填を行う場合、吸蔵体に
物理的障壁及び/又は隔離の手段を講じているので、分
断されていない印材に所望の吸蔵体を当接させるだけで
良く、それにより、2種以上のインキが混入しない状態
で容易に印材への充填が可能である。
【0053】更に、特に、吸蔵体のインキ保持力を印材
よりも弱く設定すると、吸蔵体に保持されたインキが印
材に吸い込まれるように移動し、捺印面へのインキの供
給速度または供給量においても効率良く行われる。この
際、上記印材及び吸蔵体の連続多孔構造の大きさ、即
ち、セルの大きさは、印材よりも吸蔵体のほうが大きな
ものである。ここで、各セルに充填されたインキは、セ
ルの大きさによりその揺動(流動性)を抑制されるもの
であり、吸蔵体の大きなセルにおいては、印材の小さな
セルよりもインキが流動し易く、本発明のように吸蔵体
に2種以上のインキの混入を抑制もしくは阻止するよう
な物理的障壁及び/又は隔離の手段を設けることによ
り、効果的にインキの混入を防止できる、という点にも
顕著な効果を奏するものである。このような効果は、印
材へのインキの充填行程(浸透印の製造工程)におい
て、インキの印材への提供や自身へのインキの充填が頻
繁に繰り返される吸蔵体でも、吸蔵体内でのインキの混
入が効果的に抑制もしくは阻止される。
【0054】
【実施例】以下に、実施例等を挙げて本発明を更に詳細
に説明するが、本発明は実施例によって何ら限定される
ものではない。
【0055】実施例1.吸蔵体として用いたPVF〔ポ
リビニルホルマール。鐘紡(株)製。商品名:カネボウス
ポンジシートベルイーター。〕を0.5mm間隔となるよう
に分断し、これにインキを含浸させた後、印材として用
いた1.6mm厚の発泡PEシート〔三菱鉛筆(株)製「すた
んぷりん」に用いられる印材シートであるポリエチレン
シート。〕を当接させてインキの充填を行い、目的とす
る良好な印影を呈する浸透印を得た。
【0056】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の浸透印の製
造方法及びその方法により製造される浸透印は、一つの
印材の中に複数種のインキを充填することにより、一度
の捺印で複数種のインキからなる印影を作成することが
でき、且つ複数種のインキからなる印影には境界の切れ
目がなく、自然な捺印であり、しかもその複数種のイン
キの充填領域は予め所望された領域に忠実である、とい
う点に顕著な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の浸透印の製造方法に使用される充填用
部材の一実施例を示す分解斜視図である。
【図2】本発明に係る浸透印の製造方法の第一実施形態
を示す縦断面図である。
【図3】本発明に係る浸透印の製造方法の第二実施形態
を示す縦断面図である。
【図4】本発明に係る浸透印の製造方法の第三実施形態
を示す縦断面図である。
【図5】本発明に係る浸透印の製造方法の第四実施形態
に使用される吸蔵体であって、(a)は、該吸蔵体の平
面図、及び(b)は、該吸蔵体のA1−A2矢示縦断面図
である。
【図6】本発明に係る浸透印の製造方法の第四実施形態
を示す縦断面図である。
【図7】本発明に係る浸透印の製造方法の第五実施形態
及び第六実施形態に使用される吸蔵体であって、(a)
は、該吸蔵体の平面図、及び(b)は、該吸蔵体のB1
−B2矢示縦断面図である。
【図8】本発明に係る浸透印の製造方法の第五実施形態
を示す縦断面図である。
【図9】本発明に係る浸透印の製造方法の第六実施形態
を示す縦断面図である。
【図10】本発明におけるインキ充填時の模式図を縦断
面図に示したものである。
【図11】複数種のインキが充填された印材を縦断面図
に示したものである。
【図12】本発明の実施形態に使用される吸蔵体の縦断
面図である。
【図13】本発明に係る浸透印の実施形態を示す図であ
り、(a)は、浸透印の縦断面図であり、(b)は、
(a)の吸蔵体部分の分解縦断面図であり、(c)は、
(a)の印材部分の分解縦断面図であり、(d)は、吸
蔵体が印材に当接する面からの(b)の斜視図である。
【図14】本発明の浸透印の製造方法の基礎となった充
填方法に使用される充填用部材の一例を示す分解斜視図
である。
【符号の説明】
1 吸蔵体 1a 吸蔵体 1b 吸蔵体 1c 吸蔵体 2 印材 3 捺印面 4a 分断部 4b 分断部 5a インキ 5b インキ 5c インキ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続多孔構造を有する印材にインキを充
    填することにより、繰り返し捺印することを可能とした
    浸透印の製造方法において、異なる機能を有する2種以
    上のインキを含浸させた連続多孔構造を有する吸蔵体を
    連続多孔構造を有する印材に備えることにより2種以上
    のインキを印材へ浸透させる際に異なる機能を有する2
    種以上のインキの混入を抑制もしくは阻止するような物
    理的障壁及び/又は隔離の手段を講じた吸蔵体を用いる
    ことを特徴とする浸透印の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記連続多孔構造を有する吸蔵体が分断
    されていることを特徴とする請求項1に記載の浸透印の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記分断された各々の吸蔵体を隣接した
    吸蔵体から0.5mm以上離していることを特徴とする
    請求項2に記載の浸透印の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記連続多孔構造を有する吸蔵体にスリ
    ットを設けていることを特徴とする請求項1に記載の浸
    透印の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記連続多孔構造を有する吸蔵体に凹部
    を設けていることを特徴とする請求項1に記載の浸透印
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記連続多孔構造を有する吸蔵体に充填
    剤を配置していることを特徴とする請求項1に記載の浸
    透印の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記連続多孔構造を有する吸蔵体のイン
    キ保持力を前記連続多孔構造を有する印材よりも弱く設
    定されていることを特徴とする請求項1〜6の何れか一
    つに記載の浸透印の製造方法。
  8. 【請求項8】 インキの充填を印材の捺印面の反対側か
    ら行うことを特徴とする請求項1〜7の何れか一つに記
    載の浸透印の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8の何れか一つに記載の製造
    方法により得られる浸透印。
  10. 【請求項10】 連続多孔構造を有する印材にインキを
    充填することにより、繰り返し捺印することを可能とし
    た浸透印において、前記印材に異なる機能を有する2種
    以上のインキの混入を抑制もしくは阻止するような物理
    的障壁及び/又は隔離の手段を講じた吸蔵体を備えるこ
    とを特徴とする浸透印。
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