JPH11342517A - 樹脂成形品 - Google Patents

樹脂成形品

Info

Publication number
JPH11342517A
JPH11342517A JP15236298A JP15236298A JPH11342517A JP H11342517 A JPH11342517 A JP H11342517A JP 15236298 A JP15236298 A JP 15236298A JP 15236298 A JP15236298 A JP 15236298A JP H11342517 A JPH11342517 A JP H11342517A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
ceiling
molded product
resin molded
tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15236298A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Onoe
勉 尾上
Hisashi Kayano
久 茅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP15236298A priority Critical patent/JPH11342517A/ja
Publication of JPH11342517A publication Critical patent/JPH11342517A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/0046Details relating to the filling pattern or flow paths or flow characteristics of moulding material in the mould cavity
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F21/00Constructions of heat-exchange apparatus characterised by the selection of particular materials
    • F28F21/06Constructions of heat-exchange apparatus characterised by the selection of particular materials of plastics material
    • F28F21/067Details
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/0005Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor using fibre reinforcements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29KINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
    • B29K2077/00Use of PA, i.e. polyamides, e.g. polyesteramides or derivatives thereof, as moulding material
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F2225/00Reinforcing means
    • F28F2225/08Reinforcing means for header boxes

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シール部3の繊維配向度に天井部2の繊維配
向度を近づけることでシール面反りを抑制することので
きるラジエータ用の樹脂タンク1を提供する。 【解決手段】 エンジンの冷却水の放熱器として使用さ
れるラジエータ用の樹脂タンク1は、強化材としてガラ
ス繊維を30%入れたナイロン66樹脂により一体成形
される。そして、樹脂タンク1のシール部3に肉厚に対
して天井部2の肉厚が薄いため、シール部3の繊維配向
が強くなり、天井部2の繊維配向が弱くなるというアン
バランスが生じる。これを防止するために、天井部2の
頂き部分の長手方向に1本のリブ部5を設けることで、
射出成形時に、天井部2を樹脂が流れ易いようにした。
また、天井部2にも、端部を設けることで、繊維配向を
強くし、天井部2とシール部3との繊維配向のアンバラ
ンスを無くし、シール面反りを抑制するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばエンジン冷
却水の放熱器として使用されるラジエータやヒータコア
等の熱交換器用樹脂タンクに最適な樹脂成形品に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えばエンジンの冷却水の放
