JPH11342586A - スクリ―ン印刷装置及びスクリ―ン印刷方法 - Google Patents

スクリ―ン印刷装置及びスクリ―ン印刷方法

Info

Publication number
JPH11342586A
JPH11342586A JP11129628A JP12962899A JPH11342586A JP H11342586 A JPH11342586 A JP H11342586A JP 11129628 A JP11129628 A JP 11129628A JP 12962899 A JP12962899 A JP 12962899A JP H11342586 A JPH11342586 A JP H11342586A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit board
printed circuit
mask plate
cream solder
pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11129628A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3303836B2 (ja
Inventor
Michinori Tomomatsu
道範 友松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP12962899A priority Critical patent/JP3303836B2/ja
Publication of JPH11342586A publication Critical patent/JPH11342586A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3303836B2 publication Critical patent/JP3303836B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリーム半田の版抜け性を向上する。 【解決手段】 スクリーンマスクのマスクプレート2の
上面をスライドするスキージ12と、プリント基板4を
保持する吸着ブロック51と、吸着ブロック51に保持
されたプリント基板4の上面の高さをマスクプレート2
に対し相対的に昇降させる昇降手段を備え、クリーム半
田13をスキージ12でパターン孔2aに充填した後の
プリント基板4とマスクプレート2の分離動作を、分離
速度VがV=0で始まり、Vが0以外の値の中間値をも
ちかつV=0で終る複数の動作パターンの組み合わせか
らなる速度パターンで行なうように昇降手段を制御する
制御部を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板に電
子部品の半田付けのためのクリーム半田を塗布するクリ
ーム半田のスクリーン印刷装置及びスクリーン印刷方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】IC、LSI、コンデンサチップ、抵抗
チップなどの電子部品をプリント基板に表面実装するの
に先立ち、スクリーン印刷装置によりプリント基板の回
路パターンの電極に電子部品を半田付けするためのクリ
ーム半田が塗布される。
【0003】この種スクリーン印刷装置は、一般に、例
えば特開平4−65243号公報に示されるように、プ
リント基板をスクリーンマスクの下面に近接させ、スク
リーンマスク上をスキージをスライドさせることによ
り、スクリーンマスクに開孔されたパターン孔を通して
プリント基板の所定の箇所にクリーム半田を塗布するよ
うになっている。
【0004】図9は従来のスクリーン印刷装置の正面図
であり、従来のスクリーン印刷装置によりプリント基板
にクリーム半田を塗布している様子を示すものである。
スクリーンマスク1は、枠型のホルダ3の下面にマスク
プレート2を装着して構成されている。プリント基板4
はテーブル5上に保持されている。テーブル5の両側部
にはナット6a、6bが装着されており、ナット6a、
6bには垂直な送りねじ7a、7bが螺合している。一
方の送りねじ7aはモータ8に駆動されて回転する。送
りねじ7a、7bにはタイミングプーリ9a、9bが装
着されており、タイミングプーリ9a、9bにはタイミ
ングベルト10が調帯されている。11は送りねじ7b
の軸受である。
【0005】モータ8を駆動すると一方の送りねじ7a
は回転し、この回転はタイミングプーリ9a、9b及び
タイミングベルト10を介して他方の送りねじ7bに伝
