JPH11341725A - 永久磁石型モータ - Google Patents
永久磁石型モータInfo
- Publication number
- JPH11341725A JPH11341725A JP13932698A JP13932698A JPH11341725A JP H11341725 A JPH11341725 A JP H11341725A JP 13932698 A JP13932698 A JP 13932698A JP 13932698 A JP13932698 A JP 13932698A JP H11341725 A JPH11341725 A JP H11341725A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- permanent magnet
- phase
- stator
- compressor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Windings For Motors And Generators (AREA)
- Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明では、固定子コイルエンドのレーシン
グを多重にすること、あるいは補強部材を必要とせず、
特に圧縮機に組み込んだ場合他の部品に接触することが
なく、耐圧不良を引き起こす虞がない生産性および経済
性に優れた永久磁石型モータを提供することを目的とす
る。 【解決手段】 固定子鉄心３１に巻線を巻回して複数相
のＵ相コイルＣU 、Ｖ相コイルＣV 、Ｗ相コイルＣW が
形成される固定子と、磁場が付加されて永久磁石を形成
する回転子３２とを有する永久磁石型モータにおいて、
前記複数相のコイルの異なる相のコイルエンド３０どう
しが軸方向に重なる巻線配置としたものである。
グを多重にすること、あるいは補強部材を必要とせず、
特に圧縮機に組み込んだ場合他の部品に接触することが
なく、耐圧不良を引き起こす虞がない生産性および経済
性に優れた永久磁石型モータを提供することを目的とす
る。 【解決手段】 固定子鉄心３１に巻線を巻回して複数相
のＵ相コイルＣU 、Ｖ相コイルＣV 、Ｗ相コイルＣW が
形成される固定子と、磁場が付加されて永久磁石を形成
する回転子３２とを有する永久磁石型モータにおいて、
前記複数相のコイルの異なる相のコイルエンド３０どう
しが軸方向に重なる巻線配置としたものである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば空調機、
冷蔵庫の圧縮機等を駆動する永久磁石型モータに関する
ものである。
冷蔵庫の圧縮機等を駆動する永久磁石型モータに関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】永久磁石からなる回転子が組み込まれた
永久磁石型モータにおいては、高透磁率材料からなる回
転子を着磁して永久磁石とする場合、一般には永久磁石
にする高透磁率材料を着磁コイルが備えられた着磁装置
にセットし、着磁コイルに通電することにより、予め永
久磁石化している。しかし、予め着磁されて永久磁石化
した回転子を圧縮機に組み込む場合、圧縮機に組込むま
での工程において、永久磁石化された回転子に回転障害
を生じる原因となる鉄粉等が付着したり、回転子が磁性
体の治具等に吸着して取り扱いが困難となるなどの問題
点があった。
永久磁石型モータにおいては、高透磁率材料からなる回
転子を着磁して永久磁石とする場合、一般には永久磁石
にする高透磁率材料を着磁コイルが備えられた着磁装置
にセットし、着磁コイルに通電することにより、予め永
久磁石化している。しかし、予め着磁されて永久磁石化
した回転子を圧縮機に組み込む場合、圧縮機に組込むま
での工程において、永久磁石化された回転子に回転障害
を生じる原因となる鉄粉等が付着したり、回転子が磁性
体の治具等に吸着して取り扱いが困難となるなどの問題
点があった。
【０００３】上記のような問題点を回避するべく、従来
の圧縮機等を駆動する永久磁石型モータにおいては、固
定子と着磁してない回転子を圧縮機に組込んだ後で、固
定子のコイルを着磁コイルとして使用することにより、
高透磁率材料に着磁して永久磁石化する、いわゆる組込
み着磁と称される方法が一般に採用されている。
の圧縮機等を駆動する永久磁石型モータにおいては、固
定子と着磁してない回転子を圧縮機に組込んだ後で、固
定子のコイルを着磁コイルとして使用することにより、
高透磁率材料に着磁して永久磁石化する、いわゆる組込