熱器として使用されるラジエータは、冷却水を冷却する
コア部と、このコア部の上部に設けられた入口タンク
と、コア部の下部に設けられた出口タンクとから構成さ
れている。そして、入口タンクおよび出口タンクは、強
化材としてガラス繊維を充填した樹脂を射出成形するこ
とにより製造されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ラジエータ
用タンクとして使用される樹脂タンクは、射出成形時
に、成形型内に樹脂を注入するためのゲートが一点ゲー
トの場合には、シール部の肉厚が天井部の肉厚と比べて
厚いので、シール部の繊維配向度と天井部の繊維配向度
とが異なり、樹脂の硬化後のシール部の収縮率と天井部
の収縮率とが異なる。すなわち、シール部の繊維配向度
が大きく、収縮率が小さいのに対して、天井部の繊維配
向度が小さく、収縮率が大きいことにより、樹脂タンク
のシール面の反り変形が大きく、その樹脂タンクと金属
製のコアプレートとの組付作業が困難となるという問題
がある。
【0004】そのために、後工程において、冷し金によ
る矯正工程を設け、反り変形を矯正している。そのシー
ル面の反りを低減する方法として、特開平3−1422
14号公報には、射出成形時に、成形型内に樹脂を注入
するためのゲートを樹脂成形品の短側面側と相対する長
側面のうち突起物がない長側面側とに配置して二点ゲー
トとすることで、樹脂の収縮率をバランスさせ、反りの
抑制を行うことが記載されている。
【0005】ところが、従来の方法では、ゲートを2点
ゲートとしているので、樹脂成形品中にウエルドが必ず
発生してしまうため、樹脂成形品の強度が弱くなる。こ
れにより、その樹脂成形品を、耐圧容器であるラジエー
タ用樹脂タンクに適用することは困難であった。また、
ウエルド強度を強くするために樹脂成形品の肉厚を全体
的に厚くする方法も考えられるが、樹脂成形品の材料費
が高くなってしまうという問題があった。
【0006】
【発明の目的】本発明の目的は、膨出部の繊維配向度に
天井部の繊維配向度を近づけることで膨出部側面の反り
を抑制することにより、他の部品との組付作業を容易に
することのできる樹脂成形品を提供することにある。ま
た、樹脂成形品の肉厚を全体的に厚くすることなく、天
井部の強度を向上することで、材料費の高価化を抑制す
ることのできる樹脂成形品を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、樹脂成形品の天井部の長手方向に、周囲よりも
肉厚の厚い凸形状の突条部を連続して設けることによ
り、樹脂成形品の樹脂成形時に、天井部の樹脂の流れが
促進されて、ガラス繊維が強く配向するため、天井部の
長手方向の収縮率が小さくなり、天井部の剛性が向上す
る。すなわち、膨出部の繊維配向度に天井部の繊維配向
度が近づくので、膨出部側面の反りを抑制することがで
きる。したがって、樹脂成形品と他の部品との組付作業
が容易となる。
【0008】請求項2に記載の発明によれば、天井部の
頂き部分の内壁面より内側に突出するように突条部を設
けることにより、樹脂成形品の外観形状の見栄えが良く
なる。そして、請求項3に記載の発明によれば、突条部
を膨出部と同程度の肉厚となるように設けることによ
り、シール部の繊維配向度と天井部の繊維配向度とのバ
ランスをとることができるので、膨出部側面の反りを抑
制することができる。
【0009】請求項4に記載の発明によれば、熱交換器
用樹脂タンクの天井部の長手方向に突条部を連続して設
けることにより、熱交換器用樹脂タンクの樹脂成形時
に、天井部の収縮率が小さくなり、天井部の剛性が向上
する。すなわち、シール部の繊維配向度に天井部の繊維
配向度を近づけることができるので、熱交換器用樹脂タ
ンクのシール面の反りを抑制することができる。したが
って、熱交換器用樹脂タンクと金属製のコアプレートと
の組付作業が容易となる。
【0010】請求項5に記載の発明によれば、樹脂成形
品を射出成形する際に、内部に樹脂を注入するゲートを
一点ゲートとし、そのゲートを樹脂成形品の膨出部の短
辺側に設けることにより、射出成形時に、樹脂の流れが
促進されて、ガラス繊維が強く配向する。それによっ
て、ウエルドが発生することを防止できるので、樹脂成
形品の剛性を向上することができる。これにより、本発
明を耐圧容器であるラジエータ用樹脂タンクに適用する
ことができる。また、天井部全体の肉厚を厚くすること
なく、天井部の剛性を高くすることができるので、樹脂
成形品の材料費の高価化を抑えることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例に基づ
き図面を参照して説明する。 〔第1実施例の構成〕図1ないし図5は本発明の第1実
施例を示したもので、図1(a)、(b)はラジエータ
用の樹脂タンクを示した図である。
【0012】本実施例のラジエータは、エンジンの冷却
水を冷却するコア部(図示せず)と、このコア部の上部
に設けられた入口タンク(以下樹脂タンクと呼ぶ)1
と、コア部の下部に設けられた出口タンクとから構成さ
れている。ここで、ラジエータ用の樹脂タンク1は、車
両に搭載される車両用樹脂成形品であって、軽量で耐蝕