達され、両送りねじ7a、7bが同時に回転することに
より、テーブル5とプリント基板4はマスクプレート2
に対して昇降する。12はマスクプレート2上をスライ
ドするスキージ、13はプリント基板4に塗布されるク
リーム半田である。
【0006】次に動作を説明する。モータ8を正回転さ
せてプリント基板4を上昇させ、プリント基板4の上面
をマスクプレート2の下面に当接させる。次に図外の駆
動手段によりスキージ12をマスクプレート2上を左方
ヘスライドさせると、マスクプレート2に開孔されたパ
ターン孔(図示せす)を通してプリント基板4の上面に
クリーム半田13が塗布される。次にモータ8を逆回転
させることにより、プリント基板4を下降させてマスク
プレート2から分離し、クリーム半田13の塗布工程が
終了する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来、上述のようにク
リーム半田13を塗布する際には、マスクプレート2と
プリント基板4の上面には若干のすき間(一般に「スナ
ップオフ」と呼ばれる)が確保されていた。ところが、
電子部品のリードが益々狭ピッチ化するのにともない、
スナップオフは次第に小さくなっており、近年はスナッ
プオフは零となってプリント基板4の上面をマスクプレ
ート2の下面に当接させてクリーム半田l3の塗布を行
うようになっている。
【0008】ところがこのようにプリント基板4の上面
をマスクプレート2の下面に当接させてクリーム半田1
3の塗布を行うと、プリント基板4を下降させてマスク
プレート2から分離させる際に、プリント基板4に塗布
されたクリーム半田13が形崩れしやすいという問題点
があった。次に図10を参照しながら形崩れの発生理由
を説明する。図10(a)〜(c)は従来のスクリーン
印刷装置の動作説明図である。
【0009】図10(a)は、スキージ12のスライド
が終了したクリーム半田塗布直後の状態を示している。
マスクプレート2のパターン孔にはスキージ12をスラ
イドさせたことによりクリーム半田13が充填されてい
るが、その粘着力のためにマスクプレート2の下面はプ
リント基板4の上面に貼着している。次にモータ8を逆
回転させてプリント基板4を下降させると、マスクプレ
ート2はクリーム半田13の粘着力によってプリント基
板4に貼着しているため自身の弾性により徐々に下方へ
たわむ(図10(b)参照)。プリント基板4が更に下
降すると、図10(c)に示すようにマスクプレート2
はプリント基板4から一気に剥離し、同図実線で示す水
平な状態に自身の弾性力により復帰する。因みにマスク
プレート2はステンレス鋼板のようなばね性を有する可
撓性金属薄板にて形成されている。
【0010】以上のようにプリント基板4を下降させて
プリント基板4とマスクプレート2を分離させる際に
は、プリント基板4がある程度下降した段階でマスクプ
レート2は自身の弾性により一気にプリント基板4から
分離するので、その際の衝撃によりパターン孔内のクリ
ーム半田13が乱されてしまい、あるいはパターン孔内
にクリーム半田13が取り残されたりしてプリント基板
4上のクリーム半田13の形崩れを生じる訳である。
【0011】図11は従来のスクリーン印刷装置により
塗布されたクリーム半田の例示図である。図11中、左
側のクリーム半田13bは良品、右側のクリーム半田1
3cは上述した理由により形崩れした不良品であり、こ
の例ではその縁部が上方へ不要に突出している。このよ
うに形崩れを生じたクリーム半田13cによっては、電
子部品のリードを正しく半田付けしにくい。このような
版抜け性の悪化は、微小ピッチのパターン孔により微小
ピッチでクリーム半田13の塗布を行う場合に顕著であ
り、狭ピッチリードを有する電子部品をプリント基板4
に表面実装する場合に特に問題となる。
【0012】なお上記従来例は、スクリーンマスク1に
対してプリント基板4を昇降させるスクリーン印刷装置
を例にとって説明したが、プリント基板4に対してスク
リーンマスク1を昇降させる方式のスクリーン印刷装置
でも上述した場合と同様の問題点が生じる。
【0013】そこで本発明は、プリント基板とマスクプ
レートを分離させる際に、クリーム半田が形崩れするの
を解消できるクリーム半田のスクリーン印刷装置及びス
クリーン印刷方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のスクリー
ン印刷装置は、パターン孔が開口されたマスクプレート
と、プリント基板を保持する基板支持部と、前記基板支
持部を昇降させる第2の昇降手段と、前記基板支持部に