み着磁と称される方法が一般に採用されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような組込み着磁の際には、固定子のコイルにかなり大
きな電流が通電されるため、コイルに加わる力も多大な
ものとなる。コイルを形成する各電線の隣接する相互に
おいて、逆方向の電流が通電された場合には反発力が作
用する。特にこの反発力の影響は、コイルを支える部材
に乏しい固定子のコイルエンド部において顕著に現れ
る。
ような組込み着磁の際には、固定子のコイルにかなり大
きな電流が通電されるため、コイルに加わる力も多大な
ものとなる。コイルを形成する各電線の隣接する相互に
おいて、逆方向の電流が通電された場合には反発力が作
用する。特にこの反発力の影響は、コイルを支える部材
に乏しい固定子のコイルエンド部において顕著に現れ
る。
【０００５】図５は従来の永久磁石型モータのコイルエ
ンドを示す横断面図、図６は永久磁石型モータが組み込
まれた圧縮機の横断面図である。図において、ＣU 、Ｃ
V 、ＣW は、それぞれＵ相コイル、Ｖ相コイル、Ｗ相コ
イルを示している。３０は固定子のコイルエンドで、径
方向に重なるように配置されている。したがって、この
コイルエンド３０にて隣接する異相コイル間に逆方向の
着磁電流が通電されると、異相コイル間の反発力によっ
てコイルエンド３０の成形形状が崩されることになる。
ンドを示す横断面図、図６は永久磁石型モータが組み込
まれた圧縮機の横断面図である。図において、ＣU 、Ｃ
V 、ＣW は、それぞれＵ相コイル、Ｖ相コイル、Ｗ相コ
イルを示している。３０は固定子のコイルエンドで、径
方向に重なるように配置されている。したがって、この
コイルエンド３０にて隣接する異相コイル間に逆方向の
着磁電流が通電されると、異相コイル間の反発力によっ
てコイルエンド３０の成形形状が崩されることになる。
【０００６】その結果、内層側のコイルエンド３０は固
定子鉄心３１の内径側へ、また外層側のコイルエンド３
０は固定子鉄心３１の外径側へそれぞれ倒れを生じると
いう問題点があった。そして、コイルエンド３０が固定
子鉄心３１の内径側へ倒れる場合はコイルエンド３０が
回転子３２や軸受部３３等と接触し、外径側へ倒れる場
合には圧縮機ケーシング３４と接触し、それぞれ耐圧不
良を引き起こす虞があった。これに対応するべく直径を
拡大することは、装置の小型、軽量化を阻害する要因と
なる。なお３５はコンプレッサを構成する圧縮要素部で
ある。
定子鉄心３１の内径側へ、また外層側のコイルエンド３
０は固定子鉄心３１の外径側へそれぞれ倒れを生じると
いう問題点があった。そして、コイルエンド３０が固定
子鉄心３１の内径側へ倒れる場合はコイルエンド３０が
回転子３２や軸受部３３等と接触し、外径側へ倒れる場
合には圧縮機ケーシング３４と接触し、それぞれ耐圧不
良を引き起こす虞があった。これに対応するべく直径を
拡大することは、装置の小型、軽量化を阻害する要因と
なる。なお３５はコンプレッサを構成する圧縮要素部で
ある。
【０００７】また、上記のようなコイルエンド３０の倒
れを防止する方法として、特開平３ー１１８７４９号公
報、および特開平４ー５４８４８号公報には、着磁の際
にコイルエンドにおいて大きな反発力が働く部分のレー
シングを多重にしたり、補強部材を入れることが記載さ
れている。しかし、コイルエンドのレーシングを多重に
すること、あるいは補強部材を入れることは材料費およ
び加工費等が増加し、生産性および経済性が低下すると
いう問題点があった。
れを防止する方法として、特開平３ー１１８７４９号公
報、および特開平４ー５４８４８号公報には、着磁の際
にコイルエンドにおいて大きな反発力が働く部分のレー
シングを多重にしたり、補強部材を入れることが記載さ
れている。しかし、コイルエンドのレーシングを多重に
すること、あるいは補強部材を入れることは材料費およ
び加工費等が増加し、生産性および経済性が低下すると
いう問題点があった。
【０００８】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記のよう
な問題点を解決するためになされたものであり、固定子
鉄心に巻線を巻回して複数相のコイルが形成される固定
子と、磁場が付加されて永久磁石を形成する回転子とを
有する永久磁石型モータにおいて、前記コイルの異なる
相のコイルエンドどうしが軸方向に重なる巻線配置とし
たものである。
な問題点を解決するためになされたものであり、固定子
鉄心に巻線を巻回して複数相のコイルが形成される固定
子と、磁場が付加されて永久磁石を形成する回転子とを
有する永久磁石型モータにおいて、前記コイルの異なる
相のコイルエンドどうしが軸方向に重なる巻線配置とし
たものである。
【０００９】