性を有する樹脂(例えば強化材としてガラス繊維を30
%入れたナイロン66樹脂)により所定の形状に一体成
形されている。
【0013】樹脂タンク1の断面形状は、図1(b)に
示したように、略逆U字形状をしている。そして、樹脂
タンク1は、長手方向に延設された天井部2と、この天
井部2の幅方向の両端に設けられた略角環状のシール部
3と、天井部2の長手方向の両側とシール部3の長手方
向の両側との間には、天井部2の長手方向の長さよりも
短い幅の立壁部4とを有している。
【0014】天井部2は、略円弧形状の断面を有し、最
も高い位置に設けられる頂き部分にシール部3の肉厚と
同程度の肉厚のリブ部5を一体成形している。このリブ
部5は、周囲よりも肉厚が大きく、天井部2の長手方向
に連続して設けられている。また、リブ部5は、本発明
の突条部に相当するもので、天井部2の頂き部分の内壁
面より内側に向けて凸状に一筋(1本)だけ突出するよ
うに一体成形されている。なお、本実施例では、天井部
2の頂き部分の内壁面形状に沿うように段差やテーパ部
分を含む断面形状が四角形状のリブ部5が設けられてい
る。
【0015】また、天井部2の長手方向の一端側の側壁
面からは、冷却水配管を介してエンジンのウォータジャ
ケットに接続して、ウォータジャケットより圧送された
冷却水を樹脂タンク1内に流入させるための円管形状の
パイプ6が突出するように設けられている。そして、天
井部2の長手方向の中央部寄りの頂き部の外壁面から
は、ラジエータ内に冷却水を補給(注水)するための補
給口7aを形成する円管形状の補給管7が突出するよう
に設けられている。その補給管7には、ラジエータキャ
ップ(図示せず)が嵌め合わされる。
【0016】さらに、天井部2の補給管7からパイプ6
付近までの頂き部分には、パイプ6付近から補給管7に
至るまで天井部2の頂き部分が外方に突出するように形
成した凸状部8が一体成形されている。その凸状部8の
内部には、パイプ6より樹脂タンク1内に混入した空気
をラジエータキャップに導くための空気排出用通路9が
設けられる。なお、凸状部8の高さは、補給管7からパ
イプ6までは一定値であるが、パイプ6から天井部2の
長手方向の一端側に向けて所定のテーパ角度で高さが連
続的(リニア)に減少するように形成されている。
【0017】シール部3は、本発明の膨出部に相当する
もので、天井部2の幅方向の両端より水平方向に膨出し
ている。そして、シール部3は、通常の肉厚の天井部2
および立壁部4よりも肉厚が厚く、複数本のチューブお
よびコルゲートフィンがろう付け等により接合される金
属製のコアプレート(図示せず)の外周縁に液密的にか
しめ固定されている。なお、本実施例のシール部3の断
面形状は、略矩形形状をしている。
【0018】〔第1実施例の樹脂成形方法〕次に、本実
施例のラジエータ用の樹脂タンク1の樹脂成形方法を図
1ないし図4に基づいて簡単に説明する。ここで、図2
(a)〜図2(c)はシール面反りのメカニズムを示し
た図で、図3および図4は樹脂を肉厚方向に見た場合の
繊維配向の様子を示した図である。
【0019】樹脂タンク1を射出成形する成形型(金
型)のゲートから射出された樹脂は、図2(a)および
図2(b)に示したように、シール部3から先に充填さ
れていく。そして、樹脂中のガラス繊維は、樹脂の流動
方向に対して配向が強くなり、樹脂の流動方向に対して
直角方向に対して配向が弱くなる。本実施例のナイロン
66樹脂(ガラス繊維30%入り)での樹脂の収縮率の
カタログ値では、樹脂の流動方向が0.3〜0.5%、
直角方向が0.8〜1.2%であり、これは、繊維配向
度の違いによるものである。つまり、樹脂の流動方向
は、繊維配向が強いために収縮率が小さく、直角方向
は、繊維配向が弱いために収縮率が大きくなっている。
このように、樹脂の流れ方向、流れ易さによって繊維配
向は異なる。
【0020】ここで、本実施例のように樹脂成形品がラ
ジエータ用の樹脂タンク1である場合には、シール部3
は天井部2と比較して肉厚であるため、シール部2に樹
脂が流れ易くなっている。そのため、シール部3の繊維
配向は強く収縮率は小さくなる。また、樹脂中の繊維は
樹脂表面に沿って配向するので、図4のb部に示したよ
うに、中間部では2面に沿って配向するが、図4のa部
に示したように、端部では3面に沿って配向する。すな
わち、シール部3の形状は天井部2の幅方向の両端部と
なっているために樹脂の表面が3方向有る。このため、
ガラス繊維のスキン層が3方向にでき、天井部2に対し
てシール部3の繊維配向を一層強くしている。さらに、
シール部3は、肉厚が厚いので、剛性も高い。
【0021】それに対して、天井部2は、シール部3と
比較して肉厚が薄く、且つパイプ6や補給管7等の突起
物があり、樹脂が流れるためには障害となる形状が付加
されており、樹脂が流れ難く、樹脂の流れが一様ではな
く、繊維配向はランダムとなってしまう。これらのこと
から、シール部3の繊維配向は強く、天井部2の繊維配
向は弱く、天井部2の収縮率はシール部3よりも大きく
なる。この結果、図2(c)に示したように、樹脂タン
ク1が図示上方側に反るシール面反りが発生する。
【0022】そこで、本実施例では、天井部2の収縮率
をシール部3の収縮率に合わせるために、天井部2の樹