保持されたプリント基板を前記マスクプレートに対して
昇降させる第1の昇降手段と、前記マスクプレートの下
面に前記プリント基板の上面が当接している状態で前記
マスクプレート上を移動して前記マスク上のクリーム半
田を前記パターン孔へ充填するスキージと、前記パター
ン孔ヘクリーム半田を充填した後、前記プリント基板と
前記マスクプレートを分離させる動作を断続的に行う際
に、分離開始直後の分離速度を以後の分離速度よりも高
速度とするように前記第1の昇降手段を制御する制御部
とを備えた。
【0015】請求項2記載のスクリーン印刷方法は、パ
ターン孔が開口されたマスクプレートの下面にプリント
基板を接触させ、前記パターン孔にクリーム半田を充填
した後前記マスクプレートと前記プリント基板を分離さ
せるスクリーン印刷方法であって、第2の昇降手段によ
って基板支持部を上昇させて前記プリント基板を保持す
る工程と、第1の昇降手段によって前記基板支持部に保
持された状態のプリント基板の上面を前記マスクプレー
トの下面に当接させる工程と、前記パターン孔ヘクリー
ム半田を充填した後、第1の昇降手段によって前記基板
支持部に保持された状態のプリント基板を下降させて前
記プリント基板と前記マスクプレートを分離させる動作
を断続的に行う工程とを含み、前記プリント基板と前記
マスクプレートを分離させる動作を断続的に行う際に、
分離開始直後の分離速度を以後の分離速度よりも高速度
とするようにした。
【0016】上記構成によりプリント基板とマスクプレ
ートは移動と停止を複数回繰り返しながら徐々に分離し
ていく。この過程においてマスクプレートのパターン孔
の内壁面に接するクリーム半田の半田粒子間にずれ速度
がくり返し発生してこの部分のクリーム半田の粘度が低
下していく。これによりパターン孔の内壁面に対するク
リーム半田の粘着力も弱まり、クリーム半田がパターン
孔から容易に抜ける。従って版抜けの際のクリーム半田
の型崩れをなくすことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に図面を参照しながら、本発明
の一実施の形態を説明する。なお従来のスクリーン印刷
装置を示す図8〜図10における構成要素と同様の構成
要素については同一符号を付すことにより説明を省略す
る。図1は本発明の一実施の形態におけるスクリーン印
刷装置の斜視図である。
【0018】図1中、14は基台、20は基台14上に
設けられ、プリント基板4を位置決めする基板位置決め
部である。基板位置決め部20については、後に図2を
参照しながら詳述する。70は図示しないマガジン内の
スクリーンマスクを保持するマスク保持部である。マス
ク保持部70のうち、71,72はY方向に浴い、かつ
相対向するように、基台14に立設された支柱73によ
り支持されるマスクガイドであり、マスクガイド71に
は、Y方向に延び、モータ71aにより回転する送りね
じ75が回転自在に軸支され、この送りねじ75には2
つのスキージ12を昇降自在に支持する支持板77と一
体的に連結された送りナット76が螺合している。なお
支持板77はマスクガイド71,72の上面をY方向へ
摺動自在に取付けられている。したがって、シリンダ7
8のうちの一方を駆動してスキージ12の一方を下降さ
せ、モータ71aを駆動すると、マスクプレート2上に
おいてスキージ12を矢印M1方向あるいは矢印M2方
向にスライドさせることができる。
【0019】次に図2を参照しながら、基板位置決め部
20について説明する。図2は本発明の一実施の形態に
おけるスクリーン印刷装置の基板位置決め部の正面図で
ある。図2中、21は図1に示すように基台14上に載
置され、Xモータ22により駆動されるXテーブル、2
3はXテーブル21上に載置され、Yモータ24により
駆動されるYテーブルである。25はYテ一ブル23上
に取付けられたプレート23aに回転自在に軸支される
第1の送りねじ、26は同様に軸支され、第1の送りネ
ジ25と同じねじ部を有する第2の送りねじである。第
1の送りねじ25、第2の送りねじ26の下部にはそれ
ぞれタイミングプーリ27、タイミングプーリ28が軸
着され、タイミングプーリ27、タイミングプーリ28
にはタイミングベルト29が調帯されている。また第1
の送りねじ25、第2の送りねじ26の上部には第1の
昇降板31に回転自在かつ昇降不能に軸支される送りナ
ット30が螺合している。さらに、第1の送りねじ25
にはプレート23aの下面に固定される第1のZモータ
32の回転力が歯車列33を介して伝動されるようにな
っている。したがって、第1のZモータ32を駆動する