【発明の実施の形態】図１はこの発明の実施の形態を示
すコイルエンドの横断面図、図２は固定子コイルの巻線
構成を示す展開接続図、図３は着磁時の固定子コイルの
結線図である。図において、従来と同様の部分は同一符
号で示す。３相４極の同心巻のコイルエンド３０は、３
相４極を構成するＵ相コイルＣU 、Ｖ相コイルＣV 、Ｗ
相コイルＣW が軸方向に重なる状態で形成されている。
１〜２４はスロット番号を示している。
すコイルエンドの横断面図、図２は固定子コイルの巻線
構成を示す展開接続図、図３は着磁時の固定子コイルの
結線図である。図において、従来と同様の部分は同一符
号で示す。３相４極の同心巻のコイルエンド３０は、３
相４極を構成するＵ相コイルＣU 、Ｖ相コイルＣV 、Ｗ
相コイルＣW が軸方向に重なる状態で形成されている。
１〜２４はスロット番号を示している。
【００１０】Ｕ相コイルＣU はＣU1〜ＣU4によって形成
され、Ｖ相コイルＣV はＣV1〜ＣV4によって形成され、
Ｗ相コイルＣW はＣW1〜ＣW4によって形成されている。
そしてＵ相コイルＣU 、Ｖ相コイルＣV 、Ｗ相コイルＣ
W の各々は、その一端をＹ接続して中性点としている。
他端は口出部で、ＴU がＵ相口出部、ＴV がＶ相口出
部、ＴW がＷ相口出部である。
され、Ｖ相コイルＣV はＣV1〜ＣV4によって形成され、
Ｗ相コイルＣW はＣW1〜ＣW4によって形成されている。
そしてＵ相コイルＣU 、Ｖ相コイルＣV 、Ｗ相コイルＣ
W の各々は、その一端をＹ接続して中性点としている。
他端は口出部で、ＴU がＵ相口出部、ＴV がＶ相口出
部、ＴW がＷ相口出部である。
【００１１】上記のように組み立てられた永久磁石型モ
ータは、その固定子コイルのＵ相コイルＣU 、Ｖ相コイ
ルＣV 、Ｗ相コイルＣW から引き出されたＵ相口出部Ｔ
U 、Ｖ相口出部ＴV 、Ｗ相口出部ＴW の各々を着磁電源
に接続し、Ｕ相コイルＣU 、Ｖ相コイルＣV 、Ｗ相コイ
ルＣW の各々に電流を通電することにより回転子３２に
組込まれた高透磁率材料を着磁する。
ータは、その固定子コイルのＵ相コイルＣU 、Ｖ相コイ
ルＣV 、Ｗ相コイルＣW から引き出されたＵ相口出部Ｔ
U 、Ｖ相口出部ＴV 、Ｗ相口出部ＴW の各々を着磁電源
に接続し、Ｕ相コイルＣU 、Ｖ相コイルＣV 、Ｗ相コイ
ルＣW の各々に電流を通電することにより回転子３２に
組込まれた高透磁率材料を着磁する。
【００１２】Ｕ相コイルＣU 、Ｖ相コイルＣV およびＷ
相コイルＣW の各口出部であるＵ相口出部ＴU 、Ｖ相口
出部ＴV およびＷ相口出部ＴW をＹ接続した場合、図４
に示すように、コイルエンド３０の斜線で示す部分にお
いては、着磁時の電流方向が相間で逆方向となるため、
強い反発力が作用し、コイルエンド３０に変形が生じる
が、その反発方向が軸方向であるため圧縮機の他の部分
に接触する虞が解消される。
相コイルＣW の各口出部であるＵ相口出部ＴU 、Ｖ相口
出部ＴV およびＷ相口出部ＴW をＹ接続した場合、図４
に示すように、コイルエンド３０の斜線で示す部分にお
いては、着磁時の電流方向が相間で逆方向となるため、
強い反発力が作用し、コイルエンド３０に変形が生じる
が、その反発方向が軸方向であるため圧縮機の他の部分
に接触する虞が解消される。
【００１３】また、上記のようにコイルエンド３０が変
形しても圧縮機の他の部分に接触する虞がない。したが
って、レーシングを多重にし、またはおよび補強部材を
入れて、コイルエンド３０の変形を防止する必要がなく
なる。
形しても圧縮機の他の部分に接触する虞がない。したが
って、レーシングを多重にし、またはおよび補強部材を
入れて、コイルエンド３０の変形を防止する必要がなく
なる。
【００１４】
【発明の効果】この発明によれば、着磁の際にコイルに
生じる反発力によるコイルエンドは半径方向に変形せず
軸方向の変形となり、他の部品に接触する事態が発生す
るのを防止できる。従って特に圧縮機に組み込んだ場合
に耐圧不良を引き起こす虞が解消する。また、レーシン
グを多重にし、さらには補強部材を入れるなどによって
コイルエンドの変形を防止する必要がないので、生産性
および経済性が向上しコストの低減が図れる。
生じる反発力によるコイルエンドは半径方向に変形せず
軸方向の変形となり、他の部品に接触する事態が発生す
るのを防止できる。従って特に圧縮機に組み込んだ場合
に耐圧不良を引き起こす虞が解消する。また、レーシン
グを多重にし、さらには補強部材を入れるなどによって
コイルエンドの変形を防止する必要がないので、生産性
および経済性が向上しコストの低減が図れる。
【図１】 この発明の実施の形態を示すコイルエンドの
横断面図である。
横断面図である。