脂の流れを促進させるためのリブ部5を頂き部分の内壁
面に設けることで、天井部2の樹脂の流れが良好とな
り、ガラス繊維の配向が大きくなり、収縮率が小さくな
り、結果として剛性も向上する。
【0023】〔第1実施例の効果〕以上のように、本実
施例のラジエータ用の樹脂タンク1は、射出成形時の樹
脂の流れ方向に沿うように天井部2の長手方向にリブ部
5を連続的に設けることにより、天井部2に樹脂を流れ
易くする。その上、天井部2に断面形状が四角形状のリ
ブ部5を設けて、天井部2にもシール部3と同様に端部
を設けることにより、天井部2の繊維配向を強くするこ
とで、天井部2とシール部3との繊維配向のアンバラン
スを無くし、天井部2の収縮率をシール部3に近づける
ことにより、図示上方側に反る樹脂タンク1のシール面
の反りを抑制することができる。
【0024】ここで、天井部2にリブ部5を設けないサ
ンプル(従来例)と天井部2にリブ部5を設けたサンプ
ル(実施例)とのシール面反りの実験データを、図5の
グラフに示した。なお、実施例のサンプルは、天井部2
の肉厚を3mm、リブ部5の肉厚を3mm、リブ部5の
幅を3.5mmに設定した。そして、従来例では2mm
あったシール面反りが、実施例では0.5mmと75%
低下し、冷し金により樹脂タンク1を矯正しなくても、
コアプレート等の他の各部品との自動組付が可能とな
る。
【0025】また、樹脂タンク1の肉厚を全体的に厚く
することなく、天井部2の収縮率を小さくして天井部2
の剛性を向上することにより、樹脂タンク1を射出成形
するのに必要な樹脂の材料費の高価化を抑制することが
できる。そして、樹脂成形品を射出成形する際に、ゲー
トを一点ゲートとし、そのゲートを樹脂成形品の立壁部
4側に設けることにより、射出成形時に、樹脂の流れが
促進されて、ガラス繊維が強く配向するため、ウエルド
が発生することを防止できる。これにより、樹脂成形品
の剛性を高くすることができるので、この射出成形法を
耐圧容器であるラジエータ用の樹脂タンク1の射出成形
法に適用することができる。
【0026】〔第2実施例〕図6ないし図8は本発明の
第2実施例を示したもので、図6はラジエータとリザー
ブタンクを示した図で、図7および図8は入口タンクの
主要部を示した図である。
【0027】本実施例のラジエータは、エンジン各部を
冷却して加熱された冷却水を周囲の空気と熱交換させて
冷却するコア部10と、このコア部10の上部に設けら
れた入口タンク11と、コア部10の下部に設けられた
出口タンク12とから構成されている。
【0028】コア部10は、冷却水が通過する熱交換用
の通路であるチューブ13と、ラジエータの放熱特性を
向上させるためのコルゲートフィン14とを、水平方向
に積層した状態で形成されている。そして、各チューブ
13の上端部および下端部は、上下にそれぞれ配された
金属製のコアプレート15に形成された長穴16内に差
し込まれた状態で、コアプレート15にろう付けされて
いる。
【0029】そして、入口タンク11および出口タンク
12は、本発明の樹脂成形品に相当するもので、エンジ
ンのウォータジャケットと冷却水配管17、18を介し
て連通している。ここで、入口タンク11および出口タ
ンク12のシール部3は、コアプレート15の外周端縁
を折り曲げてかしめることにより、コアプレート15と
液密的に固定される。なお、シール部3とコアプレート
15との間には、冷却水の漏れを防止するための角環状
のゴム製弾性シール材19が装着されている。
【0030】そして、入口タンク11の天井部2の長手
方向の両側には、立壁部20が一体成形されており、一
方側の立壁部20の外壁面には、冷却水配管17に接続
される円管形状の入口パイプ21が前方に突出するよう
に設けられている。また、天井部2の略中央部の頂き部
分の外壁面には、加圧弁と負圧弁とを内蔵したラジエー
タキャップ22が着脱自在に取り付けられる円管形状の
補給管23が設けられている。その補給管23には、オ
ーバーフローパイプ24を介してリザーブタンク25が
接続されている。
【0031】なお、出口タンク12の天井部2の外壁面
には、冷却水配管18に接続される円管形状の出口パイ
プ26が前方に突出するように設けられている。また、
8は、入口パイプ21より入口タンク11内に混入した
空気をラジエータキャップ22に導くための空気排出用
通路9を形成するための凸状部である。
【0032】ここで、入口タンク11および出口タンク
12の天井部2および立壁部20には、第1実施例と同
様にして、天井部2の収縮率をシール部3に合わせるた
めに、天井部2の樹脂の流れを促進させる役目の1本ま
たは2本以上のリブ部5が一体成形されている。なお、
入口タンク11および出口タンク12を射出成形する成
形型のゲートは、一点ゲートで、シール部3の短辺側に
配置される。したがって、入口タンク11および出口タ
ンク12の射出成形工程の後に、シール面反りの発生を
抑えることができるので、後工程において冷し金による
矯正工程を設ける必要はない。
【0033】〔変形例〕本実施例では、本発明を、ラジ
エータ用の樹脂タンク1、入口タンク11または出口タ
ンク12に適用した例を説明したが、本発明を、車両用