と、歯車列33、タイミングプーリ27、タイミングベ
ルト29、タイミングプーリ28を介して、第1の送り
ねじ25、第2の送りねじ26を回転させることがで
き、これにより第1の昇降板31が矢印N1方向に昇降
するものである。
【0020】第1の昇降板31には、昇降ガイド34、
昇降ガイド35が立設され、昇降ガイド34の上部には
第1のブロック36が固定されると共に、昇降ガイド3
5の上部には第2のブロック37が固定されている。ま
た第1のブロック36の上部には矢印N3方向にスライ
ド自在なクランパ38が設けられている。そして、クラ
ンパ38の上面と第2のブロック37の上面とはマスク
プレート2の下受け部としての機能を有するものであ
り、同一レベルとなるようにしてある。また、第lのブ
ロック36の図2左部には、そのロッド40が図2の左
方向を向くようにスライドシリンダ39が固定され、ロ
ッド40の左端部は、連杆41を介してクランパ38の
図2左部に連結されている。したがって、スライドシリ
ンダ39を駆動して、ロッド40を突没させると、クラ
ンパ38を矢印N3方向に移動させることができ、これ
により、クランパ38と第2のブロック37の間に存在
するプリント基板4の側部を接離自在にクランプするこ
とができる。即ちクランパ38と第2のブロック37
は、クランプ手段に対応するものである。また、第1の
ブロック36、第2のブロック37の対向する部分に、
プリント基板4を図2の紙面垂直方向に搬送するコンベ
ア42、コンベア43が設けられている。
【0021】昇降ガイド34、昇降ガイド35には、ベ
アリング45を介して第2の昇降板44が矢印N2方向
に昇降自在に案内され、第1の昇降板31には送りナッ
ト46が回転自在に軸支されている。また第1の昇降板
31の下部には歯車列48を介して送りナット46を回
転させる第2のZモータ47が固定されており、送りナ
ット46には軸受50によって上部が第2の昇降板44
に回転自在に軸支される第3の送りねじ49が螺合して
いる。さらに、第2の昇降板44の上面であって、プリ
ント基板4の真下にあたる位置にプリント基板4の下面
を吸着するための吸引管52が設けられた吸着ブロック
51が固定されている。したがって、第2のZモータ4
7が駆動すると、歯車列48を介して送りナット46及
び第3の送りねじ49を回転させることができ、これに
より、第2の昇降板44及び吸着ブロック51を第1の
昇降板31に対して矢印N2方向に昇降させることがで
きる。
【0022】このように、本実施例では、吸着ブロック
51がプリント基板4を保持する基板支持部に対応す
る。また、第1の送りねじ25、第2の送りねじ26、
タイミングプーリ27、28、タイミングベルト29、
第1のZモータ32および歯車列33は基板支持部に保
持されたプリント基板4をスクリーンマスク2に対して
昇降させる第1の昇降手段に対応し、送りナット46、
第2のZモータ47、歯車列48および第3の送りねじ
49は基板支持部を昇降させる第2の昇降手段に対応す
る。
【0023】図2において、60はプリント基板4とマ
スクプレート2との分離速度をV、時刻をtとしたV−
t線図において、V=0で始まり、かつ途中でV=0で
ない中間値を持ち、かつV=0で終る複数の動作パター
ンの組合せからなる速度パターン(後に詳述する)を記
憶するRAM(ランダムアクセスメモリ)などの速度パ
ターン記憶部である。またこの動作パターンとして、本
実施例で用いている台形パターンの他に、V=0で始ま
りV=0でない中間値を持ち、かつV=0で終る三角パ
ターンを採用しても良い。61,62はそれぞれ第1の
Zモータ32、第2のZモータ47を駆動するドライバ
などからなる駆動部、63は速度パターン記憶部60を
参照して、駆動部61,62に指令を出力することによ
り、第1のZモータ32、第2のZモータ47を制御す
るCPU(中央処理装置)などの制御部である。
【0024】図3は速度パターンの第1例を示してい
る。本例では、同一の動作パターンP1をくり返して連
続して行なう。最初の動作パターンP1は分離速度Vが
V=0ではじまり、時刻t1〜t2までV=V1の中間
値を有し、時刻t3でV=0となる台形パターンであ
る。1つの動作パターンでは、マスクプレート2とプリ
ント基板4は、約数十ミクロン〜数百ミクロン程度離れ
るように設定してある。
【0025】本発明のスクリーン印刷装置の一実施の形
態は以上の構成であり、次にその動作について図2、図
7、図8(a)〜(e)を参照しながら説明する。
【0026】まずプリント基板4はコンベア42、43
によって吸着ブロック51の上方へ搬送されてくると、