【図２】 この発明の実施の形態を示す固定子コイルの
巻線構成を示す展開図である。
巻線構成を示す展開図である。
【図３】 この発明の実施の形態を示す着磁時の固定子
コイルの結線図である。
コイルの結線図である。
【図４】 この発明の実施の形態を示す固定子コイルの
巻線配置端面図である。
巻線配置端面図である。
【図５】 従来の永久磁石型モータのコイルエンドを示
す横断面図である。
す横断面図である。
【図６】 永久磁石型モータが組み込まれた圧縮機を示
す横断面図である。
す横断面図である。
１〜２４ スロット番号、３０ コイルエンド、３１
固定子鉄心、３２ 回転子、３３ 軸受、３４ 圧縮機
ケーシング、３５ 圧縮要素部。
固定子鉄心、３２ 回転子、３３ 軸受、３４ 圧縮機
ケーシング、３５ 圧縮要素部。
Claims (1)
- 【請求項１】 固定子鉄心に巻線を巻回して複数相のコ
イルが形成される固定子と、磁場が付加されて永久磁石
を形成する回転子とを有する永久磁石型モータにおい
て、前記コイルの異なる相のコイルエンドどうしが軸方
向に重なる巻線配置としたことを特徴とする永久磁石型
モータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13932698A JPH11341725A (ja) | 1998-05-21 | 1998-05-21 | 永久磁石型モータ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13932698A JPH11341725A (ja) | 1998-05-21 | 1998-05-21 | 永久磁石型モータ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11341725A true JPH11341725A (ja) | 1999-12-10 |
Family
ID=15242718
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13932698A Pending JPH11341725A (ja) | 1998-05-21 | 1998-05-21 | 永久磁石型モータ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11341725A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011050246A (ja) * | 2010-12-09 | 2011-03-10 | Aichi Elec Co | 永久磁石型電動機 |
| WO2020188733A1 (ja) * | 2019-03-19 | 2020-09-24 | 三菱電機株式会社 | 固定子、電動機、圧縮機、空気調和機、及び固定子の製造方法 |
| WO2021009792A1 (ja) * | 2019-07-12 | 2021-01-21 | 三菱電機株式会社 | 固定子、電動機、圧縮機、空気調和機、固定子の製造方法、及び着磁方法 |
-
1998
- 1998-05-21 JP JP13932698A patent/JPH11341725A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011050246A (ja) * | 2010-12-09 | 2011-03-10 | Aichi Elec Co | 永久磁石型電動機 |
| WO2020188733A1 (ja) * | 2019-03-19 | 2020-09-24 | 三菱電機株式会社 | 固定子、電動機、圧縮機、空気調和機、及び固定子の製造方法 |
| JPWO2020188733A1 (ja) * | 2019-03-19 | 2021-10-14 | 三菱電機株式会社 | 固定子、電動機、圧縮機、空気調和機、及び固定子の製造方法 |
| WO2021009792A1 (ja) * | 2019-07-12 | 2021-01-21 | 三菱電機株式会社 | 固定子、電動機、圧縮機、空気調和機、固定子の製造方法、及び着磁方法 |
| JPWO2021009792A1 (ja) * | 2019-07-12 | 2021-10-28 | 三菱電機株式会社 | 固定子、電動機、圧縮機、空気調和機、固定子の製造方法、及び着磁方法 |
| CN114072991A (zh) * | 2019-07-12 | 2022-02-18 | 三菱电机株式会社 | 定子、电动机、压缩机、空调机、定子的制造方法及磁化方法 |
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