温水式暖房装置の熱交換器(ヒータコア)用の樹脂タン
ク等の樹脂成形品に適用しても良い。
【0034】なお、樹脂タンク1等の樹脂成形品の製品
形状によっては、コーナー部が特に反る傾向がある等、
部分的に繊維配向度が異なる。この場合には、例えばコ
ーナー部はリブ部5の肉厚を厚くする、または、リブ部
5の幅を大きくする等、各々の反りの形状によってリブ
部5の大きさ、位置、本数を変更することで、全ての樹
脂タンク1等の樹脂成形品の製品形状に本発明を適用す
ることができる。また、リブ部5等の突条部の断面形状
を半円形状にしても良い。
【0035】本実施例では、天井部2の断面形状を略逆
U字形状としたが、樹脂成形品の天井部の断面形状を、
アーチ形状、例えば馬蹄形状、略C字形状または略Ω字
形状としても良い。また、シール部3の平面形状を角環
形状としてが、膨出部の平面形状を三角環形状、五角環
形状、円環形状、楕円環形状としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)はラジエータ用の樹脂タンクを
示した断面図である(第1実施例)。
【図2】(a)〜(c)はシール面反りのメカニズムを
示した説明図である。
【図3】樹脂を肉厚方向に見た場合の繊維配向の様子を
示した説明図である。
【図4】樹脂を肉厚方向に見た場合の繊維配向の様子を
示した説明図である。
【図5】パイプ側のシール面反り量を示したグラフであ
る(第1実施例)。
【図6】ラジエータとリザーブタンクを示した斜視図で
ある(第2実施例)。
【図7】入口タンクの主要部を示した断面図である(第
2実施例)。
【図8】入口タンクの主要部を示した断面図である(第
2実施例)。
【符号の説明】
1 ラジエータ用の樹脂タンク(樹脂成形品、熱交換器
用樹脂タンク) 2 天井部 3 シール部(膨出部) 4 立壁部 5 リブ部(突条部)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】強化材としてガラス繊維を充填した樹脂に
    より一体成形された樹脂成形品であって、 長手方向に延設された天井部と、この天井部の幅方向の
    両側より延設され、前記天井部よりも肉厚の厚い環状の
    膨出部とを備え、 前記天井部の長手方向には、周囲よりも肉厚の厚い凸形
    状の突条部が連続して設けられたことを特徴とする樹脂
    成形品。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の樹脂成形品において、 前記突条部は、前記天井部の頂き部分の内壁面より内側
    に向けて突出するように設けられたことを特徴とする樹
    脂成形品。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の樹脂成形
    品において、 前記突条部は、前記膨出部と同程度の肉厚を有すること
    を特徴とする樹脂成形品。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    の樹脂成形品において、 前記樹脂成形品は、エンジン冷却水の放熱器として使用
    される熱交換器用樹脂タンクであり、 前記膨出部は、複数本のチューブが接合される金属製の
    コアプレートに液密的に固定されるシール部であること
    を特徴とする樹脂成形品。
  5. 【請求項5】請求項1ないし請求項4のいずれかに記載
    の樹脂成形品を射出成形する射出成形法において、 射出成形時に、内部に樹脂を注入するゲートを一点ゲー
    トとし、前記膨出部の短辺側に設けたことを特徴とする
    射出成形法。
JP15236298A 1998-06-02 1998-06-02 樹脂成形品 Pending JPH11342517A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15236298A JPH11342517A (ja) 1998-06-02 1998-06-02 樹脂成形品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15236298A JPH11342517A (ja) 1998-06-02 1998-06-02 樹脂成形品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11342517A true JPH11342517A (ja) 1999-12-14

Family

ID=15538885

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15236298A Pending JPH11342517A (ja) 1998-06-02 1998-06-02 樹脂成形品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11342517A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003053792A (ja) * 2001-08-22 2003-02-26 Denso Corp 射出成形品および射出成形金型