第2のZモータ47が駆動して吸着ブロック51を上昇
させ、プリント基板4を吸引管52で吸着して保持する
と共にその上面を第2のブロック37の上面とクランパ
38の上面の高さに一致する高さまで持ち上げる。次に
Xモータ22、Yモータ24が駆動してプリント基板4
をマスクプレート2に位置決めし、第1のZモータ32
を駆動してプリント基板4の上面をマスクプレート2の
下面に当接する。その後図8に示すようにスキージ12
を、マスクプレート2の上面を移動させてマスクプレー
ト2上のクリーム半田13をパターン孔2a内に充填す
る。
【0027】マスクプレート2の全てのパターン孔2a
にクリーム半田13の充填が完了すると制御部63は、
速度パターン記憶部60に記憶されている速度パターン
(図3参照)を読み出し、駆動部61を介して第1のZ
モータ32を駆動してプリント基板4を、マスクプレー
ト2の下面から分離していく。図8(b)はこのときの
様子を示す。クリーム半田13は、フラックスに粒径が
数十ミクロン程度の半田粒子を混合して作られている。
このため、図3に示す速度パターンでプリント基板4を
下降させるとパターン孔2aの内壁面の近くの半田粒子
間に相対的なずれ(せん断)、すなわちずれ速度v(又
はせん断速度v)が発生する。
【0028】図7はクリーム半田に発生するすれ速度v
と粘度ηの関係を示す特性図である。クリーム半田13
は、練ることにより半田粒子の間にずれ速度を発生させ
ると粘度ηが低下することが知られており、一度低下し
た粘度は、しばらく時間が経過しないと元に回復しない
ことも知られている。このような性質はチキソ性と呼ば
れているが、上述したようにプリント基板4を断続的に
下降させることによりパターン孔2a付近のクリーム半
田13aにずれ速度vが発生して粘度ηが下がる。図7
で具体的に説明すると、パターン孔2aに充填された直
後のクリーム半田13の粘度ηをη1とすると、1回目
の動作パターンP1で内壁面付近のクリーム半田13a
にずれ速度vが発生し、曲線m1に沿って粘度が低下し
てη2となる。プリント基板4が停止すると粘度は、η
3に上昇するが、すぐに次の動作パターンP1によるず
れ速度vが発生するので粘度は局線m2に沿って低下し
てη4→η6と変化していく。従来の方法では、プリン
ト基板4を停止させることなく一気に下降させていたた
めパターン孔2aの内壁面付近のクリーム半田13aに
効果的なずれ速度vが発生せずクリーム半田13の粘度
が低下しなかったため印刷不良が発生していたのであ
る。
【0029】図8(c)は分離が完了した後のクリーム
半田13の状態を示している。本方法では、パターン孔
2aの中央部のクリーム半田13の粘度には変化を与え
ず、内壁面の近くのクリーム半田13aの粘度のみを低
下させているのでプリント基板4に印刷されたクリーム
半田13がたれて型崩れする心配もなくきわめて良好な
状態でクリーム半田13を印刷することができる。
【0030】図4では速度パターンの第2例を示してい
る。本例では、中間値が正の値V2である動作パターン
P2と中間値が負の値V3である動作パターンP3とを
交互に繰り返している。このようにすれば、第1例で述
べた効果の他に、プリント基板4を下方のみならず上方
にも移動させているので一層粘度ηを低下促進でき、ク
リーム半田13の版抜け性を向上できる。
【0031】図5では速度パターンの第3例を示してい
る。本例では、第1番目の動作パターンP4の中間値を
大きく、しかも加速度も大きくなるようにしている。こ
のようにすれば、昇降手段の駆動開始直後、即ちクリー
ム半田13の粘度ηが大きいうちに、速度Vを大きく変
化させパターン孔2aの内壁面の近くのクリーム半田1
3aにある程度衝撃を与えて、一気に粘度ηを低下させ
ることができ好適である。また第3例では、各動作パタ
ーンP4〜P8における移動距離が一定になるように
し、第2番目以後の動作パターンP5〜P8の中間値を
徐々に上昇させるようにしてある。
【0032】図6では速度パターンの第4例を示してい
る。本例では、第3例に加えて、負に中間値を持つ動作
パターンを加えている。
【0033】
【発明の効果】本発明のスクリーン印刷装置及びスクリ
ーン印刷方法によればマスクプレートとプリント基板を
分離する過程で分離速度を複数回ゼロになるようにして
いるのでマスクプレートのパターン孔の内壁面付近のク
リーム半田に集中的にずれ速度を作用させて粘度を低下
させるのでクリーム半田の版抜け性が向上し、型崩れの
ないクリーム半田をプリント基板に印刷できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷
装置の斜視図
【図2】本発明の一実施の形態におけるスクリーン印刷
装置の基板位置決め部の正面図
【図3】本発明の一実施の形態における速度パターンの
例示図
【図4】本発明の一実施の形態における速度パターンの
例示図
【図5】本発明の一実施の形態における速度パターンの
例示図
【図6】本発明の一実施の形態における速度パターンの
例示図
【図7】本発明の一実施の形態におけるクリーム半田の
粘度特性を示すグラフ
【図8】本発明の一実施の形態におけるマスクプレート
とプリント基板の分離動作の説明図
【図9】従来のスクリーン印刷装置の正面図
【図10】(a)従来のスクリーン印刷装置の動作説明
図 (b)従来のスクリーン印刷装置の動作説明図 (c)従来のスクリーン印刷装置の動作説明図
【図11】従来のスクリーン印刷装置により塗布された
クリーム半田の例示図
【符号の説明】
2 マスクプレート 2a パターン孔 3 ホルダ 4 プリント基板 12 スキージ 32 第1のZモータ 47 第2のZモータ 51 吸着ブロック 60 速度パターン記憶部 63 制御部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パターン孔が開口されたマスクプレート
    と、プリント基板を保持する基板支持部と、前記基板支
    持部を昇降させる第2の昇降手段と、前記基板支持部に
    保持されたプリント基板を前記マスクプレートに対して
    昇降させる第1の昇降手段と、前記マスクプレートの下
    面に前記プリント基板の上面が当接している状態で前記
    マスクプレート上を移動して前記マスク上のクリーム半
    田を前記パターン孔へ充填するスキージと、前記パター
    ン孔ヘクリーム半田を充填した後、前記プリント基板と
    前記マスクプレートを分離させる動作を断続的に行う際
    に、分離開始直後の分離速度を以後の分離速度よりも高
    速度とするように前記第1の昇降手段を制御する制御部
    とを備えたことを特徴とするスクリーン印刷装置。
  2. 【請求項2】パターン孔が開口されたマスクプレートの
    下面にプリント基板を接触させ、前記パターン孔にクリ
    ーム半田を充填した後前記マスクプレートと前記プリン
    ト基板を分離させるスクリーン印刷方法であって、第2
    の昇降手段によって基板支持部を上昇させて前記プリン
    ト基板を保持する工程と、第1の昇降手段によって前記
    基板支持部に保持された状態のプリント基板の上面を前
    記マスクプレートの下面に当接させる工程と、前記パタ
    ーン孔ヘクリーム半田を充填した後、第1の昇降手段に
    よって前記基板支持部に保持された状態のプリント基板
    を下降させて前記プリント基板と前記マスクプレートを
    分離させる動作を断続的に行う工程とを含み、前記プリ
    ント基板と前記マスクプレートを分離させる動作を断続
    的に行う際に、分離開始直後の分離速度を以後の分離速
    度よりも高速度とすることを特徴とするスクリーン印刷
    方法。
JP12962899A 1994-04-14 1999-05-11 スクリーン印刷装置及びスクリーン印刷方法 Expired - Fee Related JP3303836B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12962899A JP3303836B2 (ja) 1994-04-14 1999-05-11 スクリーン印刷装置及びスクリーン印刷方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7581794 1994-04-14
JP6-75817 1994-04-14
JP12962899A JP3303836B2 (ja) 1994-04-14 1999-05-11 スクリーン印刷装置及びスクリーン印刷方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07080083A Division JP3092471B2 (ja) 1994-04-14 1995-04-05 スクリーン印刷装置及びスクリーン印刷方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11342586A true JPH11342586A (ja) 1999-12-14
JP3303836B2 JP3303836B2 (ja) 2002-07-22