WO2013121699A1 (ja) * 2012-02-17 2013-08-22 株式会社デンソー 熱交換器のタンクおよびその製造方法
WO2015197660A1 (de) * 2014-06-25 2015-12-30 Brose Fahrzeugteile Gmbh & Co. Kommanditgesellschaft, Hallstadt Kraftfahrzeug-strukturbauteil
JP2019198965A (ja) * 2018-05-14 2019-11-21 株式会社豊田中央研究所 繊維強化樹脂構造部材
US20220082341A1 (en) * 2020-09-15 2022-03-17 Nippon Light Metal Company, Ltd. Heat exchanger

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003053792A (ja) * 2001-08-22 2003-02-26 Denso Corp 射出成形品および射出成形金型
WO2013121699A1 (ja) * 2012-02-17 2013-08-22 株式会社デンソー 熱交換器のタンクおよびその製造方法
JP2013167431A (ja) * 2012-02-17 2013-08-29 Denso Corp 熱交換器のタンク
CN104114972A (zh) * 2012-02-17 2014-10-22 株式会社电装 用于热交换器的箱和制造用于热交换器的箱的方法
US9897395B2 (en) 2012-02-17 2018-02-20 Denso Corporation Tank for heat exchanger, and method for manufacturing the same
WO2015197660A1 (de) * 2014-06-25 2015-12-30 Brose Fahrzeugteile Gmbh & Co. Kommanditgesellschaft, Hallstadt Kraftfahrzeug-strukturbauteil
JP2019198965A (ja) * 2018-05-14 2019-11-21 株式会社豊田中央研究所 繊維強化樹脂構造部材
US20220082341A1 (en) * 2020-09-15 2022-03-17 Nippon Light Metal Company, Ltd. Heat exchanger

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5107924A (en) Plastic radiator tank for heat exchangers
US8074708B2 (en) Heat exchanger
EP2679371B1 (en) Autoclave and method for heat curing molded material
EP3681021A1 (en) Method for manufacturing cooling device and motor housing cooling device using same
WO2011132608A1 (ja) 熱交換器のヘッダタンク
JPH08254399A (ja) 熱交換器
JP2792405B2 (ja) 熱交換器
JPH11342517A (ja) 樹脂成形品
JP2001124486A (ja) 熱交換器
US9227353B2 (en) Molding apparatus and method for operating same
US7198097B2 (en) Angled ribs for heat exchanger tanks
JPS6011609B2 (ja) プラスチツク・シ−トフレ−ム
ITMI20012266A1 (it) Scambiatore di calore di tipo modulare e metodo per la sua preparazione
US20200049430A1 (en) Header Tank for Heat Exchanger
JP3195502B2 (ja) 繊維強化樹脂製ラジエータタンクおよびその製造方法
KR102301441B1 (ko) 배터리의 냉각 판넬 구조
KR102335820B1 (ko) 배터리의 냉각 판넬 구조
CN209676756U (zh) 一体式五面冷却循环散热箱
JP2703384B2 (ja) 熱交換器用チューブのuターン部の製造方法及びこのチューブを用いた熱交換器の製造方法
US9222734B2 (en) Heat exchanger tank groove geometry
KR100866020B1 (ko) 라디에이터 탱크 일체형 변속기 오일용 열교환기 및 그제조방법
KR101291027B1 (ko) 열교환기
JPH0113268Y2 (ja)
JP2007240104A (ja) インタークーラ構造及びその製造方法
KR102386139B1 (ko) 튜브 플랜지의 소성 변형을 통한 냉각 판넬과 튜브 플랜지 간의 결합 구조