Family

ID=26416974

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12962899A Expired - Fee Related JP3303836B2 (ja) 1994-04-14 1999-05-11 スクリーン印刷装置及びスクリーン印刷方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3303836B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101244228B1 (ko) * 2010-10-01 2013-03-18 주식회사 에스제이이노테크 스크린 프린터 작업 테이블의 상하 구동장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101244228B1 (ko) * 2010-10-01 2013-03-18 주식회사 에스제이이노테크 스크린 프린터 작업 테이블의 상하 구동장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP3303836B2 (ja) 2002-07-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0171083B1 (ko) 스크린인쇄장치 및 스크린인쇄방법
JP3271482B2 (ja) 半田ボール搭載装置及び半田ボール搭載方法
JPH11514306A (ja) スクリーン印刷方法及びスクリーン印刷装置
JP3139259B2 (ja) クリーム半田のスクリーン印刷方法
JP3092471B2 (ja) スクリーン印刷装置及びスクリーン印刷方法
JP4244601B2 (ja) スクリーン印刷方法
JPH10322100A (ja) プリント基板の位置決め方法
JP3303837B2 (ja) スクリーン印刷装置及びスクリーン印刷方法
JP2006272583A (ja) スクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法ならびに基板
JP3191800B2 (ja) スクリーン印刷装置及びスクリーン印刷方法
JP3303838B2 (ja) スクリーン印刷装置及びスクリーン印刷方法
JP3303836B2 (ja) スクリーン印刷装置及びスクリーン印刷方法
JP3221434B2 (ja) スクリーン印刷装置及びスクリーン印刷方法
JP3591480B2 (ja) スクリーン印刷装置及びスクリーン印刷方法
JP3137113B2 (ja) スクリーン印刷装置及びスクリーン印刷方法
JP3591368B2 (ja) スクリーン印刷装置及びスクリーン印刷方法
JP3275445B2 (ja) クリーム半田のスクリーン印刷方法
JP4042491B2 (ja) スクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法
JP3346361B2 (ja) スクリーン印刷方法
JPH08244203A (ja) スクリーン印刷方法及びスクリーン印刷装置
JP2000177098A (ja) 印刷方法およびその装置
JP2005231230A (ja) スクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法
JP3185471B2 (ja) クリーム半田のスクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法
JP3198699B2 (ja) クリーム半田のスクリーン印刷方法
JP3307380B2 (ja) スクリーン印刷方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090510

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100510

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110510

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110510

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120510

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120510

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130510

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130510

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees